JP2003293409A - 自動水栓 - Google Patents

自動水栓

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JP2003293409A
JP2003293409A JP2002096945A JP2002096945A JP2003293409A JP 2003293409 A JP2003293409 A JP 2003293409A JP 2002096945 A JP2002096945 A JP 2002096945A JP 2002096945 A JP2002096945 A JP 2002096945A JP 2003293409 A JP2003293409 A JP 2003293409A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】人体検知センサによる人体検知・非検知に基づ
いて吐水口からの吐水と吐水停止とを自動的に行う自動
水栓において、電気回路ボックスをキャビネット内部の
収納空間に設置したときに電気回路ボックスが広いスペ
ースを占有してしまい、収納空間が狭小化する問題を解
決する。 【解決手段】自動水栓32において、吐水部34から離
隔して設置される電気回路ボックス36を、吐水口50
への給水通路上に設けられ、電気的に駆動されて給水通
路を開閉する電磁弁38をボックス内部に収容しない小
型ボックスとして構成して、電磁弁38を電気回路ボッ
クス36の外部であってキャビネット10の底板16の
下側に設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、吐水口からの吐
水と吐水停止とを人体検知センサによる人体検知に基づ
いて自動的に行う自動水栓に関し、詳しくは吐水部とは
離隔した位置に設置される電気回路ボックスを備えたも
のに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、人体検知センサによって差し出さ
れた手等を検知し、これに基づいて吐水口からの吐水を
行い、また手等が引き戻されたときに人体検知センサが
人体非検知となって吐水停止を行う自動水栓が、主とし
て多数の人が使用する公共のトイレ等において広く使用
されている。
【0003】図12はその自動水栓の一例として特開平
10−311070に開示されたものを示している。同
図に示す例の自動水栓200は、手洗鉢202の上側に
設けられた吐水部204と、手洗鉢202の下側に設け
られた電気回路ボックス206とを有している。
【0004】吐水部204には、吐水口207と人体検
知センサ208とが設けられており、吐水口207の下
方に手を差し出すと人体検知センサ208がこれを検知
し、吐水口207から自動的に吐水するようになってい
る。
【0005】この例において電気回路ボックス206は
電源ボックスと制御ボックスとを兼ねており、その内部
に、給水通路の水流で発電する発電機と、発電機から電
力を取り出して蓄電池に充電し、人体検知センサ20
8,電磁弁(電気駆動弁)等の作動のための電源として
供給する電源回路と、給水通路を開閉する電磁弁と、そ
れらの作動を制御する制御回路と、更にバックアップ電
池としての乾電池とを収容している。この電気回路ボッ
クス206からは、給水通路の一部を成す可撓性のチュ
ーブ210と電気配線212とが延び出していて、それ
らが手洗鉢202上側の上記吐水部204に連絡されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの自動水栓
を家庭のトイレ等に設置する場合、電気回路ボックス2
06が外部に露出したままであると周辺の美観が損なわ
れてしまう。そこで電気回路ボックス206をキャビネ
ット内部に設置するといったことが考えられるが、この
電気回路ボックス206は大型のものであり、キャビネ
ット内部にこのような大型の電気回路ボックス206を
設置すると、キャビネット内部の収納空間が狭小化して
しまい、これを家庭の狭いキャビネット内部に設置する
ことは現実的に困難である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の自動水栓はこの
ような課題を解決するために案出されたものである。而
して請求項1のものは、人体検知センサによる人体検知
・非検知に基づいて吐水口からの吐水と吐水停止とを自
動的に行う自動水栓において、前記吐水口の設けられた
吐水部から離隔して設置される電気回路ボックスを、該
吐水口への給水通路上に設けられ、電気的に駆動されて
該給水通路を開閉する電気駆動弁をボックス内部に収容
しない小型ボックスとして構成して、該電気駆動弁を該
電気回路ボックスの外部に設置したことを特徴とする。
【0008】請求項2のものは、請求項1において、前
記吐水部をキャビネット外部に、また前記電気回路ボッ
クスを該キャビネット内部に設置したことを特徴とす
る。
【0009】請求項3のものは、請求項2において、前
記電気駆動弁が前記キャビネットの底板の下側に設置し
てあることを特徴とする。
【0010】請求項4のものは、請求項1〜3の何れか
において、前記電気回路ボックスに凹陥部を形成して嵌
込穴となし、該嵌込穴に前記電気駆動弁の一部を嵌め込
んで固定可能となしたことを特徴とする。
【0011】請求項5のものは、請求項4において、前
記電気回路ボックスには該電気回路ボックスを取付体に
固定するための固定部が設けてあるとともに、少なくと
も一部の該固定部が、該電気回路ボックスと前記電気駆
動弁とを締結して両者を固定する弁固定部を兼ねている
ことを特徴とする。
【0012】請求項6のものは、請求項1〜5の何れか
において、前記電気回路ボックスの壁外面に沿って電気
配線を挿通収容する溝が設けてあるとともに、該溝内の
電気配線を覆う溝カバーが該溝に沿って形成してあるこ
とを特徴とする。
【0013】
【作用及び発明の効果】以上のように本発明は、電気回
路ボックスを、電気駆動弁をボックス内部に収容しない
小型ボックスとして構成し、その電気駆動弁を電気回路
ボックスの外部に設置するようになしたものである。
尚、本発明における電気回路ボックスは電源ボックス
(商用電源用だけでなく電池用も含む)であっても良い
し或いはまた制御ボックスであっても良く、更にはまた
その両方を兼ねたものであっても良い。
【0014】かかる本発明の自動水栓にあっては、電気
回路ボックスが小型であるため、自動水栓を家庭のトイ
レ等に設置する場合において、その電気回路ボックスを
例えばキャビネット内部に設置した場合においても、そ
の電気回路ボックスがキャビネット内部で広いスペース
を占有してしまい、これによりキャビネット内部の収納
空間が狭小化されてしまう問題を解決することができる
(請求項2)。
【0015】この場合において、電気駆動弁はキャビネ
ットの底板の下側に設置しておくことができる(請求項
3)。このようにすれば、電気駆動弁がキャビネット内
部の収納空間に位置することによって、その電気駆動弁
により収納空間が狭められたり煩雑化してしまう問題を
解決でき、収納空間を広く確保できるとともに収納空間
をすっきりとしたものとなすことができる。
【0016】ところで、自動水栓を公共のトイレ等に設
置する場合には、電気回路ボックスと電気駆動弁とを一
体的に組み付けた状態で設置できることが望ましい。こ
こにおいて請求項4のものは、電気回路ボックスに、凹
陥する形態で電気駆動弁の一部を嵌め込んで固定可能な
嵌込穴を設けたもので、この請求項4によれば、必要な
場合には電気回路ボックスと電気駆動弁とを一体的に組
み付けた状態で設置することが可能となる。
【0017】この場合において電気回路ボックスには、
これを所定の取付体に固定するための固定部を設けてお
くとともに、少なくとも一部の固定部を、電気回路ボッ
クスと電気駆動弁とを締結して両者を固定する弁固定部
を兼用させておくことができる(請求項5)。このよう
にしておくことで、電気回路ボックスと電気駆動弁とを
一体的に組み付ける場合、簡単にこれをなすことができ
るとともに、必要な固定部の数を少なくすることができ
て、電気回路ボックスの構成を簡素化することができ
る。
【0018】請求項6は、電気回路ボックスの壁外面に
沿って電気配線を挿通収容する溝を設けておくととも
に、溝内の電気配線を覆う溝カバーを溝に沿って形成し
たもので、このようにしておけば、電気配線を電気回路
ボックスの壁外面に沿って配線した場合において、その
電気配線を隠蔽状態とすることができ、美観を良好とす
ることができる。
【0019】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1及び図2において、10はキャビネット
で一対の側板12,12、天板14,底板16及び図2
に示す取手18を備えた前面の扉20を備えており、そ
れらの内部に収納空間22が形成されている。ここで底
板16は、室の床24から所定距離上側の位置に設けら
れている。また天板14の上面から上向きに立ち上がる
ようにしてパネル26が設けられている。
【0020】天板14の上面にはまた、パネル26の前
部において手洗鉢28が設置されている。この手洗鉢2
8の底部の排水口からは排水管30が下向きに延び出し
ている。
【0021】図1及び図2において、32は本例の自動
水栓で、パネル26に取り付けられた吐水部34と、キ
ャビネット10内部において側板12に取り付けられた
電気回路ボックス36と、キャビネット10の底板16
の下側に配設され、給水元管に接続された電磁弁(電気
駆動弁)38とを有している。
【0022】電気回路ボックス36には、図6に示すよ
うにその内部に基板39が収容されている。この基板3
9上には商用電源を降圧して直流化する直流電源回路4
3と、吐水部34からの吐水と吐水停止,後述する発光
部54(図3,図4参照)における発光と発光停止等を
制御する制御回路45とが設けられている。即ちこの電
気回路ボックス36は、電源ボックスと制御ボックスと
を兼ねたものとして構成されている。尚、図6において
47は後述の電気配線44,46の接続部を覆蓋する蓋
体である。
【0023】この電気回路ボックス36からは電源コー
ド41が延び出しており、その先端の差込プラグが図1
に示しているように壁に設けられたコンセント42に差
込接続されている。尚本例において、電気回路ボックス
36内部に電池を収容し、これを電源として自動水栓3
2を作動させるようになすこともできる。
【0024】電気回路ボックス36からは、電気配線4
4,46が下向き及び上向きに延び出しており、それぞ
れが上記電磁弁38及び吐水部34に接続されている。
図1に示しているように、電磁弁38からはまた給水通
路の一部を成す給水管48が上向きに延び出していてそ
の先端部が吐水部34に接続され、給水元管から給水さ
れた水が、この給水管48を通じて吐水部34へと導か
れるようになっている。
【0025】図3及び図4に示しているように、吐水部
34はパネル26から横向きに突き出しており、その前
端近傍位置に吐水口50が下向きに設けられている。ま
た吐水口50の前部に、差し出された手や顔等を検知す
る人体検知センサ52が設けられ、また吐水口50の後
部に、LEDにて構成した発光部54が設けられてい
る。発光部54は、照射光が角度α(ここではα=50
°)の広がりとなるように指向性が持たせてある。
【0026】ここで人体検知センサ52は、差し出され
た手が吐水口50の下方、厳密には吐水口50からの吐
水流を受ける位置に到達する前に手を検知できるよう
に、その位置及び向きが定められている。
【0027】また発光部54は、吐水口50からの下向
きの吐水流を後側から照明し、また照射された照明光の
全体が図3中1点鎖線で示しているように手洗鉢28内
部に収まるように、その取付位置及び向きが定めてあ
る。
【0028】本例の自動水栓32の場合、使用者が例え
ば手を洗うべく手洗鉢28に手を差し出すと、人体検知
センサ52がこれを検知し、そして電気回路ボック36
における制御回路45の制御の下に、先ず発光部54が
発光し、そしてこれより僅かに遅れて電磁弁38の開弁
作動により吐水口50から吐水が自動的に行われる。こ
のとき発光部54から発した照明光は吐水流を後側から
照らし出し、また併せて手洗鉢28内面を明るく照らし
出す。
【0029】水栓使用者はその照明光の下に吐水流を明
確に視認でき、明るく照らし出された手洗鉢28内部に
おいて照明光の下に手洗い行為を行うことができる。こ
のとき手洗鉢28内面に向けて発光部54から照射され
た照明光によって手が明るく照らし出されるため、手の
汚れの落ち具合も明確に分り、良好に手洗い行為を行う
ことができる。
【0030】水栓使用者が手洗いを終えて手洗鉢28か
ら手を引き戻すと、ここにおいて人体検知センサ52が
人体非検知となって、先ず電磁弁38が閉弁作動し吐水
口50からの吐水が自動的に停止する。そしてこれより
僅かに遅れて発光部54からの発光が停止し、手洗鉢2
8内面に対する照明が止る。そのように吐水と照明のタ
イミングが制御されている。
【0031】但し本例において、人体検知センサ52に
よる人体検知に基づいて吐水と照明とを同時に行っても
良いし、また人体を検知しなくなった後、吐水の停止と
照明の停止とを同時に行うようになしても良い。
【0032】図5に電磁弁38とその周辺部の構成とが
示してある。同図に示しているように、電磁弁38は内
部水路として主水路56とパイロット水路58とが形成
されたボデー60と、主水路56を開閉する主弁62
と、主弁62を開閉操作する電磁パイロット弁64とを
有している。
【0033】ボデー60には、図10に示しているよう
に筒状の一対の接続部66,68が一体に形成されてお
り、それら一対の接続部66,68に、エルボ状をなす
接続管70,72が、ばねクリップ74,76により回
転可能且つ抜止状態に接続されている。而して一方の接
続管70には給水元管が接続されており、また他方の接
続管72には、可撓性のチューブから成る給水管48が
締付ナット78により締付状態で接続されている。尚、
一方の接続管70には止水栓80が組み込まれている。
【0034】電磁弁38のボデー60にはまた、図10
に示しているように円筒状の一対のねじ締結部82,8
4が互いに90°をなす向きに突出する状態で一体に形
成されている。
【0035】図5において、主弁62はダイヤフラム弁
から成る主弁体86を有しており、この主弁体86が弁
座88から離間又はこれに着座することによって主水路
56を開閉する。この主弁体86の背面側には背圧室9
0が形成されている。背圧室90からは上記パイロット
水路58が延び出しており、その先端が主水路56に、
詳しくは主水路56の主弁62の下流部に連通させられ
ている。
【0036】上記電磁パイロット弁64は、パイロット
水路58を開閉することによって主弁体86をパイロッ
ト操作する弁であって、プランジャ弁体94と、通電に
よりプランジャ弁体94を電磁力で開閉作動させるコイ
ル96と、円筒状のケーシング98とを有している。尚
図5(A)において、100はボデー60の接続部66
と接続管70との接続部を覆うカバーである。
【0037】図9に示しているように、電気回路ボック
ス36は周壁102と後壁104(図7参照)とを有
し、前面が開放且つ後面が閉鎖された形態の平面四角形
状をなす本体106と、その本体106の前面の開放部
を閉鎖する平面四角形状の、略プレート状をなす蓋体1
08とを有している。そして本体106の後壁104内
面に上記基板39が設けられている。ここで蓋体108
にもその四周に沿って背の低い周壁110が形成されて
いる。
【0038】蓋体108には、上下位置に合計4つの係
止爪112が一体に形成されており、その係止爪112
を、本体106の突起114に係止させることで、蓋体
108が本体106に組み付けられる。蓋体108に
は、ボックス内方側に凹陥する形態の窓部116が設け
られており、その窓部116において、図6に示してい
るように電気配線44,46が、その端部のコネクタと
基板39に設けられた相手側のコネクタとの連結によっ
て基板39に接続されている。
【0039】これら本体106と蓋体108とには、図
9に示すようにその下面に、電磁弁38と電気回路ボッ
クス36とを接続する電気配線44を挿通収容する溝1
18a,118bが周壁102,110に沿って設けら
れている。更にそれら溝118a,118bに挿通収容
された電気配線44を覆う溝カバー120a,120b
が、溝118a,118bに沿って一体に形成されてい
る。
【0040】図7(B)及び図10に示しているよう
に、電気回路ボックス36にはその後面、即ち後壁10
4の外面で開口しボックス内方側に凹陥する形態で嵌込
穴122が設けられている。この嵌込穴122は、電磁
弁38における電磁パイロット弁64及び主弁62の一
部を内部に嵌め込むためのもので、それら電磁パイロッ
ト弁64及び主弁62の形状に対応した凹陥形状をなし
ている。尚電磁パイロット弁64及び主弁62を嵌込穴
122に嵌め込むに際し、電磁パイロット弁64が奥側
に来るようにそれらを嵌め込む。
【0041】図7(B)及び図8に示しているように電
気回路ボックス36には、その後面側において1つの固
定部124と、一対の固定部126とが設けられてお
り、それら固定部124,126において電気回路ボッ
クス36がキャビネット10の側板12を取付体として
そこにねじにて固定されている。
【0042】ここで一対の固定部126は溝132の底
部に設けられている。また各固定部124,126には
貫通の固定孔128,130が設けられており、それら
固定孔128,130にねじを挿通可能となしてある。
【0043】一対の固定部126は円形の突出部134
を有しており、それら突出部134が、図10に示す電
磁弁38の前記円筒状のねじ締結部82,84の開口部
に嵌り合うようになっている。尚、136は電気回路ボ
ックス36の後面において電気配線44を挿通収容する
溝である。
【0044】ここで各固定部126は、電気回路ボック
ス36を取付体(この例では側板12)に固定するため
の固定部と、電磁弁38と電気回路ボックス36とをね
じ締結して両者を固定するための弁固定部とを兼ねて構
成してある。
【0045】以上の説明から明らかなように本例の自動
水栓32の場合、電気回路ボックス36と電磁弁38と
を互いに離隔して設置することも、また場合によってそ
れらを一体的に組み付けた状態で設置することも可能に
構成してある。
【0046】而して電気回路ボックス36と電磁弁38
とを一体的に組み付けた状態で設置するには、次のよう
にして行う。即ち、電磁弁38における電磁パイロット
弁64及び主弁62の一部を、図10に示しているよう
に電気回路ボックス36の嵌込穴122に嵌め込み、そ
の状態で電気回路ボックス36と電磁弁38とを一対の
固定部126において固定ねじ138により互いに締結
し、それらを一体的に組み付ける(図11参照)。
【0047】この場合電磁弁38が接続管70において
壁等の給水元管に接続されることで、即ちその接続によ
って電磁弁38が固定状態とされることで、電気回路ボ
ックス36が電磁弁38により支持された状態となる。
従ってこの電気回路ボックス36は、それ自体を壁等取
付体に対して特に固定する必要はない。
【0048】以上のように本例の自動水栓32は、電磁
弁38を電気回路ボックス36の外部に設置するように
し、電気回路ボックス36を電磁弁38をボックス内部
に収容しない小型ボックスとして構成していることか
ら、自動水栓32を家庭のトイレ等に設置する場合にお
いて、電気回路ボックス36がキャビネット10内部で
広いスペースを占有してしまって、キャビネット10内
部の収納空間22を狭小化してしまう問題を解決でき
る。
【0049】また本例では電磁弁38をキャビネット1
0の底板16の下側に設置していることから、キャビネ
ット10内部の収納空間22が電磁弁38によって狭め
られたり煩雑化してしまうことがなく、収納空間22を
広く確保できるとともに、収納空間22をすっきりとし
たものとすることができる。
【0050】本例ではまた、電気回路ボックス36に、
電磁弁38の一部を嵌め込んでこれを固定可能とする嵌
込穴122を設けていることから、公共のトイレ等に自
動水栓32を設置する場合においてこれらを一体的に組
み付けた状態で設置することができる。
【0051】また本例では、側板12等の取付体に電気
回路ボックス36を固定する固定部126を、電気回路
ボックス36と電磁弁38とを締結して両者を固定する
弁固定部を兼用するように構成しているため、簡単に電
気回路ボックス36と電磁弁38とを一体的に組み付け
ることができるとともに、必要な固定部の数を少なくす
ることができ、電気回路ボックス36の構成を簡素化す
ることができる。
【0052】本例ではまた、電気回路ボックス36に形
成した溝118a,118bと溝カバー120a,12
0bとにより、電気回路ボックス36の壁外面に沿って
配線した電気配線44を隠蔽状態とすることができ、美
観を良好とすることができる。
【0053】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない範
囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である自動水栓を手洗鉢及び
キャビネットとともに示す正面断面図である。
【図2】同実施例の自動水栓を手洗鉢及びキャビネット
とともに示す側面断面図である。
【図3】同実施例の吐水部とその周辺部とを示す図であ
る。
【図4】同実施例の吐水部の底面図である。
【図5】同実施例における電磁弁とその周辺部とを示す
図である。
【図6】同実施例の電気回路ボックスを窓部を開いた状
態で示す正面図である。
【図7】同実施例の電気回路ボックスを前面側と後面側
とから見た斜視図である。
【図8】同実施例の電気回路ボックスの正面図,側面
図,裏面図及び底面図である。
【図9】同実施例の電気回路ボックスを蓋体を本体から
開いた状態で示す斜視図である。
【図10】同実施例の電気回路ボックスの利点の作用説
明図である。
【図11】図10の電気回路ボックスと電磁弁とを一体
的に組み付けた状態で示す図である。
【図12】従来の自動水栓の一例を示す図である。
【符号の説明】 10 キャビネット 12 側板(取付体) 16 底板 32 自動水栓 34 吐水部 36 電気回路ボックス 38 電磁弁(電気駆動弁) 44 電気配線 48 給水管 50 吐水口 52 人体検知センサ 102,110 周壁 104 後壁 118a,118b 溝 120a,120b 溝カバー 122 嵌込穴 124,126 固定部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体検知センサによる人体検知・非検知
    に基づいて吐水口からの吐水と吐水停止とを自動的に行
    う自動水栓において、 前記吐水口の設けられた吐水部から離隔して設置される
    電気回路ボックスを、該吐水口への給水通路上に設けら
    れ、電気的に駆動されて該給水通路を開閉する電気駆動
    弁をボックス内部に収容しない小型ボックスとして構成
    して、該電気駆動弁を該電気回路ボックスの外部に設置
    したことを特徴とする自動水栓。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記吐水部をキャビ
    ネット外部に、また前記電気回路ボックスを該キャビネ
    ット内部に設置したことを特徴とする自動水栓。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記電気駆動弁が前
    記キャビネットの底板の下側に設置してあることを特徴
    とする自動水栓。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、前記電
    気回路ボックスに凹陥部を形成して嵌込穴となし、該嵌
    込穴に前記電気駆動弁の一部を嵌め込んで固定可能とな
    したことを特徴とする自動水栓。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記電気回路ボック
    スには該電気回路ボックスを取付体に固定するための固
    定部が設けてあるとともに、少なくとも一部の該固定部
    が、該電気回路ボックスと前記電気駆動弁とを締結して
    両者を固定する弁固定部を兼ねていることを特徴とする
    自動水栓。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかにおいて、前記電
    気回路ボックスの壁外面に沿って電気配線を挿通収容す
    る溝が設けてあるとともに、該溝内の電気配線を覆う溝
    カバーが該溝に沿って形成してあることを特徴とする自
    動水栓。
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