JP2002201712A - ドームハウスにおける三角状パネルブロック体の連結構造およびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】多数の三角状パネルブロック体を結合する際
に、これらの結合作業と同時に三角形状鋼板の取付け及
びルーフィングの二重貼着を同時的に行うことにより、
仕上がりが美しく、且つ施工性の効率よく、然も雨漏を
完全に防止し得るドームハウスにおける三角状パネルブ
ロック体の連結構造およびその製造方法を提供する。 【解決手段】三角状パネルブロック体２と、この三角状
パネルブロック体２と同形状の三角形状鋼板とを前記三
角状パネルブロック体の外形より大きなルーフィング６
を介して貼着されると共に、三角状パネルブロック体２
の各連結部にルーフィングが二重に重合粘着するように
したことを特徴とするドームハウスにおける三角状パネ
ルブロック体２の連結構造及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ドームハウスを構成
する相互三角形ブロック体の連結構造に関し、その施行
の簡素化し得ると共に、雨漏りを完全に防止することの
出来るドームハウスにおける三角状パネルブロック体の
連結構造およびその製造方法にに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、三角状パネルブロックを多数を相
互に結合してなる半球形のドームハウスは、フラードー
ム又はジオディシックドームとも称され、主として米国
ではすでに多数の建築実績があり公知である。このよう
な従来のドームハウスの施行は個々のパネルの構築と、
ドームハウスの外側を覆う鋼板等の取付施行とは全く別
工程で行われていたので、ドームハウスの完成までに長
時間を要するものであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このようなドームハウ
スは、多数の三角状パネルブロック体を相互に結合して
あるため、ドームハウスが持っている構造の上から必然
的に、これらの多数の結合部分からの雨漏が発生し易
い。

【０００４】又、雨漏を防ぐために、結合部分にルーフ
ングを不規則に多重に粘着すると、ルーフングの無駄が
発生すると共にルーフングの粘着作業及び三角形状鋼板
の取付け作業を煩雑にする欠点があると共に、ルーフィ
ングをランダムに貼着した場合には完成時のドームハウ
スの外観の美感を損ないやすい等の問題がある。そこ
で、この発明の目的とするところは、多数の三角状パネ
ルブロック体を結合する際に、これらの結合作業と同時
に三角形状鋼板の取付け及びルーフィングの二重貼着を
同時的に行うことにより、仕上がりが美しく、且つ施工
性の効率よく、しかも、雨漏を完全に防止し得るドーム
ハウスにおける三角状パネルブロック体の連結構造およ
びその製造方法を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明は、三角状パネ
ルブロック体と、この三角状パネルブロック体と同形状
の三角形状鋼板が前記三角状パネルブロック体の上面に
ルーフィングを介して貼着されると共に、三角状パネル
ブロック体の各連結部にルーフィングが二重に重合粘着
するようにしたドームハウスにおける三角状パネルブロ
ック体の連結構造としたものである。

【０００６】また、ドームハウスを構成する三角形パネ
ルブロック体、この三角形パネルブロック体とほぼ相似
形をなし、その外形より大きいルーフィングの外形周縁
部を被覆紙を貼着したままの状態でこのルーフィングを
前記三角状パネルブロック体の上面に貼着すると共に、
前記三角状パネルブロック体と同形状の三角形状鋼板を
前記ルーフィングの上面に仮止し、三角状パネルブロッ
ク体の枠板を相互に連結した後、ルーフィングのルーフ
ィングの外形周縁部を被覆紙を剥がし、前記三角状パネ
ルブロック体の連結部にルーフィングが二重に重合貼着
するようにしたドームハウスにおける三角状パネルブロ
ック体の連結方法としたものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】この発明を以下図面に示す実施例
において、発明の実施例を説明する。本件発明のドーム
ハウスの基本的な形態は以下の通りである。本件発明の
ドームハウス１は、三角状パネルブロック体２を所定角
度に多数を相互に結合して全体として半球状に構成して
ある。三角状パネルブロック体２は二等辺三角形状の枠
板３の上面に合板製のコンパネ又は構造用合板４を固着
してある。三角状パネルブロック体２は適宜に一又は複
数本のリブを架設する場合もある。

【０００８】複数の三角状パネルブロック体２を相互に
結合した場合、結合部において外方に突出するような一
定角度を有するようにしてあり、全体として半球状を形
成する。三角状パネルブロック体２の上面には両面接着
性を有するルーフィング６が貼着され、更にルーフィン
グ６の上面に三角状パネルブロック体２と同形状の鋼板
７が貼着される。ここでルーフィングとは、綿くず、毛
くず、紙くず等を配合して抄造し、これにアスファルト
を両面に塗ったもので、通常その取扱が便利なように上
下面には被覆紙を貼着してある。従って、この被覆紙１
０を剥がせばその上下面は接着性を有している。ルーフ
ィング６は、三角状パネルブロック体２及び鋼板７の形
状より大に形成されるために、ルーフィング６の外周縁
部９は三角状パネルブロック体２及び鋼板７よりはみ出
す端出部８が形成される。このルーフィング６の端出部
８が、前記複数の三角状パネルブロック体２を相互に結
合する際には、その結合部１３に二重のルーフィング端
出部８、８が重合することになる。三角状パネルブロッ
ク体２の結合によってその上部鋼板７の端縁にできる結
合溝辺に沿って傘板１４を固定する。

【０００９】以下、複数の三角状パネルブロック体２を
相互に結合する工程を説明する。 第１工程 図１〜図３に示すように、ドームハウスを構成する前記
各三角状パネルブロック体２とほぼ相似形をなし、その
外形より大きいルーフィング６の外形周縁部９及び端出
部８の上下面には被覆紙１０を付けた非接着状態のまま
で各三角状パネルブロック体２の上面にルーフィング６
を貼着し、更にこのルーフィング６の上面に三角状パネ
ルブロック体２と同形状の鋼板７を仮止する。即ち、こ
の鋼板７はその周縁部の上下面には未だ被覆紙１０を貼
着した状態のままである。

【００１０】この状態で、各三角状パネルブロック体
２、２の枠板３、３をボルト１１及びナット１２で締結
すると、図３に示すように、三角状パネルブロック体
２、２の結合部１３両側縁はルーフィング６の外形周縁
部９及び端出部８の上下面には被覆紙１０が付着してい
るために相互の三角状パネルブロック体２の周縁部１５
と、ルーフィングの外形周縁部９、端出部８、鋼板７と
は相互に接着していない。

【００１１】第２工程 図４に示すように、一方の側のルーフィング６の外形周
縁部９及び端出部８の上下面の被覆紙１０上下面を剥が
し、他側の三角状パネルブロック体２のコンパネ又は構
造用合板４の上面周縁部１５に接着する。

【００１２】第３工程 図５に示すように、次に他方側のルーフィングの外形周
縁部９及び端出部８の上下面の被覆紙１０を剥がし、他
側の三角状パネルブロック体２及びルーフィング６の外
周部に接着した後、ルーフィング６の上面の被覆紙１０
を剥がし第１工程で仮止してあった両の鋼板７を正規に
貼着をそれぞれのルーフィング６の上面に貼着する。

【００１３】上記の工程により三角状パネルブロック体
２の一辺の結合が終わることになり、以下順次に、各辺
についても同様の工程を経ることによって全体として半
球状のドームハウスの外観が完成することになる。

【００１４】以上の工程が完了すれば、三角状パネルブ
ロック体２とこれに隣接する三角状パネルブロック体２
とはその境界部のみにルーフィングが二重に形成され、
且つ各々の三角状パネルブロック体２にはほぼ三角状パ
ネルブロック体２と同形状の三角形状の鋼板７が貼着さ
れることになる。隣接する三角形状の鋼板７との間には
傘板１４が固定することによって図６のように雨漏りの
防護が完璧となる。

【発明の効果】請求項１のドームハウスにおける三角状
パネルブロック体の連結構造では、三角状パネルブロッ
ク体と、この三角状パネルブロック体と同形状の三角形
状鋼板が前記三角状パネルブロック体の上面にルーフィ
ングを介して貼着されると共に、三角状パネルブロック
体の各連結部にルーフィングが二重に重合粘着するよう
にしてあるので、結合部からの雨漏りが完全に防止でき
る。請求項２のドームハウスにおける三角状パネルブロ
ック体の連結方法では、ドームハウスを構成する三角形
ブロック体、この三角形パネルブロック体とほぼ相似形
をなし、その外形より大きいルーフィングの外形周縁部
を被覆紙を貼着したままの状態でこのルーフィングを前
記三角状パネルブロック体の上面に貼着すると共に、前
記三角状パネルブロック体と同形状の三角形状鋼板を前
記ルーフィングの上面に仮止し、三角状パネルブロック
体の枠板を相互に連結した後、ルーフィングのルーフィ
ングの外形周縁部を被覆紙を剥がし、前記三角状パネル
ブロック体の連結部にルーフィングが二重に重合貼着す
るようにしてあるので、予め 三角形パネルブロック体
の上面に同形状の三角形状鋼板を仮止した状態で、現場
作業が行えるので、現場での作業が極めて単純化でき施
行も短時間に処理できることになる。しかも、結合部分
の処理がスマートに処理でき、しかも雨漏を完全に防止
できると共に、仕上がりの外観が美麗となる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】三角状パネルブロック体にルーフィングを取付
けた状態を示す底面図

【図２】三角状パネルブロック体とルーフィングと鋼板
との取付け状態を示す断面図

【図３】三角状パネルブロック体の連結状態を示す一部
拡大図

【図４】三角状パネルブロック体の連結状態を示す一部
拡大図

【図５】三角状パネルブロック体の連結状態を示す一部
拡大図

【図６】三角状パネルブロック体の連結状態を示す一部
拡大図

【図７】ドームハウスの外観を示す斜視図

【符号の説明】

１．．．ドームハウス ２．．．三角状パネルブロック体 ３．．．枠板 ４．．．コンパネ又は構造用合板 ６．．．ルーフィング ７．．．鋼板 ８．．．端出部 ９．．．外形周縁部 １０．．被覆紙 １１．．ボルト １２．．ナット １３．．結合部 １４．．傘板 １５．．コンパネ又は構造用合板の外周縁

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】三角状パネルブロック体と、この三角状パ
   ネルブロック体と同形状の三角形状鋼板とを前記三角状
   パネルブロック体の外形より大きなルーフィングを介し
   て貼着されると共に、三角状パネルブロック体の各連結
   部にルーフィングが二重に重合粘着するようにしたこと
   を特徴とするドームハウスにおける三角状パネルブロッ
   ク体の連結構造。
2. 【請求項２】ドームハウスを構成する三角形ブロック
   体、この三角形パネルブロック体とほぼ相似形をなし、
   その外形より大きいルーフィングの外形周縁部を被覆紙
   を貼着したままの状態でこのルーフィングを前記三角状
   パネルブロック体の上面に貼着すると共に、前記三角状
   パネルブロック体と同形状の三角形状鋼板を前記ルーフ
   ィングの上面に仮止し、三角状パネルブロック体の枠板
   を相互に連結した後、ルーフィングの外形周縁部を被覆
   紙を剥がし、前記三角状パネルブロック体の連結部にル
   ーフィングが二重に重合貼着するようにしたことを特徴
   とするドームハウスにおける三角状パネルブロック体の
   連結方法