JP2014053680A - 列車無線システム - Google Patents

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Abstract

【課題】オーバリーチ干渉を回避すると共に、無線周波数を有効利用することができる列車無線システムを得る。
【解決手段】各無線基地局a〜fには、運用時に用いられる複数の無線周波数f1〜f4が割り当てられると共に、複数の列車無線システムで共通的に使用され無線周波数f1〜f4とは異なる共通予備用無線周波数が割り当てられ、特定の無線基地局bが停止したとき、同一周波数干渉が生じる可能性のある2つの無線基地局a,eの一方の無線基地局eは、無線周波数f1を共通予備用無線周波数に切り替える。
【選択図】図5

Description

本発明は、列車無線システムに関する。
従来の列車無線システムは、移動する列車内に備えられた車上装置と、該列車が移動する線路沿いにほぼ一定(1〜3km程度)間隔で配備された複数の無線基地局(以下「基地局」と称する)との間で通信を行うために、車上装置が通信先の基地局を切り替える動作(以下「ハンドオーバ」と称する)を行うように構成されている(例えば下記特許文献1)。
基地局において同じ無線周波数が使用された場合、同一無線周波数干渉(オーバリーチ干渉)が発生し、回線品質が劣化して通信を行うことができなくなるので、各基地局は異なる無線周波数を使用する必要がある。一方、無線周波数は有限であり、有効に利用する必要があるので、複数の無線周波数(例えば2〜5対波)を繰り返して使用する必要がある。
ただし、特定の基地局が故障した場合や基地局を保守で使用停止させる場合(以下「基地局が故障等した場合」)などに、隣接する基地局で該基地局の通信エリアをカバーする(以下「隣接無線基地局バックアップ」と称する)とき、オーバリーチ干渉を回避するためには、列車無線システムにおいて繰り返し使用される無線周波数(繰返し無線周波数)を増やす必要がある。下記特許文献1に代表される従来技術は、繰返し無線周波数を増やすことによって、隣接無線基地局バックアップのときでも、オーバリーチ干渉を回避するように構成されている。
特開2011−124725号公報
ただし、上記特許文献1に代表される従来技術では、各線区に対応する列車無線システム(線区システム)が増える毎に繰返し無線周波数が増加し、無線周波数を有効利用することができないという課題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、オーバリーチ干渉を回避すると共に、無線周波数を有効利用することができる列車無線システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、列車が移動する線路に沿い所定間隔で配置された複数の無線基地局と、列車に搭載され通信先の前記各無線基地局を切り替えながら前記各無線基地局と無線通信を行う車上装置とを備えた列車無線システムであって、前記各無線基地局には、運用時に用いられる複数の第1の無線周波数が割り当てられると共に、複数の前記列車無線システムで共通的に使用され前記第1の無線周波数とは異なる1または複数の第2の無線周波数が割り当てられ、特定の無線基地局が停止したとき、同一周波数干渉が生じる可能性のある2つの無線基地局の一方の無線基地局は、前記第1の無線周波数を前記第2の無線周波数に切り替えることを特徴とする列車無線システム。
この発明によれば、列車無線システムにおいて繰り返し使用される無線周波数を、各線区システムで共通的に使用される無線周波数に切り替えるようにしたので、オーバリーチ干渉を回避すると共に、無線周波数を有効利用することができる、という効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態に係る列車無線システムの構成図である。 図2は、無線制御装置の構成図である。 図3は、各無線基地局の構成図である。 図4は、車上装置の構成図である。 図5は、本実施の形態に係る列車無線システムによる隣接無線基地局バックアップ動作を説明するための第1の図である。 図6は、本実施の形態に係る列車無線システムによる隣接無線基地局バックアップ動作を説明するための第2の図である。
以下に、本発明に係る列車無線システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は、本発明の実施の形態に係る列車無線システムの構成図である。図1に示される列車無線システムは、在線管理装置1と、ネットワーク2を介して在線管理装置1に接続された複数(例えば在線管理装置1に対して4台)の地上制御装置A〜Dと、ネットワーク3を介して各地上制御装置A〜Dに接続された複数(例えば各地上制御装置A〜Dに対して2台)の無線基地局a〜hと、ネットワーク3を介して各地上制御装置A〜Dと各無線基地局a〜hに接続された無線制御装置5とを有して構成されている。なお図1では、各地上制御装置A〜Dと各無線基地局a〜hとを接続する接続ネットワーク3に無線制御装置5が接続されているが、これに限定されるものではなく、管轄線区内の全ての各無線基地局a〜hと無線制御装置5とを接続する独立したネットワーク(図示せず)を設けるように構成してもよい。
列車無線システムは、線路4上を複数の制御領域(例えば4つの拠点A〜D)に分割し、各拠点に地上制御装置A〜Dを設け、各地上制御装置A〜Dが各拠点における列車6を管理するように構成されている。図1の点線で囲まれる領域が列車無線システムで管理される領域を示す。線路4上には、IDが設定された地上子(図示せず)が所定間隔で複数設置されているものとする。
なお、図1に示される列車無線システムでは、4つの地上制御装置A〜Dが用いられ、地上制御装置A〜Dに2つの無線基地局が接続されているが、地上制御装置および無線基地局の数はこれに限定されるものではない。また、図1には、車両搭載機器の一例として車上装置8のみ示されているが、実際の列車6には多種の車両搭載機器(例えば速度発電機、ブレーキ制御装置、車上子など)が搭載されていることは言うまでもない。そして、これらの機器は、車両内ネットワークおよび車両間ネットワーク(図示せず)によって相互に接続されている。
図2は、無線制御装置5の構成図であり、無線制御装置5は、各無線基地局a〜hとの間で情報を伝送する無線基地局通信部51と、地上制御装置A〜Dとの間で情報を伝送する地上制御装置通信部52と、無線周波数入力部57と、無線周波数入力部57から入力された無線周波数情報を記録する無線周波数記録部54と、無線周波数切替部55と、隣接基地局バックアップ設定入力部56と、無線周波数切替部55からの設定と隣接基地局バックアップ設定入力部56からの設定に基づいて無線基地局a〜hの無線周波数を制御する無線周波数制御部53とを有して構成されている。
図3は、各無線基地局a〜hの構成図であり、各無線基地局a〜hは、車上装置8との間で情報を伝送する無線通信部71と、無線制御装置5との間で情報を伝送する無線制御装置通信部72と、無線周波数切替部73をと有して構成されている。
図4は、車上装置8の構成図であり、車上装置8は、各無線基地局a〜hとの間で情報の伝送をする車上通信部81と、列車制御部82と、位置検知部83とを有して構成されている。
以下、列車無線システムの基本的な動作を説明する。位置検知部83では、線路4に設置された地上子(図示せず)のIDが検知され、列車制御部82は、このIDが検知された位置を基準位置として、速度発電機からの速度情報に基づいて基準位置からの走行距離を算出して、線路4上の列車6の位置を求める。列車制御部82で求められた位置情報82aは無線通信部81へ出力され、位置情報82aを受け取った無線通信部81ではこの情報が所定の伝送フレームにセットされる。伝送フレームには、位置情報82aの他にも例えば各列車を識別する列車IDなどもセットされる。そして、この伝送フレームは、その列車を管理する地上制御装置A〜Dの拠点内の無線基地局a〜hに送信される。この伝送フレームを受信した無線基地局a〜hでは、位置情報82aなどが抽出され、抽出された位置情報82aは、その無線基地局a〜hを管理する地上制御装置A〜Dに送信される。
各地上制御装置A〜Dは、自装置の拠点内を走行する列車6の位置を検知すると共に、他の地上制御装置との間で位置情報82aの授受が行われ、これらの位置情報82aに基づいて停止限界位置情報82bが生成される。生成された情報は、無線基地局a〜hに送信され、無線基地局a〜hでは、この情報が所定の伝送フレームにセットされて車上制御装置67に送信される。この伝送フレームには、停止限界位置情報82bの他にも、例えば各基地局を識別する基地局IDなどもセットされる。
また、各地上制御装置A〜Dでは、拠点内に在線する列車がどの拠点に在線しているかを示す在線管理情報が作成され、この情報が在線管理装置1へ送信される。在線管理装置1では、各地上制御装置A〜Dからの在線管理情報に基づいてシステム内の全列車の位置が把握される。
無線基地局a〜hからの伝送フレームを受信した無線通信部81では、停止限界位置情報82bが抽出され、抽出された情報は列車制御部82に出力され、列車制御部82では、停止限界位置情報82bに基づいて速度照査パターンが生成され、生成された速度照査パターンは速度発電機からの速度情報と比較される。速度情報が速度照査パターンを超過した場合、列車制御部82ではブレーキ指令が生成され、ブレーキ指令がブレーキ制御装置(図示せず)に出力される。
次に、図5を用いて隣接無線基地局バックアップ時の動作を説明する。図5は、本実施の形態に係る列車無線システムによる隣接無線基地局バックアップ動作を説明するための第1の図である。図5(a)には、一例として5つの無線基地局a〜eと、無線基地局a〜eが正常な場合における各無線基地局間のハンドオーバ点HO−1〜HO−4が示されている。各無線基地局a〜eには、オーバリーチ干渉を防ぐために異なる無線周波数が割り当てられ、例えば無線基地局aには無線周波数f1が割り当てられ、無線基地局bには無線周波数f2が割り当てられ、無線基地局cには無線周波数f3が割り当てられ、無線基地局dには無線周波数f4が割り当てられている。また、無線周波数eには、無線基地局aと同一の無線周波数f1が割り当てられている。図5(a)に記される曲線は、各無線周波数f1〜f4のそれぞれの周波数信号レベルを模式的に表している。
図5(a)では、例えばハンドオーバ点HO−1において、車上装置8で受信される無線基地局aの無線周波数f1と無線基地局eの無線周波数f1との受信レベルが、所定値以上である。すなわち、ハンドオーバ点HO−1における希望波(Desired Signal)である無線基地局aの無線周波数f1と、不要波(Undesired Signal)である無線基地局eの無線周波数f1とのDU比は、所定値以上である。このように無線基地局a,eで同じ無線周波数f1が使用されているときでも、無線基地局a〜eが正常な場合にはオーバリーチ干渉が発生することはない。
図5(b)には、無線基地局bが故障等した場合における隣接無線基地局バックアップ時の無線基地局a,c間のハンドオーバ点HO−1aが示されている。ハンドオーバ点HO−1aは、ハンドオーバ点HO−1よりも無線基地局e側に設定されている。そのため、ハンドオーバ点HO−1aにおいて、車上装置8で受信される無線基地局aの無線周波数f1と無線基地局eの無線周波数f1とのDU比が所定値未満となる場合がある。このように1線区内の無線基地局a,eで同じ無線周波数f1が使用されているときに無線基地局bが故障等した場合、無線基地局a,e間においてオーバリーチ干渉が発生する。
オーバリーチ干渉を解消する方法としては、図5(c)に記されるように、列車無線システムで使用される無線周波数の数を増やして、オーバリーチ干渉を生じる可能性のある無線基地局a,eの一方(例えば無線基地局e)の無線周波数を、他方の無線基地局aとは異なる無線周波数f5に設定することが考えられる。
ただし、この方法では、無線基地局eからの電波によるオーバリーチ干渉を回避することができるものの、繰返し無線周波数を4波から5波に増やす必要がある。特に首都圏においては複数の線区が高密度に設けられているため、各線区に対応した列車無線システムが必要になる。例えば首都圏に7つの線区が設けられている場合において、図5(c)に示される方法によりオーバリーチ干渉を防ぐ場合、1つの線区システムには繰返し無線周波数が5波必要となる。そのため、7つの線区システムでは7×5波(=35波)必要になる。
本実施の形態に係る列車無線システムは、所定の無線基地局が故障等したとき、オーバリーチ干渉が生じる可能性のある2つの無線基地局の一方の無線周波数が、複数の線区で共通的に使用される予備無線周波数(以下「共通予備用無線周波数」と称する)に切り替えられるように構成されている。
図5(d)には本実施の形態に係る列車無線システムによる隣接無線基地局バックアップの動作が示されている。無線基地局bに故障等が生じたとき、本実施の形態に係る列車無線システムでは、オーバリーチ干渉が生じる可能性のある無線基地局a,eの一方(例えば無線基地局e)の無線周波数f1が、共通予備用無線周波数(例えばf5)に切り替えられる。そのため、本実施の形態に係る列車無線システムでは、複数の線区システムで共通的に使用される無線周波数が1波となるため、7つの線区システムでは、必要な無線周波数が7×4波+1波(=29波)で済む。従って、図5(c)に示される方法よりも6つの無線周波数を有効利用することができる。
図6は、本実施の形態に係る列車無線システムによる隣接無線基地局バックアップ動作を説明するための第2の図である。図6には、無線基地局a〜eのアンテナとしてLCX(漏えい同軸ケーブル)を用いた場合の構成例が示され、各無線基地局a〜eには2つの無線周波数f1,f2が交互に割り当てられている。LCXの場合、離隔距離が大きくなるに従って信号が大きく減衰するため、無線周波数が2対波(2周波数繰返し)でも可能である。従って、無線基地局a〜eが正常な場合、図6(a)に示されるハンドオーバ点HO−1においてオーバリーチ干渉は発生しない。ただし、無線基地局bが故障等した場合、図6(b)に示されるように無線基地局a,c間のハンドオーバ点HO−1aが、ハンドオーバ点HO−1よりも無線基地局c側に移動するため、ハンドオーバ点HO−1においてオーバリーチ干渉が生じる。
本実施の形態に係る列車無線システムによれば、図6(c)に示されるように、オーバリーチ干渉が生じる可能性のある無線基地局a,cの一方(例えば無線基地局c)の無線周波数f1が共通予備用無線周波数(例えばf3)に切り替えられる。従って、オーバリーチ干渉を回避すると共に、使用される無線周波数を有効利用することができる。
以下、共通予備用無線周波数に変更する機能を説明する。第1の構成例としては、例えば無線基地局a〜hにおいて手動で無線周波数の変更を行うように構成してもよい。具体的には、図3に示される無線周波数切替部73は、オーバリーチ干渉が生じる可能性のある2つの無線基地局の一方の無線周波数を手動により共通予備用無線周波数へ切替可能に構成され、無線通信部71の無線周波数制御部71aは、車上装置8との間に使用されている無線周波数を、無線周波数切替部73で切り替えられた共通予備用無線周波数に変更する。
第2の構成例としては、例えば無線制御装置5において手動で無線周波数の変更を行うように構成してもよい。具体的には、図2に示される無線制御装置5の無線周波数記録部54には、隣接基地局バックアップ時に変更される共通予備用無線周波数が無線基地局毎に記憶されている。無線周波数切替部55は、オーバリーチ干渉が生じる可能性のある2つの無線基地局の一方の無線周波数を、手動により共通予備用無線周波数へ切替可能に構成されている。無線周波数切替部55で切替操作が行われたとき、無線周波数制御部53は、切り替えられた共通予備用無線周波数に関する周波数情報を無線周波数記録部54から読み出す。読み出された周波数情報は、無線基地局通信部51を介して、オーバリーチ干渉が生じる可能性のある2つの無線基地局の一方に送信され、この周波数情報を受信した無線基地局の無線周波数制御部71aが共通予備用無線周波数への切替を行う。
第3の構成例としては、例えば無線制御装置5が無線基地局の故障等を検知して、無線制御装置5からの情報により無線基地局a〜hが自動的に無線周波数の変更を行うように構成してもよい。具体的には、無線周波数制御部53は、無線基地局の故障等を検知可能に構成されており、無線基地局の故障等を検知したとき、無線周波数制御部53は、共通予備用無線周波数に関する周波数情報を無線周波数記録部54から読み出す。読み出された周波数情報は、オーバリーチ干渉が生じる可能性のある2つの無線基地局の一方に送信され、周波数情報を受信した無線基地局の無線周波数制御部71aが共通予備用無線周波数への切替を行う。なお、無線基地局の故障等を検知方法としては、例えば無線基地局からの故障信号(接点情報)を受信したとき故障等を検出する方法や、無線基地局との通信が一定時間途絶えたときに故障等を検知する方法や、ヘルスチェック機能により故障等を検出する方法などがある。
第4の構成例としては、例えば車上装置8が無線基地局の故障等を検知し、車上装置8からの情報により無線基地局a〜hが自動的に無線周波数の変更を行うように構成してもよい。具体的には、例えば車上装置8から無線基地局a〜hに接続要求を送信してから一定時間内に応答が送信されないとき、車上装置8は、故障等した無線基地局に隣接する無線基地局に対して故障等に関する情報を通知し、この情報を受信した無線基地局はこの情報を無線制御装置5に送信する。故障等に関する情報を受信した無線周波数制御部53は、共通予備用無線周波数に関する周波数情報を無線周波数記録部54から読み出す。読み出された周波数情報は、オーバリーチ干渉が生じる可能性のある2つの無線基地局の一方に送信され、周波数情報を受信した無線基地局の無線周波数制御部71aが共通予備用無線周波数への切替を行う。
なお、本実施の形態では、各線区システムの繰返し無線周波数が4波または2波の場合の構成例を説明したが、これに限定されるものではなく、各線区システムの繰返し無線周波数が2波以上であれば、本実施の形態に係る列車無線システムを適用可能である。
また、複数の無線基地局(例えば無線基地局b、d)が同時に故障等したときのオーバリーチ干渉を回避するためには、共通予備用無線周波数をその基地局数分必要となる。ただし、その場合でも図5(c)に示される方法に比べて、無線周波数を有効利用することができる。
以上に説明したように本実施の形態に係る列車無線システムは、列車6が移動する線路4に沿い所定間隔で配置された複数の無線基地局a〜hと、列車6に搭載され通信中の無線基地局を移動先の無線基地局に切り替えるハンドオーバ機能を有する車上装置8とを備えた列車無線システムであって、各無線基地局a〜hには、無線基地局毎に異なる無線周波数(例えばf1〜f4)と、この無線周波数とは異なり、かつ、複数の列車無線システムで共通的に使用される1または複数の共通予備用無線周波数(例えばf5)とが割り当てられ、特定の無線基地局(例えばb)が停止していないとき、各無線基地局a〜hは、無線周波数(f1〜f4)で車上装置8との間で通信を行い、特定の無線基地局bが停止したことによりこの無線基地局bに隣接する無線基地局a,cが特定の無線基地局bの通信領域をバックアップするとき、同一周波数干渉が生じる可能性のある2つの無線基地局a,eの一方の無線基地局eは、無線周波数f1を共通予備用無線周波数f5に切り替えるように構成されている。この構成により、線区システムが増加した場合でも、これらの線区システムで必要な無線周波数が、線区システム×繰返し無線周波数+共通予備用無線周波数で得られる数で済む。従って、本実施の形態に係る列車無線システムによれば、オーバリーチ干渉を回避すると共に、無線周波数を有効利用することができる、という効果を奏する。
また、本実施の形態にかかる列車無線システムは、各無線基地局a〜hが、手動により無線周波数を共通予備用無線周波数に切り替える無線周波数切替部73を有するようにしたので、例えば所定の無線基地局bを点検する際、オーバリーチ干渉が生じる可能性のある2つの無線基地局の一方において、任意のタイミングで共通予備用無線周波数に切り替えることができる。従って、オーバリーチ干渉を回避しながら無線周波数を有効利用することができると共に、列車無線システムの保守性の向上を図ることができる。
また、本実施の形態にかかる列車無線システムは、隣接無線基地局バックアップ時に変更される共通予備用無線周波数が各無線基地局に対応付けて記憶された無線周波数記録部54と、手動により無線周波数を共通予備用無線周波数に切り替える無線周波数切替部55と、無線周波数切替部55で切り替えられた共通予備用無線周波数を無線周波数記録部54から読み出して、読み出された共通予備用無線周波数に関する周波数情報を、同一周波数干渉が生じる可能性のある2つの無線基地局の一方の無線基地局に送信する無線周波数制御部53とを有する無線制御装置5を備え、各無線基地局a〜hは、無線制御装置5からの周波数情報に基づいて無線周波数を前記共通予備用無線周波数に切り替えるように構成されている。この構成により、無線制御装置5において、任意のタイミングで共通予備用無線周波数に切り替えることができる。従って、オーバリーチ干渉を回避しながら無線周波数を有効利用することができると共に、列車無線システムの保守性の向上を図ることができる。
また、本実施の形態にかかる列車無線システムは、無線周波数制御部53が特定の無線基地局の停止を検知したとき、無線周波数切替部55で切り替えられた共通予備用無線周波数を無線周波数記録部54から読み出して、読み出された共通予備用無線周波数に関する周波数情報を、同一周波数干渉が生じる可能性のある2つの無線基地局の一方の無線基地局に送信するように構成されている。この構成により、無線制御装置5で無線基地局の故障等が検知されたとき、自動的に共通予備用無線周波数に切り替えることができる。従って、オーバリーチ干渉を回避しながら無線周波数を有効利用することができると共に、列車無線システムの更なる信頼性の向上を図ることができる。
また、本実施の形態にかかる列車無線システムは、車上装置8が、特定の無線基地局の停止を検知したとき、当該無線基地局に隣接する無線基地局に対して停止情報を通知し、この無線基地局は、停止情報を無線制御装置5に送信し、無線制御装置5の無線周波数制御部53は、停止情報を受信したとき、共通予備用無線周波数を無線周波数記録部54から読み出して、読み出された共通予備用無線周波数に関する周波数情報を、同一周波数干渉が生じる可能性のある2つの無線基地局の一方の無線基地局に送信するように構成されている。この構成により、無線制御装置5において無線基地局の故障等が検知されなかった場合でも、車上装置8で無線基地局の故障等を検知することができる。従って、オーバリーチ干渉を回避しながら無線周波数を有効利用することができると共に、列車無線システムの更なる信頼性の向上を図ることができる。
なお、本発明の実施の形態に係る列車無線システムは、本発明の内容の一例を示すものであり、更なる別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略するなど、変更して構成することも可能であることは無論である。
以上のように、本発明は、主に列車無線システムに適用可能であり、特に、オーバリーチ干渉を回避すると共に、無線周波数を有効利用することができる発明として有用である。
1 在線管理装置、2,3 ネットワーク、4 線路、5 無線制御装置、6 列車、8 車上装置、51 無線基地局通信部、52 地上制御装置通信部、53,71a 無線周波数制御部、54 無線周波数記録部、55,73 無線周波数切替部、56 隣接基地局バックアップ設定入力部、57 無線周波数入力部、71 無線通信部、72 無線制御装置通信部、81 無線通信部、82 列車制御部、82a 位置情報、82b 停止限界位置情報、83 位置検知部、A,B,C,D 地上制御装置、a,b,c,d,e,f,g,h 無線基地局、f1,f2,f3,f4,f5 無線周波数。

Claims (5)

  1. 列車が移動する線路に沿い所定間隔で配置された複数の無線基地局と、列車に搭載され通信中の無線基地局を移動先の無線基地局に切り替えるハンドオーバ機能を有する車上装置とを備えた列車無線システムであって、
    前記各無線基地局には、無線基地局毎に異なる無線周波数と、前記無線周波数とは異なり、かつ、複数の列車無線システムで共通的に使用される1または複数の共通予備用無線周波数とが割り当てられ、
    特定の無線基地局が停止していないとき、前記各無線基地局は、前記無線周波数で前記車上装置との間で通信を行い、
    特定の無線基地局が停止したことによりこの無線基地局に隣接する無線基地局が前記特定の無線基地局の通信領域をバックアップするとき、同一周波数干渉が生じる可能性のある2つの無線基地局の一方の無線基地局は、前記無線周波数を前記共通予備用無線周波数に切り替えることを特徴とする列車無線システム。
  2. 前記各無線基地局は、手動により前記無線周波数を前記共通予備用無線周波数に切り替える無線周波数切替部を有することを特徴とする請求項1に記載の列車無線システム。
  3. 前記バックアップ時に変更される共通予備用無線周波数が前記各無線基地局に対応付けて記憶された無線周波数記録部と、手動により前記無線周波数を前記共通予備用無線周波数に切り替える無線周波数切替部と、前記無線周波数切替部で切り替えられた共通予備用無線周波数を無線周波数記録部から読み出して、読み出された共通予備用無線周波数に関する周波数情報を、同一周波数干渉が生じる可能性のある2つの無線基地局の一方の無線基地局に送信する無線周波数制御部と、を有する無線制御装置を備え、
    前記各無線基地局は、前記無線制御装置からの周波数情報に基づいて前記無線周波数を前記共通予備用無線周波数に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の列車無線システム。
  4. 前記無線周波数制御部は、前記特定の無線基地局の停止を検知したとき、前記無線周波数切替部で切り替えられた共通予備用無線周波数を前記無線周波数記録部から読み出して、読み出された共通予備用無線周波数に関する周波数情報を、同一周波数干渉が生じる可能性のある2つの無線基地局の一方の無線基地局に送信することを特徴とする請求項3に記載の列車無線システム。
  5. 前記車上装置は、前記特定の無線基地局の停止を検知したとき、当該無線基地局に隣接する無線基地局に対して停止情報を通知し、
    前記無線基地局は、前記停止情報を前記無線制御装置に送信し、
    前記無線周波数制御部は、前記停止情報を受信したとき、共通予備用無線周波数を前記無線周波数記録部から読み出して、読み出された共通予備用無線周波数に関する周波数情報を、同一周波数干渉が生じる可能性のある2つの無線基地局の一方の無線基地局に送信することを特徴とする請求項3に記載の列車無線システム。
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