JP2002204753A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

Info

Publication number
JP2002204753A
JP2002204753A JP2001003055A JP2001003055A JP2002204753A JP 2002204753 A JP2002204753 A JP 2002204753A JP 2001003055 A JP2001003055 A JP 2001003055A JP 2001003055 A JP2001003055 A JP 2001003055A JP 2002204753 A JP2002204753 A JP 2002204753A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
smoke
heating
air
cooking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001003055A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Ishizaki
良夫 石崎
Yoichi Kobayashi
洋一 小林
Akira Hatano
晃 羽田野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Home Technology Corp filed Critical Toshiba Home Technology Corp
Priority to JP2001003055A priority Critical patent/JP2002204753A/ja
Publication of JP2002204753A publication Critical patent/JP2002204753A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Induction Heating Cooking Devices (AREA)
  • Baking, Grill, Roasting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 触媒を加熱する専用のヒータを設けることな
く、満足な消臭性能を実現する。 【解決手段】 調理時に誘導加熱コイル11を通電して調
理容器16を加熱すると、調理容器16内の食材から水分や
油分を含んだ空気が発生するが、ここで吸煙用ファン31
を動作させると、空気は吸煙口27より吸煙され、油分が
除去された状態で空間部36に排出される。また、誘導加
熱コイル11を通電すると、調理容器16のみならず触媒加
熱用ヒータ38も同時に加熱され、この触媒加熱用ヒータ
38を通過する空間部36内の空気が加熱される。そして、
触媒加熱用ヒータ38よりも空間部36の下流側にある触媒
37が、この加熱された空気によって活性化され、空気中
に含まれる臭い成分を効果的に除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭において
焼肉などを行うのに使用されるホットプレートなどの吸
煙機能付きの加熱調理器に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、食卓で焼肉料理
を行なう場合、ガス式または電気式の加熱調理器の上に
鉄板を載せるか、専用のホットプレートで調理を行うよ
うにしていた。この場合、加熱調理器自体には吸煙装置
がないため、発生した煙は、換気扇あるいはレンジフー
ドなどで除去することが一般的であった。しかし、この
ような吸煙方法では、次のような不具合があった。すな
わち、煙の発生場所と吸煙する場所が相互に離れている
ため、実際には完全に吸煙することはできない。そし
て、煙中に含まれる油分が食卓、壁などに付着して汚れ
る。
【0003】これに対して、近年吸煙機能を付加したホ
ットプレートが、例えば特開平8−299195号公報
などに開示されている。このホットプレートは、調理容
器に相当する長方形状の金属製プレートと、金属製プレ
ートを加熱するヒータと、金属製プレートの一対の両側
に設けた吸引手段と、吸引手段の両外側に設けた吹出し
手段とを備え、前記金属製プレートの下方にあって、吸
引手段と吹出し手段との間に吸油煙手段であるシロッコ
ファンを設けて構成される。
【0004】しかし、この種のホットプレートでは、以
下のような欠点があった。まず、調理容器であるプレー
トの全面で肉を焼くと煙の量が多くなり、それに見合っ
た吸煙能力が必要となるが、吸煙機能が不足しがちで、
必ずしも全部の煙を吸煙できない。また、吸油煙手段に
よる吸煙能力はあるものの、被調理物から発生する臭い
を除去する消臭機能がないため、部屋若しくは家中が焼
肉の臭いで充満する。そのため、消臭用に触媒を設けた
ものも提案されているが、触媒機能を活性化させるため
のヒータが別に必要となり、装置の構成が複雑化する。
さらに、こうした触媒加熱用のヒータは、電気ストーブ
などで一般に知られている種々のヒータを用いるが、い
ずれのものも効率よく空気を加熱するために、熱交換を
行なう表面積を多く取らざるを得ず、安価なヒータでは
要求する消臭性能を満足できない。
【0005】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、触媒を加熱する専用のヒータを設けるこ
となく、満足な消臭性能を実現できる吸煙および消臭機
能付きの加熱調理器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明における請求項1
の加熱調理器では、調理時に加熱手段を通電して加熱を
行なうと、調理容器内の食材から水分や油分を含んだ空
気が発生するが、ここで吸煙手段を動作させると、空気
は吸引手段より吸煙され、油分が除去された状態で通路
に排出される。また、加熱手段を通電すると、調理容器
のみならず触媒加熱手段も同時に加熱され、この触媒加
熱手段を通過する通路内の空気が加熱される。そして、
触媒加熱手段よりも通路の下流側にある触媒が、この加
熱された空気によって活性化され、空気中に含まれる臭
い成分を効果的に除去する。
【0007】このように、加熱手段により調理容器を誘
導加熱すると、他にスイッチングを行なうことなく、同
時に触媒加熱手段が加熱されるので、従来のようなそれ
自身に通電が必要な触媒加熱用のヒータとは異なり、故
障や誤動作などがなく確実に触媒加熱手段を加熱するこ
とができる。よって、最大の消臭効果が得られる。ま
た、この触媒加熱手段は電気配線を接続することなく加
熱できるため、構造を単純にできるとともに、電気配線
を引回すための貫通孔を調理器本体に設ける必要もない
ため、通路を通過する空気が貫通孔から外部に漏出し
て、除煙や脱臭性能が低下する虞れもない。加えて、触
媒加熱手段に電気配線を必要としない分、触媒加熱手段
の形状に関して制約が少なく、多岐多様の形状にするこ
とができることから、触媒加熱手段の構造上の配置が容
易である。それと共に、触媒加熱手段の表面積を多く得
ることもでき、熱交換が容易になるため、通路を通過す
る空気を効率よく加熱することができ、高効率の消臭が
可能になる。さらに、通路の上流側より、触媒加熱手段
と触媒とを順に配置しているので、触媒加熱手段で加熱
された空気をスムーズに下流側の触媒に触れさせること
ができ、触媒による脱臭作用を高めることができる。
【0008】本発明における請求項2の加熱調理器で
は、調理時に加熱手段を通電して加熱を行なうと、調理
容器内の食材から水分や油分を含んだ空気が発生する
が、ここで吸煙手段を動作させると、空気は吸引手段よ
り吸煙され、油分が除去された状態で通路に排出され
る。ここで加熱手段を通電すると、調理容器のみならず
基材ひいては触媒自身も同時に加熱され、触媒を通過す
る通路内の空気が加熱される。そして、この加熱された
空気によって触媒が活性化され、空気中に含まれる臭い
成分を効果的に除去する。
【0009】このように、加熱手段により調理容器を誘
導加熱すると、他にスイッチングを行なうことなく、同
時に基材ひいては触媒が加熱されるので、従来のような
それ自身に通電が必要な触媒加熱用のヒータとは異な
り、故障や誤動作などがなく確実に触媒を加熱すること
ができる。よって、最大の消臭効果が得られる。また、
電気配線を接続することなく触媒を加熱できるため、構
造を単純にできるとともに、電気配線を引回すための貫
通孔を調理器本体に設ける必要もないため、空間を通過
する空気が貫通孔から外部に漏出して、除煙や脱臭性能
が低下する虞れもない。さらに、触媒自身が直接加熱さ
れるため、触媒の効果を最大限に発揮できるという利点
がある。
【0010】
【発明の実施形態】以下、本発明の加熱調理器の各実施
例について、添付図面を参照しながら説明する。なお、
各実施例の加熱調理器はいずれもホットプレートであ
る。
【0011】図1および図2は、本発明の第1実施例に
おける加熱調理器を示すもので、同図において、1は調
理器本体で、この調理器本体1は、下ケース2と、この
下ケース2上に固定された上ケース3とによって、ほぼ
四角形状をなした外郭を構成している。上ケース3は、
ほぼ枠状になっており、下面が開口しているとともに、
上面にも開口部4を有している。また、上ケース3の内
部には、耐熱性を有する樹脂製の容器受け板6が設けら
れている。この容器受け板6は、前記下ケース2上にね
じ7などにより固定されている。容器受け板6には上面
を開口した有底筒状の容器収容部8が形成されていると
ともに、この容器収容部8の一側である後側に位置して
吸煙部9が形成されている。この吸煙部9は、上下に貫
通する角筒状になっている。また、容器受け板6の容器
収容部8内の底面上には、耐熱ガラスからなる天板10が
設けられており、この天板10と容器受け板6との間に
は、加熱手段をなす誘導加熱コイル11が設けられてい
る。
【0012】そして、調理器本体1上部の容器収容部8
内に、金属製の調理容器16が着脱自在に装着されるよう
になっている。この調理容器16は、上方へ突出した突縁
部17を周囲に有し、上面の中央部で焼肉などの食材の調
理を行うものである。なお、前記上ケース3の外周壁部
は、調理容器16の突縁部17よりも高く位置している。ま
た、調理容器16は、熱伝導性の良好な非磁性体材料、例
えばアルミニウムやその合金などからなっていて、前記
天板10に当接して支えられるものであり、調理容器16に
おける天板10に当接する側すなわち下側には、磁性体材
料からなる発熱体18が溶射または一体で取り付けられて
いる。そして、前記誘導加熱コイル11に高周波電流を通
電すると、発熱体18が発熱して調理容器16が加熱される
ようになっている。
【0013】前記調理容器16内の上面には、前後方向へ
延びるビード状の複数の突起19がほぼ全面に形成されて
いる。また、前記調理容器16内の上面において、突起19
間の底部は、後方すなわち前記吸煙部9の方へ向かって
下降する方向に傾斜した傾斜面20になっている。さら
に、調理容器16内の上面の最後部には、前記各傾斜面20
を繋ぐようにして、これら傾斜面20よりもさらに深い凹
溝状の凹部21が形成されている。この凹部21は、前記吸
煙部9に沿っている。
【0014】また、前記吸煙部9の上側には、風ガイド
板26が突設されており、この風ガイド板26を含めると、
上ケース3の外周壁部の一辺は他の3辺よりも高く位置
している。そして、風ガイド板26は、吸煙部9に連通し
調理容器16の突縁部17との間へ開口した吸引手段として
の吸煙口27を形成するものである。なお、風ガイド板26
は、必須のものではなく、上ケース3の外周壁部の4辺
をほぼ同じ高さに位置させてもよい。また、前記吸煙部
9の上面開口にはパルプ製のフィルタ28が設けられてい
る。さらに、調理器本体1内で前記吸煙部9の下方には
送風機29が設けられている。この送風機29は、駆動装置
である小型の高効率のモータ30と、このモータ30により
回転駆動される吸煙用ファン31を上下同芯上に配置して
構成される。前記モータ30は、前記容器受け板6の下側
にねじ32などにより固定された整流板33に支持されてい
る。また、前記吸煙用ファン31は、整流板33とともに容
器受け板6に固定されたファンカバー34により覆われて
おり、吸気側が前記吸煙部9に連通させてある。さら
に、前記吸煙口27以外の三辺側、または吸煙口27の位置
した側と相対向する側(他側)において、上ケース3お
よび容器収容部8の外周壁部の上部間の隙間により、上
ケース3と調理容器16との間に開口した吹出し手段とし
ての排出口35が形成される。そして、前記吸煙用ファン
31の排気側が、吸煙した空気の通路である下ケース2内
の空間部36を介して前記排出口35に連通している。
【0015】下ケース2内には、消臭機能を有する触媒
37と、空間部36を流れる空気を加熱して触媒37を活性化
させる触媒加熱手段としての触媒加熱用ヒータ38が設け
られている。また39は、これらの触媒37および触媒加熱
用ヒータ38を載置する板状部材である。触媒加熱用ヒー
タ38は単体の磁性材料からなり、それ自身を通電する電
熱ヒータなどとは異なり、リード線のような電気配線は
接続されておらず、勿論こうした電気配線を貫通させる
ための孔も調理器本体1内に形成されていない。本実施
例では、空間部36の左右方向に横たわるようにして棒状
の触媒加熱用ヒータ38を配置しているが、電気配線を必
要としない分、多岐多様の形状にすることが可能であ
る。よって、触媒加熱用ヒータ38の表面積をより広くし
た形状にしてもよい。また、触媒37を効率よく活性化さ
せるために、空間部36の上流側より触媒加熱用ヒータ3
8,触媒37の順に各部材を配置し、触媒加熱用ヒータ38
を前記誘導加熱コイル11の直下に対向させてある。
【0016】さらに、前記調理器本体1の上面後部には
表示および操作部41が設けられており、この表示および
操作部41は、運転スイッチ42を有している。
【0017】ここで、吸煙装置である送風機29の構成を
さらに詳しく説明すると、送風機29を構成するモータ30
ひいては吸煙用ファン31の回転軸は、図1に示すように
調理容器16よりも外方に位置しているものの、吸煙用フ
ァン31の外周部の一部は、容器収容部8の外周下部に潜
るように、すなわち調理容器16と上下に交差するように
配置される。また、本実施例におけるモータ30はDCブ
ラシレスモータを使用している。この点に関し、従来吸
煙用ファンの駆動装置は、隈取りモータや、整流子モー
タが専ら用いられてきた。しかし、これらは吸引能力を
高めるために回転数を上昇させようとすると、回転によ
る摩擦音が大きくなる欠点があった。本実施例では、駆
動装置がDCブラシレスモータで構成されるため、回転
による摩擦音などがなく、吸引能力を高めるために回転
数を上昇させても、静かな運転音を保つことができる。
また、従来よりも小形のモータ30でも、同等またはそれ
以上の吸引能力を発揮できるため、調理器本体1の小形
化も達成できる。
【0018】つぎに、前記の構成についてその作用を説
明する。運転スイッチ42を操作して運転を開始すると、
誘導加熱コイル11に通電されて、調理容器16の底部の発
熱体18が発熱し、この発熱体18と一体に構成された調理
容器16に熱伝導により熱が伝わって、調理容器16が加熱
される。ここで、調理容器16に肉などの食材を入れる
と、調理容器16の突起19から熱を受けて食材が加熱され
るともに、食材の肉などから水分や油分が出る。この水
分や油分は、調理容器16内の突起19間の底部の傾斜面20
に伝わり、一部は熱により煙となって室内に上昇する。
一方、上昇しない残りの水分や油分は、傾斜面20を伝わ
って吸煙部9の方へ流れ下り、凹部21に流れ込む。ま
た、調理容器16の発熱体18と同時に、誘導加熱コイル11
の下側にある触媒加熱用ヒータ38も同時に加熱される。
【0019】ここで、モータ30に通電すると、吸煙用フ
ァン31が回転して図1に鎖線の矢印で示すような空気流
が生じる。すなわち、調理容器16内の空気が吸煙口27か
ら吸い込まれ、フィルタ28、吸煙用ファン31、整流板33
を順次通過するが、前記空気中には調理によって発生し
た煙や水蒸気が含まれているので、吸煙口27内のフィル
タ28を通るときに空気中の油分が除去され、下ケース2
内の空間部36に排出される。そして、この油分の除去さ
れた空気は、空間部36の上流側にある触媒加熱用ヒータ
38を通過する際に加熱され、触媒37に導かれるが、触媒
加熱用ヒータ38で再加熱された空気が触媒37を通過する
ことにより、触媒反応が活性化し、空気中の臭い成分が
効果的に分解される。こうして、除煙および消臭された
空気が触媒37より下流の空間部36および排出口35を順次
通って、上ケース3と調理容器16との間の隙間から調理
面に還流排出される。
【0020】そして、排出口35から排出される空気は、
調理時に調理容器16内で発生する水蒸気や油分を吸煙口
27の方へ導き、この吸煙口27からの吸煙を補助する。こ
れにより、煙の室内への分散が抑制される。また、前述
のように肉などの食材から発生した油分や水分は、突起
19間を通過して吸煙口27の下方に位置する凹部21に集め
られるが、この凹部21に溜まった油分から発生した煙
は、その上方近傍に吸煙口27が位置していることによ
り、この吸煙口27から確実に吸煙される。
【0021】以上のように、本実施例によれば、調理器
本体1の上部に設けられた調理容器16と、この調理容器
16を誘導加熱方式で加熱する加熱手段としての誘導加熱
コイル11と、調理器本体1の一側部側に設けられた吸引
手段としての吸煙口27と、調理器本体1の他側部側に設
けられた排出口35と、吸煙口27より吸煙した空気を排出
口35に送り出す吸煙手段としての吸煙用ファン31とを備
えた加熱調理器において、吸煙した空気の通路である空
間部36の上流側より、磁性材料からなる触媒加熱手段と
しての触媒加熱用ヒータ38と、触媒37とを順に配置し、
誘導加熱コイル11により触媒加熱用ヒータ38を同時加熱
するように構成している。
【0022】この場合、調理時に誘導加熱コイル11を通
電して調理容器16を加熱すると、調理容器16内の食材か
ら水分や油分を含んだ空気が発生するが、ここで吸煙用
ファン31を動作させると、空気は吸煙口27より吸煙さ
れ、油分が除去された状態で空間部36に排出される。ま
た、誘導加熱コイル11を通電すると、調理容器16のみな
らず触媒加熱用ヒータ38も同時に加熱され、この触媒加
熱用ヒータ38を通過する空間部36内の空気が加熱され
る。そして、触媒加熱用ヒータ38よりも空間部36の下流
側にある触媒37が、この加熱された空気によって活性化
され、空気中に含まれる臭い成分を効果的に除去する。
【0023】このように、誘導加熱コイル11により調理
容器16を誘導加熱すると、他にスイッチングを行なうこ
となく、同時に触媒加熱用ヒータ38が加熱されるので、
従来のようなそれ自身に通電が必要な触媒加熱用のヒー
タとは異なり、故障や誤動作などがなく確実に触媒加熱
用ヒータ38を加熱することができる。よって、最大の消
臭効果が得られる。また、この触媒加熱用ヒータ38は電
気配線を接続することなく加熱できるため、構造を単純
にできるとともに、電気配線を引回すための貫通孔を調
理器本体1に設ける必要もないため、空間部36を通過す
る空気が貫通孔から外部に漏出して、除煙や脱臭性能が
低下する虞れもない。加えて、触媒加熱用ヒータ38に電
気配線を必要としない分、触媒加熱用ヒータ38の形状に
関して制約が少なく、多岐多様の形状にすることができ
ることから、触媒加熱用ヒータ38の構造上の配置が容易
である。それと共に、触媒加熱用ヒータ38の表面積を多
く得ることもでき、熱交換が容易になるため、空間部36
を通過する空気を効率よく加熱することができ、高効率
の消臭が可能になる。さらに、空間部36の上流側より、
触媒加熱用ヒータ38と触媒37とを順に配置しているの
で、触媒加熱用ヒータ38で加熱された空気をスムーズに
下流側の触媒37に触れさせることができ、触媒37による
脱臭作用を高めることができる。こうして、触媒37を加
熱する専用のヒータを設けることなく、満足な消臭性能
を実現できる。
【0024】また、調理容器16を設置した調理器本体1
の一側部側すなわち後側に吸煙口27を配置する一方、こ
れとは別の辺にある調理器本体1の他側部側すなわち前
側に排出口35を配置しているため、調理容器16の外側に
おいて吸煙口27と排出口35が二重に配置されず、調理器
本体1の水平方向の小形化を図ることができる。
【0025】そして、吸煙機能を付加した構成でありな
がら、従来のものよりも製品全体が小型および軽量にな
り、食卓に載せたときにも場所を取らないので、調理前
の食材や食器をテーブルなどの上に置く場所が確保でき
る。
【0026】また、実施例上の効果として、本実施例で
は、モータ30としてDCブラシレスモータを用いてい
る。したがって、吸引能力を高めるために回転数を上昇
させても、静かな運転音を維持できるとともに、従来よ
りも小形のモータ30でも、同等またはそれ以上の吸引能
力を発揮でき、調理器本体1の小形化を達成できる。
【0027】また、触媒加熱用ヒータ38は誘導加熱コイ
ル11に対向した位置にあるので、触媒加熱用ヒータ38を
効率よく自己発熱させることが可能になる。
【0028】次に、本発明の第2実施例を図3に基づき
説明する。なお、前記第1実施例と同一箇所には同一符
号を付し、その共通する部分の説明は重複するため省略
する。この実施例では、空間部36内にある触媒37を、例
えばステンレスなどの磁性部材からなる基材40の表面に
載置した状態で担持させている。その他の構成は、第1
実施例と同じである。
【0029】本実施例では、調理容器16の発熱体18と同
時に、誘導加熱コイル11の下側にある基材40が発熱し、
そこに担持される触媒37が直接加熱する。このときモー
タ30を通電すると、吸煙用ファン31が回転して図3に鎖
線の矢印で示すような空気流が生じ、調理容器16内の空
気が吸煙口27から吸い込まれ、フィルタ28、吸煙用ファ
ン31、整流板33を順次通過する。この空気中には調理に
よって発生した煙や水蒸気が含まれているので、吸煙口
27内のフィルタ28を通るときに空気中の油分が除去さ
れ、下ケース2内の空間部36に排出される。そして、油
分の除去された空気が、空間部36内の触媒37により加熱
されることにより、触媒反応が活性化し、空気中の臭い
成分が効果的に分解される。こうして、除煙および消臭
された空気が触媒37より下流の空間部36および排出口35
を順次通って、上ケース3と調理容器16との間の隙間か
ら調理面に還流排出される。
【0030】以上のように、この実施例では、吸煙した
空気の通路である空間部36内に磁性材料からなる基材40
と、この基材40に担持される触媒37とを配置し、誘導加
熱コイル11により基材40を発熱させるように構成してい
る。
【0031】この場合も、調理時に誘導加熱コイル11を
通電して調理容器16を加熱すると、調理容器16内の食材
から水分や油分を含んだ空気が発生するが、ここで吸煙
用ファン31を動作させると、空気は吸煙口27より吸煙さ
れ、油分が除去された状態で空間部36に排出される。こ
こで誘導加熱コイル11を通電すると、調理容器16のみな
らず基材40ひいては触媒37自身も同時に加熱され、触媒
37が活性化される。これにより、空気中に含まれる臭い
成分を効果的に除去する。
【0032】このように、誘導加熱コイル11により調理
容器16を誘導加熱すると、他にスイッチングを行なうこ
となく、同時に基材40ひいては触媒37が加熱されるの
で、従来のようなそれ自身に通電が必要な触媒加熱用の
ヒータとは異なり、故障や誤動作などがなく確実に触媒
37を加熱することができる。よって、最大の消臭効果が
得られる。また、電気配線を接続することなく触媒37を
加熱できるため、構造を単純にできるとともに、電気配
線を引回すための貫通孔を調理器本体1に設ける必要も
ないため、空間部36を通過する空気が貫通孔から外部に
漏出して、除煙や脱臭性能が低下する虞れもない。さら
に、触媒37自身が直接加熱されるため、触媒37の効果を
最大限に発揮できるという利点がある。こうして、触媒
37を加熱する専用のヒータを設けることなく、満足な消
臭性能を実現できる。また、特別なヒータを設けないた
め、触媒37を加熱するに当り、時間的なずれやロスなど
もない。
【0033】次に、上記第1実施例や第2実施例の変形
例を図4に基づき説明する。なお、第1実施例や第2実
施例と同一箇所には同一符号を付し、その共通する部分
の説明は重複するため省略する。
【0034】この変形例において、調理器本体1は、下
ケース2と上ケース3とにより四角形状をなした外郭を
構成し、上面を開口した凹状の容器収容部8が上ケース
3に一体形成される。容器収容部8内の底面上には、耐
熱ガラスからなる天板10が設けられており、天板10の下
側には、誘導加熱コイル11を備えた誘導加熱コイルユニ
ット51が設けられる。この誘導加熱コイルユニット51
は、下ケース2の内部に設けられているが、ここには他
に図示しない制御基板や電源部や冷却ファンなどが設け
られている。
【0035】本例における誘導加熱コイルユニット51
は、下ケース2に直接ねじ止めされてはいない。具体的
には、誘導加熱コイルユニット51の外周下端にねじ止め
ボス53を形成し、このねじ止めボス53の内部が嵌合する
位置に、下ケース2の底面より調理器本体1の内部に突
出した位置決め用のガイドボス54を形成し、さらに上ケ
ース3の下側に突出形成した別のねじ止めボス55を、ね
じ止めボス53やガイドボス54と同軸上に配置している。
そして、下ケース2の外底面側よりガイドボス54,ねじ
止めボス53の順にねじ56を挿通し、このねじ56を上ケー
ス2のねじ止めボス55に螺着し、誘導加熱コイルユニッ
ト51を上ケース3に固定する構造となっている。なお、
その他の構成は第1実施例や第2実施例と共通してい
る。
【0036】そして、誘導加熱コイル11を通電して加熱
調理を行なうと、調理容器16の底面に設けられた発熱体
18が電磁誘導加熱される。このとき、上ケース3の容器
収納部8内に接着された天板10が、発熱体18からの熱を
受けて加熱されると共に、この天板10の接着部を通じ
て、上ケース3の容器収容部8内も加熱される。する
と、容器収容部8内は天板10を持ち上げるように凸状に
熱変形を生じる。
【0037】この状態になると、容器収容部8の熱変形
によって、天板10と誘導加熱コイルユニット51との間
は,初期に設定した距離に比べて広くなるような力が働
く。しかし、誘導加熱コイルユニット51と上ケース3は
ねじ56により直接固着されているため、天板10と誘導加
熱コイルユニット51との間は初期に設定した距離を保ち
ながら、僅かに熱変形を生じるようになる。すなわち、
誘導加熱コイル11と発熱体18との距離は変化せず、良好
な電磁誘導加熱が得られる。
【0038】ところで、誘導加熱コイルユニット51を下
ケース2側に固着し、天板10を装着した上ケース3を下
ケースの上部に被せる従来の構造では、誘導加熱コイル
11を通電して加熱調理を行なうと、天板10の接着部を通
じての熱により、容器収納部8が凸上に熱変形を生じ、
天板10と誘導加熱コイルユニット51との距離が初期に設
定した距離に比べて広くなる。すなわち、誘導加熱コイ
ル11と発熱体18との距離が離れ、良好な電磁誘導加熱が
得られなくなる。また、誘導加熱コイル11と発熱体18と
の距離が離れると、制御回路で出力を一定に保つような
フィードバック制御を行なっている場合に、誘導加熱コ
イル11の回路に無理な負荷が加わり、誘導加熱を停止し
て調理を行なえなくなる不具合もある。さらに、部品個
々の寸法のバラツキが、天板10と誘導加熱コイルユニッ
ト51との間の距離の変化に直接影響し、安定した電磁誘
導加熱を行なえない。しかも、天板10と誘導加熱コイル
ユニット51との間の距離を保つことが重要な製品であり
ながら、製品の組み立てバラツキが起きやすい問題もあ
る。
【0039】その点本例では、誘導加熱コイル11を固着
した誘導加熱コイルユニット51の位置決め用のガイドボ
ス54を下ケース2に形成し、この誘導加熱コイルユニッ
ト51を下ケース2と上ケース3との間に挟み込んで、下
ケース2の外側より誘導加熱コイルユニット51を貫通す
る固着部材としてのねじ56により、加熱コイルユニット
51を上ケース3に固着する構造を有している。
【0040】このように、誘導加熱コイルユニット51を
上ケース3側に固着することで、調理時の熱変形などの
影響を受けずに、誘導加熱コイル11と発熱体18との距離
を一定に保つことができ、良好な電磁誘導加熱が得られ
る。また、制御回路で出力を一定に保つようなフィード
バック制御を行なっていても、誘導加熱コイル11の回路
に無理な負荷は加わわらない。しかも、部品個々の寸法
のバラツキが、天板10と誘導加熱コイルユニット51との
間の距離の変化せず、安定した電磁誘導加熱を行なうこ
とができる。
【0041】なお、本例では下ケース2,誘導加熱コイ
ルユニット51および上ケース3の全てにねじ56を挿通し
固着したが、下ケース2には誘導加熱コイルユニット51
の位置決め用ガイドだけを形成し、加熱コイルユニット
51と上ケース3とを固着する構造でも、同様の作用効果
が得られる。
【0042】次に、上記第1実施例や第2実施例におけ
る誘導加熱コイル11の制御装置を、図5〜図10に基づ
き説明する。図5に示す回路図において、61は例えばA
C100Vの交流電源62と、この交流電源2からの交流
電圧を整流する整流スタック63と、整流スタック63で整
流された電圧を平滑する平滑回路64とにより構成される
直流電源で、この直流電源61の出力側にある平滑回路64
の両端間には、交流電源62からの交流電圧を整流平滑し
て得た直流入力電圧Edが発生する。また65は、例えば
トランジスタなどからなるスイッチング素子である。前
記直流電源61とスイッチング素子65との間には、前記誘
導加熱コイル11と共振コンデンサ66との並列回路が接続
され、このスイッチング素子65,誘導加熱コイル11およ
び共振コンデンサ66により、前記直流入力電圧Edをス
イッチングして誘導加熱コイル11に高周波電流を流し、
負荷である容器16の発熱体18に渦電流を生じさせるイン
バータ回路67が構成される。
【0043】一方、71は誘導加熱コイル11を所望の定電
力で出力させるためのフィードバック制御手段であり、
これはインバータ回路67からの発振タイミングをトリガ
信号として検出するトリガ検出回路72と、このトリガ検
出回路72で検出したトリガ信号により、発振タイミング
および誘導加熱コイル6の出力電力が適正な値となるよ
うにスイッチング素子65のオン時間を決め、後段のドラ
イブ回路74に発振信号を送出するインバータ制御回路73
と、インバータ制御回路73からの発振信号に基づきスイ
ッチング素子65をスイッチングするドライブ回路74とに
より構成される。
【0044】つぎに、上記図5の制御装置における各部
の動作を、図6〜図10の各波形図に基づいて説明す
る。なお、これらの各図において、最上段は直流入力電
圧Edの波形であり、以下ドライブ回路74からスイッチ
ング素子65のベースへのドライブ信号VB,スイッチン
グ素子65のコレクタ・エミッタ間電圧VCE,トリガ検出
回路72で検出されたトリガ信号VTRの各波形を示してい
る。
【0045】図6は、交流電源62からの交流電圧が0ボ
ルト付近ではない通常発振時における各部の波形を示す
ものであるが、この場合は、ドライブ回路74からのドラ
イブ信号VBによって、スイッチング素子65がオン・オ
フし、特にスイッチング素子65のオフ時において、この
スイッチング素子65の両端間すなわちコレクタ・エミッ
タ間に電圧VCEが発生する。その際、スイッチング素子
65のオン時間が長いほど、誘導加熱コイル11ひいてはイ
ンバータ回路67の供給電力が大きくなる。トリガ検出回
路72は、インバータ回路67を構成するスイッチング素子
65の両端間に発生する電圧VCEをもとに、略矩形波状の
トリガ信号VTRを検出し、これをインバータ制御回路73
に供給する。インバータ制御回路73はこのトリガ信号を
受けて、所定のオン時間幅を有する次の発振信号をドラ
イブ回路74に供給する。こうして通常発振時には、イン
バータ回路67の発振動作に伴ない一定周期毎にトリガ信
号が検出され、このトリガ信号をもとに、次のドライブ
信号がスイッチング素子65に供給され、インバータ回路
67の発振動作が持続するようになっている。
【0046】図7は、交流電源62からの交流電圧が0ボ
ルト付近、すなわちゼロクロスポイントにおける各部の
波形を示している。交流電源62からの交流電圧が0ボル
ト付近になると、直流入力電圧Edもゼロボルト付近に
落ち込むため、スイッチング素子65をオンしても、この
スイッチング素子65の両端間には電圧VCEが殆ど発生せ
ず、トリガ信号VTRも検出されない。インバータ制御回
路73は、次にトリガ信号VTRが検出されるまで、一定周
期の発振信号をドライブ回路74に供給し、これによりド
ライブ回路74からスイッチング素子65には、一定周期で
所定のオン時間幅T1のドライブ信号が供給される。こ
うして、交流電源62のゼロクロス付近では、インバータ
回路67が一定周期で強制的に自励発振を繰り返すように
なる。
【0047】一方、図8は、瞬時停電などにより直流入
力電圧Edの供給が一時的にゼロになった場合の各部の
波形を示している。瞬時停電が発生すると直流入力電圧
Edがゼロボルトになり、スイッチング素子65の両端間
には電圧VCEが発生しなくなって、トリガ信号VTRは検
出されない。これを受けて、インバータ制御回路73は一
定周期の発振信号をドライブ回路74に供給し、このドラ
イブ回路74からのドライブ信号によりインバータ回路67
が自励発振を開始する。但しこの場合は、ドライブ信号
のオン時間幅T3が、停電前のそれまで行なってきたオ
ン時間幅T2よりも短くなっており、停電が復帰してト
リガ信号VTRが再度検出されると、停電前と同じオン時
間幅T2に戻るようになっている。
【0048】瞬時停電の電圧復帰時には、平滑回路64を
構成するチョークコイルと平滑コンデンサの共振により
直流入力電圧Edが一時的に高くなるが、トリガ信号が
検出されるまでは、スイッチング素子65に供給するドラ
イブ信号のオン時間幅が短くなっており、このスイッチ
ング素子65の両端間電圧VCEもさほど上昇しない。よっ
て、停電復帰時における過渡的な電圧上昇により、スイ
ッチング素子65が破壊されるのを防止できる。また、自
励発振の状態でトリガ信号を検出すると、停電前のオン
時間幅T2にドライブ信号が戻るので、停電前と同じ電
力を得ることができる。
【0049】図9は、従来の制御装置における各部の波
形を示している。従来は、停電中のドライブ信号が、停
電前とほぼ同じオン時間幅を有していたため、停電復帰
時に直流入力電圧Edが一時的に高くなると、スイッチ
ング素子65の両端間電圧VCEも一時的に上昇して、スイ
ッチング素子65を破壊する虞れがあった。
【0050】図10は別の好ましい例を示す各部の波形
図である。この例では、停電が発生して自励発振となっ
たときに、インバータ制御回路73から供給する発振信号
のパルス回数すなわち自励発振回数が、通常の交流電源
61のゼロクロスポイントでの自励発振回数よりも多く
(例えば、連続5回以上)発生したら、インバータ制御
回路73は瞬時停電と判断して、スイッチング素子65への
スイッチング動作を即停止するように構成している。こ
の場合も、停電復帰時に直流入力電圧Edが一時的に高
くなっても、スイッチング素子65はスイッチング動作せ
ず、インバータ回路67も発振を停止しているので、スイ
ッチング素子65の両端間には電圧が発生しない。したが
って、停電復帰時における過渡的な電圧上昇により、ス
イッチング素子65が破壊されるのを防止できる。
【0051】なお、図10の例では、スイッチング素子
65を一旦停止した後、スイッチング素子65を短いオン時
間から動作開始させ、スイッチング素子65の両端間に加
わる電圧VCEを低く抑えるようにしてもよい。
【0052】次に、上記第1実施例および第2実施例に
共通する制御装置の電気的構成を図11に示す。同図に
おいて、62は上述した交流電源、81は前記整流スタック
63と平滑回路64とにより構成される整流平滑回路であ
る。この整流平滑回路81からの直流入力電圧を、インバ
ータ回路67内のスイッチング素子65でスイッチングし、
誘導加熱コイル11に高周波電流を供給して、調理容器16
内の被加熱物Aを加熱するように構成している。また、
82は被加熱物Aの温度を検知する温度検出手段で、これ
は例えばサーミスタなどの温度検知素子を有し、天板10
より突出して調理容器16に弾発的に当接するようになっ
ている。そして、この温度検出手段82からの温度情報に
基づき、調理制御回路83は被加熱物Aが所定の温度にな
るように、インバータ制御回路73からドライブ回路74を
介してインバータ回路67に所定のオンパルス幅のドライ
ブ信号を供給し、誘導加熱コイル11に入力される電力を
調整するようになっている。
【0053】本例における調理制御回路83は、被加熱物
Aの温度検出が必要となったときに、ドライブ回路74か
らのドライブ信号の送出を一時的に停止させ、誘導加熱
コイル11による誘導加熱を停止させる。これにより、イ
ンバータ回路67を構成するスイッチング素子65のスイッ
チングノイズと、電磁誘導による温度検知素子への影響
をなくしてから温度検出を行なう。温度検出が終了し、
空たきなどの異常判定を行なって正常であれば、それま
で一時的に停止させていたドライブ信号の送出を再び開
始し、誘導加熱コイル11による誘導加熱を行なう。
【0054】このように、本例では被加熱物Aの温度検
出を行なう際に、一時的に誘導加熱コイル11の出力を停
止させることにより、インバータ回路67のスイッチング
に伴な電気ノイズの影響を受けることなく、正確な温度
検出を行なうことが可能になる。
【0055】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
実施例中では調理容器16の下面に一体形成した発熱体18
により、調理容器16を電磁誘導加熱する構成を示した
が、調理容器16内の磁性材料からなる加熱板を誘導加熱
方式で加熱するようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】本発明の加熱調理器によれば、触媒を加
熱する専用のヒータを設けることなく、満足な消臭性能
を実現できる吸煙および消臭機能付きの加熱調理器を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す加熱調理器の縦断面
図である。
【図2】同上加熱調理器の平面図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す加熱調理器の縦断面
図である。
【図4】本発明の変形例を示す要部の断面図である。
【図5】本発明の第1実施例および第2実施例に共通す
る誘導加熱コイルの制御装置における回路図である。
【図6】同上通常発振における各部の波形図である。
【図7】同上交流電源のゼロクロスポイント付近におけ
る各部の波形図である。
【図8】同上瞬時停電時における各部の波形図である。
【図9】従来の誘導加熱コイルの制御装置における瞬時
停電時の各部の波形図である。
【図10】別の好ましい例を示す瞬時停電時における各
部の波形図である。
【図11】本発明の第1実施例および第2実施例に共通
する加熱調理器全体の電気的構成をあらわしたブロック
図である。
【符号の説明】
1 調理器本体 11 誘導加熱コイル(加熱手段) 16 調理容器 27 吸煙口(吸引手段) 31 吸煙用ファン(吸煙手段) 35 排出口(吹出し手段) 36 空間部(通路) 37 触媒 38 触媒加熱用ヒータ(触媒加熱手段) 40 基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽田野 晃 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東芝 ホームテクノ株式会社内 Fターム(参考) 3K051 AA02 AA08 AB05 AD25 4B040 AA02 AA08 AB04 AC03 AD04 AE13 CA06 CA16 NA08 NA12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理器本体の上部に設けられた調理容器
    と、誘導加熱方式で加熱する加熱手段と、前記調理器本
    体の一側部側に設けられた吸引手段と、前記調理器本体
    の他側部側に設けられた吹出し手段と、前記吸引手段よ
    り前記吹出し手段に送り出す吸煙手段とを備えた加熱調
    理器において、空気の通路上流側より触媒加熱手段と触
    媒とを順に配置し、前記加熱手段により触媒加熱手段を
    同時加熱するように構成したことを特徴とする加熱調理
    器。
  2. 【請求項2】 調理器本体の上部に設けられた調理容器
    と、誘導加熱方式で加熱する加熱手段と、前記調理器本
    体の一側部側に設けられた吸引手段と、前記調理器本体
    の他側部側に設けられた吹出し手段と、前記吸引手段よ
    り前記吹出し手段に送り出す吸煙手段とを備えた加熱調
    理器において、空気の通路内に基材と、この基材に担持
    される触媒とを配置し、前記加熱手段により前記基材を
    発熱させるように構成したことを特徴とする加熱調理
    器。
JP2001003055A 2001-01-10 2001-01-10 加熱調理器 Pending JP2002204753A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001003055A JP2002204753A (ja) 2001-01-10 2001-01-10 加熱調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001003055A JP2002204753A (ja) 2001-01-10 2001-01-10 加熱調理器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002204753A true JP2002204753A (ja) 2002-07-23

Family

ID=18871459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001003055A Pending JP2002204753A (ja) 2001-01-10 2001-01-10 加熱調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002204753A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009284928A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Panasonic Corp 誘導加熱装置
JP2010139177A (ja) * 2008-12-12 2010-06-24 Mitsubishi Electric Corp 加熱調理器およびこの加熱調理器を有する誘導加熱調理器
JP2013027465A (ja) * 2011-07-27 2013-02-07 Neng Bao Kang Enterprise Corp 電気焼肉器
JP2017153753A (ja) * 2016-03-03 2017-09-07 サンタ株式会社 調理用ロストル

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009284928A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Panasonic Corp 誘導加熱装置
JP2010139177A (ja) * 2008-12-12 2010-06-24 Mitsubishi Electric Corp 加熱調理器およびこの加熱調理器を有する誘導加熱調理器
JP2013027465A (ja) * 2011-07-27 2013-02-07 Neng Bao Kang Enterprise Corp 電気焼肉器
JP2017153753A (ja) * 2016-03-03 2017-09-07 サンタ株式会社 調理用ロストル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4664754B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP5887234B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2004162936A (ja) 加熱調理器
JP2008021477A (ja) 誘導加熱調理器
JP2002204753A (ja) 加熱調理器
JPH07163453A (ja) 電磁誘導加熱飯釜の通風装置
JP4459063B2 (ja) 加熱調理器
JP5941403B2 (ja) Ihクッキングヒータ
KR100497907B1 (ko) 조립식 가열 조리기
JP5310123B2 (ja) 電気炊飯器
JP4208136B2 (ja) 炊飯器
CN1803077B (zh) 烧烤炉及加热烹饪器
JP2009289421A (ja) 誘導加熱調理器
JP2005228585A (ja) 誘導加熱調理器
JP5497938B2 (ja) 加熱調理器
JP3799604B2 (ja) 加熱調理器
JP4127822B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2006029596A (ja) 誘導加熱調理器
JP2008008535A (ja) 蒸気発生装置および加熱調理器
JP2008071519A (ja) 加熱調理器
JP5808449B2 (ja) 加熱調理器
JP3043127U (ja) 電磁誘導加熱飯釜の通風装置
JP5855182B2 (ja) 加熱調理器
CN117704426A (zh) 一种多用途集成灶
JP2010203645A (ja) 加熱調理器