JPH11324061A - フラッシュバルブ装置 - Google Patents

フラッシュバルブ装置

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Publication number
JPH11324061A
JPH11324061A JP14217598A JP14217598A JPH11324061A JP H11324061 A JPH11324061 A JP H11324061A JP 14217598 A JP14217598 A JP 14217598A JP 14217598 A JP14217598 A JP 14217598A JP H11324061 A JPH11324061 A JP H11324061A
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JP
Japan
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valve
rotary handle
transmission member
operating
main
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Application number
JP14217598A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Imai
義明 今井
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Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Publication date
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  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】便器洗浄を行うフラッシュバルブ装置におい
て、弱い力で軽く操作できるとともにハンドルの取付位
置の自由度を高くし、また外観状態を良好とする。 【解決手段】主通水路30を開閉する主弁32と、背圧
室36内の水圧を抜いて主弁32を開弁させるパイロッ
ト弁40とを備えたフラッシュバルブ本体22及びパイ
ロット弁40の起動棒48を傾動操作する操作装置24
とを有するフラッシュバルブ装置において、その操作装
置24を、回転ハンドル26と、軸状をなし回転ハンド
ル26の回転に伴って軸心回りに回転し、操作力を伝達
する伝達部材60と、起動棒48の側方位置且つ伝達部
材60の軸心に対して偏心した位置において伝達部材6
0の端部に作動的に連結されて伝達部材60とともに軸
心回りに回動運動し、回動運動に伴って起動棒48を傾
動させる作用爪58とを含んで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はフラッシュバルブ
装置に関し、詳しくは主として操作装置に特徴を有する
ものに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来一般に用いられているフラッ
シュバルブ装置を示したものである(実開昭63−14
5972号)。同図において200はフラッシュバルブ
装置におけるフラッシュバルブ本体であり、202はそ
の操作装置である。フラッシュバルブ本体200は、ボ
デー204の内部に主通水路206が設けられていて、
その主通水路206上に設けられた主弁208によって
かかる主通水路206が開閉されるようになっている。
即ち主弁208が弁座210にパッキンを介して着座し
又は弁座210から離間することによって一時側通水路
206Aと二次側通水路206Bとが遮断ないし連通す
るようになっている。
【0003】主弁208の上部には背圧室212が形成
されており、主弁208は通常時はその背圧室212内
部の水圧により同図中下向きに押圧されて閉弁状態とさ
れている。
【0004】主弁208の内部には背圧室212に連通
する水室214が形成されていてそこにパイロット弁2
16が収容されており、このパイロット弁216により
水室214及び背圧室212と二次側通水路206Bと
を連通させる連通路218が開閉されるようになってい
る。
【0005】即ちパイロット弁216が弁座220に対
してパッキンを介し着座することで連通路218が閉じ
られ、また一方パイロット弁216が弁座220から離
間することによって連通路218が開かれるようになっ
ている。尚パイロット弁216は、水室214内に収容
された復帰ばね222によって常時下向きに付勢されて
いる。このパイロット弁216からは起動棒224が下
向きに突き出しており、それらパイロット弁216及び
起動棒224が一体に傾動させられるようになってい
る。
【0006】226は操作レバーであって、その端部の
フランジ部228がハウジング230の内部に挿入され
且つハウジング230の内向きのフランジ部232の内
面に当接している。この操作レバー226の先端面に
は、また、押棒234の大径のフランジ部236が当接
させられており、更にそれら押棒234及び操作レバー
226が、ばね力の強い復帰ばね238によってともに
ハウジング230のフランジ部232に向けて弾発され
ている。
【0007】押棒234はガイド部材240を貫通して
その先端が上記起動棒224の側面に対向させられてい
る。ここで押棒234はガイド部材240に対してシー
ル用のOリング242を介して軸方向に摺動可能に水密
に嵌合されており、そのOリング242によって、押棒
234とガイド部材240との間がシールされている。
【0008】このフラッシュバルブ装置の場合、操作レ
バー226をその軸心と直角方向に押すと、これに伴っ
て押棒234が復帰ばね238の弾発力に抗して図中左
向きに押し出される。そしてその押棒234の押出しに
よって起動棒224がパイロット弁216とともに傾動
させられる。尚起動棒224及びパイロット弁216
は、軸心周りの360°何れの方向から力を加えても傾
動可能である。
【0009】さてパイロット弁216が起動棒224と
一体に傾動すると、背圧室212と二次側通水路206
Bとが連通路218を介して連通した状態となり、背圧
室212内部の水が連通路218を通じて二次側通水路
206Bへと流れ出る。すると背圧室212内部の水圧
が低下し、これにより主弁208が主通水路206内部
の水圧によって図中上向きに押し上げられて開弁する。
ここにおいて一次側通水路206Aと二次側通水路20
6Bとが連通した状態となって、一次側通水路206A
から二次側通水路206Bに水道水が流れ便器を洗浄す
る。
【0010】一時側通水路206A内の水は同時に主弁
208の側面の小孔244を通じて背圧室212内部に
流入し、これとともに背圧室212内部の水圧が漸次増
大する。そして最終的にその背圧室212内部の水圧に
よって主弁208が再び閉弁し、一次側通水路206A
と二次側通水路206Bとが遮断されて、ここに便器へ
の洗浄水の供給が停止する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのフラ
ッシュバルブ装置においては、操作レバー226を操作
するときに、押棒234とOリング242との間の強い
摩擦力に打ち勝って押棒234を大きなストロークで軸
方向に押し出さなければならず、またその操作レバー2
26には復帰ばね238の強い弾発力が常時作用してい
るため、操作レバー226を操作する際に強い操作力を
必要とし、操作感が重いといった問題があった。
【0012】またこのフラッシュバルブ装置の場合、全
体が外部に露出した状態にあり、しかも外観形状が複雑
な形状をしているため見た目に煩雑感があり、便器との
調和の点で必ずしも十分でないといった問題があった。
【0013】一方、押ボタン式の操作部を設けてこれを
可撓式の伝達部材にて押棒と連結し、押ボタンの押込操
作によって起動棒を傾動させてフラッシュバルブを開動
作させるようにしたものが提案されている(実開昭63
−194975号)。
【0014】しかしながらこのような押ボタンの押込操
作方式の場合、図7に示すフラッシュバルブ装置と同様
に強い操作力を必要とする問題がある外、かかる押ボタ
ン操作方式の場合、押ボタンの視認性が悪く、そのため
押ボタンの取付位置が便器使用者から見て正面位置に限
定されてしまうといった問題があった。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願の発明のフラッシュ
バルブ装置はこのような課題を解決するために案出され
たものである。而して請求項1のフラッシュバルブ装置
は、主通水路上に設けられて該主通水路を開閉する主弁
と、開弁操作により該主弁を閉弁方向に押圧する背圧室
内の水圧を抜いて該主弁を開弁させるパイロット弁とを
備えたフラッシュバルブ本体及び該パイロット弁の起動
棒を傾動操作して該パイロット弁を開弁させる操作装置
を有するフラッシュバルブ装置において、前記操作装置
を、(イ)回転ハンドルと、(ロ)軸状をなし該回転ハ
ンドルの回転に伴って軸心回りに回転し、該回転ハンド
ルからの操作力を伝達する伝達部材と、(ハ)前記起動
棒の側方位置且つ該伝達部材の軸心に対して偏心した位
置において該伝達部材の端部に作動的に連結されて該伝
達部材とともに該軸心回りに回動運動し、該回動運動に
伴って該起動棒を傾動させる作用爪と、を含んで構成し
たことを特徴とする。
【0016】請求項2のフラッシュバルブ装置は、請求
項1において、前記回転ハンドルの取付部材と該回転ハ
ンドルとの間に、回転操作した該回転ハンドルを元位置
に復帰させる復帰ばねを介装したことを特徴とする。
【0017】請求項3のフラッシュバルブ装置は、請求
項1,2の何れかにおいて、前記伝達部材の全体又は一
部を、湾屈曲可能且つ該湾屈曲状態の下で回転により操
作力を伝達可能な部材にて構成したことを特徴とする。
【0018】請求項4のフラッシュバルブ装置は、請求
項1〜3の何れかにおいて、前記フラッシュバルブ本体
及び操作装置を便器本体の後部に配置するとともに、そ
れらフラッシュバルブ本体及び前記回転ハンドルを除い
た操作装置を、該便器本体の後部において該便器本体の
上面より突出する状態でフラッシュバルブ装置に備えた
ボックス状のカバーの内部に隠蔽状態に収納し、該カバ
ーの外面に前記回転ハンドルを回転可能に取り付けたこ
とを特徴とする。
【0019】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1のフラッ
シュバルブ装置は、回転ハンドルからの操作力を軸状の
伝達部材によって、起動棒の側方且つ伝達部材の軸心に
対して偏心した位置の作用爪に伝達して作用爪をその軸
心回りに回動させ、これよって起動棒を傾動させるよう
になしたもので、このフラッシュバルブ装置の場合、回
転ハンドルの回転運動をそのまま作用爪に伝えて起動棒
を傾動させるものであるため、比較的弱い力で起動棒を
傾動させることができ、従って操作感が軽く、力の弱い
高齢者なども容易に操作することができるとともに操作
性が良好である利点を有する。
【0020】また作用爪は起動棒の軸心周りの何れの位
置に配置することも可能であって、且つ回転ハンドルは
前記のような押ボタンと異なって何れの位置からもこれ
を視認することができ、従って押ボタン操作方式と異な
って回転ハンドルの取付位置に特に制約を受けず、かか
る回転ハンドルを便器使用者から見て正面のみならず側
面等にも取り付けることが可能であって、取付位置の選
択の自由度が高い利点を有する。
【0021】本発明においては、回転ハンドルとその取
付部材との間に、これを元位置に復帰させる復帰ばねを
介装しておくことができ(請求項2)、このようにした
場合、復帰ばねの装着が容易で組付作業性が良い利点が
ある。
【0022】本発明においては、また、上記伝達部材の
全体又は一部を湾屈曲可能且つ湾屈曲状態の下で回転に
より操作力を伝達可能な部材にて構成することができる
(請求項3)。このようにした場合、遠隔操作にてフラ
ッシュバルブ本体の起動棒を傾動させることができ、回
転ハンドルの取付位置の選択の自由度が更に高まる利点
が得られる。
【0023】或いはまたフラッシュバルブ本体と回転ハ
ンドルとの相対位置関係を任意に設定することができ、
従って例えばフラッシュバルブ本体をカバーにて隠蔽状
態にその内部に収納し且つそのカバーの外面に回転ハン
ドルを取り付けた場合において、その回転ハンドルから
の操作力を容易にフラッシュバルブ本体の起動棒に伝達
し、これを傾動させることができる。
【0024】請求項4のフラッシュバルブ装置は、フラ
ッシュバルブ本体及び操作装置を便器本体の後部に配置
するとともに、それらフラッシュバルブ本体、及び上記
回転ハンドルを除いた操作装置の全体を便器本体の後部
において便器本体上面より突出する状態で設けたボック
ス状のカバーの内部に隠蔽状態に収納し、そしてそのカ
バーの外面に上記回転ハンドルを取り付けたもので、こ
のフラッシュバルブ装置の場合、回転ハンドルを除いた
全体をカバーにて隠蔽状態とすることができるため、便
器周辺の煩雑感を無くして美観を良好となすことができ
る。
【0025】またそのカバーを便器と一体的に形成して
おくことで、それらカバー,便器本体を外観上一体のも
のとすることができる。更にそのボックス状のカバーの
外面に回転ハンドルを取り付けておくことで、またその
カバーを背の低いものとなしておくことで、そのカバー
及び内部のフラッシュバルブ本体等を背の低いローシル
エットの洗浄水タンクであるように外観上見せることが
でき、便器及び周辺の美観を良好となすことができる。
【0026】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において10は便器、12はその便器1
0における便器本体で便鉢14を有している。便鉢14
の上面には便座16が開閉可能に取り付けられている。
便器本体12の後部にはフラッシュバルブ装置18が設
けられている。このフラッシュバルブ装置18は、ボッ
クス状のカバー20とその内部に収納されたフラッシュ
バルブ本体22及び操作装置24(図2参照)を有して
いる。
【0027】ここで操作装置24には、ボックス状のカ
バー(取付部材)20の側面に回転ハンドル26が取り
付けられており、その回転ハンドル26を除いた部分が
カバー20の内部に収納されている。
【0028】上記フラッシュバルブ本体22は、図3に
示しているようにボデー28の内部に主通水路30を有
していて、その主通水路30上に主弁32が設けられて
おり、その主弁32によって主通水路30が開閉される
ようになっている。
【0029】即ち主弁32の弁座34への着座によっ
て、上流側の一次側通水路30Aと下流側の二次側通水
路30Bとが遮断され、また逆に主弁32の弁座34か
らの離間によって、一次側通水路30Aと二次側通水路
30Bとが連通するようになっている。
【0030】主弁32の上部には背圧室36が形成され
ており、通常時において主弁32は、この背圧室36内
の水圧の下向きの押圧力によって弁座34に当接した状
態にある。即ち主通水路30を閉じた状態にある。
【0031】主弁32は、その全体が概略円筒形状をな
していて、その内部に背圧室36に連通する水室38が
形成されている。この水室38内にはパイロット弁40
が収容されており、このパイロット弁40によって、水
室38及び背圧室36と主通水路30における二次側通
水路30Bとを連通させる連通路42が開閉されるよう
になっている。
【0032】即ちパイロット弁40が弁座44に対して
パッキンを介し着座することによって連通路42が遮断
され、また逆にパイロット弁40が弁座44から上向き
に離間することで連通路42が開かれ、水室38及び背
圧室36と二次側通水路30Bとが通じるようになって
いる。尚パイロット弁40は水室38内に収容された復
帰ばね46によって常時下向きに付勢されている。
【0033】パイロット弁40からは起動棒48が下向
きに突き出しており、これら起動棒48とパイロット弁
40とが一体に傾動させられるようになっている。ここ
でパイロット弁40及び起動棒48は、軸心周りにおい
て360°何れの角度から起動棒48に対し軸直角方向
に操作力が加わった場合にも全体が傾動可能となってい
る。
【0034】而してこのフラッシュバルブ装置18にお
いては、パイロット弁40の傾動によって連通路42が
開き、水室38及び背圧室36内の水(水圧)が連通路
42を通じて二次側通水路30B内に流出する。尚、図
3において50はバキュームブレーカであり、52は止
水栓である。
【0035】図3において、54は平面形状がL字形状
をなす爪部材であって、基部56から板状をなす作用爪
58が延び出している。作用爪58は上下方向に配向さ
れており、起動棒48の側方位置に且つ後述の伝達部材
60の軸心に対して偏心した位置に位置させられてい
る。
【0036】爪部材54と上記回転ハンドル26とは、
ボックス状のカバー20の内部において伝達部材60に
より作動的に連結されており、回転ハンドル26の回転
操作力がその伝達部材60を介して爪部材54に伝達さ
れ、以って作用爪58が伝達部材60の軸心回りに回動
運動するようになっている。
【0037】この伝達部材60は全体として軸状をなし
ており、両端の棒状の端部部材60A,60Bと、それ
らを連結する本体部60C(図4参照)とから成ってい
る。爪部材54側の一方の棒状の端部部材60Aは、ハ
ウジング62内部において保持部材64,66により回
転可能に保持されている。
【0038】ここで端部部材60Aは、保持部材66に
対してシール用のOリング68を介して嵌合しており、
端部部材60Aと保持部材66との間がそのOリング6
8によって水密にシールされている。
【0039】他方回転ハンドル26側の棒状の端部部材
60Bは、カバー20を貫通して先端が外部に突き出し
ており、そこに図5に示しているように上記レバー式の
回転ハンドル26が一体回転状態に組み付けられてい
る。
【0040】ここで回転ハンドル26は、レバー部70
と円形の基部72とを有しており、またその内面側には
小円筒形状の嵌合部74が形成されていて、その嵌合部
74が上記端部部材60Bに一体回転状態に嵌合されて
いる。
【0041】図5において、76は回転操作した回転ハ
ンドル26を元位置に復帰させるための、ねじりコイル
ばねから成る復帰ばねであって、その一端部76Aが同
図(B)に示しているように回転ハンドル26のレバー
部70内部に係止されている。また他端部76Bが、カ
バー20の側面に取り付けた係止部材78に係止されて
いる。
【0042】この係止部材78は、回転ハンドル26の
元位置を規定するストッパも兼ねており、これに対応し
て回転ハンドル26にはそのストッパ兼用の係止部材7
8に当接する当接部80がその内面に突出状態で形成さ
れている。
【0043】上記伝達部材60の本体部60Cは、軸直
角方向に可撓性を有するフレキシブルシャフト或いはユ
ニバーサルジョイント等湾屈曲可能で且つその湾屈曲状
態の下で回転力を伝達する部材にて構成されている。図
4に示しているようにこの本体部60Cの両端部には嵌
合部82が設けられており、それら嵌合部82のそれぞ
れが端部部材60A又は60Bに対して一体回転状態に
嵌合し連結されている。
【0044】本例のフラッシュバルブ装置18において
は、回転ハンドル26を回転操作するとその回転操作力
が伝達部材60の軸心回りの回転運動を伴って爪部材5
4に伝達される。そして爪部材54の回転に伴って、そ
の作用爪58が伝達部材60の軸心回りに回動運動し、
その過程で起動棒48の側面に作用爪58が当って、な
お引き続く回動運動に伴い起動棒48がパイロット弁4
0とともに傾動させられる。
【0045】パイロット弁40が傾動すると連通路42
が開かれ、これにより背圧室36内の水が連通路42を
通じて二次側通水路30B内に流出し、背圧室36内部
の水圧が低下する。すると主弁32が主通水路30の給
水圧により図3中上方に押し上げられ、主通水路30が
開放される。ここにおいて便器本体12に対し洗浄水が
供給されて便鉢14の洗浄がなされる。
【0046】この間背圧室36には主弁32の側面の小
孔45を通じて主通水路30内の水が流れ込み、背圧室
36内部の水圧は次第に高まる。そして最終的にその高
まった背圧室36の水圧により主弁32が再び閉弁し、
ここにおいて洗浄水の供給が遮断されて洗浄水の供給が
停止する。
【0047】以上のような本例のフラッシュバルブ装置
18の場合、回転ハンドル26の回転運動を作用爪58
に伝えて起動棒48を傾動させるものであるため、比較
的弱い力で起動棒48を傾動させることができ、従って
操作感が軽く、力の弱い高齢者なども容易に操作するこ
とができるとともに操作性が良好である。
【0048】また本例においては、作用爪58が回動運
動したときその下端部が起動棒48に接触してこれを傾
動させるため、その上端部を起動棒48に対し接触させ
て傾動させる場合に比べて、より小さい力で起動棒48
を傾動させ得る利点がある。
【0049】この作用爪58は起動棒48の軸心周りの
何れの位置に配置することも可能であり、且つ回転ハン
ドル26は何れの位置からもこれを視認することができ
るため、前述した押ボタン操作方式と異なって回転ハン
ドル26の取付位置に制約を受けず、かかる回転ハンド
ル26をカバー20の側面に取り付けることが可能であ
り、取付位置の選択の自由度が高い利点を有する。
【0050】更に本例においては、回転ハンドル26と
その取付部材であるカバー20との間に復帰ばね76を
介装していることから、復帰ばね76の装着が容易で組
付作業性が良い利点がある。
【0051】本例においてはまた、上記伝達部材60の
一部を湾屈曲可能且つその湾屈曲状態の下で回転により
操作力を伝達可能な部材にて構成しており、このため遠
隔操作にてフラッシュバルブ本体22の起動棒48を傾
動させることができ、回転ハンドル26の取付位置の選
択の自由度が更に高まるとともに、フラッシュバルブ本
体22と回転ハンドル26との相対位置関係を任意に設
定することができる。
【0052】従ってフラッシュバル本体22をカバー2
0にて隠蔽状態にその内部に収納し且つカバー20の外
面に回転ハンドル26を取り付けた場合にも、その回転
ハンドル26からの操作力を容易にフラッシュバルブ本
体22の起動棒48に伝達し、これを傾動させることが
できる。
【0053】本例のフラッシュバルブ装置18の場合、
フラッシュバルブ本体22及び操作装置24を便器本体
12の後部に配置するとともに、それらフラッシュバル
ブ本体22、及び回転ハンドル26を除いた操作装置2
4の全体を便器本体12の後部において便器本体12上
面より突出する状態で設けたボックス状のカバー20の
内部に隠蔽状態に収納し、そしてそのカバー20の外面
に上記回転ハンドル26を取り付けたもので、このフラ
ッシュバルブ装置18の場合、回転ハンドル26を除い
た操作装置24の全体をカバー20にて隠蔽状態にで
き、便器10周辺の煩雑感を無くすことができるととも
に、そのカバー20及び内部のフラッシュバルブ本体2
2等を背の低いローシルエットの洗浄水タンクであるよ
うに外観上見せることができ、便器10及び周辺の美観
を良好となすことができる。
【0054】図6は回転ハンドル26を元位置に復帰さ
せる復帰機構の他の形態例を示したもので、この例では
引張コイルスプリングから成る復帰ばね86の一端部
を、端部部材60Bを中心としてこれと一体に回転する
プレート状その他形態のアーム88の端部に係止する一
方、他端部をカバー20等に取り付けた位置固定の係止
部材90に係止し、その付勢力をアーム88を介して回
転ハンドル26に作用させるようにしている。
【0055】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば上例では伝達部材60を両
端の棒状の端部部材60A,60Bとそれらを連結する
湾屈曲可能な本体部60Cとで構成しているが、それら
回転ハンドル26と作用爪58とを剛性の棒状の伝達部
材にて直接連結するといったことも可能である。その他
本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更を
加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるフラッシュバルブ装置
を備えた便器を示す図である。
【図2】図1におけるフラッシュバルブ装置周りを外観
状態で拡大して示す図である。
【図3】同実施例におけるフラッシュバルブ本体と周辺
部を示す図である。
【図4】同実施例における操作装置を示す図である。
【図5】同実施例における操作装置の回転ハンドルの取
付構造を示す図である。
【図6】本発明の他の実施例における図4に相当する図
である。
【図7】従来のフラッシュバルブ装置の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
12 便器本体 18 フラッシュバルブ装置 20 カバー 22 フラッシュバルブ本体 24 操作装置 26 回転ハンドル 30 主通水路 32 主弁 36 背圧室 40 パイロット弁 48 起動棒 58 作用爪 60 伝達部材 76,86 復帰ばね

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主通水路上に設けられて該主通水路を開
    閉する主弁と、開弁操作により該主弁を閉弁方向に押圧
    する背圧室内の水圧を抜いて該主弁を開弁させるパイロ
    ット弁とを備えたフラッシュバルブ本体及び該パイロッ
    ト弁の起動棒を傾動操作して該パイロット弁を開弁させ
    る操作装置を有するフラッシュバルブ装置において、 前記操作装置を、(イ)回転ハンドルと、(ロ)軸状を
    なし該回転ハンドルの回転に伴って軸心回りに回転し、
    該回転ハンドルからの操作力を伝達する伝達部材と、
    (ハ)前記起動棒の側方位置且つ該伝達部材の軸心に対
    して偏心した位置において該伝達部材の端部に作動的に
    連結されて該伝達部材とともに該軸心回りに回動運動
    し、該回動運動に伴って該起動棒を傾動させる作用爪
    と、を含んで構成したことを特徴とするフラッシュバル
    ブ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記回転ハンドルの
    取付部材と該回転ハンドルとの間に、回転操作した該回
    転ハンドルを元位置に復帰させる復帰ばねを介装したこ
    とを特徴とするフラッシュバルブ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1,2の何れかにおいて、前記伝
    達部材の全体又は一部を、湾屈曲可能且つ該湾屈曲状態
    の下で回転により操作力を伝達可能な部材にて構成した
    ことを特徴とするフラッシュバルブ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、前記フ
    ラッシュバルブ本体及び操作装置を便器本体の後部に配
    置するとともに、それらフラッシュバルブ本体及び前記
    回転ハンドルを除いた操作装置を、該便器本体の後部に
    おいて該便器本体の上面より突出する状態でフラッシュ
    バルブ装置に備えたボックス状のカバーの内部に隠蔽状
    態に収納し、該カバーの外面に前記回転ハンドルを回転
    可能に取り付けたことを特徴とするフラッシュバルブ装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011236681A (ja) * 2010-05-12 2011-11-24 Toto Ltd タンク装置
JP2012031581A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Toto Ltd タンク装置

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