JPH05221092A - 印刷制御装置 - Google Patents

印刷制御装置

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JPH05221092A
JPH05221092A JP3086292A JP3086292A JPH05221092A JP H05221092 A JPH05221092 A JP H05221092A JP 3086292 A JP3086292 A JP 3086292A JP 3086292 A JP3086292 A JP 3086292A JP H05221092 A JPH05221092 A JP H05221092A
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裕司 角谷
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博幸 佐々木
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淳 河合
Kousuke Fukaya
浩祐 深谷
Yoshiyuki Saka
嘉之 坂
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体記憶装置の量を減少させ、大型、高解
像度、高画質の印刷を高速に行い、且つ再印刷のための
半導体記憶措置を用意することなく再印刷が可能な印刷
制御装置を提供する。 【構成】 再印刷を行う場合には半導体記憶装置上にあ
る再印刷に必要な情報を外部記憶装置に一時保存し、外
部記憶装置から情報を読みだして印刷を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷制御装置に係り、
特にコンピュータ等で作成されたデータを印刷する印刷
装置において、前記データをラスターイメージデータに
展開する印刷制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のプリンタ装置(印刷装
置)では、印刷制御装置内の半導体記憶装置上に、印刷
すべき2次元ラスターイメージデータの1ページ分の容
量を割り当て、コンピュータから送出された文字コード
等のデータに基づいて、その記憶領域にラスターイメー
ジデータを展開していた。ここに、ラスターイメージデ
ータとは、印刷用の1ライン分のデータを、個々の画素
に対応させて作成したイメージデータをいう。そして、
前記展開の終了後、プリンタ装置の印刷機構をスタート
させ、展開されたラスターイメージデータを前記印刷機
構に出力することにより1ページ分の印刷を行ってい
た。
【0003】しかし、近年、プリンタ装置の高解像度化
・高画質化に伴い1ページ分のラスターイメージデータ
量が極端に増大したため、半導体記憶装置コストの増大
に起因する装置価格の上昇を招くばかりでなく、消費電
力や半導体の電気的な駆動能力、CPUの扱えるデータ
量の上限等の制約により、プリンタ装置を現実に製作す
ることが不可能にさえなってしまっていた。更に、大型
の印刷出力をプリントしたい場合には、半導体記憶装置
が大容量化するようになっていた。
【0004】また、かかる膨大な半導体記憶装置(メモ
リ)にラスターイメージデータを展開するに際し、非常
に長時間を要していた。例えば、A4サイズの印刷出力
をプリントする場合、従来の白黒レーザプリンタのよう
に1ピクセル当り1ビットのデータを必要とし、その解
像度が12ピクセル/mm程度であれば、必要な半導体
記憶装置は1メガバイト程度であった。しかし、出力サ
イズA0、解像度12ピクセル/mm、1ピクセル当り
1670万色(24ビット/ピクセル)では、少なくと
も500メガバイトものメモリを必要とし、装置のコス
トおよび展開時間が飛躍的に増大し、実用に供し得る装
置を製作することができなかった。
【0005】そこで、本願出願人はかかる課題を解決す
るために、半導体記憶装置の使用量を減少させ、大型・
高解像度・高画質の印刷を高速に行うことが可能な印刷
制御装置を提案した(特願平4−9511号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この印
刷制御装置(特願平4−9511号)では、印刷障害の
発生時(ジャム)等に同一ページを「再印刷」する場合
には、再度印刷展開を行なう必要があり、処理時間の損
失を招いていた。
【0007】そこで、本発明は、前記課題を解決するた
めになされたものであり、半導体記憶装置の量を減少さ
せ、大型・高解像度・高画質の印刷を高速に行い、か
つ、「再印刷」のための半導体記憶装置を用意すること
なく再印刷が可能な印刷制御装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の印刷制御装置は、コンピュータ等で作成され
た図形情報データを、ラスター方向における位置と長さ
を有する線分データに変換し、この線分データを同一ラ
スターの線分データから構成される線分データ群にまと
めて記憶装置に格納し、印刷時に、前記線分データ群を
前記記憶装置から読出し、その線分データを印刷可能な
ラスターイメージデータに変換し、印刷装置に出力する
印刷制御装置であって、前記印刷制御装置は、前記ラス
ターイメージデータに基づいて印刷を実行せしめた場合
に、既に印刷済みのラスターイメージデータに対応する
線分データを再印刷するために前記記憶装置に一時保存
するように構成した。
【0009】
【作用】印刷制御装置は、コンピュータ等から図形情報
データを受信して順次線分データに変換しつつ記憶装置
に格納する。CPUは、記憶装置に格納された線分デー
タを読出し、この線分データを数ラスター分のラスター
イメージデータに変換し、半導体記憶装置に格納する。
このラスターイメージデータに基づいて印刷を行う。ま
た、再印刷を行う場合には、前記半導体記憶装置上にあ
る再印刷に必要な情報を前記記憶装置に一時保存し、前
記記憶装置から情報を読出して再印刷を行う。
【0010】
【実施例】以下、本発明の印刷制御装置の実施例を図面
を参照して説明する。先ず、図1に前記印刷制御装置の
実施例の外部接続の模式図を示す。
【0011】図1に示すように、コンピュータ100と
印刷制御装置300間において、印刷命令の授受が可能
なように、コンピュータ100の外部コネクタ101と
印刷制御装置300の第1インターフェイスコネクタ3
01が、第1ケーブル401により接続されている。ま
た、印刷制御装置300からインクジェットプリンタ2
00へ、1ライン分のデータであるラスターイメージデ
ータを送出可能なように、印刷制御装置300の第2イ
ンターフェイスコネクタ302とインクジェットプリン
タ200のインターフェイスコネクタ201が、第2ケ
ーブル402により接続されている。
【0012】次に、図2を参照して前記印刷制御装置3
00の構成を、より詳細に説明する。図2に示すよう
に、コンピュータ100からデータが入力される第1イ
ンターフェイスコネクタ301には、そのデータを受け
取る第1インターフェイス回路303が接続されてい
る。同様に、第2インターフェイスコネクタ302に
は、データを送信可能なように第2インターフェイス回
路350が接続されている。両インターフェイス回路の
他端には、第1CPU305との間でデータの授受が可
能なように第1バス313が接続されている。また、前
記第1バス313には、データを蓄積するための第1ダ
イナミックメモリ306、ハードディスクドライブ30
9とのインターフェイスを行なう為の第3インターフェ
イス回路307、後述する第2CPU310との間の通
信を行なう為の、2つのポートを持ち両ポートから同一
メモリセルにアクセスが可能なデュアルポートメモリ3
08の第1のポート、それらデバイス間でダイレクトメ
モリ転送を行なうためのDMAC314が接続されてい
る。
【0013】一方、第2CPU310の第2バス312
には、前記デュアルポートメモリ308の第2のポー
ト、データ蓄積の為の第2ダイナミックメモリ311が
接続されている。なお、図2にはおいては、アドレスバ
スやチップセレクト信号等の各種コントロール信号の図
示を省略している。
【0014】図3を参照しつつ前記第2インターフェイ
ス回路350の構成を詳細に説明する。図3に示すよう
に、第1CPU305等からのデータ書き込みが可能な
ようにファーストインファーストアウトメモリ装置(以
下、FIFOと記す)351のデータ入力端が第1バス
313に接続されている。FIFO351のデータ出力
端には、前記第2インターフェイスコネクタ302へデ
ータを出力するためのドライバ352が接続されてい
る。第2インターフェイスコネクタ302からのレディ
ー信号およびオフライン信号を受け取り、コントロール
回路354に入力させるために、レシーバ353が配設
されている。オフライン信号361は、入力ポート(図
示せず)により第1CPU305に読み取られるように
構成されている。前記FIFO351のリード信号35
9と、第2インターフェイスコネクタ302へドライバ
352を介して出力されるデータクロック信号356と
を生成するために、コントロール回路354が配設さ
れ、このコントロール回路354のタイミングを制御す
るためのクロック信号360を生成するために、クロッ
ク生成回路355が配設されている。FIFO351の
エンプティフラグ357は、コントロール回路354に
入力されている。
【0015】次に、前記インクジェットプリンタ200
の構成を図4を参照して詳細に説明する。図4に示すよ
うに、インターフェイスコネクタ201には、入力され
たデータ及びデータクロック信号221を、FIFO2
05のデータ入力端及びインターフェイスコントロール
回路204に入力するためのレシーバ202が接続され
ている。前記インターフェイスコネクタ201には、イ
ンターフェイスコントロール回路204で生成されたレ
ディー信号220、および出力ポート(図示せず)にC
PU206がアクセスすることにより生成されるオフラ
イン信号231を出力するためのドライバ203が接続
されている。FIFO205のオーバーフローを防止す
るために、このFIFO205のフルフラグ信号223
がインターフェイスコントロール回路204に接続され
ている。データをFIFO205に書き込むために、イ
ンターフェイスコントロール回路204からライト信号
222が接続されている。
【0016】FIFO205のデータ出力端には、CP
U206がデータを読み取れるようにバス230が接続
され、また、バス230には相互にデータの授受が可能
なように、データ蓄積のたのダイナミックメモリ20
7、後述する印刷データを格納する第1データメモリ2
09、第2データメモリ210、第3データメモリ21
1、第4データメモリ212がそれぞれ接続されてい
る。前記第1データメモリ209のデータ出力端は、第
1ヘッド制御回路213に印刷データ224を送出でき
るように接続され、その読み出しを制御するためにデー
タ読出制御回路208のリード信号228が、第1デー
タメモリ209に接続されている。
【0017】一方、第1ヘッド制御回路213は、ノズ
ル256からのインクの噴出量が制御可能なように、ヘ
ッド制御信号229がインクジェットヘッド251に接
続され、インクジェットヘッド251にはインクポンプ
(図示せず)からインクが供給されるように、パイプ2
60が接続されている。第2〜第4データメモリ21
0,211,212の場合も、前記第1データメモリ2
09からの場合と同様に接続されている。各インクジェ
ットヘッド251〜254には、各パイプ260〜26
3を介して、例えば、ブラック、イエロー、マジェン
タ、シアンの4色のインクが供給される。
【0018】前記4個のインクジェットヘッド251〜
254に対向して、紙264が巻回されたドラム269
が軸265の回りに回転可能に配設され、軸265には
回転のタイミング信号を、データ読出制御回路208に
送出可能なエンコーダ266が取り付けられている。前
記軸265には、モータ267の回転を伝達するための
ベルト268が掛け渡されている。前記4個のインクジ
ェットヘッド251〜254は、図示しない1つのベッ
ド上に配設され、ドラム269の軸方向に一体として移
動可能なように構成されている。
【0019】次に、以上の構成の印刷制御装置300の
一連の印刷動作を図1乃至図10を参照して説明する。
第1CPU305(図2参照)は、コンピュータ100
から印刷すべきコマンド群を受け取ると、先ずそのコマ
ンド群をハードディスクドライブ309に格納する。こ
の際、コマンド群を無解釈のまま受け取るのでコンピュ
ータ100を通信から早く解放でき、また、ハードディ
スクドライブ309に格納しているので、コマンド群を
格納するダイナミックメモリ306の容量を少なくでき
る。コンピュータ100(図1参照)からのコマンド群
が全て入力されると、第1CPU305はデュアルポー
トメモリ308に、このコマンド群を解釈するように第
2CPU310に指示する指令を書き込む。
【0020】一方、第2CPU310は前記指令を受け
取ると、そのコマンド群をハードディスクドライブ30
9から読み出しデュアルポートメモリ308に書き込む
ように、第1CPU305に指示する指令をデュアルポ
ートメモリ308に書き込む。コマンド群がデュアルポ
ートメモリ308に書き込まれると、第2CPU310
はその解釈を開始し、その結果を第2ダイナミックメモ
リ311に格納していく。
【0021】前記解釈の手順を図5〜図8を参照して詳
細に説明する。図5にコマンド群の解釈および印字デー
タの展開の機能ブロック図を示す。図5に示すように、
「線分データ変換手段」を構成するコマンド解釈部40
1、コマンド実行部402、コマンド辞書部403、お
よび「ラスターイメージ変換手段」を構成する印字デー
タ展開部406は、第2ダイナミックメモリ311(図
2参照)上にあり、第2CPU310により逐次実行さ
れる。ここに、コマンド解釈部401は、到来するコマ
ンド群を1つずつに分解し、コマンド辞書403には到
来したコマンド群が正当なコマンドであるか否かを検査
し、作業領域404において、コマンド実行部402の
制御の下に到来したコマンド群を分解し、線分データを
作成する。
【0022】前記解釈の対象となるコマンド群には、直
線・円等の図形およびその座標値で表される「ベクトル
データ」と、写真をイメージスキャナ装置等でスキャン
しデジタル化した「ビットイメージデータ」が含まれて
いる。デュアルポートメモリ308に書き込まれたコマ
ンド群は、コマンド解釈部401により1つずつのコマ
ンドに分解され、コマンド辞書403により正当なコマ
ンドであるか否かが検査される。コマンド実行部402
が第2ダイナミックメモリ311上にある作業領域40
4を一時的なバッファとして用いながら、「ベクトルデ
ータ」を線分データに変換し、「ビットイメージデー
タ」はコマンド群から分離してハードディスクドライブ
309に書き込む。変換された線分データおよびビット
イメージデータの位置情報が線分データ保存部405に
保存される。線分データ保存部405は、後述の如く第
2ダイナミックメモリ311およびハードディスクドラ
イブ309に分散して存在する。
【0023】図6(A)に線分データ保存部405(図
5参照)に保存される線分データのデータ構造を示す。
図6(A)は、第2ダイナミックメモリ311上の格納
状態を示し、第2ダイナミックメモリ311上のデータ
がオーバーフローすると、図6(B)に示すように、ハ
ードディスクドライブ309の線分データ補助バッファ
507上に格納される。
【0024】図6(A)に示すように、1つの線分デー
タDは、「ベクトルデータ」か「ビットイメージデー
タ」かを判別するイメージフラグビット501と、デー
タの存在開始の始点位置502と、データの存在終了の
終点位置503と、赤・緑等の色を定める色値504の
4個のフィールドを有する線分データとして表現され
る。この線分データDは、ラスター毎に区切られた線分
データバッファ505に解釈順に順序付けられて格納さ
れる。また、バッファ管理情報506は、線分データバ
ッファ505の使用効率および空きエリアの位置を保持
し、補助バッファ管理情報508は、線分データバッフ
ァ505に線分データを書き込み可能か否の接続情報を
保持する。
【0025】図7(A)に出力目的とする図形の第2ダ
イナミックメモリ311上の順序関係の一例を示す。図
7(A)に示すように、コマンドの発生順に写真等のビ
ットイメージデータ601、ベクトルデータに対応した
長方形602および円形603となっていて、新しい図
形(例えば、円形603)は、古い図形(例えば、ビッ
トイメージデータ601)に対して上書きされるので、
下にある図形(例えば、ビットイメージデータ601)
が透過して見えることはない。ここに、Is はビットイ
メージデータ601のイメージ始点位置を示し、Ie
イメージ終点位置を示し、Icは個々のビットイメージ
データの出現順を示すイメージIDである。また、Cs
は円形603の始点位置であり、Ce は終点位置であ
り、Cc は円形の色値である。更に、Rs は長方形60
2の始点位置であり、Re は終点位置であり、Rcは長
方形の色値である。
【0026】図7(B)に、或る任意のラスターiにお
ける前記各種図形の線分データ604を示す。図7
(B)に示すように、「ベクトルデータ」の場合、円形
603を例にとると、始点Cs から終点Ce まで同一色
値Cc が連続しているので、線分データによりデータを
保持すれば記憶容量を少なくできる。これに対して「ビ
ットイメージデータ601」では、同一色値を有するド
ットが連続する可能性が低い。従って、線分データに変
換するとデータ量が増大してしまう。かかる問題点を解
決するために本実施例ではイメージフラグビット501
(図6(A)参照)を設け、ビットイメージデータが配
置されている位置情報とイメージID(符号Ic )のみ
を線分データDに記録し、ビットイメージデータを分離
して保持する。即ち、線分データは半導体記憶装置(第
2ダイナミックメモリ311)に保持し、ビットイメー
ジデータを外部記憶装置(ハードディスクドライブ30
9)に分離して保持する。このように分離することによ
り「ベクトルデータ」と「ビットイメージデータ」を効
率よく保持することが可能になり、後述する印刷データ
の展開までビットイメージデータを特別扱いする必要が
なく、処理の簡略化に役立つ。
【0027】また、解釈する図形が縦横n倍になった場
合、1ページ分の記憶装置を有する方式(従来方式)で
は、nの2乗倍の容量を必要とするが、本実施例の方式
ではラスター数の増加分であるn倍の容量増加に抑制で
きる。
【0028】図8に線分データの格納方法の概略フロー
チャートを示す。先ず、線分データバッファ505(図
6参照)の使用効率および空きエリアの位置を保持する
バッファ管理情報506を参照し(ステップS70
1)、線分データバッファ505に線分データを書き込
み可能か否か判定する(ステップS702)。バッファ
フルにより書き込みが不可能であれば、線分データ補助
バッファ507(図6(B)参照)の使用効率および線
分データバッファ505との接続情報を保持する補助バ
ッファ管理情報508を参照し(ステップS703)、
線分データバッファの内容の一部を線分データ補助バッ
ファ507に転送し(ステップS704)、補助バッフ
ァ管理情報を更新する(ステップS705)。次いで、
線分データを線分データバッファ505に書き込み(ス
テップS706)、バッファ管理情報を更新する(ステ
ップS707)。なお、線分データ補助バッファ507
は、ハードディスクドライブ309上に配置され、ステ
ップS705ではデータの転送単位をハードディスクの
セクター長の整数倍にすることによりデータの転送レイ
トを最大にすることができる。通常、記憶容量1ビット
当りのコストは、ハードディスクが半導体メモリの1/
100程度であり、半導体メモリとハードディスクを併
用すること、およびデータの転送単位を最適化すること
により、大幅な速度低下を伴わずに大容量で低価格のバ
ッファを実現できる。
【0029】以上の解釈がコマンド群全てに渡って終了
すると、第2CPU310は、デュアルポートメモリ3
08に指令を出し、印刷の開始であることを知らせる。
第1CPU305は、その指令を受け取ると第2インタ
フェース制御回路350にインクジェットプリンタ20
0の起動コマンドとなるデータを書き込む。第2インタ
フェース制御回路350は、レディー信号358が真で
あるならば、FIFOから上記データを1バイトずつ読
出し第2インタフェースコネクタ302に送出し、同時
にデータクロック信号を1パルスずつ送出する。インク
ジェットプリンタ200内のインタフェースコントロー
ル回路204は、そのデータクロック信号に同期して上
記データをFIFO205に取り込む。上記動作は、印
刷制御装置300内のFIFO351がエンプティにな
るか、インクジェットプリンタ200内のFIFO20
5がフルになるまで中断されることはない。また、イン
タフェースコントロール回路204は、FIFO205
にデータが入力されていることをCPU206に知らせ
る。CPU206は、そのデータを順次読出し、起動コ
マンドであることを認識すると、機構制御回路(図示せ
ず)によりモータ267を起動させ、ドラム269を回
転させる。
【0030】続いて第2CPU310は、第1CPU3
05に指令を出し、最初の印刷データを読み込ませる。
印刷データは、線分データバッファ505および線分デ
ータ補助バッファ507に格納された「ベクトルデー
タ」と、ハードディスクドライブ507に格納された
「ビットイメージデータ」とを再構成することにより作
成する。再構成の手順は、先にコマンド群を解釈するた
めに第2ダイナミックメモリ311に転送されていて、
第2CPU310により実行される。
【0031】次に、図9および図10を参照して印刷デ
ータの構成方法を説明する。図9は印刷データの構成の
フローチャートであり、図10は、印刷データを構成す
るための第2ダイナミックメモリ311上のバッファで
あり、印刷データを格納するラインバッファ801、ド
ットフラグ列802、ドットカウンタ803よりなる。
ここに、ドットフラグ列802は、ラスター内の全ての
ドットに対応する数だけ存在し、対応するドットに書き
込みが行われるとオンにセットされる。ドットカウンタ
803は、ラスター内の書き込みが行われたドットの数
をカウントするカウンタである。
【0032】図10に示すフローチャートにより、1つ
のラスターを「印刷データ」に構成する方法を説明す
る。先ず、ラインバッファ801、ドットフラグ列80
2、ドットカウンタ803を初期化する(ステップS9
01)。次いで該当するラスターに「線分データ」があ
るか否かをチェックし(ステップS902)、線分デー
タが無ければ終了し、あればデータを1つ読出す(ステ
ップS903)。線分データの読出しは、最新のものか
ら古いものに向かって行う。即ち、「逆順」に読出す。
読出した線分データの始点位置をドット位置ポインタに
セットする(ステップS904)。ここで、ドットカウ
ンタと印字幅が等しいか否かをチェックし(ステップS
905)、等しければ終了する。
【0033】次いで、現在のドットポインタに対応する
ドットフラグをチェックし(ステップS906)、オン
であればステップS912に飛ぶ。線分データのイメー
ジフラグをチェックし(ステップS907)、オンであ
ればビットイメージデータの展開処理を行い(ステップ
S908)、ラインバッファの対応するドットにビット
イメージデータを書き込む(ステップS910)。ビッ
トイメージデータでない場合は、現在の線分データの色
値をラインバッファに書き込む(ステップS909)。
次いで、ドットカウンタを更新し、ドットフラグをオン
にセットし(ステップS911)、ドット位置ポインタ
を更新する(ステップS912)。ドット位置カウンタ
が、線分データの終点位置と等しければステップS90
2に戻り、等しくない場合はステップS905に戻る
(ステップS913)。上述の如く「線分データ」の印
刷データの展開にはステップS902と、ステップS9
05と2つの終了条件があるが、ステップS902は該
当するラスターに線分データが無くなった場合であり、
通常の終了条件である。
【0034】ステップS905は、ドットカウンタが印
字幅に等しくなった場合、即ち、ラインバッファの全て
のドットに書き込みが終了したが「線分データ」が残っ
ている状態である。この状態では残りの線分データが長
方形602のように新しい線分データの下に隠れてしま
い展開の必要が無くなっている。従って、無用の処理を
行うことがなくなり、展開処理の高速化に寄与する。な
お、詳述しないが、ステップS902とステップS90
8では、ハードディスクドライブ309からデータの読
出しが行われる。ステップS902では線分データ補助
バッファから必要な線分データの読出しが、ステップS
908では線分データから分離されているビットイメー
ジデータの読出しが行われる。
【0035】第1CPU305(図2参照)は、その展
開されたデータをダイナミックメモリ207に格納し、
DMAC314にその展開データを第2インターフェイ
ス回路350に書き込みに行くように指令する。この時
必要なダイナミックメモリの容量は、最低でも1ラスタ
ー分のデータ量であり、展開データを1ページ分持つ場
合に比して、著しく少なくできる。DMAC314はF
IFO351がフルになると書き込みを中断し、FIF
O351がエンプティになると再び書き込みを開始す
る。このダイレクトメモリ転送が中断している間に、第
1CPU305は、次の線分データを第2CPU310
側にハードディスクドライブ309より転送することが
可能であるし、また、展開し終わったデータをダイナミ
ックメモリ207の別の領域に格納することも可能であ
る。また、第2CPU310はバス230が使用中であ
るか否かには関係なく、展開作業を継続して続けること
が出来るので、高速処理が可能である。DMAC314
によりFIFO351に展開データが書き込まれると、
起動コマンドの送出の部分で説明したと同様に、そのデ
ータはインクジェットプリンタ200に送られ、CPU
206はそのデータをダイナミックメモリ207に一時
的に格納する。
【0036】更にCPU206はその内、シアンのデー
タ成分のみをデータメモリ212に1ラスター分順次格
納し、格納し終えるとデータ読出制御回路208に1ラ
スター分の印刷を行なわせるように指令を出す。データ
読出制御回路208は、その指令を受け取ると、エンコ
ーダ266の出力信号に同期させて、データメモリ21
2の内容を第4ヘッド制御回路216に送出させる。第
4ヘッド制御回路216は、そのデータに基づいて、駆
動量を決定しヘッド254を駆動する。ヘッド254は
駆動量に応じたインク量を紙264に噴出する。この噴
出によりドラム269上の紙264にシアンの1ラスタ
ーイメージが印刷される。CPU206は、次にヘッド
を1ラスター分軸方向に移動させ、次のシアンの1ラス
ターイメージに関しても上記の動作を繰り返させる。そ
して、ヘッド253が最初のシアンのラスター位置にき
たところで、次からはマジェンタとシアンのデータに関
して、同様の事を繰り返させる。もし、必要なデータが
ダイナミックメモリ207上にないときは、データが入
力されるまで待つ。
【0037】以上の動作をイエロー、ブラックに関して
も繰り返し、更に印刷データの終わりまでは逆にシアン
から順次ラスターの印刷を止めていくことにより、紙2
64上にフルカラーの印刷を行なうことが出来る。この
時インクジェットプリンタ200内のダイナミックメモ
リ207に必要な容量は、各ヘッド間の間隔を印刷する
ために記憶しておくメモリ容量の和であり、1ページ分
のラスターイメージメモリに対して極端に少ないメモリ
量で同じ印刷物を得ることが可能である。
【0038】図11に印刷開始から再印刷準備処理まで
の概略フローチャートを示し、図12に再印刷データの
構成を示す。図11に示すように、先ずインクジェット
プリンタ200(図1、図4参照)が起動されて印刷が
開始され(ステップS1001)、前述の印刷データの
有無を判定し(ステップS1002)、印刷データが無
ければステップS1005に飛び、印刷データがあれば
インクジェットプリンタ200に送出する(ステップS
1003)。次いでインクジェットプリンタ200の状
態を判定し(ステップS1004)、オフライン状態で
なければステップS1002に戻る。このオフライン状
態は、インクジェットプリンタインク切れ・印刷途中の
本体カバーの開放等の状態をCPU206の検知回路
(図示せず)が検知することにより発生され、インタフ
ェースコントロール回路204によりオフライン信号2
31として発せられ、前述の回路により第2CPU31
0(図2参照)に伝達される。
【0039】そして、印刷終了または印刷途中でインク
ジェットプリンタ200がオフラインになった場合、再
印刷準備処理(ステップS1005)を行う。ステップ
S1005では、再印刷を可能にするために第2ダイナ
ミックメモリ311上にある線分データバッファ505
とバッファ管理情報506と補助バッファ管理情報50
8の内容をハードディスクドライブ309に書き込む。
この際、図12に示すように、再印刷データ1100
は、線分データ補助バッファ507(図6(B)参照)
に追加される形で構成される。即ち、再印刷データ11
00は、線分データ補助バッファ1101と線分データ
バッファ1102とバッファ管理情報1103と補助バ
ッファ管理情報1104からなる。このようにして既に
ハードディスクドライブ309上に存在する線分データ
補助バッファを再利用し、またコマンド群の解釈より分
離され、ハードディスクドライブ309に保存されてい
るビットイメージデータはなんら加工されることなく再
利用されるため、データの書き込み時間を節約できる。
【0040】また、この再印刷準備処理S1005は通
常の印刷後に行われるため、印刷データの展開に要する
処理時間と関係なく、印刷後インクジェットプリンタ2
00のヘッドが始動位置に戻る時間に並行して行われ
る。
【0041】再印刷を行う場合は、ハードディスクドラ
イブ309上に保存された再印刷データ1100から線
分データバッファ1102とバッファ管理情報1103
と補助バッファ管理情報1104のそれぞれのデータを
第2ダイナミックメモリ311に読み込み、前述の印刷
データ展開と同様の処理を行う。再印刷データ1100
は、ハードディスクドライブ309上にあるため印刷制
御装置300がリセット(例えば、電源オフ・停電等)
されても再印刷が可能となる。
【0042】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、様々な応用が可能である。例えば、プリン
ト装置は昇華型熱転写方式でも良いし、ハードディスク
ドライブのかわりに光磁気ディスク装置やテープドライ
ブ装置を用いても良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば、1ページ分のラスターイメージメモリ
上にデータを展開する代わりに、印刷コマンドを先ず
「位置と長さを有する線分データ」に変換し、それを順
次展開しながら印刷を行っていくので、必要とするメモ
リ量を著しく小さくでき、従って、高精細で高画質の印
刷物を得ることが可能な印刷制御装置を安価に構成でき
る。また、その展開を印刷と同時に行うことにより、迅
速に印刷を行うことが可能となり、印刷終了後に再印刷
のためのデータ保存を行うので、第1回目(通常の印
刷)の印刷処理時間に影響を及ぼさずに再印刷が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における印刷制御装置と外部
との接続の模式図である。
【図2】前記実施例の印刷制御装置のブロック図であ
る。
【図3】前記実施例におけるインターフェイス制御回路
のブロック図である。
【図4】前記実施例におけるインクジェットプリンタの
内部ブロック図である。
【図5】前記実施例におけるコマンド群を解釈し、印字
データに展開する手順の機能模式図である。
【図6】(A),(B)は、前記実施例における線分デ
ータ保存部に保存されるデータ構造を示す図である。
【図7】(A),(B)は、前記実施例における目的と
する図形の順序関係を示す例を示す図である。
【図8】前記実施例における線分データの格納方法の概
略を示すフローチャートである。
【図9】前記実施例における1つのラスターを印刷デー
タに構成するためのフローチャートである。
【図10】前記実施例における印刷データを構成するた
めのバッファを示す図である。
【図11】前記実施例における印刷開始から再印刷準備
処理までの概略フローチャートである。
【図12】前記実施例における再印刷用のデータの構成
を示す模式図である。
【符号の説明】
100…コンピュータ 200…インクジェットプリンタ 300…印刷制御装置 401…コマンド解釈部(線分データ変換手段) 402…コマンド実行部(線分データ変換手段) 403…コマンド辞書部(線分データ変換手段) 404…作業領域(線分データ変換手段) 405…線分データ保存部 406…印刷データ展開部(ラスターイメージデータ変
換手段) 1100…再印刷データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深谷 浩祐 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内 (72)発明者 坂 嘉之 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータ等で作成された図形情報デ
    ータを、ラスター方向における位置と長さを有する線分
    データに変換し、この線分データを同一ラスターの線分
    データから構成される線分データ群にまとめて記憶装置
    に格納し、印刷時に、前記線分データ群を前記記憶装置
    から読出し、その線分データを印刷可能なラスターイメ
    ージデータに変換し、印刷装置に出力する印刷制御装置
    であって、 前記印刷制御装置は、前記ラスターイメージデータに基
    づいて印刷を実行せしめた場合に、既に印刷済みのラス
    ターイメージデータに対応する線分データを再印刷する
    ために前記記憶装置に一時保存するようにしたことを特
    徴とする印刷制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3044531A1 (de) * 1979-11-30 1981-08-20 Nippon Oil and Fats Co. Ltd., Tokyo Ungesaettigte polyesterharzzusammensetzung mit geringer schrumpfung
US8045211B2 (en) 2007-02-21 2011-10-25 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming device

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DE3044531A1 (de) * 1979-11-30 1981-08-20 Nippon Oil and Fats Co. Ltd., Tokyo Ungesaettigte polyesterharzzusammensetzung mit geringer schrumpfung
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