JP2002205062A - 塩水中の銅除去方法及び銅吸着樹脂の再生方法及び塩水中の銅除去装置 - Google Patents

塩水中の銅除去方法及び銅吸着樹脂の再生方法及び塩水中の銅除去装置

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JP2002205062A
JP2002205062A JP2001004441A JP2001004441A JP2002205062A JP 2002205062 A JP2002205062 A JP 2002205062A JP 2001004441 A JP2001004441 A JP 2001004441A JP 2001004441 A JP2001004441 A JP 2001004441A JP 2002205062 A JP2002205062 A JP 2002205062A
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copper
resin
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Atsushi Ootsubo
篤示 大坪
Tsuneo Hinatsu
恒雄 日夏
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SHIN NIHON SALT CO Ltd
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SHIN NIHON SALT CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、銅を含有する塩水を含水酸化セリ
ウムの造粒体からなる吸着樹脂を用いて処理し、処理後
の塩水中の銅濃度を十分に低下させると共に適正な再生
により吸着樹脂の劣化を防止しながら、長期の安定した
処理を可能とする塩水中の銅を除去する方法及びそれに
用いた銅吸着樹脂を再生する方法及び塩水中の銅除去装
置を提供することを可能にすることを目的としている。 【解決手段】 含水酸化セリウムの造粒体からなる吸着
樹脂5を吸着塔4内に収容し、該吸着塔4に塩水を接触
させつつ流通させることで塩水中の銅を除去するように
構成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩水中の銅を除去
する方法及びそれに用いた銅吸着樹脂を再生する方法及
び塩水中の銅除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から溶液をアルカリ性にして銅を難
溶性の化合物として凝集処理する方法や活性炭や造粒ア
ルミナ等の吸着材を使用して銅を吸着除去する方法が知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来例において、溶液をアルカリ性にして銅を難溶性の
化合物として凝集処理する方法では共存する有用金属ま
で除去される場合が多い。特にマグネシウムイオンを含
有する塩水に水酸化ナトリウム溶液を混入してアルカリ
性にして銅を難溶性の化合物として凝集処理する場合に
はマグネシウムイオンが水酸化マグネシウムとなって沈
殿し、その処理コストが増大するという問題がある。
【0004】また、活性炭吸着材を使用して銅を除去す
る場合には、銅を吸着した活性炭を再生するのが困難で
あるためコスト高となってしまい、少量処理の用途でな
ければ実用性に乏しいという問題がある。
【0005】また、造粒アルミナの吸着樹脂を使用して
銅を除去する場合には、銅を吸着した造粒アルミナの吸
着樹脂の再生を繰り返すと樹脂強度が低下してしまうと
いう問題がある。
【0006】本発明は前記課題を解決するものであり、
その目的とするところは、銅を含有する塩水を含水酸化
セリウムの造粒体からなる吸着樹脂を用いて処理し、処
理後の塩水中の銅濃度を十分に低下させると共に適正な
再生により吸着樹脂の劣化を防止しながら、長期の安定
した処理を可能とする塩水中の銅を除去する方法及びそ
れに用いた銅吸着樹脂を再生する方法及び塩水中の銅除
去装置を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、塩水中の銅を含
水酸化セリウムの造粒体からなる吸着樹脂で除去する
と、処理後の塩水中の銅濃度を十分に低下させることが
出来、更にこの吸着樹脂を、例えば、規定濃度0.3N
以上、且つ0.7N以下の酸をSV値1以上、且つ10
以下で、1時間以上流通後、規定濃度0.3N以上、且
つ0.7N以下のアルカリ溶液をSV値が1以上、且つ
10以下で0.5時間以上流通させて再生すると吸着樹
脂の劣化を防止しながら長期の安定した塩水中の銅の除
去処理が可能であることを見出し、この知見に基づいて
本発明を完成するに至ったものである。
【0008】尚、上記SV値とは吸着樹脂を通過する流
体の流速を表す空間速度(Space Velocity)値であり、
通液量(リットル/時間;[l/hr])と吸着樹脂量(リ
ットル;[l])の比を言う。
【0009】本明細書においてSV値の単位を[h
-1]として取り扱う。従って、吸着樹脂の見かけ容積
をVp[l(リットル)]、流体の容積速度をV(リット
ル/時間;[l/hr])とすればSV値はV/Vp[h
-1]となる。
【0010】前記目的を達成するための本発明に係る塩
水中の銅除去方法は、塩水中の銅を含水酸化セリウムか
らなる吸着樹脂で除去することを特徴とする。
【0011】含水酸化セリウムが銅を吸着除去するメカ
ニズムは、現在の所、十分解明されていないが、可能性
としては物理的に吸着しているか、或いは含水酸化セリ
ウム(CeO2・nH2O)の水酸基の水素イオンと銅イ
オンがイオン交換して吸着するか、或いは銅が塩水中の
酸素等と結合して陰イオンとなり、含水酸化セリウムと
電気化学的に結合する等が考えられる。
【0012】このようなメカニズムによって塩水中の銅
が含水酸化セリウムからなる吸着樹脂により吸着されて
塩水から銅を効果的に除去することが出来る。
【0013】また、前記吸着樹脂が含水酸化セリウムの
造粒体である場合には、塩水に接触する表面積を最大限
に確保することが出来、銅の除去効率を向上することが
出来る。
【0014】また、前記吸着樹脂による処理速度はSV
値が4以下である場合には吸着樹脂による銅の除去性能
を最大限に維持した状態で処理効率を向上することが出
来、好ましい。
【0015】また、本発明に係る銅吸着樹脂の再生方法
は、前述の吸着樹脂を用いて塩水中の銅を吸着除去した
銅吸着樹脂の再生方法であって、銅を吸着した吸着樹脂
に対して濃度0.3N以上、且つ0.7N以下の酸をS
V値が1以上、且つ10以下で1時間以上流通させた
後、濃度0.3N以上、且つ0.7N以下のアルカリ溶
液をSV値が1以上、且つ10以下で0.5時間以上流
通させたことを特徴とする。
【0016】上記再生方法によれば、銅を吸着した吸着
樹脂に酸を流通させることで吸着樹脂から銅を除去する
ことが出来る。酸の濃度は、規定濃度で0.3N以上、
且つ0.7N以下が好ましく、SV値が1以上、且つ1
0以下で1時間以上流通させれば好ましい。
【0017】酸を流通させた後に吸着樹脂を水洗いする
と好ましい。次にその吸着樹脂にアルカリ溶液を流通さ
せることで酸を中和させることが出来る。アルカリ溶液
の濃度は、規定濃度で0.3N以上、且つ0.7N以下
が好ましく、SV値が1以上、且つ10以下で0.5時
間以上流通させれば好ましい。
【0018】また、前記酸が塩酸で、前記アルカリ溶液
が水酸化ナトリウム溶液であれば好ましい。
【0019】また、本発明に係る塩水中の銅除去装置
は、含水酸化セリウムの造粒体からなる吸着樹脂を収容
すると共に、銅を含む塩水を該吸着樹脂に接触させつつ
流通させる吸着容器を有することを特徴とする。
【0020】上記構成によれば、銅を含む塩水を吸着容
器に流通させることで、該吸着容器に収容された含水酸
化セリウムの造粒体からなる吸着樹脂に該塩水を接触さ
せて銅を吸着除去することが出来る。
【0021】また、前記吸着容器に対して塩水を流通さ
せる塩水流通路と、前記吸着容器に対して酸及びアルカ
リ溶液を流通させる再生流通路とを有する場合には、塩
水流通路から銅を含む塩水を流通させて銅を除去した
後、再生流通路から酸を流通させて銅を吸着した吸着樹
脂から銅を除去することが出来、更に再生流通路からア
ルカリ溶液を流通させて中和させることが出来る。
【0022】従って、塩水から銅を除去する工程、吸着
樹脂を再生する工程を1つの装置により実施することが
出来る。
【0023】
【発明の実施の形態】図により本発明に係る塩水中の銅
除去方法及び銅吸着樹脂の再生方法及び塩水中の銅除去
装置の一実施形態を具体的に説明する。図1は本発明に
係る塩水中の銅除去装置の構成を示す流通路及びブロッ
ク説明図、図2は含水酸化セリウムの造粒体を収容する
吸着容器の構成を示す断面説明図、図3は銅除去処理前
の塩水の組成を示す図である。
【0024】図4は含水酸化セリウムの造粒体と、キレ
ート樹脂を用いて容器内に塩水を収容した状態で攪拌し
て銅除去率を比較した様子を示す図、図5は含水酸化セ
リウムの造粒体と、キレート樹脂を用いて塩水を流通さ
せ、通液倍率と、処理後の塩水中の銅濃度との関係を示
す図である。
【0025】図6は含水酸化セリウムの造粒体を用いて
SV値を変化させて塩水を流通させ、通液倍率と、処理
後の塩水中の銅濃度との関係を示す図、図7は吸着樹脂
の再生処理条件を示す図、図8は再生処理後に実施した
銅除去処理前の塩水の組成を示す図である。
【0026】図9は吸着樹脂の再生処理後に再度、塩水
を流通させ、通液倍率と、処理後の塩水中の銅濃度との
関係を示す図、図10は銅の有用共存イオンの動向を示す
図、図11は吸着、再生の連続運転条件を示す図、図12は
連続運転での銅濃度の経時変化を示す図である。
【0027】図1及び図2は本発明に係る塩水中の銅除
去装置の構成を示す図である。図1において、1は塩水
を貯蔵する塩水貯蔵タンクであり、塩水ポンプ2及び塩
水流量調整弁3により流量が調整された塩水が吸着容器
となる吸着塔4に供給される。
【0028】吸着塔4は、その内部に含水酸化セリウム
の造粒体からなる吸着樹脂5を収容しており、吸着塔4
に供給された銅を含む塩水を該吸着樹脂5に接触させつ
つ流通させ得るように構成されている。図2ではサラン
製のネット4a上に吸着塔4の高さの略半分の位置まで
含水酸化セリウムの造粒体からなる吸着樹脂5が充填さ
れている。
【0029】吸着塔4は、その内部に流通される塩水が
吸着樹脂5に出来るだけ接触するように塔形状で縦長に
立設されており、更に吸着塔4の上部に接続された塩水
供給路となる配管6aから吸着塔4内に下降流により供
給される。
【0030】含水酸化セリウム自体は直径数μmの粒状
で市販されており、この粒状物のままで上記のように塩
水を下降流で操作すると、含水酸化セリウムに接触させ
る際の塩水の流通抵抗が大きくなって好ましくない。
【0031】また、吸着塔4の下部に接続された塩水供
給路となる配管6bから吸着塔4内に塩水を上昇流で操
作する場合には該含水酸化セリウムが塩水の上昇流によ
り該含水酸化セリウムを収容する吸着塔4(カラム)か
ら溢れ出るため、その上部にフィルターを設置しなけれ
ばならないという問題がある。
【0032】そこで、本発明に係る含水酸化セリウムの
造粒体では、粒径0.7mm程度に造粒して粒径を大きく
し、比重を1.5kg/l(リットル)程度に調整している。
ここで、通常のイオン交換樹脂の比重が1kg/l(リット
ル)程度、キレート樹脂の比重が1kg/l(リットル)以下
であり、これ等の比重よりも大きいので塩水を上昇流で
操作しても安定して運転することが出来る。尚、含水酸
化セリウムの造粒体の粒径を大きくし過ぎると接触表面
積が減少して銅除去の性能が低下してしまうため、粒径
0.7mm程度が好ましい。
【0033】尚、キレート樹脂とは、複数の官能基を有
し、これ等が水中の金属イオンと結合する(キレート結
合という)ことで当該金属イオンを選択的に吸着除去す
る樹脂である。
【0034】吸着塔4の上部に接続された配管6aから
供給された塩水は吸着塔4を流通して含水酸化セリウム
からなる吸着樹脂5に接触して銅が除去された後、吸着
塔4の下部に接続された配管6bを介して処理後塩水タ
ンク7に収容される。
【0035】図1の実線で示す流路は、塩水貯蔵タンク
1から吸着容器となる吸着塔4を経て処理後塩水タンク
7に至る経路が塩水流通路として構成されており、更に
は、銅を吸着した吸着樹脂5に酸、水、アルカリ溶液を
流通させて該吸着樹脂5の再生を行うための再生流通路
が図1の破線で示されている。
【0036】淡水タンク8、酸タンク9、アルカリ溶液
タンク10に夫々収容された淡水、酸、アルカリ溶液は淡
水流量調整弁11、酸流量調整弁12、アルカリ溶液調整弁
13により適宜流通タイミング及び流量が調整されて吸着
塔4に流通し、該吸着塔4の内部に収容された吸着樹脂
5に接触した後、排液タンク14に排液され、pH処理等
の所定の排液処理を行った後、排水される。
【0037】酸としては塩酸(HCl)、硫酸(H2
4)が適用可能であり、アルカリ溶液としては水酸化
ナトリウム溶液(NaOH)、水酸化カリウム溶液(K
OH)、アンモニア水が適用可能である。
【0038】本発明に係る塩水中の銅除去方法は銅を含
む各種塩水に適用される。このような銅を含む塩水と
は、海水を濃縮した液や食塩水を濃縮した溶液に対して
も適用可能であり、それ等の溶液が飽和状態であっても
かまわない。
【0039】例えば、塩水の濃縮工程において、銅合金
製の熱交換器を使用している場合には、そこから銅が塩
水に混入する。塩水には図3に示すように、マグネシウ
ム、カリウム、カルシウム等その他のイオンが多く含ま
れていることがある。
【0040】次に本発明に係る塩水中の銅除去方法及び
銅吸着樹脂の再生方法を適用した場合の一実施形態の工
程について以下に詳細に説明する。
【0041】[吸着工程]先ず、図1に示す本発明に係
る塩水中の銅除去装置において、塩水貯蔵タンク1に貯
蔵された塩水を塩水ポンプ2及び塩水流量調整弁3等を
運転して吸着塔4に供給する。
【0042】吸着塔4内に充填された含水酸化セリウム
からなる吸着樹脂5の形状は高さと直径の比が1対1以
上、好ましくは2対1以上が良い。
【0043】塩水が吸着塔4を通過する際の吸着樹脂5
による処理速度はSV値{(通液量(リットル/時間;
[l/hr])と吸着樹脂量(リットル;[l])の比}
が4以下、好ましくは2以下が良い。例えば、通液量が
1000(リットル/時間;[l/hr])でSV値が1
の場合、必要な吸着樹脂量は1000(リットル;
[l])となる。
【0044】本実施形態においてSV値の単位を[hr
-1]として取り扱う。従って、吸着樹脂5の見かけ容積
をVp[l(リットル)]、塩水の容積速度をV(リット
ル/時間;[l/hr])とすればSV値はV/Vp[h
-1]となる。
【0045】吸着塔4における塩水の通液方向は図1及
び図2に示すように下降流としても構わないが、それと
は逆の配管構成として上昇流としても構わない。塩水比
重が大きい時は下降流が好ましい。上昇流だと吸着樹脂
5の層が容易に流動化し、最悪溢流してしまう虞がある
からである。
【0046】尚、フィルター等のような吸着樹脂5の溢
流防止装置を取り付ければ、上昇流としても差し支えな
い。
【0047】また、吸着樹脂5の再生が必要となるまで
の、即ち、1サイクルの処理液量は、たとえば最初の塩
水中の銅含有量が10mg/l(リットル)で、これを銅含有
量が2mg/l(リットル)まで除去を希望する場合、通液倍
率として80以下が好ましく、更に好ましくは50以下
である。ここで通液倍率とは吸着樹脂5に対する塩水の
通液量[l(リットル)]と吸着樹脂量[l(リット
ル)]の比をいう。
【0048】例えば、吸着樹脂量が1000[l(リッ
トル)]で通液倍率を50とすると、1サイクルの塩水
の処理液量は、50000[l(リットル)]となる。
塩水の温度は65℃までの高温域で処理可能である。
【0049】塩水が飽和状態で、且つ60℃程度の高温
であると、吸着塔4内で冷えて塩結晶が析出し運転に支
障をきたすので、このような場合は塩水を予冷却すると
か、真水を予め添加する等して塩水を未飽和状態として
吸着塔4に供給することが望ましい。
【0050】液の許容pH範囲は実験結果から1〜9で
ある。
【0051】[再生工程]上記吸着樹脂5を用いて塩水中
の銅を吸着除去した銅吸着樹脂の再生において、先ず、
銅の脱離として、銅を吸着した吸着樹脂5に対して規定
濃度0.3N以上、且つ0.7N以下の酸を用い、例え
ば、SV値が1以上、且つ10以下で、1時間以上、吸
着塔4の吸着樹脂5に対して通液する。
【0052】酸は塩酸(HCl)、硫酸(H2SO4)で
構わないが、塩水中のイオンが結合し、吸着塔4内で結
晶化すると運転に支障をきたすのでこのような自体を避
ける酸を選ぶと良い。
【0053】例えば、塩水にカルシウム(Ca)等が高
濃度で存在している場合、銅の脱離を目的とする酸とし
て硫酸(H2SO4)を使用した場合、硫酸根(硫酸イオ
ン;−SO4)と結合し不溶解物(CaSO4;石膏)が
発生するので、この場合には塩酸(HCl)を使用すべ
きである。
【0054】酸濃度は0.3N以上、且つ0.7N以下
が好ましく、更に好ましくは0.5N前後が良い。SV
値は1以上、且つ10以下が好ましく、更に好ましくは
3以上、且つ6以下が良い。通液時間は1時間以上が好
ましく、更に好ましくは2時間以上が良い。通液方向は
上昇流としても下降流としてもかまわないが、前述の吸
着工程とは逆方向が好ましい。
【0055】銅を除去する目的で酸を流通させた後は、
アルカリ溶液を添加するが、その前に水洗を行う。水洗
を省くと、例えば、酸として塩酸を採用し、アルカリ溶
液として水酸化ナトリウム溶液を用いた場合、高濃度の
塩化ナトリウム(NaCl)が生成し、吸着樹脂5の周
りに存在することになって正常な再生を妨げるからであ
る。
【0056】また、水洗することで、使用アルカリ溶液
の量を低減させる効果もある。水洗時のSV値は1以
上、且つ10以下が好ましく、更に好ましくは3以上、
且つ6以下が良い。また、水洗時の通液時間は0.5時
間以上、好ましくは、1時間以上が良い。水洗時の通液
方向は上昇流としても下降流としても構わない。
【0057】最後にアルカリ溶液を添加する。銅以外で
若干吸着するフッ素、硫酸根等の脱離のためと、若干残
っている酸の中和のためである。アルカリ濃度は酸濃度
と同程度、即ち、規定濃度0.3N以上、且つ0.7N
以下が好ましく、更に好ましくは0.5N前後が良い。
【0058】SV値は1以上、且つ10以下が好まし
く、更に好ましくは3以上、且つ6以下が良い。通液時
間は0.5時間以上が好ましく、更に好ましくは1時間
以上が良い。通液方向は上昇流としても下降流としても
構わない。
【0059】運転は、前述の吸着工程と再生工程を繰り
返して実施する。
【0060】以下に上記塩水中の銅除去方法及び銅吸着
樹脂の再生方法及び塩水中の銅除去装置を用いた場合の
具体的な実施例及び比較例について詳細に説明する。
【0061】<実施例1及び比較例1〜3>先ず、塩水
として図3に示す組成の液と、含水酸化セリウムの造粒
体からなる吸着樹脂5、或いは比較例として各種の吸着
樹脂を個別の容器内に収容し、該容器内の塩水を攪拌し
て回分方式により銅除去率を測定した実験結果を図4に
示す。
【0062】図4に示す実施例1では吸着樹脂5とし
て、新日本ソルト株式会社製の含水酸化セリウムの造粒
体からなる「READ As;商品名」を用いた。図4
の比較例1は住友化学株式会社製のキレート樹脂である
「スミキレートMC700;商品名」を用いた。
【0063】また、図4の比較例2はミヨシ油脂株式会
社製のキレート樹脂である「エポラスMX−1;商品
名」を用い、図4の比較例3は同じくミヨシ油脂株式会
社製のキレート樹脂である「エポラスRA−1;商品
名」を用いた。
【0064】図4の横軸は攪拌時間(hr)であり、縦
軸は銅除去率(%)である。図4に示すように、含水酸
化セリウムの造粒体からなる実施例1は、キレート樹脂
からなる比較例1〜3と比べて攪拌時間が5時間程度を
超えると、銅の除去率が極めて高いことが判明した。
【0065】<実施例2及び比較例4〜7>塩水として
同じく図3に示す組成の液を用い、図1及び図2に示す
塩水中の銅除去装置を用いて含水酸化セリウムの造粒体
からなる吸着樹脂5、或いは比較例として各種の吸着樹
脂を用いて連続方式で銅除去を行った際の通液倍率に対
する処理後の塩水中の銅濃度の測定結果を図5に示す。
【0066】図1及び図2に示す塩水中の銅除去装置で
は見かけ容積が15ml(ミリリットル)の含水酸化セリウ
ムからなる吸着樹脂5が充填された内径の直径10mmの
吸着塔4(カラム)への通液方向を下降流として連続的
に銅除去を実施したものである。
【0067】図5に示す実施例2では、図4に示して前
述した実施例1と同じ含水酸化セリウムの造粒体からな
る吸着樹脂5を用い、塩水を流通させる際の吸着樹脂5
による処理速度のSV値は4とした。
【0068】図5に示す比較例4、5は住友化学株式会
社製のキレート樹脂である「スミキレートMC700;
商品名」を用い、塩水を流通させる際のキレート樹脂に
よる処理速度のSV値は夫々6及び3とした。
【0069】また、図5に示す比較例6はミヨシ油脂株
式会社製のキレート樹脂である「エポラスMX−8;商
品名」を用い、塩水を流通させる際のキレート樹脂によ
る処理速度のSV値は3とした。
【0070】また、図5に示す比較例7は三菱化学株式
会社製のキレート樹脂である「ダイヤイオンCR20;
商品名」を用い、塩水を流通させる際のキレート樹脂に
よる処理速度のSV値は3とした。
【0071】図5の横軸は通液倍率{吸着樹脂に対する
塩水の通液量[l(リットル)]と吸着樹脂量[l(リ
ットル)]の比}を示し数値は積算した値である。縦軸
は処理後の塩水中の銅濃度[mg/l(リットル)]を示す。
図5に示すように、実施例2は比較例4〜7と比べて銅
除去処理後の塩水中の銅の濃度が低く、銅の除去率が高
いことが判明した。
【0072】<実施例3〜5及び比較例8>塩水として
同じく図3に示す組成の液を用い、図1及び図2に示す
塩水中の銅除去装置を用いて前記実施例2と同じ含水酸
化セリウムの造粒体からなる吸着樹脂5を用いて連続方
式で、SV値のみを変化させて銅除去を行った際の通液
倍率に対する処理後の塩水中の銅濃度の測定結果を図6
に示す。
【0073】図1及び図2に示す塩水中の銅除去装置
で、見かけ容積が15ml(ミリリットル)の含水酸化セリ
ウムからなる吸着樹脂5が充填された内径の直径10mm
の吸着塔4(カラム)への通液方向を下降流として連続
的に銅除去を実施したものである。
【0074】図6に示す実施例3では、図4に示して前
述した実施例2と同じ含水酸化セリウムの造粒体からな
る吸着樹脂5を用い、塩水を流通させる際の吸着樹脂5
による処理速度のSV値は4とした。また、図6に示す
実施例4ではSV値を2とし、実施例5ではSV値を1
とした。また、比較例8はSV値を5としたものであ
る。
【0075】図6の横軸は通液倍率{吸着樹脂に対する
塩水の通液量[l(リットル)]と吸着樹脂量[l(リ
ットル)]の比}を示し、縦軸は処理後の塩水中の銅濃
度[mg/l(リットル)]を示す。図6に示すように、SV
値が4以下である実施例3〜5は、SV値が5である比
較例8と比べて銅除去処理後の塩水中の銅の濃度が極め
て低く、銅の除去率が高いことが判明した。
【0076】<実施例6〜8及び比較例9〜14>次に
一度銅を吸着した後の実施例1、2と同じ含水酸化セリ
ウムの造粒体からなる吸着樹脂5を前述の塩水中の銅除
去装置を用いて図7の実施例6〜8及び比較例9〜14
に示す各再生条件で再生処理を行った後、再度、銅を吸
着させた際の通液倍率と処理後の塩水中の銅濃度の測定
結果を図9に示す。また、再生処理後の銅除去処理で用
いた塩水の組成を図8に示す。
【0077】再生処理及び銅除去処理は連続方式で行っ
た。吸着樹脂5の見かけ容積は15ml(ミリリットル)、
吸着塔4(カラム)の内径の直径は10mmである。通液
方向は銅吸着時は下降流で再生時は上昇流とした。再生
条件は酸、或いはアルカリ溶液を流通させる「再生−
1」の次に「水洗」を実施し、更にアルカリ溶液、或い
は酸を流通させて中和する「再生−2」で完了する。
【0078】図7において、実施例6は含水酸化セリウ
ムの造粒体からなる吸着樹脂5に対して規定濃度0.5
Nの塩酸(HCl)をSV値4で2時間流通させた後、
SV値4で1時間の水洗を実施し、規定濃度0.5Nの
水酸化ナトリウム(NaOH)をSV値4で1時間流通
させた後、銅吸着条件としてSV値4で図8に示す組成
の塩水を連続的に流通させたものである。
【0079】また、図7において、実施例7は含水酸化
セリウムの造粒体からなる吸着樹脂5に対して規定濃度
0.3Nの塩酸(HCl)をSV値5で1.5時間流通
させた後、SV値4で1時間の水洗を実施し、規定濃度
0.3Nの水酸化ナトリウム(NaOH)をSV値5で
0.5時間流通させた後、銅吸着条件としてSV値4で
図8に示す組成の塩水を連続的に流通させたものであ
る。
【0080】また、図7において、実施例8は含水酸化
セリウムの造粒体からなる吸着樹脂5に対して規定濃度
0.7Nの塩酸(HCl)をSV値3で2時間流通させ
た後、SV値4で1時間の水洗を実施し、規定濃度0.
7Nの水酸化ナトリウム(NaOH)をSV値3で1.
5時間流通させた後、銅吸着条件としてSV値4で図8
に示す組成の塩水を連続的に流通させたものである。
【0081】また、図7において、比較例9は含水酸化
セリウムの造粒体からなる吸着樹脂5に対して規定濃度
0.1Nの水酸化ナトリウム(NaOH)をSV値4で
1時間流通させた後、SV値4で1時間の水洗を実施
し、規定濃度0.03Nの塩酸(HCl)をSV値4で
5時間流通させた後、銅吸着条件としてSV値4で図8
に示す組成の塩水を連続的に流通させたものである。
【0082】また、図7において、比較例10は含水酸
化セリウムの造粒体からなる吸着樹脂5に対して規定濃
度0.05Nの塩酸(HCl)をSV値4で5時間流通
させた後、SV値4で1時間の水洗を実施した後、中和
処理を省略して銅吸着条件としてSV値4で図8に示す
組成の塩水を連続的に流通させたものである。
【0083】また、図7において、比較例11は含水酸
化セリウムの造粒体からなる吸着樹脂5に対して規定濃
度0.05Nの硫酸(H2SO4)をSV値4で5時間流
通させた後、SV値4で1時間の水洗を実施した後、中
和処理を省略して銅吸着条件としてSV値4で図8に示
す組成の塩水を連続的に流通させたものである。
【0084】また、図7において、実施例12は含水酸
化セリウムの造粒体からなる吸着樹脂5に対して規定濃
度0.05Nの硫酸(H2SO4)をSV値4で6時間流
通させた後、SV値4で1時間の水洗を実施し、規定濃
度0.01Nの水酸化ナトリウム(NaOH)をSV値
4で6時間流通させた後、銅吸着条件としてSV値4で
図8に示す組成の塩水を連続的に流通させたものであ
る。
【0085】また、図7において、実施例13は含水酸
化セリウムの造粒体からなる吸着樹脂5に対して規定濃
度0.05Nの硫酸(H2SO4)をSV値4で6時間流
通させた後、SV値4で1時間の水洗を実施し、規定濃
度0.2Nの水酸化ナトリウム(NaOH)をSV値4
で1時間流通させた後、銅吸着条件としてSV値4で図
8に示す組成の塩水を連続的に流通させたものである。
【0086】また、図7において、実施例14は含水酸
化セリウムの造粒体からなる吸着樹脂5に対して規定濃
度0.2Nの塩酸(HCl)をSV値4で2時間流通さ
せた後、SV値4で1時間の水洗を実施し、規定濃度
0.2Nの水酸化ナトリウム(NaOH)をSV値4で
1時間流通させた後、銅吸着条件としてSV値4で図8
に示す組成の塩水を連続的に流通させたものである。
【0087】上述の再生処理後に銅除去処理を実施した
際の実施例6〜8及び比較例9〜14の通液倍率に対す
る処理後の塩水中の銅濃度の測定結果を図9に示す。図
9の横軸は通液倍率{吸着樹脂に対する塩水の通液量
[l(リットル)]と吸着樹脂量[l(リットル)]の
比}を示し、縦軸は処理後の塩水中の銅濃度[mg/l(リ
ットル)]を示す。
【0088】図9に示すように、実施例6〜8は、比較
例9〜14と比べて、処理後の塩水中の銅の濃度が低
く、再生が十分になされていることが判明した。また、
実施例7における銅の有用共存イオンの動向を図10に示
す。図10に示すように、処理前の塩水(原液)と、処理
後の塩水では通液倍率が80を超えてもカルシウム、マ
グネシウム等の濃度は殆ど変化せず、吸着樹脂5を構成
するセリウムは殆ど検出されず、吸着樹脂5は劣化する
ことなく連続使用可能であった。
【0089】<実施例9>次に含水酸化セリウムからな
る吸着樹脂5を吸着塔4(カラム)の内径の直径を60
0mmに大型化して図1及び図2に示すと同様な塩水中の
銅除去装置を用いて連続運転を行った。吸着樹脂5は前
述の実施例1と同じもので見かけ容積200[l(リッ
トル)]のものを使用した。
【0090】通液方向は銅吸着時は下降流で再生時は上
昇流とした。銅吸着条件及び再生条件の運転条件を図11
に示す。塩水組成は図8に示すものとほぼ同様であるが
銅イオン濃度について20%程度のバラツキがあった。
【0091】処理時の温度は55℃以上、且つ65℃以
下で行った。運転は銅吸着処理、再生処理を1サイクル
として、30サイクルまで連続で行った。銅吸着時の塩
水のSV値は1で70時間連続運転を実施した後、再生
条件として規定濃度0.5Nの塩酸(HCl)をSV値
4で2時間流通させた後、更にSV値4で1時間水洗を
行い、更に規定濃度0.5Nの水酸化ナトリウム(Na
OH)をSV値4で1時間流通させて再生処理を完了
し、更に上記の銅吸着処理及び再生処理を繰り返し実施
したものである。
【0092】実施例9の通液倍率に対する処理後の塩水
中の銅濃度の測定結果を図12に示す。図12の横軸は通液
倍率{吸着樹脂に対する塩水の通液量[l(リット
ル)]と吸着樹脂量[l(リットル)]の比}を示し、
縦軸は処理後の塩水中の銅濃度[mg/l(リットル)]を示
す。
【0093】図12の銅濃度の経時変化に示すように、初
期(1回目)と30サイクル(30回目)後とでは含水
酸化セリウムの造粒体からなる吸着樹脂5の性能は変化
しておらず、また塩水へのセリウムの溶出もなかった。
このように本発明によれば長期の連続運転を安定して行
うことが出来ることが判明した。
【0094】尚、必要に応じて、同じ塩水に対して銅吸
着工程と再生工程を複数回繰り返して塩水中の銅濃度を
更に低減させることでも良い。
【0095】
【発明の効果】本発明は、上述の如き構成と作用とを有
するので、カルシウム等の共存イオンの妨害を最低限に
抑え、処理後の塩水中の銅濃度を十分に低下させると共
に、適正な再生により吸着樹脂の劣化を防止しつつ長期
の安定した銅除去処理を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る塩水中の銅除去装置の構成を示す
流通路及びブロック説明図である。
【図2】含水酸化セリウムの造粒体を収容する吸着容器
の構成を示す断面説明図である。
【図3】銅除去処理前の塩水の組成を示す図である。
【図4】含水酸化セリウムの造粒体と、キレート樹脂を
用いて容器内に塩水を収容した状態で攪拌して銅除去率
を比較した様子を示す図である。
【図5】含水酸化セリウムの造粒体と、キレート樹脂を
用いて塩水を流通させ、通液倍率と、処理後の塩水中の
銅濃度との関係を示す図である。
【図6】含水酸化セリウムの造粒体を用いてSV値を変
化させて塩水を流通させ、通液倍率と、処理後の塩水中
の銅濃度との関係を示す図である。
【図7】吸着樹脂の再生処理条件を示す図である。
【図8】再生処理後に実施した銅除去処理前の塩水の組
成を示す図である。
【図9】吸着樹脂の再生処理後に再度、塩水を流通さ
せ、通液倍率と、処理後の塩水中の銅濃度との関係を示
す図である。
【図10】銅の有用共存イオンの動向を示す図である。
【図11】吸着、再生の連続運転条件を示す図である。
【図12】連続運転での銅濃度の経時変化を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…塩水貯蔵タンク 2…塩水ポンプ 3…塩水流量調整弁 4…吸着塔 4a…ネット 5…吸着樹脂 6a,6b…配管 7…処理後塩水タンク 8…淡水タンク 9…酸タンク 10…アルカリ溶液タンク 11…淡水流量調整弁 12…酸流量調整弁 13…アルカリ溶液調整弁 14…排液タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D024 AA04 AB16 BA14 BB01 BC01 CA01 DA07 4G066 AA12A AA12B BA09 CA46 DA08 FA26 GA11 GA35

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩水中の銅を含水酸化セリウムからなる
    吸着樹脂で除去することを特徴とする塩水中の銅除去方
    法。
  2. 【請求項2】 前記吸着樹脂が含水酸化セリウムの造粒
    体であることを特徴とする請求項1に記載の塩水中の銅
    除去方法。
  3. 【請求項3】 前記吸着樹脂による処理速度はSV値が
    4以下であることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の塩水中の銅除去方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸
    着樹脂を用いて塩水中の銅を吸着除去した銅吸着樹脂の
    再生方法であって、 銅を吸着した吸着樹脂に対して濃度0.3N以上、且つ
    0.7N以下の酸をSV値が1以上、且つ10以下で1
    時間以上流通させた後、濃度0.3N以上、且つ0.7
    N以下のアルカリ溶液をSV値が1以上、且つ10以下
    で0.5時間以上流通させたことを特徴とする銅吸着樹
    脂の再生方法。
  5. 【請求項5】 前記酸は塩酸であり、前記アルカリ溶液
    は水酸化ナトリウム溶液であることを特徴とする請求項
    4に記載の銅吸着樹脂の再生方法。
  6. 【請求項6】 含水酸化セリウムの造粒体からなる吸着
    樹脂を収容すると共に、銅を含む塩水を該吸着樹脂に接
    触させつつ流通させる吸着容器を有することを特徴とす
    る塩水中の銅除去装置。
  7. 【請求項7】 前記吸着容器に対して塩水を流通させる
    塩水流通路と、 前記吸着容器に対して酸及びアルカリ溶液を流通させる
    再生流通路と、 を有することを特徴とする請求項6に記載の塩水中の銅
    除去装置。
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