JP2002200659A - 射出成形機の型締め装置 - Google Patents

射出成形機の型締め装置

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JP2002200659A
JP2002200659A JP2000400785A JP2000400785A JP2002200659A JP 2002200659 A JP2002200659 A JP 2002200659A JP 2000400785 A JP2000400785 A JP 2000400785A JP 2000400785 A JP2000400785 A JP 2000400785A JP 2002200659 A JP2002200659 A JP 2002200659A
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hydraulic chamber
fixed
tie rod
clamping device
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JP2000400785A
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Tetsuo Uechi
哲男 上地
Hideo Kuroda
英夫 黒田
Naoki Toda
直樹 戸田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 独立した密閉式の液圧室を備え、かつ装置の
長さを短くすることができる射出成形機の型締め装置を
提供すること。 【解決手段】 型締め装置1は、タイロッド3にボール
ネジ部60を設け、ボールネジ部60にボールナット6
1を螺合させることにより、型開閉動作を行わせてい
る。ボールネジ部60とボールナット61は、モータ駆
動により制御されている。固定金型4と可動金型6の型
締め動作は第1液圧室30を加圧し、第2液圧室50を
減圧することにより行い、離型動作は第2液圧室50を
加圧し、第1液圧室30を減圧することにより行われ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メインラムを押圧
する密閉液圧室を設けるとともに型開閉時におけるエン
ドプレートの移動をボールネジ及びボールナットを用い
た射出成形機の型締め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機の型締め装置は、可動金型を
設けた可動盤と固定金型を設けた固定盤とを備え、その
基本動作は可動盤を固定盤側に前進(送り)移動または
後退(戻し)移動させる型開閉動作と、射出成型機の射
出時に固定金型に対して可動金型を押圧する型締め動作
と固定金型から可動金型を引き離す離型動作とが行われ
る。上記動作のうち型開閉動作については、負荷がかか
らないため可動盤の送り移動及び戻し移動を迅速に行う
ようにし、型締め動作は射出成形機から原料が射出する
際の負荷に対応させるため、大きな押圧力を必要とす
る。また、離型動作は金型内の原料とこれに付着した金
型を引き離すため型締め動作ほどではないが、大きな力
を必要とする。その型締め動作時における大きな押圧力
を得るため、型締め装置には種々の形式があるが、型締
めを液圧により行う液圧式の型締め装置がある。
【0003】その液圧式の型締め装置において、特開平
10−258451号公報に開示された技術がある。当
該型締め装置は、1つの密閉液圧室にピストンを設け、
液圧室に液圧を発生させて、ピストンにより金型を押圧
して型締めを行う。また、型の開閉動作については、ト
グル機構を設けることにより可動プレートの型開閉移動
をさせている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、可動プ
レートの進退移動をトグル機構により行うと、装置が長
くなる傾向にあり、射出成形機及びこの型締め装置を並
設して屋内に配置すると、それを収容する建物も長くし
なければならないという課題がある。また、配管などを
液圧室に接続して、加圧ポンプ等で外部から液圧室に液
圧を加える方式もあるが、液の補充などのメンテナンス
に負担がかかり、装置もさらに大型化するおそれがあ
る。本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであ
って、独立した密閉式の液圧室を備え、かつ装置の長さ
を短くすることができる射出成形機の型締め装置を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の液圧単動式タイ
ロッド併用ボールネジ方式の型締め装置は、上記目的を
達成するために、固定金型及びタイロッドを設けた固定
盤と、上記タイロッドに案内されるエンドプレートと、
上記固定盤側に可動金型を設けるとともに上記エンドプ
レート側にラムを設け上記タイロッドに案内される可動
盤とを備え、上記エンドプレートと上記ラムとにより液
圧室を形成し、該液圧室の液圧によりラムが押圧されて
上記固定金型と上記可動金型の型締め動作がされる射出
成形機の型締め装置において、上記タイロッドに沿った
可動盤の送り移動及び戻り移動を、上記タイロッドに平
行させたボールネジ及び該ネジに螺合するボールナット
のいずれかの回動によって上記ネジの軸方向に沿って行
う型開閉用の軸送り機構と、上記可動盤を上記エンドプ
レート側に相対的に移動させる離型動作を、上記タイロ
ッドに平行させたボールネジ及び該ネジに螺合するボー
ルナットのいずれかの回動によって、上記ネジの軸方向
に沿って行う離型用の軸送り機構を設けている。
【0006】本発明の液圧複動式タイロッド併用ボール
ネジ方式の型締め装置は、上記目的を達成するために、
固定金型及びタイロッドを設けた固定盤と、上記タイロ
ッドに案内されるエンドプレートと、上記固定盤側に可
動金型を設けるとともに上記エンドプレート側にラムを
設け上記タイロッドに案内される可動盤とを備え、上記
エンドプレートと上記ラムとにより液圧室を形成し、該
液圧室の液圧によりラムが押圧されて上記固定金型と上
記可動金型の型締め動作がされる射出成形機の型締め装
置において、上記タイロッドに沿った可動盤の送り移動
及び戻り移動を上記タイロッドに平行させたボールネジ
及び該ネジに螺合するボールナットのいずれかの回動に
よって上記ネジの軸方向に沿って行う型開閉用の軸送り
機構と、上記固定金型と可動金型の離型動作時に上記メ
インラムを液圧室側に押圧する第2液圧室とを設けてい
る。
【0007】本発明の液圧単動式タイロッド兼用ボール
ネジ方式の型締め装置は、上記目的を達成するために、
固定金型及びタイロッドを設けた固定盤と、上記タイロ
ッドに案内されるエンドプレートと、上記固定盤側に可
動金型を設けるとともに上記エンドプレート側にラムを
設け上記タイロッドに案内される可動盤とを備え、上記
エンドプレートと上記ラムとにより液圧室を形成し、該
液圧室の液圧によりラムが押圧されて上記固定金型と上
記可動金型の型締め動作がされる射出成形機の型締め装
置において、上記タイロッドに沿った可動盤の送り移動
及び戻り移動を上記タイロッドに形成したネジ及び該ネ
ジに螺合するナットのいずれかの回動によって行う型開
閉用の軸送り機構と、上記可動盤を上記エンドプレート
側に相対的に移動させる離型動作を、上記タイロッドに
平行するボールネジ及び該ネジに螺合するボールナット
のいずれかの回動によって上記ネジの軸方向に沿って行
う離型用の軸送り機構を設けている。
【0008】本発明の液圧複動式タイロッド兼用ボール
ネジ方式の型締め装置は、上記目的を達成するために、
固定金型及びタイロッドを設けた固定盤と、上記タイロ
ッドに案内されるエンドプレートと、上記固定盤側に可
動金型を設けるとともに上記エンドプレート側にラムを
設け上記タイロッドに案内される可動盤とを備え、上記
エンドプレートと上記ラムとにより液圧室を形成し、該
液圧室の液圧によりラムが押圧されて上記固定金型と上
記可動金型の型締め動作がされる射出成形機の型締め装
置において、上記タイロッドに沿った可動盤の送り移動
及び戻り移動を上記タイロッドに形成したネジ及び該ネ
ジに螺合するナットのいずれかの回動によって行う型開
閉用の軸送り機構と、上記固定金型と可動金型の離型動
作時に上記メインラムを第1液圧室側に押圧する第2液
圧室とを設けている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態に
よる射出成形機の型締め装置について、図面を参照しな
がら説明する。図1及び図2は、本発明に係る射出成形
機の型締め装置を示し、図1は金型の開時であり、図2
は型締め時を示す。図に示すように、型締め装置1は盤
状板で形成されたダイヘッド2を設け、ダイヘッド2は
基台21に直立させて配設している。四角形状のダイヘ
ッド2の後端面2a(なお、型締め装置1のダイヘッド
2側を装置の前端側とする)には、4隅にそれぞれ同
径、同長さの4本の円柱形のタイロッド3を水平方向に
かつ平行に固設している。また、ダイヘッド2の後端面
2aには、タイロッド3の内側に位置させて固定金型4
が固着されている。
【0010】タイロッド3の後端側には各タイロッド3
を貫通するとともにこれに案内されるエンドプレート2
2を設け、エンドプレート22にはタイロッド3に着離
可能な割ナット23が設けられている。エンドプレート
22とダイヘッド2の間には各タイロッド3を貫通する
とともにこれに案内されるプラタン5を設けている。エ
ンドプレート22及びプラタン5はタイロッド3の軸方
向に沿って平行移動することができる。図3は、型締め
装置1の平面図であり、図4は図3のX−X線方向の断
面図であり、図5は図3のY−Y線方向の断面図であ
り、図6は図3のZ−Z線方向の断面図である。図に示
すように、型締め装置1のダイヘッド2には4本のタイ
ロッド3の他に2本の型開閉用ボールネジ25と同じく
2本の離型用ボールネジ26とがそれぞれ対角に配置さ
れ、かつエンドプレート22及びプラタン5を貫通する
ようにして固設されている。図4に示すように、エンド
プレート22の後端面22aには、各型開閉用ボールネ
ジ25に螺合するボールナット27が取付けられ、図5
に示すように、プラタン5の後端面5bには各離型用ボ
ールネジ26に螺合するボールナット28が取付けられ
ている。
【0011】図7は、図4に示すエンドプレート22の
ボールネジ25及びボールナット27を駆動させるため
の詳細構造を示す。エンドプレート22には、円形断面
の貫通孔8が設けられ、この貫通孔8をボールネジ25
が貫通している。また、当該貫通孔8には、ボールネジ
25に螺合しているボールナット27の前端部に設けら
れているフランジ部27aがスラストベアリング10,
11にその両端面が挟持されるようにして、貫通孔8内
を回動できるように嵌合されている。ボールナット27
の後端側は、貫通孔8から突出してその先端部には鎖歯
車(スプロケット)27bが設けられ、その中央側には
歯車27cが設けられている。このボールナット27
は、上述のスラストベアリング10,11と、プラタン
5に固定された取付ブロック13に設けられているスラ
ストベアリング12により回動可能に軸支されている。
【0012】エンドプレート22の後端面22aには主
モータ14が固定され、その回転軸に固定されている鎖
歯車14aとボールナット27の鎖歯車27bには、チ
ェーン15が巻架されている。同様に、後端面22aに
は補助モータ16が固定され、その回転軸に鎖歯車16
aが固定されている。この鎖歯車16aと、取付ブロッ
ク13に固定された電磁クラッチ18の軸に取付けられ
た鎖歯車18aとの周囲には、チェーン19が巻架され
ている。電磁クラッチ18は減速機構17の入力側と接
続され、電磁クラッチ18は、補助モータ16から減速
機構に伝達する回転力をオン(伝達)またはオフ(遮
断)することができる。減速機構17の出力側は、ボー
ルナット27の歯車27cに連結され、減速された補助
モータ16の駆動力を伝達することができる。この補助
モータ16及び上記の主モータ14は、回転角、回転量
を緻密に制御するステッピングモータを使用している。
なお、エンドプレート22に取付けられている他方の型
開閉用のボールネジ25及びボールナット27も同様の
構造であり、図5に示す離型用の各ボールネジ26及び
ボールナット28の構造についても上述した主モータ、
補助モータ、電磁クラッチ等が配設され、同様の構造で
ある。また、詳細な説明は省略するが、各主モータ及び
補助モータにはこれらを制御する制御装置が設けられて
いる。
【0013】図8は、エンドプレート22に設けられて
いる液圧室30を示す。図に示すように、液圧室30は
エンドプレート22内に設けられプラタン5に固定され
ているメインラム24の後端部が液圧室30内を摺動す
るように構成し、その摺動部にはシール部材31を装着
している。液圧室30はその室内に粘度の硬いオイル等
の液体が充填され、その他グリス等を充填することも可
能である。エンドプレート22の後端面22aには加圧
ピストン32が設けられ、加圧ピストン32にはボール
ナット33に螺合しているボールネジ34が一体に取付
けられ、これらは、取付ブロック38に支持されてい
る。
【0014】また、後端面22aには、液圧発生用モー
タ35が取付けられ、ボールナット33の外周部に設け
た歯付き歯車33aとモータ35の軸に設けた歯付き歯
車35aには、チェーン36が巻架されている。加圧ピ
ストン32はモータ35の回転により、液圧室30を横
方向に往復移動することができる。エンドプレート22
には、加圧ピストン32の摺動部にシール部材37を装
着し、ボールナット33の外周部にはラジアルベアリン
グやスラストベアリングからなるベアリング群39が設
けられている。また、エンドプレート22には、液圧室
30の圧力を検出するセンサー40を設け、メインラム
24には加圧ピストン32が侵入可能な凹部24aを形
成し、圧力センサー40とモータ35は制御的に連動し
ている。図1に示すように、エンドプレート22は、基
台21上をスライド可能なスライド板41に固定され、
プラタン5はスライド板41をスライドできるように形
成している。なお、図6に示すように、各ボールネジ2
5,26は同じ径であり、タイロッド3の径よりも細い
ものを使用している。これは、タイロッド3に大きな力
がかかるからである。
【0015】次に、本実施形態における射出成形機の型
締め装置の作用について説明する。図1に示すように、
型締め装置1が型開き状態にあるときに、図7に示す型
開閉用モータである各主モータ14を駆動させて、各ボ
ールナット27,28を回転させて、エンドプレート2
2及びプラタン5を図2に示す型締め開始位置まで低
圧、高速で送り移動させる。主モータ14の駆動力は、
鎖歯車14a、チェーン15、鎖歯車27b、ボールナ
ット27,28の順に伝達され、ボールナット27,2
8が同期制御されながら回転することにより、エンドプ
レート22及びプラタン5はボールネジ25,26に沿
って、ダイヘッド2側に平行移動することができ、図2
に示すように、固定金型4と可動金型6とが当接した状
態になる。なお、ここまでの工程では、電磁クラッチ1
8はオフ状態であり、補助モータ16の回転力はボール
ナット9に伝達されていない。
【0016】次いで、型締め工程では、図8に示す液圧
発生用モータ35を回動させることにより、ボールネジ
34をスライドさせて液圧室30側に加圧ピストン32
を摺動させる。すると、液圧室30の内部圧力が高くな
り、プラタン5のメインラム24が前方側に押圧され
て、可動金型6が固定金型4を高圧力、すなわち射出に
耐えうる程度に固定金型4を押圧して型締めがなされ
る。次いで、図示しない射出成形機から金型のキャビテ
ィ内に、射出原料が射出される。この際、メインラム2
4が押圧されることによる可動金型6の移動量分だけ、
ボールナット28を回動させる。
【0017】固定金型4と可動金型6の離型時は、金型
のキャビティ内の成形物と金型が付着し、型締め動作時
ほどではないが、大きな力を必要とする。ここでは、プ
ラタン5のボールナット28に連結している補助モータ
16の電磁クラッチ18を接続状態とし、主モータ14
と型締め用の補助モータ16により、高圧、低速で所定
の力によって、固定金型4と可動金型6を離型する。補
助モータ16の回転力は、鎖歯車16a、チェーン1
9、鎖歯車18a、電磁クラッチ18、減速機構17、
歯車27cの順に伝達される。この際、主モータ14も
同様に駆動させている。よって、プラタン5は、エンド
プレート22に対して相対的に移動して、メインラム2
4が液圧室30側に進入する。液圧室30はメインラム
24の進入により、液圧室30の圧力が大きくなると、
センサー40がこれを検知して、モータ35が回動する
ことにより加圧ピストン32を後端側に戻す。離型が完
了した後は、各ボールナット27,28を主モータ14
のみ用いて、エンドプレート22及びプラタン5を図1
に示す元の位置に低圧、高速により戻し移動する。この
ように、本実施形態では、電動式のボールネジ及びボー
ルナットを使用して型開閉動作をさせるようにしたの
で、装置の全長を短くすることができる。また、密封式
の液圧室を用いているので、メンテナンス等も容易とな
った。
【0018】次に、本発明の射出成形機の型締め装置の
第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図9に示す型締め装置1は、エンドプレート22に第1
の密封液圧室30と第2の密封液圧室50を設けてい
る。第1の液圧室30は上記した第1の実施形態の液圧
室30と基本的に同じ構造であり、図10にそれと同一
の符号を付してその詳細な説明を省略する。図10に示
すように、第2の液圧室50は、エンドプレート22と
メインラム24とで形成され、メインラム24は第2液
圧室50を前後(横)方向に摺動ができる。第2液圧室
50はその室内に粘度の硬いオイル等を充填している。
エンドプレート22の上部には加圧ピストン51が設け
られ、加圧ピストン51にはボールナット52に螺合し
ているボールネジが一体に形成されている。
【0019】また、エンドプレート22の上部には、液
圧発生用モータ53が取付けられ、ボールナット52の
外周部に設けた歯付き歯車52aとモータ53の軸に設
けた歯付き歯車53aには、チェーン54が巻架されて
いる。加圧ピストン51はモータ53の回転により、第
2液圧室50を縦方向に往復移動することができる。エ
ンドプレート22には、第2液圧室50の圧力を検出す
るセンサー55を設け、圧力センサー55とモータ53
は制御的に連動している。図11は、エンドプレート2
2の後端部を示している。図に示すように、エンドプレ
ート22には、ダイヘッド2に取付けられた4本のタイ
ロッド3を設けるとともに、2本の型開閉用ボールネジ
25が取付けられ、上記第1の実施形態に用いた離型用
ボールネジ26は省略されている。各型開閉用ボールネ
ジ25には、ボールナット27が設けられ、図7に示す
ものと同様のボールネジ25及びボールナット27の駆
動機構を備えている。
【0020】本実施形態では、固定金型4と可動金型6
の型開閉移動を型開閉用ボールネジ25及びボールナッ
ト27を用いた機構で行い、型締め動作を加圧ピストン
32を用いて第1液圧室30を加圧することにより行な
う。すなわち、ここまでの移動及び動作は、上記第1の
実施形態と同じである。本実施形態では、離型動作を第
2の液圧室50によりメインラム24をエンドプレート
22側に押圧することにより行っている。第1液圧室3
0と第2液圧室50の作用は以下の通りである。
【0021】型締め工程では、図10に示す液圧発生用
モータ35を回動させることにより、ボールネジ34を
回動させて第1液圧室30側に加圧ピストン32を摺動
させる。すると、第1液圧室30の室内が加圧され、プ
ラタン5のメインラム24が前方側に押圧される。この
際、第2液圧側50は、液圧発生用モータ53を回動さ
せることにより、加圧ピストン51を回動させて第2液
圧室50と反対側の上方に加圧ピストン51を摺動さ
せ、室内の圧力が小さくなる。すなわち、第1液圧室3
0の室内が昇圧し、第2液圧室50の室内が減圧するこ
とにより、メインラム24が前方側に押圧されて、可動
金型6と固定金型4の型締めが行われる。
【0022】固定金型4と可動金型6の離型時は、液圧
発生用モータ53を回動させることにより、加圧ピスト
ン51を回動させて第2液圧室50側の下方に加圧ピス
トン51を摺動させて第2液圧室50側を昇圧する。ま
た、液圧発生用モータ35を回動させることにより、ボ
ールネジ34を回動させて加圧ピストン32を後方側へ
摺動させる。すると、第1液圧室30の内部が減圧し、
メインラム24が後方側に押圧されて、可動金型6と固
定金型4の離型が行われる。本実施形態では、上記第1
の実施形態と同様の効果がある。
【0023】次に、本発明の射出成形機の型締め装置の
第3の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図12に示す型締め装置1は、上記第1の実施形態に示
した図1の型締め装置1に対して、型開閉用ボールネジ
25及びボールナット27を省略したものであり、図1
3のプラタン5に示すように、離型用のボールネジ26
及びボールナット28のみ設けている。すなわち、型開
閉用ボールネジ25及びボールナット27を省略した代
わりに、図12に示すように、タイロッド3にボールネ
ジ部60を設け、ボールネジ部60にボールナット61
を螺合させることにより、型開閉動作を行わせている。
ボールネジ部60とボールナット61の駆動構造は、図
7に示すものと同じである。その他の構造は、上記第1
の実施形態と同じであり、本実施形態においても、上記
第1の実施形態と同様の効果がある。
【0024】次に、本発明の射出成形機の型締め装置の
第4の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図14は、上記第3の実施形態の離型用のボールネジ2
6及びボールナット28を省略して、離型動作を上記第
2の実施形態と同様に第2液圧室50を設けることによ
り行わせている。すなわち、タイロッド3に型開閉用の
ボールネジ部60を設け、該ネジ部60にボールナット
61を螺合させることにより、型開閉を行うようにし、
型締め動作は第1液圧室30を加圧して第2液圧室50
を減圧し、離型動作は第2液圧室50を加圧して第1液
圧室を減圧することにより行われる。本実施形態におい
ても、上記第1の実施形態と同様の効果がある。
【0025】以上、本発明の実施形態について説明した
が、勿論、本発明はこれに限定されることなく本発明の
技術的思想に基いて種々の変形が可能である。例えば、
上記第1の実施形態では、ボールネジ25を固定とし、
ボールナット27を回転させて、プラタン5を移動させ
たが、ボールナットをプラタンに固定し、ボールネジを
ダイヘッドに軸方向に回動可能に取付け、ボールネジに
主モータ及び補助モータの伝達力を伝えるようにして、
プラタン5を移動するようにしてもよい。他の、実施形
態も同様である。また、上記第2及び第4実施形態の第
2液圧室は、メインラム24をプラタン5に摺動可能に
することによりプラタン5側に設けることができる。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、電
動式のボールネジ及びボールナットを使用して型開閉動
作をさせるようにしたので、型締め装置の全長を短くす
ることができ、それを収容する建物の長さを小さくする
ことができる。密封式の液圧室を用いているので、オイ
ル漏れがなくなり装置のメンテナンス等も容易となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による射出成形機の型
締め装置の型開時の概略側面図である。
【図2】図1の型締め装置の型締め時の概略側面図であ
る。
【図3】図1の型締め装置の正面図である。
【図4】図3におけるX−X線方向の断面図である。
【図5】図3におけるY−Y線方向の断面図である。
【図6】図3におけるZ−Z線方向の断面図である。
【図7】ボールナットとボールネジの駆動機構を示す拡
大断面図である。
【図8】液圧室を加圧する加圧ピストンの駆動機構を示
す拡大断面図である。
【図9】本発明の第2の実施形態による射出成形機の型
締め装置の型開時の概略側面図である。
【図10】図9の第2液圧室を加圧する加圧ピストンの
駆動機構を示す拡大断面図である。
【図11】図9におけるV−V線方向の断面図である。
【図12】本発明の第3の実施形態による射出成形機の
型締め装置の型開時の概略側面図である。
【図13】図12におけるW−W線方向の断面図であ
る。
【図14】本発明の第4の実施形態による射出成形機の
型締め装置の型開時の概略側面図である。
【符号の説明】
1 型締め装置 2 ダイヘッド 2a,5b 後端面 3 タイロッド 4 固定金型 5 プラタン 5a 前端面 6 可動金型 8 貫通孔 10〜12 スラストベアリング 13 取付ブロック 14 主モータ 14a,16a,18a,27b 鎖歯車 15,19,36,54 チェーン 16 補助モータ 17 減速機構 18 電磁クラッチ 21 基台 22 エンドプレート 23 割ナット 24 メインラム 25,26,34 ボールネジ 27,28,33,52,61 ボールナット 30,50 液圧室 31 シール部材 32,51 加圧ピストン 35,53 モータ 37 シール部材 38 取付ブロック 39 ベアリング群 40,55 センサー 41 スライド板 60 ボールネジ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸田 直樹 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内 Fターム(参考) 4F202 CA11 CB01 CL01 CL13 CL39 CL44 CL48

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定金型及びタイロッドを設けた固定盤
    と、上記タイロッドに案内されるエンドプレートと、上
    記固定盤側に可動金型を設けるとともに上記エンドプレ
    ート側にラムを設け上記タイロッドに案内される可動盤
    とを備え、上記エンドプレートと上記ラムとにより液圧
    室を形成し、該液圧室の液圧によりラムが上記固定金型
    側へ押圧されて上記固定金型と上記可動金型の型締め動
    作がされる射出成形機の型締め装置において、 上記タイロッドに沿った可動盤の送り移動及び戻り移動
    をネジ及び該ネジに螺合するナットのいずれかの回動に
    よって上記ネジの軸方向に沿って行う型開閉用の軸送り
    機構と、 上記可動盤を上記エンドプレート側に移動させる動作を
    ネジ及び該ネジに螺合するナットのいずれかの回動によ
    って上記ネジの軸方向に沿って行う離型用の軸送り機構
    とを設けたことを特徴とする射出成形機の型締め装置。
  2. 【請求項2】 固定金型及びタイロッドを設けた固定盤
    と、上記タイロッドに案内されるエンドプレートと、上
    記固定盤側に可動金型を設けるとともに上記エンドプレ
    ート側にラムを設け上記タイロッドに案内される可動盤
    とを備え、上記エンドプレートと上記ラムとにより液圧
    室を形成し、該液圧室の液圧によりラムが上記固定金型
    側へ押圧されて上記固定金型と上記可動金型の型締め動
    作がされる射出成形機の型締め装置において、 上記タイロッドに沿った可動盤の送り移動及び戻り移動
    をネジ及び該ネジに螺合するナットのいずれかの回動に
    よって上記ネジの軸方向に沿って行う型開閉用の軸送り
    機構と、 上記液圧室を第1液圧室と第2の液圧室とに区画し、上
    記固定金型と可動金型の型締め時に第1液圧室を昇圧し
    て第2液圧室を減圧することにより上記メインラムを上
    記固定金型側へ押圧し、上記固定金型と可動金型の離型
    時に第1液圧室を減圧して第2液圧室を昇圧することに
    より上記メインラムを上記固定金型の反対側へ押圧する
    ように構成したことを特徴とする射出成形機の型締め装
    置。
  3. 【請求項3】 上記ネジはボールネジであって、上記ナ
    ットはボールナットであることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の射出成形機の型締め装置。
  4. 【請求項4】 上記型開閉用の軸送り機構のネジをタイ
    ロッドの軸部に形成したことを特徴とする請求項1また
    は3のいずれかに記載の射出成形機の型締め装置。
  5. 【請求項5】 上記液圧室が密閉式であることを特徴と
    する請求項1または2に記載の射出成形機の型締め装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021041629A (ja) * 2019-09-12 2021-03-18 日精樹脂工業株式会社 強力型開機構を有する型締装置
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