JP2002210474A - 非常用保存飲料水の殺菌方法、及び、殺菌剤密封容器 - Google Patents

非常用保存飲料水の殺菌方法、及び、殺菌剤密封容器

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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、大地震等の災害発生時の飲料水の確
保の為に保管しておいた保存水を、使用時に短時間に、
且つ、効果的に殺菌処理し飲料水等として供することを
可能にする安全性に優れる固体殺菌剤、長期間に亘って
当該固体殺菌剤を劣化させることのない殺菌剤密封容
器、及び、当該殺菌剤密封容器を収納してなる非常時用
飲料水保存容器の提供を目的とする。 【構成】非常時、飲料用保存水の殺菌剤として一般式で
表せる高度サラシ粉の使用、又、当該殺菌剤の密封容器
であって、殺菌剤を密封する外容器内に、その底部側に
カプセル容器に封入された当該高度サラシ粉を、又、開
口部側に乾燥剤及び/又は脱酸素剤を仕切り部材を介し
て収納してなることを特徴とする非常時用保存飲料水用
殺菌剤密封容器、及び、当該非常時用保存飲料水用殺菌
剤密封容器を収納してなる非常時用飲料水保存容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、災害発生等の非常
時に、長期間保管していた保存水を飲料水等に供するこ
とを可能にする殺菌処理方法、当該方法を実施する為に
用いる殺菌剤を密封保管してなる容器、及び、当該殺菌
剤密封容器を収納してなる非常時用飲料水保存容器に関
する。
【0002】
【従来の技術】災害発生時に備えた飲料水を確保する方
法として、水道水等の飲料水を貯留し、これを数日置き
に新鮮なものに交換する方法が一般的である。当該方法
は、短期間に発生が想定される災害に対しては安価、簡
便なものとして有用である。しかしながら、その発生が
不確定な災害を対象とする場合には、新鮮な飲料水との
交換をつい忘れがちとなり、保存飲料水が微生物により
汚染され、非常時に飲料水として利用できない虞が多
い。
【0003】上記課題を解決するものとして、殺菌剤や
殺菌機能を有するセラミックス等をいて保存飲料水を微
生物の汚染から守る方法が提案されている。例えば、実
用新案登録3014493号は、飲料水保存用のタンク
や袋の内壁の一面以上に殺菌機能を有する光半導体不織
布を添着し、これを常に保存水に接触せしめ殺菌を行
い、飲料水としての品質を保証する方法を提案する。即
ち、当該方法は長期間に亘り保存水を滅菌保存するもの
である。しかしながら、当該方法は、滅菌効果が何時ま
で持続しているか、換言すれば、何時まで飲料水として
利用可能であるか保証がなく、緊急時等の使用に際して
は不安を残すものである。又、保存水を缶詰にする方法
があるが、錆等の発生の恐れからその使用有効期間は3
年程度としている。更に、ペットボトル詰め保存水のそ
れは最長5年である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記使用時の不安を解
消するものとして、発明者等は、災害時等の使用時点
で、飲料用の容器内の保存水を高度サラシ粉等の固体殺
菌剤で殺菌処理し、飲料水として飲用出来る非常用飲料
水用容器を開発し、既に、出願した(特開2000−2
64376号)。
【0005】本発明は、上記特開2000−26437
6号公報開示の技術を更に発展せしめたものである。即
ち、本発明は、大地震等の災害発生時の飲料水の確保の
為に保管しておいた保存水を、使用時に短時間に、且
つ、効果的に殺菌処理し飲料水として供することを可能
にする安全性に優れる固体殺菌剤、及び、長期間に亘っ
て当該固体殺菌剤を劣化させることのない殺菌剤密封容
器の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、長期保存型
の非常用飲料水の提供を目的として、煮沸滅菌後の水道
水をFDA認可の中・高密度ポリエチレン容器に入れ約
20年間室温で密封保管した水について、飲料水として
の適性評価を公的機関(東京都立衛生研究所)に依頼し
た。その結果、「当該保存水は従属栄養細菌以外の試験
項目(硝酸亜硝酸性窒素、塩素イオン、KMnO消費
量、鉛・亜鉛・カドミニウム・水銀・六価クロム・マン
ガン等の重金属、一般細菌、大腸菌群等)については、
水道法水質基準に適合する」との報告を受けた。本発明
者は、この結果を基に、より高性能の固体殺菌剤を開発
すべく研究を進め、特定の高度サラシ粉は常温分解速度
が極めて遅く安定であること、又、その処理濃度が少な
くとも10PPM以上であれば、前記従属栄養細菌に対
する殺菌極めて短時間に完全に行われること等を見出だ
し、本発明の完成に至ったものである。
【0007】即ち、上記知見に基ずく本発明は、 1)非常時、飲料用保存水に固体殺菌剤を添加、殺菌処
理することで当該保存水を飲料水等として供することを
可能にする保存水の殺菌処理方法において、固体殺菌剤
として下記一般式で表せる高度サラシ粉(以下、本発明
の高度サラシ粉と称する)を用いること、及び、飲料用
保存水に対する本発明の高度サラシ粉の処理濃度が少な
くとも5PPM以上、好ましくは、15PPM乃至30
PPMであることを特徴とする非常用保存水の殺菌処理
方法、
【0008】
【化3】Ca(ClO)・nHO (式中、nは0、1、又は、2を示す)
【0009】2)非常時、飲料用保存水に固体殺菌剤を
添加、殺菌処理することで当該保存水を飲料水等として
供することを可能にする保存水の殺菌処理に用いる殺菌
剤密封容器であって、殺菌剤を密封する外容器内に、そ
の底部側にカプセル容器に封入された本発明の高度サラ
シ粉を、又、開口部側に乾燥剤及び/又は脱酸素剤を仕
切り部材を介して収納してなることを特徴とする非常時
用保存飲料水用殺菌剤密封容器、
【0010】3)上記非常時用保存飲料水用殺菌剤密封
容器を収納してなる非常時用飲料水保存容器に係る。
【0011】
【発明の実施の態様】以下、本発明の非常用保存水の殺
菌処理方法、及び、非常時用保存飲料水用殺菌剤密封容
器について詳述する。飲料水の殺菌処理剤として、日本
では、次亜塩素酸ナトリウムが良く知られている。図1
は、当該次亜塩素酸ナトリウムの25°Cの温度での保
存状態を経時的に調べたものである。図で明らかな様
に、次亜塩素酸ナトリウムは、2ケ月後には有効塩素量
が約1/2にまで低下してしまい極めて分解速度が早
く、非常用保存水の長期保存型の殺菌処理剤としては極
めて不適である。
【0012】これに対し、食品添加物の殺菌料として知
られている高度サラシ粉は、次亜塩素酸ナトリウムに比
べ分解速度が遅い為、非常用保存水の殺菌処理剤とし注
目されている。ところで、高度サラシ粉は、一般式Ca
(ClO)・nHOで表され、n=0の無水物を始
め、n=1、2、3、4の一水塩、二水塩、三水塩、四
水塩等様々な結晶形が存在する。図2は、その代表であ
る二水塩と無水物について、25°Cの温度での保存状
態を調べたものである。図で明らかな様に、保存期間1
年経過後の有効塩素量は、二水塩では約2%〜3%の低
下率を示す。又、高度サラシ粉無水物(水分量1、5重
量%)は約0・7%乃至1、0%しか有効塩素量の低下
が認められず、10年後でも10%以下程度の低下率で
あることが推定される。従って、初期の有効塩素濃度が
70%以上あれば、約10年後も高度サラシ粉として認
められる有効塩素濃度60%を保証するものと考えられ
る。この結果から、本発明の高度サラシ粉、特に、無水
物は、10年程度の長期間を想定する非常用保存水の殺
菌処理剤として極めて合目的であることが理解できよ
う。尚、本発明で言う高度サラシ粉無水物とは、水分含
量5・0重量%未満、通常0・5乃至5・0重量%の水
分を含むものを差す。以下、本発明の有用性を高度サラ
シ粉無水物を例に詳述する。
【0013】図3は、高度サラシ粉無水物の処理濃度と
従属栄養細菌に対する殺菌所要時間の関係を調べたもの
である。保存水に対し高度サラシ粉無水物を5PPM添
加した場合、従属栄養細菌は120分後にすべて死滅す
る。又、10PPMでは30分で一桁の細菌数となり、
15PPM濃度の高度サラシ粉無水物添加量では、従属
栄養細菌は15分後で約1桁の生存数となり、30分後
には完全に死滅に至る。図3の結果は、保存水に対する
高度サラシ粉無水物の処理濃度が少なくとも5PPM以
上、好ましくは、15PPM乃至30PPMであれば、
長期間保存してある水を30分程度で飲料水として供す
ることが出来ることを示す。又、当該処理水は、完全に
無菌なので災害時多発する外傷の傷口の洗浄・消毒にも
使用出来る。
【0014】表1は、図3で殺菌処理した保存水の飲料
水としての味覚官能試験結果である。この結果から、保
存水に対する高度サラシ粉無水物の処理濃度が少なくと
も5PPM以上、好ましくは、15PPM乃至30PP
Mであれば飲料水とし適合する。尚、30PPM以上で
は、やや刺激臭が大きいが飲用水として飲めないことも
ない。
【0015】以上の結果から、本発明に係る保存水の殺
菌処理方法は、固体殺菌剤として本発明の高度サラシ
粉、特に、無水物を用いること、又、保存水に対する本
発明の度サラシ粉無水物の処理濃度を少なくとも5PP
M以上、好ましくは、15PPM乃至30PPMとする
ものである。ここで、保存水に対する本発明の高度サラ
シ粉の処理濃度15PPM乃至30PPMとは、保存水
20リットルに対し、当該高度サラシ粉0・3g乃至0
・6gを添加することで達成し得る。尚、より大容量、
例えば、100リットル等の保存水を対象とした場合に
は上記比率を守りつつ増量すれば良い。本発明の殺菌処
理方法によれば、非常時、30分程度待てば保存水を安
心して飲用することが出来る。尚、本発明の殺菌剤使用
量はWHO(世界保健機構)等国際的にも採用されてい
るLD50、及び、NOEL(最大無作用量)にもとず
く安全係数算出値からみても幼児・小児に極めて安全で
ある。
【0016】
【表1】
【0017】尚、本発明の高度サラシ粉を効果的に作用
させる為、必要に応じ、PH調整剤や電解質等を共存さ
せることが出来る。前記PH調整剤としては、クエン
酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸、又は、酢酸、酢酸ナ
トリウム等の組み合わせを例示し得る。又、電解質とし
ては、Na、Ca2+、K等を例示し得る。又、単
なる計量の為の不活性無害の増量剤として、炭酸カルシ
ウム、アルミナ、塩化ナトリウム(食塩)、砂糖、更に
は、ガラスビーズ等を本発明の高度サラシ粉に混在して
も良い。尚、米国等においては、殺菌料の一種であるト
リクロロイソシアヌル酸との併用も考慮し得る。
【0018】本発明の高度サラシ粉は、前述の様に、次
亜塩素酸ナトリウムに比べ分解速度が遅く安定性に優れ
るが、熱、水分、光等によって分解が加速される性質を
有する。この為、10年程度の長期間を想定する非常時
用保存飲料水用の殺菌処理剤として本発明の高度サラシ
粉を利用しようとする場合、当該高度サラシ粉の分解を
極力押さえる容器の開発が必要となる。
【0019】図4は、本発明の非常時用保存飲料水用殺
菌剤密封容器(以下、本発明の殺菌剤密封容器と称す
る)の一実施態様である。図中、1は殺菌剤密封容器の
外容器である。外容器1は、瓶状、或いは、筒状等の形
状の本体1aと、蓋体1bよりなる。本体1a、及び、
蓋体1bの材質は生体に害の無いプラスチックやガラス
が好ましい。本体1aと蓋体1bとはパッキング材2を
介しネジ機構等により気密・密封状態を形成する。
【0020】3は、外容器の底部側に収納されるカプセ
ル容器であって、本発明の高度サラシ粉4が封入されて
いる。カプセル容器の材質は、本発明の高度サラシ粉と
化学反応を生じない、例えば、ポリエチレン、ポリスチ
レン等のプラスチックスやガラス等を例示し得る。上記
材料として、紫外線遮断特性を付与したもの、例えば、
外線遮断着色ガラスや紫外線遮断剤を練り込んだ前記プ
ラスチックス等はより好ましいものである。カプセル容
器は、本発明の高度サラシ粉の分解生成物である酸素に
よってパンクせず、しかも、内容物を確実に封入するル
ーズな構造とする。
【0021】5は、カプセル容器と、後述する乾燥剤及
び/又は脱酸素剤とが混在しないよう仕切る仕切り部材
である。乾燥剤及び/又は脱酸素剤の構成成分の中には
本発明の高度サラシ粉の分解触媒となるものもあるの
で、当該仕切り部材は有用である。仕切り部材5の形状
は、通気性であれば特に限定されない。又、その材質も
特に限定されず、プラスチックス、ガラス、セラミック
ス等を例示し得る。
【0022】6は外容器の開口部側に収納される乾燥
剤、7は脱酸素剤である。乾燥剤としては、シリカゲ
ル、無水塩化カルシウム、無水硫酸カルシウム、活性ア
ルミナ等を使用し得るが、吸湿状態を色で知ることの出
来るシリカゲルは、特に好ましいものである。乾燥剤の
使用量は、殺菌剤である本発明の高度サラシ粉1重量部
当たり、10乃至500重量部程度で良い。脱酸素剤
は、本発明の高度サラシ粉が分解した場合に生成する酸
素を吸収する為のもので、アルカリ性ピロガロール、ハ
イドロサルフアイト等の各種還元剤を例示し得る。乾燥
剤及び/又は脱酸素剤は、そのまま充填することも可能
であるが、殺菌剤との混在の防止、及び、取扱い易さの
点で、有孔プラスチック袋、布袋等の包袋で包装するこ
とが好ましい。包装体の基材としては、通気性であれば
特に限定されないが、布状、綿状、不織布、ろ紙状、ス
ポンジ状、ネット状等を例示し得る。図中、8はネット
状の包装体である。尚、本発明の殺菌剤密封容器の密封
に際して、予め、窒素ガス等の不活性ガスで置換してお
けば、湿気の侵入を防ぐことが出来、本発明の高度サラ
シ粉の保存上有利となる。
【0023】9は、後述する非常時用飲料用水を保存す
る容器内に予めセットする場合に用いるもので、本発明
の殺菌剤密封容器の出し入れを容易にする為の取り出し
手段である吊り紐である。本発明の殺菌剤密封容器を非
常時用飲料用水を保存する容器の外にセットし使用する
場合等には、当該取り出し手段は不要である。
【0024】以上、本発明の殺菌剤密封容器によれば、
外容器の蓋部等から万一湿気(水分)が侵入してきた場
合でも、乾燥剤の働きによって本発明の高度サラシ粉の
水分による分解を防ぐことが出来る。又、高度サラシ粉
の分解ガスである酸素が、脱酸素剤によって吸収される
為、内圧上昇による密封容器の破損等の危険を回避出来
る。
【0025】尚、本発明の殺菌剤密封容器においても、
本発明の高度サラシ粉の多少の分解は避けられない。従
って、本発明の非常用保存水の殺菌処理方法の実施に際
しては、例えば、当該密封容器の高度サラシ粉無水物
は、その分解量を加味した量、例えば、10年保証の場
合には約10%程度増量する。
【0026】図5は、本発明の非常時用飲料水保存容器
11(以下、本発明の飲料水保存容器と称する)であ
る。図中、13は非常時用飲料用水を保存する保存容器
である。容器の材質は特に限定されないが、飲用に供す
る水を扱う故、FDA認可の中・高密度ポリエチレン製
が好ましい。又、飲料用水としての保存水は、水道水、
井戸水等適宜選択すれば良いが、それらを煮沸・滅菌し
た水の使用が好ましい。14は、上記保存容器13内に
収納された前記本発明の殺菌剤密封容器である。15
は、当該殺菌剤密封容器を保存容器係外に取り出す為の
取り出し手段であり、例えば、ポリフッ化ビニリデン製
の釣糸よりなる吊り紐を例示し得る。当該吊り紐の一方
は、保存容器の蓋部に係合させる。
【0027】
【発明の効果】本発明の殺菌剤密封容器は、固体殺菌剤
である本発明の高度サラシ粉を長期間安全、且つ、安定
に保存することが出来るので、非常時、開封・取り出し
た当該高度サラシ粉を別途準備されている飲料用保存水
に添加溶解することで、短時間に、容易、且つ、安心し
て飲用に供することが出来る。尚、本発明の殺菌剤密封
容器を、前述飲料用保存水容器中に予めセットした本発
明の飲料水保存容器によれば、150°Cの温度以上で
は爆発的に分解する高度サラシ粉を火災等から守ること
も出来、又、即座に飲料水を確保出来る点で極めて有利
である。又、本発明によって得られる飲料水は、完全に
無菌なので災害時多発する外傷の傷口の洗浄・消毒にも
使用出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】は次亜塩素酸ナトリウムの25°Cの温度での
有効塩素量と時間の関係を示すグラフである。
【図2】は本発明の高度サラシ粉の二水塩、及び、無水
物の25°Cの温度での有効塩素量と時間の関係を示す
グラフである。
【図3】は高度サラシ粉無水物の処理濃度と従属栄養細
菌に対する殺菌所要時間の関係を示すグラフである。
【図4】は本発明の非常時用保存飲料水用殺菌剤密封容
器の断面図である。
【図5】は本発明の非常時用飲料水保存容器の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 外容器 3 カプセル容器 4 固体殺菌剤 5 仕切り弁 6 乾燥剤 7 脱酸素剤 8 ネット 9、15 吊り紐 11 非常時用飲料水保存容器 13 保存容器 14 殺菌剤密封容器

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非常時、飲料用保存水に固体殺菌剤を添
    加、殺菌処理することで当該保存水を飲料水等として供
    することを可能にする保存水の殺菌処理方法において、
    固体殺菌剤が、下記一般式で表す高度サラシ粉であるこ
    とを特徴とする非常用保存水の殺菌処理方法。 【化1】Ca(ClO)・nHO (式中、nは0、1、又は、2を示す)
  2. 【請求項2】高度サラシ粉が高度サラシ粉無水物である
    ことを特徴とする請求項1に記載の非常用保存水の殺菌
    処理方法。
  3. 【請求項3】高度サラシ粉無水物が0・5乃至5・0重
    量%の水分を含むことを特徴とする請求項1、又は、請
    求項2に記載の非常用保存水の殺菌処理方法。
  4. 【請求項4】飲料用保存水に対する高度サラシ粉の処理
    濃度が少なくとも5PPM以上であることを特徴とする
    請求項1、請求項2、又は、請求項3に記載の非常用保
    存水の殺菌処理方法。
  5. 【請求項5】飲料用保存水に対する高度サラシ粉の処理
    濃度が15PPM乃至30PPMであることを特徴とす
    る請求項1、請求項2、又は、請求項3に記載の非常用
    保存水の殺菌処理方法。
  6. 【請求項6】非常時、飲料用保存水に固体殺菌剤を添
    加、殺菌処理することで当該保存水を飲料水等として供
    することを可能にする保存水の殺菌処理に用いる殺菌剤
    密封容器であって、殺菌剤を密封する外容器内に、その
    底部側にカプセル容器に封入された下記一般式で表す高
    度サラシ粉を、又、開口部側に乾燥剤及び/又は脱酸素
    剤を仕切り部材を介して収納してなることを特徴とする
    非常時用保存飲料水用殺菌剤密封容器。 【化2】Ca(ClO)・nHO (式中、nは0、1、又は、2を示す)
  7. 【請求項7】高度サラシ粉が高度サラシ粉無水物である
    ことを特徴とする請求項6に記載の非常時用保存飲料水
    用殺菌剤密封容器。
  8. 【請求項8】高度サラシ粉無水物が0・5乃至5・0重
    量%の水分を含むことを特徴とする請求項6、又は、請
    求項7に記載の非常時用保存飲料水用殺菌剤密封容器。
  9. 【請求項9】高度サラシ粉が飲料用保存水に対し5PP
    M以上、好ましくは、15PPM乃至30PPMの処理
    濃度の量であることを特徴とする請求項6、請求項7、
    又は、請求項8に記載の非常時用保存飲料水用殺菌剤密
    封容器。
  10. 【請求項10】乾燥剤及び/又は脱酸素剤が、包装体に
    包まれていることを特徴とする請求項6、請求項7、請
    求項8、又は、請求項9に記載の非常時用保存飲料水用
    殺菌剤密封容器。
  11. 【請求項11】請求項6、請求項7、請求項8、請求項
    9、又は、請求項10に記載の非常時用保存飲料水用殺
    菌剤密封容器を、非常時用飲料用水を保存する容器内に
    収納してなる非常時用飲料水保存容器であって、当該非
    常時用保存飲料水用殺菌剤密封容器が、非常時用飲料水
    保存容器係外へ取り出しの為の取り出し手段を具備する
    ことを特徴とする非常時用飲料水保存容器。
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