JP2004360324A - 水洗便器用自動水洗化洗浄弁ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】洗浄弁装置本体部に締め付けて強固に装着し、センサーの向きを感知力を十分に発揮できる位置に設定して、いたずら等による締め付け緩め行為を排除する。
【解決手段】取付用ナット9をベースとし、その中央穴17に流路形成体18を挿通させて回動可能に支持し、取付用ナット9の上端面13に嵌合用突起14とスカート型ケース移動用のねじ15を分散して設け、その移動用ねじ15を突出・後退自在に植設し、移動用ねじ15の操作用穴16を下端面11に設け、移動用ねじ15を嵌合用突起14の突出長さよりも少し長く突出可能にし、取付用ナット9の一部外周面と蓋ケース40の一部外周面とをスカート型ケース39の下上両端部で覆って、スカート型ケース39を上下方向へ移動可能にすると共に、回動可能にする。
【選択図】 図1
【解決手段】取付用ナット9をベースとし、その中央穴17に流路形成体18を挿通させて回動可能に支持し、取付用ナット9の上端面13に嵌合用突起14とスカート型ケース移動用のねじ15を分散して設け、その移動用ねじ15を突出・後退自在に植設し、移動用ねじ15の操作用穴16を下端面11に設け、移動用ねじ15を嵌合用突起14の突出長さよりも少し長く突出可能にし、取付用ナット9の一部外周面と蓋ケース40の一部外周面とをスカート型ケース39の下上両端部で覆って、スカート型ケース39を上下方向へ移動可能にすると共に、回動可能にする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は水洗便器用洗浄弁装置の自動水洗化に使用する洗浄弁ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、水洗便器に用いられる洗浄弁装置には、節水等を目的としてプッシュボタン、ハンドル等の外部に臨む手動操作部を備え、必要時にプッシュボタンを押す等して、その動きに従動するピストンでバルブユニットを操作し、洗浄弁装着本体部の内部に設けた流入側流路と吐出側流路との間を開閉して、一定量の水を流水させるようにしたものがある。しかし、このような水洗便器用洗浄弁装置は手動操作を必要とするため、簡単な操作であるが煩わしく、老人や幼い子供等は操作を忘れることもあり、便器に尿の垢が溜まる等して不衛生になり易い。
【0003】
そこで、水洗便器用洗浄弁装置を自動水洗化するため、洗浄弁装着本体部内に装着されたバルブユニットとその装着本体部の壁部に設けたバルブユニット着脱用開口を閉じるキャップ等を取り外して、それ等と取り替える自動水洗化洗浄弁ユニットが用いられている。この自動水洗化洗浄弁ユニットを装着本体部に装着して用いると、その洗浄弁ユニットに備え付けたセンサーにより水洗便器使用者を自動的に感知し、装置本体部の流入側流路と吐出側流路との間を開閉して、使用時や使用直後に一定量の水を流水させることができる。それ故、煩わしいプッシュボタン等の操作を必要とせず、便器を衛生的に保てる。
【0004】
このような自動水洗化洗浄弁ユニットとして、その洗浄弁ユニットを装置本体部に取り付けるため、自動水洗化洗浄弁ユニットの本体に取付用フランジを螺着して取り付け、そのフランジを更に装置本体部のキャップ螺着用の取付用開口ねじ部に螺合して装着するものがある。その際、その取付用フランジには緩みを防止するため、ボルト、ナット等を備えた緩み止めを設けている。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−54064
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような自動水洗化洗浄弁ユニットを洗浄弁装置の本体部に螺合して締め付けを行なう場合、その締め付けを十分に行なうと、その洗浄弁ユニットに備えられたセンサーの向きがずれて使用者に対して適切とならず、センサーが感知力を十分に発揮できなくなったりする。その際には、取付用フランジを回動して緩め、センサーの向きが使用者に対して適切になるように調節する。しかし、そのようにして取付用フランジの締め付け状態を緩めると、洗浄弁装置本体部と洗浄弁ユニットの流路形成体との水密性が低下したりする。しかも、取付用フランジに備えられている緩み止めに用いたボルト、ナット等が外部に臨んでいるため、時にはいたずら等によって締め付けが緩められてしまったりする。
【0007】
本発明はこのような従来の問題点に着目してなされたものであり、自動水洗化洗浄弁ユニットを洗浄弁装置本体部に締め付けて強固に固定でき、しかもセンサーの向きを使用者に対する感知力を十分に発揮できる位置に設定できて、いたずら等による締め付け緩め行為を排除できる水洗便器用自動水洗化洗浄弁ユニットを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による水洗便器用自動水洗化洗浄弁ユニットは、水洗便器用洗浄弁装置の流入側流路と吐出側流路とを内部に有する本体部の筒状壁部に設けた取付用の上開口から一部を挿入し、その取付用上開口付近の外周面に設けた取付用開口ねじ部に螺合して装着し、その流入側流路と吐出側流路との間を開閉して、必要時に流水させるようにする。
【0009】
そして、上記水洗便器用自動水洗化洗浄弁ユニットのベースとして取付用ナットを用い、その取付用ナットを洗浄弁装置の本体部に装着した時に、その装置本体部に近接する下端面側の内周面に、取付用開口ねじ部と螺合する取付用ねじ部を設け、その取付用ナットに洗浄弁ユニットの内蔵部品収納用ケースとして、上下両端を開放した筒状のスカート型ケースと上端を閉じ下端を開放した筒状の蓋ケースとを用い、それ等のケースを積み上げて連設する。
【0010】
又、その取付用ナットの中央穴に洗浄弁装置の流入側流路と吐出側流路とに夫々臨む流入口と吐出口を有し、その流入側流路と吐出側流路との連通を制御するダイヤフラム設置用弁座を設けた流路形成体を嵌通させ、その中央穴付近に抜け止め部材、水密シール部材を備え付けて、取付用ナットにより流路形成体を回動可能に支持する。
【0011】
又、その取付用ナットの上端面に複数個の嵌合用突起を分散して設け、更にその上端面にスカート型ケースの上昇・下降の移動に用いる複数個の移動用ねじを分散して突出・後退自在に夫々植設し、その各移動用ねじの操作用穴を下端面の対応位置に夫々設け、各移動用ねじを上端面から突出する各嵌合用突起の突出長さよりもいずれも少し長く突出可能にする。
【0012】
又、その取付用ナットの上端側の一部外周面と蓋ケースの下端側の一部外周面とをスカート型ケースの下上両端部で夫々覆って、そのスカート型ケースを上下方向へ所定距離移動可能にすると共に回動可能にし、そのスカート型ケースの内部に流路形成体の結合用鍔部を有し、その結合用鍔部付近の内部に電磁弁のダイヤフラム操作用流路部を収納した流路部収納部を収納する。
【0013】
又、そのスカート型ケースの下端寄り内周面に内方に突出するリング状突部を設け、そのリング状内方突部に取付用ナットの上端面に設けた各嵌合用突起が嵌合可能な受け穴を夫々設け、そのスカート型ケースのリング状内方突部を取付用ナットの上端面と流路形成体の結合用鍔部の下面との間に介在し、その上端面と下面とを所定距離離して、そのスカート型ケースの上下方向への移動距離を取付用ナットの上端面に設けた嵌合用突起の突出長さよりも少し長くする。
【0014】
又、その取付用ナットの装置本体部への装着時に、スカート型ケースの各受け穴に取付用ナットの対応する嵌合用突起を夫々嵌めて、そのスカート型ケースによって取付用ナットを回転させ、そのスカート型ケースと連設する蓋ケースに水洗便器使用者を感知して、電磁弁へ制御信号を送るセンサーを備え付け、その蓋ケースを流路形成体に結合・分離自在型連結手段を介して固定する。
【0015】
又、本発明による水洗便器用自動水洗化洗浄弁ユニットには、上記蓋ケース及びスカート型ケースの内部の所定位置に、電源となる電池の一端部付近又は他端部付近を収納する対となる電池端部収納用の上下ボックスを夫々収納し、その電池端部収納用下ボックスを流路形成体の結合用鍔部に固定する。又、その電池端部収納用下ボックスに、突出時に蓋ケースのスカート型ケース内への嵌挿壁部に設けた結合用貫通穴に嵌合可能で、後退時にその結合用貫通穴から抜け可能な結合用部材を備える蓋ケースとの結合・分離自在型連結手段を設け、そのスカート型ケースの上昇時に覆われて隠れていた結合用部材を下降時に露出させて、外部からその結合用部材の操作を可能にすると好ましくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図1〜7を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明を適用した自動水洗化洗浄弁ユニットの水洗便器用洗浄弁装置への装着状態を示す縦断右側面図であり、図2はその縦断正面図である。この自動水洗化洗浄弁ユニット1は外部に臨む手動操作部として例えばプッシュボタン2を有し、そのプッシュボタン2を操作することにより、従動するピストン3でバルブユニット(図示なし)を操作し、本体部4の流入側流路5と吐出側流路6との間を開閉して、必要時に流水させる既設の水洗便器用洗浄弁装置7の本体部4に装着し、垂直方向に立設して使用するものである。
【0017】
そして、装着時には自動水洗化洗浄弁ユニット1を装着本体部4内に装着されたバルブユニットと、その本体部4の筒状壁部に設けたバルブユニット着脱用の取付用上開口を閉じるキャップ(図示なし)とを取り外して、それ等と取り替える。なお、一般的にはプッシュボタン2、ピストン3等も備え付けておく必要がなくなるので取り外し、プッシュボタン2の装着箇所にはキャップを施して、壁部の正面開口を閉じておく。
【0018】
そこで、自動水洗化洗浄弁ユニット1の取り付け箇所として、洗浄弁装置本体部4の取付用上開口付近の外周面に設けられているキャップ螺着用の取付用開口ねじ部8を利用する。そして、自動水洗化洗浄弁ユニット1のベースとなる取付用部品として金属製ナット9を用いる。この取付用ナット9には図3に示すように内周面の中央に内方に突出する円板リング状の支持用内方突部10を設ける。又、取付用ナット9の装着時に洗浄弁装置本体部4に近接する下端面11の側にある支持用内方突部10で分けられた内周面に、取付用開口ねじ部8と螺合する取付用ねじ部12を設ける。
【0019】
又、取付用ナット9の上端面13に、複数個例えば4個の嵌合用突起14(14a、…14d)を分散して設ける。その際、各嵌合用突起14を上端面13の例えば内周円近傍に等距離ずつ離して分配する。そして、更に上端面13に後述するスカート型ケース39の上昇・下降の移動用として、複数個例えば3個の移動用ねじ15(15a、…15c)を分散して突出・後退自在に夫々植設する。その際、各移動用ねじ15を上端面13の例えば外周円近傍に等距離ずつ離して分配する。又、各移動用ねじ15の操作用穴16を下端面11の対応位置に夫々設け、各移動用ねじ15を上端面13から突出する各嵌合用突起14の突出長さ例えば3mmよりもいずれも長く例えば6mm程に突出可能にする。なお、下端面11のリング幅と比べ、上端面13のリング幅をほぼ2倍程に広くする。
【0020】
このような取付用ナット9の中央穴17に嵌通させて流路を形成する部品として、大略漏斗状のプラスチック製流路形成体18を用いる。この流路形成体18には外周面のほぼ中央に少し突出する位置決め用鍔部19を設け、その位置決め用鍔部19より下端側を外径の小さな小径筒状体20にし、その上端側を少し外径の大きな大径筒状体21にする。そして、小径筒状体20の内部中央に吐出口23に連通する中央流路24を大径筒状体21の内部空間に達するまで設け、その中央流路24を中心とする3方に流入口25に連通する側流路26をやはり大径筒状体21の内部空間に達するまで設ける。なお、吐出口23は吐出側流路6を経て吐出管口27に連通する。又、流入口25は流入側流路5を経て流入管28と連通する。
【0021】
この流路形成体18の大径筒状体21の内部空間に臨む中央流路24と側流路26の両開口部に、流入側流路5と吐出側流路6との連通を制御するダイヤフラム設置用の弁座29を設ける。そして、大径筒状体21の小径筒状体20側の空間内に設置するダイヤフラム30として、樹脂成形体とゴム板とからなる部品を用いる。又、大径筒状体21の残りの内部上空間を電磁弁31の流路部32を収納する流路部収納部33にする。
【0022】
この電磁弁31はダイヤフラム30を制御するための部品として、ソレノイド部34と流路部32とを一体化して用い、そのソレノイド部34に備えたプランジャ35により流路部32の内部等に設けたダイヤフラム制御用流路36の開閉を行なう。そして、ソレノイド部34と流路部32との境界付近に結合用鍔部37を設け、そこを流路形成体18等との結合箇所にする。そこで、電磁弁31の結合用鍔部37と重ね合わせて結合するため、大径筒状体21の上端部にも結合用鍔部38を設ける。
【0023】
又、取付用ナット9に洗浄弁ユニット1の内蔵部品収納用ケースとして、上下両端を開放した筒状のスカート型ケース39と上端を閉じ下端を開放した筒状の蓋ケース40とを用い、それ等のケース39、40を積み上げて連設する。このスカート型ケース39は金属製、プラスチック製等にし、その内部に流路形成体18の結合用鍔部38を有し、その結合用鍔部付近の内部に電磁弁31のダイヤフラム制御用流路部32を収納した流路部収納部33を収納する。
【0024】
そして、スカート型ケース39の下端寄り内周面に内方に突出するリング板状の突部41を設け、そのリング板状内方突部41に取付用ナット9の上端面に設けた各嵌合用突起14が嵌合可能な受け用貫通穴42を夫々設け、そのスカート型ケース39のリング板状内方突部41を取付用ナット9の上端面13と流路形成体18の結合用鍔部38の下面との間に介在する。しかも、その上端面13と下面とを所定距離離して、そのスカート型ケース39を取付用ナット9の上端面13に設けた嵌合用突起14の突出長さよりも少し長く上下動可能にする。又、スカート型ケース39の下上両端部付近で、取付用ナット9の上端側の一部外周面と蓋ケース40の下端側の一部外周面とを夫々覆って接触させ、そのスカート型ケース39を上下方向へ所定距離摺動可能にする。
【0025】
このようなスカート型ケース39と連設する蓋ケース40はプラスチック製にし、その閉鎖した上端側壁部の内面に下方に向かって突出する複数本例えば4本の支持用突起22を分散配設し、そこにコントロール回路43を備え付けた基板44を固着する。なお、45は後述する電池端部収納用上ボックス47の基部をも同時に止めるねじである。そして、スカート型ケース39及び蓋ケース40のコントロール回路基板44で仕切られた内部空間の所定位置に、電源となる1本又は複数本例えば4本の電池46の一端部側又は他端部側を収納する対となる電池端部収納用上下ボックス47、48を夫々収納する。
【0026】
これ等の電池端部収納用上下ボックス47、48はいずれもプラスチック製の部品にする。そして、電池端部収納用上ボックス47はその正面の中央付近をセンサー49の取り付け箇所にし、背面の中央付近をプッシュボタンスイッチ50の取り付け箇所にする。又、電池端部収納用上ボックス47にはその基部に2本ずつ対にし、左右に離して収納する電池端部受け穴形成用の壁部を下方に突出させて夫々設ける。そこで、蓋ケース40にはその正面壁部の対応位置にセンサー49の感知用として左右に伸びた長穴51を開け、又背面壁部の対応位置にプッシュボタンスイッチ50の操作用として丸穴52を開ける。
【0027】
又、電池端部収納用下ボックス48にもその基部に2本ずつ対にし、左右に離して収納する電池端部受け穴形成用の壁部を上方に突出させて夫々設け、その壁部間を電磁弁31のソレノイド部34を収納するソレノイド部収納部にする。そして、対となる電池端部収納用上下ボックス47、48を分離する。そこで、電池端部収納用下ボックス48の正面側の内外壁部56、59と背面側の内外壁部57、60の上端近傍の中央部分に、巻回した圧縮コイルから外方に向く突出方向の付勢力を受けており、その付勢力に抗する押圧力を外方から受けた時に後退する径の大きな操作用押部を有する棒状の結合用部材61を、内外壁部56、57、59、60の対応箇所に設けた支持用貫通穴に夫々挿通させ前後方向に摺動自在に掛け渡す。
【0028】
そして、図4に示すように各結合用部材61の操作用押部をその突出時に蓋ケース40のスカート型ケース39内へ嵌挿している嵌挿壁部62に設けた対応する結合用貫通穴63に嵌合可能にし、後退時にそれ等の結合用貫通穴63から夫々抜け可能にする。なお、電池端部収納用下ボックス48と蓋ケース40とを連結する結合・分離自在型連結手段として用いる圧縮コイルを巻回した棒状の結合用部材61は必ずしも2箇所等の複数箇所に設けず、1箇所のみに設けてもよい。
【0029】
このような電池端部収納用下ボックス48の基部と電磁弁31の結合用鍔部37と流路形成体18の結合用鍔部38とを積層し、それ等を外側から覆うスカート型ケース39の正面側と背面側にある壁部の内方近傍に配置した止めねじ64を用いて一体に結合する。すると、流路形成体18に蓋ケース40と電池端部収納用上ボックス47とを結合・分離自在型連結手段を構成する結合用部材61等を用いることによって、強固に固定することができる。しかし、スカート型ケース39は取付用ナット9の一部と蓋ケース40の一部を覆って、取付用ナット9の方向へ又は蓋ケース40の方向へ所定距離上下に移動可能であり、回動可能である。
【0030】
このような自動水洗化洗浄弁ユニット1は組み立て時、先ず取付用ナット9にスカート型ケース39を被せ、その各嵌合用突起14を対応する受け穴42に夫々嵌め、取付用ナット9の上端面13とスカート型ケース39のリング状内方突部41の下面とを接触させる。そして、取付用ナット9とスカート型ケース39の両中央穴に流路形成体18を嵌挿し、その取付用ナット9に設けた支持用内方突部10の上面と、流路形成体18に設け、外周面の中央溝内にOリングを嵌めた位置決め用鍔部19の下面とを接触させる。すると、取付用ナット9の上端側内周面と位置決め用鍔部19の外周面とを水密にシールできる。
【0031】
そこで、流路形成体18を構成する小径筒状体20の上部外周面の中央溝にOリングを嵌め、その上下に設けた各溝に位置決め用の金属製Cリングを夫々嵌める。又、その小径筒状体20の上部外周面に、Oリングを外周面の下端寄り溝に嵌めた金属製シールリング65を嵌める。すると、そのシールリング65を小径筒状体20の上部外周面に取り付け、そのシールリング65の内周面の上下端付近を上下に配置したCリングと接触させて位置決めできる。しかも、その小径筒状体20の上部外周面とシールリング65の内周面とを介在するOリングによって水密にシールできる。そこで、小径筒状体20の下部に流入口25を取り囲むようにしてストレーナ66を取り付け、下端部外周面の中央溝にパッキング67を嵌めて取り付ける。
【0032】
このようにして、取付用ナット9にスカート型ケース39、流路形成体18を組み付けると、取付用ナット9によって流路形成体18を回動可能に支持できる。そこで、流路形成体18の大径筒状体21の内部とスカート型ケース39の内部の所定位置に、ダイヤフラム30、電磁弁31、電池端部収納用下ボックス48等を収納し、流路形成体18に電磁弁31と電池端部収納用下ボックス48とを2本のねじ64で止めて固定する。すると、電池端部収納用ボックス48の内部に4本の電池46を夫々立てて嵌め、その各下端部付近を収納できる。なお、電池端部収納用下ボックス48の上端部がスカート型ケース39から突出して外部にのぞく。
【0033】
そこで、その上に蓋ケース40を被せる。その際、蓋ケース40の内周面に設けた位置決め用突部(図示なし)を電池端部収納用下ボックス48の外周面に設けた案内用受け凹部(図示なし)に嵌めることにより、蓋ケース40の内部に固定した電池端部収納用上ボックス47と電池端部収納用下ボックス48との位置合せを行なえる。そこで、蓋ケース40の電池端部収納用上ボックス47内に電池46の各上端部付近を収納して押し下げる。すると、電池端部収納用下ボックス48に設けた2個の各結合用部材61の押部が蓋ケース40の嵌挿壁部62に設けた対応する結合用貫通穴63に夫々嵌まって、その蓋ケース40が電池端部収納用下ボックス48と連結する。同時に、電池端部収納用上下ボックス47、48の下上端付近に夫々備え付けた配電用コネクター(図示なし)同士の嵌め合せをする。そして、図5に示すような水洗便器用自動水洗化洗浄弁ユニット1が完成する。
【0034】
このような自動水洗化洗浄弁ユニット1を水洗便器用洗浄弁装置7の本体部4に装着する場合、その自動水洗化洗浄弁ユニット1を本体部4に被せ、その本体部4の取付用上開口から流路形成体18の小径筒状体20を下端から徐々に挿入して行く。そして、スカート型ケース39を持ち、押し下げながら回転させる。すると、スカート型ケース39のリング状内方突部41に設けた各受け穴42に取付用ナット9の対応する嵌合用突起14が夫々嵌まっているので、取付用ナット9が回転する。
【0035】
それ故、取付用ナット9の取付用ねじ部8が本体部4の取付用開口ねじ部12と螺合し、本体部4に自動水洗化洗浄弁ユニット1を締め付けて強固に装着できる。又、取付用上開口付近の壁部内周面とシールリング65の外周面との間をシールリング65に備え付けたOリングにより水密にシールできる。しかも、取付用ナット9と装置本体部4に対し、流路形成体18は回動可能に装着されているため、その流路形成体18を適宜回動させて、その流路形成体18に固定されている蓋ケース40を回動し、センサー49を便器使用者に適切に向け、その感知力を十分に発揮できる位置に設定できる。
【0036】
そこで、取付用ナット9の下端面11に設けた操作用穴16からL状に屈曲した六角レンチ等のねじ回しを用い、各移動用ねじ15を夫々回転させて、上端面13から突出させる。すると、各移動用ねじ15の先端がリング状内方突起41の下面に接触しているので、スカート型ケース39を徐々に持ち上げることができる。そこで、スカート型ケース39を最高位置付近まで上昇させて行き、そのリング状内方突部41を流路形成体18の結合用鍔部38に弱く接触させ、同時に図6、7に示すようにその上端面を蓋ケース40の段差面に弱く接触させる。すると、各移動用ねじ15によりスカート型ケース39を支えて固定し、蓋ケース40と電池端部収納用下ボックス48とを連結する各結合用部材61の押部を外側から夫々覆って隠すことができる。
【0037】
このようにして、取付用ナット9の下端面11に設けた各操作用穴16から移動用ねじ15を操作することにより、スカート型ケース39を上昇させて行き、そのスカート型ケース39で電池端部収納用下ボックス48と蓋ケース40とを連結する各結合用部材61の押部を外側から夫々覆って隠しておくと、蓋ケース40が開かない。又、そのスカート型ケース39により各移動用ねじ15も隠れるので、取付用ナット9に対するいたずら等による締め付け緩め行為も排除できる。しかも、そのスカート型ケース39が回動自在になっているので、いたずらしようとしても困惑する。それ故、装置本体部4に対する自動水洗化洗浄弁ユニット1の強固な装着状態を維持できる。
【0038】
そして、使用者が便器に近づくと蓋ケース40に備えたセンサー49で良好に感知でき、そのセンサー49から電磁弁31へ制御信号が送られ、プランジャ35が駆動する。すると、ダイヤフラム制御用流路36が開いて、ダイヤフラム30で閉じでいた流入側流路5と吐出側流路6とが連通し、一定量の水を吐出管口27から流水できる。なお、蓋ケース40の背面側に備えられているプッシュボタンスイッチ50は押し状態で絶えず吐出管口27から流水させるように回路構成する。
【0039】
そして、電池46の取り替え時には操作用穴16にレンチを嵌めて、移動用ねじ15を夫々後退方向に回転させることにより、スカート型ケース39を下降させ、図5に示すように結合用部材61の押部を夫々露出させて、それ等の押部を押し込む。すると、蓋ケース40の嵌挿壁部62に設けた結合用貫通穴63から押部を内方に夫々抜くことができて、電池端部収納用下ボックス48との連結状態を解除できる。それ故、各結合用部材61の押部を押し込むだけで結合状態の蓋ケース40を分離でき、電池の取り替えを簡単に行なえる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、請求項1記載の発明では、自動水洗化洗浄弁ユニットを水洗便器用洗浄弁装置の本体部に装着する際、スカート型ケースを押し下げながら回転させると、スカート型ケースのリング状内方突部に設けた各受け穴に取付用ナットの対応する嵌合用突起が夫々嵌まっているので、取付用ナットを回転させて、取付用ナットの内周面に設けた取付用ねじ部を装置本体部の外周面に設けた取付用開口ねじ部に螺合し締め付けることにより、自動水洗化洗浄弁ユニットを水密状態にして強固に装着できる。
【0041】
そして、取付用ナットでその中央穴に嵌まる流路形成体を回動可能に支持することにより、その流路形成体にセンサーを備えた蓋ケースを固定しておくと、取付用ナットを装置本体部に強固に締め付けた状態にしておいても、蓋ケースを回動できるため、その蓋ケースを回動してセンサーの向きを使用者に対する感知力が十分に発揮できる適切な位置となるように簡単に設定できる。又、取付用ナットの下端面に、その上端面に植設したスカート型ケース移動用の各ねじを操作する操作用穴を設けることにより、そのスカート型ケースによって隠れている移動用ねじを各操作用穴から緩めるのが困難となり、そのスカート型ケースをいじっても回動自在になっているので困惑して、いたずら等による取付用ナットの締め付け緩め行為を排除でき、自動水洗化洗浄弁ユニットの強固な装着状態を維持できる。
【0042】
又、請求項2記載の発明では蓋ケース及びスカート型ケースの内部の所定位置に電池端部収納用上下ボックスを夫々収納して、その電池端部収納用下ボックスを流路形成体に固定できる。又、その電池端部収納用下ボックスに、突出時に蓋ケースのスカート型ケース内への嵌挿壁部に設けた結合用貫通穴に嵌合可能で、後退時にその結合用貫通穴から抜け可能な結合用部材を備える蓋ケースとの結合・分離自在型連結手段を設けることにより、蓋ケースを電池端部収納用下ボックスに連結して固定し、電池の取り替え時に分離して蓋ケースを簡単に開けることができる。
【0043】
又、蓋ケースを電池端部収納用下ボックスに連結した状態において、蓋ケースのスカート型ケース内への嵌挿壁部に設けた結合用貫通穴を上昇したスカート型ケースで覆うことにより、外部から結合用部材を操作できないないように隠すことができる。しかも、スカート型ケースを下降させて結合用部材を露出させることにより、外部からその結合用部材を操作して、蓋ケースと電池端部収納用下ボックスとを分離し、その連結を簡単に解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した自動水洗化洗浄弁ユニットの水洗便器用洗浄弁装置への装着状態を示す縦断右側面図である。
【図2】同自動水洗化洗浄弁ユニットの水洗便器用洗浄弁装置への装着状態を示す縦断正面図である。
【図3】同自動水洗化洗浄弁ユニットのベースとなる取付用ナットの平面図である。
【図4】同自動水洗化洗浄弁ユニットの蓋ケースと電池端部収納用下ボックス、及び電池端部収納用上下ボックス間の連結状態を示す図1の部分拡大図である。
【図5】同自動水洗化洗浄弁ユニットのスカート型ケース上動前の状態を示す正面図である。
【図6】同自動水洗化洗浄弁ユニットのスカート型ケース上動後の状態を示す正面図である。
【図7】同自動水洗化洗浄弁ユニットのスカート型ケース上動後の状態を示す背面図である。
【符号の説明】
1…自動水洗化洗浄弁ユニット 4…装置本体部 5…流入側流路 6…吐出側流路 7…水洗便器用洗浄弁装置 8…取付用開口ねじ部 9…取付用ナット
10…支持用内方突部 11、13…下上端面 12…取付用ねじ部 14…嵌合用突起 15…移動用ねじ 16…ねじ操作用穴 17…中央穴 18…流路形成体 19…位置決め用鍔部 20、21…小大径筒状体 23…吐出口 24…中央流路 25…流入口 26…側流路 29…ダイヤフラム設置用弁座
30…ダイヤフラム 31…電磁弁 32…流路部 33…流路部収納部 34…ソレノイド部 35…プランジャ 36…ダイヤフラム制御用流路 37、38…結合用鍔部 39…スカート型ケース 40…蓋ケース 41…内方突部
42…受け穴 43…コントロール回路 45、64…止めねじ 46…電池
47、48…電池端部収納用上下ボックス 49…センサー 61…結合用部材 62…嵌挿壁部 63…結合用貫通穴 65…シールリング 66…ストレーナ 67…パッキング
【発明の属する技術分野】
本発明は水洗便器用洗浄弁装置の自動水洗化に使用する洗浄弁ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、水洗便器に用いられる洗浄弁装置には、節水等を目的としてプッシュボタン、ハンドル等の外部に臨む手動操作部を備え、必要時にプッシュボタンを押す等して、その動きに従動するピストンでバルブユニットを操作し、洗浄弁装着本体部の内部に設けた流入側流路と吐出側流路との間を開閉して、一定量の水を流水させるようにしたものがある。しかし、このような水洗便器用洗浄弁装置は手動操作を必要とするため、簡単な操作であるが煩わしく、老人や幼い子供等は操作を忘れることもあり、便器に尿の垢が溜まる等して不衛生になり易い。
【0003】
そこで、水洗便器用洗浄弁装置を自動水洗化するため、洗浄弁装着本体部内に装着されたバルブユニットとその装着本体部の壁部に設けたバルブユニット着脱用開口を閉じるキャップ等を取り外して、それ等と取り替える自動水洗化洗浄弁ユニットが用いられている。この自動水洗化洗浄弁ユニットを装着本体部に装着して用いると、その洗浄弁ユニットに備え付けたセンサーにより水洗便器使用者を自動的に感知し、装置本体部の流入側流路と吐出側流路との間を開閉して、使用時や使用直後に一定量の水を流水させることができる。それ故、煩わしいプッシュボタン等の操作を必要とせず、便器を衛生的に保てる。
【0004】
このような自動水洗化洗浄弁ユニットとして、その洗浄弁ユニットを装置本体部に取り付けるため、自動水洗化洗浄弁ユニットの本体に取付用フランジを螺着して取り付け、そのフランジを更に装置本体部のキャップ螺着用の取付用開口ねじ部に螺合して装着するものがある。その際、その取付用フランジには緩みを防止するため、ボルト、ナット等を備えた緩み止めを設けている。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−54064
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような自動水洗化洗浄弁ユニットを洗浄弁装置の本体部に螺合して締め付けを行なう場合、その締め付けを十分に行なうと、その洗浄弁ユニットに備えられたセンサーの向きがずれて使用者に対して適切とならず、センサーが感知力を十分に発揮できなくなったりする。その際には、取付用フランジを回動して緩め、センサーの向きが使用者に対して適切になるように調節する。しかし、そのようにして取付用フランジの締め付け状態を緩めると、洗浄弁装置本体部と洗浄弁ユニットの流路形成体との水密性が低下したりする。しかも、取付用フランジに備えられている緩み止めに用いたボルト、ナット等が外部に臨んでいるため、時にはいたずら等によって締め付けが緩められてしまったりする。
【0007】
本発明はこのような従来の問題点に着目してなされたものであり、自動水洗化洗浄弁ユニットを洗浄弁装置本体部に締め付けて強固に固定でき、しかもセンサーの向きを使用者に対する感知力を十分に発揮できる位置に設定できて、いたずら等による締め付け緩め行為を排除できる水洗便器用自動水洗化洗浄弁ユニットを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による水洗便器用自動水洗化洗浄弁ユニットは、水洗便器用洗浄弁装置の流入側流路と吐出側流路とを内部に有する本体部の筒状壁部に設けた取付用の上開口から一部を挿入し、その取付用上開口付近の外周面に設けた取付用開口ねじ部に螺合して装着し、その流入側流路と吐出側流路との間を開閉して、必要時に流水させるようにする。
【0009】
そして、上記水洗便器用自動水洗化洗浄弁ユニットのベースとして取付用ナットを用い、その取付用ナットを洗浄弁装置の本体部に装着した時に、その装置本体部に近接する下端面側の内周面に、取付用開口ねじ部と螺合する取付用ねじ部を設け、その取付用ナットに洗浄弁ユニットの内蔵部品収納用ケースとして、上下両端を開放した筒状のスカート型ケースと上端を閉じ下端を開放した筒状の蓋ケースとを用い、それ等のケースを積み上げて連設する。
【0010】
又、その取付用ナットの中央穴に洗浄弁装置の流入側流路と吐出側流路とに夫々臨む流入口と吐出口を有し、その流入側流路と吐出側流路との連通を制御するダイヤフラム設置用弁座を設けた流路形成体を嵌通させ、その中央穴付近に抜け止め部材、水密シール部材を備え付けて、取付用ナットにより流路形成体を回動可能に支持する。
【0011】
又、その取付用ナットの上端面に複数個の嵌合用突起を分散して設け、更にその上端面にスカート型ケースの上昇・下降の移動に用いる複数個の移動用ねじを分散して突出・後退自在に夫々植設し、その各移動用ねじの操作用穴を下端面の対応位置に夫々設け、各移動用ねじを上端面から突出する各嵌合用突起の突出長さよりもいずれも少し長く突出可能にする。
【0012】
又、その取付用ナットの上端側の一部外周面と蓋ケースの下端側の一部外周面とをスカート型ケースの下上両端部で夫々覆って、そのスカート型ケースを上下方向へ所定距離移動可能にすると共に回動可能にし、そのスカート型ケースの内部に流路形成体の結合用鍔部を有し、その結合用鍔部付近の内部に電磁弁のダイヤフラム操作用流路部を収納した流路部収納部を収納する。
【0013】
又、そのスカート型ケースの下端寄り内周面に内方に突出するリング状突部を設け、そのリング状内方突部に取付用ナットの上端面に設けた各嵌合用突起が嵌合可能な受け穴を夫々設け、そのスカート型ケースのリング状内方突部を取付用ナットの上端面と流路形成体の結合用鍔部の下面との間に介在し、その上端面と下面とを所定距離離して、そのスカート型ケースの上下方向への移動距離を取付用ナットの上端面に設けた嵌合用突起の突出長さよりも少し長くする。
【0014】
又、その取付用ナットの装置本体部への装着時に、スカート型ケースの各受け穴に取付用ナットの対応する嵌合用突起を夫々嵌めて、そのスカート型ケースによって取付用ナットを回転させ、そのスカート型ケースと連設する蓋ケースに水洗便器使用者を感知して、電磁弁へ制御信号を送るセンサーを備え付け、その蓋ケースを流路形成体に結合・分離自在型連結手段を介して固定する。
【0015】
又、本発明による水洗便器用自動水洗化洗浄弁ユニットには、上記蓋ケース及びスカート型ケースの内部の所定位置に、電源となる電池の一端部付近又は他端部付近を収納する対となる電池端部収納用の上下ボックスを夫々収納し、その電池端部収納用下ボックスを流路形成体の結合用鍔部に固定する。又、その電池端部収納用下ボックスに、突出時に蓋ケースのスカート型ケース内への嵌挿壁部に設けた結合用貫通穴に嵌合可能で、後退時にその結合用貫通穴から抜け可能な結合用部材を備える蓋ケースとの結合・分離自在型連結手段を設け、そのスカート型ケースの上昇時に覆われて隠れていた結合用部材を下降時に露出させて、外部からその結合用部材の操作を可能にすると好ましくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図1〜7を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明を適用した自動水洗化洗浄弁ユニットの水洗便器用洗浄弁装置への装着状態を示す縦断右側面図であり、図2はその縦断正面図である。この自動水洗化洗浄弁ユニット1は外部に臨む手動操作部として例えばプッシュボタン2を有し、そのプッシュボタン2を操作することにより、従動するピストン3でバルブユニット(図示なし)を操作し、本体部4の流入側流路5と吐出側流路6との間を開閉して、必要時に流水させる既設の水洗便器用洗浄弁装置7の本体部4に装着し、垂直方向に立設して使用するものである。
【0017】
そして、装着時には自動水洗化洗浄弁ユニット1を装着本体部4内に装着されたバルブユニットと、その本体部4の筒状壁部に設けたバルブユニット着脱用の取付用上開口を閉じるキャップ(図示なし)とを取り外して、それ等と取り替える。なお、一般的にはプッシュボタン2、ピストン3等も備え付けておく必要がなくなるので取り外し、プッシュボタン2の装着箇所にはキャップを施して、壁部の正面開口を閉じておく。
【0018】
そこで、自動水洗化洗浄弁ユニット1の取り付け箇所として、洗浄弁装置本体部4の取付用上開口付近の外周面に設けられているキャップ螺着用の取付用開口ねじ部8を利用する。そして、自動水洗化洗浄弁ユニット1のベースとなる取付用部品として金属製ナット9を用いる。この取付用ナット9には図3に示すように内周面の中央に内方に突出する円板リング状の支持用内方突部10を設ける。又、取付用ナット9の装着時に洗浄弁装置本体部4に近接する下端面11の側にある支持用内方突部10で分けられた内周面に、取付用開口ねじ部8と螺合する取付用ねじ部12を設ける。
【0019】
又、取付用ナット9の上端面13に、複数個例えば4個の嵌合用突起14(14a、…14d)を分散して設ける。その際、各嵌合用突起14を上端面13の例えば内周円近傍に等距離ずつ離して分配する。そして、更に上端面13に後述するスカート型ケース39の上昇・下降の移動用として、複数個例えば3個の移動用ねじ15(15a、…15c)を分散して突出・後退自在に夫々植設する。その際、各移動用ねじ15を上端面13の例えば外周円近傍に等距離ずつ離して分配する。又、各移動用ねじ15の操作用穴16を下端面11の対応位置に夫々設け、各移動用ねじ15を上端面13から突出する各嵌合用突起14の突出長さ例えば3mmよりもいずれも長く例えば6mm程に突出可能にする。なお、下端面11のリング幅と比べ、上端面13のリング幅をほぼ2倍程に広くする。
【0020】
このような取付用ナット9の中央穴17に嵌通させて流路を形成する部品として、大略漏斗状のプラスチック製流路形成体18を用いる。この流路形成体18には外周面のほぼ中央に少し突出する位置決め用鍔部19を設け、その位置決め用鍔部19より下端側を外径の小さな小径筒状体20にし、その上端側を少し外径の大きな大径筒状体21にする。そして、小径筒状体20の内部中央に吐出口23に連通する中央流路24を大径筒状体21の内部空間に達するまで設け、その中央流路24を中心とする3方に流入口25に連通する側流路26をやはり大径筒状体21の内部空間に達するまで設ける。なお、吐出口23は吐出側流路6を経て吐出管口27に連通する。又、流入口25は流入側流路5を経て流入管28と連通する。
【0021】
この流路形成体18の大径筒状体21の内部空間に臨む中央流路24と側流路26の両開口部に、流入側流路5と吐出側流路6との連通を制御するダイヤフラム設置用の弁座29を設ける。そして、大径筒状体21の小径筒状体20側の空間内に設置するダイヤフラム30として、樹脂成形体とゴム板とからなる部品を用いる。又、大径筒状体21の残りの内部上空間を電磁弁31の流路部32を収納する流路部収納部33にする。
【0022】
この電磁弁31はダイヤフラム30を制御するための部品として、ソレノイド部34と流路部32とを一体化して用い、そのソレノイド部34に備えたプランジャ35により流路部32の内部等に設けたダイヤフラム制御用流路36の開閉を行なう。そして、ソレノイド部34と流路部32との境界付近に結合用鍔部37を設け、そこを流路形成体18等との結合箇所にする。そこで、電磁弁31の結合用鍔部37と重ね合わせて結合するため、大径筒状体21の上端部にも結合用鍔部38を設ける。
【0023】
又、取付用ナット9に洗浄弁ユニット1の内蔵部品収納用ケースとして、上下両端を開放した筒状のスカート型ケース39と上端を閉じ下端を開放した筒状の蓋ケース40とを用い、それ等のケース39、40を積み上げて連設する。このスカート型ケース39は金属製、プラスチック製等にし、その内部に流路形成体18の結合用鍔部38を有し、その結合用鍔部付近の内部に電磁弁31のダイヤフラム制御用流路部32を収納した流路部収納部33を収納する。
【0024】
そして、スカート型ケース39の下端寄り内周面に内方に突出するリング板状の突部41を設け、そのリング板状内方突部41に取付用ナット9の上端面に設けた各嵌合用突起14が嵌合可能な受け用貫通穴42を夫々設け、そのスカート型ケース39のリング板状内方突部41を取付用ナット9の上端面13と流路形成体18の結合用鍔部38の下面との間に介在する。しかも、その上端面13と下面とを所定距離離して、そのスカート型ケース39を取付用ナット9の上端面13に設けた嵌合用突起14の突出長さよりも少し長く上下動可能にする。又、スカート型ケース39の下上両端部付近で、取付用ナット9の上端側の一部外周面と蓋ケース40の下端側の一部外周面とを夫々覆って接触させ、そのスカート型ケース39を上下方向へ所定距離摺動可能にする。
【0025】
このようなスカート型ケース39と連設する蓋ケース40はプラスチック製にし、その閉鎖した上端側壁部の内面に下方に向かって突出する複数本例えば4本の支持用突起22を分散配設し、そこにコントロール回路43を備え付けた基板44を固着する。なお、45は後述する電池端部収納用上ボックス47の基部をも同時に止めるねじである。そして、スカート型ケース39及び蓋ケース40のコントロール回路基板44で仕切られた内部空間の所定位置に、電源となる1本又は複数本例えば4本の電池46の一端部側又は他端部側を収納する対となる電池端部収納用上下ボックス47、48を夫々収納する。
【0026】
これ等の電池端部収納用上下ボックス47、48はいずれもプラスチック製の部品にする。そして、電池端部収納用上ボックス47はその正面の中央付近をセンサー49の取り付け箇所にし、背面の中央付近をプッシュボタンスイッチ50の取り付け箇所にする。又、電池端部収納用上ボックス47にはその基部に2本ずつ対にし、左右に離して収納する電池端部受け穴形成用の壁部を下方に突出させて夫々設ける。そこで、蓋ケース40にはその正面壁部の対応位置にセンサー49の感知用として左右に伸びた長穴51を開け、又背面壁部の対応位置にプッシュボタンスイッチ50の操作用として丸穴52を開ける。
【0027】
又、電池端部収納用下ボックス48にもその基部に2本ずつ対にし、左右に離して収納する電池端部受け穴形成用の壁部を上方に突出させて夫々設け、その壁部間を電磁弁31のソレノイド部34を収納するソレノイド部収納部にする。そして、対となる電池端部収納用上下ボックス47、48を分離する。そこで、電池端部収納用下ボックス48の正面側の内外壁部56、59と背面側の内外壁部57、60の上端近傍の中央部分に、巻回した圧縮コイルから外方に向く突出方向の付勢力を受けており、その付勢力に抗する押圧力を外方から受けた時に後退する径の大きな操作用押部を有する棒状の結合用部材61を、内外壁部56、57、59、60の対応箇所に設けた支持用貫通穴に夫々挿通させ前後方向に摺動自在に掛け渡す。
【0028】
そして、図4に示すように各結合用部材61の操作用押部をその突出時に蓋ケース40のスカート型ケース39内へ嵌挿している嵌挿壁部62に設けた対応する結合用貫通穴63に嵌合可能にし、後退時にそれ等の結合用貫通穴63から夫々抜け可能にする。なお、電池端部収納用下ボックス48と蓋ケース40とを連結する結合・分離自在型連結手段として用いる圧縮コイルを巻回した棒状の結合用部材61は必ずしも2箇所等の複数箇所に設けず、1箇所のみに設けてもよい。
【0029】
このような電池端部収納用下ボックス48の基部と電磁弁31の結合用鍔部37と流路形成体18の結合用鍔部38とを積層し、それ等を外側から覆うスカート型ケース39の正面側と背面側にある壁部の内方近傍に配置した止めねじ64を用いて一体に結合する。すると、流路形成体18に蓋ケース40と電池端部収納用上ボックス47とを結合・分離自在型連結手段を構成する結合用部材61等を用いることによって、強固に固定することができる。しかし、スカート型ケース39は取付用ナット9の一部と蓋ケース40の一部を覆って、取付用ナット9の方向へ又は蓋ケース40の方向へ所定距離上下に移動可能であり、回動可能である。
【0030】
このような自動水洗化洗浄弁ユニット1は組み立て時、先ず取付用ナット9にスカート型ケース39を被せ、その各嵌合用突起14を対応する受け穴42に夫々嵌め、取付用ナット9の上端面13とスカート型ケース39のリング状内方突部41の下面とを接触させる。そして、取付用ナット9とスカート型ケース39の両中央穴に流路形成体18を嵌挿し、その取付用ナット9に設けた支持用内方突部10の上面と、流路形成体18に設け、外周面の中央溝内にOリングを嵌めた位置決め用鍔部19の下面とを接触させる。すると、取付用ナット9の上端側内周面と位置決め用鍔部19の外周面とを水密にシールできる。
【0031】
そこで、流路形成体18を構成する小径筒状体20の上部外周面の中央溝にOリングを嵌め、その上下に設けた各溝に位置決め用の金属製Cリングを夫々嵌める。又、その小径筒状体20の上部外周面に、Oリングを外周面の下端寄り溝に嵌めた金属製シールリング65を嵌める。すると、そのシールリング65を小径筒状体20の上部外周面に取り付け、そのシールリング65の内周面の上下端付近を上下に配置したCリングと接触させて位置決めできる。しかも、その小径筒状体20の上部外周面とシールリング65の内周面とを介在するOリングによって水密にシールできる。そこで、小径筒状体20の下部に流入口25を取り囲むようにしてストレーナ66を取り付け、下端部外周面の中央溝にパッキング67を嵌めて取り付ける。
【0032】
このようにして、取付用ナット9にスカート型ケース39、流路形成体18を組み付けると、取付用ナット9によって流路形成体18を回動可能に支持できる。そこで、流路形成体18の大径筒状体21の内部とスカート型ケース39の内部の所定位置に、ダイヤフラム30、電磁弁31、電池端部収納用下ボックス48等を収納し、流路形成体18に電磁弁31と電池端部収納用下ボックス48とを2本のねじ64で止めて固定する。すると、電池端部収納用ボックス48の内部に4本の電池46を夫々立てて嵌め、その各下端部付近を収納できる。なお、電池端部収納用下ボックス48の上端部がスカート型ケース39から突出して外部にのぞく。
【0033】
そこで、その上に蓋ケース40を被せる。その際、蓋ケース40の内周面に設けた位置決め用突部(図示なし)を電池端部収納用下ボックス48の外周面に設けた案内用受け凹部(図示なし)に嵌めることにより、蓋ケース40の内部に固定した電池端部収納用上ボックス47と電池端部収納用下ボックス48との位置合せを行なえる。そこで、蓋ケース40の電池端部収納用上ボックス47内に電池46の各上端部付近を収納して押し下げる。すると、電池端部収納用下ボックス48に設けた2個の各結合用部材61の押部が蓋ケース40の嵌挿壁部62に設けた対応する結合用貫通穴63に夫々嵌まって、その蓋ケース40が電池端部収納用下ボックス48と連結する。同時に、電池端部収納用上下ボックス47、48の下上端付近に夫々備え付けた配電用コネクター(図示なし)同士の嵌め合せをする。そして、図5に示すような水洗便器用自動水洗化洗浄弁ユニット1が完成する。
【0034】
このような自動水洗化洗浄弁ユニット1を水洗便器用洗浄弁装置7の本体部4に装着する場合、その自動水洗化洗浄弁ユニット1を本体部4に被せ、その本体部4の取付用上開口から流路形成体18の小径筒状体20を下端から徐々に挿入して行く。そして、スカート型ケース39を持ち、押し下げながら回転させる。すると、スカート型ケース39のリング状内方突部41に設けた各受け穴42に取付用ナット9の対応する嵌合用突起14が夫々嵌まっているので、取付用ナット9が回転する。
【0035】
それ故、取付用ナット9の取付用ねじ部8が本体部4の取付用開口ねじ部12と螺合し、本体部4に自動水洗化洗浄弁ユニット1を締め付けて強固に装着できる。又、取付用上開口付近の壁部内周面とシールリング65の外周面との間をシールリング65に備え付けたOリングにより水密にシールできる。しかも、取付用ナット9と装置本体部4に対し、流路形成体18は回動可能に装着されているため、その流路形成体18を適宜回動させて、その流路形成体18に固定されている蓋ケース40を回動し、センサー49を便器使用者に適切に向け、その感知力を十分に発揮できる位置に設定できる。
【0036】
そこで、取付用ナット9の下端面11に設けた操作用穴16からL状に屈曲した六角レンチ等のねじ回しを用い、各移動用ねじ15を夫々回転させて、上端面13から突出させる。すると、各移動用ねじ15の先端がリング状内方突起41の下面に接触しているので、スカート型ケース39を徐々に持ち上げることができる。そこで、スカート型ケース39を最高位置付近まで上昇させて行き、そのリング状内方突部41を流路形成体18の結合用鍔部38に弱く接触させ、同時に図6、7に示すようにその上端面を蓋ケース40の段差面に弱く接触させる。すると、各移動用ねじ15によりスカート型ケース39を支えて固定し、蓋ケース40と電池端部収納用下ボックス48とを連結する各結合用部材61の押部を外側から夫々覆って隠すことができる。
【0037】
このようにして、取付用ナット9の下端面11に設けた各操作用穴16から移動用ねじ15を操作することにより、スカート型ケース39を上昇させて行き、そのスカート型ケース39で電池端部収納用下ボックス48と蓋ケース40とを連結する各結合用部材61の押部を外側から夫々覆って隠しておくと、蓋ケース40が開かない。又、そのスカート型ケース39により各移動用ねじ15も隠れるので、取付用ナット9に対するいたずら等による締め付け緩め行為も排除できる。しかも、そのスカート型ケース39が回動自在になっているので、いたずらしようとしても困惑する。それ故、装置本体部4に対する自動水洗化洗浄弁ユニット1の強固な装着状態を維持できる。
【0038】
そして、使用者が便器に近づくと蓋ケース40に備えたセンサー49で良好に感知でき、そのセンサー49から電磁弁31へ制御信号が送られ、プランジャ35が駆動する。すると、ダイヤフラム制御用流路36が開いて、ダイヤフラム30で閉じでいた流入側流路5と吐出側流路6とが連通し、一定量の水を吐出管口27から流水できる。なお、蓋ケース40の背面側に備えられているプッシュボタンスイッチ50は押し状態で絶えず吐出管口27から流水させるように回路構成する。
【0039】
そして、電池46の取り替え時には操作用穴16にレンチを嵌めて、移動用ねじ15を夫々後退方向に回転させることにより、スカート型ケース39を下降させ、図5に示すように結合用部材61の押部を夫々露出させて、それ等の押部を押し込む。すると、蓋ケース40の嵌挿壁部62に設けた結合用貫通穴63から押部を内方に夫々抜くことができて、電池端部収納用下ボックス48との連結状態を解除できる。それ故、各結合用部材61の押部を押し込むだけで結合状態の蓋ケース40を分離でき、電池の取り替えを簡単に行なえる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、請求項1記載の発明では、自動水洗化洗浄弁ユニットを水洗便器用洗浄弁装置の本体部に装着する際、スカート型ケースを押し下げながら回転させると、スカート型ケースのリング状内方突部に設けた各受け穴に取付用ナットの対応する嵌合用突起が夫々嵌まっているので、取付用ナットを回転させて、取付用ナットの内周面に設けた取付用ねじ部を装置本体部の外周面に設けた取付用開口ねじ部に螺合し締め付けることにより、自動水洗化洗浄弁ユニットを水密状態にして強固に装着できる。
【0041】
そして、取付用ナットでその中央穴に嵌まる流路形成体を回動可能に支持することにより、その流路形成体にセンサーを備えた蓋ケースを固定しておくと、取付用ナットを装置本体部に強固に締め付けた状態にしておいても、蓋ケースを回動できるため、その蓋ケースを回動してセンサーの向きを使用者に対する感知力が十分に発揮できる適切な位置となるように簡単に設定できる。又、取付用ナットの下端面に、その上端面に植設したスカート型ケース移動用の各ねじを操作する操作用穴を設けることにより、そのスカート型ケースによって隠れている移動用ねじを各操作用穴から緩めるのが困難となり、そのスカート型ケースをいじっても回動自在になっているので困惑して、いたずら等による取付用ナットの締め付け緩め行為を排除でき、自動水洗化洗浄弁ユニットの強固な装着状態を維持できる。
【0042】
又、請求項2記載の発明では蓋ケース及びスカート型ケースの内部の所定位置に電池端部収納用上下ボックスを夫々収納して、その電池端部収納用下ボックスを流路形成体に固定できる。又、その電池端部収納用下ボックスに、突出時に蓋ケースのスカート型ケース内への嵌挿壁部に設けた結合用貫通穴に嵌合可能で、後退時にその結合用貫通穴から抜け可能な結合用部材を備える蓋ケースとの結合・分離自在型連結手段を設けることにより、蓋ケースを電池端部収納用下ボックスに連結して固定し、電池の取り替え時に分離して蓋ケースを簡単に開けることができる。
【0043】
又、蓋ケースを電池端部収納用下ボックスに連結した状態において、蓋ケースのスカート型ケース内への嵌挿壁部に設けた結合用貫通穴を上昇したスカート型ケースで覆うことにより、外部から結合用部材を操作できないないように隠すことができる。しかも、スカート型ケースを下降させて結合用部材を露出させることにより、外部からその結合用部材を操作して、蓋ケースと電池端部収納用下ボックスとを分離し、その連結を簡単に解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した自動水洗化洗浄弁ユニットの水洗便器用洗浄弁装置への装着状態を示す縦断右側面図である。
【図2】同自動水洗化洗浄弁ユニットの水洗便器用洗浄弁装置への装着状態を示す縦断正面図である。
【図3】同自動水洗化洗浄弁ユニットのベースとなる取付用ナットの平面図である。
【図4】同自動水洗化洗浄弁ユニットの蓋ケースと電池端部収納用下ボックス、及び電池端部収納用上下ボックス間の連結状態を示す図1の部分拡大図である。
【図5】同自動水洗化洗浄弁ユニットのスカート型ケース上動前の状態を示す正面図である。
【図6】同自動水洗化洗浄弁ユニットのスカート型ケース上動後の状態を示す正面図である。
【図7】同自動水洗化洗浄弁ユニットのスカート型ケース上動後の状態を示す背面図である。
【符号の説明】
1…自動水洗化洗浄弁ユニット 4…装置本体部 5…流入側流路 6…吐出側流路 7…水洗便器用洗浄弁装置 8…取付用開口ねじ部 9…取付用ナット
10…支持用内方突部 11、13…下上端面 12…取付用ねじ部 14…嵌合用突起 15…移動用ねじ 16…ねじ操作用穴 17…中央穴 18…流路形成体 19…位置決め用鍔部 20、21…小大径筒状体 23…吐出口 24…中央流路 25…流入口 26…側流路 29…ダイヤフラム設置用弁座
30…ダイヤフラム 31…電磁弁 32…流路部 33…流路部収納部 34…ソレノイド部 35…プランジャ 36…ダイヤフラム制御用流路 37、38…結合用鍔部 39…スカート型ケース 40…蓋ケース 41…内方突部
42…受け穴 43…コントロール回路 45、64…止めねじ 46…電池
47、48…電池端部収納用上下ボックス 49…センサー 61…結合用部材 62…嵌挿壁部 63…結合用貫通穴 65…シールリング 66…ストレーナ 67…パッキング
Claims (2)
- 水洗便器用洗浄弁装置の流入側流路と吐出側流路とを内部に有する本体部の筒状壁部に設けた取付用の上開口から一部を挿入し、その取付用上開口付近の外周面に設けた取付用開口ねじ部に螺合して装着し、その流入側流路と吐出側流路との間を開閉して、必要時に流水させる水洗便器用自動水洗化洗浄弁ユニットであって、上記自動水洗化洗浄弁ユニットのベースとして取付用ナットを用い、その取付用ナットを洗浄弁装置の本体部に装着した時に、その装置本体部に近接する下端面側の内周面に、取付用開口ねじ部と螺合する取付用ねじ部を設け、その取付用ナットに洗浄弁ユニットの内蔵部品収納用ケースとして、上下両端を開放した筒状のスカート型ケースと上端を閉じ下端を開放した筒状の蓋ケースとを用い、それ等のケースを積み上げて連設し、その取付用ナットの中央穴に洗浄弁装置の流入側流路と吐出側流路とに夫々臨む流入口と吐出口を有し、その流入側流路と吐出側流路との連通を制御するダイヤフラム設置用弁座を設けた流路形成体を嵌通させ、その中央穴付近に抜け止め部材、水密シール部材を備え付けて、取付用ナットにより流路形成体を回動可能に支持し、その取付用ナットの上端面に複数個の嵌合用突起を分散して設け、更にその上端面にスカート型ケースの上昇・下降の移動に用いる複数個の移動用ねじを分散して突出・後退自在に夫々植設し、その各移動用ねじの操作用穴を下端面の対応位置に夫々設け、各移動用ねじを上端面から突出する各嵌合用突起の突出長さよりもいずれも少し長く突出可能にし、その取付用ナットの上端側の一部外周面と蓋ケースの下端側の一部外周面とをスカート型ケースの下上両端部付近で夫々覆って、そのスカート型ケースを上下方向へ所定距離移動可能にすると共に回動可能にし、そのスカート型ケースの内部に流路形成体の結合用鍔部を有し、その結合用鍔部付近の内部に電磁弁のダイヤフラム操作用流路部を収納した流路部収納部を収納し、そのスカート型ケースの下端寄り内周面に内方に突出するリング状突部を設け、そのリング状内方突部に取付用ナットの上端面に設けた各嵌合用突起が嵌合可能な受け穴を夫々設け、そのスカート型ケースのリング状内方突部を取付用ナットの上端面と流路形成体の結合用鍔部の下面との間に介在し、その上端面と下面とを所定距離離して、そのスカート型ケースの上下方向への移動距離を取付用ナットの上端面に設けた嵌合用突起の突出長さよりも少し長くし、その取付用ナットの装置本体部への装着時に、スカート型ケースの各受け穴に取付用ナットの対応する嵌合用突起を夫々嵌めて、そのスカート型ケースによって取付用ナットを回転させ、そのスカート型ケースと連設する蓋ケースに水洗便器使用者を感知して、電磁弁へ制御信号を送るセンサーを備え付け、その蓋ケースを流路形成体に結合・分離自在型連結手段を介して固定することを特徴とする水洗便器用自動水洗化洗浄弁ユニット。
- 蓋ケース及びスカート型ケースの内部の所定位置に、電源となる電池の一端部付近又は他端部付近を収納する対となる電池端部収納用の上下ボックスを夫々収納し、その電池端部収納用下ボックスを流路形成体の結合用鍔部に固定し、その電池端部収納用下ボックスに、突出時に蓋ケースのスカート型ケース内への嵌挿壁部に設けた結合用貫通穴に嵌合可能で、後退時にその結合用貫通穴から抜け可能な結合用部材を備える蓋ケースとの結合・分離自在型連結手段を設け、そのスカート型ケースの上昇時に覆われて隠れていた結合用部材を下降時に露出させて、外部からその結合用部材の操作を可能にすることを特徴とする請求項1記載の水洗便器用自動水洗化洗浄弁ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003160909A JP2004360324A (ja) | 2003-06-05 | 2003-06-05 | 水洗便器用自動水洗化洗浄弁ユニット |
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Publications (1)
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ID=34053548
Family Applications (1)
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JP2003160909A Pending JP2004360324A (ja) | 2003-06-05 | 2003-06-05 | 水洗便器用自動水洗化洗浄弁ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004360324A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100850265B1 (ko) | 2006-11-30 | 2008-08-04 | 주식회사 자동물내림 | 후레쉬밸브 직수형 변기의 용변 사용자 하중을 이용한무전력 대.소변 배수기능이 구비된 자동 물내림 시스템 |
KR100978354B1 (ko) | 2008-03-19 | 2010-08-30 | 주식회사 에이에프 | 수압 및 인체하중을 이용하여 변기의 자동 물내림 장치에물을 무전원으로 공급하는 시스템이 구비된 변좌시트 |
WO2012108731A2 (ko) * | 2011-02-11 | 2012-08-16 | 베스트오토앤시트 주식회사 | 직수형변기에 적용하는 인체 하중의 에너지만으로 변기 자동물내림이 가능한 변좌시트 |
-
2003
- 2003-06-05 JP JP2003160909A patent/JP2004360324A/ja active Pending
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