JP2002217244A - 電子部品実装用フィルムキャリアテープの金属屑粉の除去方法および電子部品実装用フィルムキャリアテープの金属屑粉の除去装置 - Google Patents

電子部品実装用フィルムキャリアテープの金属屑粉の除去方法および電子部品実装用フィルムキャリアテープの金属屑粉の除去装置

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JP2002217244A
JP2002217244A JP2001006465A JP2001006465A JP2002217244A JP 2002217244 A JP2002217244 A JP 2002217244A JP 2001006465 A JP2001006465 A JP 2001006465A JP 2001006465 A JP2001006465 A JP 2001006465A JP 2002217244 A JP2002217244 A JP 2002217244A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻き出しリール、巻き取りリールなどのリー
ルから発生し、電子部品実装用フィルムキャリアテープ
の表面に付着する金属屑粉を最小限に押さえることがで
きるとともに、万一金属屑粉が発生して、電子部品実装
用フィルムキャリアテープの表面に付着したとしても、
金属屑粉の除去を、インナーリードなどの変形を生じる
ことなく、しかも他の異物を混入することなく、簡単に
かつ確実に実施することができる電子部品実装用フィル
ムキャリアテープの処理方法および処理装置を提供す
る。 【解決手段】 電子部品実装用フィルムキャリアテープ
の少なくとも一方の表面に対して、所定間隔離間して対
峙するように磁石部材を配置し、電子部品実装用フィル
ムキャリアテープの表面に付着する金属屑粉を、磁石部
材で磁着して除去することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品実装用フ
ィルムキャリアテープ(TAB(Tape AutomatedBondin
g)テープ、T-BGA(Tape Ball Grid Array)テープ、
CSP(Chip Size Package)テープ、ASIC(Appli
cation Specific Integrated Circuit)テープなど)
(以下、単に「電子部品実装用フィルムキャリアテー
プ」と言う。)の製造の際、長尺状のフィルムキャリア
テープにICを実装する際、さらにロール状のFPCを使用
する際等に、電子部品実装用フィルムキャリアテープに
付着する金属屑粉を除去するための金属屑粉の除去方法
および金属屑粉の除去装置方法、ならびにそれを用いた
電子部品実装用フィルムキャリアテープの処理方法およ
び処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エレクトロニクス産業の発達に伴い、I
C(集積回路)、LSI(大規模集積回路)などの電子
部品を実装するプリント配線板の需要が急激に増加して
いるが、電子機器の小型化、軽量化、高機能化が要望さ
れ、これら電子部品の実装方法として、最近ではTAB
テープを用いた実装方式が採用されており、特に、パー
ソナルコンピュータなどのように高精細化、薄型化、液
晶画面の額縁面積の狭小化が要望されている液晶表示素
子(LCD)を使用する電子産業においてその重要性が
高まっている。さらに、最近では携帯電話のディスプレ
ーのカラー液晶化に伴ってフィルムキャリアテープの需
要が大幅に増大しはじめていると共に、パーソナルコン
ピューターに接続されるプリンターにおける印字制御の
分野におけるフィルムキャリアテープの需要の増加も著
しく増大しはじめている。
【0003】従来より、このようなTABテープを製造
する方法としては、下記のような工程を経て製造されて
いる。すなわち、先ず、ポリイミドフィルムのような基
材となる絶縁フィルムをプレス機でパターン打ち抜きを
行った後、この絶縁フィルムに接着剤を介して銅箔を熱
圧着により貼着する。そして、この銅箔の上面にフォト
レジストを全面に塗布して、このフォトレジストをフォ
トレジストマスクを使用して所望のパターン形状に紫外
線により露光し、この露光されたフォトレジスト部分を
現像液によって溶解除去する。このフォトレジストで覆
われていない銅箔部分を、酸で化学的に溶解(エッチン
グ)して除去するとともに、フォトレジストをアルカリ
液にて溶解除去することによって絶縁フィルム上に残っ
た銅箔により所望の配線パターンを形成する。
【0004】そして、実装時のゴミやウィスカー、マイ
グレーションによる短絡を防止し、配線間の保護並びに
絶縁のために、配線パターンのうち、ICなどのデバイ
ス(電子部品)に接続されるインナーリードおよび液晶
表示素子などに接続されるアウターリードなどのリード
部分を除いて、絶縁樹脂であるソルダーレジストを、ス
クリーン印刷法によりスキージを用いて塗布パターンの
形成されたスクリーンを介して塗布した後、乾燥、硬化
させてソルダーレジスト被覆層を形成している。
【0005】その後、露出したリード部分の酸化、変色
を防止するとともに、リード部分に接続されるデバイス
のバンプなどの接続部分との接着強度を確保するため
に、リード部分を、例えば、スズメッキ、金メッキ、ス
ズ−鉛の共晶合金メッキなどを施すことにより製造され
ている。また、最近では、前述したような特性を実現す
るための電子部品実装方法として、半導体実装パッケー
ジにマトリックス状に配列した微小な半田ボールを形成
し、これらの半田ボールを外部配線基板と接続するBG
A(Ball Grid Array)方式が普及しつつあり、このB
GA方式によるパッケージ材料の中でもフィルムキャリ
アテープを利用したものも増加しつつある。
【0006】また、半導体実装パッケージ自体のサイズ
を半導体チップのサイズにまで縮小したCSP(Chip S
ize Package)が採用されつつあるが、このCSPに
も、テープタイプCSP(Chip Size Package)と呼ば
れるフィルムキャリアテープのパッケージ自体のサイズ
を、IC(半導体チップ)のサイズまでに縮小し、その
接続方法がBGA方式と同じであるフィルムキャリアテ
ープも用いられるようになっている。
【0007】このテープタイプCSP等のBGA方式に
よるフィルムキャリアテープの製造方法としては、ま
ず、ポリイミドフィルム等の絶縁性樹脂フィルム表面に
接着剤層を形成してベースフィルムテープを作製し、こ
のベースフィルムテープに、半田ボール接続用孔の他、
テープ搬送用のスプロケット孔、位置決め用孔等の必要
な孔をパンチングにより穿孔する。その後、ベースフィ
ルムテープに、銅箔等の金属箔を貼着し、金属箔により
所望の回路を形成した後、必要な表面処理を施して製造
される。
【0008】すなわち、このようなBGA方式によるフ
ィルムキャリアテープは、半田ボール接続用孔を有する
こと以外は、従来のTABテープとほぼ同じ工程、材料
により製造することができる。なお、使用されるテープ
幅は、35mm〜96mmが一般的であり、テープ厚み
としては、絶縁性樹脂フィルムは20〜75μm、金属
箔厚みは12〜35μmが多く用いられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
電子部品実装用フィルムキャリアテープを製造する際
に、例えば、エッチング・レジスト剥離工程、ソルダー
レジスト処理工程、外観検査工程などの各種の処理工程
においては、図8に示したような処理装置100を用い
るのが一般的である。
【0010】すなわち、この処理装置100では、電子
部品実装用フィルムキャリアテープTが、巻き出しリー
ル102に巻装されており、この巻き出しリール102
から巻き出された電子部品実装用フィルムキャリアテー
プTが、各種の処理を行う処理装置104に導入される
ようになっている。この処理装置104内で各種の処理
が実施された後、巻き取りリール106に巻き取られる
ようになっている。
【0011】ところで、従来このような巻き出しリール
102、巻き取りリール106に使用されるリールで
は、生産性向上のためのリールの大径化に伴って、歪み
の防止、熱的影響を考慮して、合成樹脂製のリールの代
わりにステンレス鋼で作製されるのが一般的であった。
しかしながら、ステンレス鋼製のリールでは、その重量
が比較的重く、リールの大径化に伴い、各種工程の間に
おける運搬、保管、リールの処理装置への装着などの際
に、非常に不便であり、生産性にも劣ることになる。ま
た、リールを駆動するためのステッピングモータなどの
駆動装置にも負荷がかかり、正確な搬送、位置決めをで
きないことにもなる。さらに、ステンレス鋼製のリール
では、リード線作成時のエッチング液(酸、アルカリ)
の付着によって腐食しやすいという問題もある。
【0012】このため、従来よりステンレス鋼製のリー
ルに代えて、アルミニウム製のリールとして、軽量化を
図ったリールが広範に使用されている。しかしながら、
このようなステンレス鋼製、アルミニウム製のリールで
はいずれも、リールの保管、運搬の際などのリール同士
の接触、フィルムキャリアテープの巻き出し、巻き取り
の際の電子部品実装用フィルムキャリアテープとの摩
擦、駆動軸などの機械部品との摩擦などによって、ま
た、エッチング液などへの浸漬などの繰り返し使用によ
る劣化などによって、リールからステンレス、アルミニ
ウムの金属屑粉が、剥げ落ち、飛散するなどにより発生
して、電子部品実装用フィルムキャリアテープの表面に
付着するおそれがる。このような金属屑粉が、電子部品
実装用フィルムキャリアテープのインナーリードに付着
するなどすれば、パターンのショートが発生するととも
に、ソルダーレジスト内に金属屑粉が混入して、ソルダ
ーレジストが導電性を有してしまいパターンのショート
が発生してしまうおそれもある。
【0013】このため、従来では、電子部品実装用フィ
ルムキャリアテープの表面に、エアーを吹き付けて、金
属屑粉を吹き飛ばしたり、負圧によってエアーで金属屑
粉を吸引除去する方法が用いられている。しかしなが
ら、このようなエアー吹きつけ、吸引による金属屑粉の
除去方法では、インナーリードがエアー圧力により曲が
り、反りなどの変形が発生してしまい、ICなどの電子
部品の実装不良となるおそれがあるとともに、エアーに
よって他の異物が、付着、混入し、製品不良が発生する
おそれもある。
【0014】このため、特開平11−245988号公
報では、このようなステンレス製のリールの一部を、チ
タンまたはチタン合金製として、その軽量性、機械的強
度、耐腐食性、耐発屑粉性の向上を図ったリールが提案
されている。しかしながら、このようなチタンは、比較
的高価であるのでコストアップにもつながるとともに、
アルミニウムに比較して重量がまだまだ重く、その操作
性に問題があるのが現状である。
【0015】また、前述したような金属屑粉の発生は、
このようなリールからだけでなく、各種の処理工程にお
けるローラ、ギアなどの機械装置からも発生するもので
あり、従来では、前述したようなエアー吹きつけ、吸引
による金属屑粉の除去方法で行っており、前述のリール
の場合と同様に、インナーリードがエアー圧力により曲
がり、反りなどの変形が発生してしまい、ICなどの電
子部品の実装不良、配線不良となるおそれがあるととも
に、エアーによって他の異物が、付着、混入し、製品不
良が発生するおそれがある。
【0016】本発明は、このような現状を考慮して、リ
ールからだけでなく、各種の処理工程におけるローラ、
ギアなどの機械装置から発生し、電子部品実装用フィル
ムキャリアテープの表面に付着する金属屑粉の除去を、
インナーリードなどの変形を生じることなく、しかも他
の異物を混入することなく、簡単にかつ確実に実施する
ことのできる電子部品実装用フィルムキャリアテープの
金属屑粉の除去方法および除去装置を提供することを目
的とする。
【0017】また、本発明は、巻き出しリール、巻き取
りリールなどのリールから発生し、電子部品実装用フィ
ルムキャリアテープの表面に付着する金属屑粉を最小限
に押さえることができるとともに、万一金属屑粉が発生
して、電子部品実装用フィルムキャリアテープの表面に
付着したとしても、金属屑粉の除去を、インナーリード
などの変形を生じることなく、しかも他の異物を混入す
ることなく、簡単にかつ確実に実施することができる電
子部品実装用フィルムキャリアテープの処理方法および
処理装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述したよう
な従来技術における課題及び目的を達成するために発明
なされたものであって、本発明の電子部品実装用フィル
ムキャリアテープの金属屑粉の除去方法は、電子部品実
装用フィルムキャリアテープの少なくとも一方の表面に
対して、所定間隔離間して対峙するように磁石部材を配
置し、前記電子部品実装用フィルムキャリアテープの表
面に付着する金属屑粉を、前記磁石部材で磁着して除去
することを特徴とする。
【0019】また、本発明の電子部品実装用フィルムキ
ャリアテープの金属屑粉の除去装置は、電子部品実装用
フィルムキャリアテープの少なくとも一方の表面に対し
て、所定間隔離間して対峙するように配置した磁石部材
を備え、前記電子部品実装用フィルムキャリアテープの
表面に付着する金属屑粉を、前記磁石部材で磁着して除
去するように構成したことを特徴とする。
【0020】また、本発明の電子部品実装用フィルムキ
ャリアテープの金属屑粉の除去方法は、巻き出しリール
に巻装された電子部品実装用フィルムキャリアテープを
巻き出して、前記巻き出された電子部品実装用フィルム
キャリアテープに対して、所定の処理装置で所定の処理
を行った後、前記所定の処理を行った電子部品実装用フ
ィルムキャリアテープを、巻き取りリールにて巻き取る
電子部品実装用フィルムキャリアテープの処理方法にお
いて、前記巻き出しリールから巻き出された電子部品実
装用フィルムキャリアテープの少なくとも一方の表面に
対して、所定間隔離間して対峙するように磁石部材を配
置し、前記電子部品実装用フィルムキャリアテープの表
面に付着する金属屑粉を、前記磁石部材で磁着して除去
することを特徴とする。
【0021】また、本発明の電子部品実装用フィルムキ
ャリアテープの金属屑粉の除去装置は、電子部品実装用
フィルムキャリアテープを巻装し、電子部品実装用フィ
ルムキャリアテープを巻き出す巻き出しリールと、前記
巻き出された電子部品実装用フィルムキャリアテープに
対して、所定の処理を行う処理装置と、前記所定の処理
を行った電子部品実装用フィルムキャリアテープを、巻
き取る巻き取りリールとを備えた電子部品実装用フィル
ムキャリアテープの処理装置において、前記電子部品実
装用フィルムキャリアテープの少なくとも一方の表面に
対して、所定間隔離間して対峙するように配置した磁石
部材を備え、前記電子部品実装用フィルムキャリアテー
プの表面に付着する金属屑粉を、前記磁石部材で磁着し
て除去するように構成したことを特徴とする。
【0022】このように構成することによって、リール
からだけでなく、各種の処理工程におけるローラ、ギア
などの機械装置から発生し、電子部品実装用フィルムキ
ャリアテープの表面に付着する金属屑粉を、磁石部材の
磁着作用によって吸着除去するので、従来のエアー吹き
つけ、吸引による金属屑粉の除去方法のように、インナ
ーリードのエアー圧力による曲がり、反りなどの変形の
発生が生じず、ICなどの電子部品の実装不良、エアー
による他の異物の付着、混入して、製品不良が発生する
おそれもなく、金属屑粉の除去を簡単かつ確実に実施す
ることができる。
【0023】また、この場合、前記磁石部材が、永久磁
石、または電磁石であり、その磁石部材の磁束密度が、
5000〜20000ガウスであるのが望ましい。これ
により、電子部品実装用フィルムキャリアテープに付着
する金属屑粉を確実に除去することができる。また、本
発明では、前記巻き出しリールと巻き取りリールの少な
くとも一方を、リールの少なくとも電子部品実装用フィ
ルムキャリアテープと接触する表面を、磁性金属で被覆
したことを特徴とする。
【0024】このように構成することによって、リール
の保管、運搬の際などのリール同士の接触、フィルムキ
ャリアテープの巻き出し、巻き取りの際の電子部品実装
用フィルムキャリアテープとの摩擦、駆動軸などの機械
部品との摩擦などによって、また、エッチング液などへ
の浸漬などの繰り返し使用による劣化などによって、リ
ールから金属屑粉が、剥げ落ち、飛散するなどにより発
生したとしても、この金属屑粉が、磁性金属であるの
で、磁石部材の磁着作用によって吸着除去できる。
【0025】従って、従来のエアー吹きつけ、吸引によ
る金属屑粉の除去方法のように、インナーリードのエア
ー圧力による曲がり、反りなどの変形の発生が生じず、
ICなどの電子部品の実装不良、エアーによる他の異物
の付着、混入して、製品不良が発生するおそれもなく、
金属屑粉の除去を簡単かつ確実に実施することができ
る。
【0026】この場合、前記磁性金属で被覆したリール
のリール本体の基材が、アルミニウム、またはアルミニ
ウム合金からなるのが、軽量性、操作性を考慮すれば好
ましい。さらに、前記リールの磁性金属で被覆した表面
が、リールのスポーク部、リールのコア部を含むのが、
リール同士の接触、電子部品実装用フィルムキャリアテ
ープとの摩擦、駆動軸などの機械部品との摩擦などによ
って、また、エッチング液などへの浸漬などの繰り返し
使用による劣化などによって、リールから金属屑粉が、
剥げ落ち、飛散するなどしないようにするためには望ま
しい。
【0027】また、本発明では、前記リールの磁性金属
の被覆の被覆厚さが、0.1μm〜30μmであるの
が、耐摩耗性を確保して、リールの本体部を構成する金
属が露出して金属屑粉を発生しないようにするためには
望ましい。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態(実施例)について説明する。図1は、本
発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの金属屑
粉の除去方法を電子部品実装用フィルムキャリアテープ
の処理装置に適用した正面図である。
【0029】図1に示したように、10は全体で本発明
の電子部品実装用フィルムキャリアテープの処理装置
(以下、単に「処理装置」と言う。)を示している。処
理装置10は、例えば、エッチング・レジスト剥離工
程、ソルダーレジスト処理工程、外観検査工程などの各
種の処理工程を行うためのものであって、図1に示した
ように、送り出し装置20と、所定の処理を行う処理装
置30と、金属屑粉除去装置40と、巻き取り装置50
とを備えている。
【0030】送り出し装置20では、例えば、CSP、
BGAのようなタイプの電子部品実装用フィルムキャリ
アテープ(以下、単に「フィルムキャリアテープ」と言
う)が、スペーサSを介して、巻き出しリール60に巻
装され、この巻き出しリール60が、送り出し駆動軸2
2に装着されている。そして、図示しない駆動モータの
駆動により、送り出し駆動軸22が回転して、フィルム
キャリアテープTが、巻き出しリール60からスペーサ
Sとともに繰り出されて、案内ローラ21を介して、処
理装置30へと供給されるようになっている。
【0031】なお、送り出し装置20には、図1に示し
たように、上下方向に3個の位置センサー28が設けら
れており、下方の位置センサーによって、フィルムキャ
リアテープTの弛み部分の下端T’が検知された際に
は、送り出し装置20の駆動モータの駆動を停止して、
フィルムキャリアテープが弛みすぎて床に接触して損傷
するのを防止するようになっている。また、上方の位置
センサーによって、フィルムキャリアテープTの弛み部
分の下端T’が検知された際には、送り出し装置20の
駆動モータの駆動を開始して一定のフィルムキャリアテ
ープの弛みを維持するようになっている。
【0032】この処理装置30に供給されたフィルムキ
ャリアテープTは、案内ローラ31を介して、処理装置
30内に配設されたバックテンションギア32とドライ
ブギア34の間を通過する際に、ドライブギア34の駆
動が一時停止されて、フィルムキャリアテープの送給が
停止されるとともに、フィルムキャリアテープのスプロ
ケット孔に係合するバックテンションギア32の逆転に
よって、フィルムキャリアテープが正確に所定の位置に
位置決めされるようになっている。
【0033】この状態で、処理装置30内で、例えば、
エッチング・レジスト剥離工程、ソルダーレジスト処理
工程、外観検査工程などの各種の所定の処理工程が実施
されるようになっている。このように、処理装置30に
よって、所定の処理工程が実施されたフィルムキャリア
テープTは、続いて、案内ローラ33を通過して、次の
巻き取り装置50に供給されるようになっている。
【0034】図1に示したように、巻き取り装置50で
は、案内ローラ53を介して、巻き取り装置50に供給
されたフィルムキャリアテープTが、図示しない駆動モ
ータの駆動によって巻き取り駆動軸52が回転すること
により、巻き取り駆動軸52に装着された巻き取りリー
ル70に巻き取られるように構成されている。この際、
送り出し装置20の巻き出しリール60から繰り出され
たスペーサSが、案内ローラ57、56及び巻き弛み防
止器59を介して、巻き取り装置50の巻き取りリール
70に供給されフィルムキャリアテープの間に介装され
て、フィルムキャリアテープ同士が接触して、例えば、
ソルダーレジストなどが別の部分に付着したり、フィル
ムキャリアテープが損傷しないように保護するようにな
っている。
【0035】なお、巻き取り装置50には、図1に示し
たように、送り出し装置20と同様に、上下方向に3個
の位置センサー51が設けられており、下方の位置セン
サーによって、フィルムキャリアテープTの弛み部分の
下端T’が検知された際には、巻き取り装置50の駆動
モータの駆動を停止して、フィルムキャリアテープが弛
みすぎて床に接触して損傷するのを防止するようになっ
ている。また、上方の位置センサーによって、フィルム
キャリアテープTの弛み部分の下端T’が検知された際
には、巻き取り装置50の駆動モータの駆動を開始して
一定のフィルムキャリアテープの弛みを維持するように
なっている。
【0036】ところで、巻き出しリール60、巻き取り
リール70などがステンレス鋼製のリールでは、リール
の保管、運搬の際などのリール同士の接触、フィルムキ
ャリアテープの巻き出し、巻き取りの際の電子部品実装
用フィルムキャリアテープとの摩擦、駆動軸などの機械
部品との摩擦などによって、また、エッチング液などへ
の浸漬などの繰り返し使用による劣化などによって、リ
ールからステンレスの金属屑粉が、剥げ落ち、飛散する
などにより発生して、電子部品実装用フィルムキャリア
テープの表面に付着するおそれがる。
【0037】このような金属屑粉が、電子部品実装用フ
ィルムキャリアテープのインナーリードに付着するなど
すれば、パターンのショートが発生するとともに、ソル
ダーレジスト内に金属屑粉が混入して、ソルダーレジス
トが導電電性を有してしまいパターンのショートが発生
してしまうおそれもある。また、このような金属屑粉
は、リールからだけでなく、各種の処理工程におけるロ
ーラ、ギアなどの機械装置からも発生する。
【0038】このため、本発明の処理装置10では、図
1に示したように、金属屑粉除去装置40を、送り出し
装置20と巻き取り装置50との間に配置している。こ
の金属屑粉除去装置40は、図2および図3に示したよ
うに、フィルムキャリアテープTの上方に、フィルムキ
ャリアテープTの一方の表面に対峙するように、所定間
隔離間して、図示しない固定部材によって、処理装置1
0の本体に着脱自在に配置された磁石部材42を備えて
いる。
【0039】すなわち、この磁石部材42は、略直方体
形状であり、フィルムキャリアテープTの幅方向全体に
わたって延びており、その磁着面42aがフィルムキャ
リアテープTの一方の表面に対峙するように配置されて
いる。この磁石部材42では、永久磁石44が、トーヨ
ーケミカル製の1枚のマグネット収納板46に収納され
ている。この収納は、永久磁石44とマグネット収納板
46と一体的にして行うものであっても良いし、マグネ
ット収納板46から永久磁石44が1個ずつ取り外し可
能な状態で行われるものであっても良い。
【0040】この永久磁石44としては、5000〜2
0000ガウス、好ましくは、7000〜11000ガ
ウスの磁束密度を有するのが、フィルムキャリアテープ
Tに付着する金属屑粉を磁着するためには望ましい。す
なわち、磁束密度が、5000ガウスより小さければ、
大きい寸法の金属屑粉をほとんど磁着できないからであ
る。
【0041】また、磁石部材42の磁着面42aとフィ
ルムキャリアテープTの表面との間の離間距離Sとして
は、0.5cm〜3cm、好ましくは、1.0cm〜
1.5cmとするのが望ましい。すなわち、離間距離S
が、3cmより大きければ、大きい寸法の金属屑粉をほ
とんど磁着できず、また離間距離Sが、0.5cmより
小さければ、製品と接触してしまうからである。
【0042】なお、この実施例では、磁石部材42を、
フィルムキャリアテープTの上方に、フィルムキャリア
テープTの一方の表面に対峙するように配置したが、フ
ィルムキャリアテープTの下方に、フィルムキャリアテ
ープTの他方の表面に対峙するように配置することも可
能である。また、図4に示したように、フィルムキャリ
アテープTの両方の表面に対峙するように、磁力線が緩
衝しあわないように、位置をずらして、2個の磁石部材
42を上下に配置して、フィルムキャリアテープTの両
面に付着する金属屑粉を磁着して除去することもでき
る。
【0043】さらに、この実施例では、1個の磁石部材
42を配置したが、複数個の磁石部材42を、フィルム
キャリアテープTの搬送方向に所定間隔離間して配置し
て、金属屑粉の除去効果を高めることもできる。また、
この実施例では、金属屑粉除去装置40を、送り出し装
置20と巻き取り装置50との間に配置したが、金属屑
粉除去装置40を、処理装置30と巻き取り装置50と
の間にも配設することもできる。
【0044】このように構成することによって、巻き出
しリール60、巻き取りリール70などがステンレス鋼
製のリールでは、リールの保管、運搬の際などのリール
同士の接触、フィルムキャリアテープの巻き出し、巻き
取りの際のフィルムキャリアテープとの摩擦、駆動軸な
どの機械部品との摩擦などによって、また、エッチング
液などへの浸漬などの繰り返し使用による劣化などによ
って、リールからステンレスの金属屑粉が、剥げ落ち、
飛散するなどにより発生し、フィルムキャリアテープの
表面に付着する。
【0045】しかしながら、このように金属屑粉になっ
たステンレス鋼は、磁性を有して磁石に磁着するので、
金属屑粉除去装置40の磁石部材42の磁着作用によっ
て、フィルムキャリアテープTの表面に付着した金属屑
粉が、磁石部材42の磁着面42aに磁着され、フィル
ムキャリアテープTの表面より除去することができる。
【0046】また、このような金属屑粉の発生は、リー
ルからだけでなく、各種の処理工程におけるローラ、ギ
アなどの機械装置からも発生するものであり、このよう
な金属屑粉も、金属屑粉除去装置40の磁石部材42の
磁着作用によって除去することができる。このように金
属屑粉除去装置40の磁石部材42の磁着面42aに、
金属屑粉が堆積して、磁着作用が弱くなった際には、磁
石部材42ごと新しい磁石部材42に交換するか、永久
磁石44を交換するか、または磁石部材42を取り外し
て、磁着面42aに堆積した金属屑粉を、例えば、刷毛
などの清掃具を用いて除去した後、取り付けるようにす
れば良い。
【0047】なお、この実施例では、金属屑粉除去装置
40の磁石部材42として、永久磁石を用いたが、永久
磁石の代わりに、電磁石を用いることもできる。これに
よって、処理装置10の作動時にのみ、金属屑粉除去装
置40を選択的に作動することができ、磁石部材42の
磁着面42aに堆積する金属屑粉の除去の際に通電を解
除するだけで、金属屑粉を磁着面42から取り除くこと
ができるのでメンテナンスが容易となる。
【0048】ところで、上記のように、巻き出しリール
60、巻き取りリール70などがステンレス鋼製のリー
ルでは、リールから発生する金属屑粉になったステンレ
ス鋼は、磁性を有して磁石に磁着するので問題はない。
しかしながら、リールの軽量化のために、リールをアル
ミニウム、またはアルミニウム合金で作製した場合に
は、これらの金属の金属屑粉は、磁性体でないため、磁
力によって磁着されず、金属屑粉除去装置40の磁石部
材42では、金属屑粉をフィルムキャリアテープTの表
面から取り除くことは不可能である。
【0049】このため、本発明では、巻き出しリール6
0、巻き取りリール70を、アルミニウム、またはアル
ミニウム合金から作製し、その少なくともフィルムキャ
リアテープTと接触する表面を磁性金属で被覆してい
る。具体的には、これらのリール60、70は、通常
は、図5〜図7に示したような(図5〜図7では、説明
の便宜上、巻き出しリール60について説明する)構造
を有している。
【0050】すなわち、リール60は、ステッピングモ
ータなどの駆動装置の駆動軸を装着するコア部62と、
このコア部の外周に連結されたスポーク部64を備えて
いる。そして、コア部62は、駆動装置の駆動軸を装着
する略円筒形状の軸装着部材66と、この軸装着部材6
6の両側端部から、一対の放射状に外側に延設された6
本のコアスポーク部材69(両側で合計12本)と、こ
れらのコアスポーク部材69の先端部それぞれを連結す
る一対のリング状のコアスポーク連結環部材61とを備
えている。
【0051】なお、軸装着部材には、ステッピングモー
タなどの駆動装置の駆動軸に形成したキーが嵌合するキ
ー溝68が、その内面に軸芯方向に形成されている。ス
ポーク部64は、これらのコアスポーク連結環部材61
からつづいて放射状に外側に延設されたスポーク部材6
3と、これらのスポーク部材63の先端部をそれぞれ連
結する一対のリング状のスポーク連結環部材65とを備
えている。
【0052】なお、このリール60の寸法としては、特
に限定されるものではなく、一例を挙げれば、スポーク
部64の外径Laが、750mm、コア部62の外径
が、220mm、軸装着部材66の外径が、76mmで
ある。このような構成のリール60を、軽量性、操作
性、コストなどを考慮して、アルミニウム、またはアル
ミニウム合金から作製する。しかしながら、アルミニウ
ム、アルミニウム合金に限定されるものではなく、これ
以外でも、軽量性、操作性を備えていれば、例えば、マ
グネシウム、マグネシウム合金、Al−Mg合金などが
使用できる。
【0053】この場合、アルミニウム合金としては、特
に限定されるものではなく、Al−Si系合金、Al−
Mn系合金、Al−Mg系合金、Al−Cu系合金、A
l−Zn系合金などが使用可能であるが、リールとして
必要な強度、硬度などの機械的性質を確保するために、
2014、2017などのAl−Cu系合金や、508
3などのAl−Mg系合金を使用するのが好ましい。
【0054】このようなアルムニウム、アルミニウム合
金のままでは、耐摩耗性、耐食性が悪く、リールの保
管、運搬の際などのリール同士の接触、フィルムキャリ
アテープの巻き出し、巻き取りの際のフィルムキャリア
テープとの摩擦、駆動軸などの機械部品との摩擦などに
よって、また、エッチング液などへの浸漬などの繰り返
し使用による劣化などによって、リールからアルミニウ
ムまたはアルミニウム合金の金属屑粉が、剥げ落ち、飛
散するなどにより発生し、フィルムキャリアテープの表
面に付着する。
【0055】このため、本発明では、リールの少なくと
もフィルムキャリアテープTと接触する表面を磁性金属
で被覆する。この場合、磁性金属で被覆するには、リー
ルに対して部分的に被覆しても、全体を被覆してもよ
い。この場合、磁性金属としては、特に限定されるもの
ではなく、ニッケル、鉄、ステンレス鋼、コバルトなど
およびこれらの合金が使用可能であるが、耐摩耗性を考
慮すれば、好ましくは、ニッケル、ニッケル合金を用い
るのが望ましい。
【0056】また、磁性金属の被覆の被覆厚さが、0.
1μm〜30μm、好ましくは、1μm〜30μm、特
に好ましくは、5μm〜30μm、さらに好ましくは、
5μm〜20μmであるのが、耐摩耗性を確保して、基
質の金属が露出して金属屑粉を発生しないようにするた
めには望ましい。すなわち、被覆厚さが、0.1μmよ
り小さければ、耐摩耗性が悪く、リールの本体部を構成
する金属が露出して金属屑粉を発生し、逆に、被覆厚さ
が、30μmより大きければ、コストがかかるととも
に、重量が大きくなってしまうからからである。
【0057】また、この場合、磁性金属の硬度として
は、耐摩耗性を考慮して、適宜設定するのが望ましい。
この場合、硬度が小さすぎれば、耐摩耗性が悪く、リー
ルの本体の基材を構成する金属が露出して金属屑粉を発
生し、逆に、硬度が大きすぎれば、コストが高くなるた
め、適切に設定するのが望ましい。この場合、ニッケ
ル、ニッケル合金を磁性金属として用いる場合には、ニ
ッケル含有量につて、耐摩耗性、磁着作用を考慮して、
適切に設定するのが望ましい。
【0058】すなわち、ニッケル含有量が、小さすぎれ
ば、磁性体としての磁性が弱すぎて、金属屑粉除去装置
40の磁石部材42で、磁力によってこの磁性金属の金
属屑粉を磁着して、金属屑粉をフィルムキャリアテープ
Tの表面から取り除くことができないからである。この
場合、ニッケル合金としては、公知のものが使用できる
が、磁性を考慮して適宜選択するのが望ましい。
【0059】また、ニッケルまたはニッケル合金の被覆
厚さが、0.1μm〜30μm、好ましくは、1μm〜
30μm、特に好ましくは、5μm〜30μm、さらに
好ましくは、5μm〜20μmであるのが、耐摩耗性を
確保して、基質の金属が露出して金属屑粉を発生しない
ようにするためには望ましい。すなわち、被覆厚さが、
0.1μmより小さければ、耐摩耗性が悪く、リールの
本体部を構成する金属が露出して金属屑粉を発生し、逆
に、被覆厚さが、30μmより大きければ、コストがか
かるとともに、重量が大きくなってしまうからである。
また、高価なニッケル量の増大によってコスト高となる
とともに、被覆層の重量が増加してリールの軽量化を図
れなくなるからである。
【0060】また、磁性金属を被覆する方法としては、
特に限定されるものではなく、溶射法、電気メッキ法、
アークイオンプレーティング法などの各種の公知のメッ
キ処理方法が採用可能であるが、緻密な磁性金属被膜を
形成して、耐摩耗性を向上させるためには、電気メッキ
法を用いるのが望ましい。なお、電気メッキ法を用い
て、ニッケル、ニッケル合金を磁性金属として用いる場
合には、メッキ浴としては、NiSO4・6H20溶液を
用いればよい。
【0061】さらに、この磁性金属のメッキ被覆層と、
リール本体の基材であるアルミニウムまたはアルミニウ
ム合金との間に、アルマイト処理被膜またはジンケート
処理被膜を設けるのが望ましい。すなわち、アルマイト
処理被膜またはジンケート処理被膜は、多くのピンホー
ルがあつて多孔質であるので、アンカー効果を有し、磁
性金属のメッキ被覆層が強固に密着されて、メッキ被覆
層の剥離が生じ難くなり、密着性が向上するからであ
る。
【0062】これは、アルミニウムまたはアルミニウム
合金は、表面に酸化被膜を生成しやすく、電気化学的に
活性であって電解液、メッキ液に侵されやすく、メッキ
層にピンホールができ易いからである。また、リールの
本体部を構成する基材のアルミニウムまたはアルミニウ
ム合金と磁性金属のメッキ層との間で、熱膨張率の差が
大きく、メッキ層が剥離するなど密着性が低下するおそ
れがあるからである。
【0063】このため、磁性金属のメッキ被覆層と、リ
ール本体の基材であるアルミニウムまたはアルミニウム
合金との間に、アルマイト処理被膜またはジンケート処
理被膜を予め設けることにより、このような問題が解決
されて、リールの磁性金属の被覆の品質が極めて安定化
できることになる。このようなアルマイト処理被膜を設
けるには、アルミニウムまたはアルミニウム合金を、脱
脂、水洗、ならびに、NaOHなどによるアルカリエッ
チング、デスマット(硝酸を用いてアルミニウムまたは
アルミニウム合金の表面に付着したAl(OH)3を除
去する処理)などの表面活性化処理をした後、シュウ酸
溶液、硫酸溶液、クロム酸溶液、または燐酸溶液中で電
解すればよい。
【0064】この場合、電流密度は、適宜設定するのが
望ましい。すなわち、電流密度が、小さすぎれば、磁性
金属のメッキ被覆層の密着性向上効果が小さく、逆に、
電流密度が、大きすぎれば、平滑な表面がえられないか
らである。また、アルマイト処理被膜の厚さは、適宜設
定するのが望ましい。すなわち、アルマイト処理被膜の
厚さが、小さすぎれば、密着性向上効果が期待できな
く、逆に、アルマイト処理被膜の厚さが、大きすぎれ
ば、コストが高くなるからである。
【0065】また、ジンケート処理被膜を設けるには、
同様に、アルミニウムまたはアルミニウム合金を、脱
脂、水洗、ならびに、NaOHなどによるアルカリエッ
チング、デスマット(硝酸を用いてアルミニウムまたは
アルミニウム合金の表面に付着したAl(OH)3を除
去する処理)などの表面活性化処理をした後、浸漬処理
または電解すればよい。
【0066】この場合、電流密度は、適宜設定とするの
が望ましい。 すなわち、電流密度が、小さすぎれば、
磁性金属のメッキ被覆層の密着性向上効果が小さく、逆
に、電流密度が、大きすぎれば、平滑な表面が得られな
いからである。また、ジンケート処理被膜の厚さも、適
宜設定するのが望ましい。すなわち、ジンケート処理被
膜の厚さが、小さすぎれば、密着性向上効果が期待でき
なく、逆に、ジンケート処理被膜の厚さが、大きすぎれ
ば、コストが高くなるからである。
【0067】このようにリールの表面を、耐摩耗性を有
する磁性金属で被覆することによって、耐摩耗性、耐食
性が良好となり、リールの保管、運搬の際などのリール
同士の接触、フィルムキャリアテープの巻き出し、巻き
取りの際のフィルムキャリアテープとの摩擦、駆動軸な
どの機械部品との摩擦などによって、また、エッチング
液などへの浸漬などの繰り返し使用による劣化などによ
って、リールから磁性金属が、剥げ落ち、飛散するなど
により磁性金属の金属屑粉が発生し、フィルムキャリア
テープの表面に付着することがない。
【0068】万一、このように磁性金属の被覆の金属屑
粉が発生したとしても、金属屑粉が磁性体であるため、
磁力によって磁着されるので、金属屑粉除去装置40の
磁石部材42で、金属屑粉をフィルムキャリアテープT
の表面から確実に取り除くことができる。
【0069】
【実施例】
【0070】
【実施例1】図5〜図7に示したようなリール(スポー
ク部64の外径Laが、750mm、コア部62の外径
が、220mm、軸装着部材66の外径が、76mm)
を作製するために、これらの組立部品をアルミニウム、
アルミニウム合金(Al−Mg)の2種類で作製した。
【0071】これらの組立部品を、脱脂し、水洗した。
そして、水洗した組立部品を、NaOH溶液によって、
アルカリエッチングを実施した。アルカリエッチング
後、組立部品を水洗し、デスマット処理(硝酸を用い
て、アルミニウムの表面に付着したAl(OH)3を除
去する処理)を実施した。その後、電解することによっ
て、ジンケート処理(アルミニウム、アルミニウム合金
の表面をZnで置換)を行い、ジンケート被膜を形成し
た。
【0072】そして、ジンケート処理を行った後、組立
部品を、電気メッキ法を用いて、メッキ浴としては、N
iSO4・6H20を用い、ニッケルをメッキし、水洗、
乾燥してニッケルメッキ被覆層を形成した。この場合、
ニッケルメッキの膜厚が、7μmとなるように、純ニッ
ケルメッキ被覆を形成した。この後、組立部品を組み立
てて、図5〜図7に示したリール(アルミニウムで作製
したもの、アルミニウム合金で作製したものの2種類)
を作製した。
【0073】このリールを巻き出しリール、巻き取りリ
ールとして用いて、図1に示した処理装置を用いて(磁
石部材42の磁着面42aとフィルムキャリアテープT
の表面との間の離間距離Sが1.5cm、磁石部材42
の磁束密度10000ガウス)、エッチング・レジスト
剥離工程、ソルダーレジスト処理工程を実施した。そし
て、最終の外観検査の結果で、金属屑粉の混入数を検査
した。比較例として、通常のアルミ製のリールを用い
て、エッチング・レジスト剥離工程、ソルダーレジスト
処理工程を実施した結果と比較した。本発明によれば、
金属屑粉の混入がほとんど確認されなかった。
【0074】
【実施例2】実施例1と同様にして、リールを作製し
た。このように作製したリールを用いて、実施例1と同
様にして、エッチング・レジスト剥離工程、ソルダーレ
ジスト処理工程を実施した。そして、最終の外観検査の
結果で、金属屑粉の混入数を検査した。比較例として、
通常のアルミ製のリールを用いて、エッチング・レジス
ト剥離工程、ソルダーレジスト処理工程を実施した結果
と比較した。本発明によれば、金属屑粉の混入がほとん
ど確認されなかった。
【0075】以上、本発明の好ましい実施の態様を説明
してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、上
記実施例では、スポークタイプのリールに適用したが、
スポークの代わりに、円盤をフランジ部材として用いた
形状のリールなどにも適用可能であるなど、本発明の目
的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、フィルムキャリアテー
プの表面に付着する金属屑粉を、磁石部材で磁着して除
去するように構成したので、リールからだけでなく、各
種の処理工程におけるローラ、ギアなどの機械装置から
発生し、電子部品実装用フィルムキャリアテープの表面
に付着する金属屑粉を、磁石部材の磁着作用によって吸
着除去するので、従来のエアー吹きつけ、吸引による金
属屑粉の除去方法のように、インナーリードのエアー圧
力による曲がり、反りなどの変形の発生が生じず、IC
などの電子部品の実装不良、エアーによる他の異物の付
着、混入して、製品不良が発生するおそれもなく、金属
屑粉の除去を簡単かつ確実に実施することができる。
【0077】また、本発明によれば、リールの少なくと
もフィルムキャリアテープと接触する表面を、磁性金属
で被覆したので、リールの保管、運搬の際などのリール
同士の接触、フィルムキャリアテープの巻き出し、巻き
取りの際の電子部品実装用フィルムキャリアテープとの
摩擦、駆動軸などの機械部品との摩擦などによって、ま
た、エッチング液などへの浸漬などの繰り返し使用によ
る劣化などによって、リールから金属屑粉が、剥げ落
ち、飛散するなどにより発生したとしても、この金属屑
粉が、磁性金属であるので、磁石部材の磁着作用によっ
て吸着除去できる。
【0078】従って、従来のエアー吹きつけ、吸引によ
る金属屑粉の除去方法のように、インナーリードのエア
ー圧力による曲がり、反りなどの変形の発生が生じず、
ICなどの電子部品の実装不良、エアーによる他の異物
の付着、混入して、製品不良が発生するおそれもなく、
金属屑粉の除去を簡単かつ確実に実施することができ
る。
【0079】万一、このように磁性金属の被覆の金属屑
粉が発生したとしても、金属屑粉が磁性体であるため、
磁力によって磁着されるので、金属屑粉除去装置40の
磁石部材42で、金属屑粉をフィルムキャリアテープT
の表面から確実に取り除くことができる。また、本発明
によれば、磁性金属が、ニッケル、またはニッケル合金
であり、耐摩耗性、耐食性、磁着作用に優れるので、リ
ールの保管、運搬の際などのリール同士の接触、フィル
ムキャリアテープの巻き出し、巻き取りの際のフィルム
キャリアテープとの摩擦、駆動軸などの機械部品との摩
擦などによって、また、エッチング液などへの浸漬など
の繰り返し使用による劣化などによって、リールから磁
性金属が、剥げ落ち、飛散するなどにより磁性金属の金
属屑粉が発生し、フィルムキャリアテープの表面に付着
することがない。
【0080】万一、このように磁性金属の被覆の金属屑
粉が発生したとしても、金属屑粉がニッケル、またはニ
ッケル合金からなる磁性体であるため、磁力によって磁
着されるので、金属屑粉除去装置40の磁石部材42
で、金属屑粉をフィルムキャリアテープTの表面から確
実に取り除くことができるなどの幾多の作用効果を奏す
る極めて優れた発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の電子部品実装用フィルムキャ
リアテープの金属屑粉の除去方法を電子部品実装用フィ
ルムキャリアテープの処理装置に適用した正面図であ
る。
【図2】図2は、本発明の電子部品実装用フィルムキャ
リアテープの処理装置の金属屑粉除去装置を説明する部
分斜視図である。
【図3】図3は、本発明の電子部品実装用フィルムキャ
リアテープの処理装置の金属屑粉除去装置を説明する部
分断面図である。
【図4】図4は、本発明の電子部品実装用フィルムキャ
リアテープの処理装置の金属屑粉除去装置を説明する部
分断面図である。
【図5】図5は、本発明の電子部品実装用フィルムキャ
リアテープの処理装置のリールの正面図である。
【図6】図6は、本発明の電子部品実装用フィルムキャ
リアテープの処理装置のリールの縦断面図である。
【図7】図7は、本発明の電子部品実装用フィルムキャ
リアテープの処理装置のリールのコア部に正面図であ
る。
【図8】図8は、従来の電子部品実装用フィルムキャリ
アテープの処理装置の正面図である。
【符号の説明】
10 処理装置 20 送り出し装置 21 案内ローラ 22 駆動軸 28 位置センサー 30 処理装置 31 案内ローラ 32 バックテンションギア 33 案内ローラ 34 ドライブギア 40 金属屑粉除去装置 42 磁石部材 42a 磁着面 42 磁着面 42a 磁着面 44 永久磁石 46 マグネット収納板 50 巻き取り装置 51 位置センサー 52 駆動軸 53 案内ローラ 57 案内ローラ 60 巻き出しリール 61 コアスポーク連結環部材 62 コア部 63 スポーク部材 64 スポーク部 65 スポーク連結環部材 66 軸装着部材 68 キー溝 69 コアスポーク部材 70 巻き取りリール

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品実装用フィルムキャリアテープ
    の少なくとも一方の表面に対して、所定間隔離間して対
    峙するように磁石部材を配置し、 前記電子部品実装用フィルムキャリアテープの表面に付
    着する金属屑粉を、前記磁石部材で磁着して除去するこ
    とを特徴とする電子部品実装用フィルムキャリアテープ
    の金属屑粉の除去方法。
  2. 【請求項2】 巻き出しリールに巻装された電子部品実
    装用フィルムキャリアテープを巻き出して、 前記巻き出された電子部品実装用フィルムキャリアテー
    プに対して、所定の処理装置で所定の処理を行った後、 前記所定の処理を行った電子部品実装用フィルムキャリ
    アテープを、巻き取りリールにて巻き取る電子部品実装
    用フィルムキャリアテープの処理方法において、 前記巻き出しリールから巻き出された電子部品実装用フ
    ィルムキャリアテープの少なくとも一方の表面に対し
    て、所定間隔離間して対峙するように磁石部材を配置
    し、 前記電子部品実装用フィルムキャリアテープの表面に付
    着する金属屑粉を、前記磁石部材で磁着して除去するこ
    とを特徴とする電子部品実装用フィルムキャリアテープ
    の金属屑粉の除去方法。
  3. 【請求項3】 前記磁石部材が、永久磁石であることを
    特徴とする請求項1から2のいずれかに記載の電子部品
    実装用フィルムキャリアテープの金属屑粉の除去方法。
  4. 【請求項4】 前記磁石部材が、電磁石であることを特
    徴とする請求項1から2のいずれかに記載の電子部品実
    装用フィルムキャリアテープの金属屑粉の除去方法。
  5. 【請求項5】 前記磁石部材の磁束密度が、5000〜
    20000ガウスであることを特徴とする請求項1から
    4のいずれかに記載の電子部品実装用フィルムキャリア
    テープの金属屑粉の除去方法。
  6. 【請求項6】 前記巻き出しリールと巻き取りリールの
    少なくとも一方を、リールの少なくとも電子部品実装用
    フィルムキャリアテープと接触する表面を、磁性金属で
    被覆したことを特徴とする請求項2から5のいずれかに
    記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの金属屑
    粉の除去方法。
  7. 【請求項7】 前記磁性金属で被覆したリールのリール
    本体の基材が、アルミニウム、またはアルミニウム合金
    からなることを特徴とする請求項6に記載の電子部品実
    装用フィルムキャリアテープの金属屑粉の除去方法。
  8. 【請求項8】 前記磁性金属が、ニッケル、またはニッ
    ケル合金であることを特徴とする請求項6から7のいず
    れかに記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの
    金属屑粉の除去方法。
  9. 【請求項9】 前記リールの磁性金属で被覆した表面
    が、リールのスポーク部を含むことを特徴とする請求項
    6から8のいずれかに記載の電子部品実装用フィルムキ
    ャリアテープの金属屑粉の除去方法。
  10. 【請求項10】 前記リールの磁性金属で被覆した表面
    が、リールのコア部を含むことを特徴とする請求項6か
    ら9のいずれかに記載の電子部品実装用フィルムキャリ
    アテープの金属屑粉の除去方法。
  11. 【請求項11】 前記リールの磁性金属の被覆の被覆厚
    さが、0.1μm〜30μmであることを特徴とする請
    求項6から10のいずれかに記載の電子部品実装用フィ
    ルムキャリアテープの金属屑粉の除去方法。
  12. 【請求項12】 電子部品実装用フィルムキャリアテー
    プの少なくとも一方の表面に対して、所定間隔離間して
    対峙するように配置した磁石部材を備え、 前記電子部品実装用フィルムキャリアテープの表面に付
    着する金属屑粉を、前記磁石部材で磁着して除去するよ
    うに構成したことを特徴とする電子部品実装用フィルム
    キャリアテープの金属屑粉の除去装置。
  13. 【請求項13】 電子部品実装用フィルムキャリアテー
    プを巻装し、電子部品実装用フィルムキャリアテープを
    巻き出す巻き出しリールと、 前記巻き出された電子部品実装用フィルムキャリアテー
    プに対して、所定の処理を行う処理装置と、 前記所定の処理を行った電子部品実装用フィルムキャリ
    アテープを、巻き取る巻き取りリールとを備えた電子部
    品実装用フィルムキャリアテープの処理装置において、 前記電子部品実装用フィルムキャリアテープの少なくと
    も一方の表面に対して、所定間隔離間して対峙するよう
    に配置した磁石部材を備え、 前記電子部品実装用フィルムキャリアテープの表面に付
    着する金属屑粉を、前記磁石部材で磁着して除去するよ
    うに構成したことを特徴とする電子部品実装用フィルム
    キャリアテープの金属屑粉の除去装置。
  14. 【請求項14】 前記磁石部材が、永久磁石であること
    を特徴とする請求項12から13のいずれかに記載の電
    子部品実装用フィルムキャリアテープの金属屑粉の除去
    装置。
  15. 【請求項15】 前記磁石部材が、電磁石であることを
    特徴とする請求項12から13のいずれかに記載の電子
    部品実装用フィルムキャリアテープの金属屑粉の除去装
    置。
  16. 【請求項16】 前記磁石部材の磁束密度が、5000
    〜20000ガウスであることを特徴とする請求項12
    から15のいずれかに記載の電子部品実装用フィルムキ
    ャリアテープの金属屑粉の除去装置。
  17. 【請求項17】 前記巻き出しリールと巻き取りリール
    の少なくとも一方を、リールの少なくとも電子部品実装
    用フィルムキャリアテープと接触する表面を、磁性金属
    で被覆したことを特徴とする請求項13から16のいず
    れかに記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの
    金属屑粉の除去装置。
  18. 【請求項18】 前記磁性金属で被覆したリールのリー
    ル本体の基材が、アルミニウム、またはアルミニウム合
    金からなることを特徴とする請求項17に記載の電子部
    品実装用フィルムキャリアテープの金属屑粉の除去装
    置。
  19. 【請求項19】 前記磁性金属が、ニッケル、またはニ
    ッケル合金であることを特徴とする請求項17から18
    のいずれかに記載の電子部品実装用フィルムキャリアテ
    ープの金属屑粉の除去装置。
  20. 【請求項20】 前記リールの磁性金属で被覆した表面
    が、リールのスポーク部を含むことを特徴とする請求項
    17から19のいずれかに記載の電子部品実装用フィル
    ムキャリアテープの金属屑粉の除去装置。
  21. 【請求項21】 前記リールの磁性金属で被覆した表面
    が、リールのコア部を含むことを特徴とする請求項17
    から20のいずれかに記載の電子部品実装用フィルムキ
    ャリアテープの金属屑粉の除去装置。
  22. 【請求項22】 前記リールの磁性金属の被覆の被覆厚
    さが、0.1μm〜30μmであることを特徴とする請
    求項17から21のいずれかに記載の電子部品実装用フ
    ィルムキャリアテープの金属屑粉の除去装置。
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