JP4305937B2 - ロータンク排水弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、便器の洗浄水タンクに備えられるロータンク排水弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から便器の洗浄水タンクにデュアル・フラッシュバルブ方式のロータンク排水弁が使用されている。このデュアル・フラッシュバルブ方式のロータンク排水弁は、洗浄水タンクの内部に組み込まれ小洗浄及び大洗浄のそれぞれの操作ボタンを洗浄水タンクの表面に配置したものである。
このようなデュアル・フラッシュバルブ方式のロータンク排水弁の例として、例えば米国特許明細書第5,657,494号や同じく6,081,938号に記載されたものがある。これらの明細書に記載のロータンク排水弁は、上端に操作部を設けるとともに、下端をタンク排水筒に連通させたケーシングと、下端部にフロートと弁体を持つインナースリーブを設けており、前記インナースリーブはオーバーフロー排水管を兼用しているのが特徴である。
また従来のロータンク排水弁では、洗浄水を便器へ排水し終わりロータンク排水弁を閉じた後も、便器のトラップに水を溜めて封水する必要がある。
上述したロータンク排水弁の場合、封水用のホースなどをインナースリーブの上端から直接内側へ差し込んで、給水をしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように直接インナースリーブを上下に動かして開弁もしくは閉弁させる構造のロータンク排水弁では、封水を供給するホースの途中をケーシングなどに固定させ、ホース先端は固定せず直接インナースリーブに差し込んでいるため、インナースリーブの上下可動に対して、ホースが抵抗となり、正常な弁の作動をしないおそれがある。
さらには、水圧が高い時や繰り返し激しく操作した時などには、ホースの先端がオーバーフロー管(インナースリーブ)から飛び出したり、摺動部などに挟まったりして、長期間の使用中に安定した動作が維持できなくなることがあった。そのため、上記問題点を解決するように、インナースリーブをオーバーフロー排水管と兼用せずに、オーバーフロー管をケーシングの外部に別途設けている場合もある。この場合は、ケーシングの外部に別途オーバーフロー排水管を設けるため、外観形状が大きくなってしまい、かつ、コストアップに繋がってしまう。
【0004】
そこで、本発明はインナースリーブの動作とは無関係にホース両端を確実に固定することができ、またホースも簡単に組付けができ、かつコンパクトな外観形状のロータンク排水弁を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
請求項1記載の発明は、上端に洗浄用の操作部を設けるとともに下端を排水筒に連通させたケーシングと、洗浄用の操作部によって前記ケーシング内に上下方向に回動自在に配置された駆動リンクと、当該駆動リンクに連接され下端に前記排水筒への流路に備えた弁座に着座する弁体とこの弁体の上方にフロートとを備えたインナースリーブと、便器へ封水を供給する封水供給部とを備え、当該駆動リンクは操作アームを介してインナースリーブに連接され、支軸を回転軸として自在に回転するように配置され、前記封水供給部の排水口は、支軸の下方に位置し、かつ、オーバーフロー管を兼用する中空のインナースリーブの上方に配置されたことを特徴とするロータンク排水弁とした。
【0006】
本発明においては、便器へ封水を供給する封水供給部を当該支軸の下方であって、オーバーフロー管を兼用する中空のインナースリーブの上方に配置したことで、ボールタップから引き延ばしてきた封水用ホースをオーバーフロー管を兼用したインナースリーブ内に直接差込まないため、インナースリーブの上下動に対してホースが抵抗とならず、正常な弁の作動を安定的に維持できる。また、長期間の使用中に水圧が高くなった時や繰り返し激しく操作した時などであっても、従来のようにホースの先端がオーバーフロー管から飛び出したり、摺動部などに挟まったりすることがなくなり、安定した動作を維持でき、かつコンパクトに組付けることができる。
【0007】
請求項2記載の発明は、上端に洗浄用の操作部を設けるとともに下端を排水筒に連通させたケーシングと、洗浄用の操作部によって前記ケーシング内に上下方向に回動自在に配置された駆動リンクと、当該駆動リンクに連接され下端に前記排水筒への流路に備えた弁座に着座する弁体とこの弁体の上方にフロートとを備えたインナースリーブとを備え、当該駆動リンクは操作アームを介してインナースリーブに連接され、支軸を回転軸として自在に回転するように配置され、
当該支軸は内部に水路経路が設けられており、かつ、当該支軸は給水口を支軸の一端に設けるとともに、排水口を支軸の途中からほぼ下方に設けて、オーバーフロー管を兼用する中空のインナースリーブの上方に配置された構造であることを特徴とするロータンク排水弁とした。
【0008】
本発明においては、インナースリーブの上下動に対してその位置を変えることがない支軸に封水用水路管を設けた構造にしたことで、ボールタップから引き延ばしてきた封水用ホースを確実に固定することができるため、長期間の使用中に水圧が高くなった時や繰り返し激しく操作した時などには、ホースの先端がオーバーフロー管から飛び出したり、摺動部などに挟まったりすることがなくなり、安定した動作を維持でき、かつコンパクトに組付けることができる。特に、当該支軸の排水口をオーバーフロー管の上に配置することで、オーバーフロー管が開弁または閉弁時に上下方向に動作しても封水を確実に給水することができる。
またホース自体もタンク内にコンパクトに収まり、ホースの組付け性や耐久性を向上させることができる。
【0009】
請求項3記載の発明は、前記排水口は、先端部に排水拡散防止の構造を持つことを特徴とする。
【0010】
本発明においては、当該支軸の排水口の先端部に排水拡散防止機構構造を設けたため、封水を確実にオーバーフロー管に給水することができる。
【0011】
請求項4記載の発明は、前記排水拡散防止構造は、排水口の先端部内側に整流板を設けることを特徴とする。
【0012】
本発明においては、当該支軸の排水口の先端部内側に整流板を設けたため、封水を確実にオーバーフロー管に給水することができる。特にこの構造では支軸も一体構造でできるため部品コストが上がらなくてすむ。
【0013】
請求項5記載の発明は、前記排水拡散防止構造は、排水口の内部に整流網を設けることを特徴とする。
【0014】
本発明においては、当該支軸の排水口の内側に整流網を設けたため、封水を確実にオーバーフロー管に給水することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明では、ロータンク排水弁のインナースリーブを上昇させることによって弁体を弁座から離して開弁させた時、便器内へ排水が開始されるとともに、タンク内の水位が下がり、ボールタップよりタンク内への給水が開始される。
この時ボールタップの封水用供給口より封水用の水がホースを通じて、ロータンク排水弁の支軸にある給水口に給水され、支軸排水口よりオーバーフロー管を兼ねたインナースリーブ管内に排水され、便器内の封水が完了する。
このように、このロータンク排水弁においては、封水用の水をホースで供給しているが、ホースを支軸に固定しているため排水弁の動作にまったく関わりがない。このため、高水圧になってもホースが暴れ出すことがなく、またホース自体もタンク内にコンパクトに収まり、ホースの組付け性・耐久性を向上させることができる。
【0016】
図1および図2は、本発明のデュアル・フラッシュバルブ方式のロータンク排水弁1とボールタップ2を洗浄水タンク3に備え、封水用ホース4を組付けた例を示す図である。
図2に示すように、洗浄水タンク3のタンク蓋101とタンク底102との間にロータンク排水弁1が組み込まれている。このロータンク排水弁1はタンク蓋101に組み込んだ操作部5とケーシング6とから構成されたものである。
【0017】
操作部5は押しボタンハウジング5aの内部に隔壁5bを挟んで配置した大洗浄用ボタン5dと小洗浄用ボタン5cとを備えたもので、大洗浄用ボタン5d及び小洗浄用ボタン5cのそれぞれにロッド5f,5eを連結している。なお、大洗浄用ボタン5dと小洗浄用ボタン5cとの間には隔壁5bが位置し、この隔壁5bによってこれらのボタン5d,5cとの間が遮断される。したがって、大洗浄用ボタン5dと小洗浄用ボタン5cを同時押しすることがなくなる。
【0018】
ケーシング6はその下端側に隔壁6aを形成するとともに下端に排水筒7を備えたもので、この排水筒7を洗浄水タンクのタンク底102に開けたタンク底開口102aに差し込んでいる。排水筒7からの洗浄水は便器本体(図示せず)に供給される。なお、図3の正面図に示すように、ケーシング6の周壁には洗浄水タンク3内に連通する開口6bを開けておき、この開口6bからケーシング6内に水が流入する構成とする。
ケーシング6の上端にはロッド5e,5fに対向する位置に中間スイッチ8a,8bを備える。これらの中間スイッチ8a,8bは圧縮のスプリング8c,8dによってロッド5e,5f側に付勢されたものである。
【0019】
図3は、図2に示したロータンク排水弁1を正面から見た図である。
図4は、図3に示したロータンク排水弁1のケーシング6の上部を取り外し、正面から見た内部の機構図である。
また、図5は、ロータンク排水弁1のアイソメトリック図である。
図4に示すように、ケーシング6の内部には支軸9が固定され、この支軸9周りに一対の駆動リンク10,11が回転自在に保持されている。そして、駆動リンク10,11にはそれぞれ操作アーム12,13が連接されている。
支軸9の内部には水路を形成しており、支軸給水口9aには封水用ホース4が接続され、封水用ホース4の片方の口はボールタップ2の封水用取出し口2aに接続されている。
また、支軸9の支軸排水口9bはオーバーフロー管を兼ねたインナースリーブ14の真上に配置されている。
【0020】
操作アーム12の下端にはインナースリーブ14を連接するとともに、操作アーム13の下端にはアウタースリーブ15を連接する。インナースリーブ14は下端に弁体としてのパッキン14aを備え更にこのパッキン14aの上方にフロート14bを形成したものである。アウタースリーブ15は水を溜めておくことができる桶状のウェイター15aを高さ位置調整可能に備えるとともに、上端側にカム16を上下方向に回動自在に備えている。
カム16はその上端側にリンクロッド16aを一体に形成するとともにこのリンクロッド16aの基端に設けた枢軸16bによってアウタースリーブ15に連接されたものである。そして、リンクロッド16aの先端部分はピン16cを介して操作アーム12に当接されている。そして、操作アーム12の上昇によってピン16cが操作アーム12に沿って当接して移動するときカム16は枢軸16b周りに時計方向に回動可能としている。そして、静止位置にあるときには、アウタースリーブ15の下端が隔壁6aに着座しているような部材の位置関係としている。
【0021】
以上の構成において、大洗浄するときには大洗浄用ボタン5dを押す。これにより図2に示すようにロッド5fを介して中間スイッチ8bが押し下げられ、駆動リンク10を支軸9周りに時計方向に回動させる。この駆動リンク10の回動によって操作アーム12が上に持ち上げられ、操作アーム12がインナースリーブ上部リング14cの上端がインナースリーブ14の突起14dに接触し、インナースリーブ14を上に引き上げる。そして、このインナースリーブ14の上昇により、パッキン14aが排水筒7の上端の弁座7aから離れることにより開弁する。(図12、図13参照)
このとき、洗浄用タンク3に貯水されていた洗浄水が排水筒7を通して、便器本体(図示せず)に流出し便器内の汚物を洗い流す。
【0022】
一方、洗浄用タンク3内の水位が下がり始めると、ボールタップ2のボールタップフロート2bが水面に沿って下降し始めるため、ボールタップ2の止水弁(図示せず)が開いてボールタップ吐水口2cから洗浄用タンク3内に給水を始める。
この時、ボールタップ2の封水用取出し口2aからも給水が始まり、水は連結された封水用ホース4を通して支軸給水口9aから支軸内の水路を通って支軸排水口9bから排水される。
いったん排水された水は、インナースリーブ14の中空の管路を通って、排水筒7から再び排水され、便器本体に流出して封水用の水となる。
【0023】
便器大洗浄のための排水が完了に近づくと、洗浄用タンク内の水面がロータンク排水弁のフロート14bの付近まで接近する。その時、インナースリーブ14の自重がフロート14bの浮力より大きくなり、インナースリーブ14は下降してパッキン14aが弁座7aに着座し排水が停止する。(図14参照)
この時、洗浄用タンク3内の水面が上昇を開始する。
洗浄用タンク3内の水位が上昇し続けて満水時WL(ウォーターライン)の位置に近接すると、ボールタップ2のボールタップフロート2bも水位に沿って上昇し、ボールタップフロート2bに接合されたボールタップ2内部の止水弁(図示せず)を閉めて給水が止まるため、そこから分岐して吐水していた封水用の水も止水する。
【0024】
次に、小洗浄するときには小洗浄用ボタン5cを押す。これによりロッド5eを介して、中間スイッチ8aが押し下げられ、以下同様に(動作説明は省略)パッキン14aが排水筒7の上端の弁座7aから離れてから開弁する。(図15参照)
このとき、洗浄用タンク3に貯水されていた水が同様に排水筒7を通して、便器本体(図示せず)に流出し便器内の汚物を洗い流す。
【0025】
一方、洗浄用タンク3内の水位が下がり始めると、ボールタップ2のボールタップフロート2bが水面に沿って下降し始めるため、ボールタップ2の止水弁(図示せず)が開いて、ボールタップ吐水口2cから洗浄用タンク3内に給水を始める。
この時、ボールタップ2の封水用取り出し口2aからも給水が始まり、水は封水用ホース4を連絡して支軸給水口9aから支軸内の水路を通って支軸排水口9bから排水される。
いったん排水された水は、インナースリーブ14の中空の管路を通って、排水筒7から再び排水され、便器本体に流出して封水用の水となる。
【0026】
便器小洗浄のための排水が完了に近づくと、洗浄用タンク3内の水面がロータンク排水弁1のウェイター15aの付近まで接近する。その時、インナースリーブ14とアウタースリーブ15とさらにウェイター15aに溜められた水の重さを加えた自重がフロート14bの浮力より大きくなり、インナースリーブ14は下降してパッキン14aが弁座7aに着座し排水が停止するため、洗浄用タンク3内の水面が上昇を開始する。(図16参照)
洗浄用タンク3内の水位が上昇し続けて満水時WL(ウォーターライン)に近接すると、ボールタップ2のボールタップフロート2bも水位に沿って上昇し、ボールタップフロート2bに接合されたボールタップ2内部の止水弁(図示せず)を閉めて給水が止まるため、そこから分岐して吐水していた封水用の水も止水する。
【0027】
なお、上述したインナースリーブ14は、上下端部が開口された筒形状となっており、タンク内の貯水の水位がこのインナースリーブ14よりも高くなるとこのインナースリーブ14を介して、便器内に排水するオーバーフロー機構を備えた構造となっている。
【0028】
支軸9は水路を形成しており、大洗浄や小洗浄時の便器への排水後、便器のトラップに水を溜めて封水するために、この支軸9の水路からインナースリーブ14を介して水を流すようにする。このような構成にすることで、従来のようにインナースリーブ14に直接封水用の給水管を繋げる必要がなくなり、大洗浄や小洗浄時のインナースリーブの上下可動をスムーズに行なうことができる。
【0029】
支軸9の構成について、図6乃至図10に基づいて、以下で説明する。
図6は、支軸9と駆動リンク10,11の組み図である。
図6に示すように、駆動リンク10,11はお互いに向き合って、支軸9を回転軸として自在に回転するように嵌め込まれており、駆動リンク10または11はそれぞれに対応する中間ボタン8aまたは8bが押し下げられると支軸を回転軸として、それぞれに連接する操作アーム12または13を引き上げることにより排水が開始される。
支軸9の内部は水路を形成しており、支軸給水口9aには封水用ホース4が接続され、また、支軸9の支軸排水口9bはオーバーフロー管を兼ねたインナースリーブ14の真上で、かつ同軸上に配置されている。
【0030】
図7は、支軸9を斜め上方から見た図である。
図8は、支軸9を斜め下方から見た図であり、支軸排水口9bの内側が見えている。
【0031】
以上、支軸内部に水路を形成した実施例について説明したが、他の実施例として図11に示すように封水用ホース4の一端に封水供給部17を設け支軸9下方に固定しても良い。
封水供給部17はホース4から流入する封水を下方に排水する排水口9bを備えている。この封水供給部17の排水口9bは、オーバーフロー管を兼ねたインナースリーブ14の直上、かつ同軸となるように配置することが望ましい。
支軸9には支軸固定部18を下方に突出するように設けている。支軸固定部18の下面には凹部が設けられ、一方、封水供給部17上方には凸部が設けられており、各々を嵌合させることで封水供給部17を支軸9に固定することができる。
また、封水用ホース保持部19は、一端をホース4を保持できるように環状に形成され、他方を支軸9に嵌合して取付け可能なようにクリップ状に形成されている。ホース4を環状部分に挿通して保持するようにすることで、いっそうホース4の固定を確実なものとすることができる。
なお、本実施例においては、ボールタップ2からホース4を支軸9に対して略平行に延出することで、駆動リンク10,11の上下動にホース4が干渉しないように配置する必要があることは言うまでもない。
また、封水供給部17の取付け部は、駆動リンク10,11の上下動にホース4が干渉しないように垂直方向に調節可能とすると良い。
また、上述したように、封水供給部17は、支軸9以外にケーシング6に固定してもよい。
この場合も、封水供給部17の排水口9bは、支軸9の下方に位置し、かつ、オーバーフロー管を兼ねたインナースリーブ14の直上、かつ同軸となるように配置することが望ましい。
【0032】
図9は、排水口からの封水用の水が拡散しないでインナースリーブに確実に排水できるようにする排水拡散防止構造として、排水口の先端部内側に十字形状の整流板9cを設けた例である。
支軸給水口9aから給水された封水は、支軸内の水路を通過して、支軸排水口9bからオーバーフロー管を兼ねたインナースリーブ14へ排水されるが、支軸排水口9bの先端部には排水拡散防止構造として十字形状の整流板9cを成形しているため、封水は飛散せずに確実にインナースリーブ14の中へ排水される。
【0033】
図10は、排水拡散防止構造として、排水口の先端に整流網を持ったキャップ9dを取り付けた例である。
支軸給水口9aから給水された封水は、支軸内の水路を通過して、支軸排水口9bからオーバーフロー管を兼ねたインナースリーブ14へ排水されるが、支軸排水口9bの先端には排水拡散防止構造として整流網を持ったキャップ9dを装着しているため、封水は飛散せずに確実にインナースリーブ14の中へ排水される。
なお、上述したロータンク排水弁は、大洗浄と小洗浄の操作部を設けているが、大洗浄のみの操作部だけとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のデュアル・フラッシュバルブ方式のロータンク排水弁とボールタップを洗浄水タンクに備え、封水用ホースを組付けた例を示す要部の平面図である。
【図2】 図1の正面縦断面図である。
【図3】 ロータンク排水弁を正面から見た正面図である。
【図4】 ロータンク排水弁のケーシングの上部を取り外し、正面から見た内部の機構図である。
【図5】 ロータンク排水弁のアイソメトリック図である。
【図6】 支軸9と駆動リンク10,11の組み図である。
【図7】 支軸9を斜め上方から見た図である。
【図8】 支軸9を斜め下方から見た図である。
【図9】 排水拡散防止構造として、排水口の先端部内側に十字形状の整流板9cを設けた支軸である。
【図10】 排水拡散防止構造として、排水口の先端に整流網を持ったキャップ9dを取り付けた支軸である。
【図11】 支軸への封水供給部取付け構造を示す図である。
【図12】 ロータンク排水弁の静止状態を示す図である。
【図13】 大洗浄時のロータンク排水弁の作動状態を示す図である。
【図14】 大洗浄時のロータンク排水弁の作動状態を示す図である。
【図15】 小洗浄時のロータンク排水弁の作動状態を示す図である。
【図16】 小洗浄時のロータンク排水弁の作動状態を示す図である。
【符号の説明】
1 ロータンク排水弁
2 ボールタップ
2a 封水用取出し口
2b ボールタップフロート
2c ボールタップ吐水口
3 洗浄水タンク
4 封水用ホース
5 操作部
5a 押しボタンハウジング
5b 隔壁
5c 小洗浄用ボタン
5d 大洗浄用ボタン
5e,5f ロッド
6 ケーシング
6a 隔壁
6b 開口
7 排水筒
7a 弁座
8a,8b 中間スイッチ
8c,8d スプリング
9 支軸
9a 支軸給水口
9b 支軸排水口
9c 十字形状の整流板
9d 整流網を持ったキャップ
10,11 駆動リンク
12,13 操作アーム
14 インナースリーブ
14a パッキン
14b フロート
14c インナースリーブ上部リング下面
14d 突起
15 アウタースリーブ
15a ウェイター
16 カム
16a リンクロッド
16b 枢軸
16c ピン
17 封水供給部
18 支軸固定部
19 封水用ホース保持部

Claims (5)

  1. 上端に洗浄用の操作部を設けるとともに下端を排水筒に連通させたケーシングと、
    洗浄用の操作部によって前記ケーシング内に上下方向に回動自在に配置された駆動リンクと、
    当該駆動リンクに連接され下端に前記排水筒への流路に備えた弁座に着座する弁体とこの弁体の上方にフロートとを備えたインナースリーブと、
    便器へ封水を供給する封水供給部とを備え、
    当該駆動リンクは操作アームを介してインナースリーブに連接され、支軸を回転軸として自在に回転するように配置され、
    前記封水供給部の排水口は、支軸の下方に位置し、かつ、オーバーフロー管を兼用する中空のインナースリーブの上方に配置されたことを特徴とするロータンク排水弁。
  2. 上端に洗浄用の操作部を設けるとともに下端を排水筒に連通させたケーシングと、
    洗浄用の操作部によって前記ケーシング内に上下方向に回動自在に配置された駆動リンクと、
    当該駆動リンクに連接され下端に前記排水筒への流路に備えた弁座に着座する弁体とこの弁体の上方にフロートとを備えたインナースリーブとを備え、
    当該駆動リンクは操作アームを介してインナースリーブに連接され、支軸を回転軸として自在に回転するように配置され、
    当該支軸は内部に水路経路が設けられており、かつ、当該支軸は給水口を支軸の一端に設けるとともに、排水口を支軸の途中からほぼ下方に設けて、オーバーフロー管を兼用する中空のインナースリーブの上方に配置された構造であることを特徴とするロータンク排水弁。
  3. 前記排水口は、先端部に排水拡散防止の構造を持つことを特徴とする請求項1または2に記載のロータンク排水弁。
  4. 前記排水拡散防止構造は、排水口の先端部内側に整流板を持つことを特徴とする請求項3に記載のロータンク排水弁。
  5. 前記排水拡散防止構造は、排水口の内部に整流網を設けることを特徴とする請求項3に記載のロータンク排水弁。
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