JP2002022184A - 加熱調理器 - Google Patents
加熱調理器Info
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Abstract
おいしく上手に焼くための加熱調理器を提供することを
目的とする。 【解決手段】 調理器庫内に収容した調理物を加熱する
ための加熱手段4,5と、調理器庫内の温度を検出する
温度検出手段11と、調理物から排出される蒸気量を検
出する蒸気検出手段12とそれらを制御する制御手段1
3を設け、調理物に最適な調理加熱パターンで加熱でき
るようにした加熱調理器とすることにより、調理物の水
分量を自動的に判定し、調理物の水分量に適した加熱出
力で調理でき、また庫内温度も調理物の水分量に応じ所
定温度以下に保たれるため調理物が焦げることなく仕上
がりの良い結果が得られる。
Description
用として用いられる加熱調理器に関するものである。
イマーで調理時間を設定し一定の火力で焼き上げるもの
が多く調理物の種類によっては加熱しすぎて焦がした
り、逆に生っぽい仕上がりになったりと美味しく上手に
焼き上げることが難しかった。
調理コースを有しているものがあり、調理物の種類や量
に応じ調理時間や加熱出力を自動的に調節することがで
きるようになっている。このような調理器で肉や魚を焼
くと、調理物の種類や量に応じ加熱出力を調節して所定
時間後には自動的に加熱を終了することができるように
なっている。
する加熱パターンを記憶させた調理コースを選択するこ
とで自動的に焼き上げ、加熱を終了することができるよ
うになっている。
する調理コースを選択しなければならず煩わしい。さら
に調理コースの選択を誤る場合もあり焦がしすぎて失敗
することもある。また、該当するコースがない場合には
勿論調理を失敗することが多かった。
処理をした食品は生の食品に比べ調理時間を短く設定し
なければ焦げてしまう。例えば干物のような魚は生の魚
に比べ短い時間で調理を終了しないと焦げて硬くなって
しまう。(表1)に代表的な魚の水分量を示す。
材によってかなり異なる。あじ開きや塩鮭のように水分
の比較的多い物からうるめ丸干しのように少ないものま
で食材の幅がある。従来の干物の調理コースでうるめ丸
干しを調理すると焦げすぎたり乾燥しすぎたりと出来映
えが悪かった。
まれる成分がアミノカルボニル反応をおこし焦げの成分
が生成されるからである。(表2)にはアミノカルボニ
ル反応に影響する要因を表にした。(表2)に示すよう
にアミノカルボニル反応は調理物の水分量に影響され、
調理物の含水率が少なくなると起こりやすくなる。
げの進行の速度が異なり、水分が少ない食品は焦げやす
いことがわかる。水分量の少ない食品を焦がさず上手に
焼くためには、やや弱めの火加減で、庫内の温度を上げ
すぎないようにして、調理物の焦げの進行を抑えなが
ら、調理物に火を通す必要がある。
定したL値)の関係を示す。図8からもわかるように魚
の水分量により焦げ色のつく庫内温度が異なり水分量の
少ない魚は多い魚に比べて焦げ色のつく庫内温度は低
い。従って焦げを進行させずにしっとり焼くには魚の水
分量に応じ庫内温度を調節する必要がある。
適度な庫内温度に保てず火力が強すぎて焦げすぎたり、
調理時間が長すぎてパサついた仕上がりになったりと、
良好な結果は得られなかった。
するもので、調理物の水分量を調理中に発生する蒸気量
を検出することで判定できるようにし、調理コースを選
択することなく調理物の水分量に応じた火力で自動的に
焦がさず美味しく仕上げることができる加熱調理器を提
供することを目的とするものである。
に、本発明は加熱調理中に調理物から発生する蒸気量を
検出することにで調理物の水分量を判定し、調理物の水
分量に適した調理パターンで調理を行えるようにし、焦
げの進行を抑え、美味しく調理できるようにしたもので
ある。さらに調理中の蒸気量の変化を検出することでよ
り調理物に適したきめ細かい加熱が行えるようにしたも
のである。
内に収容した調理物を加熱するための加熱手段と、調理
器庫内の温度を検出する温度検出手段と、調理器庫内の
蒸気量を検出する蒸気検出手段とこれらを制御する制御
手段とを備え、蒸気検出手段により検出された蒸気量か
ら調理物の水分量を判定し調理物の水分量に応じ加熱手
段の出力を制御できるようにし調理物に最適な加熱パタ
ーンで調理できるようにしたものである。
り判定された調理物の水分量に応じ調理器庫内の温度を
所定温度以下に制御することにより調理物が焦げないよ
うに加熱できるようにしたものである。
間をカウントする時間積算手段と、時間積算手段がカウ
ントした時間と温度検出手段により検出した温度情報と
から温度勾配を求める演算手段を備え、調理物の水分量
と負荷量に応じ加熱出力と加熱時間を変化させることが
出来るようにしたものであり調理物の負荷量の違いにも
対応できるようにしたものである。
間をカウントする時間積算手段と、時間積算手段がカウ
ントした時間と蒸気検出手段により検出した蒸気量の情
報から蒸気量の変化量を求める演算手段を備え、調理途
中の蒸気量の変化に応じ加熱出力と加熱時間を変化させ
ることが出来るようにしたものであり、蒸気の変化量か
ら加熱調理工程の進行を推定し調理物に適した加熱パタ
ーンを決定できるようにし調理物を焦がすことなく適切
な加熱時間で終了できるようにしたものである。
施例について説明する。図1は本実施例の電気接続を示
すブロック図である。また、図2に本実施例の加熱調理
器の正面構成図を示し、図3には本実施例の加熱調理器
の断面構成図を示している。
器の本体1は下部に支脚2を有している。3は前面を開
口した内筺体であり、内部に上発熱体4と下発熱体5が
取り付けられている。加熱手段としての発熱体の種類と
しては、シーズヒーターやミラクロンヒーター、ハロゲ
ンヒーター等があげられる。
受け皿であり、内筐体3の開口を覆う扉7の開閉と連動
して内筐体3内に着脱される。8は調理物9を載せるた
めの調理網で、受け皿6に設置され、受け皿6と共に内
筐体に対し着脱される。11は扉を開閉するための把手
である。
部で、加熱を開始するためのスイッチである。
段である温度センサーで、この庫内温度検出手段11に
よって庫内温度を検出し、庫内が所定温度になったとき
あるいは所定時間経過後に上発熱体4と下発熱体5の通
電が制御手段13によりコントロールされる。つまり、
制御手段13は、加熱手段4,5に供給するパワーを内
蔵している制御プログラムによって制御しているもの
で、本実施例ではマイクロコンピュータ(以下マイコン
と称する)を使用している。温度センサーとしての温度
検知手段11の検知温度は、この制御手段13に伝えら
れている。
ある蒸気センサーで、この蒸気検出手段12によって調
理器庫内の蒸気量を検出し加熱出力パターンを決定す
る。
手段12の情報を受け調理コースに対応する指定を制御
手段13に伝達する加熱出力パターン決定手段である。
で、調理コースに対応する加熱出力のパターンを記憶し
ている加熱出力パターン記憶手段である。18はマイコ
ンが有している計時機能である時間積算手段である。1
9は、マイコンが有している演算機能である演算手段
で、温度検出手段11の検出温度と時間積算手段18の
計時情報とから温度勾配を算出するものである。また蒸
気検出手段12により検出された情報と時間積算手段1
8の計時情報とから蒸気の変化量を算出するものでもあ
る。
図9は調理物の水分量と加熱調理中に発生する蒸気量の
関係を示す。図9から加熱開始から所定時間経過後の蒸
気量を検出すれば調理物の水分量の違いは判別できるこ
とがわかる。例えば生の魚と干物の魚では加熱開始から
所定時間t1経過後蒸気量を検出すれば調理物が生か干
物か判別できることになる。
理物を調理したときの加熱出力パターンと庫内温度を示
したグラフである。
調理物の温度が上昇し調理物から蒸気が排出される。加
熱開始からt1後に蒸気センサーにより蒸気量が検出さ
れ調理物の水分量が判定される。蒸気センサーにより水
分量が高いと判定された場合は加熱出力W2が決定さ
れ、所定の加熱時間T1になると加熱は終了する。また
水分量が少ないと判定された場合は加熱出力W3と決定
され所定の加熱時間T2まで決定された加熱出力で加熱
が継続される。W2はW3と比較して高く設定されてい
る。T1はT2より長く設定される。さらに水分量が多
いと判定された場合、庫内温度が所定温度θ1以下にな
るように加熱出力が制御される。また水分量が少ないと
判定された場合、庫内温度は所定温度θ2以下になるよ
うに加熱出力が制御される。
から1200Wで加熱され5分経過後発生した蒸気量に
より調理物の水分量が多いと判定され、庫内温度が30
0℃以下になるように1000Wで加熱が継続され15
分で加熱が終了する。また秋刀魚の干物を焼く場合、蒸
気量の判定後庫内温度が250℃以下になるように80
0Wで加熱が継続され10分で加熱が終了する。さらに
水分量が少ないうるめ丸干しを焼く場合、庫内温度が2
00℃以下になるように600Wで加熱が継続され7分
で加熱が終了する。
を本実施例で調理された場合と従来の調理コースを有す
る加熱調理器で調理された場合と出来映えについて比較
したものである。
に調理コースを有していても調理物の水分量に応じた加
熱制御はなされないために調理物によっては焦げすぎた
り焼きすぎて硬くなったりする場合があったが本実施例
では調理物の水分量に応じ加熱出力と庫内温度を制御す
るためあらゆる調理物に対応でき調理物により焦げすぎ
て失敗することはなく、美味しく仕上げることが出来
る。
おいてさらに演算手段により調理物の負荷量を判定した
場合の調理パターンを示す。第1の工程は負荷量判定工
程である。加熱開始後、温度検出手段により検出された
所定温度θ3からθ4に要した時間Δtを時間積算手段
から求め、マイコンの演算手段により勾配を求めること
で調理物の負荷量を判定する。第2の工程である加熱工
程は調理物がまだ十分加熱されていないため比較的高い
火力でさらに火を通す工程である。この加熱工程途中す
なわち加熱開始からt2時間後に蒸気センサーにより蒸
気量を検出する。蒸気センサーにより判定された調理物
の水分量と負荷量判定工程で判定された負荷量の情報か
ら第3の工程である仕上げ工程の加熱出力が決定され
る。例えば加熱出力W4で加熱を開始しt3後蒸気セン
サーにより水分量が多いと判定されかつ負荷量判定工程
で負荷量が多いと判定された場合、仕上げ工程は庫内温
度がθ6を越えないように加熱出力W5で加熱制御され
所定時間T3後加熱は終了する。また負荷量が少ないと
判定された場合、仕上げ工程は庫内温度がθ5を越えな
いように加熱出力W6で加熱制御され所定時間T4で加
熱は終了する。
蒸気量の経時変化を示したものである。グラフより蒸気
量は調理物の温度上昇とともに増加するが調理物が加熱
変成した後、蒸気の発生量はより多くなる。これは加熱
変成により調理物の表面が破壊され調理物の内部から蒸
気が多く発生してくるようになるからである。
量の変化を判定した場合の加熱パターンを示す。
理物の水分量が判定され加熱出力パターンが決定され
る。さらに所定時間t6経過後の蒸気量R2を検出しそ
の差より蒸気量の変化量テ゛ルタRを求める。すなわち一定
時間ごとの変化量を求め変化量が所定の値になった時点
で調理物の加熱変成が進んでいると判定し、残りの加熱
時間T5を決定する。
で加熱が開始され加熱開始から5分後に蒸気センサーに
より蒸気量が検出され水分量が多いと判定され、庫内温
度が300℃を越えないように加熱出力1000Wで加
熱が継続される。その後10秒ごとに蒸気量を検出し蒸
気量の変化量を求める。蒸気量の変化量が所定の値を越
えた時点で加熱変成が進行していると判断し残りの調理
時間は7分と決定される。このように蒸気量の変化量を
求めることにより加熱調理の進行程度を推定できるため
より適切な加熱時間が設定でき加熱し過ぎあるいは加熱
不足により出来映えが悪くなることがなく美味しく仕上
げることが出来る。
は一実施例であり、これらの数値に限定されるものでは
なく、庫内の容積や調理物と加熱手段の距離等により、
最適な条件は上記に限らない。
センサーは、調理器庫内の湿度を算出できるものであれ
ば特に限定はしない。例えば、温度センサーを利用した
ものでも湿度を算出できるような構成のものであればか
まわない。
理中に調理物から排出される蒸気量を検出することによ
り、調理物の水分量を自動的に判定し、調理物の水分量
に適した加熱出力で調理でき、また庫内温度も調理物の
水分量に応じ所定温度以下に保たれるため調理物が焦げ
ることなく仕上がりの良い結果が得られる。また自動的
に調理物の種類を判定するため操作が煩わしくなく失敗
することなく調理をすることが出来る。
ブロック図
図
力パターンと庫内温度の関係を示す特性図
力パターンと庫内温度の関係を示す特性図
と加熱時間の関係を示す特性図
Claims (4)
- 【請求項1】 調理器庫内に収容した調理物を加熱する
ための加熱手段と、調理物を載置する調理網と、調理器
庫内の温度を検出する温度検出手段と、調理器庫内の蒸
気量を検出する蒸気検出手段と、これらを制御する制御
手段とを備え、蒸気検出手段により検出された蒸気量に
より調理物の水分量を判定し調理物の水分量に応じ加熱
手段の出力を制御できるようにした加熱調理器。 - 【請求項2】 蒸気検出手段により検出された蒸気量に
より調理物の水分量を判定し調理物の水分量に応じ庫内
温度が所定温度を越えないように加熱手段の出力を制御
できるようにした請求項1記載の加熱調理器。 - 【請求項3】 加熱開始からの時間をカウントする時間
積算手段と、時間積算手段がカウントした時間と温度検
出手段により検出した温度情報とから温度勾配を求める
演算手段を備え、調理物の負荷量を判定し、調理物の負
荷量と水分量に応じ加熱出力と加熱時間を変化させるこ
とができるようにした請求項1または2記載の加熱調理
器。 - 【請求項4】 加熱開始からの時間をカウントする時間
積算手段と、時間積算手段がカウントした時間と蒸気検
出手段により検出した情報とから蒸気量の変化量を求め
る演算手段を備え、調理途中の調理物の水分変化に応じ
加熱出力と加熱時間を変化させることができるようにし
た請求項1〜3いずれか1項に記載の加熱調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000209417A JP4284838B2 (ja) | 2000-07-11 | 2000-07-11 | 加熱調理器 |
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---|---|---|---|
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Publications (3)
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---|---|
JP2002022184A true JP2002022184A (ja) | 2002-01-23 |
JP2002022184A5 JP2002022184A5 (ja) | 2007-11-29 |
JP4284838B2 JP4284838B2 (ja) | 2009-06-24 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009050487A (ja) * | 2007-08-28 | 2009-03-12 | Panasonic Corp | 誘導加熱調理器 |
JP2010200888A (ja) * | 2009-03-02 | 2010-09-16 | Sharp Corp | 加熱調理器 |
JP2014158969A (ja) * | 2014-05-09 | 2014-09-04 | Sharp Corp | 加熱調理器 |
-
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- 2000-07-11 JP JP2000209417A patent/JP4284838B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2010200888A (ja) * | 2009-03-02 | 2010-09-16 | Sharp Corp | 加熱調理器 |
JP2014158969A (ja) * | 2014-05-09 | 2014-09-04 | Sharp Corp | 加熱調理器 |
Also Published As
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---|---|
JP4284838B2 (ja) | 2009-06-24 |
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