JP2002214576A - 液晶基板の洗浄方法 - Google Patents

液晶基板の洗浄方法

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JP2002214576A
JP2002214576A JP2001010577A JP2001010577A JP2002214576A JP 2002214576 A JP2002214576 A JP 2002214576A JP 2001010577 A JP2001010577 A JP 2001010577A JP 2001010577 A JP2001010577 A JP 2001010577A JP 2002214576 A JP2002214576 A JP 2002214576A
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Tsutomu Norimatsu
力 則松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープによる洗浄処理に際して残留した粘着
材を除去して、確実なテープによる洗浄を可能にする。 【解決手段】 ステップS21では、粘着テープを基板の
配向膜上に貼り付ける。次に、ステップS22において、
貼り付けた粘着テープを配向膜上から剥離する。この剥
離に際して、粘着層に付着した異物が基板表面から除去
される。この状態では、基板表面には粘着材が残留して
いる。次のステップS23における水洗工程では、残留粘
着材を水洗によって除去する。粘着材は親水性を有して
おり、水洗によって短時間で容易に残留粘着材を除去す
ることができる。ステップS24において乾燥工程が行わ
れて、異物の再付着が防止される。水洗が短時間に行わ
れるので、水シミ、ムラの発生、配向規制力の低下は生
じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶基板の配向膜
に付着した異物を除去する液晶基板の洗浄方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液晶ライトバルブ等の液晶装置は、ガラ
ス基板、石英基板等の2枚の基板間に液晶を封入して構
成される。液晶ライトバルブでは、一方の基板に、例え
ば薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下、T
FTと称す)等の能動素子をマトリクス状に配置し、他
方の基板に対向電極を配置して、両基板間に封止した液
晶層の光学特性を画像信号に応じて変化させることで、
画像表示を可能にする。
【0003】TFTを配置したTFT基板と、TFT基
板に対向配置される対向基板とは、別々に製造される。
両基板は、パネル組み立て工程において高精度に貼り合
わされた後、液晶が封入される。
【0004】パネル組み立て工程においては、先ず、各
基板工程において夫々製造されたTFT基板と対向基板
との対向面、即ち、対向基板及びTFT基板の液晶層と
接する面上に配向膜が形成され、次いでラビング処理が
行われる。次に、一方の基板上の端辺に接着剤となるシ
ール部が形成される。TFT基板と対向基板とをシール
部を用いて貼り合わせ、アライメントを施しながら圧着
硬化させる。シール部の一部には切り欠きが設けられて
おり、この切り欠きを介して液晶を封入する。
【0005】配向膜を形成してラビング処理を施すこと
で、電圧無印加時の液晶分子の配列が決定される。配向
膜は、例えばポリイミドを約数十ナノメーターの厚さで
塗布することにより形成される。液晶層に対向する両基
板の面上に配向膜を形成することで、液晶分子を基板面
に沿って配向処理することができる。ラビング処理は、
配向膜表面に細かい溝を形成して配向異方性の膜にする
ものであり、配向膜に一定方向のラビング処理を施すこ
とで、液晶分子の配列を規定することができる。
【0006】ところで、このようなラビング処理では、
多量の塵埃が発生し、基板表面に付着してしまうことが
ある。そこで、両基板のラビング処理後に、基板表面に
付着した塵埃を除去する洗浄工程が行われる。
【0007】ラビング後の洗浄工程として、特開平10
−197853号公報においては、テープによる洗浄を
採用した提案が開示されている。この提案によれば、粘
着性を有するテープを用い、ローラと基板表面との間に
テープを介在させ、ローラがテープ上から基板表面を押
圧しながら移動することによって、テープの粘着面に基
板表面の塵埃を付着させて、除去、洗浄を行うようにな
っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、特開平10−197853号公報のテープによる
洗浄方法では、基板上の塵埃をテープの粘着材に吸着さ
せ、テープを基板表面から剥離することによって、同時
に基板表面上の塵埃を除去するようになっている。
【0009】しかしながら、基板表面からテープを剥離
したときに、テープ上の粘着材が基板表面に残ってしま
うことがある。この残留した粘着材によって、シミ状の
表示不良や、長期通電時のコントラスト不良等が発生す
ることがあるという問題点があった。
【0010】なお、テープによる剥離時に粘着材が残留
しないように、粘着材に界面活性剤等を添加する方法が
考えられる。しかし、この場合には、残留する粘着材を
制御するために添加される界面活性剤等によって、配向
膜または液晶に悪影響を与えてしまう。
【0011】また、ラビング処理後の洗浄方法として水
洗が採用されることがある。しかしながら、水洗浄で
は、水シミや水流によるムラを発生させないために、水
洗時間等の条件の制限が必要であり、確実な洗浄が行わ
れない。更に、水洗では、配向膜の配向規制力が低下す
るという問題点もあった。
【0012】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、親水性を有する粘着材を使用したテープに
よる除塵処理後に、残留した粘着材を水洗によって除去
することにより、水洗時に発生する霧状の水滴による水
シミ、ムラの発生及び配向規制力の低下等を生じること
なく、確実な洗浄を行うことができる液晶装置用洗浄方
法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る液晶基板の
洗浄方法は、親水性を有する粘着材の層を備えた粘着テ
ープを液晶基板の配向膜に粘着させた後剥離して異物を
除去する工程と、前記粘着テープによる異物の除去処理
が終了した前記液晶基板に対して水洗を行って、前記液
晶基板の配向膜表面に残留した前記粘着材を前記液晶基
板の表面から除去する水洗工程とを具備したことを特徴
とする。
【0014】このような構成によれば、粘着テープを液
晶基板の配向膜に粘着させた後剥離することによって、
配向膜上の異物を除去する。次に、液晶基板の配向膜表
面に残留した粘着材を、水洗によって除去する。粘着材
は親水性を有しており、短時間の水洗によって液晶基板
に残留した粘着材を確実に除去することができる。水洗
が短時間に行われるので、水シミ、ムラの発生及び配向
規制力の低下等は生じない。
【0015】前記粘着材は、膨潤性又は溶解性の少なく
とも一方を有することを特徴とする。
【0016】このような構成によれば、粘着材が膨潤性
又は溶解性の少なくとも一方を有するので、テープによ
る異物除去後に、短時間の水洗によって、残留した粘着
材を確実に除去することができる。
【0017】前記水洗工程は、純水のみによる洗浄工
程、あるいは、界面活性剤と純水による洗浄工程を具備
したことを特徴とする。
【0018】このような構成によれば、洗浄によって、
残留した粘着材を更に一層、短時間で確実に除去可能で
ある。特に、界面活性剤と純水による洗浄工程によれ
ば、残留した粘着材の溶解性を高めるため、残留した粘
着材をより確実に除去できる。
【0019】前記水洗工程は、界面活性剤と純水による
洗浄工程とを具備したことを特徴とする。
【0020】このような構成によれば、残留した粘着材
の溶解性を高めて、残留した粘着材をより確実に除去で
きる。
【0021】また、前記水洗工程は、30秒〜3分間の
高圧水洗であることを特徴とする。
【0022】このような構成によれば、30秒〜3分間
程度の短時間で残留した粘着材を除去する。
【0023】また、前記水洗工程は、5〜10Mpaの
高圧水洗であることを特徴とする。
【0024】このような構成によれば、一般的に採用さ
れる5〜10Mpa程度の高圧水洗によって、残留した
粘着材を除去する。
【0025】前記水洗工程後に、前記液晶基板を乾燥さ
せる乾燥工程を更に具備したことを特徴とする。乾燥工
程は、特に制限はないが、常温でのスピン乾燥や、60
度〜80度でのホットプレート乾燥が好ましい。
【0026】このような構成によれば、異物の再付着が
防止される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の実施
の形態に係る液晶基板の洗浄方法を示すフローチャート
である。図2は液晶装置の画素領域を構成する複数の画
素における各種素子、配線等の等価回路図である。図3
はTFT基板等の素子基板をその上に形成された各構成
要素と共に対向基板側から見た平面図であり、図4は素
子基板と対向基板とを貼り合わせて液晶を封入する組立
工程終了後の液晶装置を、図3のH−H'線の位置で切
断して示す断面図である。また、図5は液晶装置を詳細
に示す断面図である。図6は粘着テープを示す断面図で
ある。図7はパネル組立工程を示すフローチャートであ
る。
【0028】本実施の形態はテープの粘着材として親水
性、膨潤性及び溶解性の少なくとも1つの性質に優れた
粘着材を使用すると共に、テープによる除塵後に基板表
面に残留した粘着材(以下、残留粘着材という)を水洗
によって確実に洗浄除去するものである。
【0029】先ず、図2乃至図5を参照して、液晶パネ
ルの構造について説明する。
【0030】液晶パネルは、図3及び図4に示すよう
に、TFT基板等の素子基板10と対向基板20との間
に液晶50を封入して構成される。素子基板10上には
画素を構成する画素電極等がマトリクス状に配置され
る。図2は画素を構成する素子基板10上の素子の等価
回路を示している。
【0031】図2に示すように、画素領域においては、
複数本の走査線3aと複数本のデータ線6aとが交差す
るように配線され、走査線3aとデータ線6aとで区画
された領域に画素電極9aがマトリクス状に配置され
る。そして、走査線3aとデータ線6aの各交差部分に
対応してTFT30が設けられ、このTFT30に画素
電極9aが接続される。
【0032】TFT30は走査線3aのON信号によっ
てオンとなり、これにより、データ線6aに供給された
画像信号が画素電極9aに供給される。この画素電極9
aと対向基板20に設けられた対向電極21との間の電
圧が液晶50に印加される。また、画素電極9aと並列
に蓄積容量70が設けられており、蓄積容量70によっ
て、画素電極9aの電圧はソース電圧が印加された時間
よりも例えば3桁も長い時間の保持が可能となる。蓄積
容量70によって、電圧保持特性が改善され、コントラ
スト比の高い画像表示が可能となる。
【0033】図5は、一つの画素に着目した液晶パネル
の模式的断面図である。
【0034】ガラスや石英等の素子基板10には、LD
D構造をなすTFT30が設けられている。TFT30
は、チャネル領域1a、ソース領域1d、ドレイン領域
1eが形成された半導体層に絶縁膜2を介してゲート電
極をなす走査線3aが設けられてなる。TFT30上に
は第1層間絶縁膜4を介してデータ線6aが積層され、
データ線6aはコンタクトホール5を介してソース領域
1dに電気的に接続される。データ線6a上には第2層
間絶縁膜7を介して画素電極9aが積層され、画素電極
9aはコンタクトホール8を介してドレイン領域1eに
電気的に接続される。
【0035】走査線3a(ゲート電極)にON信号が供
給されることで、チャネル領域1aが導通状態となり、
ソース領域1dとドレイン領域1eとが接続されて、デ
ータ線6aに供給された画像信号が画素電極9aに与え
られる。
【0036】また、半導体層にはドレイン領域1eから
延びる蓄積容量電極1fが形成されている。蓄積容量電
極1fは、誘電体膜である絶縁膜2を介して容量線3b
が対向配置され、これにより蓄積容量70を構成してい
る。画素電極9a上にはポリイミド系の高分子樹脂から
なる配向膜16が積層され、所定方向にラビング処理さ
れている。
【0037】一方、対向基板20には、TFTアレイ基
板のデータ線6a、走査線3a及びTFT30の形成領
域に対向する領域、即ち各画素の非表示領域において第
1遮光膜23が設けられている。この第1遮光膜23に
よって、対向基板20側からの入射光がTFT30のチ
ャネル領域1a、ソース領域1d及びドレイン領域1e
に入射することが防止される。第1遮光膜23上に、対
向電極(共通電極)21が基板20全面に亘って形成さ
れている。対向電極21上にポリイミド系の高分子樹脂
からなる配向膜22が積層され、所定方向にラビング処
理されている。
【0038】そして、素子基板10と対向基板20との
間に液晶50が封入されている。これにより、TFT3
0は所定のタイミングでデータ線6aから供給される画
像信号を画素電極9aに書き込む。書き込まれた画素電
極9aと対向電極21との電位差に応じて液晶50の分
子集合の配向や秩序が変化して、光を変調し、階調表示
を可能にする。
【0039】図3及び図4に示すように、対向基板20
には表示領域を区画する額縁としての第2遮光膜42が
設けられている。第2遮光膜42は例えば第1遮光膜2
3と同一又は異なる遮光性材料によって形成されてい
る。
【0040】第2遮光膜42の外側の領域に液晶を封入
するシール材41が、素子基板10と対向基板20間に
形成されている。シール材41は対向基板20の輪郭形
状に略一致するように配置され、素子基板10と対向基
板20を相互に固着する。シール材41は、素子基板1
0の1辺の一部において欠落しており、貼り合わされた
素子基板10及び対向基板20相互の間隙には、液晶5
0を注入するための液晶注入口78が形成される。液晶
注入口78より液晶が注入された後、液晶注入口78を
封止材79で封止するようになっている。
【0041】素子基板10のシール材41の外側の領域
には、データ線駆動回路61及び実装端子62が素子基
板10の一辺に沿って設けられており、この一辺に隣接
する2辺に沿って、走査線駆動回路63が設けられてい
る。素子基板10の残る一辺には、画面表示領域の両側
に設けられた走査線駆動回路63間を接続するための複
数の配線64が設けられている。また、対向基板20の
コーナー部の少なくとも1箇所においては、素子基板1
0と対向基板20との間を電気的に導通させるための導
通材65が設けられている。
【0042】本実施の形態においては、例えば、貼り合
わせ工程前の素子基板10及び対向基板20に対して、
ラビング処理後に図1のフローによる洗浄処理を行う。
【0043】図1において、ステップS21では、ラビン
グ処理後の素子基板10又は対向基板20(以下、単に
基板という)に対して、粘着テープの貼り付けを行う。
図6は本実施の形態において採用する粘着テープを示す
断面図である。
【0044】図6に示すように、粘着テープ76は、支
持フィルム11と粘着層12とによって構成される。支
持フィルム11は例えばポリエチレンテレフタレート
(PET)によって構成され、粘着層12は、アクリル
系の粘着材によって構成される。本実施の形態において
は、粘着層12は、溶解性が高い親水性に優れているも
ので構成されている。親水性としては、膨潤性及び溶解
性の少なくとも1つの性質に優れた粘着材であればよ
い。
【0045】例えば、膨潤性に優れた粘着材は、新油性
のアクリル粘着材にベンジルアルコール等の高級アルコ
ールまたはシリコン系界面活性剤を添加することによっ
て、製造することができる。
【0046】また、例えば、溶解性に優れた粘着材は、
アクリル骨格内にアクリル酸を共重合し、高酸化するこ
とにより製造することができる。
【0047】粘着テープ76は、基板上の塵埃を十分に
捕捉できると共に、粘着面の剥離強度が基板上の構造に
悪影響を与えないように、その粘着性及び粘着時の圧着
力等が設定される。例えば、粘着テープ76をローラに
よって押圧しながら基板上に貼り付けてもよい。
【0048】次のステップS22では、粘着テープ76の
剥離作業が行われる。基板の表面に粘着された粘着テー
プ76の剥離時に、基板表面の塵埃を同時に除去するよ
うになっている。なお、粘着テープ76の貼り付け及び
剥離には、例えば、特開平10−197853号公報に
おいて開示された装置と同様の装置を用いることができ
る。
【0049】粘着テープ76を基板から剥離した状態で
は、基板上に粘着材(各種添加剤を含む)が残留する。
本実施の形態においては、この残留粘着材を除去するた
めに、ウェット洗浄を行う。
【0050】ステップS23において、高圧水洗が行われ
る。この水洗工程は、比較的短時間、例えば、5〜10
Mpaで30秒〜3分間程度行えば十分である。即ち、
粘着材が親水性の材料で構成されているので、残留粘着
材は水洗によって容易に除去される。このため、水洗に
要する時間を短縮することができ、水シミ、ムラの発生
を防止することができる。つまり、水シミ、ムラ、或い
は配向規制力を低下させないような水洗の条件で水洗を
行っても、確実な洗浄が可能である。
【0051】次のステップS24においては、乾燥が行わ
れる。例えば、ホットプレートを使用して、60度〜8
0度の温度で約10分間加熱し乾燥させるようになって
いる。
【0052】次に、このように構成された実施の形態の
作用について図7を参照して説明する。
【0053】先ず、図7を参照してパネル組立工程につ
いて説明する。素子基板10(TFT基板)と対向基板
20とは、別々に製造される。ステップS1 ,S6 で夫
々用意された素子基板10及び対向基板20に対して、
次のステップS2 ,S7 では、配向膜16,22となる
ポリイミド(PI)を塗布する。次に、ステップS3,
S8 において、素子基板10表面の配向膜16及び対向
基板20表面の配向膜22に対して、ラビング処理を施
す。
【0054】次に、ステップS4 ,S9 において、洗浄
工程を行う。この洗浄工程は、ラビング処理によって生
じた塵埃を除去するためのものである。
【0055】洗浄工程が終了すると、ステップS5 にお
いて、シール材41、及び導通材65(図3参照)を形
成する。次に、ステップS10で、素子基板10と対向基
板20とを貼り合わせ、ステップS11でアライメントを
施しながら圧着し、シール材41を硬化させる。最後
に、ステップS12において、シール材41の一部に設け
た切り欠きから液晶を封入し、切り欠きを塞いで液晶を
封止する。
【0056】ステップS4 ,S9 の洗浄工程は、図1の
フローに従って行われる。
【0057】即ち、ステップS21において、粘着テープ
76を基板表面に貼り付ける。例えば、ローラを使用す
ることによって、粘着テープ76を所定の圧着力で基板
表面に順次圧着しながら貼り付ける。これにより、粘着
テープ76の粘着面が基板の表面に押し付けられて、粘
着層12が基板表面に粘着すると共に、粘着層12に基
板表面上の塵埃が付着する。
【0058】次に、ステップS22において基板表面から
粘着テープ76を剥離する。粘着テープ76の引き剥が
しに際して、粘着層12に付着した塵埃が粘着テープ7
6と共に基板から除去される。
【0059】次のステップS23において、水洗が行われ
る。例えば5〜10Mpaの水圧で高圧水洗を行う。こ
の段階では、テープによる洗浄によって基板表面から大
部分の塵埃が除去されている。水洗は主に残留粘着材の
除去のために行われる。残留粘着材は親水性に優れ、少
なくとも膨潤性或いは溶解性に優れており、残留粘着材
は例えば水に容易に溶ける。このため、水による残留粘
着材の除去は極めて容易に短時間(30秒〜3分程度)
で行われる。
【0060】最後に、ステップS24において乾燥が行わ
れる。例えば、ホットプレート上に水洗後の基板を載置
し、60度〜80度で、約10分間乾燥させる。こうし
て、洗浄工程が終了した基板に対して以後の工程が実施
される。
【0061】このように、本実施の形態においては、テ
ープ洗浄によって大部分の異物を除去すると共に、粘着
テープの粘着材を膨潤性又は溶解性を有する材料で構成
し、水洗によって残留粘着材を除去するようになってい
る。このため、水洗のみによる洗浄に比して水洗の時間
を著しく短縮する等、水洗の条件を緩和することがで
き、水シミ、ムラ等の発生を防止しながら確実な洗浄が
可能である。また、水洗の時間が短いので、配向膜の配
向規制力が損なわれることもない。また、粘着材の材質
を特別に剥離しやすい材質にする必要はないので、配向
膜に悪影響を与えてしまうこともない。
【0062】なお、ステップS23の水洗工程において
は、先ず、界面活性剤を含む石鹸水等によって洗浄を行
った後、純水でリンスする方法を採ってもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、親
水性を有する粘着材を使用したテープによる除塵処理後
に、残留した粘着材を水洗によって除去することによ
り、水シミ、ムラの発生及び配向規制力の低下等を生じ
ることなく、確実な洗浄を行うことができるという効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る液晶装置用洗浄方法
を示すフローチャート。
【図2】液晶装置の画素領域を構成する複数の画素にお
ける各種素子、配線等の等価回路図。
【図3】TFT基板等の素子基板をその上に形成された
各構成要素と共に対向基板側から見た平面図。
【図4】素子基板と対向基板とを貼り合わせて液晶を封
入する組立工程終了後の液晶装置を、図3のH−H'線
の位置で切断して示す断面図。
【図5】液晶装置を詳細に示す断面図。
【図6】粘着テープを示す断面図。
【図7】パネル組立工程を示すフローチャート。
【符号の説明】 S21…粘着テープの貼り付け工程 S22…粘着テープの剥離工程 S23…水洗工程 S24…乾燥工程

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親水性を有する粘着材の層を備えた粘着
    テープを液晶基板の配向膜に粘着させた後剥離して異物
    を除去する工程と、 前記粘着テープによる異物の除去処理が終了した前記液
    晶基板に対して水洗を行って、前記液晶基板の配向膜表
    面に残留した前記粘着材を前記液晶基板の表面から除去
    する水洗工程とを具備したことを特徴とする液晶基板の
    洗浄方法。
  2. 【請求項2】 前記粘着材は、膨潤性又は溶解性の少な
    くとも一方を有することを特徴とする請求項1に記載の
    液晶基板の洗浄方法。
  3. 【請求項3】 前記水洗工程は、純水による洗浄工程と
    を具備したことを特徴とする請求項1に記載の液晶基板
    の洗浄方法。
  4. 【請求項4】 前記水洗工程は、界面活性剤と純水によ
    る洗浄工程とを具備したことを特徴とする請求項1に記
    載の液晶基板の洗浄方法。
  5. 【請求項5】 前記水洗工程は、30秒〜3分間の高圧
    水洗であることを特徴とする請求項1に記載の液晶基板
    の洗浄方法。
  6. 【請求項6】 前記水洗工程は、5〜10Mpaの高圧
    水洗であることを特徴とする請求項5に記載の液晶基板
    の洗浄方法。
  7. 【請求項7】 前記水洗工程後に、前記液晶基板を乾燥
    させる乾燥工程を更に具備したことを特徴とする請求項
    1に記載の液晶基板の洗浄方法。
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