JP2002209760A - 加熱調理器 - Google Patents
加熱調理器Info
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Abstract
器庫内を所定温度を越えないように制御することによ
り、失敗なく簡単においしい燻製を作ることが出来る加
熱調理器を提供することを目的とする。 【解決手段】 調理器庫内に収容した調理物を加熱する
ための加熱手段4、5と、燻煙するための燻煙材を収容
する容器12と、調理器庫内の温度を検出する温度検出
手段11と、それらを制御する制御手段13を設け、燻
製をつくる調理コースにおいて、庫内温度を所定温度以
下に保つことで加熱しすぎて失敗することなく良好な出
来映えの燻製をつくることが出来る。
Description
庭用として用いられる加熱調理器に関するものである。
イマーで調理時間を設定し一定の火力で焼き上げるもの
が多く、また最近では調理物の種類に応じ複数の調理コ
ースを有しているものがあり、調理物の種類や量に応じ
調理時間や加熱出力を自動的に調節することができるよ
うになっているものもある。
は行えても、調理物を燻すことが出来ず、魚や肉の燻製
を作ることはできなかった。例えば、従来の魚焼き器で
は、受け皿に水をはって使用するタイプのものも多く、
この場合は調理物が蒸し焼きになるため燻製はできな
い。受け皿に水を張らなくても良い魚焼き器では、燻煙
材を調理網等に載置し加熱をすることができるが、ヒー
ターの出力を制御できず庫内温度が上がりすぎる為に、
燻製を作ることができなかった。
大きな容器あるいは既製のスモーカーに燻煙材をいれて
燻すか、簡単に作るにはフライパン等の加熱容器に燻煙
材を入れてその上で燻すという方法しかなく、いずれの
場合においても調理器庫内の温度調節機能がなく、燻す
際には加熱しすぎて失敗したり、逆に加熱が足りないた
めに燻煙材からの燻煙のフレーバーが充分つかなかった
り、誰もが簡単においしい燻製を作ることが出来ないと
いう問題があった。
を作るには、生の肉や魚を塩水で処理した後、じっくり
と乾燥、燻す。「燻す」調理法は「焼く」加熱と異な
り、食材の熱変成を進行させないで行わなければなら
ず、一般的には温度コントロールが難しい。代表的な燻
製方法における燻すときの温度、時間について表1に示
す。
度により、燻す条件が異なり、しかも200℃程度の温
度を必要とする焼く調理とは異なり、低温で比較的長時
間加熱する必要があり、家庭でつくるには手間がかかる
わりには温度を上げすぎて失敗することが多く、簡単に
燻製を作ることができなかった。
するもので、燻し調理中の調理器庫内の温度をコントロ
ールすることで、燻製を作る際に最適な調理条件を実現
することができるため、誰もが失敗なく、簡単に、美味
しい燻製をつくることができる加熱調理器を提供するこ
とを目的とするものである。
に、本発明は、調理器庫内に燻すための燻煙材を載置す
る容器を設け、加熱調理中の調理器庫内の温度をコント
ロールすることで食材の加熱変成を抑えたものである。
内を加熱する加熱手段と、調理器庫内に設置され、調理
物を載置する調理網と、調理器庫内の温度を検出する温
度検出手段と、前記加熱手段の通電を制御する制御手段
とを備え、前記制御手段は、前記加熱手段の通電を制御
して調理器庫内に収納された燻煙材を加熱し発煙させる
とともに、前記温度検出手段の検出結果に応じて、前記
加熱手段の通電を制御して調理器庫内の温度を制御し、
調理物を燻し燻製をつくることができるようにしたこと
により、燻煙材を加熱し発煙させ、調理器庫内の温度を
制御して、調理物のタンパク質の熱変成の程度をコント
ロールすることが可能となり、簡単に短時間で美味しい
燻製を作ることができるものである。
コース(例えば、魚を自動で焼くコースや、食パンを自
動で焼成するコース)を有し、複数の調理コースから燻
製を作る調理コースを選択できるようにすることで、燻
製装置を他の機器と別途設置する必要がなく、台所のス
ペースを節約し、また使い勝手を良くすることができる
ものである。
は、温度検出手段によって検出された調理器庫内温度
が、所定温度を越えないように加熱手段の通電を制御
し、調理物のタンパク質の熱変成を抑制するようにした
もので、加熱による調理物の熱変成を抑制することで失
敗なく燻製が作れるようにしたものである。
を選択できる選択手段を有し、制御手段は調理器庫内温
度を、前記選択手段により選択された燻しの程度に応じ
変更するように、加熱手段の通電を制御して、種類の異
なる燻製を作ることができるようにし、食材や好みに応
じた燻製がつくれるようにしたものである。
らの時間をカウントし、カウントされた時間が所定の積
算時間に到達すると加熱手段の通電を停止する時間積算
手段と、調理時間を設定するための入力手段を備え、前
記入力手段での設定に応じて前記所定の積算時間を変更
するようにすることで、調理物に応じ調理時間を設定で
きるようにしたもので、自動的に加熱を終了して、加熱
し過ぎを防止することができる。
施例について説明する。図1は本実施例の電気接続を示
すブロック図である。また、図2に本実施例の加熱調理
器の正面構成図を示し、図3には本実施例の加熱調理器
の断面構成図を示している。
器の本体1は下部に支脚2を有している。3は前面を開
口した内筐体であり、内部に上発熱体4と下発熱体5が
取り付けられている。加熱手段としての発熱体の種類と
しては、シーズヒーターやミラクロンヒーター、ハロゲ
ンヒーター等があげられる。
受け皿であり、内筐体3の開口を覆う扉7の開閉と連動
して内筐体3内に着脱される。8は調理物9を載せるた
めの調理網で、受け皿6に設置され、受け皿6と共に内
筐体に対し着脱される。11は扉を開閉するための把手
である。
コース選択手段で、18は調理時間をカウントするため
のタイマーである。調理コース選択手段で選択できる調
理コースは、魚焼き、焼きなす、焼き芋、トースト等の
自動調理がある。
段である温度センサーで、この庫内温度検出手段11に
よって庫内温度を検出し、庫内が所定温度になったとき
あるいは所定時間経過後に上発熱体4と下発熱体5の通
電が制御手段13によりコントロールされる。つまり、
制御手段13は、加熱手段4,5に供給するパワーを内
蔵している制御プログラムによって制御しているもの
で、本実施例ではマイクロコンピュータ(以下マイコン
と称する)を使用している。温度センサーとしての温度
検知手段11の検知温度は、この制御手段13に伝えら
れている。
るための容器である。12aは収納された燻煙材であ
る。本実施例において12は調理網8の下部に設置した
が、ヒーターの下部、あるいは受け皿の上部、あるいは
庫内側面等、煙が発生する箇所であれば、上記に限るこ
とはない。また、燻煙材は、さくらやならのような木材
チップでも、ローズマリーやセージのようなハーブ類や
コーヒー豆のような食材でもよく、限定されるものでは
ない。
選択手段10により選択された調理コースに対応する指
定を制御手段13に伝達する加熱出力パターン決定手段
である。選択手段10により選択できる調理コースは例
えば、魚焼き、焼きなす、焼き芋、トースト等がある。
調理コースに対応する加熱出力のパターンを記憶してい
る加熱出力パターン記憶手段である。14はマイコンが
有している計時機能である時間積算手段である。
表2に魚肉と畜産肉のタンパク質が変成する温度を示
す。
ンパク質の変成温度に差がある。タンパク質を変成させ
ないでつくる温燻製は80℃まで、表面のタンパク質は
若干変成させる熱燻製は80℃以上が好ましいことがわ
かる。
生の魚を塩水(10〜30%の食塩水)に約12〜24
時間漬けた後、流水で約2時間程度塩抜きする。その
後、約12時間程度自然乾燥させ、本発明による方法で
燻し調理を行う。
ら燻製をつくるコースを選択し、調理時間をt1時間に
設定する。図4は本実施例における加熱出力パターンと
庫内温度を示したグラフである。
れ、温度センサーにより検出された庫内温度がT1に達
した後、加熱出力W2で庫内温度がT1を保つように制
御される。この時T1は150℃を越えないように設定
される。加熱開始からt1時間経過後、自動的に通電は
OFFされる。
T1は70℃、t1は2時間に設定される。また加熱出
力W1は700W、W2は300Wに決定され燻し調理
が行われる。
おいて燻しの程度を選択した場合の加熱出力パターンと
庫内温度の関係を示す。ここでは「温燻製」と「熱燻
製」の場合について示す。
もに加熱出力W3で加熱され、温度センサーにより検出
された庫内温度がT2に達した後、加熱出力W4で庫内
温度がT2を保つように制御され、あらかじめ設定され
た調理時間t2になると自動的に加熱は終了される。同
様に「熱燻製」を選択した場合、加熱開始とともに加熱
出力W5で加熱され、温度センサーにより検出された庫
内温度がT3に達した後、加熱出力W6で庫内温度がT
3を保つように制御され、あらかじめ設定された調理時
間t3になると自動的に加熱は終了される。この場合、
必ずT2はT3より低く設定される。
般的にはT2は50℃、t2は2時間に設定され、豚肉
の「熱燻製」を作る場合、一般的にはT3は80℃、t
3は30分に設定される。
は一実施例であり、これらの数値に限定されるものでは
なく、庫内の容積や調理物と加熱手段の距離等により、
最適な条件は上記に限らない。また調理物の種類や好み
の燻しの程度によっても加熱条件は上記に限らず変更し
てもかまわない。
明によれば、調理物のタンパク質の加熱変成がコントロ
ールでき、加熱しすぎて失敗することなく、誰もが簡単
においしい、あるいは出来映えの良い燻製を作ることが
出来る。
ブロック図
力パターンと庫内温度の関係を示す特性図
力パターンと庫内温度の関係を示す特性図
Claims (5)
- 【請求項1】 調理器庫内を加熱する加熱手段と、調理
器庫内に設置され、調理物を載置する調理網と、調理器
庫内の温度を検出する温度検出手段と、前記加熱手段の
通電を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前
記加熱手段の通電を制御して調理器庫内に収納された燻
煙材を加熱し発煙させるとともに、前記温度検出手段の
検出結果に応じて、前記加熱手段の通電を制御して調理
器庫内の温度を制御し、調理物を燻し燻製をつくること
ができるようにした加熱調理器。 - 【請求項2】 自動で加熱調理をできる選択可能なコー
スを複数有し、前記複数のコースは、調理物を自動で燻
すことができるコースを含む請求項1に記載の加熱調理
器。 - 【請求項3】 制御手段は、温度検出手段によって検出
された調理器庫内温度が、所定温度を越えないように加
熱手段の通電を制御し、調理物のタンパク質の熱変成を
抑制するようにした請求項1あるいは2に記載の加熱調
理器。 - 【請求項4】 燻しの程度を選択できる選択手段を有
し、制御手段は調理器庫内温度を、前記選択手段により
選択された燻しの程度に応じ変更するように、加熱手段
の通電を制御して、種類の異なる燻製を作ることができ
るようにした請求項1から3いずれか1項に記載の加熱
調理器。 - 【請求項5】 加熱開始からの時間をカウントし、カウ
ントされた時間が所定の積算時間に到達すると加熱手段
の通電を停止する時間積算手段と、調理時間を設定する
ための入力手段を備え、前記入力手段での設定に応じて
前記所定の積算時間を変更するようにした請求項1から
4いずれか1項に記載の加熱調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001011269A JP2002209760A (ja) | 2001-01-19 | 2001-01-19 | 加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001011269A JP2002209760A (ja) | 2001-01-19 | 2001-01-19 | 加熱調理器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002209760A true JP2002209760A (ja) | 2002-07-30 |
Family
ID=18878422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001011269A Pending JP2002209760A (ja) | 2001-01-19 | 2001-01-19 | 加熱調理器 |
Country Status (1)
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