JP2002209852A - 眼光学特性測定装置 - Google Patents

眼光学特性測定装置

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JP2002209852A JP2000364834A JP2000364834A JP2002209852A JP 2002209852 A JP2002209852 A JP 2002209852A JP 2000364834 A JP2000364834 A JP 2000364834A JP 2000364834 A JP2000364834 A JP 2000364834A JP 2002209852 A JP2002209852 A JP 2002209852A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被検者に視認結果を問うことなく、測定データ
より客観的に正確な視力値を得る様にする。 【解決手段】被検眼眼底に指標像15を投影する為の指
標投影系2と、前記指標像を光電検出器21上に導く為
の受光光学系3と、前記光電検出器に検出された指標像
の光量強度分布に基づき、被検眼眼底に複数の大きさの
異なる視標像を個々に投影した場合に形成される視標像
の画像を演算する為のシミュレーション画像演算部28
と、該シミュレーション画像演算部で算出された複数の
視標像の画像の所定経線方向でのそれぞれの光量強度分
布から光量強度分布特性値を検出し、これらの複数の光
量強度分布特性値に基づき被検眼の視力値を演算する為
の視力演算部28とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検眼眼底に投影
された指標像の光量強度分布特性に基づき被検眼の視力
値を推定演算可能な眼光学特性測定装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、被検眼眼底に指標像を投影する為
の指標投影系と、前記指標像を光電検出器上に導く為の
受光光学系を有し、前記光電検出器に検出された指標像
の光量強度分布に基づき、被検眼眼底に視標像を投影し
た場合に形成されるであろう眼底上のシミュレーション
画像を演算し、この演算結果により、被検眼眼底上にど
の様な画像が形成されるかを観察可能にした装置を本出
願人が既に出願している。
【0003】この装置に於いては、実際に各種の視標像
を投影しなくても、各種視標像がどの様な状態で被検眼
眼底に投影されるかを演算により算出して観察できると
いう効果を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、この既に出
願をしている装置に於いて、シミュレーションで得られ
た画像自体を観察できるという利点がある反面、被検眼
の視力値に関しては観察結果から検者自身が視力値を推
測しなければならず、正確な視力値を得ることは困難で
あるという問題を有していた。
【0005】本発明は斯かる実情に鑑み、従来の眼光学
特性測定装置の有する問題点を解決することを目的とす
るものであり、被検者に視認結果を問うことなく、測定
データより客観的に正確な視力値を得る様にするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、被検眼眼底に
指標像を投影する為の指標投影系と、前記指標像を光電
検出器上に導く為の受光光学系と、前記光電検出器に検
出された指標像の光量強度分布に基づき、被検眼眼底に
複数の大きさの異なる視標像を個々に投影した場合に形
成される視標像の画像を演算する為のシミュレーション
画像演算部と、該シミュレーション画像演算部で算出さ
れた複数の視標像の画像の所定経線方向でのそれぞれの
光量強度分布から光量強度分布特性値を検出し、これら
の複数の光量強度分布特性値に基づき被検眼の視力値を
演算する為の視力演算部とを具備する眼光学特性測定装
置に係り、又前記各視標像の画像の複数の所定経線方向
でのそれぞれの光量分布から光量強度分布特性値を検出
し、これらの複数の所定経線方向での光量強度分布特性
値に基づき被検眼の視力値を演算する眼光学特性測定装
置に係り、又前記各所定経線方向について得られる光量
強度分布特性値の平均値により被検眼の視力値を演算す
る眼光学特性測定装置に係り、又所定経線方向の複数の
光量強度分布特性値を補間して光量強度分布特性値−視
力曲線を求め、該光量強度分布特性値−視力曲線に基づ
き被検眼の視力値を演算する眼光学特性測定装置に係
り、又視標像の画像の光量強度分布特性値は、コントラ
スト値である眼光学特性測定装置に係り、又視標像の画
像の光量強度分布特性値は、デプレッション値である眼
光学特性測定装置に係り、更に又視標には少なくとも1
つのギャップが形成され、前記所定経線方向は視標像の
画像のギャップを横切る方向である眼光学特性測定装置
に係るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態を説明する。
【0008】図1に於いて、本発明の実施の形態の光学
系について説明する。
【0009】図中、1は被検眼、2は投影光学系、3は
受光光学系を示す。
【0010】前記投影光学系2は光源5、該光源5から
発せられた投影光束を集光する投影レンズ6、該投影レ
ンズ6の光軸上に配設されたハーフミラー7、該ハーフ
ミラー7を透過した投影光束を前記被検眼1に向け第1
の偏光方向の直線偏光成分(S直線偏光)を反射して投
影する偏光ビームスプリッタ8、該偏光ビームスプリッ
タ8の投影光軸に該偏光ビームスプリッタ8側から配設
されたリレーレンズ9、対物レンズ11、1/4波長板
13を有する。更に、前記ハーフミラー7に対向して固
視標15、集光レンズ16を有する固視標系17が配設
されている。前記光源5、固視標15は前記被検眼1の
眼底と共役な位置にあり、後述する様に、前記光源5、
固視標15は眼底に結像する。ここで、前記光源5と投
影レンズ6は一体で、後述の合焦レンズ19と連動して
光軸方向に沿って移動可能となっている。
【0011】前記受光光学系3は、前記偏光ビームスプ
リッタ8、該偏光ビームスプリッタ8の投影光軸に配設
された前記リレーレンズ9、対物レンズ11、1/4波
長板13を前記投影光学系2と共用している。
【0012】前記偏光ビームスプリッタ8を透過する反
射光軸上には反射光軸に沿って移動可能な合焦レンズ1
9、結像レンズ20が配設され、該結像レンズ20は前
記被検眼1の眼底と共役な位置にある光電検出器21上
に反射光束を結像させる。
【0013】該光電検出器21からの受光信号は信号処
理部26を介して記憶部27に記憶される。該記憶部2
7には、視力検査用の視標、例えば、大きさの異なるラ
ンドルト環が複数画像データとして格納されている。前
記信号処理部26から前記記憶部27へのデータの書込
みは制御部28によって制御され、該制御部28はシミ
ュレーション画像演算部と、視力演算部とを有し、前記
記憶部27に記憶されたデータを基に所要の演算をし、
又演算結果を表示部29に表示する。
【0014】尚、視力検査用視標の画像データは、別途
光学系を設け、該光学系により視力検査用視標の像を前
記光電検出器21に結像することで取得する様にしても
よい。
【0015】以下、上記光学系の作用について説明す
る。
【0016】前記被検眼1に前記固視標15を注視させ
た状態で、前記投影光学系2により投影光束を投影す
る。尚、前記固視標15に関しては、可視光が用いら
れ、前記投影光束については赤外光が用いられる。
【0017】前記光源5からの投影光束(赤外光)が前
記投影レンズ6、ハーフミラー7を透過して前記偏光ビ
ームスプリッタ8に至り、該偏光ビームスプリッタ8で
S直線偏光分が反射され、前記リレーレンズ9を経て前
記対物レンズ11により前記1/4波長板13を経て前
記被検眼1の眼底に投影され、点像として第1次指標像
が結像される。
【0018】S直線偏光が前記1/4波長板13を透過
することで、右円偏光となる。前記被検眼1の眼底で投
影光束が反射され、反射光束は眼底で反射されること
で、左円偏光となる。更に、反射光束が前記1/4波長
板13を透過することで、前記S直線偏光とは偏光方向
が90°異なるP直線偏光となる。
【0019】P直線偏光は、前記対物レンズ11、リレ
ーレンズ9により前記偏光ビームスプリッタ8に導かれ
る。該偏光ビームスプリッタ8はS直線偏光を反射し、
P直線偏光を透過するので、前記反射光束は該偏光ビー
ムスプリッタ8を透過し、前記合焦レンズ19、結像レ
ンズ20により前記光電検出器21上に第2次指標像と
して結像される。
【0020】該光電検出器21が受光した第2次指標像
の光量強度分布は前記被検眼1の眼光学特性を反映して
おり、前記光電検出器21の受光状態を検出すること
で、眼光学特性を測定することができる。
【0021】次に、前記被検眼1の眼底に投影された投
影光束は眼底で全て反射されるわけではなく、一部は眼
底表面から表層内部に侵入し、散乱反射される現象、所
謂にじみ反射(以下、散乱反射という)が発生する。こ
の散乱反射が、反射光束と共に前記光電検出器21に受
光されると、第2次指標像の光量強度分布のノイズとな
り、正確な眼球光学系の眼光学特性が測定できない。
【0022】斯かる散乱反射による光束の偏光状態はラ
ンダム状態である。この為、前記1/4波長板13を透
過し、直線偏光となった場合にP直線偏光と合致するも
のは極限られた部分に限定される。従って、前記偏光ビ
ームスプリッタ8により散乱反射成分が殆ど吸収され、
前記光電検出器21が受光するのは実質上散乱反射成分
が除去された投影反射光束となる。而して、前記1/4
波長板13を投影光学系2、受光光学系3の構成要素と
することで、正確な眼球光学系の眼光学特性測定を可能
とする。
【0023】前記制御部28は、前記光電検出器21か
らの受光信号を基に眼光学特性を演算し、求められた眼
光学特性と前記記憶部27に格納された視標から、被検
眼眼底に視標像を投影した場合に形成されるであろう画
像をシミュレーションし、シミュレーションし得られた
画像は前記記憶部27に保存される。前記制御部28は
この保存された画像から更に一経線方向(視標ギャップ
方向32)に沿ったプロフィール33(光量強度分布特
性値)(後述)を演算し、このプロフィール33から正
確な視力値を演算する。演算結果は前記表示部29に表
示される。
【0024】以下、シミュレーション画像の取得、更に
プロフィール33、視力値の演算に付いて、図2を参照
して説明する。
【0025】STEP01:被検者に前記固視標15を
注視させた状態で、前記合焦レンズ19を移動させる。
該合焦レンズ19と連動して、前記光源5及び投影レン
ズ6も一体で移動する。概略のピント合わせを行い、被
検眼の眼屈折力に対応した目標測定位置を設定する。こ
の設定は、事前に測定した他覚式レフラクトメータの測
定結果に基づき設定を行う方法、或は、検者が前記光電
検出器21からの信号に基づきモニタに表示された指標
像を観察し、指標像の概略のピントが合う様にピント合
わせを行う方法等が利用できる。
【0026】STEP02:この状態で、STEP01
で設定された位置を中心として、その前後で前記合焦レ
ンズ19を所定ステップ量で移動させる。該合焦レンズ
19と連動して、前記光源5及び投影レンズ6も一体で
移動する。前記光電検出器21上での合焦状態を変えな
がら各ステップ毎に該光電検出器21で得られる画像信
号を前記記憶部27(例えばフレームメモリ)に記憶す
る。記憶する画像信号は目標位置(目標合焦位置)を含
めた例えば30フレーム分とする。
【0027】STEP03:前記制御部28は前記記憶
部27に記憶された多数の画像データを比較する。被検
眼が乱視を含むとすると、合焦位置は被検眼の前側焦線
位置、後側焦線位置の2つに現れる。前側焦線位置、後
側焦線位置の合焦時の前記合焦レンズ19の位置等の合
焦状態のデータが取得される。
【0028】STEP04:前記制御部28は被検眼の
前側焦線位置、後側焦線位置の2つの画像データを選択
する。ここで、前側焦線位置、後側焦線位置では、指標
像は所定経線方向にのみ合焦し、それぞれ方向の異なる
スリット状の像として形成される為、前側焦線位置、後
側焦線位置である2つの画像データは、スリット状の像
の短辺方向が最も合焦するか否かで判断され、選択され
る。
【0029】STEP05:STEP04で選択された
前側焦線位置、後側焦線位置での2つの画像データに基
づき、各位置での光量強度分布が前記制御部28に於い
て演算され、更に各位置での光量強度分布から2次元的
光量強度分布(PSF:Spread Functio
n)が演算される。
【0030】図3を参照して前記2次元的光量強度分布
を略述する。
【0031】後側焦線位置での光量強度分布を図3
(A)に示し、前側焦線位置での光量強度分布を図3
(B)に示している。
【0032】図3(A)で示す後側焦線位置の光量強度
分布に於いて、X方向断面であるPx は後側焦線位置で
光束が最も集光している方向の光量強度分布を表してい
る。
【0033】同様に、図3(B)で示す前側焦線位置の
光量強度分布に於いて、Y方向断面であるPy は前側焦
線位置で光束が最も集光している方向の光量強度分布を
表している。
【0034】前記2次元的光量強度分布は、光量強度I
(i)に於ける楕円近似により、図4(A)、図4
(B)の様に表される。例えば、図4(B)では2次元
的光量強度分布はPxyとして計算される。
【0035】STEP06:被検眼の情報S,C,Ax
(球面度数、乱視度数、乱視軸)を前記合焦レンズ19
の位置データ、前記前側焦線位置、後側焦線位置でのス
リット像の方向及び前記2次元的光量強度分布Pxyに基
づき演算により取得する。
【0036】前記前側焦線位置、後側焦線位置での合焦
レンズ19の位置の差が乱視度数Cに該当し、後側焦線
位置での合焦レンズ19の位置が球面度数Sに該当す
る。又、スリット像の方向から乱視軸Axが求められ
る。
【0037】STEP07:STEP05で示した様
に、後側焦線位置の光量強度分布及び前側焦線位置の光
量強度分布から前記Pxyが得られるが、得られたPxyは
前記被検眼1の眼球光学系を投影光束が2度通過して得
られるものであるので、前記Pxyと被検眼1の眼球光学
系のスプレッドファンクション(PSF)P′xyとは以
下の関係にある。
【0038】Pxy=(P′xy)2
【0039】従って、P′xy=√(Pxy)となる。従っ
て、前記Pxyを得ることで、被検眼1の眼球光学系のス
プレッドファンクション(PSF)P′xyを求めること
ができる。
【0040】以上の様にして、求められたPxyを図5に
示す様にランドルト環の様な視力検査用視標Oxyと重合
わせ積分(コンボルーション積分)してイメージIxyを
得ることができる。尚、視力検査用視標Oxyは前述した
様に前記記憶部27に予めイメージデータとして格納さ
れている。イメージIxyは前記被検眼1を屈折力−Sデ
ィオプターの球面レンズと、屈折力−ディオプターの円
柱レンズとを組合わせた眼鏡レンズで矯正した場合に得
られる被検眼眼底像を表している。尚、図5中、イメー
ジIxyの周辺のギザギザは図がぼけている状態を示して
いる。
【0041】ここで、FTを逆フーリエ変換、IFTを
逆フーリエ変換すると
【0042】pxy=FT(Pxy) oxy=FT(Oxy) ixy=FT(Ixy) となるので、 ixy=pxy×oxy Ixy=IFT(ixy) より、イメージIxyを得ることもできる。
【0043】STEP08:前記工程で得られたイメー
ジ31は、例えば図6となる。該イメージ31のギャッ
プ(ランドルト環の欠切部)を横切る方向(視標ギャッ
プ方向32)のプロフィール33を算出する。算出した
プロフィール33をグラフ化して表示すると図7とな
る。該プロフィール33の算出は各視力値に対応する視
力検査用視標に付いてそれぞれ算出される。
【0044】STEP09:前記プロフィール33それ
ぞれに基づき前記制御部28に於いてデプレッション値
(Depression値)及びコントラスト値(Co
ntrast値)が算出される。
【0045】前記プロフィール33の極大値をImax 、
極小値をImin とすると、
【0046】 Depression値(%)=(Imax −Imin )×100/Imax …(1) である。尚、Lord Rayleighの判定基準で
は26(%)以上の値であると分解可能、即ち被検者が
実際にランドルト環を注視した場合に、被検眼がランド
ルト環のギャップを判別できるとされている。この時、
Imin /Imax =0.74となる。
【0047】次に、Contrast値を求める。
【0048】 Contrast値(%)=(Imax −Imin )×100/(Imax +Imin ) =(1−Imin /Imax )×100/(1+Imin / Imax )…(2)
【0049】上記Imin /Imax =0.74を代入する
と、Contrast値=14.9(%)となるので、
Contrast値での分解可能な判定基準は約15
(%)ということとなる。尚、前述の各判定基準は、実
験によって求めた他の値でも良いし、例えば自覚視力と
整合する様に他の判定基準を別途定めても良い。
【0050】又、Imax は図示で明らかな様に2つの値
が得られるが、いずれか一方のImax を用いてもよく、
平均値を用いてもよい。
【0051】算出されたシミュレーション画像、プロフ
ィール33等は図8の様に対比させて示される。
【0052】図8はA段に各視力値V.A.に対応する
視力検査用視標のシミュレーション画像のイメージIxy
を表し、B段には各視力値V.A.に対応するイメージ
Ixyのプロフィール33を表し、C段には後述するDe
pression値−視力曲線、Contrast値−
視力曲線を示している。尚、図中、明確には示されてい
ないが、A段のイメージIxyは視力値が大きくなると共
に輪郭がぼけている。
【0053】図8に示す様に、各視力値V.A.に対応
する視力検査用視標についてのシミュレーション画像の
イメージIxy(図8のA段参照)と、各視力値V.A.
に対応するイメージIxyのプロフィール33(図8のB
段参照)とを求め、更に前記プロフィール33の極大値
と極小値を求める。この極大値と極小値に基づき上記式
(1)、式(2)からそれぞれの視力値のDepressi
on値、Contrast値を演算し、更に演算結果を
回帰曲線(例えば3次多項式)で補間することにより、
シミュレートに用いた視力検査用視標以外の視力値のD
epression値、Contrast値が推定でき
る。尚、図8に於いて、前記記憶部27に格納されたオ
リジナルの視力検査用視標像をイメージIxyと並置して
表示すれば、その各像を比較でき可視的効果は更に上が
る。
【0054】上記した様に、前記制御部28による演算
で補間された曲線が求められる。補間して得られた曲線
を示すと、図8のC段であり、左側がDepressi
on値に関する線図(Depression値−視力曲
線)、右側がContrast値に関する線図(Con
trast値−視力曲線)である。
【0055】尚、縦軸にはDepression値、C
ontrast値を示し、横軸には視力値の対数を示し
ている。
【0056】上記した様に、視力検査用視標を識別でき
るのはDepression値で26(%)、Cont
rast値で15(%)であるので、Depressi
on値−視力曲線の26(%)、Contrast値−
視力曲線の15(%)の視力値を見れば、被検眼の視力
値が測定データから得られる。
【0057】図8(C)の線図によれば、Depres
sion値−視力曲線の26(%)はlogV.A.=
0.272であるので、視力値V.A.は1.87と求
められる。
【0058】又、Contrast値−視力曲線の15
(%)はlogV.A.=0.262であるので、視力
値V.A.は1.83と求められる。
【0059】即ち、前記制御部28はDepressi
on値−視力曲線の26(%)、Contrast値−
視力曲線の15(%)によって被検眼の視力値を算出す
ることができる。
【0060】上記した様に、得られたDepressi
on値−視力曲線、又はContrast値−視力曲線
により、被検眼の視力値を定量的に、客観的に測定する
ことができる。更に、矯正した状態での到達視力値が推
定できると共に、検者はDepression値−視力
曲線、Contrast値−視力曲線の形状、特徴から
被検眼の光学的特性がより明示的に把握できる。
【0061】上記視力検査用視標に於いてランドルト環
を用いたが、その他、前記Depression値が明
確に現れる様に工夫されたオリジナルの視力検査用視標
を用いることも可能であり、又logMARチャート等
様々なタイプの視力検査用視標を用いることが可能であ
り、Contrast値も白黒の2値のみに限らず、グ
レーチャートを用いることによって視力値の推定が明確
になる。
【0062】上記実施の形態では、固視標15として1
つのギャップを有する視力検査用のランドルト環を使用
したが、更に測定精度を向上させる為、複数のギャップ
を有する視標を使用してもよい。
【0063】図9は角度が0°方向のギャップGh 、9
0°方向のギャップGv 、45°方向のギャップGru、
135°方向のギャップGrdを有する円環状の視標34
を示している。
【0064】該視標34を視力値に応じた大きさのもの
(対称形状で大きさの異なるもの)を所要数用意し、各
視力値に対する前記視標34と眼光学特性とのコンボリ
ューション積分によってシミュレーション画像を演算し
(図8のA段に相当するもの)、更に得られたシミュレ
ーション画像について前記各ギャップGh 、Gv 、Gr
u、Grdに関し、該各ギャップの方向と直交する経線方
向、即ち視標ギャップ方向35H ,35V ,35RU,3
5RD(図10参照)のプロフィールを求める。
【0065】各視標ギャップ方向35H ,35V ,35
RU,35RDのプロフィールに関し、極大値Imax 、極小
値Imin を求め、これら極大値Imax 、極小値Imin か
ら前述したDepression値、又Contras
t値を求める。
【0066】視力値に対応した前記各視標34のシミュ
レーション画像について得られたDepression
値、Contrast値、及び演算し得られたDepr
ession値間を回帰曲線で補間し、又演算し得られ
たContrast値間を回帰曲線で補間することによ
り、前記各視標ギャップ方向35H ,35V ,35RU,
35RDのプロフィール毎のDepression値−視
力曲線、又はContrast値−視力曲線が得られ
る。
【0067】各視標ギャップ方向35H ,35V ,35
RU,35RD毎のContrast値−視力曲線36H ,
36V ,36RU,36RDを示したものが、図11であ
る。
【0068】前述した様に、Contrast値に関し
ては、分解可能な判定基準は15(%)であるので、図
11の各Contrast値−視力曲線36H ,36V
,36RU,36RDの15(%)でのlogV.A.を
求めると、logH =0.258、logV =0.26
0、logRU=0.196、logRD=0.125、更
に平均値でlogAvg =0.210であり、その時の視
力値V.A.はH:1.81、V:1.82、RU:
1.57、RD:1.33、平均視力値は1.62であ
る。
【0069】而して、図9に示す様に複数のギャップを
有する視標34を用い、更に経線方向の異なる複数のプ
ロフィールに基づき平均視力値を求めることで、より精
度の高い視力値の推測が可能となる。
【0070】尚、上記ランドルト環、或は一方向のギャ
ップを有する視標を用い、格納した視標のイメージを適
宜回転させ、回転させたそれぞれの視標イメージと眼光
学特性とから、シミュレーション画像を演算し、そのシ
ミュレーション画像について複数の経線方向についてプ
ロフィールを求めても同様な効果が得られることは言う
迄もない。又、経線方向の角度は上記した角度に限ら
ず、0°〜180°の任意の角度でよい。
【0071】次に、図12により他の実施の形態につい
て説明する。
【0072】該他の実施の形態では、図8に於けるA段
の各視力値V.A.に対応する視力検査用視標のイメー
ジIxyを他の方法により求めている。求められたイメー
ジIxyから各視力値V.A.に対応するイメージIxyの
プロフィール33を求め、更に図8に於けるC段のDe
pression値−視力曲線、Contrast値−
視力曲線を求める方法については前述した実施の形態と
同様である。
【0073】他の実施の形態の光学系を図12に示す。
該他の実施の形態に於ける光学系では図1で示した前記
実施の形態の光学系に矯正光学系12を追加し、1/4
λ波長板13を光軸に対して挿脱可能としたものであ
り、その他の構成については同等であるので、説明は省
略する。
【0074】前記矯正光学系12は球面レンズで構成さ
れ、前記対物レンズ11と前記被検眼1との間に配設さ
れ、前記した様に1/4λ波長板13は光軸に対して挿
脱が可能となっている。
【0075】以下、該他の実施の形態の作用について説
明する。
【0076】前記合焦レンズ19を基準位置とし、前記
被検眼1に前記固視標15を注視させ、前記矯正光学系
12により前記被検眼1の視力を矯正する。
【0077】眼屈折力の矯正後、前記被検眼1に前記固
視標15を注視させた状態で、前記投影光学系2により
投影光束が被検眼眼底に投影される。尚、前記固視標1
5に関しては、可視光が用いられ、前記投影光束につい
ては赤外光が用いられる。
【0078】先ず、前記1/4波長板13が光路に挿入
されている状態を説明する。
【0079】前記光源5からの投影光束(赤外光)が前
記投影レンズ6、ハーフミラー7を透過して前記偏光ビ
ームスプリッタ8に至り、該偏光ビームスプリッタ8で
S直線偏光分が反射され、前記リレーレンズ9を経て前
記対物レンズ11、矯正光学系12により前記1/4波
長板13を経て前記被検眼1の眼底に投影され、該眼底
上に第1次指標像が結像される。
【0080】S直線偏光が前記1/4波長板13を透過
することで、右円偏光となる。前記被検眼1の眼底で投
影光束が全反射され、全反射光束は眼底で反射されるこ
とで左円偏光となる。更に、全反射光束が前記1/4波
長板13を透過することで、前記S直線偏光とは偏光方
向が90°異なるP直線偏光となる。
【0081】P直線偏光は前記矯正光学系12、対物レ
ンズ11、リレーレンズ9により前記偏光ビームスプリ
ッタ8に導かれる。該偏光ビームスプリッタ8はS直線
偏光を反射し、P直線偏光を透過するので、前記全反射
光束は該偏光ビームスプリッタ8を透過し、前記合焦レ
ンズ19、結像レンズ20により前記光電検出器21上
に第2次指標像として結像される。
【0082】前記被検眼1の眼底では前述した様に全反
射と散乱反射が生じる。この散乱反射光束が、全反射光
束と共に前記光電検出器21に受光されると、第2次指
標像の光量強度分布のノイズとなり、正確な眼球光学系
の眼光学特性が測定できない。
【0083】前記した様に散乱反射による光束の偏光状
態はランダム状態である。この為、前記1/4波長板1
3を透過し、直線偏光となった場合にP直線偏光と合致
するものは限られた部分に限定され、前記偏光ビームス
プリッタ8により散乱反射光束でP直線偏光と合致する
もの以外は反射される。従って、被検眼1の眼底で全反
射されたP直線偏光分に対して散乱反射光束によるP直
線偏光分の比率は無視できる程度に小さくなる。
【0084】従って、前記光電検出器21が受光するの
は実質上散乱反射光束分が除去された全反射光束とな
る。而して、前記1/4波長板13を投影光学系2、受
光光学系3の構成要素とすることで、正確な眼球光学系
の眼光学特性の測定を可能とする。
【0085】前記光電検出器21が受光した第2次指標
像の光量強度分布は前記被検眼1そのものの眼光学特性
を反映しており、前記光電検出器21の受光状態を検出
することで、眼光学特性を測定することができる。
【0086】次に、前記1/4波長板13が光路から退
避している状態を説明する。
【0087】前記1/4波長板13が除去されているの
で、眼底からの全反射光束の偏光状態はS直線偏光のま
まであり、前記偏光ビームスプリッタ8により全て反射
される。従って、前記偏光ビームスプリッタ8を透過す
るのは、眼底で散乱反射された散乱反射光束のP直線偏
光成分だけである。前記光電検出器21上には散乱反射
光束による第2次指標像が結像される。該光電検出器2
1が受光した第2次指標像の光量強度分布は前記被検眼
眼底と被検眼1の眼底光学特性、眼光学特性を反映して
いる。
【0088】前記1/4波長板13を挿入した状態での
前記光電検出器21の受光状態と、前記1/4波長板1
3を退避させた状態の前記光電検出器21の受光状態と
に基づき以下の手順により、眼底光学特性を測定するこ
とができる。
【0089】又、前記1/4波長板13の挿脱により、
前記光電検出器21に投影される反射光束は、眼底で全
反射された全反射光束か、眼底で散乱反射した散乱反射
光束かのいずれかを選択でき、前記1/4波長板13は
光束切替え手段として機能する。
【0090】先ず図13(A)に示す様に、前記1/4
波長板13を光路中に挿入した場合、即ち散乱反射光束
を除去した場合に於いて、前記被検眼1の眼球光学系の
光学特性をP、眼底で全反射された全反射光束を受光し
た場合の前記光電検出器21上での2次元光量強度分布
をIr とすると、該光電検出器21で受光する全反射光
束は前記被検眼1を2度通過していることから、前記P
とIr との間には
【0091】P※P=Ir ここで、※は、コンボルーション積分を意味する。又、
P、Ir をフーリエ変換すると、 FT(P)=p、FT(Ir )=ir となるので、 p2 =ir (3) と表される。
【0092】次に図13(B)に示す様に、前記1/4
波長板13を退避させた場合、即ち反射光束が散乱反射
のみである場合に於いて、前記被検眼1の眼球光学系の
光学特性をP、眼底での散乱反射により生じる眼底の光
学特性をR、眼底で散乱反射された散乱反射光束を受光
した場合の前記光電検出器21上での2次元光量強度分
布をId とすると、前記光電検出器21で受光する散乱
反射光束は前記被検眼1を2度通過し、更に眼底の光学
特性の影響を受けていることから、前記PとId との間
には
【0093】P※R※P=Id ここで、P、R、Id をフーリエ変換すると、 FT(P)=p、FT(R)=r、FT(Id )=id とすると、 p×r×p=p2 ×r=id (4) と表される。(3)式、(4)式から r=id /ir となり、更に逆フーリエ変換すると R=IFT(id /ir ) (5) となる。
【0094】 即ち、FT(Ir )=ir 、FT(Id )=id (6) であるから、前記光電検出器21上に於ける、眼底での
全反射光束による光量強度分布Ir 、眼底での散乱反射
光束よる光量強度分布Id をそれぞれ測定し、前記
(3)式に基づいて眼底での散乱反射により生じる像の
劣化を定量的に示す眼底の光学特性を算出することがで
きる。
【0095】上記した手順で眼底の光学特性を測定する
ことができ、眼底の光学特性を考慮して眼底でのシミュ
レーション画像を演算することができる。
【0096】前記矯正光学系12、或は前記合焦レンズ
19の調整により、任意の状態で被検眼眼底に視標像を
投影した場合の眼底上での視標像を以下の手順により、
シミュレーションする。
【0097】この場合、前記光電検出器21上に結像さ
れる視標像の光量強度を測定する場合は、前記1/4波
長板13を退避させ散乱反射光束を受光する状態で行
う。尚、上記手順で求めた眼底の光学特性については変
化はない。
【0098】その時の眼球光学系の光学的光伝達関数を
Pa 、眼底での散乱反射により生じる眼底の光学的光伝
達関数をR、散乱反射光束で受光した場合の光電検出器
上での光量強度分布をIa とすると、
【0099】 Pa ※R※Pa =Ia (7) となる。ここで、前述と同様に、フーリエ変換をする。 FT(Pa )=pa 、FT(R)=r、FT(Ia )=
ia となり、更に、 pa2×r=ia となり、 pa =√(ia /r) (8) となる。従って、逆フーリエ変換をすると、 Pa =IFT(√(ia /r)) (9) となる。
【0100】前記光電検出器21上での光量強度分布I
a を測定し、前述の演算により算出したRに基づき、そ
の任意の状態での光伝達関数を算出することができ、こ
の算出されたPa と、実際に使用する視標の光量強度分
布関数Oとをコンボルーション積分することにより、被
検眼の眼底に投影された場合のイメージIのシミュレー
ション画像を下記式により演算することができる。
【0101】 I=Pa ※O (10)
【0102】従って、シミュレーション画像を表示装置
に表示することで、任意の眼屈折力矯正状態、任意の合
焦状態での被検者が実際に認識している像をリアルタイ
ムで観察することができる。
【0103】被検眼の眼光学特性の測定について図14
を参照して説明する。
【0104】STEP01:前記被検眼1に前記固視標
15を注視させた状態で、前記矯正光学系12により、
被検眼の球面度数、乱視度数、乱視軸に対応して被検眼
の視力を矯正する。この矯正は、事前に測定した他覚式
レフラクトメータの測定結果に基づき矯正を行う方法、
或は、検者が前記光電検出器21からの信号に基づきモ
ニタに表示された指標像を観察し指標像が点像として観
察される様に矯正を行う方法等が利用できる。
【0105】STEP02:前記1/4波長板13を挿
入して、眼底での全反射光束を選択する。
【0106】STEP03:前記光電検出器21には全
反射光束により第2次指標像が結像され、該第2次指標
像に基づく受光信号から第1の光量強度分布Ir が測定
される。該第1の光量強度分布Ir を前記記憶部27に
記憶させる。
【0107】STEP04:前記1/4波長板13を外
して、受光光束を散乱反射光束とする。
【0108】STEP05:前記光電検出器21上に形
成される第2次指標像は散乱反射光束のみにより形成さ
れる。該第2次指標像に基づく受光信号から第2の光量
強度分布Id が測定され、前記記憶部27に記憶され
る。
【0109】STEP06:前記制御部28に於いて、
STEP03、STEP05の測定結果より被検眼1の
眼底光学特性Rを算出する。該眼底光学特性Rが前記記
憶部27に記憶される。
【0110】STEP07:前記1/4波長板13を退
避させ、散乱反射光束が選択される。
【0111】STEP08:前記光電検出器21に形成
された指標像に基づく受光信号から光量強度分布Ia が
測定される。該光量強度分布Ia が前記記憶部27に記
憶される。
【0112】STEP09:眼底光学特性Rは既に求め
られているので、上記(7)式、(9)式より任意の合
焦状態での眼光学特性Pa が求められ、更に(10)式
によりシミュレーション画像を演算する。
【0113】STEP10:STEP09で得られたシ
ミュレーション画像に基づき視力検査用視標ギャップ方
向のプロフィール33を演算する。
【0114】STEP11:Depression値、
Contrast値、Depression値−視力曲
線、Contrast値−視力曲線を演算する。
【0115】尚、プロフィール33、Depressi
on値、Contrast値、Depression値
−視力曲線、Contrast値−視力曲線を求めるこ
とについて、及びDepression値−視力曲線、
Contrast値−視力曲線から視力値を推定するこ
とについては上記実施の形態と同様であるので、説明は
省略する。
【0116】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、被検眼
眼底に指標像を投影する為の指標投影系と、前記指標像
を光電検出器上に導く為の受光光学系と、前記光電検出
器に検出された指標像の光量強度分布に基づき、被検眼
眼底に複数の大きさの異なる視標像を個々に投影した場
合に形成される視標像の画像を演算する為のシミュレー
ション画像演算部と、該シミュレーション画像演算部で
算出された複数の視標像の画像の所定経線方向でのそれ
ぞれの光量強度分布から光量強度分布特性値を検出し、
これらの複数の光量強度分布特性値に基づき被検眼の視
力値を演算する為の視力演算部を具備する構成であるの
で、各種の大きさの視力検査用視標を見せて被検者の応
答により視力値を測定するといういわゆる自覚式検眼方
法を使用せずに、所定の指標像を眼底に投影しその指標
像の光量強度分布を測定することだけで、演算処理によ
り、被検眼の視力値を正確に推測できるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す光学系の概略構成図
である。
【図2】本発明の実施の形態の作用を示すフローチャー
トである。
【図3】本発明の実施の形態での測定で得られる光量強
度分布の線図であり、(A)は後側焦線位置での光量強
度分布を示す線図、(B)は前側焦線位置での光量強度
分布を示す線図である。
【図4】(A)は後側焦線位置での光量強度分布、
(B)は前側焦線位置での光量強度分布から得られる2
次元光量強度分布の線図である。
【図5】視力検査用視標と演算されたイメージの説明図
である。
【図6】ランドルト環視標と視標ギャップ方向を示す説
明図である。
【図7】視標ギャップ方向の光量強度分布のプロフィー
ルを示す説明図である。
【図8】シミュレーション画像、プロフィール、Dep
ression値−視力曲線、Contrast値−視
力曲線を同一画面に表示した場合の表示例を示す図であ
る。
【図9】複数のギャップを有する視標の一例を示す図で
ある。
【図10】該視標と視標ギャップ方向を示す説明図であ
る。
【図11】複数のギャップを有する視標で得られるCo
ntrast値−視力曲線を示す図である。
【図12】本発明の他の実施の形態を示す光学系の概略
構成図である。
【図13】(A)は被検眼眼底での全反射状態を示す説
明図、(B)は被検眼眼底での散乱反射状態を示す説明
図である。
【図14】本発明の他の実施の形態に於ける測定につい
てのフローチャートである。
【符号の説明】
1 被検眼 2 投影光学系 3 受光光学系 5 光源 8 偏光ビームスプリッタ 9 リレーレンズ 11 対物レンズ 12 矯正光学系 13 1/4波長板 17 固視標系 19 合焦レンズ 21 光電検出器 27 記憶部 28 制御部 29 表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 楽 東京都板橋区蓮沼町75番1号 株式会社ト プコン内 Fターム(参考) 5B057 AA07 BA02 CA08 CA12 CB08 CB12 CC02 CH01 DA01 DA20 DB02 DB09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検眼眼底に指標像を投影する為の指標
    投影系と、前記指標像を光電検出器上に導く為の受光光
    学系と、前記光電検出器に検出された指標像の光量強度
    分布に基づき、被検眼眼底に複数の大きさの異なる視標
    像を個々に投影した場合に形成される視標像の画像を演
    算する為のシミュレーション画像演算部と、該シミュレ
    ーション画像演算部で算出された複数の視標像の画像の
    所定経線方向でのそれぞれの光量強度分布から光量強度
    分布特性値を検出し、これらの複数の光量強度分布特性
    値に基づき被検眼の視力値を演算する為の視力演算部と
    を具備することを特徴とする眼光学特性測定装置。
  2. 【請求項2】 前記各視標像の画像の複数の所定経線方
    向でのそれぞれの光量分布から光量強度分布特性値を検
    出し、これらの複数の所定経線方向での光量強度分布特
    性値に基づき被検眼の視力値を演算する請求項1の眼光
    学特性測定装置。
  3. 【請求項3】 前記各所定経線方向について得られる光
    量強度分布特性値の平均値により被検眼の視力値を演算
    する請求項2の眼光学特性測定装置。
  4. 【請求項4】 所定経線方向の複数の光量強度分布特性
    値を補間して光量強度分布特性値−視力曲線を求め、該
    光量強度分布特性値−視力曲線に基づき被検眼の視力値
    を演算する請求項1又は請求項2の眼光学特性測定装
    置。
  5. 【請求項5】 視標像の画像の光量強度分布特性値は、
    コントラスト値である請求項1乃至請求項4の眼光学特
    性測定装置。
  6. 【請求項6】 視標像の画像の光量強度分布特性値は、
    デプレッション値である請求項1乃至請求項4の眼光学
    特性測定装置。
  7. 【請求項7】 視標には少なくとも1つのギャップが形
    成され、前記所定経線方向は視標像の画像のギャップを
    横切る方向である請求項1乃至請求項4の眼光学特性測
    定装置。
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