JP2002201572A - 皮革状シート物 - Google Patents
皮革状シート物Info
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Abstract
ナスイオンを発生する皮革状シート物を提供すること。 【解決手段】 繊維基材11に、希土類元素を含まない
鉱石の粉末とトルマリン粉末とを含有する合成樹脂組成
物が塗布若しくは含浸され、該合成樹脂組成物が固化さ
れてなる合成樹脂層13を少なくとも1層有してなる。
希土類元素を含まない鉱石の粉末によりトルマリン粉末
のマイナスイオン生成の働きが向上されると共に、常時
安定的にマイナスイオンが生成され、静止状態における
皮革状シート物10の表面に存在するマイナスイオン数
500個/ccとすることができるようになる。
Description
含有した皮革状シート物に関し、更に詳しくは、トルマ
リンによる空気のマイナスイオン化の効果を高めること
ができるようにしたものである。
撓性合成樹脂組成物を塗布または含浸させ、合成樹脂組
成物を固化したものであり、合成樹脂として塩化ビニル
系樹脂を使用したものを塩ビレザー(ビニルレザー)と
呼び、塩素を含まないオレフィン系樹脂を使用したもの
をオレフィンレザーと呼んでいる。また、合成樹脂とし
てポリウレタン系樹脂を使用したものを合成皮革と呼
び、基材として不織布を使用したものを人工皮革と呼ん
でいる。これらの皮革状シート物は、従来より、履物、
鞄、自動車用内装材、家具(ソファや椅子等)の表皮材
などとして多様な用途に使用されている。
能を持たせる改良が加えられており、プリントやエンボ
スを施すことによる意匠性向上のほか、可撓性合成樹脂
組成物に、種々の添加剤を配合したり、可撓性合成樹脂
組成物を固化させた合成樹脂層の表面に形成する塗料層
に種々の添加剤を配合し、機能性を高めたものが知られ
ている。例えば、遠赤外線効果や脱臭効果の機能を付与
するために実開平1−62037号公報に記載されてい
るように、多孔性セラミックを含有した塗料を合成樹脂
層にコーティングしたものや、軽量化のために特開平6
−116876号公報に記載されているように、可撓性
合成樹脂組成物にガラス微少中空球を配合して合成樹脂
層を形成したものがある。
気をマイナスイオン化することにより、人体に対して新
陳代謝の促進、血行促進、疲労回復、食欲増進、安眠、
鎮病などの種々の効果が得られることが知られている。
皮革状シート物に関するものではないが、例えば壁紙に
マイナスイオン化の機能を付与する方法として、特開平
10−46479号公報には、紙基材上に樹脂層と絵柄
印刷層とを有する壁紙において紙基材、樹脂層、絵柄層
の少なくともいずれか一つの層に、マイナスイオン発生
材料であるトルマリン粉末を含有したものが開示されて
いる。
トルマリン自体が発生するマイナスイオンは微弱である
ため、単に合成樹脂層や塗料層などにトルマリン粉末を
含有させただけでは十分な効果が得られないものであ
る。そのため、希土類元素を含む鉱石の粉末をトルマリ
ン粉末と共に合成樹脂層や塗料層に含有させることによ
りマイナスイオンの発生を促進することが試みられてい
る。しかしながら、希土類元素を含む鉱石を使用した場
合には、マイナスイオンの発生が一定せず、安定したマ
イナスイオン化による効果を得がたいものである。さら
に、一般に産出されているトルマリンの大部分は、ショ
ールトルマリンと呼ばれ、おおよそ黒色を呈しているた
め、鮮明な色合いの表面を有する皮革状シート物を得る
ことができず、ショールトルマリンを粉末化したものを
合成樹脂層や塗料層に含有させると、外観が非常に濃い
グレー色の皮革状シート物しか得られないという問題が
あった。本発明は、上記従来技術の問題点を解消し、外
力を加えない静止状態で常時安定的にマイナスイオンを
発生する皮革状シート物を提供するものである。
トルマリンにより、外力を加えない静止状態でマイナス
イオンを十分に発生させることができる条件等について
鋭意研究実験を行ったところ、希土類元素を含まない鉱
石の粉末とともにトルマリン粉末を含有させて皮革状シ
ート状物とすることにより、マイナスイオン生成の働き
が向上するばかりでなく、常時安定的にマイナスイオン
が生成されることが分かり、本発明を完成したものであ
る。
決するため本発明の請求項1記載の皮革状シート物は、
繊維基材に、希土類元素を含まない鉱石の粉末とトルマ
リン粉末とを含有する合成樹脂組成物が塗布若しくは含
浸され、該合成樹脂組成物が固化されてなる合成樹脂層
を少なくとも1層有してなり、静止状態における、シー
ト状物表面に存在するマイナスイオン数が500個/cc
以上であることを特徴とするものである。この皮革状シ
ート物よれば、繊維基材に、希土類元素を含まない鉱石
の粉末とトルマリン粉末とを含有する合成樹脂組成物が
塗布若しくは含浸され、該合成樹脂組成物が固化されて
なる合成樹脂層を少なくとも1層有してなるため、希土
類元素を含まない鉱石の粉末によりトルマリン粉末のマ
イナスイオン生成の働きが向上されると共に、常時安定
的にマイナスイオンが生成され、静止状態における皮革
状シート物表面に存在するマイナスイオン数500個/
ccとすることができるようになる。
ト物は、請求項1記載の構成に加え、前記皮革状シート
物に使用される希土類元素を含まない鉱石の粉末とトル
マリン粉末との含有比が、5:95〜95:5であるこ
とを特徴とするものである。この皮革状シート物よれ
ば、繊維基材に、希土類元素を含まない鉱石の粉末とト
ルマリン粉末との含有比が、5:95〜95:5として
いるため、希土類元素を含まない鉱石の粉末によりトル
マリン粉末のマイナスイオン生成の働きが向上されると
共に、常時安定的にマイナスイオンが生成することがで
きるようになる。
ート物は、請求項1記載の構成または請求項2項記載の
構成に加え、前記皮革状シート物に使用されるトルマリ
ン粉末が、リチア電気石を微粉砕したものを50重量%
以上含むものであることを特徴とするものである。この
皮革状シート物によれば、前記皮革状シート物に使用さ
れるトルマリン粉末を、リチア電気石を微粉砕したもの
が50重量%以上含むもので構成しており、リチア電気
石を微粉砕したものは光の散乱によってほぼ白色を呈す
るので、任意の顔料を含有させて、淡色系の色から農色
系の色まで任意の色に着色した皮革状シート物を得るこ
とができるようになる。
イオン数とは、皮革状シート物に外から力などを加え
ず、無風の室内で、図1に測定方法を示すように、皮革
状シート物1を、表面を内側にして直径7cmの円筒状
に丸め、この円筒の一端にイオン数測定器2の空気吸入
口3が沿うようにして測定した数値をいう。
実施の形態に付いて具体的に説明する。本発明の皮革状
シート物は、繊維基材に、希土類元素を含まない鉱石の
粉末とトルマリン粉末とを含有する合成樹脂組成物が塗
布若しくは含浸され、該合成樹脂組成物が固化されてな
る合成樹脂層を少なくとも1層有してなり、静止状態に
おける、シート状物表面に存在するマイナスイオン数が
500個/cc以上のものである。また、希土類元素を含
まない鉱石の粉末とトルマリン粉末との含有比が、5:
95〜95:5である皮革状シート物である。更には、
前記トルマリン粉末が、リチア電気石を微粉砕したもの
を50重量%以上含むものである皮革状シート物であ
る。
基材としては、織布、編布、不織布などの布帛が使用で
き、これらの布帛は表面が起毛されたもの、表面に短繊
維が植毛されたもの、表面がパイル加工されたもの等い
ずれのものでも使用できる。繊維質基材を構成する繊維
としては、綿、ウールなどの天然繊維、スフ、レーヨン
など半合成繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、
アクリル繊維、ホ゜リフ゜ロヒ゜レン繊維、ポリウレタン繊維など
の合成繊維が使用できる。
類元素(La,Ce,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,
Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Lu)を
含まず、希土類以外の元素を含む鉱石が使用できる。具
体的にはチタン、タンタル、ニオブ、ニッケル等の希土
類以外の元素を含む鉱石が使用されるものである。これ
らの鉱石の一例を掲げれば、セッ石CaTiSiO5、タンタラ
イト(Fe,Mn)Ta2O6、コロンバイト(Fe,Mn)(Nb,Ta)2O
6、ニッケル華(Ni,Co)3(AsO4)2・8H2Oなどが使用でき
る。モナズ石、ゼノタイム、バストネサイト、ベタホ
石、フェルグソン石、ユークセン石、コルンブ石などの
希土類元素を含む鉱石は使用することはできない。ま
た、これらの希土類元素を含まない鉱石の粉末に、石
英、長石、ムライト、ゼオライト、カオリン、シリカ、
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の一般的に合成樹
脂に使用されている充填剤を混合してもよい。このよう
な希土類元素を含有しない鉱石の粉末とともに、トルマ
リン粉末を合成樹脂層に含有させることにより、トルマ
リン粉末のマイナスイオン生成の働きが向上され、外力
などを加えない静止状態においてもマイナスイオンを安
定的に発生させることができるビニルレザー、オレフィ
ンレザー、合成皮革または人工皮革としての皮革状シー
ト物を得ることができる。
ンは、一般式(Na,Ca)(Al,Fe,Li,Mg,Mn)3B3Al3(AlSi2O
9)3(O,OH,F)4で表される珪酸塩鉱物であり、電荷の自発
分極性を有し、著しい圧電性や集電性を示すことから電
気石とも称されるものである。このトルマリンは従来か
ら室内空気のイオン化にトルマリン粉末が有効であるこ
とが知られてきた。トルマリンの粉末粒子は自発分極に
より常に静電気を帯びているので、これに水分子が触れ
ると瞬間的に放電して水素ガスとヒドロキシルイオンと
を生成し、水を弱アルカリ化する作用を有している。そ
して、空気中において、同様に水分が電気分解されて生
成したヒドロキシルイオンが空気中に放出されることに
よって、空気がマイナスイオン化される。このようなマ
イナスイオン化した空気は、人体に対して新陳代謝の促
進、血行促進、疲労回復、食欲増進、安眠、鎮痛など数
々の好影響を与えるといわれている。
吸着または反発する作用によって消臭効果、抗菌効果を
有し、さらに遠赤外線放射率の高い材料であることが知
られている。さらに、トルマリンはその自発分極性を恒
常的に有しているので、上記した効果は、化学反応によ
り失われたり経時的に劣化したりすることはない。希土
類元素を含まない鉱石の粉末とトルマリン粉末との含有
比は、5:95〜95:5が好ましく、特に30:70
〜70:30が好ましく、もっとも好ましくは45:5
5〜55:45である。
は、リチア電気石が好ましい。このリチア電気石はエル
バイトトルマリンと呼ばれ、おおよそ淡色のピンク、
緑、青色を呈したエルバイトトルマリンを粉末化したも
のは、光の散乱によってほぼ白色を呈するものである。
すなわち、合成樹脂にリチア電気石を粉末化したものを
分散させれば、任意の顔料を合成樹脂に含有させること
によって、合成樹脂の色合いを淡色から農色まで自由に
設計できるものである。
としては、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹
脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂などが使用で
きる。ポリ塩化ビニル系樹脂としては、ポリ塩化ビニ
ル、塩化ビニルと他のモノマー、例えば酢酸ビニル、エ
チレン、プロピレン、アルキルビニルエーテル、アクリ
ル酸エステル、メタクリル酸エステル、アクリロニトリ
ルなどとの共重合体のほか、ポリ塩化ビニルと他のポリ
マーとの混合物が使用できる。ポリオレフィン系樹脂と
しては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの単独重合
体、エチレンやプロピレンなどのオレフィン系モノマーと他
のモノマー、例えば酢酸ビニル、αオレフィン、アクリ
ル酸エステル、メタクリル酸エステル、アルキルビニル
エーテル、アクリロニトリルなどとの共重合体のほか、
ポリエチレンやポリプロピレンと他のポリマーとの混合
物が使用できる。ポリウレタン系樹脂としては、ポリエ
ステルジオール、ポリエーテルジオール、ポリエステル
・エーテルジオール、ポリカプロラクトンジオール、ポ
リメチルバレロラクトンジオール、ポリカーボネートジ
オール等のポリマージオールから選ばれる1種以上のポ
リオールと、芳香族ジイソシアネート、脂肪族ジイソシ
アネート、脂環族ジイソシアネート、環状基を有する脂
肪族ジイソシアネート等の有機ポリイソシアネートから
選ばれる1種以上のポリイソシアネートと、活性水素原
子を少なくとも2個有する低分子化合物、例えば脂肪族
ジオール、脂環族ジオール、脂肪族ジアミン、脂環族ジ
アミン、ヒドラジン誘導体等の群から選ばれる1種以上
鎖伸長剤とを反応させて得られる1液型又は2液型ポリ
ウレタン樹脂を使用することができる。
合成樹脂組成物に、N,N'-ジニトロソペンタメチレンテ
トラミン、N,N'-ジメチル-N,N'-ジニトロソテレフタル
アミド、アゾジカーボンアミド、アゾビスイソブチロニ
トリル、ベンゼンスルホニルヒドラジド、P,P'-オキシ
ビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、ベンゼン-1,3
-ジスルホニルヒドラジド、トルエンスルホニルヒドラ
ジドなどの熱分解型発泡剤や熱可塑性樹脂からなる殻に
ブタン、ペンタンなどの脂肪族飽和炭化水素などの熱膨
張性物質を含ませたマイクロカプセル型発泡剤を配合し
て可撓性樹脂層を発泡した構造とすることもできる。
ついて図2により説明する。例えば、皮革状シート物を
ビニルレザーとする場合には、図2(a)に示すよう
に、繊維質基材11上に、塩化ビニル樹脂からなる塩化
ビニル樹脂層12(合成樹脂層)を積層し、該塩化ビニ
ル樹脂層の表面に合成樹脂溶液中に希土類元素を含有し
ない鉱石の粉末とトルマリン粉末とを含有させたコーテ
ィング材を塗布して形成された表皮層13(合成樹脂
層)を積層して構成する。このように、合成樹脂層(図
2の場合は表皮層13)に希土類元素を含まない鉱石の
粉末とトルマリン粉末とを含有させることによって静止
状態でより多くのマイナスイオンを発生させることがで
きる。この際使用する合成樹脂溶液に使用される合成樹
脂としては、合成樹脂層を形成する可撓性合成樹脂と同
様のものが使用できるばかりでなく、一般に表面塗工に
使用される塗料用の合成樹脂ウレタンアクリル系樹脂、
エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂なども使用でき
る。合成樹脂溶液としては、合成樹脂を溶媒に溶解させ
たもののほか、合成樹脂を液体中に分散させた合成樹脂
分散液(エマルジョン)でもよいし、必要に応じて水酸
化アルミニウム等の難燃剤、炭酸カルシウム等の充填剤
等を配合するようにしてもよい。
合に、表皮層13ではなく、塩化ビニル樹脂層12に希
土類元素を含まない鉱石の粉末とトルマリン粉末とを含
有させて構成することもできる。塩化ビニル樹脂層12
は、塩化ビニル系樹脂、可塑剤、安定剤、希土類を含有
しない鉱石の粉末、トルマリン粉末、顔料、必要に応じ
て発泡剤、紫外線吸収剤等を均一に混練して、カレンダ
ー加工やペースト加工にて繊維質基材11上に積層形成
することができる。希土類元素を含まない鉱石の粉末と
トルマリン粉末とを含有させるに際しては、皮革状シー
ト物が複数の合成樹脂層を有する場合、最外層の合成樹
脂層に含有させるのが特に好ましい。最外層の合成樹脂
層に含有させることにより、より多くのマイナスイオン
を発生させることができるものである。
成皮革とする場合には、図2(b)に示すように、図示
省略した離型紙上に、合成樹脂層を構成する希土類元素
を含まない鉱石の粉末とトルマリン粉末とを含有させた
ポリウレタン表皮層21としての1液型ポリウレタン系
樹脂溶液を塗布し乾燥後、この合成樹脂層21の上に接
着層22としての2液型ポリウレタン系樹脂溶液接着剤
を塗布し、その上に繊維質基材23を積層し、その後離
型紙を剥離することによって、図示したポリウレタン系
合成皮革20が得られる。このポリウレタン系合成皮革
20は、ポリウレタン表皮層21(合成樹脂層)に希土
類元素を含まない鉱石の粉末とトルマリン粉末とを含有
するので、外力などを加えない静止状態で、皮革状シー
ト物20の表面により多くのマイナスイオンを存在させ
ることができる。
リウレタン表皮層21に希土類元素を含まない鉱石の粉
末とトルマリン粉末とを含有させたが、2液型ポリウレ
タン系樹脂溶液接着剤から形成されるポリウレタン接着
層22に希土類元素を含まない鉱石の粉末とトルマリン
粉末とを含有させるようにしてもよく、このポリウレタ
ン系合成皮革20では、ポリウレタン表皮層21に希土
類元素を含まない鉱石の粉末とトルマリン粉末とが含有
されていなくてもポリウレタン接着層22に希土類元素
を含まない鉱石の粉末とトルマリン粉末とを含有させて
いるので、皮革状シート物20の表面に多くのマイナス
イオンを存在させることができる。
は、図2(c)に示すように、希土類元素を含まない鉱
石の粉末とトルマリン粉末とを含有するポリウレタン系
樹脂溶液を、繊維質基材31に含浸させこれを乾燥固化
させて得られるものである。具体的には、希土類元素を
含まない鉱石の粉末とトルマリン粉末とを含有するポリ
ウレタン系樹脂溶液中に繊維質基材を浸漬し、余剰のポ
リウレタン系樹脂溶液をニップロールにて絞液して除去
し、加熱オーブンを通して乾燥固化させたり、または希
土類元素を含まない鉱石の粉末とトルマリン粉末とを含
有するポリウレタン系樹脂溶液を繊維質基材上に供給
し、ロールコーター、ドクターコータと繊維質基材との
クリアランスを0に設定して、ロールコーターやドクタ
ーコーターにより絞り込むようにして繊維質基材中に含
浸させ、加熱オーブンを通して乾燥固化させることによ
りポリウレタン系人工皮革が得られる。このような人工
皮革30とした場合には繊維質基材31中に、繊維質基
材と一体となって希土類元素を含まない鉱石の粉末とト
ルマリン粉末とを含有するポリウレタン系樹脂層32が
形成されているので、外力などを加えない静止状態で、
人工皮革30の表面により多くのマイナスイオンを存在
させることができる。
いて説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。 (実施例1)下記の原料を用いた塩化ビニル樹脂コンパ
ウンドをカレンダーにて0.15mmに圧延し、これをメ
リヤス(繊維質基材)に積層し塩ビレザーを作製した。 原料 塩化ビニル樹脂 100重量部 可塑剤 80重量部 安定剤 2重量部 セッ石粉末(希土類元素を含まない鉱石の粉末) 10重量部 リチア電気石粉末(トルマリン粉末) 10重量部 顔料(白色顔料) 10重量部
粉末とリチア電気石粉末を含まない塩化ビニル樹脂コン
パウンドを実施例1と同様にカレンダーにて0.15mm
に圧延し、これをメリヤス(繊維質基材)に積層し塩ビ
レザーを作製し、塩化ビニル樹脂層の表面に下記の原料
からなるコーティング材をグラビア印刷にて乾燥重量3
0g/m2の目付量でコーティングし、これを加熱乾燥
した。 原料 塩化ビニル−アクリル系樹脂溶液(固形分20重量%)100重量部 セッ石粉末(希土類元素を含まない鉱石の粉末) 2.5重量部 リチア電気石粉末(トルマリン粉末) 2.5重量部
る1液型ポリウレタン系樹脂溶液を乾燥重量100g/
m2の目付量でコーティングし、これを加熱乾燥してポ
リウレタン系樹脂層を形成した後、ポリウレタン系樹脂
層表面に2液型ポリウレタン接着剤を乾燥重量100g
/m2の目付量でコーティングし、さらにポリウレタン
接着剤が半硬化の状態で起毛織布の起毛面がポリウレタ
ン接着剤に接するように積層し、加熱乾燥した後、離形
紙を剥離してポリウレタン系合成皮革を得た。 原料 ポリウレタン系樹脂溶液 ※1 100重量部 セッ石粉末(希土類元素を含まない鉱石の粉末) 2.5重量部 リチア電気石粉末(トルマリン粉末) 2.5重量部 希釈剤(DMF) 20重量部 希釈剤(MEK) 20重量部 顔料(ピンク) 20重量部 (※1:大日精化工業社製レザミンME−44)
セッ石粉末を除いた塩化ビニル樹脂コンパウンドを使用
し、実施例1と同様にして塩ビレザーを作製した。
ち、リチア電気石粉末に代えてショール型トルマリン粉
末を使用する以外は、実施例2と同様にして塩ビレザー
を作製した。
例1,2の皮革状シート物について、マイナスイオン数
と色合いについての性能評価を行い、その結果を表1に
示した。なお、マイナスイオン数は、IC−1000イ
オンカウンター(ユニバーサル企画)を使用し、皮革状
シート物に外から力などを加えず、無風の室内で、図1
に示すように、皮革状シート物1を、表面を内側にして
直径7cmの円筒状に丸め、この円筒の一端にイオン数
測定器2の空気吸入口3が沿うようにして測定した数値
である。なお、比較のため、ここで使用したイオン数測
定器 IC−1000イオンカウンターによる測定参考
データを示すと、一般室内で約200個/cc、都内商店
街で約220個/cc、日光中禅寺湖で約500個/ccで
あった。これら実施例及び比較例から明らかなように、
希土類元素を含まない鉱石の粉末と、トルマリン粉末と
を合成樹脂層に含有させることにより、静止状態での皮
革状シート物の表面には、確実に500個/cc以上のマ
イナスイオンが発生していることを確認することができ
た。また、リチア電気石(エルバイトトルマリン)粉末
を用いることで、任意の顔料を合成樹脂層に含有させる
ことによって、色合いの淡いものから農色のものまで自
由に設計できることが確認できた。
たように、本発明の請求項1記載の皮革状シート物によ
れば、繊維基材に、希土類元素を含まない鉱石の粉末と
トルマリン粉末とを含有する合成樹脂組成物を塗布後固
化したり、あるいは含浸後固化する事により、希土類元
素を含まない鉱石の粉末とトルマリン粉末とを含有する
合成樹脂層を少なくとも1層形成させているので、希土
類元素を含まない鉱石の粉末によりトルマリン粉末のマ
イナスイオン生成の働きが向上され、静止状態における
マイナスイオン発生数を500個/cc以上とすることが
できるものである。また、本発明の請求項2記載の皮革
状シート物によれば、前記皮革状シート物に含有させる
希土類元素を含まない鉱石の粉末とトルマリン粉末との
比率を、希土類元素を含まない鉱石の粉末/トルマリン
粉末=5/95〜95/5とすることにより、さらにマ
イナスイオン生成の働きが向上されるものである。さら
に、本発明の請求項3記載の皮革状シート物によれば、
前記皮革状シート物に使用されるトルマリン粉末を、リ
チア電気石を微粉砕したものが50重量%以上含まれる
もので構成するようにしたのでリチア電気石粉末は光の
散乱によってほぼ白色を呈するものであることから、任
意の顔料を含有させて淡色のものから農色のものまで色
合いを自由に設計することができファッション性に優れ
たものである。
方法の説明図である。
かる横断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 繊維質基材に、希土類元素を含まない鉱
石の粉末とトルマリン粉末とを含有する合成樹脂組成物
が塗布若しくは含浸され、該合成樹脂組成物が固化され
てなる合成樹脂層を少なくとも1層有してなり、静止状
態における、シート状物表面に存在するマイナスイオン
数が500個/cc以上であることを特徴とする皮革状シ
ート物。 - 【請求項2】 希土類元素を含まない鉱石の粉末とトル
マリン粉末との含有比が、5:95〜95:5である請
求項1項に記載の皮革状シート物。 - 【請求項3】 前記トルマリン粉末が、リチア電気石を
微粉砕したものを50重量%以上含むものである請求項
1〜2のいずれか1項に記載の皮革状シート物。
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