JP2002200842A - インクジェット記録用シート及びその製造方法 - Google Patents

インクジェット記録用シート及びその製造方法

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JP2002200842A
JP2002200842A JP2000401569A JP2000401569A JP2002200842A JP 2002200842 A JP2002200842 A JP 2002200842A JP 2000401569 A JP2000401569 A JP 2000401569A JP 2000401569 A JP2000401569 A JP 2000401569A JP 2002200842 A JP2002200842 A JP 2002200842A
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一樹 渡辺
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康広 大塚
Naoki Tsuchiya
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、インクジェット記録
装置における印字について、インク吸収性に優れ、高い
印字濃度と適度な光沢を有し、色再現性と画像再現性に
優れ、光による退色性に優れ、更に光沢感を抑え、ポス
ター等に使用されるインクジェット記録用シート及びそ
の製造方法を得ることにある。 【解決手段】 本発明に係るインクジェット記録用シー
トは、支持体表面に顔料を含有するインク受理層を設け
てなるインクジェット記録用シートにおいて、少なくと
も1層以上のインク受理層と該インク受理層の最上層上
に光沢発現層を塗設し、該光沢発現層は粒子径100n
m以下で粒子径の異なるコロイダルシリカを2種類以上
とバインダーとを含有し、該光沢発現層の片面塗布量が
5〜15g/mの塗工層を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録用シート及びその製造方法に関するものであり、更に
詳しくはインクジェット記録シート上に記録された画像
濃度が高く、耐水性が良好で光沢を持たせたインクジェ
ット記録シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、インクの微
小液滴を種々の作動原理により飛翔させて紙等の記録シ
ートに付着させ、画像・文字等の記録を行なうものであ
るが、高速、低騒音、多色化が容易、記録パターンの融
通性が大きい、現像及び定着が不要等の特徴があり、漢
字を含め各種図形及びカラー画像等の記録装置として、
種々の用途において急速に普及している。更に、多色イ
ンクジェット方式により形成される画像は、製版方式に
よる多色印刷やカラー写真方式による印画に比較して遜
色のない記録を得ることが可能であり、作製部数が少な
くて済む用途では写真技術によるものよりも安価である
ことからフルカラー画像記録分野にまで広く応用されつ
つある。
【0003】このインクジェット記録方式で使用される
記録シートとしては、印字ドットの濃度が高く、色調が
明るく鮮やかであること、インクの吸収が早く印字ドッ
トが重なった場合においてもインクが流れ出したり滲ん
だりしないこと、印字ドットの横方向への拡散が必要以
上に大きくなく、且つ周辺が滑らかでぼやけないこと等
が要求される。
【0004】これらの問題を解決するために、従来より
いくつかの提案がなされてきた。例えば、特開昭52−
53012号公報には、低サイズの原紙に表面加工用の
塗料を湿潤させてなるインクジェット記録用紙が開示さ
れている。又、特開昭55−5830号公報には、支持
体表面にインク吸収性の塗層を設けたインクジェット記
録用紙が開示され、又、特開昭55−51583号公報
及び特開昭56−157号公報には、被覆層中の顔料と
して非膠質シリカ粉末を使った例が、更に、特開昭55
−11829号公報には、インク吸収速度の異なる2層
構造を使った塗抹紙の例が開示されている。
【0005】一般に、インクジェット記録シートは、多
孔性顔料を適用したインク吸収特性を有するインク受理
層を設けて、画質を決定する色彩性や鮮鋭性のコントロ
ールを行い、色再現性や画像再現性の向上を図ってい
る。インク吸収性のあるインク受理層は、インクを吸収
し保持するために、インク受理層中に空隙を多く有する
必要がある。しかし、空隙の多いインク受理層は、イン
ク受理層への入射光が散乱されてしまったり、透過がさ
またげられるため、不透明になり、空隙に浸透したイン
クに光が到達しにくくなるため画像が白っぽくなり、色
再現性及び色濃度が低下する。又、空隙の多いインク受
理層は、多孔質な表面となることから、高い光沢を望む
ことは難しい。
【0006】高い光沢を有するインクジェット記録シー
トとしては、例えば、特開昭61−197285号公報
には、透明な支持体上に多孔質なインク受理層を形成
し、インク受理層に形成した画像を支持体側から観察す
る方法が提案されている。特開平3−215081号公
報には、透明な支持体上に多孔性アルミナ水和物からな
る染料吸着層、多孔性微粉末シリカからなる溶剤吸収層
を順次積層し、染料吸着層に形成した画像を支持体側か
ら観察する方法が提案されている。しかし、これらの方
法では、画像を印字する際に、鏡像となるように画像処
理する必要があり、更に、使用する支持体が透明性を有
するものに限定されてしまう。
【0007】又、特開平2−113986号公報には、
カチオン性高分子電解質を含む水溶液で処理した後にキ
ャストする方法、特開平2−274587号公報には光
沢向上のためにコロイダルシリカを用い、カチオン性高
分子電解質を含む水溶液で処理した後にキャストする方
法の提案がなされている。しかし、カチオン性高分子電
解質の使用は、印字した際に表面に存在するカチオン性
高分子電解質がインクを再溶解するために印字部分の表
面形状が粗面化されやすくなる。
【0008】又、特開平7−101142号公報には、
カチオン性のコロイド粒子と合成高分子ラテックスをイ
ンク受理層上に塗布する方法が提案されている。しか
し、カチオン性のコロイド粒子と合成高分子ラテックス
を使用したものでは、光沢感は得られるものの合成高分
子ラテックスを使用するためにインク吸収性が損なわれ
やすくなる。
【0009】光沢を付与する目的で、溶解・膨潤により
インクを吸収する樹脂を塗布した記録用紙、フィルム等
があるが、このような樹脂の溶解・膨潤によりインクを
吸収させようとするものは、光沢は得られるものの、イ
ンクの吸収、乾燥が遅く、インク転写による汚れや滲み
の発生が問題となる。
【0010】一方、近年インクジェット記録シートは、
大型記録装置のプロッター等にも使用されてきている。
それらの記録シートは、展示等にも使用されることなど
から光に対する退色性も必要となってきている。又、ポ
スター等に使用するものでは、光沢感が写真なみまでの
光沢を必要としていないものもある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イン
クジェット記録装置における印字について、インク吸収
性に優れ、高い印字濃度と適度な光沢を有し、色再現性
と画像再現性に優れ、光による退色性に優れ、更に光沢
感を抑え、ポスター等に使用されるインクジェット記録
用シート及びその製造方法を得ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、インクジ
ェット記録用シートについて、鋭意検討を重ねた結果、
本発明のインクジェット記録用シートを発明するに至っ
た。
【0013】即ち、本発明に係る請求項1のインクジェ
ット記録シートは、支持体表面に顔料を含有するインク
受理層を設けてなるインクジェット記録用シートにおい
て、少なくとも1層以上のインク受理層と該インク受理
層の最上層上に光沢発現層を塗設し、該光沢発現層は粒
子径100nm以下で粒子径の異なるコロイダルシリカ
を2種類以上とバインダーとを含有し、該光沢発現層の
片面塗布量が5〜15g/mの塗工層を設けたことを
特徴とするものである。
【0014】請求項2は請求項1において、該光沢発現
層に使用するコロイダルシリカとして、少なくとも1種
は酸性コロイダルシリカであることを特徴とするもので
ある。
【0015】請求項3は、請求項1または2において、
光沢発現層に使用するコロイダルシリカとバインダーの
比率を100:3〜100:30重量%としたものであ
る。
【0016】請求項4は、請求項1〜3において、JI
S P8142に規定される75度鏡面光沢度が、30
〜70%であることを特徴とするものである。
【0017】請求項5は、請求項1〜4において、該イ
ンク受理層が無定形シリカ及びバインダーを含み、該イ
ンク受理層表面がJIS P8119に規定される表面
平滑度が20〜200秒であることを特徴とするもので
ある。
【0018】請求項6は、請求項1〜5において、イン
ク受理層中のバインダーは、水溶性バインダーであるこ
とを特徴とするものである。
【0019】請求項7は、請求項1〜6において、イン
ク受理層の顔料の粒子径は光沢発現層のコロイダルシリ
カより大きいことを特徴とするものである。
【0020】本発明に係るインクジェット記録用シート
の製造方法は、支持体表面に少なくとも1層以上のイン
ク受理層を塗設し、次いで該インク受理層の最上層上
に、粒子径100nm以下で粒子径の異なるコロイダル
シリカを2種類以上とバインダーを含有し、かつコロイ
ダルシリカとバインダーの比率が100:3〜100:
30重量%である光沢発現層を、片面塗布量が5〜15
g/mとなるように塗工、乾燥した後、カレンダー処
理をするようにしたものである。
【0021】以下、本発明のインクジェット記録シート
について、詳細に説明する。一般に、インクジェット記
録シートの特徴である良好なインク吸収性や染料定着性
をえるために、多孔性顔料を主成分とした塗層を塗設す
る方法が採られている。しかし、該顔料は、2次粒子と
して存在するために、粒子径が大きく、官能的に光沢感
を生じさせることは難しく、高温、高線圧条件にてカレ
ンダー処理を行い平滑性の向上を図っても、本発明の目
的に見合った光沢は得られないばかりか、空隙が減少
し、インク吸収性が低下してインクジェット記録シート
の特徴を失うことになる。光沢の発現は、塗層を構成す
る顔料の粒子径と関係しており、粒子径が20〜200
nmで最大となる傾向がある。従って、コートタイプの
インクジェット記録シートに一般に適用されている多孔
性顔料は、2次あるいは3次凝集粒子として存在するた
め、粒子径が10nm以上のものが多く、本発明が目
的とするポスター用紙ほどの光沢を得ることができな
い。しかし、多孔性顔料は、顔料自体で空隙構造を有す
るために、インクジェット記録特性に要求されるインク
吸収性の確保には不可欠な素材であり、現状の技術でこ
の相反する特性である光沢とインクジェット記録特性を
両立させることは難しい。
【0022】光沢は、自明なことながら、表面における
光の反射率であり、表面の粗さにより、その程度が決定
される。このことより、光沢発現層の主成分であるコロ
イダルシリカは、粒子径100nm以下とすることによ
り透明性と光沢性を両立するものであり、粒子径が大き
い場合、例えば、100nmを超えて200nmの範囲
のものでは光沢は高くなるもののインク吸収性が劣るた
めインクが溢れる傾向がある。
【0023】しかしながら、本発明のインクジェット記
録シートでは、該記録シートの印字面が、インク受理層
(少なくとも1層以上)と光沢発現層の構造とすること
により、光沢性の向上とインク吸収性確保という相反す
る特性をバランス良くさせることが可能となった。
【0024】本発明のインクジェット記録シートにおい
て、記録面に水性インクが与えられた時、水性インクが
光沢発現層を透過し、光沢発現層の下に位置するインク
受理層で速やかにインク吸収させることができる。即
ち、光沢発現層ではインクの殆どを透過させる機能を、
インク受理層ではインク吸収性や染料定着性の機能を持
たせ、2層構造の機能分離化によって本発明のインクジ
ェット記録シートを特徴づけることができる。
【0025】光沢性の向上については、粒子の小さな顔
料により得られることから、コロイド粒子をインク受理
層の組成物として適用する方向で検討した。本発明で
は、粒子径の異なるコロイダルシリカを2種類以上併用
することが必要である。光沢発現層とインク吸収性及び
インク発色性という観点からは、粒子の平均粒子径で1
00nm以下が好ましく、粒子径の異なる2種類以上の
コロイダルシリカを併用することによって、粒子間に好
適な空隙が生じインク吸収性の向上が計られ透明性と光
沢性をも両立することができる。2種類以上の粒子径を
使用する際、本発明の効果を得るためには、最大粒子径
と最小粒子径の比は1.5以上であることが好ましい。
粒子径が100nmを超えるものでは、不透明性とな
り、印字濃度の低下が生じる。また、粒子径が100n
m以下であっても、粒子が1種類の場合には、空隙が少
ないために、インクが吸収されにくく、インクの溢れが
生じる。
【0026】また、インク受理層を設けずコロイド粒子
を主成分とする塗被組成物をそのまま支持体にインク受
理層として塗工した場合、インク吸収容量がインク全部
を吸収するには少ないため、インクの溢れの問題が生じ
る。又、木材パルプを主成分とする支持体においては、
パルプ繊維の壁面に沿ってインクが拡散するフェザリン
グの発生、印字濃度の低下があり、更には、目的とする
光沢を得ることはできなかった。
【0027】又、インク受理層は通常カチオン性組成物
を使用することから一般に酸性状態となっているために
光沢発現層に使用するコロイダルシリカ系としてはアル
カリであるものよりも酸性であるものが好ましい。一
方、カチオン性コロイダルシリカを使用したものでは一
般のアニオン性コロイダルシリカに比べ光沢感が得られ
ないといった問題があった。
【0028】これらの知見から、粒子径の異なるコロイ
ダルシリカを主成分とする塗被組成物をインク受理層面
上に光沢発現層として設けることにより、上記問題点を
回避し、光沢発現すること、該インク受理層の鮮鋭性や
色彩性に依存した特性の得られることが判った。
【0029】本発明のインクジェット記録シートは、J
IS P8142に準拠して測定される75度鏡面光沢
度が70%以下であり、好ましくは30〜70%であ
る。インクジェット記録シートの記録面における75度
鏡面光沢度が30〜70%のものではポスター用紙とし
て、官能的に良好である。30%以下では、光沢感が不
足し、70%を超えると、光沢が高すぎギラツキ感が発
生し好ましくない。
【0030】本発明のインクジェット記録シートは、イ
ンク受理層上に光沢発現層を塗工し、乾燥した時点で、
既に光沢を有するが、更にカレンダー処理により高い光
沢を付与することが可能であり、該処理も高線圧・高温
での条件は必要なく、インク吸収性を悪化させるほど塗
層中の空隙を低下させることはないため、本発明の目的
に合致したインクジェット記録シートを得ることができ
る。
【0031】本発明に係る光沢発現層に適用されるコロ
イダルシリカとしては、酸性タイプのものが挙げられる
が、その他に、アルミナドープシリカ、ベーマイト、擬
ベーマイト等のアルミナゾルやコロイダルアルミナ等の
水中に懸濁分散してコロイド状になっているコロイド粒
子を併用することができる。
【0032】光沢発現層の塗工量としては、インク受理
層の平滑性、光沢発現層の乾燥条件、コロイド粒子の粒
子径によっても影響されるが、5g/m以上であれ
ば、本発明の目的とする光沢度が得られる。
【0033】又、コロイダルシリカは単独では塗膜強度
を得ることができないために、バインダーとの併用が必
要となるが、バインダーが多すぎる場合にはバインダー
成分が主成分となり、インク吸収性が悪化してしまうた
めに、コロイダルシリカ100重量部に対して3〜30
重量部が好ましい。
【0034】バインダーとしては、例えば、ポリビニル
アルコール、カゼイン、大豆蛋白、合成タンパク質類、
でんぷん、カルボキシメチルセルロースやメチルセルロ
ース等のセルロース誘導体、ウレタン、ポリビニルピロ
リドン、アクリル、酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニル、
スチレン−アクリル共重合体、スチレン、ラテックス等
の一般に塗被紙に使用できるバインダーであれば特に限
定するものではない。なかでも、ポリビニルアルコール
が好ましい。
【0035】又、インク受理層の塗工量としては、3〜
20g/m、好ましくは5〜15g/mに調整する
のが好ましい。5g/mより少ないと高濃度側のイン
クを完全に吸収しきれず、15g/mより多くても効
果が飽和し、無意味である。
【0036】インク受理層は一般にインクを吸収できる
ものであれば限定するものではない。よりきれいな印字
を得るためには、上層よりインク吸収速度が高いことが
望ましい。従って、インク受理層は顔料含有の層構成が
好ましい。その顔料としては、例えば、無定形シリカ、
カオリン、クレー、焼成クレー、炭酸カルシウム、水酸
化アルミニウム等、一般塗被紙分野で公知公用の各種顔
料が挙げられる。
【0037】インク受理層上に光沢発現層を積層するた
めに、インク受理層の表面は平滑であることが好まし
い、インク受理層の表面平滑としてはJIS P811
9で規定される表面平滑度が20秒以上とすることによ
り、光沢発現層を積層した場合、目的とする光沢感を得
ることが可能となる。200秒を超える平滑度のもので
は、光沢感は得られるものの、インク吸収性の面からみ
ると劣るために、表面平滑度は20〜200秒が好まし
い。
【0038】インク受理層の顔料の粒子径は特に限定し
ないが、インク吸収速度の観点から、光沢発現層のコロ
イダルシリカより大きいことが望ましい。これにより、
インク受理層の顔料間に得られた空隙の平均孔径が光沢
発現層より大きく、光沢発現層を透過したインクがすば
やく吸収され、より綺麗な画像を得ることができる。
【0039】該インク受理層は、光沢発現層に隣接して
支持体との間に塗設されるものであり、インク中の溶媒
成分を吸収する塗層である。インク受理層により該溶媒
成分が光沢発現層から除去され、染料定着性を速めて、
インク溢れの問題を回避することができる。
【0040】更に、インク受理層に、2級アミン、3級
アミン、4級アンモニウム塩からなるカチオン性染料定
着剤を使用することにより、インクの染料分である水溶
性直接染料や水溶性酸性染料中のスルホン酸基、カルボ
キシル基、アミノ基等と不溶の塩が形成するため、イン
クはインク受理層中の空隙部で定着し、インク色彩性の
向上が図られる。又、不溶の塩の形成により、水の滴下
や湿度によるインクの流れ出し(耐水性)を抑制する機
能を有する。
【0041】本発明に係るインク受理層には、水溶性バ
インダーがあると好ましい。該水溶性バインダーがある
と、光沢発現層とインク受理層との界面に接着性が発現
し、該界面における接着性の確保が向上する。この接着
性の発現の理由は定かではないが、インク受理層の塗被
組成物は、分散媒として、水が使用されていることか
ら、光沢発現層を塗設した際に、該分散媒がインク受理
層に浸透し、インク受理層中に水溶性バインダーを再溶
解させて、光沢発現層と接着し、該界面での強度を確保
するものと考えられる。
【0042】更に、インク受理層には、添加剤として、
染料定着剤、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡
剤、抑泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、蛍光増白
剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防バイ剤、耐
水化剤、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増強剤等を適宜配合
することもできる。
【0043】又、カール適性を付与するために、支持体
を挟んだインク受理層側の反対面にバックコート層を塗
設することも可能である。
【0044】本発明に使用する支持体としては、紙、フ
ィルム、不織布または、それらの複合体が一般に使用で
きるが、特にそれらに限定するものではない。
【0045】本発明に係る光沢発現層及びインク受理層
を塗工又は含浸する方法は、各種ブレードコータ、ロー
ルコータ、エアーナイフコータ、バーコータ、ロッドブ
レードコータ、カーテンコータ等の各種装置のマシンで
用いることができる。又、塗工又は含浸後には、マシン
カレンダー、TGカレンダー、スーパーカレンダー、ソ
フトカレンダー等のカレンダー装置を用いて仕上げるこ
とも可能である。
【0046】
【実施例】以下に実施例を挙げて説明するが、本発明は
これらの例に限定されるものではない。又、実施例に於
いて示す「部」及び「%」は特に明示しない限り絶乾重
量部及び絶乾重量%を示す。尚、実施例に示す粒子径
は、動的光散乱法により求めた平均粒子径である。
【0047】以下に示す実施例及び比較例において、支
持体は市販品の上質紙を使用しすべて共通とした。又、
本発明で得られたインクジェット記録シートは、すべて
スーパーカレンダー(線圧:100Kg/cm)によって
処理した後、評価した。
【0048】実施例1 [インク受理層の塗工] インク受理層は、支持体の表
面に塗設した。該インク受理層の塗被組成物は、合成非
晶質シリカ(ファインシールX37B:徳山曹達株式会
社製)100部、ポリビニルアルコール(PVA−11
7:株式会社クラレ製)40部、カチオン性染料定着剤
(スミレーズレジン1001:住友化学株式会社製)2
0部を用い、固形分15%として、これらを調液した。
この塗液をエアーナイフコータにより7g/mとなる
ように支持体に塗工・乾燥した。
【0049】[光沢発現層の塗工] 平均粒子径45n
mの酸性コロイダルシリカ(スノーテックスOL:日産
化学社製)80部、平均粒子径8nmのコロイダルシリ
カ(スノーテックスS:日産化学社製)20部、ポリビ
ニルアルコール(PVA−205:クラレ社製)10部
の混合水溶液を作成し、メイヤーバーで乾燥固形分8g
/mとなるように支持体に塗工、乾燥し、該光沢発現
層塗被面がチルドロールに接するように、線圧100K
g/cmの条件でカレンダー処理を行い、本発明のイン
クジェット記録シートを得た。
【0050】実施例2 実施例1において、光沢発現層の組成物の顔料として、
平均粒子径15nmの酸性コロイダルシリカ(スノーテ
ックスO:日産化学社製)80部、平均粒子径8nmの
コロイダルシリカ(スノーテックスS:日産化学社製)
20部としたこと以外は実施例1と同様にして、本発明
のインクジェット記録シートを得た。
【0051】実施例3 実施例1において、光沢発現層の組成物の顔料として、
平均粒子径15nmの酸性コロイダルシリカ(スノーテ
ックスO:日産化学社製)70部、平均粒子径45nm
のコロイダルシリカ(スノーテックス20L:日産化学
社製)30部としたこと以外は実施例1と同様にして本
発明のインクジェット記録シートを得た。
【0052】比較例1 実施例1において、光沢発現層の乾燥塗工量を2g/m
とした以外は実施例1と同様にして本発明のインクジ
ェット記録シートを得た。
【0053】比較例2 実施例1において、光沢発現層の組成物の顔料として、
平均粒子径15nmのコロイダルシリカ(スノーテック
ス20:日産化学社製)100部としたこと以外は実施
例1と同様にして、本発明のインクジェット記録シート
を得た。
【0054】比較例3 比較例2において、光沢発現層の組成物の顔料として、
平均粒子径80nmのカチオン性コロイダルシリカ(ス
ノーテックスAK−ZL:日産化学社製)100部とし
たこと以外は比較例2と同様にして、本発明のインクジ
ェット記録シートを得た。
【0055】比較例4 比較例2において、光沢発現層の組成物の顔料として、
平均粒子径120nmの酸性コロイダルシリカ(スノー
テックスPS−MO:日産化学社製)100部としたこ
と以外は比較例2と同様にして、本発明のインクジェッ
ト記録シートを得た。
【0056】比較例5 実施例1において、光沢発現層に用いるバインダーをポ
リビニルアルコール(PVA−205:クラレ社製)5
0部のとしたこと以外は実施例1と同様にして、本発明
のインクジェット記録シートを得た。
【0057】比較例6 実施例1のインク受理層の塗被組成物を、合成非晶質シ
リカ(ミズカシルP−78F:水沢化学社製)100部
としたこと以外は同条件にて本発明のインクジェット記
録シートを得た。
【0058】比較例7 実施例1のインク受理層の塗被組成物を、合成非晶質シ
リカ(サイリシア310:富士シリシア社製)100
部、アクリルエマルジョン(ボンロンS−482:三井
化学社製)30部としたこと以外は同条件にて本発明の
インクジェット記録シートを得た。
【0059】[評価方法] 実施例1〜3、比較例1〜
7で得られたインクジェット記録シートのインク受理層
の平滑度、耐水性、光沢度、インク吸収性、印字濃度を
以下に示す方法で評価した。インク吸収性と耐水性及び
印字濃度に関しては、市販のインクジェットプロッター
(ヒューレットパッカード社製、商標HP−2500C
P)で記録を行い評価した。
【0060】[インク受理層の表面平滑度]インクジェ
ット記録シートのインク受理層の表面平滑についてJI
S P8119のベック平滑度をベック平滑度試験機
(熊谷理機工業社製、BEKK SMOOTHNESSTESTER)で測定し
た。
【0061】[耐水性] インクジェット記録シートに
ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各インクベタ
部分について水滴を落とし、5分後にガーゼで水を拭き
取り、耐水性を以下のように4段階評価した。 ◎:インクは全く水に溶出することがない。 ○:少量にインクが水に溶出した。 △:インクの大部分が水に溶出した。 ×:インクが殆ど総て水に溶出した。
【0062】[光沢度] インクジェット記録シートの
白地部について、JIS Z 8741の方法に準じ
て、入射角75度の鏡面光沢度を、グロスメーター(村
上カラーリサーチラボラトリー社製、GM−26D)で
測定した。
【0063】[インク吸収性] インク吸収性の評価
は、印字直後から5秒毎にプリントした印字面に上質紙
を貼り合せ、インクが上質紙に転写するかを観察する。
全く転写しなくなるまでの時間を測定する。測定された
秒数を以下のように4段階評価した。 ◎:5秒以下で全く転写しないもの。 ○:5〜10秒で全く転写しないもの。 △:10〜30秒で全く転写しないもの。 ×:30秒以上でも転写したもの。 インクが乾燥するまでの時間が10秒以下のもはインク
吸収性に優れる。
【0064】[印字濃度] 黒ベタ部の印字濃度を反射
濃度計(大日本スクリーン製造社製、DM−400)に
て測定した。
【0065】
【表1】
【0066】表1の結果より明らかなように、本発明の
実施例によって得られたインクジェット記録シートは、
耐水性、インク吸収性、印字濃度に優れた光沢感の有る
ものであった。
【0067】本発明のインクジェット記録シートでは、
該記録シートの印字面が、少なくとも1層以上のインク
受理層と該インク受理層の最上層上に塗設した光沢発現
層の構成とすることにより、光沢性の向上とインク吸収
性確保という相反する特性をバランス良くさせることが
可能となる。即ち、光沢発現層ではインクの殆どを透過
させる機能を、インク受理層ではインク吸収性や染料定
着性の機能を持たせ、2層構造の機能分離化を図ること
が出来る。
【0068】本発明では、粒子径の異なるコロイダルシ
リカを2種類以上併用し、光沢発現層とインク吸収性及
びインク発色性という観点からは、粒子の平均粒子径で
100nm以下とすることにより達成され、さらに、粒
子径の異なる2種類以上のコロイダルシリカを併用する
ことによって、粒子間に好適な空隙が生じインク吸収性
の向上が計られ透明性と光沢性をも両立することができ
る。
【0069】粒子径の異なるコロイダルシリカを主成分
とする塗被組成物をインク受理層面上に光沢発現層とし
て設けることにより、光沢発現すること、該インク受理
層の鮮鋭性や色彩性に依存した特性の得られることとな
る。
【0070】本発明のインクジェット記録シートは、J
IS P8142に準拠して測定される75度鏡面光沢
度を30〜70%とすることにより、ポスター用紙とし
て、官能的に良好である。30〜70%の範囲を超える
と、光沢感が不足したり、光沢が高すぎギラツキ感が発
生し好ましくない。
【0071】本発明のインクジェット記録シートの製造
方法は、インク受理層上に光沢発現層を塗工し、乾燥し
た時点で、既に光沢を有するが、更にカレンダー処理す
ることにより高い光沢を付与することが可能となり、該
カレンダー処理も高線圧・高温での条件は必要なく、イ
ンク吸収性を悪化させるほど塗層中の空隙を低下させる
ことはないため、本発明の目的に合致したインクジェッ
ト記録シートを得ることができる。
【0072】光沢発現層の塗工量としては、インク受理
層の平滑性、光沢発現層の乾燥条件、コロイド粒子の粒
子径によっても影響されるが、5g/m以上であれ
ば、本発明の目的とする光沢度が得られる。
【0073】又、本発明はコロイダルシリカとバインダ
ーとの併用し、かつコロイダルシリカ100重量部に対
してバインダー3〜30重量部とすることにより塗膜強
度が確保され、インク吸収性も良好となる。
【0074】インク受理層上に光沢発現層を積層するた
めに、インク受理層の表面は平滑であることが好まし
い、インク受理層の表面平滑としてはJIS P811
9で規定される表面平滑度が20秒以上とすることによ
り、光沢発現層を積層した場合、目的とする光沢感を得
ることが可能となる。200秒を超える平滑度のもので
は、光沢感は得られるものの、インク吸収性の面からみ
ると劣るために、表面平滑度は20〜200秒が好まし
い。
【0075】インク受理層の顔料の粒子径を光沢発現層
のコロイダルシリカより大きくすることにより、インク
受理層の顔料間に得られた空隙の平均孔径が光沢発現層
より大きく、光沢発現層を透過したインクがすばやく吸
収され、より綺麗な画像を得ることができる。
【0076】インク受理層は、光沢発現層に隣接して支
持体との間に塗設されるために、該インク受理層により
インク中の溶媒成分を吸収し、該溶媒成分が光沢発現層
から除去され、染料定着性を速めて、インク溢れの問題
を回避することができる。
【0077】本発明に係るインク受理層には、水溶性バ
インダーを有するので、該水溶性バインダーにより、光
沢発現層とインク受理層との界面に接着性が発現し、該
界面における接着性の確保が向上する。この接着性の発
現の理由はおそらく、インク受理層の塗被組成物が、分
散媒として、水が使用されていることから、光沢発現層
を塗設した際に、該分散媒がインク受理層に浸透し、イ
ンク受理層中に水溶性バインダーを再溶解させて、光沢
発現層と接着し、該界面での強度を確保するものと考え
られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土屋 直樹 新潟県長岡市藤沢1−1−18 Fターム(参考) 2C056 FC06 2H086 BA01 BA13 BA15 BA21 BA33 BA35 BA41 BA44 BA46

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体表面に顔料を含有するインク受理
    層を設けてなるインクジェット記録用シートにおいて、
    少なくとも1層以上のインク受理層と該インク受理層の
    最上層上に光沢発現層を塗設し、該光沢発現層は粒子径
    100nm以下で粒子径の異なるコロイダルシリカを2
    種類以上とバインダーとを含有し、該光沢発現層の片面
    塗布量が5〜15g/mの塗工層を設けたことを特徴
    とするインクジェット記録用シート。
  2. 【請求項2】 前記光沢発現層のコロイダルシリカが少
    なくとも1種は酸性コロイダルシリカであることを特徴
    とする請求項1記載のインクジェット記録用シート。
  3. 【請求項3】 コロイダルシリカとバインダーの比率が
    100:3〜100:30重量%であることを特徴とす
    る請求項1又は2記載のインクジェット記録用シート。
  4. 【請求項4】 JIS P8142に規定される75度
    鏡面光沢が30〜70%であることを特徴とする請求項
    1、2又は3記載のインクジェット記録用シート。
  5. 【請求項5】 前記インク受理層が顔料及びバインダー
    から構成され、該インク受理層表面がJIS P811
    9に規定される表面平滑度が20〜200秒であること
    を特徴とする請求項1、2、3又は4記載のインクジェ
    ット記録用シート。
  6. 【請求項6】 インク受理層中のバインダーは、水溶性
    バインダーであることを特徴とする請求項1、2、3、
    4又は5記載のインクジェット記録用シート。
  7. 【請求項7】 インク受理層の顔料の粒子径は光沢発現
    層のコロイダルシリカより大きいことを特徴とする請求
    項1、2、3、4、5又は6記載のインクジェット記録
    用シート。
  8. 【請求項8】 支持体表面に少なくとも1層以上のイン
    ク受理層を塗設し、次いで該インク受理層の最上層上
    に、粒子径100nm以下で粒子径の異なるコロイダル
    シリカを2種類以上とバインダーを含有し、かつコロイ
    ダルシリカとバインダーの比率が100:3〜100:
    30重量%である光沢発現層を、片面塗布量が5〜15
    g/mとなるように塗工、乾燥した後、カレンダー処
    理をすることを特徴とするインクジェット記録用シート
    の製造方法。
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