JP2002209253A - Cdma網側装置およびオーバーリーチ除去方法 - Google Patents

Cdma網側装置およびオーバーリーチ除去方法

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JP2002209253A
JP2002209253A JP2001001499A JP2001001499A JP2002209253A JP 2002209253 A JP2002209253 A JP 2002209253A JP 2001001499 A JP2001001499 A JP 2001001499A JP 2001001499 A JP2001001499 A JP 2001001499A JP 2002209253 A JP2002209253 A JP 2002209253A
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Jiyunsei Yamaguchi
順靖 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一の拡散符号を地理的に再利用するCDM
A移動通信システムに用いられ、オーバーリーチが発生
した場合に干渉信号を速やかに除去できるCDMA網側
装置を提供する。 【解決手段】 基地局は、自局の送信動作を一時中断
し、その送信中断中に受信されたCDMA無線信号を自
局に割り当てられている基地局識別符号に基づいて逆拡
散することにより、オーバーリーチが発生しているか否
かを推定する(S2)。オーバーリーチが発生していると推
定された場合、オーバーリーチ発生信号を回線制御局に
送信する(S3)。回線制御局は、オーバーリーチ発生源の
基地局を特定し(S5)、当該基地局にオーバーリーチ制御
信号を送信する(S6)。オーバーリーチ発生源の基地局
は、オーバーリーチ制御信号を受信すると、自局の共通
チャネルの送信電力を低減する(S7)。これにより、干渉
源を速やかに除去できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CDMA(Code
Division Multiple Access)移動通信システムに用いら
れるCDMA網側装置に関し、より詳しくは、基地局識
別のための拡散符号を地理的に再利用するように構成さ
れたCDMA移動通信システムに用いられる基地局およ
び回線制御局などを含むCDMA網側装置に関する。ま
た、上記のようなCDMA移動通信システムにおけるオ
ーバーリーチ除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CDMA移動通信システムは、サービス
エリアを複数の小ゾーン(セル)からなる構成とし、こ
れら各セルをそれぞれCDMA網側装置の基地局でカバ
ーしている。すなわち、各基地局はセルを形成し、自局
のセル内に存在する移動局と無線通信する。一方、CD
MA移動通信システムでは、複数のセル間において同一
周波数を利用し、周波数資源の有効利用を図っている。
より具体的には、基地局は、基地局識別情報および制御
情報などを所定周波数を使ってセル内に送信するが、隣
接するセルの基地局でも同じ周波数を使って上記のよう
な情報をセル内に送信している。したがって、周波数だ
けでは基地局を識別することができないようになってい
る。
【0003】そこで、従来のCDMA移動通信システム
では、基地局を識別するために、各基地局ごとに異なる
符号を割り当てている。より具体的には、この符号はス
クランブル符号と呼ばれ、拡散符号(PN系列)の一種
である。基地局は、基地局識別情報などを上記スクラン
ブル符号を使って拡散したうえでセル内に送信する。こ
れにより、隣接するセルにおいて同一周波数を使ってい
ても上記スクランブル符号が異なるため、基地局を識別
することが可能となる。
【0004】しかし、上記スクランブル符号は有限であ
りCDMA移動通信システムのすべてのセルに対して異
なるスクランブル符号を割り当てることは困難である。
そこで、従来のCDMA移動通信システムでは、相対的
に近距離に配置された基地局に対してはそれぞれ異なる
スクランブル符号が割り当てられる一方、相対的に遠距
離(再利用間隔)に配置された基地局に対しては同一の
スクランブル符号が割り当てられる。すなわち、スクラ
ンブル符号の地理的再利用を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スクランブ
ル符号を地理的に再利用するための置局設計は、通常、
周囲の地形や建物などによる電波伝搬特性を考慮して行
われる。これにより、移動局が遠方の基地局と通信する
ことを防止している。しかし、種々の要因により、実際
には、移動局が遠方の基地局から放射されている電波を
受信する場合がある。このような状態をオーバーリーチ
と呼んでいる。したがって、オーバーリーチが発生する
と、移動局は、自局が在圏するセルを管轄する基地局で
なく当該基地局と同じスクランブル符号を使用する遠方
の基地局と誤って通信するおそれがある。
【0006】CDMA移動通信システムでは、いわゆる
遠近問題に対処するため、同一セル内に複数の移動局が
存在する場合、基地局の送信電力を制御し、各移動局に
おいて一定以上の受信レベルを確保するようにしてい
る。遠近問題は、相対的に大きな電力の信号と相対的に
小さな電力の信号とが混在する場合、大きな電力の信号
が小さな電力の信号に干渉を与えるために、同時に収容
可能な回線数(システム容量)が低下することである。
【0007】したがって、このようなCDMA移動通信
システムにおいてオーバリーチが発生した場合、基地局
は、遠く離れた場所に存在する移動局に対して大きな電
力で信号を送信することになる。この場合、当該大電力
信号はセル内に存在する他の移動局に対して干渉信号と
なる。そのため、システム容量の劣化を招くとの問題が
あった。
【0008】そこで、この発明の目的は、同一の拡散符
号を地理的に再利用するCDMA移動通信システムに用
いられ、オーバーリーチが発生した場合に干渉信号を速
やかに除去できるCDMA網側装置およびオーバーリー
チ除去方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明は、同一の拡散符号がそれぞれ割り当てら
れ、上記拡散符号により拡散された信号を各々固有のセ
ル内に送信する複数の基地局を有し、当該基地局を介し
て移動局とCDMA無線信号を送受するCDMA網側装
置において、オーバーリーチの発生を推定するオーバー
リーチ推定手段と、オーバーリーチが発生していると推
定された場合に、オーバーリーチ発生源の基地局を特定
する発生源特定手段と、この特定されたオーバーリーチ
発生源の基地局に対してオーバーリーチ制御信号を通知
するオーバーリーチ制御手段と、オーバーリーチ制御信
号を受信した場合に、オーバーリーチを除去する所定の
処理を実行するオーバーリーチ除去手段とを含むもので
ある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0011】実施の形態1 図1は、この発明の実施の形態1に係るCDMA網側装
置が用いられるCDMA移動通信システムの構成を示す
概念図である。このCDMA移動通信システムは、基地
局を識別するための拡散符号(基地局識別符号)を地理
的に再利用するように構成されたものである。このCD
MA移動通信システムは、CDMA方式に従ってCDM
A無線信号を相互に送受するCDMA網側装置1と移動
局MSとを備えている。
【0012】CDMA網側装置は、同一の拡散符号であ
る基地局識別符号がそれぞれ割り当てられ、上記基地局
識別符号により拡散されたCDMA無線信号を各々固有
のセルS1〜S6(以下総称するときは「セルS」とい
う)内に送信する複数の基地局BS1〜BS6(以下総称
するときは「基地局BS」という)を有し、これら基地
局BSを介して移動局MSとCDMA無線信号を送受す
るものである。
【0013】より詳述すれば、各基地局BS1〜BS
6は、それぞれ固有のセルS1〜S6を形成している。セ
ルSは、たとえば図1に示すように、平面視において正
六角形状のもので、他のセルと互いに隣接し合ってい
る。基地局BSは、セルS内に存在する移動局MSとの
間でCDMA無線信号を送受する。また、CDMA網側
装置1は、回線制御局CSを備えている。回線制御局C
Sは、管轄対象の複数の基地局BSに接続されるととも
に他の回線制御局に接続され、さらにゲートウエイなど
の網間接続装置を介して公衆通信網などの他の通信網と
接続されている。回線制御局CSは、複数の基地局BS
を一元的に制御し、通信チャネルを交換制御するもので
ある。
【0014】このCDMA移動通信システムでは、いわ
ゆる遠近問題に対処するため、CDMA網側装置1およ
び移動局MSの双方において送信電力制御を行うように
している。より具体的には、基地局BSおよび移動局M
Sは、たとえば、クローズドループ送信電力制御を実行
する。さらに具体的には、基地局BSおよび移動局MS
は、受信品質に基づいて通信相手局の送信電力を段階的
に増減することを通信相手局に指示する。これにより、
基地局BSおよび移動局MSは、移動局MSの位置とは
無関係に一定以上の受信レベルを確保する。
【0015】基地局BSは、種々の制御情報を予め定め
られたチャネルを介してセルS内に送信する。より具体
的には、基地局BSは、基地局識別情報を止まり木チャ
ネルを介してセルS内に送信する。基地局識別情報は、
基地局BSを識別するための情報である。また、基地局
BSは、時刻情報などを制御チャネルを介してセルS内
に送信する。
【0016】基地局BSは、これらの制御情報をセルS
内に送信する場合、制御情報を予め定められた拡散符号
を使って拡散変調する。拡散符号は、チャネル化符号お
よび基地局識別符号の2種類の符号からなる。チャネル
化符号は、複数の基地局において共通のもので、止まり
木チャネルおよび制御チャネルなどチャネルごとに異な
る符号列を有する。基地局識別符号は、複数の基地局B
Sごとに異なるもので、チャネル間において共通であ
る。基地局識別符号は、たとえばスクランブル符号から
なる。基地局BSは、この2つの拡散符号を使って制御
情報を拡散変調し、セルS内に送信する。
【0017】上述のように、基地局識別符号は基地局B
Sごとに異なるものである。しかし、割り当て可能な基
地局識別符号の数は有限であるため、このCDMA移動
通信システムでは、基地局識別符号を地理的に再利用し
ている。より詳述すれば、このCDMA移動通信システ
ムでは、相対的に近距離に配置された基地局BSに対し
てそれぞれ異なる基地局識別符号を割り当てるととも
に、相対的に遠距離(再利用距離)に配置された基地局
BSに対して同一の基地局識別符号を割り当てる。
【0018】さらに具体的には、このCDMA移動通信
システムでは、特定の基地局BS1に対して特定の基地
局識別符号C1を割り当てるとともに、当該特定の基地
局BS1に隣接する基地局BS2および当該基地局BS2
に隣接する基地局BS3に対してそれぞれ異なる基地局
識別符号C2、C3を割り当てる。さらに、このCDMA
移動通信システムでは、特定の基地局BS1のセルから
3つ離れたセルを管轄する基地局BS6に対して上記特
定の基地局BS1と同じ基地局識別符号C1を割り当て
る。
【0019】また、このCDMA移動通信システムで
は、オーバーリーチの発生を推定しオーバーリーチが発
生していればその状態を速やかに除去するようにしてい
る。より詳述すれば、オーバーリーチは、「発明が解決
しようとする課題」の項でも説明したように、基地局識
別符号を地理的に再利用することにより移動局MSと遠
方の基地局BSとの間で通信する状態である。たとえば
図1においては、太黒線で示すように、移動局MSと遠
方の基地局BS6との間で通信が行われている状態であ
る。この場合、オーバーリーチ発生源は遠方の基地局B
6となる。このCDMA移動通信システムでは、この
オーバーリーチの発生を各基地局BSにて推定してい
る。
【0020】さらに具体的には、基地局BSは、オーバ
ーリーチ推定部10を備えている。オーバーリーチ推定
部10は、自局からの信号送信を中断させるとともにこ
の送信中断中に受信されたCDMA無線信号を自局に割
り当てられた基地局識別符号に基づいて逆拡散すること
により、オーバーリーチの発生を推定するものである。
もしも同一の基地局識別符号を含むCDMA無線信号を
受信すれば、オーバーリーチが発生していると推定でき
る。基地局BSは、このオーバーリーチ推定部10によ
りオーバーリーチが発生していると推定した場合に、オ
ーバーリーチ発生信号を回線制御局CSに送信する。こ
の場合、基地局BSは、オーバーリーチ発生源までの距
離情報をオーバーリーチ発生信号に含ませる。
【0021】回線制御局CSは、オーバーリーチ発生信
号を受信すると、オーバーリーチ発生源の基地局BSを
制御する。より具体的には、回線制御局CSは、発生源
特定部20およびオーバーリーチ制御部30を備えてい
る。発生源特定部20は、管轄対象の基地局BSのうち
いずれかの基地局からオーバーリーチ発生信号を受信す
ると、オーバーリーチの発生源となる基地局BSを特定
する。同一の基地局識別符号が割り当てられている基地
局は置局設計により既知である。そのため、発生源特定
部20は、オーバーリーチ発生信号の送信元である基地
局、上記既知の同一符号割り当ての基地局情報、およ
び、オーバーリーチ発生源までの距離情報に基づいて、
オーバーリーチの発生源である基地局BSを特定する。
【0022】オーバーリーチ制御部30は、オーバーリ
ーチが発生している場合にそのオーバーリーチを速やか
に除去するように、オーバーリーチ発生源として特定さ
れた基地局BSを制御する。より具体的には、オーバー
リーチ制御部30は、オーバーリーチ発生源として特定
された基地局BSに対してオーバーリーチ制御信号を通
知する。
【0023】各基地局BSは、オーバーリーチ除去手段
としての送信電力制御部40を備えている。上記オーバ
ーリーチ制御信号を受信した基地局BSの送信電力制御
部40は、オーバーリーチを除去する所定の処理を実行
する。より具体的には、送信電力制御部40は、上記オ
ーバーリーチ制御信号を受信すると、自局の送信電力を
低減させる処理を実行する。さらに具体的には、送信電
力制御部40は、自局の共通チャネルの送信電力を低減
させる。この場合、共通チャネルは、当該基地局BSと
通信中のすべての移動局において受信されるもので、止
まり木チャネルおよび/または報知チャネルなどであ
る。
【0024】このように、このCDMA移動通信システ
ムでは、オーバーリーチの発生が推定された場合、オー
バーリーチ発生源の基地局BSを特定し、当該特定され
た基地局BSにおける共通チャネルの送信電力を低減さ
せる。したがって、他の移動局MSに対する干渉源とな
る大電力信号の送信を速やかに停止させることができ
る。そのため、干渉電力を低減できるから、システム容
量劣化を防止できる。
【0025】図2は、CDMA網側装置1の構成を示す
機能ブロック図である。上述のようにCDMA網側装置
1は、基地局BSおよび回線制御局CSを有している。
基地局BSは、アンテナATNと、送受信処理部11
と、ベースバンド処理部12と、送信電力制御部40
と、通信制御部13とを備えている。アンテナATN
は、たとえば、送信用、受信用およびオーバーリーチ推
定用の3つのアンテナ部ATN1、ATN2およびAT
N3から構成される。
【0026】送受信処理部11は、アナログ領域での変
調および増幅を実行する。より具体的には、送受信処理
部11は、送信信号である送信ベースバンド信号を直交
変調してCDMA無線信号を作成し、このCDMA無線
信号をRF帯に周波数変換した後所定の送信電力で送信
されるように増幅する。CDMA無線信号は、送受信処
理部11から送信用のアンテナ部ATN1に供給され、
このアンテナ部ATN1から送信される。また、送受信
処理部11は、受信用のアンテナ部ATN2から受信さ
れたCDMA無線信号を増幅した後中間周波に変換し、
さらに直交復調しディジタル化することにより受信ベー
スバンド信号を作成する。この受信ベースバンド信号
は、ベースバンド処理部12に与えられる。
【0027】ベースバンド処理部12は、送信および受
信ベースバンド信号を処理する。具体的には、ベースバ
ンド処理部12は、受信ベースバンド信号に対して所定
の処理を実行する。より具体的には、ベースバンド処理
部12は、受信ベースバンド信号に対して逆拡散処理を
施し、受信データを復元する。復元された受信データ
は、通信制御部13を介して回線制御局CSに与えられ
る。また、ベースバンド処理部12は、上記復元された
受信データのうち送信電力制御ビットを送信電力制御部
40に与える。さらに、ベースバンド処理部12は、回
線制御局CSから通信制御部13を介して受信された送
信データに対してチャネル符号化および基地局識別符号
を用いて拡散変調を施し、送信ベースバンド信号を作成
する。この送信ベースバンド信号は、送受信処理部11
に与えられる。
【0028】送信電力制御部40は、ベースバンド処理
部12から与えられる送信電力制御ビットに基づいて自
局の送信電力を制御する。具体的には、送信電力制御部
40は、ベースバンド処理部12から与えられる送信電
力制御ビットに応じて、送信電力の増減を移動局MSご
とに送受信処理部11に指示する。より具体的には、送
信電力制御部40は、送信電力制御ビットが第1の値
(たとえば「1」)であれば、送信電力を予め定められ
た1段階低減するように送受信処理部11に指示する。
また、送信電力制御部40は、送信電力制御ビットが第
1の値とは異なる第2の値(たとえば「0」)であれ
ば、送信電力を上記1段階増加するように送受信処理部
11に指示する。これにより、各移動局MSの受信品質
を一定以上に保つことができる。また、送信電力制御部
40は、回線制御局CSから通信制御部13を介して与
えられたオーバーリーチ制御信号に基づいても、自局の
送信電力を制御する。詳細については後述する。
【0029】さらに、ベースバンド処理部12は、オー
バーリーチ推定部40およびオーバーリーチ推定制御部
14を有している。この実施の形態1では、オーバーリ
ーチ推定部40およびオーバーリーチ推定制御部14が
請求項におけるオーバーリーチ推定手段に相当する。オ
ーバーリーチ推定部40は、受信ベースバンド信号に基
づいてオーバーリーチの発生を推定するものである。オ
ーバーリーチ推定制御部14は、オーバーリーチ推定部
10におけるオーバーリーチ推定を制御する。より詳述
すれば、オーバーリーチ推定制御部14は、予め定めら
れた推定周期ごとに、送受信処理部11を制御し、送信
動作を中断させる。
【0030】オーバーリーチ推定部10は、当該送信動
作中断期間内において受信ベースバンド信号の中に自局
に割り当てられているのと同じ基地局識別符号が含まれ
ているか否かを判別する。より具体的には、オーバーリ
ーチ推定部10は、送信動作中断中の受信バースバンド
信号の相関電力を求め、当該相関電力値が所定の相関し
きい値以上であるか否かに基づいて、同じ基地局識別符
号が含まれているか否かを判別する。同じ基地局識別符
号が含まれていれば、オーバーリーチが発生していると
推定できる。
【0031】オーバーリーチ推定部10は、オーバーリ
ーチが発生していると推定した場合には、上記相関電力
の検出タイミング(基準タイミングからの遅れ)に基づ
いて距離情報を求め、当該距離情報を含むオーバーリー
チ発生信号を通信制御部13を介して回線制御局CSに
送信する。
【0032】回線制御局CSは、通信制御部21、発生
源特定部20およびオーバーリーチ制御部30を有して
いる。通信制御部21は、基地局BSからオーバーリー
チ発生信号が送信されてくると、当該オーバーリーチ発
生信号を発生源特定部20に転送する。発生源特定部2
0は、転送されてきたオーバーリーチ発生信号に基づい
て、オーバーリーチの発生源である基地局BSを特定す
る。より具体的には、発生源特定部20は、回線制御局
CSの管轄下にあるすべての基地局BSに関し、同一の
基地局識別符号を使用している基地局BSのリストを保
有している。発生源特定部20は、この基地局リストに
基づいて上記オーバーリーチ発生信号を送信してきた基
地局BSと同じ基地局識別符号を使用している基地局B
Sを特定する。
【0033】この場合、同じ基地局識別符号を使用して
いる基地局BSが1つであるとき、発生源特定部20
は、その1つの基地局BSをオーバーリーチの発生源と
特定する。しかし、同じ基地局識別符号を使用している
基地局BSが複数の場合には、発生源特定部20は、さ
らに、オーバーリーチ発生信号に含まれている距離情報
に基づいて、オーバーリーチ発生源である基地局BSを
特定する。すなわち、オーバーリーチ発生源までの距離
がわかれば、複数ある基地局BSの中から1つの基地局
を特定できるからである。発生源特定部20は、この特
定された基地局情報をオーバーリーチ制御部30に与え
る。
【0034】オーバーリーチ制御部30は、発生源特定
部20から基地局情報が与えられた場合に、上記基地局
情報に基づいて当該基地局情報で指示された基地局BS
に対し、オーバーリーチ制御信号を通信制御部21を介
して送信する。
【0035】回線制御局CSから送信されてきたオーバ
ーリーチ制御信号を受信した基地局BSの通信制御部1
3は、当該オーバーリーチ信号を送信電力制御部40に
与える。送信電力制御部40は、このオーバーリーチ制
御信号を受信すると、送受信処理部11を制御し、自局
の送信電力を低減する。
【0036】より具体的には、送信電力制御部40は、
基準電力値を予め保有している。基準電力値は、置局設
計の際に予め設定されたもので、セルの境界付近に存在
する移動局において一定の受信品質を確保できる最小値
またはそれ以上の所定値に設定されている。一方、オー
バーリーチが発生している場合には遠方の移動局MSと
通信していると想定できることから、この場合の基地局
BSの送信電力は通常上記基準電力値よりも大きな値と
なっている。
【0037】そこで、送信電力制御部40は、送受信処
理部11を制御し、止まり木チャネルなどの共通チャネ
ルの送信電力を予め定められた量にわたって低下させ
る。その結果、当該基地局BSから送信されるCDMA
無線信号の送信電力は低下する。したがって、他の通信
への干渉を速やかに除去することができる。
【0038】図3は、オーバーリーチ推定部10の構成
を示す機能ブロック図である。オーバーリーチ推定部1
0は、移動局MSにおける初期同期の補足手段である。
言い替えれば、オーバーリーチ推定部10は、移動局M
Sと基地局BSとの初期接続時に受信ベースバンド信号
および符号系列の同期をとるサーチャとしての機能を有
するものである。
【0039】オーバーリーチ推定部10は、複数の逆拡
散部40を有している。各逆拡散部40は、いずれも同
じ自局の基地局識別符号を保有している。各逆拡散部4
0は、この基地局識別符号を使って受信ベースバンド信
号を逆拡散することにより、相関値を求める。各逆拡散
部40は、それぞれ異なるタイミングで基地局識別符号
を発生する。たとえば、各逆拡散部40は、基準タイミ
ングから1チップずつ順にずれたタイミングで基地局識
別符号を発生する。このタイミングは、タイミング制御
部41により制御される。各逆拡散部40の出力は、そ
れぞれ、対応する巡回積分部42に与えられる。
【0040】巡回積分部42は、対応する逆拡散部40
から出力された相関値を所定期間(たとえば1〜4フレ
ーム)にわたって積分し、相関電力を求める。求められ
た相関電力は、電力比較部43に与えられる。電力比較
部43は、各巡回積分部42により求められた相関電力
を比較する。電力比較部43は、この比較により最大値
を求める。この求められた最大値は、比較判定部44に
与えられる。
【0041】比較判定部44は、上記最大値を予め定め
られた相関しきい値と比較する。この場合、最大値が上
記相関しきい値以上であれば、受信ベースバンド信号を
自局の基地局識別符号により逆拡散できたことになる。
したがって、オーバーリーチが発生していると推定でき
る。このとき、比較判定部44は、相関しきい値以上で
ある最大値の検出タイミング(基準タイミングからの遅
れ)情報を保有しており、当該検出タイミング情報を信
号生成部45に与える。
【0042】信号生成部45は、上記検出タイミング情
報が与えられると、タイミング制御部41から与えられ
ている基準タイミングと当該検出タイミング情報とに基
づいて、距離情報を作成する。また、信号生成部45
は、上記距離情報を有し、かつオーバーリーチの発生を
示す情報を有するオーバーリーチ発生信号を生成し出力
する。
【0043】逆に、最大値が上記相関しきい値未満であ
れば、受信ベースバンド信号を自局の基地局識別符号に
より逆拡散できなかったことになる。したがって、その
時点においてはオーバーリーチは発生していないと推定
できる。そのため、この場合、比較判定部44は、検出
タイミング情報を信号生成部45に与えない。その結
果、信号生成部45からオーバーリーチ発生信号が送信
されることはない。
【0044】図4は、各タイミングにおける相関電力の
一例を示した図である。横軸は基準タイミングからのず
れであり、縦軸は相関電力である。ここでは、基準タイ
ミングからタイミングτc(チップ数τcの遅れ)でし
きい値を超えるピークが検出されている。つまり、所定
の基地局識別符号により逆拡散できたことになる。この
ようにして、自局の送信中断中に相関電力のピークが検
出できれば、オーバーリーチが発生していることにな
る。
【0045】図5は、オーバーリーチを除去する動作の
流れを説明するためのフローチャートである。オーバー
リーチ推定制御部14は、推定周期の開始タイミングに
応答して、送信停止を送受信処理部11に指示する(ス
テップS1)。その結果、送受信処理部11は、送信C
DMA無線信号のアンテナATNへの送信を禁止する。
これにより、自局の送信動作を中断させる。また、オー
バーリーチ推定制御部14は、推定開始をオーバーリー
チ推定部10に指示する。
【0046】オーバーリーチ推定部10は、上記推定開
始の指示に従って、オーバーリーチの推定を開始する
(ステップS2〜S4)。より具体的には、オーバーリ
ーチ推定部10は、オーバーリーチが発生しているか否
かを推定する(ステップS2)。すなわち、オーバーリ
ーチ推定部10は、信号検出用のアンテナ部ATN3を
介して受信されたベースバンド信号を逆拡散して相関値
を求め、当該相関値を積分することにより相関電力を求
め、その中から最大値を抽出し、当該最大値と相関しき
い値とを比較する。
【0047】相関しきい値以上の最大値が存在する場合
には、オーバーリーチが発生していると考えられる。こ
の場合(ステップS3のYES)、オーバーリーチ推定
部10は、基準タイミングから上記最大値の検出タイミ
ングまでの時間に基づいて距離を求め、この距離情報を
含むオーバーリーチ発生信号を通信制御部13を介して
回線制御局CSに送信する(ステップS4)。回線制御
局CSの発生源特定部20は、このオーバーリーチ発生
信号を通信制御部21を介して受信すると、オーバーリ
ーチ発生源である基地局を特定する(ステップS5)。
次いで、オーバーリーチ制御部30は、この特定された
基地局BSに対してオーバーリーチ制御信号を送信する
(ステップS6)。
【0048】このオーバーリーチ制御信号を受信した基
地局BSの送信電力制御部40は、共通チャネルの送信
電力を低減するように送受信処理部11を制御する(ス
テップS7)。その後、オーバーリーチ推定制御部14
は、送信再開を送受信処理部11に指示する(ステップ
S8)。こうして、基地局BSは、送信電力が低減され
た状態でCDMA無線信号の送信を再開する。
【0049】一方、相関しきい値以上の最大値が存在し
ない場合には、オーバーリーチは発生していないと考え
られるから、オーバーリーチ推定部10は、特に信号を
回線制御局CSに送信することなく、オーバーリーチ推
定制御部14から推定終了が指示されたか否かを判別す
る(ステップS9)。推定終了が指示されていなけれ
ば、オーバーリーチ推定部10は、上記ステップS2に
戻って上述した処理を繰り返し実行する。一方、オーバ
ーリーチ推定制御部14は、推定終了をオーバーリーチ
推定部10に指示した場合、送受信処理部11に対して
送信再開を指示する(ステップS7)。こうして、通常
の通信が再開される。
【0050】以上のようにこの実施の形態1によれば、
オーバーリーチの発生を推定し、オーバーリーチが発生
していると推定された場合には、オーバーリーチ発生源
の基地局BSの送信電力を低減させる。したがって、他
の通信への干渉を最小限に抑えることができる。そのた
め、システム容量の低下を最小限に抑えることができ
る。
【0051】実施の形態2 図6は、この発明の実施の形態2に係るCDMA網側装
置1の構成を示す機能ブロック図である。図6におい
て、図2と同じ機能部分については同一の参照符号を使
用する。
【0052】上記実施の形態1では、オーバーリーチが
発生していると推定された場合、オーバーリーチ発生源
の基地局BSの送信電力を低減している。上述のとお
り、送信電力を低減するとオーバーリーチによる干渉を
抑制することができる。しかし、送信電力を低減するだ
けでは、送信電力の低減が図られる基地局BSのセルS
内において当該基地局BSと通信している移動局MSの
受信レベルが低下するおそれがある。特に、セルSの境
界付近に存在する移動局MSの受信レベルが低下するこ
とが予想される。より具体的には、送信電力を低減した
場合、セルSは、たとえば図7に示すように、それまで
のセル境界(実線)よりも二点鎖線で示すように内側に
狭くなる。
【0053】そこで、この実施の形態2では、送信電力
を低減するだけでなく、基地局BSのアンテナATNの
放射角度をセル境界まで広げるように制御している。言
い替えれば、オーバーリーチ発生源の基地局BSは、ア
ンテナATNの主ビームBの方向をそれまでよりもさら
にセルSの外側に向けるようにする。さらに、言い替え
れば、オーバーリーチ発生源の基地局BSは、図7にお
いてアンテナATNの主ビームBの方向を二点鎖線で示
された方向から実線で示された方向に変更する。これに
より、特にセルSの境界付近に存在し受信レベルの低下
が著しいと予想される移動局MSの受信レベル低下を防
止し、一定以上の受信レベルを確保できる。
【0054】より詳述すれば、この実施の形態2に係る
基地局BSは、図6に示すように、アンテナ制御部50
を備えている。この実施の形態2では、送信電力制御部
40およびアンテナ制御部50が請求項におけるオーバ
ーリーチ除去手段に相当する。アンテナ制御部50は、
通信制御部13を介して回線制御局CSから与えられる
オーバーリーチ制御信号に応答して、アンテナATNの
うち主として送信用のアンテナ部ATN1の主ビーム方
向を制御する。
【0055】図8は、オーバーリーチを除去する動作を
説明するためのフローチャートである。図8は、図5の
フローチャートのステップS7とS8との間にステップ
T1を新たに挿入した部分に相当するものであり、この
実施の形態2におけるオーバーリーチを除去する動作の
一部を示している。
【0056】回線制御局CSは、基地局BSからオーバ
ーリーチ発生信号を受信すると、オーバーリーチ発生源
の基地局BSに対してオーバーリーチ制御信号を送信す
る(ステップS6)。このオーバーリーチ制御信号は、
オーバーリーチ発生源の基地局BSの通信制御部13を
介して送信電力制御部40およびアンテナ制御部50に
与えられる。
【0057】送信電力制御部40は、オーバーリーチ制
御信号を受信すると、実施の形態1と同様に、送受信処
理部11を制御し、共通チャネルの送信電力を低減させ
る(ステップS7)。一方、アンテナ制御部50は、上
記オーバーリーチ制御信号を受信すると、送信用アンテ
ナ部ATN1の主ビーム方向を変化させる(ステップT
1)。より具体的には、アンテナ制御部50は、主ビー
ムBの方向が現在の方向よりもセルSの外側に向くよう
に、送信用アンテナ部ATN1を構成する複数のアンテ
ナ素子に給電すべき電流を制御する。さらに具体的に
は、アンテナ制御部50は、上記複数のアンテナ素子に
対してアンテナ重み付け処理を実行することにより、主
ビームBの方向が現在の方向よりもセルSの外側に向く
ようなアンテナ制御信号を作成する。この場合、アンテ
ナ制御部50は、自局がカバーするセル境界で電界強度
が一定レベル以上となるようにアンテナ制御信号を作成
する。
【0058】以上のようにこの実施の形態2によれば、
オーバーリーチ発生源の基地局BSの送信電力を低減す
るだけでなく、そのアンテナATNの主ビーム方向を自
局のセル外側に向ける。したがって、当該セル内の移動
局MS、特にセル境界付近に存在する移動局MSの受信
レベルを通信可能な一定レベル以上に保つことができ
る。そのため、移動局MSの通信断を防ぐことができ
る。よって、ユーザへのサービス向上を図ることができ
る。
【0059】実施の形態3 図9は、この発明の実施の形態3に係るCDMA網側装
置1の構成を示す機能ブロック図である。図9におい
て、図2と同じ機能部分については同一の参照符号を使
用する。
【0060】上記実施の形態2では、オーバーリーチ発
生源の基地局BSの送信電力を低減するとともに、当該
基地局BSのアンテナATNの主ビーム方向をセル内部
に向けるようにしている。この構成によれば、干渉を低
減できるとともにセル内の移動局MSの受信レベル劣化
を防止できる。しかし、オーバーリーチ発生源の基地局
BSと通信していた遠方の移動局MSについては通信断
となるおそれがある。そこで、この実施の形態3では、
遠方の移動局MSの通信を継続させるべく、当該移動局
MSを強制的にハンドオーバさせるようにしている。
【0061】より詳述すれば、この実施の形態3に係る
基地局BSは、ハンドオーバ制御部60を備えている。
この実施の形態3では、送信電力制御部40、アンテナ
制御部50およびハンドオーバ制御部60が請求項にお
けるオーバーリーチ除去手段に相当する。ハンドオーバ
制御部60は、回線制御局CSから通信制御部13を介
して与えられるオーバーリーチ制御信号に応答して、自
局と現在通信中の移動局MSに対してハンドオーバを強
制的に指示する。この場合、ハンドオーバ制御部60
は、ベースバンド処理部12に対してハンドオーバ指示
を通知する。
【0062】図10は、オーバーリーチを除去する動作
を説明するためのフローチャートである。図10は、図
5のフローチャートのステップS7とS8との間にステ
ップT1およびステップU1を新たに挿入した部分に相
当するものであり、この実施の形態3におけるオーバー
リーチを除去する動作の一部を示している。
【0063】回線制御局CSからオーバーリーチ発生源
の基地局BSにオーバーリーチ制御信号が送信されてき
た場合(ステップS6)、オーバーリーチ発生源である
基地局BSの通信制御部13は、オーバーリーチ制御信
号を送信電力制御部40、アンテナ制御部50およびハ
ンドオーバ制御部60に与える。送信電力制御部40
は、上記オーバーリーチ制御信号を受信すると、実施の
形態1と同様に、送受信処理部11を制御し、送信電力
を低減させる(ステップS7)。また、アンテナ制御部
50は、上記オーバーリーチ制御信号を受信すると、実
施の形態2と同様に、送信用のアンテナ部ATN1の主
ビーム方向をセル外側に向けさせる(ステップT1)。
【0064】さらに、ハンドオーバ制御部60は、上記
オーバーリーチ制御信号を受信すると、ベースバンド処
理部12に対してすべての移動局MSに対してハンドオ
ーバを強制的に行わせるように指示する(ステップU
1)。より具体的には、ハンドオーバ制御部60は、オ
ーバーリーチ制御信号を受信すると、ハンドオーバ制御
信号をベースバンド処理部12に与える。
【0065】ベースバンド処理部12は、上記ハンドオ
ーバ制御信号を受信すると、共通チャネルの一部である
報知チャネル内に、ハンドオーバの実行命令を追加す
る。各移動局MSは、上記ハンドオーバの実行命令を含
む制御信号を報知チャネルを介して受信すると、ハンド
オーバ処理を実行する。より具体的には、移動局MS
は、受信している止まり木チャネルのCDMA無線信号
の受信レベルを求め、最も高レベルのCDMA無線信号
を特定する。
【0066】この場合、当初に通信チャネルを確立した
場合と環境が変化している可能性があること、およびオ
ーバーリーチ発生源の基地局BSの送信電力が低減して
いることなどから、移動局MSは、自局の存在するセル
Sの基地局からのCDMA無線信号が最も高レベルの信
号であると判断する可能性が非常に高いと言える。した
がって、オーバーリーチ発生源の基地局BSと通信して
いた遠方の移動局MSは、自局の存在するセルSの基地
局BSに通信チャネルを切り替える。そのため、オーバ
ーリーチ発生源の基地局BSの送信電力を低減しても、
当該移動局MSの通信を継続することができる。
【0067】以上のようにこの実施の形態3によれば、
オーバーリーチが発生していると推定された場合には、
移動局MSに対してハンドオーバを強制的に指示してい
るから、オーバーリーチ発生源の基地局BSと通信して
いた遠方の移動局MSは、その通信を継続することがで
きる。そのため、ユーザへのサービス低下を防ぐことが
できる。
【0068】実施の形態4 図11は、この発明の実施の形態4に係るCDMA網側
装置1の構成を示す機能ブロック図である。図11にお
いて、図2と同じ機能部分については同一の参照符号を
使用する。
【0069】上記実施の形態3では、オーバーリーチ発
生源の基地局BSと現在通信しているすべての移動局M
Sに対してハンドオーバを強制的に行わせている。これ
に対して、この実施の形態4では、オーバーリーチ発生
源の基地局BSと現在通信している移動局MSのうち当
該基地局BSのセルS以外のセルに存在する移動局MS
に対してのみハンドオーバを強制的に行わせる。これに
より、無用なハンドオーバの回数を低減できる。
【0070】より詳述すれば、この実施の形態4に係る
基地局BSは、移動局選択部70を備えている。この実
施の形態4では、送信電力制御部40、アンテナ制御部
50、ハンドオーバ制御部および移動局選択部70が請
求項におけるオーバーリーチ除去手段に相当する。移動
局選択部70は、ハンドオーバを強制的に行わせる移動
局MSを現在通信中の移動局MSの中から選択するもの
である。より具体的には、移動局選択部70は、送信電
力制御部40から移動局MSごとの送信電力情報を取得
する。すなわち、送信電力制御部40は、送受信処理部
11を制御し、各移動局MSごとの送信電力を制御する
ものである。したがって、送信電力制御部40は、各移
動局MSにCDMA無線信号を送信する際の送信電力値
をすべて保有している。移動局選択部70は、その設定
されている送信電力値を移動局MSごとに取得する。
【0071】移動局選択部70は、上記取得された移動
局MSごとの送信電力情報に基づいて、基地局BSの基
準電力値以上の送信電力である移動局MSを特定する。
基準電力値以上の送信電力であれば、その移動局MSは
当該基地局BSが管轄するセルS以外の遠方のセルSに
存在する移動局であると推定できる。これにより、移動
局選択部70は、ハンドオーバを強制的に行わせる移動
局MSを選択したことになる。移動局選択部70は、ハ
ンドオーバ対象となる移動局情報をハンドオーバ制御部
60に与える。これにより、ハンドオーバ対象の移動局
に対してのみハンドオーバを強制的に行わせることがで
きる。
【0072】図12は、オーバーリーチを除去する動作
を説明するためのフローチャートである。図12は、図
5のフローチャートのステップS7とS8との間にステ
ップT1およびステップV1ならびにV2を新たに挿入
した部分に相当するものであり、この実施の形態4おけ
るオーバーリーチを除去する動作の一部を示している。
【0073】回線制御局CSからオーバーリーチ発生源
の基地局BSにオーバーリーチ制御信号が送信されてき
た場合(ステップS6)、オーバーリーチ発生源である
基地局BSの通信制御部13は、オーバーリーチ制御信
号を送信電力制御部40、アンテナ制御部50およびハ
ンドオーバ制御部60に与える。送信電力制御部40
は、上記オーバーリーチ制御信号を受信すると、実施の
形態1と同様に、送受信処理部11を制御し、送信電力
を低減させる(ステップS7)。また、アンテナ制御部
50は、上記オーバーリーチ制御信号を受信すると、実
施の形態2と同様に、送信用のアンテナ部ATN1の主
ビーム方向をセル外側に向けさせる(ステップT1)。
【0074】さらに、ハンドオーバ制御部60は、回線
制御局CSからオーバーリーチ制御信号が与えられた場
合、上記移動局選択部70から与えられるハンドオーバ
対象の移動局情報を参照し、ハンドオーバ対象の移動局
MSに対してのみハンドオーバを強制的に行わせる(ス
テップV1、V2)。より具体的には、移動局選択部7
0は、送信電力制御部40の送信電力情報に基づいて、
ハンドオーバ対象の移動局MSを選択し(ステップV
1)、当該移動局情報をハンドオーバ制御部60に与え
る。ハンドオーバ制御部60は、上記移動局選択部70
から与えられるハンドオーバ対象の移動局MSを指定し
たうえでハンドオーバ制御信号をベースバンド処理部1
2に与える。言い替えれば、ハンドオーバ制御部60
は、ハンドオーバ対象の移動局情報を含むハンドオーバ
制御信号をベースバンド処理部12に与える。
【0075】ベースバンド処理部12は、上記ハンドオ
ーバ制御信号を受信すると、指定されたハンドオーバ対
象の移動局情報を参照し、当該移動局MSに送信すべき
送信ベースバンド信号にのみハンドオーバの実行命令を
付加する(ステップV2)。より具体的には、ベースバ
ンド処理部12は、上記ハンドオーバ対象の移動局に送
信すべきデータに付随する制御情報の中に、ハンドオー
バの実行命令を追加する。これにより、ハンドオーバ
は、オーバーリーチ発生源の基地局BSが管轄するセル
Sと異なるセルに存在する移動局MSにおいてのみ行わ
れることになる。
【0076】以上のようにこの実施の形態4によれば、
遠方の基地局BSと通信している移動局MSに対しての
みハンドオーバを強制的に行わせているから、無用なハ
ンドオーバの回数を低減できる。そのため、移動局MS
における処理の簡素化を図ることができる。
【0077】他の実施の形態 この発明の実施の形態の説明は以上のとおりであるが、
この発明は上述の実施の形態に限定されるものでない。
たとえば上記実施の形態2では、オーバーリーチ発生源
の基地局BSの送信電力を低減することを前提に、オー
バーリーチ発生源の基地局BSの主ビーム方向をセルS
の外側に向けることとしている。しかし、オーバーリー
チ発生源の基地局BSの送信電力を低減せずに、オーバ
ーリーチ発生源の基地局BSの主ビーム方向をセルSの
内側に向けるようにしてもよい。言い替えれば、オーバ
ーリーチ発生源の基地局BSの送信電力を低減せずに、
オーバーリーチ発生源の基地局BSのビームチルト角を
下方に向けてもよい。
【0078】この構成によれば、オーバーリーチ発生源
の基地局BSから遠方にまでCDMA無線信号を到達さ
せることができなくなる。したがって、オーバーリーチ
発生源の基地局BSは、大きな送信電力でCDMA無線
信号を送信しなくても済むようになる。そのため、他の
通信への干渉を速やかに除去することができる。
【0079】また、上記実施の形態3または4では、オ
ーバーリーチ発生源の基地局BSの送信電力を低減する
こと、および主ビーム方向をセルS外側に変化させるこ
とを前提に、現在通信中のすべての移動局MS、あるい
はハンドオーバ対象として選択された移動局MSに対し
てハンドオーバを強制的に行わせている。しかし、たと
えば、送信電力を低減せず、かつ主ビーム方向を変化さ
せずに、現在通信中のすべての移動局MS、あるいはハ
ンドオーバ対象として選択された移動局MSに対してハ
ンドオーバを強制的に行わせるようにしてもよい。
【0080】この構成によれば、送信電力を低減してい
ないから、オーバーリーチ発生源の基地局BSにとって
遠方の移動局MSは、オーバーリーチ発生源の基地局B
Sと再び回線を接続する可能性がある。しかし、このハ
ンドオーバ時は当初に回線を接続したときと比べて電波
伝搬環境が変化している場合が多く、したがってオーバ
ーリーチ発生源の基地局BSと再び回線を接続すること
は稀である。そのため、遠方の移動局MSは、自局が存
在するセルを管轄する基地局BSと回線を接続すること
になる。よって、オーバーリーチ発生源の基地局BSは
大きな送信電力でCDMA無線信号を送信することがな
くなる。そのため、他の通信に対する干渉源を速やかに
除去できるとともに、遠方の移動局MSの通信断を回避
できる。
【0081】なお、送信電力を低減せずに、主ビーム方
向を変化させたうえでハンドオーバ処理の強制的実行を
行うようにしてもよく、またその逆に、主ビーム方向を
変化させずに、送信電力を低減させたうえでハンドオー
バ処理の強制的実行を行うようにしてもよい。この場合
であれば、オーバーリーチ発生源の基地局BSの送信電
力を低減したうえでハンドオーバを実行させるから、送
信電力を一切低減せずにハンドオーバを実行する場合に
比べて、ハンドオーバを確実に行わせることができる。
【0082】また、上記各実施の形態では、オーバーリ
ーチの推定およびオーバーリーチの除去処理を基地局B
Sで実行し、オーバーリーチ発生源の特定およびオーバ
ーリーチ制御信号の送信を回線制御局CSで実行してい
る。しかし、これらすべての処理を各基地局BSで実行
するようにしてもよい。この場合、オーバーリーチ制御
信号は、基地局BSから回線制御局CSを介してオーバ
ーリーチ発生源の基地局BSに送信されることになる。
また、オーバーリーチ発生源の特定およびオーバーリー
チ制御信号の送信を、回線制御局CS以外の何らかの制
御局で行うようにしてもよいことはもちろんである。
【0083】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、オーバ
ーリーチが発生していると推定された場合に、オーバー
リーチを除去するようにしているから、干渉源を速やか
に除去し、通信品質の劣化を最小限に抑えることができ
る。したがって、ユーザへのサービス向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るCDMA網側
装置が用いられるCDMA移動通信システムの構成を示
す概念図である。
【図2】 CDMA網側装置の構成を示す機能ブロック
図である。
【図3】 オーバーリーチ推定部の構成を示す機能ブロ
ック図である。
【図4】 相関電力を示す図である。
【図5】 オーバーリーチの発生を推定し除去する動作
の流れを説明するためのフローチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態2に係るCDMA網側
装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図7】 主ビーム方向の変更を説明するための概念図
である。
【図8】 実施の形態2に係るオーバーリーチの発生を
推定し除去する動作の流れを説明するためのフローチャ
ートである。
【図9】 この発明の実施の形態3に係るCDMA網側
装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図10】 実施の形態3に係るオーバーリーチの発生
を推定し除去する動作の流れを説明するためのフローチ
ャートである。
【図11】 この発明の実施の形態4に係るCDMA網
側装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図12】 実施の形態4に係るオーバーリーチの発生
を推定し除去する動作の流れを説明するためのフローチ
ャートである。
【符号の説明】 1 CDMA網側装置、BS 基地局、CS 回線制御
局、MS 移動局、10 オーバーリーチ推定部、20
発生源特定部、30 オーバーリーチ制御部、40
送信電力制御部、14 オーバーリーチ推定制御部、5
0 アンテナ制御部、60 ハンドオーバ制御部、70
移動局選択部。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の拡散符号がそれぞれ割り当てら
    れ、上記拡散符号により拡散されたCDMA無線信号を
    各々固有のセル内に送信する複数の基地局を有し、当該
    基地局を介して移動局とCDMA無線信号を送受するC
    DMA網側装置において、 オーバーリーチの発生を推定するオーバーリーチ推定手
    段と、 オーバーリーチが発生していると推定された場合に、オ
    ーバーリーチ発生源の基地局を特定する発生源特定手段
    と、 この特定されたオーバーリーチ発生源の基地局に対して
    オーバーリーチ制御信号を通知するオーバーリーチ制御
    手段と、 オーバーリーチ制御信号を受信した場合に、オーバーリ
    ーチを除去する所定の処理を実行するオーバーリーチ除
    去手段とを含むCDMA網側装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、オーバーリーチ除去
    手段は、オーバーリーチ発生源の基地局における送信電
    力を低減させるものであるCDMA網側装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、オーバーリーチ除去
    手段は、オーバーリーチ発生源の基地局における共通チ
    ャネルの送信電力を低減させるものであるCDMA網側
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    オーバーリーチ除去手段は、オーバーリーチ発生源の基
    地局の主ビームの方向を現在の方向よりもセルの外側に
    向けさせるものであるCDMA網側装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    オーバーリーチ除去手段は、オーバーリーチ発生源の基
    地局と通信中のすべての移動局に対してハンドオーバを
    強制的に実行させるハンドオーバ実行命令を送信するも
    のであるCDMA網側装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、オーバーリーチ除去
    手段は、上記ハンドオーバ実行命令を共通チャネルを介
    して送信するものであるCDMA網側装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    オーバーリーチ除去手段は、オーバーリーチ発生源の基
    地局における送信電力を通信中の移動局ごとに取得する
    手段と、取得された移動局ごとの送信電力のうち予め定
    められた基準電力値以上の送信電力に対応する移動局を
    抽出する手段と、この抽出された移動局に対してのみハ
    ンドオーバ実行命令を送信する手段とを含むものである
    CDMA網側装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、基準電力値は、セル
    境界付近に存在する移動局の受信レベルが一定レベル以
    上となる送信電力の最小値またはそれ以上の所定値であ
    るCDMA網側装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8において、上記複数の
    基地局を一元的に制御する回線制御局をさらに含み、 上記オーバーリーチ推定手段およびオーバーリーチ除去
    手段は、上記各基地局に設けられるものであり、 上記発生源特定手段およびオーバーリーチ制御手段は、
    上記回線制御局に設けられるものであるCDMA網側装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、オーバーリーチ推
    定手段は、自局からの信号送信を中断させる手段と、こ
    の送信中断中に受信されたCDMA無線信号を自局に割
    り当てられた拡散符号に基づいて逆拡散することによ
    り、オーバーリーチの発生を推定する手段とを有するも
    のであるCDMA網側装置。
  11. 【請求項11】 基地局を識別する拡散符号を地理的に
    再利用するように構成されたCDMA移動通信システム
    におけるオーバーリーチ除去方法において、オーバーリ
    ーチの発生を推定し、オーバーリーチが発生していると
    推定された場合に、オーバーリーチ発生源の基地局を特
    定し、この特定されたオーバーリーチ発生源の基地局に
    おいてオーバーリーチを除去する所定の処理を実行させ
    るようにしたことを特徴とするオーバーリーチ除去方
    法。
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