JP2002206222A - 植生マットとその製造方法 - Google Patents

植生マットとその製造方法

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JP2002206222A
JP2002206222A JP2001001372A JP2001001372A JP2002206222A JP 2002206222 A JP2002206222 A JP 2002206222A JP 2001001372 A JP2001001372 A JP 2001001372A JP 2001001372 A JP2001001372 A JP 2001001372A JP 2002206222 A JP2002206222 A JP 2002206222A
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Hiroyuki Kanbe
廣之 神部
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PURIIDE YUTANI KK
Nisshoku Corp
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PURIIDE YUTANI KK
Nisshoku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度アップに加えて、芝生マットを法面など
に強固に張り付けることができる植生マットと、その植
生マットの製造方法とを提供する。 【解決手段】 引っ張り強度が50〜1000kg/m
の可撓性を有するネット材2を圃場4に敷設し、このネ
ット材2の上に、別途圃場で生育させた芝生マット3を
敷き詰め、この芝生マット3の根がネット材2に絡まっ
た段階で、芝生マット付きのネット材2を圃場4から剥
がし取り、ネット材2に芝生マット3を一体化させた植
生マット1を製造している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば河川の堤防
などの植生護岸等に用いる植生マットと、その植生マッ
トの製造方法とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば河川堤防の法面の護岸に際して、
従来は、主として防災の見地から、コンクリートブロッ
クを堤防の法面に張り付ける張りブロック工法や、コン
クリートブロックを不織布に張り付けて、これを法面に
張り付けるブロックマット工法が施工されてきたが、近
年では、親水護岸の形成など景観的見地から、更にはコ
スト面から、芝生による護岸の形成が要望されつつあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、圃場で生育さ
せた芝生マットを河川の水表の法面に施工する工法が採
用されるようになったが、単に芝生マットを法面に張り
付けていたがために、加えて、芝の根の法面への侵入深
さが比較的浅いために、例えば河川の増水時には、流水
によって芝生マットが簡単に剥がれて流失してしまい、
護岸機能を早期に失って、流水による法面の浸食が起こ
り易い問題があった。
【0004】上記の問題は、特に芝生マットの施工直後
に顕著であることから、法面に芝生マットを張り付けた
段階で、この芝生マットをアンカーなどで法面に止着す
ることも試みられたのであるが、芝生マット自体の保形
強度が弱いことから、流水を受けた際にアンカーなどの
止着部が崩れて、芝生マットがアンカーから抜け外れ、
やがては法面から剥がれてしまうことに変わりはなかっ
たのである。
【0005】一方、本発明者は、図9に示すように、法
面Nにネット材21を設置して、この上に芝生マット2
2を張設し、この芝生マット22をアンカー23などに
よって法面Nに固定する植生護岸の工法を試みたのであ
る。
【0006】この工法によれば、芝生マット22の生育
を待つことで、やがては芝生マット22の強い表層根が
ネット材21に強固に根絡みすることから、芝の根の法
面Nへの侵入深さが浅くとも、流水に対する抵抗性の高
い植生護岸、即ち、法面Nからの剥がれに強い植生護岸
が達成されるのであるが、施工直後の問題をクリアでき
るには至らなかったのである。
【0007】本発明は、かゝる実情に鑑みて成されたも
のであって、その目的は、芝生マットを崩れ難いものに
して、例えば河川の法面などに強固に張り付け得るよう
にした植生マットと、その植生マットの製造方法とを提
供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するに
至った本発明による植生マットは、引っ張り強度が50
〜1000kg/mの可撓性を有するネット材に芝生マ
ットを一体化させて成る点に特徴がある(請求項1)。
【0009】この植生マットは、例えば次のようにして
製造される。即ち、引っ張り強度が50〜1000kg
/mの可撓性を有するネット材を圃場に敷設し、このネ
ット材の上に、別途圃場で生育させた芝生マットを敷き
詰め、この芝生マットの根がネット材に絡まった段階
で、芝生マット付きのネット材を圃場から剥がし取る
(請求項3)。
【0010】この製造方法によれば、芝生マットの強い
表層根がネット材に強固に根絡みした保形性の高い植生
マットが得られるのであって、この植生マットを法面な
どに敷き詰めて、この植生マットあるいはネット材をア
ンカー等によって止着すれば、芝生マットがネット材に
強固に根絡みしていることから、実質的に芝生マット
を、ネット材を介して法面などに強固に張り付けること
ができるのであり、かつ、芝生マットは時を経て法面な
どに強固に根張りすることになる。
【0011】従って、本発明による植生マットを例えば
河川法面の植生護岸に用いた場合、施工直後に河川が増
水したとしても、植生マットは流水によって簡単には剥
がされることなく、施工直後から高い親水護岸の機能を
発揮するのであって、景観上で優れることは勿論、流水
による法面の浸食も効果的に防止されるのである。
【0012】上記植生マットの製造に際して、芝生マッ
トの一側辺部での生育を行わせないようにして、或い
は、例えば芝生マットの一側辺部を崩し取るなどの手段
を講じて、ネット材の少なくとも一側辺のネット部分
を、芝生マットの端部から張り出させておくことが好適
である(請求項2)。
【0013】即ち、上記の構成によれば、植生マットを
並べて法面などに施工する際に、張り出しネット部分に
隣の植生マットを重ね合わせて、必要に応じてネット材
どうしをスティプルなどの連結手段によって連結した上
で、この重ね合わせ部分をアンカーなどによって法面な
どに止着することで、植生マットの辺部の捲くれ上がり
が効果的に防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は例えば河川堤防などの法面
の植生護岸の状況を示し、図2は植生護岸に用いる植生
マット1を示している。尚、図1において、図中のRは
水の流れ方向である。
【0015】下記の植生マット1は、例えば1.0m×
2〜3.0mの矩形状のものであって、可撓性を有する
ネット材2に芝生マット3を一体化させて成り、具体的
には、図3に示すように、可撓性を有するネット材2を
圃場4に敷設し、このネット材2の上に芝のランナー5
を撒き出して覆土6を施し、かつ、ランナー5が生育し
芝の根がネット材2に絡まって、ランナー5が芝生マッ
ト3に育成した段階で、ネット材2の下側に伸びた根を
切断しつつ、このネット材2を圃場4から剥がし取るこ
とで、可撓性のネット材2に芝生マット3を一体化させ
た植生マット1を製造している。
【0016】そして、この実施の形態では、ネット材2
の周辺部に角材などを配置して、植生マット1を製造し
た段階で、この角材7などを取り外すことで、植生マッ
ト1の幅方向両側に、例えば50mm幅のネット部分2
a,2bを張り出させ、ネット材2の長手方向一方に
は、例えば250mm幅のネット部分2cを張り出さ
せ、更に、ネット材2の長手方向他方には、例えば50
mm幅のネット部分2dを張り出させている。
【0017】尚、上記の角材7などの配置を省略して、
植生マット1の製造後に芝生マット3の周辺部を崩し取
り、上記のように、植生マット1の周辺部にネット部分
2a〜2dを張り出させるようにしてもよい。
【0018】また、上記の張り出しネット部分2a〜2
dの各端部に、ネット連結時の目ずれ防止のために、2
〜5cm程度の幅で網目を密にした部分を形成しておく
ことが有効である。
【0019】上記の可撓性ネット材2は、耐久性に富む
繊維、例えばナイロンやポリエステル、アラミド、カー
ボン、ガラス、ポリアセタール等の繊維を用いて、目合
い5〜25mmの格子状に成型したものであるが、上記
の繊維による線条を用いて、上記と同様の目合いの網状
体に編組したものにしてもよく、これら両者を重ね合わ
せてもよいのであって、幅1m当たりの引っ張り強度
を、50〜1000kg程度としている。本発明に使用
されるネット材は、500〜2000デニールの上記の
繊維による線条を、格子状に重ねてその交点を熱融着そ
の他の方法で接着したネットや、同様の目合いのワリフ
といわれる例えば、高密度ポリエチレンフィルムなどに
細かな割れ目を入れて割繊維にしたものを、縦、横に連
続的に積層熱融着したネットも使用できる。
【0020】次に、河川法面Nの植生護岸例について説
明する。先ず、図1および図4に示すように、法尻の堪
水域又はかなりの期間堪水する部分を適宜掘削して、こ
の掘削部に、例えばカゴマット8の張り工法を実施(そ
の他、捨て石やフトンカゴの敷設も好適である。)す
る。
【0021】この際、カゴマット4の下側に、上記のネ
ット材2と同様のネット材9を適宜の幅にわたって敷き
込んで、その上辺部9aを、カゴマット8の上部の法面
N側(護岸域側)に突出させておく。一方、想定される
増水時の最高水位付近、好ましくは図示するように、最
高水位Hよりもやゝ上部側の護岸域にも、上記のネット
材2と同様のネット材10を、その一部を突出させて埋
設しておく。
【0022】更に、図5にも示すように、上下のネット
材10,9にわたって護岸域内に、増水時の流速を勘案
して例えば10m〜30mの間隔で、かつ、一部を下流
側に向けて突出させるように、上記のネット材2と同様
のネット材11を埋設しておくのであり、かつ、必要に
応じて、これらのネット材10,11をアンカー12止
めしておく。
【0023】そして、図1に示すように、例えばネット
材2の長手方向一方のネット部分2cにフック部材13
を引っかけて、クレーン14などを利用して、上記構成
の植生マット1を、例えば護岸域の下流側から上流側に
向けて且つ護岸域の下部側から上部側に向けて法面Nに
張設するのである。
【0024】この時、護岸域下部側の植生マット1につ
いては、カゴマット4の下側に敷き込んで突出させたネ
ット材9の上辺部9aに、ネット材2の他方のネット部
分2dを上方から重ね合わせて、この両者2d,9aに
アンカー15を打設するのであり、上下の植生マット
1,1については、下部側の植生マット1の上部側ネッ
下部分2cに、上部側の植生マット1の下部側ネット部
分2dを上方から重ね合わせて、この両者2d,2cに
アンカー15を打設するのである。
【0025】そして、護岸域上部側の植生マット1につ
いては、それの上部側ネット部分2cを、ネット材10
の突出辺部10aに上方から重ね合わせて、この両者2
c,10aにアンカー15を打設するのであるが、この
際、植生マット1の長さ寸法の関係で、植生マット1の
上端が突出辺部10aを越えることがあり、この場合
は、突出辺部10aへの重なり部分にアンカー15を打
設すればよく、或いは、ネット材2を切断して、植生マ
ット1の長さ寸法を調整し、両者2c,10aを重ね合
わせるようにしてもよいのである。
【0026】一方、護岸域の下流側から上流側に向けて
張設される植生マット1については、下流側の植生マッ
ト1の上流側ネット部分2bに、上流側の植生マット1
の下流側ネット部分2aを重ね合わせて、この両者2
a,2bアンカー15を打設するのであり、かつ、ネッ
ト材11に対しては、植生マット1の上流側ネット部分
2bを重ね合わせて、この両者2b,11をコイル線材
やスティプルなどの連結手段16によって連結して、こ
の重ね合わせ部に、上流側の植生マット1の下流側ネッ
ト部分2aを重ね合わせ、これら三者2a,2b,11
にアンカー15を打設するのである。
【0027】この際、植生マット1の幅寸法の関係で、
植生マット1がネット材11をオーバーすることがある
が、この場合は、連結手投16による連結を止めて、ネ
ット材11への重なり部分にアンカー15を打設すれば
よく、或いは、ネット材2を切断して、植生マット1の
幅寸法を調整し、両者2b,11を連結手段16によっ
て連結した上で、三者2a,2b,11にアンカー15
を打設してもよいのである。
【0028】そして、上下ならびに左右方向で隣り合う
植生マット1,1の夫々の重ね合わせ部と、護岸域上部
側の植生マット1とネット材10との重ね合わせ部とに
ついては、これらのネット材2,10を、予め護岸域に
埋設した接続金具17に係止させるのであり、かつ、必
要に応じて植生マット1を覆うように、芝生マット3に
覆土(図1及び図4,5を参照)18を施すのである。
【0029】尚、上記の実施の形態では、図1及び図4
に示すように、ネット材10の埋設域よりも上方の護岸
域、即ち、一般に高水敷きや高水護岸といわれる箇所
に、ネット材2を一体化させていない芝生マット19を
張設しているが、この芝生マット19に代えて、上記構
成の植生マット1を張設してもよいことは言うまでもな
い。こうすると突然の洪水などにより、河川の水位が上
昇しても河川護岸が洗掘等されることなく、護岸として
の機能を発揮することができる。
【0030】上記の植生護岸工法によれば、その工法に
用いる植生マット1が、芝生マット3の強い表層根がネ
ット材2に強固に根絡みした保形性の高い植生マット1
であって、この植生マット1の隣り合うネット材2を重
ね合わせて、アンカー15などで法面Nに固定すること
から、実質的に四側辺が互いに連結された芝生マット3
を、ネット材2を介して法面Nに強固に張り付けること
ができるのであり、そして、芝生マット3は時を経て法
面Nに強固に根張りすることになる。
【0031】従って、法面N全体の均一な緑化植生を期
することができる上に、植生マット1の施工直後に河川
が増水したとしても、植生マット1は、流水によって簡
単に崩れたり剥がれたりしないのであって、施工直後か
ら高い親水護岸の機能を発揮するのであり、景観上で優
れることは勿論、流水による法面Nの浸食も効果的に防
止されるのである。
【0032】特に、隣り合う植生マット1,1の上部側
ならびに上流側のネット材2を、下部側ならびに下流側
の植生マット1のネット材2に上方から重ね合わせてい
るので、増水の際、ネット材2の端縁は流水に逆らわ
ず、水がスムースに流れるのであって、植生マット1の
剥がれが一層効果的に防止されるのである。
【0033】上記ネット材2のネット部分2a,2b,
2c,2dの重ね合わせ部の連結構造として、図6に示
すように、ネット部分2a〜2dを下面側に折り畳ん
で、これを接続金具17に係止させるようにしてもよ
く、必要に応じてアンカー15を打設してもよいのであ
る。
【0034】尚、植生マット1として、これの四側辺に
ネット部分2a〜2dを張り出させているが、幅方向の
両側にネット部分2a,2bを張り出させた植生マット
1と、長手方向の両側にネット部分2c,2dを張り出
させた植生マット1とを、法面Nに交互に配置して、こ
れの重ね合わせ部にアンカー15を打設しても、芝生マ
ット3の四側辺を互いに連結することができる。
【0035】或いは、四側辺にネット部分2a〜2dを
張り出させた植生マット1と、ネット部分の張り出しが
ない植生マット1とを、法面Nに交互に配置して、これ
の重ね合わせ部にアンカー15を打設することによって
も、芝生マット3の四側辺を互いに連結することができ
のであるが、ネット部分2a〜2dを張り出させること
は本発明の必須の用件ではなく、植生マット1そのもの
にアンカー15を打設してもよいのである。
【0036】植生マット1の別の製造方法として、図7
に示すように、可撓性を有するネット材2を圃場4に敷
設し、このネット材2の上に、別途圃場で生育させた芝
生マット3を敷き詰め、この芝生マット3の根がネット
材2に絡まった段階で、芝生マット3付きのネット材2
を圃場4から剥がし取ることも好適である。
【0037】この製造方法によれば、予め生育させた芝
生マット3を用いることから、芝のランナー5を芝生マ
ット3に生育させる方法に比較して、その生育期間の
分、植生マット1の製造時間を短縮することができるの
である。
【0038】この植生マット1の製造方法ならびに図3
に示した植生マット1の製造方法において、圃場に敷設
するネット材2の下側に、芝の根の通過を防止する例え
ばビニールシートなどを敷設しておけば、植生マット1
の圃場からの取り外しが容易となり、更に、ネット材2
とビニールシートなどとの間に、例えば5〜10mm程
度の土砂または軽量な人工土壌(例えばピートモスやバ
ーミキュライト、パーライト等)を介在させることも好
適であって、こうすると植生マット1の重量を軽減する
ことができて、植生マット1の取り扱いが容易となり、
加えて、施工効率も向上することができる。また、芝生
を剥ぎ取り収穫して芝生の根や茎葉が残存している圃場
に、本発明に使用するネット材を敷設し、この芝生の根
などから生長した芝生の根や茎葉が前記ネット材の目合
いを通過して、絡みつき芝生が形成されたものをネット
ごと剥ぎ取り、本発明の植生マット1を形成することも
可能で、こうすると芝生の形成までに期間が必要である
が、植生マット1の製造経費を安価に押さえることがで
きる。又、植生マット1の施工直後から河川流水などに
よる吸出し防止機能を持たせるために、ネット材の下側
或いは芝生とネット材の間に芝の根が通過する不織布等
による吸出し防止基材を付着させることも有効である。
【0039】植生マット1の更に別の製造方法として、
図8に示すように、可撓性を有するネット材2を、適宜
たとえば作業台上に展開させて、この上に芝生マット3
や芝生のランナーを配置し、この両者2,3をステイプ
ル等による結束や、その他、縫製などの連結手段20に
よって一体化させることによっても、植生マット1を得
ることができる。
【0040】この製造方法によれば、ネット材2には芝
生マット3の根が絡まってはいないものの、この両者
2,3が連結手段20によって一体化されていることか
ら、植生護岸に際して、ネット材2の重ね合わせ部にア
ンカーを打設することで、実質的に芝生マット3を、ネ
ット材2を介して法面に強固に張り付けることができる
のであり、やがては時を経て、芝生マット3の根がネッ
ト材2に絡みつつ、法面に根張りするのであって、この
製造方法によれば、予め生育させた芝生マット3を用い
ることに加えて、芝生マット3のネット材2への根絡み
を待つ必要がないことから、その時間分、植生マット1
の製造時間を更に短縮することができるのである。
【0041】
【発明の効果】以下説明したように、本発明によれば、
強度アップに加えて、芝生マットを法面などに強固に張
り付けることができる植生マットと、その植生マットの
製造方法とが提供される。
【0042】従って、本発明による植生マットを例えば
河川法面の植生護岸に用いた場合、施工直後に河川が増
水したとしても、植生マットは流水によって簡単には剥
がされることなく、施工直後から高い親水護岸の機能を
発揮するのであって、景観上で優れることは勿論、流水
による法面の浸食も効果的に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】河川堤防の法面に対する植生護岸の状況説明図
である。
【図2】一部を取り出して拡大し断面図示した植生マッ
ト斜視図である。
【図3】植生マットの製造例を示す分解斜視図である。
【図4】一部を取り出して拡大図示した植生護岸の縦断
側面図である。
【図5】一部を取り出して拡大図示した植生護岸の横断
平面図である。
【図6】別の実施の形態によるネット部分の重ね合わせ
部構造の断面図である。
【図7】別の実施の形態による植生マットの製造例を示
す分解斜視図である。
【図8】更に別の実施の形態による植生マットの製造例
を示す分解斜視図である。
【図9】本発明を比較する植生護岸の状況説明図であ
る。
【符号の説明】
2…可撓性のネット材、2a〜2d…ネット部分、3…
芝生マット、4…圃場、5…ランナー、6…覆土、20
…連結手段。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E02D 17/20 102 E02D 17/20 102B Fターム(参考) 2B022 AA01 AA05 AB02 BA23 BB02 2B027 NC02 NC05 NC12 NC24 NC38 ND02 ND03 NE02 NE06 NE09 QA05 2D018 DA02 DA06 2D044 DA12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引っ張り強度が50〜1000kg/m
    の可撓性を有するネット材に芝生マットを一体化させて
    成ることを特徴とする植生マット。
  2. 【請求項2】 ネット材の少なくとも一側辺のネット部
    分が、芝生マットの端部から張り出して成る請求項1に
    記載された植生マット。
  3. 【請求項3】 引っ張り強度が50〜1000kg/m
    の可撓性を有するネット材を圃場に敷設し、このネット
    材の上に、別途圃場で生育させた芝生マットを敷き詰
    め、この芝生マットの根がネット材に絡まった段階で、
    芝生マット付きのネット材を圃場から剥がし取ることを
    特徴とする植生マットの製造方法。
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Cited By (4)

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