JP2001325087A - 書き換え可能なコマンド記憶部を利用したコマンド解析 - Google Patents

書き換え可能なコマンド記憶部を利用したコマンド解析

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JP2001325087A
JP2001325087A JP2000140304A JP2000140304A JP2001325087A JP 2001325087 A JP2001325087 A JP 2001325087A JP 2000140304 A JP2000140304 A JP 2000140304A JP 2000140304 A JP2000140304 A JP 2000140304A JP 2001325087 A JP2001325087 A JP 2001325087A
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Junya Yada
淳也 矢田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、印刷コマンドデータのコマンド
に割り振られたコードや、パラメータコードが変更され
たり、データ投入の順番が変わったりした場合にも、正
しく印刷コマンドデータを解析することができるコマン
ドデータ変換装置および印刷装置を提供することを目的
とする。 【解決手段】 本発明では、印刷制御に使用されるコマ
ンドとコマンドに付属するデータとを含む印刷コマンド
データを受け取って、その内容を解析する。また、あら
かじめ複数のコマンドを書き換え可能にコマンド記憶部
に格納しており、印刷コマンドデータに含まれているコ
マンドが、格納されている複数のコマンドのいずれかと
一致するときに、当該コマンドと当該コマンドに付属す
るデータとのうちの少なくとも一方について、所定の処
理を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、印刷コマンドデ
ータに従って印刷を行う技術に関し、特に、コマンドや
データの並び順などの変更に対応可能な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータシステムなどで用いられる
プリンタは、ホストコンピュータから入力される印刷コ
マンドデータに従って印刷を実行する。また、入力され
た印刷コマンドデータをそのままプリンタで使用するこ
とができないときは、印刷コマンドデータをプリンタ側
で解析して変換し、変換後のコマンドに従って印刷を実
行する。ある種のプリンタでは、この印刷コマンドデー
タの解析および変換は、ASIC(Application Specif
ic Integrated Circuit、特定用途向けのIC)で行わ
われることが多い。そのようなプリンタに用いられるプ
リンタ制御回路の一例が、特開平11−338651号
公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のプリン
タ制御回路は、印刷コマンドデータを解析するための情
報を固定的に持っていたため、コマンドに割り振られた
コードや、パラメータコードが変更されたり、データ投
入の順番が変わった場合には、正しく印刷コマンドデー
タを解析することができなかった。
【0004】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、印刷コマンドデ
ータのコマンドに割り振られたコードや、パラメータコ
ードが変更されたり、データ投入の順番が変わったりし
た場合にも、正しく印刷コマンドデータを解析すること
ができるコマンドデータ変換装置および印刷装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明では
以下の構成を採用した。本発明のコマンドデータ変換装
置は、印刷システムで使用される。そして、印刷制御に
使用されるコマンドとコマンドに付属するデータとを含
む印刷コマンドデータを受け取って、内容を解析する。
また、あらかじめ複数のコマンドをコマンド記憶部に書
き換え可能に格納しており、印刷コマンドデータに含ま
れているコマンドが、格納されている複数のコマンドの
いずれかと一致するときに、当該コマンドと当該コマン
ドに付属するデータとのうちの少なくとも一方につい
て、所定の処理を実行する。
【0006】このような態様とすれば、コマンドの解析
に使用するために、あらかじめ格納しているコマンドを
必要に応じて書き換えることができる。よって、コマン
ド(コード)が変更された場合にも、格納しているコマ
ンドを書き換えることで、処理を実行するコマンドを正
しく解析して特定し、処理を実行することができる。
【0007】なお、印刷コマンドデータとして、第一の
データ転送コマンドと、第一の表色系で表されている第
一の画像データと、を含む第一のコマンドデータが与え
られたときには、入力された第一の画像データを、第二
の表色系で表された第二の画像データに変換する処理を
行うことが好ましい。このような態様とすれば、第一の
データ転送コマンドが変更された場合にも、正しく第一
の画像データを選択して第二の画像データに変換するこ
とができる。
【0008】また、第二の画像データは、印刷システム
で使用されるインクの色の表色系で表された画像データ
とすることができる。このようにすれば、変換後の画像
データを、印刷装置で使用することができる。
【0009】なお、印刷コマンドデータとして、さら
に、第二のデータ転送コマンドと、第二の表色系で表さ
れている第二の画像データと、を含む第二のコマンドデ
ータが与えられたときには、次のようにすることが好ま
しい。すなわち、第一の画像データを変換することによ
って第二の表色系で表された第三の画像データを生成す
る。そして、第二の画像データと、第三の画像データ
と、を合成する、
【0010】このような態様とすれば、印刷コマンドデ
ータ中に第一の画像データと第二の画像データとが混在
する場合にも、第一の画像データのみを変換して、両者
を一つの画像データとすることができる。
【0011】また、上述の課題の少なくとも一部を解決
するため、以下の構成を採用することもできる。すなわ
ち、印刷システムで使用される複数のインクに対応する
複数の画像データセットを受け取る際に、受け取った画
像データセットをカウントする。一方、複数のインクの
いずれであるかを示す複数のインク色データを所定の番
地に書き換え可能に格納しておく。そして、各画像デー
タセットを受け取ったときのカウンタの値に応じて番地
に格納されたインク色データを、各画像データセットに
付加したデータを生成する。
【0012】このような態様とすれば、各画像データセ
ットに対して付加するために記憶しているインク色デー
タを、必要に応じて書き換えることができる。よって、
画像データセットを受け取る順番が変わっても、正しい
インク色データを各画像データセットに対して付加する
ことができる。
【0013】なお、本発明は、以下に示すような種々の
態様で実現することが可能である。 (1)コマンドデータ変換装置、印刷装置、印刷制御装
置。 (2)コマンドデータ変換方法、印刷方法、印刷制御方
法。 (3)上記の装置や方法を実現するためのコンピュータ
プログラム。 (4)上記の装置や方法を実現するためのコンピュータ
プログラムを記録した記録媒体。 (5)上記の装置や方法を実現するためのコンピュータ
プログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号。
【0014】
【発明の実施の形態】ここでは、下記の順序に従って本
発明の実施の形態について説明する。 A.プリンタ内のコマンドデータ変換回路の構成と動
作: B.印刷コマンドデータ内の制御回路コマンドの解析: C.画像処理、ラスタデータの重ね合わせ: D.プリンタコマンドの生成: E.コマンドの振り分け: F.変形例:
【0015】A.プリンタ内のコマンドデータ変換回路
の構成と動作:図1は、本発明の一実施形態の全体的な
構成を示すブロック図である。ホストコンピュータと接
続されるプリンタ17内には、印刷を実行する印刷実行
部9と、ホストコンピュータと印刷実行部9との間に介
在するコマンドデータ変換回路5と、が存在する。コマ
ンドデータ変換回路5は、例えばASIC(特定用途向
けIC)と半導体メモリチップとで構成されるハードウ
ェア回路であり、ソフトウェアをCPUで実行するコン
ピュータではない。このコマンドデータ変換回路5は、
プリンタドライバ1から同回路5用の制御回路コマンド
3を含む印刷コマンドデータを受け、印刷実行部9用の
プリンタコマンド7を作成して印刷実行部9へ送る機能
を有している。なお、本明細書では、「コマンド」とい
う用語は、狭義にはコマンドそのものを意味するが、広
義には、コマンドと、そのコマンドに付属するパラメー
タおよびデータをも含めた意味で使用する。
【0016】図2は、コマンドデータ変換回路5の配置
形態を示すブロック図である。コマンドデータ変換回路
5の配置形態には、図2に示すような3種類のバリーシ
ョンがある。すなわち、図2でブロック33に示すよう
にホストコンピュータ31に内蔵する方式と、ブロック
37に示すようにプリンタ17に内蔵する方式と、ブロ
ック35に示すようにホストコンピュータ31及び印刷
実行部9に外付けする方式である。ホスト内蔵方式で
は、コマンドデータ変換回路5はホストコンピュータ用
オプションボードの形態で提供され、ホストコンピュー
タ31のCPUバスに直接接続され、プリンタ17に対
しては例えばパラレルインタフェースケーブル(又は通
信ネットワーク)で接続される。これは複数台のプリン
タに対応できる利点がある。一方、プリンタ内蔵方式で
は、コマンドデータ変換回路5はプリンタ用オプション
ボードの形態で提供され、プリンタ17のCPUバスに
直接接続され、ホストコンピュータ31とは例えばパラ
レルインタフェースケーブル(又は通信ネットワーク)
などで接続される。これは複数台のホストに対応できる
利点がある。また、外付け方式では、コマンドデータ変
換回路5はホストコンピュータ31及びプリンタ17の
双方に対し例えばパラレルインタフェースケーブル(又
は通信ネットワーク)で接続される。
【0017】さて、図1に示すように、コマンドデータ
変換回路5はイメージデータ処理回路15を備えてい
る。このイメージデータ処理回路15は、ホスト表色系
の高値分解能ラスタデータ(この実施形態では、各画素
の各色成分値が256階調表現可能な8ビットワードで
構成される「フルカラーRGBラスタデータ」である)
を受けて、「色変換」及び「ハーフトーニング」の処理
を行うことにより、このフルカラーRGBラスタデータ
をプリンタ表色系の低値分解能ラスタデータ(この実施
形態では、各画素位置にCMYKのドットを打つか否か
を示した「2値CMYKラスタデータ」である)に変換
する機能を有している。そのため、プリンタドライバ1
では、印刷対象の原画像データに対し、「色変換」及び
「ハーフトーニング」の処理を施す必要が無くなり、ホ
ストコンピュータのCPUの負担は大幅に軽減する。同
様に、印刷実行部9でも「色変換」及び「ハーフトーニ
ング」を行う必要が無くなり、プリンタCPUの処理負
担も軽いものとなる。一方、コマンドデータ変換回路5
のイメージデータ処理回路15は、「色変換」及び「ハ
ーフトーニング」の専用ハードウェアであるから、その
処理速度は高速である。故に、印刷速度は向上する。
【0018】ところで、上述したようにプリンタドライ
バ1は原則として「色変換」及び「ハーフトーニング」
の処理を行う必要は無いのであるが、本実施形態では、
この処理をプリンタドライバ1が完全に放棄するのでは
なく、次のように画像の種類に応じた選択を行う。すな
わち、プリンタドライバ1は、アプリケーションプログ
ラムから原画像データを受け取ると、まず、その原画像
データから文字・図形のデータと自然画像のデータとを
分離して抽出する。文字は文字コード及び文字属性(サ
イズや修飾)コードで表現され、図形は関数コール又は
ベクタデータで表現されている。この文字・図形データ
について、プリンタドライバ1は「ラスタライズ」、
「色変換」及び「ハーフトーニング」を行って2値CM
YKラスタデータに変換し、これを圧縮してから制御回
路コマンド3に組み込んでコマンドデータ変換回路5に
送る。一方、自然画像データは、典型的にはRGBラス
タデータで表現されている。この自然画像データについ
ては、プリンタドライバ1は「色変換」も「ハーフトー
ニング」も行わずにRGBラスタデータの形式のまま、
これを圧縮してから制御回路コマンド3に組み込んでコ
マンドデータ変換回路5に送る。従って、コマンドデー
タ変換回路5のイメージデータ処理回路15は、自然画
像のRGBデータに対してのみ「色変換」及び「ハーフ
トーニング」を行なうことになる。
【0019】このように文字・図形の「色変換」及び
「ハーフトーニング」処理はプリンタドライバ1で行な
い、一方、自然画像のそれはコマンドデータ変換回路5
で行うようにした主たる理由は次の2つである。第1
に、文字・図形の上記処理は一般に軽くCPUにとり大
した負担にならないのに対し、自然画像の上記処理は重
くCPUにとり大きな負担になるため、この重い処理を
専用ハードウェアであるコマンドデータ変換回路5に行
わせてCPUをその処理から解放することが、高速化を
図る上で最も有効だからである。第2に、文字・図形
は、その輪郭を鮮明に印刷する必要から高解像度である
必要があるが、高解像度のフルカラーRGBラスタデー
タはデータ量が膨大であるのに対し、2値CMYKラス
タデータは高解像度であってもそれほどデータ量は多く
ないので、2値CMYKラスタデータの形式でプリンタ
ドライバ1からコマンドデータ変換回路5へデータを送
れば、データ伝送時間が短くてすむからである。
【0020】以下、コマンドデータ変換回路5の構成及
び動作を詳細に説明する。
【0021】図1に示すように、コマンドデータ変換回
路5はホストインタフェース回路11と、コマンドフィ
ルタ12と、コマンド解析回路13と、イメージデータ
処理回路15と、メモリコントロール回路19と、メモ
リ21と、コマンド生成回路23と、位置制御回路24
と、プリンタインタフェース回路25とを有している。
【0022】ホストインタフェース回路11は、ホスト
装置(図示省略)のプリンタドライバ1から後述する制
御回路コマンドを受信する。コマンドフィルタ12は、
受信したコマンドのうちコマンド解析回路13が理解で
きるコマンドだけをコマンド解析回路13へ送る。コマ
ンド解析回路13は、受信した制御回路コマンドを解析
してコマンドの種類を識別し、そのコマンドに含まれて
いるデータをコマンド種類に応じた転送先(メモリコン
トロール回路19又はイメージデータ処理回路15)へ
転送する。イメージデータ処理回路15は、コマンド解
析回路13から自然画像のフルカラーRGBラスタデー
タを受けて、これに色変換及びハーフトーニングの処理
を施して、2値CMYKラスタデータを生成する。
【0023】メモリコントロール回路19は、後述する
バックエンドパラメータ(2値CMYKラスタデータに
基づいてを印刷を実行する必要なパラメータ)をコマン
ド解析回路13から受けて、メモリ21のコマンドバッ
ファ61に格納する。また、メモリコントロール回路1
9は、文字・図形の2値CMYKラスタデータをコマン
ド解析回路13から受け、また、自然画像の2値CMY
Kラスタデータをイメージデータ処理回路15から受
け、それらをメモリ21のデータバッファ63に格納す
る。さらに、イメージデータ処理回路15は、バックエ
ンドパラメータをコマンドバッファ61から読み出して
コマンド生成回路23へ送り、その後に、2値CMYK
ラスタデータをデータバッファ63から読み出して位置
制御回路24へ送る。
【0024】位置制御回路24は、メモリコントロール
回路19から受け取った2値CMYKラスタデータを、
インタレース印刷やオーバーラップ印刷の仕様に適合し
た形式のデータ(これを、「インタレースCMYKラス
タデータ」という)に仕立てて、コマンド生成回路23
へ送る。コマンド生成回路23は、メモリコントロール
回路19からのバックエンドパラメータに基づいて、印
刷実行部9の状態を初期設定するためのプリンタコマン
ドを生成し、その後に、位置制御回路24からのインタ
レースCMYKラスタデータに基づいて、印刷実行部9
へインタレースCMYKラスタデータを転送するための
プリンタコマンドを生成する。プリンタプリンタインタ
フェース回路25は、コマンド生成部23が生成したプ
リンタコマンドを印刷実行部9へ転送する。
【0025】B.印刷コマンドデータ内の制御回路コマ
ンドの解析:以下、コマンドデータ変換回路5の各部の
機能をより詳細に説明する。
【0026】ホストインタフェース回路11は、ホスト
装置のプリンタドライバ1から一連の制御回路コマンド
3を受け取り、その一連のコマンドをコマンド解析回路
13へ送る。
【0027】コマンド解析回路13は、ホスト装置のプ
リンタドライバ1からの制御回路コマンドをコマンド解
析回路13内のFIFOメモリ(図示せず)に入れてか
ら受信順に読み出して解釈し、コマンドの種類を識別す
る。制御回路コマンドとしては、プリンタドライバ1か
ら送られてくる順序に従って列挙すると、例えば図3〜
図6に示す8個のコマンドC1〜C8が存在する。
【0028】(1)RGBラスタグラフィックモード開始
コマンドC1:図3(a)は、RGBラスタグラフィッ
クモード開始コマンドC1を示す図である。このコマン
ドは付属するパラメータを持ち、図3(a)に示すよう
に、「<ESC> パラメータ」という形式をもつ。パ
ラメータは「(G」である。このコマンドは、RGBラ
スタグラフィックモードに入ることをコマンドデータ変
換回路5に命じる。ここで、「RGBラスタグラフィッ
クモード」とは、ホスト装置から送られてくるフルカラ
ーRGBラスタデータを2値CMYKラスタデータへ変
換してプリンタへ出力するという動作を行うモードであ
る。RGBラスタグラフィックモードにある時のみ、コ
マンド解析回路13は以下のコマンドC2〜C8を受け
入れる。
【0029】(2)イメージ変換パラメータ設定コマンド
C2:図3(b)は、イメージ変換パラメータ設定コマ
ンドC2の内容を示す図である。このコマンドは付属す
るパラメータとデータを持ち、図3(b)中段に示すよ
うに、「<xferJ> パラメータ データ」という
形式をもつ。このコマンドは、イメージデータ処理回路
15に色変換及びハーフトーニングに必要なパラメータ
(「イメージ変換パラメータ」という)を設定すること
を、コマンドデータ変換回路5に命じる。
【0030】<xferJ>というコマンドコードをも
つデータ転送コマンドには、この「イメージ変換パラメ
ータ設定コマンド」のほか、後述する「バックエンドパ
ラメータ設定コマンド」と「RGBデータ転送コマン
ド」がある。これらのデータ転送コマンドにはパラメー
タとデータがつく。いずれのコマンドのパラメータに
も、図3(b)下段に示すように、「データの有効ビッ
ト幅」、「データの圧縮方法」、「データの転送先を示
すデバイス選択」、「デバイス内のデータを格納すべき
レジスタアドレス」、「データ数」などの指定が含まれ
る。そして、「デバイス選択」および「デバイス内のデ
ータを格納すべきレジスタアドレス」によって、3種類
のうちのどのコマンドかが識別できる。この「イメージ
変換パラメータ設定コマンドC2」のパラメータ内の
「デバイス選択」はイメージデータ処理回路15であ
り、そのデータは「イメージ変換パラメータ」である。
「イメージ変換パラメータ」の代表は、例えば、色変換
ためのRGB/CMYK変換テーブルや、ディザ処理で
用いるディザ閾値マトリックスや、γ補正で用いるγ補
正テーブルなどの各種ルックアップテーブルである。
【0031】このイメージ変換パラメータ設定コマンド
を受けると、コマンド解析回路13は、このコマンドの
パラメータ内のレジスタアドレスと、このコマンドのデ
ータ(つまり、イメージ変換パラメータ)とを、図1の
矢印43に示すようにイメージデータ処理回路15へ送
る。その際、イメージ変換パラメータが圧縮されていれ
ば、コマンド解析回路13は、そのイメージ変換パラメ
ータを伸張してからイメージデータ処理回路15に送
る。イメージデータ処理回路15では、指定されたレジ
スタアドレスに、そのイメージ変換パラメータが設定さ
れる。それにより、後から受信するフルカラーRGBラ
スタデータを正しく色変換及びハーフトーニング処理す
ることができるように、イメージデータ処理回路15の
コンフィグレーションが設定される。
【0032】この「イメージ変換パラメータ設定コマン
ド」から、後述する「ページ終了コマンド」までの各コ
マンドが、印刷ジョブの最終ページまで、繰り返され
る。なお、この「イメージ変換パラメータ設定コマン
ド」と次に説明する「バックエンドパラメータ設定コマ
ンド」は、印刷ジョブの最初に1回だけ送られてくるよ
うにしてもよい。
【0033】(3)バックエンドパラメータ設定コマンド
C3:図4は、バックエンドパラメータ設定コマンドC
3の内容を示す図である。このコマンドは付属するパラ
メータとデータを持ち、図4中段に示すように、「<x
ferJ> パラメータ データ」という形式をもつ。
このコマンドは、プリンタの印刷機構(例えば、インク
ジェットプリンタの印刷ヘッドやキャリッジや紙送り装
置)を正しく制御して用紙上に印刷を行うために必要な
各種のパラメータを、コマンドデータ変換回路5内の関
連部(典型的には、後述する位置制御回路24)に設定
したりプリンタに設定したりすることを、コマンドデー
タ変換回路5に命じる。このパラメータは、イメージデ
ータ処理回路15より下流の処理モジュール及び印刷実
行部9(バックエンド)が必要とするものであり、その
意味で「バックエンドパラメータ」と呼ぶ。この「バッ
クエンドパラメータ設定コマンドC3」のパラメータの
「デバイス選択」は、バックエンドであり、データは、
バックエンドパラメータである。バックエンドパラメー
タには、例えば、CMYKラスタイメージの水平・垂直
解像度、1ラスタ(1水平行)のドット数、ページ内の
垂直ドット数、ページ長、上・下・左マージン、基本的
紙送り量、ドットサイズ指定、単方向・双方向印刷指
定、インタレース印刷を行うときのパス数(又はノズル
間隔)や使用ノズル数や変則紙送り量、などがある。
【0034】なお、本明細書では、この「バックエンド
パラメータ設定コマンド」と前述の「イメージ変換パラ
メータ設定コマンド」((2)参照)とを「パラメータ設
定コマンド」と総称する。
【0035】全ての「イメージ変換パラメータ設定コマ
ンド」((2)参照)の受信が終わると、次に、この「バ
ックエンドパラメータ設定コマンド」が入ってくる。こ
のコマンドを受けると、コマンド解析回路13は、この
コマンドのパラメータ内のレジスタアドレスと、データ
(つまり、バックエンドパラメータ)とを、図1の矢印
41で示すようにメモリコントロール回路19へ送る。
【0036】(4)RGBデータ転送コマンドC4:図5
(a)は、RGBデータ転送コマンドC4の内容を示す
図である。このコマンドは付属するパラメータとデータ
を持ち、図5(a)上段に示すように、「<xferJ
> パラメータ データ」という形式をもつ。このコマ
ンドは、ページ内の1ラスタ(1水平ライン)毎の自然
画像のフルカラーRGBラスタデータをコマンドデータ
変換回路5に供給して、その色変換及びハーフトーニン
グ処理を命じる。このコマンドのパラメータの「デバイ
ス選択」はイメージデータ処理回路15であり、このコ
マンドのデータは1ラスタ分(又は1ラスタを分割した
個々のセグメント分の)のフルカラーRGBラスタデー
タである。なお、このRGBデータ転送コマンドが、特
許請求の範囲にいう「第一のデータ転送コマンド」であ
る。そして、レッド、グリーンおよびブラックの3色
(RGB)が特許請求の範囲にいう「第一の表色系」で
あり、1ラスタ分(又は1ラスタを分割した個々のセグ
メント分の)のフルカラーRGBラスタデータが、「第
一の画像データ」である。
【0037】全ての「イメージ変換パラメータ設定コマ
ンド」((3)参照)の受信が終わると、次に、各ラスタ
の「ラスタイメージ転送コマンド」が入ってくる。「ラ
スタイメージ転送コマンド」には、この「RGBデータ
転送コマンド」と後述する「CMYKデータ転送コマン
ド」とがある。自然画像と文字・図形の双方を含むラス
タについては、まず自然画像の「RGBデータ転送コマ
ンド」が、続いて文字・図形の「CMYKデータ転送コ
マンド」が入力される。自然画像のみのラスタについて
は、「RGBデータ転送コマンド」のみが入ってくる。
文字・図形のみのラスタについては、「CMYKデータ
転送コマンド」のみが入力される。コマンド解析回路1
3は、「RGBデータ転送コマンド」のパラメータ内の
レジスタアドレスと、このコマンドのデータ(つまり、
自然画像のフルカラーRGBラスタデータ)とを、図1
の矢印43で示すようにイメージデータ処理回路15へ
送る。その際、コマンド解析回路13は、コマンド内の
フルカラーRGBラスタデータが圧縮されていれば、そ
のデータを伸張してからイメージデータ処理回路15へ
送る。
【0038】(5)CMYKデータ転送コマンドC5:図
5(b)は、CMYKデータ転送コマンドC5を示す図
である。このコマンドは付属するパラメータとデータを
持ち、図5(b)に示すように、「<xferC> パ
ラメータ データ」という形式をもつ。このコマンド
は、ページ内の1ラスタ(1水平ライン)毎の文字・図
形の2値CMYKラスタデータをコマンドデータ変換回
路5に供給する。このコマンドのデータは、プリンタド
ライバ1側で生成した、1ラスタ分(又は1ラスタを分
割した個々のセグメント分の)の文字・図形の2値CM
YKラスタデータである。なお、このCMYKデータ転
送コマンドが、特許請求の範囲にいう「第二のデータ転
送コマンド」である。そして、シアン、マゼンタ、イエ
ロおよびブラックの4色(CMYK)が、特許請求の範
囲にいう「第二の表色系」であり、1ラスタ分(又は1
ラスタを分割した個々のセグメント分の)の文字・図形
の2値CMYKラスタデータが、「第二の画像データ」
である。
【0039】なお、この「CMYKデータ転送コマン
ド」の双方が送られてくるのは、自然画像と文字・図形
の双方を含むラスタ、および文字・図形のみのラスタで
ある。
【0040】コマンド解析回路13は、「CMYKデー
タ転送コマンド」のデータ(つまり、文字・図形の2値
CMYKラスタデータ)を、図1の矢印41で示すよう
にメモリコントロール回路19へ送る。
【0041】(6)ラスタ終了コマンドC6:図6(a)
は、ラスタ終了コマンドC6を示す図である。このコマ
ンドは付属するパラメータもデータも持たず、「<eo
r>」という形式をもつ。このコマンドは、1ラスタの
終了を知らせる。
【0042】ページ内の最終ラスタまで上記の「RGB
データ転送コマンド」((4)参照)と「CMYKデータ
転送コマンド」((5)参照)と、この「ラスタ終了コマ
ンド」が繰り返し送られてくる。
【0043】(7)ページ終了コマンドC7:図6(b)
は、ページ終了コマンドC7を示す図である。このコマ
ンドは付属するパラメータもデータも持たず、「<FF
>」という形式をもつ。このコマンドは、改ページを知
らせる。
【0044】1ページの最後のラスタの「ラスタ終了コ
マンド」((6)参照)が入ると、次に、「ページ終了コ
マンド」が入ってくる。すると、コマンド解析回路13
は、前ページの全データをプリンタへ転送し終った旨の
通知をコマンド生成回路23から受けるまで、ホスト装
置からの新たなコマンドの受信を控える。上記通知を受
けると、コマンド解析回路13は、次のページのコマン
ドの受信を開始する。
【0045】上述の「イメージ変換パラメータ設定コマ
ンド」((2)参照)から、この「ページ終了コマンド」
までの各コマンドが、印刷ジョブの最終ページまで、繰
り返される。
【0046】(8)RGBラスタグラフィックモード終了
コマンドC8:図6(c)は、RGBラスタグラフィッ
クモード終了コマンドC8を示す図である。このコマン
ドは付属するパラメータもデータも持たず、「<exi
t>」という形式をもつ。このコマンドは、RGBラス
タグラフィックモードの終了を知らせる。RGBラスタ
グラフィックモードが終了すると、次に「RGBラスタ
グラフィックモード開始コマンド」((1)参照)を受け
るまで、コマンド解析回路13は他のいずれのコマンド
も受け入れない。
【0047】印刷ジョブの最後のページの「ページ終了
コマンド」((7)参照)に続いて、「RGBラスタグラ
フィックモード終了コマンド」が入ってくる。すると、
コマンド解析回路13は、RGBラスタグラフィックモ
ードを終了し、以後は「ESC (G」つまり「RGB
ラスタグラフィックモード開始コマンド」((1)参照)
以外のコマンドは一切受け入れない。
【0048】コマンド解析回路13は、受信した制御回
路コマンドのコマンドコード、またはコマンドコードお
よびパラメータから、コマンドの種類を識別する。コマ
ンドコードから、RGBラスタグラフィックモード開始
コマンドか、「<xferJ>」コマンドか、CMYK
データ転送コマンドか、ラスタ終了コマンドか、改ペー
ジコマンドか、RGBラスタグラフィックモード終了コ
マンドかが判断される。受信した制御回路コマンドが
「<xferJ>」コマンドである場合には、更に、そ
のパラメータ内の「デバイス選択」から、バックエンド
パラメータ設定コマンドか、他のコマンド(イメージ変
換パラメータ設定コマンド又はRGBデータ転送コマン
ド)かが識別される。
【0049】コマンド解析回路13は、上述のように、
コマンドの識別結果に応じて異なる動作を行う。
【0050】図7は、コマンド解析回路13内の比較器
20とレジスタ22a〜22fを示すブロック図であ
る。コマンド解析回路13は、図7に示すように、比較
器20と、12個のレジスタ22a〜22lを有してい
る。レジスタ22a〜22lは、不揮発性の書き換え可
能なメモリである。これらのレジスタ22a〜22lの
中には、それぞれ上述の「ESC (G」、「xfer
J」、「xferC」、「eor」、「FF」、「ex
it」などのコマンドコードが格納されている。なお、
RGBラスタグラフィックモード開始コマンドC1につ
いては、パラメータ「(G」まで含めた)「ESC
(G」が格納されている。なお、本明細書では、「コマ
ンド」という用語は、狭義にはコマンドそのものを意味
するが、広義には、コマンドと、そのコマンドに付属す
るパラメータおよびデータをも含めた意味で使用する。
コマンド解析回路13は、それらレジスタ22a〜22
lの中に格納されているコマンドコードと、印刷コマン
ドデータ中の制御回路コマンド3とを、比較器20で比
較して、受け取った制御回路コマンド3を識別する。こ
れらのレジスタ22a〜22lが、特許請求の範囲にい
う「コマンド記憶部」である。なお、「<xferJ
>」については、さらに次の段階で、「デバイス選択」
および「デバイス内のデータを格納すべきレジスタアド
レス」に基づいて、「イメージ変換パラメータ設定コマ
ンド」か「バックエンドパラメータ設定コマンド」か
「RGBデータ転送コマンド」かが判別される。ここで
は、レジスタ22a〜22lは、不揮発性の書き換え可
能なメモリとしたが、これらは、スタティック型のRA
Mとすることもできる。また、ダイナミック型のRAM
としてもよい。すなわち、複数のコマンドを書き換え可
能に格納できるものであれば、レジスタ22a〜22l
として使用することができる。
【0051】図8は、内容を書き換えた色指定レジスタ
を示すブロック図である。レジスタ22a〜22lの内
容は、プリンタに接続されたコマンド書換装置51(図
1参照)によって、書き換えることができる。したがっ
て、各コマンドに割り当てられているコマンドコードが
変わった場合には、コマンド書換装置51を接続して、
新たに割り振られたコマンドコードをレジスタ22a〜
22lに書き込んでおけば、コマンド解析回路13は、
その後も正しくコマンドを解析することができる。例え
ば、「RGBラスタグラフィックモード開始コマンド」
のコマンドコードが「ESC (G」から「ente
r」に変わった場合は、図8に示すように、レジスタ2
2aの内容を「enter」に書き換えておけば、コー
ド「enter」が入ってきたときにそれを正しく「R
GBラスタグラフィックモード開始コマンド」と認識す
ることができる。なお、ここでは、コマンド解析回路1
3が特許請求にいう「コマンド解析部」に相当し、レジ
スタ22a〜22lは、特許請求の範囲にいう「コマン
ド記憶部」に相当する。そして、コマンド解析回路13
の下流に位置するイメージデータ処理回路15が、「コ
マンドとデータの少なくとも一方を受け取って所定の処
理を実行する処理部」に相当する。また、プリンタ17
は、これらの特許請求の範囲に記載された各要素に対応
する要素を複数組有していてもよい。特許請求の範囲に
記載された各要素に対応する要素の他の組については、
コマンドフィルタ12の説明の箇所において説明する。
【0052】C.画像処理、ラスタデータの重ね合わ
せ:図1に示すイメージデータ処理回路15は、まず各
種のイメージ変換パラメータとそのパラメータのレジス
タアドレスとをコマンド解析回路13から受ける。イメ
ージデータ処理回路15は、受けたイメージ変換パラメ
ータを指定されたレジスタアドレスに格納する。それに
より、正しく色変換及びハーフトーニングが行えるよう
に自己のコンフィグレーションが整う。その後に、イメ
ージデータ処理回路15は、各ラスタの自然画像のフル
カラーRGBデータとそのデータのレジスタアドレスと
をコマンド解析回路13から受ける。すると、イメージ
データ処理回路15は、色変換及びハーフトーニング処
理を行って、受けた各ラスタのフルカラーRGBラスタ
データを2値CMYKラスタデータに変換し、この2値
CMYKラスタデータを図1の矢印45で示すようにメ
モリコントロール回路19へ送る。このイメージデータ
処理回路15が、特許請求の範囲にいう「コマンドとデ
ータの少なくとも一方を受け取って所定の処理を実行す
る処理部」に相当する。
【0053】メモリコントロール回路19は、まずバッ
クエンドパラメータとそのパラメータのレジスタアドレ
スとをコマンド解析回路13から受ける。メモリコント
ロール回路19は、受けたバックエンドパラメータとそ
のレジスタアドレスとをメモリ21内のコマンドバッフ
ァ61に蓄積する。その後、メモリコントロール回路1
9は、各ラスタの自然画像の2値CMYKラスタデータ
をイメージデータ処理回路15から受け、また、各ラス
タの文字・図形の2値CMYKラスタデータをコマンド
解析回路13から受ける。メモリコントロール回路19
は、受けた各ラスタの2値CMYKラスタデータを、メ
モリ21内のデータバッファ63に蓄積する。その際、
メモリコントロール回路19は、同じラスタについて自
然画像のCMYKラスタデータと文字・図形のCMYK
ラスタデータの双方を受けた場合には、自然画像CMY
Kラスタデータと文字・図形のCMYKラスタデータと
を重ね合わせて(OR演算して)データバッファ63に
書き込む。各ラスタの2値CMYKラスタデータが終わ
る都度、メモリコントロール回路19はラスタ終了コマ
ンドをコマンド解析回路13から受け、各ラスタの終了
を認識する。このメモリコントロール回路19が、特許
請求の範囲にいう「データ合成部」に相当する。なお、
ここでは、送られてきた画像データをラスタデータの段
階で合成することとしたが、画像データからラスタデー
タを生成する前に、画像データ全体を合成することとし
てもよい。
【0054】D.プリンタコマンドの生成:RGBラス
タグラフィックモードに入るとすぐに、メモリコントロ
ール回路19は後述するコマンド生成回路23から「コ
マンドを送れ」というコマンド要求を受ける。メモリコ
ントロール回路19は、バックエンドパラメータとその
レジスタアドレスをコマンドバッファ61に書き込む
と、上記要求に応答して、そのバックエンドパラメータ
とそのレジスタアドレスとをコマンドバッファ61から
書き込み順に読み出して、図1の矢印47で示すように
コマンド生成回路23に転送する。そして、全部のバッ
クエンドパラメータの転送が終わると、メモリコントロ
ール回路19は、次に位置制御回路24から「指定した
ラスタのデータを送れ」というデータ要求を受けること
になる。すると、メモリコントロール回路19は、上記
データ要求で指定されたラスタの2値CMYKラスタデ
ータをデータバッファ63から読み出して、図1の矢印
49で示すように位置制御回路24へ転送する。
【0055】コマンド生成回路23は、RGBラスタグ
ラフィックモードに入るとすぐに上述のコマンド要求を
メモリコントロール回路19に発し、そして、メモリコ
ントロール回路19からバックエンドパラメータとその
レジスタアドレスを受け取ると、そのバックエンドパラ
メータを自己内の指定されたレジスタアドレスに格納す
る。全てのバックエンドパラメータを自己のレジスタに
格納し終わると、コマンド生成回路23は、次に、バッ
クエンドパラメータのうち、後述する位置制御回路24
が必要とするパラメータ(実際には、バックエンドパラ
メータの殆ど全て)を、図1の矢印51で示すように位
置制御回路24に送る。これにより、位置制御回路24
は、そのコンフィグレーションが整う、つまり、後述す
るようにバックエンドパラメータに基づいてインターレ
ース印刷やオーバーラップ印刷の仕様が決定できる状態
になる。
【0056】続いて、コマンド生成回路23は、一連の
プリンタコマンドの生成を開始し、逐次に生成したプリ
ンタコマンドをパラレルインタフェース部25を通じて
印刷実行部9へ送信する。この過程で、コマンド生成回
路23は、まず、ジョブ開始宣言のような最初のコマン
ドを作成して印刷実行部9へ送り、続いて、バックエン
ドパラメータのうちプリンタが必要とするパラメータを
用いて、プリンタの状態を初期設定する初期設定コマン
ドを作成して印刷実行部9に送る。その後に、コマンド
生成回路23は、位置制御回路24に対し、CMYKラ
スタデータを要求し、そして、位置制御回路24からイ
ンタレースCMYKラスタデータを受け取り、これをC
MYKデータ送信用のプリンタコマンドに仕立てて印刷
実行部9へ送る。後述するように、位置制御回路24か
らは、プリンタ9の印刷ヘッドの各パス(各水平走行)
毎に、印刷ヘッドが必要とするインタレースCMYKラ
スタデータが送られてくるので、コマンド生成回路23
は、その各パス毎のCMYKラスタデータを印刷実行部
9へ送信し、また、その各パスのCMYKデータの送信
が終わる都度、次のパス位置へ用紙を送るための紙送り
コマンドを印刷実行部9へ送る。
【0057】位置制御回路24は、コマンド生成回路2
3からの上記要求に応答して、メモリコントロール回路
19に前述したデータ要求を送り、そして、メモリコン
トロール回路19から2値CMYKラスタデータを受け
取って、それをインタレースCMYKデータに仕立てて
図1の矢印53を通じてコマンド生成回路23へ送る。
この過程において、位置制御回路24は、最初に設定さ
れたバックエンドパラメータに基づいて、印刷すべきイ
メージに最適なインタレース印刷及びオーバーラップ印
刷の仕様、すなわち具体的には、印刷実行部9の印刷ヘ
ッドの各ドット形成素子(例えば、インクジェットノズ
ル)に何番目のラスタのドット(画素)を何ドット(何
画素)置きに打たせるべきか、を印刷ヘッドの各パス
(各水平走行)毎に決定する。そして、位置制御回路2
4は、上記のように決定した各ドット形成素子に打たせ
るべきドット(画素)のCMYKラスタデータをメモリ
コントロール回路19に要求してこれを受け取り、そし
て、その受け取ったCMYKデータに、打たないドット
に対応するヌルデータを加えることにより、各ドット形
成素子に各パス毎に与えるべきインタレースCMYKデ
ータを作成してコマンド生成回路23へ送る。このよう
に、位置制御回路24は、バックエンドパラメータに基
づいて最適なインタレース印刷及びオーバラップ印刷の
仕様を決定し、そして、その仕様に従って印刷を行う際
に印刷ヘッドが必要とするインターレースCMYKラス
タデータを作成して、コマンド生成回路23へ送る。
【0058】コマンド生成回路23は、受け取った各パ
ス毎のインタレース2値CMYKラスタデータを、印刷
実行部9への「CMYKラスタデータ転送コマンド」に
仕立てて、プリンタフェース回路25を介して印刷実行
部9に送信する。また、コマンド生成回路23は、各パ
スの「CMYKラスタデータ転送コマンド」の後に、
「紙送りコマンド」を生成して印刷実行部9に送信す
る。プリンタフェース回路25は、コマンド生成回路2
3から受け取ったプリンタコマンドを印刷実行部9へ送
る。
【0059】図9は、コマンド生成回路23内のデコー
ダ26と、色指定レジスタ27a〜27dと、色指定カ
ウンタ28とを示すブロック図である。コマンド生成回
路23は、図9に示すように、デコーダ26と、色指定
レジスタ27a〜27dと、色指定カウンタ28とを有
している。色指定レジスタ27a〜27dは、不揮発性
の書き換え可能なメモリである。これら色指定レジスタ
27a〜27dは、それぞれ1から6のアドレス(番
地)を有している。各色指定レジスタは、それぞれ、プ
リンタコマンド7のうちのラスタデータコマンドの色指
定パラメータを格納している。ここでは、例えば、色指
定レジスタ27aにシアンの色指定パラメータ58cが
格納され、色指定レジスタ27bにマゼンタの色指定パ
ラメータ58mが格納され、色指定レジスタ27cにイ
エロの色指定パラメータ58yが格納され、色指定レジ
スタ27dにブラックの色指定パラメータ58kが格納
されているものとする。なお、この色指定パラメータ
が、特許請求の範囲の「インク色データ」に相当し、色
指定レジスタ27a〜27dが、「インク色データ記憶
部」に相当する。
【0060】図10は、位置制御回路24からコマンド
生成回路23に送られる各パス毎のインタレースCMY
Kラスタデータの内容を示す図である。このプリンタ
は、印刷を行う際には、印刷ヘッドと印刷媒体との少な
くとも一方を移動させる主走査を行いつつ、印刷ヘッド
からインク滴と吐出させ、印刷媒体上にインク滴を着弾
させてドットを形成する。その際の一つの向きの一つの
主走査を「パス」という。位置制御回路24からコマン
ド生成回路23に送られてくる各パス毎のインタレース
CMYKラスタデータは、シアン、マゼンタ、イエロ、
ブラックの各色単位の画像データセット52c,52
m,52y,52kとして毎回その順番で送られてく
る。各画像データセットには、それぞれ先頭部分にヘッ
ダ54が設けられ、末尾には画像データセットの終わり
であることを示すコード56が設けられている。色指定
カウンタ28は、これらの各色単位の画像データセット
が送られてくる前にいったん初期化され、その後、各色
単位の画像データセットが送られてくるごとに値を一つ
増やす。なお、色指定カウンタ28は、各画像データセ
ットの末尾のコード56が受信されるごとに値を一つ増
やす。そして、デコーダ26は、色指定カウンタ28の
値を参照して、所定のアドレスの色指定レジスタに格納
された色指定パラメータ58c,58m,58y,58
kをその画像データセットに付加する。例えば、最初に
シアンの画像データセット52cが位置制御回路24か
ら送られてくると、カウンタの値は0から1になる。す
ると、デコーダ26は、1番のアドレスの色指定レジス
タ27aに格納されているシアンの色指定パラメータ5
8cを、送られてきた画像データセット52cの前に付
加する。そして、2番目にマゼンタの画像データセット
52mが送られてくると、色指定カウンタ28の値は2
になり、デコーダ26は、2番のアドレスの色指定レジ
スタ27bに格納されているマゼンタの色指定パラメー
タ58mを、画像データセット52mの前に付加する。
イエロおよびブラックの画像データセット52y,52
kに対しても、同様にして、プリンタのデータ転送コマ
ンドの色指定パラメータ52y,52kがそれぞれ付さ
れる。このデコーダ26が、特許請求の範囲にいう「印
刷システムで使用される複数のインクに対応する複数の
画像データセットを受け取って所定の処理を行う処理
部」に相当する。
【0061】図11は、コマンド生成回路23から印刷
実行部9に送られる各パス毎のインタレースCMYKラ
スタデータの内容を示す図である。上記のように、コマ
ンド生成回路23は、各色の画像データセットに色指定
パラメータを付加しながら、「CMYKラスタデータ転
送コマンド」を生成しつつ、印刷実行部9へ送信する。
その結果、印刷実行部9に送信される各パス毎のインタ
レースCMYKラスタデータは、図11に示すような形
になる。
【0062】図12は、内容を書き換えた色指定レジス
タ27a〜27dを示すブロック図である。色指定レジ
スタ27a〜27dの内容は、プリンタに接続されたコ
マンド書換装置51(図1参照)によって書き換えるこ
とができる。したがって、各色の画像データセットが位
置制御回路24から送られてくる順番が変わる場合に
は、色指定レジスタ27a〜27dの内容を書き換えて
おくことで、順番が変わった後も正しい色指定パラメー
タを付すことができる。例えば、位置制御回路24から
送られてくる各色の画像データセットの順番が、ブラッ
ク52k、シアン52c、マゼンタ52m、イエロ52
yの順番となった場合は、図12に示すように、色指定
レジスタ27aにブラックの色指定パラメータ58kが
格納され、色指定レジスタ27bにシアンの色指定パラ
メータ58cが格納され、色指定レジスタ27cにマゼ
ンタの色指定パラメータ58mが格納され、色指定レジ
スタ27dにイエロの色指定パラメータ58yが格納さ
れているように、各色指定レジスタを書き換える。この
ように各色指定レジスタの中身を書き換えておくと、最
初に位置制御回路24から送られてくる画像データセッ
ト52kには、1番のアドレスの色指定レジスタ27a
に格納されているブラックの色指定パラメータ58kが
付加され、2番目に送られてくる画像データセット52
cには、2番のアドレスの色指定レジスタ27bに格納
されているシアンの色指定パラメータ58cが付加され
ることとなる。以下、マゼンタ、イエロの画像データセ
ット52m,52cに対しても、同様にして、それぞれ
色指定パラメータ58m,58cが付加される。
【0063】なお、ここでは、一定の順番で送られてく
る画像データセットについて、インク色データ(色指定
パラメータ)を付加することとしたが、本発明は、一定
の順番で送られてくるデータセットに、対応する所定の
データを付加するものであれば、どのようなものにも適
用することができる。例えば、コマンド解析回路13に
送られてくるデータの中に、一定の順番で送られてくる
データセットで、パラメータやコマンドが付加されてい
ないものがある場合には、本発明をコマンド解析回路1
3に適用して、コマンド解析回路13でデータセットに
パラメータやコマンドを付加することとしてもよい。
【0064】E.コマンドの振り分け:上述したコマン
ドデータ変換回路5は、プリンタコマンドのみを発生す
る従来のプリンタドライバがホストコンピュータで使用
された場合にも適用し得るように構成されている。すな
わち、コマンドデータ変換回路5のコマンド解析回路1
3は、RGBラスタグラフィックモードから一旦出た後
は、RGBラスタグラフィックモード開始コマンド「E
SC (G」を再び受けない限り、コマンドの解釈を行
わない。そこで、コマンド解析回路13の前段におい
て、コマンドフィルタ12が、RGBラスタグラフィッ
クモードのときにホストから送られてくる上述したコマ
ンド以外のコマンドを捕らえて、これをコマンド解析部
13へ送らずにスルーパス42を通じてプリンタインタ
フェース回路25へ送り、プリンタインタフェース回路
25は、そのコマンドをそのまま印刷実行部9へ送る。
従って、従来のプリンタドライバが発するプリンタコマ
ンドは、コマンドデータ変換回路5をバイパスして印刷
実行部9へ送られることになるので、従来と同様に印刷
実行部9を駆動することができる。
【0065】図13は、コマンドフィルタ12(図1参
照)内の比較器29とレジスタ32a〜32fを示すブ
ロック図である。コマンドフィルタ12は、図13に示
すように、比較器29と、24個のレジスタ32a〜3
2xを持っている。レジスタ32a〜32xは、不揮発
性の書き換え可能なメモリである。これらのレジスタ3
2a〜32lの中には、「ESC (G」、「xfer
J」、「xferC」、「eor」、「FF」、「ex
it」などの、コマンド解析部13が理解できるコマン
ドコードと、印刷実行部9が直接理解できるコマンド群
のコマンドコードがそれぞれ格納されている。コマンド
フィルタ12は、それらレジスタ32a〜32xの中に
格納されているコマンドコードと、印刷コマンドデータ
中の制御回路コマンド3とを、比較器29で比較して、
コマンド解析部13が理解できるコマンドコードをコマ
ンド解析部13に送る。また、それ以外のコマンドコー
ドで、印刷実行部9が直接理解できるコマンドコード
は、プリンタインタフェース回路25に送る。何れにも
当てはまらないコマンドコードは、無視する。コマンド
コードが変更された場合には、コマンド書換装置51
(図1参照)によって、レジスタ32a〜32lの内容
を書き換えることができる。レジスタ32a〜32lの
内容を新たなコマンドコードに書き換えておけば、コマ
ンドコードが変更された後も正しいコマンドをコマンド
解析部13に送ることができる。ここでは、コマンドフ
ィルタ12が特許請求にいう「コマンド解析部」に相当
し、レジスタ32a〜32lは、特許請求の範囲にいう
「コマンド記憶部」に相当する。そして、コマンドフィ
ルタ12の下流に位置するコマンド解析回路13が、
「コマンドとデータの少なくとも一方を受け取って所定
の処理を実行する処理部」に相当する。これらが、特許
請求の範囲に記載された各要素に対応する要素の、もう
一つの組である。
【0066】以上の構成によれば、ホストコンピュータ
から送られてくるコマンドのコードが変わった場合に
も、各レジスタの内容を書き換えることで、正しくコマ
ンドデータを変換することができる。
【0067】なお、コマンド書換装置51は、通常はコ
マンド変換回路5に接続されている必要はなく、コマン
ドの書き換えを行うときにのみ接続されていればよい。
また、専用のコマンド書換装置を用いる代わりに、ホス
トコンピュータ内のプリンタドライバやプリンタ内のC
PUを用いて、各レジスタのコマンドを書き換えるよう
にしてもよい。
【0068】F.変形例:図14は、本発明の更に別の
実施形態のシステム構成を示すブロック図である。コマ
ンドデータ変換回路(制御回路)411の上流側にデー
タフローコントローラ407が設けられる。データフロ
ーコントローラ407は、ホストコンピュータ401、
デジタルカメラ403及びイメージスキャナ405とい
う3種類のホスト装置と接続することができる。この実
施形態では、イメージスキャナ405とデータフローコ
ントローラ407とコマンドデータ変換回路411と印
刷実行部413とが、1つの筐体に収められて全体とし
て1台のプリンタ415として構成されている。データ
フローコントローラ407は、プリンタ415のコント
ロールパネル409にも接続されている。デジタルカメ
ラ405は必要なときだけプリンタ415に接続され
る。
【0069】ホストコンピュータ401を用いて印刷を
行う場合、ホストコンピュータ401は内部のプリンタ
ドライバで上述した一連の制御回路コマンドを生成し
て、その制御回路コマンドを矢印417で示すようにデ
ータフローコントローラ407に送り込む。データフロ
ーコントローラ407はその制御回路コマンドをそのま
ま矢印425で示すようにコマンドデータ変換回路41
1へ転送する。コマンドデータ変換回路411は、その
制御回路コマンドから上述したようにプリンタコマンド
を生成して、矢印427で示すように印刷実行部413
へ送る。
【0070】一方、イメージスキャナ403及びデジタ
ルカメラ405は、原則的に、フルカラーRGBデータ
を出力するだけで、制御回路コマンドを生成する機能は
もたない。データフローコントローラ407は、コント
ロールパネル409からイメージスキャナ405又はデ
ジタルカメラ403を使って印刷を行うモードの指定を
受けると、イメージスキャナ405又はデジタルカメラ
403から矢印421又は419に示すようにフルカラ
ーRGBラスタイメージデータを読み込む。そして、デ
ータフローコントローラ407は、コントロールパネル
からユーザ指定された印刷条件に従って、そのRGBラ
スタイメージを印刷するための一連の制御回路コマンド
を生成して、矢印425で示すようにコマンドデータ変
換回路411へ送る。コマンドデータ変換回路411
は、その制御回路コマンドから上述したようにプリンタ
コマンドを生成して、矢印427で示すように印刷実行
部413へ送る。
【0071】このようにして、ホストコンピュータ40
1、デジタルカメラ403及びイメージスキャナ405
のいずれを用いても印刷を行うことが出来る。
【0072】以上、本発明のいくつかの実施形態を説明
したが、本発明はこれらの実施形態のみに限られるわけ
ではなく、その要旨を逸脱することなく他の種々の形態
でも実施することが可能である。例えば、上記実施形態
では、制御回路は自然画像の画像データの色変換とハー
フトーニング、及びインタレース印刷やオーバラップ印
刷のための処理というデータ操作を行っているが、必ず
しもそうでなければならないわけではなく、ホストで発
生する原画像データからプリンタが印刷に使用する最終
的画像データまでの過程における何らかのデータ操作
を、制御回路がプリンタドライバやプリンタに肩代わり
して行いさえすれば、それなりの高速化が図れることに
なる。例えば、制御回路において、自然画像のハーフト
ーニングだけを行うようにしてもよいし、或いは、自然
画像も文字・図形も含む全画像のラスタライズ、色変換
及びハーフトーニングを行うようにしてもよい。
【0073】また、それらのデータ操作を行う際に必要
となるコマンドやパラメータなどのデータを書き換え可
能に記憶しておくこととすれば、コマンドやパラメータ
などが変更された場合にも、データを書き換えることで
容易に対応することができる。例えば、図2のブロック
33やブロック35に示すようにコマンドデータ変換回
路5をプリンタ17から独立した回路として構成する場
合は、接続するプリンタに応じてデータ操作に必要なデ
ータを書き換えることとすれば、様々なプリンタに対応
することができる。同様に、図2のブロック35やブロ
ック37に示すようにコマンドデータ変換回路5をホス
トコンピュータ31から独立した回路として構成する場
合は、接続するコンピュータの種類に応じてデータ操作
に必要なデータを書き換えることとすれば、様々なコン
ピュータのコマンドデータに対応することができる。ま
た、レジスタなどの記憶部に記憶できるコマンドの数
を、実際に必要とされるコマンドの数よりも多く設定し
ておけば、将来、コマンドの数が増えた場合にも、対応
することができる。
【0074】なお、本実施例においては、印刷装置で使
用するインクはマゼンタ、シアン、イエロ、ブラックの
4色としたが、そのほかにライトシアン、ライトマゼン
タを含むものとしてもよい。そのような場合には、マゼ
ンタ、シアン、イエロ、ライトシアン、ライトマゼン
タ、ブラックの6色が第2の表色系となる。さらには、
ライトブラック(グレー)のインクを使用することとし
てもよい。そのような場合には、ライトブラックを含む
7色が第2の表色系となる。すなわち、印刷装置で使用
するインクの色はどのようなものであってもよい。
【0075】また、上記実施例で説明した種々の制御処
理は、その一部又は全部をハードウェアにより実現して
も良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるの全体構成を示す
ブロック図。
【図2】コマンドデータ変換回路(制御回路)5の配置
のバリエーションを示す図。
【図3】RGBラスタグラフィックモード開始コマンド
C1とイメージ変換パラメータ設定コマンドC2の内容
を示す図。 (a)RGBラスタグラフィックモード開始コマンドC
1を示す図。 (b)イメージ変換パラメータ設定コマンドC2の内容
を示す図。
【図4】バックエンドパラメータ設定コマンドC3の内
容を示す図。
【図5】RGBデータ転送コマンドC4とCMYKデー
タ転送コマンドC5の内容を示す図。 (a)RGBデータ転送コマンドC4の内容を示す図。 (b)CMYKデータ転送コマンドC5を示す図。
【図6】ラスタ終了コマンドC6とページ終了コマンド
C7とRGBラスタグラフィックモード終了コマンドC
8とを示す図。 (a)ラスタ終了コマンドC6を示す図。 (b)ページ終了コマンドC7を示す図。 (c)RGBラスタグラフィックモード終了コマンドC
8を示す図。
【図7】コマンド解析回路13内の比較器20とレジス
タ22a〜22lを示すブロック図。
【図8】内容を書き換えた色指定レジスタを示すブロッ
ク図。
【図9】コマンド生成回路23内のデコーダ26と、色
指定レジスタ27a〜27dと、色指定カウンタ28と
を示すブロック図。
【図10】位置制御回路24からコマンド生成回路23
に送られる各パス毎のインタレースCMYKラスタデー
タの内容を示す図。
【図11】コマンド生成回路23から印刷実行部9に送
られる各パス毎のインタレースCMYKラスタデータの
内容を示す図。
【図12】内容を書き換えた色指定レジスタ27a〜2
7dを示すブロック図。
【図13】コマンドフィルタ12内の比較器29とレジ
スタ32a〜32lを示すブロック図。
【図14】本発明の更に別の実施形態のシステム構成を
示すブロック図。
【符号の説明】
1…プリンタドライバ 3…制御回路コマンド 5、300…コマンドデータ変換回路(制御回路) 7…プリンタコマンド 9…プリンタ 11…ホストインタフェース回路 12…コマンドフィルタ 13…コマンド解析回路 15…イメージデータ処理回路 17…プリンタ 19…メモリコントロール回路 20…比較器 21…メモリ 22a〜22f…レジスタ 23…コマンド生成回路 24…位置制御回路 25…プリンタインタフェース回路 26…デコーダ 27a〜27d…色指定レジスタ 28…色指定カウンタ 29…比較器 31…ホストコンピュータ 32a〜32f…レジスタ 33…コマンドデータ変換回路5 35…コマンドデータ変換回路5 37…コマンドデータ変換回路5 51…コマンド書換装置 52c…シアンの画像データセット 52m…マゼンタの画像データセット 52y…イエロの画像データセット 52k…ブラックの画像データセット 54…画像データセットのヘッダ 56…画像データセットの終わりであることを示すコー
ド 58c…シアンの色指定パラメータ 58m…マゼンタの色指定パラメータ 58y…イエロの色指定パラメータ 58k…ブラックの色指定パラメータ 61…コマンドバッファ 63…データバッファ 401…ホストコンピュータ 403…デジタルカメラ 405…イメージスキャナ 407…データフローコントローラ 411…コマンドデータ変換回路 413…プリンタ本体 415…プリンタ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷システムに使用されるコマンドデー
    タ変換装置であって、 印刷制御に使用されるコマンドと前記コマンドに付属す
    るデータとを含む印刷コマンドデータを受け取って、内
    容を解析するコマンド解析部と、 前記コマンドと前記データの少なくとも一方を受け取っ
    て所定の処理を実行する処理部と、を備え、 前記コマンド解析部は、 複数のコマンドを書き換え可能に格納するコマンド記憶
    部を有し、 前記印刷コマンドデータに含まれているコマンドが、前
    記コマンド記憶部に格納された複数のコマンドのいずれ
    かと一致するときに、当該コマンドと当該コマンドに付
    属するデータとのうちの少なくとも一方を、前記処理部
    に送る、コマンドデータ変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコマンドデータ変換装置
    であって、 前記印刷コマンドデータとして、第一のデータ転送コマ
    ンドと、第一の表色系で表されている第一の画像データ
    と、を含む第一のコマンドデータが与えられたときに、 前記コマンド解析部は、前記第一の画像データを前記処
    理部に送り、 前記処理部は、前記所定の処理として、入力された前記
    第一の画像データを、第二の表色系で表された第二の画
    像データに変換する処理を行う、コマンドデータ変換装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のコマンドデータ変換装置
    であって、 前記第二の画像データは、前記印刷システムで使用され
    るインクの色の表色系で表された画像データである、コ
    マンドデータ変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のコマンドデータ変換装置
    であって、さらに、 複数の画像データを合成するデータ合成部を備え、 前記印刷コマンドデータとして、さらに、第二のデータ
    転送コマンドと、前記第二の表色系で表されている前記
    第二の画像データと、を含む第二のコマンドデータが与
    えられたときに、 前記コマンド解析部は、前記第二のデータ転送コマンド
    に伴って供給された前記第二の画像データを、前記デー
    タ合成部に送り、 前記処理部は、前記第一の画像データを変換することに
    よって前記第二の表色系で表された第三の画像データを
    生成し、 前記データ合成部は、前記コマンド解析部から供給され
    る前記第二の画像データと、前記処理部から供給される
    前記第三の画像データと、を合成する、コマンドデータ
    変換装置。
  5. 【請求項5】 印刷システムに使用されるコマンドデー
    タ変換装置であって、 前記印刷システムで使用される複数のインクに対応する
    複数の画像データセットを受け取って所定の処理を行う
    処理部と、前記処理部が受け取った前記画像データセッ
    トをカウントするカウンタと、 前記複数のインクのいずれであるかを示す複数のインク
    色データを所定の番地に書き換え可能に格納しているイ
    ンク色データ記憶部と、 を備え、 前記処理部は、前記所定の処理として、前記各画像デー
    タセットを受け取ったときの前記カウンタの値に応じて
    前記番地に格納された前記インク色データを、前記各画
    像データセットに付加したデータを生成する処理を行
    う、コマンドデータ変換装置。
  6. 【請求項6】 コマンドデータ変換部を有する印刷装置
    であって、 前記コマンドデータ変換部は、 印刷制御に使用されるコマンドと前記コマンドに付属す
    るデータとを含む印刷コマンドデータを受け取って、内
    容を解析するコマンド解析部と、 前記コマンドと前記データの少なくとも一方を受け取っ
    て所定の処理を実行する処理部と、 を備え、 前記コマンド解析部は、 複数のコマンドを書き換え可能に格納するコマンド記憶
    部を有し、 前記印刷コマンドデータに含まれているコマンドが、前
    記コマンド記憶部に格納された複数のコマンドのいずれ
    かと一致するときに、当該コマンドと当該コマンドに付
    属するデータとのうちの少なくとも一方を、前記処理部
    に送る、印刷装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の印刷装置であって、 前記印刷コマンドデータとして、第一のデータ転送コマ
    ンドと、第一の表色系で表されている第一の画像データ
    と、を含む第一のコマンドデータが与えられたときに、 前記コマンド解析部は、前記第一の画像データを前記処
    理部に送り、 前記処理部は、前記所定の処理として、入力された前記
    第一の画像データを、第二の表色系で表された第二の画
    像データに変換する処理を行う、印刷装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の印刷装置であって、 前記第二の画像データは、前記印刷装置で使用されるイ
    ンクの色の表色系で表された画像データである、印刷装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の印刷装置であって、 前記コマンドデータ変換部は、さらに、 複数の画像データを合成するデータ合成部を備え、 前記印刷コマンドデータとして、さらに、第二のデータ
    転送コマンドと、前記第二の表色系で表されている前記
    第二の画像データと、を含む第二のコマンドデータが与
    えられたときに、 前記コマンド解析部は、前記第二のデータ転送コマンド
    に伴って供給された前記第二の画像データを、前記デー
    タ合成部に送り、 前記処理部は、前記第一の画像データを変換することに
    よって前記第二の表色系で表された第三の画像データを
    生成し、 前記データ合成部は、前記コマンド解析部から供給され
    る前記第二の画像データと、前記処理部から供給される
    前記第三の画像データと、を合成する、印刷装置。
  10. 【請求項10】 印刷システムに使用される印刷装置で
    あって、 前記印刷装置で使用される複数のインクに対応する複数
    の画像データセットを受け取って所定の処理を行う処理
    部と、 前記処理部が受け取った前記画像データセットをカウン
    トするカウンタと、 前記複数のインクのいずれであるかを示す複数のインク
    色データを所定の番地に書き換え可能に格納しているイ
    ンク色データ記憶部と、を備え、 前記処理部は、前記所定の処理として、前記各画像デー
    タセットを受け取ったときの前記カウンタの値に応じて
    前記番地に格納された前記インク色データを、前記各画
    像データセットに付加したデータを生成する処理を行
    う、印刷装置。
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