JPH10262270A - 異種シグナリング信号の相互変換機能を有するパッケージ、時分割多重化装置および音声系ネットワーク - Google Patents

異種シグナリング信号の相互変換機能を有するパッケージ、時分割多重化装置および音声系ネットワーク

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JPH10262270A
JPH10262270A JP9066724A JP6672497A JPH10262270A JP H10262270 A JPH10262270 A JP H10262270A JP 9066724 A JP9066724 A JP 9066724A JP 6672497 A JP6672497 A JP 6672497A JP H10262270 A JPH10262270 A JP H10262270A
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signal
signaling signal
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Kimihide Ono
公秀 小野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異種シグナリング信号方式の交換機が混在す
る音声系ネットワークにおいて、シグナリング信号変換
機能を備えたパッケージの導入により、容易かつ簡単に
その混在を可能にする。 【解決手段】 第1シグナリング信号と第2シグナリン
グ信号との間の相互変換を行うパッケージ10であっ
て、相互変換された第1および第2シグナリング信号を
出力し、直前の状態情報と現在の第1および第2シグナ
リング信号とに基づいて現在の状態情報を出力するシグ
ナリング信号変換手段11と、現在の状態情報を次のフ
レームまで保持するシグナリング状態保持手段12と、
所定の状態情報に合致する現在の状態情報が出現したこ
とを検知し、所定時間経過後にタイムアウト信号を出力
するタイマー手段13と、からなり、このパッケージ1
0を内蔵して時分割多重化装置20を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は異種シグナリング信
号の相互変換機能を有するパッケージに関し、さらにま
たそのパッケージを備えた時分割多重化装置およびその
時分割多重化装置を介して構築される音声系ネットワー
クに関する。多数の加入者の間に音声系ネットワークを
構築する場合、一方の加入者群および他方の加入者群を
それぞれ収容する一方の交換機および他方の交換機が設
置され、これら交換機間は専用線にて結ばれる。さらに
この専用線上に効率良く伝送信号を転送するために、上
記一方および他方の交換機にはそれぞれ時分割多重化装
置が付設され、これら時分割多重化装置を介して、上記
専用線上に伝送信号が転送される。
【0002】上記伝送信号は、本来の伝送すべき音声デ
ータと、上記交換機間での音声データの送信および受信
を制御するシグナリング信号とからなり、これら音声デ
ータとシグナリング信号は時分割多重によって専用線上
を転送される。ここで上記シグナリング信号について見
ると、このシグナリング信号は予め規格等によって定め
られたシグナリング方式に準拠して生成される。このシ
グナリング方式には、T.1シグナリング方式やT.6
シグナリング方式やSS/SRシグナリング方式等があ
り、国あるいは地域毎に方式が異なる場合が多い。
【0003】したがって、上記音声系ネットワークを構
築する場合に、複数の上記交換機が、単一の国または地
域に配置されるのみならず、他の国または地域に分散し
て配置されるような場合には、異なるシグナリング方式
のもとでシグナリング信号をやりとりすることになるた
め、そのシグナリング方式の違いを何らかの形態で吸収
しなければならないことになる。
【0004】本発明はかかる異種シグナリング信号の共
用化を図る手法について述べる。
【0005】
【従来の技術】図49は従来の音声系ネットワークの一
構成例を示す図(その1)、図50は同図(その2)、
図51は同図(その3)である。図49は例えば日本国
内にある局Aを示し、図50および51は海外にある局
Bおよび局Cを示す。局Aと局Bは専用線(伝送路)で
結ばれ、局Bと局Cも専用線(伝送路)で結ばれ、また
局Cと局Aも専用線(伝送路)で結ばれる。
【0006】局Aは、加入者TEL(1)を収容する中
継交換機Iと、この中継交換機Iと上述の各専用線との
間に設置される時分割多重化装置<1>とを備える。局
Bは、加入者TEL(2)を収容する、アナログインタ
フェースを内蔵したアナログ交換機や中継交換機Iと、
対局A用の専用線につながる時分割多重化装置<2>お
よび対局C用の専用線につながる時分割多重化装置<3
>を備える。
【0007】局Cは、加入者TEL(3)を収容するア
ナログ交換機や中継交換機Iと、対局A用および対局B
用の各専用線につながる時分割多重化装置<4>を備え
る。上述した従来の音声系ネットワークにおいて、特に
注目すべきことは、海外の局Bにおいて(図50)、海
外のシグナリング方式IIに適合した標準の中継交換機II
が存在しながらこれを不使用とし(図中×で示す)、日
本の局Aが標準とするシグナリング方式Iに適合した中
継交換機Iをあえて使用していることである。同様に注
目すべきことは、海外の局Cにおいて(図51)、海外
のシグナリング方式IIに適合した標準の中継交換機IIが
存在しながらこれを不使用とし(図中×で示す)、日本
の局Aが標準とするシグナリング方式Iに適合した中継
交換機Iをあえて使用していることである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】日本国内でシグナリン
グ方式Iによる音声系ネットワークを構築していたとこ
ろ、その後、その音声系ネットワークを海外の加入者ま
で拡大する必要が生じたものとする。そうすると、海外
にも1つまたはそれ以上の局を増設する必要がある。こ
の局の増設においては、当該音声系ネットワークが準拠
していたシグナリング方式Iと増設される海外の局が標
準とするシグナリング方式IIとが不整合になるので、海
外において標準であり、もともと使用していた中継交換
機IIを利用できない。なぜなら、中継交換機Iと中継交
換機IIはシグナリング方式が異なるため、そのままでは
対向できないためである。
【0009】この結果、図49〜51の従来の音声系ネ
ットワークに表すように、海外において増設される時分
割多重化装置<2>,<3>および<4>は、日本にお
いて現状使用している時分割多重化装置<1>に現用の
インタフェース盤(TTC−2Mインタフェース)を用
いて構成し、また、これに整合させて中継交換機も、海
外標準の中継交換機IIから日本標準の中継交換機Iにわ
ざわざ買い替えるという手法をとらざるを得なかった。
このことは結局、局Bおよび局Cの増設に対し既存の交
換機があるにも拘わらず、設備投資として新たな交換機
を準備するしかなく、海外ユーザにとって不経済になる
という問題を生じさせる。
【0010】したがって本発明は上記問題点に鑑み、時
分割多重化装置に対してきわめて簡単なハードウェアを
追加するだけで、異種シグナリング方式が混在する音声
系ネットワークを容易に構築可能とするものであり、そ
のための、異種シグナリング信号の相互変換機能を有す
るパッケージと、このパッケージを内蔵する時分割多重
化装置と、この時分割多重化装置を用いて構築される音
声系ネットワークを提供することを目的とするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の第1の態
様に基づく、異種シグナリング信号の相互変換機能を有
するパッケージの基本構成図である。図1に示すパッケ
ージ10は、第1シグナリング信号S1と第2シグナリ
ング信号S2との間の相互変換を行うためのパッケージ
であって、シグナリング信号変換手段11と、シグナリ
ング状態保持手段12と、タイマー手段13とからな
る。
【0012】シグナリング信号変換手段11は、相互変
換された第1シグナリング信号S1outを出力し、相
互変換された第2シグナリング信号S2outを出力
し、直前の第1シグナリング信号および第2シグナリン
グ信号によって表される直前の状態情報ST′と現在の
第1シグナリング信号および第2シグナリング信号とに
基づいて現在の状態情報STを出力する。
【0013】シグナリング状態保持手段12は、現在の
状態情報STを次のシグナリング信号が現れるフレーム
まで保持する。タイマー手段13は、所定の状態情報に
合致する現在の状態情報STが出現したことを検知した
ときに起動され、所定時間経過後にタイムアウト信号T
Oを出力する。
【0014】ここにシグナリング信号変換手段11は、
入力された相互変換すべき第1シグナリング信号S1i
nおよび第2シグナリング信号S2inを受信し、シグ
ナリング状態保持手段12に保持されている現在の状態
情報STを直前の状態情報ST′として受信し、さらに
タイマー手段13からのタイムアウト信号TOを受信し
て、これらの受信信号の組み合わせに応じて、相互変換
された第1シグナリング信号S1outおよび第2シグ
ナリング信号S2outと現在の状態情報STとをそれ
ぞれ出力する。
【0015】図2は本発明の第2の態様に基づく、異種
シグナリング信号の相互変換機能を有する時分割多重化
装置を示す基本構成図である。これは、第1シグナリン
グ信号S1と第2シグナリング信号S2との間の相互変
換を行うパッケージ10を一体に内蔵することを特徴と
する時分割多重化装置20である。そのパッケージ10
は、図1に示したとおり、相互変換された第1シグナリ
ング信号S1outを出力し、相互変換された第2シグ
ナリング信号S2outを出力し、直前の第1シグナリ
ング信号S1および第2シグナリング信号S2によって
表される直前の状態情報ST′と現在の第1シグナリン
グ信号S1および第2シグナリング信号S2とに基づい
て現在の状態情報STを出力するシグナリング信号変換
手段11と、現在の状態情報STを次のシグナリング信
号が現れるフレームまで保持するシグナリング状態保持
手段12と、所定の状態情報に合致する現在の状態情報
STが出現したことを検知したときに起動され、所定時
間経過後にタイムアウト信号TOを出力するタイマー手
段13と、からなる。そして、上記のシグナリング信号
変換手段11は、入力された相互変換すべき第1シグナ
リング信号S1inおよび第2シグナリング信号S2i
nを受信し、シグナリング状態保持手段12に保持され
ている現在の状態情報STを、直前の状態情報ST′と
して受信し、さらにタイマー手段13からのタイムアウ
ト信号TOを受信して、これらの受信信号の組み合わせ
に応じて、相互変換された第1シグナリング信号S1o
utおよび第2シグナリング信号S2outと現在の状
態情報STとをそれぞれ出力するように構成される。
【0016】図3は本発明の第3の態様に基づく、異種
シグナリング信号の相互変換機能を有する音声系ネット
ワークを示す基本構成図である。まずこの音声系ネット
ワーク30が前提とするのは、第1時分割多重化装置2
1を具備し第1シグナリング信号S1によって送信/受
信制御を行う第1交換機31と、第2時分割多重化装置
22を具備し第2シグナリング信号S2によって送信/
受信制御を行う第2交換機32と、第1および第2交換
機31および32間を第1および第2時分割多重化装置
21および22を介して接続する専用線33とからなる
音声系ネットワークである。ここに、第2時分割多重化
装置22が、第1シグナリング信号S1と第2シグナリ
ング信号S2との間の相互変換を行うパッケージ10を
一体に内蔵し、専用線33上は第1シグナリング信号S
1により制御される伝送信号TSのみを転送するように
する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する前
に、本発明の実施例において採用する公知の異種シグナ
リング方式について説明しておく。ここで再び前述の図
49〜図51を参照すると、これらの図に示す音声系の
ネットワークにおいて、中継交換機間のシグナリング信
号を1ビット構成のSS/SR(Signaling
Send/Signaling receive)シグ
ナリング信号で統一していた場合に、その後、ネットワ
ークの局増設要求があった場合には、同じSS/SRシ
グナリング信号を用いる中継交換機Iを選択して、当該
音声系ネットワークを構築する以外に方法はなく、異な
るシグナリング方式を用いる中継交換機IIの導入はでき
なかった。
【0018】これは特に、日本国内で国内標準のシグナ
リング方式で音声系ネットワークを構成していたとこ
ろ、新たに海外に局増設を行わなければならなくなった
場合に、海外にもともとあった既存の中継交換機IIが、
SS/SRシグナリング方式でない場合には、その中継
交換機IIを中継交換機Iに買い替えなければならない、
という既述の問題がある。このような場合に最も都合の
悪い、異種シグナリング方式の組み合わせは、SS/S
Rシグナリング方式とT.6シグナリング方式である。
【0019】そこで、従来は、中継交換機間のシグナリ
ング制御を1ビットで行うSS/SRシグナリング方式
で構成された音声系ネットワークに対して、交換機間の
シグナリング制御を2ビットで行うT.6シグナリング
方式のような異なるシグナリング方式の交換機を備える
局を増設することはできず、ネットワーク全局で同じシ
グナリング方式の交換機を設置するしかないという不都
合があった。
【0020】図4は公知のSS/SRシグナリング方式
を説明するためのシーケンス図(その1)、図5は同図
(その2)であり、図6は公知のT.6シグナリング方
式を説明するためのシーケンス図(その1)、図7は同
図(その2)である。
【0021】まず図4および図5を参照すると、各図の
上欄の“発信側”は、発信側中継交換機Iから送信する
送信シグナリング信号SSおよびこの発信側中継交換機
Iにて受信する受信シグナリング信号SRのそれぞれの
論理(0,1)の遷移を表し、また、各図の下欄の“着
信側”は、着信側中継交換機Iから送信する送信シグナ
リング信号SSおよびこの着信側中継交換機Iにて受信
する受信シグナリング信号SRのそれぞれの論理(0,
1)の遷移を表す。
【0022】かくのごとく、1ビットの送信シグナリン
グ信号SSと、1ビットの受信シグナリング信号SRの
各論理(0,1)により、シグナリング制御の状態が表
される。“アイドル”(IDLE)状態は(0,1)で
あり、その後加入者が電話機をオフフックすると、オフ
フック(OFF HOOK)状態(1,1)となる。さ
らに発信側である加入者がダイアルし(図中の“ダイア
ル伝送”)、相手側加入者を呼び出す。この相手側加入
者がその呼びに応答すると(図5の下欄の“応答”であ
り論理(0,0))、これが発信側中継交換機に返さ
れ、その応答を認識する(図5中の“応答認識”の状
態)。これにより両加入者は“通話”状態となり、発信
側の論理は(0,0)となる。
【0023】その通話が終了するとき、すなわち発信側
加入者がオンフックすると“切断”状態に入る(発信側
の論理は(1,0)となる)。これを受けて着信側のS
Rは論理0→1となり、オンフックすると、着信側のS
Sも論理0→1となる。これを受けた発信側ではSRが
論理0→1となって、元の“アイドル”状態(1,1,
1,1)に戻る。
【0024】次に図6および図7を参照する。T.6シ
グナリング方式のシーケンスを表すこれらの図の見方
は、図4および図5の場合と同様であり、各図の上欄の
“発信側”は、発信側中継交換機IIから送信する一対の
送信シグナリング信号A(F)およびB(F)(以下、
A,B(F)と簡略化して表すこともある)およびこの
発信側中継交換機IIにて受信する一対の受信シグナリン
グ信号A(F)およびB(F)のそれぞれの論理(0,
1)の遷移を表し、また、各図の下欄の“着信側”は、
着信側中継交換機IIから送信する一対の送信シグナリン
グ信号A(F)およびB(F)(以下、A,B(F)と
簡略化して表すこともある)およびこの着信側中継交換
機IIにて受信する一対の受信シグナリング信号A(F)
およびB(F)のそれぞれの論理(0,1)の遷移を表
す。
【0025】かくのごとく、2ビットの送信シグナリン
グ信号A(F)およびB(F)と、2ビットの受信シグ
ナリング信号A(B)およびB(B)の各論理(0,
1)により、シグナリング制御状態が表される。なお、
上記の(F)はForwardを表し、(B)はBac
kwardを表す。また、シグナリング信号A(F)と
B(F)は、2本のラインでそれぞれ別々に転送される
のではなく、1本のライン(伝送路)上をフレーム毎に
A(F)→B(F)のごとく、時系列的に転送される。
【0026】“アイドル”(IDLE)状態において、
発信側のシグナリング信号〔A(F),B(F),A
(B),B(B)〕の論理は、〔1,0,1,0〕であ
る。ここで発信側加入者が発呼したものとすると、発信
側シグナリング信号〔A(F),B(F),A(B),
B(B)〕は、〔0,0,1,0〕となる。これが“捕
捉”(hunt)状態である。上記の送信シグナリング
信号A(F)の変化(1→0)は、着信側に伝えられ
て、着信側シグナリング信号の論理は〔1,0,0,
0〕に変化する。ここに着信側は“発信閉塞”状態とな
る。
【0027】引き続き着信側中継交換機IIは、その捕捉
を確認したことを(“捕捉確認”の状態)、発信側に通
知する。この状態は論理〔1,1,0,0〕である。こ
れを受けた発信側中継交換機IIの状態は〔0,0,1,
1〕となる。これは“捕捉認識”状態である。この捕捉
認識によって、発信側中継交換機IIはダイアル情報の転
送が可能になったことを知る(この点は、相手方の状況
如何に拘らず、加入者のオフフック後即座にダイアル情
報を送り出す、上述のSS/SRシグナリング方式とは
異なる)。
【0028】捕捉認識したあと、相手方加入者へのダイ
アルが開始し、図中の“ダイアル伝送”状態に入る。こ
のダイアルによって相手方がオフフック(OFF HO
OK)し、“応答”状態に入る。このときの論理は
〔0,1,0,0〕である。さらに発信側はその着信側
からの応答を認識して、論理〔0,0,0,1〕とな
る。これは“通話”状態である。
【0029】そして、図示(図7)する発信側加入者の
オンフックにより、“切断”状態になる。このときの論
理は〔1,0,0,1〕である。これを受けた着信側中
継交換機IIは、当該パスを切断し“切断”状態となる。
このときの論理は〔0,1,1,0〕である。引き続き
着信側加入者はオフフックし、元のアイドル状態に復旧
する。この“復旧”状態の論理は〔1,0,1,0〕で
ある。これを受けて、発信側も元の“アイドル”状態に
戻る。論理は〔1,0,1,0〕である。
【0030】SS/SRシグナリング方式は、図4およ
び図5のシーケンスに表すように、送信シグナリング信
号(SS)1ビットと、受信シグナリング信号(SR)
1ビットとによりシグナリング制御状態を表して、交換
機間の制御を行う。一方、T.6シグナリング方式は、
図6および図7のシーケンスに表すように、2ビットの
送信シグナリング信号(A(F),B(F))と、2ビ
ットの受信シグナリング信号(A(B),B(B))と
によりシグナリング制御状態を表して、交換機間の制御
を行う。したがって、これら2つの異種シグナリング方
式の中継交換機IおよびIIを、同一の音声系ネットワー
クに混在させるためには、中継交換機IIから受信したA
(F)およびB(F)の2ビットはSS1ビットに変換
し、逆に、対向局である中継交換機Iから受信したSR
の1ビットは、A(F)およびB(F)の2ビットに変
換して中継交換機IIに送信する、というような2つの異
種シグナリング信号を相互変換する仕組を実現しなけれ
ばならない。
【0031】そこで本発明は、2つの異種シグナリング
に準拠した、SS/SRシグナリング信号と、T.6シ
グナリング信号とを相互に変換する機能を実現する。こ
の場合、その機能をパッケージで、すなわち小さなハー
ドウェア構成(ソフトウェア制御によらず)で実現す
る。さらにこのパッケージを、時分割多重化装置内の、
T.6シグナリング方式をサポートするE1インタフェ
ースのデジタルトランクカードとして、既存の時分割多
重化装置に簡単に組み込めるようにする。これにより
T.6シグナリング信号とSS/SRシグナリング信号
間の相互信号変換機能をも内蔵した時分割多重化装置が
容易に実現される。さらにまた、SS/SRシグナリン
グ方式の中継交換機Iにより構成された音声系ネットワ
ークに、T.6シグナリング方式の中継交換機IIの混在
を容易に可能にする。
【0032】かくして本発明は、時分割多重化装置のパ
ス設定を少なくし、伝送路上は多重化効率を上げるため
に、相手方の交換機のシグナリング方式を意識せずに、
常時相互間でのシグナリング信号変換を行って、この伝
送路上は、SS/SRシグナリング信号の1ビットだけ
でシグナリング信号の伝送を行うようにする。そこで本
発明は以下に詳述するような、異種シグナリング信号の
相互変換シーケンスを案出した。
【0033】図8はT.6(発信側)からSS/SR
(着信側)へのシグナリング信号変換シーケンスを示す
図(その1)、図9は同図(その2)であり、図10は
SS/SR(発信側)からT.6(着信側)へのシグナ
リング信号変換シーケンスを示す図(その1)、図11
は同図(その2)であり、図12はT.6(発信側)か
らT.6(着信側)へのシグナリング信号変換シーケン
スを示す図(その1)、図13は同図(その2)であ
る。
【0034】まずこれらの図の見方について、図8を代
表として説明する。図8を参照すると、同図、上欄に示
すように、中央部分が本発明に係るシグナリング信号変
換部である。これは、図1や図2に示したパッケージ1
0に相当する。このシグナリング信号変換部を挟んで、
その左側には発信側の中継交換機、その右側には着信側
の中継交換機が位置する。本図の例では、発信側は中継
交換機IIであり、T.6シグナリング信号により制御さ
れる。また着信側は中継交換機I(アナログ交換機(図
50や図51を参照)も含む)であり、SS/SRシグ
ナリング信号により制御される。
【0035】2種のシグナリング信号間の相互変換を行
うシグナリング信号変換部(パッケージ10)は、図
4,5および図6,7で説明した各種の状態を状態情報
として捉えて、一連の状態を遷移させて行く。この状態
情報は、図1や図2において状態情報ST(ST′)と
して示したものであるが、ここに述べる実施例では、こ
の状態情報を状態番号と定義する。この状態番号は0→
1→2→3→のごとく変化する。具体的には0には既述
のアイドル(IDLE)状態、1には既述の“捕捉”状
態、3には既述の“捕捉認識”状態、4には既述の“応
答認識”状態、5には既述の“切断”状態……のように
それぞれの状態を割り当てる。
【0036】一例として、最上段の“アイドル”(ID
LE)状態(変換機に発信と受信のいずれも起動されて
いない状態)に着目すると、発信側中継交換機IIから
は、2ビットの送信シグナリング信号A(F)およびB
(F)(図では、簡略のため、A,B(F)と表す、以
下A,B(B)についても同様)がA,B(F)=1,
0として転送される。
【0037】このA,B(F)=1,0は、シグナリン
グ信号変換部にて、SS/SRシグナリング方式におけ
る同等の送信シグナリング信号であるSS=1に変換さ
れる。図中の→は、A,B(F)=1,0からSS=1
への1つの相互変換がなされたことを意味する。なお、
このSS=1は、着信側中継交換機Iにそのまま転送さ
れるので、この交換機IではこれをSR=1として受信
する。
【0038】同じくこの“アイドル(IDLE)”状態
(状態番号0)において、着信側中継交換機Iからは、
1ビットの送信シグナリング信号がSS=1として、シ
グナリング信号変換部に転送される。このSS=1はそ
のままこのシグナリング信号変換部で、受信シグナリン
グ信号のSR=1として受信される。このSR=1は、
シグナリング信号変換部内で、T.6シグナリング方式
における同等の受信シグナリング信号であるA,B
(B)=1,0に変換される。図中の←は、SR=1か
らA,B(B)=1,0への1つの相互変換がなされた
ことを意味する。
【0039】以下、状態番号1の“捕捉”等の信号相互
変換が同様の表現方法で表される。図中、この状態番号
1においてA,B(F)の論理が“0,0”のように
“ ”で表されているが、これは、状態変化のトリガと
なったビットであることを明らかにしたものである(以
下、同様)。以上、図8〜13における各図の見方を説
明したので、改めて図8に注目する。
【0040】まず図4および図5に示すSS/SRシグ
ナリング方式のもとで、“アイドル”(IDLE)状態
は、SS=1,SR=1である。同様に、図6および図
7に示すT.6シグナリング方式のもとでは、“アイド
ル”(IDLE)状態は、A,B(F)=1,0および
A,B(B)=1,0〔1,0,1,0〕である。よっ
て、本シグナリング信号変換シーケンスでの“アイド
ル”という状態は、A,B(F)=1,0およびSR=
1をそれぞれ受信したとき、SS=1およびA,B
(B)=1,0をそれぞれ送信する状態であると規定す
る。このような各状態にそれぞれ状態情報としての状態
番号0,1,2……をそれぞれ割り当てて、図1や図2
に示すシグナリング状態保持手段12に一時保存し、1
マルチフレーム(2msec:後に説明する図36,37お
よび図42,43のE1インタフェースフォーマットを
参照)後の該当チャネル(例えば後述のCH1)にてシ
グナリング信号受信時に、新たに受信したT.6系送信
シグナリング信号A,B(F)およびSS/SR系受信
シグナリング信号SRの値と、8k周期で定期的にシグ
ナリング信号状態保持手段12から読み出される直前の
状態番号とから、新たな状態番号とSSおよびA,B
(B)の値を、図1や図2に示すシグナリング変換手段
11より出力するように、本シグナリング信号変換シー
ケンスが設定されている。よって、直前の状態が、状態
番号0の“アイドル”状態で、かつ、上記のA,B
(F)=1,0およびSR=1のまま変化がなければ、
状態変化が生じていないので、新たな状態も状態番号0
の“アイドル”状態のままになる。
【0041】上記の“アイドル”状態から、T.6系の
中継交換機IIが“捕捉”の状態になったとすると、その
送信シグナリング信号はA,B(F)=“0,0”にな
るので、この場合をトリガとして、状態番号1の“捕
捉”の状態に遷移し、シグナリング信号変換部は、SS
のみを0に変化させる。このときの状態は、図4のSS
/SRシグナリングシーケンスにおけるオフフック(O
FF HOOK)の状態(電話器で受話器を上げたすぐ
の状態)に対応している。
【0042】この次に起きる状態として、T.6シグナ
リングシーケンスでは、“捕捉認識”という状態(図
6)がある。ところが、SS/SRシグナリングシーケ
ンスでは、図4から明らかなようにこれに相当する状態
が存在しない。すなわち、T.6シーケンスとSS/S
Rシーケンスとの間には部分的に状態のずれがあり、両
者間での完全な整合がとれない。かかる状態のずれを吸
収するために、SS/SR系の中継交換機Iおよびアナ
ログ交換機をウインクスタートさせることとする(図8
の右端の“ウインク”参照)。このウインクスタートで
は、着信時のみ、“アイドル”状態においてSR=0を
受信したら、一旦SS=0にしてすぐにSS=1に戻す
ことによって、発信側に、T.6シグナリング方式のも
とで“捕捉認識”に相当する状態の発生をシグナリング
信号変換部に通知する。したがって発信側の中継交換機
IIは、SRが1→0→1を受信しないとダイヤル送出
(ダイヤル伝送)を始めない。
【0043】このようなウインクスタートのモードで動
作させて、着信側の中継交換機IがウインクによるSS
=0を送出しているときに、SR=0を受信して、状態
番号1の“捕捉”状態から、新たに定義した状態番号2
の“前捕捉認識”という状態に遷移させる。ただし、こ
のとき、A,B(B)=1,0およびSS=0の状態
は、状態番号1の“捕捉”状態のときと同じ値のままで
変化させない。そして、上記ウインクスタートモードの
最後に、SSが再びSS=1になったときに、このSS
=1を受信して、シグナリング変換部内にて変化したS
R=1によって、状態番号3の“捕捉認識”の状態、す
なわち、A,B(B)=1,1に変化するように信号変
換を行う。
【0044】上記した場合以外に状態のずれが生じる箇
所は、図9において着信側(中継交換機Iおよびアナロ
グ交換機)から“切断”した状態に相当する、状態番号
7の“クリアフォワード”の状態から、状態番号0の
“アイドル”の状態に戻す場合である。このときT.6
シグナリングシーケンスのもとで“クリアフォワード”
があった場合の、SS/SRシーケンスでの状態を見て
みると、このSS/SRシグナリングシーケンスのもと
では、既に“アイドル”状態に遷移してしまっている。
そうすると、T.6系の交換機IIに対して、これを“ア
イドル”状態であるA,B(B)=1,0に戻すことが
できなくなる。
【0045】そこで、図9に示すシーケンスでは、状態
番号6の“クリアバック”の状態からシグナリング信号
変換部がA,B(F)=1,0を受信して状態番号7の
“クリアフォワード”の状態になるのと同時にタイマー
を起動する。このタイマーは図1や図2に示すタイマー
手段13である。このタイマーがタイムアウトになった
ら、これ(図1や図2に示すタイムアウト信号TO)を
トリガにし、状態変化を強制的に行う。ここに元の“ア
イドル”状態に戻すことができる。すなわちタイマーの
ON/OFFという簡単なハードウェア構成による状態
変化という概念を取り入れている。
【0046】これと同様にしてタイマーのON/OFF
という簡単なハードウェア構成による状態変化が生じさ
せられるのは、図10において、着信側における状態番
号8の“捕捉”の状態から、状態番号10の“捕捉認
識”の状態に遷移する場合であり、発信側の中継交換機
Iのウインクスタートに対応させるため、シグナリング
信号変換部が着信側の中継交換機IIから、A,B(F)
=1,1を受信すると、新たに定義した状態番号9の
“前捕捉認識”という状態に遷移させ、SS=0にする
と同時にタイマーの起動をかける(図10の“タイマ
ー”参照)。このタイマーは、前述したタイマー手段1
3である。そしてこのタイマーのタイムアウトによっ
て、シグナリング信号変換部は上記のSS=0を強制的
にSS=1にし、状態番号10の“捕捉認識”の状態を
生成する。
【0047】上述したように、異種シグナリング方式間
での上記の状態のずれを吸収することができる。すなわ
ち、SS/SRシグナリング信号とT.6シグナリング
信号でそれぞれ表される各状態をお互いに比較しなが
ら、そしてまた上記の状態のずれが生じる箇所には、タ
イマーのON/OFFによって状態変化を強制的に創出
して、相互のシグナリングシーケンスでの状態のずれを
吸収しながらシグナリング信号の相互変換を可能にする
ものである。上述のとおり図8,9はT.6(発信)→
SS/SR(着信)シグナリング信号変換シーケンスを
示し、図10,11はSS/SR(発信)→T.6(着
信)シグナリング信号変換シーケンスを示し、図12,
13はT.6(発信)→T.6(着信)シグナリング信
号変換シーケンスである。
【0048】本発明では、既に述べたとおり、パッケー
ジ10の介在によって、専用線(伝送路)上は全てSS
/SRシグナリング信号に統一して伝送するようにして
いる。そうすると、共に同一のT.6シグナリング信号
で制御される2つの中継交換機II間の交換制御であって
も、その途中に、シグナリング信号変換部を介在させな
ければならない。このようなケースについてシグナリン
グ信号変換シーケンスを示したのが上述の図12および
図13である。しかし信号変換の考え方は、図8〜図1
1において説明したのと全く同様である。
【0049】図12および図13において、発信側は
T.6シグナリング信号からSS/SRシグナリング信
号へ変換し、着信側はSS/SRシグナリング信号から
T.6シグナリング信号に変換しているが、発着信のS
S/SRシグナリングシーケンスのみ(図13の下端の
Aで示す)、発着信のT.6シグナリングシーケンスの
み(図13の下端のBで示す)をそれぞれ見てみると、
タイマーのON/OFFによる状態変化以外の箇所は、
図4,5および図6,7に表すシグナリングシーケンス
に完全に対応していることが分かる。
【0050】上述した図8〜図11についてさらに補足
説明をする。通話終了時の切断シーケンスについてであ
る。図8および9を参照すると、発信側において、発信
側から呼を切断するときのシーケンス<1>は、状態番
号で表すと、 <1>:0→1→2→3→4→5→0 である。
【0051】一方、発信側において、着信側から呼を切
断するときのシーケンス<2>は、状態番号で表すと、 <2>:0→1→2→3→4→6→7→0 である。次に図10および図11を参照すると、着信側
において、発信側から呼を切断するときのシーケンス<
3>は、状態番号で表すと、 <3>:0→8→9→10→11→12→0 である。
【0052】一方、着信側において、着信側から呼を切
断するときのシーケンス<4>は、状態番号で表すと、 <4>:0→8→9→10→11→13→14→0 である。図14は発信側におけるシグナリング信号変換
の状態遷移図(その1)、図15は同図(その2)、図
16は同図(その3)であり、図17は着信側における
シグナリング信号変換の状態遷移図(その1)、図18
は同図(その2)、図19は同図(その3)であり、図
20は同時着信があった場合の発信側におけるシグナリ
ング信号変換の状態遷移図(その1)、図21は同図
(その2)、図22は同図(その3)であり、図23は
同時着信があった場合の着信側におけるシグナリング信
号変換の状態遷移図(その1)、図24は同図(その
2)、図25は同図(その3)である。
【0053】シグナリング信号変換シーケンスを、後述
するROMシーケンサで実現し、さらにこれを時分割多
重化装置に搭載して使用する場合に、正常動作のシーケ
ンスに加えて、専用線(伝送路)での伝送路エラーや各
交換機での誤動作等に起因する異常動作や異常状態保持
(電源が切れるまで状態が全く変化しない状態に陥るこ
と)等のトラブルが発生したときの異常動作時のシーケ
ンスも考えておかなければならない。このために、各種
の想定し得る異常状態も予め考慮してシグナリング信号
変換の状態遷移を工夫したのが、図14〜図25であ
る。
【0054】さらに詳しく言うと、図14〜25はT.
6←→SS/SRシグナリング信号変換での状態遷移図
であって、図14〜16は、T.6が発信側の場合の、
T.6←→SS/SRシグナリング信号変換状態遷移
図、図17〜19は、T.6が着信側の場合の、T.6
←→SS/SRシグナリング信号変換状態遷移図、図2
0〜22は、T.6が発信側でA,B(F)とSRが同
時に着信した場合の、T.6←→SS/SRシグナリン
グ信号変換状態遷移図、図23〜25は、T.6が着信
側でA,B(F)とSRが同時に着信した場合の、T.
6←→SS/SRシグナリング信号変換状態遷移図であ
る。
【0055】これらの図の見方は全て同じであるので、
図14を代表として説明する。図14の右上に示した4
つのシンボルa,b,cおよびdは各々の次のことを表
す。 シンボルa:T.6中継交換機IIからの送信シグナリン
グ信号(A,B(F))、 シンボルb:T.6中継交換機IIでの受信シグナリング
信号(A,B(B))、 シンボルc:SS/SR中継交換機Iからの送信シグナ
リング信号(SS)、 シンボルd:SS/SR中継交換機Iの受信シグナリン
グ信号(SR)。
【0056】また参照記号eで示す種々のブロックは、
前述した各種の状態を表示するブロックである。したが
って各ブロックの左上隅に示す数字は、既述の状態番号
を表している。この状態番号は、上記ROMシーケンサ
の入力にもなり、また出力にもなる。そして各ブロック
の近傍に示す論理(0,1)は、シグナリング信号の変
換を表す。例えば図14の最上段に示す“アイドル”
(IDLE)状態(状態番号0)のブロックeの右に隣
接して示す上段の1,0→1は、上記ROMシーケンサ
に対して、T.6中継交換機IIから2ビット(A,B)
の送信シグナリング信号1,0が入力され、SS/SR
中継交換機Iへの1ビット(SR)の受信シグナリング
信号0に変換されて出力されることを表す。
【0057】また、下段の1,0←1は、上記ROMシ
ーケンサに対して、SS/SR中継交換機Iから1ビッ
ト(SS)の送信シグナリング信号1が入力され、T.
6中継交換機IIへの2ビット(A,B)の受信シグナリ
ング信号1,0に変換されて出力されることを表す。他
の各ブロックについても同様である。図14〜16にお
いて、図15の左側に記載したルート<1>は、上述し
た一方の正常シーケンス<1>であり、状態番号は、0
→1→2→3→4→5→0と変化する。また同様にルー
ト<2>は、上述した他方の正常シーケンス<2>であ
り、状態番号は、0→1→2→3→4→6→7→0と変
化する。
【0058】これらのルート上にないブロックは“異
常”状態かもしくは“アイドル”(IDLE)状態であ
る。この“異常”状態についてここで簡単に触れてお
く。図26はシグナリング信号の変換過程において発生
することが想定される各種の異常状態を示す図(その
1)、図27は同図(その2)である。
【0059】図8〜図13において、状態番号1から状
態番号14の各状態について示しており、図26および
27は、これらの各状態にさらに付加される各状態を状
態番号18〜26として示す。なお、状態番号15,1
6および17が欠番になっているが、これら3つの状態
番号としては、各種試験あるいはループバックの状態が
割り当てられる。
【0060】上記の各異常状態へは、A,B(F)また
はSRがシーケンス通りに変化しない場合に遷移し、こ
のときむやみにA,B(B)およびSSの状態を変化さ
せたとすると、それを受信したあらゆる種類の中継交換
機やアナログ交換機の全ての状態や動作まで考慮してシ
ーケンスを考えなければならなくなる。そこで、異常状
態の場合には、基本的に直前の状態まま、A,B(B)
およびSSの状態を変化させないようにする。そこで、
どの状態番号から異常状態に入るかによってA,B
(B)およびSSの値が異なることを考慮して、異常状
態を場合分けして設定することにする。この異常状態の
一覧が上記の図26および図27になる。図26および
図27において、*は0および1のどちらでも良いこと
を表している。また異常状態に遷移した場合は、A,B
(F)=1,0およびSS=1を受信して“アイドル”
(IDLE)に戻るまで、そのままの状態にいるように
設定している。これは、交換機が、一般に、受信タイム
アウト等の場合にIDLE(解放)に戻す手順をもとも
と有していることを利用している。
【0061】再び図14〜図16を参照して説明を追加
する。図において、IDLEからA,B(F)=0,0
を受信して状態番号1の“捕捉”状態になるのが正常シ
ーケンスであるが、A,B(F)=0,1を受信した場
合は異常なシーケンスであるため、状態番号18の異常
−1という状態に遷移する。今状態番号0のIDLEか
ら遷移したので、このIDLEと全く等価なA,B
(B)=1,0およびSS=1を出力したままにする。
この状態から抜け出すためには、SRの値は変化させず
に、A,B(F)=1,0にならなければならない。
【0062】その後A,B(F)=1,0になり、状態
番号0のIDLEに一度戻らないと正常シーケンスに進
めないようになっている。ただし、状態番号0のIDL
Eから、A,B(F)=1,1を受信した場合は例外で
あり、中継交換機IIからの発着信を規制する“閉塞”と
いう状態である。これは正常シーケンスにも異常状態に
も位置付けられない状態である。
【0063】また、伝送路上の伝送路エラーや各交換機
での誤動作が、正常動作と同時に発生するという場合も
考えられる。このような場合も異常状態であるから、
A,B(F)とSRが同時に着信した場合の状態遷移を
図20〜22および図23〜25に示している。図20
〜22はT.6中継交換機IIが発信側で、A,B(F)
とSRが同時着信した場合におけるT.6←→SS/S
Rシグナリング信号変換の状態遷移図であり、図23〜
25は、T.6中継交換機IIが発信側で、A.B(F)
とSRが同時着信した場合におけるT.6←→SS/S
Rシグナリング信号変換の状態遷移図である。
【0064】例えば図20〜22において、状態が状態
番号1の“捕捉”であった場合、正常時は、SR=0を
受信して状態番号2の“前捕捉認識”に状態遷移する
が、これと同時に交換機の誤動作や、交換機と時分割多
重化装置とを接続するケーブルの接続不良等によって、
A,B(F)=1,0等を受信してしまった場合には、
異常シーケンスになり、状態番号19の異常−2にな
る。このときのA,B(B)およびSSのビット(論
理)は、先に述べたように、異常状態に入る直前の状態
番号1すなわち“捕捉”のSS=0およびA,B(B)
=1,0に一致させる。ただし,A.B(F)=1,0
を受信した場合には、この場合のみ、交換機がIDLE
に戻すという動作をしているとみなし、SS=1とす
る。着信側もIDLEにしようとするように設定してい
る。
【0065】以上説明したシーケンスと状態遷移をもと
に、SS/SRシグナリング信号とT.6シグナリング
信号間の、相互変換を実際に行うための基本構成につい
ては、既に図1,2および3において説明した。そこ
で、これらの基本構成を具体的に実現するための実施例
について以下に説明する。図28は図1に示すパッケー
ジの一実施例を示す図である。図1に示したパッケージ
10において、前述のシグナリング信号変換手段11は
ROM14からなる。このROM14は、 1)入力された相互変換すべき第1シグナリング信号S
1inおよび第2シグナリング信号S2inと、 2)タイマー手段(図1の13)からのタイムアウト信
号TOと、 3)シグナリング状態保持手段(図1の12)に保持さ
れている現在の状態情報を直前の状態情報ST′として
入力する。そしてこれらの入力に応じて、予め定めた一
連の状態遷移に沿って各状態遷移に対応した、相互変換
された第1シグナリング信号S1outおよび第2シグ
ナリング信号S2outと、現在の状態情報STとを読
み出して出力するシーケンサとして機能する。
【0066】また、前述のシグナリング状態保持手段1
2はシフトレジスタ15からなる。このシフトレジスタ
15は、次のシグナリング信号を含むフレームが現れる
まで、現在の状態情報STを保持しながらシグナリング
信号変換手段11(ROM1 4)に前記直前の状態情報ST′として帰還するように
機能する。 さらに、前述のタイマー手段13は、 1)所定の状態情報に合致する現在の状態情報STが出
現したことを検知する状態情報検知部16と、 2)この状態情報検知部16がその出現を検知したとき
起動されるカウンタ部17と、 3)その状態情報検知部16がその出現を検知しないと
きは、第1の論理のタイムアウト信号TO(“1”)に
代えて第2の論理(“0”)を固定的にシグナリング信
号変換手段11(ROM14)に印加し、この状態情報
検知部16がその出現を検知したときは、その第2の論
理(“0”)に代えて第1の論理(“1”)のタイムア
ウト信号TOをシグナリング信号変換手段11(ROM
14)に印加するセレクタ部(SEL)18とから構成
される。
【0067】図28の実施例をさらに詳しく説明する。
ROM14は、いわゆるシグナリングステートマシンと
して構成され、その中に、先に説明したシグナリング信
号変換シーケンスと状態遷移とが書き込まれている。こ
のシグナリングステートマシンは、図示するA(F)入
力、B(F)入力、SR入力、および直前の状態番号
(ST′)およびタイムアウト入力(TO)から、SS
出力、A(B)出力、B(B)出力および現在の状態番
号(ST)を出力するシーケンサになっている。
【0068】シグナリング状態保持手段12は、32ビ
ットのシフトレジスタ15で構成されており、現在の状
態番号(ST)を次のフレームでの同一チャネルにおい
て再びビット比較が行われるまで保持する。タイマー手
段13は、タイマーRAM19とその周辺回路とで構成
されており、シグナリングステートマシン(ROM1
4)から出力された状態番号(ST)が、タイマー手段
13を起動すべき条件である、“クリアフォワード”の
状態番号7か“前捕捉認識”の状態番号9かを、状態情
報(番号)検知部16にて検知し、これらのうちのいず
れかになった場合に、セレクタ部18をタイマー起動時
側に切替えると共に、タイマーRAM19へのWE(W
rite Enable)を生成する。タイマーRAM
19を書き込み状態にした後、0から99まで2.5ms
ec毎に1カウントアップする250msecタイマーカウン
タからのカウント出力を、バッファBuを介してタイマ
ーRAM19に書き込む。バッファBuはタイマーRA
M19を読出しと書込みで時分割的に使用するためのも
のである。
【0069】タイマーRAM19に書き込まれた250
msecタイマーカウンタからのカウント出力は、フレーム
カウンタからのフレーム同期出力に応じて、毎フレーム
の該当チャネルが到来する毎に読み出されて、フリップ
フロップFF2に保持され、250msecのタイマーカウ
ンタを1つカウントアップした値をフリップフロップF
F1にて保持して、これら2つの保持された値を比較器
により比較する。両値が一致したときにタイマー手段1
3からタイムアウト信号TOが出力されるようになって
いる。このようにして、後述の図29〜32に表すごと
く、シグナリング30チャネル分の、250msecのタイ
マー動作による多重処理が行われる。かくして、パッケ
ージ10により、SS/SRシグナリング信号とT.6
シグナリング信号という異種シグナリング信号間の変換
が実現される。
【0070】図29は図28に示すパッケージ10の動
作を表すタイムチャート(その1)、図30は同タイム
チャート(その2)、図31は同タイムチャート(その
3)、図32は同タイムチャート(その4)である。
【0071】図29において、その上段は、0から99
まで2.5msec毎にカウントアップするカウント値を表
す。その中段は、上段における各カウント値を拡張して
表し、各カウント値は2.5msecに当る。この2.5ms
ecは20フレームからなる。その下段は、中段の1フレ
ームを拡張して示し、125μsec に当る。この125
μsec は30チャネル(CH)+2チャネルに区分され
る。
【0072】図30の左欄には各タイムチャートの項
目、すなわちA(F),B(F),SR……を表示して
いる。各項目は上述した図28の構成の中に記載されて
いる。ただし、各タイムチャートは第1チャネルCH1
を中心にして記載している。図30において、現在の状
態番号を表すタイムチャートで、2番目に現れる“ID
LE”(状態番号0)は、次のフレームにおける直前の
状態番号を表すタイムチャートにおいて4番目に現れる
“IDLE”(状態番号0)としてフィードバックされ
る(図中の右上り矢印参照)。その他“捕捉”(8)や
図31に示す“前捕捉認識”(9)も同様に、上記右上
り矢印のように沿ってシフト位置にフィードバックされ
る。なお、図中のハッチングの領域はDon’t ca
reである。
【0073】図30において、SRおよびTIMERに
関し、最初の第1フレームのCH1において論理(1,
0)であったのが、次の第2フレームのCH1において
(0,0)に変化し、このとき、直前の状態番号が0
(=IDLE)であり、かつ、A(F)およびB(F)
が(0,0)であるので、その第2フレームのCH1に
おいて、現在の状態番号は8(=捕捉)となる。このと
きの変換出力A(B),B(B)およびSSは(0,
0,1)である。以下、同様に説明される。
【0074】また図31において、現在の状態番号が、
9(=前捕捉認識)になったら、下3段のタイムチャー
トで表すように、タイマー手段が動き出す。そして図3
2において、下2段のタイムチャート中に示す各値が共
にNになって一致したとき、現在の状態番号は10、す
なわち“捕捉認識”に移行する。図33は図2に示す時
分割多重化装置の具体例を示す図(その1)、図34は
同図(その2)、図35は同図(その3)である。
【0075】本発明の種々の特徴のうちの1つは、上述
したパッケージ10が時分割多重化装置20の中に組み
込まれることである。すなわち、第1シグナリング信号
S1と第2シグナリング信号S2との間の相互変換を行
うパッケージ10を一体に内蔵する時分割多重化装置で
ある。ここにパッケージ10は、上述したとおり、<1
>相互変換された第1シグナリング信号S1outを出
力し、相互変換された第2シグナリング信号S2out
を出力し、直前の第1シグナリング信号S1および第2
シグナリング信号S2によって表される直前の状態情報
ST′と現在の第1シグナリング信号S1および第2シ
グナリング信号S2とに基づいて現在の状態情報STを
出力するシグナリング信号変換手段11と、<2>現在
の状態情報STを次のシグナリング信号が現れるフレー
ムまで保持するシグナリング状態保持手段12と、<3
>所定の状態情報に合致する現在の状態情報STが出現
したことを検知したときに起動され、所定時間経過後に
タイムアウト信号を出力するタイマー手段13と、から
なる。そしてシグナリング信号変換手段11は、入力さ
れた相互変換すべき第1シグナリング信号S1inおよ
び第2シグナリング信号S2inを受信し、シグナリン
グ状態保持手段12に保持されている現在の状態情報S
Tを直前の状態情報ST′として受信し、さらにタイマ
ー手段13からのタイムアウト信号TOを受信して、こ
れらの受信信号の組み合わせに応じて、相互変換された
第1シグナリング信号S1outおよび第2シグナリン
グ信号S2outと現在の状態情報STとをそれぞれ出
力するように構成される。
【0076】図33〜35を参照すると、時分割多重化
装置20は、パッケージ10(図34)を搭載するイン
タフェース盤40(図33〜35)を有する。このイン
タフェース盤40は主としてシグナリング信号分離/挿
入部42と、内部バスインタフェース部41と、交換機
インタフェース部43とからなる。シグナリング信号分
離/挿入部42は、時分割多重化装置20を経由して伝
送される送信側および受信側の各伝送信号より第1シグ
ナリング信号S1および第2シグナリング信号S2をそ
れぞれ分離してパッケージ10に入力すると共に、この
パッケージ10にて相互変換された第1シグナリング信
号S1outおよび第2シグナリング信号S2outを
各伝送信号に挿入する。
【0077】内部バスインタフェース部41は、第1シ
グナリング信号S1の送信および受信制御を行うため
に、各時分割多重化装置20内に設けられる内部バス
(図44の62参照)に接続する。交換機インタフェー
ス部43は、外部交換機23との間で第2シグナリング
信号S2の送信および受信制御を行うためのものであ
る。
【0078】図33〜35の実施例によれば、まず内部
バスインタフェース部41(図33)は、内部バスイン
タフェース側受信部51と内部バスインタフェース側送
信部52とからなる。さらに、シグナリング信号分離/
挿入部42(図33〜35)は、SS挿入部53とSR
分離部54とA(F),B(F)分離部55とからな
る。SSおよびSRは一例であって、それぞれ既述の第
1シグナリング信号(SS/SRシグナリング信号)の
送信および受信シグナリング信号を表す。
【0079】また交換機インタフェース部43(図3
5)は、交換機インタフェース側受信部57と、交換機
インタフェース側送信部59と、この送信部59に挿入
シグナリングビットを与えるA(B),B(B)挿入部
58とからなる。上述したA(F),B(F)やA
(B),B(B)は一例であって、それぞれ既述の第2
シグナリング信号(T.6シグナリング信号)の送信2
ビットおよび受信2ビットである。
【0080】なお、図35内に示すブロック56はパラ
レル/シリアルコンバータであり、A(B)とB(B)
の合計2ビットをシリアルビット列に変換する。上述し
た図33〜34の時分割多重化装置20の詳細例として
は、インタフェース盤40はE1インタフェース盤であ
る。また交換機インタフェース部43はE1インタフェ
ース部である。したがって、交換機インタフェース側受
信部57は、E1インタフェース受信部、交換機インタ
フェース側送信部59はE1インタフェース送信部であ
る。これらに対向する外部交換機23は、中継交換機II
(T.6シグナリング方式のE1インタフェースを含
む)である。
【0081】以下、上記の詳細例のもとでの動作を説明
するが、その前に、この詳細例の動作に関係するデータ
フォーマットやシグナリングフォーマットについて、図
36〜図43を参照して、簡単に述べる。図36はE1
インタフェースデータのフォーマットを示す図(その
1)、図37は同図(その2)である。
【0082】これらの図において、本発明に特に関係す
るのは、図36に示すABCDシグナリングビットであ
る。ただし、CとDの各ビットは未使用となっている。
上記シグナリングビットAおよびBは、32タイムスロ
ット(TS0〜TS31)からなる各フレームの中で、
タイムスロット16(TS16)に乗せられる。これら
のタイムスロットは、伝送信号(=音声データ+シグナ
リングビット)のうちの音声データを乗せるための30
のチャネル(CH1〜CH30)に対応づけられてい
る。シグナリングビットは、これらチャネル(CH)が
割り当てられていない上記タイムスロットTS16(お
よびTS0)において転送される。
【0083】音声データを含むチャネルの各々は、図3
7に示す8ビットのチャネルデータで構成される。各々
がそのチャネルデータからなる30チャネル(CH1〜
CH30)とシグナリングビットは、16のフレームF
R0〜FR15よりなるマルチフレームの1つをなす。
なお、図36内で示す主要な記号A,Y……等の意味
は、図37の最下段に明記されている。
【0084】図38は図36におけるタイムスロットT
S16のビット構成を各フレーム(FR)毎に示すフォ
ーマット図(その1)、図39は同図(その2)であ
る。例えば図38を参照すると、第1フレームFR1に
おけるTS16では、CH1の音声データ用のシグナリ
ングビットA〜DとCH16の音声データ用のシグナリ
ングビット(A〜D)が示されており、同様にフレーム
FR2,FR3……における各チャネル(CH)対応の
シグナリングビットA〜Dが示されている。なお、上述
のとおり、シグナリングビットA〜Dのうち、Cおよび
Dは未使用であり、C=0およびD=1に常時固定され
ている。
【0085】図40は時分割多重化装置20内における
データのフォーマット図(その1)、図41は同図(そ
の2)である。時分割多重化装置20内では図40のタ
イムスロットTS0にシグナリングビットが挿入され
る。このTS0を含むTS31までの32タイムスロッ
トは、図41に示す各チャネル(音声データ用)CH1
〜CH30および音声データ以外のチャネルPおよびQ
に対応づけられている。各チャネルは図41に示すよう
に8ビットのチャネルデータを含む。そしてCH1〜C
H30+P+Qにて、1フレーム(FR)を構成し、さ
らに20フレームにてマルチフレーム(FR0〜FR1
9)を構成する。
【0086】図42は図40におけるタイムスロットT
S0内のシグナリングビットを、各フレームと各チャネ
ルとの対応で表すフォーマット図(その1)、図43は
同図(その2)である。各フレームにおいて、8ビット
中の2ビット(図では第1ビットおよび第2ビット)を
一対のチャネル(CH1,CH19),(CH2,CH
20)……にそれぞれ割り当てて配置している。残りの
各6ビットは未使用であって常に1に固定している。
【0087】再び図33〜35に戻り、時分割多重化装
置の詳細例の動作を説明する。まず、図35の中継交換
機II(外部交換機23)から送信された、図36および
37に示すE1フレームフォーマットを有するデータを
受信し、E1インタフェース部(交換機インタフェース
部43)内のE1インタフェース受信部(交換機インタ
フェース側受信部57)にて、E1のフレーム同期およ
びマルチフレーム同期をとってカード(インタフェース
盤40)内部に渡す(図35のA)。その後、シグナリ
ング信号分離/挿入部42内のA(F),B(F)分離
部55内にあるRAM(図示せず)に、受信した全デー
タを書き込み、図38および39に示すE1フレーム中
のTS16にあるA(F),B(F)シグナリング信号
のみを、そのRAMから読み出すことにより、シグナリ
ングビットA(F),B(F)を分離する。ここで同時
に、E1フレーム中の500Hzのシグナリングから、図
42および43に示す、カード内部のシグナリングフォ
ーマットである、400Hzへのサンプリング変換も行っ
ている。音声データはそのまま、図33の内部バスイン
タフェース部41へ送出する。
【0088】また、カードの内部バスから、内部バスイ
ンタフェース部41を経由して、E1インタフェースの
フレーム長である2Mbps分のデータを取り込み、カード
内部(図33のB)に送る。この2Mbpsは64kbps×3
2TSに相当し、実際は、E1インタフェース部(4
3)内のE1インタフェース送信部59でE1のフレー
ムを付加するTSがあるため、音声データの30TS
(CH)分とシグナリングデータの1TS分とをカード
の内部バスから受信する。
【0089】その後、シグナリング信号分離/挿入部4
2内のSR分離部54内にあるRAM(図示せず)に、
内部バスインタフェース部41から受信した全データを
書き込み、SRシグナリング信号のみを読み出すことに
よってSRシグナリング信号を分離する。音声データは
そのままE1インタフェース部43の方向へ送出され
る。
【0090】このようにして、それぞれ分離されたシグ
ナリング信号A(F),B(F)およびSRは、シグナ
リング信号変換手段11へ送られ、これらの入力をもと
に、シグナリング信号変換のための状態遷移を制御す
る。このシグナリング信号変換手段11は既述のように
ROMからなり、図8,9および図10,11に示すシ
グナリング信号変換のための状態遷移を、これらの図に
示すとおりに動作させるシーケンサとなっている。この
シーケンサの周辺の動作は、先図28で述べたように、
まずこのROMシーケンサ(11)の入力としてA
(F),B(F)およびSRの他に、直前の状態番号お
よびタイマー(13)のON/OFF値が入力される
と、これらの入力から、A(B),B(B),SSおよ
び現在の状態番号を出力する。出力された現在の状態番
号は、シグナリング状態管理部保持手段12へ送られ、
再び到来する同一CHでの状態遷移を行うまで、その状
態番号の値が保持され、その後再び、ROMシーケンサ
(11)に対し、直前の状態番号の入力としてフィード
バック(帰還)される。また、タイマーは、250msec
のハードタイマーであり(図28の250msecタイマー
カウンタ)、ROMシーケンサ(11)の入力(TIM
ER)は、T.6シグナリング信号(発信)→SS/S
Rシグナリング信号(着信)という変換中、着信側から
の切断による状態番号7のクリアフォワードの出現およ
びSS/SRシグナリング信号(発信)→T.6シグナ
リング信号(着信)という変換中、状態番号9の前捕捉
認識の出現があったとき、ON(1)になり、タイムア
ウト(TO)によってOFF(0)になったら、状態を
変化させるようになっている。
【0091】このようにROMシーケンサの入力として
直接タイマーの状態が入力され、相互の状態変換を行っ
ていることも、本発明の種々の特徴の1つである。次
に、出力されたシグナリング信号SSは、図33のシグ
ナリング信号分離/挿入部42内のSS挿入部55内に
あるRAM(図示せず)に書き込まれた後に、図40お
よび41に示すカード内部のデータフォーマット中、図
42および43に示すシグナリングフォーマットに、各
CHのシグナリングが一致するようなタイミングで、シ
グナリング信号SSが読み出されて、図35のE1イン
タフェース部43から送られてきた伝送信号中のTS0
に挿入され、内部バスインタフェース部41内の内部バ
スインタフェース側送信部52からカードの内部バスに
送出される。
【0092】その後、音声データは、後述する音声圧縮
盤→8k系データ多重盤→回線インタフェース盤を経由
し、一方シグナリング信号は、後述するシグナリング多
重盤→8k系データ多重盤→回線インタフェース盤を経
由して多重され、専用線(伝送路)を通って、対向する
他の時分割多重化装置(20)に送られる。また、A
(B)およびB(B)は、図35のP/Sコンバータ5
6でシリアルビットにされた後、図35のE1インタフ
ェース部43へ送られ、ここで、図33の内部バスイン
タフェース部41内の内部バスインタフェース側受信部
52から送られてきた伝送信号に挿入され、E1のフレ
ームおよびマルチフレームにして、図35の中継交換機
II(23)へ送出される。
【0093】実際には、図35のE1インタフェース部
43は、E1のフレームおよびマルチフレーム同期検出
機能を持つ受信部と、伝送信号へのシグナリング信号A
(B),B(B)の挿入機能およびE1のフレームおよ
びマルチフレームへのフォーマット機能を持つLSIデ
バイスを使用している。このような仕組みとハードウェ
ア構成を持つことによって、SS/SRシグナリング信
号とT.6シグナリング信号という異種シグナリング方
式の間の相互変換を可能にすると共に、時分割多重化装
置内にパッケージして組み込み可能とすることによって
異種シグナリング方式変換機能をも備える時分割多重化
装置を容易に実現することができる。
【0094】図44は本発明に係る時分割多重化装置2
0の詳細例を示す図(その1)、図45は同図(その
2)である。これらの図において、図33〜図35に詳
しく示したインタフェース盤40は、図44において、
外部交換機(中継交換機II)23の対向位置に描かれて
いる。
【0095】まず図44および45に現れる各構成ブロ
ックについて簡単に説明しておく。制御部68:電源投
入時に、立ち上げデータ各種(設定データ)に従って、
各カードのパラメータ設定や内部のデータパスの設定を
行い、立ち上げ完了後は、時分割多重化装置内部の状態
監視を行うためのカードである。回線インタフェース盤
63:日本国内では、NTTがサービスしているBRI
(I.430)やPRI(I.431)等のデジタル専
用線に接続するためのフレームや電気的レベル(レイヤ
1)を終端して内部バス62に接続するためのカードで
ある。
【0096】E1インタフェース盤40:図34および
35に示す本発明を特徴づけるカードである。音声圧縮
盤65:専用線の多重化効率を上げるために、交換機ま
たはアナログインタフェース盤から受けた音声PCMの
64kbpsデータを、32kbpsや16kbpsといった8k系
データに圧縮または伸張するためのカードである。
【0097】シグナリング多重化盤66:E1インタフ
ェース盤40や次に述べるアナログトランクインタフェ
ース盤67から受信したシグナリング信号のみを、1つ
のタイムスロット(TS)に8k系データとして多重ま
たは分離するためのカードである。アナログトランクイ
ンタフェース盤67:アナログ交換機69とのインタフ
ェースを持ち、音声データおよびシグナリング信号をア
ナログ/ディジタル変換して、時分割多重化装置20内
の内部バス62に接続するためのカードである。なお、
アナログ/ディジタル変換されたシグナリング信号は、
SS/SRシグナリング信号として伝送される。
【0098】8kデータ多重化盤64:音声圧縮盤65
やシグナリング多重化盤66からの8k系データを、1
つのタイムスロット(TS)に多重または分離するため
のカードである。図44および45において、上記のE
1インタフェース盤40が、構成上の一実施例としてこ
こまで説明してきたSS/SRシグナリング信号とT.
6シグナリング信号を相互に変換する機能を持つパッケ
ージ10を含むカードである。その他、時分割多重化装
置20と交換機からなる音声系ネットワークを構築する
ために、時分割多重化装置20には、上述した回線イン
タフェース盤63、音声圧縮盤65、アナログトランク
インタフェース盤67、シグナリング多重化盤66、8
k系データ多重化盤64、制御部68等が搭載されてい
る。
【0099】回線インタフェース盤63は、専用線に接
続するための物理レイヤの終端を行い、時分割多重化装
置内部のバス62との接続を行う。音声圧縮盤65は、
上述のとおり、専用線上の多重化効率を上げるために、
64kbpsのPCM信号を、32kbpsや16kbpsといった
8k系のデータに圧縮する。アナログトランクインタフ
ェース盤67は、上述のように、アナログ交換機69と
の接続終端を行い、アナログ/デジタル変換して、時分
割多重化装置内部のバス62との接続を行う。
【0100】シグナリング多重化盤66は、上述のよう
に、400Hzのシグナリング信号を、8k系のデータフ
ォーマットへ多重または分離を行う。8k系データ多重
化盤64は、上述のように、8k系データの多重または
分離を行う。制御部68は、これら各カードの条件設定
や状態監視を行う。
【0101】時分割多重化装置の内部には、内部バス6
2と制御バス61とがあり、制御部68から、制御バス
62を介して、各カードが内部バス62のどのタイムス
ロットからデータの送受を行うかを設定する。この設定
によって、各カードは内部バス62を介して接続され、
図45の最下段に標記された音声データパスとシグナリ
ング信号パスとが形成される。
【0102】本発明によれば新たな形態の音声系ネット
ワークを構築することができる。すなわち、図3に示し
た形態の音声系ネットワークである。図46は本発明に
係る音声系ネットワークの一構成例を示す図(その
1)、図47は同図(その2)、図48は同図(その
3)である。
【0103】これらの図は、初めに述べた図49,50
および51に示す従来の音声系ネットワークに対応する
ものである。なお、図46〜48において、既に述べた
構成要素と同様のものには同一の参照番号または記号を
付して示す。これらの図の見方は、図49〜51の見方
と同じである。図46に示すTTC−2Mインタフェー
ス盤71については未だ説明していないのでここで簡単
に説明しておく。このTTC−2Mインタフェース盤7
1は、JJ−20.11およびJJ−20.12で規定
された日本国内標準であるTTC−2Mのデジタルイン
タフェースを終端し、交換機からのデータを時分割多重
化装置20の内部バス62に接続するためのカードであ
る。さらに既に述べた各種交換機について追加説明する
と、アナログ交換機69は、電話機TELのつながる内
線側から受信したダイヤル番号によって、あらかじめ設
定してある番号計画通りにどの方路に接続するかの方路
決定を行う。アナログなので1チャネルCHについて1
つの物理ポートが必要になる。また中継交換機Iは、電
話機のつながる内線側から受信したダイヤル番号によっ
て、あらかじめ設定してある番号計画通りにTTC−2
Mインタフェース(TTC:Telecommunic
ations Technology Committ
ee)のどのチャネルCHに接続するかの方路決定を行
う機能と、TTC−2Mインタフェースの、あるチャネ
ルCHからTTC−2Mインタフェースの別のチャネル
CHに接続する(電話機側には接続しない)中継交換機
能を併せ持っている。日本国内の中継交換機は、大体こ
の仕様で作られており、中継交換機能しか持たない海外
の中継交換機IIと区別するために、中継交換機Iとして
いる。この中継交換機IIは、受信した電話番号によっ
て、E1インタフェースの、あるチャネルCHから別の
チャネルCHに接続することで方路設定を行う交換機で
あり、海外の中継交換機は、内線側に電話機の接続はで
きず、中継交換機能しか持たない。上述したように、S
S/SRシグナリング信号とT.6シグナリング信号と
いう異なるシグナリング方式間の変換機能を持つ時分割
多重化装置20によって、時分割多重化装置と交換機か
らなる音声系のネットワーク30において、T.6シグ
ナリング信号で制御される交換機IIと、SS/SRシグ
ナリング信号で制御される交換機Iとの間のシグナリン
グの共通化が可能になり、異なるシグナリング方式の交
換機の混在を容易に実現できる。
【0104】ここで、図46〜48において、共にT.
6シグナリング方式の中継交換機IIと対向している時分
割多重化装置<3>および<4>についても、先に述べ
たような信号変換を常時行い、伝送路上はSS/SR方
式の1ビットのみの伝送としている理由と効果を説明す
る。まず、図46〜48における上記装置<3>と装置
<4>のように、T.6シグナリング方式の中継交換機
IIと対向している区間を、シグナリング信号の変換をせ
ずに2ビットで伝送する場合、1ビット(SS/SRシ
グナリング方式)で伝送する場合に比べて、伝送路上の
帯域が必要となり、多重化効率を下げるという欠点があ
る。また、装置20内のパス設定を、制御部68から行
う場合に、E1インタフェースカードの設定として、シ
グナリング信号の変換を行うのか行わないのか、という
設定やシグナリングを1ビットで送るのか2ビットで送
るのか、という設定といった設定情報が余計に必要とな
るという欠点がある。よってこれらの欠点を解消するた
めに、T.6シグナリング方式の中継交換機II同士が対
向している区間でも、相手のシグナリング方式を意識せ
ずに、T.6シグナリング方式での2ビットからSS/
SR方式での1ビットに常時変換して伝送するようにす
る。これにより、時分割多重化装置20のパス設定情報
を少なくできる上、伝送効率についても、2ビットを送
る場合に比べて良くなるという利点がある。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
時分割多重化装置20にパッケージ10を搭載するだけ
で、T.6シグナリング信号とSS/SRシグナリング
信号との間の相互変換を容易に実現し、音声系ネットワ
ーク30において、SS/SRシグナリング方式の交換
機と、T.6シグナリング方式の交換機が混在しても、
これらの異種シグナリング方式の交換機間においても、
シグナリング制御が簡単に行えることになる。
【0106】かくして、特に国際ネットワーク等で起こ
りやすい、異種シグナリング方式の交換機の混在が避け
られないような場合に、容易に対処可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の態様に基づく、異種シグナリン
グ信号の相互変換機能を有するパッケージの基本構成図
である。
【図2】本発明の第2の態様に基づく、異種シグナリン
グ信号の相互変換機能を有する時分割多重化装置を示す
基本構成図である。
【図3】本発明の第3の態様に基づく、異種シグナリン
グ信号の相互変換機能を有する音声系ネットワークを示
す基本構成図である。
【図4】公知のSS/SRシグナリング方式を説明する
ためのシーケンス図(その1)である。
【図5】公知のSS/SRシグナリング方式を説明する
ためのシーケンス図(その2)である。
【図6】公知のT.6シグナリング方式を説明するため
のシーケンス図(その1)である。
【図7】公知のT.6シグナリング方式を説明するため
のシーケンス図(その2)である。
【図8】T.6(発信側)からSS/SR(着信側)へ
のシグナリング信号変換シーケンスを示す図(その1)
である。
【図9】T.6(発信側)からSS/SR(着信側)へ
のシグナリング信号変換シーケンスを示す図(その2)
である。
【図10】SS/SR(発信側)からT.6(着信側)
へのシグナリング信号変換シーケンスを示す図(その
1)である。
【図11】SS/SR(発信側)からT.6(着信側)
へのシグナリング信号変換シーケンスを示す図(その
2)である。
【図12】T.6(発信側)からT.6(着信側)への
シグナリング信号変換シーケンスを示す図(その1)で
ある。
【図13】T.6(発信側)からT.6(着信側)への
シグナリング信号変換シーケンスを示す図(その1)で
ある。
【図14】発信側におけるシグナリング信号変換の状態
遷移図(その1)である。
【図15】発信側におけるシグナリング信号変換の状態
遷移図(その2)である。
【図16】発信側におけるシグナリング信号変換の状態
遷移図(その3)である。
【図17】着信側におけるシグナリング信号変換の状態
遷移図(その1)である。
【図18】着信側におけるシグナリング信号変換の状態
遷移図(その2)である。
【図19】着信側におけるシグナリング信号変換の状態
遷移図(その3)である。
【図20】同時着信があった場合の発信側におけるシグ
ナリング信号変換の状態遷移図(その1)である。
【図21】同時着信があった場合の発信側におけるシグ
ナリング信号変換の状態遷移図(その2)である。
【図22】同時着信があった場合の発信側におけるシグ
ナリング信号変換の状態遷移図(その3)である。
【図23】同時着信があった場合の着信側におけるシグ
ナリング信号変換の状態遷移図(その1)である。
【図24】同時着信があった場合の着信側におけるシグ
ナリング信号変換の状態遷移図(その2)である。
【図25】同時着信があった場合の着信側におけるシグ
ナリング信号変換の状態遷移図(その3)である。
【図26】シグナリング信号の変換過程において発生す
ることが想定される各種の異常状態を示す図(その1)
である。
【図27】シグナリング信号の変換過程において発生す
ることが想定される各種の異常状態を示す図(その2)
である。
【図28】図1に示すパッケージの一実施例を示す図で
ある。
【図29】図28に示すパッケージ10の動作を表すタ
イムチャート(その1)である。
【図30】図28に示すパッケージ10の動作を表すタ
イムチャート(その2)である。
【図31】図28に示すパッケージ10の動作を表すタ
イムチャート(その3)である。
【図32】図28に示すパッケージ10の動作を表すタ
イムチャート(その4)である。
【図33】図2に示す時分割多重化装置の具体例を示す
図(その1)である。
【図34】図2に示す時分割多重化装置の具体例を示す
図(その2)である。
【図35】図2に示す時分割多重化装置の具体例を示す
図(その3)である。
【図36】E1インタフェースデータのフォーマットを
示す図(その1)である。
【図37】E1インタフェースデータのフォーマットを
示す図(その2)である。
【図38】図36におけるタイムスロットTS16のビ
ット構成を各フレーム(FR)毎に示すフォーマット図
(その1)である。
【図39】図36におけるタイムスロットTS16のビ
ット構成を各フレーム(FR)毎に示すフォーマット図
(その2)である。
【図40】時分割多重化装置20内におけるデータのフ
ォーマット図(その1)である。
【図41】時分割多重化装置20内におけるデータのフ
ォーマット図(その2)である。
【図42】図40におけるタイムスロットTS0内のシ
グナリングビットを、各フレーム毎に各チャネルとの対
応で表すフォーマット図(その1)である。
【図43】図40におけるタイムスロットTS0内のシ
グナリングビットを、各フレーム毎に各チャネルとの対
応で表すフォーマット図(その2)である。
【図44】本発明に係る時分割多重化装置20の詳細例
を示す図(その1)である。
【図45】本発明に係る時分割多重化装置20の詳細例
を示す図(その2)である。
【図46】本発明に係る音声系ネットワークの一構成例
を示す図(その1)である。
【図47】本発明に係る音声系ネットワークの一構成例
を示す図(その2)である。
【図48】本発明に係る音声系ネットワークの一構成例
を示す図(その3)である。
【図49】従来の音声系ネットワークの一構成例を示す
図(その1)である。
【図50】従来の音声系ネットワークの一構成例を示す
図(その2)である。
【図51】従来の音声系ネットワークの一構成例を示す
図(その3)である。
【符号の説明】
10…パッケージ 11…シグナリング信号変換手段 12…シグナリング状態保持手段 13…タイマー手段 14…ROM 15…シフトレジスタ 16…状態情報検知部 17…カウンタ部 18…セレクタ部 20…時分割多重化装置 21…第1時分割多重化装置 22…第2時分割多重化装置 23…外部交換機 30…音声系ネットワーク 31…第1交換機 32…第2交換機 33…専用線(伝送路) 40…インタフェース盤 41…内部バスインタフェース部 42…シグナリング信号分離/挿入部 43…交換機インタフェース部 S1…第1シグナリング信号 S2…第2シグナリング信号 S1in…入力された第1シグナリング信号 S1out…相互変換された第1シグナリング信号 S2in…入力された第2シグナリング信号 S2out…相互変換された第2シグナリング信号 ST…現在の状態情報 ST′…直前の状態情報 TO…タイムアウト信号 TS…伝送信号 SS…送信第1シグナリング信号 SR…受信第1シグナリング信号 A(F),B(F)…送信第2シグナリング信号 A(B),B(B)…受信第2シグナリング信号

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1シグナリング信号と第2シグナリン
    グ信号との間の相互変換を行うパッケージであって、 相互変換された前記第1シグナリング信号を出力し、相
    互変換された前記第2シグナリング信号を出力し、直前
    の該第1シグナリング信号および該第2シグナリング信
    号によって表される直前の状態情報と現在の該第1シグ
    ナリング信号および該第2シグナリング信号とに基づい
    て現在の状態情報を出力するシグナリング信号変換手段
    と、 前記現在の状態情報を次のシグナリング信号が現れるフ
    レームまで保持するシグナリング状態保持手段と、 所定の状態情報に合致する前記現在の状態情報が出現し
    たことを検知したときに起動され、所定時間経過後にタ
    イムアウト信号を出力するタイマー手段と、からなり、
    ここに前記シグナリング信号変換手段は、入力された相
    互変換すべき前記の第1シグナリング信号および第2シ
    グナリング信号を受信し、前記シグナリング状態保持手
    段に保持されている前記現在の状態情報を前記直前の状
    態情報として受信し、さらに前記タイマー手段からの前
    記タイムアウト信号を受信して、これらの受信信号の組
    み合わせに応じて、前記の相互変換された第1シグナリ
    ング信号および第2シグナリング信号と前記現在の状態
    情報とをそれぞれ出力することを特徴とする異種シグナ
    リング信号の相互変換機能を有するパッケージ。
  2. 【請求項2】 前記シグナリング信号変換手段はROM
    からなり、該ROMは前記入力された相互変換すべき第
    1シグナリング信号および第2シグナリング信号と、前
    記タイマー手段からの前記タイムアウト信号と、前記シ
    グナリング状態保持手段に保持されている前記現在の状
    態情報を前記直前の状態情報として入力し、予め定めた
    一連の状態遷移に沿って各該状態遷移に対応した、前記
    の相互変換された第1シグナリング信号および第2シグ
    ナリング信号、前記現在の状態情報を読み出して出力す
    るシーケンサである請求項1に記載のパッケージ。
  3. 【請求項3】 前記シグナリング状態保持手段はシフト
    レジスタからなり、該シフトレジスタは、前記次のシグ
    ナリング信号を含むフレームが現れるまで、前記現在の
    状態情報を保持しながら前記シグナリング信号変換手段
    に前記直前の状態情報として帰還する請求項1に記載の
    パッケージ。
  4. 【請求項4】 前記タイマー手段は、 前記所定の状態情報に合致する前記現在の状態情報が出
    現したことを検知する状態情報検知部と、 該状態情報検知部がその出現を検知したとき起動される
    カウンタ部と、 前記状態情報検知部がその出現を検知しないときは、第
    1の論理の前記タイムアウト信号に代えて第2の論理を
    固定的に前記シグナリング信号変換手段に印加し、該状
    態情報検知部がその出現を検知したときは、その第2の
    論理に代えて第1の論理の前記タイムアウト信号を該シ
    グナリング信号変換手段に印加するセレクタ部とからな
    る請求項1に記載のパッケージ。
  5. 【請求項5】 前記第1シグナリング信号は1ビット構
    成のシグナリング信号であり、前記第2シグナリング信
    号は2ビット構成のシグナリング信号である請求項1に
    記載のパッケージ。
  6. 【請求項6】 前記第1シグナリング信号はSS/SR
    シグナリング方式で用いるシグナリング信号であり、前
    記第2シグナリング信号はT.6シグナリング方式で用
    いるシグナリング信号である請求項5に記載のパッケー
    ジ。
  7. 【請求項7】 第1シグナリング信号と第2シグナリン
    グ信号との間の相互変換を行うパッケージを一体に内蔵
    する時分割多重化装置であって、 該パッケージは、 相互変換された前記第1シグナリング信号を出力し、相
    互変換された前記第2シグナリング信号を出力し、直前
    の該第1シグナリング信号および該第2シグナリング信
    号によって表される直前の状態情報と現在の該第1シグ
    ナリング信号および該第2シグナリング信号とに基づい
    て現在の状態情報を出力するシグナリング信号変換手段
    と、 前記現在の状態情報を次のシグナリング信号が現れるフ
    レームまで保持するシグナリング状態保持手段と、 所定の状態情報に合致する前記現在の状態情報が出現し
    たことを検知したときに起動され、所定時間経過後にタ
    イムアウト信号を出力するタイマー手段と、からなり、
    ここに前記シグナリング信号変換手段は、入力された相
    互変換すべき前記の第1シグナリング信号および第2シ
    グナリング信号を受信し、前記シグナリング状態保持手
    段に保持されている前記現在の状態情報を前記直前の状
    態情報として受信し、さらに前記タイマー手段からの前
    記タイムアウト信号を受信して、これらの受信信号の組
    み合わせに応じて、前記の相互変換された第1シグナリ
    ング信号および第2シグナリング信号と前記現在の状態
    情報とをそれぞれ出力するように構成されることを特徴
    とする異種シグナリング信号の相互変換機能を有する時
    分割多重化装置。
  8. 【請求項8】 前記パッケージを搭載するインタフェー
    ス盤を有し、 該インタフェース盤は、さらに前記時分割多重化装置を
    経由して伝送される送信側および受信側の各伝送信号よ
    り前記第1シグナリング信号および第2シグナリング信
    号をそれぞれ分離して前記パッケージに入力すると共
    に、該パッケージにて相互変換された該第1シグナリン
    グ信号および該第2シグナリング信号を各該伝送信号に
    挿入するシグナリング信号分離/挿入部と、 前記第1シグナリング信号の送信および受信制御を行う
    ために前記時分割多重化装置内に設けられる内部バスに
    接続する内部バスインタフェース部と、 外部交換機との間で前記第2シグナリング信号の送信お
    よび受信制御を行うための交換機インタフェース部とを
    搭載する請求項7に記載の時分割多重化装置。
  9. 【請求項9】 前記第1シグナリング信号は1ビット構
    成のシグナリング信号であり、前記第2シグナリング信
    号は2ビット構成のシグナリング信号である請求項8に
    記載の時分割多重化装置。
  10. 【請求項10】 前記第1シグナリング信号はSS/S
    Rシグナリング方式で用いるシグナリング信号であり、
    前記第2シグナリング信号はT.6シグナリング方式で
    用いるシグナリング信号である請求項9に記載の時分割
    多重化装置。
  11. 【請求項11】 第1時分割多重化装置を具備し第1シ
    グナリング信号によって送信/受信制御を行う第1交換
    機と、第2時分割多重化装置を具備し第2シグナリング
    信号によって送信/受信制御を行う第2交換機と、該第
    1および第2交換機間を該第1および第2時分割多重化
    装置を介して接続する専用線とからなる音声系ネットワ
    ークにおいて、 前記第2時分割多重化装置が、前記第1シグナリング信
    号と前記第2シグナリング信号との間の相互変換を行う
    パッケージを一体に内蔵し、前記の専用線上は該第1シ
    グナリング信号により制御される伝送信号のみを転送す
    ることを特徴とする音声系ネットワーク。
  12. 【請求項12】 前記第1シグナリング信号は1ビット
    構成のシグナリング信号であり、前記第2シグナリング
    信号は2ビット構成のシグナリング信号である請求項1
    1に記載の音声系ネットワーク。
  13. 【請求項13】 前記第1シグナリング信号はSS/S
    Rシグナリング方式で用いるシグナリング信号であり、
    前記第2シグナリング信号はT.6シグナリング方式で
    用いるシグナリング信号である請求項12に記載の音声
    系ネットワーク。
JP9066724A 1997-03-19 1997-03-19 異種シグナリング信号の相互変換機能を有するパッケージ、時分割多重化装置および音声系ネットワーク Withdrawn JPH10262270A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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