JP2002217049A - 電流検出機能を具えたコイル装置 - Google Patents
電流検出機能を具えたコイル装置Info
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Abstract
小型化を図ると共に、出力電圧の調整が可能な構造とす
ることによって、所望の入出力特性を得ることが出来る
コイル装置を提供する。 【解決手段】 本発明に係る電流検出機能を具えたコイ
ル装置は、C字状コアを具えたコアアセンブリ2と、コ
アアセンブリ2の周囲に巻装されたチョークコイル4
と、C字状コアを共通の磁路としてチョークコイル4と
磁気的に結合されるべき検出コイル5とから構成され、
検出コイル5は、コアアセンブリ2のギャップ部に全体
若しくは一部が収容されて配置されている。
Description
に用いるチョークコイルと、該チョークコイルに流れる
電流を検出して機器の出力制御や過電流検出による安全
保護動作のための検出コイルとを組み合わせて構成され
る、電流検出機能を具えたコイル装置に関するものであ
る。
の出力をスイッチングするスイッチングレギュレータ等
においては、ノイズ対策として、チョークコイルを用い
ることによって交流入力にスイッチング電流が戻らない
ようにしている。
ら供給される交流電力を整流器(10)を経て平滑回路(9)
に供給し、これによって得られる直流出力をスイッチン
グして負荷(101)に供給する装置においては、その交流
側の回路に、チョークコイル(40)と電流検出用トランス
(8)とが接続され、該電流検出用トランス(8)を構成す
る検出コイル(50)に対して並列に接続された電流検出抵
抗(6)の検出値に基づいて、制御回路(100)が動作し、
過電流保護等の各種保護動作及び制御動作が行なわれ
る。
は、チョークコイル(40)と電流検出用トランス(8)とが
それぞれ別個の部品として構成されていたため、部品点
数が増大して、装置が大型となる問題があった。そこ
で、出願人は、従来のチョークコイル(40)と電流検出用
トランス(8)とを一体化してなる小型のコイル装置を開
発した(特開平12-36425号)。該コイル装置においては、
図9に示す如くチョークコイル(4)と検出コイル(5)と
が共通のコア(3)により磁気的に連結されて、一体のコ
イル装置(1)が構成されている。具体的には、図11に
示す如く、チョークコイルを巻装すべきC字状のコア
(3)の周囲に、ボビン(51)に巻線(52)を施してなる検出
コイル(5)が装着される。これによって、電流検出機能
を具えた小型のコイル装置が実現される。
制御や過電流検出による安全保護動作のための電流検出
用トランスにおいては、交流側回路に流れる電流を高い
精度で検出する必要がある。しかしながら、従来の電流
検出用トランスにおいては、使用するコア等の磁気特
性、コアの焼鈍状態や積層状態により、出力電圧に5〜
10%のバラツキがあり、これをユーザの要求する2〜
3%の特性とするために、コア素材の選別、焼鈍条件の
調整、コアの積層状態の管理等の方策が構じられている
が、それによっても要求が満たされない場合があった。
えたコイル装置において、小型化を図ると共に、出力電
圧の調整が可能な構造とすることによって、所望の入出
力特性を得ることが出来るコイル装置を提供することで
ある。
を具えたコイル装置は、C字状コア(3)と、C字状コア
(3)の周囲に巻装されたチョークコイル(4)と、C字状
コア(3)を共通の磁路としてチョークコイル(4)と磁気
的に結合されるべき検出コイル(5)とから構成され、検
出コイル(5)は、C字状コア(3)のギャップ部に全体若
しくは一部が収容されて配置されている。
おいては、C字状コアの周囲にチョークコイルと検出コ
イルの両方を巻装する必要があるため、所定の巻き数を
有するチョークコイルを形成するためには、検出コイル
の分だけC字状コアが大きくなって、コイル装置が大型
化することになる。これに対して、上記本発明のコイル
装置においては、通常は巻き線に利用することの出来な
いC字状コア(3)のギャップ部に、検出コイルの全体若
しくは一部が収容されて、スペースの有効活用が図られ
ている。従って、従来よりも装置が小型化されることに
なる。
チョークコイル(4)に電流を流すことによって発生する
磁力線が検出コイル(5)を貫通して、検出コイル(5)か
らは入力電流に応じた電圧が出力されるが、C字状コア
(3)のギャップ部に対する検出コイル(5)の位置をずら
すことによって、検出コイル(5)を貫通する磁束の数が
変化するため、チョークコイル(4)に対する入力電流と
検出コイル(5)の出力電圧との関係に変化が生じること
になる。そこで、本発明に係るコイル装置においては、
チョークコイル(4)に対する入力電流と検出コイル(5)
の出力電圧との間に所定の関係が得られる様、C字状コ
ア(3)のギャップ部に対する検出コイル(5)の位置を調
整することによって、コアの磁気特性、焼鈍状態、積層
状態等による出力電圧のバラツキを吸収することが出来
る。
ボビン(51)に巻き線(52)を施して構成され、その巻き軸
方向の幅XがC字状コア(3)のギャップ部の幅Gよりも
僅かに小さく形成されて、C字状コア(3)のギャップ部
に対向するコア端面に平行な姿勢で、C字状コア(3)の
ギャップ部に挿入されている。
(5)は、ボビン(51)に巻き線(52)を施して構成され、そ
の巻き軸とは直交する面内の巻き厚QbがC字状コア
(3)のギャップ部の幅Gよりも僅かに小さく形成され
て、C字状コア(3)のギャップ部に対向するコア端面に
垂直な姿勢で、検出コイル(5)の一部がC字状コア(3)
のギャップ部に収容されている。
ア(3)のギャップ部は、C字状コア(3)の中心軸と直交
する断面における貫通方向がC字状コア(3)の半径方向
に対して傾斜している。
ル装置によれば、チョークコイル(4)と検出コイル(5)
とがコンパクトに一体化されて、装置の小型化が図られ
ると共に、検出コイルの位置調整によって所望の入出力
特性を実現することが出来る。
き、図面に沿って具体的に説明する。第1実施例 本実施例のコイル装置(1)は、図1及び図2に示す如
く、コアアセンブリ(2)の周囲にチョークコイル(4)を
巻装すると共に、所定幅Gを有するギャップ部に検出コ
イル(5)を配置したものである。ここで、コアアセンブ
リ(2)は、図5(b)に示す如くC字状コア(3)の表面を
樹脂層(21)で覆ったものであり、検出コイル(5)は、樹
脂製ボビン(51)に巻き線(51)を施したものである。
電力を整流器(10)を経て平滑回路(9)に供給し、これに
よって得られる直流出力をスイッチングして負荷(101)
に供給する装置において、その交流側の回路に、上記本
発明のコイル装置(1)を接続したものであって、該コイ
ル装置(1)の検出コイル(5)に対して並列に接続された
電流検出抵抗(6)の検出値に基づいて、制御回路(100)
が動作し、過電流保護等の各種保護動作及び制御動作が
行なわれる。
装置(1)の製造工程を表わしており、先ず同図(a)の如
くコアアセンブリ(2)の周囲に巻き線(41)を施して、同
図(b)の如くチョークコイル(4)を形成した後、コアア
センブリ(2)のギャップ部Gに検出コイル(5)を挿入
し、同図(c)に示すコイル装置(1)を完成する。ここ
で、検出コイル(5)は、ボビン(51)の幅XがC字状コア
(3)のギャップ部Gの幅と同一若しくは僅かに小さく形
成されており、C字状コア(3)のギャップ部Gに対向す
るコア端面に平行な姿勢で、C字状コア(3)のギャップ
部Gに挿入され、接着剤等によって固定されている。
く、コアアセンブリ(2)のギャップ部が、コアアセンブ
リ(2)の中心軸Cと直交する断面における貫通方向がコ
アアセンブリ(2)の半径方向に対して傾斜している。
又、チョークコイル(4)は、予め空芯コイル(41)として
巻き線されており、コアアセンブリ(2)のギャップ部を
利用して、コアアセンブリ(2)に装着される。ここで、
コアアセンブリ(2)のギャップ部の幅をG、該ギャップ
部に対向する一対の端面の高さをH、一方の端面と外周
面との間の垂直距離をWとし、チョークコイル(4)の内
寸高さをYa、内寸幅をZa、コイル線の巻き厚をQa
とすると、Za>W、Ya>H、Qa<Gの関係が成り
立つ。従って、図3に示す様に、コアアセンブリ(2)の
外周面にチョークコイル(4)を装着することが可能であ
る。
ボビン(51)の幅XがC字状コア(3)のギャップ部の幅G
と同一若しくは僅かに小さく形成されており、C字状コ
ア(3)のギャップ部Gに対向するコア端面に平行な姿勢
で、C字状コア(3)のギャップ部Gに挿入され、接着剤
等によって固定されている。
く、第2実施例と同じ構造のコアアセンブリ(2)を採用
しており、検出コイル(5)は、コアアセンブリ(2)のギ
ャップ部に対向するコア端面に垂直な姿勢で、検出コイ
ル(5)の一部がコアアセンブリ(2)のギャップ部に収容
されている。ここで、検出コイル(5)は、図6に示す如
く内寸高さをYb、巻き軸とは直交する面内の巻き厚を
Qbとすると、Yb>H、Qb<Gに形成されている。
従って、図4に示す様に、コアアセンブリ(2)のギャッ
プ部に検出コイル(5)の一部を挿入することが来る。
尚、図6に示す検出コイル(5)の内寸幅Zbは、コアア
センブリ(2)の幅Wよりも大きい必要はない。
コイル(5)をギャップ部に沿って移動させている様子
(a、b、c)と、上記第2実施例のコイル装置(1)にお
いて検出コイル(5)をギャップ部に沿って移動させてい
る様子(d、e、f、g)を示している。これら7つの異
なる配置例において、入出力特性を調べたところ、図8
に示す結果が得られた。尚、測定条件は、ギャップ部の
幅が2mm、チョークコイルの巻数が31ターン、検出
コイルの巻数が100ターンである。
姿勢と位置によって異なる入出力特性が得られており、
例えば入力電流が10Aのとき、a、b及びcの位置変
化によって、最大0.95V、最小0.55Vの範囲で出
力電圧の調整が可能であり、d、e、f及びgの位置変
化によって、最大0.5V、最小0.25Vの範囲で出力
電圧の調整が可能である。この様に、検出コイル(5)の
姿勢と位置を変えることによって、微調整のみならず、
広い範囲で入出力特性を調整することが出来る。従っ
て、仮にコアの磁気特性、焼鈍状態、積層状態等によっ
て出力電圧に大きなバラツキがあったとしても、検出コ
イル(5)の姿勢及び位置を変えることによって、所望の
入出力特性を得ることが可能である。又、同じ仕様のC
字状コア(3)、チョークコイル(4)及び検出コイル(5)
を用いて、異なる特性のコイル装置(1)を実現すること
が出来、これによって機種対応の幅を広げることが可能
である。
(5)の配置によれば、コアアセンブリ(2)に装着された
チョークコイル(4)のスプリングバックによる移動を受
け止めることも可能である。
限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の
変形が可能である。例えば、C字状コア(3)を包囲する
樹脂層(21)は、樹脂成型によってコイルケースを作製し
た後、該コイルケース内にC字状コアを収納することに
よって形成することが出来るが、これに限らず、C字状
コア(3)の表面をモールド樹脂によって覆う方法で形成
することも可能である。
である。
程図である。
造方法を表わす斜視図である。
のコイル装置の要部を表わす平面図である。
る。
の回路構成を表わすブロック図である。
電源装置の回路構成を表わすブロック図である。
である。
Claims (5)
- 【請求項1】 C字状コア(3)と、C字状コア(3)の周
囲に巻装されたチョークコイル(4)と、C字状コア(3)
を共通の磁路としてチョークコイル(4)と磁気的に結合
されるべき検出コイル(5)とから構成され、検出コイル
(5)は、C字状コア(3)のギャップ部に全体若しくは一
部が収容されて配置されている、電流検出機能を具えた
コイル装置。 - 【請求項2】 検出コイル(5)は、チョークコイル(4)
に対する入力電流と検出コイル(5)の出力電圧との間に
所定の関係が得られる様、C字状コア(3)のギャップ部
に対する位置が調整されている請求項1に記載のコイル
装置。 - 【請求項3】 検出コイル(5)は、ボビン(51)に巻き線
(52)を施して構成され、その巻き軸方向の幅XがC字状
コア(3)のギャップ部の幅Gよりも僅かに小さく形成さ
れて、C字状コア(3)のギャップ部に対向するコア端面
に平行な姿勢で、C字状コア(3)のギャップ部に挿入さ
れている請求項1又は請求項2に記載のコイル装置。 - 【請求項4】 検出コイル(5)は、ボビン(51)に巻き線
(52)を施して構成され、その巻き軸とは直交する面内の
巻き厚QbがC字状コア(3)のギャップ部の幅Gよりも
僅かに小さく形成されて、C字状コア(3)のギャップ部
に対向するコア端面に垂直な姿勢で、検出コイル(5)の
一部がC字状コア(3)のギャップ部に収容されている請
求項1又は請求項2に記載のコイル装置。 - 【請求項5】 C字状コア(3)のギャップ部は、C字状
コア(3)の中心軸と直交する断面における貫通方向がC
字状コア(3)の半径方向に対して傾斜している請求項4
に記載のコイル装置。
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---|---|---|---|
JP2001008316A JP4590110B2 (ja) | 2001-01-16 | 2001-01-16 | 電流検出機能を具えたコイル装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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