JP2001303445A - 通気性基布及びその製造方法、通気性シート構造体並びに皮革様シート構造体 - Google Patents

通気性基布及びその製造方法、通気性シート構造体並びに皮革様シート構造体

Info

Publication number
JP2001303445A
JP2001303445A JP2000113573A JP2000113573A JP2001303445A JP 2001303445 A JP2001303445 A JP 2001303445A JP 2000113573 A JP2000113573 A JP 2000113573A JP 2000113573 A JP2000113573 A JP 2000113573A JP 2001303445 A JP2001303445 A JP 2001303445A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet structure
base
liquid
sheet
leather
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000113573A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidesada Kin
秀眞 金
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOATSU CLOTH KK
Original Assignee
KOATSU CLOTH KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KOATSU CLOTH KK filed Critical KOATSU CLOTH KK
Priority to JP2000113573A priority Critical patent/JP2001303445A/ja
Publication of JP2001303445A publication Critical patent/JP2001303445A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 有機溶剤を使用せず、排水処理が不要で、し
かも省エネルギーが可能な工程で製造可能な通気性基布
の提供。 【解決手段】 ベースレジンを含有するエマルジョン又
はディスパージョンに、整泡剤、発泡助剤、増粘剤、感
熱ゲル化剤、水、弾性付与剤、架橋剤等を必要に応じて
添加し、含浸液とする。次に、この含浸液を高速撹拌装
置を用いて撹拌して発泡させ、空気をできる限り小さい
気泡として含ませる。次に、ロール20からこの基材シ
ート21を供給し、2つの含浸用ローラ26及び27の
間に導く。2つの含浸用ローラ26及び27の間には発
泡含浸液が貯留されており、この発泡含浸液が所定量だ
け基材シート21に含浸される。この基材シート21を
スチーム発生装置28によって加熱し、更にドライヤー
29に送り込み、基材シート21内に含浸された発泡コ
ンパウンド液の更なる硬化による多孔質発泡体の形成
と、形成された多孔質発泡体の乾燥とを同時に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通気性基布及び
その製造方法、通気性シート構造体並びに皮革様シート
構造体に関し、更に詳しくは、人工皮革等に使用し得る
柔軟性及び通気性に優れた通気性基布及びその製造方法
と、この通気性基布を用いた通気性シート構造体及び皮
革様シート構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人工皮革、合成皮革等は、通常、織物又
は不織布の基布の上に多孔質層を形成し、その表面を天
然皮革と同じような色や形状に加工することにより製造
されている。特にソフト仕上げの本皮調皮革シートを作
る場合には、基材シートとなる織物や不織布に柔軟で弾
性のある樹脂を含浸させた本革のように密度が高いソフ
ト仕上げの基布が用いられている。このように基布にソ
フト仕上げを施すことにより、より本皮の風合いに近い
製品が得られる。
【0003】一般的に、このような高密度でソフト仕上
げの基布は、ジメチルホルムアマイド(DMF)の溶剤
の中で重合したポリウレタン10%〜15%のDMF溶
液を織物や不織布に含浸させ、これを水に浸漬してDM
Fを除去する湿式法により製造されている。この湿式法
により得られる基布では、含浸される樹脂がスポンジ状
に繊維に絡まり、ソフト感ある人工皮革、合成皮革用基
布としての特性を発揮する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、溶剤と
して使用されるDMFは毒性が高く、作業上その取り扱
いには注意を要する。また、水に浸漬してDMFを除去
する工程に於いては、DMFを含有する排水が多量に生
ずるため、この排水を処理するために大規模な設備が必
要となり、その運転にも大きなコストを必要とするとい
う問題点がある。更に、水への浸漬工程を経るため、そ
の後に水分を乾燥させるための乾燥工程が大掛かりとな
り、エネルギーの消費量が非常に大きいという問題点が
ある。
【0005】本発明はこのような問題点を解決するもの
であり、本発明の目的は、有機溶剤を使用せず、排水処
理が不要で、しかも省エネルギーが可能な工程で製造す
ることができる通気性基布及びその製造方法、通気性シ
ート構造体並びに皮革様シート構造体を提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の通気性基布は、
基材シートに樹脂を含有する多孔質発泡体を包含した通
気性基布であって、前記多孔質発泡体は連続気泡を有
し、該気泡の直径が20〜250μmの範囲であること
を特徴とする。このように、多孔質発泡体の気泡を連続
気泡とし、気泡の直径を上記の範囲に設定することによ
り、優れた通気性と柔軟性とを有する通気性基布を得る
ことが可能となる。
【0007】また、本発明の通気性シート構造体は、上
記の通気性基布と、該基布上に形成された多孔質層とを
備えている。そして、この多孔質層も連続気泡を有する
構成とし、該気泡の直径が20〜250μmの範囲であ
るように構成することができる。このように通気性基布
上に形成される多孔質層も上述の多孔質発泡体と同様の
構成とすることにより、従来のシート構造体より格段に
優れた通気性を有するシート構造体が得られる。また、
本発明のシート構造体では、通気度が10〜20cm3
/cm2/secの範囲であり、非常に通気度が高くな
っている。ここで、本発明に於いて「通気度」とは、J
IS L−1096に記載されている方法により測定し
た数値をいう。
【0008】本発明の皮革様シート構造体は、上記の通
気性シート構造体と、前記多孔質層の表面に形成された
皮革様の凹凸表面と、該凹凸表面の凸部上に形成された
フィルム層とを有していることを特徴とする。これによ
り、本発明の皮革様シート構造体は、フィルム層が形成
されていない凹部によって通気性を確保し、通気度3〜
13cm3/cm2/secという高い通気度を達成して
いる。通常の天然皮革の通気度が1.0cm3/cm2
sec以下であるのに比較すれば、本発明の皮革様シー
ト構造体が優れた通気度を有していることが分かる。
【0009】本発明の通気性基布の製造方法は、基材シ
ートに樹脂を含有する多孔質発泡体を包含した通気性基
布の製造方法であって、前記基材シートに、少なくとも
ベースレジンを含有する含浸液を発泡させた発泡含浸液
を含浸させる含浸工程と、該発泡含浸液のベースレジン
を硬化させて前記多孔質発泡体を形成する硬化工程とを
包含していることを特徴とする。この製造方法によれば
DMF等の有機溶剤を含んだ排水が生ずることもなく、
また、水への浸漬工程を経ないため、基布自体に含まれ
ている水分は発泡含浸液に含有されていた水分のみであ
り、これを蒸発させるのに要するエネルギーも少なくて
済む。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。なお、本明細書中に於いて、「部」とは質
量に基づく比を表すものとする。
【0011】本発明のシート構造体は、上述のように基
材シートに樹脂を含有する多孔質発泡体を包含した通気
性基布であって、前記多孔質発泡体は連続気泡を有し、
該気泡の直径が20〜250μmの範囲である。
【0012】通気性の基材シートとしては、不織布、織
物、編み物等を用いることができるが、皮革様シート構
造体用には、基材シートとして不織布が最も多く用いら
れている。また、不織布としては、ウォータージェット
法、スパンレース法、ニードルパンチ法等によって製造
されたものを挙げることができ、本発明では何れのもの
も用いることができる。
【0013】基材シートに含有される多孔質発泡体は、
少なくともベースレジンを含有する含浸液を発泡させた
発泡含浸液を前記基材シートに含浸させて乾燥させるこ
とにより形成される。
【0014】更に、発泡含浸液の発泡倍率は、泡前の含
浸液の体積の1.5〜12倍が好ましい。発泡倍率が
1.5倍より小さいと得られるシート構造体が硬くな
り、皮革用のシートとしては不適切となるからである。
また、発泡倍率が12倍より大きいと、発泡含浸液の含
浸量が少なくなり、十分な効果が得られないので好まし
くない。
【0015】多孔質発泡体の形成に使用される含浸液
は、ベースレジン以外に、粘度を上記範囲内に調節する
等のために、整泡剤、発泡助剤、増粘剤、固形分調整の
ための水等を含有していてもよい。また、形成される多
孔質層に弾性を付与する弾性付与剤、ベースレジンを架
橋するための架橋剤等を含有していることが好ましい。
更に必要に応じて、顔料等の皮革様シート構造体の製造
に際して通常使用される種々の添加剤を添加することが
できることは言うまでもない。
【0016】含浸液に含有されるベースレジンとしては
発泡性の良いものが適しており、ポリアクリル酸エステ
ル,ポリメタクリル酸エステル,これらの共重合体等の
アクリル系ポリマー、ポリウレタン、合成ゴム,天然ゴ
ム,ラテックス等のジエン系ポリマー、及びこれらの混
合物を例示することができる。このベースレジンは、エ
マルジョン又はディスパージョンの形態で使用すること
ができる。また、ベースレジンは、上記発泡性の観点か
ら、高固形分でTG(ガラス転移温度)が低く、起泡性
が良好で消泡剤の含有量が少ないものが適している。
【0017】含浸液に含有される整泡剤としては、ステ
アリン酸アンモニウム等の長鎖アルキルカルボン酸アン
モニウムを例示することができる。整泡剤の好ましい含
有量は、上記ベースレジンの固形分100部に対して、
1〜10部である。
【0018】また、含浸液は発泡助剤を含有していても
よい。発泡助剤としては、例えばジアルキルスルホコハ
ク酸ナトリウムを例示することができる。発泡助剤の含
有量は、上記ベースレジンの固形分100部に対して、
0.5〜6部である。
【0019】更に、上記含浸液は、発生した泡を安定化
させるための増粘剤を含有していてもい。好ましい増粘
剤としては、ポリアクリル酸アンモニウム、ポリアクリ
ル酸を例示することができる。増粘剤の含有量は、上記
ベースレジンの固形分100部に対して、0.5〜3部
である。
【0020】また、上記含浸液には、固形分と粘度の調
整のための水を添加してもよく、水の添加量は、ベース
レジンの固形分100部に対して、30〜200部の範
囲が好ましい。
【0021】本発明では、ベースレジンが多少なりとも
自己架橋性を有している場合には、時間の経過とともに
硬化するが、硬化が遅いベースレジンを用いる場合には
架橋を添加する必要がある。好ましい架橋剤としては、
イソシアネートを例示することができる。架橋剤の含有
量は、上記ベースレジンの固形分100部に対して、
1.5〜4部である。
【0022】また、用いるベースレジンの性質により、
多孔質発泡体形成後の気泡が押圧によってつぶれて気泡
の壁が互いに付着したままとなり、元の気泡の状態に復
元されない場合には、弾性付与剤を添加することが好ま
しい。弾性付与剤としては、シリコンオイルを例示する
ことができる。弾性付与剤の含有量は、上記ベースレジ
ンの固形分100部に対して、0.2〜1.5部であ
る。
【0023】次に、本発明の通気性基布の製造方法につ
いて説明する。まず、上述のコンパウンド液を調製す
る。ベースレジンを含有するエマルジョン又はディスパ
ージョンに、上述の整泡剤、発泡助剤、増粘剤、水、弾
性付与剤、架橋剤等を必要に応じて添加し、分散不良と
ならないように撹拌して安定な含浸液とする。
【0024】次に、この含浸液を高速撹拌装置を用いて
撹拌して発泡させ、空気をできる限り小さい気泡として
含ませる。発泡倍率(含浸液の体積に対する発泡含浸液
の体積)は最終製品により異なるが、1.5〜12倍が
好ましい。
【0025】次に、上記で調製した発泡含浸液を基材シ
ートに含浸させる。図3は発泡含浸液を基材シートに含
浸させるための装置の概略構成図である。同図に示すよ
うに、まず、ロール20から基材シート21を供給し、
この基材シート21は補助ローラ22,23,24及び
25によって、2つの含浸用ローラ26及び27の間に
導かれる。2つの含浸用ローラ26及び27の間には、
前述の発泡含浸液30が貯留されており、この発泡含浸
液30が所定量だけ基材シート21に含浸されることに
なる。2つの含浸用ローラ26及び27の間隙は調節で
きるように構成されており、この含浸用ローラ26及び
27の間隙の大きさは、基材シート21の厚さ、発泡含
浸液30の所望の含浸量等に応じて変更することができ
る。含浸用ローラ26及び27の間隙を出た基材シート
21は、スチーム発生装置28によって加熱されて予備
加熱が行われ、更にピンテンタードライヤー29に送り
込まれる。ピンテンタードライヤー29内では、基材シ
ート21内に含浸された発泡コンパウンド液の硬化によ
る多孔質発泡体の形成と、形成された多孔質発泡体の乾
燥とが同時に行われる。
【0026】なお、図3の装置では、基材シート21の
両面に発泡含浸液30を含浸させる場合について説明し
たが、基材シート21の一方の面のみに多くの発泡含浸
液30を含浸させる場合には、図4に示す装置を使用す
ることができる。図4では、補助ローラ25が設けられ
ていない点を除いて図3と同様であり、対応する要素に
は同じ符号が付してある。図4の装置では、基材シート
21の裏面が補助ローラ25に沿って発泡含浸液30内
に供給されるため、基材シート21の表面側に多くの発
泡含浸液30が含浸される。
【0027】上記では図3及び図4のような装置を用い
る場合について説明したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、他の装置を用いて製造することもできる
ことはいうまでもない。
【0028】次に、本発明のシート構造体について説明
する。本発明のシート構造体は、上述の通気性基布上に
多孔質層を更に設けたものである。この多孔質層も多孔
質発泡体と同様に連続気泡を有し、その気泡の直径は2
0〜250μmの範囲である。また、本発明のシート構
造体の通気度は、10〜20cm3/cm2/secの範
囲である。
【0029】通気性基布上に形成される多孔質層は、少
なくともベースレジン及び充填剤を含有するコンパウン
ド液を発泡させた、チクソトロピー指数が2〜4の範囲
の発泡コンパウンド液を塗布し乾燥させることにより形
成される。また、発泡コンパウンド液の粘度は、5,0
00〜35,000センチポイズの範囲が好ましく、1
6,000〜22,000センチポイズの範囲がより好
ましく、18,000〜20,000センチポイズの範
囲が特に好ましい。発泡コンパウンド液の粘度が5,0
00センチポイズより小さいと、多孔質層を形成する際
に気泡がつぶれやすく、35,000センチポイズより
大きいと基布上への塗布が実質的に不可能となる。
【0030】また、発泡前のコンパウンド液は、5,0
00〜30,000センチポイズの粘度を有しているこ
とが好ましく、12,000〜15,000センチポイ
ズの粘度がより好ましい。このような粘度範囲のコンパ
ウンド液が好ましいのは、上記のような粘度範囲の発泡
コンパウンド液を得るためである。
【0031】更に、発泡コンパウンド液の発泡倍率は、
コンパウンド液の1.3〜2.5倍が好ましい。発泡倍
率が1.3倍より小さいと得られるシート構造体が硬く
なり、皮革用のシートとしては不適切となるからであ
る。また、発泡倍率が2.5倍より大きいと得られるシ
ート構造体の基布と多孔質層との間の剥離強度が弱くな
り、好ましくないからである。
【0032】また、スポーツシューズなどの基布と多孔
質層との間の剥離強度が要求される用途の場合には、発
泡倍率は1.4〜1.7倍の範囲が好ましく、また、後
述するベースレジンとしてポリウレタンを用いること
が、柔軟性を確保するために好ましい。
【0033】多孔質層の形成に使用されるコンパウンド
液は、ベースレジン及び充填剤以外に、チクソトロピー
指数や粘度を上記範囲内に調節するために、分散剤、整
泡剤、発泡助剤、増粘剤等を含有することが好ましい。
また、形成される多孔質層に弾性を付与する弾性付与
剤、ベースレジンを架橋するための架橋剤等を含有する
ことが好ましい。更に必要に応じて、顔料等の皮革様シ
ート構造体の製造に際して通常使用される種々の添加剤
を添加することができることは言うまでもない。
【0034】コンパウンド液に含有されるベースレジン
としては、前述の含浸液の場合と同様に、発泡性の良い
ものが適しており、ポリアクリル酸エステル,ポリメタ
クリル酸エステル,これらの共重合体等のアクリル系ポ
リマー、ポリウレタン、合成ゴム,天然ゴム,ラテック
ス等のジエン系ポリマー、及びこれらの混合物を例示す
ることができる。このベースレジンは、エマルジョン又
はディスパージョンの形態で使用することができる。ま
た、ベースレジンは、上記発泡性の観点から、高固形分
でTG(ガラス転移温度)が低く、起泡性が良好で消泡
剤の含有量が少ないものが適している。
【0035】上記コンパウンド液はチクソトロピー性を
付与するための充填剤を含有している。使用し得る充填
剤として、クレー、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウ
ム等を例示することができる。充填剤の含有量は、上記
ベースレジンの固形分100重量部に対して、5〜10
0重量部である。
【0036】上記コンパウンド液に含有される分散剤と
しては、低分子量ポリカルボン酸ナトリウム、トリポリ
リン酸ナトリウム等を例示することができる。分散剤の
好ましい含有量は、上記ベースレジンの固形分100重
量部に対して、0.2〜2重量部である。
【0037】また、コンパウンド液に含有される整泡剤
としては、前述の含浸液の場合と同様に、ステアリン酸
アンモニウム等の長鎖アルキルカルボン酸アンモニウム
を例示することができる。整泡剤の好ましい含有量は、
上記ベースレジンの固形分100重量部に対して、1〜
8重量部である。
【0038】また、コンパウンド液は発泡助剤を含有し
ていてもよい。発泡助剤としては、前述の含浸液の場合
と同様に、例えばジアルキルスルホコハク酸ナトリウム
を例示することができる。発泡助剤の含有量は、上記ベ
ースレジンの固形分100重量部に対して、1〜7重量
部である。
【0039】更に、上記コンパウンド液は、上記充填剤
等とともにチクソトロピー性を発現し発生した泡を安定
化させるための増粘剤を含有していてもい。好ましい増
粘剤としては、前述の含浸液の場合と同様に、ポリアク
リル酸アンモニウム、ポリアクリル酸を例示することが
できる。増粘剤の含有量は、上記ベースレジンの固形分
100重量部に対して、0.5〜5重量部である。
【0040】本発明では、ベースレジンが多少なりとも
自己架橋性を有している場合には、時間の経過とともに
硬化するが、硬化が遅いベースレジンを用いる場合には
架橋を添加することが好ましい。好ましい架橋剤として
は、イソシアネートを例示することができる。架橋剤の
含有量は、上記ベースレジンの固形分100重量部に対
して、1〜5重量部である。
【0041】また、用いるベースレジンの性質により、
多孔質形成後の気泡が押圧によってつぶれて気泡の壁が
互いに付着したままとなり、元の気泡の状態に復元され
ない場合には、弾性付与剤を添加することが好ましい。
弾性付与剤としては、前述の含浸液の場合と同様に、シ
リコンオイルを例示することができる。弾性付与剤の含
有量は、上記ベースレジンの固形分100重量部に対し
て、0.5〜1.5重量部である。
【0042】次に、本発明の皮革様シート構造体につい
て説明する。本発明の皮革様シート構造体は、上記のシ
ート構造体を用いて製造される。本発明の皮革様シート
構造体は、上記のシート構造体に於ける多孔質層上に皮
革様のフィルム層を不連続に形成したものである。即
ち、本発明の皮革様シート構造体では、多孔質層の表面
に皮革様の凹凸表面が形成されるとともに、この凹凸表
面の凸部上にのみフィルム層が形成されている。本発明
の皮革様シート構造体の通気度は、3〜13cm 3/c
2/secである。
【0043】次に、本発明のシート構造体及び皮革様シ
ート構造体の製造方法について説明する。まず、上述の
コンパウンド液を調製する。ベースレジンを含有するエ
マルジョン又はディスパージョンに、上述の分散剤、整
泡剤、充填剤、発泡助剤、増粘剤弾性付与剤、架橋剤等
を必要に応じて添加し、分散不良とならないように撹拌
して安定なコンパウンド液とする。コンパウンド液の固
形分は50〜60重量%の範囲であることが好ましい。
このような高固形分のコンパウンド液は粘度が非常に高
く、極度にゲル化し易いが、水分が少ないので短時間で
乾燥させることができるという利点がある。
【0044】次に、このコンパウンド液を高速撹拌装置
を用いて撹拌して発泡させ、空気をできる限り小さい気
泡として含ませる。発泡倍率(コンパウンド液の体積に
対する発泡後の体積)は最終製品により異なるが、1.
3倍〜2.5倍が好ましい。このような高速撹拌を行っ
たコンパウンド液はチクソトロピー性を有するようにな
る。
【0045】次に、上述のように発泡させた発泡コンパ
ウンド液を、本発明の通気性基布に、ドクターナイフコ
ーターを用いて所定の厚さに連続的に塗布する。ドクタ
ーナイフで塗布を行うと、塗布された発泡コンパウンド
液の剪断による平滑化が起こる。塗布する発泡コンパウ
ンド液の厚さは、最終的に得られる皮革様シート構造体
に応じて決められる。発泡コンパウンド液はチクソトロ
ピー性を有しているため、塗布されるとゲル化寸前の状
態となり、この状態の発泡コンパウンド液層の発泡構造
は壊れにくく、その後の乾燥工程に於いても保持される
こととなる。また、この発泡コンパウンド液は高固形分
であるために後の乾燥工程が短時間で済むことも、高発
泡構造の維持に寄与していると考えられる。
【0046】次に、基布上の発泡コンパウンド液の乾燥
を行うことにより、多孔質層を形成する。この乾燥工程
では、発泡コンパウンド液の発泡状態を壊さないように
するため、遠赤外線で予め照射して表面のみを乾燥させ
て薄い乾燥皮膜を形成し、その後にピンテンター乾燥機
等による熱風乾燥を行うのが好ましい。遠赤外線による
余熱を行うか否かは、コンパウンド液の成分や発泡倍率
に応じて決められる。この乾燥工程に於いては、上述の
ように発泡状態が維持されるので、形成される多孔質層
も発泡状態を保持したものとなる。発泡状態が維持され
ていることは、コンパウンド液塗布後のウエットな状態
に於ける塗布層の層厚と、乾燥後の層厚とが殆ど同じで
あることによって確認することができる。コンパウンド
液の水分を蒸発させることにより、本発明のシート構造
体が得られる。
【0047】本発明の皮革様シート構造体はシート構造
体を用いて、図1(a)及び(b)に示すように、特開
平8−232174号公報に記載の方法と同様にして製
造される。まず、図1(a)に示すように、皮革様の凹
凸表面を反転した凹凸形状の表面を有する転写紙9の凹
凸形状の凹部14にのみフィルム材料15を充填するよ
うに塗布する。フィルム材料15は、通常、10〜30
%のレジンと、5〜10%の顔料と、溶剤とを含有して
いる。
【0048】次に、凹部14にフィルム材料15を充填
した転写紙9を、図1(b)に示すように、フィルム材
料15が塗布した面、即ち図1(a)で上側の面がシー
ト構造体3の多孔質層2に接するように重畳する。この
ように重畳した転写紙9及びシート構造体3は、ローラ
等を使用して押圧加熱される。この押圧加熱によって転
写紙9の皮革様の反転した凹凸形状がシート構造体3に
転写されると同時に、図2に示すように、シート構造体
3の転写された凹凸表面の凸部6上にフィルム材料15
(図1(b))がフィルム層5として転写される。その
後、転写紙9及びシート構造体3を冷却し、シート構造
体3から転写紙9を剥がすことにより、図2に示す皮革
様シート構造体10が得られる。この皮革様シート構造
体10のシート構造体3は、通気性基布1と、通気性基
布1上に形成された、直径が20〜250μの範囲の連
続気泡を有している。そして、多孔質層2は皮革様の凹
凸表面を有し、この凹凸表面の凸部6上にのみフィルム
層5が形成されているので、高い通気性が得られる。
【0049】
【実施例】本発明をより明確化するため、以下に実施例
を示す。
【0050】表1は本発明の通気性基布の作製に用いた
含浸液の組成を各実施例について示している。この含浸
液は、発泡させた後上述のように基材シートに塗布し乾
燥させることにより、多孔質発泡体が形成される。これ
により、実施例1〜3の通気性基布が得られる。なお、
上記各実施例では基材シートとして、テトロン(登録商
標)及びレーヨンからなる織物(起毛布)を使用した。
【0051】
【表1】
【0052】次に、表2の組成のコンパウンド液を高速
撹拌装置を用いて撹拌して発泡させることにより、各実
施例の発泡コンパウンド液を調製した。これらの発泡コ
ンパウンド液を、それぞれ上記で作製した各実施例の通
気性基布に塗布することにより、実施例1〜3の通気性
シート構造体を得た。また、これらのシート構造体に、
上述の図1及び図2で説明した方法で皮革様の凹凸表面
の凸部上にフィルム層を形成することにより、実施例1
〜3の皮革様シート構造体を得た。
【0053】
【表2】
【0054】次に、実施例3の通気性基布と、実施例1
〜3のシート構造体と、実施例1〜3の皮革様シート構
造体とについて通気度を調べた。また、比較のために、
従来のシート構造体と天然皮革とについても通気度を調
べた。その結果を表3に示す。なお、通気度の試験方法
は、JIS L−1096である。
【0055】
【表3】
【0056】その結果、実施例3の通気性基布は、従来
の通気性基布に比較して優れた通気度を示した。また、
実施例1〜3のシート構造体の通気度は、何れも従来の
シート構造体の通気度に比較して格段に優れていた。更
に、このシート構造体を用いて製造した実施例1〜3の
皮革様シート構造体の通気度も、天然皮革の通気度に比
較して格段に優れていた。
【0057】更に、実施例3の通気性基布について、風
合いを調べるために、KES法により、曲げ剛性及び曲
げヒステリシスを測定した。比較のために、実施例3と
同じ含浸液(未発泡)を実施例3と同量含浸させ、乾燥
させた従来の通気性基布につても、同様に曲げ剛性及び
曲げヒステリシスを測定した。図5は通気性基布につい
て得られた曲げ剛性及び曲げヒステリシスの測定曲線を
模式的に示している。縦軸はシート構造体1cm幅当た
りの曲げモーメントM(N・m/m)、横軸は曲げの曲
率K(m-1)である。曲げ剛性は、図5に示すように、
K=0.5〜15に於ける平均の勾配(−dM/dK)
であり、この数値はシート構造体の曲げの硬さを表して
いる。また、曲げヒステリシスは、図5に示すように、
測定曲線の上下の幅2HBで表され、この数値が大きく
なると、シート構造体の曲げに際しての反発性が無くな
ることになる。
【0058】実施例3の通気性基布では、曲げ剛性は
0.687N・m2/mであり、曲げヒステリシスは
0.774N・m/mであった。これに対して、比較例
の通気性基布では、曲げ剛性は2.151N・m2/m
であり、曲げヒステリシスは2.403N・m/mであ
った。この測定結果から、実施例3の通気性基布は比較
例の通気性基布に比較して、風合いに優れていることが
分かる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の通気性基
布は、有機溶剤を使用することなく調製することができ
るので、DMFなどの有機溶剤を含んだ排水は発生せ
ず、従って排水処理設備なしに製造することができる。
しかも、DMFを除去するための水への浸漬工程がない
ため、基布は完全に水に浸漬されることはないので、乾
燥工程でのエネルギーの消費量が少なくて済むという効
果が得られる。
【0060】また、本発明のシート構造体も、DMFを
使用することなく製造することができるため、排水によ
る公害の問題がなく、しかも、従来のようにDMFを除
去するための水への浸漬工程もないので、単に加熱乾燥
するだけの単純な省エネルギー工程でシート構造体を得
ることができる。
【0061】更に、本発明の皮革様シート構造体は、そ
の表面の凸部上にのみフィルム層が形成されているの
で、シート構造体の通気性を損なうことがない。従っ
て、本発明の皮革様シート構造体は、従来の皮革様シー
ト構造体の通気性を改善し、更には天然皮革を大きく上
回る通気性を提供し、これにより、従来にはない皮革様
シート構造体の用途を生み出すものと期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は、本発明の皮革様シート構
造体の製造方法を示す断面図である。
【図2】本発明の皮革様シート構造体を示す断面図であ
る。
【図3】発泡含浸液を基材シートに含浸させるための装
置の概略構成図である。
【図4】発泡含浸液を基材シートに含浸させるための他
の装置の概略構成図である。
【図5】通気性基布について得られた曲げ剛性及び曲げ
ヒステリシスの測定曲線を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1 基材シート 2 多孔質層 3 シート構造体 5 フィルム層 6 凸部 9 転写紙 10 皮革様シート構造体 14 凹部 15 フィルム材料 20 ロール 21 基材シート 26,27 含浸用ローラ 28 スチーム発生装置 30 発泡含浸液 29 ピンテンタードライヤー
フロントページの続き Fターム(参考) 4F055 AA03 BA13 CA05 CA14 DA02 EA02 EA04 EA22 EA24 FA04 FA10 FA15 FA38 GA03 HA07 4F100 AJ05 AK01A AK01B AK01C AK24 AK24J AK25 AK25J AK27 AK27J AK29 AK41 AK51 AL01 AN02 AT00A BA01 BA02 BA03 BA07 BA10A BA10C CA23B DD01B DG11A DJ01B DJ03A DJ03B EJ022 EJ082 EJ40B EJ822 EJ862 EJ91C GB33 GB72 HB22B JA20B JD02 JD20 JK17 JL00 YY00 YY00B 4L033 AB04 AC15 CA18

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートに樹脂を含有する多孔質発泡
    体を包含した通気性基布であって、前記多孔質発泡体は
    連続気泡を有し、該気泡の直径が20〜250μmの範
    囲であることを特徴とする通気性基布。
  2. 【請求項2】 前記多孔質発泡体は、少なくともベース
    レジンを含有する含浸液を発泡させた発泡含浸液を前記
    基材シートに含浸させて乾燥させることにより形成され
    ることを特徴とする請求項1記載の通気性基布。
  3. 【請求項3】 前記発泡含浸液の発泡倍率が、前記含浸
    液の1.5〜12倍である請求項2記載の通気性基布。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の何れかに記載の通気性
    基布と、該基布上に形成された多孔質層とを有する通気
    性シート構造体。
  5. 【請求項5】 前記多孔質層は連続気泡を有し、該気泡
    の直径が20〜250μmの範囲であることを特徴とす
    る請求項4記載の通気性シート構造体。
  6. 【請求項6】 前記シート構造体の通気度が10〜20
    cm3/cm2/secであることを特徴とする請求項4
    又は5記載のシート構造体。
  7. 【請求項7】 前記多孔質層は、少なくともベースレジ
    ン及び充填剤を含有するコンパウンド液を発泡させたチ
    クソトロピー指数が2〜4の範囲の発泡コンパウンド液
    を塗布して乾燥させることにより形成されることを特徴
    とする請求項5記載のシート構造体。
  8. 【請求項8】 前記発泡コンパウンド液の発泡倍率が、
    前記コンパウンド液の1.3〜2.5倍である請求項7
    記載のシート構造体。
  9. 【請求項9】 請求項4乃至8の何れかに記載の通気性
    シート構造体と、前記多孔質層の表面に形成された皮革
    様の凹凸表面と、該凹凸表面の凸部上に形成されたフィ
    ルム層とを有していることを特徴とする皮革様シート構
    造体。
  10. 【請求項10】 前記皮革様シート構造体の通気度が、
    3〜13cm3/cm2/secであることを特徴とする
    請求項9記載の皮革様シート構造体。
  11. 【請求項11】 基材シートに樹脂を含有する多孔質発
    泡体を包含した通気性基布の製造方法であって、前記基
    材シートに、少なくともベースレジンを含有する含浸液
    を発泡させた発泡含浸液を含浸させる含浸工程と、該発
    泡含浸液のベースレジンを硬化させて前記多孔質発泡体
    を形成する硬化工程とを包含していることを特徴とする
    シート構造体の製造方法。
  12. 【請求項12】 硬化後の前記発泡含浸液及び基布を乾
    燥させる乾燥工程を更に包含することを特徴とする請求
    項11に記載のシート構造体の製造方法。
JP2000113573A 2000-04-14 2000-04-14 通気性基布及びその製造方法、通気性シート構造体並びに皮革様シート構造体 Pending JP2001303445A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000113573A JP2001303445A (ja) 2000-04-14 2000-04-14 通気性基布及びその製造方法、通気性シート構造体並びに皮革様シート構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000113573A JP2001303445A (ja) 2000-04-14 2000-04-14 通気性基布及びその製造方法、通気性シート構造体並びに皮革様シート構造体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001303445A true JP2001303445A (ja) 2001-10-31

Family

ID=18625513

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000113573A Pending JP2001303445A (ja) 2000-04-14 2000-04-14 通気性基布及びその製造方法、通気性シート構造体並びに皮革様シート構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001303445A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006104251A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Tecno Shinto:Kk 合皮シート
JP2013139645A (ja) * 2011-12-28 2013-07-18 Kuraray Co Ltd 皮革様シート
JP2015174970A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 株式会社イノアック技術研究所 樹脂発泡体及びその製造方法
JP2015174971A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 株式会社イノアック技術研究所 吸水性樹脂発泡体及びその製造方法
JP2016016667A (ja) * 2014-07-11 2016-02-01 株式会社イノアック技術研究所 吸水シート
KR101655974B1 (ko) * 2016-04-19 2016-09-08 주식회사 콘크리닉 콘크리트 구조물용 섬유시트 함침장치
JP2018065306A (ja) * 2016-10-20 2018-04-26 株式会社加平 模様付シート及び模様付シートの製造方法
JP2020125567A (ja) * 2019-02-06 2020-08-20 株式会社クラレ 人工皮革の製造方法及び人工皮革

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006104251A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Tecno Shinto:Kk 合皮シート
JP4505301B2 (ja) * 2004-10-01 2010-07-21 株式会社テクノシントウ 合皮シート
JP2013139645A (ja) * 2011-12-28 2013-07-18 Kuraray Co Ltd 皮革様シート
JP2015174970A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 株式会社イノアック技術研究所 樹脂発泡体及びその製造方法
JP2015174971A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 株式会社イノアック技術研究所 吸水性樹脂発泡体及びその製造方法
JP2016016667A (ja) * 2014-07-11 2016-02-01 株式会社イノアック技術研究所 吸水シート
KR101655974B1 (ko) * 2016-04-19 2016-09-08 주식회사 콘크리닉 콘크리트 구조물용 섬유시트 함침장치
JP2018065306A (ja) * 2016-10-20 2018-04-26 株式会社加平 模様付シート及び模様付シートの製造方法
JP2020125567A (ja) * 2019-02-06 2020-08-20 株式会社クラレ 人工皮革の製造方法及び人工皮革

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4024019B2 (ja) シート構造体とその製造方法
EP0832318B1 (en) Controlling the porosity and permeation of a web
WO1996036761A9 (en) Controlling the porosity and permeation of a web
JP2947778B2 (ja) 通気性シート構造体及び皮革様シート構造体並びにその製造方法
JP2001303445A (ja) 通気性基布及びその製造方法、通気性シート構造体並びに皮革様シート構造体
JP2809804B2 (ja) 皮革様シート状物
US3763301A (en) Process for densifying a microporous elastomeric polyurethane sheet material
JPH0633578B2 (ja) 皮革様シート状物の製造法
JP2003049369A (ja) 高通気性皮革様シートおよびその製造方法
US5954902A (en) Controlling the porosity and permeation of a web
JP4050182B2 (ja) 透湿性繊維構成体の製造方法
JPH0345787A (ja) 合成皮革
JP2003003379A (ja) シート構造体とその製造方法
JPH093783A (ja) 表面立体感の優れた銀面合成皮革及びその製造方法
JP2952050B2 (ja) 装飾シ−トの製造方法
JP2994839B2 (ja) 意匠効果の優れた皮革様シート状物及びその製造方法
JPS6364549B2 (ja)
JP2001131878A (ja) 立毛加工性に優れたシート状物およびその製造方法
JP2955205B2 (ja) 皮革様シート状物およびその製造方法
JP2000303371A (ja) 皮革様シート状物の製造方法
JP2000303370A (ja) 皮革様シート状物およびその製造方法
JPH11124777A (ja) ヌバック調人工皮革
JPS6148440B2 (ja)
JP2002020977A (ja) 合成皮革用多孔質中間層の製造方法及びこの方法により製造した合成皮革用多孔質中間層を使用した合成皮革
JPH07126985A (ja) ヌバック調人工皮革の製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070322

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090630

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090908

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100105