JP2002213738A - 液化石油ガス気化装置 - Google Patents

液化石油ガス気化装置

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JP2002213738A
JP2002213738A JP2001009776A JP2001009776A JP2002213738A JP 2002213738 A JP2002213738 A JP 2002213738A JP 2001009776 A JP2001009776 A JP 2001009776A JP 2001009776 A JP2001009776 A JP 2001009776A JP 2002213738 A JP2002213738 A JP 2002213738A
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JP
Japan
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liquefied petroleum
petroleum gas
heat
combustor
heat exchanger
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JP2001009776A
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English (en)
Inventor
Takaaki Kusaka
貴晶 日下
Takashi Sawada
敬 澤田
Toshinari Matsumoto
俊成 松本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の構成のものは、外気温が低いときは十
分な量の液化石油ガスを供給できないという課題を有し
ている。 【解決手段】 燃焼器3に複数の熱交換器2を接合さ
せ、熱発電素子19を前記熱交換器2のうち少なくとも
1つと前記燃焼器3との間に介在させて、燃焼器3から
熱交換器2への伝熱面積を増やし、伝熱量を増加させる
と同時に、燃焼器2からの放熱量を減少させて、液化石
油ガスの供給が十分にできる液化石油ガス気化装置とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液化石油ガス容器
内の液化石油ガスを気化させて外部に供給する液化石油
ガス気化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の液化石油ガス気化装置は、例えば
図6に示すような構成になっている。図6は、従来の液
化石油ガス気化装置の構成を示すブロック図である。図
6に示している液化石油ガス気化装置は、液化石油ガス
容器101が貯蔵しているプロパン等の液化石油ガス
を、燃焼器104の発熱を内部を通過する液相の液化石
油ガスと熱交換する熱交換器102によって気化させ、
気化した液化石油ガスを燃料管106から、ガスメータ
118を介してコンロ等のガス消費機器105に供給す
るようにしているものである。
【0003】液相の液化石油ガスは、液化石油ガス容器
101の下部に配置している液相取出管114から、前
記熱交換器102内に供給される。また液化石油ガス容
器101の上部には、気相の液化石油ガスを取り出す気
相取り出し管115を配置しており、ここから取り出さ
れた気相の液化石油ガスは、前記燃料管106を流れる
気相の液化石油ガスと共に、ガスメータ118を介して
コンロ等のガス消費機器105に供給される。
【0004】なお、このとき、需要家に供給するガス圧
を調整するために、気相取り出し管115には圧力調整
器116を、燃料管106には圧力調整器117と圧力
調整器119を設けている。
【0005】また、例えばガスメータ118が計測して
いるガスの使用量を、例えばNET回線等を使用して、
自動的にガス会社に連絡するいわゆる自動検針が行われ
るようになってきている。また、異常時には図示してな
い遮断弁を閉止して、同様に異常の発生をガス会社等に
連絡する安全対策も行われるようになってきている。
【0006】このような高度な使い方に対応するため
に、図6に示している従来例では熱発電素子103を使
用して、熱発電素子103の熱起電力によって充電池1
12を充電し、充電池112によって蓄電池111を充
電するようにしている。蓄電池111は、制御器110
等に電源を供給している。
【0007】すなわち、乾電池等の一次電池を使用し
て、前記通信用の電源を供給する構成としたときには、
使用する乾電池の個数が多くなったり、また乾電池を交
換することが面倒になったりするという課題が発生する
ものである。
【0008】前記熱発電素子103は、ゼーベック効果
を利用したペルチェ素子を使用しており、高温面103
aと低温面103bとの温度差に応じた熱起電力を発生
するものである。前記高温面103aは、燃焼器104
に接しており、低温面103bは熱交換器102に接し
ている。以上の構成で、熱交換器102の発熱を利用し
て、乾電池を使用しないで必要な電力を自動的に供給で
きるようにしているものである。
【0009】以上の様な構成の従来の液化石油ガス気化
装置の動作について説明する。特に冬場等の気温の低い
状況で、気相取出管104から液化石油ガスをガス消費
機器105に供給した場合には、液化石油ガスの気化熱
によって液化石油ガス容器101の温度が低下するた
め、液化石油ガス容器101内の圧力が低下し、十分な
液化石油ガスの供給が困難になる。そこで、図6に示し
ている構成のものは、液相取出管114から取り出した
液相の液化石油ガスを、熱交換器102を通過させて気
化させ、気化した液化石油ガスをガス消費機器105に
供給しているものである。熱交換器102を通過した気
相の液化石油ガスは、燃料管106を通ってガス消費機
器105に供給されると同時に、燃料管106から分岐
した燃料供給管107を通って燃焼器104にも供給さ
れる。燃焼器104に供給された液化石油ガスは、着火
器109によって着火され、燃焼器104内で燃焼し発
熱する。この燃焼器104の発熱は、熱発電素子103
を介して燃焼器104に接合されている熱交換器102
に伝達される。したがって、熱交換器102内で液化石
油ガスの気化は促進される。
【0010】すなわち、制御器110が温度検知器11
3の検知温度情報を受けて、この検知温度が基準値より
低いときは、液化石油ガス容器101からの液化石油ガ
スの供給量が不十分となると判断して、装置の作動を開
始されるものである。つまり、開閉弁108と着火器1
09を制御して、燃焼器104を作動させている。燃焼
器104が燃焼を開始すると、液化石油ガス容器101
の液相の液化石油ガスは安定して気化し、燃料管106
からガス消費機器105には十分な液化石油ガスが供給
される。
【0011】また、熱発電素子103が作動して、充電
器112を充電し、従って蓄電池111も蓄電される。
こうして、電池の交換の必要のない自動検針が可能な、
また異常時の安全動作が行える液化石油ガス気化装置が
実現できるものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成のもの
は、外気温が低いときは十分な量の液化石油ガスを供給
できないという課題を有している。すなわち、熱交換器
が燃焼器の一面に接している構造となっているため、燃
焼器の発熱が放熱される放熱面積が大きく、燃焼器が発
生する熱量が効率よく熱交換器に伝熱されていないもの
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、液化石油ガス
容器から供給される液化石油ガスを気化する複数の熱交
換器と、前記熱交換器に気化熱を供給する燃焼器とを構
成要件として備えているものである。このとき、前記熱
交換器複数の熱交換器は燃焼器を挟み込む配置としてお
り、従って燃焼器は発生する熱エネルギーの空気中への
放熱面積が少なくなる構成となっているものである。こ
の結果、燃焼器の発熱は効率よく熱交換器に伝熱でき、
外気温が低くても十分な量の液化石油ガスを供給できる
液化石油ガス気化装置としている。
【0014】
【発明の実施の形態】請求項1に記載した発明は、液化
石油ガス容器から供給される液化石油ガスを気化する複
数の熱交換器と、前記熱交換器に気化熱を供給する燃焼
器とを構成要件として備えているものである。このと
き、前記熱交換器複数の熱交換器は燃焼器を挟み込む配
置としており、従って燃焼器は発生する熱エネルギーの
空気中への放熱面積が少なくなる構成となっているもの
である。この結果、燃焼器の発熱は効率よく熱交換器に
伝熱でき、外気温が低くても十分な量の液化石油ガスを
供給できる液化石油ガス気化装置としている。
【0015】請求項2に記載した発明は、請求項1に記
載した構成に加え、複数の熱交換器は液化石油ガスが直
列に流れるように接合し、熱発電素子は上流側の熱交換
器に位置させた構成としている。この結果、熱発電素子
の低温面の温度を低くでき、発生する熱起電力を大きく
でき、動作の安定した液化石油ガス気化装置としてい
る。
【0016】請求項3に記載した発明は、請求項1また
は2に記載した構成に加え、複数の熱交換器は液化石油
ガスが直列に流れるように接合し、それぞれの熱交換器
内を液化石油ガスが上から下に流れるように配置した構
成としている。この結果、熱交換器内に液化石油ガス内
の不純物が蓄積しにくく長期の使用に耐える液化石油ガ
ス気化装置としている。
【0017】請求項4に記載した発明は、請求項1に記
載した構成に加え、複数の熱交換器は液化石油ガスが並
列に流れるように接合した構成としているものである。
この結果、液化石油ガスの十分な流路面積を確保でき、
圧力損失が低く、安定した動作ができるものである。
【0018】請求項5に記載した発明は、請求項4に記
載した構成に加え、複数の熱交換器は水平方向に配列さ
せた構成としている。この結果、熱交換器内を液化石油
ガスが常に上から下へと流れ、液化石油ガス内の不純物
が蓄積しにくく、同時に、液化石油ガスが確実に伝熱面
に接触するため気化が安定して行え、動作安定性と熱伝
達効率を一層向上できる。
【0019】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例に
ついて説明する。図1は本実施例の液化石油ガス気化装
置の構成を示すブロック図である。本実施例の液化石油
ガス気化装置は、プロパン等の液化石油ガスを蓄える液
化石油ガス容器1の外部に配置した複数(本実施例では
2個)の熱交換器2と、熱交換器2のそれぞれに気化熱
を供給する燃焼器3と、熱交換器2と燃焼器3との間に
設けている熱発電素子19を有している。
【0020】熱発電素子19は複数のビスマス・テルル
等の半導体から構成したペルチェ素子となっている。す
なわち、ゼーベック効果によって高温面19aの温度と
低温面19bの温度との温度差に応じた熱起電力を発生
するものである。高温面19aは燃焼器3側に、低温面
19bは熱交換器2側に接触させている。
【0021】また本実施例の液化石油ガス気化装置は、
熱交換器2と外部に設けているガス消費機器4とを接続
する燃料管5と、燃料管5から分岐して、気化した液化
石油ガスを燃焼器3に供給する燃料供給管6と、燃料供
給管6の途中に設けている制御弁7と、燃焼器3に供給
した液化石油ガスに着火する着火器8と、前記制御弁7
と着火器8の駆動を制御する制御器9と、制御器9を駆
動するための蓄電池10と、蓄電池10に充電するため
の充電器20を有している。熱発電素子19で発生した
熱起電力は前記充電器20に供給するようにしている。
【0022】前記制御器9は、本実施例ではマイクロコ
ンピュータを有しており、前記熱交換器2に埋設してい
るサーミスタ等の温度検知器11の検知温度情報を受け
て、制御弁7と着火器8の駆動を制御している。また、
制御器9は、ガスメータ17が検知しているガスの使用
量を例えば1ヶ月間累計して、例えばPHS回線を使用
してガス会社に連絡する機能を有している。また、前記
温度検知器11の検知温度あるいは図示していない圧力
検知装置の検知圧力から異常の発生、また図示していな
いガス検知装置によって液化石油ガスの漏れを認識した
ときには、図示していない遮断弁を閉じて需要家に対す
るガスの供給を停止し、同時に前記と同様にして異常の
発生をガス会社に連絡する機能を有している。
【0023】前記液化石油ガス容器1は、下部に液体の
液化石油ガスを熱交換器2に供給する液相取出管12
を、上部に気体の液化石油ガスをガス消費機器4に供給
する気相取出管13を備えている。前記液相取出管12
には、熱交換器2に供給する圧力を調整する気化圧力調
整弁14を設けている。前記気相取出管13には、ガス
消費機器4に供給する液化石油ガスの圧力を調整する圧
力調節器15を、また燃料管5にも同様の目的の圧力調
節器16を設けている。また、気相取出管13と燃料管
5を通った液化石油ガスは、ガスの使用量を測定するガ
スメータ17を通って、ガス消費機器4に供給される。
また、燃料供給管6には前記と同様の圧力調節器18を
設けている。
【0024】図2は、図1に示している燃焼器3を水平
方向に断面した図である。燃焼器3は、一端に前記燃料
供給管6を接続しており、燃料供給管6から供給された
気相の液化石油ガスを燃料源として触媒燃焼しているも
のである。すなわち、燃料供給管6から供給された気相
の液化石油ガスは、ノズル21から噴出するときに、エ
ゼクター部22でのエゼクター効果によって空気吸引口
23から空気を吸引して可燃性の混合ガスとなって、燃
焼用触媒24を収容している燃焼室25内に噴出する。
燃焼室25には、前記可燃性の混合ガスの流れの下流側
に点火プラグ26を配置している。点火プラグ26は、
図1に説明している制御器9によって動作を制御されて
いる着火器8による着火動作を受けて高電圧による電気
火花を発生するものである。この電気火花によって、点
下部ラグ26近辺に炎が発生し、燃焼用触媒24が加熱
される。燃焼用触媒24は、本実施例では白金等の貴金
属で構成している。燃焼用触媒24の温度が触媒燃焼可
能温度に達すると、燃焼用触媒24で触媒燃焼が開始さ
れる。触媒燃焼が開始されると、炎は消化されて無炎の
低温燃焼となる。この触媒燃焼によって発生した排ガス
は、排気口27から排気される。
【0025】図3は、図1における熱交換器2および燃
焼器3近傍の構成を示す斜視図である。複数の熱交換器
2は、一端に液相取出管12を接続しており、液相取出
管12から供給された液相の液化石油ガスが、触媒燃焼
器3の発熱によって気化されて、他端に接続している燃
料管5から図1に示しているガス消費機器4に供給され
るようになっているものである。本実施例は2個の熱交
換器2で燃焼器3を挟み込んだ構成をとっている。2個
の熱交換器2は液化石油ガスが直列に流れる様に接続さ
れており、液化石油ガスは液相取出管12から一方の熱
交換器2に流入し接続経路28を経て他方の熱交換器2
を通り燃料管5へ流れる。2個の熱交換器2の位置関係
は燃焼器3をはさんで垂直方向に配列した関係となって
いる。また、2個の熱交換器2のうち上流側の熱交換器
2と燃焼器3の間には前記熱発電素子19およびアルミ
ニウムや銅等の熱伝導性の良い金属材料からなる熱伝導
材料29を介在させている。熱交換器2には熱交換を促
進するためのフィン30を設けており、液化石油ガスが
熱交換器2内をフィン30に沿ってターンしながら流れ
る様になっている。
【0026】以下、本実施例の動作について説明する。
特に冬場等の気温の低い状況では、液化石油ガス容器1
は低温となっているため、収容している液化石油ガスの
供給量は低下する。従ってこのような状況では、ガス消
費機器5が十分使用できないものである。
【0027】本実施例では、熱交換器2に温度検知器1
1を設けており、熱交換器2の温度を検知している。温
度検知器11の検知温度情報は、制御器9に伝達されて
いる。制御器9はマイクロコンピュータを備えており、
温度検知器11の温度信号が例えば0℃という基準温度
より低下すると、燃焼器3を作動させるような制御プロ
グラムを有している。
【0028】制御器9が動作を開始すると、制御弁7を
開いて、着火器8を作動させる。着火器8が作動する
と、図2に示している点火プラグ26から電気火花が発
生する。一方、制御弁7が開いているため、燃焼器3に
は燃料供給管6から気相の液化石油ガスが供給される。
つまり、図2に示しているように、ノズル21から噴出
した液化石油ガスがエゼクター部22を通過して、エゼ
クター効果によって空気吸引口23から空気を吸引し、
可燃性の混合ガスとなって、燃焼用触媒24を収容して
いる燃焼室25に供給されるものである。この可燃性の
混合ガスが前記電気火花によって着火されて、燃焼用触
媒24の下流側に炎が形成される。この炎によって燃焼
用触媒24が加熱され、燃焼用触媒24の温度が上昇し
て触媒燃焼可能温度である約200℃以上に達すると、
燃焼器3は触媒燃焼を開始するものである。触媒燃焼が
開始されると、可燃性の混合ガスは触媒燃焼によって全
て消費されるため、自然に炎は消えるものである。この
触媒燃焼の発熱は、燃焼器3に接合された熱交換器2に
伝達される。熱交換器2は、この発熱を液化石油ガス容
器1に接続している液相取出管12から気化圧力調整弁
14を介して供給されている液相の液化石油ガスと熱交
換するものである。この熱交換によって、液相の液化石
油ガスは気化して気相の液化石油ガスとなって、熱交換
器2の出口に接続している燃料管5からガス消費機器4
に供給されるものである。
【0029】このため、ガス消費機器4は冬場の気温の
低い状況であっても安定して燃焼ができるものである。
【0030】このとき本実施例では、熱発電素子19を
熱交換器2と燃焼器3との間に設けており、燃焼器3に
接触している高温面19aと熱交換器2に接触している
低温面19bとの間にできた温度差によって熱起電力を
発生している。この熱起電力は、充電器20に供給して
いる。従って充電器20は、熱発電素子19によって常
に充電されている。また、充電器20は、制御器9の指
示によって蓄電池10を適宜充電している。蓄電池10
は、制御器9と、図示していない遮断弁あるいは表示部
に電源を供給している。前記遮断弁は、制御器9が温度
検知器11の検知温度あるいは図示していない圧力検知
装置の検知圧力から異常の発生を認識したときには、制
御器9の指示によって動作し、ガス消費機器4に対する
液化石油ガスの供給を停止するものである。またこのよ
うな異常時には、制御器9は、図示してない通信手段を
駆動して、例えばPHS回路を使用して異常の発生をガ
ス会社の端末に伝達し、同時に図示していない表示部に
異常の発生を表示するものである。
【0031】すなわち本実施例で使用している熱発電素
子19は、前記制御器9と、遮断弁と表示部の電源を供
給するように作用しているものであり、特に多数の電池
を用いる必要のない構成の、従って電池の交換が不要な
使い勝手の良い液化石油ガス気化装置を実現するもので
ある。
【0032】また、本実施例では、熱交換器2と燃焼器
3との間に熱伝導材料29を設けており、燃焼器3で発
生した熱は熱発電素子19と熱伝導材料29の両方を伝
わって熱交換器2を加熱する構成になっている。熱伝導
材料29を併せて使用することによって、熱抵抗が比較
的大きい熱発電素子19の欠点を補うことができ、燃焼
器3で発生した熱量を効率よく熱交換器2に伝達できる
ものである。
【0033】また、本実施例では、複数の熱交換器2で
燃焼器3を挟み込んだ構成をとっている。従って、燃焼
器3と熱交換器2との接触面積が、換言すれば燃焼器3
から熱交換器2に伝熱する伝熱面積が増大しているもの
である。また、同様の理由によって、熱交換器2が空気
中に放熱する放熱面積が減少しているものである。従っ
て一層燃焼器3の発熱は効率よく熱交換器2に伝達され
るものである。
【0034】また本実施例では、複数の熱交換器2を、
液化石油ガスが直列に流れる様に接合し、熱発電素子1
9を上流側の熱交換器2に位置させるようにしている。
すなわち、熱発電素子19は液相の液化石油ガスの気化
がまだ十分には行われていない上流側の熱交換器2に位
置しているものである。このため熱交換器2の低温面1
9bは、上流側の熱交換器2内を流れる液相の液化石油
ガスによって気化熱を奪われるため、より低温となる。
このため、燃焼器3に接している熱発電素子19の高温
面19aとの温度差が一層大きくなって、熱発電素子1
9はより大きな熱起電力を発生できるものである。
【0035】また本実施例では、複数の熱交換器2を垂
直方向に配列しており、内部を流れる液化石油ガスが常
に上から下へと流れるようにしている。このため、熱交
換器2内に液化石油ガス内の不純物が蓄積しにくい構成
となっている。
【0036】(実施例2)続いて本発明の第2の実施例
について説明する。図4は本実施例の液化石油ガス気化
装置の構成を説明する設置図であり、図5は本実施例の
熱交換器2および燃焼器3近傍の構成を示す斜視図であ
る。
【0037】本実施例では、複数の熱交換器2は液化石
油ガスが並列に流れるように接続しており、燃焼器3を
間に挟んで水平方向に配列した構成となっている。ま
た、実施例1と同様、一端に液相取出管12を接続して
おり、液相取出管12から供給された液相の液化石油ガ
スが触媒燃焼器3の発熱によって気化されて、他端に接
続している燃料管5から図4に示しているガス消費機器
4に供給されるようになっているものである。また、複
数の熱交換器2のうちの一方の熱交換器2には、燃焼器
3との間実施例で使用している熱発電素子19と、アル
ミニウムや銅等の熱伝導性の良い金属材料からなる熱伝
導材料29を介在させている。熱交換器2には熱交換を
促進するためのフィン30を設けられており、液化石油
ガスが熱交換器2内をフィン30に沿ってターンしなが
ら流れる様になっている。
【0038】以上のように本実施例では、複数の熱交換
器2を液化石油ガスが並列に流れるように接合している
ものである。このため、ガス消費機器4が使用する液化
石油ガスが増加しても、十分供給することができるもの
である。すなわち、十分な流路面積を確保でき、また熱
交換器2内での圧力損失を低下でき、動作安定性を向上
できるものである。
【0039】また、本実施例では、熱交換器2内を液化
石油ガスが常に上から下に流れるものであり、液化石油
ガス内の不純物が蓄積しにくいものである。
【0040】また、液化石油ガスが熱交換器2内の燃焼
器3側の伝熱面に確実に接触するため、動作安定性と熱
伝達効率を一層向上できるものである。
【0041】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、液化石油ガ
ス容器から供給される液化石油ガスを気化する熱交換器
と、前記熱交換器に気化熱を供給する燃焼器とを備え、
前記熱交換器は複数として前記燃焼器を挟み込む配置と
した構成として、燃焼器の発熱を効率よく熱交換器に伝
熱でき、外気温が低くても十分な量の液化石油ガスを供
給できる液化石油ガス気化装置を実現するものである。
【0042】請求項2に記載した発明は、複数の熱交換
器は液化石油ガスが直列に流れるように接合し、熱発電
素子は上流側の熱交換器に位置させた構成として、熱発
電素子が発生する熱起電力を大きくでき、動作の安定し
た液化石油ガス気化装置を実現するものである。
【0043】請求項3に記載した発明は、複数の熱交換
器は液化石油ガスが直列に流れるように接合し、それぞ
れの熱交換器内を液化石油ガスが上から下に流れるよう
に配置した構成として、熱交換器内に液化石油ガス内の
不純物が蓄積しにくく長期の使用に耐える液化石油ガス
気化装置を実現するものである。
【0044】請求項4に記載した発明は、複数の熱交換
器は液化石油ガスが並列に流れるように接合した構成と
して、液化石油ガスの十分な流路面積を確保でき、圧力
損失が低く、安定した動作ができる液化石油ガス気化装
置を実現するものである。
【0045】請求項5に記載した発明は、複数の熱交換
器は水平方向に配列させた構成として、液化石油ガス内
の不純物が蓄積しにくく、同時に、液化石油ガスが確実
に伝熱面に接触するため気化が安定して行え、動作安定
性と熱伝達効率を一層向上できる液化石油ガス気化装置
を実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である液化石油ガス気化
装置の構成を示すブロック図
【図2】同、燃焼器の構成を示す断面図
【図3】同、熱交換器と燃焼器の構成を示す斜視図
【図4】本発明の第2の実施例である液化石油ガス気化
装置の構成を示すブロック図
【図5】同、熱交換器と燃焼器の構成を示す斜視図
【図6】従来の液化石油ガス気化装置の構成を示すブロ
ック図
【符号の説明】
1 液化石油ガス容器 2 熱交換器 3 燃焼器 4 ガス消費機器 5 燃料管 6 燃料供給管 7 制御弁 8 着火器 9 制御器 11 温度検知器 19 熱発電素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 俊成 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3E072 DB03 3K068 AA02 AB23 CA01 CA25 EA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液化石油ガス容器から供給される液化石
    油ガスを気化する熱交換器と、前記熱交換器に気化熱を
    供給する燃焼器とを備え、前記熱交換器は複数として前
    記燃焼器を挟み込む配置とした液化石油ガス気化装置。
  2. 【請求項2】 複数の熱交換器は液化石油ガスが直列に
    流れるように接合し、熱発電素子は上流側の熱交換器に
    位置させた請求項2に記載した液化石油ガス気化装置。
  3. 【請求項3】 複数の熱交換器は液化石油ガスが直列に
    流れるように接合し、それぞれの熱交換器内を液化石油
    ガスが上から下に流れるように配置した請求項1または
    2に記載した液化石油ガス気化装置。
  4. 【請求項4】 複数の熱交換器は液化石油ガスが並列に
    流れるように接合した請求項1に記載した液化石油ガス
    気化装置。
  5. 【請求項5】 複数の熱交換器は水平方向に配列させた
    請求項4に記載した液化石油ガス気化装置。
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