JP3085118B2 - データ圧縮装置 - Google Patents
データ圧縮装置Info
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- JP3085118B2 JP3085118B2 JP523695A JP523695A JP3085118B2 JP 3085118 B2 JP3085118 B2 JP 3085118B2 JP 523695 A JP523695 A JP 523695A JP 523695 A JP523695 A JP 523695A JP 3085118 B2 JP3085118 B2 JP 3085118B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データを圧縮する装置
に係り、詳しくは、フルカラープリンタなどで扱うフル
カラー画像等の圧縮率向上に有用なデータ圧縮装置に関
する。
に係り、詳しくは、フルカラープリンタなどで扱うフル
カラー画像等の圧縮率向上に有用なデータ圧縮装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、記憶装置にデータを記憶
する際には、その記憶するデータ量を増やすために、書
き込むデータを圧縮して記録する方法が用いられてい
る。この方法によれば、冗長な情報が多い程、圧縮率が
高くなり、限られた記憶容量の記憶装置により多くの情
報を蓄積することができる。
する際には、その記憶するデータ量を増やすために、書
き込むデータを圧縮して記録する方法が用いられてい
る。この方法によれば、冗長な情報が多い程、圧縮率が
高くなり、限られた記憶容量の記憶装置により多くの情
報を蓄積することができる。
【0003】一方、上記方法により圧縮される画像とし
ては、2n レベルに量子化された多値データがある。こ
のような多値データの場合、冗長な部分を取り除くため
に、画像システムによっては、前ラインや前ドットデー
タとの排他的論理和演算を行ったり、差分を取ったりす
る方法が適用されている。
ては、2n レベルに量子化された多値データがある。こ
のような多値データの場合、冗長な部分を取り除くため
に、画像システムによっては、前ラインや前ドットデー
タとの排他的論理和演算を行ったり、差分を取ったりす
る方法が適用されている。
【0004】この種の従来のデータ圧縮処理の一例とし
て、特開昭63-181570 号公報に記載の画像データの圧縮
符号化方式が知られている。この圧縮符号化方式は、現
ドットデータと直前のドットデータとの排他的論理和を
とり、MHのランレングス圧縮を行うものであり、この
方式を適用した場合におけるデータ圧縮回路は、例えば
図8に示す如くの構成により実現できる。
て、特開昭63-181570 号公報に記載の画像データの圧縮
符号化方式が知られている。この圧縮符号化方式は、現
ドットデータと直前のドットデータとの排他的論理和を
とり、MHのランレングス圧縮を行うものであり、この
方式を適用した場合におけるデータ圧縮回路は、例えば
図8に示す如くの構成により実現できる。
【0005】また、従来の他のデータ圧縮処理として、
特開平3-201722号公報において、現ラインのドットデー
タと前ラインのドットデータとの排他的論理和をとる方
式が知られており、この場合のデータ圧縮回路の構成例
を図9に示している。
特開平3-201722号公報において、現ラインのドットデー
タと前ラインのドットデータとの排他的論理和をとる方
式が知られており、この場合のデータ圧縮回路の構成例
を図9に示している。
【0006】このように、多値データの冗長を除去する
従来方式としては、直前のドットデータや前ラインのド
ットデータとの排他的論理和をとる方法が知られてい
る。しかしながら、これらいずれの方法も、多値データ
同士の排他的論理和をとることを基本としているため
に、例えば特開昭63-181570 号公報のものにあっては前
ドットデータを保持しておくためのラッチ回路81(図
8参照)が必要であり、他方、特開平3-201722号公報の
ものでは、前ライン分のドットデータを保持しておくた
めのメモリ91(図9参照)が必要であった。
従来方式としては、直前のドットデータや前ラインのド
ットデータとの排他的論理和をとる方法が知られてい
る。しかしながら、これらいずれの方法も、多値データ
同士の排他的論理和をとることを基本としているため
に、例えば特開昭63-181570 号公報のものにあっては前
ドットデータを保持しておくためのラッチ回路81(図
8参照)が必要であり、他方、特開平3-201722号公報の
ものでは、前ライン分のドットデータを保持しておくた
めのメモリ91(図9参照)が必要であった。
【0007】しかも、上記従来方式によれば、画像の主
走査方向あるいは副走査方向に相関性がない場合には非
効率的であった。その理由として、上記従来方式では、
主走査方向あるいは副走査方向にデータの排他的論理和
演算を行うため、これらの方向に画像データの相関性が
無い場合には、排他的論理和演算の結果、“0”のビッ
ト値が連続するものとはならない。ここで、排他的論理
和演算を行う目的は、“0”のビット値をできるだけ多
く連続させることによって、より短い可変長符号への置
換を可能にして圧縮率を高めることにある。従って、こ
の“0”のビット値が連続しない場合、当然ながら圧縮
率が低下することになる。
走査方向あるいは副走査方向に相関性がない場合には非
効率的であった。その理由として、上記従来方式では、
主走査方向あるいは副走査方向にデータの排他的論理和
演算を行うため、これらの方向に画像データの相関性が
無い場合には、排他的論理和演算の結果、“0”のビッ
ト値が連続するものとはならない。ここで、排他的論理
和演算を行う目的は、“0”のビット値をできるだけ多
く連続させることによって、より短い可変長符号への置
換を可能にして圧縮率を高めることにある。従って、こ
の“0”のビット値が連続しない場合、当然ながら圧縮
率が低下することになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
のデータ圧縮方式としては、直前のドットデータや前ラ
インのドットデータとの排他的論理和をとることによ
り、多値データの冗長を取り除くものがあったが、いず
れも多値データ同士の排他的論理和をとる方法には変わ
らず、前ドットを保持しておくためのラッチ回路あるい
は前ライン分のドットデータを保持しておくためのメモ
リが不可欠となり、回路構成の煩雑化を免れなかった。
しかも、上記従来の方法によれば、画像の主走査方向あ
るいは副走査方向に排他的論理和をとることから、これ
らの方向に相関性がない場合には、上記排他的論理和結
果として“0”のビット値の連続性が得られず、データ
圧縮率の低下を招来するという問題点があった。
のデータ圧縮方式としては、直前のドットデータや前ラ
インのドットデータとの排他的論理和をとることによ
り、多値データの冗長を取り除くものがあったが、いず
れも多値データ同士の排他的論理和をとる方法には変わ
らず、前ドットを保持しておくためのラッチ回路あるい
は前ライン分のドットデータを保持しておくためのメモ
リが不可欠となり、回路構成の煩雑化を免れなかった。
しかも、上記従来の方法によれば、画像の主走査方向あ
るいは副走査方向に排他的論理和をとることから、これ
らの方向に相関性がない場合には、上記排他的論理和結
果として“0”のビット値の連続性が得られず、データ
圧縮率の低下を招来するという問題点があった。
【0009】本発明はこれらの問題点を除去し、多値デ
ータの冗長を除去する場合に、前ドットデータを保持し
ておくためのラッチ回路や前ライン分のドットデータを
保持しておくメモリを不要にして回路構成を簡素化でき
るとともに、画像の主走査方向あるいは副走査方向に相
関性が無い場合にも高い圧縮率を維持できるデータ圧縮
装置を提供することを目的とする。
ータの冗長を除去する場合に、前ドットデータを保持し
ておくためのラッチ回路や前ライン分のドットデータを
保持しておくメモリを不要にして回路構成を簡素化でき
るとともに、画像の主走査方向あるいは副走査方向に相
関性が無い場合にも高い圧縮率を維持できるデータ圧縮
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この出願の第1の発明
は、2nレベルに量子化された多値データの隣合ったビ
ットプレーン同士で排他的論理和の演算を行う排他的論
理和回路と、2nレベルに量子化された多値データの最
上位ビットまたは最下位ビットのいずれか一方の1ビッ
トと、前記排他的論理和回路の出力データ(n-1)ビッ
トとのnビットのデータを、2値の圧縮方式により該ビ
ットの深さ方向に圧縮する圧縮回路とを具備して構成さ
れる。
は、2nレベルに量子化された多値データの隣合ったビ
ットプレーン同士で排他的論理和の演算を行う排他的論
理和回路と、2nレベルに量子化された多値データの最
上位ビットまたは最下位ビットのいずれか一方の1ビッ
トと、前記排他的論理和回路の出力データ(n-1)ビッ
トとのnビットのデータを、2値の圧縮方式により該ビ
ットの深さ方向に圧縮する圧縮回路とを具備して構成さ
れる。
【0011】また、この出願の第2の発明は、nビット
幅の入力バスから先頭データとして入力されるn×nビ
ットのビット配列置換用データをラッチするラッチ回路
と、該ラッチ回路によるラッチデータの値に応じて、前
記先頭データに続いて前記入力バスより入力される2n
レベルに量子化された多値データのビット配列を並び替
えるスイッチマトリクスと、該スイッチマトリクスによ
りビット配列が並び替えられた前記多値データの隣合っ
たビットプレーン同士で排他的論理和の演算を行う排他
的論理和回路と、前記スイッチマトリクスによりビット
配列が並び替えられた前記多値データの最上位ビットま
たは最下位ビットのいずれか一方の1ビットと、前記排
他的論理和回路の出力データ(n-1)ビットとのnビッ
トのデータを、2値の圧縮方式により該ビットの深さ方
向に圧縮する圧縮回路とを具備して構成される。
幅の入力バスから先頭データとして入力されるn×nビ
ットのビット配列置換用データをラッチするラッチ回路
と、該ラッチ回路によるラッチデータの値に応じて、前
記先頭データに続いて前記入力バスより入力される2n
レベルに量子化された多値データのビット配列を並び替
えるスイッチマトリクスと、該スイッチマトリクスによ
りビット配列が並び替えられた前記多値データの隣合っ
たビットプレーン同士で排他的論理和の演算を行う排他
的論理和回路と、前記スイッチマトリクスによりビット
配列が並び替えられた前記多値データの最上位ビットま
たは最下位ビットのいずれか一方の1ビットと、前記排
他的論理和回路の出力データ(n-1)ビットとのnビッ
トのデータを、2値の圧縮方式により該ビットの深さ方
向に圧縮する圧縮回路とを具備して構成される。
【0012】
【作用】第1の発明では、多値データ同士の排他的論理
和をとるのではなく、nビットで表現される各画素デー
タ毎に、それぞれ隣合ったビットプレーン同士で排他的
論理和をとり、その後、MH等の符号化方式により、上
記排他的論理和演算結果データのビット間でデータ圧縮
を行うものである。つまり、第1の発明は、画像データ
についてそのビットの深さ方向に排他的論理和演算及び
データ圧縮を行うものであり、前ドットまたは前ライン
のドットの多値データが排他的論理和演算の当事者デー
タに当たらないため、これら多値データを保持するラッ
チ回路やメモリは当然ながら不要となる。しかも、ビッ
トの深さ方向への圧縮を基本としているため、主走査方
向若しくは副走査方向に相関がない画像データについて
も、圧縮率の向上が見込める。
和をとるのではなく、nビットで表現される各画素デー
タ毎に、それぞれ隣合ったビットプレーン同士で排他的
論理和をとり、その後、MH等の符号化方式により、上
記排他的論理和演算結果データのビット間でデータ圧縮
を行うものである。つまり、第1の発明は、画像データ
についてそのビットの深さ方向に排他的論理和演算及び
データ圧縮を行うものであり、前ドットまたは前ライン
のドットの多値データが排他的論理和演算の当事者デー
タに当たらないため、これら多値データを保持するラッ
チ回路やメモリは当然ながら不要となる。しかも、ビッ
トの深さ方向への圧縮を基本としているため、主走査方
向若しくは副走査方向に相関がない画像データについて
も、圧縮率の向上が見込める。
【0013】また、第2の発明では、上記第1の発明に
おける画像データの各ビット間の排他的論理和演算の前
段において、その後の排他的論理和演算の結果として極
力“0”若しくは“1”のビット値の連続性を保ち得る
ように、所定のパラメータを用いて、圧縮対象の画像デ
ータのビット配列を入れ替える処理を行うものである。
この処理によれば、上記パラメータの選定によって、排
他的論理和結果“0”若しくは“1”の連続する区間を
ある程度コントロールできることから、画像データが特
定可能な状況下での圧縮率向上には特に有用である。例
えば、予めCPUなどの処理によって画像の主色を判別
しておき、この主色に相当するデータを入力データの先
頭に挿入し、これを上記切り替え用パラメータとして活
用すれば、より適切な排他的論理和演算を行わせること
ができ、更に効率的な圧縮が実現できる。
おける画像データの各ビット間の排他的論理和演算の前
段において、その後の排他的論理和演算の結果として極
力“0”若しくは“1”のビット値の連続性を保ち得る
ように、所定のパラメータを用いて、圧縮対象の画像デ
ータのビット配列を入れ替える処理を行うものである。
この処理によれば、上記パラメータの選定によって、排
他的論理和結果“0”若しくは“1”の連続する区間を
ある程度コントロールできることから、画像データが特
定可能な状況下での圧縮率向上には特に有用である。例
えば、予めCPUなどの処理によって画像の主色を判別
しておき、この主色に相当するデータを入力データの先
頭に挿入し、これを上記切り替え用パラメータとして活
用すれば、より適切な排他的論理和演算を行わせること
ができ、更に効率的な圧縮が実現できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳細に説明する。まず最初に、図1を参照し、本発明の
データ圧縮方式の圧縮原理について述べる。本発明で
は、多値データ同士の排他的論理和をとるのではなく、
多値データ中の隣合ったビット同士で排他的論理和の演
算を行うことを基本としている。多値データ同士の演算
の場合にはデータをラッチしておく手段がどうしても必
要であるが、隣接するビット間の演算においては、この
種の手段は不要になる。
詳細に説明する。まず最初に、図1を参照し、本発明の
データ圧縮方式の圧縮原理について述べる。本発明で
は、多値データ同士の排他的論理和をとるのではなく、
多値データ中の隣合ったビット同士で排他的論理和の演
算を行うことを基本としている。多値データ同士の演算
の場合にはデータをラッチしておく手段がどうしても必
要であるが、隣接するビット間の演算においては、この
種の手段は不要になる。
【0015】ここで、隣接するビット同士の演算を理解
するために、画像のビットプレーン分解について考えて
みる。図1(a)は、xy平面上におけるある画像につ
いてのビットプレーン分解の要部を示したものである。
同図において、x1 y1 ,x2 y1 等の各画素は、それ
ぞれnビットの情報を用いて表現される。一例として、
フルカラープリンタ等で扱うフルカラー画像データに関
しては、n=24bitを用いて16777216色の画像デー
タの表現を可能としている。
するために、画像のビットプレーン分解について考えて
みる。図1(a)は、xy平面上におけるある画像につ
いてのビットプレーン分解の要部を示したものである。
同図において、x1 y1 ,x2 y1 等の各画素は、それ
ぞれnビットの情報を用いて表現される。一例として、
フルカラープリンタ等で扱うフルカラー画像データに関
しては、n=24bitを用いて16777216色の画像デー
タの表現を可能としている。
【0016】本発明では、上記nビットで表現される各
画素データについて、同図(b)に示すように、それぞ
れ隣合ったビット同士で排他的論理和演算を行い、その
後にMH等の周知の符号化方式により、上記排他的論理
和演算結果データのビット間でデータ圧縮を行うもので
ある。つまり、本発明は画像データについてそのビット
の深さ方向に排他的論理和演算及びデータ圧縮を行うも
のであり、特に、上述したフルカラー画像等のビット数
の大きなデータに適用してそのデータ圧縮率向上に極め
て有用である。
画素データについて、同図(b)に示すように、それぞ
れ隣合ったビット同士で排他的論理和演算を行い、その
後にMH等の周知の符号化方式により、上記排他的論理
和演算結果データのビット間でデータ圧縮を行うもので
ある。つまり、本発明は画像データについてそのビット
の深さ方向に排他的論理和演算及びデータ圧縮を行うも
のであり、特に、上述したフルカラー画像等のビット数
の大きなデータに適用してそのデータ圧縮率向上に極め
て有用である。
【0017】ところで、図1(b)に示す圧縮方式で
は、データの深さ方向の冗長成分を取り除くこと自体に
限界が生じる。すなわち、この圧縮方式は、画像の深さ
方向に排他的論理和演算を適用し、隣接するビット間
に、“0”若しくは“1”のデータが連続する区間が多
い画像データについてできるだけ多くの排他的論理和結
果“0”を生じせしめることによって圧縮率を向上を図
るものであり、圧縮率の良否はこのデータの配列に依存
することになる。換言すれば、“0”または“1”のデ
ータが連続する区間が少ない画像データについては、必
ずしも高圧縮率が得られるとは限らない。
は、データの深さ方向の冗長成分を取り除くこと自体に
限界が生じる。すなわち、この圧縮方式は、画像の深さ
方向に排他的論理和演算を適用し、隣接するビット間
に、“0”若しくは“1”のデータが連続する区間が多
い画像データについてできるだけ多くの排他的論理和結
果“0”を生じせしめることによって圧縮率を向上を図
るものであり、圧縮率の良否はこのデータの配列に依存
することになる。換言すれば、“0”または“1”のデ
ータが連続する区間が少ない画像データについては、必
ずしも高圧縮率が得られるとは限らない。
【0018】このための対策として、本発明の別の実施
例においては、図1(c)に示す如く、各画像データ毎
の隣接するビット間の排他的論理和演算の前段の処理と
して、その後の排他的論理和演算結果において、“0”
のビット値の連続区間が極力出現するように、つまり排
他的論理和回路へ入力されるデータの隣接ビット間に
“0”若しくは“1”のデータが連続する区間が多く発
生するように、上記圧縮対象の画像データのビット配列
を入れ替える処理を行うものである。このような入れ替
え処理の後に排他的論理和演算を行うようにすれば、そ
の演算結果として“0”のビット値の連続性を保つこと
ができ、圧縮率向上に寄与できる。
例においては、図1(c)に示す如く、各画像データ毎
の隣接するビット間の排他的論理和演算の前段の処理と
して、その後の排他的論理和演算結果において、“0”
のビット値の連続区間が極力出現するように、つまり排
他的論理和回路へ入力されるデータの隣接ビット間に
“0”若しくは“1”のデータが連続する区間が多く発
生するように、上記圧縮対象の画像データのビット配列
を入れ替える処理を行うものである。このような入れ替
え処理の後に排他的論理和演算を行うようにすれば、そ
の演算結果として“0”のビット値の連続性を保つこと
ができ、圧縮率向上に寄与できる。
【0019】この別の実施例における入力データのビッ
ト配列の入れ替えは、その入力データに適当なパラメー
タを掛け合わせることで行われる。このパラメータは、
入力データ(圧縮対象の画像データ)のビット内容が予
め把握されている場合に、所望とする排他的論理和結果
からの逆算によって、自ずと判明する。
ト配列の入れ替えは、その入力データに適当なパラメー
タを掛け合わせることで行われる。このパラメータは、
入力データ(圧縮対象の画像データ)のビット内容が予
め把握されている場合に、所望とする排他的論理和結果
からの逆算によって、自ずと判明する。
【0020】上記圧縮原理を踏まえ、本発明の具体的実
施例について以下に詳述する。図2は本発明の第1の実
施例に係るデータ圧縮装置のブロック構成図である。こ
のデータ圧縮装置10は、図1(b)の圧縮原理に基づ
くものであり、排他的論理和(EXOR)回路11、圧
縮回路12、コントローラ回路13、記憶装置や伝送装
置等の外部装置14を具備して構成される。
施例について以下に詳述する。図2は本発明の第1の実
施例に係るデータ圧縮装置のブロック構成図である。こ
のデータ圧縮装置10は、図1(b)の圧縮原理に基づ
くものであり、排他的論理和(EXOR)回路11、圧
縮回路12、コントローラ回路13、記憶装置や伝送装
置等の外部装置14を具備して構成される。
【0021】このデータ圧縮装置10において、入力デ
ータをnビットとした場合のデータ圧縮処理動作につい
て述べる。まず、このnビットの入力データは、コント
ローラ回路13により生成される入力データリード信号
により、ホスト側からEXOR回路11に対して入力さ
れる。
ータをnビットとした場合のデータ圧縮処理動作につい
て述べる。まず、このnビットの入力データは、コント
ローラ回路13により生成される入力データリード信号
により、ホスト側からEXOR回路11に対して入力さ
れる。
【0022】また、この入力データのうち、MSB(最
上位ビット)あるいはLSB(最下位ビット)である1
ビットが圧縮回路12に転送される。ここで、MSBあ
るいはLSBである1ビットが圧縮回路12に転送され
る理由は、この圧縮回路12による圧縮データを伸長す
る際にこの情報を必要とするからである。
上位ビット)あるいはLSB(最下位ビット)である1
ビットが圧縮回路12に転送される。ここで、MSBあ
るいはLSBである1ビットが圧縮回路12に転送され
る理由は、この圧縮回路12による圧縮データを伸長す
る際にこの情報を必要とするからである。
【0023】すなわち、EXOR回路11は、図3に示
す如く、nビット分の排他的論理和ゲート111-1,
〜,111-nを用い、隣合ったビット同士で排他的論理
和演算ができる構成となっている。このEXOR回路1
1の構成によれば、nビットの入力に対してその出力が
(n-1)ビットとなり、情報量として1ビット欠けてし
まうため、この(n-1)ビットだけでは伸長回路で元の
データに復元することができなくなる。このデータ復元
のための不足分の1ビットとして、上述した入力データ
のMSBあるいはLSBである1ビットを圧縮回路12
に伝えるようにしている。ここで、MSBあるいはLS
Bのどちらかを選ぶかは、特に選択基準がなく、設計の
都合により任意に決定できる。
す如く、nビット分の排他的論理和ゲート111-1,
〜,111-nを用い、隣合ったビット同士で排他的論理
和演算ができる構成となっている。このEXOR回路1
1の構成によれば、nビットの入力に対してその出力が
(n-1)ビットとなり、情報量として1ビット欠けてし
まうため、この(n-1)ビットだけでは伸長回路で元の
データに復元することができなくなる。このデータ復元
のための不足分の1ビットとして、上述した入力データ
のMSBあるいはLSBである1ビットを圧縮回路12
に伝えるようにしている。ここで、MSBあるいはLS
Bのどちらかを選ぶかは、特に選択基準がなく、設計の
都合により任意に決定できる。
【0024】このようにして、入力データのMSBある
いはLSBのどちらか一方の1ビットと、上記EXOR
回路11による排他的論理和演算の結果データ(n-1)
ビットとが、2値の圧縮を目的とした圧縮回路12に転
送される。この圧縮回路12は、例えば図4に示す如
く、上記入力データのMSBあるいはLSBのどちらか
一方の1ビットと、EXOR回路11から出力される上
記排他的論理和演算結果データ(n-1)ビットとを入力
し、これらnビットのデータを図1(b)に示す圧縮原
理に従って圧縮し、出力データとして出力する。なお、
図1(b)は、特に、圧縮回路12が、上記MSBある
いはLSBのどちらか一方の1ビットと、EXOR回路
11(図中、楕円内のEXORに相当)からの上記排他
的論理和演算結果データ(n-1)ビットとのnビットの
データを受け取った後、該nビットの配列方向すなわち
本発明で言うビットの深さ方向にその値をチェックして
いき、同方向に“0”が4つ連続して存在する区間のデ
ータを(0,4)という圧縮データに圧縮する様子を示
している。
いはLSBのどちらか一方の1ビットと、上記EXOR
回路11による排他的論理和演算の結果データ(n-1)
ビットとが、2値の圧縮を目的とした圧縮回路12に転
送される。この圧縮回路12は、例えば図4に示す如
く、上記入力データのMSBあるいはLSBのどちらか
一方の1ビットと、EXOR回路11から出力される上
記排他的論理和演算結果データ(n-1)ビットとを入力
し、これらnビットのデータを図1(b)に示す圧縮原
理に従って圧縮し、出力データとして出力する。なお、
図1(b)は、特に、圧縮回路12が、上記MSBある
いはLSBのどちらか一方の1ビットと、EXOR回路
11(図中、楕円内のEXORに相当)からの上記排他
的論理和演算結果データ(n-1)ビットとのnビットの
データを受け取った後、該nビットの配列方向すなわち
本発明で言うビットの深さ方向にその値をチェックして
いき、同方向に“0”が4つ連続して存在する区間のデ
ータを(0,4)という圧縮データに圧縮する様子を示
している。
【0025】この圧縮回路12は、例えばファクシミリ
装置で良く用いられているMH符号化回路やMR圧縮符
号化回路等により実現できる。ここで、MH圧縮符号化
方式について簡単に説明する。MH圧縮符号化方式とい
うのは、CCITTのT.4として勧告されたファクシ
ミリ伝送用の圧縮符号化方式であり、連続した白画素の
塊(白ラン)と黒画素の塊(黒ラン)の長さを符号とし
て表現したものである。この白ラン及び黒ランの長さの
発生確率には統計的に偏りがあることを利用して、可変
長符号を割り当てることによって、データ圧縮を行うも
のである。
装置で良く用いられているMH符号化回路やMR圧縮符
号化回路等により実現できる。ここで、MH圧縮符号化
方式について簡単に説明する。MH圧縮符号化方式とい
うのは、CCITTのT.4として勧告されたファクシ
ミリ伝送用の圧縮符号化方式であり、連続した白画素の
塊(白ラン)と黒画素の塊(黒ラン)の長さを符号とし
て表現したものである。この白ラン及び黒ランの長さの
発生確率には統計的に偏りがあることを利用して、可変
長符号を割り当てることによって、データ圧縮を行うも
のである。
【0026】入力データは、例えば上記MH圧縮符号化
方式により、圧縮回路12によってビットの深さ方向に
圧縮され、記憶装置等の外部装置14に出力される。こ
こで、その出力タイミングは、圧縮回路12の種類や構
成によって異なるため、一概には言えないが、外部装置
14に書き込むタイミング信号は、コントローラ回路1
3で作成され、外部装置14に伝えられる。
方式により、圧縮回路12によってビットの深さ方向に
圧縮され、記憶装置等の外部装置14に出力される。こ
こで、その出力タイミングは、圧縮回路12の種類や構
成によって異なるため、一概には言えないが、外部装置
14に書き込むタイミング信号は、コントローラ回路1
3で作成され、外部装置14に伝えられる。
【0027】次に、本発明の第2の実施例について述べ
る。図5は、本発明の第2の実施例に係るデータ圧縮装
置のブロック構成図である。このデータ圧縮装置50
は、図1(c)の圧縮原理に基づくものであり、スイッ
チマトリクス51、ラッチ回路52、EXOR回路5
3、圧縮回路54、コントローラ回路55、記憶装置や
伝送装置等の外部装置56を具備して構成される。
る。図5は、本発明の第2の実施例に係るデータ圧縮装
置のブロック構成図である。このデータ圧縮装置50
は、図1(c)の圧縮原理に基づくものであり、スイッ
チマトリクス51、ラッチ回路52、EXOR回路5
3、圧縮回路54、コントローラ回路55、記憶装置や
伝送装置等の外部装置56を具備して構成される。
【0028】このデータ圧縮装置50において、入力デ
ータをnビットとした場合のデータ圧縮処理動作につい
て述べる。このnビットの入力データは、コントローラ
回路55で生成される入力データリード信号により、ホ
スト側から入力される。その際、まず、当該入力データ
の最初(先頭)のn×nビットのデータがラッチ回路5
2にラッチされる。この先頭のn×nビットの入力デー
タは、後で述べるように、後続の入力データのビット配
列を入れ替えに用いられるパラメータであり、ラッチ回
路52では、この先頭データ以外の入力データのラッチ
は行わない。この先頭データのラッチタイミングもまた
コントローラ回路55によって生成される。
ータをnビットとした場合のデータ圧縮処理動作につい
て述べる。このnビットの入力データは、コントローラ
回路55で生成される入力データリード信号により、ホ
スト側から入力される。その際、まず、当該入力データ
の最初(先頭)のn×nビットのデータがラッチ回路5
2にラッチされる。この先頭のn×nビットの入力デー
タは、後で述べるように、後続の入力データのビット配
列を入れ替えに用いられるパラメータであり、ラッチ回
路52では、この先頭データ以外の入力データのラッチ
は行わない。この先頭データのラッチタイミングもまた
コントローラ回路55によって生成される。
【0029】ラッチ回路52によるn×nビットのラッ
チデータ(先頭データ)は、次いでスイッチマトリクス
51に入力される。次いで、このスイッチマトリクス5
1には、後続の入力データが入力される。ここで、スイ
ッチマトリクス51は、上記n×nビットのラッチデー
タを用いて、後続のnビットの入力データのビット配列
の並び替えを行う。ここで並び替えられたデータは、次
いでEXOR回路53に入力され、排他的論理和演算さ
れた後、圧縮回路54に転送される。また、上記並び替
えられたデータのMSBビットあるいはLSBビット
は、圧縮回路14に直接供給される。
チデータ(先頭データ)は、次いでスイッチマトリクス
51に入力される。次いで、このスイッチマトリクス5
1には、後続の入力データが入力される。ここで、スイ
ッチマトリクス51は、上記n×nビットのラッチデー
タを用いて、後続のnビットの入力データのビット配列
の並び替えを行う。ここで並び替えられたデータは、次
いでEXOR回路53に入力され、排他的論理和演算さ
れた後、圧縮回路54に転送される。また、上記並び替
えられたデータのMSBビットあるいはLSBビット
は、圧縮回路14に直接供給される。
【0030】圧縮回路54は、上記EXOR回路53の
演算結果データ〔(n-1)ビット〕と、上記並び替えら
れたデータのMSBあるいはLSBビットとを基に、M
H等の符号化処理により2値圧縮データを生成する。こ
の圧縮データは、コントローラ回路55から与えられる
出力データライト信号により、外部装置56へと転送さ
れる。
演算結果データ〔(n-1)ビット〕と、上記並び替えら
れたデータのMSBあるいはLSBビットとを基に、M
H等の符号化処理により2値圧縮データを生成する。こ
の圧縮データは、コントローラ回路55から与えられる
出力データライト信号により、外部装置56へと転送さ
れる。
【0031】この第2の実施例において、EXOR回路
53,圧縮回路54は、それぞれ上記第1の実施例と同
様の構成(図3及び図4参照)により実現できる。一
方、スイッチマトリクス51は、図6に示すような構成
により実現できる。同図は、特に、4×4ビットのスイ
ッチマトリクスの構成例を示している。このスイッチマ
トリクス51に対し、ラッチ回路52から与えられる4
×4ビットのラッチデータは、各々2入力ANDゲート
511-1,‥‥,511-4,〜,514-1,‥‥,51
4-4の1入力となり、もう一方の入力である後続の入力
データとのANDがとられる。
53,圧縮回路54は、それぞれ上記第1の実施例と同
様の構成(図3及び図4参照)により実現できる。一
方、スイッチマトリクス51は、図6に示すような構成
により実現できる。同図は、特に、4×4ビットのスイ
ッチマトリクスの構成例を示している。このスイッチマ
トリクス51に対し、ラッチ回路52から与えられる4
×4ビットのラッチデータは、各々2入力ANDゲート
511-1,‥‥,511-4,〜,514-1,‥‥,51
4-4の1入力となり、もう一方の入力である後続の入力
データとのANDがとられる。
【0032】次いで、これらANDゲート511-1,‥
‥,511-4,〜,514-1,‥‥,514-4の出力
は、それぞれに対応する4入力ORゲート515-1,
〜,515-4の各入力となり、OR処理される。このス
イッチマトリクス51での処理は、後述する如く、入力
データのビット配列を、ラッチデータにより並び替える
処理に他ならない。
‥,511-4,〜,514-1,‥‥,514-4の出力
は、それぞれに対応する4入力ORゲート515-1,
〜,515-4の各入力となり、OR処理される。このス
イッチマトリクス51での処理は、後述する如く、入力
データのビット配列を、ラッチデータにより並び替える
処理に他ならない。
【0033】こうして、4ビットの入力データは、4×
4ビットのラッチデータによりそのビットの並びが変更
された後、EXOR回路53に転送される。このEXO
R回路53では、上記第1の実施例と同様に、その入力
データの圧縮処理を行う。
4ビットのラッチデータによりそのビットの並びが変更
された後、EXOR回路53に転送される。このEXO
R回路53では、上記第1の実施例と同様に、その入力
データの圧縮処理を行う。
【0034】以上の処理にあたって、ORゲート515
-1,〜,515-4の4入力のうち、多くとも1つの入力
信号のみが“High ”でなければならない。この条件を
満たさない場合、ORゲート515-1,〜,515-4に
対する入力データが衝突を起こしてしまい、正しいスイ
ッチングを行うことができなくなってしまう。なお、図
6は、4×4ビットのスイッチマトリクスの構成例を示
したものであるが、n×nビットのスイッチマトリクス
の構成も可能であり、この場合には、n×n個の2入力
AND素子と、n個のn入力OR素子が必要となること
は言うまでもない。
-1,〜,515-4の4入力のうち、多くとも1つの入力
信号のみが“High ”でなければならない。この条件を
満たさない場合、ORゲート515-1,〜,515-4に
対する入力データが衝突を起こしてしまい、正しいスイ
ッチングを行うことができなくなってしまう。なお、図
6は、4×4ビットのスイッチマトリクスの構成例を示
したものであるが、n×nビットのスイッチマトリクス
の構成も可能であり、この場合には、n×n個の2入力
AND素子と、n個のn入力OR素子が必要となること
は言うまでもない。
【0035】このように、本発明の第2の実施例は、隣
接するビット同士で最適な排他的論理和演算を行わせる
ために、つまり極力多くの排他的論理和結果“0”を生
じせしめるべく、その排他的論理和演算の前処理とし
て、入力データのビット配列を入れ換える処理を行うも
のである。このビット配列の入れ替えは、上述の如く、
スイッチマトリクス51において、入力データに適当な
パラメータ(ラッチ回路52におけるラッチデータ)を
作用させることで行われる。
接するビット同士で最適な排他的論理和演算を行わせる
ために、つまり極力多くの排他的論理和結果“0”を生
じせしめるべく、その排他的論理和演算の前処理とし
て、入力データのビット配列を入れ換える処理を行うも
のである。このビット配列の入れ替えは、上述の如く、
スイッチマトリクス51において、入力データに適当な
パラメータ(ラッチ回路52におけるラッチデータ)を
作用させることで行われる。
【0036】最適な排他的論理和演算を行わせるための
情報(上記ラッチデータ)を作成するには様々な方法が
考えられる。例えば、入力データの値に対する出現頻度
のヒストグラムを作成し、最も出現頻度の多いデータ値
を求め、そのデータ値に対する上記入れ替え処理の結果
として、隣接するビット間に“0”若しくは“1”のデ
ータの連続区間が最も効率良く出現し得るスイッチマト
リクス51の値を得る方法がある。
情報(上記ラッチデータ)を作成するには様々な方法が
考えられる。例えば、入力データの値に対する出現頻度
のヒストグラムを作成し、最も出現頻度の多いデータ値
を求め、そのデータ値に対する上記入れ替え処理の結果
として、隣接するビット間に“0”若しくは“1”のデ
ータの連続区間が最も効率良く出現し得るスイッチマト
リクス51の値を得る方法がある。
【0037】この場合におけるスイッチマトリクスデー
タ獲得処理の一例を、図7に示すフローチャートを参照
して説明する。まず、2n の配列を取り(ステップ70
1)、配列の値を0にクリアしておく(ステップ70
2)。この配列は、入力データのヒストグラムを得るた
めの出現頻度を格納しておくための一時記憶領域であ
る。次に、入力データ列から入力データを1つ得て、そ
の入力データの値に該当する配列の値をプラス1する
(ステップ703)。
タ獲得処理の一例を、図7に示すフローチャートを参照
して説明する。まず、2n の配列を取り(ステップ70
1)、配列の値を0にクリアしておく(ステップ70
2)。この配列は、入力データのヒストグラムを得るた
めの出現頻度を格納しておくための一時記憶領域であ
る。次に、入力データ列から入力データを1つ得て、そ
の入力データの値に該当する配列の値をプラス1する
(ステップ703)。
【0038】次に、入力データの終わりかどうかを判定
し(ステップ704)、判定結果がNOの場合には、上
記同様の処理を入力データ列の終わりまで実施する。そ
して、入力データが終了すると(ステップ704Ye
s)、全ての配列をスキャンし、配列の数の最も大きい
ものを探し出し(ステップ705)、この配列対する最
も有効なスイッチマトリクスの値を生成し、圧縮回路5
4へと供給する。このステップ706に処理において
は、スイッチマトリクスの値を、例えば“1”のビット
値と“0”のビット値ができるだけ隣合わせになるよう
に、その値を決めるようにする。
し(ステップ704)、判定結果がNOの場合には、上
記同様の処理を入力データ列の終わりまで実施する。そ
して、入力データが終了すると(ステップ704Ye
s)、全ての配列をスキャンし、配列の数の最も大きい
ものを探し出し(ステップ705)、この配列対する最
も有効なスイッチマトリクスの値を生成し、圧縮回路5
4へと供給する。このステップ706に処理において
は、スイッチマトリクスの値を、例えば“1”のビット
値と“0”のビット値ができるだけ隣合わせになるよう
に、その値を決めるようにする。
【0039】下記に掲載する表1は、上記処理により得
られたスイッチマトリクスの値の一例を示したものであ
る。
られたスイッチマトリクスの値の一例を示したものであ
る。
【0040】 この例では、nが4ビットの場合について表記してい
る。例えば、最も出現頻度の多かった値を0101(=
5:10進数)とすると、スイッチマトリクス51で入
力データのビット列を0011に変更するためには、ス
イッチマトリクスの値としては、1000、0010、
0100、0001の4×4ビットを使うのが有効であ
る。この4×4ビットの情報を、データ圧縮装置50に
入力する入力データ列の先頭に入れる。以後、その情報
をラッチ回路52にラッチし、後続の入力データが入力
してくる毎に、そのラッチデータをスイッチマトリクス
51に与えながら当該各入力データのデータ配列の並べ
替えを行う。
る。例えば、最も出現頻度の多かった値を0101(=
5:10進数)とすると、スイッチマトリクス51で入
力データのビット列を0011に変更するためには、ス
イッチマトリクスの値としては、1000、0010、
0100、0001の4×4ビットを使うのが有効であ
る。この4×4ビットの情報を、データ圧縮装置50に
入力する入力データ列の先頭に入れる。以後、その情報
をラッチ回路52にラッチし、後続の入力データが入力
してくる毎に、そのラッチデータをスイッチマトリクス
51に与えながら当該各入力データのデータ配列の並べ
替えを行う。
【0041】上述した4×4ビットのスイッチマトリク
スの値(1000、0010、0100、0001)を
適用した場合には、4ビットの入力データの並びをn3
,n2 ,n1 ,n0 とすると、当該スイッチマトリク
スの値によって、4ビットの入力データは、n3 ,n1
,n2 ,n0 の並びに置き換えられる。
スの値(1000、0010、0100、0001)を
適用した場合には、4ビットの入力データの並びをn3
,n2 ,n1 ,n0 とすると、当該スイッチマトリク
スの値によって、4ビットの入力データは、n3 ,n1
,n2 ,n0 の並びに置き換えられる。
【0042】このスイッチマトリクスの値は、入力デー
タの先頭に入力された後は、処理終了時までラッチ回路
52に保持されることから、全ての入力データが、前記
の如くに並び変えられてしまい、EXOR回路53の演
算により“0”にならない入力データも発生する。しか
しながら、上述した如く、このスイッチマトリクスの値
は、最も出現頻度の多いデータに有効に作用すべく選出
された値であることから、全ての入力データ列で考えた
場合には、結果として、EXOR回路53の演算によっ
て“0”の演算結果が出てくる回数を多くすることがで
きる。
タの先頭に入力された後は、処理終了時までラッチ回路
52に保持されることから、全ての入力データが、前記
の如くに並び変えられてしまい、EXOR回路53の演
算により“0”にならない入力データも発生する。しか
しながら、上述した如く、このスイッチマトリクスの値
は、最も出現頻度の多いデータに有効に作用すべく選出
された値であることから、全ての入力データ列で考えた
場合には、結果として、EXOR回路53の演算によっ
て“0”の演算結果が出てくる回数を多くすることがで
きる。
【0043】このように、スイッチマトリクス51とE
XOR回路53とを組み合わせ、スイッチマトリクス5
1で、ある入力データのビット配列の置換を行った後、
EXOR回路53によりその排他的論理和演算を行うこ
とによって、ビット列が例えば1ビット毎に異なるよう
な、本来は隣接ビット同士の排他的論理和演算だけでは
対処し得ない多値データ〔図1(c)参照〕を対象とし
た場合であっても、その多値データのビットの深さに対
する冗長性を取り除くことが可能となる。
XOR回路53とを組み合わせ、スイッチマトリクス5
1で、ある入力データのビット配列の置換を行った後、
EXOR回路53によりその排他的論理和演算を行うこ
とによって、ビット列が例えば1ビット毎に異なるよう
な、本来は隣接ビット同士の排他的論理和演算だけでは
対処し得ない多値データ〔図1(c)参照〕を対象とし
た場合であっても、その多値データのビットの深さに対
する冗長性を取り除くことが可能となる。
【0044】これにより、例えば、予めCPUなどの処
理によって画像の主色を判別しておき、この主色に相当
するデータを入力データの先頭に挿入し、これを上記入
れ替え用のラッチデータとして用いるといった運用もで
き、この場合には、EXOR回路53に最適な排他的論
理和演算を行わせることにより、更に良好な圧縮を実現
できるようになる。
理によって画像の主色を判別しておき、この主色に相当
するデータを入力データの先頭に挿入し、これを上記入
れ替え用のラッチデータとして用いるといった運用もで
き、この場合には、EXOR回路53に最適な排他的論
理和演算を行わせることにより、更に良好な圧縮を実現
できるようになる。
【0045】ビットの深さの方向で排他的論理和演算を
行う本発明では、特に、PDL(ページ記述言語)など
で記述されたコンピュータグラフィックスのような、色
が単調な画像に適用してその圧縮率向上に極めて有用で
ある。周知のように、コンピュータグラフィックス等の
色が単調な画像は、イメージスキャナで読み取った画像
とは異なって、ノイズ成分を含んでおらず、画像データ
が安定している。従って、このような安定した画像デー
タで、しかもコンピュータグラフィックスのような人間
が疑似的に作った画像の場合、1ドット単位で色が変わ
ることは少なく、大抵の場合、画像の色付けが大ざっぱ
になっている。
行う本発明では、特に、PDL(ページ記述言語)など
で記述されたコンピュータグラフィックスのような、色
が単調な画像に適用してその圧縮率向上に極めて有用で
ある。周知のように、コンピュータグラフィックス等の
色が単調な画像は、イメージスキャナで読み取った画像
とは異なって、ノイズ成分を含んでおらず、画像データ
が安定している。従って、このような安定した画像デー
タで、しかもコンピュータグラフィックスのような人間
が疑似的に作った画像の場合、1ドット単位で色が変わ
ることは少なく、大抵の場合、画像の色付けが大ざっぱ
になっている。
【0046】このような画像をビットプレーン分解(各
色の各ビット単位で分解すること)した場合、各ビット
プレーンの画像は、オール“1”の画像と、オール
“0”の画像の2種類に分かれる。これらのビットプレ
ーンの画像を、オール“1”の画像同士とオール“0”
の画像同士で排他的論理和演算することにより、演算値
を“0”とすることができる。
色の各ビット単位で分解すること)した場合、各ビット
プレーンの画像は、オール“1”の画像と、オール
“0”の画像の2種類に分かれる。これらのビットプレ
ーンの画像を、オール“1”の画像同士とオール“0”
の画像同士で排他的論理和演算することにより、演算値
を“0”とすることができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明によれ
ば、nビットで表現される各画素データの隣接するビッ
トプレーン同士で排他的論理和演算を行い、更に、該演
算結果データのビット間でデータ圧縮を行うことによ
り、画像データをそのビットの深さ方向に圧縮するよう
にしたため、前ドットの多値データを保持しておくため
のラッチ回路や前ライン分のドットの多値データを保持
しておくメモリを不要にして回路構成を簡素化でき、か
つ主走査または副走査方向に相関がない画像データにつ
いても圧縮率の向上が見込める。また、第2の発明によ
れば、上記第1の発明における各画素データの隣接する
ビットプレーン同士の排他的論理和演算の前に、所定パ
ラメータを用いて、上記画素データのビット配列を入れ
替える処理を付加したため、上記パラメータの選定次第
で排他的論理和演算後の各ビットのデータ配列におい
て、同一のデータ値の連続する区間がより多くなるよう
なコントロールがある程度可能となり、予め主色を判別
して上記パラメータを決定する等の運用により、更に効
率的な圧縮が可能となる。
ば、nビットで表現される各画素データの隣接するビッ
トプレーン同士で排他的論理和演算を行い、更に、該演
算結果データのビット間でデータ圧縮を行うことによ
り、画像データをそのビットの深さ方向に圧縮するよう
にしたため、前ドットの多値データを保持しておくため
のラッチ回路や前ライン分のドットの多値データを保持
しておくメモリを不要にして回路構成を簡素化でき、か
つ主走査または副走査方向に相関がない画像データにつ
いても圧縮率の向上が見込める。また、第2の発明によ
れば、上記第1の発明における各画素データの隣接する
ビットプレーン同士の排他的論理和演算の前に、所定パ
ラメータを用いて、上記画素データのビット配列を入れ
替える処理を付加したため、上記パラメータの選定次第
で排他的論理和演算後の各ビットのデータ配列におい
て、同一のデータ値の連続する区間がより多くなるよう
なコントロールがある程度可能となり、予め主色を判別
して上記パラメータを決定する等の運用により、更に効
率的な圧縮が可能となる。
【0048】また、この出願の第2の発明によれば、各
画素データの隣接するビットプレーン同士の排他的論理
和演算の前に、所定パラメータを用いて、上記画素デー
タのビット配列を入れ替える処理を付加したため、上記
パラメータの選定次第でより適切な排他的論理和演算結
果が得られるようになり、予め主色を判別して上記パラ
メータを決定する等の運用により、更に効率的な圧縮が
可能となる。
画素データの隣接するビットプレーン同士の排他的論理
和演算の前に、所定パラメータを用いて、上記画素デー
タのビット配列を入れ替える処理を付加したため、上記
パラメータの選定次第でより適切な排他的論理和演算結
果が得られるようになり、予め主色を判別して上記パラ
メータを決定する等の運用により、更に効率的な圧縮が
可能となる。
【図1】本発明に係るデータ圧縮方式の圧縮原理を示す
概念図。
概念図。
【図2】本発明の第1の実施例に係るデータ圧縮装置の
概略構成ブロック図。
概略構成ブロック図。
【図3】第1の実施例に係るデータ圧縮装置の排他的論
理和回路の概略構成図。
理和回路の概略構成図。
【図4】第1の実施例に係るデータ圧縮装置の圧縮回路
の概略構成図。
の概略構成図。
【図5】本発明の第2の実施例に係るデータ圧縮装置の
概略構成ブロック図。
概略構成ブロック図。
【図6】第2の実施例に係るデータ圧縮装置のスイッチ
マトリクスの概略構成図。
マトリクスの概略構成図。
【図7】第2の実施例に係るデータ圧縮装置で用いるス
イッチマトリクデータの獲得処理を示すフローチャー
ト。
イッチマトリクデータの獲得処理を示すフローチャー
ト。
【図8】従来のデータ圧縮装置の構成の一例を示すブロ
ック図。
ック図。
【図9】従来のデータ圧縮装置の構成の別の例を示すブ
ロック図。
ロック図。
10 第1の実施例に係るデータ圧縮装置、11 排他
的論理和(EXOR)回路、111-1,〜,111-n
排他的論理和ゲート、12 圧縮回路、13コントロー
ラ回路、14 外部装置、50 第2の実施例に係るデ
ータ圧縮装置、51 スイッチマトリクス、511-1,
〜,514-4 2入力アンドゲート、515-1,〜,5
15 4入力ORゲート、52 ラッチ回路、53 排
他的論理和(EXOR)回路、54 圧縮回路、55
コントローラ回路、56 外部装置
的論理和(EXOR)回路、111-1,〜,111-n
排他的論理和ゲート、12 圧縮回路、13コントロー
ラ回路、14 外部装置、50 第2の実施例に係るデ
ータ圧縮装置、51 スイッチマトリクス、511-1,
〜,514-4 2入力アンドゲート、515-1,〜,5
15 4入力ORゲート、52 ラッチ回路、53 排
他的論理和(EXOR)回路、54 圧縮回路、55
コントローラ回路、56 外部装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩渕 直行 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士 ゼロックス株式会社 岩槻事業所内 (56)参考文献 特開 平1−277060(JP,A) 特開 昭49−58705(JP,A) 特開 平4−268876(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 9/00 H03M 7/46 H04N 1/41 H04N 7/24
Claims (2)
- 【請求項1】 2nレベルに量子化された多値データの
隣合ったビットプレーン同士で排他的論理和の演算を行
う排他的論理和回路と、 2nレベルに量子化された多値データの最上位ビットま
たは最下位ビットのいずれか一方の1ビットと、前記排
他的論理和回路の出力データ(n-1)ビットとのnビッ
トのデータを、2値の圧縮方式により該ビットの深さ方
向に圧縮する圧縮回路とを具備することを特徴とするデ
ータ圧縮装置。 - 【請求項2】 nビット幅の入力バスから先頭データと
して入力されるn×nビットのビット配列置換用データ
をラッチするラッチ回路と、 該ラッチ回路によるラッチデータの値に応じて、前記先
頭データに続いて前記入力バスより入力される2nレベ
ルに量子化された多値データのビット配列を並び替える
スイッチマトリクスと、 該スイッチマトリクスによりビット配列が並び替えられ
た前記多値データの隣合ったビットプレーン同士で排他
的論理和の演算を行う排他的論理和回路と、 前記スイッチマトリクスによりビット配列が並び替えら
れた前記多値データの最上位ビットまたは最下位ビット
のいずれか一方の1ビットと、前記排他的論理和回路の
出力データ(n-1)ビットとのnビットのデータを、2
値の圧縮方式により該ビットの深さ方向に圧縮する圧縮
回路とを具備することを特徴とするデータ圧縮装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP523695A JP3085118B2 (ja) | 1995-01-17 | 1995-01-17 | データ圧縮装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP523695A JP3085118B2 (ja) | 1995-01-17 | 1995-01-17 | データ圧縮装置 |
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1995
- 1995-01-17 JP JP523695A patent/JP3085118B2/ja not_active Expired - Fee Related
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