JP2002213220A - エンジンの潤滑油供給装置 - Google Patents

エンジンの潤滑油供給装置

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JP2002213220A JP2001007213A JP2001007213A JP2002213220A JP 2002213220 A JP2002213220 A JP 2002213220A JP 2001007213 A JP2001007213 A JP 2001007213A JP 2001007213 A JP2001007213 A JP 2001007213A JP 2002213220 A JP2002213220 A JP 2002213220A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 従来のエンジンにおいて、ギアケース部をシ
リンダブロックに取り付ける場合には、ギアケース部に
装着される潤滑油ポンプの駆動軸孔と、駆動軸孔に嵌合
されるクランク軸との位相や位置をあわせた状態で取付
作業を行う必要があるが、大きな部材であるシリンダブ
ロックに、大きな部材であるギアケース部を取り付ける
ときに、微妙な位相合わせや位置合わせを行うことは困
難であり、組立性が悪かった。 【解決手段】 エンジンの潤滑油供給装置である潤滑油
ポンプ22を、クランク軸25と一体的に回転可能なプ
ーリー51の軸部であるボス部51aにより駆動し、潤
滑油ポンプ22をギアケースカバー29に組み付けた状
態で、潤滑油ポンプ22のインナーロータの位相を固定
キャップにより一定位置に固定可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの潤滑油
供給装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエンジンにおいては、シリンダブ
ロックの一側端部にギアケースが連結され、該ギアケー
スの外側面にギアケースカバーが連結されており、該ギ
アケースとギアケースカバーとで構成されるギアケース
部には、オイルパン内に貯溜される潤滑油を圧送する潤
滑油ポンプが内装されていた。該潤滑油ポンプは例えば
トロコイドポンプに構成され、インナーロータに形成さ
れる駆動軸孔へ、クランク軸が駆動軸として一体的に回
転可能に嵌合して、該クランク軸により潤滑油ポンプを
駆動するように構成していた。また、インナーロータの
駆動軸孔を、クランク軸により回転駆動されるクランク
ギアに嵌合させて駆動する場合もあった。また、ギアケ
ースには、カム軸駆動用のギアや、外部油圧用の油圧ポ
ンプ駆動用のギア等が設けられており、この油圧ポンプ
駆動用のギアはベアリングを介して支持されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のエンジンにを組
み立てる場合には、潤滑油ポンプを組み付けた状態とし
た後に、ギアケース部をシリンダブロックに取り付ける
ように構成しており、シリンダブロックに取り付ける際
に、潤滑油ポンプの駆動軸孔へクランク軸やクランクギ
アを嵌合させるようにしていた。そして、クランク軸の
駆動軸孔との嵌合部は、例えば2面取りし、該駆動軸孔
もクランク軸に合わせた形状に形成して、クランク軸と
駆動軸孔とが一体的に回転可能となるようにしていた。
従って、ギアケース部をシリンダブロックに取り付ける
場合には、クランク軸と駆動軸孔との位相や位置をあわ
せた状態で取付作業を行う必要があるが、大きな部材で
あるシリンダブロックに、大きな部材であるギアケース
部を取り付けるときに、微妙な位相合わせや位置合わせ
を行うことは困難であり、組立性が悪かった。また、外
部油圧用の油圧ポンプ駆動用のギアを支持するベアリン
グは、雰囲気中にあるミスト状の潤滑油や、上方から落
下してくる潤滑油が該ベアリングに付着することで潤滑
されているが、積極的に潤滑しているわけではないた
め、潤滑が不充分となる恐れがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。即ち、請求項1においては、エンジ
ンの潤滑油供給装置である潤滑油ポンプを、クランク軸
と一体的に回転可能なプーリー軸により駆動する。
【0005】また、請求項2においては、前記潤滑油ポ
ンプをギアケース部に組み付けた状態で、該潤滑油ポン
プの駆動軸孔の位相を一定位置に固定可能とする。
【0006】また、請求項3においては、クランク軸に
より従動回転されるアイドルギアの支持軸であるアイド
ル軸に潤滑油を供給し、該アイドル軸から他の補機への
注油を可能とした。
【0007】また、請求項4においては、前記アイドル
軸は複数の締結部材によりシリンダブロックに固定さ
れ、各締結部材の配置位置ピッチを互いに異ならせた。
【0008】また、請求項5においては、クランク軸に
より駆動されるカムギアの支持軸であるカム軸に潤滑油
を供給し、該カム軸から他の補機への注油を可能とし
た。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の潤滑油通路が形成される間座を具
備するエンジンを示す側面断面図、図2は同じく正面
図、図3はギアケース部分を示す正面図、図4は同じく
側面断面図、図5はカム軸の軸受部を示す正面図、図6
は同じく側面断面図、図7は潤滑油ポンプのインナーロ
ータ部分を示す側面断面図、図8は同じく正面断面図、
図9は固定キャップを取り付けた潤滑油ポンプのインナ
ーロータ部を示す正面図、図10は固定キャップを示す
正面図、図11は同じく側面断面図である。
【0010】まず、本発明の潤滑油通路が形成される間
座を具備するエンジンの概略構成ついて図1、図2によ
り説明する。エンジンEのシリンダブロック15の上端
部にはシリンダヘッド1が取り付けられ、該シリンダヘ
ッド1の上方には弁腕室2が形成されている。
【0011】シリンダブロック15の一側面には、クラ
ンク軸25からの駆動力をカム軸14や燃料噴射ポンプ
12等へ伝達するためのギア等を収納する、ギアケース
23が連結されており、該ギアケース23の外側面に
は、潤滑油ポンプ22を収納するギアケースカバー29
が連結されている。該ギアケース23とギアケースカバ
ー29とでギアケース部を構成している。また、シリン
ダブロック15の他側面には、フライホイル28を収納
するフライホイルハウジング27が連結されている。
【0012】また、シリンダブロック15の下方にはオ
イルパン21が設けられており、該オイルパン21内に
は潤滑油が貯留されている。オイルパン21は間座18
を介してシリンダブロック15に連結されている。間座
18は、シリンダブロック15の一端部側からギアケー
ス23及びギアケースカバー29の部分まで延設されて
おり、シリンダブロック15と連結されるギアケース2
3は、さらに間座18と連結され、ギアケース23に連
結されるギアケースカバー29も間座18と連結されて
いる。
【0013】間座18内には潤滑油通路である潤滑油吸
入通路31が形成され、該間座18からオイルパン21
内へ突出する潤滑油吸入管19と連通されている。そし
て、オイルパン21内に貯溜される潤滑油が、該潤滑油
吸入管19及び潤滑油吸入通路31を通じて潤滑油ポン
プ22に吸入されるようにしている。
【0014】次に、前述のギアケース部について説明す
る。図3、図4に示すように、ギアケース23には、ク
ランク軸25により駆動されるクランクギア25a、ア
イドル軸32により支持されるアイドルギア32a、燃
料噴射ポンプ12のカム軸35により支持される燃料噴
射ポンプ用ギア35a、エンジンEのカム軸33により
支持されるカムギア33a、及び外部油圧用の油圧ポン
プ駆動軸34に支持される油圧ポンプギア34a等が設
けられている。
【0015】アイドルギア32aがクランクギア25a
と噛合し、燃料噴射ポンプ用ギア35a及びカムギア3
3aがアイドルギア32aと噛合し、油圧ポンプ駆動軸
34がカムギア33aと噛合している。そして、カムギ
ア33a、及びカム軸35が、アイドルギア32aを介
して、油圧ポンプギア34aが、アイドルギア32a及
びカムギア33aを介してクランク軸25により駆動さ
れている。
【0016】アイドルギア32aは、ブッシュ36を介
して回転自在にアイドル軸32に支持されている。アイ
ドル軸32には、シリンダブロック15に形成される潤
滑油路15dと、該アイドル軸32の外周面とを連通す
る連通路32bが形成されている。また、ブッシュ36
には連通路32bと連通する連通孔36aが形成され、
アイドルギア32aには連通孔36aと連通可能な噴出
孔33bが形成されている。噴出孔33bは、ギアケー
スカバー29側の外周方向へ向けて開口しており、潤滑
油路15d内を圧送される潤滑油が、連通路32b及び
連通孔36aを通じて噴出孔33bから噴出可能なよう
に構成している。
【0017】噴出孔33bは、平面視において軸方向と
直交する方向から角度θ1だけギアケースカバー29側
へ傾斜しており、連通路32bは、正面視において水平
方向から上方へ角度θ2だけ傾斜している。
【0018】そして、アイドル軸32はボルト等の複数
の締結部材38・38・・・にてシリンダブロック15
に締結され、ブッシュ36はアイドル軸32に固設され
ており、アイドルギア32aはクランクギア25aによ
り回転駆動されるので、アイドル軸32の連通路32b
及びブッシュ36の連通孔36aと、クランクギア25
aに形成される噴出孔33bとの円周方向の位相が一致
したとき、即ちアイドルギア32aの回転により噴出孔
33bが水平方向から上方へ角度θ2だけ傾斜した位置
にきたときのみに、連通路32b及び連通孔36aと噴
出孔33bとが連通して潤滑油が噴出されることとな
る。
【0019】この場合の噴出孔33bからの潤滑油の噴
出方向は、平面視において軸方向と直交する方向から角
度θ1だけギアケースカバー29側へ傾斜し、正面視に
おいて水平方向から上方へ角度θ2だけ傾斜しており、
該角度θ1及び角度θ2は、噴出孔33bから噴出した
潤滑油が噴出軌跡Lcの如くの軌跡を描いて、油圧ポン
プ駆動軸34及び油圧ポンプギア34aの部分へ到達す
るような角度に設定している。
【0020】このように、アイドル軸32の部分から、
油圧ポンプ駆動軸34及び油圧ポンプギア34aの部分
へ向けて潤滑油を噴出するように構成することで、油圧
ポンプ駆動軸34及び油圧ポンプギア34aや当該部分
のベアリング等に積極的に注油することが可能となり、
充分な潤滑を行うことができる。尚、アイドル軸32か
らの注油は、油圧ポンプ駆動軸34及び油圧ポンプギア
34aの部分のみでなく、燃料噴射ポンプ用ギア35a
の部分等、他の補機部分に行うように構成することもで
きる。
【0021】また、アイドル軸32を締結する複数の締
結部材38・38・・・は、本例では例えば3個設けら
れており、各締結部材38・38の配置位置ピッチW1
・W2・W3がそれぞれ異なるように配置されている。
このように、各締結部材38・38の配置位置ピッチW
1・W2・W3を異ならせて該締結部材38・38・・
・を配置することで、アイドル軸32をシリンダブロッ
ク15へ締結する際に、常に連通路32bが正面視にお
いて水平方向から上方へ角度θ2だけ傾斜した姿勢とな
るように、該アイドル軸32を取り付けることが可能と
なる。
【0022】即ち、連通路32bが正面視において水平
方向から上方へ角度θ2だけ傾斜した姿勢でない姿勢と
なっている状態でアイドル軸32を取り付けようとする
と、アイドル軸32の締結部材孔とシリンダブロック1
5の締結部材孔との位置が合わないため、連通路32b
が正面視において水平方向から上方へ角度θ2だけ傾斜
した姿勢となている状態でのみ、該アイドル軸32をシ
リンダブロック15に取り付けることができるのであ
る。これにより、連通路32bが誤った姿勢となった状
態でアイドル軸32がシリンダブロック15に取り付け
られることを防止することができる。
【0023】また、補機の駆動ギア部分等へ向けての潤
滑油の噴出は、カム軸33の部分から行うように構成す
ることもできる。即ち、図5、図6に示すように、カム
軸33はシリンダブロック15に回転自在に支持されて
おり、カムギア33aとシリンダブロック15との間に
はスラストメタル39が介装されている。シリンダブロ
ック15におけるカム軸33の軸受部分には、該シリン
ダブロック15に形成される潤滑油通路15eから潤滑
油が供給されており、該軸受部分を潤滑している。
【0024】スラストメタル39における、シリンダブ
ロック15の軸受部分との接触部の一部にはスリット3
9aが開口しており、該軸受部分に供給される潤滑油
が、スリット39aを通じて、該スリット39aとカム
ギア33aとの隙間からギアケースカバー29側へ噴出
するように構成されている。スリット39aとカムギア
33aとの隙間から噴出する潤滑油は、ギアケース23
に形成される誘導リブ23fにより、例えば油圧ポンプ
駆動軸34まで案内されて、該油圧ポンプ駆動軸34を
潤滑するように構成されている。このスリット39a及
び誘導リブ23fの形成位置は、潤滑油を噴出させたい
方向に合わせて形成することが可能である。このよう
に、スラストメタル39にスリット39aを形成するこ
とでも、任意の方向に潤滑油を噴出させて注油すること
が可能である。
【0025】また、図7、図8に示すように、クランク
軸25の先端部には、冷却ファン等を駆動するためのプ
ーリー51が一体的回転可能に取り付けられている。該
プーリー51はボス部51aをクランク軸25に嵌合し
て取り付けられており、該ボス部51aの外周は2面取
りされて直線部51b・51bが形成されている。潤滑
油ポンプ22のインナーロータ22aは、その内周を2
面取りして、ボス部51aの外周形状と合わせた形状に
形成され、該インナーロータ22aとボス部51aとは
互いに位相を合わせて嵌合されている。これにより、イ
ンナーロータ22aはボス部51aと一体的に回転可能
となり、潤滑油ポンプ22はプーリー51の軸部である
ボス部51aに回転駆動されることとなる。
【0026】ここで、本例におけるエンジンEを組み立
てる場合には、潤滑油ポンプ22を装着した状態のギア
ケースカバー29及びギアケース23をボルト等の締結
部材にてシリンダブロック15に締結し、その後プーリ
ー51をクランク軸25に嵌合させつつ、該プーリー5
1のボス部51aの位相と潤滑油ポンプ22のインナー
ロータ22aの位相とを合わせて、該プーリー51をイ
ンナーロータ22aへ嵌合させるようにしている。
【0027】プーリー51をインナーロータ22aに嵌
合する際には、それぞれ2面取りしたプーリー51とイ
ンナーロータ22aとの位相を合わせた上で嵌合する必
要があるが、プーリー51はさほど大きな部材ではなく
取り扱いが容易であるため、嵌合作業中にプーリー51
を回転させて該プーリー51の位相とインナーロータ2
2aの位相とを合わせる等の、微妙な位相合わせや位置
合わせを容易に行うことができ、組立性が良好である。
【0028】また、プーリー51をインナーロータ22
aに嵌合する際に、治具等を用いてインナーロータ22
aの位相を一定位置に固定し、該プーリー51の嵌合作
業をさらに容易・簡便にすることができる。例えば、図
9乃至図11に示すように、シリンダブロック15へ取
り付ける前の、潤滑油ポンプ22が装着された状態のギ
アケースカバー29及びギアケース23に、インナーロ
ータ22aの位相を一定位置に固定する治具としての固
定キャップ56を取り付けるようにしている。
【0029】固定キャップ56は、板状のベース部材5
6aから、2面取りされたインナーロータ22aの直線
部22bと形状を合わせて形成される固定片56bを一
方向へ突出するとともに、該ベース部材56aに取付ピ
ン56cを形成している。そして、図10の如く、該固
定片56bをインナーロータ22aと嵌合させてた後、
図11の如く、取付ピン56cをギアケースカバー29
に形成される取付孔29cへ嵌入して、該固定キャップ
56をギアケースカバー29に取り付けるようにしてい
る。この場合、インナーロータ22aは、固定キャップ
56の固定片56bにガイドされて、該固定片56bと
直線部22bとの位置が合う位相で固定される。
【0030】該固定キャップ56は、ある程度の弾性を
有した合成樹脂等により構成されているとともに、取付
ピン56c・56cの先端は二股に分かれたスナップフ
ィット形状に形成されているので、取付孔29c・29
cに嵌入される取付ピン56c・56cは、ある程度の
保持力で固定キャップ56をギアケースカバー29に取
付保持している。
【0031】そして、固定キャップ56が取り付けられ
てインナーロータ22aの位相が固定された状態のギア
ケースカバー29及びギアケース23をシリンダブロッ
ク15へ取り付けた後は、取付ピン56cを取付孔29
cから抜脱して該固定キャップ56を取り外し、予め該
インナーロータ22aの位相に合わせた姿勢のプーリー
51を嵌合させる。
【0032】この場合は、固定キャップ56によりガイ
ドされていたインナーロータ22aの位相が一定位置に
固定されており、該インナーロータ22aに嵌合させる
プーリー51の姿勢を、予めインナーロータ22aの位
相に合わせておくことができるので、該プーリー51を
実際に嵌合させるときに位相合わせ等の作業を行う必要
がなく、該プーリー51の嵌合作業をさらに容易・簡便
にすることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1記載の如
く、エンジンの潤滑油供給装置である潤滑油ポンプを、
クランク軸と一体的に回転可能なプーリー軸により駆動
するので、次の如くの効果を奏する。例えば、潤滑油ポ
ンプの駆動軸を該潤滑油ポンプのインナーロータに嵌合
する際には、該駆動軸ととインナーロータとの位相を合
わせた上で嵌合する必要があるが、潤滑油ポンプの駆動
軸をプーリー軸としており、該プーリー軸を有するプー
リーはさほど大きな部材ではなく取り扱いが容易である
ため、嵌合作業中にプーリーを回転させて該プーリーの
位相とインナーロータの位相とを合わせる等の、微妙な
位相合わせや位置合わせを容易に行うことができ、組立
性を良好とすることができる。
【0034】さらに、請求項2記載の如く、前記潤滑油
ポンプをギアケース部に組み付けた状態で、該潤滑油ポ
ンプの駆動軸孔の位相を一定位置に固定可能とするの
で、例えば、潤滑油ポンプのインナーロータ等の駆動軸
の孔に嵌合させるプーリーの姿勢を、予め該駆動軸孔の
位相に合わせておくことができるので、該プーリーを実
際に嵌合させるときに位相合わせ等の作業を行う必要が
なく、該プーリーの嵌合作業をさらに容易・簡便にする
ことができる。
【0035】さらに、請求項3記載の如く、クランク軸
により従動回転されるアイドルギアの支持軸であるアイ
ドル軸に潤滑油を供給し、例えばアイドル軸から、他の
補機へ向けて潤滑油を噴出するように構成する等、該ア
イドル軸から他の補機への注油を可能としたので、該補
機やその付属部材等へ積極的に注油することが可能とな
り、充分な潤滑を行うことができる。
【0036】さらに、請求項4記載の如く、前記アイド
ル軸は複数の締結部材によりシリンダブロックに固定さ
れ、各締結部材の配置位置ピッチを互いに異ならせたの
で、アイドル軸をシリンダブロックへ締結する際に、ア
イドル軸を常に一定の姿勢で取り付けることが可能とな
り、該アイドル軸が誤った姿勢となった状態でシリンダ
ブロックに取り付けられることを防止することができ
る。
【0037】さらに、請求項5記載の如く、クランク軸
により駆動されるカムギアの支持軸であるカム軸に潤滑
油を供給し、例えばカム軸から、他の補機へ向けて潤滑
油を噴出するように構成する等、該カム軸から他の補機
への注油を可能としたので、該補機やその付属部材等へ
積極的に注油することが可能となり、充分な潤滑を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の潤滑油通路が形成される間座を具備す
るエンジンを示す側面断面図である。
【図2】同じく正面図である。
【図3】ギアケース部分を示す正面図である。
【図4】同じく側面断面図である。
【図5】カム軸の軸受部を示す正面図である。
【図6】同じく側面断面図である。
【図7】潤滑油ポンプのインナーロータ部分を示す側面
断面図である。
【図8】同じく正面断面図である。
【図9】固定キャップを取り付けた潤滑油ポンプのイン
ナーロータ部を示す正面図である。
【図10】固定キャップを示す正面図である。
【図11】同じく側面断面図である。
【符号の説明】
E エンジン 15 シリンダブロック 22 潤滑油ポンプ 22a インナーロータ 23 ギアケース 29 ギアケースカバー 32 アイドル軸 33 カム軸 51 プーリー 56 固定キャップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの潤滑油供給装置である潤滑油
    ポンプを、クランク軸と一体的に回転可能なプーリー軸
    により駆動することを特徴とするエンジンの潤滑油供給
    装置。
  2. 【請求項2】 前記潤滑油ポンプをギアケース部に組み
    付けた状態で、該潤滑油ポンプの駆動軸孔の位相を一定
    位置に固定可能とすることを特徴とする請求項1に記載
    のエンジンの潤滑油供給装置。
  3. 【請求項3】 クランク軸により従動回転されるアイド
    ルギアの支持軸であるアイドル軸に潤滑油を供給し、該
    アイドル軸から他の補機への注油を可能としたことを特
    徴とするエンジンの潤滑油供給装置。
  4. 【請求項4】 前記アイドル軸は複数の締結部材により
    シリンダブロックに固定され、各締結部材の配置位置ピ
    ッチを互いに異ならせたことを特徴とする請求項3に記
    載のエンジンの潤滑油供給装置。
  5. 【請求項5】 クランク軸により駆動されるカムギアの
    支持軸であるカム軸に潤滑油を供給し、該カム軸から他
    の補機への注油を可能としたことを特徴とするエンジン
    の潤滑油供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109667921A (zh) * 2019-03-01 2019-04-23 广西玉柴机器股份有限公司 一种发动机用双液压泵接口传动箱结构
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