JP3404128B2 - カラー画像印刷システム - Google Patents
カラー画像印刷システムInfo
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ホスト装置で生成され
た原カラーイメージデータを印刷出力可能なカラーイメ
ージデータに変換して印刷出力手段から出力するカラー
画像印刷システムに関する。 【０００２】 【従来の技術】ＣＡＤシステムで生成されるＣＡＤデー
タやイメージスキャナで読み取られたイメージデータ等
は、プロッタに対する描画コマンドの集合であったり、
圧縮されたラスタデータであるため、これらをラスタプ
リンタ等で出力する場合には、データ形式を印刷出力可
能な形式に変換する必要がある。特に、カラーイメージ
の印刷の場合、ホストコンピュータ上のカラーイメージ
データは、ＲＧＢの３原色を基本とし、プリンタで出力
されるイメージデータはＣＭＹＫのインク色であること
から、両者の間でＣＭＹＫ変換や色補正等のイメージ処
理が必要になる。また、フルカラー画像を印刷出力する
際には、疑似フルカラー画像を得るための階調処理が必
要になる。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】上述した従来のカラー
画像印刷システムでは、イメージ処理を経て出力された
カラーイメージデータと同一のカラーイメージデータを
再度印刷出力する場合、再度同一のステップを踏む必要
があり、処理に時間がかかるという問題がある。 【０００４】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、イメージ処理の重複処理を省略し
て処理速度を向上させることができるカラー画像印刷シ
ステムを提供することを目的とする。 【０００５】 【課題を解決するための手段】本発明に係るカラー画像
印刷システムは、印刷出力すべき原カラーイメージデー
タを印刷出力のための印刷用カラー画像データに変換す
るイメージ処理手段を備えたホスト装置と、このホスト
装置のイメージ処理手段で処理された印刷用カラーイメ
ージデータを印刷出力する印刷出力手段とを備えたカラ
ー画像印刷システムにおいて、前記ホスト装置は、前記
イメージ処理手段の少なくとも一部の処理を経て得られ
た前記原カラーイメージデータよりもビット数の少ない
イメージデータを保存用のファイルに変換するファイル
生成手段と、このファイル生成手段で生成されたファイ
ルを記憶するファイル記憶手段とを備え、同一のイメー
ジデータを再度前記印刷出力手段に転送する際に前記フ
ァイル記憶手段に記憶された処理済みのイメージデータ
の前記ファイルを直接又はこれに残りのイメージ処理を
施して前記印刷出力手段に転送し、前記印刷出力手段
は、前記ホスト装置から転送された前記イメージデータ
又は前記ファイルに基づき前記印刷用カラーイメージデ
ータを印刷出力するものであることを特徴とする。 【０００６】 【作用】本発明によれば、原カラーイメージデータを印
刷出力可能な印刷用カラーイメージデータに変換して印
刷処理手段に転送するイメージ処理に際し、イメージ処
理手段の少なくとも一部の処理を終了したイメージ処理
前のイメージデータよりもビット数の少ないイメージデ
ータをファイル形式で保存し、同一のイメージデータを
印刷する場合には、上記保存されたファイルを印刷出力
手段に転送すると共に、印刷出力手段は、転送されたイ
メージデータ又はファイルに基づき印刷用カラーイメー
ジデータを印刷出力する。これにより、前記イメージ処
理手段におけるイメージデータの再処理を省略すること
ができ、印刷までの時間を大幅に短縮することができ
る。また、一般に、イメージ処理後のデータは、処理前
のデータよりもデータ量が少ないので、イメージ処理後
のデータを保存及び転送することにより、保存及び転送
のデータ量も削減することができる。 【０００７】 【実施例】以下、添付の図面を参照して本発明の実施例
について説明する。図１は、本発明の第１の実施例に係
るカラーイメージ印刷システムの構成を示す機能ブロッ
ク図である。このシステムは、ホストコンピュータ１
と、このホストコンピュータ１から例えばＳＣＳＩイン
タフェース等を介してイメージデータを受信して印刷処
理するプリンタ２とで構成されている。ホストコンピュ
ータ１は、印刷出力すべき原カラーイメージデータを生
成する。原カラーイメージデータとしては、システム上
で作成されたＣＡＤデータや、カラーイメージスキャナ
で読み取られ加工されたＲＧＢラスタデータ等が対象と
なる。このホストコンピュータ１には、イメージ処理手
段の一部として、例えばピクセルイメージ生成部１１、
カラーマッチング部１２及び階調処理部が設けられてい
る。 【０００８】ピクセルイメージ生成部１１は、描画コマ
ンド形式のＣＡＤデータや圧縮されたラスタデータ等を
ホストコンピュータ１上の図示しないメモリ上にビット
マップ展開してピクセルイメージを生成する。ピクセル
イメージデータは、画像の各画素の色情報を画像の左上
から右下まで順に並べたもので、１画素が２４ビットで
表現されたとすると、約１６７０万通りの色を表現した
ものとなる。カラーマッチング部１２は、コンピュータ
内部で表現された数値の色とプリンタで実際に出力され
る色との違い、即ち両装置間の特性差によって生じる若
干の色合いのずれを補正するもので、予め用意されたカ
ラーマッチングテーブルをピクセルイメージのデータで
参照してピクセルの色を置き換える。階調処理部１３
は、フルカラーで表現されたピクセルイメージを疑似フ
ルカラー画像に変換するもので、例えばホワイト、シア
ン、マジェンタ、イエロー、ブラック、レッド、グリー
ン、ブルーの８通りの色を組み合わせてフルカラーに見
えるようにピクセルイメージを再構成する。この階調処
理部２３では、周知のパターンディザ法、誤差拡散法等
が使用される。 【０００９】これらの処理を経て得られたイメージデー
タは、インタフェース１４を介してプリンタ２に転送さ
れると共に、中間ファイル生成部１５で所定の形式の中
間ファイルに変換される。この中間ファイルは、ファイ
ル記憶部１６に保存される。ファイル記憶部１６は、ハ
ードディスク装置のような外部記憶装置でもよいし、半
導体メモリのような固体メモリでもよい。ファイル形式
としては、種々の形式が考えられるが、例えばMacintos
h （商標）のグラフィックとページレイアウトアプリケ
ーションで広く使用されているＰＩＣＴファイル形式で
保存すると、アプリケーション間でのやりとりや保守等
が容易になるという利点がある。インタフェース１４
は、階調処理部１３で階調処理されたイメージデータと
ファイル記憶部１６に保存された中間ファイルのいずれ
か一方を選択信号ＳＥＬに従って選択し、プリンタ２に
出力する。 【００１０】プリンタ２に転送されたイメージデータ
は、インターフェース２１を介して受信用バッファ２２
に一旦格納されたのち、ＣＭＹＫ変換部２３に供給され
る。ＣＭＹＫ変換部２３は、階調処理部１３で求められ
た各画素の色をプリンタで出力可能なシアン、マジェン
タ、イエロー、ブラックの４つのインク色に変換する。
変換されたデータは、ビットマップデータの形態で出力
され、ビットマップメモリ２４に格納される。イメージ
データがビットマップメモリ２４に格納されると、次に
出図処理部２５が起動され、インクジェットノズル、サ
ーマルヘッド等のプリンタヘッドがイメージデータに従
って駆動されて印刷出力が得られる。 【００１１】このように構成されたシステムによれば、
原カラーイメージデータが１画素当たり３２ビットのデ
ータ量を有するＲＧＢフルカラーイメージの場合、階調
処理部１３までの処理を終了した段階のＲＧＢ擬似フル
カラーイメージデータは、１画素当たり３ビットのイメ
ージデータとなるので、データサイズは大幅に小さくな
る。従って、この段階で中間ファイル生成部１５によ
り、中間ファイルを生成すれば、ファイル容量は小さい
もので済むことになる。また、転送データの容量も小さ
くなる。 【００１２】同一のイメージデータを複数枚複写印刷す
るような場合、最初の１枚目は階調処理部１３で処理さ
れた後のデータを直接プリンタ２に転送する。このと
き、同時に中間ファイル生成部１５が階調処理後の中間
ファイルを生成し、ファイル記憶部１６に保存する。従
って、２枚目以降は、ファイル記憶部１６に保存された
ファイルをプリンタ２に転送する。２枚目以降は、ピク
セルイメージ生成、カラーマッチング及び階調処理を経
ることなく直ちにプリンタ２へ転送可能であるため、転
送までの時間が大幅に短縮される。 【００１３】１枚目と２枚目以降のデータの切替えはイ
ンターフェース１４に供給される選択信号ＳＥＬによっ
て行うことができる。選択信号ＳＥＬは、複数枚複写印
刷の場合、ホストコンピュータ１の図示しないＣＰＵか
ら与えるようにする。また、一度印刷されたイメージデ
ータを後で再度印刷する場合、ホストコンピュータ１で
保存されたファイルの一覧を表示し、オペレータの選択
操作によってファイルを選択すればよい。なお、中間フ
ァイルをＴＩＦＦフォーマットやＰＩＣＴフォーマット
のように、多数のアプリケーションプログラムと互換性
がある一般的なフォーマットで保存するようにすると、
一般的なアプリケーションプログラムで、その内容を確
認したり、直接印刷したり、簡単な加工、例えば文字を
追加する等の修正が可能になるという利点がある。 【００１４】図２は、本発明の第２の実施例を示す図で
ある。この実施例は、ホストコンピュータ１にもＣＭＹ
Ｋ変換部１７を設け、１枚目のイメージデータは、ＣＭ
ＹＫ変換処理部１７までの処理を全て終了したイメージ
データをプリンタ２に転送し、２枚目以降はファイル記
憶部１６に記憶された中間ファイルをプリンタ２に転送
するようにしたものである。プリンタ２には、ファイル
識別部２６が設けられ、転送されたデータがファイルで
ない場合には、転送されたデータをビットマップメモリ
２４に直接格納する。また、転送されたデータがファイ
ルである場合には、プリンタ２の内部でＣＭＹＫ変換を
施してビットマップメモリ２４に格納する。このシステ
ムは、ＣＭＹＫ変換処理に関するホストコンピュータ１
の処理能力がプリンタ２のそれを上回っている場合、通
常の１枚ずつの印刷に関して、先の実施例よりも処理速
度が速くなり、且つ保存データ量は先の実施例と変わら
ないという利点がある。 【００１５】図３は、本発明の第３の実施例を示す図で
ある。この実施例では、ファイル記憶部１６に格納され
た中間ファイルについても、ホストコンピュータ１側で
ＣＭＹＫ変換するようにしたものである。階調処理部１
３で処理された直後のデータとファイル記憶部１６から
読み出された中間ファイルとは、セレクタ１８で選択さ
れてＣＭＹＫ変換部１７に供給される。この実施例は、
ＣＭＹＫ変換に関するホストコンピュータ１の能力がプ
リンタ２のそれを上回るとき、先の２つの実施例よりも
処理速度が速くなる。 【００１６】図４は、本発明の第４の実施例を示す図で
ある。この実施例では、ＣＭＹＫ変換部１７までの変換
処理が全て終了したのちのイメージデータを変換ファイ
ル生成部１９でファイル変換して保存するようにしたも
のである。ＣＭＹＫ変換後のイメージデータは、１画素
当たり４ビットとなるので、先の３つの実施例よりもフ
ァイルの容量は若干増えるが、この実施例も図３の実施
例と同様、プリンタ２側では変換処理を全く行う必要が
ないという利点がある。 【００１７】図５は、本発明の第５の実施例を示す図で
ある。この実施例は、プリンタ２側でＣＭＹＫ変換とフ
ァイル変換とを行うようにしたものである。このシステ
ムでは、プリンタ２側でＣＭＹＫ変換されたイメージデ
ータが、変換ファイル生成部２７でファイル形式に変換
され、インタフェース２１を介してホストコンピュータ
１に転送される。ホストコンピュータ１では、受信した
ファイルをファイル記憶部１６に保管する。このシステ
ムでは、インタフェース１４，２１が双方向インタフェ
ースであることが必要である。 【００１８】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ホ
スト装置で原カラーイメージデータを印刷出力可能な印
刷用カラーイメージデータに変換して印刷処理手段に転
送するイメージ処理に際し、イメージ処理手段の少なく
とも一部の処理を終了した原カラーイメージデータより
もビット数の少ないイメージデータをファイル形式で保
存し、同一のイメージデータを印刷する場合には、上記
保存されたファイルを印刷出力手段に転送すると共に、
印刷出力手段で転送されたイメージデータ又はファイル
に基づき印刷用カラーイメージデータを印刷出力するよ
うにしているので、前記イメージ処理手段におけるイメ
ージデータの再処理を省略することができ、印刷までの
時間を大幅に短縮することができるという効果を奏す
る。
た原カラーイメージデータを印刷出力可能なカラーイメ
ージデータに変換して印刷出力手段から出力するカラー
画像印刷システムに関する。 【０００２】 【従来の技術】ＣＡＤシステムで生成されるＣＡＤデー
タやイメージスキャナで読み取られたイメージデータ等
は、プロッタに対する描画コマンドの集合であったり、
圧縮されたラスタデータであるため、これらをラスタプ
リンタ等で出力する場合には、データ形式を印刷出力可
能な形式に変換する必要がある。特に、カラーイメージ
の印刷の場合、ホストコンピュータ上のカラーイメージ
データは、ＲＧＢの３原色を基本とし、プリンタで出力
されるイメージデータはＣＭＹＫのインク色であること
から、両者の間でＣＭＹＫ変換や色補正等のイメージ処
理が必要になる。また、フルカラー画像を印刷出力する
際には、疑似フルカラー画像を得るための階調処理が必
要になる。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】上述した従来のカラー
画像印刷システムでは、イメージ処理を経て出力された
カラーイメージデータと同一のカラーイメージデータを
再度印刷出力する場合、再度同一のステップを踏む必要
があり、処理に時間がかかるという問題がある。 【０００４】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、イメージ処理の重複処理を省略し
て処理速度を向上させることができるカラー画像印刷シ
ステムを提供することを目的とする。 【０００５】 【課題を解決するための手段】本発明に係るカラー画像
印刷システムは、印刷出力すべき原カラーイメージデー
タを印刷出力のための印刷用カラー画像データに変換す
るイメージ処理手段を備えたホスト装置と、このホスト
装置のイメージ処理手段で処理された印刷用カラーイメ
ージデータを印刷出力する印刷出力手段とを備えたカラ
ー画像印刷システムにおいて、前記ホスト装置は、前記
イメージ処理手段の少なくとも一部の処理を経て得られ
た前記原カラーイメージデータよりもビット数の少ない
イメージデータを保存用のファイルに変換するファイル
生成手段と、このファイル生成手段で生成されたファイ
ルを記憶するファイル記憶手段とを備え、同一のイメー
ジデータを再度前記印刷出力手段に転送する際に前記フ
ァイル記憶手段に記憶された処理済みのイメージデータ
の前記ファイルを直接又はこれに残りのイメージ処理を
施して前記印刷出力手段に転送し、前記印刷出力手段
は、前記ホスト装置から転送された前記イメージデータ
又は前記ファイルに基づき前記印刷用カラーイメージデ
ータを印刷出力するものであることを特徴とする。 【０００６】 【作用】本発明によれば、原カラーイメージデータを印
刷出力可能な印刷用カラーイメージデータに変換して印
刷処理手段に転送するイメージ処理に際し、イメージ処
理手段の少なくとも一部の処理を終了したイメージ処理
前のイメージデータよりもビット数の少ないイメージデ
ータをファイル形式で保存し、同一のイメージデータを
印刷する場合には、上記保存されたファイルを印刷出力
手段に転送すると共に、印刷出力手段は、転送されたイ
メージデータ又はファイルに基づき印刷用カラーイメー
ジデータを印刷出力する。これにより、前記イメージ処
理手段におけるイメージデータの再処理を省略すること
ができ、印刷までの時間を大幅に短縮することができ
る。また、一般に、イメージ処理後のデータは、処理前
のデータよりもデータ量が少ないので、イメージ処理後
のデータを保存及び転送することにより、保存及び転送
のデータ量も削減することができる。 【０００７】 【実施例】以下、添付の図面を参照して本発明の実施例
について説明する。図１は、本発明の第１の実施例に係
るカラーイメージ印刷システムの構成を示す機能ブロッ
ク図である。このシステムは、ホストコンピュータ１
と、このホストコンピュータ１から例えばＳＣＳＩイン
タフェース等を介してイメージデータを受信して印刷処
理するプリンタ２とで構成されている。ホストコンピュ
ータ１は、印刷出力すべき原カラーイメージデータを生
成する。原カラーイメージデータとしては、システム上
で作成されたＣＡＤデータや、カラーイメージスキャナ
で読み取られ加工されたＲＧＢラスタデータ等が対象と
なる。このホストコンピュータ１には、イメージ処理手
段の一部として、例えばピクセルイメージ生成部１１、
カラーマッチング部１２及び階調処理部が設けられてい
る。 【０００８】ピクセルイメージ生成部１１は、描画コマ
ンド形式のＣＡＤデータや圧縮されたラスタデータ等を
ホストコンピュータ１上の図示しないメモリ上にビット
マップ展開してピクセルイメージを生成する。ピクセル
イメージデータは、画像の各画素の色情報を画像の左上
から右下まで順に並べたもので、１画素が２４ビットで
表現されたとすると、約１６７０万通りの色を表現した
ものとなる。カラーマッチング部１２は、コンピュータ
内部で表現された数値の色とプリンタで実際に出力され
る色との違い、即ち両装置間の特性差によって生じる若
干の色合いのずれを補正するもので、予め用意されたカ
ラーマッチングテーブルをピクセルイメージのデータで
参照してピクセルの色を置き換える。階調処理部１３
は、フルカラーで表現されたピクセルイメージを疑似フ
ルカラー画像に変換するもので、例えばホワイト、シア
ン、マジェンタ、イエロー、ブラック、レッド、グリー
ン、ブルーの８通りの色を組み合わせてフルカラーに見
えるようにピクセルイメージを再構成する。この階調処
理部２３では、周知のパターンディザ法、誤差拡散法等
が使用される。 【０００９】これらの処理を経て得られたイメージデー
タは、インタフェース１４を介してプリンタ２に転送さ
れると共に、中間ファイル生成部１５で所定の形式の中
間ファイルに変換される。この中間ファイルは、ファイ
ル記憶部１６に保存される。ファイル記憶部１６は、ハ
ードディスク装置のような外部記憶装置でもよいし、半
導体メモリのような固体メモリでもよい。ファイル形式
としては、種々の形式が考えられるが、例えばMacintos
h （商標）のグラフィックとページレイアウトアプリケ
ーションで広く使用されているＰＩＣＴファイル形式で
保存すると、アプリケーション間でのやりとりや保守等
が容易になるという利点がある。インタフェース１４
は、階調処理部１３で階調処理されたイメージデータと
ファイル記憶部１６に保存された中間ファイルのいずれ
か一方を選択信号ＳＥＬに従って選択し、プリンタ２に
出力する。 【００１０】プリンタ２に転送されたイメージデータ
は、インターフェース２１を介して受信用バッファ２２
に一旦格納されたのち、ＣＭＹＫ変換部２３に供給され
る。ＣＭＹＫ変換部２３は、階調処理部１３で求められ
た各画素の色をプリンタで出力可能なシアン、マジェン
タ、イエロー、ブラックの４つのインク色に変換する。
変換されたデータは、ビットマップデータの形態で出力
され、ビットマップメモリ２４に格納される。イメージ
データがビットマップメモリ２４に格納されると、次に
出図処理部２５が起動され、インクジェットノズル、サ
ーマルヘッド等のプリンタヘッドがイメージデータに従
って駆動されて印刷出力が得られる。 【００１１】このように構成されたシステムによれば、
原カラーイメージデータが１画素当たり３２ビットのデ
ータ量を有するＲＧＢフルカラーイメージの場合、階調
処理部１３までの処理を終了した段階のＲＧＢ擬似フル
カラーイメージデータは、１画素当たり３ビットのイメ
ージデータとなるので、データサイズは大幅に小さくな
る。従って、この段階で中間ファイル生成部１５によ
り、中間ファイルを生成すれば、ファイル容量は小さい
もので済むことになる。また、転送データの容量も小さ
くなる。 【００１２】同一のイメージデータを複数枚複写印刷す
るような場合、最初の１枚目は階調処理部１３で処理さ
れた後のデータを直接プリンタ２に転送する。このと
き、同時に中間ファイル生成部１５が階調処理後の中間
ファイルを生成し、ファイル記憶部１６に保存する。従
って、２枚目以降は、ファイル記憶部１６に保存された
ファイルをプリンタ２に転送する。２枚目以降は、ピク
セルイメージ生成、カラーマッチング及び階調処理を経
ることなく直ちにプリンタ２へ転送可能であるため、転
送までの時間が大幅に短縮される。 【００１３】１枚目と２枚目以降のデータの切替えはイ
ンターフェース１４に供給される選択信号ＳＥＬによっ
て行うことができる。選択信号ＳＥＬは、複数枚複写印
刷の場合、ホストコンピュータ１の図示しないＣＰＵか
ら与えるようにする。また、一度印刷されたイメージデ
ータを後で再度印刷する場合、ホストコンピュータ１で
保存されたファイルの一覧を表示し、オペレータの選択
操作によってファイルを選択すればよい。なお、中間フ
ァイルをＴＩＦＦフォーマットやＰＩＣＴフォーマット
のように、多数のアプリケーションプログラムと互換性
がある一般的なフォーマットで保存するようにすると、
一般的なアプリケーションプログラムで、その内容を確
認したり、直接印刷したり、簡単な加工、例えば文字を
追加する等の修正が可能になるという利点がある。 【００１４】図２は、本発明の第２の実施例を示す図で
ある。この実施例は、ホストコンピュータ１にもＣＭＹ
Ｋ変換部１７を設け、１枚目のイメージデータは、ＣＭ
ＹＫ変換処理部１７までの処理を全て終了したイメージ
データをプリンタ２に転送し、２枚目以降はファイル記
憶部１６に記憶された中間ファイルをプリンタ２に転送
するようにしたものである。プリンタ２には、ファイル
識別部２６が設けられ、転送されたデータがファイルで
ない場合には、転送されたデータをビットマップメモリ
２４に直接格納する。また、転送されたデータがファイ
ルである場合には、プリンタ２の内部でＣＭＹＫ変換を
施してビットマップメモリ２４に格納する。このシステ
ムは、ＣＭＹＫ変換処理に関するホストコンピュータ１
の処理能力がプリンタ２のそれを上回っている場合、通
常の１枚ずつの印刷に関して、先の実施例よりも処理速
度が速くなり、且つ保存データ量は先の実施例と変わら
ないという利点がある。 【００１５】図３は、本発明の第３の実施例を示す図で
ある。この実施例では、ファイル記憶部１６に格納され
た中間ファイルについても、ホストコンピュータ１側で
ＣＭＹＫ変換するようにしたものである。階調処理部１
３で処理された直後のデータとファイル記憶部１６から
読み出された中間ファイルとは、セレクタ１８で選択さ
れてＣＭＹＫ変換部１７に供給される。この実施例は、
ＣＭＹＫ変換に関するホストコンピュータ１の能力がプ
リンタ２のそれを上回るとき、先の２つの実施例よりも
処理速度が速くなる。 【００１６】図４は、本発明の第４の実施例を示す図で
ある。この実施例では、ＣＭＹＫ変換部１７までの変換
処理が全て終了したのちのイメージデータを変換ファイ
ル生成部１９でファイル変換して保存するようにしたも
のである。ＣＭＹＫ変換後のイメージデータは、１画素
当たり４ビットとなるので、先の３つの実施例よりもフ
ァイルの容量は若干増えるが、この実施例も図３の実施
例と同様、プリンタ２側では変換処理を全く行う必要が
ないという利点がある。 【００１７】図５は、本発明の第５の実施例を示す図で
ある。この実施例は、プリンタ２側でＣＭＹＫ変換とフ
ァイル変換とを行うようにしたものである。このシステ
ムでは、プリンタ２側でＣＭＹＫ変換されたイメージデ
ータが、変換ファイル生成部２７でファイル形式に変換
され、インタフェース２１を介してホストコンピュータ
１に転送される。ホストコンピュータ１では、受信した
ファイルをファイル記憶部１６に保管する。このシステ
ムでは、インタフェース１４，２１が双方向インタフェ
ースであることが必要である。 【００１８】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ホ
スト装置で原カラーイメージデータを印刷出力可能な印
刷用カラーイメージデータに変換して印刷処理手段に転
送するイメージ処理に際し、イメージ処理手段の少なく
とも一部の処理を終了した原カラーイメージデータより
もビット数の少ないイメージデータをファイル形式で保
存し、同一のイメージデータを印刷する場合には、上記
保存されたファイルを印刷出力手段に転送すると共に、
印刷出力手段で転送されたイメージデータ又はファイル
に基づき印刷用カラーイメージデータを印刷出力するよ
うにしているので、前記イメージ処理手段におけるイメ
ージデータの再処理を省略することができ、印刷までの
時間を大幅に短縮することができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の第１の実施例に係るカラー画像印刷
システムの構成を示す機能ブロック図である。 【図２】 本発明の第２の実施例に係るカラー画像印刷
システムの構成を示す機能ブロック図である。 【図３】 本発明の第３の実施例に係るカラー画像印刷
システムの構成を示す機能ブロック図である。 【図４】 本発明の第４の実施例に係るカラー画像印刷
システムの構成を示す機能ブロック図である。 【図５】 本発明の第５の実施例に係るカラー画像印刷
システムの構成を示す機能ブロック図である。 【符号の説明】 １…ホストコンピュータ、２…プリンタ、１１…ピクセ
ルイメージ生成部、１２…カラーマッチング部、１３…
階調処理部、１４，２１…インタフェース、１５…中間
ファイル生成部、１６…ファイル記憶部、１７，２３…
ＣＭＹＫ変換部、１８…セレクタ、１９，２７…変換フ
ァイル生成部、２２…受信用バッファ、２４…ビットマ
ップメモリ、２５…出図処理部、２６…ファイル識別
部。
システムの構成を示す機能ブロック図である。 【図２】 本発明の第２の実施例に係るカラー画像印刷
システムの構成を示す機能ブロック図である。 【図３】 本発明の第３の実施例に係るカラー画像印刷
システムの構成を示す機能ブロック図である。 【図４】 本発明の第４の実施例に係るカラー画像印刷
システムの構成を示す機能ブロック図である。 【図５】 本発明の第５の実施例に係るカラー画像印刷
システムの構成を示す機能ブロック図である。 【符号の説明】 １…ホストコンピュータ、２…プリンタ、１１…ピクセ
ルイメージ生成部、１２…カラーマッチング部、１３…
階調処理部、１４，２１…インタフェース、１５…中間
ファイル生成部、１６…ファイル記憶部、１７，２３…
ＣＭＹＫ変換部、１８…セレクタ、１９，２７…変換フ
ァイル生成部、２２…受信用バッファ、２４…ビットマ
ップメモリ、２５…出図処理部、２６…ファイル識別
部。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ
Ｈ０４Ｎ 1/46 Ｈ０４Ｎ 1/46 Ｚ
(56)参考文献 特開 平４−62074（ＪＰ，Ａ)
特開 平４−83679（ＪＰ，Ａ)
特開 平５−246085（ＪＰ，Ａ)
特開 平３−262661（ＪＰ，Ａ)
特開 平２−106368（ＪＰ，Ａ)
特開 平４−166376（ＪＰ，Ａ)
特開 平５−22539（ＪＰ，Ａ)
特開 平３−252719（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
G06T 1/00
B41J 5/30
G06F 3/12
G06T 1/20
H04N 1/46
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 印刷出力すべき原カラーイメージデータ
を印刷出力のための印刷用カラー画像データに変換する
イメージ処理手段を備えたホスト装置と、 このホスト装置のイメージ処理手段で処理された印刷用
カラーイメージデータを印刷出力する印刷出力手段とを
備えたカラー画像印刷システムにおいて、 前記ホスト装置は、 前記イメージ処理手段の少なくとも一部の処理を経て得
られた前記原カラーイメージデータよりもビット数の少
ないイメージデータを保存用のファイルに変換するファ
イル生成手段と、 このファイル生成手段で生成されたファイルを記憶する
ファイル記憶手段とを備え、 同一のイメージデータを再度前記印刷出力手段に転送す
る際に前記ファイル記憶手段に記憶された処理済みのイ
メージデータの前記ファイルを直接又はこれに残りのイ
メージ処理を施して前記印刷出力手段に転送し、 前記印刷出力手段は、 前記ホスト装置から転送された前記イメージデータ又は
前記ファイルに基づき前記印刷用カラーイメージデータ
を印刷出力するものである ことを特徴とするカラー画像
印刷システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13648194A JP3404128B2 (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | カラー画像印刷システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13648194A JP3404128B2 (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | カラー画像印刷システム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07320041A JPH07320041A (ja) | 1995-12-08 |
| JP3404128B2 true JP3404128B2 (ja) | 2003-05-06 |
Family
ID=15176155
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13648194A Expired - Fee Related JP3404128B2 (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | カラー画像印刷システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3404128B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6665081B1 (en) | 1996-07-19 | 2003-12-16 | Seiko Epson Corporation | Print system printer driver and printer |
-
1994
- 1994-05-26 JP JP13648194A patent/JP3404128B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07320041A (ja) | 1995-12-08 |
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