JP2002208788A - 回路基板、およびその製造方法 - Google Patents

回路基板、およびその製造方法

Info

Publication number
JP2002208788A
JP2002208788A JP2001004435A JP2001004435A JP2002208788A JP 2002208788 A JP2002208788 A JP 2002208788A JP 2001004435 A JP2001004435 A JP 2001004435A JP 2001004435 A JP2001004435 A JP 2001004435A JP 2002208788 A JP2002208788 A JP 2002208788A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piece
substrate
circuit board
metal
rechargeable battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001004435A
Other languages
English (en)
Inventor
Seitarou Mizuhara
精田郎 水原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP2001004435A priority Critical patent/JP2002208788A/ja
Publication of JP2002208788A publication Critical patent/JP2002208788A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mounting Components In General For Electric Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 基板片に装着された金属片に他の金属部材を
直接溶接することができる構成を有し、かつ、平面視に
おける占有面積が基板片の面積よりも大きくならない回
路基板、およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 基板片1と、この基板片1の上面に装着
された金属片2,3とを有する回路基板Aであって、基
板片の所定部分には、貫通孔20,30が形成されてお
り、金属片は、貫通孔の一部または全部を塞ぐようにか
つ基板片の周縁からはみ出さないようにして、基板片に
半田付けされていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、たとえば、携帯
型電話機やノート型パーソナルコンピュータなどの携帯
型電子機器に用いられ、充電池を内蔵した電池パックに
適用される回路基板、およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、たとえば、携帯型電話機やノ
ート型パーソナルコンピュータなどでは、充電池が内臓
された電池パックなどが電源として使用されている。こ
の電池パックは、携帯型電話機などの携帯型電子機器本
体に対して着脱自在にされた構成とされている。このよ
うな電池パックとしては、樹脂製などの容器に、充電池
と、この充電池と接続される回路基板とが内臓されてい
るのが一般的である。
【0003】上記充電池には、その外装全体が正電極p
として形成されたものがある。このような充電池の一例
を図10に示す。同図に示すように、この充電池Dは、
外形が略直方体状に形成されており、負電極mは、充電
池Dの長手方向において互いに対向する側面Sa、側面
Sbのうちの一側面Saの中央部分から突出するように
形成されている。
【0004】上記回路基板は、たとえば、充電池Dから
の過放電や充電池Dへの過充電を防止するための保護回
路などを構成している。この種の従来の回路基板の一例
を図11に示す。同図に表われているように、回路基板
100は、上記保護回路を構成する種々の電子部品Eを
上面に搭載した基板片101と、充電池を接続するため
の金属片102、103とを有している。
【0005】上記基板片101は、ガラスエポキシ樹脂
などから平面視長矩形状に形成されており、その長さL
が充電池Dの幅W(図10参照)と略同等とされてい
る。基板片101の上面には、上記各電子部品Eを導通
させる配線パターン(図示略)が銅箔などにより形成さ
れている。基板片101の裏面には、携帯型電子機器本
体と導通するための外部端子4が取り付けられている。
【0006】上記金属片102、103は、Niなどか
ら板状に形成されており、基板片101の上面に装着さ
れている。各金属片102、103は、後述するように
してその先端部102a、103aに接続板を溶接する
ために、先端部102a、103aがそれぞれ基板片1
01の長手方向両端縁からはみ出すようにして基板片1
01に装着されている。詳細には、各金属片102、1
03は、それぞれ、基端部102b,103bのみが基
板片101の両端部上面に半田付けされている。
【0007】次に、このように構成された回路基板10
0と上記充電池Dとの接続構造について説明する。図1
2は、回路基板100と充電池Dとを接続した状態を示
す。同図に示すように、回路基板100は、基板片10
1の上面が充電池Dの上記側面Sbに対向するように配
置され、金属片102が充電池Dの負電極mに、金属片
103が正電極pに導通するように接続される。このと
き、各金属片102、103は、先端部102a、10
3aが基板片101の表面から起立するようにL字状に
屈曲される。また、各金属片102、103の先端部1
02a、103aには、それぞれ、金属製の接続板12
1、131が溶接される。接続板121、131の溶接
には、加工効率が高い点などからスポット溶接法が用い
られる。この方法においては、図12に示すように、ま
ず、金属片102(金属片103)と接続板121(接
続板131)とを部分的に重ね合わせて、この重ね合わ
せ部分の表裏にそれぞれ丸棒電極Ta、Tbの先端を対
向させるように押しつける。そして、丸棒電極Ta、T
b間を通電して、ジュール熱により金属片102(金属
片103)および接続板121(接続板131)を加熱
溶融させ、さらに圧力を加えることにより、この重ね合
わせ部分を部分的に融合する。このように、先端部10
2a、103aがそれぞれ基板片101の長手方向両端
縁からはみ出すようにして金属片102、103を基板
片101に装着させることにより、先端部102a、1
03aの表裏面の両面を露出させ、接続板121、13
1の溶接を可能としているのである。
【0008】その後、接続板121は、L字状に屈曲さ
せられ、その先端が負電極mに接合される。換言すれ
ば、基板片101と負電極mとを接続するために、上記
したように接続板121を金属片102に溶接するので
ある。一方、接続板131は、充電池Dにおける幅方向
の側面Sc、すなわち正電極pに接合される。このと
き、接続板131の長さを大としておけば、接続板13
1の充電池Dの側面Scに対する接合面積が大となり、
これにより、回路基板100を充電池Dに強固に固定す
ることができる。そして、これらを容器に入れることに
より電池パックが得られる。
【0009】このような回路基板100によれば、上記
回路基板100と上記充電池Dとを接続した状態におい
ては、上記したように、基板片101の上面と充電池D
の長手方向の側面Sbとが対向するように配置されてい
るので、平面視での面積が小さくなりうる。これによ
り、電池パックを小型化することが可能となる。
【0010】ところで、上記回路基板100を製造する
際には、図13に示すように、複数の基板片101が規
則的に配列形成された材料基板110を用いて、これら
の基板片101のそれぞれに対して上記金属片102、
103を装着する場合がある。このような場合では、ま
ず、材料基板110上にミシン目111で囲まれた複数
の基板片101を規則的に配列させて形成する。この従
来例では、材料基板110には、16枚の基板片101
が形成されている。
【0011】次いで、各基板片101における金属片1
02、103(および電子部品E)を装着するべき部位
に半田ペーストを塗布し、図14に示すように、この上
に金属片102、103(および電子部品E)を載置す
る。より詳細には、上記金属片102、103は、基端
部102b、103bが上記半田ペースト上に載るよう
に、かつ先端部102a、103aが材料基板110に
おける互いに隣接する基板片の間の部分140上に載る
ように載置される。
【0012】次いで、リフローソルダリング法などによ
り上記金属片102、103(および電子部品E)を各
基板片101上に固定する。リフローソルダリング法に
よれば、リフロー炉内において材料基板110上の半田
ペーストを加熱溶融させることにより、各金属片10
2、103(および電子部品E)が一括して各基板片1
01に表面実装される。そして、上記材料基板110か
らミシン目111にそって各基板片101を切り出す。
これにより、複数の回路基板100が得られる。
【0013】このように、上記複数の基板片101を形
成した材料基板110を用いれば、リフローソルダリン
グの手法により、複数の基板片101に対する金属片1
02、103(および電子部品E)の半田付けを一括し
て行うことができるので、回路基板100を効率よく製
造することができる。
【0014】しかしながら、上記回路基板100では、
上述したように、上記金属片102、103の先端部1
02a、103aがそれぞれ基板片101の長手方向両
端縁からはみ出しているので、材料基板110に複数の
基板片101を形成する際には、金属片102、103
の先端部102a、103aが突出する長さを考慮し
て、図13に示すように、基板片101の長手方向にお
いて互いに隣接して配列される基板片101間の間隔d
を大きくとらなければならない。したがって、上記のよ
うな回路基板100を製造する場合には、一枚の材料基
板110から得られる回路基板100の枚数が少なくな
る。言い換えれば、材料基板110の板抜効率が悪くな
り、コストアップを招来してしまう。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、上記した
事情のもとで考え出されたものであって、基板片に装着
された金属片に他の金属部材を直接溶接することができ
る構成を有し、かつ、平面視における占有面積が基板片
の面積よりも大きくならない回路基板、およびその製造
方法を提供することをその課題とする。
【0016】
【発明の開示】上記課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0017】すなわち、本願発明の第1の側面により提
供される回路基板は、基板片と、この基板片の上面に装
着された金属片とを有する回路基板であって、上記基板
片の所定部分には、貫通孔が形成されており、上記金属
片は、上記貫通孔の一部または全部を塞ぐようにかつ上
記基板片の周縁からはみ出さないようにして、上記基板
片に半田付けされていることを特徴としている。
【0018】好ましい実施の形態においては、上記金属
片は、Niから板状に形成されている。
【0019】好ましい実施の形態においてはまた、上記
金属片の上面には、充電池の電極に接続される金属製の
接続板が溶接され、上記基板片には、上記充電池への過
電流を防止するための充電池用保護回路を構成する種々
の電子部品が搭載されている。
【0020】本願発明の第2の側面により提供される回
路基板の製造方法は、基板片と、この基板片の上面に装
着された金属片とを有する回路基板を製造する方法であ
って、材料基板上にミシン目で囲まれた複数の基板片を
複数行複数列に配列させて形成する工程と、各基板片の
所定部分に貫通孔を形成する工程と、各基板片における
金属片を装着するべき部位に半田ペーストを塗布する工
程と、上記金属片を、上記貫通孔の一部または全部を塞
ぐようにかつ上記基板片の周縁からはみ出さないように
して、上記半田ペースト上に載置する工程と、上記金属
片を半田付けするために上記半田ペーストを加熱溶融す
る工程と、上記材料基板からミシン目に沿って各基板片
を切り出す工程と、を含むことを特徴としている。
【0021】本願発明によれば、上記金属片は、基板片
に形成した貫通孔の一部または全部を塞ぐようにして、
基板片の上面に半田付けされている。これにより、上記
金属片は、一部において、その表裏面の両方が露出する
こととなる。したがって、この金属片上に上記接続板を
直接溶接することができる。より詳細には、たとえば、
金属片上に接続板を重ね合わせて、この重ね合わせ部分
の表裏面に一対の溶接用の電極をそれぞれ押しつけ、こ
の重ね合わせ部分の厚み方向に通電することにより、金
属片と接続板とを局部的に溶融させてこれらを融合させ
ることができる。この場合、一対の電極のうち、一方
を、上記貫通孔に挿入された状態で金属片の裏面に押し
つけ、他方を、接続板の上面に押しつければよい。
【0022】また、上記金属片は、上記基板片の周縁か
らはみ出さないように上記基板片の上面に半田付けされ
ているので、平面視における占有面積が基板片の面積よ
りも大きくならないように、この回路基板を製造するこ
とができる。これにより、上記材料基板に複数の基板片
を形成する際に、互いに隣り合う基板片間の間隔を大き
くする必要がなく、所定サイズの材料基板からより多く
の回路基板を製造することができる。すなわち、材料基
板の板抜効率を大とすることができる。したがって、上
記回路基板の製造コストを低減することができる。
【0023】本願発明のその他の特徴および利点につい
ては、以下に行う発明の実施の形態の説明から、より明
らかになるであろう。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0025】図1は、本願発明に係る回路基板の一例を
示す概略斜視図、図2は、図1のII-II線に沿う断面図
である。また、図3は、図1の回路基板における金属片
に接続板を溶接する方法を説明するための概略断面図、
図4は、図3における接続板の他の例を示す概略斜視
図、図5は、図1の回路基板を充電池に接続した状態を
示す概略平面図である。なお、これらの図において、従
来例を示す図11ないし図14に表された部材、部分等
と同等のものにはそれぞれ同一の符号を付してある。
【0026】この回路基板Aは、たとえば、携帯型電話
機やノート型パーソナルコンピュータなどの携帯型電子
機器に用いられる電池パック内に組み込まれて使用さ
れ、図10に示す充電池Dに接続されるものとする。こ
の場合、回路基板Aは、充電池Dからの電力を携帯型電
子機器本体に供給する機能を有する。また、携帯型電子
機器本体は、充電池Dを充電することができ、回路基板
Aは、携帯型電子機器本体からの充電用電力を充電池D
に与える機能を有する。そして、これらの機能に伴い、
回路基板Aは、たとえば、充電池Dの過放電や充電池へ
の過充電を防止するための保護回路などを構成してい
る。
【0027】上記充電池Dは、携帯型電子機器における
軽量化の要請に応えて、その外装がAlから形成されて
いる。この充電池Dは、Al製の外装全体が正電極pと
して形成されている。図10に示すように、充電池D
は、外形が略直方体状に形成されており、負電極mは、
充電池Dの長手方向において互いに対向する側面Sa、
Sbのうちの一側面Saの中央部分から突出するように
形成されている。
【0028】図1に表れているように、回路基板Aは、
保護回路に用いられる種々の電子部品Eを上面に実装し
た基板片1と、充電池Dを接続するための金属片2、3
とを有している。
【0029】上記基板片1は、たとえばガラスエポキシ
樹脂などから平面視長矩形状に形成されており、長手方
向の長さLが充電池Dの幅W(図10参照)と略同等と
されている。この基板片1の上面には、配線パターン
(図示略)が銅箔などから形成されている。この配線パ
ターンの各所には、図示していないが、上記金属片2、
3を半田付けするためのパッドや、上記電子部品Eを実
装するための実装パッドなどが一体形成されている。一
方、基板片1の裏面には、携帯型電子機器本体と導通す
るための外部端子4が半田付けされている。外部端子4
は、携帯型電子機器本体のコネクタピン(図示略)に対
応するように配置されている。
【0030】また、基板片1の長手方向両端部には、貫
通孔20、30が形成されている。これらの貫通孔2
0、30は、後述する丸棒電極を挿入するのに充分な大
きさとされる。
【0031】上記金属片2、3はそれぞれ、本実施形態
では、半田付けに適したNiから板状に形成されてお
り、上記貫通孔20、30の開口面積よりも大なる面積
を有し、かつ基板片1からはみ出さない大きさおよび形
状とされている。具体的には、各金属片2、3は、平面
視矩形状に形成されている。各金属片2、3は、図1お
よび図2に示すように、上記貫通孔20、30をそれぞ
れ塞ぐように、かつ、基板片1の周縁からはみ出さない
ようにして、基板片1の上面に半田付けされている。な
お、金属片2、3は、本実施形態では、貫通孔20、3
0の開口部の全てを塞いでいるが、その一部を塞ぐよう
にしてもよい。
【0032】このように構成された回路基板Aは、上記
充電池Dに接続される際には、充電池Dの電極に接続さ
れる接続板21、31を、それぞれ、金属片2、3に溶
接して使用される。各接続板21、31は、本実施形態
では、金属片2、3と同様にNiにより形成されてい
る。また、各接続板21、31は、基板片1の幅と同等
の幅を有する長矩形状に形成されている。
【0033】接続板21の金属片2への溶接には、加工
効率が高いことなどからスポット溶接法が用いられる。
この方法によれば、図3に示すように、まず、金属片2
上に接続板21の端部を重ね合わせる。次に、丸棒電極
Taを基板片1の貫通孔20に挿入して、上記した重ね
合わせ部分の裏面、すなわち金属片2の裏面に丸棒電極
Taの先端を押しつける。次に、重ね合わせ部分の上
面、すなわち接続板21の上面に丸棒電極Tbを押しつ
ける。このとき、丸棒電極Ta、Tbの先端を、金属片
2および接続板21を挟んで互いに突き合わせるように
する。そして、丸棒電極Ta、Tb間を通電しつつこれ
らを押圧する。このとき、金属片2と、接続板21とが
ジュール熱により加熱溶融状態となり、金属片2と接続
板21との間に金属(Ni)同士が融合した接合部分、
すなわち碁石状のナゲットNが形成される。これによ
り、金属片2と接続板21とを直接接合することができ
る。また、接続板31は、接続板21の金属片2への溶
接と同様の手法により、金属片3に溶接される。このよ
うに、貫通孔20、30を塞ぐように金属片2、3を基
板片1に装着することにより、表裏面の両方が露出した
領域を金属片2、3に設け、接続板21、31のスポッ
ト溶接を可能としているのである。
【0034】接続板21、31が溶接された回路基板A
を上記充電池Dに接続するには、図5に示すように、ま
ず、この回路基板Aを、基板片1の上面が充電池Dの上
記側面Sbと対向するように配置する。このとき、本実
施形態では、回路基板Aと充電池Dとの間に、樹脂など
の絶縁体からなるスペーサ9を介装することにより、各
電子部品Eと充電池Dとが接触して回路がショートする
のを防止している。次に、接続板21をコ字状に屈曲さ
せ、その先端を上記負電極mに接合する。換言すれば、
基板片1と負電極mとを接続するために、上記したよう
に、接続板21を金属片2に溶接するのである。そし
て、接続板31をL字状に屈曲させ、充電池Dの幅方向
の側面Sc、すなわち正電極pに接合する。このとき、
接続板31の長さを大としておけば、接続板31の充電
池Dの側面Scに対する接合面積が大となり、これによ
り、回路基板Aを充電池Dに強固に固定することができ
る。この後、これらを容器に入れることにより、充電池
パックが形成される。
【0035】なお、接続板21(接続板31)の代わり
に、図4に示すように、互いに異なる金属材料からなる
2層の金属層を積層させたクラッド材を用いた接続板2
1′(接続板31′)を用いることもできる。具体的に
は、接続板21′(接続板31′)は、金属片2(金属
片3)に接続される側の第1金属層21a(第1金属層
31a)が、金属片2(金属片3)と同様に、Niから
形成されており、充電池Dの電極に接続される側の第2
金属層21b(第2金属層31b)が、充電池Dの外装
(電極)と同様に、Alから形成されている。このよう
な構成によれば、充電池Dの電極に対しても接続板2
1′(接続板31′)を直接接合することができる。
【0036】このような回路基板Aによれば、上記回路
基板Aと上記充電池Dとを接続した状態においては、上
記したように、基板片1の上面と充電池Dの長手方向の
側面Sbとが対向するように配置されているので、平面
視での面積が小さくなりうる。これにより、電池パック
を小型化することが可能となる。
【0037】上記した構成を有する回路基板Aは、以下
の手順により製造される。ここで、本願発明に係る回路
基板の製造方法を説明するための概略平面図を図6ない
し図9に示す。
【0038】まず、図6に示すように、材料基板10上
にミシン目11で囲まれた複数の基板片1を複数行複数
列に配列させて形成する。この材料基板10は、たとえ
ばガラスエポキシ樹脂などの絶縁材料から形成されてい
る。また、この材料基板10は、全体として、従来例に
おける材料基板110と同形・同サイズに形成されてい
る。各ミシン目11は、この材料基板10を貫通する溝
部11aと、各基板片1を材料基板10内に支持するた
めのサポート部11bとから構成されている。これらの
溝部11aは、たとえば打ち抜き形成などによって形成
される。
【0039】なお、各基板片1の上面には、配線パター
ン(図示略)が形成される。この配線パターンの形成に
は、公知のフォトリソグラフィー法が用いられる。すな
わち、上面に銅箔を施した材料基板10に対してレジス
ト材料を塗布し、所望のパターンが形成された露光用マ
スクを用いて露光し、露光したレジスト材料を現像した
後、エッチングによって銅箔の不要部分を除去する。こ
のとき、各基板片1の長手方向両端部上面には、上記金
属片2、3を接続するためのパッドが配線パターンと一
体的に形成される。また、上記電子部品Eを実装するた
めの実装パッドもこれと同時に形成される。
【0040】次いで、図7に示すように、材料基板10
の各基板片1に対して貫通孔20、30を形成する。本
実施形態では、各貫通孔20、30は、各基板片1の両
端部にたとえばドリルなどで穴を開けることによって、
円筒内面状に形成される。
【0041】次いで、図8に示すように、材料基板10
の各基板片1に対して半田ペーストを塗布する。この場
合、半田ペーストは、金属片2、3を装着するべき部
位、すなわち各基板片1の長手方向両端部上面に形成さ
れたパッドの表面(図8の斜線部分8)や、電子部品E
を実装するための実装パッド表面などに塗布される。半
田ペーストの塗布には、たとえばスクリーン印刷法など
が採用される。この方法で使用されるスクリーンは、半
田ペーストを塗布すべき部位に対応する領域から半田ペ
ーストを通り抜けさせうるように構成されている。半田
ペーストを塗布するには、このスクリーンを材料基板1
0上にセットし、この上に半田ペーストを注入した後、
スキージなどにより注入した半田ペーストを引き伸ば
す。これにより、各基板片1上の所望の部位に半田ペー
ストを一括して塗布することができる。なお、上記貫通
孔20、30が半田ペーストによって塞がれないように
する。このため、スクリーンにおける貫通孔20、30
に対応する領域では、半田ペーストが通り抜けることが
できないようにされている。
【0042】次いで、図9に示すように、各基板片1の
所定の箇所に金属片2、3を載置する。この場合、金属
片2、3は、貫通孔20、30を塞ぐようにかつ基板片
1の周縁からはみ出さないようにして、半田ペースト8
(図8参照)上に載置される。各金属片2、3は、上述
したように、平面視矩形の板状といった単純な形状とさ
れているので、金属片2、3の載置を、チップ状の部品
を所望の基板上にマウントするのに用いられる一般のチ
ップマウンタを用いて効率良く行うことができる。ま
た、この工程では、電子部品Eの載置も同様に行なわれ
る。半田ペースト上に載置された金属片2、3は、半田
ペースト8の粘性により基板片1に一時的に固定された
状態となるので、位置がずれないように次工程に移送さ
れ、その状態のまま半田付けされる。
【0043】このように、金属片2、3は、基板片1の
周縁からはみ出さないように構成されているので、回路
基板Aを、平面視における占有面積が基板片1の面積よ
りも大きくならないようにすることができる。これによ
り、上述した工程において材料基板10上に複数の基板
片1を複数行複数列に配列させて形成する際に、従来例
のように、金属片の先端部が基板片からはみ出す長さを
考慮する必要がない。したがって、基板片1の長手方向
において互いに隣接して配列される基板片間の間隔を極
めて小さくすることができる。その結果、材料基板10
の板抜効率を向上させることができる。具体的には、従
来の材料基板110と同形、同サイズとされた材料基板
10には、図6に示すように、40枚の基板片1を形成
することができる。
【0044】次いで、金属片2、3を基板片1の上面に
固定する。この工程では、リフローソルダリング法が採
用される。より詳細には、金属片2、3が載置された材
料基板10をリフロー炉内に移送する。リフロー炉内で
は、半田ペースト中の溶剤が加熱によって蒸散されると
ともに、半田成分が溶融、冷却して、金属片2、3が基
板片1上に一括して固定される。このとき、電子部品E
もまた、一括して半田付けされる。なお、上記外部端子
4は、金属片2、3および電子部品Eを半田付けする前
あるいは後に、上記したのと同様の手順により半田付け
される。
【0045】次いで、材料基板10からミシン目11に
沿って各基板片を切り出す。この工程は、ミシン目11
のサポート部11bを切断することによって行うことが
できるので、作業が容易である。これにより、複数の回
路基板Aが得られる。
【0046】このように、上記複数の基板片1を形成し
た材料基板10を用いれば、リフローソルダリングの手
法により、複数の基板片1に対する金属片2、3(およ
び電子部品E)の半田付けを一括して行うことができる
ので、回路基板Aを効率よく製造することができる。
【0047】もちろん、この発明の範囲は上述した実施
の形態に限定されるものではない。たとえば、上記金属
片2、3は、本実施形態では、平面視矩形状に形成され
ているが、これらをたとえば平面視円形状など様々な形
状とすることもできる。
【0048】また、金属片2、3を、本実施形態では、
保護回路と外部の充電池Dとを接続するためのいわば端
子として形成しているが、たとえば、基板片1を外部に
支持するための単なるステー取付部としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る回路基板の一例を示す概略斜視
図である。
【図2】図1のII-II線に沿う断面図である。
【図3】図1の回路基板における金属片に接続板を溶接
する方法を説明するための概略断面図である。
【図4】図3における接続板の他の例を示す概略斜視図
である。
【図5】図1の回路基板を充電池に接続した状態を示す
概略平面図である。
【図6】本願発明に係る回路基板の製造方法を説明する
ための概略平面図である。
【図7】本願発明に係る回路基板の製造方法を説明する
ための概略平面図である。
【図8】本願発明に係る回路基板の製造方法を説明する
ための概略平面図である。
【図9】本願発明に係る回路基板の製造方法を説明する
ための概略平面図である。
【図10】充電池の一例を示す概略斜視図である。
【図11】従来の回路基板の一例を示す概略斜視図であ
る。
【図12】図11の回路基板を充電池に接続した状態を
示す概略平面図である。
【図13】従来の回路基板の製造方法を説明するための
概略平面図である。
【図14】従来の回路基板の製造方法を説明するための
概略平面図である。
【符号の説明】
1 基板片 2、3 金属片 10 材料基板 11 ミシン目 20、30 貫通孔 21、31、21′、31′ 接続板 A 回路基板 D 充電池 E 電子部品

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板片と、この基板片の上面に装着され
    た金属片とを有する回路基板であって、 上記基板片の所定部分には、貫通孔が形成されており、 上記金属片は、上記貫通孔の一部または全部を塞ぐよう
    にかつ上記基板片の周縁からはみ出さないようにして、
    上記基板片に半田付けされていることを特徴とする回路
    基板。
  2. 【請求項2】 上記金属片は、Niから板状に形成され
    ている、請求項1に記載の回路基板。
  3. 【請求項3】 上記金属片の上面には、充電池の電極に
    接続される金属製の接続板が溶接され、上記基板片に
    は、上記充電池への過電流を防止するための充電池用保
    護回路を構成する種々の電子部品が搭載されている、請
    求項1または2に記載の回路基板。
  4. 【請求項4】 基板片と、この基板片の上面に装着され
    た金属片とを有する回路基板を製造する方法であって、 材料基板上にミシン目で囲まれた複数の基板片を複数行
    複数列に配列させて形成する工程と、 各基板片の所定部分に貫通孔を形成する工程と、 各基板片における金属片を装着するべき部位に半田ペー
    ストを塗布する工程と、 上記金属片を、上記貫通孔の一部または全部を塞ぐよう
    にかつ上記基板片の周縁からはみ出さないようにして、
    上記半田ペースト上に載置する工程と、 上記金属片を半田付けするために上記半田ペーストを加
    熱溶融する工程と、 上記材料基板からミシン目に沿って各基板片を切り出す
    工程と、を含むことを特徴とする、回路基板の製造方
    法。
JP2001004435A 2001-01-12 2001-01-12 回路基板、およびその製造方法 Pending JP2002208788A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001004435A JP2002208788A (ja) 2001-01-12 2001-01-12 回路基板、およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001004435A JP2002208788A (ja) 2001-01-12 2001-01-12 回路基板、およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002208788A true JP2002208788A (ja) 2002-07-26

Family

ID=18872627

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001004435A Pending JP2002208788A (ja) 2001-01-12 2001-01-12 回路基板、およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002208788A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7439625B2 (en) 2003-11-21 2008-10-21 Rohm Co., Ltd. Circuit board
JP2011082136A (ja) * 2009-10-09 2011-04-21 Samsung Sdi Co Ltd バッテリーパック及びその製造方法
CN103766012A (zh) * 2012-08-09 2014-04-30 日本梅克特隆株式会社 柔性印刷电路板及其制造方法
WO2014188860A1 (ja) * 2013-05-22 2014-11-27 日立マクセル株式会社 保護回路を有する二次電池パック

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7439625B2 (en) 2003-11-21 2008-10-21 Rohm Co., Ltd. Circuit board
JP2011082136A (ja) * 2009-10-09 2011-04-21 Samsung Sdi Co Ltd バッテリーパック及びその製造方法
US8722217B2 (en) 2009-10-09 2014-05-13 Samsung Sdi Co., Ltd. Battery pack and method of manufacturing battery pack
CN103766012A (zh) * 2012-08-09 2014-04-30 日本梅克特隆株式会社 柔性印刷电路板及其制造方法
TWI495407B (zh) * 2012-08-09 2015-08-01 Nippon Mektron Kk Flexible printed circuit board and method of manufacturing the same
WO2014188860A1 (ja) * 2013-05-22 2014-11-27 日立マクセル株式会社 保護回路を有する二次電池パック
JP2014229474A (ja) * 2013-05-22 2014-12-08 日立マクセル株式会社 保護回路を有する二次電池パック

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004311165A (ja) バッテリーパック
JP2001256937A (ja) 組電池及び電池パック
JP5005246B2 (ja) 電池パック及びその製造方法
JP2016001717A (ja) 回路基板、蓄電装置、電池パックおよび電子機器
KR100329490B1 (ko) 회로기판으로의단자의실장방법및회로기판
JP2003115337A (ja) 端子板、この端子板を備えた回路基板、およびこの端子板の接続方法
CN101098054B (zh) 电路板装置和电池包
KR100364450B1 (ko) 프린트기판과그제조방법및그프린트기판에대한도체요소의접속구조
WO1997046060A1 (fr) Procede de montage d'une borne sur une plaquette de circuit et plaquette de circuit
US20230076491A1 (en) Battery pack and electronic device
JP3198331B2 (ja) 金属端子片を有する回路基板の製造方法、この製造方法により得られる回路基板、およびこの回路基板に対する導体片の接続方法
JP3776907B2 (ja) 回路基板
JP2002208788A (ja) 回路基板、およびその製造方法
JP2002050884A (ja) 回路基板、およびこの回路基板と充電池との接続方法
US20230071591A1 (en) Battery pack and electronic device
JP4061056B2 (ja) 電池パック
JP4663758B2 (ja) 抵抗付き温度ヒューズ及び電池保護回路板
JP3184929B2 (ja) 回路基板への端子の実装方法、および回路基板
JP2010118276A (ja) モジュール、モジュールの溶接方法及び該モジュールを備える電子装置
JP4016197B2 (ja) 回路基板、回路基板への端子の接続方法及び電池パックの製造方法
JP3191149B2 (ja) 回路基板への端子の実装方法、および回路基板
US7943860B2 (en) Material board for producing hybrid circuit board with metallic terminal plate and method for producing hybrid circuit board
US20040074669A1 (en) Circuit board and method of making circuit board
JP3815524B2 (ja) 複数種の金属導体路を持つフレキシブル基板
KR101197036B1 (ko) 온도휴즈