JP2002207996A - パターン欠陥検出方法および装置 - Google Patents

パターン欠陥検出方法および装置

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JP2002207996A JP2001002495A JP2001002495A JP2002207996A JP 2002207996 A JP2002207996 A JP 2002207996A JP 2001002495 A JP2001002495 A JP 2001002495A JP 2001002495 A JP2001002495 A JP 2001002495A JP 2002207996 A JP2002207996 A JP 2002207996A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検査パターンの向きによらずに欠陥を確実に
検出できるようにする。 【解決手段】 欠陥検出装置10は、ラインセンサ12
が検査対象14を撮像し、2値化回路18がラインセン
サ12の映像信号に基づいて2値画像データを作成す
る。輪郭抽出部22は、2値画像から検査対象14に形
成されている検査パターンの検査輪郭線を求めてサンプ
ルデータ記憶手段26のサンプル輪郭線記憶部28に書
き込む。凹凸抽出部24は、検査輪郭線の凹凸部を抽出
してサンプル凹凸記憶部に書き込む。比較判定部40の
比較部42は、サンプル凹凸記憶部30に記憶させた検
査凹凸部を読み出し、この検査凹凸部に対応したマスタ
輪郭線をマスタデータ記憶手段32のマスタ輪郭線記憶
部34から読み出し、両者を比較する。判定部44は、
比較部42の比較結果に基づいて、検査凹凸部が欠陥で
あるか否かを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハに形
成したパターンや半導体チップを搭載する基板などに形
成したパターンの欠陥を検出する方法に係り、特に検査
対象に形成した検査パターンとマスタパターンとをパタ
ーンを比較し、検査パターンの欠陥を検出するパターン
欠陥検出方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置を製造するウエハや、半導体
チップを搭載する基板などにおいては、銅薄膜などによ
る複雑で微細なパターンが形成される。これらの微細な
パターンを形成した場合、本来離れているべきパターン
同士が接続されてしまったり、本来繋がっているべきパ
ターンが途中で切れていたり、パータンに突起や欠けな
どの欠陥が形成されることがある。このため、パターン
を形成した場合、上記のようなパターンの欠陥を検出し
て不良品を除去する必要がある。
【0003】従来、パターンの欠陥を検出する方法とし
て、パターンマッチングがしばしば用いられている。こ
のパターンマッチングは、例えばCCDからなるライン
センサによって検査対象を撮像し、ラインセンサの出力
する映像信号から2値画像を得、検査対象の検査パター
ン(サンプルパターン)と標準パターン(マスタパター
ン)とを比較するもので、両パターンを重ね合わせ、両
者の不一致となった部分の収縮処理、膨張処理などを施
し、残っている部分を欠陥と判断する。
【0004】また、別の欠陥検出方法として、検査対象
をラスタ方向に走査して撮像し、画像データから1ライ
ンずつのランレグスを求め、このランレグスを用いてサ
ンプルパターンのエッジ(縁)からエッジまでの水平距
離、垂直距離を使ってパターンの幅や間隔などを求め、
求めたパターン幅やパターン間隔をパスタパターンと比
較して欠陥を有するか否か判定する方法もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したパタ
ーンマッチングにおいては、微妙なエッジの変形(欠
陥)を検出することが困難である。しかも、サンプルパ
ターンとマスタパターンとの位置ずれがあると、欠陥の
検出を行なうことができず、位置合わせが容易でない。
そして、パターンマッチングをする場合、画素ごとにサ
ンプルパターンとマスタパターンとを比較をするため、
多くの時間を要す得る。
【0006】また、ランレグスを用いる欠陥検出方法に
おいても、微妙なエッジ変形を検出することが困難であ
るとともに、図5のようにパターン1が水平の走査方向
(X方向)、垂直の走査方向(Y方向)に対して傾斜し
ている場合、パターン1の欠け2、3ような欠陥があっ
ても検出することができない。すなわち、欠け2、3の
間隔dが良品としての許容範囲から外れている場合であ
っても、欠け2に対する水平方向のエッジ間距離XA
よび垂直方向のエッジ間距離YA 、並びに欠け3対する
水平方向のエッジ間距離XB および垂直方向のエッジ間
距離YB は、許容範囲内となり、欠け2、3欠陥として
検出することができない。また、ランレグスによるパタ
ーン欠陥の検出は、画素の水平方向または垂直方向の1
ラインずつ比較していくため、欠陥の検出に多くの時間
を要するとともに、サンプルパターンとマスタパターン
の位置ずれがないようにしなければならない。さらに、
ランレグスによる方法は、ランレグスデータを平行移動
させたり、回転させたりして位置補正を行なうためにデ
ータ自身の劣化を招き、欠陥の検出精度が低下する。
【0007】本発明は、前記従来技術の欠点を解消する
ためになされたもので、検査パターンの向きによらずに
欠陥を確実に検出できるようにすることを目的としてい
る。また、本発明は、検査パターンとサンプルパターン
との厳密な位置合わせをせずに欠陥を容易に検出できる
ようにすることを目的としている。そして、本発明は、
データ自身の劣化などが生じないようにすることなどを
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係るパターン欠陥検出方法は、検査パタ
ーンを有する検査対象の画像データから、前記検査パタ
ーンの検査輪郭線を求めたのち、前記検査輪郭線の検査
凹凸部を抽出し、予め求めてあるマスタパターンのマス
タ輪郭線の対応部と比較して前記検査パターンの欠陥を
検出することを特徴としている。
【0009】検査凹凸部の抽出は、検査輪郭線上の2点
を結ぶ直線に、2点間に存在する検査輪郭線から下した
垂線の長さが、予め定めた値以上の部分を求めて行なう
ようにできる。また、マスタパターンの予め求めたマス
タ凹凸部を検査対象の検査輪郭線の対応部と比較するこ
とが望ましい。
【0010】そして、上記のパターン欠陥検出方法を実
施するためにパターン欠陥検出装置は、検査対象を撮像
して映像信号を出力する撮像手段と、この撮像手段の出
力する映像信号に基づいて、前記検査対象に形成した検
査パターンの検査輪郭線を求める輪郭線抽出手段と、こ
の輪郭線抽出手段の求めた前記検査輪郭線の検査凹凸部
を抽出する凹凸抽出手段と、この凹凸抽出部が抽出した
検査凹凸部を位置データとともに記憶するサンプルデー
タ記憶手段と、前記検査パターンと比較するマスタパタ
ーンのマスタ輪郭線を格納したマスタデータ記憶手段
と、前記サンプルデータ記憶手段に格納した前記検査凹
凸部と、前記マスタデータ記憶手段に格納した前記マス
タ輪郭線の、前記検査凹凸部と対応した部分とを読み出
して比較し、前記検査凹凸部が欠陥であるか否かを判断
する比較判定手段と、を有することを特徴としている。
【0011】サンプルデータ記憶手段には、検査対象の
検査輪郭線のデータを格納するサンプル輪郭線記憶部を
設け、マスタデータ記憶手段には、マスタ輪郭線の予め
求めたマスタ凹凸部を位置データとともに記憶したマス
タ凹凸記憶部を設け、比較判定部は、マスタ凹凸記憶部
に記憶させたマスタ凹凸部と、サンプル輪郭線記憶部に
記憶させた検査輪郭線のマスタ凹凸部と対応した部分と
を読み出して比較し、検査パターンの欠陥の有無を判定
するように構成することができる。
【0012】
【作用】上記のごとく構成した本発明は、検査パターン
の検査輪郭線から凹凸部(検査凹凸部)を抽出し、この
検査凹凸部をマスタパターンの輪郭線(マスタ輪郭線)
の対応する部分と比較するようにしているため、検査パ
ターンの向きによる影響を受けることなく欠陥を検出可
能であって、検査パターンのエッジに微妙な変形を与え
る小さな欠陥であっても容易に検出することができる。
そして、本発明は、検査凹凸部を抽出して比較するよう
にしているため、比較すべきパターンデータの量を大幅
に少なくすることが可能で、欠陥の検出に要する時間を
削減することができる。また、抽出した凹凸部をマスタ
輪郭線の対応部と比較するようにしているため、検査パ
ターンとマスタパターンとの位置合わせの精度によら
ず、パターン欠陥の検出を安定して容易に行なうことが
できる。さらに、本発明においては、パターンデータの
平行移動や回転などを行なう必要がないため、パターン
データの劣化を防止でき、欠陥の検出精度を高めること
ができる。
【0013】検査凹凸部の抽出を、検査輪郭線上の2点
を結ぶ直線に、2点間に存在する検査輪郭線から下した
垂線の長さが、予め定めた値以上の部分を求めて行なう
ようすると、検査凹凸部の抽出を容易、確実に短時間で
行なうことができる。また、マスタパターンの予め求め
たマスタ凹凸部を、検査対象の検査輪郭線の対応部と比
較すると、検査パターンの角部(コーナー部)の欠けな
どを確実に検出することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係るパターン欠陥検出方
法および装置の好ましい実施の形態を、添付図面に従っ
て詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る
パターン欠陥検出装置のブロック図である。欠陥検査装
置10は、撮像手段であるラインセンサ12を有してい
る。ラインセンサ12は、例えばCCDから構成してあ
って、半導体ウエハやCSP(Chip Size P
ackage)用テープやリードフレームなどのパタン
を有する検査対象(サンプル)12を撮像し、アナログ
の映像信号をアナログ・ディジタル変換器(A/D変換
器)16に出力する。A/D変換器16の出力側には、
2値化回路18が設けてあって、A/D変換器16の出
力したディジタル画像データを設定された閾値によって
2値化し、2値画像メモリ20に格納する。
【0015】2値画像メモリ20には、輪郭線抽出部
(輪郭線抽出手段)22が接続してあって、2値画像メ
モリに格納してある2値画像データから検査対象14に
形成してある検査パターン(サンプルパターン)の輪郭
線を検査輪郭線として求め、サンプルデータ記憶手段2
6のサンプル輪郭線記憶部28に書き込む。また、サン
プル輪郭線記憶部28には、凹凸抽出部(凹凸抽出手
段)24が接続してある。凹凸抽出部24は、詳細を後
述するように、サンプルパターンの検査輪郭線の凹凸部
(検査凹凸部)を抽出する。凹凸抽出部24の求めた検
査凹凸部は、サンプルデータ記憶手段26のサンプル凹
凸記憶部30に検査凹凸部の位置データとともに記憶さ
れる。
【0016】さらに、欠陥検出装置10は、マスタデー
タ記憶手段32を有する。このマスタデータ記憶手段3
2には、マスタ輪郭線記憶部34とマスタ凹凸記憶部3
6とが設けてあり、サンプルパターンと比較するマスタ
パターンの、予め求めた輪郭線(マスタ輪郭線)とこの
マスタ輪郭線の凹凸部であるマスタ凹凸部とが記憶させ
てある。そして、マスタデータ記憶手段32とサンプル
データ記憶手段26とには、比較判定手段40が接続し
てあって、これらの記憶手段26、32に記憶させてあ
るマスタパターンのデータとサンプルパターンのデータ
とを読み出して比較し、サンプルパターンに欠陥が存在
するか否かを判定する。すなわち、比較判定手段40に
は、マスタデータとサンプルデータとを比較する比較部
42と、比較部42の出力側に接続した判定部44とが
設けてあって、判定部44が比較部42の比較結果に基
づいて、サンプルパターンの欠陥の有無を判定する。
【0017】上記のごとくなっている実施形態の作用
は、次の通りである。マスタデータ記憶手段32のマス
タ輪郭線記憶部34とマスタ凹凸記憶部36とには、予
め求めたマスタパターンについてのマスタ輪郭線と、こ
のマスタ輪郭線の凹凸部(マスタ凹凸部)とが位置デー
タとともに記憶させておく。そして、ラインセンサ12
と検査対象14とを相対移動させてラインセンサ12を
ラスタ方向に走査し、ラインセンサ12によって検査対
象14を撮像する。
【0018】ラインセンサ12は、検査対象14を撮像
してアナログの映像信号をA/D変換器16に出力す
る。A/D変換器16は、入力するアナログ映像信号を
ディジタル画像データに変換して2値化回路18に与え
る。2値化回路18は、A/D変換器16の出力する多
値画像データを設定された閾値によって2値化し、2値
画像データを作成して2値画像メモリ20に書き込む。
輪郭抽出部2は、2値画像メモリ20に書き込まれた検
査対象の2値画像を読み出し、例えば境界追跡法などに
よって検査対象14に形成した検査パターン(サンプル
パターン)の境界線を検査輪郭線として抽出し、サンプ
ルデータ記憶手段26サンプル輪郭線記憶部28に書き
込む。また、凹凸抽出部24は、サンプル輪郭線記憶部
28に書き込まれたサンプルパターンの検査輪郭線を読
み出し、この輪郭線の検査凹凸部を抽出する。凹凸抽出
部24による輪郭線の凹凸部の抽出は、実施形態の場
合、次の「3点フィルタ」処理によって行なう。
【0019】図2は、サンプルパターンの凹凸を3点フ
ィルタによって抽出方法を説明する図であって、(1)
は凸部の抽出方法を説明する図であり、(2)は凹部を
抽出する図である。なお、図2においては、説明の便宜
上、サンプルパターンの輪郭線を破線で示してある。
【0020】この3点フィルタ処理は、まず、サンプル
パターンの輪郭線(検査輪郭線)50上の、任意の点A
から検査輪郭線50に沿って点Bまで距離Lを求める。
次に、点Aと点Bとを結ぶ直線Cを求める。その後、点
A、点B間の検査輪郭線50aの各点から直線Cに垂線
Paを下し、垂線Paの長さhを求める。そして、垂線
Paの長さhを基準値(閾値)と比較し、長さhが基準
値以上である場合、検査輪郭線50aに凸部が存在して
いつものとし、その凸部を検査輪郭線の位置情報ととも
にサンプル凹凸記憶部30に格納する。
【0021】凹部の検出も同様にして行なうことができ
る。すなわち、図2(2)に示したように、検査輪郭線
50上の点Dから検査輪郭線50に沿って距離Lだけ離
れた検査輪郭線50上の点Eを求める。そして、点D、
Eを結ぶ直線Fを求めたのち、点D、E間の検査輪郭線
50bから直線Fに垂線Pbを下し、垂線Pbの長さh
を基準値と比較することにより、凹部を検出することが
できる。このようにして検査輪郭線50の出発点を順次
移動させながら検査輪郭線50の全体にわたって凹凸部
を抽出することにより、欠陥の検出のために必要とする
パターンのエッジデータの量を大幅に少なくすることが
可能で、あとの欠陥検出処理の時間を削減することがで
き、欠陥検出に要する時間を短縮することができる。
【0022】なお、前記実施形態においては、例えば点
A、B間の直線Cを求めたのち、直ちに検査輪郭線50
aから直線Cに垂線Paを下す場合について説明した
が、直線Cの長さと、点A、B間の検査輪郭線50aの
長さとを比較し、検査輪郭線50aの長さが直線Cに対
して所定の値以上長いときに、検査輪郭線50aから直
線Cに垂線Paを下すようにしてもよい。そして、マス
タ輪郭線記憶部34とマスタ凹凸記憶部36とに記憶さ
せてあるマスタ輪郭線やマスタ凹凸部も、上記と同様に
して求められる。
【0023】上記のようにして凹凸抽出部24が検査対
象14に形成されたすべての検査パターンについて、検
査輪郭線と検査凹凸部とを求めたならば、比較判定手段
40の比較部42は、サンプルデータ記憶手段26のサ
ンプル凹凸記憶部30に格納した検査凹凸部のデータを
順次読み出すとともに、マスタデータ記憶手段32のマ
スタ輪郭線記憶部34に記憶させてあるマスタパターン
のマスタ輪郭線の、サンプル凹凸記憶部30から読み出
した検査凹凸部に対応した部分を読み出す。そして、比
較部42は、検査輪郭線50の検査凹凸部の凹凸程度、
すなわち垂線Pの長さhからマスタ輪郭線の凹凸の程度
を引き去り、残った値に対応した信号を比較結果として
判定部44に送出する。判定部44は、比較部42が求
めた値が予め定めた値以上であるとその検査凹凸部をパ
ターン欠陥と判定し、判定結果を図示しない表示装置や
判定記憶部などに出力する。
【0024】すなわち、比較判定手段40は、図3
(1)に示したように、検査輪郭線50上の点G、Hを
結ぶ直線54に、これらの点G、H間の検査輪郭線50
上の点Iから下した垂線Pの長さhが長く、凹凸の程度
が大きい場合であっても、同図(2)に示したように、
これと比較するマスタ輪郭線60の対応する部分の垂線
Pの長さhが長く、マスタ輪郭線60の凹凸の程度が検
査輪郭線50と同程度である場合、欠陥とはみなされな
い。
【0025】比較判定手段40は、上記のようにして検
査輪郭線50から抽出したすべての検査凹凸部につい
て、マスタ輪郭線60との比較を終了すると、比較部4
2がマスタ凹凸記憶部36に格納してあるマスタ輪郭線
60のマスタ凹凸部を順次読み出す。この際、比較部4
2は、マスタ凹凸部のうち、既に検査輪郭線50の検査
凹凸部と比較したものは除外し、まだ検査凹凸部と比較
していないマスタ凹凸部のみを読み出す。また、比較部
42は、読み出したマスタ凹凸部と対応した部分の、検
査輪郭線50をサンプル輪郭線記憶部28から読み出
し、前記と同様に両者の凹凸の程度(垂線Pの長さh)
を比較して両者の差を求め、比較結果を判定部44に出
力する。判定部44は、前記と同ようにして両者の差が
予め定めた設定値以上である場合、パターン欠陥と判定
して判定結果を図示しない表示装置や判定結果記憶部に
出力する。
【0026】すなわち、比較部42がマスタ凹凸記憶部
44から読み出したマスタ輪郭線60のマスタ凹凸部
は、図4(2)に示したように、マスタ輪郭線60上の
2点Q、Rを結ぶ直線64に、点Q、R間のマスタ輪郭
線60上の点Sから下した垂線Pの長さhが、これと比
較する検査輪郭線50の垂線Pの長さhに対して閾値以
上に長い場合、サンプルパターンに欠けが生じていると
判断し、パターン欠陥と判定する。従って、サンプルパ
ターンの角部などにおける欠けなどの欠陥を容易、確実
に検出することができる。
【0027】このように実施の形態においては、検査輪
郭線50の検査凹凸部を抽出し、この凹凸部をマスタ輪
郭線60の対応する部分と比較するようにしたことによ
り、検査パターンの向きによらずに微細なパターン欠陥
を容易、確実に検出することができ、欠陥検出精度の向
上が図れる。しかも、検査凹凸部を抽出して比較のデー
タとするため、比較するパターンのエッジデータの量を
大幅に削減することができ、パターン欠陥検出処理の時
間を短縮することができる。また、実施の形態において
は、検査凹凸部を抽出して位置データとともに記憶させ
てあるため、検査パターンとマスタパターンとの位置合
わせの性能によらず、パターン欠陥の検出を安定して容
易、迅速に行なうことができる。そして、実施の形態に
おいては、パターンデータを平行移動させたり、回転さ
せたりするような位置補正を行なう必要がなく、パター
ンデータの劣化が防止できて欠陥の検出精度を高めるこ
とができる。また、従来は、例えば検査機器と検査対象
との位置関係などによって、照明などによる影響のため
に、パターン幅が若干異なって見え、パターン欠陥と判
定されるような場合であっても、実施形態においては輪
郭線の凹凸部を抽出して比較しているため、パターン幅
の見え方の違いによる影響を確実になくすことができ
る。
【0028】なお、前記実施形態においては、輪郭線か
ら凹凸部の抽出を、輪郭線上の点を輪郭線に沿って順次
移動させて行なう場合について説明したが、凹凸部の抽
出は、ルックアップテーブルなどを用いて行なってもよ
い。そして、本発明は、上記に説明した内容に限定され
るものでないことはもちろんである。
【0029】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、検査パターンの検査輪郭線から検査凹凸部を抽出
し、この検査凹凸部をマスタパターンのマスタ輪郭線の
対応する部分と比較するようにしているため、検査パタ
ーンの向きによる影響を受けることなく欠陥を検出可能
であって、検査パターンのエッジに微妙な変形を与える
小さな欠陥であっても容易に検出することができる。そ
して、本発明は、検査凹凸部を抽出して比較するように
しているため、比較すべきパターンデータの量を大幅に
少なくすることが可能で、欠陥の検出に要する時間を削
減することができる。また、抽出した凹凸部をマスタ輪
郭線の対応部と比較するようにしているため、検査パタ
ーンとマスタパターンとの位置合わせの精度によらず、
パターン欠陥の検出を安定して容易に行なうことができ
る。さらに、本発明においては、パターンデータの平行
移動や回転などを行なう必要がないため、パターンデー
タの劣化を防止でき、欠陥の検出精度を高めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るパターン欠陥検出装
置のブロック図である。
【図2】実施の形態に係るパターン輪郭線の凹凸部の抽
出方法を説明する図である。
【図3】実施の形態に係るパターン欠陥検出装置による
パターン欠陥検出方法の説明図である。
【図4】実施の形態に係るパターン欠陥検出装置による
検査パターンの角部の欠けを検出する方法の説明図であ
る。
【図5】従来のランレグスを用いたパターン欠陥検出方
法を説明する図である。
【符号の説明】
10……パターン欠陥検出装置(欠陥検出装置)、12
……撮像手段(ラインセンサ)、14……検査対象、2
2……輪郭線抽出手段(輪郭線抽出部)、24……凹凸
抽出手段(凹凸抽出部)、26……サンプルデータ記憶
手段、28……サンプル輪郭線記憶部、30……サンプ
ル凹凸記憶部、32……マスタデータ記憶手段、34…
…マスタ輪郭線記憶部、36……マスタ凹凸部記憶部、
40……比較判定手段、42……比較部、44……判定
部、50……検査輪郭線、60……マスタ輪郭線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 7/60 150 G06T 7/60 150U 300 300A Fターム(参考) 2F065 AA49 AA54 CC19 DD06 FF42 HH02 JJ02 JJ25 QQ04 QQ21 QQ23 QQ25 QQ38 QQ39 2G051 AA51 AA65 AB02 AC21 CA03 EA11 EA14 EB01 EB02 ED04 5B057 AA03 CA08 CA12 CA16 CB08 CB12 CB16 CE12 DA03 DC03 DC16 DC30 DC32 5L096 BA03 CA16 EA43 FA06 FA08 FA17 FA64 HA07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査パターンを有する検査対象の画像デ
    ータから、前記検査パターンの検査輪郭線を求めたの
    ち、前記検査輪郭線の検査凹凸部を抽出し、予め求めて
    あるマスタパターンのマスタ輪郭線の対応部と比較して
    前記検査パターンの欠陥を検出することを特徴とするパ
    ターン欠陥検出方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のパターン欠陥検出方法
    において、前記検査凹凸部の抽出は、前記検査輪郭線上
    の2点を結ぶ直線に、前記2点間に存在する前記検査輪
    郭線から下した垂線の長さが、予め定めた値以上の部分
    を求めて行なうことを特徴とするパターン欠陥検出方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のパターン欠陥
    検出方法において、前記マスタパターンの予め求めたマ
    スタ凹凸部を前記検査対象の検査輪郭線の対応部と比較
    することを特徴とするパターン欠陥検出方法。
  4. 【請求項4】 検査対象を撮像して映像信号を出力する
    撮像手段と、 この撮像手段の出力する映像信号に基づいて、前記検査
    対象に形成した検査パターンの検査輪郭線を求める輪郭
    線抽出手段と、 この輪郭線抽出手段の求めた前記検査輪郭線の検査凹凸
    部を抽出する凹凸抽出手段と、 この凹凸抽出部が抽出した検査凹凸部を位置データとと
    もに記憶するサンプルデータ記憶手段と、 前記検査パターンと比較するマスタパターンのマスタ輪
    郭線を格納したマスタデータ記憶手段と、 前記サンプルデータ記憶手段に格納した前記検査凹凸部
    と、前記マスタデータ記憶手段に格納した前記マスタ輪
    郭線の、前記検査凹凸部と対応した部分とを読み出して
    比較し、前記検査凹凸部が欠陥であるか否かを判断する
    比較判定手段と、 を有することを特徴とするパターン欠陥検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のパターン欠陥検出装置
    において、 前記サンプルデータ記憶手段は、前記検査対象の検査輪
    郭線のデータを格納するサンプル輪郭線記憶部を有し、 前記マスタデータ記憶手段は、前記マスタ輪郭線の予め
    求めたマスタ凹凸部を位置データとともに記憶したマス
    タ凹凸記憶部を有し、 前記比較判定部は、前記マスタ凹凸記憶部に記憶させた
    マスタ凹凸部と、前記サンプル輪郭線記憶部に記憶させ
    た前記検査輪郭線の前記マスタ凹凸部と対応した部分と
    を読み出して比較し、前記検査パターンの欠陥の有無を
    判定する、 ことを特徴とするパタン欠陥検出装置。
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