JP2002214925A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JP2002214925A
JP2002214925A JP2001009810A JP2001009810A JP2002214925A JP 2002214925 A JP2002214925 A JP 2002214925A JP 2001009810 A JP2001009810 A JP 2001009810A JP 2001009810 A JP2001009810 A JP 2001009810A JP 2002214925 A JP2002214925 A JP 2002214925A
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Zenji Abe
善治 阿部
Masaru Sato
優 佐藤
Masato Sakurai
政人 桜井
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健一郎 浅古
Hirosuke Tokuda
裕亮 徳田
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泰弘 津雪
Toshihiko Numazu
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はいわゆるタンデム式カラープリンタ
に関し、特に廃トナーボトル(廃トナー回収容器)を効
率良く利用する方法を提供するものである。 【解決手段】 廃トナーボトルにある程度定期的に衝撃
を与えることで、廃トナーボトル内の廃トナーが山を形
成するのを防ぐとともに、(廃トナーを)平滑化して、
廃トナーボトルの利用効率を良くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はいわゆるタンデム方
式のカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来から粉末トナーを使用する画像形成装
置では、現像時に発生する廃トナーを回収するため、廃
トナー専用の回収容器を設けていた。そして、廃トナー
の回収方法としては、ゴムなどのブレードを用いて転写
体から掻き落とし、回収容器に自然落下させる方法が一
般的に用いられている。
【0003】また、従来は転写ベルトの端部を補強する
目的で、補強ビードが設けられていた。しかし、この補
強ビードだけでは、長期の寿命に耐えるものがなかっ
た。また、従来より、カラー画像形成装置において両面
印字を行う場合には、表面をいったん定着してから、裏
面を印字することになっていた。定着には、ヒートロー
ルが一般的に使用されており、いったん定着を通過する
と、用紙の含有水分が失われ、印字前に比べると抵抗値
が高くなっていた。
【0004】また、従来より、カラー画像形成装置に用
いる転写搬送ベルトとしては、例えば厚みが150μ
m、表面抵抗値が1011〜1014Ω/□のものが使われ
ていた。また、従来は、反射型濃度センサにより感光体
上、または中間転写体上、搬送ベルト上のトナー濃度を
測定し、現像バイアスなどを可変として濃度安定化をは
かる電子写真方式を用いた画像形成装置がある。このよ
うな画像形成装置においては、反射型濃度センサの調整
は感光体、中間転写体、または搬送ベルト上でのトナー
有り/トナー無しでセンサーの感度のダイナミックレン
ジを広く取れるように調整していた。
【0005】また、従来の電子写真方式プリンタにおけ
る濃度センサーは、トナーがセンサー上に付着して誤動
作してしまうことがあった。また、従来の画像形成装置
には、JAM処理などのときに通常圧接している定着ロ
ーラ対を解除させる機構が装備されている。この定着ロ
ーラ対の圧接を解除させる機構はおもにオペレータ自身
が操作を行うものであった。
【0006】また、従来の画像形成装置におけるベルト
分離方式においては、非接触にできなくもないが、ベル
トに対する用紙の吸着が強い用紙では、ベルトと分離爪
の間に用紙が入り込む場合があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の第1の従来技術
においては、現像時に発生する廃トナーの回収用に用い
られる専用の回収容器(以下では廃トナーボトルとい
う)内に廃トナーが山を形成して蓄積されていた。すな
わち、この従来の廃トナーの回収方法は、転写体から掻
き落としたトナーを自然落下のみで回収しているので、
回収されたトナーは廃トナーボトル内で粉体特有の安定
角度(B)を保ちながら山を形成していく。
【0008】この状態が続いて、この山が搬入口付近ま
で蓄層されると、実際には、廃トナーボトルはその容量
をほとんど使用していないにもかかわらず、容量満杯と
検知されてしまう。そして、このことにより、廃トナー
ボトルの容量を最大限に有効活用できないという問題が
あった。
【0009】また、上述の第2の従来技術における従来
の転写ベルトは、転写性能を維持する目的でフッ素系材
料にカーボンを分散させ中抵抗化している。補強ビード
は、耐摩耗特性を維持する目的で、ウレタン系材料で構
成され、それぞれアクリル系粘着剤で接合され、使用さ
れている。このように、転写ベルトと補強ビートは、異
なる材料でつくられているので、異種材料での接着強度
維持の問題がある。実際、長期間使用すると、転写ベル
トから補強ビート端部は剥がれてしまう。
【0010】また、上述の第3の従来技術においては、
両面印字の際に、表面をいったん定着してから裏面を印
字する場合に、用紙の抵抗値が変化していた(図35、
図36)。図35において、環境N/Nのもとで、用紙
の種類(64gの重さの用紙(実線)と156gの重さ
の用紙(破線))ごとに定着通過前と定着通過直後で、
抵抗値の変化を測定している。ここで、環境N/Nは、
常温/常湿を示していて、その値は具体的には25℃/
50%である。また、表面印字率0%は、白印字である
ことを示す。また、黒丸は表面抵抗を、黒三角は体積抵
抗をそれぞれ示している。また、図36において、64
gの重さの用紙を用いて、環境(N/N(実線)とL/
L(破線))ごとに定着通過前と定着通過直後で抵抗値
の変化を測定している。
【0011】ここで、環境N/Nは、常温/常湿を示し
ていてその値は具体的には25℃/50%である。ま
た、環境L/Lは、低温/低湿を示していてその値は具
体的には10℃/20%である。また、表面印字率0
%、黒丸、黒三角の意味は上述した通りである。上記図
35、図36の測定結果により、用紙の抵抗(表面抵抗
と体積抵抗の両方)は、用紙の重さにも環境にもよら
ず、定着通過直後の方が定着通過前より大きくなること
がわかる。このように、定着後に用紙の抵抗値が大きく
なった場合、転写電流は流れにくくなり、転写が弱いこ
とによる画像カスレが生じていた。
【0012】また、上述の第4の従来技術においては、
両面印字を行う場合に画像跳びが発生し、良好な両面印
字画像が得られなかった。これは、用紙がはじめの片面
印字時に定着を通過するとき、用紙中の水分が減少し用
紙抵抗が高くなるためである。図37は、環境(N/N
(実線)とL/L(破線))により、搬送ベルトの片面
印字の際の表面抵抗(図中、黒丸で示される)と、体積
抵抗(図中、黒三角で示される)が定着通過前と定着通
過直後とでどのように変化するかを測定したものであ
る。同図から、表面抵抗と体積抵抗のいずれについて
も、定着通過直後の方が定着通過前よりも値が大きくな
っていることが判明する。
【0013】このため、次の裏面印字のとき高抵抗のま
ま印字されるため、転写による用紙帯電が非常に高く、
用紙が搬送ベルトから分離する際の放電が強くなり、画
像跳びが発生するものと考えられている。また、上述の
第5の従来技術においては、図38に示すように、濃度
センサの出力のダイナミックレンジが広くとれるよう
に、トナー有りレベル(A)とトナー無しレベル(B)
を調整していた。このような場合、搬送ベルト13の光
沢性の経時変化に対しては濃度センサのキャリブレーシ
ョン時の光量を調整することで対応できる。しかし、搬
送ベルト13の光沢性が一部変化するような場合、すな
わち、図39に示すように、紙づまりなどで、ユーザが
搬送ベルト13に触れたとき(図39のDの部分に触れ
たとき)、その触れた部分の光沢性が変化する場合は、
Dの部分の出力が濃度センサの最大出力(C)を越える
ため、飽和し、濃度測定を正しく行えなくなってしま
う。
【0014】また、上述の第6の従来技術においては、
濃度センサにはクリーナ機構は設けられておらず、プリ
ンタのルーフオープン時にトナーが飛散した場合や、プ
リントをつづけた場合などに濃度センサ上にトナーが付
着していた。そして、このことで、濃度センサが誤動作
して画像障害やエラーが発生し、プリンタが停止してし
まっていた。
【0015】また、上述の第7の従来技術においては、
JAM処理などのときに通常圧接している定着ローラ対
を解除させる機構が装備されていた。しかし、この定着
ローラ対の圧接を解除する操作をオペレータ自身が行う
ことにより、JAM処理後に、定着ローラ対の圧接状態
への復帰を忘れてしまうという操作ミスが起こるという
問題があった。
【0016】また、上述の第8の従来技術においては、
搬送ベルトと分離爪の間に用紙が入り込む場合があり、
その場合にはJAMとなっていた。一方、単純な接触方
式では、分離爪のエッジより搬送ベルト表面に乗ってい
るトナーを回収してしまい、分離爪の先端にトナー溜ま
りができてしまっていた。これは、用紙の裏汚れの原因
ともなっていた。また、分離爪を搬送ベルトに接触させ
る方式の場合、分離爪の食い込み方を強くすると、分離
爪が搬送ベルトに食い込み破損障害になりやすかった。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題は、請求項1 〜
6 記載の発明によれば、少なくとも一つが回転力を供給
され互いに離間配置された第1、第2ローラと、該第
1、第2ローラ間に掛け渡され給紙部から給送された転
写材を吸着して前記第1ローラ側から前記第2ローラ側
へ搬送すべく搬送部を有して循環させられる搬送ベルト
と、該搬送ベルトの搬送部の外周面上の前記転写材に少
なくともその一つが接触するように該搬送部の外周面に
沿って並設された複数の像担持体と、該複数の像担持体
上にそれぞれ所定の異なる色のトナー像を形成するため
のトナー像形成手段と、前記搬送ベルトの搬送部を介し
て前記複数の像担持体と対向すべく搬送ベルトにより囲
まれた空間内に配置され、少なくとも一つの像担持体か
らトナー像を前記転写材に転写する複数の転写手段と、
前記搬送ベルトの搬送部以外の外周面位置で該外周面上
に付着した付着物を除去するクリーナと、除去された付
着物を収容するクリーナボトルとを有するベルトクリー
ニング機構と、該ベルトクリーニング機構のクリーナボ
トルを所定のタイミングで振動を与えて収容する前記付
着物の偏った堆積を均一化するクリーナボトル振動手段
とを備えたカラー画像形成装置を提供することによって
達成できる。
【0018】ここで、上記クリーナは、搬送ベルト上に
付着した廃トナーを除去するものである(以下では、廃
トナー除去装置とよぶ)。また、クリーナボトルとは、
この廃トナーを収容するものである(以下ではクリーナ
ボトルのことを廃トナーボトルとよぶ)。また、所定の
タイミングとは、印刷色モード切替時(すなわち、モノ
クロからカラーへの印刷色モードの変更、または、カラ
ーからモノクロへの印刷色モードの変更のことである)
をさしている。この印刷色モード切替時には、請求項5
のように印刷色モード切替軸に装備されている一文字型
カムが回転して廃トナーボトルを振動させる場合と、請
求項6のようにベルト移動機構によるベルト移動により
廃トナーボトルを振動させる場合とがある。
【0019】また、上記課題は、請求項7 記載の発明に
よれば、少なくとも一つが回転力を供給され互いに離間
配置された第1、第2ローラと、該第1、第2ローラ間
に掛け渡され給紙部から給送された転写材を吸着して前
記第1ローラ側から前記第2ローラ側へ搬送すべく搬送
部を有して循環させられる搬送ベルトと、該搬送ベルト
の搬送部の外周面上の前記転写材に少なくともその一つ
が接触するように該搬送部の外周面に沿って並設された
複数の像担持体と、該複数の像担持体上にそれぞれ所定
の異なる色のトナー像を形成するためのトナー像形成手
段と、前記搬送ベルトの搬送部を介して前記複数の像担
持体と対向すべく搬送ベルトにより囲まれた空間内に配
置され、少なくとも一つの像担持体からトナー像を前記
転写材に転写する複数の転写手段と、前記搬送ベルトを
補強する補強ビードと、を備えたカラー画像形成装置に
おいて、前記補強ビードの前記搬送ベルトからの剥がれ
を防止するため補強部材の一端を前記補強ビードの上面
に貼付し、他端を前記補強ビードの下面に貼付すること
を特徴とするカラー画像形成装置を提供することによっ
て達成することができる。
【0020】また、上記課題は、請求項12記載の発明に
よれば、少なくとも一つが回転力を供給され互いに離間
配置された第1、第2ローラと、該第1、第2ローラ間
に掛け渡され給紙部から給送された転写材を吸着して前
記第1ローラ側から前記第2ローラ側へ搬送すべく搬送
部を有して循環させられる搬送ベルトと、該搬送ベルト
の搬送部の外周面上の前記転写材に少なくともその一つ
が接触するように該搬送部の外周面に沿って並設された
複数の像担持体と、該複数の像担持体上にそれぞれ所定
の異なる色のトナー像を形成するためのトナー像形成手
段と、前記搬送ベルトの搬送部を介して前記複数の像担
持体と対向すべく搬送ベルトにより囲まれた空間内に配
置され、転写電圧の印加に基づいて少なくとも一つの像
担持体からトナー像を前記転写材に転写する複数の転写
手段と、該複数の転写手段によりトナー像が転写された
前記転写材を前記搬送ベルトから受け継いで搬送しつつ
加熱することにより前記トナー像を前記転写材に定着す
る定着手段と、該定着手段により前記転写材の一面にト
ナー像の定着された前記転写材を両面印字用搬送手段を
介して前記搬送ベルトに受け渡して再度前記転写材の他
面に印字処理を行うべく前記像担持体および前記各手段
を制御する両面印字制御手段と、印刷状況ごとの転写電
圧印加設定値を記憶する記憶手段と、印刷色モード切替
手段と、使用環境を検出するセンサと、を備えるカラー
画像形成装置において、前記印刷色モード切替手段によ
り印刷色モードはカラーかモノクロのいずれか1つに設
定されていて、転写電圧切替制御手段は、この印刷色モ
ードと印刷状況の変化と、に応じて、前記記憶手段に記
憶されている転写電圧印加設定値から適切な値を選択し
て前記転写手段の転写電圧印加設定値とするカラー画像
形成装置を提供することによって達成できる。
【0021】ここで、上記転写電圧印加設定値は、上記
記憶手段に記憶されていて、印刷状況の変化に合わせ
て、記憶手段中のテーブルから適切な値をその都度読み
出すものとする。印刷状況とは、上記転写材の表面にト
ナー像を転写するか裏面にトナー像を転写するかという
情報や、上記転写材の種類や、上記センサの検知情報を
いう。また、上記センサの検知情報とは、具体的には、
装置内部の温度/湿度のことをさす。温度と湿度の間に
相関関係がある程度あるのであれば、例えば温度のみを
参照して環境を代表することも可能だろう。
【0022】また、上記課題は、請求項16記載の発明に
よれば、転写搬送ベルトにおいて、その表面抵抗値およ
び体積抵抗値が一定の範囲内にあるものを用いることに
よって達成可能である。また、上記課題は、請求項19記
載の発明によれば、濃度センサを備えるカラー画像形成
装置において、反射対象物の光沢性の一部変化により、
この濃度センサのトナー無し出力が、飽和しないように
調整されることを特徴とするカラー画像形成装置を提供
することによって達成可能である。
【0023】ここで、反射対象物の光沢性の一部変化と
は、転写搬送ベルトの一部を手で触れたときなどに発生
する。また、上記課題は、請求項20記載の発明によれ
ば、濃度センサと濃度センサクリーナとを備えるカラー
画像形成装置において、フロントカバークローズからフ
ロントカバーオープンへの状態の移行を契機として、前
記濃度センサクリーナが移動して前記濃度センサからト
ナーを掻き取ることを特徴とするカラー画像形成装置を
提供することにより達成可能である。
【0024】ここで、上記濃度センサクリーナとして
は、除去用スポンジやワイパーブラシを想定している。
また、上記課題は、請求項23記載の発明によれば、画像
形成部に造形されたカム曲線と、転写/定着部に装備さ
れた圧接解除レバーと、定着ローラ対とを備えるカラー
画像形成装置において、前記画像形成部がオープン状態
で前記圧接レバーが圧接解除状態にあるとき、前記画像
形成部をセット状態にすることで、前記カム曲線と前記
圧接解除レバーが接触して前記圧接解除レバーがセット
位置に移動し、この移動により、前記定着ローラ対と前
記圧接解除レバーとが圧接状態に復帰することを特徴と
するカラー画像形成装置を提供することによって達成可
能である。
【0025】また、上記課題は、請求項24記載の発明に
よれば、分離爪に第2ローラに接触するように分離シー
トを組み合わせることによって達成可能である。
【0026】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施の形態を図面を
参照しながら説明する。 <第1の実施形態>図1はいわゆるタンデム方式のカラ
ープリンタの例である。同図において、プリンタ装置は
図示しないケーブルによってパーソナルコンピュータな
どのホスト機器に接続されている。
【0027】プリンタ装置は装置本体上部Aと装置本体
下部Bによって構成され、装置本体上部Aには、図示し
ない操作パネルが配設され、またその上面には、印字用
紙の排紙部も形成されている。プリンタ装置の内部構成
は、画像形成部1、両面印刷用搬送ユニット2、および
給紙部3で構成されている。ここで、画像形成部1は、
4個の画像形成ユニット4〜7を並設した構成であり、
同図の紙面右側から左側に向かってマゼンダ(M)、シ
アン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の順に配
設されている。この中で、マゼンダ(M)、シアン
(C)、イエロー(Y)の画像形成ユニット4〜6は、
減法混色によりカラー印刷を行う構成であり、ブラック
(K)の画像形成ユニット7は、モノクロ印刷に使用す
る。
【0028】ここで、上記各画像形成ユニット4〜7
は、それぞれドラムセットC1とトナーセットC2で構
成され、現像容器に収納されたトナーの色を除いて同じ
構成である。したがって、イエロー(Y)用の画像形成
ユニット6を例にして、構成を説明する。ドラムセット
C1には、感光体ドラム10、帯電器11a、クリーナ
11eなどが収納され、またドラムセットC1の上方に
は印字ヘッド11bが配置されている。トナーセットC
2には、現像ロール11cやトナーが収納されている。
【0029】感光体ドラム10は、その周面が例えば有
機光導電性材料で構成され、感光体ドラム10の周面近
傍には、帯電器11a、印字ヘッド11b、現像ロール
11c、転写器11d、クリーナ11eが順次配設され
ている。感光体ドラム10は、矢印方向に回動し、ま
ず、帯電器11aからの電荷付与により、感光体ドラム
10の周面に一様に帯電する。そして、印字ヘッド11
bからの印字情報にもとづく光書き込みにより、感光体
ドラム10の周面に静電潜像を形成し、現像ロール11
cによる現像処理により、トナー像を形成する。このと
き、感光体ドラム10の周面に形成されるトナー像は、
トナーセットC2に収納したイエロー(Y)色のトナー
による。このようにして、感光体ドラム10の周面に形
成されるトナー像は、感光体ドラム10の矢印方向の回
動に伴って転写器11dの位置に達し、感光体ドラム1
0の真下を矢印方向に移動する用紙に転写される。な
お、上記転写器には後述する転写電圧が印加される。
【0030】また、上記各画像形成ユニット4〜6を構
成するドラムセットC1、およびトナーセットC2は、
それぞれ装置本体に対して着脱自在に構成される。一
方、用紙の搬送は、前述の給紙部3を構成する給紙カセ
ット8、待機ロール12、搬送ベルト13、駆動ロール
14などで構成され、給紙コロ15の回動により、給紙
カセット8から搬出された用紙は、待機ローラ対12ま
で送られ、さらに、トナー像に一致するタイミングで搬
送ベルト13上に送られ、各転写器11dに達する。そ
して、各転写器11dにおいてトナー像が転写され、ト
ナー像が転写された用紙は搬送ベルト13の移動にした
がって、搬送ベルト13上を矢印方向に移動し、定着ユ
ニット16において熱定着処理が施される。
【0031】また、用紙の上面には、上記イエロー
(Y)のトナー像のみならず、マゼンダ(M)、および
シアン(C)のトナー像も転写され、前述の減法混色に
したがった色の印刷が行われる。なお、上述の用紙は給
紙カセット8から搬出される用紙のみならず、MPFト
レー9から供給される用紙も含まれ、この場合には、用
紙は給紙コロ9aによって搬入され、前述の経路によっ
て印刷処理が行われる。
【0032】また、上記定着ユニット16は、熱ローラ
16a、圧接ローラ16bおよびオイル塗布ローラ16
cで構成され、用紙が上述の熱ローラ16aと圧接ロー
ラ16bの間を狭持搬送される間、用紙に転写された例
えば複数色のトナー像は溶融して用紙に熱定着する。ま
た、オイル塗布ローラ16cは、熱ローラ16a周面に
離型性オイルを塗布するとともに熱ローラ16aに残る
トナーを除去する機能を有する。なお、定着ユニット1
6によってトナー像が定着された用紙は切換フラップ2
1を介して上方、または、紙面左方向に搬送される。
【0033】一方、両面印刷用搬送ユニット2は、装置
本体に対して着脱自在に構成され、本例のプリンタ装置
によって両面印刷を行う際、装着するユニットであり、
内部に複数の逆搬送ローラ対20aから20eが配設さ
れている。両面印刷の場合には、上記切換フラップ21
によって一旦上方に用紙が送られ、例えば用紙の後端が
搬送ロール22に達したとき、用紙の搬送を停止し、さ
らに用紙を逆方向に搬送する。この制御によって、用紙
は点線で示す位置に設定された両面印刷用搬送ユニット
2の用紙搬送路に搬入され、逆搬送ローラ対20a〜2
0eによって用紙が逆方向に送られ、待機ローラ対12
に達し、前述したように、トナー像と一致するタイミン
グで転写部に送られ、トナー像が用紙の裏面に転写され
る。
【0034】ここで、本例のプリンタ装置はさらに、上
記待機ローラ対12の下流側に吸着ローラ23が設けら
れている。また、この吸着ローラ23には、吸着バイア
ス電圧が印加される。また、同図に示す40は後述する
廃トナー除去装置を示している。また、同図に示す30
は後述する分離爪30である。
【0035】図2は、上記構成のプリンタ装置における
回路ブロック図である。図2において、回路ブロック
は、インターフェイスコントローラ(以下I/Fコント
ローラという)55、プリンタコントローラ56、プリ
ンタ印字部57、CPU58、ROM59、操作パネル
61、EEPROM62で構成されている。I/Fコン
トローラ55は、ホスト機器から供給される印字データ
をビットマップデータに変換し、フレームメモリ60に
展開する。フレームメモリ60は、マゼンダ(M)、シ
アン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)ごとに記
憶エリア(60M,60C,60Y,60K)が設定さ
れ、対応するエリアに各色のデータが展開される。
【0036】フレームメモリ60に展開されたデータは
プリンタコントローラ56に出力され、CPU58の制
御にしたがってプリンタ印字部57に出力される。この
とき、マゼンダ(M)、シアン(C)、イエロー
(Y)、ブラック(K)の各色のデータは、それぞれ対
応する印字ヘッド11bに供給される。
【0037】なお、ROM59には、本例のシステムプ
ログラムが記憶され、CPU58は、このシステムプロ
グラムに従って処理を行う。図3は、上記構成のプリン
タ装置において、搬送ベルト13の側方下部に設けられ
た廃トナーボトルの構成を説明する斜視図である。ま
た、図4は、廃トナーボトル38が1点を回転軸42に
より固定され、他点を長穴可動軸43により固定されて
いるところを示している。さらに、図5は、一文字型カ
ム41が図示しない印刷色切替軸とともに回転して廃ト
ナーボトル38へ衝撃を与えるところが示されている。
【0038】図3において、廃トナーボトル38は、転
写装置の手前に(横に)配置され、現像過程で発生した
廃トナーを廃トナー除去装置40により、送り込まれて
いる。このため、図3においては、廃トナー除去装置4
0は、搬送ベルト上から廃トナーを除去する過程と、廃
トナーボトル38の回収口のところまで廃トナーを搬送
する過程とを含むことになる。また、図4に示すよう
に、廃トナーボトル38は、完全に固定されずに、1点
を回転軸42により固定し、他点を長穴可動軸43によ
り可動としている。
【0039】廃トナー除去装置40により廃トナーボト
ル38に運び込まれた廃トナー39は、図5に示すよう
に、自然落下により蓄層され、安定角度 (B)を保ち
ながら山を形成していく。この状態がつづいて、この山
が搬入口A付近まで、蓄層されると、実際には、容量を
ほとんど使用していないにもかかわらず、容量満杯と検
知されてしまう。
【0040】本例においては、印刷色モード切替装置の
回転軸に装着された一文字型カム41がこの回転軸とと
もに回転することにより、廃トナーボトル38に衝撃を
与え、蓄層されている廃トナー39の山を崩し、平滑化
する。このような廃トナー39の(自然落下による)蓄
層と、(衝撃を与えることによる)平滑化を繰り返すこ
とにより、廃トナーボトル38の容量を効率よく利用し
て廃トナー39を回収することが可能となる。
【0041】また、本発明においては、印刷色モード切
替装置は、印刷色モード切替時(カラー/モノクロ)以
外にも、画像形成装置の電源投入時や、ソフトリセット
時にも回転するように構成されている。このため、使用
者が特別な意識を持たなくても、ある程度定期的に廃ト
ナーボトル38に衝撃を与えて、廃トナーボトル38内
に蓄層されている廃トナー39を平滑化することが可能
である。
【0042】また、以上の説明においては、廃トナーボ
トル38は、転写/搬送ユニットの横に配置されていた
が、図6〜図8に示すように、廃トナーボトル38を、
転写/搬送ユニットの下に配置するように構成すること
も可能である。この場合も、上述したように、一文字型
カム41は、印刷色モード切替軸と連動して回転し、廃
トナーボトル38に衝撃を与えて揺動させる(図8参
照)。
【0043】なお、廃トナーボトルが転写装置の下につ
いている場合は、廃トナー除去装置40は、搬送ベルト
13上から廃トナー39を除去した後、廃トナーボトル
38の回収口へ廃トナーを自然落下させればよいので、
この図6〜図8の廃トナー除去装置は、厳密には図2の
廃トナー除去装置のように廃トナーを搬送する過程を含
んではいない。また、図8に示すように、一文字型カム
41の位置は、廃トナーボトル38の上方についていて
もかまわない。
【0044】また、以上の説明において、廃トナーボト
ル38は、印刷色モード切替軸の回転に連動して回転す
る一文字型カム41により衝撃を受けて揺動していた
が、この他にも例えば、図7に示すように、印刷色モー
ド切替時にベルト移動機構による搬送ベルト13の移動
に連動して左右に揺動してもよい。なお、図7の場合に
は、一文字型カムは必要ではない。
【0045】このように、本発明の第1の実施形態で
は、従来は自然落下により蓄層され、山を形成していた
廃トナーに対して、ある程度、定期的に衝撃を与えるこ
とにより、この山を平滑化することにより廃トナーボト
ルの容量を効率良く使用することが可能となる。 <第2の実施形態>図9は、駆動ローラ14により、転
写搬送ベルト13が回動しているところを示したもので
ある。同図(a)では、補強ビード45の変形はまだ発
生していない。同図(b)では、補強ビード45がベル
ト駆動ローラ14を通過するときの状況を示している。
同図(c)は、長い時間使用して、駆動ローラ14の曲
率により、補強ビード45の端部が浮き上がった状況を
示している。
【0046】図10(a)は、本発明の第2の実施形態
を示すもので、回転方向から駆動ローラ14に巻き込ま
れる側の補強ビード45の端部の浮き上がりを防止する
ため、補強ビード45の回転方向巻き込まれ側端部の上
面に補強部材46の一端を接着し、補強部材46の他端
を補強ビード45の反対側下面に橋渡しで接着すること
で、補強ビード45が搬送ベルト13から剥がれるのを
防止している。
【0047】この際、補強部材46自体に自体にシワ、
波打ちがほとんど発生しない。一般に考えられる補強ビ
ード45への補強部材46の接着方法としては、搬送ベ
ルト13の反対側に補強部材を接着強化する方法(図1
0(c)を参照)が考えられる。しかし、上述した図1
0(a)の接着方法の方が図10(c)の接着方法より
押え込む効果がある。なお、図10(b)は、同図
(a)の接着箇所を、図10(d)は、同図(c)の接
着箇所を、それぞれ拡大したものである。
【0048】図11(a)は、補強ビード45の巻き込
みを防止するため、駆動ローラ14の段つき端部にセパ
レータ47を設け、補強ビード45の端部の巻き込みを
防止している。同図(b)においては、駆動ローラ14
の段つき端部に潤滑性能の高い樹脂を用い、巻き込み防
止形状を持たせることで、補強ビード45の端部の巻き
込みを防止させている。なお、上述した補強部材46や
セパレータ47に用いる材料は、フッ素系などの離型性
の良好なもの、または、コート剤として付与した材料を
用いることが望ましい。
【0049】このように、本発明の第2の実施形態にお
いては、補強ビードの回転方向巻き込まれ側端部の上面
に補強部材の一端を接着し、補強ビードの反対側下面に
補強部材の他端を橋渡しで接着することで補強ビードの
搬送ベルトからの剥がれを防止している。また、駆動ロ
ーラの段つき端部にセパレータを設けて、補強ビードの
巻き込みを防止している。そして、これらのことによ
り、搬送ベルトの切断や変形を防ぎ、長寿命化をはかっ
ている。 <第3の実施形態>本発明の第3の実施形態について
は、特願2000−234889号公報に類似の技術が
開示されているが、本例は、この特願2000−234
889号公報をさらに、印刷状況により細かく対応して
転写電圧の設定を可能としたものである。
【0050】まず、ユーザは、操作パネルを操作して印
刷色モード切替を行う。ここで、印刷色モードがカラー
かモノクロのいずれかに設定される。そして、この印刷
色モードで用紙の印刷が開始されると、印刷状況は、時
間の経過とともに変化していく。ここにいう印刷状況と
は、用紙の表面(片面)印字時か裏面印字時か、センサ
により検知される検知情報は、どの環境のものか(環境
としては基準環境(低温/低湿、常温/常湿、高温/高
湿)ごとに転写電圧値が設定されている)、用紙の種別
はどれか(すなわち、普通紙、OHP、特殊紙、厚紙の
どれか)をさしている。
【0051】なお、センサにより検知された検知情報が
上記に基準環境のいずれでもないときは、基準環境中の
1つの要素(例えば、温度)に注目して補間を行う。ま
た、本発明の第3の実施形態で用いるカラー画像形成装
置の転写ベルト抵抗値は、後述する第4の実施形態の転
写ベルトの抵抗値を用いている。すなわち、表面抵抗値
が1×1010〜3×1011Ω/□、体積抵抗値が1×1
11〜3×1013Ω・cmで与えられ、常に、表面抵抗
値≦体積抵抗値の関係を満たす範囲で変化するものとす
る。また、本例のカラー画像形成装置の主要部の寸法は
図12に示す通り(図中の数値の単位はmm)である。
【0052】図13(b)は、前述のEEPROM62
に記憶される転写電圧印加設定値の常温/常湿時のデー
タである。同図(b)において、カラー印刷を行うとき
は、第1ポジションは、画像形成ユニット4(マゼンダ
(M))の転写電圧であり、片面印字時1100V、裏
面印字時1150Vである。また、第2ポジションは、
画像形成ユニット5(シアン(C))の転写電圧であ
り、片面印字時1200V、裏面印字時1350Vであ
る。また、第3ポジションは、画像形成ユニット6(イ
エロー(Y))の転写電圧であり、片面印字時1300
V、裏面印字時1400Vである。さらに、第4ポジシ
ョンは、画像形成ユニット7(ブラック(K))の転写
電圧であり、片面印字時1400V、裏面印字時150
0Vである。一方、モノクロ印刷を行うときは、第4ポ
ジションの画像形成ユニット7(ブラック(K))のみ
を使用し、その転写電圧は、片面印字時1000V、裏
面印字時1050Vである。なお、以上の説明は、図1
3(b)の常温/常湿時のデータにもとづいて行った
が、図13(a)の低温/低湿時のデータ、図13
(c)の高温/高湿時のデータについても同様である。
【0053】以下においては、カラー画像形成装置に備
えられた温度/湿度を検知するセンサは、常温/常湿を
さしているものとする(したがって、後述するように、
しきい値を設定したり、補間したりする必要はない)。
上記データはEEPROM62に書き込まれ、まず最初
に、給紙カセット8から搬出された用紙の転写処理の際
には、上記片面印字時の電圧が読み出され、CPU5
8、プリンタコントローラ56を介してプリンタ印字部
57に送られる。すなわち、第1ポジションのマゼンダ
(M)を転写する転写器11dには、1100Vが印加
され、第2ポジションのシアン(C)を転写する転写器
11dには、1200Vが印加され、第3ポジションの
イエロー(Y)を転写する転写器11dには、1300
Vが印加され、第4ポジションのブラック(K)を転写
する転写器11dには、1400Vが印加される。
【0054】上記転写電圧が印加された転写部では、用
紙の片面に充分な転写電流を流して印字品質の優れた印
刷を行う。一方、同じ用紙の裏面を印刷するときは、E
EPROM62から以下の電圧データを出力する。すな
わち、マゼンダ(M)を転写する転写器11dには、1
150Vが印加され、第2ポジションのシアン(C)を
転写する転写器11dには、1350Vが印加され、第
3ポジションのイエロー(Y)を転写する転写器11d
には、1400Vが印加され、第4ポジションのブラッ
ク(K)を転写する転写器11dには、1500Vが印
加される。
【0055】以上のように、表面の転写と裏面の転写に
おいて、供給電圧を変えて供給することで、用紙の抵抗
値変化を補償して、両面とも良好な転写画像を得ること
ができる。したがって、上記処理により用紙に印字され
ている画像は、印字品質の優れたものとなる。
【0056】なお、上述の第3の実施形態において、図
13(a)〜(c)に示す3つの基準環境の例えば温度
と、センサにより検知された現在印刷中の用紙の温度が
一致しない場合には例えば、EEPROM62に、しき
い値を記憶しておき、センサにより検知された現在印刷
中の用紙の温度と、基準環境(低温/低湿、常温/常
湿、高温/高湿)の温度のいずれかとの差が、このしき
い値の範囲にあるときは、補間をせずに、この範囲内に
ある図13の基準環境のテーブル(a)〜(c)の内の
該当する1つのテーブルを選択して、このテーブルの電
圧値をデータとして用いればよい。
【0057】一方、センサにより検知された現在印刷中
の用紙の温度が、基準環境の温度のいずれかとの差が、
このしきい値の範囲を越えた場合には、補間により、転
写電圧を求めるようにすればよい。ここでは、センサに
より検知された現在印刷中の用紙の温度が15度である
場合に、図13(a)と図13(b)のデータを用いて
補間する場合を考える。この場合、例えば、第4ポジシ
ョンについて考えると、第4ポジション(ブラック)表
面印字時には、10度(低温)で1600V、25度
(常温)で1400Vが基準となるデータとしてEEP
ROM62に記憶されているが、これらのデータをもと
に、ソフトウェアプログラムなどにより実現される計算
手段により補間の計算を実行し、計算結果として153
3Vを得たとする。
【0058】この値は、その後、例えば10V単位で量
子化されて、1530Vとなり、補間の計算が終了す
る。なお、ここでは、印刷色モードがカラー印刷の場合
を想定しているので、この他に第4ポジション(ブラッ
ク)の裏面印字時と、第1(マゼンダ)〜第3ポジショ
ン(イエロー)のそれぞれ表面と裏面印字時についても
同様に補間の計算を行い、電圧値を算出することはいう
までもない。また、上述の計算では、10V単位で量子
化を行ったが、量子化を行う必要はなく、また量子化を
行う場合でも、10V以外の単位(例えば、5V、25
V、50Vなど)で行うことも可能である。
【0059】このように、上述のしきい値を参照する方
法と、補間をする方法とを併用することにより、センサ
により検知された検知情報が基準環境のいずれでもない
場合でも、対応する転写電圧の設定値を求めることが可
能となる。このように、本発明の第3の実施形態では、
環境(温度/湿度)、用紙種別、印字するのは表面か裏
面か、という印刷状況と印刷色モード(カラー/モノク
ロ)とに応じて適切な転写電圧値を設定することにより
画像カスレを防止し、良好な転写性を得ることが可能と
なった。 <第4の実施形態>ところで、従来例では、逆付着によ
る画像カスレや剥離放電による画像跳びが発生してい
た。ところが、本発明の第4の実施形態におけるカラー
プリンタにおいては、上記搬送ベルト13として表面抵
抗と体積抵抗がある範囲にある搬送ベルトを用いること
で、上記の画像カスレや画像跳びの問題を解消してい
る。以下ではこのような搬送ベルトについて説明する。
【0060】まず、逆付着について種々検討した結果、
搬送ベルトの表面抵抗と体積抵抗と画像跳びの発生に相
関があることがわかった。そこで、種々の抵抗値の搬送
ベルトを試作し、表面抵抗、体積抵抗とそのときの画像
跳びの発生状況を調査した。図14は、搬送ベルトの表
面抵抗と体積抵抗と画像跳びの関係を示すグラフであ
る。同図は横軸に試作した搬送ベルトの表面抵抗(単位
はΩ/□)を示し、縦軸に体積抵抗(単位はΩ・cm)
を示している。そして、抵抗値の測定はいずれも高抵抗
抵抗率計ハイレスタ(油化電子製)で行い、URプロー
ブを用いて、印加時間を10秒とした。また、印加電圧
については、表面抵抗値が500V、体積抵抗値が25
0Vとした。
【0061】同図において、画像跳びの判定結果を
「○」、「△」または「×」で示している。「○」はこ
の「○」の座標データに対応する(表面抵抗,体積抵
抗)の組に対して画像跳びがないもの、「△」はこの
「△」の座標データに対応する(表面抵抗,体積抵抗)
の組に対して画像跳びが若干発生したもの、「×」はこ
の「×」の座標データに対応する(表面抵抗,体積抵
抗)の組に対して画像跳びが発生したもの、をそれぞれ
示している。同図から明らかなように、表面抵抗につい
ては、1×1011の前半を越えると画像跳びが発生して
両面転写画像(第2面の転写画像)が悪くなることが判
明する。一方では、体積抵抗については、1×10 13
前半を越えると画像跳びが発生して両面転写画像(第2
面の転写画像)が悪くなることが判明する。これは、搬
送ベルトの抵抗が高過ぎると用紙と搬送ベルトの間の静
電吸着力が強くなり、用紙が搬送ベルトから分離される
ときの放電が強くなるためと考えられる。
【0062】これに対して、表面抵抗≦3×1011(Ω
/□)、体積抵抗≦3×1013(Ω・cm)としたとき
画像跳びがなく良好な画像が得られることが判明する。
ところで、本例の4連タンデム方式のカラープリンタに
おいては、用紙29は、搬送ベルト13によって静電的
に吸着されて搬送される。この用紙29と搬送ベルト1
3との静電吸着は、図1に示す吸着送りローラ23から
用紙29に電圧を印加することによって行われる。
【0063】吸着送りローラ23は、抵抗が106 Ωの
導電性ウレタンローラであり、これに搬送ベルト13を
介して対向する可動支持ローラ24bは、接地された金
属ローラである。吸着送りローラ23に印加される上記
の印加電圧は「+600V」に設定されている。
【0064】ところが上述したように、両面印字を良好
に行うため、搬送ベルト13の抵抗値を、表面抵抗≦3
×1011(Ω/□)、体積抵抗≦3×1013(Ω・c
m)とした場合、用紙29と搬送ベルト13の吸着性が
弱いか全く吸着しないことがある。高湿環境下では、用
紙29の抵抗が低くなるため、静電吸着力が弱くなる傾
向があるが、種々の実験の結果、搬送ベルト13の抵抗
が弱い場合は、用紙に対する静電吸着力の低下がより顕
著になることが判明した。
【0065】図15は、表面抵抗および体積抵抗と高湿
環境下(同図では25℃/80%である)における静電
吸着力との関係を示すグラフである。同図は横軸に試作
した搬送ベルトの表面抵抗(Ω/□)を、また、縦軸に
は体積抵抗(Ω・cm)をそれぞれ示している。
【0066】同図において、用紙に対する静電吸着の判
定結果を「○」、「△」または「×」で示している。
「○」はこの「○」の座標データに対応する(表面抵
抗,体積抵抗)の組に対して用紙に対する静電吸着力が
十分なもの、「△」はこの「△」の座標データに対応す
る(表面抵抗,体積抵抗)の組に対して用紙に対する静
電吸着力の低下が若干発生したもの、「×」はこの
「×」の座標データに対応する(表面抵抗,体積抵抗)
の組に対して用紙に対する静電吸着力の低下が発生した
もの、をそれぞれ示している。同図から明らかなよう
に、表面抵抗については、1×1010より小さい値の場
合、用紙に対する静電吸着力の低下が発生し、体積抵抗
については、1×1011より小さい値の場合、用紙に対
する静電吸着力の低下が発生することが判明する。
【0067】これに対して、表面抵抗≧1×1010(Ω
/□)、体積抵抗≧1×1011(Ω・cm)としたとき
用紙に対して良好な吸着が得られることが判明する。な
お、本発明の第4の実施形態は、特願2000−195
073号公報の内容に関連したものになっている。この
特願2000−195073号公報では、上述した問題
について提供するとともに、表面抵抗Aと体積抵抗Bの
間にA≦Bの関係があることが示されている。この結果
を本例と組み合わせて用いることも当然可能である。
【0068】このように、本発明の第4の実施形態で
は、搬送ベルトの表面抵抗A(Ω/□)、体積抵抗B
(Ω・cm)をそれぞれ、表面抵抗A≦3×1011(Ω
/□)、体積抵抗B≦3×1013(Ω・cm)とするこ
とにより、画像跳びの発生を防止することが可能とな
り、両面印字において良好な画質を得ることが可能とな
る。また、表面抵抗A≧1×1010(Ω/□)、体積抵
抗B≧1×1011(Ω・cm)とすることにより、用紙
に対して良好な吸着を行うとともに良好な用紙搬送性を
得ることができる。 <第5の実施形態>図16は、タンデム式カラー画像形
成装置の模式的断面図である。図16において、搬送ベ
ルト13上に、各色の画像形成ユニット4〜7がレイア
ウトされている。また、用紙は搬送ベルト13上を移動
することで各色の印字を行い、定着ユニット16で定着
される。濃度センサ33は、搬送ベルト13上で形成さ
れた印字パターンを測定している。
【0069】図17は、濃度センサ33の出力例であ
る。図17において、トナー無しの状態(すなわち、搬
送ベルトのみの状態、図17ではBに相当)では、濃度
センサ33中の光源からでた光は、搬送ベルト13で反
射されるので、反射光量が高くなる(濃度センサの出力
は大きくなる)。一方、トナー有りの状態(図17では
Aに相当)では、濃度センサ33中の光源からでた光
は、吸収されるので、反射光量は低くなる(濃度センサ
の出力は小さくなる)。濃度センサ33の最大出力を図
17中のCで示す。
【0070】搬送ベルト13の光沢性が経時変化した場
合は、濃度センサ33のキャリブレーション時の光量を
調整することで対応できる。しかし、光沢性は経時変化
以外の原因でも変化する。例えば、カラー画像形成装置
で印刷時に紙づまりが発生したとき、搬送ベルト13上
から用紙を除去するが、この際に、搬送ベルト13をユ
ーザが触れる場合がある。ユーザが搬送ベルト13に触
れると、触れた部分の光沢性が変化する。上記したよう
に、搬送ベルトの光沢性が経時変化した場合は、濃度セ
ンサ33のキャリブレーション時の光量を調整すること
で、濃度センサの出力レベルを均一に保つことができる
が、紙づまりなどで、ユーザが搬送ベルト13の一部に
触れて、その一部だけ光沢性が変化した場合、濃度セン
サ33のキャリブレーションでは対応できず、濃度セン
サ33の出力の一部が飽和するという不具合が生じた。
【0071】図17においては、濃度センサ33の最大
出力はCである。そして、搬送ベルト13の光沢性が経
時変化により変化したときは、トナー無しの状態(B)
の値を維持するように、濃度センサ33を調整する。図
18では、紙づまりなどで、ユーザが搬送ベルト13に
触れたとき(図18のD)、その触れた部分の光沢性が
変化し、濃度センサ33の出力の一部が変化する。この
場合、Dの部分の出力が濃度センサ33の最大出力Cを
越えるため、飽和し、濃度測定が正しく行われないとい
う問題が生じていた。
【0072】図19は本発明の第5の実施形態である。
同図において、濃度センサのトナー無しの状態の出力の
値(以下では、トナー無しレベル)をB’とする。この
値は、紙づまりなどで、ユーザが搬送ベルト13に触れ
たとき(図19のD)に生じる光沢性の変化(以下で
は、光沢性の一部変化とよぶ)によっても、濃度センサ
の出力が飽和しないように、(例えば、図18と比較し
て)十分小さい値に設定されているものとする。具体的
には、図19のトナー無しレベルB’は、図18のトナ
ー無しレベルBよりも小さい値をとる。
【0073】なお、上記のトナー無しレベル(B’)を
適切な値に設定する方法としては、例えば、実際に搬送
ベルト13の一部に触れて、光沢性の一部変化を発生さ
せた状態で濃度センサ33の出力を測定し、飽和しない
ように調整する方法が考えられる。
【0074】このように、従来例では、濃度センサの出
力のダイナミックレンジが広くとれるように、トナー有
りレベル(A)とトナー無しレベル(B)を調整した
が、本発明の第5の実施形態では、光沢性の一部変化が
発生した場合でも、濃度センサの出力が飽和することの
ないように、従来例よりも低いトナー無しレベル
(B’)を設定している。そして、このことにより、従
来例では、光沢性の一部変化により、濃度センサの出力
が飽和したような場合でも、出力が飽和することなく正
しく濃度測定を行うことが可能になった。 <第6の実施形態>図20〜図23は、本発明の第6の
実施形態であるカラー画像形成装置に備えられる濃度セ
ンサクリーナの状態を示している。すなわち、図20
は、フロントカバークローズ状態を示している。同図に
示されるように、フロントカバークローズ時は、フロン
トカバーの突起37がレバーロッド36の端面を押し、
レバーロッド36は、M/Cの奥側へ押し込まれてい
る。そして、トナー除去用スポンジ34aは、濃度セン
サ33を覆わない位置に常時固定されている。
【0075】なお、図21は、図20の拡大図である。
一方、図22は、フロントカバーオープン状態を示して
いる。同図に示すように、フロントカバーオープン時に
は、フロントカバーの突起37がレバーロッド36の端
面を離れ、バネ35によりレバーロッド36がM/Cの
フロント側に引っ張られるため、濃度センサ33を覆う
位置にトナー除去用スポンジ34aは移動する。このト
ナー除去用スポンジ34aの移動により、濃度センサ上
33のトナーが掻き取られ、濃度センサ33をクリーニ
ングする。なお、図23は、図22の拡大図である。
【0076】このように、本発明の第6の実施形態によ
れば、トナー除去用スポンジがフロントカバー開閉時に
移動して濃度センサ上のトナーが掻き取られるので、濃
度センサ上のトナーの付着によって起こる画像障害を防
止することが可能となる。なお、上記と同じ構成で、ト
ナー除去用スポンジ以外のものを濃度センサクリーナと
して用いることも可能である。
【0077】図24〜図27は、本発明の第6の実施形
態であるカラー画像形成装置に備えられる濃度センサク
リーナの状態を示している。すなわち、図24はフロン
トカバークローズ状態を示している。同図に示されるよ
うに、フロントカバークローズ時は、フロントカバーの
突起37がレバーロッド36の端面に押されレバーロッ
ド36はM/Cの奥側へ押し込まれており、ワイパーブ
ラシ34bがトメネジを軸にして回転することで、ワイ
パーブラシ34bはM/Cのフロント側へ常時固定され
ている。なお、図25は、図24の拡大図である。
【0078】一方、図26は、フロントカバーオープン
状態を示している。同図に示されるように、フロントカ
バーオープン時は、フロントカバーの突起37がレバー
ロッド36の端面を離れ、バネ35によりレバーロッド
36がM/Cのフロント側に引っ張られるため、ワイパ
ーブラシ34bはトメネジを軸にして回転し、濃度セン
サ33を越えた位置(M/Cの奥側)に移動する。この
ワイパーブラシ34bがフロントカバー開閉時に移動す
ることで、濃度センサ33上のトナーが掻き取られ、濃
度センサ33をクリーニングする。なお、図27は、図
26の拡大図である。
【0079】このように、本発明の第6の実施形態によ
れば、ワイパーブラシがフロントカバー開閉時に移動す
ることで、濃度センサ上のトナーが掻き取られるので、
濃度センサ上のトナーの付着によって起こる画像障害を
防止することが可能となる。なお、上記と同じ構成で、
ワイパーブラシ以外のものを濃度センサクリーナとして
用いることも可能である。 <第7の実施形態>図28は、本発明の第7の実施形態
のカラー画像形成装置のセット状態とオープン状態を示
す図である。図28において、プリンタがセット状態か
らオープン状態に移行することで、プリンタは、画像形
成部を含む上部機体と転写/定着部を含む下部機体の上
下に2分される。
【0080】図29は、図28のオープン状態のプリン
タの紙面左方を拡大して示したものである。図29に示
すように上部機体の一部にカム曲線50を造形する。カ
ム曲線50は、転写/定着部に装備されている圧接解除
レバー51と上下方向で対面の位置に配置されている。
【0081】このカム曲線50は、圧接解除レバー51
を図30に示す角度aの範囲で矢印の方向へ強制的に押
し出す動作曲線を描いている。この際、定着ローラ対は
圧接状態へ押し戻される。また、圧接解除レバー51が
図30の角度bの範囲にある場合は、定着ローラ対の圧
接スプリングの作用により定着ローラ対は、圧接状態に
復帰し、これに伴い、圧接解除レバー51も矢印の方向
へ回転されるものとする。圧接解除レバー51は時計回
りで定着ローラ対を「圧接解除」し、また、反時計回り
で定着ローラ対を「圧接」の状態にさせるものとする。
さらに、図31に示すオイル塗布ローラは、図面に向か
って手前側にスライドさせて挿抜する構造としておく。
なお、本例における定着ローラ対の構造を図32に示
す。
【0082】同図において、定着ローラ対は、熱ローラ
16aと圧接ローラ16bにより構成されている。図3
2(a)は、「圧接」状態にある定着ローラ対を示して
おり、同図(b)は、「圧接解除」状態にある定着ロー
ラ対を示している。同図(b)に示すように、熱ローラ
16aは、上側がバネ付勢されていて、圧接解除レバー
51を時計回りに回転して定着ローラ対を「圧接解除」
した場合、オイル塗布ローラ16cをむりやりスライド
させて、抜けない状態にしている。
【0083】オペレータが転写/定着部のJAM処理を
行った後に、圧接解除レバー51を圧接状態に復帰させ
ずに、上部機体を下ろすと、図30に示すカム曲線50
のA点と圧接解除レバー51が衝突する。このとき、圧
接解除レバー51はカム曲線50に従い、B点までカム
運動を強いられることになる。定着ローラ対の圧接解除
レバー51がB点まで回転させられた時点で、上述のス
プリング作用により、圧接解除レバー51は定着ローラ
対の圧接側へ自然復帰することとなり、画像形成装置は
印字可能な状態になる。
【0084】さらに、圧接解除レバー51に図30に示
す突起を設けて、図31に示すように、定着ローラ対の
圧接を解除している最中に、オイル塗布ローラ16cの
抜き方向に対して一部または、全部を覆い被さる形状に
する。本発明では、図31のD部分が圧接解除レバー5
1とオイル塗布ローラ16cの重なっている部分であ
る。
【0085】このように本発明の第7の実施形態によれ
ば、定着ローラ対の圧接解除レバーを画像形成部のセッ
ト動作(上部機体の閉成動作)の中で強制的に圧接状態
に復帰させるようにしたことによりオペレータによる定
着ローラ対の圧接忘れを防ぐことが可能となる。 <第8の実施形態>図33は、図1のカラー画像形成装
置の一部を拡大した図であり、本発明の第8の実施形態
であるベルト用紙分離部を示している。同図において、
ベルト用紙分離部は、搬送ベルト13、駆動ローラ1
4、分離爪30、分離シート30a、用紙29から構成
される。
【0086】図33において、搬送ベルト13より排出
される用紙29は、従来は搬送ベルト13の吸着する力
の影響を受けて、基本設定では、画像のレジストレーシ
ョンを合わすため、搬送ベルト13の搬送の吸着力を上
げ搬送を安定させている。しかし、吸着力が強いため、
用紙先端の分離が難しい。本発明の第8の実施形態にお
いては、ベルト用紙分離部の駆動ロール14の曲率部に
分離シート30aを接触させることにより、用紙29の
分離を行う。
【0087】また、図34では、搬送ベルト13上のト
ナーを分離シート30aがすくわないように、分離シー
ト30aのベルト接触部に折り返しによるRをつけた折
り返しR部30bを設けた状態を示した図である。さら
に用紙分離で使用している分離シート30aの材質を搬
送ベルト13と同じ材質とすることにより、搬送ベルト
13と分離シート30aなどの分離部材の接触による電
位変化をおさえ、転写への影響をおさえている。
【0088】このように本発明の第8の実施形態におい
ては、用紙を分離するために搬送ベルトと同じ硬さ以下
の分離シートを使用することにより搬送ベルトへの摩耗
および破損を抑えられる効果がある。また、分離シート
先端に折り返しRを設けることにより、搬送ベルト上の
トナーをすくうことがなくなるので分離爪による用紙汚
れが抑えられる。また、分離シートの材質を搬送ベルト
と同じ材質にすることにより接触による電位変化が抑え
られるので画像への影響を少なくできる。
【0089】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
従来は自然落下により蓄層され、山を形成していた廃ト
ナーに対して、ある程度、定期的に衝撃を与えることに
より、この山を平滑化することにより廃トナーボトルの
容量を効率良く使用することが可能となる。
【0090】また、本発明によれば、補強ビードの回転
方向巻き込まれ側端部の上面に補強部材の一端を接着
し、補強ビードの反対側下面に補強部材の他端を橋渡し
で接着することで補強ビードの搬送ベルトからの剥がれ
を防止している。また、駆動ローラの段つき端部にセパ
レータを設けて、補強ビードの巻き込みを防止してい
る。そして、これらのことにより、搬送ベルトの切断や
変形を防ぎ、長寿命化が可能となる。
【0091】また、本発明によれば、環境(温度/湿
度)、用紙種別、印字するのは表面か裏面か、という印
刷状況と印刷色モード(カラー/モノクロ)とに応じ
て、適切な転写電圧値を設定することにより、画像カス
レを防止し、良好な転写性を得ることが可能となった。
【0092】また、本発明によれば、搬送ベルトの表面
抵抗A(Ω/□)、体積抵抗B(Ω・cm)をそれぞ
れ、表面抵抗A≦3×1011(Ω/□)、体積抵抗B≦
3×1013(Ω・cm)とすることにより、画像跳びの
発生を防止することが可能となり、両面印字において良
好な画質を得ることが可能となる。また、表面抵抗A≧
1×1010(Ω/□)、体積抵抗B≧1×1011(Ω・
cm)とすることにより、用紙に対して良好な吸着を行
うとともに良好な用紙搬送性を得ることができる。
【0093】また、本発明によれば、光沢性の一部変化
が発生した場合でも、濃度センサの出力が飽和すること
のないように、従来例よりも低いトナー無しレベル
(B’)を設定している。そして、このことにより、従
来例では、光沢性の一部変化により、濃度センサの出力
が飽和したような場合でも、出力が飽和することなく正
しく濃度測定を行うことが可能になった。
【0094】また、本発明によれば、トナー除去用スポ
ンジがフロントカバー開閉時に移動して濃度センサ上の
トナーが掻き取られるので、濃度センサ上のトナーの付
着によって起こる画像障害を防止することが可能とな
る。また、ワイパーブラシがフロントカバー開閉時に移
動することで、濃度センサ上のトナーが掻き取られるの
で、濃度センサ上のトナーの付着によって起こる画像障
害を防止することが可能となる。
【0095】また、本発明によれば、定着ローラ対の圧
接解除レバーを画像形成部のセット動作の中で強制的に
圧接状態に復帰させるようにしたことによりオペレータ
による定着ローラ対の圧接忘れを防ぐことが可能とな
る。また、本発明によれば、用紙を分離するために搬送
ベルトと同じ硬さ以下の分離シートを使用することによ
り搬送ベルトへの摩耗および破損を抑えられる効果があ
る。また、分離シート先端に折り返しRを設けることに
より、搬送ベルト上のトナーをすくうことがなくなるの
で分離爪による用紙汚れが抑えられる。また、分離シー
トの材質を搬送ベルトと同じ材質にすることにより接触
による電位変化が抑えられるので画像への影響を少なく
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラープリンタ装置の断面図である。
【図2】本発明のカラープリンタ装置の回路ブロック図
である。
【図3】本発明の第1の実施形態の例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態の例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態の例を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態の変形例を示す図であ
る。
【図7】本発明の第1の実施形態の変形例を示す図であ
る。
【図8】本発明の第1の実施形態の変形例を示す図であ
る。
【図9】本発明の第2の実施形態の例を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施形態の例を示す図であ
る。
【図11】本発明の第2の実施形態の例を示す図であ
る。
【図12】本発明の第3の実施形態において転写電圧を
測定した際の主要部の寸法である。
【図13】各環境に対応する転写電圧値のテーブルであ
る。
【図14】図中の座標データに対応する(表面抵抗、体
積抵抗)をもつ搬送ベルトで画像跳びが発生したかを判
定した結果を示す図である。
【図15】図中の座標データに対応する(表面抵抗、体
積抵抗)をもつ搬送ベルトの用紙への静電吸着が十分で
あるかを判定した結果を示す図である。
【図16】本発明の第5の実施形態のタンデム式カラー
プリンタの模式的断面図である。
【図17】本発明の第5の実施形態において、横軸に反
射対象物(搬送ベルト)の光沢性の変化をとり、縦軸に
濃度センサの出力をとったグラフである。
【図18】本発明の第5の実施形態において、横軸に反
射対象物(搬送ベルト)の光沢性の変化をとり、縦軸に
濃度センサの出力をとったグラフである。
【図19】本発明の第5の実施形態において、横軸に反
射対象物(搬送ベルト)の光沢性の変化をとり、縦軸に
濃度センサの出力をとったグラフである。
【図20】本発明の第6の実施形態におけるフロントカ
バークローズ時の濃度センサクリーナの状態を示す図で
ある。
【図21】図20の拡大図である。
【図22】本発明の第6の実施形態におけるフロントカ
バーオープン時の濃度センサクリーナの状態を示す図で
ある。
【図23】図22の拡大図である。
【図24】本発明の第6の実施形態におけるフロントカ
バークローズ時の濃度センサクリーナの状態を示す図で
ある。
【図25】図24の拡大図である。
【図26】本発明の第6の実施形態におけるフロントカ
バーオープン時の濃度センサクリーナの状態を示す図で
ある。
【図27】図26の拡大図である。
【図28】本発明の第7の実施形態の例を示す図であ
る。
【図29】本発明の第7の実施形態の例を示す図であ
る。
【図30】本発明の第7の実施形態の例を示す図であ
る。
【図31】本発明の第7の実施形態の例を示す図であ
る。
【図32】本発明の第7の実施形態の例を示す図であ
る。
【図33】本発明の第8の実施形態の例を示す図であ
る。
【図34】本発明の第8の実施形態の例を示す図であ
る。
【図35】第3の実施形態の従来例を説明する図であ
る。
【図36】第3の実施形態の従来例を説明する図であ
る。
【図37】第4の実施形態の従来例を説明する図であ
る。
【図38】第5の実施形態の従来例を説明する図であ
る。
【図39】第5の実施形態の従来例を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 画像形成部 2 両面印刷用搬送ユニット 3 給紙部 4〜7 画像形成ユニット 8 給紙カセット 9 開閉給紙トレー 9a 給紙ローラ 10 感光体ドラム 11a 帯電器 11b 印字ヘッド 11c 現像ローラ 11d 転写器 11e クリーナ 12 待機ローラ対 13 搬送ベルト 14 駆動ローラ 15 給紙コロ 16 定着ユニット 16a 熱ローラ 16b 圧接ローラ 16c オイル塗布ローラ 20a〜20e 逆搬送ローラ対 21 切換フラップ 22 搬送ローラ対 23 吸着(送り)ローラ 24 回動アーム 24a 固定支持ローラ 24b 可動支持ローラ 25 搬送ローラ対 26 給紙ローラ対 27 用紙案内コロ 29 用紙 30 分離爪 31、31’、31” 排紙ローラ対 32 上部排紙トレー部 33 濃度センサ 34a トナー除去用スポンジ 34b ワイパーブラシ 35 バネ 36 レバーロッド 37 フロントカバーの突起 38 廃トナーボトル 39 廃トナー 40 廃トナー除去装置 41 一文字型カム 42 回転軸 43 長穴可動軸 44 印刷色モード切替装置 45 補強ビード 46 補強部材 47 セパレータ 50 カム曲線 51 圧接解除レバー 55 インターフェイスコントローラ 56 プリンタコントローラ 57 プリンタ印字部 58 CPU 59 ROM 60 フレームメモリ 60M,60C,60Y,60K 記憶領域 61 操作パネル 62 EEPROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/14 101 G03G 15/14 101A 2H034 15/20 107 15/20 107 21/10 21/00 326 21/14 372 (72)発明者 小野 訓紀 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ計算機株式会社東京事業所内 (72)発明者 橘 成仁 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ計算機株式会社東京事業所内 (72)発明者 阿部 善治 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ計算機株式会社東京事業所内 (72)発明者 佐藤 優 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ計算機株式会社東京事業所内 (72)発明者 桜井 政人 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ計算機株式会社東京事業所内 (72)発明者 浅古 健一郎 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ計算機株式会社東京事業所内 (72)発明者 徳田 裕亮 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ計算機株式会社東京事業所内 (72)発明者 津雪 泰弘 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ計算機株式会社東京事業所内 (72)発明者 沼津 俊彦 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ計算機株式会社東京事業所内 Fターム(参考) 2H027 DA09 DA11 DA14 DA26 DC02 DE02 EA03 ED24 EE01 EF01 FA13 FA28 HB20 2H028 BB02 2H030 AA06 AB02 AD03 AD04 AD07 AD17 BB02 BB43 BB46 BB52 BB53 BB54 2H032 AA05 BA18 BA23 BA30 CA02 CA12 CA14 DA12 DA13 2H033 BA02 BA03 BB35 2H034 CA04 CA08

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つが回転力を供給され互い
    に離間配置された第1、第2ローラと、 該第1、第2ローラ間に掛け渡され給紙部から給送され
    た転写材を吸着して前記第1ローラ側から前記第2ロー
    ラ側へ搬送すべく搬送部を有して循環させられる搬送ベ
    ルトと、 該搬送ベルトの搬送部の外周面上の前記転写材に少なく
    ともその一つが接触するように該搬送部の外周面に沿っ
    て並設された複数の像担持体と、 該複数の像担持体上にそれぞれ所定の異なる色のトナー
    像を形成するためのトナー像形成手段と、 前記搬送ベルトの搬送部を介して前記複数の像担持体と
    対向すべく搬送ベルトにより囲まれた空間内に配置さ
    れ、少なくとも一つの像担持体からトナー像を前記転写
    材に転写する複数の転写手段と、 前記搬送ベルトの搬送部以外の外周面位置で該外周面上
    に付着した付着物を除去するクリーナと、 除去された付着物を収容するクリーナボトルとを有する
    ベルトクリーニング機構と、 該ベルトクリーニング機構のクリーナボトルを所定のタ
    イミングで振動を与えて収容する前記付着物の偏った堆
    積を均一化するクリーナボトル振動手段と、 を備えたことを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記クリーナボトル振動手段は、印刷色
    モード切替手段による印刷色モード切り替えに連動して
    振動することを特徴とする請求項1 記載のカラー画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】 前記印刷色モード切替手段による印刷色
    モード切り替えが電源投入時にも行われることを特徴と
    する請求項2 記載のカラー画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記印刷色モード切替手段による印刷色
    モード切り替えがソフトリセット時にも行われることを
    特徴とする請求項2 記載のカラー画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記クリーナボトル振動手段が前記印刷
    色モード切替手段の印刷色モード切替軸に装備された一
    文字型カムであり、 前記クリーナボトルは、1点を回転軸により固定され、
    他点を長穴可動軸により固定され、揺動可能であり、 所定のタイミングである印刷モード切替時に、前記一文
    字型カムが一定期間、前記廃トナーボトルに接触して、
    この一定期間の経過後、接触しなくなることにより、前
    記廃トナーボトルが衝撃を受けて揺動する請求項2 〜4
    のいずれか1つに記載のカラー画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記搬送ベルトが前記第2ローラにより
    近い像担持体に接触するモノカラー像転写位置と、前記
    搬送ベルトがすべての像担持体に接触するフルカラー像
    転写位置との間で、前記搬送ベルトを動かすベルト移動
    機構を備え、前記クリーナボトル振動手段は、前記印刷
    色モード切替手段による印刷色モード切り替えに伴う前
    記ベルト移動機構のベルト移動に連動して振動すべく構
    成されている請求項2 〜4 のいずれか1つに記載のカラ
    ー画像形成装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも一つが回転力を供給され互い
    に離間配置された第1、第2ローラと、該第1、第2ロ
    ーラ間に掛け渡され給紙部から給送された転写材を吸着
    して前記第1ローラ側から前記第2ローラ側へ搬送すべ
    く搬送部を有して循環させられる搬送ベルトと、該搬送
    ベルトの搬送部の外周面上の前記転写材に少なくともそ
    の一つが接触するように該搬送部の外周面に沿って並設
    された複数の像担持体と、該複数の像担持体上にそれぞ
    れ所定の異なる色のトナー像を形成するためのトナー像
    形成手段と、前記搬送ベルトの搬送部を介して前記複数
    の像担持体と対向すべく搬送ベルトにより囲まれた空間
    内に配置され、少なくとも一つの像担持体からトナー像
    を前記転写材に転写する複数の転写手段と、前記搬送ベ
    ルトを補強する補強ビードと、を備えたカラー画像形成
    装置において、 前記補強ビードの前記搬送ベルトからの剥がれを防止す
    るため補強部材の一端を前記補強ビードの上面に貼付
    し、他端を前記補強ビードの下面に貼付することを特徴
    とするカラー画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記補強部材がフッ素系の材料で構成さ
    れる請求項7 記載のカラー画像形成装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも一つが回転力を供給され互い
    に離間配置された第1、第2ローラと、該第1、第2ロ
    ーラ間に掛け渡され給紙部から給送された転写材を吸着
    して前記第1ローラ側から前記第2ローラ側へ搬送すべ
    く搬送部を有して循環させられる搬送ベルトと、該搬送
    ベルトの搬送部の外周面上の前記転写材に少なくともそ
    の一つが接触するように該搬送部の外周面に沿って並設
    された複数の像担持体と、該複数の像担持体上にそれぞ
    れ所定の異なる色のトナー像を形成するためのトナー像
    形成手段と、前記搬送ベルトの搬送部を介して前記複数
    の像担持体と対向すべく搬送ベルトにより囲まれた空間
    内に配置され、少なくとも一つの像担持体からトナー像
    を前記転写材に転写する複数の転写手段と、前記搬送ベ
    ルトを補強する補強ビードと、を備えたカラー画像形成
    装置において、 前記補強ビードの前記第2のローラへの巻き込みを防止
    するセパレータを設けたことを特徴とするカラー画像形
    成装置。
  10. 【請求項10】 前記セパレータがフッ素系樹脂で構成
    される請求項9 記載のカラー画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記セパレータがフッ素系コーティン
    グで構成される請求項9 記載のカラー画像形成装置。
  12. 【請求項12】 少なくとも一つが回転力を供給され互
    いに離間配置された第1、第2ローラと、該第1、第2
    ローラ間に掛け渡され給紙部から給送された転写材を吸
    着して前記第1ローラ側から前記第2ローラ側へ搬送す
    べく搬送部を有して循環させられる搬送ベルトと、該搬
    送ベルトの搬送部の外周面上の前記転写材に少なくとも
    その一つが接触するように該搬送部の外周面に沿って並
    設された複数の像担持体と、該複数の像担持体上にそれ
    ぞれ所定の異なる色のトナー像を形成するためのトナー
    像形成手段と、前記搬送ベルトの搬送部を介して前記複
    数の像担持体と対向すべく搬送ベルトにより囲まれた空
    間内に配置され、転写電圧の印加に基づいて少なくとも
    一つの像担持体からトナー像を前記転写材に転写する複
    数の転写手段と、該複数の転写手段によりトナー像が転
    写された前記転写材を前記搬送ベルトから受け継いで搬
    送しつつ加熱することにより前記トナー像を前記転写材
    に定着する定着手段と、該定着手段により前記転写材の
    一面にトナー像の定着された前記転写材を両面印字用搬
    送手段を介して前記搬送ベルトに受け渡して再度前記転
    写材の他面に印字処理を行うべく前記像担持体および前
    記各手段を制御する両面印字制御手段と、印刷状況ごと
    の転写電圧印加設定値を記憶する記憶手段と、印刷色モ
    ード切替手段と、使用環境を検出するセンサと、を備え
    るカラー画像形成装置において、 前記印刷色モード切替手段により印刷色モードはカラー
    かモノクロのいずれか1つに設定されていて、 転写電圧切替制御手段は、この印刷色モードと印刷状況
    の変化と、に応じて、前記記憶手段に記憶されている転
    写電圧印加設定値から適切な値を選択して前記転写手段
    の転写電圧印加設定値とするカラー画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記印刷状況が、前記転写材の表面に
    トナー像を転写するか裏面にトナー像を転写するかと、
    前記転写材の種類と、前記センサの検知情報と、の3組
    で与えられることを特徴とする請求項12記載のカラー画
    像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記記憶手段にしきい値を設定して、
    前記センサの検知情報が前記記憶手段に記憶されている
    対応する検知情報のいずれでもない場合に、このセンサ
    の検知情報が、前記記憶手段に記憶されている検知情報
    のいずれかと、しきい値の範囲内にあるとき、この記憶
    手段中の該当するテーブルを前記転写手段の転写電圧印
    加設定値とする請求項13記載のカラー画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記センサの検知情報が前記記憶手段
    に記憶されている対応する検知情報のいずれでもない場
    合に、補間により、このセンサの検知情報に対応する転
    写電圧印加設定値を算出して、前記転写手段の転写電圧
    印加設定値とする請求項13記載のカラー画像形成装置。
  16. 【請求項16】 少なくとも一つが回転力を供給され互
    いに離間配置された第1、第2ローラと、該第1、第2
    ローラ間に掛け渡され給紙部から給送された転写材を吸
    着して前記第1ローラ側から前記第2ローラ側へ搬送す
    べく搬送部を有して循環させられる搬送ベルトと、該搬
    送ベルトの搬送部の外周面上の前記転写材に少なくとも
    その一つが接触するように該搬送部の外周面に沿って並
    設された複数の像担持体と、該複数の像担持体上にそれ
    ぞれ所定の異なる色のトナー像を形成するためのトナー
    像形成手段と、前記搬送ベルトの搬送部を介して前記複
    数の像担持体と対向すべく搬送ベルトにより囲まれた空
    間内に配置され、転写電圧の印加に基づいて少なくとも
    一つの像担持体からトナー像を前記転写材に転写する複
    数の転写手段と、該複数の転写手段により前記トナー像
    が転写された前記転写材を前記搬送ベルトから受け継い
    で搬送しつつ加熱することにより前記トナー像を前記転
    写材に定着する定着手段と、該定着手段により前記トナ
    ー像を一面に定着された前記転写材を前記搬送ベルトの
    上流側に搬送可能な両面印字用搬送手段と、前記トナー
    像を一面に定着された前記転写材を前記両面印字用搬送
    手段を介して前記搬送ベルトに受け渡して前記転写材の
    他面に再度印字処理を行うべく前記像担持体および各前
    記手段を制御する両面印字制御手段とを備えるカラー画
    像形成装置において、 前記搬送ベルトは、表面抵抗をAΩ/□、体積抵抗をB
    Ω・cmとしたとき、A≦Bであることを特徴とするカ
    ラー画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記搬送ベルトは前記A≦3×1011
    かつ前記B≦3×10 13であることを特徴とする請求項
    16記載のカラー画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記搬送ベルトは前記A≧1×1010
    かつ前記B≧1×10 11であることを特徴とする請求項
    16記載のカラー画像形成装置。
  19. 【請求項19】 濃度センサを備えるカラー画像形成装
    置において、 反射対象物の光沢性の一部変化により、この濃度センサ
    のトナー無し出力が、飽和しないように調整されること
    を特徴とするカラー画像形成装置。
  20. 【請求項20】 濃度センサと濃度センサクリーナとを
    備えるカラー画像形成装置において、 フロントカバークローズからフロントカバーオープンへ
    の状態の移行を契機として、前記濃度センサクリーナが
    移動して前記濃度センサからトナーを掻き取ることを特
    徴とするカラー画像形成装置。
  21. 【請求項21】 前記濃度センサクリーナが除去用スポ
    ンジである請求項21記載のカラー画像形成装置。
  22. 【請求項22】 前記濃度センサクリーナがワイパーブ
    ラシである請求項21記載のカラー画像形成装置。
  23. 【請求項23】 画像形成部に造形されたカム曲線と、
    転写/定着部に装備された圧接解除レバーと、定着ロー
    ラ対とを備えるカラー画像形成装置において、 前記画像形成部がオープン状態で前記圧接レバーが圧接
    解除状態にあるとき、前記画像形成部をセット状態にす
    ることで、前記カム曲線と前記圧接解除レバーが接触し
    て前記圧接解除レバーがセット位置に移動し、この移動
    により、前記定着ローラ対と前記圧接解除レバーとが圧
    接状態に復帰することを特徴とするカラー画像形成装
    置。
  24. 【請求項24】 少なくとも一つが回転力を供給され互
    いに離間配置された第1、第2ローラと、該第1、第2
    ローラ間に掛け渡され給紙部から給送された転写材を吸
    着して前記第1ローラ側から前記第2ローラ側へ搬送す
    べく搬送部を有して循環させられる搬送ベルトと、該搬
    送ベルトの搬送部の外周面上の前記転写材に少なくとも
    その一つが接触するように該搬送部の外周面に沿って並
    設された複数の像担持体と、該複数の像担持体上にそれ
    ぞれ所定の異なる色のトナー像を形成するためのトナー
    像形成手段と、前記搬送ベルトの搬送部を介して前記複
    数の像担持体と対向すべく搬送ベルトにより囲まれた空
    間内に配置され、少なくとも一つの像担持体からトナー
    像を前記転写材に転写する複数の転写手段と、分離爪
    と、を備えたカラー画像形成装置において、 前記分離爪に前記第2ローラに接触するよう分離シート
    を組み合わせたカラー画像形成装置。
  25. 【請求項25】 前記分離シートの先端に折り返しR部
    を設けた請求項24記載のカラー画像形成装置。
  26. 【請求項26】 前記分離シートが前記転写搬送ベルト
    と同材料でつくられた請求項24記載のカラー画像形成装
    置。
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