JP2540696Y2 - 定電圧変圧器 - Google Patents

定電圧変圧器

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JP2540696Y2
JP2540696Y2 JP5560190U JP5560190U JP2540696Y2 JP 2540696 Y2 JP2540696 Y2 JP 2540696Y2 JP 5560190 U JP5560190 U JP 5560190U JP 5560190 U JP5560190 U JP 5560190U JP 2540696 Y2 JP2540696 Y2 JP 2540696Y2
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winding
voltage
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tap
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JP5560190U
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JPH0415222U (ja
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勝朗 大洞
義則 水畑
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株式会社三陽電機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は例えば車両用蓄電池の充電に用いられ、漏
洩磁路を有する鉄心に1次巻線と、2次巻線と、コンデ
ンサ巻線とを巻回し、コンデンサ巻線にコンデンサを接
続し、入力電圧の多少の変動にかかわらず、ほぼ一定の
出力電圧が得られ、また出力電流の変動にかかわらず、
ほぼ一定の出力電圧が得られる定電圧変圧器に関する。
「従来の技術」 第3図に従来の定電圧変圧器を示す。鉄心よりなる閉
磁路11は中央脚12の両側に外脚13,14がそれぞれ配さ
れ、中央脚12の両端に外脚13,14の各両端が連結されて
構成されている。外脚13,14の中間部に漏洩鉄心15,16の
各一端が固定され、漏洩鉄心15,16の各他端と中央脚12
との間に磁気空隙が構成されて漏洩鉄心15,16が閉磁路1
1の途中を分路するように磁気的に連結されている。漏
洩鉄心15,16の一方の側で中央脚12に1次巻線17が巻か
れ、漏洩鉄心15,16の他方の側で中央脚12に2次巻線18
とコンデンサ巻線19とが巻かれている。第4図に第3図
の電気回路を示すように、コンデンサ巻線19の両端間に
コンデンサ21が接続されて、2次巻線18が巻かれている
側の鉄心が磁気的に飽和し、高い磁束密度が得られ、1
次巻線17の入力電圧の多少の変動にかかわらず、2次巻
線18の出力電圧がほぼ一定に保持され、かつ2次巻線18
の出力電流の変化にかかわらず、出力電圧がほぼ一定に
保持され、いわゆる定電圧特性を示す。
「考案が解決しようとする課題」 この定電圧変圧器において一般には、2次巻線18のタ
ップの取出しは、鉄心閉磁路11の前後の開口面の何れか
からしか行うことはできない。従って第4図に示すよう
に2次巻線18の低圧側の一端に接続されたタップ22と高
圧側の他端に接続されたタップ23との間に得られる電圧
が最高出力電圧であり、この電圧の次に低い電圧はタッ
プ23に対し、半巻分前から導出したタップ24に得られる
電圧となる。つまりタップ23が2次巻線18の閉磁路11の
前面開口側から引き出した場合は、タップ24は2次巻線
18の閉磁路11の背面開口側から引き出したものとなる。
このため、従来車両用蓄電池の充電に用いられている
定電圧変圧器においては例えばタップ23の電圧が30V
で、タップ24の電圧は28Vであり、タップ23,24間の電圧
差は2Vであった。タップ間電圧差の最小値を小さくする
要求があるが、これに対し、従来においては、タップ間
電圧差の最小値は、2次巻線18の半巻分に誘起される電
圧であるから、1次巻線17及び2次巻線18の各巻数を同
一割合で増加して、2次巻線18の半巻分に誘起される電
圧を小さくしていた。このため従来の巻線の導線と同一
の太さのものを用いると全体の巻線抵抗が高くなり、定
電圧特性が悪くなる問題があった。この問題を解決する
ため、巻線の導線の太さを太くすると、巻線数が多くな
った上に導線が太くなるため、変圧器が可成り大形にな
るという問題があった。
この考案の目的は定電圧特性を劣化することなく、か
つ小形に構成することこができ、タップ間電圧差を小さ
くすることができる定電圧変圧器を提供することにあ
る。
「課題を解決するための手段」 この考案によれば2次巻線の一端に3次巻線の一端が
接続され、その3次巻線は中央脚の漏洩鉄心よりも1次
巻線側の部分に対し、2次巻線と逆特性に巻かれ、その
3次巻線の他端からタップが導出される。
「作用」 3次巻線のタップに得られる電圧は、3次巻線のその
タップと2次巻線の3次巻線との接続点との間に誘起さ
れる電圧と、2次巻線の3次巻線との接続点に誘起され
る電圧との差となる。3次巻線側の磁路の磁束密度が、
2次巻線側の磁路の磁束密度よりも低いため、3次巻線
の半巻分に誘起される電圧は、2次巻線の半巻分に誘起
される電圧より小さい。従って3次巻線からタップを取
出すことにより2次巻線側だけからタップを取出す場合
よりタップ間電圧差を小さくすることができる。
「実施例」 第1図、第2図にこの考案の実施例を示し、第3図、
第4図と対応する部分に同一符号を付けてある。この実
施例においては中央脚12の漏洩鉄心15,16よりも1次巻
線17側の部分に3次巻線25が巻かれる。3次巻線25の一
端は2次巻線18と接続され、3次巻線25は2次巻線18と
逆の巻方向とされる。3次巻線25からタップ26が導出さ
れる。第1図、第2図の例では3次巻線25を中央脚12に
磁気的に半巻とした場合で、これは第2図の如くその一
端は2次巻線18の高圧側端、つまりタップ23と接続さ
れ、他端は鉄心閉磁路11の前面開口又は背面開口の一方
から他方へ真っ直ぐに通すことにより実現される。この
時3次巻線25の方向は2次巻線18の中央脚12に対する巻
方向と反対向きである。つまり例えば2次巻線18が中央
脚12に対して鉄心閉磁路11の前面開口から背面開口の方
向に巻かれている時は、3次巻線25は背面開口から前面
開口に通される。これにより3次巻線25の誘起電圧は2
次巻線18の誘起電圧と逆相で、半巻のコイルに誘起され
た大きさになる。そしてその3次巻線25の他端よりタッ
プ26が導出される。
この構成においてはタップ22、26間の電圧は、タップ
22,23間の2次巻線18に誘起された電圧と、3次巻線25
に誘起された電圧との差となる。中央脚12の漏洩鉄心1
5,16の1次巻線17側は2次巻線18側よりも磁束密度が可
成り小さいため、3次巻線25の半巻に誘起される電圧は
2次巻線18に半巻に誘起される電圧より可成り小さい、
例えば半分程度である。このためタップ22,26間の電圧
はタップ22,23間の電圧とタップ22,24間の電圧との中間
の値になり、タップ間電圧差が小さくなる。例えば前記
例においてはタップ22,23間の電圧が30V、タップ22,24
間の電圧が28Vで、タップ23,26間の電圧が1V、タップ2
2,26間の電圧が29Vを得ることができた。
この定電圧変圧器において、入力電圧を上げると出力
電圧も多少上る直線的な入力電圧−出力電圧特性をもっ
ており、2次巻線18、3次巻線25も共にこの特性がある
から、入力電圧が上って2次巻線18の誘起電圧が上ると
その逆相である3次巻線25の誘起電圧も上り、2次巻線
18の誘起電圧と3次巻線25の誘起電圧との差を出力す
る。つまり入力電圧の変動による出力電圧の変動は、2
次巻線18の変動分と3次巻線25の変動分とが相殺される
ので、タップ26の入力電圧−出力電圧特性はその変化が
タップ23の入力電圧−出力電圧特性よりも少なくなり、
定電圧特性がよくなる。この場合漏洩鉄心15、16の存在
により1次巻線17側、つまり3次巻線25側の磁束密度は
2次巻線18側の磁束密度より小さいので、入力電圧が使
用範囲以上に上昇しても1次巻線17側の磁路は飽和しな
いが、前記入力電圧の上昇により2次巻線18側の磁束密
度が増加し、この部分の磁路が飽和する傾向となるた
め、前記入力電圧の上昇による2次巻線18側の出力電圧
の上昇度よりも3次巻線25側の出力電圧の上昇度(逆
相)が大きくなるので、前記相殺が良好に行われて定電
圧特性は更によくなる。
上述において3次巻線25の巻数は半巻に限らず、任意
に選択することができ、必要に応じて3次巻線25の異な
る巻数位置から複数のタップを取出してもよい。また3
次巻線25の2次巻線18との接続は2次巻線18の途中に対
して行ってもよい。
「考案の効果」 以上述べたようにこの考案によれば3次巻線を1次巻
線側に設け、その3次巻線の一端を2次巻線と接続し、
巻方向を2次巻線と逆としているため、タップ間電圧差
を、2次巻線のみからタップを得る場合より小さくする
ことができ、しかも入力電圧−出力電圧特性の定電圧性
がよくなる。3次巻線の巻数はわずかでよいから、巻線
抵抗の増加は無視できる程度であり、巻線の導線の太さ
を太くする必要もなく、小形に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す斜視図、第2図はその
電気回路図、第3図は従来の定電圧変圧器を示す斜視
図、第4図はその電気回路図である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央脚の両側に配された外脚がその中央脚
    の両端に連結されて鉄心閉磁路が構成され、上記中央脚
    の中間部と両外脚の中間部との間に漏洩鉄心が磁気的に
    連結されて配され、その漏洩鉄心の一方の側で上記中央
    脚に1次巻線が巻かれ、他方の側で上記中央脚に2次巻
    線及びコンデンサ巻線が巻かれ、そのコンデンサ巻線の
    両端間にコンデンサが接続された定電圧変圧器におい
    て、 上記2次巻線の一端に3次巻線の一端が接続され、その
    3次巻線は上記中央脚の上記漏洩鉄心よりも上記1次巻
    線側の部分に対し、上記2次巻線と逆極性で巻かれ、そ
    の3次巻線の他端からタップが導出されていることを特
    徴とする定電圧変圧器。
JP5560190U 1990-05-28 1990-05-28 定電圧変圧器 Expired - Lifetime JP2540696Y2 (ja)

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JPH0415222U JPH0415222U (ja) 1992-02-06
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