JP2000031362A - 沸騰冷却装置 - Google Patents

沸騰冷却装置

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JP2000031362A
JP2000031362A JP10197030A JP19703098A JP2000031362A JP 2000031362 A JP2000031362 A JP 2000031362A JP 10197030 A JP10197030 A JP 10197030A JP 19703098 A JP19703098 A JP 19703098A JP 2000031362 A JP2000031362 A JP 2000031362A
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JP
Japan
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refrigerant
heat
container
heating element
boiling
Prior art date
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Application number
JP10197030A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Nagakabe
長賀部  博之
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器に気密漏れが生じた場合でも、ある程度
の放熱性能を維持できる沸騰冷却装置1を提供するこ
と。 【解決手段】 冷媒槽3の中空容器6は、例えば押し出
し成形品で、横幅に対して厚みが薄い偏平形状に設けら
れている。中空容器6の左側半分には、容器内部を通路
状に区画する複数の仕切り壁6aによって冷媒室8、液
戻り通路9、断熱通路10が形成され、中空容器6の右
側半分には、中空容器6を厚み方向に貫通する貫通孔1
1が複数形成されている。この貫通孔11は、中空容器
6の横幅方向に細長く形成され、中空容器6の上下方向
に一定の間隔をあけて複数形成されている。貫通孔11
には、例えばアルミニウム製の放熱フィン12が挿入さ
れ、貫通孔11の内面にろう付け等により熱的に結合し
て取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電気自動車
のインバータ回路に使用される半導体素子等の発熱体を
冷却するための沸騰冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、例えば特開平8−20
4075号公報に記載された沸騰冷却装置がある。この
沸騰冷却装置は、沸騰部と凝縮部とを有する高気密容器
内に冷媒を封入し、その冷媒の沸騰と凝縮の繰り返しに
よる熱輸送によって発熱体を冷却するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の沸騰
冷却装置は、高気密容器に微小のクラック等が発生して
気密漏れが生じると、発熱体の熱を受けて沸騰した冷媒
蒸気が容器の外部へ漏れ出てしまうため、容器内部に封
入されている冷媒が沸騰部と凝縮部とを循環できなくな
る。その結果、発熱体の熱を沸騰部から放熱部へ移動さ
せることが不可能となり、冷却装置としての機能を消失
し、発熱体を冷却することができなくなるという問題が
あった。本発明は、上記事情に基づいて成されたもの
で、その目的は、容器に気密漏れが生じた場合でも、あ
る程度の放熱性能を維持できる沸騰冷却装置を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】(請求項1の手段)冷媒
槽は、発熱体が取り付けられる取付面の近傍に冷媒槽を
貫通して空けられた貫通空間を有し、この貫通空間に取
付面より熱伝導によって伝わってくる熱を外部流体に放
出するための放熱フィンを配置している。この構成によ
れば、冷媒を封入する容器(冷媒槽と放熱器)に気密漏
れが生じて、冷媒の沸騰と凝縮による熱輸送が不可能に
なっても、放熱フィンを通じて発熱体の熱を外部流体に
放出することができる。この結果、容器に気密漏れが生
じても、ある程度の放熱性能を確保できるため、発熱体
の急激な温度上昇を抑制できる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。 (第1実施例)図1は沸騰冷却装置1の正面図、図2は
沸騰冷却装置1の側面図である。沸騰冷却装置1は、例
えば電気自動車のインバータ回路を構成するIGBTモ
ジュール等の発熱体2(半導体素子)を冷却するもの
で、図1に示すように、内部に液冷媒を溜める冷媒槽3
と、この冷媒槽3の上部に設けられる放熱器4とを備え
る。発熱体2は、図2に示すように、ボルト5の締め付
けによって冷媒槽3の両表面に密着して固定されてい
る。
【0006】冷媒槽3は、アルミニウム等の熱伝導性に
優れる金属材料より形成された中空容器6と、この中空
容器6の下端部に被せられるエンドタンク7とから成
る。中空容器6は、例えば押し出し成形品で、横幅に対
して厚みが薄い偏平形状に設けられている。図1に示す
中空容器6の左側半分には、図3に示すように、容器内
部を通路状に区画する複数の仕切り壁6aによって冷媒
室8、液戻り通路9、断熱通路10が形成され、中空容
器6の右側半分には、中空容器6を厚み方向(図2の左
右方向)に貫通する貫通孔11が複数形成されている。
【0007】冷媒室8は、内部に貯留される液冷媒が発
熱体2の熱を受けて沸騰する沸騰領域を形成している。
液戻り通路9は、放熱器4で凝縮した凝縮液が流れ込む
ための通路で、中空容器6の最も外側に形成されてい
る。断熱通路10は、冷媒室8と液戻り通路9との間を
断熱するために設けられている。貫通孔11は、図1に
示すように、中空容器6の横幅方向に細長く形成され、
中空容器6の上下方向に一定の間隔をあけて複数形成さ
れている。この貫通孔11には、例えばアルミニウム製
の放熱フィン12が挿入され、貫通孔11の内面にろう
付け等により熱的に結合して取り付けられている。放熱
フィン12の表面には、図4に示すように、多数のルー
バ12aが設けられている。
【0008】エンドタンク7は、例えば中空容器6と同
じアルミニウム製で、ろう付け等により中空容器6の下
端部に接合されて中空容器6の下端側を閉じている。但
し、エンドタンク7の内側には、図5に示すように、中
空容器6の下端面との間に還流通路13が形成され、こ
の還流通路13によって液戻り通路9と冷媒室8及び断
熱通路10とを相互に連通している。
【0009】放熱器4は、所謂ドロンカップタイプの熱
交換器で、連結管14、放熱管15、及び放熱フィン1
6より構成され、図2に示すように、垂直送風に対応し
ている。連結管14は、冷媒槽3との連結部であり、冷
媒槽3の上端部に組み付けられている。この連結管14
は、プレス成形された2枚の成形プレートを互いの外周
縁部で接合して形成され、長手方向(図1の左右方向)
の両端部に円形の連通口14aが開口している。連結管
14の内部には仕切り板17が設けられ、この仕切り板
17によって冷媒槽3の冷媒室8と連通する第1の連通
室(図1で仕切り板17より右側)と、冷媒槽3の液戻
り通路9及び断熱通路10と連通する第2の連通室(図
1で仕切り板17より左側)とに仕切られている。ま
た、第1の連通室には、例えばアルミニウム製のインナ
フィン18が挿入されている。
【0010】放熱管15は、プレス成形された2枚の成
形プレートを互いの外周縁部で接合して偏平な中空体に
形成され、長手方向の両端部に円形の連通口15aが開
口している。また、放熱管15の内部には、例えばアル
ミニウム製のインナフィン19(図2参照)が挿入され
ている。各放熱管15は、図2に示すように、連結管1
4の両側にそれぞれ複数個ずつ積層されて、互いの連通
口14a、15aを通じて相互に連通している。なお、
この放熱管15は、図1に示すように、若干傾斜した姿
勢で連結管14に組み付けられている。放熱フィン16
は、熱伝導性に優れる薄い金属板(例えばアルミニウム
板)を交互に折り曲げて波状に成形されたコルゲートフ
ィンであり、連結管14と放熱管15との間、及び積層
された各放熱管15の間に介在され、連結管14及び放
熱管15の表面にろう付け等により接合されている。
【0011】次に、本実施例の作動を説明する。 a)沸騰冷却装置1に気密漏れが発生していない場合。 発熱体2から発生した熱が冷媒槽3(中空容器6)の壁
面を通じて冷媒室8の液冷媒に伝達されて液冷媒が沸騰
する。沸騰した冷媒は、蒸気となって冷媒室8を上昇
し、冷媒室8から連結管14の第1の連通室を通って各
放熱管15へ流入する。放熱管15へ流入した冷媒蒸気
は、放熱管15を流れる際に外気との熱交換によって冷
却され、潜熱を放出して放熱管15の内壁面に凝縮す
る。この冷媒蒸気が凝縮する際に放出された潜熱は、各
放熱管15の壁面から放熱フィン16へ伝達され、その
放熱フィン16より外気に放出される。放熱管15内で
凝縮して液滴となった凝縮液は、放熱管15の傾斜方向
に(図1の右側から左側へ)放熱管15内を流れ、連結
管14の第2の連通室を通って冷媒槽3の液戻り通路9
へ滴下した後、還流通路13を通って冷媒室8及び断熱
通路10へ供給される。
【0012】b)沸騰冷却装置1に気密漏れが発生した
場合。 この場合、発熱体2の熱を受けて沸騰した冷媒蒸気が外
部へ漏れ出てしまうため、冷媒による熱輸送が不可能と
なるが、冷媒槽3に具備された放熱フィン12を通じて
外気へ放熱することができる。つまり、発熱体2に発生
した熱は、発熱体2が取り付けられている中空容器6の
表面(発熱体2の取付面)から熱伝導によって貫通孔1
1に配されている放熱フィン12に伝達され、その放熱
フィン12より外気に放出される。
【0013】(本実施例の効果)本実施例の沸騰冷却装
置1は、冷媒を封入している容器6(冷媒槽3及び放熱
器4)に気密漏れが生じても、冷媒槽3に具備された放
熱フィン12を通じて外気へ放熱することができる。こ
の結果、冷媒による熱輸送が不可能になっても、放熱フ
ィン12からの放熱によってある程度の放熱性能を維持
できるため、図6及び図7に示すように、発熱体2の急
激な温度上昇を抑制でき、温度上昇による発熱体2(半
導体素子)への悪影響を防止できる。この放熱フィン1
2による放熱性能は、放熱フィン12の総放熱面積、放
熱フィン12への冷却風速等により規定される。従っ
て、放熱フィン12からの放熱によって充分な放熱性能
を維持できれば、図6に示すように、冷媒槽3の表面温
度(発熱体2の取付面温度)を発熱体2の許容最高温度
以下に抑えることが可能である。また、放熱フィン12
からの放熱による放熱性能が低い場合でも、冷媒槽3に
放熱フィン12を具備していない従来装置と比較して、
図7に示すように、冷媒槽3の表面温度が発熱体2の許
容最高温度を超えるまでの時間をt1 からt2 (t1 <
t2 )へと延ばすことができる。
【0014】(第2実施例)図8は沸騰冷却装置1の正
面図である。本実施例は、放熱フィン12を冷媒槽3
(中空容器6)の上下方向に配置した一例を示すもので
ある。本実施例においても、第1実施例と同様の効果
(容器に気密漏れが生じても、冷媒槽3に具備された放
熱フィン12を通じて外気へ放熱することができる)を
得ることができる。また、この場合、右方の発熱体の断
熱通路10への断熱効果をより大きくできる効果もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】沸騰冷却装置の正面図である(第1実施例)。
【図2】沸騰冷却装置の側面図である(第1実施例)。
【図3】図1のA−A断面面である。
【図4】図1のB−B断面面である。
【図5】エンドタンクの断面図である。
【図6】本実施例の効果を示すグラフである。
【図7】本実施例の効果を示すグラフである。
【図8】沸騰冷却装置の正面図である(第2実施例)。
【符号の説明】
1 沸騰冷却装置 2 発熱体 3 冷媒槽 4 放熱器 11 貫通孔(貫通空間) 12 放熱フィン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に発熱体が取り付けられ、内部に液冷
    媒を貯留する冷媒槽と、 この冷媒槽で前記発熱体の熱を受けて沸騰した冷媒蒸気
    を外部流体との熱交換によって凝縮液化させる放熱器と
    を備えた沸騰冷却装置であって、 前記冷媒槽は、前記発熱体が取り付けられる取付面の近
    傍に前記冷媒槽を貫通して空けられた貫通空間を有し、
    この貫通空間に前記取付面より熱伝導によって伝わって
    くる熱を外部流体に放出するための放熱フィンを配置し
    たことを特徴とする沸騰冷却装置。
JP10197030A 1998-07-13 1998-07-13 沸騰冷却装置 Pending JP2000031362A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006511787A (ja) * 2002-11-01 2006-04-06 クーリギー インコーポレイテッド チャネル式平板フィン熱交換システム、装置及び方法
CN106998148A (zh) * 2017-04-28 2017-08-01 中山市壹辉财税服务有限公司 一种散热好的逆变器

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