JP2005101392A - 非接触給電装置 - Google Patents

非接触給電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005101392A
JP2005101392A JP2003334575A JP2003334575A JP2005101392A JP 2005101392 A JP2005101392 A JP 2005101392A JP 2003334575 A JP2003334575 A JP 2003334575A JP 2003334575 A JP2003334575 A JP 2003334575A JP 2005101392 A JP2005101392 A JP 2005101392A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
primary
unit
iron core
power feeding
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003334575A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidetaka Sato
秀隆 佐藤
Yasuhiro Ito
康裕 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Electric Co Ltd
Original Assignee
Aichi Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aichi Electric Co Ltd filed Critical Aichi Electric Co Ltd
Priority to JP2003334575A priority Critical patent/JP2005101392A/ja
Publication of JP2005101392A publication Critical patent/JP2005101392A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 1次側鉄心から放出される磁束がこれを収容する外筐から2次側鉄心と鎖交する方向以外の外部に漏出することを極力抑制することのできる非接触給電装置を提供する。
【解決手段】 1次側ユニット1と2次側ユニット2の外筐8,13を銅またはアルミニウム等の金属から形成するとともに、前記外筐8,13内に収容される1次側鉄心7と2次側鉄心10が対向する外筐位置に開口部18を設け、前記開口部18内に該開口部18の形状と合致する金属以外の非磁性体からなる正面板17を抜脱不能に嵌合して構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、結合トランスの電磁誘導作用を利用して、1次側ユニットから2次側ユニットに非接触で電力を供給する際、前記1次側ユニットの1次側鉄心から放出される磁束が無駄に外部へ漏出することを極力抑制することのできる非接触給電装置の構造に関する。
従来から、結合トランスの1次側と2次側をそれぞれ収容する1次側ユニットと2次側ユニットを分離可能に構成して、前記1次側ユニットと2次側ユニットを対向させた状態で、前記結合トランスの電磁誘導作用を利用して、前記1次側ユニットから2次側ユニットへ非接触で電力を供給する、所謂、非接触給電装置は存在する(特許文献1参照)。
前記非接触給電装置を使用する場合、前記1次側ユニットの電源コードを屋内コンセント等の電源部に差し込み、前記1次側ユニットと2次側ユニット間に金属以外の介在物(窓ガラス等)を挟んで対向配置させることにより、前記1次側ユニットの1次側巻線と2次側ユニットの2次側巻線から前記結合トランスを形成する。
そして、前記1次側ユニットに備えた起動スイッチを投入することにより、前記電源部から1次側ユニットに電力が供給される。このとき、前記1次側ユニットと2次側ユニットは、前述の如く、窓ガラス等の介在物を挟んで、1次側巻線と2次側巻線から結合トランスを形成しているため、前記1次側ユニットに供給された電力は前記結合トランスの電磁誘導作用によって、前記介在物を介して2次側ユニットに非接触で供給されて、2次側ユニットに接続された負荷を良好に動作させる。
特開2003−158027号公報
前記[特許文献1]記載の非接触給電装置は、前記1次側ユニットと2次側ユニットの外筐としてのケーシングを、樹脂材等、金属以外の非磁性体によって形成することによって、前記1次側巻線を巻回した1次側鉄心から放出される磁束は、前記非磁性体のケーシングを良好に通過して、前記2次側ユニットを構成する2次側鉄心に確実に鎖交する。
しかし、前述の如く、前記ケーシングが金属以外の非磁性体から形成された場合、前記1次側鉄心に発生する磁束は、該1次側鉄心の端部から外部に向けて放射状に放出されるので、前記非磁性体からなるケーシングを通過して種々の方向に放出される。つまり、前記1次側鉄心の正面位置にあるケーシングを通過して前記2次側鉄心に鎖交する方向のみならず、前記2次側鉄心と鎖交しない方向にも放出される。
これにより、前記ケーシング外部に放出された磁束が、例えば、1次側ユニットと屋内電源等の固定電源を接続する前記電源コードに鎖交した場合、固定電源から前記1次側ユニットに供給される電圧にノイズが発生し、前記1次側ユニットから2次側ユニットを介して、該2次側ユニットと接続コードを介して接続される負荷に対して不安定な電圧が供給されて、前記負荷の動作不良や故障,不具合を誘発する可能性があった。
そこで、本発明は、前記1次側ユニットの1次側鉄心から放出される磁束が外部に漏出して電源コード等に鎖交することを良好に回避して、1次側ユニットに供給される電圧にノイズ等が発生することを確実に阻止するように構成した非接触給電装置を提供することを目的とする。
第1の局面によれば、交番電流を印加する1次側巻線を巻装した1次側鉄心を収容してなる1次側ユニットと、前記1次側巻線と分離可能に構成した結合トランスの2次側巻線を巻装した2次側鉄心を収容してなる2次側ユニットを備え、前記結合トランスの電磁誘導作用により、前記1次側ユニットから2次側ユニットへ非接触で電力を供給する非接触給電装置において、前記1次側ユニットと2次側ユニットは、銅またはアルミニウム等の金属からなる外筐の前記1次側鉄心と2次側鉄心の対向位置に開口部を形成し、該開口部内に、当該開口部と合致する金属以外の非磁性体を抜脱不能に取り付けて構成した。
第2の局面によれば、交番電流を印加する1次側巻線を巻装した1次側鉄心を収容してなる1次側ユニットと、前記1次側巻線と分離可能に構成した結合トランスの2次側巻線を巻装した2次側鉄心を収容してなる2次側ユニットを備え、前記結合トランスの電磁誘導作用により、前記1次側ユニットから2次側ユニットへ非接触で電力を供給する非接触給電装置において、前記1次側ユニットと2次側ユニットは、非磁性体からなる外筐の前記1次側鉄心と2次側鉄心の対向面を除く内側に箔状若しくは板状の銅またはアルミニウム等の金属部材を取り付けて構成した。
第3の局面によれば、第1,2の局面において、前記1次側ユニットは、これを構成する各種回路を前記外筐外部に着脱自在に別置の形態で備えて構成した。
第4の局面によれば、第3の局面において、前記各種回路は、銅やアルミニウム等の金属からなるケース内に収容して構成した。
請求項1記載の発明によれば、1次側ユニットと2次側ユニットの外筐を銅やアルミニウム等の金属によって形成し、前記外筐の1次側鉄心と2次側鉄心の対向位置に開口部を形成し、前記開口部内に非磁性体を嵌合して構成したので、前記1次側鉄心から放出された磁束は、前記非磁性体を通過して前記2次側鉄心に確実に鎖交するとともに、前記外筐は銅やアルミニウム等の金属からなるので、前記1次側鉄心から放出された磁束は、2次側鉄心に鎖交する方向以外は、前記外筐によって外部への通過が極力抑制され、例えば、1次側ユニットと固定電源等を接続する給電コードに漏出した磁束が鎖交して、供給電圧にノイズが発生する問題を確実に防止することができる。
請求項2記載の発明によれば、非磁性体からなる外筐の内側面に銅箔またはアルミニウム箔を貼り付けたり、或いは、銅板またはアルミニウム板等の金属板を取り付けることによって、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることができるとともに、前記外筐は、金属と非磁性体からなる結合構造ではなく、非磁性体による単一構造であるため、構造を簡素化して、製作時間の短縮化が図れるとともに、外観の美観性にも優れている。
請求項3記載の発明によれば、1次側ユニットを構成する各種回路を前記外筐の外部にこれと着脱自在に別置の形態で備えることによって、例えば、構造が相違する複数の1次側ユニットを択一的に選択することによって、前記各種回路を実装した単一の電気基板を利用して、複数の1次側ユニットを選択的に動作させることができる。さらに、前記各種回路を前記外筐の外部に備えることによって、前記外筐をコンパクトに構成することができ、非接触給電装置を使用する際、前記ユニットの設置自由度を拡大することができる。
請求項4記載の発明によれば、前記1次側ユニットと2次側ユニットを構成する各種回路を前記外筐の外部に備えるとともに、前記各種回路を収容するケースを銅またはアルミニウム等の金属によって構成することによって、前記1次側鉄心から放出される磁束が前記各種回路に鎖交して、悪影響を与えることを確実に阻止することができる。
1次側ユニットの1次側鉄心から放出される磁束が、前記1次側ユニットの外筐外部へ漏洩して、種々の問題を誘発することを確実に阻止することのできる非接触給電装置を簡易な構造により実現した。
以下、本発明の実施の形態を図1ないし図5により説明する。図1は、本発明の非接触給電装置の構成を示すブロック図であり、図1において、1は1次側ユニットであり、2は前記1次側ユニット1との間に所定の間隔を開けて対向配置されて使用される2次側ユニットを示している。
前記1次側ユニット1は、商用電源等の電源部3から供給される交流電圧を直流に変換する第1の整流平滑回路4と、前記第1の整流平滑回路4の出力を高周波の交番電流に変換して1次側巻線6に印加する駆動回路5、前記1次側巻線6を脚鉄部に巻回する1次側鉄心7から構成されており、これら各回路は外筐としてのケーシング8内に収容されて、給電コード9を介して前記電源部3から電力の供給を受ける。
一方、2次側ユニット2は、1次側ユニット1の1次側鉄心7と端部を突き合せて配置される2次側鉄心10と、該2次側鉄心10に巻回される2次側巻線11と、該2次側巻線11の出力に接続した第2の整流平滑回路12を具備して、外筐としてのケーシング13内に収容されている。そして、接続コード14を介して負荷15(直流負荷)を接続することにより、前記1次側ユニット1から供給された電力を前記負荷15に対して供給することができる。
図2は、前記非接触給電装置Aの使用状態の一例を示す側面図であり、前記1次側ユニット1と2次側ユニット2の間には、金属以外の介在物(ガラス窓等)16が介在している。このとき、前記1次側ユニット1と2次側ユニット2は、例えば、前記介在物16に設置する図示しない固定手段により取り付けられて、互いに対向配置される。
前記1次側ユニット1を組み立てる場合は、最初に、ABS樹脂やPBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂またはポリカードネート等、金属以外の非磁性体からなる薄肉矩形状に形成した小型の正面板17を用意する。前記正面板17の側面縦方向中途部には、後述するネジ部材の挿通孔を形成した固定鍔17aが、前記正面板17の平面部に対して後方へ段差を形成しつつ、側方へ張り出して具備されている。
次に、前記1次側ユニット1のケーシング8を構成する2種類の部材を準備する。1つは銅やアルミニウム等の金属からなる矩形状の薄平板8aであり、もう1つは、同じく銅やアルミニウム等の金属からなる略有底直方形状の収容部8bである。前記薄平板8aには、ケーシング8内に収容する前記1次側鉄心7が対向する位置(1次側鉄心7の正面位置)に前記正面板17の平面部と合致する形状の開口部18が形成されている。
一方、前記収容部8bには、その開口位置から側方へ突出する支持片19が具備されており、当該支持片19を利用して前記収容部8bは前記薄平板8aに対して揺動不能に結合される。
前記薄平板8aに正面板17を取り付ける場合は、前記薄平板8aに形成した開口部18内に前記正面板17の平面部を嵌め込むことにより、前記固定鍔17aを前記薄平板8aに当接させる。この状態で、図3に示すように、皿ネジ20を前記薄平板8aと前記正面板17に具備した固定鍔17aの各々に形成した挿通孔21a,21bに前記薄平板8aの一方面(図3の下方)側から挿入し、その先端部を前記正面板17に具備した固定鍔17aの上方に突出させる。
そして、前記固定鍔17aの上方に先端部を突出した前記皿ネジ20に締付ナット22を締付け固定することにより、前記正面板17を、その平面部が前記薄平板8aに形成した開口部18内に完全に嵌め込まれた状態で抜脱不能に確実に固定する。
次に、1次側鉄心7の脚鉄部を軸部23a内に穿設した図示しない中空部に収容・固定して、1次側巻線6を前記軸部23aの外周に所定巻回数巻装したコイルボビン23を、前記1次側鉄心7の端部が前記正面板17に当接するように当てがい、前記コイルボビン23のヨーク部に複数個形成した挿通孔24内に固定ボルト25を挿通して、前記正面板17の前記挿通孔24と対応する位置に形成した螺着孔26にその先端部をネジ止めすることによって、前記コイルボビン23に固定した1次側鉄心7を前記正面板17に確実に固定する。
つづいて、前記正面板17に固定した1次側鉄心7の周囲に銅またはアルミニウム等の金属からなる略矩形箱状のシールド27を被せることによって、前記1次側鉄心7を周囲と隔絶する。前記シールド27は、挿通孔28を挿通して前記正面板17に形成した螺着孔29に固定ボルト30を螺着することによって、前記正面板17に固定される。
一方、前記薄平板8aには、図1に示す1次側ユニット1を構成する各種回路を実装した電気基板31が、図4に示すように、固定ボルト32によって確実に固定されている。なお、図1に示す駆動回路5は、前記シールド27内に収容した前記1次側巻線6に電気的に接続されている。
さらに、前記収容部8bには、図3に示すように、前記1次側ユニット1を外部電源と接続する端子33が端子台34によって固定されている。したがって、収容部8bを前記薄平板8aに固定する場合は、前記電気基板31上の第1の整流平滑回路4を前記端子33に電気的に接続した後、前記収容部8bの開口部から側方へ延出した支持片19を前記薄平板8aに当接して、前記支持片19と薄平板8aの同一位置に形成した挿通孔35,36内に皿ネジ37を挿通し、当該皿ネジ37の先端部を前記薄平板8aと支持片19を介して締付ナット38で締め付けることにより、前記収容部8bと薄平板8aとを離隔不能に結合する。
そして、前記収容部8bに取り付けた端子33に前記給電コード9を接続することによって、前記1次側ユニット1はその組み立てを終了する。なお、2次側ユニット2の組み立てについては、前記1次側ユニット1の組み立てる場合と同様であるので、説明は割愛する。
図5は、組み立て終了後の前記1次側ユニット1または2次側ユニット2の外観を示す斜視図である。図5に示すように、前記1次側ユニット1と2次側ユニット2は、互いに対向する薄平板8a,13aの一部に開口部18を形成し、この開口部18内にABS樹脂やPBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂、ポリカーボネート等、金属以外の非磁性体からなる正面板17を嵌め込んで構成されている。
また、前記薄平板8a,13aは、銅やアルミニウム等の金属からなり、同様に、銅やアルミニウム等の金属からなる収容部8b,13bの支持片19と皿ネジ37、締付ナット38(図3参照)を利用して一体的に固定されている。
次に、前記非接触給電装置Aを使用する場合について、得られる効果とともに説明する。前記非接触給電装置Aを使用する場合は、まず、1次側ユニット1と2次側ユニット2を、図2に示すように、ガラス窓等の介在物16を介して、図示しない固定手段等を利用して対向配置させる。
この状態で、前記1次側ユニット1に接続した給電コード9を図示しない商用電源等の電源部3に接続し、1次側ユニット1に具備した図示しない起動スイッチを投入することによって、前記電源部3の電力を図1に示す第1の整流平滑回路4に供給する。
前記第1の整流平滑回路4は、供給された交流電圧を直流に変換して駆動回路5に出力し、該駆動回路5は前記第1の整流平滑回路4の出力を高周波の交番電流に変換して1次側巻線6に印加する。このとき、前記1次側巻線6は、1次側鉄心7の脚鉄部に巻回されているので、前記1次側巻線6に高周波の交番電流が印加されると、前記1次側鉄心7内に磁束が発生する。
前記1次側鉄心7に発生した磁束は、該1次側鉄心7の端部から図3ないし図5に示す薄平板8aに形成した開口部18内に嵌合した非磁性体からなる正面板17を良好に通過して、図2に示す窓ガラス等の介在物16を介した後、2次側ユニット2の薄平板13aに形成した開口部18内に嵌合した正面板17を確実に通過して、前記2次側ユニット2のケーシング13内に収容した2次側鉄心10に確実に鎖交する。
このとき、前記1次側鉄心7に発生した磁束は、その端部から放射状に外部に放出されて、1次側ユニット1の薄平板8aを通過しようとするが、前記薄平板8aは、前述したように、銅やアルミニウム等の金属によって構成されているので、この薄平板8aの磁気抵抗によって前記磁束の外部へ通過量(漏れ磁束量)は確実に抑制される。
この結果、前記ケーシング8の外部に漏れた磁束が、1次側ユニット1と電源部3間を接続する給電コード9に鎖交して、1次側ユニット1に供給される電力にノイズを発生させたり、また、図2に示すガラス窓等の介在物16を通過して、2次側ユニット2に到達した場合においても、前記2次側ユニット2を構成する銅やアルミニウム等の金属からなる薄平板13aによって2次側ユニット2のケーシング13内に鎖交する磁束量を確実に減少させることができるので、前記漏れ磁束がケーシング13内に収容した電気基板31上の各種回路に悪影響を及ぼすことを極力排除することができる。
つまり、1次側鉄心7から放出された磁束は、前記1次側鉄心7の正面位置に存在する非磁性体からなる正面板17と、ケーシング13を構成する非磁性体からなる正面板17を良好に通過して2次側鉄心10に確実に鎖交するとともに、銅やアルミニウム等の金属からなる薄平板8aと収容部8bによって、無用に外部へ漏出することが極力抑制される。
また、前記1次側ユニット1の薄平板8aを通過して僅かに外部へ漏出した漏れ磁束においても、図2に示す介在物16を通過した後、銅やアルミニウム等の金属からなる2次側ユニット2の薄平板13aの存在によって、ケーシング13内に鎖交することを確実に阻止することができるので、前記2次側ユニット2のケーシング13内に収容した電気基板31上の各種回路が前記漏れ磁束によって故障したり、不具合を生じることを完全に阻止することができる。
なお、前記1次側鉄心7から正面板17を良好に通過して、2次側鉄心10に鎖交した磁束は、前記2次側鉄心10の脚鉄部に巻回した2次側巻線11に交流電圧を誘起させる。
前記2次側巻線11に誘起された交流電圧は、図1に示す第2の整流平滑回路12に入力され、前記第2の整流平滑回路12は入力した交流電圧を直流電圧に変換した後、接続コード14にて接続された負荷15に供給し、前記負荷15を漏れ磁束によるノイズ等の影響を受けていない安定した電力によって動作させることができる。
つづいて、本発明の第2実施例を図6によって説明する。図6は第2実施例の非接触給電装置Bを示す正面図であり、図6の1次側ユニット1aにおいて、図4に示す第1実施例の1次側ユニット1と相違するところは、薄平板8aをABS樹脂やPBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂、または、ポリカーボネート等の非磁性体によって形成することと、1次側鉄心7の正面位置に正面板17を嵌め込む開口部18を形成しないことである。
この結果、前記1次側鉄心7を囲繞する銅またはアルミニウム等の金属からなるシールド27の下方に、銅またはアルミニウム等の金属からなる箔状または板状の漏れ磁束防止材39を取り付けて構成することが必要となる。
前記漏れ磁束防止材39を取り付ける場合は、1次側ユニット1aを組み立てる際に、箔状または板状の銅またはアルミニウム等からなる前記漏れ磁束防止材39を薄平板8aに、例えば、接着剤等を利用して貼り付け、この状態で、ケーシング8を構成する収容部8bの支持片19と前記薄平板8a間に前記漏れ磁束防止材39を挟持した後、皿ネジ31と締付ナット22を利用して固定すればよい。
こうすることで、前記1次側鉄心7に発生した磁束は、非磁性体からなる薄平板8aから図2に示すガラス窓等の介在物16を通過した後、前記1次側ユニット1aのケーシング8と同様に形成した2次側ユニット2aのケーシング13を構成する非磁性体の薄平板13aを通過して、前記ケーシング13内に収容された2次側鉄心10に鎖交する。
また、前記1次側鉄心7の漏れ磁束は、前記1次側ユニット1aのケーシング8を構成する薄平板8aに取り付けた箔状または板状の銅またはアルミニウム等からなる漏れ磁束防止材39によって外部へ漏出することを極力抑制することができ、かつ、僅かに外部へ漏出した漏れ磁束においても、2次側ユニット2aの薄平板13aに取り付けた銅またはアルミニウム等の金属からなる漏れ磁束防止材39によってケーシング13内に侵入することを確実に防止することができるので、前記1次側ユニット1aと電源部3とを結ぶ給電コード9や、2次側ユニット2aの電気基板31上に実装した各種回路に前記漏れ磁束が鎖交して悪影響を及ぼすことを確実に阻止することができる。
図7は、本発明の第3実施例における非接触給電装置Aの構造を説明する側面図である。つまり、図7に示す非接触給電装置Cは、図1に示す1次側ユニット1bを構成する各種回路を実装した電気基板39をケーシング8の外部に、これを内部に収容するケース40とともに別置の形態で備えている。
そして、前記ケース40内に収容した電気基板39は、図1に示す第1の整流平滑回路4に接続される第1の給電コード9aと、駆動回路5の出力に接続される第2の給電コード9bを備えて構成されており、第1の給電コード9aは、前記電源部3に接続可能に構成されている。
一方、1次側ユニット1bには、一方端を1次側巻線6に接続した第3の給電コード9cが接続されており、前記第3の給電コード9cの他方端は、前記第2の給電コード9bと抜き差し可能なコネクタを具備して構成されている。
図7に示す非接触給電装置Cは、前記1次側鉄心7に発生した磁束を、銅やアルミニウム等の金属からなるシールド27と収容部8bの両方によって外部への漏出を阻止することができる。さらに、前記電気基板39を収容するケース40を銅またはアルミニウム等の金属とすることで、前記ケース40内の電気基板39に取り付けた各種回路が前記漏れ磁束の悪影響を受けることを、より一層確実に防止することができる。
また、前記電気基板39をケーシング8の外部に備えることで、ケーシング8自体を小型化することができ、1次側ユニット1bを設置する際の自由度を拡大できる。さらに、前記電気基板39は、ケース40とともに1次側ユニット1bと着脱自在に構成されているので、例えば、構造が相違する複数の1次側ユニットを択一的に選択して前記電気基板39を接続することにより、利用者は、複数の1次側ユニットの各々に対応する電気基板39をそれぞれ用意する必要はなく、単一の電気基板39を利用して、複数の1次側ユニットを択一的に選択して動作させることが可能となる。
さらに、図7に示す2次側ユニット2bを構成する電気基板39をケーシング13の外部に別置の形態で備えることにより、前記1次側ユニット1b同様、2次側ユニット2bをコンパクトに形成して設置時の自由度を拡大するように構成してもよい。
なお、前述の非接触給電装置A〜Cは、図1に示す共振式に限らず、位相制御式等、その他の公知構造からなるものでもよい。また、前記2次側ユニット2,2a,2bに接続する負荷は直流負荷に限定されるものではなく、交流負荷であってもよいことは当然である。
以上説明したように、本発明の非接触給電装置A〜Cは、1次側ユニット1の1次側鉄心7から放出される磁束がケーシング8,13に形成した開口部18に嵌合した非磁性体からなる正面板17、若しくは、非磁性体からなるケーシング8,13を良好に通過して、2次側ユニット2の2次側鉄心10に確実に鎖交するとともに、2次側鉄心10に鎖交する方向以外の磁束は、銅やアルミニウム等の金属からなる薄平板8a,13aと収容部8b,13b、若しくは、薄平板8a,13aに取り付けた箔状または板状の銅やアルミニウム等の金属からなる漏れ磁束防止材39によって外部に漏出することを極力抑制することができる。この結果、前記漏れ磁束が給電コード9に鎖交して1次側ユニット1に供給される電力にノイズが発生したり、2次側ユニット2の電気基板31上に実装した各種回路に故障や不具合が発生することを確実に防止することができる。
また、前記1次側ユニット1の電気基板39を1次側ユニット1のケーシング8外部に、これを収容するケース40とともに別置の形態で配置することにより、前記電気基板39が1次側鉄心7から放出される磁束の悪影響を受けることを確実に阻止することができる。さらに、前記電気基板39を1次側ユニット1と着脱自在に構成することにより、複数の1次側ユニット1を択一的に選択して接続することにより、単一の電気基板39を利用して複数の1次側ユニット1を選択的に動作させることができる。
本発明の非接触給電装置の構成を示すブロック図である。 前記非接触給電装置の使用状態を示す側面図である。 前記非接触給電装置を構成する1次側ユニットおよび2次側ユニットの内部構造を示す横断面図である。 前記1次側ユニットおよび2次側ユニットを示す正面図である。 前記1次側ユニットおよび2次側ユニットを示す斜視図である。 本発明の第2実施例における1次側ユニットおよび2次側ユニットを示す正面図である。 本発明の第3実施例における非接触給電装置の構造を示す側面図である。
符号の説明
1,1a,1b 1次側ユニット
2,2a,2b 2次側ユニット
3 電源部
4 第1の整流平滑回路
5 駆動回路
6 1次側巻線
7 1次側鉄心
8,13 ケーシング
9 給電コード
9a〜9c 第1〜3の給電コード
10 2次側鉄心
11 2次側巻線
12 第2の整流平滑回路
14 接続コード
15 負荷
16 介在物
17 正面板
18 開口部
19 支持片
20,37 皿ネジ
21a,21b,24,28,35,36 挿通孔
22,38 締付ナット
23 コイルボビン
23a 軸部
25,30,32 固定ボルト
26,29 螺着孔
27 シールド
31 電気基板
33 端子
34 端子台
39 漏れ磁束防止部材
40 ケース
A〜C 非接触給電装置

Claims (4)

  1. 交番電流を印加する1次側巻線を巻装した1次側鉄心を収容してなる1次側ユニットと、前記1次側巻線と分離可能に構成した結合トランスの2次側巻線を巻装した2次側鉄心を収容してなる2次側ユニットを備え、前記結合トランスの電磁誘導作用により、前記1次側ユニットから2次側ユニットへ非接触で電力を供給する非接触給電装置において、前記1次側ユニットと2次側ユニットは、銅またはアルミニウム等の金属からなる外筐の前記1次側鉄心と2次側鉄心の対向位置に開口部を設け、かつ、前記開口部内に、該開口部と合致する金属以外の非磁性体を抜脱不能に嵌合して構成したことを特徴とする非接触給電装置。
  2. 交番電流を印加する1次側巻線を巻装した1次側鉄心を収容してなる1次側ユニットと、前記1次側巻線と分離可能に構成した結合トランスの2次側巻線を巻装した2次側鉄心を収容してなる2次側ユニットを備え、前記結合トランスの電磁誘導作用により、前記1次側ユニットから2次側ユニットへ非接触で電力を供給する非接触給電装置において、前記1次側ユニットと2次側ユニットは、非磁性体からなる外筐の前記1次側鉄心と2次側鉄心の対向位置を除く内側に、箔状または板状の銅またはアルミニウム等の金属部材を固着して構成したことを特徴とする非接触給電装置。
  3. 前記1次側ユニットは、これを構成する各種回路を前記外筐の外部にこれと着脱自在に別置の形態で備えたことを特徴とする請求項1,2記載の非接触給電装置。
  4. 前記各種回路は、銅またはアルミニウム等の金属からなるケース内に収容して構成したことを特徴とする請求項3記載の非接触給電装置。
JP2003334575A 2003-09-26 2003-09-26 非接触給電装置 Pending JP2005101392A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003334575A JP2005101392A (ja) 2003-09-26 2003-09-26 非接触給電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003334575A JP2005101392A (ja) 2003-09-26 2003-09-26 非接触給電装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005101392A true JP2005101392A (ja) 2005-04-14

Family

ID=34462220

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003334575A Pending JP2005101392A (ja) 2003-09-26 2003-09-26 非接触給電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005101392A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010070048A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Toyota Motor Corp 非接触受電装置、非接触送電装置、非接触給電システムおよび電動車両
JP2011135754A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Toyota Motor Corp 非接触受電装置およびその製造方法
JP4962620B2 (ja) * 2008-10-09 2012-06-27 トヨタ自動車株式会社 電動車両
JP2012526509A (ja) * 2009-05-07 2012-10-25 テレコム・イタリア・エッセ・ピー・アー エネルギーをワイヤレスに伝達するシステム
WO2012157114A1 (ja) * 2011-05-19 2012-11-22 トヨタ自動車株式会社 受電装置、送電装置および電力伝送システム
EP2953146A4 (en) * 2013-01-30 2016-04-06 Panasonic Ip Man Co Ltd NON-CONTACT ELECTRIC POWER TRANSMISSION EQUIPMENT
JP2016189663A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 株式会社パナソニックシステムネットワークス開発研究所 電磁界模擬装置
US9767955B2 (en) 2008-05-09 2017-09-19 Auckland Uniservices Limited Multi power sourced electric vehicle
JP2018033312A (ja) * 2017-10-31 2018-03-01 株式会社ヘッズ 耐水型非接触供給装置
KR20180088478A (ko) * 2007-05-10 2018-08-03 오클랜드 유니서비시즈 리미티드 멀티 전력을 공급받는 전기 자동차
JP2019176044A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 株式会社Lixil ワイヤレス給電用電気ユニット

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102128564B1 (ko) 2007-05-10 2020-07-01 오클랜드 유니서비시즈 리미티드 멀티 전력을 공급받는 전기 자동차
KR20180088478A (ko) * 2007-05-10 2018-08-03 오클랜드 유니서비시즈 리미티드 멀티 전력을 공급받는 전기 자동차
US9767955B2 (en) 2008-05-09 2017-09-19 Auckland Uniservices Limited Multi power sourced electric vehicle
JP2010070048A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Toyota Motor Corp 非接触受電装置、非接触送電装置、非接触給電システムおよび電動車両
JP2011072188A (ja) * 2008-09-18 2011-04-07 Toyota Motor Corp 非接触送電装置
JP2011091999A (ja) * 2008-09-18 2011-05-06 Toyota Motor Corp 非接触受電装置および非接触送電装置
JP4962620B2 (ja) * 2008-10-09 2012-06-27 トヨタ自動車株式会社 電動車両
US8651208B2 (en) 2008-10-09 2014-02-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Electrical powered vehicle
JP2012526509A (ja) * 2009-05-07 2012-10-25 テレコム・イタリア・エッセ・ピー・アー エネルギーをワイヤレスに伝達するシステム
US9130408B2 (en) 2009-12-25 2015-09-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Non contact-power receiving/transmitting device and manufacturing method therefor
JP2011135754A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Toyota Motor Corp 非接触受電装置およびその製造方法
JP5673810B2 (ja) * 2011-05-19 2015-02-18 トヨタ自動車株式会社 受電装置、送電装置および電力伝送システム
JPWO2012157114A1 (ja) * 2011-05-19 2014-07-31 トヨタ自動車株式会社 受電装置、送電装置および電力伝送システム
WO2012157114A1 (ja) * 2011-05-19 2012-11-22 トヨタ自動車株式会社 受電装置、送電装置および電力伝送システム
EP2953146A4 (en) * 2013-01-30 2016-04-06 Panasonic Ip Man Co Ltd NON-CONTACT ELECTRIC POWER TRANSMISSION EQUIPMENT
US9543065B2 (en) 2013-01-30 2017-01-10 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Noncontact electric power transmission equipment
JP2016189663A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 株式会社パナソニックシステムネットワークス開発研究所 電磁界模擬装置
JP2018033312A (ja) * 2017-10-31 2018-03-01 株式会社ヘッズ 耐水型非接触供給装置
JP2019176044A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 株式会社Lixil ワイヤレス給電用電気ユニット
JP7122137B2 (ja) 2018-03-29 2022-08-19 株式会社Lixil ワイヤレス給電用電気ユニット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6075433A (en) Power supply unit
US8373533B2 (en) Power module and circuit board assembly thereof
KR101153580B1 (ko) 라인 필터 및 이를 구비하는 평판 디스플레이 장치
JP2005101392A (ja) 非接触給電装置
US6429591B1 (en) Lamp socket and discharge lamp operating device
US7710231B2 (en) Ignition coil
JPH10214733A (ja) 放電灯ユニット
US5959407A (en) Vehicle lighting drive apparatus
CN103093940B (zh) 电源变压器插头及其组装方法
KR101422930B1 (ko) 코일 부품 및 이를 구비하는 디스플레이 장치
JP6003703B2 (ja) 電源装置
JPH06258350A (ja) 電流検出ユニット及びリレーターミナル
KR200156390Y1 (ko) 전자렌지용 hvt장치
WO2016136568A1 (ja) 回路装置および電力伝送システム
JPH10208949A (ja) インバータトランス
JP3344954B2 (ja) ボビンと別体の端末ホルダを用いるコイル部品
JP2005158990A (ja) 漏電検出用電流トランス
CN217362252U (zh) 一种光伏箱式变压器弧光保护装置
US20010022548A1 (en) Transformer having insulation means formed by a mounting plate suitable for a printed circuit
JP4414051B2 (ja) 電源装置
KR20100047770A (ko) 트랜스포머의 보빈구조
KR20100005218U (ko) 피씨비 삽입형 트랜스포머용 보빈
KR100556615B1 (ko) 전자레인지
JP2006149172A (ja) 電力供給装置
JP2004320845A (ja) 電源装置およびその製造方法