JP3154346U - 水洗トイレ用自動洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】人感センサによる検知範囲を従来のものに対して拡げ、かつ、検出精度を向上させる水洗トイレ用自動洗浄装置を提供する。【解決手段】フラッシュバルブ等の水洗トイレのバルブを操作する操作ユニットを制御する制御ユニットに、人感センサ11として(第1センサ11a、第2センサ11b)2つを設ける。2つのセンサの取り付けは、略L字状に形成された第1取付アーム51と第2取付アーム52それぞれの揺動片を、いずれも制御ユニットのボトムカバーに設けられた固定壁121に該固定壁と面平行に揺動可能に取り付け、第1、第2取付アームの取付片に、それぞれ前記2のセンサを回動可能に取り付ける。これにより、前記2のセンサの向きをそれぞれ独立して調整することが可能となり、各センサをそれぞれ異なる方向に向けることで、利用者の検知範囲を拡大することができる。【選択図】図5

Description

本考案は,水洗トイレの洗浄を人感センサによる検知信号に基づいて行う水洗トイレ用自動洗浄装置に関する。
水洗トイレでは一般に利用者が使用後にレバー操作等を行うことにより便器内に水が流れ,この水によって排泄物を洗い流すことにより便器が洗浄されて清浄な状態に保たれるが,このような水洗トイレにおける便器の洗浄を,利用者によるレバー等の操作によることなく人感センサからの検知信号に基づいて自動で行うようにした自動洗浄装置も提案されており,駅構内のトイレやデパート,ショッピングモール,オフィスビル,その他の公共施設のビル内に設置されている水洗トイレにおいてこのような水洗トイレの自動洗浄装置が採用されている。
このような自動洗浄装置を備えたトイレでは,水洗トイレにおける便器の洗浄が人感センサによる利用者の検知と連動して行われることで,利用者がレバー等に触ることなく洗浄を行うことができる点で衛生面において優れるだけでなく,利用者がレバー等を操作して洗浄を行う場合に比較して,不必要な洗浄が行われる回数を減少させるこができることから,節水等にも貢献し得るものとなっている。
このような水洗トイレ用自動洗浄装置の一例として,フラッシュバルブやロータンクのフロートバルブ等の水洗トイレに設けられたバルブを開閉操作する自動駆動開閉装置と,該自動駆動開閉装置を制御するコントロールユニットを備え,トイレの壁面に取り付けた前記コントロールユニットに設けられたセンサによって検知された利用者の有無に基づいてコントロールユニットが自動駆動開閉装置の動作を制御することで便器の洗浄を行うようにした水洗トイレ用の自動洗浄装置がある(特許文献1参照)。
特開2003−268835号公報
便器の洗浄では,一般に「小用」(小便時)において1回に約6〜7リットル,「大用」(大便時)において1回に約10〜12リットルの水が必要であり,例えば水洗トイレに設けられているフラッシュバルブやロータンクでは,1回のレバー操作によって上記の洗浄に必要な量の水が流れるように設定されている。
このように,水洗トイレでは1回あたりの洗浄に必要とされる水の量が比較的多いことから,水を流す回数が増えれば水の消費量は大幅に増大する。
一方,トイレの利用者の中には,例えば排泄の際に生じる音を消す目的で水を流す者も多く,特に女性が利用するトイレにおいてはこのような現象が顕著となる。
このように,一人の利用者による1回のトイレ利用中に,便器を洗浄する本来の目的の他に消音等を目的として複数回に亘って水が流されることがあり,例えば一人の利用者が「大用」の流水量で1回の利用毎に3回水を流せば,それだけで1回あたり30〜36リットルという大量の水が消費される。
その結果,水の使用量が増えて水道料金等が高くなるというコスト面での問題が発生するのみならず,資源が無駄に使用されることにより環境に対して大きな負荷がかかるという点でも問題となっている。
このような問題に対し,前述したように人感センサによる検知信号に基づいて自動洗浄装置が便器の洗浄を行うようにした場合には,例えばロータンクに設けられたレバー等を除去し,又はフラッシュバルブに設けられたレバーを自動開閉装置のケーシング内に収容する等して利用者の視界より隠すことで,利用者が任意に水を流すことができないようにすることも可能であり,これにより排泄音を消す目的で水を流すといった本来必要のない無駄な水の使用を大幅に低減することが可能となる。
しかし,このようなセンサによって検知された利用者の有無に基づいて便器の洗浄を行う場合であっても,不必要な便器の洗浄が行われる場合があり,これにより水が浪費されるという問題が完全には解消されていない。
ここで,不必要な便器の洗浄の発生を完全に無くそうとすれば,一人の利用者による1回のトイレ利用では,この利用者が利用した後に洗浄が1回だけ行われるようにすることが理想的である。
しかし,前述したセンサ式の自動洗浄装置では,利用者の有無を検知する人感センサとして赤外線発光ダイオードとフォトダイオードの組み合わせによって構成された赤外線センサを使用することが一般的であり,この赤外線センサでは赤外線発光ダイオードより照射された赤外線の光軸上に利用者が存在すると,この利用者に衝突して反射された赤外線がフォトダイオードによって検知されることで利用者の存在を検知できるようになっており,利用者がトイレ内に居て未だ利用中の状態であっても,利用者の体が赤外線の光軸上より逸れてしまうと,利用者がトイレより退室したと判断されて便器の洗浄が行われ,この洗浄の際に使用された水が無駄となる。
このような不必要な洗浄が可及的に行われないようにするために,便器に跨った状態の一般的な利用者の身体の位置を想定し,この位置にある利用者の身体に対してセンサからの赤外線が正確に当たるようにコントロールユニット等の取り付け位置の調整が行われる。
しかし,このような位置にコントロールユニットを取り付けたとしても,例えば図11に示すように和式便器の場合には利用者がしゃがみ,又は立ち上がる際に,センサからの光軸が利用者の頭上を通過し,又は,股の間を通過すれば,センサによる検知信号が一旦途切れるためにコントロールユニットは利用者による利用が終了したと判断して同一の利用者による利用が継続中であっても便器の洗浄を開始してしまい,ここに無駄な洗浄が発生する。
また,前述した和式便器の場合のみならず,洋式便器のトイレを利用する場合においても,例えば図12に示すように利用者が姿勢を変化させて上体を左右に傾ける等した場合においてもセンサより照射された光軸上より利用者の身体が外れる場合があり,このような姿勢の変化等によってセンサからの検知信号が途切れると,コントロールユニットはやはり利用者が退室したと判断して便器の洗浄を開始してしまい,同一の利用者の1回のトイレ利用中に,複数回に亘って便器の洗浄が行われることを完全には防止し得ない。
そこで,本考案は,上記従来技術における欠点を解消するためになされたものであり,水洗トイレ用の自動洗浄装置に設けられる人感センサによる検知範囲を従来のものに対して拡げることができ,従って,利用者の有無を正確に検知することのできる,水洗トイレ用の自動洗浄装置を提供することにより,水洗トイレ用の自動洗浄装置において不必要な洗浄が行われることを防止し,トイレの設置に伴うランニングコストの減少と,環境に対する負荷の軽減を実現することを目的とする。
以下に,課題を解決するための手段を,考案を実施するための形態における符号を付して記載する。この符号は,実用新案登録請求の範囲の記載と考案を実施するための形態の記載との対応を明らかにするためのものであり,言うまでもなく,本願考案の実用新案登録請求の範囲の技術的範囲の解釈に制限的に用いられるものではない。
上記課題を解決するために,本考案の水洗トイレ用自動洗浄装置は,大便器を備えた水洗トイレ(80又は81)のバルブ(フラッシュバルブ82又はロータンク83のフロートバルブ84)を,それぞれ操作する操作ユニット(30又は40)と,該操作ユニット(30又は40)を制御する制御ユニット10を備え,該制御ユニット10に設けた人感センサ11の検知信号に基づいて便器85の洗浄を自動で行う水洗トイレ用の自動洗浄装置1であって,
前記制御ユニット10の本体(実施形態においてボトムカバー12)に,該制御ユニット10を側壁面,天井(壁)など被取付面(以下「壁面」という)に対して取り付けた際,該壁面に対して直交方向に配置される固定壁121を設けると共に,
該固定壁121に対して面平行に揺動可能に取り付けられた揺動片51a,52aと,該揺動片51a,52aに対してそれぞれ直交方向に配置された取付片51b,52bを備えて,略L字状に屈曲形成された第1及び第2取付アーム51,52を設け,
前記人感センサ11を,第1センサ11aと第2センサ11bの2つのセンサによって構成し,前記第1取付アーム51の前記取付片51bに前記第1センサ11aを回動可能に取り付けると共に,前記第2取付アーム52の前記取付片52bに前記第2センサ11bを回動可能に取り付けたことを特徴とする(請求項1)。
前記構成の水洗トイレ用自動洗浄装置において,前記第1,第2取付アーム51,52の前記揺動片51a,52aのうちの少なくとも一方〔図4(B),図9(A)の実施形態において第1取付アーム51の揺動片51a〕を,前記固定壁121に対して面接触させた状態で取り付けると共に,該揺動片51aの前記固定壁121に対する接触面,又は前記固定壁121の前記揺動片51aに対する接触面のいずれか一方(実施形態において揺動片51aの固定壁121に対する接触面)に第1突起53を突設し(図6),他方(実施形態において固定壁121の揺動片51aに対する接触面)に,前記揺動片51aの所定角度の揺動毎に前記第1突起53を嵌合する複数の凹部(実施形態において係止孔57;図5(B))を設けた構成とすることができる(請求項2)。
また,前記第1,第2取付アーム51,52の前記揺動片51a,52aの少なくとも一部分を相互に面接触させた状態で前記固定壁121に取り付けた場合〔図4(B),図9(A),(C)〕,前記第1取付アーム51の揺動片51aにおける前記第2取付アーム52の揺動片52aに対する接触面,又は前記第2取付アーム52の揺動片52aにおける前記第1取付アーム51の揺動片51aに対する接触面のいずれか一方(実施形態において第2取付アーム52の揺動片52aにおける前記第1取付アーム51の揺動片51aに対する接触面;図7(B))に第2突起54を突設し,他方(実施形態において第1取付アーム51の揺動片51aにおける前記第2取付アーム52の揺動片52aに対する接触面)に,前記第1取付アーム51の揺動片51aと前記第2取付アーム52の揺動片52aとが相対的に所定角度揺動する毎に前記第2突起54を嵌合する複数の凹部(実施形態において係止孔58)を設けた構成としても良い(請求項3)。
更に,前記構成に加え,前記第1センサ11aを取り付ける第1センサ取付台56aと,前記第2センサ11bを取り付ける第2センサ取付台56bをそれぞれ設け,前記第1センサ取付台56aに設けた係止片562を前記第1取付アーム51の前記取付片51bに面接触させた状態で回動可能に取り付けると共に,前記第2センサ取付台56bに設けた係止片562を前記第2取付アーム52の前記取付片52bに面接触させた状態で回動可能に取り付けると共に,
前記第1,第2取付アーム51,52それぞれの取付片51b,52bにおける前記係止片562との接触面,又は前記第1,第2センサ取付台51,52それぞれの前記係止片51b,52bにおける前記取付片562に対する接触面のいずれか一方(実施形態において,取付片51b,52bにおける前記係止片562との接触面)に第3突起55を突設し,他方(実施形態において取付片51b,52bにおける前記係止片562に対する接触面)に,前記係止片562の所定角度の揺動毎に前記第3突起55を嵌合する複数の凹部を設けたものとしても良い(請求項4)。
なお,上記構成において前記凹部は円弧状に配列された係止孔57,58とすることができ(請求項5),又は,鋸歯状に形成された縁部を有する円弧状の溝563を設け,該溝563の前記縁部における歯間を前記凹部563aとするものとしても良い。
以上説明した構成により,本考案の水洗トイレ用自動洗浄装置によれば,第1,第2センサ11a,11bの向きを,それぞれ他方のセンサとは独立して直交する2方向(図示の実施形態では垂直方向及び水平方向)に可変とすることができた。
その結果,制御ユニット10を壁面(「壁面」には天井も含む)に取り付ける際,人感センサ11を構成する2つのセンサ11a,11bの向きをそれぞれ独立して適切な方向に調整することで,向きがずれた2つのセンサより照射される2本の光軸上において利用者の検知が可能となり,第1,第2センサ11a,11bのうちのいずれか一方からの検知信号によって利用者の入室を検知することで,トイレ内における利用者の検知範囲を拡大することができた。
その結果,利用者がトイレの利用中に姿勢を変えた程度ではセンサが利用者を検知できなくなるといった不具合が生じることがなく,利用者が未だトイレを利用中の状態において便器の洗浄を行うことにより生じる不必要な洗浄の発生を防止することができ,節水効果をより一層高めることができる水洗トイレ用流水装置を提供することができた。
第1〜第3突起53,54,55と,該各突起53,54,55と嵌合する凹部(係止孔57,58,凹部563a)とを設けた構成にあっては,固定壁121に対する揺動片51a,52aの揺動角度,揺動片51a,52a相互の相対的な角度,及び取付片51b,52bとセンサ取付台56(56a,56b)の回動角度を調整する際に,所定の揺動角度乃至は回転角度で正確に位置決めをすることが可能であると共に,突起と凹部を嵌合させた状態で固定することで,一旦調整,固定した後に角度がずれることを防止することができた。
また,この凹部を係止孔57,58,又は鋸歯状の縁部が形成された溝563の前記縁部によって形成することで,比較的簡単な加工によって凹部を形成することができた。
自動洗浄装置の取付状態を示す説明図であり,(A)はフラッシュバルブ型の和式トイレに対する取付例,(B)はフラッシュバルブ型の洋式トイレに対する取付例,(C)はロータンク型の洋式トイレに対する取付例。 フラッシュバルブ用操作ユニット(カバーを外した状態)の(A)は正面図,(B)は側面図。 ロータンク用操作ユニットの(A)は正面図,(B)は(A)のB−B線断面図,(C)は側面図。 制御ユニットの(A)は正面図,(B)はトップカバーを外した状態の正面図。 センサの取付部の構成を示す斜視図であり,(A)は斜め上方より見た斜視図,(B)は斜め下方より見た斜視図。 第1取付アームの(A)は斜視図,(B)は正面図,(C)は側面図,(D)は底面図。 第2取付アームの(A)は斜視図,(B)は正面図,(C)は側面図,(D)は底面図。 センサ取付台の(A)は斜視図,(B)は正面図,(C)は平面図,(D)は側面図。 センサの取付部の構成の説明図であり,(A)は図4(B)の取付部の構成の説明図,(B),(C)は他の実施形態の説明図。 自動洗浄装置の作動を示すフロー図。 センサによる誤検知の発生例の説明図であり,(A)はトイレ内を上方より見た図,(B)は側方より見た図。 センサによる誤検知発生例の説明図。
以下,添付図面を参照しながら,本発明の水洗トイレ用自動洗浄装置1について説明する。
自動洗浄装置
本発明の水洗トイレ用自動洗浄装置1は,水洗トイレ80,81に設けられたフラッシュバルブ82や,ロータンク83に設けたフロートバルブ84を動作させる操作ユニット(30又は40)と,該操作ユニット(30又は40)を制御する制御ユニット10によって構成されており,図1(A)〜(C)に示すように,制御ユニット10をトイレの壁面の適切な位置に取り付けると共に,この制御ユニット10に設けられた人感センサ11による検知信号に基づいて,制御ユニット10が操作ユニット(30又は40)によるフラッシュバルブ82やフロートバルブ84を制御することにより,水洗トイレの洗浄開始,停止,及び洗浄に使用する水量等を制御することができるように構成されている。
操作ユニット
フラッシュバルブ用の操作ユニット
図1(A),(B)中の符号30は,フラッシュバルブ82を備えた水洗トイレに使用される操作ユニットであり,この操作ユニット30を既設の洋式便器または和式便器に設けられているフラッシュバルブ82に取り付けることにより,この操作ユニット30がフラッシュバルブ82に設けられているレバー82aを操作して便器85の洗浄開始,停止,及び洗浄に使用する水量の制御を行うことができるようになっている。
ここで,フラッシュバルブ式の水洗トイレ80に設けられている前述のフラッシュバルブ82は,開弁操作を行うためのレバー82aを備えており,このレバー82aの操作によってフラッシュバルブ82を開弁させることができるようになっている。
従って,このようなフラッシュバルブ82のレバー82aを操作するために,操作ユニット30には,図2(A),(B)に示すように駆動源となる電動モータ31と,この電動モータ31の駆動力をフラッシュバルブ82のレバー82aに伝達する動力伝達手段32を備えており,これにより操作ユニット30によるレバー82aの操作が可能となると共に,操作ユニット30の構成機器をフラッシュバルブ82に設けられたレバー82aと共にケース33〔図1(A),(B)参照)内に収容することで,フラッシュバルブ82のレバー82aの存在を利用者の視界から隠すことにより,利用者がフラッシュバルブ82を直接操作することができないようにしている。
ケース33内に収容される動力伝達手段32は、電動モータ31によって発生した回転運動を,レバー82aを操作するために必要な直線運動に変換し得るものであれば如何なる構成のものであっても良く,本実施形態にあっては一例として 電動モータ31によって回転するピニオンギヤ(図示せず)を設けると共に,このピニオンギヤと噛合して進退移動するラック(図示せず)を備えた押下棒34によって,前述の動力伝達手段を構成している。
図示の実施形態において操作ユニット30は,動力伝達手段32及び電動モータ31をフラッシュバルブ82に取り付けられたL字形のブラケット35に取り付けており,前述の押下棒34の下端をレバー82aの上部に載置して,押下棒34の下降時,レバー82aが押し下げられて便器85の洗浄を開始すると共に,押下棒34が上昇すると,レバー82aがフラッシュバルブ82内に設けられた図示せざるスプリングの付勢力によって復帰する。
また,前記ブラケット35の上方には,押下棒34の上下方向における移動位置を検知するリミットスイッチ36a,36bが設けられており,押下棒34の(作動)位置の検出を行うことができるように構成されている。
タンク水栓用の操作ユニット
図2(A),(B)を参照して説明した前述の操作ユニット30は,バルブとしてフラッシュバルブ82を備えるトイレ80に使用するものであったが,自動洗浄を行うトイレ80がタンク式のトイレ81〔図1(C)参照〕である場合には,図2(A),(B)を参照して説明した操作ユニット30に代えて図3(A)〜(C)に示すように,ロータンクを備えた水洗トイレ用に設計された操作ユニット40を使用する。
ここで,水洗トイレに設けられるロータンク83には,タンク内の底部に設けられた排水口を塞ぐフロートバルブ84と,このフロートバルブ84を排水口より離間させるレバーが設けられており,レバーの操作によってこのレバーにチェーン等を介して連結されたフロートバルブ84を排水口より離間させると,排水口より水が排出されて便器の洗浄が行われると共に,所定量の流水が行われた後,フロートバルブ84がロータンク83内の水圧によって排水口を塞ぎ流水が停止するように構成されている。
このような構造を有するロータンク83のフロートバルブ84の操作に使用される操作ユニット40は,駆動源となる電動モータ(防水型ギャードモータ)41の出力軸に揺動アーム42が取り付けられており,この揺動アーム42の先端にチェーンを介してフロートバルブ84を連結することにより,ギャードモータ41の回転によって,前述したレバーの操作により,従来人が行っていたフロートバルブ84の操作を操作ユニット40に行わせることができるようにしたものである。
このような操作ユニット40を,固定金具43によってロータンク83内の所定位置に取り付けることにより,従来利用者が手動で操作していたロータンクに付属のレバーを除去することができ,これにより利用者が任意に水を流すことができないようになっている。
制御ユニット
以上のように構成された操作ユニット(30又は40)は,ケーブルを介して制御ユニット10に接続され,制御ユニット10によって駆動が制御される。
この制御ユニット10は,前述したようにトイレ内における利用者の有無を検知する人感センサ11と,該人感センサ11の検知信号に基づいて,前述の操作ユニット(30又は40)を制御する図示せざる電子制御装置を備えている。
この電子制御装置は,前記人感センサ11による利用者の検知が行われていない状態では待機状態にあり,この待機状態から前記人感センサ11が利用者を検知した検知信号を受信すると起動して,その後,人感センサ11からの検知信号が停止すると利用者がトイレより退室したものと判断して前記操作ユニット(30又は40)を作動させて所定量の水を1回流した後,再度,前述の待機状態となるよう構成し,トイレの利用者がトイレに設けられたフラッシュバルブ82やロータンク83のレバーを操作することなしに,自動で便器の洗浄を行うことができるようになっている。
本発明水洗トイレ用自動洗浄装置が適用される制御ユニット10は,前述の人感センサ11による利用者の検知後,人感センサ11が利用者を検知しなくなったときにトイレより利用者が退室したものと判断して,操作ユニット(30又は40)を動作させて便器の洗浄を行うものである点では,従来の自動洗浄装置と同様である。
しかし,従来の自動洗浄装置では,制御ユニットの人感センサが単一のセンサにより構成されていたのに対し,本発明水洗トイレ用自動洗浄装置が採用される制御ユニット10は,前述の人感センサ11として2つのセンサ(第1センサ11a,第2センサ11b)を備えており,これら2つのセンサ(11a,11b)の検知結果に基づいて,利用者の有無を判断するものである点において異なる。
ここで,本発明の水洗トイレ用自動洗浄装置が適用される制御ユニット10で使用される2つのセンサは,いずれも赤外線発光ダイオード111とフォトダイオード112との組み合わせによって構成されており〔図5(A),(B)参照〕,前述の赤外線発光ダイオード111によって照射された赤外線の光軸上に利用者が存在すると,この利用者に衝突して跳ね返った赤外線をフォトダイオード112が検出して利用者の存在を検知することができるように構成されている。
そして,2つのセンサ11a,11bの検知信号を,例えばOR回路を介して前述の電子制御装置に入力することで,2つのセンサ11a,11bの双方が利用者を検知した状態にある場合のみでなく,2つのセンサ11a,11bのいずれか一方による検知により,トイレ内に利用者が入室した状態にあることを判断できるものとなっている。
このような人感センサ11や電子制御装置(図示せず)は,その他の必要な機器と共に図4(B)に示すように制御ユニット10の本体を成すボトムカバー12に取り付けられていると共,このボトムカバー12上にトップカバー13を取り付けることで,前記ボトムカバー12上に取り付けられた機器を覆うことができるようになっている。
なお,図4(B)に示す実施形態にあっては,前述した人感センサ11や電子制御装置(図示せず)の他,表示手段としてのLED(14a〜14c),音声ガイドや流水音を出力するためのスピーカ15,流水量等を調整するためのDIPスイッチ16,カウンタ等を前述のボトムカバー上に取り付けているが,これらの各機器を含めた自動洗浄装置1全体の作用については後述する。
人感センサの構成
前述した人感センサ11を制御ユニット10の本体である前述のボトムカバー12に取り付けるために,前述のボトムカバー12には,この人感センサ11の取り付けに使用される後述する取付アーム(第1取付アーム51,第2取付アーム52)を固定するための固定壁121が設けられている〔図5(A),(B)及び図9(A)〜(C)参照〕。
この固定壁121は,制御ユニット10をトイレの壁面に対して取り付けた際に,この壁面に対して直交方向に突出した配置となるよう前述のボトムカバー12に設けられており,図4(B)及び図5(A),(B)に示す実施形態にあっては,ボトムカバー12の略中央位置に,人感センサ11等が収容される箱状の収容空間12aを形成し,この収容空間12aを構成する壁体の一部を,前述した固定壁121とした。
このように,ボトムカバー12に設けられた固定壁121に取り付けられる取付アーム51,52は,前述したように2つのセンサ(第1センサ11a,第2センサ11b)の一方(第1センサ11a)の取り付けに使用される第1取付アーム51と,他方のセンサ(第2センサ11b)の取り付けに使用される第2取付アーム52によって構成されている。
この,第1取付アーム51及び第2取付アーム52は,図6(A)〜(D)(第1取付アーム51)及び図7(A)〜(D)(第2取付アーム52)に示すように,いずれも図示の例では帯板状の金属板を曲折して形成された全体として略L字状に形成されており,第1取付アーム51及び第2取付アーム52のそれぞれには,前述した固定壁121に対して取り付けられる揺動片51a,52aと,該揺動片51a,52aに対して直交方向に配置され,前述したセンサ11a,11bが取り付けられる取付片51b,52bが設けられている。
なお,図6及び図7に示す実施形態では,第1,第2取付アーム51,52のいずれの揺動片51a,52a共に,孔63乃至は螺子孔64を中心とした円盤状の幅広部分が形成されているが,このような幅広部分は必ずしも設けなくとも良い。
また,第2取付アーム52では,第2取付アーム52の中間曲折部から揺動片52aとは反対側の端部に至る迄の全体を平坦に形成し,この部分全体を取付片52bとしているが,例えば第1取付アーム51のように,この部分を正面視〔図6(B)〕において曲折して,その一部分(図示の実施形態では端部)のみを揺動片51aと直交するように構成してこの部分を取付片51bとしても良く,更には,これとは逆に第1取付アーム51の中央曲折部から揺動片51aとは反対側の端部に至る全体を平坦に形成するものとしても良い。
このように構成された第1,第2取付アーム51,52のうちの揺動片51a,52aを,前述した固定壁121に,該固定壁121に対して平行に揺動可能に取り付ける。
前述したように,固定壁121を箱状に形成された収容空間12aの壁面の一部によって構成した図4(B),図5(A),(B)に示す実施形態にあっては,第1,第2取付アーム51,52にそれぞれ設けられた揺動片51a,52aを,図9(A)に示すように,取付片51b,52bの形成側端部が相互に逆向き〔図9(A)中上下方向〕となるように揺動片の一部を重ね合わせた状態とし,前記固定壁121を外側より貫通する螺子61の先端を揺動片51aに設けた孔63に挿入すると共に,揺動片52aに設けた螺子孔64に螺合することで,第1,第2取付アーム51,52の揺動片51a,52aを共に収容空間12aの内壁である固定壁121の内壁面に取り付けるものとしているが,例えば前述した固定壁121を前述した箱型の収容空間12aを構成する壁面の一部によって形成することなく,例えば図9(B)に示すようにボトムカバー12より突出した平坦な板体として形成し,この固定壁121の一方の面に第1取付アーム51の揺動片51aが,固定壁121の他方の面に第2取付アーム52の揺動片52aがそれぞれ接触するように取り付け,第1取付アーム51の揺動片51aと,第2取付アーム52の揺動片52a間に,前述した固定壁121が挟持された状態となるように取り付けるものとしても良い。
また,図9(A),(B)に示す実施形態にあっては,第1取付アーム51の取付片51bと,第2取付アーム52の取付片52bとを,図中上下に振り分けるように取り付けているが,例えば図9(C)に示すように,2つの取付アーム51,52の取付片51b,52bがいずれも同一側(図示の実施形態では紙面上側)となるように取り付けるものとしても良い。
ここで,固定壁121と接触される取付アームの揺動片(図示の実施形態では第1取付アーム51の揺動片51a)における前記固定壁121との接触面と,前記固定壁121における前記揺動片51aとの接触面のいずれか一方の面(図示の実施形態では第1取付アーム51の揺動片51a)には,固定壁121に対する取付アーム51の取付角度を位置決めするための第1突起53が突設されていると共に〔図6(A)〜(D)参照〕,他方の面(図示の実施形態では,固定壁121の内面)には,前記第1突起53を係止する凹部として,この第1突起53を嵌合する貫通穴乃至は窪みとして形成された係止孔57〔図5(A),(B)参照〕が設けられている。
この係止孔57は,第1取付アーム51の揺動片51aを,前記螺子61による取付位置を中心として揺動させた際に前述した第1突起53が移動する円弧状の軌道上に所定の間隔で複数並べて配置されており,従って,前述した螺子61を弛めた状態で,第1取付アーム51を揺動させて複数形成された係止孔57のいずれかに前記第1突起53を嵌合させて固定することで,係止孔57の形成間隔によって規定される所定の揺動角度,例えば10°刻み毎に第1取付アーム51の取り付け角度を調整することができるようになっている。
なお,このような第1突起53と係止孔57は,図9(B)に示したように第2取付アーム52の揺動片52aについても固定壁121と面接触させた状態で取り付けるものとした場合には,第2取付アーム52の揺動部52aにおける固定壁121との接触面,及びこれと接触する前記固定壁121の接触面に,前述したと同様の第1突起53と係止孔57とを設け,固定壁121に対する第2取付アーム52の取付時における揺動角の決定を容易に行うことができるように構成しても良い。
図5(A),(B)及び図9(A)に示すように,第1取付アーム51の揺動片51aと,第2取付アーム52の揺動片52aとを一部重ね合わせた状態で固定壁121の取り付けた構成にあっては,第2取付アーム52の揺動片52aは,第1取付アーム51の揺動片51aを介して固定壁121に固定されることとなることから,第1取付アーム51の揺動片51aにおける第2取付アーム52の揺動片52aとの接触面と,第2取付アーム52の揺動片52aにおける第1取付アーム51の揺動片51aとの接触面のいずれか一方(図示の実施形態では第2取付アーム52の揺動片52a)に,第2突起52を突設すると共に〔図7(B),(D)参照〕,他方の面(図示の実施形態では,第1取付アーム51の揺動片51a)に,前記第2突起54を係止する係止凹部として,この第2突起54が嵌合される貫通孔乃至は窪みである係止孔58を設けている〔図6(A),(C)参照〕。
この係止孔58は,第2取付アーム52の揺動片52aを,前記螺子61による取付位置を支点として揺動させた際に前述した第2突起54が移動する軌道上に所定の間隔を介して複数並べて形成されており,図示の実施形態にあっては,第2取付アーム52の揺動角10°毎に計6個の係止孔58を設け,第2取付アーム52を揺動角50°の範囲で揺動せることができるように構成した。
従って,前述した螺子61を弛めた状態で,第2取付アーム52を揺動させて,複数形成された前記係止孔58のいずれかに前記第2突起54を挿入した状態で前記螺子61の締め付けによって第2取付アーム52を固定することで,係止孔58の形成間隔によって規定される所定の揺動角で,第2取付アーム52を前記第1取付アーム51に対して固定することができるように構成されている。
以上のように構成された第1取付アーム51の取付片51bには第1センサ11aが,第2取付アーム52の取付片52bには第2センサ11bがそれぞれ回動可能に取り付けられている。
各取付片51b,52bに対するセンサ11a,11bの取り付けは,センサの構造等によってはこれを直接行うものとしても良いが,本実施形態にあっては図8(A)〜(D)に示すセンサ取付台56を用意し,センサ11a,11bをそれぞれ取り付けたセンサ取付台56を各取付アーム51,52の取付部51b,52bに取り付けるように構成している。
なお,本実施形態において,第1センサ11a取付用のセンサ取付台(第1センサ取付台56a),及び第2センサ11b取付用のセンサ取付台(第2センサ取付台56b)はいずれも共通の構成であり,図8に示すセンサ取付台56(56a,56b)により,第1,第2センサ取付台56a,56bを共に説明する。
このセンサ取付台56は,センサ11a,11bの検出面の裏面を担持する背面板561と,この背面板561の長手方向の一端を前記背面板561に対して直交方向に曲折することにより形成された係止片562を備え,第1,第2取付アーム51,52の取付片51b,52bに設けた孔に挿入された螺子62の先端を,センサ11a,11bが取り付けられたセンサ取付台56の前記係止片562に設けた螺子孔564内に螺合する等して回動可能に取り付けることで,センサ11a,11bがそれぞれ第1取付アーム51,第2取付アーム52に取り付けられている。
なお,図8(A)〜(D)に示した実施形態では,センサ取付台56の係止片562を,背面板561の長手方向における一端に設け,センサ11a,11bの長手方向が,図4(B)中,紙面上下方向となるように取り付けているが,この構成に代えて,例えばこの係止片562を背面板561幅方向の一端側に設け,図4(B)の構成においてセンサ11a,11bの長手方向が紙面左右方向となるように取り付けるものとしても良く,その構成は図示の実施形態に限定されない。
そして,第1,第2取付アーム51,52の取付片51b,52bにおける前記係止片562との接触面,又は,前記係止片562における前記取付片51b,52bとの接触面のいずれか一方(図示の実施形態では,取付片51b,52b)に,センサ取付台56の回動位置を位置決めする第3突起55を設けると共に,他方(図示の実施形態ではセンサ取付台56の係止片562)に,この第3突起55を係止する係止段部を設け,センサ11a,11bのそれぞれを取付片51b,52bに対して所定の回動角度で取り付けることができるように構成している。
図6及び図7に示す実施形態では,第1,第2取付アーム51,52のそれぞれの取付片51b,52bが突出片511,521を備え,この突出片511,521にそれぞれ第3位置決め突起55を設けている。
また,図8(C)に示す実施形態では,センサ取付台56の係止片562に,弧状の溝563を形成し,この溝563の縁部を鋸歯状に形成して,この部分に第3突起55を係止することができるように構成しており,図示の実施形態では,センサ取付台56を10°回動する毎に第3突起が鋸歯状に形成された内周面の凹部に嵌合するように,凹部563aを10°刻みで7個形成し,センサ取付台56を60°の範囲で回動させることができるように構成している。
なお,図示の実施形態では,溝563の縁部のうち外周側の縁部を鋸歯状に形成して凹部563aを形成しているが,この構成に代え溝の内周側の縁部を鋸歯状に形成するものとしても良い。
また,前述した鋸歯状の縁部を備えた溝563の形成に代え,前述した揺動片51a,52a側の構成と同様,第3突起55が嵌合する貫通孔乃至は窪みである係止孔を形成するものとしても良く,これとは逆に,固定壁121や第1取付アーム51に設けた係止孔57,58を,図8(C)に示すように鋸歯状の縁部を備えた溝の構成に変更するものとしても良い。
このように構成することで,螺子62を弛めた状態でこの螺子62を支点としてセンサ取付台56を回動させて,溝563の縁部に形成された凹部563aのいずれかに第3突起55を係止した状態で再度螺子62を締め付けて固定すると,センサ11a,11bの向き(図示の実施形態では水平方向の向き)を所定の位置で固定することができるものとなっている。
取付方法等
以上のように構成された水洗トイレ用の自動洗浄装置は,前述した操作ユニット(30又は40)を水洗トイレ(80又は81)のフラッシュバルブ82又はロータンク83に取り付けると共に,制御ユニット10をトイレの壁面の適当な位置に取り付け,制御ユニット10と操作ユニット(30又は40)間をケーブルによって接続すると共に,制御ユニット10に設けた電源コードを電源に接続する。
前述の制御ユニット10の取り付けは,一例として,和式便器のトイレにあっては,図1(A)に示すように便器の前面側における中心で,高さ680〜720mmの範囲に設け,また,洋式便器の場合,トイレがフラッシュバルブ式のものである場合には一例として図1(B)に示すように便器の背面側であって,中心から260〜300mm程度ずれた位置に,便器の弁座上端から500〜550mm程度の高さ位置に取り付け,更にトイレがロータンク83を備える場合には,図1(C)に示すように,ロータンク83を回避した位置に取り付ける。
この制御ユニット10の取り付けに際し,トイレのドアの開閉や便器の蓋の開閉によりセンサより出力された光軸が遮られることが無いようにその取付位置を設定する。
制御ユニット10の取り付けに際し,取り付け位置となるトイレの壁面には予めドリル等によって螺子孔を開けておき,トップカバー13を外した状態の制御ユニット10〔図4(B)参照〕のボトムカバー12に設けられた螺子孔122に,螺子を挿入すると共に,この螺子孔122を貫通した螺子の先端を壁面に設けておいた螺子孔に螺合して,制御ユニット10のボトムカバー12を壁面に対して取り付け,この状態において人感センサ11の検知範囲が最適な状態となるように調整する。
この人感センサ11の検知範囲の調整に際し,図9(A)中,固定壁121に対して第1,第2取付アーム51,52の揺動片51a,52aを固定している螺子61を弛めると,第1,第2取付アーム51,52の揺動片51a,52aは,それぞれ独立して紙面垂直方向に揺動させることが可能となる。
従って,第1,第2二つのセンサ11a,11bの垂直方向における向きを,それぞれ異なる向きに調整して前述の螺子61を締め込んで固定することにより,2つのセンサ11a,11bの高さ方向における検知範囲を異なるものとすることができ,単一のセンサを使用して検知を行う場合に比較して,高さ方向における検知範囲を拡大することができる。
このような調整に際し,第1突起53と係止孔57,第2突起54と係止孔58の係止による揺動位置の位置決めが可能となっているために,適度に螺子61を弛めてピン53,54を係止孔57,58に僅かに嵌合させた状態で揺動片51a,52aの揺動を行わせると,ピン53,54が係止孔57,58間の間隔を通過して隣接する係止孔内に嵌合する毎に,カチカチという感覚と揺動片51a,52aの揺動に対する抵抗が生じるために,この感覚を頼りに,係止孔の形成間隔に対応した所定角度毎に揺動板51a,52aを揺動させることで,比較的簡単に正確な角度で揺動板51a,52aを揺動させて固定することができるものとなっている。
また,第1取付アーム51及び第2取付アーム52のそれぞれの取付片51b,52bに,センサ取付台56,56を介してセンサ11a,11bが螺子62によって回動可能に取り付けられていることから,この螺子62を弛めてセンサ取付台56,56を図9(A)中水平方向に回動させることにより,第1,第2センサ11a,11bはそれぞれ独立してその水平方向の向きを調整することができるようになっている。
このようにして各センサ11a,11bを所定の向きに調整した後に,取付片51b,52bにセンサ取付台56,56を固定する螺子62,62を締め込むことにより,各センサ11a,11bをそれぞれ固定する。
従って,2つのセンサ11a,11bの水平方向における検知範囲についても独立して調整して異なる向きとすることができ,単一のセンサを使用して検知を行う場合に比較して,水平方向における検知範囲についても拡大することができる。
このようなセンサ11a,11bの水平方向における向きの調整に際しても,第3突起55と鋸歯状の縁部を備えた溝563との係合によって各センサ11a,11bの回動角度の割り出しが可能であることから,比較的簡単に,センサ11a,11bを正確な角度で水平方向に回動させることが可能である。
このようにして,第1,第2センサ11a,11bの垂直方向及び水平方向における向きをそれぞれ独自に調整することにより,2つのセンサ11a,11bに異なる範囲における利用者の検知を受け持たせることにより,例えば利用者の身長や体型の相違,トイレを使用に際に行われる立ち座りの所作,使用中における上体の移動や姿勢の変化等に伴って,単一のセンサによる検知では利用者の体が光軸上より外れてしまうような場合であっても,2つのセンサによって利用者の検知を行うことで,少なくともいずれか一方のセンサによって利用者の検知を行うことができ,トイレ内における利用者の有無をより正確に判断することができるものとなっている。
以上のようにして,制御ユニット10のボトムカバー12をトイレの壁面に対して取り付け,かつ,センサ11(11a,11b)の検知範囲の調整を行った後,制御ユニット10と操作ユニット(30又は40)をケーブルで接続すると共に,制御ユニット10に設けられた電源コードを電源に差し込む。
そして,制御ユニット10のボトムカバー12の前面を覆うトップカバー13を取り付けることにより,制御ユニット10の取り付けが完了する。
このトップカバー13の必要箇所には,開口乃至は透明板が取り付けられる等して,トップカバー13の取り付けによってもセンサ11(11a,11b)による利用者の検知が行えると共に,ボトムカバー12上に設けたLED14a〜14cの点灯や点滅を確認することができるようになっている。
流水装置の作用
次に,上記で説明した流水装置の作用について,図10を参照しながら説明する。
事前設定
前述したように,制御ユニット10のボトムカバー12を壁面に対して取り付けた後,トップカバー13を取り付ける前に制御ユニット10と操作ユニット(30又は40)とをケーブルで接続すると共に制御ユニット10に設けられた電源コードを電源に差し込んで電源を投入すると(STEP1),この電源投入により電源ランプであるLED14aが点灯する。
また,この電源の投入により,制御ユニット10の電子制御装置は,操作ユニット(30又は40)に所定の初期動作を行わせ,操作ユニット(30又は40)を原位置に移動させる(STEP2)。
また,同時に電子制御装置は,前記初期動作に基づいて操作ユニット(30又は40)が正常に作動しているか否かを判断し(STEP3),操作ユニットが正常に作動していない場合,制御ユニット10は操作ユニット(30又は40)の作動を停止すると共に,電源ランプであるLED14aの点滅と,警告灯であるLED14cの点灯を行うことにより異常の発生を表示する。
このような作動停止が生じた場合,リセットスイッチ17を操作してリセットすることにより,制御ユニット10は,再度操作ユニット(30又は40)に初期動作を行わせると共に(STEP2),操作ユニット(30又は40)が正常に作動しているか否かの判断(STEP3)を繰り返す。
制御ユニット10により操作ユニット(30又は40)が正常に作動していると判断された後,必要に応じて設定スイッチ類の操作によって各種の設定を行う(STEP4)。
設定する項目としては,センサ11(11a,11b)に関する設定として,距離調整ボリューム18a,18bによる検知距離の設定とDIPスイッチ16の切り換えによる確認ブザーの発生,洗浄時における流水量の設定として,DIPスイッチ16の切り換えによる操作ユニット(30又は40)に設けられた電動モータ(31又は41)の作動時間の設定(トイレがフラッシュバルブ式である場合にはDIPスイッチ16により押下棒34のストロークの設定についても行う),音声設定として,音声調整ボリューム15aの調整による出力音量の設定とDIPスイッチ16の切り換えによる音声出力時間,音声出力の種類等の調整を行う。
このようにして,必要な設定が終了した後,ボトムカバー12にトップカバー13を取り付けて,制御ユニット10の事前設定が完了し(STEP5),人感センサ11(11a,11b)による利用者の検知を待った待機状態となり(STEP6),後述する通常動作の準備が完了する。
通常動作
人感センサ11(11a,11b)による利用者の検知待ちの状態である待機状態(STEP6)から,トイレ内に利用者が入室することにより人感センサ11(11a,11b)が利用者を検知すると,制御ユニット10の電子制御装置は,人感センサ11(11a,11b)による検知が所定の設定時間(一例として2秒)以上継続して行われたか否かを判断し(STEP7),検知が設定時間未満であれば待機状態(STEP6)に戻る。
人感センサ11(11a,11b)による検知が2秒以上継続した場合には,電子制御手段は利用者がトイレに入室したと判断し,利用者の滞室時間のカウントを開始すると共に,LED14bを点灯させる(STEP8)。
また,前述の滞室時間のカウントの開始と共に,電子制御装置は記憶手段(図示せず)内に記憶されている音声の出力を開始し,制御ユニット10は,前述した「事前設定」に際して設定した音量,出力時間,及び音声の種類に従った音声の出力を行う(STEP9)。
一例として,本実施形態にあっては,選択し得る音声の種類として,「このトイレは離れると自動的に水が流れます」という音声ガイド,排泄音の音消しを目的とした流水音1(小川のせせらぎ音),流水音2(谷川の流れ音)が記憶手段である図示せざる音声IC内に記憶されており,事前設定に際して前述したDIPスイッチ16の切り換えにより「流水音1」又は「流水音2」それぞれ単独,又は「音声ガイドと流水音1」,「音声ガイドと流水音2」の組合わせから選択された音声を,同様にDIPスイッチの切り換えにより設定された設定時間(例えば利用者の検知から最大90秒の範囲で設定した時間内),又は,人感センサが利用者を検知している間連続して出力する。
利用者がトイレの利用を終えて退出するために人感センサ11(11a,11b)の前方より退いて第1,第2センサ11a,11bのいずれ共に利用者を検知しなくなると(STEP10),電子制御手段は利用者の滞室時間のカウントを停止(リセット)し,また,このとき音声出力の継続中であれば,音声の出力を停止する。
電子制御装置は,カウントされた滞室時間に応じて操作ユニット(30又は40)の電動モータ(31又は41)に行わせるべき動作を判定し(STEP11),例えばカウントされた滞室時間が10秒以下であれば操作ユニットに対する出力を行わず,10秒を越え90秒未満であれば「小用」の流水量(一例として6〜7リットル)を発生させる動作を行わせる出力を,90秒以上の場合には,「大用」の流水量(一例として10〜12リットル)を発生させる動作を行わせる出力を行う(STEP12)。
この操作ユニットに対する出力により,操作ユニットが動作して便器の洗浄を行うと共に,LED14bが点滅して操作ユニットが動作中であることを表示する。
上記操作ユニット(30又は40)の作動中,制御ユニット10は操作ユニット(30又は40)の作動を監視し,操作ユニット(30又は40)の作動が正常であるか否かを判断する(STEP13)。
ここで操作ユニット(30又は40)の作動異常が判断された場合には,LED14aの点滅とLED14cの点灯により異常を警告すると共に,事前設定において説明したように,リセットスイッチの操作によりリセットされる迄,制御ユニット10は操作ユニット(30又は40)の作動を停止する。
一方,操作ユニット(30又は40)の作動が正常であると判断した場合には,操作ユニット(30又は40)の作動を終了すると共に,制御ユニット10は利用者の入室を待つ待機状態(STEP6)に戻る。
なお,人感センサ11(11a,11b)による利用者の検知の有無に拘わらず,例えばトイレの清掃後等において便器の洗浄が必要となった場合には,制御ユニット10に設けられた作動押しボタン19を押すことによって,操作ユニット(30又は40)を作動させて便器の洗浄を行わせる(STEP6から直接STEP12以降の作動に移行させる)ことができ,この場合,制御ユニット10は「大用」の流水量を発生させる動作信号を操作ユニット(30又は40)に対して出力する。
なお,以上の説明では,制御ユニット10に設けたLED14a〜14c,スピーカ15,DIPスイッチ16,カウンタや音声IC等を備えた制御ユニット10の構成について説明したが,本発明の水洗トイレ用自動洗浄装置は,上記構成を備えた制御ユニット10に限定されず,制御ユニット10に2つのセンサ11a,11bを取り付けると共に,センサ11a,11bの検知範囲をそれぞれ独立して調整する構成を採用する際に広く使用することができるものであり,前述した実施形態の構成に限定されず,水洗トイレ用の各種自動洗浄装置に対して適用することができるものである。
1 自動洗浄装置
10 制御ユニット
11 人感センサ
11a 第1センサ
11b 第2センサ
111 赤外線発光ダイオード
112 フォトダイオード
12 ボトムカバー(制御ユニットの本体)
12a 収容空間
121 固定壁
122 螺子孔
13 トップカバー
14a〜14c LED
15 スピーカ
15a 音量調整ボリューム
16 DIPスイッチ
17 リセットスイッチ
18a,18b 距離調整ボリューム
19 作動押しボタン
30 操作ユニット(フラッシュバルブ用)
31 電動モータ
32 動力伝達手段
33 ケース
34 押下棒
35 ブラケット
36a,36b リミットスイッチ
40 操作ユニット(ロータンク用)
41 ギャードモータ(電動モータ)
42 揺動アーム
43 固定金具
51 第1取付アーム
51a 揺動片
51b 取付片
52 第2取付アーム
52a 揺動片
52b 取付片
53 第1突起
54 第2突起
55 第3突起
56 センサ取付台
56a 第1センサ取付台
56b 第2センサ取付台
561 背面板
562 係止片
563 溝
563a 凹部
564 螺子孔
57,58 係止孔
61,62 螺子
63,65 孔
64 螺子孔
80 水洗トイレ(フラッシュバルブ型)
81 水洗トイレ(ロータンク型)
82 フラッシュバルブ
82a レバー
83 ロータンク
84 フロートバルブ(ロータンク用)
85 便器

Claims (6)

  1. 大便器を備えた水洗トイレのバルブを操作する操作ユニットと,該操作ユニットを制御する制御ユニットを備え,該制御ユニットに設けた人感センサの検知信号に基づいて便器の洗浄を自動で行う水洗トイレ用の自動洗浄装置において,
    前記制御ユニットの本体に,該制御ユニットを壁面に対して取り付けた際,該壁面に対して直交方向に配置される固定壁を設けると共に,
    該固定壁に対して面平行に揺動可能に取り付けられた揺動片と,該揺動片に対して直交方向に配置された取付片とを備えた略L字状にそれぞれ形成された第1及び第2取付アームを設け,
    前記人感センサを,第1センサと第2センサの2つのセンサによって構成し,前記第1取付アームの前記取付片に前記第1センサを回動可能に取り付けると共に,前記第2取付アームの前記取付片に前記第2センサを回動可能に取り付けたことを特徴とする水洗トイレ用の自動洗浄装置。
  2. 前記第1,第2取付アームの前記揺動片のうちの少なくとも一方を,前記固定壁に対して面接触させた状態で取り付けると共に,該揺動片の前記固定壁に対する接触面,又は前記固定壁の前記揺動片に対する接触面のいずれか一方に第1突起を突設し,他方に,前記揺動片の所定角度の揺動毎に前記第1突起を嵌合する複数の凹部を設けたことを特徴とする請求項1記載の水洗トイレ用自動洗浄装置。
  3. 前記第1,第2取付アームの前記揺動片の少なくとも一部分を相互に面接触させた状態で前記固定壁に取り付けると共に,
    前記第1取付アームの揺動片における前記第2取付アームの揺動片に対する接触面,又は前記第2取付アームの揺動片における前記第1取付アームの揺動片に対する接触面のいずれか一方に第2突起を突設し,他方に,前記第1取付アームの揺動片と前記第2取付アームの揺動片とが相対的に所定角度揺動する毎に前記第2突起を嵌合する複数の凹部を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の水洗トイレ用自動洗浄装置。
  4. 前記第1センサを取り付ける第1センサ取付台と,前記第2センサを取り付ける第2センサ取付台をそれぞれ設け,前記第1センサ取付台に設けた係止片を前記第1取付アームの前記取付片に面接触させた状態で回動可能に取り付けると共に,前記第2センサ取付台に設けた係止片を前記第2取付アームの前記取付片に面接触させた状態で回動可能に取り付けると共に,
    前記第1,第2取付アームそれぞれの取付片における前記係止片との接触面,又は前記第1,第2センサ取付台それぞれの前記係止片における前記取付片に対する接触面のいずれか一方に第3突起を突設し,他方に,前記係止片の所定角度の揺動毎に前記第3突起を嵌合する複数の凹部を設けたことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の水洗トイレ用自動洗浄装置。
  5. 前記凹部が円弧状に配列された係止孔であることを特徴とする請求項2〜4いずれか1項記載の水洗トイレ用自動洗浄装置。
  6. 鋸歯状に形成された縁部を有する円弧状の溝を設け,該溝の前記縁部における歯間を前記凹部としたことを特徴とする請求項2〜4いずれか1項記載の水洗トイレ用自動洗浄装置。
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CN114108766A (zh) * 2021-12-22 2022-03-01 浙江骏鑫科技有限公司 一种具有药水清洗机构的智能马桶

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