JP2002211051A - インクジェットプリンタ用データパッキング装置 - Google Patents

インクジェットプリンタ用データパッキング装置

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JP2002211051A
JP2002211051A JP2001014985A JP2001014985A JP2002211051A JP 2002211051 A JP2002211051 A JP 2002211051A JP 2001014985 A JP2001014985 A JP 2001014985A JP 2001014985 A JP2001014985 A JP 2001014985A JP 2002211051 A JP2002211051 A JP 2002211051A
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packing
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JP2001014985A
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Mitsuo Sakurai
光夫 桜井
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファームウエアの負荷を低減し、ハードウェ
アによって高速にデータパッキングを行えるようにす
る。 【解決手段】 データパッキング装置10は、インクジ
ェットプリンタのプリンタコントローラ内に設けられ、
パッキングユニット20及びパラレルI/Fコントロー
ルユニット30を含んでなるASICとして構成されてい
る。CPU1がCMYK二値のデータをシステムメモリ
3に書き込むと、この二値化データが32ビット単位で
データパッキング装置10にDMA転送される。転送さ
れたデータは、印刷処理の順序に合致するようにアライ
トメント変換された後、パッキングユニット20のデー
タレジスタに格納される。パッキングユニット20は、
印刷モードに応じてデータパッキングを行う。パッキン
グデータはパラレルI/Fコントロールユニット30を
介してプリントエンジンに転送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタに用いられるデータパッキング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタでは、印刷用紙
上にCMYK等の各色のインクでドットを形成すること
により、印刷を行う。従って、インクジェットプリンタ
を用いた印刷システムでは、例えば、RGB表色系の多
階調データをCMYK表色系の二値化データに変換し
て、プリントエンジンに入力する。
【0003】インクジェットプリンタでは、プリントヘ
ッドによる各ラスタのドット形成(主走査)と紙送り
(副走査)とを交互に繰り返しながら、印刷を行う。こ
こで、一つのラスタを複数回の主走査によって形成する
ことにより、主走査方向の印刷解像度を高めることがで
きる。この手法を本明細書では、主走査方向のインター
レースと呼ぶ。例えば、主走査方向の印刷解像度が36
0dpiである場合は、二回の主走査によって一つのラス
タを完成させることにより、2倍の720dpiという印
刷解像度を得る。一つのラスタを4回主走査して完成さ
せれば、360×4=1440dpiの印刷解像度を得
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】複数回の主走査によっ
て一つのラスタを完成させる場合は、1ラスタを形成す
るCMYK二値の印刷用イメージデータから、各主走査
で使用するデータをそれぞれ抜き出して所定の単位でプ
リントエンジンに転送しなければならない。この各主走
査毎のデータを抜き出す処理をデータパッキングと呼
ぶ。
【0005】このデータパッキングを、ホストコンピュ
ータ又はプリンタ側のソフトウエアで行う場合は、CP
Uに与える負荷が大きく、データ処理に時間がかかる。
従って、印刷処理に時間がかかり印刷速度も低下する。
【0006】特に、スキャナ装置が読み取ったイメージ
データやPCカード等に格納されたイメージデータを、
ホストコンピュータを介さずに直接読み込んで印刷を行
うダイレクト印刷システムの場合には、プリンタ内部で
印刷に必要な全ての処理を行わなければならない。従っ
て、データパッキングをファームウェアで行うと、他の
データ処理の実行機会が減少し、印刷効率が低下する。
【0007】本発明は、上記のような課題に鑑みなされ
たものであり、その目的は、ファームウェアを介さずに
ハードウェアによりデータパッキングを行うことができ
るインクジェットプリンタ用データパッキング装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明に係るインクジェットプリンタ用データパッキン
グ装置は、記憶部から入力される二値化印刷用イメージ
データを保持する第1のラッチ部と、第1のラッチ部よ
り入力される前記二値化印刷用イメージデータから所定
のデータを選択してパッキングするパッキングデータ選
択部と、パッキングデータ選択部により生成されたパッ
キングデータを保持し、該パッキングデータをプリント
エンジンに転送させる第2のラッチ部と、を備えた集積
回路として構成されている。
【0009】例えば、RGB表色系の多値データとして
入力される印刷データは、CMYK二値のデータに変換
されて二値化印刷用イメージデータとなり、RAM等の
記憶部に格納される。二値化印刷用イメージデータは、
種々の方法で生成することができる。例えば、ホストコ
ンピュータに設けられたプリンタドライバによって二値
化印刷用イメージデータを生成してもよいし、あるい
は、プリンタ内部で生成することもできる。また、プリ
ンタ内部で二値化印刷用イメージデータを生成する場合
は、ファームウェアで生成してもよいし、ASIC(Applic
ation Specific Integrated Circuit)等の専用ハード
ウェア回路で生成してもよい。
【0010】第1のラッチ部は、記憶部に書き込まれた
二値化印刷用イメージデータを所定量だけ読み出して保
持する。パッキングデータ選択部は、第1のラッチ部か
ら入力された二値化印刷用イメージデータの中から、所
定のデータを選択してパッキングする。「所定のデー
タ」とは、そのラスタを形成するモードによって選択さ
れるものである。例えば、そのラスタが一回の主走査に
より印刷される場合は、全ての二値化イメージデータが
選択される。そのラスタが二回の主走査により印刷され
る場合は、奇数番又は偶数番のデータのみが選択され
る。パッキングデータ選択部により選択されたパッキン
グデータは、第2のラッチ部により保持され、プリント
エンジンに向けて転送される。なお、第2のラッチ部が
直接プリントエンジンにパッキングデータを転送するわ
けではなく、インターフェース部等を介して転送され
る。プリントエンジンは、入力されたパッキングデータ
に基づいて所定の位置にドットを形成する。複数回の主
走査によって一つのラスタが形成される場合は、プリン
トエンジンには、主走査回数に応じた回数で、一ラスタ
分の二値化印刷用イメージデータが入力される。
【0011】第1のラッチ部は、記憶部から所定の複数
バイト単位で入力される二値化印刷用イメージデータの
各バイトデータを、印刷処理順に並べ替えて保持するこ
とができる。
【0012】例えば、記憶部と第1のラッチ部とが32
ビット幅のデータバスで接続されている場合、記憶部か
ら4バイトずつの二値化印刷用イメージデータを第1の
ラッチ部に入力することができる。ここで、記憶部のバ
イトアライトによっては、実際の印刷順序とデータ格納
順序とが整合しない場合があり得る。そこで、第1のラ
ッチ部は、記憶部から入力される複数バイトのデータを
印刷処理順に並べ替えて保持する。
【0013】さらに、第1のラッチ部の前段にマスキン
グ手段を設け、二値化印刷用イメージデータの各バイト
データのうち、不要なバイトデータにマスク処理を行っ
てから第1のラッチ部に入力させてもよい。
【0014】また、マスキング手段は、所定単位に満た
ないデータ量で1ラスタ分のデータ処理が終了する場合
には、前記所定単位を満たすヌルデータが得られるよう
にマスク処理を行うこともできる。
【0015】例えば、1バイトに満たないデータ量で一
つのラスタの処理が終了する場合等には、1バイトとな
るようにヌルビットを付加する。
【0016】第2のラッチ部は、パッキングデータに加
えて、印刷コマンドもプリントエンジンに転送させるこ
とができる。
【0017】プリントエンジンは、所定のコマンドと二
値化印刷用イメージデータ(パッキングデータ)に基づ
いて印刷を行う。従って、仮に、あるラスタの印刷中
に、他のコマンドをプリントエンジンが受け付けてしま
うと、正常な印刷を行うことができない。従って、コマ
ンドとパッキングデータとの順序性、整合性を維持する
必要がある。コマンドは、プリンタを制御する演算処理
装置(CPU)からプリントエンジンに入力し、二値化
印刷用イメージデータは、本データパッキング装置から
プリントエンジンに入力することもできるが、コマンド
とデータの両方を本装置からプリントエンジンに入力さ
せることにより、より簡単かつ確実にコマンドとデータ
の順序性、整合性を維持することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0019】図1は、インクジェットプリンタを制御す
るプリンタコントローラのハードウェア構成を模式的に
示すブロック図である。
【0020】CPU1は、例えば32ビットのバス2を
介して、システムメモリ3,通信インターフェース(以
下、I/Fと略記)4,DMA(Direct Memory Acces
s)コントローラ5,PCカードI/F6及びデータパ
ッキング装置10と相互に接続されている。また、通信
I/F4は図外のホストコンピュータに接続され、PC
カードI/F6はPCカード7に接続されている。
【0021】通信I/F4は、シリアル伝送ケーブル又
はパラレル伝送ケーブルによってホストコンピュータに
接続される。ホストコンピュータとしては、例えば、パ
ーソナルコンピュータ、ワークステーション、携帯情報
端末、スキャナ装置等を挙げることができる。ホストコ
ンピュータにインストールされているプリンタドライバ
は、文書作成ソフトウエアや作図ソフトウエア等から入
力されたデータに基づいて、所定形式の印刷データを生
成する。生成された印刷データは、伝送ケーブル及び通
信I/F4を介してシステムメモリ3に形成された受信
バッファに格納される。
【0022】PCカード7は、例えば、ディジタルカメ
ラの画像記録媒体として使用されるもので、画像データ
が記録されている。PCカード7に記録された画像デー
タは、PCカードI/F6を介して読み出され、システ
ムメモリ3の作業領域で必要な処理(例えば、解凍処理
や色変換等)が施される。
【0023】CPU1は、ホストコンピュータ又はPC
カードから入力されたデータに基づいて、CMYK二値
の印刷用イメージデータを生成し、システムメモリ3の
所定領域に格納する。なお、CMYKと述べたが4色に
限定されない。プリントエンジンの構成等によっては、
CMYの3色、CMYK+ライトシアン及びライトマゼ
ンタの6色で印刷可能な場合もある。
【0024】データパッキング装置10は、パッキング
ユニット20及びパラレルI/Fコントロールユニット
30を含んだASICとして構成されている。システムメモ
リ3に格納された二値化印刷用イメージデータは、DM
Aコントローラ5によって、データパッキング装置10
に4バイトずつDMA転送される。データパッキング装
置10は、システムメモリ3から入力された二値化印刷
用イメージデータに所定のパッキング処理を行い、プリ
ントエンジンに入力させる。即ち、一つのラスタを完成
させる主走査回数に応じて、各主走査毎にイメージデー
タを抜き出し、抜き出したデータを所定単位(1バイ
ト)にしてプリントエンジンに転送させるようになって
いる。なお、パラレルI/Fコントロールユニット30
は、データパッキング装置10内に設ける必要は必ずし
もない。
【0025】図2は、データパッキング装置10の具体
的構成を模式的に示すブロック図である。
【0026】バイト境界マスク保持部21には、図6及
び図7に示すようなマスクが保持されている。AND回
路22には、バイト境界マスク保持部21から入力され
る所定のマスクデータ(Byte_alin_mask)とシステムメ
モリ3から入力される二値化印刷用イメージデータ(CP
U_data)とが入力される。マスク処理された二値化印刷
用イメージデータは、「第1のラッチ部」としてのパッ
キング前データラッチ回路23に入力される。パッキン
グ前データラッチ回路23がラッチした二値化印刷用イ
メージデータ(indata)は、「パッキングデータ選択
部」としてのパッキングデータセレクト回路24に入力
される。
【0027】パッキングデータセレクト回路24には、
パッキング前の二値化印刷用イメージデータの他に、C
PU1が設定するレジスタ群25からマスクパターン
(Maskpattern)とマスクカウント(maskcount)とが入
力される。後述の図8及び図9に示すように、マスクパ
ターンは、各主走査毎に印刷すべきドットデータを選択
するためのものであり、マスクカウントとは、一つのラ
スタを形成する主走査の回数を示すものである。パッキ
ングデータセレクト回路24は、一つのラスタについて
入力された二値化印刷用イメージデータを、印刷モード
に応じたマスクパターンでパッキングし、パッキングデ
ータ(Packsel)を1バイト単位でパッキングデータラ
ッチ回路26に出力する。
【0028】「第2のラッチ部」としてのパッキングデ
ータラッチ回路26は、プリントエンジンに入力するた
めのデータ及びコマンドを保持するものである。パッキ
ングデータラッチ回路26には、パッキング前データラ
ッチ回路23から出力される二値化印刷用イメージデー
タ(indata)と、レジスタ群25からのマスクパターン
(Maskpattern)及びコマンド(Cmd)と、パッキングデ
ータセレクト回路24からのパッキングデータ(Packse
l)とがそれぞれ入力されている。パッキングデータラ
ッチ回路26は、二値化印刷用イメージデータとコマン
ドの双方を保持し、後段の回路に入力させる。これによ
り、コマンドとデータの順序性、一貫性が保持される。
一回の主走査で一つのラスタを完成させる印刷モードに
備えて、パッキングデータラッチ回路26には、パッキ
ング前データラッチ回路23からの二値化印刷用イメー
ジデータ及びマスクパターンが入力されている。
【0029】パッキング処理ステート管理回路27は、
パッキング前データラッチ回路23及びパッキングデー
タラッチ回路26のラッチタイミングを指示し管理する
ためのものである。
【0030】パラレルI/Fコントロールユニット30
は、例えば、IEEE1284に規定されたECPモードでパラ
レル伝送を行うようになっている。パッキングデータラ
ッチ回路26からのコマンド及びパッキングデータは、
パラレルI/Fコントロールユニット30を介してプリ
ントエンジンに入力される。
【0031】次に、アライトメント変換について、図3
及び図4を参照して説明する。
【0032】図3は、システムメモリ3における二値化
印刷用イメージデータの記録状態を模式的に示す説明図
である。パッキングされる前の二値化印刷用イメージデ
ータは、連続アドレスで保存されており、バイトアライ
トメント内では、MSB側が最初のピクセルとなってい
る。バス幅が32ビットであるため、システムメモリ3
から4バイト単位でデータがDMA転送される。しか
し、プリントエンジンへのバス幅は8ビットであるか
ら、DMA転送されたデータをその順番で出力すると、
バイトアライトメント如何によっては、印刷処理の順序
に合致しないデータがプリントエンジンに転送される可
能性がある。
【0033】そこで、図4(a)に示すようなバイトア
ライトメントの場合、プリントエンジンでの処理順に合
致させるべく、アライトメント変換を行い、図4(b)
に示すバイトアライトメントにしてデータレジスタに格
納させる。
【0034】次に、本実施の形態におけるインクジェッ
トプリンタで印刷可能な各印刷モードについて説明す
る。
【0035】(1)パッキング無しモード 一回の主走査でラスタを完成させる印刷モードである。
この場合は、データパッキングを行なわず、CPU1が
設定したデータ、即ち、システムメモリ3からDMA転
送される4バイトの二値化印刷用イメージデータを1バ
イト単位で4回パラレルI/Fコントロールユニット3
0に転送する。
【0036】(2)1/2パッキングモード 2回の主走査でラスタを完成させる印刷モードである。
この場合は、システムメモリ3から転送された4バイト
の二値化印刷用イメージデータから16ビット(2バイ
ト)のデータを抜き出し、8ビット(1バイト)のデー
タにパッキングして、パラレルI/Fコントロールユニ
ット30に2回転送する。図5に示すように、黒丸で示
されるデータが最初の主走査で印刷されるべきものであ
る場合、この黒丸で示される所定のデータが抜き出され
てパラレルI/Fコントロールユニット30に転送され
る。
【0037】(3)1/4パッキングモード 4回の主走査でラスタを完成させる印刷モードである。
この場合は、入力された4バイトのデータ中から8ビッ
トのデータを抜き出し、パラレルI/Fコントロールユ
ニット30に一回転送する。
【0038】(4)1/8パッキングモード 8回の主走査によって一つのラスタを完成させる印刷モ
ードである。この場合は、システムメモリ3からDMA
転送された4バイトのデータから最初に4ビット抜き出
し、次にCPU1が設定した4バイトのデータから更に
4ビットのデータを抜き出して、合計8ビットのデータ
を抽出し、これをパラレルI/Fコントロールユニット
30に転送する。
【0039】上記の各印刷モードは、例えば、ユーザー
が指定した印刷条件や印刷すべき元のデータの解像度等
によって選択される。
【0040】次に、図6及び図7に基づいて、不要なデ
ータをマスクする処理方法について説明する。図6及び
図7中、「Pack」とは印刷モードを示し、「なし」はパ
ッキングモード、「1/2」は1/2パッキングモー
ド、「1/4」は1/4パッキングモード、「1/8」
は1/8パッキングモードをそれぞれ意味する。「Leng
th」とは4バイトの二値化印刷用イメージデータのうち
幾つのバイトデータが有効であるかを示すもので、CP
U1が設定する。「Length0」は全バイトが有効、「Le
ngth1」は読み出した各バイトデータ中先頭の1バイト
のみ有効、「Length2」は2バイト有効、「Length3」
は3バイト有効であることをそれぞれ意味する。「acce
s」とは、システムメモリ3にアクセスする回数を示
す。「acces0」は一回のアクセスで終了することを意
味する。「acces1」は、1/8パッキングモードにお
ける一回目のアクセス、「acces2」は同二回目のアク
セスを意味する。
【0041】図6,図7中、マスクされるバイトデータ
を網掛けして示す。幾つかのモードを例にして説明す
る。図6中の上段に示すように、パッキング無しモード
で有効バイト長が4バイト(Length0)の場合、マスク
されるデータは存在せず、システムメモリ3から読み出
された4バイトのデータは、Byte0→Byte1→Byte2→
Byte3の順で、1バイトずつ4回転送される。パッキン
グ無しモードの場合は、有効バイト長分のデータが1バ
イト単位で転送される。
【0042】一方、1/2パッキングモードの場合を説
明する。1/2パッキングモードで4バイト全て有効な
場合は(Pack=1/2.Length0)、Byte0及びByte1
の16ビットから8ビットのデータを抜き出して転送し
({Byte0,1})、次に、Byte2及びByte3から8ビット
のデータを抜き出して転送する({Byte2,3})。従っ
て、転送回数は2回となる。もしも、有効バイト長が1
バイトの場合は(Length1)、有効なByte0から4ビッ
ト抜き出し、これに4ビットのヌルデータを加えて、所
定単位としての8ビットを得る。他の印刷モードでも同
様に、「転送方法」の欄に示された「null n」は、nビ
ットのヌルデータを加えて転送することを意味する。
【0043】図7に移って1/8パッキングモードの場
合を説明する。この印刷モードにおいて、8バイト全て
のデータが有効な場合は(Length0)、一回目のメモリ
アクセスで得られたByte0〜3の32ビットから4ビッ
トを抜き出し、さらに2回目のメモリアクセスで得られ
た32ビットからヌルデータを4ビット得て、先の4ビ
ットに加え、8ビットを構成せしめ、プリントエンジン
に転送する。なお、1/8パッキングモードでは、1/
8にパッキングして8ビットのパッキングデータを得る
べく、2回のアクセスにより計8バイト(64ビット)
のデータを取得することになる。しかし、有効バイト長
の指定によっては、2回目のメモリアクセス(acces
2)により得られる全てのデータが不要である場合があ
る。この場合は、ダミーの読出しとなる。
【0044】次に、図8,図9は、マスクパターンを示
す説明図である。本実施の形態に用いられるマスクパタ
ーンは、大きく、type1〜type3の3種類に分類され
る。
【0045】type1は、1/2パッキングモードにおけ
るマスクパターン、type2は1/4パッキングモードに
おけるマスクパターン、type3は1/8パッキングモー
ドにおけるマスクパターンをそれぞれ示す。「MaskCoun
t」は、モードを指定するためのものである。MaskCount
2は1/2パッキングモードを、MaskCount4は1/4
パッキングモードを、MaskCount8は1/8パッキング
モードを、MaskCount1はパッキング無しモードをそれ
ぞれ意味する。各モードで使用可能なマスクパターンは
数種類あり、16進数で表現されている。例えばマスク
パターン「0x5555」は「101010101010101」であり、
「1」の立っているビットを抜き出してパッキングする
ことを意味する。
【0046】次に、図10の状態遷移図に基づいて、パ
ッキング処理ステート管理の方法を説明する。
【0047】処理の待機状態中に、データ又はコマンド
がCPU1から設定されると(S1)、コマンドの転送
を開始し(S2)、プリントエンジンへのコマンド転送
を完了すると再び待機状態に戻る(S3)。次に、CP
U1がシステムメモリ3に二値化印刷用イメージデータ
を書き込んで設定するのを待ち(S4)、データが設定
された場合には、パッキングユニット20内のデータレ
ジスタ(Data.reg)にアライトメント変換を行ってデー
タを保持させると共に、所定のマスクパターンによりパ
ッキングを行う(S5)。
【0048】ここから先は、印刷モードによってそれぞ
れ処理が異なる。パッキング無しモード(Nopack)、1
/2パッキングモード(1/2)及び1/4パッキングモ
ード(1/4)の場合は、所定のマスクパターンを用いて
パッキングしたデータをプリントエンジンに転送する
(S6)。転送が終了した後は、転送完了状況に応じた
状態に復帰する(S7)。パッキングユニット20のデ
ータレジスタに書き込まれた全てのデータを転送してい
ない場合は(E1)、S5に戻って、残りのデータ転送
を行う。データレジスタに書き込まれたデータを全てプ
リントエンジンに転送した場合は(E2)、S4に戻
り、次のデータがデータレジスタに書き込まれるのを待
つ。一つのラスタを構成する全てのデータをプリントエ
ンジンに転送した場合は(E3)、S1に戻って、次の
ラスタに係るコマンド及びデータがCPU1によって設
定されるまで待機する。
【0049】1/8パッキングモードでは、2回目のデ
ータ読出しが終了するまで待機し(S8)、2回目の4
バイトデータを得た場合は、合計8バイトのデータから
所定のマスクパターンによりデータを抜き出してパッキ
ングする(S9)。これにより得られたデータは、プリ
ントエンジンに転送される(S6,S7)。一方、1/
8パッキングモードにおいて、有効バイト長が1〜4の
場合であって、かつ、最終データ(2回目に読み出され
た4バイトデータ)である場合は、印刷に使用しないダ
ミーデータである(S10)。従って、最初に読み出さ
れた4バイトデータから所定のパッキングを行って、プ
リントエンジンに転送させる(S9,S6,S7)。
【0050】このように構成される本実施の形態によれ
ば、以下の効果を奏する。
【0051】第1に、データパッキング処理をハードウ
ェア回路で実行するため、CPU1に負担をかけること
なく高速に処理することができる。また、CPU1に与
える負担が少なくなるため、その分だけ、CPU1は、
例えば二値化印刷用イメージデータの生成等の他の処理
を実行することができ、全体のデータ処理効率を高める
ことができる。
【0052】第2に、アライトメント変換を行うため、
32ビットのDMA転送によりシステムメモリ3から入
力されたデータを印刷処理の順序に合致させて1バイト
単位で送ることができる。
【0053】第3に、DMA転送により32ビット単位
で二値化印刷用イメージデータが入力されてくるが、ラ
スタのイメージ境界が32ビット丁度であるとは限らな
い。例えば、32ビットのうちの8ビットでイメージが
終了する場合もある。しかし、本実施の形態では、不要
なバイトデータはマスク処理して転送せず、パッキング
処理によって8ビットに満たないデータが抜き出された
場合は、8ビットとなるようにヌルデータを付加してい
るため、イメージ終端の端数部処理を考慮することな
く、32ビット単位でDMA転送を行うことができる。
【0054】第4に、コマンド(例えば、ESC/Pコマン
ド)も本データパッキング装置からプリントエンジンに
転送するため、コマンドとデータの順序性、一貫性を担
保することができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係るデータ
パッキング装置によれば、インクジェットプリンタのフ
ァームウエアの負担を増すことなく、高速にデータパッ
キング処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に用いられるインクジェットプリ
ンタのプリンタコントローラの概略構成を示すブロック
図である。
【図2】データパッキング装置の内部構成を概略的に示
すブロック図である。
【図3】CPUが管理するバイトアライトメントの状態
を示す説明図である。
【図4】アライトメント変換の様子を示す説明図であ
る。
【図5】二値化印刷用イメージデータからパッキングを
行う様子を模式的に示す説明図である。
【図6】各モードにおけるマスク処理及び転送方法を示
す説明図である。
【図7】図6に続く説明図である。
【図8】各モードで使用するマスクパターンを示す説明
図である。
【図9】図8に続く説明図である。
【図10】パッキング処理のステート管理を示す状態遷
移図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 バス 3 システムメモリ 5 DMAコントローラ 10 データパッキング装置 20 パッキングユニット 30 パラレルI/Fコントロールユニット 21 バイト境界マスク保持部 22 AND回路 23 パッキング前データラッチ回路 24 パッキングデータセレクト回路 25 レジスタ群 26 パッキングデータラッチ回路 27 パッキング処理ステート管理回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二値化された印刷用イメージデータをプ
    リントエンジンに供給することにより印刷を行うインク
    ジェットプリンタに用いられるデータパッキング装置で
    あって、 記憶部から入力される前記二値化印刷用イメージデータ
    を保持する第1のラッチ部と、 前記第1のラッチ部より入力される前記二値化印刷用イ
    メージデータから所定のデータを選択してパッキングす
    るパッキングデータ選択部と、 前記パッキングデータ選択部により生成されたパッキン
    グデータを保持し、該パッキングデータを前記プリント
    エンジンに転送させる第2のラッチ部と、を備えた集積
    回路として構成したことを特徴とするインクジェットプ
    リンタ用データパッキング装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のラッチ部は、前記記憶部から
    所定の複数バイト単位で入力される前記二値化印刷用イ
    メージデータの各バイトデータを、印刷処理順に並べ替
    えて保持する請求項1に記載のインクジェットプリンタ
    用データパッキング装置。
  3. 【請求項3】 前記二値化印刷用イメージデータの各バ
    イトデータのうち、不要なバイトデータにマスク処理を
    行ってから前記第1のラッチ部に入力させるためのマス
    キング手段を更に設けた請求項2に記載のインクジェッ
    トプリンタ用データパッキング装置。
  4. 【請求項4】 前記マスキング手段は、所定単位に満た
    ないデータ量で1ラスタ分のデータ処理が終了する場合
    には、前記所定単位を満たすヌルデータが得られるよう
    に前記マスク処理を行う請求項3に記載のインクジェッ
    トプリンタ用データパッキング装置。
  5. 【請求項5】 前記第2のラッチ部は、前記パッキング
    データに加えて、印刷コマンドも前記プリントエンジン
    に転送させるものである請求項1〜請求項4のいずれか
    に記載のインクジェットプリンタ用データパッキング装
    置。
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