JP2006053508A - 画像形成装置及び定着ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】
定着ユニットの取替えを容易に行える構成でありながら、より小型化を図ることのできる画像形成装置、及び定着ユニットを提供する。
【解決手段】
加熱ローラ110及び加圧ローラ120を備える定着ユニットをシート排出トレイ52の下方に近接して配設することで装置の小型化を図るとともに、シート排出トレイ52の一部を着脱自在なトレイ部材54で構成する。トレイ部材54等を矢印G方向に取り外すことにより、シート排出トレイ52の筐体2内部に突出した部分が取り除かれて定着ユニット交換のためのスペースが確保され、リアカバー60が開放されたときに生じる開口から定着ユニットが挿抜可能となる。
【選択図】 図10

Description

本発明は、画像形成装置及び定着ユニットに関する。
レーザプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置においては、レーザダイオード等を含む発光部から射出される光ビームにより、一様に帯電された感光体表面を露光して静電潜像を形成し、静電潜像をトナーにより可視化した後、当該可視像を記録用紙等の記録媒体上に転写することにより、記録媒体上に可視像を形成する。
しかし、単に転写された後の画像は静電気力や分散力により記録媒体に付着しているにすぎず、そのままでは容易に記録媒体から剥がれてしまうため、加熱等の処理により可視像を記録媒体上に固定させる定着処理を行う必要がある。
熱定着を行う定着装置は一般的に定着ローラとしての加熱ローラ及び加圧ローラを備えており、当該加熱ローラと加圧ローラとの間を記録媒体等の記録媒体が通過する際に、加熱により半融・合体したトナー等の現像材が記録媒体中に浸透して定着される。加熱ローラは、内部にハロゲンランプ等の熱源を備えており、当該ハロゲンランプの故障などは画像形成装置としての機能を喪失させる致命的なものであるため、定着装置は取替え容易な構造としておく必要があり、前記加熱ローラや加圧ローラなどを一体とした定着ユニットとして、故障の際に容易に取替えができるようにしている(例えば特許文献1参照)。
特開平8−305205号公報
特開平7−210023号公報
一般家庭でプリンタを使用するユーザにとって、例えば本棚等の余り広くないスペースにプリンタを設置することができれば便利であるから、レーザプリンタ等の画像形成装置の小型化の要請は相当に強い。しかしながら、上記したように定着ユニットを取替え容易とするためには、取替えの際に当該定着ユニットが通過可能なスペースを確保する必要があり(例えば特許文献2の図8参照)、これは一定以上の装置の小型化(特に高さを低くすること)を困難にする方向に働く。
本発明は、係る問題点に鑑みてなされたものであって、定着ユニットの取替えを容易に行える構成でありながら、より小型化を図ることのできる画像形成装置、及び定着ユニットを提供することを目的としている。
上記の問題点を解決するために、本発明に係る画像形成装置は、表面にトナー画像が形成される像担持体を備えるプロセスカートリッジと、前記像担持体を露光走査する走査ユニットと、像担持体から記録媒体に転写されたトナー画像を定着する定着ローラが回動可能に支持されている定着ユニットとが、上面および四つの側面を有する筐体内に配され、前記筐体は、その上面に筐体内方へ凹んだシート排出トレイが形成されるとともに、定着ローラの回動軸と直交する方向にある正面側側面および背面側側面のうち定着ユニットに近い背面側側面に定着ユニットを取り出すための開口が設けられ、前記定着ユニットは、前記シート排出トレイ下方に近接し、前記開口から見てシート排出トレイの凹みと干渉する位置に配され、前記シート排出トレイは、前記定着ユニットと干渉する部分が着脱自在となっているトレイ部材を備え、前記定着ユニットは、前記トレイ部材が取り外されることにより前記シート排出トレイと干渉することなく前記開口に臨み当該開口から挿抜可能となることを特徴としている。
本発明の画像形成装置では、筐体上面に凹みとして形成されるシート排出トレイが定着ユニットと干渉する部分を着脱自在なトレイ部材にて構成し、当該トレイ部材が取り外されることにより、定着ユニットが干渉されることなく開口から挿抜可能となる。このような構成とすることで、シート排出トレイと定着ユニットとを近接させて配設し、画像形成装置の小型化を図りながら、定着ユニットの取替えを容易に行うことができる。
ここで、前記トレイ部材も前記背面側側面の開口から取り外し自在に設けられている構成とすれば、定着ユニットの取替えに際して作業箇所を集約でき、より定着ユニットの取替えが容易となる。もっともトレイ部材はシート排出トレイ上側から着脱する構成としてもよい。なお、前記筐体は、定着ユニットの挿抜のための背面側側面の開口を塞ぐ揺動自在なカバーを備える構成とすることが通常であるが、このカバーも必須というわけではない。
なお、前記筐体内における前記定着ユニットよりも記録媒体搬送方向下流側であって前記背面側側面の開口から露出する位置には、記録媒体搬送路を形成する内側ガイド部材が配されている構成とすることができる。この内側ガイド部材は、定着ユニットを通過した記録媒体をシート排出トレイへと導く記録媒体搬送路を形成するものであり、当該内側ガイド部材も前記開口から挿抜自在とすることができる。
また、前記トレイ部材は、前記筐体上面に設けられたトレイ部材設置開口部に挿嵌されて前記シート排出トレイの凹みの一部を形成するとともに、前記内側ガイド部材と一体的に形成されており、前記トレイ部材及び前記内側ガイド部材が前記背面側側面の開口から一体的に外部に取り出された場合に、前記定着ユニットが前記背面側側面の開口に臨む構成とすると定着ユニットの取替え作業に便宜であるが、内側ガイド部材は必ずしもトレイ部材と一体でなくてもよいし、トレイ部材を取り外した後、シート排出トレイの上側から着脱する構成とすることも可能である。なお、後述する実施例で説明するように、内側ガイド部材とともに記録媒体搬送路を形成する外側ガイド部材を別体として設けてもよい。この外側ガイド部材は、前記した背面側側面の開口を塞ぐカバーと連動して揺動するようにすれば定着ユニットの取替えに便宜であるし、当該カバーと一体成型することもできる。
なお、前記トレイ部材は、前記筐体上面に設けられたトレイ部材設置開口部に挿嵌されて前記シート排出トレイの凹みの一部を形成し、その記録媒体搬送方向下流側端部上側の高さが、それよりも記録媒体搬送方向下流側にある前記トレイ部材設置開口部のトレイ部材側端部上側の高さよりも高い構成とすることが好ましい。この構成では、シート排出口から排紙される記録媒体の排紙方向先端が、トレイ部材と筐体上面の開口部との境目部分に引っ掛かるといった事態の発生が防止でき、スムーズな排紙に寄与する。なお、トレイ部材の記録媒体搬送方向下流側端部上側、及びトップカバーのトレイ部材側端部上側とは、排紙される記録媒体から見た上側での意味である。例えば後述するリブが設けられていない場合には、それぞれの上側表面と考えることができる。後述するリブが記録媒体搬送方向に平行な向きに設けられている場合には、当該リブの上側の高さと考えられる。従ってリブを設ける場合、リブの根元部分の高さはトップカバー側の方が高いがリブの上端はトップカバー側の方が低いような構成も含まれる。
また、前記トレイ部材は、前記筐体上面に設けられたトレイ部材設置開口部に挿嵌されて前記シート排出トレイの凹みの一部を形成し、その記録媒体搬送方向下流側先端部上面が、前記トレイ部材設置開口部のトレイ部材側端部下面にもぐりこんで当接するように設けられる構成とすることが好ましい。定着ユニットは百℃以上まで昇温することがあり、記録媒体として記録紙を用いた場合など、定着により発生する水蒸気がシート排出トレイ側に漏れ出ることを防止できるからである。なお、上記定着ユニットの昇温と関連して、トレイ部材を、例えばPC−ABS(ポリカーボネートとABSのアロイ)等の耐熱性樹脂で成型すること、少なくとも定着ユニットに近接する前記シート排出トレイの凹みを構成する部分を耐熱性樹脂で構成することが好ましい。シート排出トレイの一部をトレイ部材で構成することは、高価な耐熱性樹脂の使用量を必要最小限に減少させるという製造コスト削減の効果もある。さらに、前述したように、前記シート排出トレイ上には、記録媒体搬送方向と平行な向きに複数のリブが設けられている構成とすれば、記録媒体排紙の際のシート排出トレイ上の摩擦抵抗の軽減により、これもスムーズな排紙に寄与することとなる。
なお、前記定着ローラは、加熱ローラ及び当該加熱ローラと対向して設けられる加圧ローラを含み、前記定着ユニットは、前記加熱ローラの上部を覆うとともに当該加熱ローラを回動可能に支持するユニットカバーを備え、前記加圧ローラは、一端が前記ユニットカバーに支持された支持部材により回動可能に軸支されることにより、当該加圧ローラの下方が前記ユニットカバーに覆われることなく露出されている構成とすることが好ましい。
この構成では、ユニットカバーで加圧ローラ側全体を覆わないようにしているため、定着ユニットの小型化を介して画像形成装置の小型化に寄与する。なお、従来定着ユニットの加圧ローラ下部に設けられていたカバーについては、画像形成装置本体側に設ける構成とすることが可能である。
なお、前記定着ユニットは、一端が前記ユニットカバーに係止され他端が前記支持部材に係止された弾性体を備え、当該弾性体の復元力により前記加圧ローラが前記加熱ローラ側へと付勢される構成とすることができる。この構成では、加圧ローラ下部から付勢するための機構を設ける必要がない。ここで、前記ユニットカバーは、前記弾性体により加熱ローラ側へと付勢される支持部材を、前記加熱ローラと前記加圧ローラとの間のニップ幅を一定とすべく当接停止させるストッパ部を備えている構成とすることが好ましい。加圧ローラを加熱ローラ側に付勢する際に、定着強度を保つためには両ローラ間のニップ幅を確保する必要があるが、記録媒体の材質等によっては、ニップ幅が広すぎる場合に記録媒体のカール等の問題が生じる可能性がある。この構成では、ストッパ部の作用によりニップ幅が所定以上に広くなることが防止されるため、加圧ローラを構成するシリコーンゴム等の硬度にバラツキが生じても、特に硬度が低下した場合にニップ幅が広くなりすぎることが防止でき、加圧ローラの歩留まりの向上により製造コスト削減の効果が得られる。
また、前記支持部材の一端が前記ユニットカバーに軸支されるとともに、前記弾性体は、前記加圧ローラを支持する回動軸からみて、前記支持部材の前記一端とは逆側に係止される構成とすることができ、前記支持部材の、前記ユニットカバーに軸支される一端と逆側の他端は、前記背面側側面の開口に向けて突出し、ユーザが押し下げ操作可能な位置に設けられている構成とすることが好ましい。この構成によると、定着ユニットで紙詰まりなどが発生した場合でも、支持部材を押し下げ操作することによって両ローラ間の押圧力を弱めることができ、容易に記録媒体を除去することができる。
なお、前記画像形成装置は、前記定着ユニットの下部に記録媒体を積層給紙する給紙カセットを備え、当該給紙カセットから給紙された記録媒体は、当該給紙カセット上側で前記プロセスカートリッジ下側に設けられた記録媒体搬送路に沿って搬送される構成とすることができる。このように、いわゆるS字型搬送路とすることにより、画像形成装置の設置スペースが狭い場合にも対処することが可能となる。
ここで、前記給紙カセットは、前記筐体における正面側側面から挿抜される構成とすれば記録紙等の記録媒体を給紙カセットに収納する際の操作性が向上する。さらに、前記筐体は、正面側側面にも開口が設けられており、前記プロセスカートリッジは、前記正面側側面の開口から取り外し自在に配される構成とすれば、トナー切れなどによりプロセスカートリッジを交換する際の作業に便宜である。
なお、本発明に係る定着ユニットは、画像形成装置に備えられ、記録媒体上に転写されたトナー画像を定着する定着ユニットにおいて、トナー画像が転写された記録媒体を加熱定着する加熱ローラ及び当該加熱ローラに対向して設けられ記録媒体を前記加熱ローラ側へと押圧する加圧ローラを備え、前記加熱ローラの長手方向両端が、当該加熱ローラの少なくとも一部を覆うユニットカバーに回動可能に支持されるとともに、前記加圧ローラは、全体が前記ユニットカバーに覆われることなく開放されており、その長手方向両端が、端部が前記ユニットカバーに回動可能に支持された一対の支持部材に回動可能に軸支されるとともに、一端が前記加圧ローラの回動軸から見て前記端部と逆側に係止され他端が前記ユニットカバーに係止された弾性体の復元力により、前記加熱ローラ側へと付勢されることを特徴としている。
この構成により、加圧ローラ下部に付勢のための機構を設ける必要がなく、ユニットカバーで加圧ローラの全体を覆う必要がないため、定着ユニットの小型化を介して画像形成装置の小型化を図ることができる。なお、前記ユニットカバーは、前記加熱ローラと前記加圧ローラとの間のニップ幅を一定とすべく前記支持部材を所定の位置で当接停止させるストッパ部を備えていることが好ましいのは前述した通りである。
本発明の画像形成装置及び定着ユニットによると、画像形成装置の小型化を図りながら、定着ユニットの取替えを容易に行うことができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(1)レーザプリンタの全体構成
図1は、画像形成装置の一例としてのレーザプリンタ1の外観を表す斜視図である。同図のレーザプリンタ1は、上面となるトップカバー18、及び四つの側面2a、2b、2c、2d(側面2c及び2dは図1では見えない位置にある。)を有する筐体2を備えており、トップカバー18が筐体2の内方に凹んでシート排出トレイ52が形成されている。筐体2の下部には、記録紙等の記録媒体を複数枚収納可能な給紙カセット6が、筐体2の正面側側面2aから挿抜自在に設けられている。なお正面側側面2aには、記録媒体を個別にセットする手差しトレイ部11が設けられているとともに、開閉可能なフロントカバー16が設けられている。
以下、図2を参照して、レーザプリンタ1の構成をさらに詳細に説明する。図2は、側面2d側から見たレーザプリンタ1の概略側断面図である。なお、定着ユニット100は、分かりやすくするため簡略化して示している。レーザプリンタ1は、上面のトップカバー18、正面側側面2aに設けられるフロントカバー16、及び背面側側面2cに設けられるリアカバー60等が備えられる筐体2内に、記録媒体としての記録紙等(図中記録媒体搬送路が仮想線Pで表されている。)を給紙するための給紙部3や、給紙された記録媒体上に可視像であるトナー画像を形成するプロセスカートリッジ4、記録媒体上に形成されたトナー画像を記録媒体上に定着させる定着ユニット100、定着ユニット100を通過した記録媒体を排紙する排紙部200などを備えている。なお、本明細書では、筐体2の四つの側面2a〜2dの中で、定着ユニット100に備えられる定着ローラ(後述)の回転軸に直交する方向前後の側面のうち、定着ユニット100に近い側の側面(図2の左側側面)を背面側側面2c、逆側を正面側側面2aとする。
給紙部3は、給紙カセット6と、給紙カセット6内に積層された記録媒体のシート搬送方向先端側(正面側)端部の上方に設けられた給紙ローラ7、8及び給紙パット9とを含む。給紙部3には、給紙カセット6から給紙された記録媒体を反転させてプロセスカートリッジ4の下部へと搬送する記録媒体搬送路である給紙パス10が形成されており、給紙部3には、給紙パス10に臨むレジストローラ対12を備えている。なお、給紙パス10には、給紙カセット6内の記録媒体の他、手差しトレイ部11に手差しにてセットされた記録媒体(記録紙等)も給紙されるが、いずれの場合も一旦レジストローラ対12にて停止した後、プロセスカートリッジ4における画像形成タイミングに合わせてプロセスカートリッジ4の画像形成部へと供給される。
給紙カセット6は、プロセスカートリッジ4及び定着ユニット100の下部に配され、筐体2の正面側側面から挿抜可能に装着されている。この給紙カセット6内には、用紙押圧板13及びばね14が設けられている。用紙押圧板13は、記録媒体を積層状にスタック可能とされ、給紙ローラ7等から遠い方の端部において揺動可能に支持されることによって、近い方の端部が上下方向に移動可能とされている。また、ばね14は、用紙押圧板13における給紙ローラ7等に近い方の端部の裏面を、上方向に付勢するように設けられている。そのため、用紙押圧板13は、記録媒体の積層量が増えるに従って、給紙ローラ7等に対して遠い方の端部を支点として、ばね14の付勢力に抗して下向きに揺動される。
給紙ローラ8及び給紙パット9は、互いに対向して配設され、給紙パット9の裏側に設けられるばね15によって、給紙パット9が給紙ローラ8に向かって押圧されている。用紙押圧板13上に積層された中で最上位にある記録媒体は、用紙押圧板13の裏側からばね14によって給紙ローラ7に当接して押圧されており、当該最上位の記録媒体が給紙ローラ7により給紙され、給紙ローラ8と給紙パット9とで挟まれた後、給紙ローラ8が回転することにより、給紙ローラ8及び給紙パット9とで1枚毎に分離されながら、給紙パス10に向かって給紙される。
給紙カセット6、あるいは手差しトレイ部11から給紙された記録媒体は、給紙ローラ7等の上方部に配置されたレジストローラ対12に送られる。レジストローラ対12は、給紙された記録媒体をレジスト後に、プロセスカートリッジ4内の画像形成位置(感光体ドラム37と転写ローラ39との接触位置)へと搬送する。なお、筐体2の正面側側面2aにはフロントカバー16が設けられている。フロントカバー16は筐体2に対して開閉自在に設けられており、フロントカバー16が開放状態となった際に現れる開口からプロセスカートリッジ4の挿抜交換が可能な構成となっている。
プロセスカートリッジ4の上部に設けられる走査ユニット26は、不図示のレーザ発光部、高速回転駆動されるポリゴンミラー29、第1走査レンズ(fθレンズ)30、第2走査レンズ(シリンドリカルレンズ)31、折り返しミラー32及び33などを備えており、レーザ発光部から射出される画像情報に基づいて変調された光ビームを、一点鎖線で示すように、ポリゴンミラー29、第1走査レンズ30、折り返しミラー32、第2走査レンズ31、折り返しミラー33の順に通過あるいは反射させて、プロセスカートリッジ4内の感光体ドラム37の表面上を露光走査させている。
プロセスカートリッジ4は、ドラムカートリッジ35及び現像カートリッジ36を含んでいる。ドラムカートリッジ35内には、感光体ドラム37、帯電器38及び転写ローラ39などを備えている。プロセスカートリッジ4は、前記したように、フロントカバー16を開放した際の開口から筐体2内部に着脱自在とされている。現像カートリッジ36は、ドラムカートリッジ35に対して着脱自在に装着されており、現像ローラ40、層厚規制ブレード41、供給ローラ42、トナーホッパー43などを備えている。
トナーホッパー43内のトナーは、回転軸44により支持されるアジテータ45の矢印方向への回転により攪拌され、トナーホッパー43の側部に開口されたトナー供給口46から放出される。トナー供給口46の側方位置に前記供給ローラ42が回転可能に配設されており、また、この供給ローラ42に対向して、現像ローラ40が回転可能に配されている。なお、供給ローラ42と現像ローラ40とは、そのそれぞれがある程度圧縮するような状態で互いに当接されている。
現像ローラ40は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、矢印方向(反時計方向)に回転駆動される。なお、現像ローラ40には、現像バイアスが印加されるように構成されている。また、現像ローラ40の近傍には、層厚規制ブレード41が配されている。この層厚規制ブレード41は、金属の板ばね材からなるブレード本体の先端部に、絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の押圧部を備えており、現像ローラ40の近くにおいて現像カートリッジ36に支持されて、押圧部がブレード本体の弾性力によって現像ローラ40上に圧接されるように構成されている。
トナー供給口46から放出されるトナーは、供給ローラ42の回転により、現像ローラ40に供給され、この時、供給ローラ42と現像ローラ40との間で正に摩擦帯電され、さらに、現像ローラ40上に供給されたトナーは、現像ローラ40の回転に伴って、層厚規制ブレード41の押圧部と現像ローラ40との間に進入し、一定厚さの薄層として現像ローラ40上に担持される。
感光体ドラム37は、現像ローラ40の側方位置において、その現像ローラ40と対向するような状態で、ドラムカートリッジ35において、矢印方向(時計方向)に回転可能に支持されている。この感光体ドラム37は、ドラム本体が接地され、その表面がポリカーボネートなどから構成される正帯電性の感光層により形成されている。
帯電器38は、感光体ドラム37の左斜め方向上方に、所定間隔を隔てて対向配置されている。この帯電器38は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光体ドラム37の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。
転写ローラ39は、感光体ドラム37の下方において、感光体ドラム37に対向配置され、ドラムカートリッジ35に矢印方向(反時計方向)に回転可能に支持されている。この転写ローラ39は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、転写時には、転写バイアスが印加されるように構成されている。
感光体ドラム37の表面は、当該感光体ドラム37の回転に伴ない、まず、帯電器38によって一様に正極性に帯電される。次いで、走査ユニット26からのレーザビームにより露光されて静電潜像が形成される。その後、現像ローラ40と対向し、現像ローラ40上に担持されかつ正帯電されているトナーが感光体ドラム37に対向して接触する時に、現像ローラ40に印加される現像バイアスにより、感光体ドラム37の表面上に形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光体ドラム37の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている露光部分に供給され、選択的に担持されることによってトナー画像が形成される(反転現像)。
その後、感光体ドラム37の表面上に担持されたトナー画像は、記録媒体が感光体ドラム37と転写ローラ39との間を通る間に、転写ローラ39に印加される転写バイアスによって、記録媒体に転写される。
定着ユニット100は、給紙カセット6の上部、プロセスカートリッジ4の側方であって、プロセスカートリッジ4よりも記録媒体搬送方向下流側に配設される。本実施の形態の定着ユニット100として、後述する本発明の定着ユニットが備えられる。定着ユニット100は、定着ローラとして、内部にヒータを備える加熱ローラ110、加熱ローラ110と対向して設けられ加熱ローラを押圧するように付勢された加圧ローラ120を含んでいる。
加熱ローラ110は金属筒状をなし、例えばハロゲンランプからなるヒータを内装しており、そのヒータによって加熱されるように構成されている。また、加圧ローラ120は、この加熱ローラ110を押圧した状態で、加熱ローラ110に従動して回転される。定着ユニット100の構成については後に詳細に説明する。
定着ユニット100においては、プロセスカートリッジ4において記録媒体上に転写された可視像であるトナー画像を、当該記録媒体が加熱ローラ110と加圧ローラ120との間を通過する間に熱定着させ、その後、記録媒体を排紙部200に形成される記録媒体搬送路である排紙パス50へと送出するようにしている。
排紙部200は、排紙パス50を構成する内側ガイド部材51と外側ガイド部材62、記録媒体をトップカバー18に設けられたシート排出トレイ52上へと排出する排出口に設けられる排紙ローラ対のうち、下側の排紙ローラ53、上側の排紙ローラ55、さらにシート排出トレイ52の一部を構成する部分を備えたトレイ部材54を含んでいる。排紙パス50を構成する外側ガイド部材62は、筐体2の背面側側面に設けられるリアカバー60の開閉と連動するように構成されており、ヒンジ61を介して揺動自在に取り付けられたリアカバー60を開放状態とした場合に、それに連動して外側ガイド部材62上部が背面側へと揺動する。このようにして、リアカバー60の開放により、筐体2の背面側側面2cに形成される開口から排紙パス50が臨むように構成されている。なおリアカバー60には定着ユニット100からの熱を放出するための放熱孔60aが穿設されている。これにより、定着ユニット100から発せられる熱が上昇しながら放熱孔60aを通過し、そこから、それよりも上部に設けられたリアカバー60と筐体2との間の隙間を通過して外部に放出されるため、筐体2内部に熱がこもることが抑制される。
シート排出トレイ52は、平面視略矩形板状をなし、背面側端部が筐体2内部へと凹んで凹部が形成されるとともに、背面側端部から正面側へ向けて徐々に上方に傾斜する構成となっている。本実施の形態では、シート排出トレイ52の背面側端部から徐々に上方へと傾斜する途中部分までがトレイ部材54により構成されており、トレイ部材54の正面側(記録媒体搬送方向先端側)先端部の上面が、トップカバー18のトレイ部材54側端部の下面と当接するように構成している。シート排出トレイ52等の構成の詳細については後述する。
定着ユニット100を通過し、排紙パス50へと送られた記録媒体は、内側ガイド部材51及び外側ガイド部材62により用紙進行方向が反転されて、排紙ローラ対へと送られ、当該排紙ローラ対(53及び55)を介して、シート排出トレイ52上に正面側に向かって排紙される。
(2)定着ユニット100の詳細構成
次に本実施の形態の定着ユニット100の構成について詳細に説明する。図3は、定着ユニット100の構成について説明するための斜視図である。なお、説明のためユニットカバー130の端部を切断している。本実施の形態の定着ユニット100は、内部にハロゲンランプ111等の加熱手段(ヒータ)を備える加熱ローラ110と、加熱ローラ110に対向して設けられ、加熱ローラ110の下方から加熱ローラ110表面を押圧する加圧ローラ120とを備えている。
そして、加熱ローラ110の上部がポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂を成型したユニットカバー130により覆われているとともに、加圧ローラ120側はユニットカバー130に覆われることなく開放された構成となっており、これによって、定着ユニット100の小型化を介して画像形成装置全体の小型化を図る構成となっている。なお、加圧ローラ120は、その一端の支持部140がユニットカバー130に設けられた支持軸131と掛合し、ユニットカバー130に対して回動可能に支持された支持部材としての支持レバー150に回動可能に軸支されている。支持レバー150には、加圧ローラ120の回動軸121から見て支持部140とは反対側(記録媒体搬送方向先端側)において、一端がユニットカバー130に係止した弾性体としてのバネ160が係止している。
加圧ローラ120は、バネ160の復元力により加熱ローラ110側へと付勢されており、このため、加圧ローラ120の下部に付勢手段を設ける必要がなく、加圧ローラ120をユニットカバー130にて覆う必要がなくなっている。
さらに、支持レバー150の記録媒体搬送方向先端側に取っ手170が設けられている。ユーザは、定着ユニット100で紙詰まり等が発生した場合に、リアカバー60を開放状態として取っ手170を押し下げることにより、容易に対応することができる。
さらに、ユニットカバー130には、支持レバー150を、バネ160の復元力に抗して一定の位置で当接停止させるストッパ部180と、加熱ローラ110に近接するようにリブ210とが設けられており、それぞれが一体的に形成されている。このようにストッパ部180が設けられることにより、加圧ローラ120が必要以上に加熱ローラ110側へと押圧され、トナー画像が形成された記録媒体の定着処理を行うに際してのニップ幅が広くなりすぎることが防止される。図4は定着ユニット100の側面のカバーを除いて側面から見た図であるが、同図に示される当接位置190にて支持レバー150が当接停止する構成である。
通常、加圧ローラ120にはシリコーンゴム等の弾性体が用いられており、特に量産時にもニップ幅を適切に保つために、加圧ローラ120の硬度のバラツキを抑制する必要がある。しかし、上記のようにストッパ部180を設けることにより、多少加圧ローラ120の硬度が低下しているような場合であっても適切なニップ幅とすることができ、即ち加圧ローラ120の硬度にバラツキがあっても使用可能となり、加圧ローラ120の歩留まりを上げることができるため、これによって画像形成装置の製造コストの削減に寄与する。
(3)排紙部200の詳細構成
以上に説明したような定着ユニット100を通過した記録媒体は、排紙部200へと搬送される。次に排紙部200の構成について詳細に説明する。図2に示されるように本実施の形態のレーザプリンタ1においては、シート排出トレイ52の下方近傍に定着ユニット100が配されており、そのままの状態では、リアカバー60を開放状態としても、トップカバー18に凹部として形成されたシート排出トレイ52と定着ユニット100とが干渉するため、定着ユニット100を交換することはできない。
そこで本実施の形態では、シート排出トレイ52の背面側の一部を着脱自在なトレイ部材54にて構成し、トレイ部材54を取り外したときに定着ユニット100の挿抜交換のための空間が確保される構成としている。図5はトップカバー18の上面図であるが、シート排出トレイ52の排出口側(図中実線で示された部分より背面側側面2c側)がトレイ部材54により構成されている。なお、シート排出トレイ52の全体には、記録媒体搬送方向と平行に複数のリブ182及び582が設けられている。同図では、トップカバー18側に設けられたリブを182で表し、トレイ部材54に設けられたリブを582で表している。このようにリブを設けることで、記録媒体排紙の際の摩擦抵抗の軽減を図り、排紙がスムーズに行われるようにしている。
図6は、本実施の形態におけるトレイ部材54の構成について説明するための斜視図である。本実施の形態では、シート排出トレイ52の一部を構成するトレイ部材54と記録媒体搬送経路を形成する内側ガイド部材51とが一体的に成型されている。また、トレイ部材54の正面側(記録媒体搬送方向下流側)先端部には突出部541が設けられている。図7は、図5におけるA−A線断面矢視拡大図である。同図に示されるように、トレイ部材54はトップカバー18に設けられた開口に挿嵌された際の、トレイ部材54の記録媒体搬送方向下流側端部上側(リブ582の端部上側)は、トップカバー18に設けられたトレイ部材設置開口のトレイ部材54側端部上側(リブ182の端部上側)の高さよりも高い。
このように、トレイ部材54とトップカバー18の当接部分に段差542が設けられることにより、排出口から排紙される記録媒体の先端がトップカバー18とトレイ部材54との境界部分で引っ掛かることが防止され、排紙がスムーズとなる。同図では段差542が視覚できるようにしているが、実際には、段差542の大きさは、これほど大きくなくても実用上は充分である。
また、トレイ部材54をトップカバー18に設けられたトレイ部材設置開口に挿嵌した際に、突出部541の上面がトップカバー18のトレイ部材54側端部181の下面にもぐりこんで当接する構成となっている。このような構成とすることにより、記録媒体の一例として記録紙を定着した場合に発生する水蒸気がシート排出トレイ52上に漏れ出ることが抑制できる。
なお、トレイ部材54など定着ユニット100に近接して配される部材、特にトレイ部材54においてシート排出トレイ52の凹部を形成する部分は耐熱性樹脂を用いて成型することが好ましい。定着ユニット100は百℃以上まで昇温することがあるためである。耐熱性樹脂の一例として、PC−ABS(ポリカーボネートとABSとのアロイ)を用いることができるが、材料はこれに限定されず、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)等を用いることもできる。一部の部材のみ耐熱性樹脂を用いるようにすると、用いる耐熱性樹脂の量を減少させることができ、製造コスト削減の効果も得られる。
なお、本実施の形態では、シート排出トレイ52上にリブを設けているが、リブを設けない場合、トレイ部材54とトップカバー18の境界部分においては、トレイ部材54の表面よりもトップカバー18の表面の方を低くすることで同様の効果が得られる。
また、図8に示されるように、リアカバー60を開放状態とした場合に背面側側面にできる開口からトレイ部材54及び内側ガイド部材51を一体的に取り外すことが可能となっており、これらを取り外した際に同じ開口から定着ユニット100を取り外すことができるように構成されている。図8は、背面側側面2c側から見たレーザプリンタ1の斜視図である。前記した定着ユニット100の昇温に対処するための放熱孔60aがリアカバー60の五箇所に穿設されている。以下、トレイ部材54の取り外し、及び定着ユニット100の取り外しについて具体的に説明する。
図8に示されるように、定着ユニット100を交換する際には、ユーザがまずリアカバー60を開放する。なお、本実施の形態では、リアカバー60の開放と連動して外側ガイド部材62が背面側へと揺動される。より具体的には、リアカバー60の同図右側端部に設けられた板状の案内部材63に設けられた長孔64に、外側ガイド部材62の右側端部に設けられた板状の部材65に設けられた突起66が滑合されている。リアカバー60が開放され長孔64がより背面側へと移動するにつれて長孔64内を突起66が滑動することにより、外側ガイド部材62も徐々に背面側へと揺動し、定着ユニット100の取り外しのための開口が形成される。なお、図8にも示されるように、ユーザは、このように開口が形成された状態で取っ手170を下方向に押し下げることが可能となっており、定着ユニット100にて紙詰まり等が発生した場合に容易に対処できる
図9は、リアカバー60を開放した状態にてトップカバー18の一部を切り欠いた斜視図である。同図に示されるように、内側ガイド部材51と一体となったトレイ部材54がネジ56a及び56b(不図示図6参照)にて筐体2内部に締着されており、このネジ56a及び56bを外すことにより、トレイ部材54をリアカバー60を開放した開口から取り外すことが可能となる。
図10はトレイ部材54を取り外した状態を示す斜視図である。同図に示されるように、内側ガイド部材51及びトレイ部材54が矢印G方向に取り外されることにより、ユニットカバー130と一体的に形成されたリブ210が露出し、リアカバー60側から定着ユニット100の全体が通過可能な空間が形成される。定着ユニット100はユーザが段部70上を摺動させながら矢印H方向に取り外すことが可能となっており、これによって定着ユニット100の挿抜交換を容易に行うことができる。なお、トレイ部材54の突出部541は、図7に示されるようにトップカバー18の下面にもぐりこんで配されているため、トレイ部材54等を背面側側面2cの開口から取り外す際の引っ掛かりは生じない。
以上に説明したように、本発明の画像形成装置によると、着脱自在なトレイ部材54によりシート排出トレイ52の凹部の一部を構成し、当該トレイ部材54を取り外した場合に定着ユニット100の挿抜交換のための空間が確保される構成としているので、定着ユニット100をシート排出トレイ52下方に近接して配することができ、もって装置の小型化(特に高さを低くすること)を図りながら、定着ユニット100の挿抜交換も容易に行うことが可能とされている。
(変形例)
以上、本発明の種々の実施の形態について説明したが、本発明の内容が上記実施の形態において説明された具体例に限定されないことは勿論であり、例えば、以下のような変形例を実施することができる。
(1)上記実施の形態では、シート排出トレイ52の一部を構成するトレイ部材54と、内側ガイド部材51とを一体的に形成するようにしたが、これらは別体として構成することも可能である。
(2)また、上記実施の形態では、リアカバー60と外側ガイド部材62とを別体として構成し、リアカバー60の開放と連動して外側ガイド部材62も背面側へと揺動する構成としたが、外側ガイド部材62はリアカバー60と一体成型とすることもできる。
本発明は、例えば、記録紙等の記録媒体上に転写されたトナー画像を定着ユニットにて定着させる画像形成装置、及び当該画像形成装置に備えられる定着ユニット等に適用することができる。
本発明の一適用対象である画像形成装置の一例としてのレーザプリンタの外観を表す斜視図である。 レーザプリンタ1の概略側断面図である。 定着ユニット100の構成について説明するための斜視図である。 定着ユニット100を側面から見た図である。 トップカバー18の上面図である。 トレイ部材54の構成について説明するための斜視図である。 トレイ部材54をトップカバー18に装着した際の両者の境界部分の拡大断面図である。 リアカバー60を開放状態とした場合に筐体2の背面側側面にできる開口を示す図である。 トレイ部材54の筐体2内部での取付け状態を示す一部切り欠き斜視図である。 定着ユニット100の取り外しについて説明するための斜視図である。
符号の説明
2 筐体
16 フロントカバー
18 トップカバー
51 内側ガイド部材
54 トレイ部材
541 突出部
542 段差
56a、56b ネジ
60 リアカバー
60a 放熱孔
62 外側ガイド部材
70 段部
100 定着ユニット
110 加熱ローラ
120 加圧ローラ
130 ユニットカバー
140 支持部
150 支持レバー
160 バネ
170 取っ手
180 ストッパ部
190 当接位置
200 排紙部
210 リブ

Claims (20)

  1. 表面にトナー画像が形成される像担持体を備えるプロセスカートリッジと、
    前記像担持体を露光走査する走査ユニットと、
    像担持体から記録媒体に転写されたトナー画像を定着する定着ローラが回動可能に支持されている定着ユニットとが、上面および四つの側面を有する筐体内に配され、
    前記筐体は、その上面に筐体内方へ凹んだシート排出トレイが形成されるとともに、定着ローラの回動軸と直交する方向にある正面側側面および背面側側面のうち定着ユニットに近い背面側側面に定着ユニットを取り出すための開口が設けられ、
    前記定着ユニットは、前記シート排出トレイ下方に近接し、前記開口から見てシート排出トレイの凹みと干渉する位置に配され、
    前記シート排出トレイは、前記定着ユニットと干渉する部分が着脱自在となっているトレイ部材を備え、
    前記定着ユニットは、前記トレイ部材が取り外されることにより前記シート排出トレイと干渉することなく前記開口に臨み当該開口から挿抜可能となる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記トレイ部材は、前記背面側側面の開口から取り外し自在に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記筐体は、前記背面側側面の開口を塞ぐ揺動自在なカバーを備える
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記筐体内における前記定着ユニットよりも記録媒体搬送方向下流側であって前記背面側側面の開口から露出する位置には、記録媒体搬送路を形成する内側ガイド部材が配されている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記内側ガイド部材は、前記背面側側面の開口から挿抜自在に配されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記トレイ部材は、前記筐体上面に設けられたトレイ部材設置開口部に挿嵌されて前記シート排出トレイの凹みの一部を形成するとともに、前記内側ガイド部材と一体的に形成されており、前記トレイ部材及び前記内側ガイド部材が前記背面側側面の開口から一体的に外部に取り出された場合に、前記定着ユニットが前記背面側側面の開口に臨む
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。
  7. 前記トレイ部材は、前記筐体上面に設けられたトレイ部材設置開口部に挿嵌されて前記シート排出トレイの凹みの一部を形成し、その記録媒体搬送方向下流側端部上側の高さが、それよりも記録媒体搬送方向下流側にある前記トレイ部材設置開口部のトレイ部材側端部上側の高さよりも高い
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記トレイ部材は、前記筐体上面に設けられたトレイ部材設置開口部に挿嵌されて前記シート排出トレイの凹みの一部を形成し、その記録媒体搬送方向下流側先端部上面が、前記トレイ部材設置開口部のトレイ部材側端部下面にもぐりこんで当接している
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記定着ローラは、加熱ローラ及び当該加熱ローラと対向して設けられる加圧ローラを含み、
    前記定着ユニットは、前記加熱ローラの上部を覆うとともに当該加熱ローラを回動可能に支持するユニットカバーを備え、
    前記加圧ローラは、一端が前記ユニットカバーに支持された支持部材により回動可能に軸支されることにより、当該加圧ローラの下方が前記ユニットカバーに覆われることなく露出されている
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記定着ユニットは、一端が前記ユニットカバーに係止され他端が前記支持部材に係止された弾性体を備え、当該弾性体の復元力により前記加圧ローラが前記加熱ローラ側へと付勢される
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記ユニットカバーは、
    前記弾性体により加熱ローラ側へと付勢される支持部材を、前記加熱ローラと前記加圧ローラとの間のニップ幅を一定とすべく当接停止させるストッパ部を備えている
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記支持部材の一端が前記ユニットカバーに軸支されるとともに、前記弾性体は、前記加圧ローラを支持する回動軸からみて、前記支持部材の前記一端とは逆側に係止される
    ことを特徴とする請求項10又は11に記載の画像形成装置。
  13. 前記支持部材の、前記ユニットカバーに軸支される一端と逆側の他端は、前記背面側側面の開口に向けて突出し、ユーザが押し下げ操作可能に設けられている
    ことを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記トレイ部材の、前記凹みを構成する部分は耐熱性樹脂により成型されている
    ことを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の画像形成装置。
  15. 前記シート排出トレイ上には、記録媒体搬送方向と平行な向きに複数のリブが設けられている
    ことを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載の画像形成装置。
  16. 前記画像形成装置は、
    前記定着ユニットの下部に記録媒体を積層給紙する給紙カセットを備え、
    当該給紙カセットから給紙された記録媒体は、当該給紙カセット上側で前記プロセスカートリッジ下側に設けられた記録媒体搬送路に沿って搬送される
    ことを特徴とする請求項1から15のいずれかに記載の画像形成装置。
  17. 前記給紙カセットは、
    前記筐体における正面側側面から挿抜される
    ことを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
  18. 前記筐体には、正面側側面にも開口が設けられており、
    前記プロセスカートリッジは、
    前記正面側側面の開口から取り外し自在に設けられる
    ことを特徴とする請求項1から17のいずれかに記載の画像形成装置。
  19. 画像形成装置に備えられ、記録媒体上に転写されたトナー画像を定着する定着ユニットにおいて、
    トナー画像が転写された記録媒体を加熱定着する加熱ローラ及び当該加熱ローラに対向して設けられ記録媒体を前記加熱ローラ側へと押圧する加圧ローラを備え、
    前記加熱ローラの長手方向両端が、当該加熱ローラの少なくとも一部を覆うユニットカバーに回動可能に支持されるとともに、
    前記加圧ローラは、全体が前記ユニットカバーに覆われることなく開放されており、その長手方向両端が、端部が前記ユニットカバーに回動可能に支持された一対の支持部材に回動可能に軸支されるとともに、一端が前記加圧ローラの回動軸から見て前記端部と逆側に係止され他端が前記ユニットカバーに係止された弾性体の復元力により、前記加熱ローラ側へと付勢される
    ことを特徴とする定着ユニット。
  20. 前記ユニットカバーは、
    前記加熱ローラと前記加圧ローラとの間のニップ幅を一定とすべく前記支持部材を所定の位置で当接停止させるストッパ部を備えている
    ことを特徴とする請求項19に記載の定着ユニット。
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