JP2002218351A - 音声出力制御装置 - Google Patents

音声出力制御装置

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JP2002218351A
JP2002218351A JP2001014018A JP2001014018A JP2002218351A JP 2002218351 A JP2002218351 A JP 2002218351A JP 2001014018 A JP2001014018 A JP 2001014018A JP 2001014018 A JP2001014018 A JP 2001014018A JP 2002218351 A JP2002218351 A JP 2002218351A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像関連機器に設けられる操作確認用の音声
の音量や音質を調整する際に、不要な待ち時間を排除
し、速やかな調整作業を可能とする音声出力制御装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】 マイコン14が、ユーザーによる案内音
に関する設定情報の変更を確認すると、D/A変換回路
12にイニシャライズ信号INITを送信して現在発音
中の案内音を中断させ、その後新たに設定された設定コ
マンドを含むD/A変換制御信号DACOを送信し、こ
の設定コマンドに基づく新たな案内音を発音する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声出力制御装置
に関し、特にビデオテープレコーダ(以下VTRと称
す)、テレビション、衛星放送チューナ等の映像関連機
器に設けられる操作確認用の音声を調整可能とする音声
出力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、VTRやオーディオビジュアル機
器などのユーザーによって操作される機器には、操作が
確実に行なわれたことを確認する確認音や操作方法を解
説する操作ガイド音声などの音量を調節できる機能が設
けられている場合がある。例えば、特開平6−4449
3号公報には、車両用経路誘導装置に用いられたものが
公開されている。
【0003】図22は、従来の音声出力制御装置61の
構成を示すブロック図である。同図において、音声メモ
リ62は、確認音としての音声データをディジタル信号
で記憶し、D/A変換回路63は、音声メモリ62から
確認音の音声データを読み込んでアナログ信号に変換す
る。増幅回路64は、D/A変換回路63から出力され
る確認音信号を増幅し、増幅したこの確認音信号を音声
に変換するスピーカ1に出力する。
【0004】マイクロコンピュータ(以下、マイコンと
称す)65は、音声出力制御装置61のシステム全体を
制御する。D/A変換回路63に対しては制御信号DA
COを出力し、音声メモリ62に記憶されている音声デ
ータの中から特定の音声データの呼出しや、指定した音
声データをD/A変換して出力する出力タイミングの指
示などを行なう。また、増幅回路64に対しては、ボリ
ウム制御信号VOCOを出力し、増幅回路64の増幅率
を制御してスピーカ1の音声出力を調整する。
【0005】設定メモリ66は、マイコン65による設
定情報を記憶する。操作スイッチ7は操作情報をマイコ
ン65に対して出力し、リモコン受信回路2は、ユーザ
ーが図示しないリモコンを操作することによって送信さ
れる送信信号8を受信し、その受信情報をマイコン65
に伝える。マイコン65内の経過時間判定部65aは、
操作スイッチ7の操作又はリモコン(図示せず)の操作
時の経過時間を判定する。
【0006】映像信号処理回路3は、外部機器等から入
力する映像信号を信号処理して表示制御回路4に出力
し、キャラクタメモリ6は、設定画面を生成するための
表示キャラクタを記憶する。表示制御回路4は、マイコ
ン65から受ける表示制御信号DICOの指令に基づい
て、映像信号とキャラクタメモリ6から読み込んで生成
した設定画面とを切換え、これらの画像信号を映像信号
出力端子5に接続された図示しないモニター機器に出力
する。
【0007】以上の構成において、その動作を説明す
る。ユーザーが、操作スイッチ7又はリモコン(図示せ
ず)の操作によって設定画面表示のコマンドをマイコン
65に送ると、マイコン65は、表示制御信号DICO
により表示制御回路4を制御して映像信号出力端子5か
ら出力される画像信号の内容を切換える。即ち表示制御
回路4が、映像信号処理回路3から入力する映像信号に
換えて、キャラクタメモリ6から読み込んで生成した設
定画面を画像信号として出力する。従って、このときこ
の映像信号出力端子5に接続された図示しないモニター
機器には、設定画面が映し出される。
【0008】この設定画面には操作確認音又は案内音の
設定項目が設定され、ユーザーはリモコン或いは操作ス
イッチ7によってこれらの項目を選択し、更に各音の音
量を選択的に設定する。そして、ユーザーがリモコンで
選択終了のコマンドを送るか、或いはマイコン65の経
過時間判定部65aが、所定時間この選択動作が行なわ
れないことを検出すると、音声メモリ62から所定のデ
ィジタル音声データを読み出すための制御信号DACO
をD/A変換回路63に出力し、更に、ユーザーが選択
した音量レベルに設定するためのボリウム制御信号VO
COを増幅回路64に送る。
【0009】これにより、D/A変換回路63は、音声
メモリ62から読み込んだディジタル音声データをアナ
ログ音声信号に変換して増幅回路64に出力し、一方増
幅回路64では、ボリウム制御信号VOCOに基づいて
入力したアナログ音声信号を増幅し、スピーカ1から出
力される音声の音量を調整する。
【0010】ユーザーは、この時の再生音の音量レベル
が不満の場合、操作確認音が鳴り終わってから再び設定
画面にて音量の選択を行ない、希望の音量になるまで以
上の選択操作を繰り返す。最後にユーザーが、設定終了
のコマンドをリモコンから送信すると、最終的に設定さ
れた音量設定内容が設定メモリ66の音量設定記憶部6
6aに記憶され、以後の操作確認音や案内音が、この音
量設定内容に従った音量で鳴らされる。
【0011】以上のように、従来の音声出力制御装置6
1では、リモコンや操作スイッチ7を使って、モニター
機器に表示された設定画面上で、音声メモリ62に記憶
された操作確認音や案内音の再生音量を調整できる。ま
た、選択中に所定時間操作が行われない状態とすること
で、そのときの設定内容に従った音量で発音された確認
音を聴いて確認することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図22
に示す従来の音声出力制御装置では、選択中に所定時間
が経過した後に発音させていたため、確認音を聴くまで
の待機時間が生じて操作性が低下するという問題があっ
た。また、言語発音のような発音時間の長いフレーズを
確認音に用いると、選択途中に一連の発音が鳴り終わる
まで待つ必要があった。
【0013】本発明の目的は、設定画面で操作確認音や
案内音の鳴らし方を選択して設定する場合、不要な待ち
時間を排除し、速やかな設定作業を可能とする音声出力
制御装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の音声出力制御
装置は、出力される音声の再生状態を設定する音声出力
制御装置であって、複数の音声情報を記憶する音声情報
記憶手段と、前記音声情報記憶手段に記憶された情報を
もとに所定の信号変換内容で再生信号を生成する情報信
号変換手段と、前記再生信号を増幅する増幅手段と、前
記増幅手段により増幅された信号を音声に変換する音声
変換手段と、前記情報信号変換手段の動作を初期化する
ための初期化信号と、前記情報信号変換手段の前記所定
の信号変換内容を設定する設定コマンドとを出力して前
記情報信号変換手段を制御する変換制御手段と、前記設
定コマンドに対応する設定値を選択して特定する設定情
報変更手段と、特定した前記設定値を記憶する設定情報
記憶手段と、前記設定値の選択状況を画面表示する設定
画面生成手段とを備え、前記変換制御手段が、前記設定
値の選択に同期して前記初期化信号と前記選択された設
定値に対応する設定コマンドとを前記情報信号変換手段
に出力し、該情報信号変換手段が逐次入力する前記設定
コマンドに基づく信号変換内容で再生信号を生成するこ
とを特徴とする。
【0015】請求項2の音声出力制御装置は、請求項1
記載の音声出力制御装置において、前記設定コマンドが
前記音声の音量を設定する設定コマンドであることを特
徴とする。請求項3の音声出力制御装置は、請求項1記
載の音声出力制御装置において、前記設定コマンドが前
記音声の音質を設定する設定コマンドであることを特徴
とする。請求項4の音声出力制御装置は、請求項1記載
の音声出力制御装置において、前記増幅手段の信号増幅
率が固定されていることを特徴とする。
【0016】請求項5の音声出力制御装置は、請求項1
記載の音声出力制御装置において、前記設定コマンドが
前記音声の周波数成分を設定する設定コマンドであるこ
とを特徴とする。請求項6の音声出力制御装置は、請求
項5記載の音声出力制御装置において、前記設定コマン
ドが前記音声のフォルマント成分を選択して設定する設
定コマンドであることを特徴とする。請求項7の音声出
力制御装置は、請求項1記載の音声出力制御装置におい
て、前記設定画面生成手段で表示される設定画面上に複
数の設定項目の選択状況を表示させ、同一の選択手段で
各設定項目を変更可能に構成したことを特徴とする。
【0017】請求項8の音声出力制御装置は、請求項1
記載の音声出力制御装置において、前記変換制御手段は
設定情報比較手段を有し、選択される前記設定値と所定
の記憶データとの比較結果に基づいて該設定値に対応す
る設定コマンドを前記情報信号変換手段に出力すること
を特徴とする。請求項9の音声出力制御装置は、請求項
1記載の音声出力制御装置において、前記設定画面生成
手段で表示される設定画面上に、出力される音声の特性
に関連した画像を表示することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本発明に
よる実施の形態1の音声出力制御装置21の構成を示す
ブロック図である。
【0019】同図において、音声情報記憶手段としての
音声メモリ11は、確認音となる音声データをディジタ
ル信号で記憶し、D/A変換回路12は、音声メモリ1
1から確認音の音声データを読み込み、アナログ信号に
変換する。増幅手段である増幅回路13は、D/A変換
回路12から出力される再生信号としての確認音信号を
増幅し、増幅したこの確認信号を音声に変換する音声変
換手段のスピーカ1に出力する。
【0020】マイコン14は、音声出力制御装置21の
システム全体を制御する。D/A変換回路12に対して
はD/A変換制御信号DACOを出力し、音声メモリ1
1に記憶されている音声データの中から特定の音声デー
タの呼出しや、指定した音声データをD/A変換して出
力する出力レベルの設定及びその出力タイミングの指示
などを行うと共に、D/A変換回路12による変換動作
のリセットを行うための初期化信号であるイニシャライ
ズ信号INITを出力する。
【0021】設定メモリ15は、マイコン14による設
定情報を記憶する設定情報記憶手段であり、設定メモリ
15内部の音量設定記憶部15aは、特に音量設定に関
する情報を記憶する。操作スイッチ7はユーザーによる
操作情報をマイコン14に対して出力し、リモコン受信
回路2は、ユーザーが図示しないリモコンを操作するこ
とによって送信される送信信号8を受信し、その受信情
報をマイコン14に伝える。
【0022】映像信号処理回路3は、外部機器等から入
力する映像信号を信号処理して表示制御回路4に出力
し、キャラクタメモリ6は、設定画面を生成するための
表示キャラクタを記憶する。設定画面生成手段である表
示制御回路4は、マイコン14から受ける表示制御信号
DICOの指令に基づいて、映像信号とキャラクタメモ
リ6から読み込んで生成した設定画面とを切換え、これ
らの画像信号を、映像信号出力端子5に接続された図示
しないモニター機器に出力する。
【0023】以上の構成において、図3に示すフローチ
ャートを参照しながらその動作を説明する。
【0024】ユーザーが、操作スイッチ7または図示し
ないリモコン操作によって設定画面表示のコマンドをマ
イコン14に送ると、マイコン14は、表示制御信号D
ICOにより表示制御回路4を制御して映像信号出力端
子5から出力される画像信号の内容を切換える。即ち、
表示制御回路4が、映像信号処理回路3から入力する映
像信号に換えて、キャラクタメモリ6から読み込んで生
成した設定画面を画像信号として出力する。従って、こ
の映像信号出力端子5に接続された図示しないモニター
機器には、生成された設定画面が映し出される(ST
1)。
【0025】図2(a)は、表示制御回路4によって生
成される設定画面の一例を示す画面構成図であり、この
設定画面22上には、音量設定項目部23、音量設定表
示部24、音量設定以外の設定項目部25、設定画面2
2を参照して行なわれる操作の状態を表示する操作ガイ
ド表示部26、及び各設定項目の内、選択された設定項目
を区別するカーソル表示部27が配設されている。図2
(a)の例では、音量設定項目部23が選択され、後述
するガイド音声の音量が“音量2”に設定されているこ
とを示している。
【0026】この時の音量設定表示部24の設定値“音
量2”は、設定メモリ15(図1)の音量設定記憶部1
5aに記憶されている値を読み込み(ST2)、これに
基づいて表示される(ST3)。また、他の設定項目部
25の各内容についても同様に設定メモリ15内の他の
記憶領域に記憶されているそれぞれの設定値に基づいて
表示される。
【0027】一方、ユーザーが操作する図示しないリモ
コンには、操作ガイド表示部26の各(+)移動キー表
示26a、(−)移動キー表示26b、(+)設定キー
表示26c、(−)設定キー表示26d、及び終了キー
表示26eに各々対応する操作キーが配設され、ユーザ
ーによってこれらのキーが操作されるのに応じて対応す
る各表示がオンする。そして(+)移動キー表示26a
又は(−)移動キー表示26bを適当にオンすることに
より音量設定項目部23及び音量設定以外の設定項目部
25の中から所望の設定項目部が選択されてその場所に
カーソル表示部27が移動し、更に(+)設定キー表示
26c、又は(−)設定キー表示26dをオンすること
により各設定項目部での数値又は動作条件が選択される
ように構成されている。
【0028】以後、上記した各表示の状態変化を、この
状態変化を指示するリモコンの移動キー及び設定キーの
リモコン操作に置換えて表現して記述する。
【0029】次にユーザーによるリモコン操作により、
移動キーを押して音量設定項目23を選択すべくカーソ
ル表示部27を移動し、続いて設定キーを押して音量設
定値を変更すると、変更した設定値が音量設定表示部2
4に表示される(ST4,5、6)。そして、この変更
した音量設定値の表示と共に、マイコン14からD/A
変換回路12に後述するイニシャライズ信号INITが
送られる(ST7)。このイニシャライズ信号INIT
によってD/A変換回路12の変換動作が初期化され
る。
【0030】その後、後述するように音声メモリ11に
記憶された音量レベル設定データと音声データとを指定
して呼出すための音量設定コマンドと音声設定コマンド
とがD/A変換制御信号DACOとして送信され、逐次
シーケンスメモリ16に格納される(ST8,9)。
【0031】尚、音量設定コマンドは、情報信号変換手
段であるD/A変換回路12の信号変換内容を設定する
設定コマンドに相当し、リモコン及びこのリモコン操作
に応じて音量設定値を変更する構成要素が設定情報変更
手段に相当する。更に、イニシャライズ信号と音量設定
コマンドとを出力するマイコン14が、変換制御手段に
相当する。
【0032】そして最後に発音開始コマンドを送ると
(ST10)、D/A変換回路12によって、指定され
た音量レベルによる指定された音声データのアナログ音
声信号への変換が開始される。変換された音声信号は、
増幅回路13によって増幅されてスピーカ1に送られて
音声に変換される。音量設定値の変更後、リモコンの終
了キーが押されると(ST11)、変更後の音量設定値
が設定メモリ15内の音量設定記憶部15aに記憶され
(ST12)、設定画面表示は解除される(ST1
3)。
【0033】一方ユーザーがスピーカ1から出力された
音声の音量に不満の場合、ST4からST10までの音
量設定操作のフローが繰り返される。この場合、音声メ
モリ11から読み出された音声データの発音時間の長さ
に拘わらず、音量設定値の変更に伴なうイニシャライズ
信号INIT、変更後のD/A変換制御信号DACO、
及び発音開始コマンドが順次送信され、直ちに新たな音
量設定に基づく発音が行なわれる。
【0034】ここで、イニシャライズ信号INIT及び
D/A変換制御信号DACOの内容について図5のタイ
ミング図を参照しながら更に説明する。まず、マイコン
14は、ユーザーによるリモコン操作により、設定キー
が操作されたことを検出すると、その時点でイニシャラ
イズ信号INITをD/A変換回路12に送信する。D
/A変換回路12は、このイニシャライズ信号INIT
を受けると、D/A変換中であれば変換動作を停止させ
ると共に、シーケンスメモリ16に記憶されているコマ
ンドをクリアする。
【0035】マイコン14は、このイニシャライズ信号
INITの送信後、D/A変換制御信号DACOを送信
する。このD/A変換制御信号DACOは、選択された
音量設定値に対応する音量設定コマンドと音声設定コマ
ンドとを有し、この順にD/A変換回路12に送信され
る。音量設定コマンド及び音声設定コマンドは、各々図
6(a),(b)の各表に示す様に、音声メモリ11内
部に格納された特定データのアドレスを指定するもので
ある。
【0036】例えば、図6(a)に示すように、音量設
定コマンドの音量設定アドレスデータは、D/A変換時
の出力信号レベルを指定するもので、指定した各アドレ
スに格納されている最大発音レベルを指定する音量デー
タがD/A変換回路12に取り込まれることによって、
音声出力レベルを設定させるように構成されている。一
方、音声設定コマンドの音声設定アドレスデータで指定
されるデータは、D/A変換の対象となる音声データで
あり、指定した各アドレスに格納されている音声データ
がD/A変換回路12に取り込まれてアナログ信号に変
換される。
【0037】これらの音量設定コマンドと音声設定コマ
ンドとがD/A変換回路12に伝送されると、シーケン
スメモリ16へ伝送された順に逐次記憶され、全ての音
声設定アドレスが伝送された後、最終的にD/A変換制
御信号DACOに属する音声開始コマンドが送信され
る。D/A変換回路12は、この音声開始コマンドを受
信すると、シーケンスメモリ16に記憶されているコマ
ンドを先着順に読み込んで出力レベルを設定した後、そ
の順序に従って音声メモリ11から音声データを読み込
み、D/A変換動作を行なう。
【0038】この場合、1コマンドによるD/A変換動
作が終了した後、次ぎのコマンドの処理に移行するの
で、例えばシーケンスメモリ16に音量設定コマンドに
続いて複数の音声設定アドレスデータが記憶されている
場合、即ち複数の音声を連続的に発音させてフレーズを
構成する場合にも対応することができる。
【0039】以上のように、ユーザーのリモコン操作に
より音量設定値が順次選択される場合において、スピー
カ1から出力される音声出力の一例を図4の音声出力図
を参照しながら説明する。図4(a)は、音声の波形を
示す音声波形図であり、図4(b)は、音量設定の変化
を示す説明図である。
【0040】先ず、全音声発音時間がLで、現在の音量
設定値が“0”である場合、時刻t1でリモコンの設定
キーを1回押して音量設定値を“1”にすると、音声メ
モリ1に記憶されている所定の音声データが音量設定値
“1”に対応する音量の確認音W1で発音される。確認
音W1が発音開始された後、ユーザが音量の大きさを判
定し、全発音時間Lが経過する前の時刻t2で更に設定
キーを1回押して音量設定値を“2”に変更すると、そ
の時点で発音中の確認音W1が中断され、新たに音量設
定値“2”に対応する音量の確認音W2が発音開始され
る。
【0041】その後、全発音時間L内の時刻t3で再度
設定キーが1回押されると、確認音W2が中段されて音
量設定値“3”に対応する音量の確認音W3が発音開始
される。また、確認音W4のように、時刻t4での音量
設定値“2”の設定に伴なって発音開始された後、全発
音時間Lの時間内に再度設定キーが押されない場合に
は、確認音W4の全発音が完全に鳴り終わる。
【0042】尚、音量設定表示部24(図2(a))に
表示される音量設定内容は、文字情報だけでなく、図2
(b)のように音量の違いが把握できるような音声波形
キャラクタをキャラクタメモリ6に記憶し、音量設定表
示部24で表示することにより、小音量で発音されて聞
き取り難い場合でも出力音声の状態を目視でも把握しや
すくなる。また、確認音W1からW4までの各音量設定
値は、設定キーが押される度に徐々に音量が増大または
減少するように音量設定コマンドを送信することで、1
つの設定キーで操作することもできる。
【0043】以上のように、実施の形態1の音声出力制
御装置21によれば、設定画面で音量設定する際に、D
/A変換回路12の変換動作による発音中に、設定キー
を押して音量設定を変更した場合でも、直ちに変更後の
音量で確認音が発音される。更に、同設定画面上の他の
設定項目と同様の設定操作によって、ユーザーに待ち時
間を与えることなく音量を設定し、確認することができ
る。
【0044】実施の形態2.図7は、本発明による実施
の形態2の音声出力制御装置31の構成を示すブロック
図である。
【0045】尚、同図に示す音声出力制御装置31が、
前記した図1に示す実施の形態1の音声出力制御装置2
1に対して主に異なる点は、マイコン32の構成、及び
このマイコン32によって実行される処理工程である。
このため、共通する部分には同符号を付してその説明を
省略し、異なる点を重点的に説明する。設定情報比較手
段に相当する音量設定値比較部32aは、マイコン32
の内部にあって、後述するように選択可能な音量設定値
のうち、予め設定した主要な設定値と実際に選択された
値との比較を行なう。
【0046】以上のような本実施の形態2の音声出力制
御装置31の構成において、図8に示すフローチャート
を参照しながらその動作を説明する。
【0047】先ず、前記した図1の音声出力制御装置2
1のフローチャート(図3)と同様に、ステップ1から
ステップ3を経て図2(a)に示す設定画面22が表示
され、音量設定項目部23が選択された状態で設定キー
を押すと(ST4)、音量設定値が変更され(ST
5)、変更した設定値が音量設定表示部24に表示され
る(ST6)。
【0048】次に、設定キーが押されたまま解除されな
い状態が継続されいるかどうかを判定し(ST14)、
この状態が継続されていれば現在の音量設定値と予め決
められている主要設定値とを比較する(ST15)。こ
こで、主要設定値は音量設定時に選択可能な値のうち、
音量の差異が認知できる程度、且つ最小限度数に間引か
れた値であり、予めマイコン32に記憶されている。こ
の主要設定値と選択された音量設定値とが一致しない場
合には、音量設定値が次ぎの選択値に設定され(ST
5)、その設定値を表示する(ST6)。
【0049】一方、ST14において設定キーが解除さ
れた場合、又はST15にて主要設定値と選択した音量
設定値とが一致した場合には、マイコン32からD/A
変換回路12にイニシャライズ信号INITが送られる
(ST7)。このイニシャライズ信号INITによって
D/A変換回路12の変換動作が初期化される。その
後、音声メモリ11に記憶された音量レベル設定データ
と音声データとを指定して呼出すための音量設定コマン
ドと音声設定コマンドとがD/A変換制御信号DACO
として送信され、逐次シーケンスメモリ16に格納され
る(ST8,9)。そして最後に発音開始コマンドを送
ると(ST10)、D/A変換回路12によって、指定
された音量レベルによる指定された音声データのアナロ
グ音声信号への変換が開始される。
【0050】変換された音声信号は増幅回路3によって
増幅されてスピーカ1に送られて音声に変換される。音
量設定値の変更後、リモコンの終了キーが押されると
(ST11)、変更後の音量設定値が設定メモリ15内
の音量設定記憶部15aに記憶され(ST12)、設定
画面表示は解除される(ST13)。
【0051】ここで、イニシャライズ信号INIT及び
D/A変換制御信号DACOの内容について図9のタイ
ミング図を参照しながら更に説明する。まず、マイコン
32は、ユーザーによるリモコン操作により、設定キー
が押されたことを検出すると押された状態の間音量設定
値を順次変化させ、その設定値が主要音量設定値、例え
ば“4”、“11”……と一致した場合、D/A変換回
路12に対してイニシャライズ信号INITを送信す
る。D/A変換回路12は、このイニシャライズ信号I
NITを受けると、D/A変換中であれば変換動作を停
止させると共に、シーケンスメモリ16に記憶されてい
るコマンドをクリアする。
【0052】マイコン32は、このイニシャライズ信号
INITの送信後、D/A変換制御信号DACOを送信
する。このD/A変換制御信号DACOは、前記した実
施の形態1のように選択された音量設定値に対応する音
量設定コマンド、音声設定コマンド及び発音開始コマン
ドを有し、この時の音量設定コマンドで設定された音量
での確認音が発音される。そして、最後に設定キーが解
除されると、その時点で再度イニシャライズ信号が送信
され、その時の音量設定値、例えば“16”に対応する
音量設定コマンドを有するD/A変換制御信号DACO
が再度送信され、この音量設定コマンドで設定された音
量での確認音が発音される。
【0053】尚、本実施の形態では、リモコンの設定キ
ーを押し続けることによって音量設定値を順次選択する
構成としたが、ジョクダイヤルを用いて回転の方向と速
度を検出し、一定の速さ以上で回転させることによって
選択できるようにしてもよく、その場合回転方向に従っ
て音量設定値を増減させるように構成してもよい。更
に、設定キーが一定時間押された場合に上述の順次選択
動作が実行されるように構成してもよい。
【0054】以上のように、実施の形態2の音声出力制
御装置31によれば、確認音や案内音声の音量設定値の
選択肢が多い場合には、選択した音量設定値が主要設定
値と一致した場合のみ発音させるので、設定キーを押し
続けて設定値を選択する際に、音量変化が確認できる程
度のステップ毎に確認音を鳴らし、且つ設定キーを解除
したときの設定値の音量での確認音を即試聴することが
できる。
【0055】実施の形態3.図10は、本発明による実
施の形態3の音声出力制御装置36の構成を示すブロッ
ク図である。
【0056】尚、同図に示す音声出力制御装置36が、
前記した図1に示す実施の形態1の音声出力制御装置2
1に対して主に異なる点は、音声メモリ43のメモリ内
容、マイコン38のプログラム、及びD/A変換回路3
7、設定メモリ39の構成である。このため、共通する
部分には同符号を付してその説明を省略し、異なる点を
重点的に説明する。
【0057】図10において、設定情報記憶手段である
設定メモリ39は、内部にイコライザ設定記憶部39a
を有し、周波数特性設定に関する情報を記憶する。情報
信号変換手段であるD/A変換回路37は、内部にイコ
ライザ回路37aを有してD/A変換時に出力されるア
ナログ音声信号のイコライザ特性を調節し、D/A変換
制御信号DACOは、D/A変換処理と共にイコライザ
回路37aの動作を制御する。
【0058】以上のような本実施の形態3の音声出力制
御装置36の構成において、図12に示すフローチャー
トを参照しながらその動作を説明する。
【0059】先ず、前記した図1の音声出力制御装置2
1のフローチャート(図3)と同様に、ステップ1を経
て図11(a)に示す設定画面40が表示される。この
設定画面40において、41は音質設定項目部、42は
音質設定表示部をそれぞれ示し、その他の表示内容は、
実施の形態1で説明した図2(a)の設定画面22と同
じなので同符号を付けて説明を省略する。
【0060】尚、図11(a)の例では、音質設定項目
部41が選択され、後述するガイド音声の音質設定値が
“音質2”に設定されていることを示している。この時
の音量設定表示部42の音質設定値“音質2”は、設定
メモリ39(図10)のイコライザ設定記憶部39aに
記憶されている音質設定値を読み込み(ST2)、これ
に基づいて表示される(ST3)。
【0061】次にユーザーによるリモコン操作により、
移動キーを押して音質設定項目41を選択すべくカーソ
ル表示部27を移動し、続いて設定キーを押して音質設
定値を変更すると、変更した設定値が音質設定表示部4
2に表示される(ST4,5、6)。そして、この変更
した音質設定値の表示と共に、マイコン38からD/A
変換回路37に後述するイニシャライズ信号INITが
送られる(ST7)。このイニシャライズ信号INIT
によってD/A変換回路37の変換動作が初期化され
る。
【0062】その後、後述するように音声メモリ43に
記憶されたイコライザ設定データと音声データとを指定
して呼出すためのイコライザ設定コマンドと音声設定コ
マンドとがD/A変換制御信号DACOとして送信さ
れ、逐次シーケンスメモリ16に格納される(ST8,
9)。
【0063】尚、イコライザ設定コマンドは、情報信号
変換手段であるD/A変換回路37の信号変換内容を設
定する設定コマンドに相当し、リモコン及びこのリモコ
ン操作に応じて音質設定値を変更する構成要素が設定情
報変更手段に相当する。更に、イニシャライズ信号とイ
コライザ設定コマンドとを出力するマイコン38が、変
換制御手段に相当する。
【0064】そして最後に発音開始コマンドを送ると
(ST10)、D/A変換回路37によって、指定され
たイコライザ特性による指定された音声データのアナロ
グ音声信号への変換が開始される。変換された音声信号
は、増幅回路13によって増幅されてスピーカ1へ送ら
れて音声に変換される。音質設定値の変更後、リモコン
の終了キーが押されると(ST11)、変更後の音質設
定値がイコライザ設定記憶部39aに記憶され(ST1
2)、設定画面表示は解除される(ST13)。
【0065】ここで、イニシャライズ信号INIT及び
D/A変換制御信号DACOの内容について図14のタ
イミング図を参照しながら更に説明する。まず、マイコ
ン38は、ユーザーによるリモコン操作により、設定キ
ーが操作されたことを検出すると、その時点でイニシャ
ライズ信号INITをD/A変換回路37に送信する。
D/A変換回路37は、このイニシャライズ信号INI
Tを受けると、D/A変換中であれば変換動作を停止さ
せると共に、シーケンスメモリ16に記憶されているコ
マンドをクリアする。
【0066】マイコン38は、このイニシャライズ信号
INITの送信後、D/A変換制御信号DACOを送信
する。このD/A変換制御信号DACOは、選択された
音質設定値に対応するイコライザ設定コマンドと音声設
定コマンドとを有し、この順にD/A変換回路37に送
信される。イコライザ設定コマンド及び音声設定コマン
ドは、各々図15(a),(b)の各表に示す様に、音
声メモリ43内部に格納された特定データのアドレスを
指定するものである。
【0067】例えば、図15(a)に示すように、イコ
ライザ設定コマンドのイコライザ設定アドレスデータ
は、D/A変換時のイコライザ回路37aの周波数特性
を指定するもので、指定した各アドレスに格納されてい
る周波数特性データがD/A変換回路37に取り込まれ
ることによって、その周波数特性を設定させるように構
成されている。一方、音声設定コマンドの音声設定アド
レスデータで指定されるデータは、D/A変換の対象と
なる音声データであり、指定した各アドレスに格納され
ている音声データがD/A変換回路37に取り込まれて
アナログ信号に変換される。
【0068】これらのイコライザ設定コマンドと音声設
定コマンドとがD/A変換回路37に伝送されると、シ
ーケンスメモリ16へ伝送された順に逐次記憶され、全
ての音声設定アドレスデータが伝送された後、最終的に
D/A変換制御信号DACOに属する音声開始コマンド
が送信される。D/A変換回路37は、この音声開始コ
マンドを受信すると、シーケンスメモリ16に記憶され
ているコマンドを先着順に読み込んでイコライザ特性を
設定した後、その順序に従って音声メモリ43から音声
データを読み込み、D/A変換動作を行なう。
【0069】以上のように、ユーザーのリモコン操作に
より音質設定値が順次選択される場合において、スピー
カ1から出力される音声出力の一例を図13の音声出力
図を参照しながら説明する。図13(a)は、音声の波
形を示す音声波形図であり、図13(b)は、音質設定
の変化を示す説明図である。
【0070】先ず、時刻t1でリモコンの設定キーを1
回押して音量設定値を“1”にすると、音声メモリ43
に記憶されている所定の音声データが音質設定値“1”
に対応する周波数特性の確認音EQ1で発音される。確
認音EQ1が発音開始された後、ユーザがその音質をチ
ェックし、全発音時間Lが経過する前の時刻t2で更に
設定キーを1回押して音質設定値を“2”に変更する
と、その時点で発音中の確認音EQ1が中断され、新た
に音質設定値“2”に対応する周波数特性を有する確認
音EQ2が発音開始される。
【0071】その後、全発音時間L内の時刻t3で再度
設定キーが1回押されると、確認音EQ2が中段されて
音質設定値“3”に対応する周波数特性を有する確認音
EQ3が発音開始される。また、確認音EQ4のよう
に、時刻t4での音質設定値“2”の設定に伴なって発
音開始された後、全発音時間Lの時間内に再度設定キー
が押されない場合には、確認音EQ4の全発音が完全に
鳴り終わる。
【0072】尚、音質設定表示部42(図11(a))
に表示される音質設定内容は、数値情報だけでなく、図
11(b)のようにイコライザ設定値に応じた周波数特
性のイメージキャラクタをキャラクタメモリ6に記憶
し、音質設定表示部42で表示してもよいし、更には
“クリア”、“ノーマル”、“シャープ”のように周波
数特性が容易に連想される文字を表示してもよい。
【0073】以上のように、実施の形態3の音声出力制
御装置36によれば、発音される確認音や案内音の音質
が選択でき、更に設定画面で音質設定する際に、D/A
変換回路37の変換動作による発音中に、設定キーを押
して音質設定を変更した場合でも、直ちに変更後の音質
で確認音や案内音が発音される。
【0074】実施の形態4.図16は、本発明による実
施の形態4の音声出力制御装置46の構成を示すブロッ
ク図である。本実施の形態では、異なるフォルマント成
分を持つ複数の音声を記憶しておき、これらの中から所
望の音声を選択して発音させることが可能な音声出力制
御装置に関するものである。
【0075】同図に示す音声出力制御装置46が、前記
した図1に示す実施の形態1の音声出力制御装置21に
対して主に異なる点は、音声メモリ49のメモリ内容、
マイコン47のプログラム、及び設定メモリ48の構成
である。このため、共通する部分には同符号を付してそ
の説明を省略し、異なる点を重点的に説明する。
【0076】図16において、音声出力制御装置46
は、設定情報記憶手段である設定メモリ48の内部にボ
イス設定に関する情報を記憶するボイス設定記憶部48
aを有する。以上のような本実施の形態4の音声出力制
御装置46の構成において、図18に示すフローチャー
トを参照しながらその動作を説明する。
【0077】先ず、前記した図1の音声出力制御装置2
1のフローチャート(図3)と同様に、ステップ1を経
て図17に示す設定画面50が表示される。この設定画
面50において、51はボイス設定項目部、52はボイ
ス設定表示部をそれぞれ示し、その他の表示内容は、実
施の形態1で説明した図2(a)の設定画面22と同じ
なので同符号を付けて説明を省略する。
【0078】尚、図17の例では、ボイス設定項目部5
1が選択され、後述するガイド音声ボイスが“女性”に
設定されていることを示している。この時のボイス設定
表示部52の設定値は、設定メモリ48(図16)のボ
イス設定記憶部48aに記憶されている値を読み込み
(ST2)、これに基づいて表示される(ST3)。
【0079】次にユーザーによるリモコン操作により、
移動キーを押してボイス設定項目51を選択すべくカー
ソル表示部27を移動し、続いて設定キーを押してボイ
ス設定値を変更すると、変更した設定値がボイス設定表
示部52に表示される(ST4,5、6)。そして、こ
の変更したボイス設定値の表示と共に、マイコン47か
らD/A変換回路12に後述するイニシャライズ信号I
NITが送られる(ST7)。このイニシャライズ信号
INITによって、D/A変換回路12の変換動作が初
期化される。
【0080】その後、後述するように音声メモリ49に
記憶された音声データを指定して呼出すためのボイス設
定コマンドと音声設定コマンドとがD/A変換制御信号
DACOとして送信され、逐次シーケンスメモリ16に
格納される(ST8,9)。
【0081】尚、ボイス設定コマンドは、情報信号変換
手段であるD/A変換回路12の信号変換内容を設定す
る設定コマンドに相当し、リモコン及びこのリモコン操
作に応じてボイス設定値を変更する構成要素が設定情報
変更手段に相当する。更に、イニシャライズ信号とボイ
ス設定コマンドとを出力するマイコン47が、変換制御
手段に相当する。
【0082】そして最後に発音開始コマンドを送ると
(ST10)、D/A変換回路12によるアナログ音声
信号への変換が開始され、変換された音声信号は、増幅
回路13によって増幅されてスピーカ1へ送られて音に
変換される。ボイス設定値の変更後、リモコン操作によ
って終了キーが押されると(ST11)、変更後のボイ
ス設定値がボイス設定記憶部48aに記憶され(ST1
2)、設定画面表示は解除される(ST13)。
【0083】ここで、イニシャライズ信号INIT及び
D/A変換制御信号DACOの内容について図20のタ
イミング図を参照しながら更に説明する。まず、マイコ
ン47は、ユーザーによるリモコン操作により、設定キ
ーが操作されたことを検出すると、その時点でイニシャ
ライズ信号INITをD/A変換回路12に送信する。
D/A変換回路12は、このイニシャライズ信号INI
Tを受けると、D/A変換中であれば変換動作を停止さ
せると共に、シーケンスメモリ16に記憶されているコ
マンドをクリアする。
【0084】マイコン47は、このイニシャライズ信号
INITの送信後、D/A変換制御信号DACOを送信
する。このD/A変換制御信号DACOは、選択された
ボイス設定値に対応するボイス設定コマンドと音声設定
コマンドとを有し、この順にD/A変換回路12に送信
される。
【0085】ボイス設定コマンド及び音声設定コマンド
は、図21の表に示す様に、例えばボイス設定値が“女
性”であればボイス設定アドレスデータで指定されるデ
ータは女性による音声データが収録された領域を指定
し、ボイス設定値が“男性”であれば男性による音声デ
ータが収録された領域を指定する。従って、これに続い
て送られる音声設定コマンドが同じアドレスを指定して
いても、発音される音声を“女性”或いは“男性”と発
音し分けることができるようになっている。
【0086】これらのボイス設定コマンドと音声設定コ
マンドとがD/A変換回路12に伝送されると、シーケ
ンスメモリ16へ伝送された順に逐次記憶され、全ての
音声設定アドレスデータが伝送された後、最終的にD/
A変換制御信号DACOに属する音声開始コマンドが送
信される。D/A変換回路12は、この音声開始コマン
ドを受信すると、シーケンスメモリ16に記憶されてい
るコマンドを先着順に読み込み、その順序に従って音声
メモリ49からデータを読み込み、D/A変換動作を行
なう。
【0087】以上のように、ユーザーのリモコン操作に
よりボイス設定値が順次選択される場合において、スピ
ーカ1から出力される音声出力の一例を図19の音声出
力図を参照しながら説明する。図19(a)は、音声の
波形を示す音声波形図であり、図19(b)は、ボイス
設定の変化を示す説明図である。
【0088】先ず、時刻t1でリモコンの設定キーを1
回押してボイス設定値を“1”にすると、音声メモリ1
に記憶されている所定の音声データがボイス設定値
“1”に対応する女性の声のフレーズV1が発音され
る。フレーズV1が発音開始された後、ユーザがその音
声をチェックし、全発音時間Lが経過する前の時刻t2
で更に設定キーを1回押してボイス設定値を“2”に変
更すると、その時点で発音中のフレーズV1が中断さ
れ、新たにボイス設定値“2”に対応する男性の音声で
フレーズV2が発音開始される。このボイス設定値は、
設定キーを押す毎に変換され、全発音時間Lの時間内に
再度設定キーが押されない場合には、その時のスレーズ
音の全発音が完全に鳴り終わる。
【0089】尚、各ボイス設定値は、更にバリエーショ
ンを加え、より多くのフォルマント成分の異なるボイス
設定値に増やしても良く、また年齢などで区別されたボ
イス設定が選択できるようにしても良い。
【0090】以上のように、実施の形態4の音声出力制
御装置46によれば、確認音や案内音の同じフレーズ部
分で音声比較しながら設定画面でボイス設定できると共
に、発音中に、設定キーを押してボイス設定を変更した
場合でも、直ちに変更後のボイスで同じフレーズ部分か
ら確認音や案内音が発音される。
【0091】
【発明の効果】請求項1の音声出力制御装置によれば、
出力される音声を調整する際に、調整後の音声が直ち出
力されるので、ユーザーは、待ち時間を介在することな
く、音声の調整作業を円滑に実行することができる。
【0092】請求項2の音声出力制御装置によれば、請
求項1の効果に加え、出力される音声の音量を調整する
ことができる。
【0093】請求項3の音声出力制御装置によれば、請
求項1の効果に加え、出力される音声の音質が選択でき
るので、スピーカから発せられた音声が周囲の筐体等に
与える共鳴などの影響も確認しながら最良の音声に調整
することができる。
【0094】請求項4の音声出力制御装置によれば、請
求項1の効果に加え、増幅手段の増幅率が固定されるた
め、この増幅手段を構成する部品点数が削減でき、その
分コストダウンが図れる。
【0095】請求項5及び6の音声出力制御装置によれ
ば、請求項1の効果に加え、出力される音声を男性、女
性、或いは年齢の異なる声等の中から所望の音声に設定
することができる。
【0096】請求項7の音声出力制御装置によれば、請
求項1の効果に加え、同じ設定画面上に配置された他の
設定項目と同じ操作で設定することができるため、設定
画面上での操作性を向上させることができる。
【0097】請求項8の音声出力制御装置によれば、請
求項1の効果に加え、連続的に設定コマンドを選択する
場合、主要設定値と一致した場合のみその設定コマンド
による音声が発音されるため、選択途中における不要な
発音が避けられ、最小限の発音で効果的に音声を調整す
ることができる。
【0098】請求項9の音声出力制御装置によれば、請
求項1の効果に加え、出力音声が小さい状態で、或いは
ユーザーがスピーカから離れた位置で音声調整する場合
にも効率的に調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による実施の形態1の音声出力制御装
置21の構成を示すブロック図である。
【図2】 (a)は実施の形態1において、表示制御回
路によって生成される設定画面の一例を示す画面構成図
であり、(b)は音量設定項目部の別の表示例を示す図
である。
【図3】 音声出力制御装置21の動作を示すフローチ
ャートである。
【図4】 (a)は実施の形態1において、音声の波形
を示す音声波形図であり、(b)は音量設定の変化を示
す説明図である。
【図5】 実施の形態1におけるイニシャライズ信号I
NIT及びD/A変換制御信号DACOの出力タイミン
グを示すタイミング図である。
【図6】 (a)は実施の形態1において、音量設定コ
マンドの内容を示す表であり、(b)は音声設定コマン
ドの内容を示す表である。
【図7】 本発明による実施の形態2の音声出力制御装
置31の構成を示すブロック図である。
【図8】 音声出力制御装置31の動作を示すフローチ
ャートである。
【図9】 実施の形態2におけるイニシャライズ信号I
NIT及びD/A変換制御信号DACOの出力タイミン
グを示すタイミング図である。
【図10】 本発明による実施の形態3の音声出力制御
装置36の構成を示すブロック図である。
【図11】 (a)は実施の形態3において、表示制御
回路によって生成される設定画面の一例を示す画面構成
図であり、(b)は音量設定項目部の別の表示例を示す
図である。
【図12】 音声出力制御装置36の動作を示すフロー
チャートである。
【図13】 (a)は実施の形態3において、音声の波
形を示す音声波形図であり、(b)は音質設定の変化を
示す説明図である。
【図14】 実施の形態3におけるイニシャライズ信号
INIT及びD/A変換制御信号DACOの出力タイミ
ングを示すタイミング図である。
【図15】 (a)は実施の形態3において、イコライ
ザ設定コマンドの内容を示す表であり、(b)は音声設
定コマンドの内容を示す表である。
【図16】 本発明による実施の形態4の音声出力制御
装置46の構成を示すブロック図である。
【図17】 実施の形態4において、表示制御回路によ
って生成される設定画面の一例を示す画面構成図であ
る。
【図18】 音声出力制御装置46の動作を示すフロー
チャートである。
【図19】 (a)は実施の形態4において、音声の波
形を示す音声波形図であり、図19(b)は、ボイス設
定の変化を示す説明図である。
【図20】 実施の形態4におけるイニシャライズ信号
INIT及びD/A変換制御信号DACOの出力タイミ
ングを示すタイミング図である。
【図21】 ボイス設定コマンド及び音声設定コマンド
の内容を示す表である。
【図22】 従来の音声出力制御装置61の構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 スピーカ、 2 リモコン受信回路、 3 映像信
号処理回路、 4 表示制御回路、 5 映像信号出力
端子、 6 キャラクタメモリ、 7 操作スイッチ、
8 送信信号、 11,43,49 音声メモリ、
12,37 D/A変換回路、 13 増幅回路、 1
4,38,47 マイコン、 15 設定メモリ、 1
5a 音量設定記憶部、 16 シーケンスメモリ、
21,31,36,46 音声出力制御装置、 22
設定画面、 23 音量設定項目部、 24 音量設定
表示部、 25 設定項目部、 26 操作ガイド表示
部26、 26a (+)移動キー表示、 26b
(−)移動キー表示、 26c(+)設定キー表示、
26b (−)設定キー表示、 26e 終了キー表
示、 27 カーソル表示部、 32 マイコン、 3
2a 音量設定値比較部、 37 D/A変換回路、
39 設定メモリ、 39a イコライザ設定記憶部、
40 設定画面、 41 音質設定項目部、 42
音質設定表示部、48 設定メモリ、 48a ボイス
設定記憶部、 51 ボイス設定項目部、 52 ボイ
ス設定表示部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力される音声の再生状態を設定する音
    声出力制御装置であって、 複数の音声情報を記憶する音声情報記憶手段と、 前記音声情報記憶手段に記憶された情報をもとに所定の
    信号変換内容で再生信号を生成する情報信号変換手段
    と、 前記再生信号を増幅する増幅手段と、 前記増幅手段により増幅された信号を音声に変換する音
    声変換手段と、 前記情報信号変換手段の動作を初期化するための初期化
    信号と、前記情報信号変換手段の前記所定の信号変換内
    容を設定する設定コマンドとを出力して前記情報信号変
    換手段を制御する変換制御手段と、 前記設定コマンドに対応する設定値を選択して特定する
    設定情報変更手段と、 特定した前記設定値を記憶する設定情報記憶手段と、 前記設定値の選択状況を画面表示する設定画面生成手段
    とを備え、 前記変換制御手段が、前記設定値の選択に同期して前記
    初期化信号と前記選択された設定値に対応する設定コマ
    ンドとを前記情報信号変換手段に出力し、該情報信号変
    換手段が逐次入力する前記設定コマンドに基づく信号変
    換内容で再生信号を生成することを特徴とする音声出力
    制御装置。
  2. 【請求項2】 前記設定コマンドが前記音声の音量を設
    定する設定コマンドであることを特徴とする請求項1記
    載の音声出力制御装置。
  3. 【請求項3】 前記設定コマンドが前記音声の音質を設
    定する設定コマンドであることを特徴とする請求項1記
    載の音声出力制御装置。
  4. 【請求項4】 前記増幅手段の信号増幅率が固定されて
    いることを特徴とする請求項1記載の音声出力制御装
    置。
  5. 【請求項5】 前記設定コマンドが前記音声の周波数成
    分を設定する設定コマンドであることを特徴とする請求
    項1記載の音声出力制御装置。
  6. 【請求項6】 前記設定コマンドが前記音声のフォルマ
    ント成分を選択して設定する設定コマンドであることを
    特徴とする請求項5記載の音声出力制御装置。
  7. 【請求項7】 前記設定画面生成手段で表示される設定
    画面上に複数の設定項目の選択状況を表示させ、同一の
    選択手段で各設定項目を変更可能に構成したことを特徴
    とする請求項1記載の音声出力制御装置。
  8. 【請求項8】 前記変換制御手段は設定情報比較手段を
    有し、選択される前記設定値と所定の記憶データとの比
    較結果に基づいて該設定値に対応する設定コマンドを前
    記情報信号変換手段に出力することを特徴とする請求項
    1記載の音声出力制御装置。
  9. 【請求項9】 前記設定画面生成手段で表示される設定
    画面上に、出力される音声の特性に関連した画像を表示
    することを特徴とする請求項1記載の音声出力制御装
    置。
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