JP2002206266A - 水洗便器のフラッシュバルブ装置 - Google Patents

水洗便器のフラッシュバルブ装置

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JP2002206266A
JP2002206266A JP2001123892A JP2001123892A JP2002206266A JP 2002206266 A JP2002206266 A JP 2002206266A JP 2001123892 A JP2001123892 A JP 2001123892A JP 2001123892 A JP2001123892 A JP 2001123892A JP 2002206266 A JP2002206266 A JP 2002206266A
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flush
valve device
valve
force
transmission member
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JP2001123892A
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English (en)
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Kazuyuki Enomoto
和幸 榎本
Junichi Tani
潤一 谷
Katsuhiko Nagano
勝彦 長野
Akihiko Koba
昭彦 木場
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
  • Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)
  • Mechanically-Actuated Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水洗便器のフラッシュバルブ装置は、フラッ
シュバルブ本体や操作装置の取付位置の自由度を増し
て、操作性や施工工事を容易にする。 【解決手段】 フラッシュバルブ装置20は、水道源に
接続されたフラッシュバルブ本体22と、操作装置50
とを備える。操作装置50は、操作ボタン63と、ケー
ブル機構70を構成する可撓性のインナケーブル71を
備えている。インナケーブル71は、便器本体12の後
方から側方にまで配設され、操作ボタン63に連結され
ている。操作ボタン63の押圧操作により、フラッシュ
バルブ本体22が開弁して、便器本体12内に洗浄水を
供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水洗便器のフラッ
シュバルブ装置に関し、詳しくは操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のフラッシュバルブ装置と
して、たとえば、特開平11−324061号公報の技
術が知られている。図32は従来のフラッシュバルブ装
置を搭載した水洗便器の後部を説明する説明図である。
図32において、水洗便器300の後部には、水道源に
接続されたフラッシュバルブ装置310が配置されてい
る。フラッシュバルブ装置310は、フラッシュバルブ
本体312と、このフラッシュバルブ本体312を開閉
するための操作装置320とを備えている。フラッシュ
バルブ本体312は、主通水路を開閉する主弁と、背圧
室内の水圧を抜いて主弁を開弁させるパイロット弁とを
備え、操作装置320によりパイロット弁の起動棒を傾
動操作することにより、水洗便器300に洗浄水を流
す。操作装置320は、回転ハンドル322と、軸状を
なし回転ハンドル322の回転に伴って軸心回りに回転
し、操作力を伝達する伝達部材324と、を備え、回転
ハンドル322を回転操作することにより、伝達部材3
24を介して、フラッシュバルブ本体312を開いて洗
浄水を水洗便器300に供給する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、回転ハンドル
322は、回転力をフラッシュバルブ本体312に伝達
するために、該フラッシュバルブ本体312の側方に配
置しなければならず、取付位置の自由度が低い。このた
め、回転ハンドル304やフラッシュバルブ本体312
の設置位置によっては、操作性を低下させたり、施工工
事が面倒になったりする場合がある。
【0004】本発明は、上記従来の技術の問題を解決す
るものであり、フラッシュバルブ本体や操作装置の取付
位置の自由度を増して、操作性や施工工事を容易にした
水洗便器のフラッシュバルブ装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題を解決するためになされた第1の発明は、主通水
路に設けられて該主通水路を開閉する主弁と、該主弁を
閉弁方向に押圧する背圧室を区画するパイロット弁体
と、パイロット弁体に設けられた起動棒とを有し、起動
棒を傾動させることにより背圧室内の水圧を低めて該主
弁を開弁させるフラッシュバルブ本体と、上記パイロッ
ト弁を開弁させる手動操作装置と、を備え、手動操作装
置の操作により便器に洗浄水を流すフラッシュバルブ装
置において、手動操作装置は、可撓性の伝達部材と、押
圧操作により進退する操作ボタンと、伝達部材の一端に
連結され操作ボタンの押圧操作による力を、上記伝達部
材に対して引っ張る力に変換する操作力変換機構と、伝
達部材の他端に連結され、伝達部材が引っ張られたとき
に起動棒を傾動させるように移動する傾動機構と、を備
えたことを特徴とする。
【0006】本発明にかかるフラッシュバルブ装置で
は、操作装置の操作ボタンを押圧操作すると、操作力変
換機構により押圧操作による力を、伝達部材に対して引
っ張る力に変換して、フラッシュバルブ本体のパイロッ
ト弁を開弁させ、さらに主弁を開いて、主通水路から水
洗便器に洗浄水を流す。
【0007】操作ボタンによる押圧操作による力は、伝
達部材を引っ張る力に変換されるから、可撓性を有する
細い伝達部材を用いても座屈することもなく、長い距離
にわたって引き回すことができる。よって、操作ボタン
を、フラッシュバルブ本体より離れた箇所に設置でき、
操作ボタンの取付位置の選択の自由度を高めることがで
きる。たとえば、操作ボタンを水洗便器の側方に配置し
た場合には、後ろを向くことなく洗浄操作ができ、操作
性に優れた配置とすることができる。
【0008】また、操作装置は、操作ボタンによる押し
操作式であり、操作ボタンの操作部がトイレ壁面にわず
かに露出しているだけで、操作レバーのように露出して
いる部分が大きくないので、いたずらによる損傷を防止
することができる。
【0009】上記伝達部材の好適な態様として、その全
体又は一部が湾屈曲可能でありかつ湾屈曲した状態にて
操作力を伝達可能なワイヤ、たとえば、金属製のワイヤ
により構成することができる。これにより、操作ボタン
をフラッシュバルブ本体と離れた位置に簡単に設置する
ことができる。この場合において、伝達部材は、該伝達
部材を摺動可能に支持する被覆体により被覆する構成を
とれば、伝達部材が他の部材などに干渉することなく、
確実な動作を得ることができる。たとえば、水洗便器の
中央からほぼ直角位置に操作ボタンとフラッシュバルブ
本体を配置し、上記伝達部材は、上記操作ボタンとフラ
ッシュバルブ本体とを連結するようにほぼ直角方向に曲
げて配置することができる。
【0010】上記操作力変換機構の好適な態様として、
押圧操作された操作ボタンを元の位置に復帰させるスプ
リングを備える構成をとることができる。このような簡
単な構成により、押圧ボタンが元の状態に戻す動作を実
現することができる。
【0011】また、上記操作力変換機構は、伝達部材を
スライド方向に引っ張るスライド本体を備え、該スライ
ド本体は、操作ボタンの押圧力を、該操作力の方向とほ
ぼ直角方向へ移動する力に変換する傾斜面を有する構成
をとることができる。
【0012】上記傾動機構の好適な態様として、フラッ
シュバルブ本体の構成や操作ボタンの配置などにより種
々の構成をとることができる。
【0013】(1) 傾動手段は、伝達部材が引っ張ら
れたときに起動棒に係合して該起動棒を傾動させる係合
部材を備える構成をとることができる。
【0014】(2) 傾動機構は、起動棒を押して傾動
させる押圧棒と、伝達部材が引っ張られたときに起動棒
を押す力に変換する押圧力変換部材と、を備える構成を
とることができる。
【0015】(3) 傾動機構は、一端を回動自在に支
持され、他端で伝達部材に連結され、伝達部材により引
っ張り力を受けたときに押圧棒に押す力を加える回動体
を備える構成をとることができる。
【0016】(4) 傾動機構は、押圧棒が進退する方
向と同じ方向に平行移動するように配置されて、伝達部
材により引っ張り力を受けたときに押圧棒に押す力を加
える連結板を備える構成をとることができる。
【0017】(5) 傾動機構は、一端を揺動自在に支
持され、他端で伝達部材に連結され、伝達部材により引
っ張り力を受けたときに押圧棒に押す力を加える揺動レ
バーを備える構成をとることができる。
【0018】また、傾動機構は、伝達部材が引っ張られ
たときに押圧棒が移動する方向に抗して押圧棒を付勢す
るとともに、上記引っ張られる力が解放されたときに元
の位置に復帰させるスプリングを備える構成をとること
ができる。これにより、押圧棒を元の位置に容易に復帰
させることができる。
【0019】また、傾動機構の好適な態様として、フラ
ッシュバルブ本体に装着した状態にて、主弁およびパイ
ロット弁を外すことができるように構成することができ
る。この構成により、主弁やパイロット弁、フラッシュ
バルブ本体内に配置されたフィルタなどの清掃などのメ
ンテナンスが容易になる。
【0020】押圧操作される操作ボタンの操作面は、指
に倣った凹状の湾曲面に形成することが好ましく、これ
により、指にフィットした快適な操作性を得ることがで
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例
について説明する。
【0022】A.第1の実施の形態 図1は本発明の第1の実施の形態にかかるフラッシュバ
ルブ装置を備えた水洗便器10の周辺を示す説明図であ
る。図1において、水洗便器10は、ボール部12aを
有する便器本体12を有している。ボール部12aの上
面には、便座16が開閉可能に取り付けられている。便
器本体12の後部には、収納棚18が設置されており、
収納棚18内にフラッシュバルブ装置20が設置されて
いる。フラッシュバルブ装置20は、水道源に接続され
たフラッシュバルブ本体22と、このフラッシュバルブ
装置20を起動操作するための手動操作装置50とを備
えている。
【0023】図2はフラッシュバルブ本体22の付近の
断面図である。図2において、フラッシュバルブ本体2
2は、ボデー28の内部に主通水路30を有し、その主
通水路30上に主弁32が設けられており、その主弁3
2によって主通水路30が開閉されるようになってい
る。すなわち、主弁32の弁座34への着座によって、
上流側の一次側通水路30Aと下流側の二次側通水路3
0Bとが遮断され、また逆に主弁32の弁座34からの
離間によって、一次側通水路30Aと二次側通水路30
Bとが連通するようになっている。
【0024】主弁32の上部には背圧室36が形成され
ている。背圧室36の水圧は、通常時において主弁32
に下向きの押圧力を加えて主弁32を弁座34に当接さ
せる。すなわち、主弁32は、通常時に主通水路30を
閉じた状態にある。
【0025】主弁32は、その全体が概略円筒形状に形
成されており、その内部に背圧室36に連通する水室3
8が形成されている。この水室38内には、パイロット
弁40が収容されており、このパイロット弁40によっ
て、水室38及び背圧室36と主通水路30における二
次側通水路30Bとを連通させる連通路42が開閉され
るようになっている。
【0026】すなわち、パイロット弁40が弁座44に
対してパッキンを介し着座することによって連通路42
が遮断され、また逆にパイロット弁40が弁座44から
上向きに離間することで連通路42が開かれ、水室38
及び背圧室36と二次側通水路30Bとが通じるように
なっている。なお、パイロット弁40は、水室38内に
収容されたスプリング46によって常時下向きに付勢さ
れている。
【0027】パイロット弁40の下部には、起動棒48
が下向きに突き出している。起動棒48は、パイロット
弁40と一体に傾動させられるようになっている。ここ
で、パイロット弁40及び起動棒48は、軸心周りにお
いて360°何れの角度から起動棒48に対し軸直角方
向に操作力が加わった場合にも全体が傾動可能となって
いる。
【0028】上記フラッシュバルブ装置20において
は、パイロット弁40の傾動によって連通路42が開
き、水室38及び背圧室36内の水(水圧)が連通路4
2を通じて二次側通水路30B内に流出する。
【0029】図3は手動操作装置50を示す説明図であ
る。図3において、手動操作装置50は、ボタン装置6
0と、ケーブル機構70と、連結機構80とを備え、ボ
タン装置60に対する手動操作により、ケーブル機構7
0、連結機構80を介して起動棒48を傾動させてフラ
ッシュバルブ本体22の洗浄動作を起動する装置であ
る。
【0030】図4はボタン装置60を示す断面図であ
る。図4において、ボタン装置60は、トイレ壁WLに
取り付けられ収納室61aを有するケース本体61と、
ケース本体61の開口周縁を覆うとともに貫通孔62a
を有するカバー62と、貫通孔62aに摺動可能に支持
され、押圧操作により移動可能な操作ボタン63と、操
作ボタン63の押圧操作によりケーブル機構70に引っ
張り力を加えるスライド機構64と、を備えている。
【0031】操作ボタン63は、カバー62に対して出
没可能な操作部63aと、この操作部63aの下面から
突出し、ケース本体61の支持筒体61bに摺動可能に
支持された操作突部63bとを備えている。操作突部6
3bの下部に、ボタン側傾斜面63cが形成され、さら
にその下部にストッパ片63dが形成されている。
【0032】図5はスライド機構64を示す斜視図であ
る。上記スライド機構64は、ケース本体61に形成さ
れたガイド通路61cにスライド可能に支持されたスラ
イド本体64aを備えている。スライド本体64aは、
中央部に操作突部63bを直角方向に挿入可能に囲む枠
体で構成されている。スライド本体64aの一端部は、
ケーブル機構70の一端を固定する固定部64dを有
し、スライド本体64aの他端は、スライド側傾斜面6
4cとなっている。該スライド側傾斜面64cは、ボタ
ン側傾斜面63cに押圧されるように当接している。
【0033】ボタン装置60の構成により、図6に示す
ように、操作部63aを押すと、ボタン側傾斜面63c
がスライド側傾斜面64cを押圧して、ケーブル機構7
0側からの引張り力に抗してスライド本体64aを図示
の左側に移動させ、一方、操作部63aの押圧力を除く
と、ケーブル機構70側からの引張り力により、元の位
置(図4)に復帰するように構成されている。
【0034】ケーブル機構70は、インナケーブル71
と、インナケーブル71の外周を覆うアウタケーブル7
2とをほぼ同心状に配置している。インナケーブル71
(伝達部材)およびアウタケーブル72は、トイレ室の
壁内を曲げて配設できる可撓性を有するワイヤおよびパ
イプから構成されている。
【0035】アウタケーブル72の一端は、ボタン装置
60のケース本体61の固定端61dに固定されてい
る。インナケーブル71の一端は、スライド本体64a
の固定部64dに固定されている。したがって、インナ
ケーブル71は、アウタケーブル72内を移動可能に支
持されている。
【0036】インナケーブル71の他端は、図3に示す
ように、連結機構80側に連結されている。連結機構8
0は、インナケーブル71の他端に取り付けられた連結
金具81と、連結金具81をフラッシュバルブ本体22
に対して支持する支持金具90と、を備えている。
【0037】連結金具81は、インナケーブル71の他
端に固定された螺着体82と、この螺着体82に螺着さ
れたプランジャ83と、プランジャ83の先端に固定さ
れた係合リング84とを備えている。係合リング84
は、貫通穴84aを有し、この貫通穴84aに所定間隙
を隔てて起動棒48を貫通させている。
【0038】上記支持金具90は、ケーブル機構70の
他端をフラッシュバルブ本体22に固定するための機構
であり、締結金具91と、パッキン92と、連結筒93
と、外側キャップ94と、内側キャップ95と、パッキ
ン96と、スプリング97と、を備えている。
【0039】締結金具91は、ボディ28の側開口部2
8aにパッキン92を介して螺着されるとともに、連結
筒93を突出させた状態にて固定している。パッキン9
2は、支持金具90の外周から突設されたフランジ90
aと側開口部28aの端部で挟持されている。連結筒9
3は、プランジャ83を摺動自在に嵌合している連絡孔
93aを有している。連結筒93の一端には、外側キャ
ップ94が螺着され、他端には内側キャップ95が螺着
されている。外側キャップ94は、アウタケーブル72
を透孔94aに貫通させ、ナット94bでアウタケーブ
ル72の一端を固定している。内側キャップ95は、プ
ランジャ83を透孔95aに貫通させている。内側キャ
ップ95内には、パッキン96が配置されて、プランジ
ャ83との間をシールしている。連結筒93内の連絡孔
93a内には、スプリング97が配置されている。スプ
リング97は、外側キャップ94とプランジャ83との
間に架設されることにより、非洗浄位置に戻るようにプ
ランジャ83を付勢している。この連結機構80の構成
により、操作ボタン63を押してインナケーブル71が
引っ張られると、図7に示すように、プランジャ83お
よび係合リング84がスプリング97の付勢力に抗して
移動し、起動棒48を傾動させ、一方、操作ボタン63
への押圧力を除くと、スプリング97の付勢力により図
3に示す元の位置に戻る。
【0040】次に、フラッシュバルブ装置20による一
連の洗浄動作について説明する。フラッシュバルブ装置
20において、操作ボタン63を押圧操作すると、その
押圧操作力がケーブル機構70を介して、図2に示すフ
ラッシュバルブ本体22の係合リング84に伝達され
る。そして係合リング84の移動に伴って、起動棒48
を傾動させてパイロット弁40を一体に傾動させる。
【0041】パイロット弁40が傾動すると連通路42
が開かれ、これにより背圧室36内の水が連通路42を
通じて二次側通水路30B内に流出し、背圧室36内部
の水圧が低下する。すると、主弁32が主通水路30の
給水圧により図2中上方に押し上げられ、主通水路30
が開放される。これにより、便器本体12に対し洗浄水
が供給されてボール部12aの洗浄がなされる。
【0042】この間、背圧室36には主弁32の側面の
小孔45を通じて主通水路30内の水が流れ込み、背圧
室36内部の水圧は次第に高まる。そして最終的にその
高まった背圧室36の水圧により主弁32が再び閉弁
し、これにより洗浄水の供給が停止する。
【0043】以上のような本実施例にかかるフラッシュ
バルブ装置20では、操作ボタン63の押圧動作を、イ
ンナケーブル71を引っ張る力に変換して、フラッシュ
バルブ本体22の起動棒48を傾動させる。このとき、
操作ボタン63の操作ストロークがすべて、インナケー
ブル71を引っ張る方向へ換えられるから、起動棒48
を僅かな力でもって傾動させることができる。よって、
操作感が軽く、力の弱い高齢者なども容易に操作するこ
とができるとともに操作性が良好である。
【0044】操作ボタン63による押圧力は、ボタン装
置60によりインナケーブル71を引っ張る力に変換さ
れるから、可撓性を有する細いインナケーブル71を用
いても座屈することもなく、長い距離にわたって引き回
すことができる。よって、操作ボタン63を、フラッシ
ュバルブ本体22より離れた箇所に設置でき、操作ボタ
ン63の取付位置の選択の自由度を高めることができ
る。たとえば、操作ボタン63を水洗便器10の側方に
配置した場合には、後ろを向くことなく洗浄操作がで
き、操作性に優れた配置とすることができる。
【0045】また、洗浄操作するための手段が、操作ボ
タン63による押し操作式であり、操作ボタン63の操
作部63aがトイレ壁面にわずかに露出しているだけ
で、操作レバーのように露出している部分が大きくない
ので、いたずらによる損傷を防止することができる。
【0046】さらに、フラッシュバルブ装置20では、
ボタン装置60の操作ボタン63を除いて、収納棚18
や壁内に隠蔽状態にできるから、水洗便器10周辺の煩
雑感をなくすことができる。よって、水洗便器10及び
周辺の美観を良好となすことができる。
【0047】B.第2の実施の形態 図8は第2の実施の形態にかかるフラッシュバルブ装置
100を正面から見た説明図である。フラッシュバルブ
装置100は、トイレ壁WL(隔壁)の取付凹所WLa
に取り付けられ点検用開口114を形成する壁固定枠体
110と、壁固定枠体110の前面に着脱可能に装着さ
れるカバーパネル120と、トイレ壁WLの後ろのスペ
ースに配置されたフラッシュバルブ本体141と、フラ
ッシュバルブ本体141を開閉駆動するバルブ起動装置
160と、を備えている。バルブ起動装置160は、セ
ンサにより起動する自動通水機構161と、手動操作に
より起動する手動操作装置170とを備えている。手動
操作装置170は、ボタン装置171と、傾動機構18
0と、ケーブル機構190とを備えている。
【0048】自動通水機構161のセンサにより人体が
離れたことを感知すると、フラッシュバルブ本体141
を開弁することにより洗浄水を流し、一方、手動操作装
置170のボタン装置171を手動操作した場合にも、
ケーブル機構190を介して傾動機構180を作動させ
ることによりフラッシュバルブ本体141を開弁して洗
浄水を流す。
【0049】フラッシュバルブ本体141およびバルブ
起動装置160は、トイレ壁WLの内側のスペースに配
置されまたは壁固定枠体110に装着されており、カバ
ーパネル120を取り外すことによりメンテナンスがで
きるように構成されている。以下、各部の構成について
説明する。
【0050】(1) 壁固定枠体110 図9はフラッシュバルブ装置100のカバーパネル12
0を外した状態を正面から見た説明図である。壁固定枠
体110は、樹脂から一体成形されており、四角形の枠
本体111を備えている。枠本体111は、下枠112
L、上枠112Uと、左右の縦枠113,113とを備
え、その内側を点検用開口114としている。点検用開
口114の内側のスペースには、フラッシュバルブ本体
141、バルブ起動装置160が配置されている。
【0051】壁固定枠体110は、4カ所の金具取付部
115にて枠体取付金具131を用いてトイレ壁WLに
固定される。図10は枠体取付金具131により壁固定
枠体110をトイレ壁WLに取り付ける前の状態を示す
斜視図である。金具取付部115は、縦枠113から中
央に向けて突設された前取付部115aと、前取付部1
15aの基部から縦枠113の側面に向けて形成された
側取付部115bとを備えている。また、前取付部11
5aの前面から側取付部115bにかけて、枠体取付金
具131を位置決めする金具取付凹所115cが形成さ
れている。側取付部115bには、側端から切欠115
dが形成されている。前取付部115aの裏面側には、
ナット受115eが形成され、ナット115fが保持さ
れている。
【0052】一方、枠体取付金具131は、前面片13
1aと側面片131bとをL字形に折曲した金具であ
り、前面片131aには、長穴131cが形成され、側
面片131bには、円孔131dが形成されている。
【0053】図11は壁固定枠体110をトイレ壁WL
の側壁WLbに枠体取付金具131で取り付けている部
分を示す断面図である。図11(A)に示すように、壁
固定枠体110をトイレ壁WLに取り付けるには、枠体
取付金具131を金具取付部115の金具取付凹所11
5cに合わせて、ネジ131fを、長穴131cを通じ
てナット115fで緩く仮止めする。その後に、円孔1
31dにネジ131gを締め込むことにより、側壁WL
bに固定する。このとき、縦枠113の側壁113aに
は、切欠115dがあるので、ネジ131gは、側壁1
13aを押さえつけず、金具取付部115を直接、トイ
レ壁WLに押さえつける。また、枠体取付金具131
は、ネジ131fで仮止めされているので、隙間に応じ
て長穴131c内をずらすことができ、枠体取付金具1
31を側壁WLbに密着させてからネジ131fを堅く
締め込む。
【0054】図11(B)は壁固定枠体110の寸法誤
差およびトイレ壁WLの施工誤差により、壁固定枠体1
10と側壁WLbとの間隙が図11(A)のL1からL
2へ拡がっている場合について示している。このような
場合であっても、枠体取付金具131を壁固定枠体11
0に対してずらすとともに、ネジ131fで締結する長
穴131cの位置を変えることにより、枠体取付金具1
31を側壁WLbに密着して取り付けることができる。
よって、壁固定枠体110を樹脂で成形した場合に、ト
イレ壁WLに施工誤差が生じても、取付時に壁固定枠体
110に無理な力が加わって損傷を加えることもない。
【0055】図9に示すように、壁固定枠体110の下
部には、ボタン取付部118および電池取付部119が
形成されている。ボタン取付部118には、手動操作装
置170のボタン装置171が取り付けられ、また、電
池取付部119には、電池ボックス167が着脱可能に
取り付けられる。なお、ボタン取付部118および電池
取付部119の構成については、手動操作装置170お
よび電池ボックス167とともに後述する。
【0056】(2) カバーパネル120の構成および
その取付構造 図12はフラッシュバルブ装置100を正面から見た図
である。カバーパネル120は、ステンレス製のプレー
トであり、トイレ壁WLと同一面になるように壁固定枠
体110に装着される。カバーパネル120には、その
中央上部に、人体感知センサ162を設置するためのセ
ンサ用開口121が形成され、さらにボタン装置171
を操作するためのボタン用開口122が形成されてい
る。
【0057】カバーパネル120は、壁固定枠体110
のコーナーの4カ所にて、ネジ挿通孔124を貫通した
皿ネジ130により取り付けられている。皿ネジ130
は、カバーパネル120の表面と同一面になって意匠性
を高めている。
【0058】図13はカバーパネル120を皿ネジ13
0でナット固定部116に取り付けている部分を示す断
面図、図14は図13の矢印14の方向から見た矢視図
である。皿ネジ130は、ナット固定部116に収納さ
れたナット116aに締結されている。ナット固定部1
16は、壁固定枠体110の樹脂収縮に伴う寸法誤差が
あっても、カバーパネル120の取付を容易にするため
に、以下の構成がとられている。
【0059】ナット固定部116は、ナット116aを
収納するナット用凹所116cを形成する保持壁116
dと、封止カバー116fとを備えている。ナット用凹
所116cは、ナット116aを僅かに移動可能な遊び
を有して収納するスペースに形成されている。保持壁1
16dの開口面には、接着剤を充填する凹所116gが
形成されている。また、保持壁116dの外側のコーナ
ーには、凹所116gから外側へ繋がる切欠116hが
形成されている。
【0060】ナット用凹所116cにナット116aを
収納して、凹所116gに接着剤を充填して、封止カバ
ー116fを接着する。これにより、ナット116aを
カバーパネル120から脱落しないようにする。このと
き、保持壁116dには、切欠116hが形成されてい
るので、凹所116gに充填した接着剤は、凹所116
gを通じて外側へ流れ、ナット用凹所116cに入らな
いから、ナット116aが接着剤でその移動を阻止する
ように固定されることもない。また、ナット116a
は、皿ネジ130の挿入を容易にするように開口で拡径
している開口テーパ116bを備えている。開口テーパ
116bは、ナット用凹所116c内でナット116a
が移動しても、ナット116aの先端を容易に導くため
の傾斜である。ナット固定部116の構成により、ナッ
ト116aがナット用凹所116cで遊びを有して保持
されているから、皿ネジ130をナット116aに締結
するときには、ナット用凹所116c内でナット116
aが移動可能である。したがって、壁固定枠体110が
樹脂収縮に伴って大きな寸法誤差を生じても、ナット固
定部116で吸収することができ、金属製のカバーパネ
ル120のネジ挿通孔124との位置決めが容易であ
る。
【0061】図15はカバーパネル120を開いた状態
を示す側面図である。カバーパネル120は、パネルス
トッパ126,126と、チェーン133とにより壁固
定枠体110に仮止めされる。パネルストッパ126,
126は、カバーパネル120の裏面下部の両側にそれ
ぞれ取り付けられている。すなわち、パネルストッパ1
26は、カバーパネル120の裏面に溶接される基部1
26aと、基部126aからL字形に延設された係止部
126bとを備えており、係止部126bの先端を下枠
112Lに引っ掛ける。また、チェーン133は、一端
のクリップ133aでカバーパネル120の裏面に取り
付けられたチェーン取付部123に引っ掛けられ、他端
のクリップ133bで壁固定枠体110の上部の取付穴
112Uaに引っ掛けられている。したがって、カバー
パネル120は、パネルストッパ126で下部を支持さ
れるとともにチェーン133で吊られることにより、傾
斜した状態で壁固定枠体110に対して支持されること
になる。
【0062】(3) フラッシュバルブ本体141の構
成および動作 図16はフラッシュバルブ本体141を示す断面図であ
る。フラッシュバルブ本体141は、第1の実施の形態
とほぼ同様な構成であるが、手動操作装置170で駆動
される構成の他に、開閉電磁弁150を備えている構成
が異なっている。フラッシュバルブ本体141は、ボデ
ィ142内に収納されかつ一次側通水路142aと二次
側通水路142bとの間の弁座142cに着離する主弁
143と、主弁143で区画された背圧室142dの水
を調節するパイロット弁144と、ボディ142の上側
部に取り付けられた開閉電磁弁150とを備え、主弁1
43の背圧室142dの水を開閉電磁弁150の開閉動
作により、また、主弁143の起動棒143aを傾倒し
または元の起立位置に戻す動作により、洗浄水を供給お
よび止水している。なお、フラッシュバルブ本体141
の一次側通水路142aには、フィルタ(図示省略)が
設けられており、ボディ142の蓋体142gや主弁1
43およびパイロット弁144を外すことにより、メン
テナンスが可能になっている。
【0063】図17は開閉電磁弁150を示す断面図で
ある。開閉電磁弁150は、ケーシング151内に収納
され、駆動部152と、ダイヤフラム弁体153と、を
備えている。駆動部152は、電磁コイル152aと、
電磁コイル152aへの励磁により進退するプランジャ
152bと、プランジャ152bを図示の下方へ付勢し
ているスプリング152cとを備えている。また、ダイ
ヤフラム弁体153は、ケーシング151の一端で固定
されたダイヤフラム153aと、ダイヤフラム153a
の中央部を支持しているダイヤフラム支持体153bと
を備えており、圧力室154を区画形成している。ま
た、ダイヤフラム支持体153bの中心部には、圧力室
154と二次側通水路142bとを接続する連通孔15
3fが形成されている。連通孔153fの一方の開口
は、プランジャ152bの先端で開閉されるように配置
されている。また、ダイヤフラム153aの外周部に
は、小孔153gが形成され、フラッシュバルブ本体1
41の背圧室142dを圧力室154に接続している。
【0064】開閉電磁弁150の開閉動作について説明
する。駆動部152に開信号が送られると、プランジャ
152bがスプリング152cに抗して引き上げられ、
これにより圧力室154の水がダイヤフラム支持体15
3bの連通孔153fを通じて抜けて、ダイヤフラム1
53aがフラッシュバルブ本体141の背圧室142d
からの水圧で持ち上がる。これにより、フラッシュバル
ブ本体141の背圧室142d内の水が通路を通じて二
次側通水路142bへ逃がされる。背圧室142dの水
が抜かれると、上述したように、図16に示すフラッシ
ュバルブ本体141が開弁する。一方、バルブ駆動回路
164から閉信号が駆動部152へ送られると、駆動部
152のプランジャ152bが下がり、連通孔153f
の流路面積を下げる。これにより、圧力室154の内圧
が徐々に上昇し、ダイヤフラム弁体153が下降し、ダ
イヤフラム153aの両面に加わる圧力がバランスした
ところで、ダイヤフラム弁体153が閉じて、背圧室1
42dの圧力を高くする。これによりフラッシュバルブ
本体141が閉じる。
【0065】(4) バルブ起動装置160 図8に示したように、バルブ起動装置160は、自動通
水機構161と、手動操作装置170とを備えている。
【0066】(4)−A 自動通水機構161 図18はカバーパネル120の裏面上部などに取り付け
られた自動通水機構161を説明する説明図である。自
動通水機構161は、人体感知センサ162と、人体感
知センサ162と一体に組み付けられたバルブ駆動回路
164と、人体感知センサ162およびバルブ駆動回路
164に給電する電源166とを備えている。人体感知
センサ162は、カバーパネル120の裏面に取り付け
られており、センサ用開口121に感知面162aを露
出させている。この感知面162aは、人体を感知する
方向に向けられている。人体感知センサ162の検出信
号は、バルブ駆動回路164に送られ、バルブ駆動回路
164からリード線162bを介して開閉電磁弁150
の駆動部152に送られる。電源166は、4本の単三
電池を収納する電池ボックス167を備えている。電池
ボックス167は、電池取付部119に着脱可能に取り
付けられる。
【0067】(4)−B1 手動操作装置170 図19は手動操作装置170のボタン装置171の周辺
を水平方向に切断した断面図、図20はボタン装置17
1を垂直方向に切断した断面図、図21は図19に示す
ボタン装置171をボタン取付部118に取り付ける前
の状態を示す断面図、図22は図19に示すボタン装置
171を押圧操作した状態を示す断面図である。図19
において、ボタン装置171は、壁固定枠体110のボ
タン取付部118に取り付けられており、操作ボタン1
72と、ボタン支持体173と、スプリング174と、
支持金具175と、回動体176と、を備えている。
【0068】図21において、操作ボタン172は、楕
円形状の操作部172aを備え、その外面が操作面17
2bとなっている。操作部172aは、横長の楕円に形
成して意匠性を高めるとともに、その表面が指に倣って
フィットする凹状の湾曲面に形成されることにより操作
性を高めている。操作部172aの裏面側には、突出筒
体172cが突設されている。突出筒体172cの先端
側には、スリット172dが形成されるとともに係合爪
172e(図19)が形成されている。また、操作部1
72aの裏面中心部には、中央押圧部172fが突出筒
体172cの中心を貫通するように突設されている。
【0069】ボタン支持体173は、壁固定枠体110
のボタン取付部118に取り付けられるとともに、操作
ボタン172を押圧操作可能に支持するものであり、ガ
イド本体173aを備えている。ガイド本体173aの
外周部には、フランジ173bが形成され、取付ネジ1
73gでボタン取付部118に固定されている。ガイド
本体173aには、摺動穴173cが形成され、この摺
動穴173cで操作部172aを摺動自在に支持してい
る。また、ボタン支持体173の先端部には、ガイド部
173dが形成されている。ガイド部173dは、ガイ
ド穴173fを有するガイド筒体173eを備え、この
ガイド穴173fで突出筒体172cを摺動自在にガイ
ドしている。突出筒体172cは、ガイド穴173fに
スリット172dの部分で縮径して係合爪172eを乗
り越えることにより押し入れられて、ガイド穴173f
に摺動可能に支持されている。
【0070】スプリング174は、操作部172aとガ
イド部173dとの間に掛け渡されて操作ボタン172
を突出方向(手前方向)に付勢するものである。スプリ
ング174により付勢された操作ボタン172は、ボタ
ン支持体173に対して係合爪172eにより抜止めさ
れている。
【0071】支持金具175は、ボタン支持体173の
先端側に固定されたL字形の金具であり、回動体176
を回動自在に支持している。回動体176は、2枚のほ
ぼ三角形の板材を対向して一体化した金具であり、基部
176aで回動軸176cを中心に支持金具175に対
して回動自在に支持されている。回動体176の一端
は、中央押圧部172fにより押圧される押圧端176
bになっている。
【0072】手動操作装置170において、操作ボタン
172の操作部172aを押すと、スプリング174の
スプリング力に抗して操作部172aが押し入れられ
て、中央押圧部172fの先端で回動体176を、回動
軸176cを中心に回動させる。
【0073】手動操作装置170は、上述したように、
壁固定枠体110のボタン取付部118に取り付けられ
ている。すなわち、ボタン取付部118は、上枠112
Uの中央から上方に板状に突設されており、ボタン支持
体173を取り付けるための取付穴118bを備えてい
る。取付穴118bには、内周壁に沿って複数個の固定
用突起118cが形成されている。操作ボタン172を
組み込んだボタン支持体173を取付穴118bに挿入
すると、固定用突起118cは、ボタン支持体173の
外面で押されて弾性変形して、ボタン支持体173をボ
タン取付部118に位置決めする。なお、ボタン支持体
173は、取付ネジ173gで締結されることにより、
ボタン取付部118に固定される。
【0074】(4)−B2 傾動機構180の構成 図23は傾動機構180およびその周辺を示す断面図、
図24は傾動機構180を押圧操作したときの状態を示
す断面図である。傾動機構180は、金具本体181
と、押圧棒182と、内側キャップ183と、パッキン
184と、スプリング185と、支持体186と、支持
金具187と、回動体188とを備えている。
【0075】金具本体181は、ボディ142の側開口
142fにOリングでシールされた状態で取り付けられ
ており、つまり挿入固定部181bを側開口142fに
挿入するとともに、フランジ181dで固定ネジ181
fによりボディ142に固定されている。金具本体18
1の軸心には、金具貫通孔181aが形成されており、
この金具貫通孔181aに押圧棒182が摺動可能に嵌
挿されている。押圧棒182は、押圧部182aと、起
動部182bとを備え、これらをネジで連結して一体に
構成されている。押圧部182aの一端のうち、回動体
188に当たる部分は、半球に形成されており、回動体
188からの押圧力を軸方向へ移動する力に変換するよ
うに形成されている。また、起動部182bの一端は、
起動棒143aを側方から傾倒させることができるよう
に配置されている。なお、押圧棒182には、抜止ピン
182cが軸方向と直角方向に装着されて、押圧棒18
2を抜止している。
【0076】金具本体181の挿入固定部181bに
は、ネジ部181cで内側キャップ183が装着されて
いる。内側キャップ183内には、パッキン184が収
納されるとともに、このパッキン184を支持体186
により支持している。パッキン184は、押圧棒182
の外周面をシールしている。
【0077】支持金具187および回動体188は、図
19の支持金具175および回動体176と同じ形状で
ある。すなわち、支持金具187は、ボディ142の側
開口142fの周辺に固定されて、回動体188を回動
軸188cにより回動自在に支持している。回動体18
8の一端は、押圧棒182を押圧する押圧端188bに
なっている。回動体188は、回動して押圧棒182を
押圧すると、図24に示すように、押圧棒182がスプ
リング185のスプリング力に抗して移動して、起動棒
143aを押してフラッシュバルブ本体141を開弁す
る。
【0078】(4)−B3 ケーブル機構190の構成 ケーブル機構190は、インナケーブル191と、アウ
タケーブル192とから構成されている。インナケーブ
ル191は、可撓性を有するワイヤから構成され、フラ
ッシュバルブ本体141を取り囲むように点検用開口1
14内に配置されている。インナケーブル191の一端
は、図19に示す手動操作装置170の回動体176に
連結され、その他端は、図23に示す傾動機構180の
回動体188に連結されている。なお、アウタケーブル
192の両端部は、ケーブル固定金具193,193に
より支持金具175および支持金具187にそれぞれ固
定されている。
【0079】(5) 洗浄動作 次に、洗浄動作について説明する。洗浄動作は、人体感
知センサ162によるフラッシュバルブ本体141を駆
動する場合と、人体感知センサ162が故障したときな
どにバルブ起動装置160による手動によりフラッシュ
バルブ本体141を駆動する場合とがある。
【0080】(5)−A 人体感知センサ162による
洗浄動作 図18において、人体感知センサ162が人体を感知す
ると、人体感知センサ162で検出した検出信号がバル
ブ駆動回路164に送られ、さらに、バルブ駆動回路1
64から開閉電磁弁150の駆動部152へ駆動信号が
送られる。これにより、フラッシュバルブ本体141の
背圧室142dの水が排出されて、フラッシュバルブ本
体141が開弁する。
【0081】(5)−B 手動による洗浄動作 図19に示す操作ボタン172の操作部172aを押す
と、スプリング174のスプリング力に抗して操作部1
72aが押し込められ、中央押圧部172fが回動体1
76の押圧端176bを押す。これにより、回動体17
6が回動軸176cを中心に回動し、インナケーブル1
91を引っ張る(図22の状態)。インナケーブル19
1が引っ張られると、図24に示すように傾動機構18
0の回動体188が回動軸188cを中心に回動する。
これにより、回動体188の押圧端188bが押圧棒1
82をスプリング185のスプリング力に抗して押す。
押圧棒182の移動により起動部182bでフラッシュ
バルブ本体141の起動棒143aを押してフラッシュ
バルブ本体141が開弁する。
【0082】(6) フラッシュバルブ装置100のメ
ンテナンス 図9に示すように、フラッシュバルブ装置100をメン
テナンスするには、カバーパネル120を壁固定枠体1
10から取り外すことにより行なう。すなわち、図15
に示すように、皿ネジ130を外して、カバーパネル1
20の上部を手前に倒す。このとき、カバーパネル12
0は、パネルストッパ126,126が下枠112Lに
係合して仮止めされる。さらに、リード線162b,1
64aをコネクタの部分で外して、カバーパネル120
を持ち上げて、パネルストッパ126,126と下枠1
12Lとの係合を解除すると、点検用開口114が開か
れる。この点検用開口114を通じて、図9に示すフラ
ッシュバルブ本体141のメンテナンスを行なうことが
できる。
【0083】フラッシュバルブ装置100の構成におい
て、手動操作装置170は、壁固定枠体110に固定さ
れているから、メンテナンスの際にカバーパネル120
だけを外せばよく、つまり手動操作装置170がフラッ
シュバルブ本体141に連結した状態のままでよいか
ら、作業性に優れている。
【0084】図16に示すように、傾動機構180は、
押圧棒182が起動棒143aに所定間隙隔てて側方に
配置されているので、フラッシュバルブ本体141のフ
ィルタの交換や掃除などのメンテナンスをする際も、フ
ラッシュバルブ本体141の蓋体142gを外せば、パ
イロット弁144および主弁143を外すことができ
る。よって、メンテナンスの際に傾動機構180を外し
たり、分解したりするなどの作業を必要としないから、
作業性に優れている。
【0085】(7) 傾動機構の変形例 図25ないし図28は傾動機構の3つの変形例をそれぞ
れ示す図である。これらの傾動機構は、フラッシュバル
ブ本体の構成や操作ボタンの配置などに対応して種々の
箇所に適用できるものである。
【0086】(7)−1 変形例1 図25において、傾動機構180Bは、支持金具187
Bと、支持金具187Bの一端に回動自在に支持された
回動レバー188B(押圧力変換部材)とを備えてい
る。回動レバー188Bの他端に、インナケーブル19
1が接続されている。インナケーブル191が矢印方向
に引っ張られると、回動レバー188Bが回動軸188
Bcを中心に回動して、押圧棒182を押圧する。
【0087】(7)−2 変形例2 図26において、傾動機構180Cは、金具本体181
Cから突設されたガイド187Cと、連結板188Cと
を備えている。連結板188Cは、円板であり、その一
端にガイド187Cが貫通し、他端にインナケーブル1
91が接続されている。インナケーブル191が矢印方
向に引っ張られると、連結板188Cがガイド187C
にガイドされて平行の姿勢を維持しつつ押圧棒182を
押圧する。
【0088】(7)−3 変形例3 図27および図28において、傾動機構180Dは、支
持金具187Dと、揺動レバー188Dとを備えてい
る。揺動レバー188Dは、一端の基部188Daが金
具本体181D内に揺動可能に支持されて他端でインナ
ケーブル191に連結されている。図27の状態からイ
ンナケーブル191が矢印方向に引かれると、図28に
示すように揺動レバー188Dが揺動して押圧棒182
Dを押圧する。
【0089】C.第3の実施の形態 図29は第3の実施の形態にかかるフラッシュバルブ装
置100Eを正面から見た説明図、図30はフラッシュ
バルブ装置100Eの側面図である。フラッシュバルブ
装置100Eは、トイレ壁WLの後ろ側のスペースにフ
ラッシュバルブ本体141Eを配置するとともに、メン
テナンスをトイレ壁WLの後ろ側から行なうタイプであ
る。フラッシュバルブ装置100Eは、壁固定枠体11
0Eと、カバーパネル120Eと、フラッシュバルブ本
体141Eと、バルブ起動装置160Eとを備えてい
る。壁固定枠体110Eおよびカバーパネル120E
は、人体感知センサ162Eおよび手動操作装置170
Eのボタン装置171Eを配置するために用いている。
【0090】図31は壁固定枠体110Eの周辺を示す
断面図である。壁固定枠体110Eは、前面枠体111
Eと、後面支持板112Eとを備え、前面枠体111E
と後面支持板112Eとをボルトおよびナットの締結部
材113Eおよびネジ114Eによりトイレ壁WLに取
り付けている。壁固定枠体110Eには、人体感知セン
サ162Eおよびこれを駆動する回路が取り付けられて
いる。バルブ駆動回路前面枠体111Eの上部および下
部には、取付用磁石115E,115E(図30)が装
着されており、この取付用磁石115E,115Eにカ
バーパネル120Eを吸着することにより、カバーパネ
ル120Eを壁固定枠体110Eに取り付けている。カ
バーパネル120Eは、吸盤などで引き出すことにより
壁固定枠体110Eから外すことができる。
【0091】図30において、トイレ壁WLの後ろ側の
スペースには、フラッシュバルブ本体141Eが配置さ
れており、このフラッシュバルブ本体141Eをバルブ
起動装置160Eにより開閉駆動している。バルブ起動
装置160Eは、第2の実施の形態と同様に、人体感知
センサ162Eの出力で駆動される自動通水機構161
Eと、手動操作装置170Eとを備えている。手動操作
装置170Eは、ボタン装置171Eと、傾動機構18
0Eと、ケーブル機構190Eとを備えている。ボタン
装置171Eは壁固定枠体110Eに固定されている。
【0092】この実施の形態にかかるフラッシュバルブ
装置100Eによれば、ボタン装置171Eが壁固定枠
体110Eに固定されており、カバーパネル120Eだ
けを外すことができるので、人体感知センサ162Eな
どの点検が容易となる。なお、人体感知センサ162E
などは、壁固定枠体110Eに取り付けるほか、カバー
パネル120Eの着脱に特に支障のない場合には、カバ
ーパネル120Eに装着する構成としてもよい。
【0093】また、カバーパネル120Eは、ネジで壁
固定枠体110Eに取り付けられておらず、これを外す
には吸盤などの作業具を使用しなければ、外から容易に
外すことができない。よって、いたずらによりカバーパ
ネル120Eが外されて、故障を招く要因にならない。
【0094】さらに、ボタン装置171Eが壁固定枠体
110Eに固定されているので、カバーパネル120E
からの突出長さを短くでき、ボタン装置171Eの操作
ボタン172Eを押しても、指にカバーパネル120E
が引っ掛かったり、操作ボタン172Eに指から大きな
外力が加わったりすることがなく、よって、カバーパネ
ル120Eが不用意に外されることもない。
【0095】また、フラッシュバルブ本体141Eは、
ケーブル機構190Eを介して、操作ボタン172Eと
連結することができるので、壁固定枠体110Eから離
れた距離に配置することもでき、操作ボタン172Eの
配置の自由度を高くすることができる。
【0096】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能であり、例えば次のよ
うな変形も可能である。
【0097】(1) 上記実施例では、フラッシュバル
ブ本体22は、収納棚18に収納したが、これに限ら
ず、壁内のボックスなどに設置してもよい。
【0098】(2) 上記実施例では、便器本体の側方
に操作ボタンを配置し、その後方にフラッシュバルブ本
体を配置したが、これらの配置は特に限定されず、逆で
あってもよく、また可撓性の伝達部材(インナケーブ
ル)で力を伝達できる距離であれば、引き回し経路や距
離は特に限定されない。
【0099】(3) 人体感知センサ162やバルブ駆
動回路164などは、カバーパネル120に装着した
が、壁固定枠体110の上部に取り付ける構成をとって
もよい。これにより、カバーパネル120の着脱作業を
一層容易にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるフラッシュ
バルブ装置を備えた水洗便器10の周辺を示す説明図で
ある。
【図2】フラッシュバルブ本体22の付近の断面図であ
る。
【図3】手動操作装置50を示す説明図である。
【図4】ボタン装置60を示す断面図である。
【図5】スライド機構64を示す斜視図である。
【図6】ボタン装置60の動作を説明する説明図であ
る。
【図7】手動操作装置の動作を説明する説明図である。
【図8】第2の実施の形態にかかるフラッシュバルブ装
置100を正面から見た説明図である。
【図9】フラッシュバルブ装置100のカバーパネル1
20を外した状態を正面から見た説明図である。
【図10】枠体取付金具131により壁固定枠体110
をトイレ壁WLに取り付ける前の状態を示す斜視図であ
る。
【図11】壁固定枠体110をトイレ壁WLの側壁WL
bに枠体取付金具131で取り付けている部分を示す断
面図である。
【図12】フラッシュバルブ装置100を正面から見た
説明図である。
【図13】カバーパネル120を皿ネジ130でナット
固定部116に取り付けている部分を示す断面図であ
る。
【図14】図13の矢印14の方向から見た矢視図であ
る。
【図15】カバーパネル120を開いた状態を側方から
説明図である。
【図16】フラッシュバルブ本体141を示す断面図で
ある。
【図17】開閉電磁弁150を示す断面図である。
【図18】カバーパネル120の裏面上部などに取り付
けられた自動通水機構161を説明する説明図である。
【図19】手動操作装置のボタン装置の周辺を水平方向
に切断した断面図である。
【図20】ボタン装置を垂直方向に切断した断面図であ
る。
【図21】図19に示すボタン装置をボタン取付部11
8に取り付ける前の状態を示す断面図である。
【図22】図19に示すボタン装置を押圧操作した状態
を示す断面図である。
【図23】傾動機構およびその周辺を示す断面図であ
る。
【図24】傾動機構を押圧操作したときの状態を示す断
面図である。
【図25】第1の変形例にかかる傾動機構180Bを示
す断面図である。
【図26】第2の変形例にかかる傾動機構180Cを示
す断面図である。
【図27】第3の変形例にかかる傾動機構180Dを示
す断面図である。
【図28】第3の変形例の動作を説明する説明図であ
る。
【図29】第3の実施の形態にかかるフラッシュバルブ
装置100Eを正面から見た説明図である。
【図30】フラッシュバルブ装置100Eを側方から見
た説明図である。
【図31】壁固定枠体110Eの周辺を示す断面図であ
る。
【図32】従来のフラッシュバルブ装置を搭載した水洗
便器の後部を説明する説明図である。
【符号の説明】
10…水洗便器 12…便器本体 12a…ボール部 16…便座 18…収納棚 20…フラッシュバルブ装置 22…フラッシュバルブ本体 28…ボデー 28a…側開口部 30…主通水路 30A…一次側通水路 30B…二次側通水路 32…主弁 34…弁座 36…背圧室 38…水室 40…パイロット弁 42…連通路 44…弁座 45…小孔 46…スプリング 48…起動棒 50…手動操作装置 60…ボタン装置 61…ケース本体 61a…収納室 61b…支持筒体 61c…ガイド通路 61d…固定端 62…カバー 62a…貫通孔 63…操作ボタン 63a…操作部 63b…操作突部 63c…ボタン側傾斜面 63d…ストッパ片 64…スライド機構 64a…スライド本体 64c…スライド側傾斜面 64d…固定部 70…ケーブル機構 71…インナケーブル 72…アウタケーブル 80…連結機構 81…連結金具 82…螺着体 83…プランジャ 84…係合リング 84a…貫通穴 90…支持金具 91…締結金具 92…パッキン 93…連結筒 93a…連絡孔 94…外側キャップ 94a…透孔 94b…ナット 95…内側キャップ 95a…透孔 96…パッキン 97…スプリング 100…フラッシュバルブ装置 110…壁固定枠体 111…枠本体 112L…下枠 112U…上枠 112Ua…取付穴 113,113…縦枠 113…縦枠 113a…側壁 114…点検用開口 115…金具取付部 115a…前取付部 115b…側取付部 115c…金具取付凹所 115d…切欠 115e…ナット受 115f…ナット 116…ナット固定部 116a…ナット 116b…開口テーパ 116c…ナット用凹所 116d…保持壁 116f…封止カバー 116g…凹所 116h…切欠 118…ボタン取付部 118b…取付穴 118c…固定用突起 119…電池取付部 120…カバーパネル 121…センサ用開口 122…ボタン用開口 123…チェーン取付部 124…ネジ挿通孔 126…パネルストッパ 126a…基部 126b…係止部 130…皿ネジ 131…枠体取付金具 131a…前面片 131b…側面片 131c…長穴 131d…円孔 131f…ネジ 131g…ネジ 133…チェーン 133a…クリップ 133b…クリップ 141…フラッシュバルブ本体 142…ボディ 142a…一次側通水路 142b…二次側通水路 142c…弁座 142d…背圧室 142f…側開口 142g…蓋体 143…主弁 143a…起動棒 144…パイロット弁 150…開閉電磁弁 151…ケーシング 152…駆動部 152a…電磁コイル 152b…プランジャ 152c…スプリング 153…ダイヤフラム弁体 153a…ダイヤフラム 153b…ダイヤフラム支持体 153f…連通孔 153g…小孔 154…圧力室 160…バルブ起動装置 161…自動通水機構 162b,164a…リード線 162…人体感知センサ 162a…感知面 162b…リード線 164…バルブ駆動回路 166…電源 167…電池ボックス 170…手動操作装置 171…ボタン装置 172…操作ボタン 172a…操作部 172b…操作面 172c…突出筒体 172d…スリット 172e…係合爪 172f…中央押圧部 173…ボタン支持体 173a…ガイド本体 173b…フランジ 173c…摺動穴 173d…ガイド部 173e…ガイド筒体 173f…ガイド穴 173g…取付ネジ 174…スプリング 175…支持金具 176…回動体 176a…基部 176b…押圧端 176c…回動軸 180…傾動機構 180B…傾動機構 180C…傾動機構 180D…傾動機構 180E…傾動機構 181…金具本体 181C…金具本体 181D…金具本体 181a…金具貫通孔 181b…挿入固定部 181c…ネジ部 181d…フランジ 181f…固定ネジ 182…押圧棒 182D…押圧棒 182a…押圧部 182b…起動部 182c…抜止ピン 183…内側キャップ 184…パッキン 185…スプリング 186…支持体 187…支持金具 187B…支持金具 187C…ガイド 187D…支持金具 188…回動体 188B…回動レバー 188C…連結板 188D…揺動レバー 188b…押圧端 188c…回動軸 188Bc…回動軸 188Da…基部 190…ケーブル機構 190E…ケーブル機構 191…インナケーブル 192…アウタケーブル 193,193…ケーブル固定金具 100E…フラッシュバルブ装置 110E…壁固定枠体 111E…前面枠体 112E…後面支持板 113E…締結部材 114E…ネジ 115E…取付用磁石 120E…カバーパネル 141E…フラッシュバルブ本体 160E…バルブ起動装置 161E…自動通水機構 162E…人体感知センサ 170E…手動操作装置 171E…ボタン装置 172E…操作ボタン WL…トイレ壁 WLa…取付凹所 WLb…側壁
フロントページの続き (72)発明者 長野 勝彦 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 木場 昭彦 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D039 AA02 BB00 DB00 EA01 3H055 AA16 AA22 CC03 CC12 DD22 DD27 EE08 FF19 3H063 AA01 BB01 BB33 DA08 DB41 EE02 EE15 EE16 GG11 GG16

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主通水路に設けられて該主通水路を開閉
    する主弁と、該主弁を閉弁方向に押圧する背圧室を区画
    するパイロット弁体と、パイロット弁体に設けられた起
    動棒とを有し、起動棒を傾動させることにより背圧室内
    の水圧を低めて該主弁を開弁させるフラッシュバルブ本
    体と、 上記パイロット弁を開弁させる手動操作装置と、 を備え、 手動操作装置の操作により便器に洗浄水を流すフラッシ
    ュバルブ装置において、 手動操作装置は、 可撓性の伝達部材と、 押圧操作により進退する操作ボタンと、 伝達部材の一端に連結され操作ボタンの押圧操作による
    力を、上記伝達部材に対して引っ張る力に変換する操作
    力変換機構と、 伝達部材の他端に連結され、伝達部材が引っ張られたと
    きに起動棒を傾動させるように移動する傾動機構と、を
    備えたことを特徴とする水洗便器のフラッシュバルブ装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1の水洗便器のフラッシュバルブ
    装置において、 上記伝達部材の全体又は一部は、湾屈曲可能でありかつ
    湾屈曲した状態にて操作力を伝達可能なワイヤにより構
    成したフラッシュバルブ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の水洗便器のフラッシュバルブ
    装置において、 上記ワイヤは、金属から形成されている水洗便器のフラ
    ッシュバルブ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3の水洗便器のフラッシュバルブ
    装置において、 上記伝達部材は、該伝達部材を摺動可能に支持する被覆
    体により被覆されている水洗便器のフラッシュバルブ装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかの水
    洗便器のフラッシュバルブ装置において、 水洗便器の中央からほぼ直角位置に操作ボタンとフラッ
    シュバルブ本体を配置し、上記伝達部材は、上記操作ボ
    タンとフラッシュバルブ本体とを連結するようにほぼ直
    角方向に曲げて配置された水洗便器のフラッシュバルブ
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかの水
    洗便器のフラッシュバルブ装置において、 上記操作力変換機構は、押圧操作された操作ボタンを元
    の位置に復帰させるスプリングを備えたフラッシュバル
    ブ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれかの水
    洗便器のフラッシュバルブ装置において、 上記操作力変換機構は、伝達部材をスライド方向に引っ
    張るスライド本体を備え、 該スライド本体は、操作ボタンの押圧力を、該操作力の
    方向とほぼ直角方向へ移動する力に変換する傾斜面を有
    する水洗便器のフラッシュバルブ装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれかの水
    洗便器のフラッシュバルブ装置において、 上記傾動機構は、伝達部材が引っ張られたときに起動棒
    に係合して該起動棒を傾動させる係合部材を備えた水洗
    便器のフラッシュバルブ装置。
  9. 【請求項9】 請求項8の水洗便器のフラッシュバルブ
    装置において、 上記傾動機構は、伝達部材が引っ張られたときに押圧棒
    が移動する方向に抗して押圧棒を付勢するとともに、上
    記引っ張られる力が解放されたときに元の位置に復帰さ
    せるスプリングを備えた水洗便器のフラッシュバルブ装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項7のいずれかの
    水洗便器のフラッシュバルブ装置において、 上記傾動機構は、起動棒を押して傾動させる押圧棒と、
    伝達部材が引っ張られたときに起動棒を押す力に変換す
    る押圧力変換部材と、を備えた水洗便器のフラッシュバ
    ルブ装置。
  11. 【請求項11】 請求項10の水洗便器のフラッシュバ
    ルブ装置において、 上記傾動機構は、伝達部材が引っ張られたときに押圧棒
    が移動する方向に抗して押圧棒を付勢するとともに、上
    記引っ張られる力が解放されたときに元の位置に復帰さ
    せるスプリングを備えた水洗便器のフラッシュバルブ装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項10または請求項11の水洗便
    器のフラッシュバルブ装置において、 上記傾動機構は、一端を回動自在に支持され、他端で伝
    達部材に連結され、伝達部材により引っ張り力を受けた
    ときに押圧棒に押す力を加える回動体を備えた水洗便器
    のフラッシュバルブ装置。
  13. 【請求項13】 請求項10または請求項11の水洗便
    器のフラッシュバルブ装置において、 上記傾動機構は、押圧棒が進退する方向と同じ方向に平
    行移動するように配置されて、伝達部材により引っ張り
    力を受けたときに押圧棒に押す力を加える連結板を備え
    た水洗便器のフラッシュバルブ装置。
  14. 【請求項14】 請求項10または請求項11の水洗便
    器のフラッシュバルブ装置において、 上記傾動機構は、一端を揺動自在に支持され、他端で伝
    達部材に連結され、伝達部材により引っ張り力を受けた
    ときに押圧棒に押す力を加える揺動レバーを備えた水洗
    便器のフラッシュバルブ装置。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし請求項14のいずれか
    の水洗便器のフラッシュバルブ装置において、 上記傾動機構は、フラッシュバルブ本体に装着した状態
    にて、主弁およびパイロット弁を外すことができるよう
    に構成されている水洗便器のフラッシュバルブ装置。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし請求項15のいずれか
    の水洗便器のフラッシュバルブ装置において、 押圧操作される操作ボタンの操作面は、指に倣った凹状
    の湾曲面に形成されている水洗便器のフラッシュバルブ
    装置。
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US10/399,958 US6966536B2 (en) 2000-11-10 2001-11-08 Flush valve device of flush toilet
AU2002212740A AU2002212740A1 (en) 2000-11-10 2001-11-08 Flush valve device of flush toilet
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101032105B1 (ko) 2008-03-31 2011-05-02 박민승 수압을 이용한 벽 매립 버튼형 무전원 변기의 물내림시스템
JP2018096124A (ja) * 2016-12-14 2018-06-21 株式会社Lixil 便器洗浄装置

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