JP2002200694A - バリア性積層包装材料および液体用紙容器 - Google Patents

バリア性積層包装材料および液体用紙容器

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JP2002200694A
JP2002200694A JP2000402674A JP2000402674A JP2002200694A JP 2002200694 A JP2002200694 A JP 2002200694A JP 2000402674 A JP2000402674 A JP 2000402674A JP 2000402674 A JP2000402674 A JP 2000402674A JP 2002200694 A JP2002200694 A JP 2002200694A
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laminated packaging
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Norio Kobayashi
紀夫 小林
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Nihon Tetra Pak KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスおよび光線の透過による内容物の腐敗や
変質を防ぎ、また、使用後には、リパルプ処理用の水性
液に浸漬すれば容易に積層が分離されるバリア性積層包
装材料および液体用紙容器を得る。 【解決手段】 包装の外表面となる面から順に、第一樹
脂層、紙層、第二樹脂層、バリア層、第三樹脂層を有す
るバリア性積層包装材料であって、前記バリア層は、ダ
イヤモンド状炭素膜が少なくとも片面に設けられた水溶
性高分子化合物膜であるバリア性積層包装材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装された内容物
の品質が保存中に劣化するのを防止できるバリア性積層
包装材料およびその材料から作製される液体用紙容器に
関する。
【0002】
【従来の技術】飲料やトイレタリー用品等の液体を充填
して保存するために、紙容器が広く用いられてきた。液
体用紙容器は、一般に、主体となる紙と、液体非透過性
のポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の
樹脂と、必要に応じて他の素材とを積層した積層包装材
料から作製される。例えば、切妻屋根状のゲーブルトッ
プ型容器は、積層包装材料を所定の形状に切断し、容器
縦方向に接合(シール)したブランクスを得、充填器内
で該ブランクスの底をシールした後に上部開口から液体
内容物を充填し、上部をシールして得られる。ゲーブル
トップ型容器に用いられる積層包装材料は、包装の外表
面となる面から順に、一般に以下のような積層構造を有
する。なお、以下の積層構造も同様に包装の外表面とな
る側から記す。印刷インキ層/低密度ポリエチレン/紙
層/低密度ポリエチレン/低密度ポリエチレン
【0003】また、直方体のブリック型、多角柱型、四
面体型の容器は、積層包装材料を長手方向の縦線シール
によりチューブ状に成形し、該チューブの上部開口から
液体内容物を充填し、該チューブの横断方向に横線シー
ルを施し、一次形状に成形した後、個体毎に切断し、折
り畳んで直方体等の最終形状に成形して得られる。ブリ
ック型容器に用いられる積層包装材料は、一般に以下の
ような積層構造を有する。低密度ポリエチレン/印刷イ
ンキ層/紙層/低密度ポリエチレン/低密度ポリエチレ
ンなお、前記印刷インキ層のインキにより、一般に、品
名、製造者、成分等の必要な情報や、内容物のイメージ
画等が印刷されている。
【0004】上記のような紙容器は、軽量で安価である
ことから、従来の瓶や缶に代わり普及してきたが、紙は
酸素や水蒸気などの気体の透過や、太陽光や照明などの
光線の透過を防止しにくく、液体用容器として使用して
保存中に、気体や光線により、内容物である液体の有効
成分が減少したり、腐敗、変質等の品質変化を生じたり
する問題があった。これを解決するために、次のような
紙容器用の積層包装材料が使用されてきた。アルミ箔
を加えて積層した積層包装材料、アルミニウムを蒸着
した樹脂製のフィルムを加えて積層した積層包装材料、
バリア性のある酸化珪素(SiO)、アルミナ(Al
2O3)等の無機酸化物を蒸着させた樹脂層を加えて積層
した積層包装材料(特開平6−93120号公報参
照)。
【0005】近年、ゴミ焼却による大気汚染防止、紙資
源の保護等の環境負荷を低減する観点から、使用後の紙
製品(古紙)を廃棄・焼却せずに回収し、水に浸漬して
紙を繊維状に解繊し(以下、リパルプという。)、他の
再生可能な成分も分離し、それぞれを再生させるリサイ
クル使用の傾向が高まっており、紙容器についても紙繊
維と樹脂とを分離し、それぞれから再生品を作製するこ
とが進められている。しかし、上記、の積層包装材
料では、アルミニウムがガスおよび光線のバリア性に優
れるものの、回収後のリパルプ処理時にアルミニウムと
樹脂と紙繊維とに分離させるのが困難で、分離のための
装置や充分な処理時間が必要であった。そして、上記
の積層包装材料では、上記、の積層包装材料に比べ
て使用後に回収される率が高く、廃棄されても大量の残
渣は発生させないが、リパルプ時に樹脂と紙繊維とに分
離させるのが依然として困難であった。また、使用時の
ガスバリア性や光線のバリア性が不充分であり、特に温
度、湿度の条件が限られていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる課題に
対し鑑みてなされたものであり、リパルプ時に積層の分
離が容易でリパルプ作業性に優れ、さらに、包装された
内容物である液体の品質がガスおよび光線の透過により
劣化するのを充分に防ぐ積層包装材料と、この積層包装
材料から作製される液体用紙容器とを提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、積層包装材
料内に、非晶質の炭素からなる膜が少なくとも片面に設
けられた水溶性高分子化合物層を設けることによって上
記問題点を解決した。すなわち本発明のバリア性積層包
装材料は、包装の外表面となる面から順に、第一樹脂
層、紙層、第二樹脂層、バリア層、第三樹脂層を有する
バリア性積層包装材料であって、前記バリア層は、ダイ
ヤモンド状炭素膜が少なくとも片面に設けられた水溶性
高分子化合物膜であることを特徴とする。また、本発明
の液体用紙容器は上記のバリア性積層包装材料から前記
第三樹脂層側の表面を接液面として作製されることを特
徴とする。
【0008】
【本発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説
明する。本発明におけるダイヤモンド状炭素膜とは、ダ
イヤモンドのように硬い非晶質の炭素膜の総称を指す。
このダイヤモンド状炭素膜は、C−C炭素結合の理論的
結合距離(1.24Å)が、金属酸化物の結合距離(S
iOの場合は1.51Å)よりも小さいため、水蒸気
や酸素などのガスを透過しにくい。上記ダイヤモンド状
炭素膜を形成する一般的な方法は、例えばCH、C
等の炭化水素を、高真空中でプラズマ放電によりイ
オン化し、基板に印加した負のバイアス電圧により加速
衝突させてダイヤモンド状炭素膜を成膜させるイオン化
蒸着法、CHやベンゼン等の炭化水素をPVD(物理
的蒸着)により形成する方法等が挙げられる。ダイヤモ
ンド状炭素膜の原料としては一般に炭素と水素とを含む
ガスが用いられ、例えば、アルカン系ガス類、炭化水素
系ガス類、アルケン系ガス類、アルカジエン系ガス類等
が挙げられる。これらはそれぞれ単独で使用しても二種
以上を併用しても良い。また、上記のガス類に、水素ガ
ス、一酸化炭素ガス、二酸化炭素ガスから選ばれる一種
以上を混合しても良く、さらに、希ガスすなわち周期律
表第0族の元素からなるガスの一種以上を混合しても良
い。原料中の炭素としては、黒鉛、ダイヤモンドなどの
炭素の同素体も使用される。
【0009】上述の二種類の形成方法の他には、例え
ば、C、Cのイオンを基板に供給するイオンビーム蒸
着法;Ar、Hイオンで黒鉛をスパッタして基板に供
給するイオンビームスパッタ法;黒鉛を蒸発させてH
イオンと共に基板に供給するイオンプレーティング法;
CH、Hを放電により励起して基板に供給する高周
波プラズマ法;黒鉛をレーザ照射によって昇華させ、H
中で基板に供給するCOレーザ誘起放電法;黒鉛を
レーザ照射によりスパッタし、炭化水素中で基板に供給
するエキシマレーザアブレーション法などがあげられ
る。上記ダイヤモンド状炭素膜の形成方法の内、特に密
着性の点でイオン化蒸着法が好ましい。
【0010】ダイヤモンド状炭素膜の膜厚は、厚すぎる
と密着性が低くなったり膜応力で基材が変形したりする
おそれがあり、一方、薄すぎると緻密な連続膜が得られ
ないため、50〜500Åが好ましいが、必要に応じて
適宜変更することができる。ダイヤモンド状炭素膜は薄
膜なので、積層包装材料または液体用紙容器の再生処理
で発生する炭素残渣量も環境負荷に影響しない程度の極
めて少量である。
【0011】本発明における水溶性高分子化合物膜は、
ダイヤモンド状炭素膜が形成される基材である。なお、
ここで水溶性高分子化合物とは、乾燥等により膜を形成
でき、かつ該膜が水性の液に溶解、膨潤または分散する
高分子化合物をいう。水性の液は、紙の再生処理に一般
に使用される、アルカリ性の水溶液であるのが好まし
い。水溶性高分子化合物としては、ポリビニルアルコー
ル(PVA)、ポリアクリル酸などのポリビニル化合
物、ポリサッカライド、ポリペプチド等が例示され、特
にガスバリア性に優れる点でPVAが好ましい。これら
は一種または二種以上を混合して使用できる。ダイヤモ
ンド状炭素膜を形成する場合には、水溶性高分子化合物
の水分含有率がダイヤモンド状炭素膜の品質、成形性に
影響するため、水分含有率は5%未満が好ましい。水溶
性高分子化合物膜の厚さは、たとえばPVAの場合には
5〜40μmが溶解性の点で好ましい。
【0012】本発明におけるバリア層は、ダイヤモンド
状炭素膜が少なくとも片面に設けられた水溶性高分子化
合物膜である。片面のみに設ける場合、ダイヤモンド状
炭素膜が水溶性高分子化合物膜の紙層側の面であるのが
好ましい。該バリア層は、バリア性保持の理由で第二樹
脂層と第三樹脂層の間とするのが好ましい。このバリア
層によれば、積層包装材料または液体用紙容器が、広範
囲の環境条件(例えば温度5℃〜60℃、湿度60〜8
0%)にわたってバリア性を有する。また、積層包装材
料または液体用紙容器を使用後に、再生処理用の水性液
に浸漬すれば、バリア層の水溶性高分子化合物が水性液
中に溶解、膨張または分散したりするため、バリア層の
面から容易に積層が分離され、紙層に水分が浸透しやす
くなるため再生処理の作業性が良い。
【0013】ダイヤモンド状炭素膜は、温度・湿度環境
に依存せず優れたガスバリア性を有し、例えば温度50
℃、湿度85%RHで1cc/m24hr・atm未満を示すこ
とができる。また、酸化珪素(SiO)、アルミナ(Al2
O3)等の無機酸化物の蒸着膜よりも高い光線バリア性
(200〜400nmの範囲で20%未満)を有する。
さらに、PVAは低温(20℃以下)または低湿(60
%以下)の環境下では単独でもガスバリア性を示すた
め、バリア層全体ではさらにバリア性が向上する。
【0014】本発明において主な層である紙層として用
いられる紙の素材としては、通常クラフトパルプから作
られ、優れた強度と低吸水性が求められる。使用できる
素材は漂白紙(晒紙、FBL)、未漂白紙(UBL)、漂白と
未漂白との抄き合わせ紙(DUPLEX)、クレーコート紙、
多層抄き合わせ紙(MB)等が挙げられる。紙層厚みは通
常200〜400gsm前後が使用される。
【0015】本発明のバリア性積層包装材料には、前記
バリア層に加えて、バリア性を有する層(以下、バリア
補助層という)が一層以上含まれていればさらにバリア
性を向上させることができる。前記バリア補助層は光線
バリア性またはガスバリア性を有する層の少なくとも一
方を有する層であるのが好ましい。積層包装材料のガス
バリア性は、例えば23℃、85%RHの条件下で1cc/m
24hr・atm未満の酸素透過性であれば内容物の品質を充分
に維持できる。光線バリア性は、積層包装材料全体の紫
外線透過率が200〜400nmの範囲で20%未満で
あるのが好ましく、特に好ましくは10%未満である。
【0016】前記バリア補助層は、有機物、無機酸化物
または無機塩からなる薄膜層;エチレンビニルアルコー
ル共重合体、ポリアミド(ナイロン)、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリエステル等からなる樹脂層;無機酸化物また
は無機塩を樹脂内に分散させた層が例示される。該バリ
ア補助層は例えば紙層の外接面側(第1樹脂側)に形成
することもできるが、バリア層よりも内接面側(第3樹
脂層側)のいずれかの層に形成するのが好ましく、特に
第三樹脂層中に含まれるのがバリア性等の保持の点で好
ましい。
【0017】前記有機物、無機酸化物または無機塩から
なる薄膜層は、紙層やフィルム状の樹脂層の片面または
両面に付着させて作製される。このうち、無機酸化物ま
たは無機塩からなる薄膜層は、例えば100〜5000Å程度
の厚さで真空蒸着、スパッタリング等従来公知の手段に
より蒸着させる。無機酸化物または無機塩としては、酸
化チタン、酸化珪素(SiO)、珪酸マグネシウム等の
珪酸塩、アルミナ等が挙げられる。また、有機物からな
る薄膜層は、アクリレート類等のガスバリア性樹脂を、
通常0.3〜5μmの厚みでコーティングして作製され
る。
【0018】無機酸化物または無機塩を樹脂内に分散さ
せた層において、無機酸化物または無機塩は上記薄膜層
と同じ素材を用いることができる。また、分散させる樹
脂は前記エチレンビニルアルコール共重合体等からなる
樹脂層と同じ樹脂が好ましいが、他の素材の樹脂の層に
分散させてもよい。無機酸化物または無機塩のうち、特
に酸化珪素、アルミナはガスバリア性に優れ、バリア補
助層は、特に湿度に対するバリア性向上の点から、例え
ばポリエステルフィルム表面に酸化珪素、アルミナを蒸
着させて付着させたものが好ましい。
【0019】本発明において第一〜第三樹脂層として用
いられる樹脂は、ポリエチレン(以下、PEという。)
が好ましく、PEの内さらに、高密度PE(HDP
E)、高圧法による低密度PE(以下、LDPEとい
う)、紙容器とした時の内容物に対する耐性(耐水性、
耐油性、耐酸性等)に優れる線状低密度PE(LLDP
E)、メタロセンPE(mLLDPE)等が例示され
る。PEの他に使用できる樹脂は、ポリプロピレン、P
ET、ポリアミド、エチレンビニルアルコール共重合
体、ポリ塩化ビニリデン等が挙げられる。なお、押し出
し積層法において接着性の高い樹脂(以下、接着性樹脂
という。)の押し出された層を介して積層すれば、層間
の接着力が向上する。接着性樹脂としてはEAA(エチ
レン−アクリル酸共重合体)、IO(アイオノマー)等
が挙げられる。
【0020】第三樹脂層は単層でも、または積層された
複数の層からなっていてもよい。この第三樹脂層の複数
の層には同じ素材の樹脂が2層以上含まれていても良
い。また、第三樹脂層は前記バリア補助層を1層以上含
んでいるのが好ましい。複数の層からなる第三樹脂層は
例えば以下のような積層構造が挙げられる。 低密度ポリエチレン/低密度ポリエチレン、ポリアミド
/接着性樹脂/低密度ポリエチレン、接着性樹脂/PE
T、接着性樹脂/PET/接着性樹脂/低密度ポリエチ
レン。
【0021】積層包装材料には外観用の印刷がされても
よい。印刷する場合は、印刷インキ層は前記第一樹脂層
と紙層との間または第一樹脂層の外表面側に設けられ、
前記紙層の第一樹脂層側に有するとブリック型の液体用
紙容器に、前記第一樹脂層の外表面側に有するとゲーブ
ルトップ型に、それぞれ対応できる。外観用の印刷イン
キの種類としては、フレキソ印刷用水性もしくは油性の
インキ、グラビア印刷用の油性インキ、オフセット印刷
用の硬化性インキ、デジタル印刷用インキ、UVフレキ
ソインキ等が例示される。また、印刷方法は、例えばフ
レキソ、オフセット、グラビア印刷が用いられる。イン
キの色は、一般にシアン、イエロー、マゼンダおよびブ
ラックである。
【0022】本発明のバリア性積層包装材料には、必要
に応じて、層同士の貼り合わせのために塗布される接着
剤層(ドライラミネート剤層)やアンカーコート剤層が
含まれる。接着剤やアンカーコート剤は積層包装材料に
通常使用されているもので良く、接着剤としては、例え
ばポリエーテル系、ビニル系、エポキシ系、アクリル系
等の1液または2液の接着剤が挙げられる。アンカーコ
ート剤は、蒸着膜等の表面の粗い層に、他の層との接着
性向上のために塗付するもので、例えばポリウレタン系
等のポリアクリルアミン系のアンカーコート剤が挙げら
れる。本発明の積層包装材料には、上述した層以外に
も、上述した素材または別の素材からなる層を、必要に
応じて適宜含むことができる。また、本発明の積層包装
材料中に品質維持剤、酸化防止剤、耐熱安定剤、耐候性
付与剤、滑剤等を必要に応じて適宜配合することができ
る。
【0023】本発明のバリア性積層包装材料および液体
用紙容器の作製方法は従来公知の作製方法によれば良
く、特に限定されないが、積層工程においては、押し出
し積層法で、例えば紙層と、押し出し機からダイを経て
押し出された溶融状態の樹脂層とを重ね、ローラで押圧
・加熱することにより貼り合わせて積層するのが作業性
の点で好ましい。特に複数の樹脂を同時に押し出す共押
し出し多層法によれば、必ずしも貼り合わせ用の接着剤
やアンカーコート剤を別途塗付する工程なしに、三層以
上の層を1回の加工で積層することができる。ただし、
予め延伸法または非延伸法により作製した樹脂のフィル
ムと、紙層や他の樹脂のフィルムとを、接着剤を塗付し
て積層する方法(ドライラミネーション)でもよく、必
要に応じて適宜選択される。例えば、第二樹脂層や第三
樹脂層のフィルムに無機酸化物等を蒸着させた場合に
は、ドライラミネーションが用いられる。
【0024】紙容器用の積層包装材料を作製するには、
積層工程数、一度に積層される層数はいずれも特に限定
されない。したがって、押し出し積層によれば、ゲーブ
ルトップ型、ブリック型ともに、印刷工程およびバリア
層作製工程以外の積層工程が押し出し積層工程一回のみ
で得られる。ゲーブルトップ型紙容器用の本発明のバリ
ア性積層包装材料を二回の積層工程で作製する例を挙げ
る。まず、PVAフィルムの片面にダイヤモンド状炭素
膜(以下、DLCという。)を形成してバリア層:DL
C−PVAとする。次に、紙と溶融した第一樹脂層用の
樹脂とから、押し出し積層工程により積層体:第一樹脂
層/紙層を得る。次いで、該積層体の包装の外表面とな
る第一樹脂層の露出面に、インキで外観用のインキ層を
印刷する。この印刷済み積層体と、前記バリア層、溶融
した第二、第三樹脂層用の樹脂を押し出し積層してゲー
ブルトップ型紙容器用の積層包装材料:印刷インキ層/
第一樹脂層/紙層/第二樹脂層/DLC−PVA/第三
樹脂層が得られる。ブリック型紙容器用のバリア性積層
包装材料を、1回の押し出し積層工程により作製する例
を挙げると、まず、紙層にインキを印刷する。得られた
印刷済み紙層と、前記バリア層、溶融した第一〜第三樹
脂層用の樹脂を押し出し積層してブリック型紙容器用の
積層包装材料:第一樹脂層/印刷インキ層/紙層/第二
樹脂層/DLC−PVA/第三樹脂層が得られる。な
お、PVAフィルムの両面にDLCを形成したバリア
層:DLC−PVA−DLCを使用することもできる。
【0025】本発明の液体用紙容器は、上記積層包装材
料から、成形、接合、および切断の各加工を施して、該
積層包装材料の第三樹脂層側の表面が液体用紙容器の接
液面(内容物である液体に接する面)となるように作製
される。さらに殺菌、ストロー孔用ラベルや品質表示用
ラベルの貼付、賞味期限の印刷・刻印等の加工を適宜加
えることができる。
【0026】例えば、上記ゲーブルトップ型紙容器用の
包装材料を所定の形状に切断し、容器縦方向に接合(シ
ール)したブランクスを得、充填器内で該ブランクスの
底をシールした後に上部開口から液体内容物を充填し、
上部をシールしてゲーブルトップ型液体用紙容器が作製
される。また、ブリック型紙容器用の積層包装材料を長
手方向の縦線シールによりチューブ状に成形し、該チュ
ーブの上部開口から液体内容物を充填し、該チューブの
横断方向に横線シールを施し、一次形状に成形した後、
個体毎に切断し、折り畳んで直方体に成形してブリック
型液体用紙容器が得られる。適宜成形を変更すれば六角
柱や端面四角の八角柱等の多角柱型や四面体型の液体用
紙容器も、この作製方法で得られる。この他のタイプの
液体用紙容器も同様に、本発明の積層包装材料から、各
加工を施して任意に作製できる。
【0027】以上に述べた以外に、本発明のバリア性積
層包装材料および液体用紙容器は、例えば、従来アルミ
ニウム層が設けられていた積層包装材料およびこの積層
包装材料から作製される長期保存用滅菌タイプの紙容器
の代替品としても適用できる。
【0028】
【実施例】次に、実施例および比較例を挙げて本発明を
説明する。 (実施例1) (バリア層の作製) 真空チャンバー内で、ベンゼンを
導入し、イオン化蒸着法によりPVAフィルム(厚さ3
0μm)の片面にDLC膜を厚さ200Åで蒸着してバ
リア層を得た。 (積層包装材料の作製) 以下の積層包装材料用の素材
を用意した。紙層として漂白紙(厚さ200gsm)、
第一〜三樹脂層となる無添加のLDPE(低密度ポリエ
チレン)。上記紙層と上記バリア層とを、LDPEを用
いて押し出し積層して以下の積層構成の積層包装材料を
得た。 LDPE(15gsm)/紙/LDPE(25gsm)
/DLC−PVA/LDPE(25gsm)/LDPE
(15gsm)
【0029】(比較例1、2)バリア層として、実施例
で作製したバリア層の代わりに、Alを厚み20
0Åで片面に蒸着したPVA(比較例1)、アルミ箔
(比較例2)を用いた以外は実施例1と同様にして、以
下の積層構成の積層包装材料を得た。 LDPE(15gsm)/紙/LDPE(25gsm)
/Al−PVA/LDPE(25gsm)/LD
PE(15gsm)、LDPE(15gsm)/紙/L
DPE(25gsm)/アルミ箔(6.5μm)/LD
PE(25gsm)/LDPE(15gsm)
【0030】(評価)実施例1および比較例1、2で得
られた積層包装材料の酸素透過性および紫外線透過率を
表1および2記載の条件で測定した結果を表1および2
に併記する。なお、紫外線は200〜400nmの範囲
とした。また、上記実施例1および比較例1、2で得ら
れた積層包装材料から、内容物としてオレンジジュース
を充填したブリック型の液体用紙容器を作製した。各液
体用紙容器を表3記載の条件で保持し、3日後の内容物
の変色を表3に併記する。
【0031】
【表1】 酸素透過性(cc/m 24hr・atm) 実施例1 比較例1 比較例2 23℃ 60%RH <1 >1 <1
【0032】
【表2】 紫外線透過率 (%) 実施例1 比較例1 比較例2 23℃ 60%RH <20 >20 <20
【0033】
【表3】 内容物変色 (3日) 実施例1 比較例1 比較例2 55℃ 60%RH なし あり なし
【0034】実施例1および比較例1、2で得られた積
層包装材料を10cm四方の大きさに切断し、約60℃の
温水に浸して静置したところ、実施例1の積層包装材料
は30分でPVA層が剥離して紙やLDPEが分離し
た。比較例1、2の積層包装材料は30分後も剥離が生
じず、手作業で積層を剥離させようとしても困難であっ
た。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、ガスおよび光線の透過
による内容物の腐敗や変質を広範囲の環境条件にわたっ
て防ぎ、また、使用後には、リパルプ処理用の水性液に
浸漬すればバリア層の面から容易に積層が分離されるた
め、再生処理の作業性が良いバリア性積層包装材料およ
び液体用紙容器を得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 5/00 B65D 5/00 Z 65/40 65/40 D Fターム(参考) 3E060 AA01 BC04 BC08 DA23 DA30 EA03 3E086 AB01 BA04 BA13 BA14 BA15 BA40 BB05 BB23 CA11 4F100 AA37E AA37K AK01A AK01C AK01D AK01E AK06 AK21D AT00A BA05 BA07 BA10A DA01 DG10B EH23 EH66 GB15 GB16 JB09D JD01 JD01D JL16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包装の外表面となる面から順に、第一樹
    脂層、紙層、第二樹脂層、バリア層、第三樹脂層を有す
    るバリア性積層包装材料であって、前記バリア層は、ダ
    イヤモンド状炭素膜が少なくとも片面に設けられた水溶
    性高分子化合物膜であることを特徴とするバリア性積層
    包装材料。
  2. 【請求項2】 前記水溶性高分子化合物がPVAである
    請求項1記載のバリア性積層包装材料。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のバリア性積層包
    装材料から前記第三樹脂層側の表面を接液面として作製
    されることを特徴とする液体用紙容器。
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