JP2002203933A - 沸騰冷却装置 - Google Patents
沸騰冷却装置Info
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- tank
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28D—HEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
- F28D15/00—Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies
- F28D15/02—Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes
- F28D15/0266—Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes with separate evaporating and condensing chambers connected by at least one conduit; Loop-type heat pipes; with multiple or common evaporating or condensing chambers
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F13/00—Arrangements for modifying heat-transfer, e.g. increasing, decreasing
- F28F13/06—Arrangements for modifying heat-transfer, e.g. increasing, decreasing by affecting the pattern of flow of the heat-exchange media
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- Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
- Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 凝縮冷媒の流れと冷媒蒸気の流れとの対向に
よる冷媒循環の悪化を防止して、性能低下を防ぐこと。 【解決手段】 冷媒槽3は、上壁面を形成する上端プレ
ート3aの一部が山型に傾斜して設けられた凸部4を有
し、その凸部4の上端面に蒸気流出口5が開口してい
る。放熱器は、蒸気流出口5が開口する凸部4の上端面
上に略直立して設けられる1本のヘッダ6と、このヘッ
ダ6に対して左右両側に設けられ、それぞれ一端がヘッ
ダ6の側面に開口する長孔6aに挿入され、他端が冷媒
槽3の上端プレート3aに開口する液戻り口に挿入され
たチューブ7とを具備している。この構成により、冷媒
槽3に貯留されている液冷媒が発熱体2の熱を受けて沸
騰すると、冷媒蒸気が凸部4の内部へ流れ込み、そのま
ま蒸気流出口5を通ってヘッダ6の内部へ流入すること
ができる。
よる冷媒循環の悪化を防止して、性能低下を防ぐこと。 【解決手段】 冷媒槽3は、上壁面を形成する上端プレ
ート3aの一部が山型に傾斜して設けられた凸部4を有
し、その凸部4の上端面に蒸気流出口5が開口してい
る。放熱器は、蒸気流出口5が開口する凸部4の上端面
上に略直立して設けられる1本のヘッダ6と、このヘッ
ダ6に対して左右両側に設けられ、それぞれ一端がヘッ
ダ6の側面に開口する長孔6aに挿入され、他端が冷媒
槽3の上端プレート3aに開口する液戻り口に挿入され
たチューブ7とを具備している。この構成により、冷媒
槽3に貯留されている液冷媒が発熱体2の熱を受けて沸
騰すると、冷媒蒸気が凸部4の内部へ流れ込み、そのま
ま蒸気流出口5を通ってヘッダ6の内部へ流入すること
ができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷媒の沸騰熱伝達
により発熱体を冷却する沸騰冷却装置に関する。
により発熱体を冷却する沸騰冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の沸騰冷却装置の一例を図4に示
す。この沸騰冷却装置は、液冷媒を貯留する冷媒槽10
0と、この冷媒槽100に連通する一組のヘッダ11
0、120、両ヘッダ110、120間に設けられる複
数のチューブ130、及びチューブ130から伝わる熱
を大気に放出する放熱フィン140等より構成され、冷
媒槽100の底面に発熱素子150が取り付けられる。
冷媒槽100の内部には、冷媒の循環方向を決めるため
の仕切り板160が設けられている。従って、冷媒槽1
00内で発熱素子150の熱を受けて沸騰した冷媒は、
図中の矢印で示す様に、冷媒槽100から一方のヘッダ
110内へ流れ込み、一方のヘッダ110から各チュー
ブ130を流れる際に冷却されて他方のヘッダ120内
へ流入し、他方のヘッダ120から凝縮冷媒として冷媒
槽100へ還流する。
す。この沸騰冷却装置は、液冷媒を貯留する冷媒槽10
0と、この冷媒槽100に連通する一組のヘッダ11
0、120、両ヘッダ110、120間に設けられる複
数のチューブ130、及びチューブ130から伝わる熱
を大気に放出する放熱フィン140等より構成され、冷
媒槽100の底面に発熱素子150が取り付けられる。
冷媒槽100の内部には、冷媒の循環方向を決めるため
の仕切り板160が設けられている。従って、冷媒槽1
00内で発熱素子150の熱を受けて沸騰した冷媒は、
図中の矢印で示す様に、冷媒槽100から一方のヘッダ
110内へ流れ込み、一方のヘッダ110から各チュー
ブ130を流れる際に冷却されて他方のヘッダ120内
へ流入し、他方のヘッダ120から凝縮冷媒として冷媒
槽100へ還流する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の沸騰冷却装置
は、発熱素子150の取付け位置で最も盛んに冷媒蒸気
が発生するが、その他の部位でも冷媒蒸気が発生する。
つまり、発熱素子150が取り付けられる冷媒槽100
は、発熱素子150の取付け位置から順次熱が伝わり、
他方のヘッダ120が接続される液戻り部近傍でも冷媒
槽100の温度が上昇する。このため、冷媒槽100内
の液戻り部近傍でも冷媒蒸気が発生し、この冷媒蒸気が
他方のヘッダ120へ流れ込むことにより、他方のヘッ
ダ120から冷媒槽100内へ還流する凝縮冷媒の流れ
と対向する。その結果、循環不良が生じ、性能が低下す
るという問題があった。本発明は、上記事情に基づいて
成されたもので、その目的は、凝縮冷媒の流れと冷媒蒸
気の流れとの対向による冷媒循環の悪化を防止して、性
能低下を防ぐことにある。
は、発熱素子150の取付け位置で最も盛んに冷媒蒸気
が発生するが、その他の部位でも冷媒蒸気が発生する。
つまり、発熱素子150が取り付けられる冷媒槽100
は、発熱素子150の取付け位置から順次熱が伝わり、
他方のヘッダ120が接続される液戻り部近傍でも冷媒
槽100の温度が上昇する。このため、冷媒槽100内
の液戻り部近傍でも冷媒蒸気が発生し、この冷媒蒸気が
他方のヘッダ120へ流れ込むことにより、他方のヘッ
ダ120から冷媒槽100内へ還流する凝縮冷媒の流れ
と対向する。その結果、循環不良が生じ、性能が低下す
るという問題があった。本発明は、上記事情に基づいて
成されたもので、その目的は、凝縮冷媒の流れと冷媒蒸
気の流れとの対向による冷媒循環の悪化を防止して、性
能低下を防ぐことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】(請求項1の手段)本発
明の冷媒槽は、上壁面の一部が上方へ高く形成された凸
部を有し、その凸部の上端面に蒸気流出口が形成されて
いる。また、放熱器は、蒸気流出口を通じて冷媒槽内と
連通するヘッダと、このヘッダと冷媒槽とを連通するチ
ューブとを有し、ヘッダは、蒸気流出口が開口する凸部
の上端面上に設けられ、チューブは、一端がヘッダに接
続され、他端が冷媒槽に接続されている。
明の冷媒槽は、上壁面の一部が上方へ高く形成された凸
部を有し、その凸部の上端面に蒸気流出口が形成されて
いる。また、放熱器は、蒸気流出口を通じて冷媒槽内と
連通するヘッダと、このヘッダと冷媒槽とを連通するチ
ューブとを有し、ヘッダは、蒸気流出口が開口する凸部
の上端面上に設けられ、チューブは、一端がヘッダに接
続され、他端が冷媒槽に接続されている。
【0005】上記の構成によれば、発熱体の熱を受けて
沸騰気化した冷媒蒸気が凸部へ流れ込み、そのまま蒸気
流出口からヘッダへ流入することができる。従って、冷
媒蒸気を冷媒槽からヘッダへ流れ易くできる。また、チ
ューブの他端を直接冷媒槽に接続している(つまり凝縮
側のヘッダを設けていない)ので、冷媒槽内の液戻り部
で冷媒蒸気が発生しても、チューブの通路断面積が小さ
いことから、冷媒蒸気がチューブ内へ流れ込むことを抑
制できる。
沸騰気化した冷媒蒸気が凸部へ流れ込み、そのまま蒸気
流出口からヘッダへ流入することができる。従って、冷
媒蒸気を冷媒槽からヘッダへ流れ易くできる。また、チ
ューブの他端を直接冷媒槽に接続している(つまり凝縮
側のヘッダを設けていない)ので、冷媒槽内の液戻り部
で冷媒蒸気が発生しても、チューブの通路断面積が小さ
いことから、冷媒蒸気がチューブ内へ流れ込むことを抑
制できる。
【0006】(請求項2の手段)請求項1に記載した沸
騰冷却装置において、凸部は、冷媒槽の上壁面が山型に
傾斜して設けられている。この場合、冷媒槽内で沸騰気
化した冷媒蒸気を上壁面(傾斜面)に沿って蒸気流出口
まで案内できるので、冷媒循環をより効果的に行うこと
ができる。
騰冷却装置において、凸部は、冷媒槽の上壁面が山型に
傾斜して設けられている。この場合、冷媒槽内で沸騰気
化した冷媒蒸気を上壁面(傾斜面)に沿って蒸気流出口
まで案内できるので、冷媒循環をより効果的に行うこと
ができる。
【0007】(請求項3の手段)請求項1または2に記
載した沸騰冷却装置において、冷媒槽は、チューブの他
端が接続される液戻り口と発熱体の取付け位置との間に
断熱溝を設けている。この場合、断熱溝の作用で冷媒槽
の液戻り口近傍の温度上昇が抑えられるため、冷媒蒸気
の発生量が減少し、冷媒蒸気の流れと凝縮冷媒の流れと
の対向による冷媒循環の悪化を抑制できる。
載した沸騰冷却装置において、冷媒槽は、チューブの他
端が接続される液戻り口と発熱体の取付け位置との間に
断熱溝を設けている。この場合、断熱溝の作用で冷媒槽
の液戻り口近傍の温度上昇が抑えられるため、冷媒蒸気
の発生量が減少し、冷媒蒸気の流れと凝縮冷媒の流れと
の対向による冷媒循環の悪化を抑制できる。
【0008】(請求項4の手段)請求項3に記載した沸
騰冷却装置において、断熱溝を中空に設けることで、断
熱効果を大きくできる。
騰冷却装置において、断熱溝を中空に設けることで、断
熱効果を大きくできる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。 (第1実施例)図1は沸騰冷却装置の上面図(a)、側
面図(b)、A−A断面図(c)である。本実施例の沸
騰冷却装置1は、冷媒の沸騰と凝縮の繰り返しによって
発熱体2を冷却するもので、内部に液冷媒を貯留する冷
媒槽3と、この冷媒槽3の上部に組付けられる放熱器
(後述する)とを備え、一体ろう付けによって製造され
る。
基づいて説明する。 (第1実施例)図1は沸騰冷却装置の上面図(a)、側
面図(b)、A−A断面図(c)である。本実施例の沸
騰冷却装置1は、冷媒の沸騰と凝縮の繰り返しによって
発熱体2を冷却するもので、内部に液冷媒を貯留する冷
媒槽3と、この冷媒槽3の上部に組付けられる放熱器
(後述する)とを備え、一体ろう付けによって製造され
る。
【0010】冷媒槽3は、例えばアルミニウム等の熱伝
導性に優れる金属製のプレートを複数枚積層して構成さ
れ、略直方体形状に設けられている。この冷媒槽3は、
図1(b)及び(c)に示す様に、冷媒槽3の上壁面を
形成するプレート(以下、上端プレート3aと呼ぶ)の
一部が山型に傾斜して設けられた凸部4を有し、その凸
部4の上端面に蒸気流出口5が開口している。この凸部
4を形成する上端プレート3aは、図1(a)に示す様
に、蒸気流出口5が開口する上端面に対し左右両側の傾
斜面4aと前後両側の傾斜面4bとで構成され、左右両
側の傾斜面4aの方が前後両側の傾斜面4bより傾斜角
度が小さく設けられている。なお、冷媒槽3に対して凸
部4が設けられる位置は、図1(a)に示す様に、冷媒
槽3の前後方向で一方側(図示上方側)に偏っている。
導性に優れる金属製のプレートを複数枚積層して構成さ
れ、略直方体形状に設けられている。この冷媒槽3は、
図1(b)及び(c)に示す様に、冷媒槽3の上壁面を
形成するプレート(以下、上端プレート3aと呼ぶ)の
一部が山型に傾斜して設けられた凸部4を有し、その凸
部4の上端面に蒸気流出口5が開口している。この凸部
4を形成する上端プレート3aは、図1(a)に示す様
に、蒸気流出口5が開口する上端面に対し左右両側の傾
斜面4aと前後両側の傾斜面4bとで構成され、左右両
側の傾斜面4aの方が前後両側の傾斜面4bより傾斜角
度が小さく設けられている。なお、冷媒槽3に対して凸
部4が設けられる位置は、図1(a)に示す様に、冷媒
槽3の前後方向で一方側(図示上方側)に偏っている。
【0011】発熱体2は、半導体素子等の発熱部品を内
蔵し、図1(b)に示す様に、冷媒槽3の底面3bに密
着して固定される。但し、冷媒槽3に対する発熱体2の
取付け位置は、図1(a)に示す様に、冷媒槽3の左右
方向では略中央部であるが、冷媒槽3の前後方向では他
方側(図示下方側)に偏っている。従って、冷媒槽3に
凸部4が設けられる位置と発熱体2が取り付けられる位
置は、冷媒槽3の前後方向で凸部4と発熱体2とが重な
ることなくずれている。
蔵し、図1(b)に示す様に、冷媒槽3の底面3bに密
着して固定される。但し、冷媒槽3に対する発熱体2の
取付け位置は、図1(a)に示す様に、冷媒槽3の左右
方向では略中央部であるが、冷媒槽3の前後方向では他
方側(図示下方側)に偏っている。従って、冷媒槽3に
凸部4が設けられる位置と発熱体2が取り付けられる位
置は、冷媒槽3の前後方向で凸部4と発熱体2とが重な
ることなくずれている。
【0012】放熱器は、蒸気流出口5を通じて冷媒槽3
内と連通する1本のヘッダ6、このヘッダ6と冷媒槽3
とを連通する複数本のチューブ7、及びチューブ7から
伝わる熱を大気に放出する放熱フィン8より構成され、
それぞれ冷媒槽3のプレートと同じ金属材料を使用して
製造されている。
内と連通する1本のヘッダ6、このヘッダ6と冷媒槽3
とを連通する複数本のチューブ7、及びチューブ7から
伝わる熱を大気に放出する放熱フィン8より構成され、
それぞれ冷媒槽3のプレートと同じ金属材料を使用して
製造されている。
【0013】ヘッダ6は、図1(c)に示す様に、冷媒
槽3に対して蒸気流出口5が開口する凸部4の上端面上
に略直立して設けられ、左右両側面にチューブ7の端部
を挿入する長孔6aが上下方向に略一定の間隔を開けて
複数開口している。チューブ7は、図1(b)に示す様
に、ヘッダ6に対して左右両側に設けられ、それぞれ一
端がヘッダ6の側面に開口する長孔6aに挿入され、他
端が冷媒槽3の上端プレート3aに開口する液戻り口
(図示しない)に挿入されている。放熱フィン8は、図
1(b)に示す様に、隣合うチューブ7同士の間、及び
凸部4を形成する左右両側の傾斜面4aとチューブ7と
の間に介在されている。
槽3に対して蒸気流出口5が開口する凸部4の上端面上
に略直立して設けられ、左右両側面にチューブ7の端部
を挿入する長孔6aが上下方向に略一定の間隔を開けて
複数開口している。チューブ7は、図1(b)に示す様
に、ヘッダ6に対して左右両側に設けられ、それぞれ一
端がヘッダ6の側面に開口する長孔6aに挿入され、他
端が冷媒槽3の上端プレート3aに開口する液戻り口
(図示しない)に挿入されている。放熱フィン8は、図
1(b)に示す様に、隣合うチューブ7同士の間、及び
凸部4を形成する左右両側の傾斜面4aとチューブ7と
の間に介在されている。
【0014】次に、沸騰冷却装置1の作動を説明する。
冷媒槽3に貯留されている液冷媒が発熱体2の熱を受け
て沸騰し、その冷媒蒸気が凸部4を形成している各傾斜
面4a、4bに案内されて凸部4の内部へ流れ込み、そ
のまま蒸気流出口5を通ってヘッダ6の内部へ流入す
る。ヘッダ6から左右両側のチューブ7へ流れた冷媒蒸
気は、チューブ7内を流れる際に冷却されてチューブ7
の内壁面で凝縮し、液滴となって冷媒槽3に還流する。
冷媒が凝縮する際に放出された潜熱は、チューブ7の壁
面から放熱フィン8を介して大気に放出される。
冷媒槽3に貯留されている液冷媒が発熱体2の熱を受け
て沸騰し、その冷媒蒸気が凸部4を形成している各傾斜
面4a、4bに案内されて凸部4の内部へ流れ込み、そ
のまま蒸気流出口5を通ってヘッダ6の内部へ流入す
る。ヘッダ6から左右両側のチューブ7へ流れた冷媒蒸
気は、チューブ7内を流れる際に冷却されてチューブ7
の内壁面で凝縮し、液滴となって冷媒槽3に還流する。
冷媒が凝縮する際に放出された潜熱は、チューブ7の壁
面から放熱フィン8を介して大気に放出される。
【0015】(第1実施例の効果)本実施例の沸騰冷却
装置1は、冷媒槽3の上端プレート3aに凸部4を設け
ているので、発熱体2の熱を受けて沸騰気化した冷媒蒸
気が傾斜面4a、4bに案内されて凸部4の内部へ流れ
込み、そのまま蒸気流出口5からヘッダ6へ流入するこ
とができる。これにより、冷媒槽3の上端プレート3a
が平坦面で構成されている場合(凸部4が無い場合)と
比較すると、冷媒蒸気を冷媒槽3からヘッダ6へ流れ易
くできる。
装置1は、冷媒槽3の上端プレート3aに凸部4を設け
ているので、発熱体2の熱を受けて沸騰気化した冷媒蒸
気が傾斜面4a、4bに案内されて凸部4の内部へ流れ
込み、そのまま蒸気流出口5からヘッダ6へ流入するこ
とができる。これにより、冷媒槽3の上端プレート3a
が平坦面で構成されている場合(凸部4が無い場合)と
比較すると、冷媒蒸気を冷媒槽3からヘッダ6へ流れ易
くできる。
【0016】また、チューブ7の他端を直接冷媒槽3に
接続している(つまり凝縮側のヘッダを設けていない)
ので、冷媒槽3内の液戻り部(図1(b)参照)で冷媒
蒸気が発生しても、ヘッダ6と比較してチューブ7の通
路断面積が小さいことから、冷媒蒸気がチューブ7内へ
流れ込むことを抑制できる。以上の結果、チューブ7を
通って冷媒槽3に還流する凝縮冷媒の流れと、冷媒槽3
内で沸騰気化した冷媒蒸気の流れとの対向を抑制できる
ので、冷媒循環の悪化を防止できる。
接続している(つまり凝縮側のヘッダを設けていない)
ので、冷媒槽3内の液戻り部(図1(b)参照)で冷媒
蒸気が発生しても、ヘッダ6と比較してチューブ7の通
路断面積が小さいことから、冷媒蒸気がチューブ7内へ
流れ込むことを抑制できる。以上の結果、チューブ7を
通って冷媒槽3に還流する凝縮冷媒の流れと、冷媒槽3
内で沸騰気化した冷媒蒸気の流れとの対向を抑制できる
ので、冷媒循環の悪化を防止できる。
【0017】(第2実施例)図2は沸騰冷却装置1の上
面図(a)と側面図(b)である。本実施例は、冷媒槽
3に断熱溝9を設けた場合の一例である。断熱溝9は、
図2に示す様に、チューブ7の他端が接続される液戻り
口(図示しない)と発熱体2の取付け位置との間に設け
られ、内部が中空に設けられて空気層を形成している。
この場合、断熱溝9の作用によって冷媒槽3の液戻り部
近傍の温度上昇が抑えられるため、冷媒蒸気の発生量が
減少し、冷媒蒸気の流れと凝縮冷媒の流れとの対向を効
果的に抑制でき、冷媒循環の悪化による性能低下を防止
できる。
面図(a)と側面図(b)である。本実施例は、冷媒槽
3に断熱溝9を設けた場合の一例である。断熱溝9は、
図2に示す様に、チューブ7の他端が接続される液戻り
口(図示しない)と発熱体2の取付け位置との間に設け
られ、内部が中空に設けられて空気層を形成している。
この場合、断熱溝9の作用によって冷媒槽3の液戻り部
近傍の温度上昇が抑えられるため、冷媒蒸気の発生量が
減少し、冷媒蒸気の流れと凝縮冷媒の流れとの対向を効
果的に抑制でき、冷媒循環の悪化による性能低下を防止
できる。
【0018】(第3実施例)図3は沸騰冷却装置1の上
面図(a)、側面図(b)、B−B断面図(c)であ
る。本実施例は、第1実施例と凸部4の形状が異なる場
合の一例である。この凸部4は、図3(a)に示す様
に、凸部4を形成する前後方向の傾斜面4bのうち、発
熱体2側の傾斜面4b1を延長して発熱体2の端部に掛か
る位置まで広げている。この構成によれば、発熱体2側
へ延長した傾斜面4b1によって冷媒蒸気を効果的に凸部
4へ案内できるので、さらに冷媒循環性が改善され、性
能向上を図ることができる。
面図(a)、側面図(b)、B−B断面図(c)であ
る。本実施例は、第1実施例と凸部4の形状が異なる場
合の一例である。この凸部4は、図3(a)に示す様
に、凸部4を形成する前後方向の傾斜面4bのうち、発
熱体2側の傾斜面4b1を延長して発熱体2の端部に掛か
る位置まで広げている。この構成によれば、発熱体2側
へ延長した傾斜面4b1によって冷媒蒸気を効果的に凸部
4へ案内できるので、さらに冷媒循環性が改善され、性
能向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】沸騰冷却装置の上面図(a)、側面図(b)、
A−A断面図(c)である(第1実施例)。
A−A断面図(c)である(第1実施例)。
【図2】沸騰冷却装置の上面図(a)、側面図(b)で
ある(第2実施例)。
ある(第2実施例)。
【図3】沸騰冷却装置の上面図(a)、側面図(b)、
B−B断面図(c)である(第3実施例)。
B−B断面図(c)である(第3実施例)。
【図4】沸騰冷却装置の側面図である(従来技術)。
1 沸騰冷却器 2 発熱体 3 冷媒槽 3a 上端プレート(冷媒槽の上壁面) 3b 冷媒槽の底面 4 凸部 5 蒸気流出口 6 ヘッダ 7 チューブ 9 断熱溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大原 貴英 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 5E322 AA01 DB02 DB06 FA01 5F036 BA06 BA23 BB53 BB56
Claims (4)
- 【請求項1】底面に発熱体が取り付けられ、内部に前記
発熱体の熱を受けて沸騰する液冷媒を貯留する冷媒槽
と、 この冷媒槽で沸騰気化した冷媒蒸気を外部流体との熱交
換によって冷却する放熱器とを備えた沸騰冷却器であっ
て、 前記冷媒槽は、上壁面の一部が上方へ高く形成された凸
部を有し、その凸部の上端面に蒸気流出口が形成され、 前記放熱器は、前記蒸気流出口を通じて前記冷媒槽内と
連通するヘッダと、このヘッダと前記冷媒槽とを連通す
るチューブとを有し、 前記ヘッダは、前記蒸気流出口が開口する前記凸部の上
端面上に設けられ、前記チューブは、一端が前記ヘッダ
に接続され、他端が前記冷媒槽に接続されていることを
特徴とする沸騰冷却装置。 - 【請求項2】請求項1に記載した沸騰冷却装置におい
て、 前記凸部は、前記冷媒槽の上壁面が山型に傾斜して設け
られていることを特徴とする沸騰冷却装置。 - 【請求項3】請求項1または2に記載した沸騰冷却装置
において、 前記冷媒槽は、前記チューブの他端が接続される液戻り
口と前記発熱体の取付け位置との間に断熱溝を設けてい
ることを特徴とする沸騰冷却装置。 - 【請求項4】請求項3に記載した沸騰冷却装置におい
て、 前記断熱溝は、中空に設けられていることを特徴とする
沸騰冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000402293A JP2002203933A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 沸騰冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000402293A JP2002203933A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 沸騰冷却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002203933A true JP2002203933A (ja) | 2002-07-19 |
Family
ID=18866618
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000402293A Pending JP2002203933A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 沸騰冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002203933A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009206398A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-10 | Nec Corp | 冷却モジュール及び複合実装基板 |
-
2000
- 2000-12-28 JP JP2000402293A patent/JP2002203933A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009206398A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-10 | Nec Corp | 冷却モジュール及び複合実装基板 |
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