JP2002216395A - 光記録媒体、光記録媒体用原盤、光記録媒体原盤の製造装置、光記録再生装置 - Google Patents

光記録媒体、光記録媒体用原盤、光記録媒体原盤の製造装置、光記録再生装置

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JP2002216395A
JP2002216395A JP2001009841A JP2001009841A JP2002216395A JP 2002216395 A JP2002216395 A JP 2002216395A JP 2001009841 A JP2001009841 A JP 2001009841A JP 2001009841 A JP2001009841 A JP 2001009841A JP 2002216395 A JP2002216395 A JP 2002216395A
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wobbling
amplitude
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Somei Endo
惣銘 遠藤
Katsuhiko Otomo
勝彦 大友
Yasuhiro Shiyuuda
育弘 秀田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 狭トラックピッチ化して記録密度の向上を達
成しても、ビートを発生することなく安定してウォーブ
ル信号を再生することを実現する。 【解決手段】 ウォーブリンググルーブ71と、その隣
り合うウォーブリンググルーブ71どうしの間のランド
72とに、光磁気記録によるデータを書き込むことが可
能であるように設定されている。ウォーブリンググルー
ブ71は、その溝の両側面を異なった振幅量でウォーブ
ルするように設けられている。またさらには、その溝の
異なった振幅量でウォーブルする両側面を、トラック方
向で同位相にウォーブルさせるようにしている。このよ
うな両側面の異なった振幅量は、さらに望ましくは、
3.3〜40%に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体、光記
録媒体用原盤、光記録媒体原盤の製造装置、光記録再生
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光記録媒体は、各種の信号化された情報
を光学的に再生可能に記録するものである。例えばコン
パクトディスクやレーザディスク等のように、データに
対応したエンボスピットがディスク基板にあらかじめ形
成されている再生専用の光ディスクや、ミニディスク
(Mini Disc ;MD)等のように磁気光学効果を利用し
てデータの記録や再生を行うように設定された光磁気デ
ィスクや、DVD(Digital Versatile Disc)等のよう
に記録層の相変化を利用して情報(データ)の記録・再
生を行うように設定された相変化型光ディスクなど、種
々の記録方式のものがある。
【0003】光磁気ディスクや相変化型光ディスクのよ
うに、記録される情報を書き換え可能に設定された光記
録媒体では、ピットのような離散的な形状ではなく連続
した溝状のグルーブが、記録トラックに沿って形成され
ている。このグルーブは、主としてトラッキングサーボ
制御のために設けられた、言わば案内溝である。このグ
ルーブ同士の間の部分は、グルーブの底よりも表面寄り
に隆起していることからランドと呼ばれている。
【0004】グルーブが形成された光記録媒体では一般
に、プッシュプル信号を用いてトラッキングサーボ制御
が行われる。そのプッシュプル信号は、光記録媒体に向
けて光ビームを照射し、その光記録媒体で反射された光
をトラック中心に対して対称に配置された2つの光検出
器によって検出し、それら2つの光検出器からの出力の
差に基づいて得ることができる。
【0005】ところで、本願出願人による特許第296
0018号には、MDのデータ記録部であるウォーブリ
ングワイドグルーブを、22.05[kHz]と5[M
Hz]とを重畳させた信号によって形成する方法が提案
されている。その形成方法では、22.05[kHz]
のFM変調信号は、アドレスのウォーブル情報を記録す
るためのもので、5[MHz]の信号は、その振幅量に
よってグルーブの幅を広げるためのものである。このよ
うな形成方法によって、ウォーブリングワイドグルーブ
は、溝の両側面がウォーブリング(規則的に蛇行)した
形状に形成されている。このウォーブリングワイドグル
ーブを光記録媒体に形成することにより、データ記録部
がワイドグルーブ(幅広)となり、ADIPのウォーブ
ル信号の安定的な再生やMO信号の安定的な記録再生を
実現することができる。
【0006】また、特許第2854187には、グルー
ブの両側面のうちの片側のみをウォーブリングさせ、他
方の側はウォーブリングさせないでストレートに(円弧
状に)するという技術が提案されている。この技術によ
れば、グルーブのウォーブリングにアドレス情報を担持
させる(盛り込む)ことが可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ウォーブリ
ンググルーブが形成された光記録媒体では、記録密度を
より高いものとすると共に、ウォーブル信号を安定して
再生できるようにすることが望まれる。
【0008】しかしながら、上記の特許第285418
7に提案されたようなグルーブの片側のみをウォーブリ
ングさせた光記録媒体では、他方のウォーブリングしな
い側面がアドレス情報を担持させるためには用いられて
いないので、両側面をウォーブリングさせた場合のウォ
ーブリング信号量と比べて半分程度になり、ウォーブル
信号の安定した再生が困難である場合があるという問題
点があった。
【0009】また、ウォーブリング信号量を増大させて
ウォーブル信号の安定的な再生を達成することが望まれ
る。ところが、グルーブの両側面をウォーブリングする
ように形成し、かつ記録密度のさらなる向上を達成する
ためにはトラックピッチを狭くすることが必要である
が、そのように狭トラックピッチ化すると、ウォーブリ
ングの位相がずれている場合などに特に顕著に、隣り合
うウォーブリングどうしの間でウォーブル信号にビート
が発生し、これに起因して、ウォーブル信号の安定した
再生が困難なものとなるという問題点があった。
【0010】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、狭トラックピッチ化して記録密度の
向上を達成しても、ビートを発生することなく安定して
ウォーブル信号を再生することが可能である光記録媒体
を提供することにある。また、その光記録媒体に記録再
生を行うための光記録再生方法およびそれに用いられる
光記録装置、その光記録媒体を複製する際に用いられる
光記録媒体製造用原盤を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による光記録媒体
または光記録媒体用原盤は、円盤状の基板の表面にグル
ーブが連続した溝状のトラックを成すように形成されて
おり、そのグルーブのトラックに沿って情報を読み取り
可能に設定された光記録媒体であって、前述のグルーブ
が、その溝の両側面を異なった振幅量でウォーブルする
ように設けられたウォーブリンググルーブとなってい
る。
【0012】本発明による他の光記録媒体または光記録
媒体用原盤は、円盤状の基板の表面にグルーブが連続し
た溝状のトラックを成すように形成されており、そのグ
ルーブのトラックに沿って情報を読み取り可能に設定さ
れた光記録媒体であって、前述のグルーブが、その溝の
両側面を異なった振幅量で同位相にウォーブルするよう
に設けられたウォーブリンググルーブとなっている。
【0013】本発明による光記録媒体用原盤の製造装置
は、円盤状の原盤の表面に連続したトラックを成すグル
ーブをパターニングする光記録媒体用原盤の製造装置で
あって、低周波信号と高周波信号とを重畳してなる制御
信号に基づいて、露光用の光ビームまたはレーザビーム
を光記録媒体用原盤の表面に対して相対的に進行させな
がらその進行方向に対して交差する方向に所定の周期で
振らせて、グルーブの両側面が異なった振幅量で同位相
にウォーブルするウォーブリンググルーブとなるように
パターニングを行うものである。
【0014】本発明による光記録再生装置は、溝の両側
面のウォーブル振幅量が異なるように設定されたウォー
ブリンググルーブを有しており、そのウォーブリンググ
ルーブとランドとの両方に情報が記録可能であるように
設定されている光記録媒体に対して、情報の記録および
/または再生を行う光記録再生装置であって、ウォーブ
リンググルーブに光スポットを追従させる手段と、ウォ
ーブリンググルーブに前記光スポットを追従させながら
ウォーブル信号を検出する手段とを備えたものである。
【0015】本発明による光記録媒体、光記録媒体用原
盤、光記録媒体原盤の製造装置、光記録再生装置では、
グルーブが、その溝の両側面を異なった振幅量でウォー
ブルするように設けられたウォーブリンググルーブとな
っている。またさらには、その溝の異なった振幅量でウ
ォーブルする両側面を、トラック方向で同位相にウォー
ブルさせるようにしている。このような両側面の異なっ
た振幅量は、さらに望ましくは、3.3〜40%に設定
する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0017】[光磁気ディスク]図1は、本発明の一実
施の形態に係る光磁気ディスクの概要構成を表したもの
である。この光磁気ディスクは、いわゆるMD3フォー
マットの規格に準拠して、磁気光学効果によりデータの
記録再生が行われるように設定された、円盤状の光記録
媒体である。
【0018】ガラスまたはポリメチルメタクリレート
(PMMA)あるいはポリカーボネート(PC)などか
らなるディスク基板2の上に、光磁気記録が行われる記
録部3と、その記録部3の表面ほぼ全面を覆って保護す
る保護層4とが、この順で積層形成されている。記録部
3は、図示は省略したが、例えば、SiN(窒化シリコ
ン)からなる第1の誘電体膜、TeFeCo合金からな
る垂直磁気記録膜、SiNからなる第2の誘電体膜、A
l合金からなる反射膜などが、順次に積層されて形成さ
れたものである。保護層4は、記録部3の上に、例えば
紫外線硬化樹脂をスピンコートして形成されたものであ
る。なお、記録部3や保護層4の形成材料は、上記の例
のみには限定されないことは言うまでもない。記録部3
の材質としては、光磁気記録を効果的に行うことが可能
なものであればどのようなものでもよく、また保護層4
は記録部3を効果的に保護することが可能などのような
ものでもよい。
【0019】図2は、この光磁気ディスクの表面に形成
された記録領域を拡大して示したものである。ウォーブ
リンググルーブ71と、その隣り合うウォーブリンググ
ルーブ71どうしの間のランド72とに、光磁気記録に
よるデータを書き込むことが可能であるように設定され
ている。
【0020】ウォーブリンググルーブ71は、一方の側
面(図2で右側の側壁面)の振幅量が±15 [n
m]、他方(図2で左側の側壁面)の側面の振幅量が例
えば±0.5[nm]、±1.5[nm]、±3.0
[nm]、±6.0[nm]のいずれかに設定されてお
り、ウォーブリンググルーブ71の溝の長手方向に実質
的に一定周期で同位相にウォーブル(蛇行)するように
形成されている。また、トラックピッチは、例えば1.
2[μm]、ウォーブリンググルーブ71およびランド
72の実質的な書き込み可能領域の幅は、どちらも0.
60[μm]程度と設定されている。ここで、隣り合う
トラックどうしのウォーブル中心間の距離を、トラック
ピッチと呼ぶものであることは言うまでもない。
【0021】この光磁気ディスクでは、ウォーブリング
グルーブ71の平均幅とランド72の平均幅とがほぼ等
しくなるように設定されているランドアンドグルーブフ
ォーマット(Land and Groove Format)であるため、ト
ラッキングサーボ制御を行うために十分なレベルのプッ
シュプル信号が得られるように設定されている。ここ
で、プッシュプル信号は、光磁気ディスクに光ビームを
照射して反射された光を、トラック中心に対して対称に
配置された2つの光検出器(図示省略)A,Bによって
検出し、それら2つの光検出器A,Bからの出力SA ,
SB の差(SA −SB )に基づいて得ることができる。
また、このときの反射光量は、それら2つの光検出器
A,Bからの出力SA ,SB の和(SA +SB )に基づ
いて検出することができる。検出された反射光量の情報
(SA +SB によって得られる和信号)は、光ビームの
スポットがウォーブリンググルーブ71をその幅方向に
横切る移動する際などに、どれだけのトラックを跨いだ
かを検出するために用いられるもので、一般にクロスト
ラック信号と呼ばれる。
【0022】このように、ウォーブリンググルーブ71
の両側面を異なった振幅量で同位相にウォーブルするよ
うに設けて、そのウォーブリンググルーブ71にアドレ
ス情報を担持させた(付加した、または盛り込んだ)こ
とにより、ウォーブリンググルーブ71の片側の側面の
みをウォーブルさせた場合と比較して、ウォーブリング
信号量を3.3%〜40%増大させることができる。し
かも、両側面のウォーブルを同位相とし、またその片方
の振幅量を±15[nm]、他方の振幅量を最大±6.
0[nm]と異なる振幅に設定しているので、ウォーブ
リンググルーブ71の両側面をウォーブルさせるように
形成しても、十分な信号量を得ることができ、また情報
の記録や再生の際にウォーブリング信号に生じるビート
を軽減または解消することができ、安定した記録や再生
を行うことが可能となる。
【0023】また、ウォーブリンググルーブ71の両側
面の振幅量の異なるどちらのウォーブルからも、トラッ
キングサーボ制御を行うために十分なプッシュプル信号
を得ることができるので、安定的に確実なトラッキング
を行うことが可能となる。
【0024】[レーザカッティング装置およびそれによ
る原盤製作]上記の光磁気ディスクを例えば射出成形装
置などによって製造する際には、その原盤(光記録媒体
製造用原盤)が用いられるが、その原盤の製作は、図3
に示したようなレーザカッティング装置によって行われ
る。
【0025】このレーザカッティング装置は、ガラス基
板11の上に塗布されたフォトレジスト12を露光し
て、ウォーブリンググルーブ71などの平面的パターン
の潜像を形成するものである。
【0026】原盤製作プロセスでは、まず、フォトレジ
スト12を塗布されたガラス基板11が回転駆動装置
(図示省略)のターンテーブル17の上に載置される。
フォトレジスト12を露光する工程では、フォトレジス
ト12が塗布されたガラス基板11がターンテーブル1
7によって図中矢印Mで示したように回転駆動されると
共に、移動光学テーブル18が平行移動しながらフォト
レジスト12にレーザビーム30を照射することによ
り、ガラス基板11上のフォトレジスト12のほぼ全面
に亘って所望のパターンが露光される。
【0027】なお、具体的には、この露光の際のレーザ
ビーム30に対するターンテーブル17による原盤の相
対的な回転速度(線速度)は、例えば0.91[m/
s]に設定するとも共に、その1回転ごとに例えば1.
20[μm]ずつなどトラックピッチ分の距離を移動光
学テーブル18が平行移動するように設定すればよい。
ただし、回転速度やトラックピッチの絶対値はこれらの
みには限定されないことは言うまでもない。
【0028】さらに詳細には、レーザ光源系として、レ
ーザ光を出射するレーザ光源13、そのレーザ光源13
から出射されたレーザ光の強度を調整するためのEOM
(Electro Optical Modulator ;電気光学変調器)1
4、そのEOM14から出射されたレーザ光を透過光と
反射光とに分割するBS(Beam Splitter ;ビームスプ
リッタ)16、EOM14から出射されるレーザ光の光
軸上に配置された検光子15、その検光子15を通って
きたレーザ光を受光するPD(Photo Detector;光検出
器)19、EOM14に対して信号電界を印加して、そ
のEOM14から出射されるレーザ光の強度をフィード
バック制御するAPC(Auto Power Controller ;オー
トパワーコントローラ)20を備えている。
【0029】レーザ光源13としては、例えば、波長λ
が351[nm]のKr(クリプトン)レーザなど、短
波長のレーザ光を出射可能であるものが望ましい。ただ
しこれのみには限定されないことは言うまでもない。
【0030】レーザ光源13から出射されたレーザ光
は、APC20の制御されて駆動されるEOM14によ
って所定の光強度に調整されて検光子15に入射する。
ここで、検光子15はS偏光の検光子15であるから、
この検光子15を透過してきたレーザ光はS偏光とな
る。
【0031】レーザ光源13から出射され、EOM14
を経て、BS16および検光子15を透過して直進して
来たレーザ光はPD19に受光され、そのPD19によ
って光強度が検出される。その光強度の情報を担持して
なる信号が、PD19からAPC20に送出される。そ
の信号を受けて、APC20は、PD19で受光される
レーザ光の強度が一定になるように制御信号をEOM1
4に入力してその信号電界を調整する。このようにして
レーザ光源系の自動光量制御を行って、EOM14から
出射されるレーザ光の強度が一定になるようにすること
ができる。
【0032】一方、BS16で反射されたレーザ光が、
平行ビームのまま、さらに反射ミラー21で反射されて
向きを変えて、移動光学テーブル18内のAOD(Acou
sticOptical Deflector;音響光学偏向器)48へと導
かれる。
【0033】移動光学テーブル18は、AOD48、駆
動回路50、反射ミラー22、ビーム拡大レンズ55お
よび対物レンズ54を備えている。AOD48は、1つ
の音響光学素子46とその光軸方向前後に配置されたウ
ェッジプリズム47,49とを備えており、それらは音
響光学素子46の格子面とウェッジプリズム47,49
とがブラッグの回折条件を満たすと共に光軸の水平高さ
を変化させることのないように配置されている。音響光
学素子46としては、酸化テルル(TeO2 )を好適に
用いることができる。このAOD48は、駆動回路50
から与えられるDC信号に基づいて制御されて、レーザ
光の強度変調を行うように設定されている。
【0034】駆動回路50は、電圧周波数制御器51に
よって高周波信号が与えられる。また、その電圧周波数
制御器51には外部から制御信号が与えられる。制御信
号は、例えば、周波数84.672[kHz]の正弦波
状の信号に5[MHz]の正弦波状の信号を重畳させた
波形となる。84.672[kHz]の正弦波によって
ウォーブリンググルーブ71の平面的パターンを蛇行さ
せ、5[MHz]の正弦波の振幅量によってウォーブリ
ンググルーブ71の平面的パターンの溝幅を広げる。
【0035】その制御信号によってAOD48が制御さ
れて、そのAOD48内の音響光学素子46におけるブ
ラッグの回折角度が変化し、レーザビーム30にアドレ
ス情報を担持するウォブリングを発生させる。このと
き、レーザビーム30は、スポットが一定となるように
制御されつつ、原盤上に集光される。
【0036】さらに詳細には、次式に示したように、原
盤上に照射するレーザビーム30の半径よりも小さい振
幅となるように偏光周波数の空間周波数を調節して多重
露光することにより、ウォーブリンググルーブ71の幅
を広げることができる。すなわち、原盤上を相対的に移
動するレーザビーム30の線速度をv、偏光周波数を
f、原盤上に照射するレーザビーム30の直径をDとす
ると、v/f≦Dとなるように設定する。例えば、v=
0.91[m/s]、D=0.35[μm]に設定した
場合、fを2.6[MHz]以上(f≧2.6[MH
z])にすることで、ウォーブリンググルーブ71の幅
を広げることができる。
【0037】図4は、上記のようにしてウォーブリング
グルーブ71の両側面に振幅量の異なるウォーブルが同
位相で形成されるようにするための露光方法の概要を模
式的に示したものである。また、図5は、それによって
得られるウォーブリンググルーブ71の概要構成を模式
的に示したものである。
【0038】外部基準電圧が与えられ、外部から入力さ
れる電圧に比例した出力が得られるD/Aコンバータを
用意し、それに例えば5[MHz]の2倍のクロックパ
ルスを入力すると共に、100%出力と50%出力とに
それぞれ相当するレベルデータを繰り返し入力する。外
部基準電圧は、低周波ウォーブル信号に基準電圧Vsの
50%に相当するオフセットが与えられたものとする。
一例として、外部基準電圧Voは、Vo=Vs ×0.5
(直流)+低周波ウォーブル信号(10%pp)のよう
にする。必要に応じて出力信号にDCオフセットを与え
て直流成分を除去する。
【0039】このようにすることにより、高周波信号波
形の正側(これが図4で右側の側面を規定するものとな
る)のエンベロープは10%ppとなる一方、負側(こ
れが図4で左側の側面を規定するものとなる)のエンベ
ロープは5%ppとなり、高周波信号波形の正側と負側
とのエンベロープ波形の振幅の比が2:1となるような
制御信号を得ることができる。なお、このエンベロープ
波形の振幅の比は上記のような2:1のみには限定され
ないことは言うまでもない。
【0040】なお、D/Aコンバータに与える2つのレ
ベルデータの比率を種々変更することによって、エンベ
ロープ波形の変調度を変化させることができる。また、
一方のレベルデータを負電圧に相当するものとすること
により、負側の位相を正側の位相と反転させて、ウォー
ブリンググルーブ71の両側面のウォーブルを互いに逆
位相にすることなども可能である。また、外部基準電圧
として与えられる直流オフセット電圧を変更することに
よって高周波信号の振幅を変更することなども可能であ
る。
【0041】上記のようにして形成された制御信号は、
フォトレジスト12の露光時には、電圧周波数制御器5
1から露光パターンに応じた信号として駆動回路50に
入力される。それに基づいて、駆動回路50がAOD4
8を駆動して、フォトレジスト12を露光するためのレ
ーザビーム30に光学偏光が施され、上記のような両側
面が異なった振幅量で同位相にウォーブルするウォーブ
リンググルーブ71の平面的パターンを原盤のフォトレ
ジスト12に露光することができる。
【0042】具体的には、例えば、ウォーブリンググル
ーブ71を周波数84.672[kHz]でウォーブル
させてアドレス情報を担持させるようにする場合には、
例えば中心周波数が224[MHz]の高周波信号を用
いて84.672[kHz]にFM変調した低周波信号
と5 [MHz]にした高周波信号とを重畳させて得た
制御信号を、電圧周波数制御器51から駆動回路50に
入力する。この入力された信号に基づいて、駆動回路5
0がAOD48の音響光学素子46のブラック角を変化
させることにより、レーザビーム30に音響光学的に偏
光を施して、両側面が異なった振幅量で同位相にウォー
ブルした形状のパターンを露光することができるように
する。
【0043】このようにしてAOD48で音響光学的に
偏光を施されたレーザビーム30は、ビーム拡大レンズ
55によって所定のビームスポット径に調節され、反射
ミラー22で反射されて対物レンズ54へと導かれ、そ
の対物レンズ54によって原盤上のフォトレジスト12
上に、図4に模式的に示したように、ウォーブリンググ
ルーブの溝方向に対して交差する方向に振らせながら照
射する。これにより、原盤上のフォトレジスト12に、
1つのウォーブリンググルーブ71の両側で振幅量が異
なっておりかつ同位相にウォーブルしたパターンを含ん
だ潜像が形成される。このように1つのビームスポット
を、低周波信号と高周波信号とを重畳してなる制御信号
に基づいて、周期的に異なった振幅で振らせることで、
両側面で異なった振幅量のウォーブリンググルーブの平
面的パターンを露光するようにしたので、1つのウォー
ブリンググルーブ71の両側のウォーブルを別々のビー
ムスポットを用いて露光する場合のような両側のウォー
ブルに位相のずれ(あるいは同期ずれ)が生じることな
く、両側のウォーブルを確実に同位相に露光することが
できる。
【0044】なお、対物レンズ54は、より微細なルー
プパターンを高精度に形成することができるようにする
ために、NA(開口数)が大きい方が望ましい。具体的
には、NAが0.9あるいはそれ以上の対物レンズ54
が好適である。
【0045】このようにして、原盤上のフォトレジスト
12が露光されて潜像が形成されると、それに続いて、
原盤に現像処理を施して、露光した部分のレジスト12
を溶解させて現像を行う。さらに詳細には、図示しない
現像機のターンテーブル上に未現像の原盤を載置し、タ
ーンテーブルごと回転させつつ原盤の表面に現像液を滴
下して、レジスト12を現像することができる。
【0046】続いて、図示しない無電界めっき装置を用
いるなどして、原盤のレジスト12からなる凹凸パター
ン上にニッケル(Ni)薄膜による導電体膜を形成す
る。この導電体膜が形成された原盤を図示しないめっき
装置に装着するなどして、電気めっき法により、導電体
膜上に例えば300±5[μm]程度のニッケルめっき
層を形成する。
【0047】続いて、このニッケルめっき層を原盤から
カッタあるいは剥離用スキージ等で剥離し、さらにその
ニッケルめっき層が形成されていた面上に残留している
レジスト12をアセトン等の溶剤で洗浄して、射出成形
用金型などに組み込まれるスタンパ(図示省略)を得る
ことができる。
【0048】そのスタンパを用いて、フォトポリマー法
(いわゆる2P法)により、原盤の表面に形成されたウ
ォーブリンググルーブ71等の微小な凹凸を、ベースプ
レート1の表面上に転写する。具体的には、例えば、ま
ず原盤の凹凸パターンが形成された表面上にフォトポリ
マーを平坦に塗布して、フォトポリマー層7を形成す
る。次に、そのフォトポリマー層7の上に、気泡や塵埃
などが混入しないようにしながら、例えば屈折率が1.
52以下で1.2[mm]厚のガラス製のベースプレー
ト1を密着させる。そして、紫外線を照射してフォトポ
リマー層7を硬化させ、そのフォトポリマー層7をベー
スプレート1と共に原盤から剥離することにより、原盤
の表面の微小な凹凸がフォトポリマー層7に転写された
ディスク基板2を形成することができる。
【0049】そして、図示しないスパッタリング装置等
を用いて、記録部3として、図1の断面図に示したよう
なディスク基板2の記録面上に、窒化シリコン(Si3
4)からなる第1の誘電体膜、TbFeCoまたはD
yFeCoあるいはGdFe等からなる磁壁移動検出膜
(DWDD;Domain Wall Displacement Detection fil
m )、窒化シリコンからなる第2の誘電体膜、アルミニ
ウム合金(Al−Ti)からなる反射膜を、この順に成
膜した後、その反射膜の上に、基板の表面(上面)ほぼ
全面を覆うように2Pレジンを例えばスピンコート法な
どによって平滑に塗布し、それをUVランプの光照射に
よって硬化させるなどして保護層4を形成する。このよ
うにして、本実施の形態に係る光磁気ディスクを完成す
ることができる。
【0050】なお、ここでは原盤に形成されたウォーブ
リンググルーブ71などの凹凸パターンをより精確にデ
ィスク基板2に転写できる方法として、フォトポリマー
法を用いる場合について説明したが、ディスク基板2を
さらに大量に高能率で量産する場合などには、ポリメチ
ルメタクリレートやポリカーボネートなどのような透明
樹脂を射出成形することによっても、表面にウォーブリ
ンググルーブ71などの凹凸パターンが形成されたディ
スク基板2を製造することが可能であることは言うまで
もない。
【0051】また、この光磁気ディスクにおけるベース
プレート1や記録部3や保護層4などの各種部位の形成
材料は、上記のみには限定されず、その他にも各種の材
料を用いることが可能である。
【0052】[実施例]上述のような原盤を用いた製造
方法により、ウォーブリング振幅量などを種々に変えた
複数の評価用光磁気ディスクを製造して、その各々の記
録・再生機能を評価した。
【0053】そのような評価用光磁気ディスクの評価実
験を行うにあたり、まず、それらの原盤を作製した。そ
の原盤の製造工程では、露光用のレーザビームのパワー
を種々に変化させて、そのパワーごとでグルーブ幅がど
のように変化するのかについてを確認した。より具体的
には、露光用のレーザビームのパワーを、0.9、1.
1、1.45に設定し、そのそれぞれの場合ごとで、形
成された原盤のウォーブリンググルーブ71の溝幅を、
電子顕微鏡を用いて測定した。その結果、溝幅は、上記
のパワーに対応してそれぞれ562[nm],622
[nm],682[nm]となった。また、一方の側面
の振幅量をいずれのディスクも±15 [nm]とし、
他方の側面の振幅量は、±0.5[nm]、±1.5
[nm]、±3.0 [nm]、±6.0[nm]と、
各ディスクごとで異なるようにした。
【0054】このようにして製作された原盤を用いて、
上述したようなフォトポリマー法によりディスク基板2
を形成し、さらにその表面に記録部3や保護層4などを
形成して、それぞれの評価用光磁気ディスクを製造し
た。
【0055】以上のようにして製造した各評価用光磁気
ディスクについて、ウォーブルアドレス信号の再生特
性、光磁気記録層の記録再生特性を、それぞれ測定し
た。この測定には、レーザ光の波長λ=650[n
m]、対物レンズのNA=0.52の光ピックアップを
用いて、ウォーブリンググルーブ71およびランド72
の両方に1−7変調で記録再生を行った。
【0056】その結果、全種類の評価用光磁気ディスク
で、ウォーブルアドレス信号の安定した再生が可能であ
ることが確認された。
【0057】また、ウォーブリンググルーブ71の一方
の側面の振幅量が±15[nm]、他方の側面の振幅量
が±6.0[nm]の評価用光磁気ディスクで、光磁気
記録層における記録再生特性の代表値(パラメータ)と
してジッターを計測したところ、図6に示したような結
果となった。すなわち、グルーブ幅が562[nm]の
場合には、ランド72におけるジッターは10.5%、
ウォーブリンググルーブ71におけるそれは9.5%と
なった。また、グルーブ幅が622[nm]の場合に
は、ランド72におけるジッターは9.5%、ウォーブ
リンググルーブ71におけるそれは8.5%となった。
また、グルーブ幅が682[nm]の場合には、ランド
72におけるジッターは10.0%、ウォーブリンググ
ルーブ71におけるそれは8.5%となった。いずれの
場合も、記録再生特性は十分に安定したものとなった。
また、他方の側面の振幅量が±6.0[nm]未満の場
合には、理論的にもさらに安定した記録再生特性が得ら
れることが想定されるが、実際に、ジッターを代表値と
して測定された記録再生特性は、さらに安定したものと
なることが確認された。
【0058】この実験結果により、ウォーブリンググル
ーブ71の一方の側面の振幅量が一定の±15[nm]
であるのに対して、他方の側面の振幅量が最小0.5
[nm]から最大6.0[nm]までの、いずれの場合
にも、安定した記録再生特性が得られたことから、ウォ
ーブリンググルーブ71の両側面の振幅量のうち大きい
方の振幅量に対する小さい方の振幅量の比率を3.3%
から40%の範囲内に設定することによって安定的な記
録再生特性を得ることが可能であることが、確認され
た。
【0059】なお、本発明の技術は、ウォーブル振幅量
が溝の両側面で異なるように形成することが可能な光記
録媒体およびその原盤ならびにその製造方法ならびに光
記録装置に広く適用可能である。
【0060】また、データの書き換えを何度も繰り返し
行うことが可能に設定された書換型光記録媒体や、追記
は可能であるが消去は不可であるように設定された追記
型光記録媒体、あるいは、あらかじめデータが書き換え
不可に書き込まれている再生専用型光記録媒体などに適
用可能である。
【0061】また、データの記録方式としても、再生専
用のものや、磁気光学的効果を利用してデータの記録再
生を行う磁気光学方式のもの、あるいは記録層の相変化
を利用してデータの記録再生を行う相変化方式のものな
ど、いずれの記録方式のものでも適用可能である。
【0062】また、データが記録される領域がランドの
みに設定されている光記録媒体やグルーブのみに設定さ
れている光記録媒体、あるいはランドおよびグルーブの
両方に記録可能に設定されている光記録媒体など、いず
れの場合にも、本発明は適用可能である。あるいは、エ
ンボスピットとウォーブリンググルーブとが1つのディ
スク内に併設されているものなどにも適用可能である。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし6
のいずれかに記載の光記録媒体または請求項7ないし1
2のいずれかに記載の光記録媒体用原盤または請求項1
3ないし15のいずれかに記載の光記録媒体用原盤の製
造装置または請求項16に記載の光記録再生装置によれ
ば、グルーブが、その溝の両側面を異なった振幅量でウ
ォーブルするように設けられたウォーブリンググルーブ
となっている。またさらには、その溝の異なった振幅量
でウォーブルする両側面を、トラック方向で同位相にウ
ォーブルさせるようにしたので、狭トラックピッチ化し
て記録密度の向上を達成しても、ビートを発生すること
なく安定してウォーブル信号を再生することが可能とな
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る光磁気ディスクの
概要構成を示した図である。
【図2】図2に示した光磁気ディスクの表面に形成され
た記録領域を拡大して表した図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る光磁気ディスク用
の原盤を製作するためのレーザカッティング装置の概要
構成を示した図である。
【図4】ウォーブリンググルーブの両側面に振幅量の異
なるウォーブルを同位相で形成するための露光方法の概
要を模式的に示した図である。
【図5】図4に示した露光方法によって得られるウォー
ブリンググルーブの概要構成を模式的に示した図であ
る。
【図6】評価用光磁気ディスクの記録再生特性の代表値
としてジッターを計測した結果を表した図である。
【符号の説明】
1…ベースプレート、2…ディスク基板、3…記録部、
4…保護層、7…フォトポリマー層、71…ウォーブリ
ンググルーブ、72…ランド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秀田 育弘 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D029 KB03 WA02 WB11 5D090 AA01 BB01 CC01 CC14 DD03 GG03 GG09 5D118 BA01 BB06 BB09 BC08 CA14 CC04 CC12 CD03 CG02 5D121 AA02 AA09 BB26

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面にグルーブが溝状のトラック
    を成すように形成されており、前記グルーブのトラック
    に沿って情報を読み取り可能に設定された光記録媒体で
    あって、 前記グルーブが、その溝の両側面を異なった振幅量でウ
    ォーブルするように設けられたウォーブリンググルーブ
    であることを特徴とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記ウォーブリンググルーブが、前記溝
    の両側面のうちの振幅の大きい方の側面の振幅量に対す
    る振幅の小さい方の振幅量の比率を3.3%ないし40
    %の範囲内のいずれかの値に設定してなるものであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の光記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記ウォーブリンググルーブの溝に情報
    を記録可能であると共に、隣り合うウォーブリンググル
    ーブの間のランドにも情報を記録可能であるように設定
    されていることを特徴とする請求項1記載の光記録媒
    体。
  4. 【請求項4】 基板の表面にグルーブが溝状のトラック
    を成すように形成されており、前記グルーブのトラック
    に沿って情報を読み取り可能に設定された光記録媒体で
    あって、 前記グルーブが、その溝の両側面を異なった振幅量で同
    位相にウォーブルするように設けられたウォーブリング
    グルーブであることを特徴とする光記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記ウォーブリンググルーブが、前記溝
    の両側面のうちの振幅の大きい方の側面の振幅量に対す
    る振幅の小さい方の振幅量の比率を3.3%ないし40
    %の範囲内のいずれかの値に設定してなるものであるこ
    とを特徴とする請求項4記載の光記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記ウォーブリンググルーブの溝に情報
    を記録可能であると共に、隣り合うウォーブリンググル
    ーブの間のランドにも情報を記録可能であるように設定
    されていることを特徴とする請求項4記載の光記録媒
    体。
  7. 【請求項7】 基板の表面にグルーブが溝状のトラック
    を成すように形成されており、前記グルーブのトラック
    に沿って情報を読み取り可能に設定された光記録媒体を
    製造するために用いられる光記録媒体用原盤であって、 前記グルーブが、その溝の両側面を異なった振幅量でウ
    ォーブルするように設けられたウォーブリンググルーブ
    であることを特徴とする光記録媒体用原盤。
  8. 【請求項8】 前記ウォーブリンググルーブが、前記溝
    の両側面のうちの振幅の大きい方の側面の振幅量に対す
    る振幅の小さい方の振幅量の比率を3.3%ないし40
    %の範囲内のいずれかの値に設定してなるものであるこ
    とを特徴とする請求項7記載の光記録媒体用原盤。
  9. 【請求項9】 前記ウォーブリンググルーブの溝に情報
    を記録可能であると共に隣り合うウォーブリンググルー
    ブどうしの間のランドにも情報を記録可能である光記録
    媒体を製造するように設定されていることを特徴とする
    請求項7記載の光記録媒体用原盤。
  10. 【請求項10】 基板の表面にグルーブが溝状のトラッ
    クを成すように形成されており、前記グルーブのトラッ
    クに沿って情報を読み取り可能に設定された光記録媒体
    用原盤であって、 前記グルーブが、その溝の両側面を異なった振幅量で同
    位相にウォーブルするように設けられたウォーブリング
    グルーブであることを特徴とする光記録媒体用原盤。
  11. 【請求項11】 前記ウォーブリンググルーブが、前記
    溝の両側面のうちの振幅の大きい方の側面の振幅量に対
    する振幅の小さい方の振幅量の比率を3.3%ないし4
    0%の範囲内のいずれかの値に設定してなるものである
    ことを特徴とする請求項10記載の光記録媒体用原盤。
  12. 【請求項12】 前記ウォーブリンググルーブの溝に情
    報を記録可能であると共に隣り合うウォーブリンググル
    ーブ同士の間のランドにも情報を記録可能である光記録
    媒体を製造するように設定されていることを特徴とする
    請求項10記載の光記録媒体用原盤。
  13. 【請求項13】 原盤の表面にトラックを成すグルーブ
    をパターニングする光記録媒体用原盤の製造装置であっ
    て、 低周波信号と高周波信号とを重畳してなる制御信号に基
    づいて、露光用の光ビームまたはレーザビームを光記録
    媒体用原盤の表面に対して相対的に進行させながらその
    進行方向に対して交差する方向に所定の周期で振らせ
    て、前記グルーブの両側面が異なった振幅量で同位相に
    ウォーブルするウォーブリンググルーブとなるように前
    記潜像を形成することを特徴とする光記録媒体用原盤の
    製造装置。
  14. 【請求項14】 前記両側面のウォーブルを同位相に保
    ちつつ、そのウォーブルの振幅量を前記両側面で独立し
    て制御することを特徴とする請求項13記載の光記録媒
    体用原盤の製造装置。
  15. 【請求項15】 前記ウォーブリンググルーブが、前記
    溝の両側面のうちの振幅の大きい方の側面の振幅量に対
    する振幅の小さい方の振幅量の比率を3.3%ないし4
    0%の範囲内のいずれかの値に設定されていることを特
    徴とする請求項13記載の光記録媒体用原盤の製造装
    置。
  16. 【請求項16】 溝の両側面のウォーブル振幅量が異な
    るように設定されたウォーブリンググルーブを有し、そ
    のウォーブリンググルーブとランドとの両方に情報が記
    録可能であるように設定されている光記録媒体に対し
    て、前記情報の記録および/または再生を行う光記録再
    生装置であって、 前記ウォーブリンググルーブに光スポットを追従させる
    手段と、 前記ウォーブリンググルーブに前記光スポットを追従さ
    せながらウォーブル信号を検出する手段と、 を備えたことを特徴とする光記録再生装置。
  17. 【請求項17】 溝の両側面のウォーブル振幅量が異な
    るように設定されたウォーブリンググルーブを有し、そ
    のウォーブリンググルーブまたはランドのうちいずれか
    一方に情報が記録可能であるように設定されている光記
    録媒体に対して、前記情報の記録および/または再生を
    行う光記録再生装置であって、 前記ウォーブリンググルーブに光スポットを追従させる
    手段と、 前記ウォーブリンググルーブに前記光スポットを追従さ
    せながらウォーブル信号を検出する手段と、 を備えたことを特徴とする光記録再生装置。
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