JP4026038B2 - 沸騰冷却装置 - Google Patents

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    • F28D15/00Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies
    • F28D15/02Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes
    • F28D15/0266Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes with separate evaporating and condensing chambers connected by at least one conduit; Loop-type heat pipes; with multiple or common evaporating or condensing chambers

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷媒の沸騰及び凝縮作用によって発熱体を冷却する沸騰冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、特開平9−205167号公報に記載された沸騰冷却装置が公知である。この沸騰冷却装置は、発熱体の熱を受ける受熱部で冷媒が沸騰して放熱部へ移動し、その放熱部で外部流体との熱交換により放熱して凝縮する。従って、受熱部は内部の冷媒液面より下方に設けられ、放熱部は冷媒液面より上方に設置され、放熱部で液化した凝縮液は重力によって放熱部から受熱部へ還流する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、受熱部で沸騰した冷媒を放熱部で凝縮させる沸騰冷却装置では、上記のように受熱部と放熱部との高さ方向における配置に制約があり、取付け姿勢が自由にならないという問題があった。
一方では、コンピュータの設計をする上で、CPUを複数備えたコンピュータ等では、同じ基板を複数配置してシステムを構成する場合があり、その配置の上で沸騰冷却装置を上下反転して取り付けても、性能を維持したいという要求がある。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、上下反転して設置しても性能を維持できる沸騰冷却装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
(請求項1の手段)
放熱器は、冷媒槽内の冷媒液面より上部側と下部側とにそれぞれ沸騰空間に連通する放熱部を有している。この構成によれば、常に冷媒槽内の冷媒液面より上部側に放熱部を配置できるので、沸騰冷却装置を上下反転して使用しても必要な放熱性能を確保できる。
【0005】
また、放熱器は、上部側の放熱部と下部側の放熱部とを連通する連通路を具備し、上部側の放熱部で凝縮した液冷媒が連通路を通って下部側の放熱部へ導入され、その下部側の放熱部で更に冷却されて沸騰空間へ戻るように構成されている。この構成によれば、上部側の放熱部で凝縮した液冷媒を下部側の放熱部で更に冷却できるので、上部側の放熱部だけで必要な放熱性能を確保する必要がない。言い換えると、上部側の放熱部だけで必要な放熱性能を確保する必要がある場合は、放熱部の放熱面積を十分に大きく設計する必要があるが、本発明の構成であれば、放熱部の大きさに制約がある場合でも必要な放熱性能を確保できる。
【0006】
(請求項の手段)
連通路が冷媒槽の内部に設けられている。この場合、冷媒槽内に連通路を形成できるので、連通路を別部品で設ける必要がなく、冷媒槽の外部で上部側の放熱部と下部側の放熱部とを連通路によって接続する場合と比較して、構造が簡単で、コストを低く抑えることができる。
【0007】
(請求項の手段)
放熱部は、冷媒槽の上部側に配置される時に、内部で凝縮した液冷媒が連通路へ流れやすいように傾斜している。これにより、上部側の放熱部で凝縮した冷媒が安定的に連通路を通って下部側の放熱部へ戻ることができる。
【0008】
(請求項の手段)
請求項に記載した沸騰冷却装置において、連通路は、上部側の放熱部の最下端部と下部側の放熱部の最上端部とを結んで設けられている。これにより、上部側の放熱部で凝縮した冷媒が放熱部内に滞留することを防止でき、冷媒の循環を良好に行うことができる。
【0009】
(請求項の手段)
放熱部は、連通路が接続されるヘッダを有し、冷媒槽の上部側に配置される時に、ヘッダ内に溜まった凝縮液が連通路へ流れやすいように、ヘッダの底面が傾斜している。これにより、ヘッダに溜まった凝縮液が安定的に連通路を通って下部側の放熱部へ戻ることができる。
【0010】
(請求項の手段)
上部側の放熱部と下部側の放熱部は、それぞれ冷媒槽に接続される一組のヘッダを有し、共に一方のヘッダを一体化することにより、そのヘッダ内部を連通路とすることができる。この場合、連通路を別部品で構成する必要がない。
【0011】
(請求項の手段)
放熱器は、上部側の放熱部と下部側の放熱部とを一体に構成している。この場合、上部側の放熱部と下部側の放熱部とを独立に構成するのではなく、両者を繋げて一体化することにより、冷媒槽内の冷媒液面より上方にある部分を上部側の放熱部として用い、冷媒液面より下方にある部分を下部側の放熱部として用いることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
図1は沸騰冷却装置1の斜視図である。
本実施例の沸騰冷却装置1は、図1に示すように、例えばプリント基板に設置されたコンピュータチップ等の発熱体2を冷却するもので、内部に液冷媒(例えば、水、アルコール、フロロカーボン、フロン等)を貯留する冷媒槽3と、この冷媒槽3で発熱体2の熱を受けて沸騰した冷媒蒸気を外部流体(例えば外気)との熱交換によって液化する放熱器(上側放熱部4と下側放熱部5)とを備える。この冷媒槽3と放熱器は、ろう付けにより一体成型される。
【0013】
A)冷媒槽3は、熱伝導性に優れる金属材料(例えばアルミニウム)により板状に設けられ、図1に示すように、略直立した状態で使用される。なお、発熱体2は、冷媒槽3の直立する一方の表面(図1の裏面)に取り付けられ、図示しない螺子等で冷媒槽3に固定される。
冷媒槽3の内部には、図2(b)に示すように、沸騰空間6、上側ヘッダ接続部7、8、下側ヘッダ接続部9、10等が設けられている。
沸騰空間6は、発熱体2の熱を受けて液冷媒が沸騰する空間を形成するもので、冷媒槽3の中央部全体に設けられている。
【0014】
上側ヘッダ接続部7、8と下側ヘッダ接続部9、10は、それぞれ下述のヘッダ4a、4b及びヘッダ5a、5bを接続する部分で、図2に示すように、ヘッダ4a、4b及びヘッダ5a、5bの断面形状に対応したスペースが設けられ、且つ冷媒槽3の他方の表面に開口している。
一方の上側ヘッダ接続部7は、沸騰空間6の上部右側に隣接して、沸騰空間6と連通して設けられ、他方の上側ヘッダ接続部8は、沸騰空間6の上部左側に、沸騰空間6と離れて設けられている。
一方の下側ヘッダ接続部9は、沸騰空間6の下部右側に隣接して、沸騰空間6と連通して設けられ、他方の下側ヘッダ接続部10は、沸騰空間6の下部左側に、沸騰空間6と離れて設けられている。
なお、冷媒槽3に封入される液冷媒は、上側ヘッダ接続部7、8の下端より若干低い位置に液面を有している。
【0015】
B)放熱器は、冷媒槽3の上部側(冷媒槽3内の冷媒液面より上方)に配置される上側放熱部4、下部側(冷媒槽3内の冷媒液面より下方)に配置される下側放熱部5、及び両放熱部4、5を連結する連結管11を備える。但し、上側放熱部4と下側放熱部5は、同一形状に設けられ、上側放熱部4が冷媒槽3の上部側に配置された場合、あるいは沸騰冷却装置1を上下反転して下側放熱部5が冷媒槽3の上部側に配置された場合でも、共に沸騰空間6で発熱体2の熱を受けて沸騰した冷媒蒸気を凝縮させる性能を満足する仕様で設計されている。
【0016】
上側放熱部4は、一組のヘッダ4a、4b、両ヘッダ4a、4bを連通する複数本の放熱チューブ4c、及び各放熱チューブ4cの間に介在される放熱フィン4dから成る。
一方のヘッダ4aは、冷媒槽3の一方の上側ヘッダ接続部7に挿入されて、冷媒槽3の内部で沸騰空間6と連通し、冷媒槽3に対し略垂直方向に延びて配置されている。
他方のヘッダ4bは、冷媒槽3の他方の上側ヘッダ接続部8に挿入され、冷媒槽3に対し略垂直方向(一方のヘッダ4aと平行)に延びて配置されている。
【0017】
下側放熱部5は、一組のヘッダ5a、5b、両ヘッダ5a、5bを連通する複数本の放熱チューブ5c、及び各放熱チューブ5cの間に介在される放熱フィン5dから成る。
一方のヘッダ5aは、冷媒槽3の一方の下側ヘッダ接続部9に挿入されて、冷媒槽3の内部で沸騰空間6と連通し、冷媒槽3に対し略垂直方向に延びて配置されている。
他方のヘッダ5bは、冷媒槽3の他方の下側ヘッダ接続部10に挿入され、冷媒槽3に対し略垂直方向(一方のヘッダ5aと平行)に延びて配置されている。
【0018】
上側放熱部4と下側放熱部5で使用される放熱チューブ4c、5cは、放熱フィン4d、5dが接触する外壁面の幅に対して厚みが薄い偏平形状に設けられている。
放熱フィン4d、5dは、熱伝導性に優れる薄い金属板(例えばアルミニウム板)を交互に折り曲げて波状に形成したもので、放熱チューブ4c、5cの外壁面に熱的に接合されている。
各放熱部4、5には、図1に示すように、ダクト12を通じて外部流体が導入される。ダクト12は、上側放熱部4の両ヘッダ4a、4bと下側放熱部5の両ヘッダ5a、5bのそれぞれ外側を通って各放熱部4、5を囲むように設置されている。ダクト12を通じて各放熱部4、5へ導入される外部流体は、図1の下方から上方へ向かって流れている。
【0019】
次に、本実施例の作動を説明する。
a)沸騰冷却装置1を正常に設置した場合(図1に示す状態)。
冷媒槽3内の液冷媒は、発熱体2の熱を受けて沸騰し、図3の矢印aで示すように、沸騰空間6から上側放熱部4へ進入し、上側放熱部4を一方のヘッダ4a→放熱チューブ4c→他方のヘッダ4bへと流れる際に外部流体により冷却されて凝縮する。
上側放熱部4で凝縮した冷媒は、連結管11を通って下側放熱部5へ移動し、図3の矢印bで示すように、下側放熱部5を他方のヘッダ5b→放熱チューブ5c→一方のヘッダ5aへと流れる際に外部流体により更に冷却され、再び沸騰空間6へと還流する。この下側放熱部5では、液冷媒が低速で流れるため、殆ど外部流体の温度まで冷却することができる。
【0020】
b)沸騰冷却装置1を上下反転して設置した場合。
冷媒槽3内の液冷媒は、発熱体2の熱を受けて沸騰し、沸騰空間6から下側放熱部5へ進入し、下側放熱部5を一方のヘッダ5a→放熱チューブ5c→他方のヘッダ5bへと流れる際に外部流体により冷却されて凝縮する。
下側放熱部5で凝縮した冷媒は、連結管11を通って上側放熱部4へ移動し、上側放熱部4を他方のヘッダ4b→放熱チューブ4c→一方のヘッダ4aへと流れる際に外部流体により更に冷却され、再び沸騰空間6へと還流する。この上側放熱部4では、液冷媒が低速で流れるため、殆ど外部流体の温度まで冷却することができる。
【0021】
(本実施例の効果)
本実施例の沸騰冷却装置1は、冷媒槽3の上部側と下部側とにそれぞれ放熱部4、5を配置しているので、沸騰冷却装置1を正常に設置した場合は、冷媒槽3の上部に上側放熱部4が配置され、沸騰冷却装置1を上下反転した場合は、冷媒槽3の上部に下側放熱部5が配置される。これにより、常に冷媒槽3内の冷媒液面より上方に上側放熱部4または下側放熱部5が配置されるので、沸騰冷却装置1を上下反転して使用しても必要な放熱性能を確保することができる。
また、上側放熱部4と下側放熱部5とを連結管11で連結しているので、上側放熱部4で凝縮した液冷媒を下側放熱部5で更に冷却することができ、上側放熱部4だけで必要な放熱性能を確保する必要がない。言い換えると、上側放熱部4と下側放熱部5とを連結していない場合は、下側放熱部5が殆ど放熱性能に寄与できないため、上側放熱部4だけで必要な放熱性能を確保する必要がある。その結果、本実施例の構成によれば、各放熱部4、5の大きさ(放熱面積の大きさ)を小さく設計することができ、放熱部4、5の大きさに制約がある場合でも必要な放熱性能を確保できる。
【0022】
(第2実施例)
図4は沸騰冷却装置1の正面図である。
本実施例の沸騰冷却装置1は、第1実施例と構成は略同じであるが、上部の放熱部(正常に設置した場合は上側放熱部4、上下反転して設置した場合は下側放熱部5)で凝縮した液冷媒を連結管11へ流れやすくするために、冷媒槽3に対して上側放熱部4及び下側放熱部5を傾斜して取り付けた一例を示す。
上側放熱部4は、一方のヘッダ4aより他方のヘッダ4bの方が若干低い位置に設けられ、両ヘッダ4a、4bを連通する放熱チューブ4cが一方のヘッダ4aから他方のヘッダ4bへ向かって斜め下方に傾斜している。
下側放熱部5は、一方のヘッダ5aより他方のヘッダ5bの方が若干高い位置に設けられ、両ヘッダ5a、5bを連通する放熱チューブ5cが一方のヘッダ5aから他方のヘッダ5bへ向かって斜め上方に傾斜している。
上記の構成により、上側放熱部4で凝縮した液冷媒は、放熱チューブ4cを他方のヘッダ4bへ向かって流れ、他方のヘッダ4bから連結管11へ流れやすくなる。また、沸騰冷却装置1を上下反転した場合は、下側放熱部5の一方のヘッダ5aより他方のヘッダ5bの方が若干低くなるので、凝縮した液冷媒が他方のヘッダ5bから連結管11へ流れやすくなる。
【0023】
(第3実施例)
図5(a)は沸騰冷却装置1の正面図、(b)は冷媒槽3の内部構造を示す平面図であり、冷媒の流れを図中に矢印で示す。
本実施例は、冷媒槽3に対して下側放熱部5の左右方向(両ヘッダ5a、5bの位置)を反対に配置した一例を示すものである。即ち、図5(a)に示すように、一方のヘッダ5aを左側(上側放熱部4の他方のヘッダ4bの下方)に配置し、他方のヘッダ5bを右側(上側放熱部4の一方のヘッダ4aの下方)に配置している。下側放熱部5の両ヘッダ5a、5bを左右反対に配置したことにより、連結管11は、上側放熱部4の他方のヘッダ4bと下側放熱部5の他方のヘッダ5bとを斜めに連結している。
また、下側放熱部5のヘッダ5a、5bが接続される下側ヘッダ接続部9、10は、図5(b)に示すように、一方の下側ヘッダ接続部9と他方の下側ヘッダ接続部10とが第1実施例と左右反対側に設けられている。
【0024】
(第4実施例)
図6は沸騰冷却装置1の正面図である。
本実施例の沸騰冷却装置1は、第3実施例と構成は略同じであるが、上部の放熱部4または放熱部5で凝縮した液冷媒を連結管11へ流れやすくするため、冷媒槽3に対して上側放熱部4及び下側放熱部5を傾斜して取り付けた一例を示す。
この構成により、沸騰冷却装置1を正常に設置した場合、及び上下反転して設置した場合でも、上部の放熱部4または放熱部5で凝縮した液冷媒を連結管11へ流れやすくできる。
【0025】
(第5実施例)
図7(a)は沸騰冷却装置1の正面図、(b)は冷媒槽3の内部構造を示す平面図であり、冷媒の流れを図中に矢印で示す。
本実施例は、上側放熱部4の他方のヘッダ4bと下側放熱部5の他方のヘッダ5bとを連通する連通路13を冷媒槽3の内部に設けた一例を示すものである。
この場合、冷媒槽3の外部では、図7(a)に示すように、上側放熱部4と下側放熱部5とを連結する連結管は存在していない。
連通路13は、図7(b)に示すように、冷媒槽3の内部で他方の上側ヘッダ接続部8と他方の下側ヘッダ接続部10とを連通して設けられている。これにより、他方の上側ヘッダ接続部8に接続される上側放熱部4の他方のヘッダ4bと他方の下側ヘッダ接続部10に接続される下側放熱部5の他方のヘッダ5bとが連通路13を通じて連通される。
沸騰冷却装置1の機能は、連結管を使用する第1実施例と同等である。
【0026】
(第6実施例)
図8(a)は沸騰冷却装置1の正面図、(b)は冷媒槽3の内部構造を示す平面図であり、冷媒の流れを図中に矢印で示す。
本実施例は、第5実施例と同様に、上側放熱部4の他方のヘッダ4bと下側放熱部5の他方のヘッダ5bとを連通する連通路13を冷媒槽3の内部に設け、且つ連通路13と沸騰空間6との間に断熱層14を設けた一例を示すものである。
この場合、冷媒槽3の外部では、図8(a)に示すように、上側放熱部4と下側放熱部5とを連結する連結管は存在していない。
【0027】
断熱層14は、図8(b)に示すように、連通路13と沸騰空間6との間に通路状に設けられている。冷媒槽3の内部に連通路13を設けると、沸騰空間6からの伝熱により連通路13を流れる凝縮液が再沸騰して連通路13を逆流する可能性がある。そこで、連通路13と沸騰空間6との間に断熱層14を設けることで、連通路13を流れる凝縮液が再沸騰して逆流することを防止できる。なお、断熱層14としては、熱伝達率の小さい物質で構成されていれば断熱効果を発揮できるので、通路状の空間を設けて、その内部が空気で埋められていれば良い。あるいは空間内部を真空にすれば更に断熱効果を大きくできる。
【0028】
(第7実施例)
図9は沸騰冷却装置1の正面図である。
本実施例の沸騰冷却装置1は、第5実施例または第6実施例と同様に、冷媒槽3の内部に連通路13を設けた構成であるが、上部の放熱部4または放熱部5で凝縮した液冷媒を連通路13へ流れやすくするため、冷媒槽3に対して上側放熱部4及び下側放熱部5を傾斜して取り付けた一例を示す。
この構成により、沸騰冷却装置1を正常に設置した場合、及び上下反転して設置した場合でも、上部の放熱部4または放熱部5で凝縮した液冷媒を連通路13へ流れやすくできる。
【0029】
(第8実施例)
図10(a)は沸騰冷却装置1の正面図、(b)は冷媒槽3の内部構造を示す平面図であり、冷媒の流れを図中に矢印で示す。
本実施例は、上側放熱部4の他方のヘッダ4bと下側放熱部5の他方のヘッダ5bを一体化した一例を示すものである。
上側放熱部4の他方のヘッダ4bと下側放熱部5の他方のヘッダ5bは、図10(a)に示すように、一体化された共通ヘッダ15によって構成される。
冷媒槽3の内部では、図10(b)に示すように、他方の上側ヘッダ接続部8と他方の下側ヘッダ接続部10とが一体化された共通ヘッダ接続部16によって構成され、この共通ヘッダ接続部16に上記の共通ヘッダ15が挿入される。
本実施例では、上述の連結管11あるいは連通路13の機能を共通ヘッダ15が有していることになる。
【0030】
(第9実施例)
図11(a)は沸騰冷却装置1の正面図、(b)は冷媒槽3の内部構造を示す平面図であり、冷媒の流れを図中に矢印で示す。
本実施例は、上側放熱部4と下側放熱部5とを一体化した一例を示すものである。
上側放熱部4と下側放熱部5は、図11(a)に示すように、一体化された共通放熱部17を略コの字状に曲げて構成される。その共通放熱部17の冷媒液面より上方にある部分を上側放熱部4として使用し、冷媒液面より下方にある部分を下側放熱部5として使用することができる。
この場合、上側放熱部4及び下側放熱部5ともに、他方のヘッダ4b、5bが不要となるため、冷媒槽3の内部では、図11(b)に示すように、一方の上側ヘッダ接続部7及び一方の下側ヘッダ接続部9だけが設けられている。
【0031】
(第10実施例)
図12は沸騰冷却装置1の側面図である。
本実施例は、図12に示すように、上部の放熱部4または放熱部5で凝縮した液冷媒を連結管11へ流れやすくするため、冷媒槽3に対して上側放熱部4及び下側放熱部5を傾斜して取り付けた一例である。
上側放熱部4は、冷媒槽3に対して、冷媒槽3から遠ざかる先端側を若干下方へ傾けて取り付けている。
下側放熱部5は、冷媒槽3に対して、冷媒槽3から遠ざかる先端側を若干上方へ傾けて取り付けている。
連結管11は、上側放熱部4の他方のヘッダの最下端部と下側放熱部5の他方のヘッダの最上端部とを連結している。
この構成により、沸騰冷却装置1を正常に設置した場合、及び上下反転して設置した場合でも、上部の放熱部4または放熱部5で凝縮した液冷媒を連結管11へ流れやすくできる。
【0032】
(第11実施例)
図13は沸騰冷却装置1の側面図である。
本実施例は、図13に示すように、冷媒槽3の内部に上側放熱部4と下側放熱部5とを連通する連通路13を設け、且つ上部の放熱部4または放熱部5で凝縮した液冷媒を連通路13へ流れやすくするため、冷媒槽3に対して上側放熱部4及び下側放熱部5を傾斜して取り付けた一例を示す。
上側放熱部4は、冷媒槽3に対して、冷媒槽3から遠ざかる先端側を若干上方へ傾けて取り付けている。
下側放熱部5は、冷媒槽3に対して、冷媒槽3から遠ざかる先端側を若干下方へ傾けて取り付けている。
連通路13は、冷媒槽3の内部で他方の上側ヘッダ接続部(上側放熱部4の他方のヘッダの最下端部)と他方の下側ヘッダ接続部(下側放熱部5の他方のヘッダの最上端部)とを連通している。
この構成により、沸騰冷却装置1を正常に設置した場合、及び上下反転して設置した場合でも、上部の放熱部4または放熱部5で凝縮した液冷媒を連通路13へ流れやすくできる。
【0033】
(第12実施例)
図14は沸騰冷却装置1の側面図である。
本実施例は、図14に示すように、冷媒槽3の内部に上側放熱部4と下側放熱部5とを連通する連通路13を設け、且つ上部の放熱部4または放熱部5で凝縮した液冷媒を連通路13へ流れやすくするため、上側放熱部4の他方のヘッダ4b及び下側放熱部5の他方のヘッダ5bの底面を傾斜した一例を示す。
上側放熱部4は、他方のヘッダ4bの底面4eが冷媒槽3に近づく程、低くなるように傾斜している。
下側放熱部5は、他方のヘッダ4bの底面5eが冷媒槽3に近づく程、高くなるように傾斜している。
連通路13は、冷媒槽3の内部で他方の上側ヘッダ接続部(上側放熱部4の他方のヘッダ4bの最下端部)と他方の下側ヘッダ接続部(下側放熱部5の他方のヘッダ5bの最上端部)とを連通している。
この構成により、沸騰冷却装置1を正常に設置した場合、及び上下反転して設置した場合でも、上部の放熱部4または放熱部5で凝縮した液冷媒を連結管11へ流れやすくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】沸騰冷却装置の斜視図である(第1実施例)。
【図2】沸騰冷却装置の正面図(a)と冷媒槽の内部構造を示す平面図(b)である(第1実施例)。
【図3】冷媒の流れを示す沸騰冷却装置の斜視図である(第1実施例)。
【図4】沸騰冷却装置の正面図である(第2実施例)。
【図5】沸騰冷却装置の正面図(a)と冷媒槽の内部構造を示す平面図(b)である(第3実施例)。
【図6】沸騰冷却装置の正面図である(第4実施例)。
【図7】沸騰冷却装置の正面図(a)と冷媒槽の内部構造を示す平面図(b)である(第5実施例)。
【図8】沸騰冷却装置の正面図(a)と冷媒槽の内部構造を示す平面図(b)である(第6実施例)。
【図9】沸騰冷却装置の正面図である(第7実施例)。
【図10】沸騰冷却装置の正面図(a)と冷媒槽の内部構造を示す平面図(b)である(第8実施例)。
【図11】沸騰冷却装置の正面図(a)と冷媒槽の内部構造を示す平面図(b)である(第9実施例)。
【図12】沸騰冷却装置の側面図である(第10実施例)。
【図13】沸騰冷却装置の側面図である(第11実施例)。
【図14】沸騰冷却装置の側面図である(第12実施例)。
【符号の説明】
1 沸騰冷却装置
2 発熱体
3 冷媒槽
4 上側放熱部(上部側の放熱部)
5 下側放熱部(下部側の放熱部)
6 沸騰空間
11 連結管(連通路)
13 連通路

Claims (7)

  1. 内部に液冷媒を貯留し、この液冷媒が発熱体の熱を受けて沸騰する沸騰空間を形成する冷媒槽と、
    この冷媒槽で前記発熱体の熱を受けて沸騰した冷媒蒸気を外部流体との熱交換によって凝縮させる放熱器とを備える沸騰冷却装置であって、
    前記放熱器は、前記冷媒槽内の冷媒液面より上部側と下部側とにそれぞれ前記沸騰空間に連通する放熱部を有するとともに、前記上部側の放熱部と前記下部側の放熱部とを連通する連通路を具備し、前記上部側の放熱部で凝縮した液冷媒が前記連通路を通って前記下部側の放熱部へ導入され、その下部側の放熱部で更に冷却されて前記沸騰空間へ戻るように構成されていることを特徴とする沸騰冷却装置。
  2. 前記連通路が前記冷媒槽の内部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載した沸騰冷却装置。
  3. 前記放熱部は、前記冷媒槽の上部側に配置される時に、内部で凝縮した液冷媒が前記連通路へ流れやすいように傾斜していることを特徴とする請求項1または2に記載した沸騰冷却装置。
  4. 請求項3に記載した沸騰冷却装置において、
    前記連通路は、前記上部側の放熱部の最下端部と前記下部側の放熱部の最上端部とを結んで設けられていることを特徴とする沸騰冷却装置。
  5. 前記放熱部は、前記連通路が接続されるヘッダを有し、前記冷媒槽の上部側に配置される時に、前記ヘッダ内に溜まった凝縮液が前記連通路へ流れやすいように、前記ヘッダの底面が傾斜していることを特徴とする請求項1または2に記載した沸騰冷却装置。
  6. 前記上部側の放熱部と前記下部側の放熱部は、それぞれ前記冷媒槽に接続される一組のヘッダを有し、共に一方のヘッダを一体化して、そのヘッダ内部を前記連通路とすることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載した沸騰冷却装置。
  7. 前記放熱器は、前記上部側の放熱部と前記下部側の放熱部とを一体に構成していることを特徴とする請求項に記載した沸騰冷却装置
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