JP2002218250A - 画像符号化装置および画像符号化方法および記録媒体 - Google Patents

画像符号化装置および画像符号化方法および記録媒体

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JP2002218250A
JP2002218250A JP2001007148A JP2001007148A JP2002218250A JP 2002218250 A JP2002218250 A JP 2002218250A JP 2001007148 A JP2001007148 A JP 2001007148A JP 2001007148 A JP2001007148 A JP 2001007148A JP 2002218250 A JP2002218250 A JP 2002218250A
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English (en)
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Takahiro Yagishita
高弘 柳下
Hiroaki Suzuki
博顕 鈴木
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 どのようなディザ画像に対しても、可逆に圧
縮可能であって、高圧縮率が得られ、かつ、高速な画像
符号化処理が可能な画像符号化装置を提供する。 【解決手段】 符号化済みの近接画素から注目画素の予
測値を求める予測手段1と、予測手段1によって求めら
れた注目画素の予測値と実際の注目画素値とを比較し、
予測手段1によって求められた注目画素の予測値と実際
の注目画素値との予測誤差を生成する予測誤差生成手段
2と、複数の画素で構成されるブロック内の各画素のそ
れぞれについて、予測確率の順位を第1の順位として設
定する第1順位設定手段3と、予測誤差生成手段2によ
って生成されたブロック内の全画素の全予測誤差値を、
前記第1順位設定手段3によって設定された第1の順位
で位付けして、1つの多値データを得る多値化手段4
と、多値化手段4からの多値データを符号化する符号化
手段5とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像符号化装置お
よび画像符号化方法および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】画素あたり表現可能な階調数が小さい媒
体に画像を出力する際、組織的ディザ法を用いることが
多い。例えばドットの有無で印字を行うプリンタやファ
クシミリ等は、通常1画素あたり2階調しか表現できな
い。このような出力媒体で、写真などの中間調を表現す
る場合、図13に示すような組織的ディザ法で作られた
画像が用いられる。
【0003】図13を参照すると、組織的ディザ法は、
ディザ処理前の多階調データ(図13(a))とディザマ
トリックス(図13(b))の値(しきい値)との大小を
比較し、その比較結果(図13(c)),すなわち、
“0”と“1”からなる2値化画像をディザ処理後の画
像(ディザ画像)として出力とする手法である。ディザ
マトリックスは、繰り返し用いられるため、この手法で
作られた画像には、ディザマトリックスと同じ周期の特
徴が現れる。特に、写真等の低周波成分の多い画像で
は、この特徴が顕著に現れる。
【0004】従来、ディザ画像を圧縮符号化する手法と
して、このような周期的特徴を利用したものが知られて
いる。例えば、特許第1807514号,特許第211
3692号,特許第2113693号には、所定画素ブ
ロック(ディザマトリックス)単位で、ディザしきい値
の大きさ順に、ブロック内画素を並べ替えた後、符号化
を行う技術が示されている。この技術によれば、低周波
成分の多い画像のディザ処理結果は、ディザしきい値の
影響を大きく受けているので、並べ替えによって黒画
素,白画素がそれぞれ集まり、高圧縮率を得ることがで
きる。
【0005】また、ディザ画像には限定しないが、特許
第1402929号,特許第2634793号,特許第
2713298号には、所定画素ブロック単位に、予測
確率の高い画素,低い画素同士を集めてから符号化する
手法が示されている。この技術によれば、たとえ画像内
で予測確率が変動しても、予測確率の高い画素が集めら
れているので、圧縮効率が低下しない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来例(特許第1402929号,特許第263479
3号,特許第2713298号)では、ランレングス符
号化を用いているため、ブロックあたりに発生するラン
の数(符号の数)が一定でなく、高速な処理を行なうこ
とができないという問題があった。
【0007】また、上述の別の従来例(特許第1807
514号,特許第2113692号,特許第21136
93号)では、複数ビット単位のパターン符号化を行っ
ているため、速度的な問題は小さいが、パターンを有限
種に限定しているため、非可逆処理となってしまった
り、ディザマトリックス等に制限が加わってしまうとい
う問題点があった。
【0008】本発明は、どのようなディザ画像に対して
も、可逆に圧縮可能であって、高圧縮率が得られ、か
つ、高速な画像符号化処理が可能な画像符号化装置およ
び画像符号化方法および記録媒体を提供することを目的
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、符号化済みの近接画素から
注目画素の予測値を求める予測手段と、予測手段によっ
て求められた注目画素の予測値と実際の注目画素値とを
比較し、予測手段によって求められた注目画素の予測値
と実際の注目画素値との予測誤差を生成する予測誤差生
成手段と、複数の画素で構成されるブロック内の各画素
のそれぞれについて、予測確率の順位を第1の順位とし
て設定する第1順位設定手段と、予測誤差生成手段によ
って生成されたブロック内の全画素の全予測誤差値を、
前記第1順位設定手段によって設定された第1の順位で
位付けして、1つの多値データを得る多値化手段と、多
値化手段からの多値データを符号化する符号化手段とを
有していることを特徴としている。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像符号化装置において、前記第1順位設定手段は、前記
ブロック内の各画素のそれぞれについて、第0の順位を
設定する第0順位設定手段と、前記第0の順位中に1つ
の基準順位を設定する基準順位設定手段とを有し、前記
基準順位と前記第0の順位とから、ブロック内の各画素
それぞれについて、第1の順位を設定するようになって
いることを特徴としている。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2記載の画
像符号化装置において、前記第0順位設定手段は、前記
ブロック内の各画素のそれぞれについて、ディザマトリ
ックスのしきい値の大きさの順位を第0の順位として設
定するようになっていることを特徴としている。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項2記載の画
像符号化装置において、前記第0順位設定手段は、複数
ブロックの領域について、各ブロック内の同一位置にあ
る画素値の統計情報が、各位置ごとにそれぞれ個別に求
められるとき、前記ブロック内の各画素のそれぞれにつ
いて、統計情報の大きさの順位を第0の順位として設定
するようになっていることを特徴としている。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項2記載の画
像符号化装置において、前記基準順位設定手段は、符号
化済みの近接ブロック内の画素値から、注目ブロックの
前記第0の順位中に1つの基準順位を設定するようにな
っていることを特徴としている。
【0014】請求項6記載の発明は、符号化済みの近接
画素から注目画素の予測値を求め、前記予測値と実際の
画素値との予測誤差を生成し、複数の画素で構成される
ブロック内の各画素のそれぞれについて予測確率の順位
を第1の順位として設定し、ブロック内の全画素の全予
測誤差値を前記第1の順位で位付けして1つの多値デー
タを得て、該多値データを符号化することを特徴として
いる。
【0015】請求項7記載の発明は、符号化済みの近接
画素から注目画素の予測値を求め、前記予測値と実際の
画素値との予測誤差を生成し、複数の画素で構成される
ブロック内の各画素のそれぞれについて予測確率の順位
を第1の順位として設定し、ブロック内の全画素の全予
測誤差値を前記第1の順位で位付けして1つの多値デー
タを得て、該多値データを符号化する処理を、コンピュ
ータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体を特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明に係る画像符号化装置
の構成例を示す図である。図1を参照すると、この画像
符号化装置は、符号化済みの近接画素から注目画素の予
測値を求める予測手段1と、予測手段1によって求めら
れた注目画素の予測値と実際の注目画素値とを比較し、
予測手段1によって求められた注目画素の予測値と実際
の注目画素値との予測誤差を生成する予測誤差生成手段
2と、複数の画素で構成されるブロック内の各画素のそ
れぞれについて、予測確率の順位を第1の順位として設
定する第1順位設定手段3と、予測誤差生成手段2によ
って生成されたブロック内の全画素の全予測誤差値を、
前記第1順位設定手段3によって設定された第1の順位
で位付けして、1つの多値データを得る(すなわち、第
1順位設定手段3の出力(第1の順位)順に予測誤差生
成手段2の出力(予測誤差値)を多値化する)多値化手
段4と、多値化手段4からの多値データを符号化する符
号化手段5とを有している。
【0017】ここで、ブロックとは、複数画素を含んだ
矩形形状であり、その横方向(符号化の方向)のサイズ
はディザマトリックスの横方向サイズの整数倍であり、
縦方向のサイズは任意のものとなっている。以下では、
説明の便宜上、ディザマトリックスと縦横同じサイズを
1ブロックとして説明する。
【0018】図1の画像符号化装置において、第1順位
設定手段3は、ブロック内の各画素のそれぞれについ
て、第0の順位を設定する第0順位設定手段11と、前
記第0の順位中に1つの基準順位を設定する基準順位設
定手段12とを有し、前記基準順位と前記第0の順位と
から、ブロック内の各画素それぞれについて、第1の順
位を設定するようになっている。
【0019】ここで、第0の順位とは、黒画素と白画素
とのうち、黒になり易さの順位を意味している。
【0020】具体的に、第0順位設定手段11は、第1
の例として、ブロック内の各画素のそれぞれについて、
ディザマトリックスのしきい値(ディザしきい値)の大
きさの順位を第0の順位として設定することができる。
この場合、第0順位設定手段11では、まずブロック
(ディザマトリックス)のディザしきい値を、その大き
さ順に並び替える。図2(a),(b),(c)には、この処理
の様子が示されている。すなわち、この第1の例で、図
2(a)の2次元のディザしきい値を図2(b)のように1次
元化し、図2(b)の1次元化したディザしきい値を図2
(c)のように低い(小さい)順に並び替えた順位(すな
わち、図2(c)の順位)として第0の順位が設定され
る。
【0021】図3(d),(e),(f)には、図2(c)の順位
(すなわち、第0の順位)で、元画像をブロック単位に
並び替える様子が示されている。すなわち、図3(d)の
2次元の元画像データを図3(e)のように1次元化し、
図3(e)の1次元化した元画像データを図2(b)から図2
(c)の並び替え順位によって並び替えて、図3(f)が得ら
れる。図3(f)からわかるように、元画像を第0の順位
でブロック単位に並び替えてみると、通常、黒画素/白
画素が集まるようになる。これは、ディザ処理前の多階
調データが、通常低周波成分を多く含んでいることに起
因している。元画像を通常の並びにしただけだと(図3
(e)を参照)、ランの数(ここでは黒ランが5個、白ラ
ンが4個)が多いが、ディザしきい値順に並び替えると
(図3(f)を参照)、ランの数が減少し(ここでは黒ラ
ンが1個、白ランが1個)、例えばランレングス符号化
した場合、高効率の符号化が期待できる。
【0022】なお、上述の第1の例では、第0の順位
(ディザしきい値に関する情報)は、既知であるとした
が、第0の順位(ディザしきい値に関する情報)がこの
ように既知でなくとも、符号化済みの領域から学習して
生成してもよい。すなわち、第0順位設定手段11は、
第2の例として、複数ブロックの領域について、各ブロ
ック内の同一位置にある画素値の統計情報が、各位置ご
とにそれぞれ個別に求められるとき、前記ブロック内の
各画素のそれぞれについて、統計情報の大きさの順位を
第0の順位として設定することができる。
【0023】図4には、図13(a)のディザ処理前多階
調データに対して図13(b)のディザマトリックスによ
ってブロック6個分の領域を2値化した状態が示されて
おり、図5(a)には、図4の太線で示す符号化済みのブ
ロック6個分の領域から得られた統計情報が示されてい
る。すなわち、図5(a)において、統計情報(3,1,
5,3,…,3,0,1,6の16個の数字)は、図4
の太線で示す符号化済みの6個のブロック内の16個の
位置ごとにそれぞれ個別に求めた黒画素の個数を表して
いる。この数字が大きい位置ほど、黒画素になる傾向が
強かったことを意味している(すなわち、本来のディザ
しきい値が低かったことを意味している)。つまり、こ
のようにして得られた図5(a)に示すような統計情報
は、ディザしきい値との相関が大きいといえる。これに
より、ディザしきい値の代わりに、この統計情報を使っ
て第0の順位を得ることができる。
【0024】すなわち、第2の例では、図5(a)のよう
に得られた統計情報を図5(b)のように1次元化し、図
5(b)の1次元化した統計情報を図5(c)のように大きさ
順に並べ替え、この順位(図5(c)の順位)を第0の順
位とすることができる。
【0025】そして、図5(c)の順位(すなわち、第0
の順位)に基づいて、図6(d),(e),(f)のように、元画
像データをブロック単位に並び替えてみると、図3(f)
の場合と同様に、黒画素/白画素が集まるようになる
(図6(f)参照)。
【0026】統計情報を用いた第0の順位(図6(f))
は、ディザしきい値を用いた第0の順位(図3(f))
と、まったく同じでないにもかかわらず、並び替え結果
のラン数は同じになっている。これは、ディザしきい値
と統計情報値との相関の大きさを物語っている。このよ
うに。既知のディザしきい値の代わりに、この統計情報
を利用すれば、ディザしきい値が未知であっても、また
1つの画像中に複数種のディザしきい値が使用されてい
ても、統計情報が随時更新されていくので、常に正しい
第0の順位を作成することができる。
【0027】なお、統計情報の算出の仕方としては、上
述した例(単純加算の仕方)の他にも、符号化対象画素
に近いブロックほど大きな重み(ai)を付け、黒画素を1
として加算合計(Σai*xi)する方法を用いることがで
きる。この仕方は、単純加算の仕方に比べて、多少複雑
になっているものの、画像内容変動を、より反映しやす
くなっている。
【0028】また、上述のような演算式でなくとも、図
7に示すようなテーブル(統計情報作成用テーブル)を
用いて統計情報を割り出すこともできる。図7におい
て、テーブルのアドレス6ビットは、統計に利用したブ
ロック数6から来ている。例えば、図4において、6つ
のブロックの左上位置は、0,0,1,1,0,1なので、図7の
テーブルのアドレス001101のデータを見ると、統計情報
値8が得られる。このように、図7に示すようなテーブ
ルを使う方法は、演算式を使う方法より、柔軟性があ
り、かつ処理が高速であるという利点がある。
【0029】また、ステート(状態)を遷移させる方式
で統計情報を作成することもできる。図8には遷移図の
例が示されている。図8において、丸で囲った数字0,
1,…,15がステート(状態)を意味し、ブロックの
各位置が現在属しているステート(状態)が、その位置
の統計情報となる。例えば、図8において、ある位置の
統計情報が現在14であった場合、2ブロック連続し
て、その位置が1なら、統計情報は15となり、2ブロ
ック連続して、その位置が0なら、統計情報は13とな
る。このようなステート(状態)を遷移させる方式で
は、上述した統計手法に比べ、保持しなければならない
過去の情報量が少なくて済む。すなわち、上述した例で
は、過去6ブロックの情報を保持しなければならない
が、この手法の例なら、過去2ブロックの情報でよい。
【0030】また、基準順位設定手段12は、符号化済
みの近接ブロック内の画素値から、注目ブロック(符号
化対象ブロック)の第0の順位中に1つの基準順位を設
定するようになっている。
【0031】基準順位設定手段12についてより詳細に
説明する。前述のように、第0の順位で並び替えられた
元画像(図3(f)あるいは図6(f))は、左端では白画素
より黒画素になる確率が高く、右端では、その逆になっ
ている。左から右にたどって、徐々に確率が変化し、ど
こかで確率の逆転が起こっているはずである。確率の逆
転が起こっているであろう順位が、基準順位として設定
される。
【0032】基準順位を設定する方法として、常に中央
の順位を基準順位とする方法が考えられ、この方法はシ
ンプルであるが、この方法のかわりに、符号化済みのブ
ロックの情報から適応的に基準順位を設定する方法も考
えられ、この方法の方が、より正しい基準順位が設定で
きる。
【0033】ディザ処理前の多階調データが、通常、低
周波成分を多く含んでいるという性質を利用すれば、注
目ブロック(符号化対象ブロック)及び近接ブロック内
は全て同じ多階調データであると仮定できる。注目ブロ
ック内が全て同じ多階調データであれば、第0の順位で
並び替えられた元画像データ(図3(f)あるいは図6
(f))の白黒変化点は1個所となり、そこが確率逆転の
起こっている順位といえる。そして、その変化点は、近
接ブロックの平均値から求めることができる。すなわ
ち、注目ブロック(符号化対象ブロック)内の黒画素数
を、近接ブロック(図4で符号化対象ブロックの左隣り
のブロック)から予測し(図4の例では、注目ブロック
内の黒画素数を9個と予測し)、これをそのまま基準順
位とする。図9(a)には、この基準順位が示されてい
る。すなわち、図9(a)には、第0の順位で並べ替え
られた元画像データに対して予測された基準順位が示さ
れている。なお、上述の処理において、参照する近接ブ
ロックは、1つに限定せず、複数ブロックの黒画素数を
注目ブロックからの距離に応じ、それぞれ重み付け平均
したものでもよい。
【0034】基準順位は、確率の逆転が起こっている順
位、すなわち、白画素,黒画素のどちらになるかの確率
が半々の順位であり、この順位から遠ざかるにしたが
い、それぞれの画素の確率が高まってくるのが一般的で
あるといえる。そこで、図9(b)のように、基準順位か
ら遠ざかるほど大きな順位を付けると、さらに正確な予
測確率の順位付けをすることができる。図9(b)のよう
に、ディザしきい値または統計情報と近接ブロックの平
均濃度とから予測した予測確率の順位が、第1の順位で
ある。図9(c)には、第0の順位で並べ替えたデータ
(図9(a))を図9(b)の第1の順位に従って並べ替えた
結果が示されている。前述の従来例(特許第1807514
号、特許第2113692号、特許第2113693号)が、ディザし
きい値の情報だけを使っているのに対し、本発明では、
近接するブロック間の相関も利用しているので、さらに
高い圧縮率を得ることができる。
【0035】また、図1の画像符号化装置において、予
測手段1は、符号化済みのブロックの画素値から、注目
ブロック(符号化対象ブロック)の画素値を予測するよ
うになっている。具体的に、予測手段1は、例えば、基
準順位設定手段12と同じように、近接ブロックの黒画
素数から注目ブロックの画素値を予測することができる
(図10(d)を参照)。また、近接ブロックの画素パタ
ーンそのもので予測する(すなわち、近接ブロックの画
素パターンと同じとする)こともできる。予測誤差生成
手段2は、図10(e)に示すように、予測値(図10
(d))と実際の画素値(図3(f)あるいは図6(f))との
誤差を生成するようになっている。すなわち、予測誤差
生成手段2は、予測が当たれば0、はずれれば1とする
ようになっている。予測誤差生成手段2は、具体的に
は、予測値と実際の画素値とのEX-OR(排他的論理和)
演算で実現できる。
【0036】また、多値化手段4は、予測誤差生成手段
2で生成された予測誤差を第1順位設定手段3で設定さ
れた第1の順位で位付けし、1つの多値データを生成す
るようになっている。すなわち、多値化手段4は、予測
誤差生成手段2で生成された図10(e)のような予測誤
差を、図10(f)のように第1順位設定手段3で設定さ
れた第1の順位で並べ替え、左端をLSB(Least Signific
ant Bit:最下位ビット)、右端をMSB(Most Significant
Bit:最上位ビット)として、1ブロックの予測誤差値
を、1つの多値データに変換するようになっている。図
10(f)の例では、変換された多値データは、0x0015
(16進表現、10進表現なら21)となる。
【0037】また、符号化手段5は、多値化手段4で得
られたブロックあたり1つの多値データに、それぞれ符
号を割り当てるようになっている。図11には、符号の
例として、Wyle符号と、16次Golomb-Rice符号とが示さ
れている。図11の例を用いると、図10(f)の例の多
値データ(10進表現で21)は、「11100101」,「01
0101」というWyle符号,16次Golomb-Rice符号にそれぞ
れ変換される。このことからわかるように、ブロックあ
たり16ビットのデータが、それぞれ、8/16、6/
16に圧縮されている。もちろん、符号は、これに限定
せず、画像特性に合わせたハフマン符号であってもよ
い。さらに、多値データ=0が連続する一般的性質か
ら、0の繰り返し数を符号とするようにすれば、さらに
圧縮率が向上する。
【0038】このように、本発明の画像符号化方法で
は、符号化が既に終了した画像領域から得られた情報
を、現時点でのパラメータ(予測値、第1順位)とする
シーケンスとなっている。なお、初期状態でのパラメー
タは、何らかの規定値とする。このシーケンスに従え
ば、パラメータ(予測値、第1順位)を復号化側に伝え
る必要がなくなる。復号化側では、やはり復号化が既に
終了した画像領域から現時点のパラメータ(予測値、第
1順位)を作成すれば、完全な復号化が行えるからであ
る。
【0039】もちろん、本発明は、この適応処理に限定
したものではなく、1パス目で(例えば、1ページをサ
ーチして)パラメータ(予測値、第1順位)を作成し、
2パス目で(例えば、再び1ページをサーチして)それ
を使った符号化を行ってもよい。また現時点の領域から
得られた情報を、現時点での符号化のパラメータとする
方法もある。両方法ともパラメータ(予測値、第1順
位)を、復号化側に伝える必要が生じるが、圧縮率をよ
り高めることができる。
【0040】なお、上述した例では、ブロックのサイズ
を4×4画素としたが、ブロックのサイズは、4×4画
素には限定されない。例えば、ブロックを横4画素,縦
1画素のサイズのものにしてもよい。このようにすれ
ば、1ライン単位の処理となり、ラインメモリが不要な
分だけ、実現コストを下げることができる。
【0041】また、上述した例では、ブロックのサイズ
(この例では、ディザマトリックス=4×4画素)が既
知であるものを示したが、これも、特許第1962532号に
示された手法を使って画像の中から自動的に検出する方
法を用いてもよい。
【0042】また、上述した例では、対象とする画像デ
ータを、2値ディザ画像としたが、2値ディザ画像に限
定されず、対象となる画像データが多値ディザ画像(デ
ィザ処理結果が0か1、つまり1ビットとなるものを2
値ディザと呼び、Nビット(2≦N)となるものを多値デ
ィザと呼ぶ)でも、本発明を適用できる。
【0043】図12は図1の画像符号化装置のハードウ
ェア構成例を示す図である。図12を参照すると、この
画像符号化装置は、例えばパーソナルコンピュータ等で
実現され、全体を制御するCPU21と、CPU21の
制御プログラム等が記憶されているROM22と、CP
U21のワークエリア等として使用されるRAM23
と、ハードディスク24とを有している。
【0044】ここで、CPU21は、図1の予測手段
1,予測誤差生成手段2,第1順位設定手段3,多値化
手段4,符号化手段5の機能を有している。
【0045】なお、CPU21におけるこのような予測
手段1,予測誤差生成手段2,第1順位設定手段3,多
値化手段4,符号化手段5等としての機能は、例えばソ
フトウェアパッケージ(具体的には、CD−ROM等の
情報記録媒体)の形で提供することができ、このため、
図12の例では、情報記録媒体30がセットさせると
き、これを駆動する媒体駆動装置31が設けられてい
る。
【0046】換言すれば、本発明の画像符号化装置は、
汎用の計算機システムにCD−ROM等の情報記録媒体
に記録されたプログラムを読み込ませて、この汎用計算
機システムのマイクロプロセッサに画像符号化処理を実
行させる装置構成においても実施することが可能であ
る。この場合、本発明の画像符号化処理を実行するため
のプログラム(すなわち、ハードウェアシステムで用い
られるプログラム)は、媒体に記録された状態で提供さ
れる。プログラムなどが記録される情報記録媒体として
は、CD−ROMに限られるものではなく、ROM,R
AM,フレキシブルディスク,メモリカード等が用いら
れても良い。媒体に記録されたプログラムは、ハードウ
ェアシステムに組み込まれている記憶装置、例えばハー
ドディスク装置にインストールされることにより、この
プログラムを実行して、本発明の画像符号化処理機能を
実現することができる。
【0047】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1乃至請
求項7記載の発明によれば、符号化済みの近接画素から
注目画素の予測値を求め、前記予測値と実際の画素値と
の予測誤差を生成し、複数の画素で構成されるブロック
内の各画素のそれぞれについて予測確率の順位を第1の
順位として設定し、ブロック内の全画素の全予測誤差値
を前記第1の順位で位付けして1つの多値データを得
て、該多値データを符号化するようにしており、複数の
予測誤差値を、予測確率の順で位付けした1つの多値デ
ータに変換し符号化しているので、どのようなディザ画
像に対しても、高圧縮率が得られ、かつ高速な画像可逆
符号化処理が可能となる。
【0048】特に、請求項4記載の発明では、画像のデ
ィザマトリックスが未知であっても、これに相当する統
計情報を画像の中から適応的に検出しているので、高効
率の可逆符号化を常に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像符号化装置の構成例を示す図
である。
【図2】第0の順位の設定の第1の例を説明するための
図である。
【図3】図2により設定された第0の順位による並べ替
えの一例を示す図である。
【図4】ブロック6個分の領域をディザマトリックスに
よって符号化した状態を示す図である。
【図5】第0の順位の設定の第2の例を説明するための
図である。
【図6】図5により設定された第0の順位による並べ替
えの一例を示す図である。
【図7】統計情報作成用テーブルの一例を示す図であ
る。
【図8】統計情報作成のための遷移図の一例を示す図で
ある。
【図9】第1の順位による並べ替えの一例を示す図であ
る。
【図10】本発明による画像符号化処理を説明するため
の図である。
【図11】符号表の一例を示す図である。
【図12】本発明の画像符号化装置のハードウェア構成
例を示す図である。
【図13】ディザ処理の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 予測手段 2 予測誤差生成手段 3 第1順位設定手段 4 多値化手段 5 符号化手段 11 第0順位設定手段 12 基準順位設定手段 21 CPU 22 ROM 23 RAM 24 ハードディスク 30 情報記憶媒体 31 媒体駆動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C053 FA07 GB21 KA05 LA03 5C059 MA04 ME05 ME17 PP01 PP02 SS20 SS26 UA02 UA38 5C078 AA06 BA22 BA32 CA31 DA00 DA01 DB14 5J064 AA01 BA08 BB03 BC01 BC22 BD03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号化済みの近接画素から注目画素の予
    測値を求める予測手段と、予測手段によって求められた
    注目画素の予測値と実際の注目画素値とを比較し、予測
    手段によって求められた注目画素の予測値と実際の注目
    画素値との予測誤差を生成する予測誤差生成手段と、複
    数の画素で構成されるブロック内の各画素のそれぞれに
    ついて、予測確率の順位を第1の順位として設定する第
    1順位設定手段と、予測誤差生成手段によって生成され
    たブロック内の全画素の全予測誤差値を、前記第1順位
    設定手段によって設定された第1の順位で位付けして、
    1つの多値データを得る多値化手段と、多値化手段から
    の多値データを符号化する符号化手段とを有しているこ
    とを特徴とする画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像符号化装置におい
    て、前記第1順位設定手段は、前記ブロック内の各画素
    のそれぞれについて、第0の順位を設定する第0順位設
    定手段と、前記第0の順位中に1つの基準順位を設定す
    る基準順位設定手段とを有し、前記基準順位と前記第0
    の順位とから、ブロック内の各画素それぞれについて、
    第1の順位を設定するようになっていることを特徴とす
    る画像符号化装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像符号化装置におい
    て、前記第0順位設定手段は、前記ブロック内の各画素
    のそれぞれについて、ディザマトリックスのしきい値の
    大きさの順位を第0の順位として設定するようになって
    いることを特徴とする画像符号化装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の画像符号化装置におい
    て、前記第0順位設定手段は、複数ブロックの領域につ
    いて、各ブロック内の同一位置にある画素値の統計情報
    が、各位置ごとにそれぞれ個別に求められるとき、前記
    ブロック内の各画素のそれぞれについて、統計情報の大
    きさの順位を第0の順位として設定するようになってい
    ることを特徴とする画像符号化装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の画像符号化装置におい
    て、前記基準順位設定手段は、符号化済みの近接ブロッ
    ク内の画素値から、注目ブロックの前記第0の順位中に
    1つの基準順位を設定するようになっていることを特徴
    とする画像符号化装置。
  6. 【請求項6】 符号化済みの近接画素から注目画素の予
    測値を求め、前記予測値と実際の画素値との予測誤差を
    生成し、複数の画素で構成されるブロック内の各画素の
    それぞれについて予測確率の順位を第1の順位として設
    定し、ブロック内の全画素の全予測誤差値を前記第1の
    順位で位付けして1つの多値データを得て、該多値デー
    タを符号化することを特徴とする画像符号化方法。
  7. 【請求項7】 符号化済みの近接画素から注目画素の予
    測値を求め、前記予測値と実際の画素値との予測誤差を
    生成し、複数の画素で構成されるブロック内の各画素の
    それぞれについて予測確率の順位を第1の順位として設
    定し、ブロック内の全画素の全予測誤差値を前記第1の
    順位で位付けして1つの多値データを得て、該多値デー
    タを符号化する処理を、コンピュータに実行させるため
    のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
    録媒体。
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