JP4208136B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

本発明は、炊飯器に関する。
一般的な家庭用の炊飯器においては、鍋底部に配置した、鍋内の米と水を加熱するための鍋加熱手段が主な加熱手段である。ご飯をおいしく炊くためには、米の澱粉を十分に糊化させることが重要である。特に、追い炊き時に高温で米を加熱することで澱粉の糊化が進み、ご飯の甘み及び香りが増す。しかし、追い炊き時には水がほぼ無くなった状態であるため、鍋加熱手段による加熱を継続すると、鍋底付近のご飯が焦げてしまうため、加熱を弱めざるを得なかった。
特開2003−144308号公報に開示された従来例の炊飯器は、鍋加熱手段による加熱に加えて、鍋上方から蒸気を鍋内に噴射し米飯及び水の加熱を行う。図12を用いて、従来例の炊飯器を説明する。図12は従来例の炊飯器の断面図である。図12において、901は炊飯器本体、902は本体901に着脱自在に内装される鍋、903は鍋902の上面を開閉自在に覆う蓋である。904は鍋を加熱する鍋加熱手段である。938は本体901に内装される蒸気発生手段であり、水タンク906と水タンク加熱手段907とを有する。水タンク906内の水は水タンク加熱手段907によって加熱され、沸騰する。水タンク906で発生した水蒸気は、蒸気管908を通って蒸気孔909から鍋902に供給される。従来例の炊飯器は、上層のご飯を乾燥させることなく、鍋902内に温度の高い蒸気を炊きあげ終了後すぐに供給して糊化を促進させるので、鍋内全体にわたってご飯の食味を完全にできる。
特開2003−144308号公報
従来例の炊飯器は、水タンク906内に入れておいた水を加熱し、沸騰させることで水蒸気を発生させる。従って、水が沸騰する際にボコボコという音が発生し、新たな騒音源となるという問題があった。また、水を沸騰させるための水タンク加熱手段907が鍋加熱手段905の他に必要であるため、炊飯器本体が大型化し設置性に欠けるうえ、消費電力が増えた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、新たな騒音を発生せずおいしいご飯を炊くことができる、炊飯器を提供することを目的とする。
本発明は、コンパクトで消費電力が小さい炊飯器を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するため本発明は以下の構成を有する。請求項に記載の発明は、上面が開口した本体と、前記本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記本体を開閉自在に覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、空気中に水の微小液滴粒子を放出する微小液滴粒子発生部を有する微小液滴粒子発生手段と、前記水の微小液滴粒子を前記鍋内に供給する微小液滴粒子経路とを有する微小液滴粒子供給手段と、を有し、前記蓋が、前記鍋の開口部を覆い前記水の微小液滴粒子を前記鍋の上部に導入する微小液滴粒子投入口を有する加熱板と、前記加熱板を介して前記加熱板の上方の前記水の微小液滴粒子を加熱する加熱板加熱手段とを更に有することを特徴とする炊飯器である。
甘み及び香りがあるおいしいご飯を炊くためには、米を高温で加熱し、米の澱粉を糊化させることが必須条件である。特に、ご飯を炊き上げた後の追い炊き加熱及び十分な蒸らしによって、ご飯がおいしくなる。本発明の炊飯器は、微小液滴粒子を発生させて、鍋内に投入するので、おいしいご飯を炊くことができる。「微小液滴粒子」は、空中に拡散可能な液体の微粒子である。微小液滴粒子は、例えば超音波振動発生装置によって作られるミスト(粒径が10μm以下)でも良く、霧状の液滴粒子でも良い。本発明の炊飯器は騒音を発生することなく、鍋内に微小液滴粒子を供給できる。更に、鍋内に水蒸気(気体)を投入する炊飯器に比べて、同じ容積の鍋であれば、多くの水分をご飯に供給できる。
本発明の炊飯器は、加熱板加熱手段によって加熱される加熱版を介して鍋内の微小液滴粒子を加熱する。加熱された微小液滴粒子は米を高温で加熱し、米の澱粉を糊化させる。本発明の炊飯器は、加熱版及び加熱板加熱手段を有する炊飯器に新たに加熱手段を設けないで、安価に実現できる。本発明の炊飯器は、無駄に電力を消費しないで、微小液滴粒子を加熱できる。好ましくは、加熱板加熱手段は微小液滴粒子を加熱して蒸気に変える。
請求項に記載の発明は、上面が開口した本体と、前記本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記本体を開閉自在に覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、空気中に水の微小液滴粒子を放出する微小液滴粒子発生部を有する微小液滴粒子発生手段と、前記水の微小液滴粒子を前記鍋内に供給する微小液滴粒子経路とを有する微小液滴粒子供給手段と、を有し、前記微小液滴粒子発生手段が水を入れる水タンクを有し、前記蓋が前記鍋内の蒸気を排出する蒸気排出経路を更に有し、前記水タンクが前記蒸気排出経路内に配設されることを特徴とする炊飯器である。
甘み及び香りがあるおいしいご飯を炊くためには、米を高温で加熱し、米の澱粉を糊化させることが必須条件である。特に、ご飯を炊き上げた後の追い炊き加熱及び十分な蒸らしによって、ご飯がおいしくなる。本発明の炊飯器は、微小液滴粒子を発生させて、鍋内に投入するので、おいしいご飯を炊くことができる。「微小液滴粒子」は、空中に拡散可能な液体の微粒子である。微小液滴粒子は、例えば超音波振動発生装置によって作られるミスト(粒径が10μm以下)でも良く、霧状の液滴粒子でも良い。本発明の炊飯器は騒音を発生することなく、鍋内に微小液滴粒子を供給できる。更に、鍋内に水蒸気(気体)を投入する炊飯器に比べて、同じ容積の鍋であれば、多くの水分をご飯に供給できる。
本発明の炊飯器は、水タンクを蒸気排出経路内の蒸気で加熱するので、新たに微小液滴粒子を加熱するための加熱手段を設ける必要がなく、又は低消費電力の加熱手段を用いることが出来る。本発明の炊飯器は、無駄に電力を消費しないで、微小液滴粒子を加熱できる。
本発明の炊飯器は、新たな騒音を発生せずおいしいご飯を炊くことができるという効果を奏する。
本発明は、コンパクトで消費電力が小さい炊飯器を実現できるという効果を奏する。
以下本発明の実施をするための最良の形態を具体的に示した実施の形態について、図面とともに記載する。
《実施の形態1》
図1を用いて本発明の実施の形態1の炊飯器を説明する。図1は、本発明の実施の形態1の炊飯器の断面図である。図1において、1は炊飯器の本体を示す。本体1は着脱自在の鍋2を内装する。本体1には、その上面を覆う蓋130がヒンジ軸8で開閉自在に軸支されている。実施の形態1の炊飯器は後述する方法で鍋2を誘導加熱し、鍋2内の米と水を加熱調理する。
本体1は、鍋2の底部を誘導加熱する鍋加熱手段4(誘導加熱コイルである)、鍋2の温度を検知する鍋温度検知手段5、鍋上部を誘導加熱する鍋側面加熱手段6(誘導加熱コイルである)、鍋2内に水の微小液滴粒子(実施の形態1ではミスト)を供給するミスト供給手段(微小液滴粒子供給手段)140及び制御手段7を有する。
蓋130は更に、鍋2の開口部を覆う加熱板101と加熱板101を誘導加熱する加熱板加熱手段102(誘導加熱コイルである)と、蒸気筒103とを有する。蒸気筒103は、蓋130の開口部に嵌め込まれる。加熱板101の中心部には、蒸気排出口104が設けられる。鍋2内の不要な蒸気は、蒸気排出口104を通って上昇し蒸気筒103の下部及び上部に設けられた孔から排出される(経路B1)。
ミスト供給手段140は、ミスト発生手段(微小液滴粒子発生手段)144、ミスト経路141、ミスト加熱手段142、ミスト投入口143を有する。ミスト発生手段144は、水タンク145、タンク弁146、弁駆動手段147、弁148、ミスト発生部(微小液滴粒子発生部)149、超音波振動発生装置150を有する。
水タンク145は、本体1に着脱可能に配設される。ユーザは、炊飯開始前に水タンク145に所定量の水を入れ本体1に装着する。水タンク145の底には底蓋151が嵌め込まれており、水タンク145が本体1に装着されると同時に、底蓋151はタンク弁146に持ち上げられる。弁148は、水タンク145とミスト発生部149との間を仕切る弁であり、弁駆動手段147によって開閉制御される。水タンク145を本体1に装着した状態では、水タンク145内の水は弁148の上まで流れ込んでいる。水タンク145内の水は弁148が開いている時にミスト発生部149に流れ込む。超音波振動発生装置150は、超音波振動を発生しミスト発生部149内の水からミスト状の微小液滴粒子(ミスト)を生成する。
ミスト経路141には、ミスト経路141を誘導加熱するためのミスト加熱手段142(誘導加熱コイルである)が設けられている。ミストはミスト経路141を通り、大気圧下の水の沸点以上の温度まで加熱され、ミスト投入口143から鍋2に投入される(経路A1)。図1において、ミスト経路141は、本体1に取り付けられたミスト経路と、蓋130に取り付けられたミスト経路とを有する。本体1に取り付けられたミスト経路の端及び蓋130に取り付けられたミスト経路の端にはそれぞれゴムパッキングが取り付けられている。蓋を閉じた状態において両者のゴムパッキングが密着し、ミストがミスト経路141から外部に漏れない。図面において、ミスト経路141の上下の接続部は記載していない。図10のミスト経路641も同様である。
制御手段7は、回路基板(図示しない)に搭載されたマイクロコンピュータを有する。制御手段7(マイクロコンピュータ)はソフトウエアにより、ユーザが操作パネル(図示しない)を介して入力する操作指令、鍋温度検知手段5から入力される信号に基づき、あらかじめマイクロコンピュータに記憶された炊飯プログラムにより、鍋2、加熱板101及びミスト経路141の加熱制御及びミストの供給の制御を行う。制御手段7は、ミスト加熱手段142、鍋加熱手段4、鍋側面加熱手段6、加熱板加熱手段102の加熱量を、各加熱手段の通電率及び/又は通電量によって制御する。ミストの供給は、弁駆動手段148及び超音波振動発生装置150を制御することによって、制御される。
以上のように構成された本発明の実施の形態1の炊飯器の炊飯工程及び保温工程における動作を、ミスト供給手段140の動作に着目して説明する。ユーザが、炊飯を行う米とその米量に対応する水とを鍋2に入れ、本体1に内装する。更にユーザが、水タンク145に所定量の水を入れ、炊飯開始スイッチ(図示しない)を操作すると炊飯工程が実施される。
炊飯工程は、時間順に前炊き、炊き上げ、沸騰維持、蒸らしに大分される。前炊き工程において、鍋2の温度が米の吸水に適した温度(50℃)になるように鍋加熱手段4を制御し、鍋内の米と水とを加熱する。次に、炊き上げ工程において、鍋2の温度が所定値(100℃)になるまで鍋加熱手段4によって鍋2を所定の熱量で加熱する。この時の温度上昇速度によって、炊飯量を判定する。沸騰維持工程において、鍋2の水が無くなり、鍋2の温度が100℃を超えた所定値になるまで、鍋加熱手段4、鍋側面加熱手段6及び加熱板加熱手段102に通電し、米と水を加熱する。最後に蒸らし工程において、一定時間の間に複数回、炊飯量に応じた鍋加熱手段4、鍋側面加熱手段6及び加熱板加熱手段102による加熱(追い炊き)と加熱の停止(休止)を繰り返す。ミスト供給手段140は蒸らし工程(追い炊き時と休止時)において、高温のミストを鍋2内に供給する。
実施の形態1の炊飯器の、蒸らし工程における動作を説明する。
沸騰維持工程終了後、はじめにミスト加熱手段142のみに所定時間(約1分)通電する。これにより、ミスト経路141の温度が100℃以上の所定の温度まで上昇する。このとき、鍋加熱手段4、鍋側面加熱手段6、加熱板加熱手段102は停止している。その後、蒸らし工程期間中は、超音波振動発生装置150及びミスト加熱手段142を通電状態に保つ。ミスト経路141が既に所定の温度まで温度上昇しているので、ミスト発生部149で発生したミストの温度は100℃以上まで上昇し、鍋2内に連続的に供給される。
追い炊き工程において、鍋加熱手段4、鍋側面加熱手段6及び加熱板加熱手段102に通電する。即ち、鍋2内に高温ミストを供給しながら鍋2及び加熱板101を加熱する。追い炊き工程に引き続き休止工程において、超音波振動発生装置150及びミスト加熱手段142を通電状態に保ったまま(ミストを鍋2内に供給しながら)、鍋加熱手段4、鍋側面加熱手段6及び加熱板加熱手段102への通電を止める。以後、所定の回数追い炊きと休止を繰り返す。
ユーザは、炊飯器の操作パネル(図示しない)を操作し、炊飯する米の銘柄を制御手段7に指定できる。制御手段7は指定された銘柄が、柔らかく炊ける性質の米(魚沼産コシヒカリ、宮城産ササニシキなど)か、標準的な性質の米(一般のコシヒカリ、ササニシキ、夏場の魚沼産コシヒカリ、新米のきらら397など)か、硬く炊ける性質の米(きらら397、夏場のコシヒカリ、ササニシキなど)か判断し、蒸らし工程における高温ミストの投入時間と温度とを制御する。制御手段7は蒸らし工程において、米が、柔らかく炊ける性質の米の場合115℃の高温ミストを3分間鍋2に供給し、標準的な性質の米の場合120℃の高温ミストを5分間鍋2に供給し、硬く炊ける性質の米の場合130℃の高温ミストを8分間鍋2に供給する。高温ミストの温度は、ミスト加熱手段142への通電率及び/又は通電量で制御される。実施の形態1の炊飯器は、米の性質に合わせて最適な炊飯を行える。
蒸らし工程において、100℃以上の高温のミストは細かい粒子となって鍋2内の米の隙間を通り鍋2の下部まで行き渡り、米の一粒一粒を包み込む。従って、ご飯の温度が高温に保たれ糊化が進み、ご飯の甘み及び香りが増す。鍋内全体にわたってご飯の食味を完全にできる。高温のミストを供給しながら、鍋加熱手段4、鍋側面加熱手段6及び加熱板加熱手段102による追い炊き加熱を行うので、ご飯の乾燥と焦げとを抑えることができる。ミスト発生部149において超音波振動によってミストが作られるので、炊飯に伴う音以外の騒音を発生しない。鍋内に水蒸気(気体)を投入する炊飯器に比べて、同じ容積の鍋であれば、多くの水分をご飯に供給できる。
炊飯工程終了後は、保温工程に移行し、鍋内の温度を70℃に近づけるように鍋加熱手段4、鍋側面加熱手段6及び加熱板加熱手段102への通電を制御する。ミスト加熱手段142及び超音波振動発生装置150は停止している。ユーザが再加熱スイッチ(図示しない)を操作すると、制御手段7はミスト加熱手段142及び超音波振動発生装置150を駆動する。そして、高温ミストが鍋2内に供給される。炊飯工程終了後、再加熱スイッチが操作されるまではご飯は乾燥していくが、高温ミストによる再加熱を行うことで、ご飯の水分量は炊飯工程終了時と同程度まで増加する。更に、保温中に発生する不快なにおいが高温ミストによる加熱で低減する。
《実施の形態2》
図2を用いて本発明の実施の形態2の炊飯器を説明する。図2は、本発明の実施の形態2の炊飯器の断面図である。実施の形態2の炊飯器は、実施の形態1の炊飯器のミスト供給手段140を、微小液滴粒子供給手段240に置き換えたものであり、微小液滴粒子(実施の形態2では霧状の液滴粒子)の発生方法のみが実施の形態1と異なる。その他の構成は実施の形態1の炊飯器と同じであるので、共通の部分には同一の符号を用いその説明を省略する。
微小液滴粒子供給手段240は、鍋2内に水の微小液滴粒子(霧状の液滴粒子)を供給する。微小液滴粒子供給手段240は、微小液滴粒子発生手段244、微小液滴粒子経路241、微小液滴粒子加熱手段242、微小液滴粒子投入口243を有する。微小液滴粒子発生手段244は、水タンク145(実施の形態1と同じ)、タンク弁146(実施の形態1と同じ)、微小液滴粒子発生部249、圧縮空気供給手段250を有する。
水タンク145は、本体1に着脱可能に配設される。ユーザは、炊飯開始前に水タンク145に所定量の水を入れ本体1に装着する。水タンク145の底には底蓋151が嵌め込まれており、水タンク145が本体1に装着されると同時に、底蓋151はタンク弁146に持ち上げられる。圧縮空気供給手段250は、炊飯器内の空気を取り込んで微小液滴粒子経路241に圧縮空気を送り込む。微小液滴粒子経路241内の圧力が下がるので、微小液滴粒子発生部249内の水が吸い上げられ、霧状の液滴粒子になり、微小液滴粒子投入口243から鍋2に投入される(経路A1)。微小液滴粒子経路241には、微小液滴粒子経路241を誘導加熱するための微小液滴粒子加熱手段242(誘導加熱コイルである)が設けられている。霧状の液滴粒子は微小液滴粒子経路241を通り、大気圧下の水の沸点以上の所定の温度まで加熱される。
制御手段7は、圧縮空気供給手段250及び微小液滴粒子加熱手段242の動作を制御し、高温の液滴粒子を鍋2に投入するタイミング及び液滴粒子の温度を制御する。
微小液滴粒子供給手段240は蒸らし工程(追い炊き時と休止時)において、高温の霧状の液滴粒子を鍋2内に供給する。実施の形態2の炊飯器の、蒸らし工程における動作を説明する。
沸騰維持工程終了後、はじめに微小液滴粒子加熱手段242のみに所定時間(約1分)通電する。これにより、微小液滴粒子経路241の温度が100℃以上の所定の温度まで上昇する。このとき、鍋加熱手段4、鍋側面加熱手段6、加熱板加熱手段102は停止している。その後、蒸らし工程期間中は、圧縮空気供給手段250及び微小液滴粒子加熱手段242を通電状態に保つ。微小液滴粒子経路241が既に所定の温度まで温度上昇しているので、微小液滴粒子発生部249で発生した霧状の液滴粒子の温度は100℃以上まで上昇し、鍋2内に連続的に供給される。
追い炊き工程において、鍋加熱手段4、鍋側面加熱手段6及び加熱板加熱手段102に通電する。即ち、鍋2内に高温の霧状の液滴粒子を供給しながら鍋2及び加熱板101を加熱する。追い炊き工程に引き続き休止工程において、圧縮空気供給手段250及び微小液滴粒子加熱手段242を通電状態に保ったまま(霧状の液滴粒子を鍋2内に供給しながら)、鍋加熱手段4、鍋側面加熱手段6及び加熱板加熱手段102への通電を止める。以後、所定の回数追い炊きと休止を繰り返す。
蒸らし工程において、100℃以上の高温の霧状の液滴粒子は細かい粒子となって鍋2内の米の隙間を通り鍋2の下部まで行き渡り、米の一粒一粒を包み込む。従って、ご飯の温度が高温に保たれ糊化が進み、ご飯の甘み及び香りが増す。鍋内全体にわたってご飯の食味を完全にできる。高温のミストを供給しながら、追い炊き加熱を行うので、ご飯の乾燥と焦げとを抑えることができる。
実施の形態2の炊飯器は、圧縮空気供給手段250が微小液滴粒子経路241内に圧縮空気を送り込むことにより、霧吹きと同様の原理で微小液滴粒子を発生するので、炊飯に伴う音以外の騒音を発生しない。実施の形態2の炊飯器は、実施の形態1の炊飯器と同様の効果を奏する。
《実施の形態3》
図3〜図6を用いて本発明の実施の形態3の炊飯器を説明する。図3、図4、図5、図6はそれぞれ、本発明の実施の形態3の炊飯器の断面図、要部断面図、蓋を閉じた状態の斜視図、蓋を開いた状態の斜視図である。実施の形態3の炊飯器は、実施の形態1の炊飯器のミスト供給手段140を、微小液滴粒子供給手段340に置き換えたものであり、微小液滴粒子(実施の形態3では霧状の液滴粒子)の発生方法のみが実施の形態1と異なる。その他の構成は実施の形態1の炊飯器と同じであるので、共通の部分には同一の符号を用いその説明を省略する。
微小液滴粒子供給手段340は、鍋2内に水の微小液滴粒子(霧状の液滴粒子)を供給する。微小液滴粒子供給手段340は、微小液滴粒子発生手段344、微小液滴粒子経路341、微小液滴粒子投入口343を有する。微小液滴粒子発生手段344は、水タンク345、圧縮空気供給手段346、混合部347を有する。実施の形態3の微小液滴粒子発生部は、圧縮空気供給手段346と混合部347とから構成される。
水タンク345は、蓋130に着脱可能に配設される。ユーザは、炊飯開始前に蓋130を閉じ、水タンク345に所定量の水を入れ蓋130に装着する。圧縮空気供給手段346は、炊飯器内の空気を取り込んで圧縮空気を混合部347に送り込む。混合部347は、水タンク345の底部の蓋(図示しない)を開閉するための弁を含み、圧縮空気供給手段346から送り込まれる空気と、弁から送り込まれる水とを混合し、霧状の液滴粒子を発生する。霧状の液滴粒子は、微小液滴粒子経路341を通り、微小液滴粒子投入口343から鍋2に投入される(経路A1)。微小液滴粒子経路341は、加熱板101、加熱板加熱手段102によって加熱される(図4参照)ので、液滴粒子は100℃以上に加熱される。鍋2内に投入された液滴粒子は、加熱板101及び鍋側面加熱手段6によって加熱された鍋2によって更に加熱され、高温になる。
制御手段7は、圧縮空気供給手段346及び混合部347の動作を制御し、液滴粒子を鍋2に投入するタイミングを制御する。
微小液滴粒子供給手段340は蒸らし工程(追い炊き時と休止時)において、高温の霧状の液滴粒子を鍋2内に供給する。実施の形態3の炊飯器の、蒸らし工程における動作を説明する。
蒸らし工程期間中は、圧縮空気供給手段346を動作させる。混合部347の弁は開いている。更に、鍋側面加熱手段6に通電する。微小液滴粒子経路341の温度が前の工程までに上昇しているので、混合部347で発生した霧状の液滴粒子の温度は100℃以上まで上昇し、鍋2内に連続的に供給される。鍋2内に供給された液滴粒子は、鍋側面加熱手段6によって加熱された鍋2から加熱される。
追い炊き工程において、鍋加熱手段4及び加熱板加熱手段102に更に通電する。即ち、鍋2内に高温の霧状の液滴粒子を供給しながら鍋2及び加熱板101を加熱する。追い炊き工程に引き続き休止工程において、圧縮空気供給手段346を動作させ、混合部347の弁は開いたまま、(霧状の液滴粒子を鍋2内に供給しながら)、鍋加熱手段4及び加熱板加熱手段102への通電を止める。以後、所定の回数追い炊きと休止を繰り返す。
蒸らし工程において、100℃以上の高温の霧状の液滴粒子は細かい粒子となって鍋2内の米の隙間を通り鍋2の下部まで行き渡り、米の一粒一粒を包み込む。従って、ご飯の温度が高温に保たれ糊化が進み、ご飯の甘み及び香りが増す。鍋内全体にわたってご飯の食味を完全にできる。高温のミストを供給しながら、追い炊き加熱を行うので、ご飯の乾燥と焦げとを抑えることができる。
実施の形態3の炊飯器は、圧縮空気供給手段346が混合部347内に圧縮空気を送り込むことにより、微小液滴粒子(霧状の液滴粒子)を発生するので、炊飯に伴う音以外の騒音を発生しない。本発明の実施の形態3の炊飯器は、霧状の液滴粒子を100℃以上に加熱するための加熱手段を新たに設ける必要が無いので、安価で小型で、無駄な電力を消費しない。
《実施の形態4》
図7及び図8を用いて本発明の実施の形態4の炊飯器を説明する。図7は、本発明の実施の形態4の炊飯器の断面図である。図8は、本発明の実施の形態4の炊飯器の加熱板上の液滴粒子の流れを示す図である。実施の形態4の炊飯器は、実施の形態3の炊飯器の微小液滴粒子供給手段340を、微小液滴粒子供給手段440に、蒸気筒103を蒸気筒403に、加熱板101を加熱板401に置き換えたものであり、微小液滴粒子(霧状の液滴粒子)の鍋2への供給方法のみが実施の形態3と異なる。その他の構成は実施の形態3の炊飯器と同じであるので、共通の部分には同一の符号を用いその説明を省略する。
加熱板401は、蓋130の内側にパッキン411を介して嵌められる。加熱板401の中央部に蒸気排出口404が設けられており、鍋2内の不要な蒸気は、加熱板401中央部の蒸気排出口404を通って上昇し蒸気筒403の上部に設けられた孔から排出される(経路B4)。蒸気筒403はパッキン410を介して加熱板401に密着しているので、不要な蒸気は加熱板401のパッキン410の外側に漏れ出さない。
微小液滴粒子供給手段440は、鍋2内に水の微小液滴粒子(霧状の液滴粒子)を供給する。微小液滴粒子供給手段440は、微小液滴粒子発生手段444、加熱板401上の経路A41、微小液滴粒子投入口443を有する。微小液滴粒子発生手段444は、水タンク445、圧縮空気供給手段346、混合部347を有する。実施の形態4の微小液滴粒子発生部は、圧縮空気供給手段346と混合部347とから構成される(実施の形態3と同じである)。
水タンク445は、蓋130に着脱可能に配設される。ユーザは、炊飯開始前に蓋130を閉じ、水タンク445に所定量の水を入れる。圧縮空気供給手段346は、炊飯器内の空気を取り込んで圧縮空気を混合部347に送り込む。混合部347は、水タンク345の底部の蓋(図示しない)を開閉するための弁を含み、圧縮空気供給手段346から送り込まれる空気と、弁から送り込まれる水とを混合し、霧状の液滴粒子を発生する。霧状の液滴粒子は、混合部347の出口448から加熱板401上の蒸気筒の真下490(図8)に投入される。液滴粒子は更に、パッキン410の周囲を回り込み(図8の、液滴粒子の流れA41)、反対側の微小液滴粒子投入口443から鍋2内に投入される。液滴粒子は、加熱板加熱手段102によって加熱された加熱板401によって100℃以上に加熱される。鍋2内に投入された液滴粒子は、加熱板401及び鍋側面加熱手段6によって加熱された鍋2によって更に加熱され、高温になる。
制御手段7は、圧縮空気供給手段346及び混合部347の動作を制御し、液滴粒子を鍋2に投入するタイミングを制御する。
微小液滴粒子供給手段440は蒸らし工程(追い炊き時と休止時)において、高温の霧状の液滴粒子を鍋2内に供給する。実施の形態4の炊飯器の、蒸らし工程における動作を説明する。
蒸らし工程期間中は、圧縮空気供給手段346を動作させる。混合部347の弁は開いている。更に、加熱板加熱手段102及び鍋側面加熱手段6に通電する。加熱板401の温度が前の工程までに上昇しているので、混合部347で発生した霧状の液滴粒子の温度は100℃以上まで上昇し、鍋2内に連続的に供給される。鍋2内に供給された液滴粒子は、鍋側面加熱手段6によって加熱された鍋2から加熱される。
追い炊き工程において、鍋加熱手段4に更に通電する。即ち、鍋2内に高温の霧状の液滴粒子を供給しながら鍋2を加熱する。追い炊き工程に引き続き休止工程において、圧縮空気供給手段346を動作させ、混合部347の弁は開いたまま、(霧状の液滴粒子を鍋2内に供給しながら)、鍋加熱手段4への通電を止める。以後、所定の回数追い炊きと休止を繰り返す。
蒸らし工程において、100℃以上の高温の霧状の液滴粒子は細かい粒子となって鍋2内の米の隙間を通り鍋2の下部まで行き渡り、米の一粒一粒を包み込む。従って、ご飯の温度が高温に保たれ糊化が進み、ご飯の甘み及び香りが増す。鍋内全体にわたってご飯の食味を完全にできる。高温のミストを供給しながら、追い炊き加熱を行うので、ご飯の乾燥と焦げとを抑えることができる。
実施の形態4の炊飯器は、圧縮空気供給手段346が混合部347内に圧縮空気を送り込むことにより、微小液滴粒子(霧状の液滴粒子)を発生するので、炊飯に伴う音以外の騒音を発生しない。本発明の実施の形態4の炊飯器は、霧状の液滴粒子を100℃以上に加熱するための加熱手段を新たに設ける必要が無いので、安価で小型で、無駄な電力を消費しない。液滴粒子が加熱板401によって加熱されるので、確実に高温の液滴粒子を鍋2に投入できる。
《実施の形態5》
図9を用いて本発明の実施の形態5の炊飯器を説明する。図9は、本発明の実施の形態5の炊飯器の断面図である。実施の形態5の炊飯器の微小液滴粒子供給手段540は、実施の形態3の炊飯器の微小液滴粒子発生手段344、実施の形態4の炊飯器の経路A41、微小液滴粒子投入弁511、微小液滴粒子投入弁駆動手段510及び微小液滴粒子投入口443を有する。実施の形態5の炊飯器の蒸気筒503は、蓋130の蒸経路505に設けられ、蒸気排出弁504を有する。その他の構成は、実施の形態3又は実施の形態4の炊飯器と同じであるので、共通の部分には同一の符号を用いその説明を省略する。
鍋2内の不要な蒸気は、加熱板401中央部の蒸気排出口404を通って蒸気排出経路505を上昇し、蒸気筒503の上部に設けられた孔から排出される(経路B5)。蒸気筒503の内部には、下から所定の圧力がかかった時にのみ動く蒸気排出弁504が設けられているので、蓋130の外部から鍋2内に冷たい空気が流れ込まない。なお、蒸気排出弁504は、蒸気排出経路505内に設けても良い。
水タンク345は、蓋130に嵌め込まれている(着脱可能ではない)。ユーザは、炊飯開始前に蓋130を閉じ、水タンク345に所定量の水を入れ蓋130に装着する。圧縮空気供給手段346は、炊飯器内の空気を取り込んで圧縮空気を混合部347に送り込む。混合部347は、水タンク345の底部の蓋(図示しない)を開閉するための弁を含み、圧縮空気供給手段346から送り込まれる空気と、弁から送り込まれる水とを混合し、霧状の液滴粒子を発生する。霧状の液滴粒子は、混合部347の出口448から加熱板401上の混合部出口の真下490(図8参照)に投入される。液滴粒子は更に、パッキン410の周囲を回り込み(図8の、液滴粒子の流れA41と同じ経路)、加熱板401上に広がる。加熱板401の微小液滴粒子投入口443には微小液滴粒子投入弁511が設けられている。制御手段7は、微小液滴粒子投入弁駆動手段510を駆動し、微小液滴粒子投入弁511を上下させる。微小液滴粒子投入弁511が上がっている時に、液滴粒子は鍋2内に投入される。液滴粒子は、加熱板加熱手段102によって加熱された加熱板401によって100℃以上に加熱される。鍋2内に投入された液滴粒子は、加熱板401及び鍋側面加熱手段6によって加熱された鍋2によって更に加熱され、高温になる。
制御手段7は、圧縮空気供給手段346、混合部347、微小液滴粒子投入弁駆動手段510の動作を制御することで、高温の液滴粒子を鍋2内に投入するタイミング及び液滴粒子の量を制御する。
微小液滴粒子供給手段540は蒸らし工程(追い炊き時と休止時)において、高温の霧状の液滴粒子(微小液滴粒子)を鍋2内に供給する。実施の形態5の炊飯器の、蒸らし工程における動作を説明する。
蒸らし工程期間中は、圧縮空気供給手段346を動作させる。混合部347の弁は開いている。更に、加熱板加熱手段102及び鍋側面加熱手段6に通電し、微小液滴粒子投入弁511を開く。加熱板401の温度が前の工程までに上昇しているので、混合部347で発生した霧状の液滴粒子の温度は100℃以上まで上昇し、鍋2内に連続的に供給される。鍋2内に供給された液滴粒子は、鍋側面加熱手段6によって加熱された鍋2から更に加熱される。
追い炊き工程において、鍋加熱手段4に更に通電する。即ち、鍋2内に高温の霧状の液滴粒子を供給しながら鍋2を加熱する。追い炊き工程に引き続き休止工程において、圧縮空気供給手段346を動作させ、混合部347の弁及び微小液滴粒子投入弁511は開いたまま、(霧状の液滴粒子を鍋2内に供給しながら)、鍋加熱手段4への通電を止める。以後、所定の回数追い炊きと休止を繰り返す。
ユーザは、炊飯器の操作パネル(図示しない)を操作し、炊飯する米の銘柄を制御手段7に指定できる。制御手段7は指定された銘柄が、柔らかく炊ける性質の米(魚沼産コシヒカリ、宮城産ササニシキなど)か、標準的な性質の米(一般のコシヒカリ、ササニシキ、夏場の魚沼産コシヒカリ、新米のきらら397など)か、硬く炊ける性質の米(きらら397、夏場のコシヒカリ、ササニシキなど)か判断し、蒸らし工程における高温の液滴粒子の投入時間を制御する。制御手段7は蒸らし工程において、米が、柔らかく炊ける性質の米の場合高温の液滴粒子を3分間鍋2に供給し、標準的な性質の米の場合高温の液滴粒子を5分間鍋2に供給し、硬く炊ける性質の米の場合高温の液滴粒子を8分間鍋2に供給する。
蒸らし工程において、100℃以上の高温の霧状の液滴粒子は細かい粒子となって鍋2内の米の隙間を通り鍋2の下部まで行き渡り、米の一粒一粒を包み込む。従って、ご飯の温度が高温に保たれ糊化が進み、ご飯の甘み及び香りが増す。鍋内全体にわたってご飯の食味を完全にできる。高温の液滴粒子を供給しながら、追い炊き加熱を行うので、ご飯の乾燥と焦げとを抑えることができる。
実施の形態5の炊飯器は、圧縮空気供給手段346が混合部347内に圧縮空気を送り込むことにより、微小液滴粒子(霧状の液滴粒子)を発生するので、炊飯に伴う音以外の騒音を発生しない。本発明の実施の形態5の炊飯器は、霧状の液滴粒子を100℃以上に加熱するための加熱手段を新たに設ける必要が無いので、安価で小型で、無駄な電力を消費しない。液滴粒子が加熱板401によって加熱されるので、確実に高温の液滴粒子を鍋2に投入できる。更に、実施の形態5の炊飯器は、液滴粒子の投入タイミング及び/又は投入量を制御することで米の性質に合わせて最適な炊飯を行える。
なお、炊飯量に応じて、微小液滴粒子投入弁511の開き度合いを調節し、単位時間あたりの液滴粒子の投入量を変化させても良い。
《実施の形態6》
図10を用いて本発明の実施の形態6の炊飯器を説明する。図10は、本発明の実施の形態6の炊飯器の断面図である。実施の形態6の炊飯器は、実施の形態1の炊飯器のミスト供給手段140を、ミスト供給手段(微小液滴粒子供給手段)640に置き換えたものである。その他の構成は実施の形態1と同じであるので、共通の部分には同一の符号を用いその説明を省略する。
蒸気筒103は、蓋130の蒸気排出経路601に嵌め込まれる。加熱板101の中心部には、蒸気排出口104が設けられる。鍋2内の不要な蒸気は、蒸気排出口104を通って蒸気排出経路601内を上昇し蒸気筒103の下部及び上部に設けられた孔から排出される(経路B6)。
微小液滴粒子供給手段640は、鍋2内に微小液滴粒子(実施の形態6ではミスト)を供給する。ミスト供給手段640は、実施の形態1のミスト発生手段(微小液滴粒子発生手段)144、ミスト経路641、ミスト投入口643を有する。ミスト経路641のミスト投入口643付近は、蒸気排出経路601内に設けられる。ミスト投入口643は、蒸気排出口104に差し込まれている。従ってミスト経路641内のミストは、蒸気排出口104を通って蒸気排出経路601内を上昇する蒸気によって暖められ、ミスト投入口643から鍋2に投入される。
ミスト供給手段640は蒸らし工程(追い炊き時と休止時)において、高温のミストを鍋2内に供給する。実施の形態6の炊飯器の、蒸らし工程における動作を説明する。
蒸らし工程期間中は、超音波振動発生装置150を動作させる。弁148は開いている。更に、鍋側面加熱手段6に通電する。蒸気排出経路601の温度が前の工程までに上昇しているので、ミスト発生部149で発生したミストの温度は100℃以上まで上昇し、鍋2内に連続的に供給される。鍋2内に供給されたミストは、鍋側面加熱手段6によって加熱された鍋2から加熱される。
追い炊き工程において、鍋加熱手段4及び加熱板加熱手段102に更に通電する。即ち、鍋2内に高温の霧状の液滴粒子を供給しながら鍋2及び加熱板101を加熱する。追い炊き工程に引き続き休止工程において、超音波振動発生装置150を動作させたまま(高温のミストを鍋2内に供給しながら)、鍋加熱手段4及び加熱板加熱手段102への通電を止める。以後、所定の回数追い炊きと休止を繰り返す。
蒸らし工程において、100℃以上の高温のミストは細かい粒子となって鍋2内の米の隙間を通り鍋2の下部まで行き渡り、米の一粒一粒を包み込む。従って、ご飯の温度が高温に保たれ糊化が進み、ご飯の甘み及び香りが増す。鍋内全体にわたってご飯の食味を完全にできる。高温のミストを供給しながら、鍋加熱手段4、鍋側面加熱手段6及び加熱板加熱手段102による追い炊き加熱を行うので、ご飯の乾燥と焦げとを抑えることができる。ミスト発生部149において超音波振動によってミストが作られるので、炊飯に伴う音以外の騒音を発生しない。実施の形態6の炊飯器は、ミストを加熱するための加熱手段を新たに設ける必要がないので、安価で小型で、無駄に電力を消費しない。
《実施の形態7》
図11を用いて本発明の実施の形態7の炊飯器を説明する。図11は、本発明の実施の形態7の炊飯器の断面図である。実施の形態7の炊飯器は、実施の形態3の炊飯器の微小液滴粒子供給手段340を、微小液滴粒子供給手段740に置き換えたものである。その他の構成は実施の形態3と同じであるので、共通の部分には同一の符号を用いその説明を省略する。
微小液滴粒子供給手段740は、鍋2内に水の微小液滴粒子(霧状の液滴粒子)を供給する。微小液滴粒子供給手段740は、微小液滴粒子発生手段744、微小液滴粒子経路341、微小液滴粒子投入口343を有する。微小液滴粒子発生手段744は、水タンク745、圧縮空気供給手段346、混合部347を有する。実施の形態7の微小液滴粒子発生部は、圧縮空気供給手段346と混合部347とから構成される(実施の形態3と同じである)。
水タンク745は、蒸気排出経路701内に取り付けられる(着脱自在ではない)。ユーザは、炊飯開始前に蓋130を閉じ、水タンク745に所定量の水を入れ、水タンク745に蓋をする。圧縮空気供給手段346は、炊飯器内の空気を取り込んで圧縮空気を混合部347に送り込む。混合部347は、水タンク745の底部の蓋(図示しない)を開閉するための弁を含み、圧縮空気供給手段346から送り込まれる空気と、弁から送り込まれる水とを混合し、霧状の液滴粒子を発生する。霧状の液滴粒子は、微小液滴粒子経路341を通り、微小液滴粒子投入口343から鍋2に投入される(経路A1)。鍋2内に投入された液滴粒子は、加熱板101及び鍋側面加熱手段6によって加熱された鍋2によって更に加熱され、100℃以上の高温になる。
一方、鍋2内の不要な蒸気は、蒸気排出口104を通って蒸気排出経路701内を上昇し、水タンク745の周囲に回り込み、蓋130に設けられた蒸気排出口746から排出される(経路B7)。従って水タンク745内の水は、蒸気排出経路701内の蒸気によって加熱される。
制御手段7は、圧縮空気供給手段346及び混合部347の動作を制御し、液滴粒子を鍋2に投入するタイミングを制御する。
実施の形態7の炊飯器は、実施の形態3の炊飯器と同様の動作をし、同様の効果を奏する。
実施の形態1〜実施の形態7において、各加熱手段は誘導加熱コイルであったが、他の加熱手段であっても良い。
実施の形態1〜実施の形態7の炊飯器は、蒸らし工程において高温の微小液滴粒子を鍋2内に供給したが、炊飯工程における他の工程で高温の微小液滴粒子を鍋2内に供給しても良い。前炊き工程及び炊き上げ工程において高温の微小液滴粒子を鍋2内に供給すれば、微小液滴粒子供給手段を有さない炊飯器に比べて、鍋2内の温度を短時間で上げることができる。沸騰維持工程において高温の微小液滴粒子を鍋2内に供給すれば、おねばに液滴粒子が当たるので、吹きこぼれを防止できる。
実施の形態1〜実施の形態7の炊飯器の微小液滴粒子発生部は水タンクを有したが、微小液滴粒子発生部は空気中に水の微小液滴粒子を放出できる構成を有していればよい。
上記の実施の形態の炊飯器は常圧でご飯を炊く炊飯器であった。しかし、これに限られるものではなく、本発明を、圧力鍋の炊飯器に適用することも出来る。
本発明の炊飯器は、家庭用又は業務用の炊飯器として有用である。
本発明の実施の形態1の炊飯器の断面図 本発明の実施の形態2の炊飯器の断面図 本発明の実施の形態3の炊飯器の断面図 本発明の実施の形態3の炊飯器の要部断面図 本発明の実施の形態3の炊飯器の蓋を閉じた状態の斜視図 本発明の実施の形態3の炊飯器の蓋を開いた状態の斜視図 本発明の実施の形態4の炊飯器の断面図 本発明の実施の形態4の炊飯器の加熱板上の微小液滴粒子の流れを示す図 本発明の実施の形態5の炊飯器の断面図 本発明の実施の形態6の炊飯器の断面図 本発明の実施の形態7の炊飯器の断面図 従来例の炊飯器の断面図
符号の説明
1 本体
2 鍋
4 鍋加熱手段
5 鍋温度検知手段
6 鍋側面加熱手段
7 制御手段
8 ヒンジ軸
101、401 加熱板
102 加熱板加熱手段
103、503 蒸気筒
104、404、746 蒸気排出口
130 蓋
140、640 ミスト供給手段
141、641 ミスト経路
142 ミスト加熱手段
143、643 ミスト投入口
144 ミスト発生手段
145、345、445、745 水タンク
146 タンク弁
147 弁駆動手段
148 弁
149 ミスト発生部
150 超音波振動発生装置
151 底蓋
240、340、440、540、740 微小液滴粒子供給手段
241、341 微小液滴粒子経路
242 微小液滴粒子加熱手段
243、343、443 微小液滴粒子投入口
244、344、444、744 微小液滴粒子発生手段
249 微小液滴粒子発生部
250、346 圧縮空気供給手段
347 混合部
410、411 パッキン
448 混合部出口
490 混合部出口の真下
504 蒸気排出弁
505、601、701 蒸気排出経路
510 微小液滴粒子投入弁駆動手段
511 微小液滴粒子投入弁

Claims (2)

  1. 上面が開口した本体と、
    前記本体内に着脱自在に収納される鍋と、
    前記本体を開閉自在に覆う蓋と、
    前記鍋を加熱する加熱手段と、
    空気中に水の微小液滴粒子を放出する微小液滴粒子発生部を有する微小液滴粒子発生手段と、前記水の微小液滴粒子を前記鍋内に供給する微小液滴粒子経路とを有する微小液滴粒子供給手段と、を有し、
    前記蓋が、前記鍋の開口部を覆い前記水の微小液滴粒子を前記鍋の上部に導入する微小液滴粒子投入口を有する加熱板と、前記加熱板を介して前記加熱板の上方の前記水の微小液滴粒子を加熱する加熱板加熱手段とを更に有することを特徴とする炊飯器。
  2. 上面が開口した本体と、
    前記本体内に着脱自在に収納される鍋と、
    前記本体を開閉自在に覆う蓋と、
    前記鍋を加熱する加熱手段と、
    空気中に水の微小液滴粒子を放出する微小液滴粒子発生部を有する微小液滴粒子発生手段と、前記水の微小液滴粒子を前記鍋内に供給する微小液滴粒子経路とを有する微小液滴粒子供給手段と、を有し、
    前記微小液滴粒子発生手段が水を入れる水タンクを有し、前記蓋が前記鍋内の蒸気を排出する蒸気排出経路を更に有し、前記水タンクが前記蒸気排出経路内に配設されることを特徴とする炊飯器。
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