JPS61145169A - 固形塩素剤の保存方法 - Google Patents

固形塩素剤の保存方法

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JPS61145169A
JPS61145169A JP59266737A JP26673784A JPS61145169A JP S61145169 A JPS61145169 A JP S61145169A JP 59266737 A JP59266737 A JP 59266737A JP 26673784 A JP26673784 A JP 26673784A JP S61145169 A JPS61145169 A JP S61145169A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、保存中に塩素ガス、塩化窒素ガス等の分解ガ
スを発生し易い固形塩素剤の安全な保存方法に係わる。
〔従来の技術〕
従来より、固形塩素剤としては、トリクロロイソシアヌ
ル酸、ジクロロイソシアヌル酸、ジクロロイソシアヌル
酸のナトリウム塩若しくはカリウム塩の無水物、■水和
物基しくは2水和物又はそれらの混合物等の塩素化イソ
シアヌル酸や、高度晒粉、或いはこれらに更に助剤等を
配合した組成物等が知られている。これらは、粉、状、
粒状、顆粒状、又は錠剤の形態で種々の分野において殺
菌剤、消毒剤、漂白剤等として広く実用されている。
しかし、これらの同形塩素剤は、工場で生産された後使
用現場において実用される迄に陸路、海路等商業経路及
び相当日数、例えば、長くは1〜2年を経る為に、通常
一旦生産された後、紙、プラスチック、金属等の材質か
らなる密閉式包装容器内に保存された状態で運搬、輸送
、保存等が行われ、その間に内封されている固形塩素剤
から発生する分解ガスによって、種々の好ましくない、
特に場合によっては危険な事故が発生している。例えば
、上記包装容器外表面に記されたインキ表示が不鮮明と
なったり、消去されたり、甚だしき場合には容器材質が
侵され又は内圧増大による破損が生ずることもある。ま
た、上記分解ガスは開封、実用詩作業者に不快感を与え
るのみならず、人体に有害でもあり、これら上記問題の
解消が当該技術分野において強く望まれていた。
従って、これらの事故を招来する原因の究明と対策につ
いての研究もかなり行われ、例えば、上記固形塩素剤か
らの分解ガス発生を抑制するには、製品中の水分含有率
を低下させることが有効であるとか、保存中に外気温気
分を完全に遮断することが有効である等の説の他、幾つ
かの提案もあるが、いずれも満足すべきものではない。
例えば、完全無水の製品を製造することは、工業生産上
不可能に近い程困難であり、また、外気と完全遮断でき
る包装材質として金属を用いても、長期間の保存中には
次第に内封された分解ガスの蓄積により器壁の腐食乃至
増圧による容器の変形、破損等が起こる。また、比表面
積を小ならしめるため固形塩素剤を顆粒状又は錠剤の形
態とする提案もあるが長期保存には有効な方法ではない
このような問題の解決策と′して従来から幾つかの提案
が出されている。
例えば米国特許4334160号公報では、酸化カルシ
ウム、燐酸ナトリウム、酸化第一鉄、酸化マグネシウム
、活性炭、活性白土、ゼオライト、硫酸ナトリウム等の
化合物を通気性がある有孔性の袋に入れ、固形塩素剤と
同封する事で安定に保存する方法が提案されているが、
いずれに於いても充分な効果が得られず、固形塩素剤か
らの塩素、塩化窒素、酸化塩素ガスの発生の抑制が充分
でなく、また有効塩素の分解も多い。
また、特開昭58−128382号公報には特定の合成
ゼオライト(主成分アルミノシリケート)を用いて塩素
ガスの発生を抑制する方法が提案されているが、顕著な
効果は必ずしも得られない(比較例1,5.9を参照)
〔発明が解決しようとする問題点〕
固形塩素剤は水分に対して過敏である事から、一般に乾
燥剤を同封する事が考えられるが、乾燥剤の種類によっ
ては外気から水分を呼び込み、逆に固形塩素剤に与える
危険を有する物も少な(ない。
また、塩素系ガスの吸着剤として活性炭や活性白土等は
塩素系ガスの吸着量が小さく、短期間に飽和し、実用に
ならない。
即ち、本願発明者等は安定剤を使用して、固形塩素剤を
長期間にねったで安定に保存することができる方法を検
討した。
〔問題点を解決するための手段〕
本願発明者等は、前述の問題点を解決するためすでに特
願昭55−98274号(特開昭55−98274号)
を出願しているが、その後史に鋭意研究を重ねた。その
結果、非晶質のアルミニウムの含水ケイ酸塩(アロフェ
ン)を原料とし、これを精製、脱水、乾燥して得られる
Altoz  ・m5iot  ・nH2O+Al(O
H)3  (m=1〜2.n=2〜3)なる一般式で表
せるアルミノシリカゲルも合成ゼオライトと同様に塩素
系ガスの吸着効果を有するが充分ではないのに対しく比
較例 3,8.’lOを参照)、前記のAlzOi・m
5io、  ・nHz O+Al(OH)z  (m=
1〜2.n=2〜3)なる一般式で表せるアルミノシリ
カゲルに活性炭を添加、混練後、成型、乾燥して得られ
る活性炭配合のアルミノシリカゲルでは、驚くべき事に
固形塩素剤の安定化作用が極めで高い事を見出した。
即ち、本発明方法は固形塩素剤及びこれを配合する組成
物に、それを包囲する同一雰囲気内に、活性炭とアルミ
ノシリカゲルを混練後、造粒、乾燥して得られる造粒物
を安定化剤として存在させることを特徴とする前記の固
形塩素剤の保存方法である。
本発明方法において、活性炭とアルミノシリカゲルを混
練成形して得られる安定化剤が、それを包囲する同一雰
囲気内で、固形塩素剤と直接に接触しても何ら不都合は
生じないが、開封使用時に異物の混入として好まれない
ことから、該安定化剤を固形塩素剤と直接に接触させず
に、かつ前記の雰囲気ガスとは接触する状態で、存在さ
せることが好ましい。その方法としては、種々の形態が
考えられる。例えば、固形塩素剤を内容する容器   
    ′衝。
の蓋等に安定化剤を入れたり、あるいは微細な多孔を有
するフィルム、例えば主材料としてはポリプロピレン、
ポリエチレン、またはポリエステル等からなり、それら
のフィルムを製袋し、その中に安定化剤を充填し、固形
塩素剤と同封する方法が挙げられる。
アルミノシリカゲルとしては、非晶質のアルミニウムの
含水珪酸塩であるアロフェンを原料とし水中で攪拌しス
ラリー化し、夾雑物を分離精製し、脱水、乾燥して得ら
れるA 1 z Oz  ・m5i02・nHz O+
A I(OH)3  (m= 1〜2.n=2〜3)な
る一般式で表せるものであることが好ましく。このアル
ミノシリカゲル100重量部に対し活性炭5〜300重
量部、好ましくは10〜100重量部を添加し、混練後
、成形乾燥して得られる物が固形塩素剤の安定化剤とし
て好ましい。
成形方法としては押出し造粒機によって成形し、その造
粒物を150℃〜250℃で乾燥する方法が好ましい。
使用する活性炭は粉末状が好ましい。
固形塩素剤としてはトリクロロイソシアヌル酸、ジクロ
ロイソシアヌル酸、ジクロロイソシアヌル酸のナトリウ
ム塩若しくはカリウム塩の無水物、■水和物若しくは2
水和物又はそれらの混合物、或いは高度晒粉等が挙げら
れる。更に本発明方法はこれらの固形塩素剤に助剤等を
配合した組成物等に適用できる。それらの形態は粉末、
顆粒または錠剤のいずれでも良い。
〔発明の効果〕
本発明の方法によれば、固形塩素剤に変質、着色を起こ
すことなく、また、その固形塩素剤の容器表面及び材料
に損傷、破損等をもたらすことなく、長期間にわたって
極めて安全かつ安定に固形塩素剤を密閉状態に保存する
ことができる。しかも、保存後の開封時に有害ガス、不
快臭を発散することなく、作業者を困惑させることが全
くなく、就中、本発明方法の簡易性は当該技術分野に貢
献度を高からしめるものである。
以下、参考例、比較例及び実施例を挙げて説明するが、
本発明の技術的範囲はこれに限定されるものではない。
参考例1 〔固形塩素剤として高度晒粉(顆粒)を使用
〕 フィルムの厚さ120μ、縦150mm、横1201の
中低圧ポリエチレン製の袋に100gの高度晒粉(顆粒
)を充填し、ヒートシールによって密封し、40℃、相
対湿度80%の恒温恒湿槽に30日間保存した。その後
取り出しポリエチレンフィルム内部の塩素ガス濃度を検
知管によって測定した。
塩素ガスの発生量は600ppmであった。
次ぎに開封し固形塩素剤の外観、特に固結や湿りの状況
について観察した。表面は固結し、濡れた状態になって
いた。更にその固形塩素の一部(約15g)を取り出し
、乳鉢で均一に粉砕した後にサンプリングし、これをヨ
ードメトリー法によって有効塩素含有率を測定した。有
効塩素含有量は39.3%で初期の有効塩素含有量と比
較するとかなり減っている。
比較例1 安定化剤として合成ゼオライ)2gを微細孔を有し、厚
さ140μ、縦30mm、横20mm通気性のあるフィ
ルム(槽水化学社製、セルボアNW−04)の袋に充填
したものを用意し、これを参考例1と同様にフィルムの
厚さ120μ、縦150IIIs横120mmの中低圧
ポリエチレン製の袋に100gの固形塩素剤と一緒に充
填し、ヒートシールによって密封し、40℃、相対湿度
80%の恒温恒湿槽に30日間保存した。参考例1と同
様に試験結果を評価した。結果を表−3に示す。
実施例1 アロフェンを原料とし、これを精製、脱水、乾燥して得
られるA It O,−m3 io、  −nHtO+
Al(OH)3  (m−1〜2.n=2〜3)なる一
般式で表せるアルミノシリカゲル75重量部に50〜2
00μの粉末状の活性炭25重量部を添加し、混練後、
押出し造粒機によって0. 5〜3m1)のスフ−リン
から押出し、その造粒物を約200℃で乾燥し、活性炭
混練アルミノシリカゲルを得た。これを比較例1と同様
に安定化剤とし、2gを通気性のあるフィルム(槽水化
学社製、セルボアNW−04)の袋に充填し、これを参
考例1と同様にして試験結果を評価した。結果を表−3
に示す。
参考例2〜8、比較例2〜ll、実施例2〜8表−1に
示す固形塩素剤、表−2に示す安定化剤を用い、上記と
同様の方法で保存試験を行った。
結果を表−3に示す。
尚、固形塩素剤はいずれもプール水の殺菌消毒剤として
市販されている固形塩素剤である。
(以下余白) 表−1固形塩素剤 (以下余白) 表−2安定化剤

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)固形塩素剤及びこれを配合する組成物に、それを
    包囲する同一雰囲気内に、活性炭とアルミノシリカゲル
    を混練後、造粒、乾燥して得られる造粒物を安定化剤と
    して存在させることを特徴とする前記の固形塩素剤の保
    存方法。
  2. (2)固形塩素剤がトリクロロイソシアヌル酸、ジクロ
    ロイソシアヌル酸、ジクロロイソシアヌル酸のナトリウ
    ム塩若しくはカリウム塩の無水物、1水和物若しくは2
    水和物又はそれらの混合物、或いは高度晒粉であること
    を特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の固形塩素
    剤の保存方法。
  3. (3)アルミノシリカゲルが非晶質のアルミニウムの含
    水珪酸塩であるアロフェンを原料とし、精製、脱水、乾
    燥して得られるAl_2O_3・mSiO_2・nH_
    2O+Al(OH)_3(m=1〜2、n=2〜3)な
    る一般式で表せるものであることを特徴とする特許請求
    の範囲第(1)項記載の固形塩素剤の保存方法。
  4. (4)造粒物がアルミノシリカゲル100重量部に対し
    活性炭5〜300重量部を添加し、混練後、成型乾燥し
    て得られるものであることを特徴とする特許請求の範囲
    第(1)項記載の固形塩素剤の保存方法。
  5. (5)固形塩素剤及びこれを配合する組成物に、それを
    包囲する同一雰囲気内に、活性炭とアルミノシリカゲル
    を混練後、造粒、乾燥して得られる造粒物を安定化剤と
    し、該安定化剤を固形塩素剤と直接に接触させずに、か
    つ前記の雰囲気ガスとは接触する状態で、存在させるこ
    とを特徴とする前記の固形塩素剤の保存方法。
  6. (6)固形塩素剤がトリクロロイソシアヌル酸、ジクロ
    ロイソシアヌル酸、ジクロロイソシアヌル酸のナトリウ
    ム塩若しくはカリウム塩の無水物、1水和物若しくは2
    水和物又はそれらの混合物、或いは高度晒粉であること
    を特徴とする特許請求の範囲第(5)項記載の固形塩素
    剤の保存方法。
  7. (7)アルミノシリカゲルが非晶質のアルミニウムの含
    水珪酸塩であるアロフェンを原料とし、精製、脱水、乾
    燥して得られるAl_2O_3・mSiO_2・nH_
    2O+Al(OH)_3(m=1〜2、n=2〜3)な
    る一般式で表せるものであることを特徴とする特許請求
    の範囲第(5)項記載の固形塩素剤の保存方法。
  8. (8)造粒物がアルミノシリカゲル100重量部に対し
    活性炭5〜300重量部を添加し、混練後、成型乾燥し
    て得られるものであることを特徴とする特許請求の範囲
    第(5)項記載の固形塩素剤の保存方法。
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