JP2002209990A - 消臭香 - Google Patents
消臭香Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 あらゆる臭いの消臭に対応でき室内浄化が可
能な消臭香を提供すること。 【解決手段】 炭粉、たぶ粉及び樹脂系結合剤を基本成
分とし、水酸化アルミニウムを吸着剤成分として含む香
組成物で成形(整形)されてなる消臭香。炭粉の一部又
は全部が白炭粉からなり、さらに、前記成分以外に、竹
酢液及び臭気反応型脱臭剤を含有する。
能な消臭香を提供すること。 【解決手段】 炭粉、たぶ粉及び樹脂系結合剤を基本成
分とし、水酸化アルミニウムを吸着剤成分として含む香
組成物で成形(整形)されてなる消臭香。炭粉の一部又
は全部が白炭粉からなり、さらに、前記成分以外に、竹
酢液及び臭気反応型脱臭剤を含有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、香に関し、特に、気密
性の高い部屋での供香や、ホテルや公的施設等、冠婚葬
祭兼用のホール(式場)を利用する場合における供香に
好適な香(線香)に関する。
性の高い部屋での供香や、ホテルや公的施設等、冠婚葬
祭兼用のホール(式場)を利用する場合における供香に
好適な香(線香)に関する。
【0002】ここでは、線香を例にとり説明するが、こ
れに限られるものではない。
れに限られるものではない。
【0003】本明細書で、配合単位は、特に断らない限
り、質量単位である。
り、質量単位である。
【0004】
【背景技術】従来の供香の(仏前に供える)ための線香
(以下、単に「線香」と言う。)は、一般的に、下記の
ようにして製造していた。(特公昭51−6217号公
報等参照)。
(以下、単に「線香」と言う。)は、一般的に、下記の
ようにして製造していた。(特公昭51−6217号公
報等参照)。
【0005】たぶ粉(椨粉)を結合母材(整形剤、マト
リックス)として、香料(機能成分)及び他の副資材
(染料、防カビ剤、保香剤、結合補助剤、等)を添加混
合させた粉状の線香組成物に、水(通常湯)を加えて混
練して団子状にしたものを、押出機にかけて、適当な太
さの線状に押出後、裁断・乾燥して製造する。
リックス)として、香料(機能成分)及び他の副資材
(染料、防カビ剤、保香剤、結合補助剤、等)を添加混
合させた粉状の線香組成物に、水(通常湯)を加えて混
練して団子状にしたものを、押出機にかけて、適当な太
さの線状に押出後、裁断・乾燥して製造する。
【0006】ここで、たぶ粉とは、クスノキ科の常緑高
木であるたぶ(椨)の樹皮(甘皮)または葉を打撃粉砕
して精粉化したものである。このたぶ粉は、水(湯)を
加えて香料及び他の副資材とともに混練した場合、粘土
状となり押出成形を可能とする整形剤としての作用を奏
するとともに、乾燥後も十分な形状保持性を与える凝集
力を有して結合母材(マトリックス)の作用を奏する。
そして、線香として使用するに際して、適度の速度(通
常、3〜5mm/min )で燃焼する。このため、たぶ粉
は、現在でも線香の整形剤及び結合母材の主流である。
木であるたぶ(椨)の樹皮(甘皮)または葉を打撃粉砕
して精粉化したものである。このたぶ粉は、水(湯)を
加えて香料及び他の副資材とともに混練した場合、粘土
状となり押出成形を可能とする整形剤としての作用を奏
するとともに、乾燥後も十分な形状保持性を与える凝集
力を有して結合母材(マトリックス)の作用を奏する。
そして、線香として使用するに際して、適度の速度(通
常、3〜5mm/min )で燃焼する。このため、たぶ粉
は、現在でも線香の整形剤及び結合母材の主流である。
【0007】こうして製造した線香は、樹皮等から得た
たぶ粉及びCMCを結合母材とするため、セルロースを
多量に含み、煙が多く出る。
たぶ粉及びCMCを結合母材とするため、セルロースを
多量に含み、煙が多く出る。
【0008】しかし、昨今の住宅は、室の保温性・防音
性等の見地から、集合住宅ばかりでなく、一般住宅にお
いても、気密性が従来にもまして増大してきている。
性等の見地から、集合住宅ばかりでなく、一般住宅にお
いても、気密性が従来にもまして増大してきている。
【0009】このため、煙の多く出る線香は、敬遠され
る傾向にあり、少煙タイプの線香が上市されつつある。
る傾向にあり、少煙タイプの線香が上市されつつある。
【0010】他方、上記のようなホテルや公的施設にお
いては、冠婚葬祭兼用にホールを使用する場合がある。
すなわち、前日に葬祭儀式を行なった後に、冠婚儀式を
翌日に行なう。
いては、冠婚葬祭兼用にホールを使用する場合がある。
すなわち、前日に葬祭儀式を行なった後に、冠婚儀式を
翌日に行なう。
【0011】このような場合、前日の供香の臭いが翌日
には完全に消えていることが望ましく、さらには、その
他の臭い(人が集合したことによるさまざまな臭い等)
も浄化されて消えていることが望ましい。
には完全に消えていることが望ましく、さらには、その
他の臭い(人が集合したことによるさまざまな臭い等)
も浄化されて消えていることが望ましい。
【0012】このため、上記少煙線香を適用することが
考えられるが、香料成分を多量に含むため、上記要請に
は、応え難いことが分かった。
考えられるが、香料成分を多量に含むため、上記要請に
は、応え難いことが分かった。
【0013】本発明は上記にかんがみて、あらゆる臭い
の消臭が可能で、さらには室内浄化も可能な消臭香を提
供することを目的とする。
の消臭が可能で、さらには室内浄化も可能な消臭香を提
供することを目的とする。
【0014】
【発明の開示】本発明者らは、上記問題点を解決するた
めに、本発明者らが、先に提案した少煙線香(特開平7
−309736号)において、香料成分をなくす又は少
量とし、さらには、他の成分を組み合わせた下記構成の
消臭香とすることにより、上記課題を解決できることを
見出した。
めに、本発明者らが、先に提案した少煙線香(特開平7
−309736号)において、香料成分をなくす又は少
量とし、さらには、他の成分を組み合わせた下記構成の
消臭香とすることにより、上記課題を解決できることを
見出した。
【0015】炭粉、たぶ粉及び樹脂系結合剤を基本成分
として含み、さらに、活性炭と水酸化アルミニウムとを
吸着剤成分として含む香組成物で成形(整形)されてな
る香において、炭粉の一部又は全部が白炭粉からなり、
さらに、前記成分以外に、竹酢液及び精油系臭気反応型
脱臭剤を含有することを特徴とする。
として含み、さらに、活性炭と水酸化アルミニウムとを
吸着剤成分として含む香組成物で成形(整形)されてな
る香において、炭粉の一部又は全部が白炭粉からなり、
さらに、前記成分以外に、竹酢液及び精油系臭気反応型
脱臭剤を含有することを特徴とする。
【0016】炭粉の一部として白炭粉を使用し、竹酢液
及び精油系臭気反応型脱臭剤を組み合わせることによ
り、それらが相乗して消臭性・浄化性が格段に向上す
る。
及び精油系臭気反応型脱臭剤を組み合わせることによ
り、それらが相乗して消臭性・浄化性が格段に向上す
る。
【0017】上記構成において、さらに、炭酸カルシウ
ムを燃焼遅延兼煙希薄化剤として配合することが、少煙
性が、結果的には消臭性がさらに向上して望ましい。
ムを燃焼遅延兼煙希薄化剤として配合することが、少煙
性が、結果的には消臭性がさらに向上して望ましい。
【0018】また、上記構成において、樹脂系結合剤と
しては、多糖類誘導体を使用することが、合成ポリマー
べースのものに比して、燃焼時の臭いが穏やかで望まし
い。
しては、多糖類誘導体を使用することが、合成ポリマー
べースのものに比して、燃焼時の臭いが穏やかで望まし
い。
【0019】そして、香組成物の組成範囲は、通常、下
記の如くとする。
記の如くとする。
【0020】炭粉:30〜50質量%(白炭粉が全体比
率で2質量%以上)、たぶ粉:10〜30質量%、樹脂
系結合剤:1〜10質量%、活性炭:1〜5質量%、水
酸化アルミニウム:10〜30質量%、炭酸カルシウ
ム:5〜15質量%、竹酢液:0.5〜5質量%、臭気
反応型脱臭剤:0.01〜1質量%、他成分:残部、か
らなる。
率で2質量%以上)、たぶ粉:10〜30質量%、樹脂
系結合剤:1〜10質量%、活性炭:1〜5質量%、水
酸化アルミニウム:10〜30質量%、炭酸カルシウ
ム:5〜15質量%、竹酢液:0.5〜5質量%、臭気
反応型脱臭剤:0.01〜1質量%、他成分:残部、か
らなる。
【0021】
【発明を実施するための最良の形態】以下、本発明を実
施するための最良の形態について、詳細に説明をする。
以下の説明において、配合部数を示す「%」は、とくに
断らない限り、「質量%」である。
施するための最良の形態について、詳細に説明をする。
以下の説明において、配合部数を示す「%」は、とくに
断らない限り、「質量%」である。
【0022】本発明の消臭香は、炭粉、たぶ粉及び樹脂
系結合剤を基本成分として含む、さらに、活性炭と水酸
化アルミニウムとを吸着剤成分として含む香組成物で成
形(整形)されてなる構成を前提とするものである。
系結合剤を基本成分として含む、さらに、活性炭と水酸
化アルミニウムとを吸着剤成分として含む香組成物で成
形(整形)されてなる構成を前提とするものである。
【0023】炭粉及びたぶ粉は、燃焼速度の調節に必然
的であり、樹脂系結合剤は整形性の見地から必然的であ
る。
的であり、樹脂系結合剤は整形性の見地から必然的であ
る。
【0024】ここで、炭粉は炭(木炭)の粉砕物をい
い、活性炭の如く、賦活処理していないものをいう。
い、活性炭の如く、賦活処理していないものをいう。
【0025】炭粉の配合量は、通常20〜50%、望ま
しくは25〜45%、最も望ましくは35%前後とす
る。炭粉は香の燃焼速度の基本となり、少な過ぎても多
過ぎても適度な燃焼速度の持続及び燃焼維持が困難とな
る。
しくは25〜45%、最も望ましくは35%前後とす
る。炭粉は香の燃焼速度の基本となり、少な過ぎても多
過ぎても適度な燃焼速度の持続及び燃焼維持が困難とな
る。
【0026】たぶ粉は、上記で説明した通りのもので、
たぶの採取部位(樹皮と葉)により、産地等により性状
がばらつく。また、「シナ粉」と呼ばれるものも含む。
たぶの採取部位(樹皮と葉)により、産地等により性状
がばらつく。また、「シナ粉」と呼ばれるものも含む。
【0027】たぶ粉の配合量は、通常10〜40%、望
ましくは15〜35%、最も望ましくは25%前後とす
る。たぶ粉は結合剤としての作用とともに燃焼を持続さ
せる作用を奏する。炭粉同様、少な過ぎても多過ぎても
適度な燃焼速度の持続及び燃焼維持が困難となる。
ましくは15〜35%、最も望ましくは25%前後とす
る。たぶ粉は結合剤としての作用とともに燃焼を持続さ
せる作用を奏する。炭粉同様、少な過ぎても多過ぎても
適度な燃焼速度の持続及び燃焼維持が困難となる。
【0028】上記炭粉及びたぶ粉は粒径60〜120メ
ッシュ、望ましくは、80〜100メッシュのものを使
用する(Tyler 標準篩い)。粒径が小さすぎると、整形
材料の混練性に問題が発生しゃすく、逆に大き過ぎる
と、整形性に問題が発生し易い。
ッシュ、望ましくは、80〜100メッシュのものを使
用する(Tyler 標準篩い)。粒径が小さすぎると、整形
材料の混練性に問題が発生しゃすく、逆に大き過ぎる
と、整形性に問題が発生し易い。
【0029】樹脂系結合剤は、たぶ粉のみでは後述の無
機化合物を整形結合させることは困難であるため、添加
するものである。
機化合物を整形結合させることは困難であるため、添加
するものである。
【0030】樹脂系結合剤としては、線香業界で線香強
度(結合性)を増大させるために多用されているカルボ
キシメチルセルロース(CMC)を好適に使用できる
が、他の多糖類誘導体(セルロース・アミロース等)で
もよい。多糖類誘導体は、合成ポリマーべースのものに
比して、燃焼時に発生する臭いが穏やかなためである。
度(結合性)を増大させるために多用されているカルボ
キシメチルセルロース(CMC)を好適に使用できる
が、他の多糖類誘導体(セルロース・アミロース等)で
もよい。多糖類誘導体は、合成ポリマーべースのものに
比して、燃焼時に発生する臭いが穏やかなためである。
【0031】樹脂系結合剤の配合量は、所定の結合強度
を達成できれば可及的に少ないほうが望ましい(たぶ粉
に比して臭いが強い。)。すなわち、後述の無機系副資
材の配合量により異なるが、通常2〜10%、望ましく
は4〜8%、最も望ましくは5%前後とする。配合量が
少なすぎては、所定の結合強度を達成し難く、配合量が
多過ぎては、粘度が高くなり過ぎて整形が困難となると
ともに、線香としたときの灰落ち性が低下して、燃焼持
続が困難となる。
を達成できれば可及的に少ないほうが望ましい(たぶ粉
に比して臭いが強い。)。すなわち、後述の無機系副資
材の配合量により異なるが、通常2〜10%、望ましく
は4〜8%、最も望ましくは5%前後とする。配合量が
少なすぎては、所定の結合強度を達成し難く、配合量が
多過ぎては、粘度が高くなり過ぎて整形が困難となると
ともに、線香としたときの灰落ち性が低下して、燃焼持
続が困難となる。
【0032】上記構成において、本発明の香組成物は、
水酸化アルミニウムを、望ましくは活性炭とともに吸着
剤成分として含むことを第一の特徴とする。
水酸化アルミニウムを、望ましくは活性炭とともに吸着
剤成分として含むことを第一の特徴とする。
【0033】活性炭とは、木炭、やしがら、石炭チャー
その他の原料を、十分に炭化させたのち、水蒸気法など
により活性化(賦活化)させたもので、カーボンブラッ
ク等も含む概念である。
その他の原料を、十分に炭化させたのち、水蒸気法など
により活性化(賦活化)させたもので、カーボンブラッ
ク等も含む概念である。
【0034】水酸化アルミニウムとしては、吸着性の良
好な水和ゲル化物(Al2 O3 ・nH2 Oの一般式で示
される。)が望ましく、例えば、中心粒径50μm前後
のものを使用する。
好な水和ゲル化物(Al2 O3 ・nH2 Oの一般式で示
される。)が望ましく、例えば、中心粒径50μm前後
のものを使用する。
【0035】ここで、水酸化アルミニウム(水和酸化ア
ルミニウム)は、不燃性吸着剤であり、活性炭は可燃性
吸着剤であり、それぞれ、少煙化作用とともに、消臭作
用を奏する。
ルミニウム)は、不燃性吸着剤であり、活性炭は可燃性
吸着剤であり、それぞれ、少煙化作用とともに、消臭作
用を奏する。
【0036】本発明では、炭粉がある程度の可燃性吸着
剤としての作用を奏するため、水酸化アルミニウムのみ
でもよいが、活性炭が炭粉に比して臭いを強く吸収でき
るため、活性炭を少量でも含ませるほうが望ましい。
剤としての作用を奏するため、水酸化アルミニウムのみ
でもよいが、活性炭が炭粉に比して臭いを強く吸収でき
るため、活性炭を少量でも含ませるほうが望ましい。
【0037】水酸化アルミニウムの配合量は、線香に要
求される燃焼速度に応じて、15〜35%、望ましくは
20〜30%、最も望ましくは25%前後とする。水酸
化アルミニウムの配合量が少なすぎると、少煙効果を得
難く、逆に多すぎると、燃焼持続が困難となる(立ち消
えのおそれがある。)。
求される燃焼速度に応じて、15〜35%、望ましくは
20〜30%、最も望ましくは25%前後とする。水酸
化アルミニウムの配合量が少なすぎると、少煙効果を得
難く、逆に多すぎると、燃焼持続が困難となる(立ち消
えのおそれがある。)。
【0038】また活性炭の配合量は、通常1〜6%、望
ましくは2〜5%、最も望ましくは3%前後とする。
ましくは2〜5%、最も望ましくは3%前後とする。
【0039】そして、上記構成において、本発明の消臭
香は、炭粉の一部又は全部を白炭粉とするともに、前記
成分以外に、竹酢液及び精油系臭気反応型脱臭剤を含有
させることを特徴とする。
香は、炭粉の一部又は全部を白炭粉とするともに、前記
成分以外に、竹酢液及び精油系臭気反応型脱臭剤を含有
させることを特徴とする。
【0040】ここで白炭粉における、白炭(シロズミ)
とは、黒炭(クロズミ)対する語で、黒炭を軟炭と称す
るのに対し硬炭とも称され、黒炭に比して炭質が硬く緻
密であり火持ちが良好である。白炭は燃焼に際して消臭
作用の増大に寄与するものと推定される。白炭のうち、
ウバメガシを原料とする備長炭を使用することが、特
に、消臭・浄化(殺菌・抗菌等)作用が強くて望まし
い。
とは、黒炭(クロズミ)対する語で、黒炭を軟炭と称す
るのに対し硬炭とも称され、黒炭に比して炭質が硬く緻
密であり火持ちが良好である。白炭は燃焼に際して消臭
作用の増大に寄与するものと推定される。白炭のうち、
ウバメガシを原料とする備長炭を使用することが、特
に、消臭・浄化(殺菌・抗菌等)作用が強くて望まし
い。
【0041】白炭粉の配合量は、炭粉全部を白炭粉とし
てもよいが、燃焼性及び価格の見地から、通常、炭粉全
体の1/2以下、望ましくは、1/3以下で、かつ、組
成物全体比率で2%以上、望ましくは3%以上とする。
白炭粉の配合比率が過少では、浄化作用を得難い。
てもよいが、燃焼性及び価格の見地から、通常、炭粉全
体の1/2以下、望ましくは、1/3以下で、かつ、組
成物全体比率で2%以上、望ましくは3%以上とする。
白炭粉の配合比率が過少では、浄化作用を得難い。
【0042】竹酢液とは、生竹を炭釜で焼いた際に発生
する煙中の液状成分を収集(採取濾過)して得たもので
ある。生竹としては、特に限定されないが、孟宗竹が竹
酢液を得易くて望ましい。
する煙中の液状成分を収集(採取濾過)して得たもので
ある。生竹としては、特に限定されないが、孟宗竹が竹
酢液を得易くて望ましい。
【0043】この竹酢液は、白炭粉と協働して、香を焚
いたとき消臭・浄化作用を奏するものである。
いたとき消臭・浄化作用を奏するものである。
【0044】竹酢液の配合量は、通常0.5〜5%、望
ましくは1〜4%、最も望ましくは2%前後とする。白
炭粉同様、竹酢液の配合比率が過少では、浄化作用を得
難い。
ましくは1〜4%、最も望ましくは2%前後とする。白
炭粉同様、竹酢液の配合比率が過少では、浄化作用を得
難い。
【0045】臭気反応型脱臭剤としては、臭気分解型で
も臭気中和型でもよいが、臭気中和型脱臭剤が好適に使
用できる。この臭気反応型脱臭剤は、他の吸着脱臭では
捕獲できない臭い分子を中和ないし分解させて消臭させ
得るもので、前述の吸着剤(水酸化アルミニウム・活性
炭)、白炭粉及び竹酢液による臭気浄化作用と協働し
て、あらゆるタイプの臭気に対応するためである。
も臭気中和型でもよいが、臭気中和型脱臭剤が好適に使
用できる。この臭気反応型脱臭剤は、他の吸着脱臭では
捕獲できない臭い分子を中和ないし分解させて消臭させ
得るもので、前述の吸着剤(水酸化アルミニウム・活性
炭)、白炭粉及び竹酢液による臭気浄化作用と協働し
て、あらゆるタイプの臭気に対応するためである。
【0046】臭気反応型脱臭剤の配合量は、通常0.0
1〜1%、望ましくは0.02〜0.15%、最も望ま
しくは0.07%前後とする。
1〜1%、望ましくは0.02〜0.15%、最も望ま
しくは0.07%前後とする。
【0047】さらに、本発明においては、炭酸カルシウ
ムを燃焼遅延兼煙希薄化剤として配合することが望まし
い。
ムを燃焼遅延兼煙希薄化剤として配合することが望まし
い。
【0048】炭酸カルシウムは、強熱により二酸化炭素
を発生するため、燃焼速度を遅延させる作用を奏すると
ともに、煙濃度を希薄化させる作用を奏する。
を発生するため、燃焼速度を遅延させる作用を奏すると
ともに、煙濃度を希薄化させる作用を奏する。
【0049】その配合量は、通常2〜15%、望ましく
は4〜10%、最も望ましくは7%前後とする。炭酸カ
ルシウムの配合比率が過少では、煙希薄化効果を奏し難
く、過多では、燃焼速度が遅くなり、立ち消えのおそれ
がある。
は4〜10%、最も望ましくは7%前後とする。炭酸カ
ルシウムの配合比率が過少では、煙希薄化効果を奏し難
く、過多では、燃焼速度が遅くなり、立ち消えのおそれ
がある。
【0050】上記線香組成物には、無香・無臭を目的と
する場合は、香は原則的に無配合とするが、目的に応じ
ては、多少の香りを必要とする場合があり、そのような
場合は、汎用の香料成分を少量(5%未満、望ましくは
3%未満)配合してもよい。さらには、線香とした場
合、先端側の香料成分が高くなるように整形することが
消臭性の見地から望ましい。
する場合は、香は原則的に無配合とするが、目的に応じ
ては、多少の香りを必要とする場合があり、そのような
場合は、汎用の香料成分を少量(5%未満、望ましくは
3%未満)配合してもよい。さらには、線香とした場
合、先端側の香料成分が高くなるように整形することが
消臭性の見地から望ましい。
【0051】そして、香料成分が過多では、残り香を完
全に除去することが困難となる。この香料成分として
は、植物性の沈香(じんこう)、白檀(びゃくだん)、
丁子(ちょうじ)、薫陸(くんろく)、樟脳など、動物
性の麝(じゃ)香、海里(かいり)香、霊猫(れいび)
香、などの内から一種を選択、または、2種以上を適宜
混合して、さらには、合成香料を適宜用いる。
全に除去することが困難となる。この香料成分として
は、植物性の沈香(じんこう)、白檀(びゃくだん)、
丁子(ちょうじ)、薫陸(くんろく)、樟脳など、動物
性の麝(じゃ)香、海里(かいり)香、霊猫(れいび)
香、などの内から一種を選択、または、2種以上を適宜
混合して、さらには、合成香料を適宜用いる。
【0052】本発明の消臭香は、上記各成分に、他の副
資材(染料、防カビ剤、結合補助剤、等)を添加混合し
て粉状の線香組成物とし、従来と同様にして、水(通常
湯)を加えて混練して団子状にしたものを、押出機にか
けて、適当な太さの線状に押出後、裁断・乾燥して製造
する。
資材(染料、防カビ剤、結合補助剤、等)を添加混合し
て粉状の線香組成物とし、従来と同様にして、水(通常
湯)を加えて混練して団子状にしたものを、押出機にか
けて、適当な太さの線状に押出後、裁断・乾燥して製造
する。
【0053】
【実施例】以下、本発明の効果を確認するために行った
実施例について説明をする。
実施例について説明をする。
【0054】(1) 下記配合処方の線香組成物100部に
対して、湯(80℃)約50部を加えて混練を行ったも
のを、孔径2mmの多孔ダイスを用いて線状に押出し成形
後、裁断して乾燥板上で、24時間室温乾燥を行って実
施例の線香を得た。
対して、湯(80℃)約50部を加えて混練を行ったも
のを、孔径2mmの多孔ダイスを用いて線状に押出し成形
後、裁断して乾燥板上で、24時間室温乾燥を行って実
施例の線香を得た。
【0055】線香組成物処方 炭粉(備長炭粉5%を含む。) 35% たぶ粉 23% CMC 5% 活性炭 3% 水酸化アルミニウム(水和ゲル化物) 23% 炭酸カルシウム 7% 竹酢液(孟宗竹系) 2% 臭気中和型脱臭剤 0.07 % その他(防黴剤等) 残り% (2) 上記で得た実施例の消臭線香と市販の同一線径の少
煙タイプ線香(比較例)を、それぞれ同時に着火して、
その直上に広口びん(500cc)を下側に約1cmの隙
間を明けて被せた。そして、びん内の煙による透明度を
所定時間単位(5分)ごとに目視判定した。
煙タイプ線香(比較例)を、それぞれ同時に着火して、
その直上に広口びん(500cc)を下側に約1cmの隙
間を明けて被せた。そして、びん内の煙による透明度を
所定時間単位(5分)ごとに目視判定した。
【0056】その結果は、実施例では、5min 経過後も
背面透視可能であったのに対し、比較例では、1min 経
過後に薄曇りとなった。
背面透視可能であったのに対し、比較例では、1min 経
過後に薄曇りとなった。
【0057】また、びん内の臭いを嗅いだところほとん
ど無臭であった。
ど無臭であった。
【0058】
【産業上の利用の可能性】本発明の消臭香は、通常、線
香の形態で使用するが、ブロック状の香の形態であって
もよい。本発明の消臭香は、仏事ばかりでなく、慶事に
おいても、さらには、本来の室内の消臭・浄化を目的と
して、業務用ないし個人用における使用も期待できる。
香の形態で使用するが、ブロック状の香の形態であって
もよい。本発明の消臭香は、仏事ばかりでなく、慶事に
おいても、さらには、本来の室内の消臭・浄化を目的と
して、業務用ないし個人用における使用も期待できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61L 9/01 A61L 9/01 Y A61K 7/46 461 A61K 7/46 461 465 465A A61L 9/02 A61L 9/02 9/16 9/16 D
Claims (6)
- 【請求項1】 炭粉、たぶ粉及び樹脂系結合剤を基本成
分として含み、さらに、水酸化アルミニウムを吸着剤成
分として含む香組成物で成形(整形)されてなる香にお
いて、 前記炭粉の一部又は全部が白炭粉からなり、さらに、前
記成分以外に、竹酢液及び臭気反応型脱臭剤を含有する
ことを特徴とする消臭香。 - 【請求項2】 前記樹脂系結合剤が多糖類誘導体である
ことを特徴とする請求項1記載の消臭香。 - 【請求項3】 炭粉、たぶ粉及び樹脂系結合剤を基本成
分として含み、さらに、活性炭と水酸化アルミニウムと
を吸着剤成分として、炭酸カルシウムを燃焼遅延兼煙希
薄化剤としてそれぞれ含む香組成物で成形(整形)され
てなる香において、 前記炭粉の一部又は全部が白炭系であり、さらに、前記
成分以外に、竹酢液及び臭気反応型脱臭剤を含有するこ
とを特徴とする消臭香。 - 【請求項4】 前記樹脂系結合剤が多糖類誘導体である
ことを特徴とする請求項3記載の消臭香。 - 【請求項5】 香組成物が、炭粉:30〜50質量%
(白炭粉が組成物全体比率で2質量%以上)、たぶ粉:
10〜30質量%、樹脂系結合剤:1〜10質量%、活
性炭:1〜5質量%、水酸化アルミニウム:10〜30
質量%、炭酸カルシウム:5〜15質量%、竹酢液:
0.5〜5質量%、臭気反応型脱臭剤:0.01〜1
%、他成分:残部、からなる組成であることを特徴とす
る請求項3又は4記載の消臭香。 - 【請求項6】 線香であることを特徴とする請求項5記
載の消臭香。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001011428A JP2002209990A (ja) | 2001-01-19 | 2001-01-19 | 消臭香 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001011428A JP2002209990A (ja) | 2001-01-19 | 2001-01-19 | 消臭香 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002209990A true JP2002209990A (ja) | 2002-07-30 |
Family
ID=18878568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001011428A Pending JP2002209990A (ja) | 2001-01-19 | 2001-01-19 | 消臭香 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002209990A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1302900C (zh) * | 2003-08-25 | 2007-03-07 | 华东理工大学 | 一种竹炭超细粉体的加工方法与含有该竹炭超细粉体的合成纤维 |
-
2001
- 2001-01-19 JP JP2001011428A patent/JP2002209990A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1302900C (zh) * | 2003-08-25 | 2007-03-07 | 华东理工大学 | 一种竹炭超细粉体的加工方法与含有该竹炭超细粉体的合成纤维 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030930 |