JP2001349763A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP2001349763A
JP2001349763A JP2000175405A JP2000175405A JP2001349763A JP 2001349763 A JP2001349763 A JP 2001349763A JP 2000175405 A JP2000175405 A JP 2000175405A JP 2000175405 A JP2000175405 A JP 2000175405A JP 2001349763 A JP2001349763 A JP 2001349763A
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gas
power supply
thermoelectric element
supply device
heat
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JP2000175405A
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Hidetaka Yabuuchi
秀隆 藪内
Hiroyuki Kayama
博之 香山
Toru Hirose
徹 広瀬
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の構成のものは、電源の重量と大きさが
大きくなるばかりか、コストが高くなるという課題を有
するものである。 【解決手段】 需要家にガスを供給するガス配管6から
分岐された分岐管13と、分岐管13から取り出したガ
スを燃焼させる燃焼器と、燃焼器の発熱により加熱され
る発電部11とを有し、発電部11で発生した起電力を
ガス配管6に接続される流量計測部7で構成するガスメ
ータまたはこれと関連する機器類の電源として供給する
ようにして、ガスの使用条件や日照状態などの使用条件
によらず安定した電力が得られ、小型で大きな電力を得
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ガスやLPガ
ス等のガス配管に接続されるガスメータまたはこれと関
連する保安機器や通信機器などの電源装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般的に都市ガスやLPガス等のガスメ
ータは、ガス配管内を通過するガスの流量を計測すると
ともに、センサで検出したガス漏れやガスの使用状態等
の異常が発生した場合にはガス遮断弁を駆動してガスの
供給を停止したり、その状態を表示したりする機能を有
している。この安全機能を動作させるための電子回路や
遮断弁の電源は、ガスメータ内に内蔵した一次電池から
供給している。
【0003】また、近年ではガスメータにガス漏れ警報
器や不完全燃焼検知器などの保安機器を接続して警報信
号に基づいてガスを遮断したり、ガスの使用量を電話回
線を介してガス会社に送信して自動検針を行なう検討が
なされいる。この付加機能に必要な電源を確保するため
に、例えば特開平2−47522号公報にあるような手
段で商用電源を用いたり、あるいは特開平9−3184
13号公報に示されるようにガスを送給する時の機械エ
ネルギーや太陽エネルギーを利用した発電器を有した電
源が開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の構成のものは、
電源の重量と大きさが大きくなるばかりか、コストが高
くなるという課題を有するものである。
【0005】すなわち、最近では通信技術の発達により
ガスメータと保安機器との通信、あるいはガスメータと
電話回線との通信は無線で行なうことが可能となり、配
線工事が不要で設置性の向上が見込まれている。しかし
ながら、これらの通信を無線で行なうためには従来以上
に大きい容量の電源が必要となり、しかも無線のメリッ
トを生かすためには外部配線を極力なくしてこれを確保
しなければならない。従来の一次電池だけでこれを確保
しようとすると、電源の重量と大きさが大きくなるばか
りか、コストが高くなるものである。
【0006】また、従来例で述べたような発電機を利用
するものでは、ガスの使用時間や日照状態などの使用条
件で発電量が変化するため、電池との併用が前提になる
とともに電池の交換等のメンテナンス時期が一定しない
というものである。
【0007】そこで本発明は、ガスメータの付加機能を
動作させるのに十分な電力が得られ、電池交換などのメ
ンテナンスが不要でかつ小型軽量の電源装置を提供する
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、需要家にガス
を供給するガス配管から分岐された分岐管と、この分岐
管から取り出したガスを燃焼させる燃焼器と、この燃焼
器の発熱により加熱される熱電素子とを有し、この熱電
素子で発生した起電力を前記ガス配管に接続されるガス
メータまたはこれと関連する機器類の電源として供給す
るもので、ガス配管に供給されるガスをエネルギー源と
するからガスメータ外部への配線や配管が不要でガスの
使用条件や日照状態などの使用条件によらず常に安定し
た電力が得られるとともに、ガスの燃焼熱を利用するか
ら小型で大きな電力が得られる電源装置としている。
【0009】
【発明の実施の形態】請求項1に記載した発明は、需要
家にガスを供給するガス配管から分岐された分岐管と、
前記分岐管から取り出したガスを燃焼させる燃焼器と、
前記燃焼器の発熱により加熱される熱電素子とを有し、
前記熱電素子で発生した起電力を前記ガス配管に接続さ
れるガスメータまたはこれと関連する機器類の電源とし
て供給するもので、ガスの使用条件や日照状態などの使
用条件によらず安定した電力が得られ、小型で大きな電
力を得ることができる。
【0010】請求項2に記載した発明は、燃焼器は燃焼
用の触媒を有し、分岐管から取り出したガスを触媒燃焼
させるもので、ガスを火炎燃焼させることなく低温域で
燃焼熱を得ることができるから安全性の確保が容易とな
り、また焼安定性が高くガスの微少燃焼が可能となるか
ら小型化した電源装置としている。
【0011】請求項3に記載した発明は、ガス配管に接
続されるガス遮断弁および流量計測部を有するガスメー
タと一体に設けられたもので、分岐管などの配管処理お
よび電源線などの配線処理がガスメータの筐体内ですべ
て完結するから外部への配管や配線が不要となり、ガス
メータの設置性および美観を向上できる電源装置として
いる。
【0012】請求項4に記載した発明は、熱電素子の放
熱側に熱交換板を有し、この熱交換板はガスメータ筐体
外の外気と接触して熱交換を行なうもので、熱電素子の
放熱側の冷却効率が向上するから熱電素子の吸熱側と放
熱側の温度差が大きくなり、より大きな発電起電力が得
られる電源装置としている。
【0013】請求項5に記載した発明は、熱電素子の放
熱側はガスメータ筐体と熱的に接続され、ガスメータ筐
体を介して外気と熱交換を行なう構成として、簡単な構
成で熱電素子の放熱側の冷却効率が向上し、より大きな
発電起電力が得られる電源装置としている。
【0014】請求項6に記載した発明は、分岐管はガス
遮断弁より下流のガス配管から分岐させるようにして、
何らかの異常でガスメータのガス遮断弁が作動した場
合、分岐管へのガスの供給も遮断でき、燃焼器も動作を
停止でき、安全性にすぐれる。
【0015】請求項7に記載した発明は、分岐管は流量
計測部より上流のガス配管から分岐させるようにして、
流量計測部での計測ガス量を実際に使用したガス量と一
致させるようにした精度の高い計測ができる電源装置と
している。
【0016】請求項8に記載した発明は、熱電素子の起
電力が所定値以下のときにこれをバックアップする補助
電源を有するようにして、一時的に消費電力量が増加し
た場合や故障などで発電が停止した場合でも一定時間の
電力供給を可能とし、被害を最小限に抑えることができ
る電源装置としている。
【0017】請求項9に記載した発明は、補助電源を二
次電池で構成して、一時的に大電力を消費して補助電源
の容量が減少しても発電により再度充電されるから、長
期に亘って安定した電力供給が可能となるとともに定常
的な発電量を低く抑えることができる電源装置としてい
る。
【0018】請求項10に記載した発明は、補助電源は
コンデンサで構成して、頻繁な充放電に対しての耐久力
があるから電力の消費変動が大きい駆動回路の補助電源
に用いることにより長期に亘って安定した電力供給が可
能な電源装置としている。
【0019】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の電源装置をガス
メータに内蔵した場合の実施例について説明する。
【0020】図1は本実施例の全体構成を示す。ガスメ
ータ1は、ガスメータ筐体2の外側にガス流入管3およ
びガス流出管4を有している。ガス流入管3は都市ガス
やLPガス等のガス供給源に接続しており、ガス流出管
4は需要家の各ガス器具と接続している。需要家で消費
されるガスは、ガス流入管3から流入し、ガス遮断弁
5、ガス配管6、流量計測部7を介してガス流出管4か
ら流出して需要家に供給される。消費されたガス量は流
量計測部7で計量され、表示装置8に表示される。制御
回路9は流量計測部7から計量データを伝達されて、ガ
ス漏れなどの異常を検知した場合には、ガス遮断弁5を
閉じてガスの流れを遮断する。また、ガス流れの状態な
どの情報を表示部8に表示する。さらに制御回路9は無
線通信部10と接続しており、ガスの計量データやガス
流れの状態などの情報は、例えばPHS通信網へと送信
して、一般電話回線を経て、ガス会社等が有しているセ
ンタ端末に送信する。そうして、自動検針やメンテナン
ス処理が行なえるようになっている。
【0021】前記ガス遮断弁5、表示部8、制御回路
9、無線通信部10への電力は、発電部11が供給して
いる。さらに発電部11が発電する電力は、二次電池や
コンデンサで構成した補助電源12に蓄電している。
【0022】図2は、前記発電部11の構成を示す断面
図である。発電部11は、熱電素子20と、熱電素子2
0の吸熱面20aを加熱する燃焼器21と熱電素子20
の放熱面20bを冷却する熱交換板22によって構成し
ている。
【0023】熱電素子20は、金属あるいは半導体の両
端に温度差が発生するとこの温度差に応じた電位差が発
生するというゼーベック効果を利用したペルチェ素子を
使用している。
【0024】図3は、熱電素子20の構成を示す説明図
である。本実施例の熱電素子20は、吸熱側基板25と
放熱側基板26の間に配置しているn型半導体27とp
型半導体28を有している。前記各半導体は、接続電極
23とは出力電極24によって電気的に直列に接続して
いるものである。吸熱側基板25は、前記接続電極23
と出力電極24を有している絶縁板によって構成してい
る。ここで使用している半導体は、Bi−Te系、Pb
−Te系、Si−Ge系、Fe−Si系、Co−Sb系
などの材料に微量の不純物をドーピングしてn型半導
体、p型半導体としている。例えばBi−Te系の半導
体では、1個当たり最大で約200μV/Kの熱起電力
が得られるものである。したがって、この半導体を30
0ケ直列接続して熱電素子20を構成し、吸熱面20a
の温度を100℃、放熱面20bの温度を50℃とする
と、出力電極24に接続した出力線29には最大3Vの
電圧が発生する。
【0025】図2に示している燃焼器21は、アルミダ
イキャスト等の金属で構成しており、その外面は、前記
熱電素子20の吸熱面20aと熱的に接続するように取
り付けられている。すなわち、密着して取り付けられて
いる。また、燃焼器21に供給する燃料ガスを噴出する
ノズル30は、分岐管13を接続している。分岐間13
は、図1に示しているようにガス流入管3に供給してい
るガスの一部が分岐して流れている。ノズル30はこの
ガスを噴出している。ノズル30からの高速のガスの噴
出によって、エゼクター効果によって吸気通路31から
空気が吸引される。このガスと空気とは混合室32で混
合され、燃焼可能な混合ガスとなる。この混合ガスは触
媒33を収納した燃焼室34に入って、触媒33と接触
する。スタータ36は燃焼器21にガスの供給が始まっ
た時に触媒燃焼を開始させるためのもので、一時的に触
媒33をヒータで加熱して触媒燃焼可能な温度まで上昇
させる。スタータ36の制御は、図に示していないが、
制御回路9が行ない、この電源は補助電源12から給電
線37を介して供給される。こうして、触媒33の温度
が触媒燃焼の可能温度200℃〜300℃に達すると酸
化反応が継続して起こって触媒燃焼が開始される。通
常、触媒33の温度が500℃〜600℃に達すると、
混合ガスはほぼ100%燃焼させることができる。この
触媒燃焼は、温度が低いため火炎のない無炎燃焼となっ
ている。こうして燃焼室34は燃焼熱を発生する。また
燃焼後の排気ガスは、排気通路35を通って外部へ排出
される。
【0026】本実施例では、図2に示しているように、
熱電素子20の放熱面20bには熱交換板22を密着し
て取り付けている。すなわち、放熱面20bと熱交換板
22とは熱的に接続されている。熱交換板22はアルミ
ニウム等の金属板で構成しており、ガスメータ筐体2に
外気と接触するように取り付けている。本実施例では外
面に放熱フィンを有する熱交換板22を、ガスメータ筐
体2の側面に設けた熱交換室40に収納している。熱交
換室40は外部開口部を有し外気と連通するとともに、
開口部にネットやパンチングメタル等からなる通気性の
熱交換室カバー41を設けて熱交換板22を保護してい
る。
【0027】以下、本実施例の動作について説明する。
需要家がガスの使用を開始するときは、まず外部操作を
してガス遮断弁5を開く。ガス遮断弁5が開くとガス配
管6にガスが流れ、分岐管13から分岐したガスは燃焼
器21に送られる。このとき制御回路9はスタータ36
を制御し、燃焼器21の触媒燃焼を開始させる。上述し
たように燃焼器21が動作すると、触媒燃焼による燃焼
熱によって燃焼器21は発熱し、熱電素子20の吸熱面
20aが加熱され温度上昇する。一方、熱電素子20の
放熱面20bは、これに熱的に接続している熱交換板2
2の外面の放熱フィンの熱が伝達されている。つまり熱
交換板22の外面の放熱フィンは、ガスメータの筐体2
外の空気と接触しているため、熱電素子20の放熱面2
0bの温度はほぼ常温となっている。従って熱電素子2
0の吸熱面20aと放熱面20bとの間には温度差が生
じ、この温度差に対応する電圧が出力線29に発生す
る。
【0028】このとき燃焼器21の温度は、触媒燃焼に
よる発熱と、熱交換板22からの放熱との熱バランスに
よって飽和温度に達し、定常的には吸熱面20aと放熱
面20bとの温度差は約50℃で安定する。したがっ
て、熱電素子20で発生する起電力もほぼ一定となり、
常に所定の発電力が得られることとなる。ここで得られ
る電力は、発電効率2%とし分岐管13に約50cm3
/hの天然ガスを供給する場合を想定すると、約10m
Wとなる。
【0029】本実施例ではこの電力はガス遮断弁5、表
示部8、制御回路9、無線通信部10の電源として用い
られるが、定常の消費電力はこの発電電力より小さいの
で余剰電力を補助電源12に蓄電し使用する。したがっ
て、故障などで熱電素子20の起電力が所定値以下にな
ったときや消費電力が増加した場合でも一定時間の電力
供給が可能となる。特に、補助電源12を二次電池で構
成すれば小型で大容量の蓄電ができるから長期に亘って
安定した電力供給が可能となる。また、補助電源12を
コンデンサで構成すれば蓄電量は小さいが頻繁な充放電
に対しての耐久力があるから電力の消費変動が大きい駆
動回路を用いる場合に適する。
【0030】このように本実施例によれば、ガスの使用
条件や日照状態などの使用条件によらず安定した電力が
得られ、電池交換が不要で小型軽量で設置性に優れたガ
スメータ1が実現する。
【0031】また、燃焼器21はガスを触媒33で触媒
燃焼させるから、火炎を発生させず低温域で燃焼熱を得
ることができる。したがって、安全性の確保が容易とな
るとともに小型化が図れる。さらに、触媒燃焼により燃
焼量1W以下の微少燃焼でも安定燃焼が可能となるか
ら、必要電力に適した小型の燃焼器21が実現できる。
【0032】また、分岐管13はガス遮断弁5より下流
のガス配管6から分岐されているので、何らかの異常で
ガスメータ1のガス遮断弁5が作動した場合、分岐管1
3へのガス供給が遮断され燃焼器21も動作停止するか
ら安全性にすぐれる。
【0033】また、分岐管13は流量計測部7より上流
で分岐されているから、分岐管13から燃焼器21へ供
給されるガス流量は流量計測部7では計量されない。し
たがって、需要家で実際に使用されたガス量と流量計測
部7での計量データは一致するから、分岐ガスによる計
量誤差は発生しない。
【0034】なお本実施例では、発電部11および補助
電源12をガスメータ1に内蔵しているが、例えばこれ
らを別電源ユニットとしてガスメータ1の外面または近
傍に設けても良い。
【0035】また本実施例では、熱電素子20に半導体
材料を用いているが、例えばインコネル−コンスタンタ
ン等の金属材料を用いても良い。
【0036】(実施例2)続いて本発明の第2の実施例
について説明する。本実施例は前記実施例1の発電部1
1の構成が異なるものである。図4は、本実施例の発電
部11の構成を示す断面図である。
【0037】本実施例では、熱電素子20および燃焼器
21は前記実施例1と同様である。熱電素子20の放熱
面20bには、これと熱的に接続するようにすなわち密
着して熱伝導板45を取り付けている。熱伝導板45は
アルミニウム等の熱伝導率の高い金属によって構成して
おり、前記放熱面20bの反対面は、ガスメータ筐体2
の内面に取り付けている。すなわち、熱電素子20の放
熱面20bはガスメータ筐体2と熱的に接続され、ガス
メータ筐体2を介して外気と熱交換するようになってい
る。
【0038】このように構成することにより、ガスメー
タ筐体2そのものが熱交換手段として動作するものであ
る。従って放熱部の構成が非常にシンプルになるととも
に、防雨対策や外部からの破損対策が容易になる。ま
た、ガスメータ筐体2の大きな表面積を有効に用いるこ
とにより、良好な放熱特性を得ることができるものであ
る。
【0039】なお本実施例では、熱電素子20の放熱面
20bとガスメータ筐体2とは熱伝導板45を介して取
り付けるようにしているが、直接熱電素子20の放熱面
20bをガスメータ筐体2に取り付けても同様の効果が
得られることはいうまでもない。
【0040】また本実施例では、熱電素子20を取り付
けた部分のガスメータ筐体2の外面は平面にしている
が、例えばここに凹凸を設ければさらに放熱特性は向上
する。
【0041】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、需要家にガ
スを供給するガス配管から分岐された分岐管と、前記分
岐管から取り出したガスを燃焼させる燃焼器と、前記燃
焼器の発熱により加熱される熱電素子とを有し、前記熱
電素子で発生した起電力を前記ガス配管に接続されるガ
スメータまたはこれと関連する機器類に電源として供給
する構成として、ガスの使用条件や日照状態などの使用
条件によらず安定した電力が得られ、小型で大きな電力
を得ることができる電源装置が実現できるものである。
【0042】請求項2に記載した発明は、燃焼器は燃焼
用の触媒を有し、分岐管から取り出したガスを触媒燃焼
させる構成として、ガスを火炎燃焼させることなく低温
域で燃焼熱を得ることができるから安全性の確保が容易
となり、また焼安定性が高くガスの微少燃焼が可能とな
るから小型化した電源装置を実現できるものである。
【0043】請求項3に記載した発明は、ガス配管に接
続されるガス遮断弁および流量計測部をガスメータと一
体に設けた構成として、分岐管などの配管処理および電
源線などの配線処理がガスメータの筐体内ですべて完結
するから外部への配管や配線が不要となり、ガスメータ
の設置性および美観を向上できるものである。
【0044】請求項4に記載した発明は、熱電素子は放
熱側に熱交換板を有し、ガスメータの筐体外の外気と接
触して熱交換を行なう構成として、請求項3に記載した
電源装置。
【0045】請求項5に記載した発明は、熱電素子は放
熱側をガスメータの筐体と熱的に接続し、ガスメータの
筐体を介して外気と熱交換を行なう構成として、簡単な
構成で熱電素子の放熱側の冷却効率が向上し、より大き
な発電起電力が得られる電源装置を実現するものであ
る。
【0046】請求項6に記載した発明は、分岐管はガス
遮断弁より下流のガス配管から分岐した構成として、何
らかの異常でガスメータのガス遮断弁が作動した場合、
分岐管へのガスの供給も遮断でき、燃焼器も動作を停止
でき、安全性にすぐれた電源装置を実現するものであ
る。
【0047】請求項7に記載した発明は、分岐管は流量
計測部より上流のガス配管から分岐した構成として、流
量計測部での計測ガス量を実際に使用したガス量と一致
させるようにした精度の高い計測ができる電源装置を実
現するものである。
【0048】請求項8に記載した発明は、熱電素子の起
電力が所定値以下のときにこれをバックアップする補助
電源を有する構成として、一時的に消費電力量が増加し
た場合や故障などで発電が停止した場合でも一定時間の
電力供給を可能とし、被害を最小限に抑えることができ
る電源装置を実現するものである。
【0049】請求項9に記載した発明は、補助電源は二
次電池で構成して、一時的に大電力を消費して補助電源
の容量が減少しても発電により再度充電されるから、長
期に亘って安定した電力供給が可能となるとともに定常
的な発電量を低く抑えることができる電源装置を実現す
るものである。
【0050】請求項10に記載した発明は、補助電源は
コンデンサで構成して、頻繁な充放電に対しての耐久力
があるから電力の消費変動が大きい駆動回路の補助電源
に用いることにより長期に亘って安定した電力供給が可
能な電源装置を実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例であるガスメータの構成
を示すブロック図
【図2】同、発電部の構造を示す断面図
【図3】同、熱電素子の構造を示す断面図
【図4】本発明の第2の実施例の発電部の構造を示す断
面図
【符号の説明】
1 ガスメータ 2 ガスメータ筐体 3 ガス流入管 4 ガス流出管 5 ガス遮断弁 6 ガス配管 7 流量計測部 11 発電部 12 補助電源 13 分岐管 20 熱電素子 21 燃焼器 22 熱交換板 30 ノズル 31 吸気通路 33 触媒 34 燃焼室 35 排気通路 45 熱伝導板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 広瀬 徹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2F030 CC13 CE06 CE09 CF05 CF11 2F073 AA08 AB02 AB12 BB01 BC02 EE13 GG04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 需要家にガスを供給するガス配管から分
    岐された分岐管と、前記分岐管から取り出したガスを燃
    焼させる燃焼器と、前記燃焼器の発熱により加熱される
    熱電素子とを有し、前記熱電素子で発生した起電力を前
    記ガス配管に接続されるガスメータまたはこれと関連す
    る機器類に電源として供給する電源装置。
  2. 【請求項2】 燃焼器は燃焼用の触媒を有し、分岐管か
    ら取り出したガスを触媒燃焼させる請求項1に記載した
    電源装置。
  3. 【請求項3】 ガス配管に接続されるガス遮断弁および
    流量計測部をガスメータと一体に設けた請求項1または
    2に記載した電源装置。
  4. 【請求項4】 熱電素子は放熱側に熱交換板を有し、ガ
    スメータの筐体外の外気と接触して熱交換を行なう請求
    項3に記載した電源装置。
  5. 【請求項5】 熱電素子は放熱側をガスメータの筐体と
    熱的に接続し、ガスメータの筐体を介して外気と熱交換
    を行なう請求項3に記載した電源装置。
  6. 【請求項6】 分岐管はガス遮断弁より下流のガス配管
    から分岐した請求項3から5のいずれか1項に記載した
    電源装置。
  7. 【請求項7】 分岐管は流量計測部より上流のガス配管
    から分岐した請求項3から6のいずれか1項に記載した
    電源装置。
  8. 【請求項8】 熱電素子の起電力が所定値以下のときに
    これをバックアップする補助電源を有する請求項1から
    7のいずれか1項に記載した電源装置。
  9. 【請求項9】 補助電源は二次電池で構成した請求項8
    に記載した電源装置。
  10. 【請求項10】補助電源はコンデンサで構成した請求項
    8に記載した電源装置。
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