JP2000036425A - 電流検出機能を具えたコイル装置 - Google Patents

電流検出機能を具えたコイル装置

Info

Publication number
JP2000036425A
JP2000036425A JP10205087A JP20508798A JP2000036425A JP 2000036425 A JP2000036425 A JP 2000036425A JP 10205087 A JP10205087 A JP 10205087A JP 20508798 A JP20508798 A JP 20508798A JP 2000036425 A JP2000036425 A JP 2000036425A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
shaped core
choke
pair
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10205087A
Other languages
English (en)
Inventor
Taira Yoshimori
平 吉森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHT KK
Original Assignee
SHT KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHT KK filed Critical SHT KK
Priority to JP10205087A priority Critical patent/JP2000036425A/ja
Publication of JP2000036425A publication Critical patent/JP2000036425A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transformers For Measuring Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チョークコイルの機能と電流検出トランスの
機能を兼ね具えて従来よりも部品点数の削減を図ること
が可能なコイル装置を提供する。 【解決手段】 チョークコイルと、該コイルに流れる電
流を検出するための検出コイル5とを一体化して構成さ
れるコイル装置であって、チョークコイルは、C字状コ
ア31と、該C字状コア31の磁路を包囲して巻回したコイ
ル線とから構成される。検出コイル5は、前記C字状コ
ア31の磁路を包囲して嵌合するリング状のボビン51と、
該リング状ボビン51の外周面にボビン中央孔を包囲して
巻回したコイル線とから構成される。検出コイル5は、
コイル線巻き軸方向の厚さが、C字状コア31の磁気ギャ
ップ部32を通過することが可能な大きさに形成されると
共に、ボビン中央孔が、C字状コア31を挿入することが
可能な大きさに形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、整流平滑のための
チョークコイルに電流検出機能が組み込まれている新規
な構造のコイル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、交流電力を直流電力に変換す
るために、図16に示す如き整流回路が用いられてい
る。交流電源(9)は、整流素子(91)及びチョークコイル
(92)を介して、負荷(93)に繋がっており、交流電源(9)
から出力される交流電流は、整流素子(91)及びチョーク
コイル(92)を経て略直流の電流(脈流)に変換された後、
該電流が負荷(93)へ供給される。又、交流電源(9)と整
流素子(91)の間には、一次巻線(95)及び二次巻線(96)か
らなる電流検出用トランス(CT)(94)が介在しており、
該電流検出用トランスの二次巻線(96)に生起する誘導電
流が制御回路(97)へ入力されて、該誘導電流に基づいて
一次巻線(95)に流れる交流電流が検知される。そして、
制御回路(97)は、検知された交流電流に基づいて、過電
流保護等の各種保護動作及び制御動作を行なうのであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
整流回路においては、交流側に、一次巻線(95)及び二次
巻線(96)からなる電流検出トランス(94)が介在すると共
に、直流側には、チョークコイル(92)が介在しているた
め、部品点数が多く、回路基板の小型化に限界がある問
題があった。そこで、本発明の目的は、チョークコイル
の機能と電流検出トランスの機能を兼ね具えると共に、
両機能の実現において従来よりも部品点数の削減を図る
ことが可能なコイル装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決する為の手段】本発明に係る電流検出機能
を具えたコイル装置(1)は、チョークコイル(3)と、該
チョークコイル(3)に流れる電流の大きさ、周波数等を
検出するための検出コイル(5)とを一体化して構成され
る。ここで、チョークコイル(3)は、C字状のコア(31)
と、該C字状コア(31)の磁路を包囲して巻回したコイル
線(34)とから構成される一方、検出コイル(5)は、前記
C字状コア(31)に磁路を包囲して嵌合するリング状のボ
ビン(51)と、該リング状ボビン(51)にボビン中央孔(53)
を包囲して巻回したコイル線(52)とから構成される。
【0005】上記本発明のコイル装置においては、チョ
ークコイル(3)自体は、従来の単体のチョークコイルと
同様に、整流平滑作用を発揮する。又、チョークコイル
(3)のC字状コア(31)の磁路を包囲して、チョークコイ
ル(3)のコイル線(34)と、検出コイル(5)のコイル線(5
2)とが巻回された構造となっているので、チョークコイ
ル(3)のコイル線(34)が一次巻線、検出コイル(5)のコ
イル線(52)が二次巻線となって、トランスが構成される
ことになる。
【0006】ところで、上記本発明のコイル装置(1)を
用いて整流回路を構成する場合、コイル装置(1)は整流
回路の直流側に介在させて、チョークコイル(3)に整流
平滑作用を発揮せしめる。ここで、チョークコイル(3)
には、直流成分に僅かな交流成分(リップル)が乗った脈
流波状の電流が流れ、これによって、検出コイル(5)に
は、チョークコイル(3)に流れる電流に応じた誘導電流
が流れることになる。そこで、上記誘導電流を測定すれ
ば、チョークコイル(3)に流れる電流の大きさ、周波数
などを検出することが出来る。この様にして、チョーク
コイル(3)及び検出コイル(5)は、電流検出機能を発揮
するのである。
【0007】具体的構成において、検出コイル(5)は、
コイル線巻き軸方向の厚さWが、チョークコイル(3)の
C字状コア(31)の磁気ギャップ部(32)を通過することが
可能な大きさに形成されると共に、ボビン中央孔(53)
が、チョークコイル(3)のC字状コア(31)を磁路方向に
挿入することが可能な大きさに形成されている。そこ
で、チョークコイル(3)と検出コイル(5)とを組み立て
る際、先ず、リング状ボビン(51)の表面にコイル線(52)
を巻回して検出コイル(5)を作製する。その後、チョー
クコイル(3)を構成すべきC字状コア(31)の磁気ギャッ
プ部(32)へ検出コイル(5)を嵌め込み、更に該検出コイ
ル(5)のリング状ボビン(51)の中央孔(53)へC字状コア
(31)を挿通させることによって、C字状コア(31)に検出
コイル(5)を組み付ける。最後に、C字状コア(31)を包
囲してコイル線(34)を巻回し、チョークコイル(3)を完
成する。この結果、チョークコイル(3)と検出コイル
(5)とが一体に組み立てられることになる。
【0008】又、具体的構成において、チョークコイル
(3)のC字状コア(31)と検出コイル(5)は、樹脂製のケ
ーシング(2)に収容され、該ケーシング(2)は、チョー
クコイル(3)のC字状コア(31)を収容する第1ケース部
(21)と、検出コイル(5)を収容する第2ケース部(22)と
を具え、第1ケース部(21)の周囲にチョークコイル(3)
のコイル線(34)が巻回されている。該具体的構成におい
ては、上述の如く、チョークコイル(3)を構成すべきC
字状コア(31)に検出コイル(5)を組み付けた状態で、該
組立体をケーシング(2)内に収容することによって、C
字状コア(31)に対する検出コイル(5)の位置決め及び保
持が為されることになる。
【0009】又、具体的構成において、検出コイル(5)
のコイル線両端に設けられた一対の出力ピン(54)(54)
が、ケーシング(2)の第2ケース部(22)を貫通して、第
2ケース部(22)の裏面からチョークコイル(3)のコイル
線巻き軸とは直交する方向に突出すると共に、チョーク
コイル(3)のコイル線両端に設けられた一対のリードピ
ン(35)(35)が、第2ケース部(22)の側部から前記一対の
出力ピン(54)(54)と同一方向に突出している。若しく
は、検出コイル(5)のコイル線両端に設けられた一対の
出力ピン(54)(54)が、ケーシング(7)の第2ケース部(7
2)を貫通して、第2ケース部(72)の側面からチョークコ
イル(3)のコイル線巻き軸に沿う方向に突出すると共
に、チョークコイル(3)のコイル線両端に設けられた一
対のリードピン(35)(35)が、第1ケース部(71)の側部か
ら前記一対の出力ピン(54)(54)と同一方向に突出してい
る。
【0010】従って、本発明に係るコイル装置(1)を回
路基板上に実装する場合、4本のピン(35)(35)(54)(54)
を基板のスルーホールへ挿入して、基板裏面にてピン先
端部に半田付けを施すことが出来る。
【0011】更に他の具体的構成においては、前記一対
のリードピン(35)(35)と一対の出力ピン(54)(54)の4本
のピンは、装置本体の重心の周囲に分散して配置されて
いる。従って、本発明に係るコイル装置を回路基板上に
実装した場合、4本のピン(35)(35)(54)(54)によって、
装置本体が安定した姿勢で確実に支持されることにな
る。
【0012】
【発明の効果】本発明に係るコイル装置によれば、チョ
ークコイルと検出コイルの2つのコイルの組合せによっ
て、整流平滑機能と電流検出機能が得られ、両機能の実
現において従来よりも部品点数の削減を図ることが出来
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、図面に沿って具体的に説明する。第1実施例 図1〜図3は本実施例のコイル装置(1)の外観を表わし
ている。該コイル装置(1)は、図4に示すC字状コア(3
1)の周囲に、図1に示す如くコイル線(34)を巻回してな
るチョークコイル(3)と、図5に示す如くリング状ボビ
ン(51)の外周面にコイル線(52)を巻回してなる検出コイ
ル(5)とを一体化して構成される。チョークコイル(3)
のC字状コア(31)及び検出コイル(5)は、図1に示す樹
脂製のケーシング(2)に内蔵される。ケーシング(2)
は、リング状の第1ケース部(21)と、箱状の第2ケース
部(22)とを具え、第1ケース部(21)の内部には、チョー
クコイル(3)のC字状コア(31)が、第2ケース部(22)の
内部には、検出コイル(5)が、それぞれ実質的に遊びの
ない状態で収容されている。又、ケーシング(2)の第1
ケース部(21)の周囲にチョークコイル(3)のコイル線(3
4)が巻回されている。
【0014】チョークコイル(3)のC字状コア(31)は、
図4に示す如くフェライト、珪素鋼板等のコア材からな
る断面矩形の積層体をC字状に成型したものであって、
その磁路中に、所定幅Gの磁気ギャップ部(32)が形成さ
れている。
【0015】一方、検出コイル(5)は、図5に示す如
く、前記C字状コア(31)が貫通可能な断面矩形の中央孔
(53)を有する樹脂製のリング状ボビン(51)の外周部に巻
き溝(55)を形成し、該巻き溝(55)にコイル線(52)を巻回
したものであって、リング状ボビン(51)のコイル線巻き
軸方向の厚さWは、前記C字状コア(31)の磁気ギャップ
部(32)の幅Gよりも小さく形成されている。リング状ボ
ビン(51)の端部には、一対の出力ピン(54)(54)が、コイ
ル線巻き軸と交叉する方向に突設され、コイル線(52)の
両端が一対の出力ピン(54)(54)の基端部(図示省略)に接
続されている。
【0016】検出コイル(5)は、図6(a)(b)に示す如
くC字状コア(31)に組み付けられる。先ず、同図(a)に
示す様にC字状コア(31)の磁気ギャップ部(32)に検出コ
イル(5)を差し込む。ここで、検出コイル(5)の幅W
は、C字状コア(31)の磁気ギャップ部(32)の幅Gよりも
小さいので、検出コイル(5)はC字状コア(31)の磁気ギ
ャップ部(32)に容易に差し込むことが出来る。その後、
同図(b)に矢印で示す様に検出コイル(5)をC字状コア
(31)に沿って回動させ、C字状コア(31)の磁気ギャップ
部(32)とは反対側の端部まで移動させる。ここで、検出
コイル(5)の中央孔(53)はC字状コア(31)を挿通させる
ことが可能な大きさを有してるので、検出コイル(5)は
C字状コア(31)に沿って容易に移動させることが出来
る。
【0017】上述の如くC字状コア(31)に検出コイル
(5)を組み付けて得られる組立体は、図7(a)(b)及び
図8に示すケーシング(2)に収容される。ケーシング
(2)は、図7(a)(b)に示す一対のケース半体(23)(24)
を互いに接合して構成される。各ケース半体(23)(24)
は、前記C字状コア(31)を収容すべきリング状の第1ケ
ース部(21)と、前記検出コイル(5)を収容すべき箱状の
第2ケース部(22)とを具え、第2ケース部(22)の両端部
には、平板状のベース部(20)(20)が突設されている。
又、一方のケース半体(24)の第2ケース部(22)の底壁に
は、前記検出コイル(5)の一対の出力ピン(54)(54)が侵
入すべき一対の切欠き(25)(25)が凹設されている。
【0018】前記一対のケース半体(23)(24)の間に検出
コイル(5)を挟み込んで、図8に示す如く両ケース半体
(23)(24)を接合することによって、第1ケース部(21)に
前記C字状コア(31)が収容され、第2ケース部(22)に前
記検出コイル(5)が収容されることになる。又、検出コ
イル(5)の一対の出力ピン(54)(54)は、第2ケース部(2
2)の裏面から、第1ケース部(21)の径方向に突出するこ
とになる。
【0019】この様にして組み立てられたケーシング
(2)の第1ケース部(21)の周囲に、図1及び図2に示す
様にコイル線(34)を巻回する。これによって、一対のケ
ース半体(23)(24)が分離不能に拘持されることになる。
コイル線(34)の両端は、第2ケース部(22)を挟んで前記
出力ピン(54)(54)とは反対側へ延在せしめ、更にその先
端部をベース部(20)の一方の側部から出力ピン(54)(54)
と同一方向に突出せしめ、該突出部を一対のリードピン
(35)(35)とする。これによって、図3に示す如くケーシ
ング(2)には、それぞれ一対のリードピン(35)(35)と出
力ピン(54)(54)が、コイル装置(1)の重心位置の周囲に
分散して配設されることになる。
【0020】この様にして得られたコイル装置(1)を回
路基板(図示省略)上に実装する場合、リードピン(35)(3
5)及び出力ピン(54)(54)を回路基板のスルーホールへ挿
入し、ピン先端部を回路基板の裏面に半田付けする。こ
れによって、コイル装置(1)は、図1の如くケーシング
(2)の第1ケース部(21)を回路基板上に立てた姿勢で、
4本のピン(35)(35)(54)(54)により基板上に確実に支持
されることになる。
【0021】第2実施例 図9〜図14は本実施例のコイル装置(1)の外観を表わ
しており、基本的には、第1実施例のコイル装置(1)と
同一構成を有している。尚、第1実施例のコイル装置
(1)と同一の機能部材には同一の符号を付して、重複説
明を省略する。本実施例のコイル装置(1)は、第1実施
例と同一構造のC字状コア(31)の周囲に、図9に示す如
くコイル線(34)を巻回してなるチョークコイル(3)と、
図11に示す如く基本的に第1実施例と同一構造の検出
コイル(5)とを一体化して構成される。
【0022】チョークコイル(3)のC字状コア(31)及び
検出コイル(5)は、図9に示す樹脂製のケーシング(7)
に内蔵される。ケーシング(7)は、リング状の第1ケー
ス部(71)と、箱状の第2ケース部(72)とを具え、第1ケ
ース部(71)の内部には、チョークコイル(3)のC字状コ
ア(31)が、第2ケース部(72)の内部には、検出コイル
(5)が、それぞれ実質的に遊びのない状態で収容されて
いる。又、ケーシング(7)の第1ケース部(71)の周囲に
チョークコイル(3)のコイル線(34)が巻回されている。
【0023】本実施例のチョークコイル(3)は第1実施
例のチョークコイル(3)と同一構造である。又、検出コ
イル(5)は、図11に示す如く、一対の出力ピン(54)(5
4)の向きが第1実施例の検出コイル(5)と90度異なる
点を除いて、第1実施例の検出コイル(5)と同一構造で
ある。
【0024】検出コイル(5)は、図12(a)(b)に示す
如くC字状コア(31)に組み付けられる。先ず、同図(a)
に示す様にC字状コア(31)の磁気ギャップ部(32)に検出
コイル(5)を差し込んだ後、同図(b)に矢印で示す様に
検出コイル(5)を回動させて、C字状コア(31)の磁気ギ
ャップ部(32)とは反対側の端部まで移動させる。
【0025】上述の如くC字状コア(31)に検出コイル
(5)を組み付けて得られる組立体は、図13(a)(b)及
び図14に示すケーシング(7)に収容される。ケーシン
グ(7)は、図13(a)(b)に示す一対のケース半体(73)
(74)を互いに接合して構成される。各ケース半体(73)(7
4)は、前記C字状コア(31)を収容すべきリング状の第1
ケース部(71)と、前記検出コイル(5)を収容すべき箱状
の第2ケース部(72)とを具えている。各ケース半体(73)
(74)の第1ケース部(71)の外周面には、前記コイル線(3
4)のリードピン(35)が係合可能な断面U字状の挟持片(7
5)が突設されている。又、一方のケース半体(73)の第2
ケース部(72)の側面には、前記検出コイル(5)の一対の
出力ピン(54)(54)が貫通すべき一対の貫通孔(76)(76)が
開設されている。
【0026】前記一対のケース半体(73)(74)の間に検出
コイル(5)を挟み込んで、図14に示す如く両ケース半
体(73)(74)を接合することによって、第1ケース部(71)
に前記C字状コア(31)が収容され、第2ケース部(72)に
前記検出コイル(5)が収容されることになる。又、検出
コイル(5)の一対の出力ピン(54)(54)は、第2ケース部
(72)の側面から、第1ケース部(71)の軸方向に沿って突
出することになる。
【0027】この様にして組み立てられたケーシング
(7)の第1ケース部(71)の周囲に、図9及び図10に示
す様にコイル線(34)を巻回する。これによって、一対の
ケース半体(73)(74)が分離不能に拘持されることにな
る。コイル線(34)の両端部は、ケーシング(7)に突設さ
れた一対の挟持片(75)(75)に係合させて、その先端を第
1ケース部(71)の外周面から出力ピン(54)(54)と同一方
向に突出せしめ、該突出部を一対のリードピン(35)(35)
とする。これによって、図10に示す如くケーシング
(7)には、それぞれ一対のリードピン(35)(35)と出力ピ
ン(54)(54)が、コイル装置(1)の重心位置の周囲に分散
して配設されることになる。
【0028】この様にして得られたコイル装置(1)を回
路基板(図示省略)上に実装する場合、リードピン(35)(3
5)及び出力ピン(54)(54)を回路基板のスルーホールへ挿
入し、ピン先端部を回路基板の裏面に半田付けする。こ
れによって、コイル装置(1)は、ケーシング(7)の第1
ケース部(71)を回路基板上に寝かせた状態で、4本のピ
ン(35)(35)(54)(54)により基板上に確実に支持されるこ
とになる。
【0029】上記何れの実施例のコイル装置(1)におい
ても、チョークコイル(3)自体は、従来の単体のチョー
クコイルと同様に、整流平滑機能を発揮する。又、チョ
ークコイル(3)のC字状コア(31)の磁路を包囲して、チ
ョークコイル(3)のコイル線(34)と、検出コイル(5)の
コイル線(52)とが巻回された構造となっているので、チ
ョークコイル(3)のコイル線(34)が一次巻線、検出コイ
ル(5)のコイル線(52)が二次巻線となって、トランスが
構成されることになる。
【0030】応用例 図15は、上述の本発明に係るコイル装置(1)を用いて
整流回路を構成した応用例を表わしている。交流電源
(9)は、整流素子(91)及びコイル装置(1)のチョークコ
イル(3)を介して、負荷(93)に繋がっており、交流電源
(9)から出力される交流電流は、整流素子(91)及びチョ
ークコイル(3)を経て略直流の電流に変換された後、該
電流が負荷(93)へ供給される。ここで、チョークコイル
(3)に流れる電流は、整流平滑によって略直流となる
が、僅かな交流成分(リップル)が残るため、実際には脈
流波状の電流(脈流)が流れることになる。上述の如くコ
イル装置(1)はチョークコイル(3)及び検出コイル(5)
からなるトランスを構成するので、チョークコイル(3)
に脈流が流れることによって、検出コイル(5)には二次
電流が誘起されることになる。
【0031】検出コイル(5)は制御回路(98)に接続され
ており、検出コイル(5)に生起する誘導電流が制御回路
(98)へ入力されて、該誘導電流に基づいてチョークコイ
ル(3)に流れる電流の大きさ、周波数などが検知され
る。そして、制御回路(98)は、検出された電流に基づい
て、過電流保護等の各種保護動作及び制御動作を行なう
のである。
【0032】上記整流回路によれば、図16に示す従来
のチョークコイル(92)に代えてコイル装置(1)が装備さ
れており、これによって検出コイル(5)が新たな構成要
素となるが、従来の一次巻線(95)及び二次巻線(96)から
なる電流検出トランス(94)を完全に省略することが可能
であるから、部品点数は減少する。又、検出コイル(5)
は回路基板上に4本のピンによって安定した状態で確実
に支持されるので、接着剤などによる固定は不要であ
る。これによって、工数の削減が可能である。
【0033】更に、検出コイル(5)の組立工程において
は、C字状コア(31)の磁気ギャップ部(32)から検出コイ
ル(5)を差し込んで、C字状コア(31)に検出コイル(5)
を組み付け、その後、該組立体をケーシング(2)に収納
するだけで、C字状コア(31)に検出コイル(5)が固定さ
れるので、C字状コア(31)に検出コイル(5)を固定する
ための特別な部材は不要である。この様に本発明に係る
コイル装置(1)によれば、回路基板の小型化と製造コス
トの低減を図ることが出来ると共に、部品管理及び工程
管理の合理化を図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のコイル装置の斜視図であ
る。
【図2】該コイル装置の側面図である。
【図3】該コイル装置の底面図である。
【図4】第1実施例に採用されるC字状コアの斜視図で
ある。
【図5】第1実施例に採用される検出コイルの斜視図で
ある。
【図6】第1実施例においてC字状コアに検出コイルを
組み付ける工程を表わす図である。
【図7】第1実施例におけるケーシングの分解斜視図で
ある。
【図8】第1実施例におけるケーシングの組立図であ
る。
【図9】本発明の第2実施例のコイル装置の斜視図であ
る。
【図10】該コイル装置の底面図である。
【図11】第2実施例に採用されるC字状コアの斜視図
である。
【図12】第2実施例においてC字状コアに検出コイル
を組み付ける工程を表わす図である。
【図13】第2実施例におけるケーシングの分解斜視図
である。
【図14】第2実施例におけるケーシングの組立図であ
る。
【図15】本発明のコイル装置を用いて構成した整流回
路のブロック図である。
【図16】従来の整流回路のブロック図である。
【符号の説明】
(1) コイル装置 (2) ケーシング (21) 第1ケース部 (22) 第2ケース部 (3) チョークコイル (31) C字状コア (34) コイル線 (35) リードピン (5) 検出コイル (51) リング状ボビン (52) コイル線 (54) 出力ピン (7) ケーシング (71) 第1ケース部 (72) 第2ケース部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チョークコイル(3)と、該チョークコイ
    ル(3)と磁気的に結合されるべき検出コイル(5)とを一
    体化して構成されるコイル装置であって、チョークコイ
    ル(3)は、C字状のコア(31)と、該C字状コア(31)の磁
    路を包囲して巻回したコイル線(34)とから構成される一
    方、検出コイル(5)は、前記C字状コア(31)に磁路を包
    囲して嵌合するリング状のボビン(51)と、該リング状ボ
    ビン(51)にボビン中央孔(53)を包囲して巻回したコイル
    線(52)とから構成され、検出コイル(5)によってチョー
    クコイル(3)に流れる電流を検出することが可能である
    ことを特徴とするコイル装置。
  2. 【請求項2】 検出コイル(5)は、コイル線巻き軸方向
    の厚さWが、チョークコイル(3)のC字状コア(31)の磁
    気ギャップ部(32)を通過することが可能な大きさに形成
    されると共に、ボビン中央孔(53)が、チョークコイル
    (3)のC字状コア(31)を磁路方向に挿入することが可能
    な大きさに形成されている請求項1に記載のコイル装
    置。
  3. 【請求項3】 チョークコイル(3)のC字状コア(31)と
    検出コイル(5)は、樹脂製のケーシングに収容され、該
    ケーシングは、チョークコイル(3)のC字状コア(31)を
    収容する第1ケース部と、検出コイル(5)を収容する第
    2ケース部とを具え、第1ケース部の周囲にチョークコ
    イル(3)のコイル線(34)が巻回されている請求項1又は
    請求項2に記載のコイル装置。
  4. 【請求項4】 検出コイル(5)のコイル線両端に設けら
    れた一対の出力ピン(54)(54)が、ケーシング(2)の第2
    ケース部(22)を貫通して、第2ケース部(22)の裏面から
    チョークコイル(3)のコイル線巻き軸とは直交する方向
    に突出すると共に、チョークコイル(3)のコイル線両端
    に設けられた一対のリードピン(35)(35)が、第2ケース
    部(22)の側部から前記一対の出力ピン(54)(54)と同一方
    向に突出している請求項3に記載のコイル装置。
  5. 【請求項5】 検出コイル(5)のコイル線両端に設けら
    れた一対の出力ピン(54)(54)が、ケーシング(7)の第2
    ケース部(72)を貫通して、第2ケース部(72)の側面から
    チョークコイル(3)のコイル線巻き軸に沿う方向に突出
    すると共に、チョークコイル(3)のコイル線両端に設け
    られた一対のリードピン(35)(35)が、第1ケース部(71)
    の側部から前記一対の出力ピン(54)(54)と同一方向に突
    出している請求項3に記載のコイル装置。
  6. 【請求項6】 前記一対のリードピン(35)(35)と一対の
    出力ピン(54)(54)の4本のピンは、装置本体の重心の周
    囲に分散して配設されている請求項4又は請求項5に記
    載のコイル装置。
JP10205087A 1998-07-21 1998-07-21 電流検出機能を具えたコイル装置 Pending JP2000036425A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10205087A JP2000036425A (ja) 1998-07-21 1998-07-21 電流検出機能を具えたコイル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10205087A JP2000036425A (ja) 1998-07-21 1998-07-21 電流検出機能を具えたコイル装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000036425A true JP2000036425A (ja) 2000-02-02

Family

ID=16501220

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10205087A Pending JP2000036425A (ja) 1998-07-21 1998-07-21 電流検出機能を具えたコイル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000036425A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002217049A (ja) * 2001-01-16 2002-08-02 Sht:Kk 電流検出機能を具えたコイル装置
JP2002343656A (ja) * 2001-05-14 2002-11-29 Sht:Kk 電流検出機能を具えたコイル装置
JP2006310677A (ja) * 2005-05-02 2006-11-09 Mitsubishi Electric Corp ギャップ付トランスの製造方法およびギャップ付トランス
CN108879983A (zh) * 2018-07-11 2018-11-23 西安电子科技大学 可抵消电磁力的非接触式电能传输装置
CN109313978B (zh) * 2016-06-21 2020-10-16 Sht有限公司 共模电感线圈

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002217049A (ja) * 2001-01-16 2002-08-02 Sht:Kk 電流検出機能を具えたコイル装置
JP4590110B2 (ja) * 2001-01-16 2010-12-01 株式会社エス・エッチ・ティ 電流検出機能を具えたコイル装置
JP2002343656A (ja) * 2001-05-14 2002-11-29 Sht:Kk 電流検出機能を具えたコイル装置
JP2006310677A (ja) * 2005-05-02 2006-11-09 Mitsubishi Electric Corp ギャップ付トランスの製造方法およびギャップ付トランス
JP4744186B2 (ja) * 2005-05-02 2011-08-10 三菱電機株式会社 ギャップ付トランスの製造方法およびギャップ付トランス
CN109313978B (zh) * 2016-06-21 2020-10-16 Sht有限公司 共模电感线圈
CN108879983A (zh) * 2018-07-11 2018-11-23 西安电子科技大学 可抵消电磁力的非接触式电能传输装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003142327A (ja) 非接触給電装置
US6587023B2 (en) Electromagnetic induction device
JP2007292480A (ja) 電流検出装置
JP2007067268A (ja) トランス構造
JP4685623B2 (ja) 電流検出機構及びその電流検出機構を構成するための組立方法
JP2000036425A (ja) 電流検出機能を具えたコイル装置
JP5970164B2 (ja) トランスモジュール及びdc−dcコンバータ装置
JP2005101392A (ja) 非接触給電装置
JP3032195B1 (ja) Acアダプタ―用コイルボビン
JPS63151006A (ja) 電力伝達装置
JP2004297862A (ja) 2出力インバータトランス
JP2935409B2 (ja) 電流検出器
JPH08205432A (ja) 非接触型電力伝送装置
US7038352B1 (en) Stator device of a motor and fabrication method thereof
JP2004319663A (ja) カレントトランス
JP2005158990A (ja) 漏電検出用電流トランス
JPH0622220Y2 (ja) 電流電圧変換装置
JPH0416939Y2 (ja)
JP2008192679A (ja) 三相コモンモードチョークコイル
JPS63197314A (ja) 直流変流器
JPH07260831A (ja) 電流検出器
JP3054669U (ja) インダクタンス装置
JP2676670B2 (ja) プレーナーコア用結合部材
JPS6312970A (ja) 電流検出器
JP2002033223A (ja) トランス