JP2002199771A - アクチュエータ装置 - Google Patents
アクチュエータ装置Info
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Abstract
るアクチュエータ装置を実現し難かった。 【解決手段】アクチュエータ装置において、ステータに
駆動電流を供給する駆動回路と、予め与えられた制御ゲ
インパラメータを用いて駆動回路に与える電流指令値を
算出する演算手段とをハウジングに設けるようにした。
またアクチュエータ装置において、ハウジングに設けら
れ、ステータに駆動電流を供給する駆動回路と、ハウジ
ングに設けられ、予め与えられた制御ゲインパラメータ
を用いて駆動回路に与える電流指令値を決定する演算手
段と、トルク増幅手段に設けられ、出力軸の回転角度を
検出する回転角度検出手段とを設け、演算手段が、予め
与えられたトルク増幅手段の数学的モデルを用いて回転
角度検出手段の検出結果からトルク増幅手段の出力軸に
与えられた外力の推定値を算出し、当該推定結果に応じ
て電流指令値を決定するようにした。
Description
に関し、例えばAC(Alternating Current )サーボモ
ータに適用して好適なものである。
転自在に枢支されたロータと、当該ロータを取り囲むよ
うに所定間隔で固定配設された複数のステータ鉄心及び
各ステータ鉄心にそれぞれ巻回された複数のコイルから
なるステータとがモータケース内部に一体に収納される
ことにより構成されている。
モータケースの外部におけるロータの軸(以下、これを
ロータ軸と呼ぶ)の反回転トルク出力側にロータ軸の回
転位置を検出する回転位置センサが設けられている。
たアクチュエータシステムでは、ACサーボモータとは
別体にコントローラが設けられ、このコントローラにお
いてACサーボモータの回転位置センサから出力される
センサ信号を利用しながら所望回転出力を得るための各
種演算処理を実行し、当該演算結果に基づく駆動電流を
コントローラからACサーボモータに与えるようにして
当該ACサーボモータを回転制御するようになされてい
た。
ュエータシステムでは、コントローラ及びACサーボモ
ータ間を接続するケーブルとして、回転駆動用(コイル
用)に3本、回転位置センサ用に4本から12本の合計7
本から15本の比較的太い線材を必要とし、しかもこの線
材として、ノイズ等の影響や機械的振動による断線対策
を考慮した特殊なケーブル仕様のものが必要となる問題
があった。
ては、このようなACサーボモータ及びコントローラ間
の配線に加えて、当該コントローラ及びさらに上位のコ
ントローラ間の交信用配線等が必要であり、このためシ
ステム全体としての配線が多いことから構成が煩雑で組
立性が悪い問題があった。
いては、構造的にACサーボモータのロータ及び回転位
置センサが離れた位置に配置されるために、高精度かつ
高速に位置決めを行い得るようにするためにはACサー
ボモータのロータ軸を太くし、かつその結合部の構造材
としても機械的剛性の高いものが必要となるために、シ
ステム全体として重くかつ大きくなる問題があった。
いては、回転位置センサが大きく、重いために、高速な
位置決めを行い得るようにするためには、ACサーボモ
ータとして大きいものが必要となり、しかもその軸受け
として高剛性のものが必要となる問題があった。
いては、ACサーボモータが駆動時に発熱するために当
該ACサーボモータに与える駆動電流の最大値が制限さ
れるが、実際上は最大の駆動電流値に対して安全率を含
んだ低い電流しかACサーボモータに与えることができ
ないために、出力トルクに制限を受ける問題があった。
で、アクチュエータシステムの構成を簡易化させると共
に、性能を向上させながら容易に小型化させ得るアクチ
ュエータ装置を提案しようとするものである。
め本発明においては、回転自在に枢支されたロータと、
ロータにトルクを発生させるステータとがハウジング内
に収納されたアクチュエータ装置において、ステータに
駆動電流を供給する駆動回路と、予め与えられた制御ゲ
インパラメータを用いて駆動回路に与える電流指令値を
算出する演算手段とをハウジングに設けるようにした。
この結果、このアクチュエータ装置では、当該アクチュ
エータ装置を制御する演算手段を一体とすることができ
る。
れたロータと、ロータにトルクを発生させるステータ
と、ロータ及びステータを収納するハウジングと、ロー
タに発生したトルクを増幅して出力軸を介して出力する
トルク増幅手段を有するアクチュエータ装置において、
ハウジングに設けられ、ステータに駆動電流を供給する
駆動回路と、ハウジングに設けられ、予め与えられた制
御ゲインパラメータを用いて駆動回路に与える電流指令
値を決定する演算手段と、トルク増幅手段に設けられ、
出力軸の回転角度を検出する回転角度検出手段とを設
け、演算手段が、予め与えられたトルク増幅手段の数学
的モデルを用いて回転角度検出手段の検出結果からトル
ク増幅手段の出力軸に与えられた外力の推定値を算出
し、当該推定結果に応じて電流指令値を決定するように
した。この結果、このアクチュエータ装置では、当該ア
クチュエータ装置を制御する演算手段を一体とすること
ができる。
施の形態を詳述する。
タの構成 図1において、1は全体として本実施の形態によるAC
サーボモータを示し、回転トルクを発生させるモータ部
2と、当該モータ部2において発生された回転トルクを
増幅して出力するトルク増幅部3とから構成されてい
る。
らなるモータケース4の内部に回転軸受け5A、5Bに
より回転自在に枢支されたロータ軸6が設けられ、当該
ロータ軸6にロータ基体7及び図2(B)及び(C)の
ように4極に着磁されたリング状の永久磁石でなるロー
タマグネット8が同軸に一体化されることによりロータ
9が形成されている。
図4(A)に示すように、ロータ9を取り囲むように6
つのステータ鉄心10A〜10Fが等間隔(60〔°〕間
隔)で固着されると共に、これら各ステータ鉄心10
(10A〜10F)には、それぞれ巻線が施されること
によりコイル11(11A〜11F)が形成されてい
る。
〔°〕対向する2つのコイル11(11A及び11D、
11B及び11E、11C及び11F)の組(合計3組
ある)をそれぞれU相、V相及びW相として、これらU
相、V相及びW相の各コイル11にそれぞれ120 〔°〕
ずつ位相がずれた駆動電流を印加して各コイル11に駆
動電流の電流値に応じた強さの磁界を発生させることに
よってロータ9を介して駆動電流の電流値に応じた大き
さの回転トルクを発生させることができるようになされ
ている。
図5(A)〜(C)に示すように、モータケース4の先
端部に着脱自在に固定されたギアケース12を有する。
そしてこのギアケース12の内部には、当該ギアケース
12の内側面に固定された環状の内歯車13と、ロータ
軸6の先端部に固定された太陽歯車14と、内歯車13
及び太陽歯車14間に120 〔°〕間隔で配置された第1
〜第3の遊星歯車15A〜15Cとからなる遊星歯車機
構16が設けられている。
歯車15A〜15Cの各軸17A〜17Cは、それぞれ
ギアケース12の先端に回転自在に配置された出力軸1
8に固定されている。
は、モータ部2からロータ軸6を介して与えられる回転
トルクを、遊星歯車機構16を介して増幅して出力軸1
8に伝達し、当該出力軸18を介して外部に出力し得る
ようになされている。
着された環状の樹脂マグネット19と、当該樹脂マグネ
ット19の外周面と対向するようにギアケース12の外
周面に固着された第1及び第2の磁気センサ(以下、ホ
ール素子とする)20A、20Bとからなる1回転絶対
角度センサ21が設けられている。
(A)のように2極にかつ一周に亘って磁束密度φ(θ
g )が図6のように変化するように着磁されると共に、
第1及び第2のホール素子20A、20Bは、図5
(B)のように90〔°〕の位相差をもってギアケース1
2の外周面に固着されている。
いては、出力軸18の回転変位を、当該出力軸18の回
転に伴う第1及び第2のホール素子20A、20Bの配
設位置における磁束密度φ(θg )の変化として検出
し、検出結果を第1及び第2のホール素子20A、20
Bからそれぞれ図7に示すようなそれぞれsin(θ
g)及びcos(θg )で与えられる波形の第1及び第
2の1回転絶対角度センサ信号S1A、S1Bとして出
力することができるようになされている。
の場合、モータ部2のモータケース4の内部には、ロー
タ軸6の磁極角度を検出するロータ軸磁極角度センサ2
2と、外部の上位コントローラ(図示せず)からの指令
に基づいて出力軸6の回転角度、回転速度及び回転トル
ク等を制御する制御基板23と、制御基板23の制御の
もとにモータ部2の各コイル11に駆動電流を供給する
パワー基板24とが収納されている。
ロータ9のロータ基体7の前端面に固着された樹脂マグ
ネット25と、制御基板23に搭載された第1〜第4の
磁気センサ(以下、ホール素子とする)26A〜26D
とから形成されている。そして樹脂マグネット25は、
図2(B)及び(C)に示すように、ロータ9のロータ
マグネット8と同じ4極に着磁され、当該ロータマグネ
ット8と同位相でロータ基体7に固着されている。
Dは、図8(B)に示すように、ロータ軸6と同心円上
に、第1及び第2のホール素子26A、26Bが180
〔°〕対向し、かつ第3及び第4のホール素子26C、
26Dがこれら第1及び第2のホール素子26A、26
Bと同じ方向に45〔°〕位相がずれた位置に位置するよ
うに制御基板23に搭載されている。
2においては、ロータ軸6の磁極角度を、当該ローラ軸
6と一体に回転する樹脂マグネット25の回転に伴う第
1〜第4のホール素子26A〜26Dの配設位置におけ
る磁束密度の変化として検出し得るようになされてい
る。
6の機械的な回転角度にロータマグネット8の磁極数の
半分の値を掛けた角度((2)式参照)と定義する。こ
の実施の形態においては、ロータマグネット8が4極に
着磁されているため、磁気角度は0から2πまでの範囲
の値をとる。
図8及び図9に示すように、環状に形成されたプリント
配線板の一面側に1チップマイクロコンピュータ27及
びクロック発生用の水晶発振器28が搭載されると共
に、他面側に上述のロータ軸回転角度センサ22の第1
〜第4のホール素子26A〜26Dと、樹脂マグネット
25の温度を検出する温度センサ29とが搭載されるこ
とにより構成されている。
のようにロータ軸磁極角度センサ22における第1及び
第2のホール素子26A、26Bの出力と、第3及び第
4のホール素子26C、26Dの出力とをそれぞれ第1
及び第2の減算回路30A、30Bを介して加算して第
1及び第2のロータ軸磁極角度センサ信号S2A、S2
Bとして1チップマイクロコンピュータ27に取り込
み、かつ1回転絶対角度センサ21(図1、図5
(C))からケーブル31(図1)を介して供給される
第1及び第2の1回転絶対角度センサ信号S1A、S1
Bを1チップマイクロコンピュータ27に取り込み得る
ようになされている。
ライン、1本の汎用のパラレル通信ライン、2本のRS
−232Cシリアル通信ライン及び3本の同期式シリア
ル通信ラインを有する第2のケーブル32(図1)を通
じて上位コントローラと接続されており、かくして1チ
ップマイクロコンピュータ27がこの第2のケーブル3
2を介して駆動電圧を入力し、かつ上位コントローラと
交信することができるようになされている。
は、この第2のケーブル32を介して上位コントローラ
から与えられる出力軸18(図1)の回転角度、回転速
度又は回転トルクの指定値(以下、これらをそれぞれ指
定回転角度、指定回転速度及び指定回転トルクと呼ぶ)
と、第1及び第2の1回転絶対角度センサ信号S1A、
S1Bと、第1及び第2のロータ軸磁極角度センサ信号
S2A、S2Bと、後述のようにパワー基板24から供
給される第1〜第3の駆動電流検出信号S3A〜S3C
とに基づいて、U相、V相及びW相の各コイル11にそ
れぞれ印加すべき駆動電流の電流値(以下、これらをそ
れぞれ第1〜第3の電流指令値と呼ぶ)を算出し、これ
ら算出した第1〜第3の電流指令値を第3のケーブル3
3を介してパワー基板24に送出するようになされてい
る。
(B)及び(C)に示すように、環状に形成されたプリ
ント配線板の一面側に図10に示すコイル駆動ブロック
34を形成する複数のパワートランジスタチップ35が
搭載されることにより構成されている。
御基板23の1チップマイクロコンピュータ27から与
えられる第1〜第3の電流指令値に基づいて、モータ部
2のU相、V相及びW相の各コイル11に対してそれぞ
れ対応する電流値の駆動電流を印加することによりモー
タ部2のロータ9を回転駆動させる。
のときU相、V相及びW相の各コイル11にそれぞれ印
加されている駆動電流の電流値をそれぞれ検出し、検出
結果を第1〜第3の駆動電流検出信号S3A〜S3Cと
して第3のケーブル33(図1)を介して制御基板23
に送出する。
は、制御基板23の1チップマイクロコンピュータ27
及びパワー基板24のコイル駆動ブロック34からなる
制御回路によって、上位コントローラから与えられた指
定回転角度、指定回転速度又は指定回転トルクに応じて
モータ部2を駆動する。
及びコイル駆動ブロック34の構成 ここで1チップマイクロコンピュータ27は、図11に
示すように、演算処理ブロック40、レジスタ41、ロ
ータ軸回転角度検出処理ブロック42、トルク−3相電
流信号変換処理ブロック43、電流制御処理ブロック4
4及び第1〜第4のアナログ/ディジタル変換回路45
〜48から構成されている。
では、1回転絶対角度センサ21(図1、図5(C))
から供給される第1及び第2の1回転絶対角度センサ信
号S1A、S1Bを第3のアナログ/ディジタル変換回
路47においてディジタル変換し、得られた第1及び第
2の1回転絶対角度センサデータD1A、D1Bをレジ
スタ41に格納する。
は、第1及び第2の減算回路30A、30B(図9)か
ら与えられるロータ軸磁極角度センサ22の出力に基づ
く第1及び第2のロータ軸磁極角度センサ信号S2A、
S2Bを第2のアナログ/ディジタル変換回路46にお
いてディジタル変換し、得られた第1及び第2のロータ
軸磁極角度センサデータD2A、D2Bをロータ軸回転
角度検出処理ブロック42に入力する。
は、供給される第1及び第2のロータ軸磁極角度センサ
データD2A、D2Bに基づいてロータ軸6の磁極回転
角度(以下、これをロータ軸磁極回転角度と呼ぶ)Pml
と、磁極角度θp とを検出し、ロータ軸回転角度Pmlを
レジスタ41に格納すると共に磁極角度θp をトルク−
3相電流信号変換処理ブロック43に送出する。
磁極回転角度Pml)とは、ロータ軸6の回転に伴い第1
〜第4のホール素子26A〜26Dにより検出される樹
脂マグネット25の隣接する一対のN極及びS極による
磁極変化を1周期(0〜2π)とする角度と定義する。
この実施の形態においては樹脂マグネット25が4極に
着磁されているため、ロータ軸磁極回転角度Pmlは0か
ら4πまでの範囲の値をとる。
にしてレジスタ41に格納された第1及び第2の1回転
絶対角度センサデータD1A、D1B並びにロータ軸磁
極回転角度Pmlと、上位コントローラから与えられる指
定回転角度、指定回転速度又は指定回転トルクとに基づ
いて、目標とする回転トルク(以下、これを目標回転ト
ルクと呼ぶ)T0 を演算し、演算結果をレジスタ41に
格納する。
T0 は、トルク−3相電流信号変換処理ブロック43に
より読み出される。そしてトルク−3相電流信号変換処
理ブロック43は、この目標トルクT0 と、ロータ軸回
転角度検出処理ブロック42から与えられるロータ軸6
の磁極角度θp とに基づいて、モータ部2におけるU
相、V相、W相の各コイル11にそれぞれ印加すべき駆
動電流の電流値を表す上述の第1〜第3の電流指令値U
r 、Vr 、Wr をそれぞれ算出し、これを電流制御処理
ブロック44に送出する。
は、第1のアナログ/ディジタル変換回路45から、パ
ワー基板24から与えられる第1〜第3の駆動電流検出
信号S3A〜S3Cをディジタル変換することにより得
られた第1〜第3の駆動電流検出データD3A、D3B
が与えられる。
れら第1〜第3の電流指令値Ur 、Vr 、Wr と、第1
〜第3の駆動電流検出データD3A、D3Bとに基づい
て、第1〜第3の電流指令値Ur 、Vr 、Wr に対して
電圧変動に対する補償処理を含む所定の信号処理を施し
た後これをPWM(Pulse Width Modulation)変調し、
得られた第1〜第3のPWM信号S4A〜S4Cを第3
のケーブル33を介してこれをパワー基板24のコイル
駆動ブロック34に送出する。
のPWM信号S4A〜S4C用にそれぞれ2本のライン
が設けられている。そして電流制御処理ブロック44
は、出力軸18(図1)を正転駆動するときには第1〜
第3のPWM信号S4A〜S4Cをそれぞれ一方の第1
のラインを介してパワー基板24のコイル駆動ブロック
34に送出すると共に、第1〜第3のPWM信号S4A
〜S4Cにおける論理「0」レベルの信号(以下、これ
らを第1〜第3の基準信号と呼ぶ)S5A〜S5Cを他
方の各第2のラインをそれぞれ介してパワー基板24の
コイル駆動ブロック34に送出する。
18を逆転駆動するときには第1〜第3のPWM信号S
4A〜S4Cをそれぞれ第2のラインを介してパワー基
板24のコイル駆動ブロック34に送出すると共に、第
1〜第3の基準信号S5A〜S5Cをそれぞれ各第1の
ラインを介してパワー基板24のコイル駆動ブロック3
4に送出する。
0に示すように、U相、V相、W相の各コイル11にそ
れぞれ対応させて、それぞれ4個の増幅器50A〜50
Cからなる同様構成の第1〜第3のゲートドライブ回路
51A〜51Cと、それぞれ2個のPNP型トランジス
タTR1、TR2及び2個のNPN型トランジスタTR
3、TR4からなる同様構成の第1〜第3のインバータ
回路52A〜52Cから構成されている。
U相、V相及びW相の各第1のラインがそれぞれ対応す
る第1〜第3のゲートドライブ回路51A〜51Cの第
1及び第3の増幅器50A、50Cをそれぞれ介して対
応する第1〜第3のインバータ回路52A〜52Cの第
2のPNP型トランジスタTR2のベース及び第1のN
PN型トランジスタTR3のベースと接続され、U相、
V相及びW相の各第2のラインがそれぞれ対応する第1
〜第3のゲートドライブ回路52A〜52Cの第2及び
第4の増幅器50B、50Dをそれぞれ介して対応する
第1〜第3のインバータ回路52A〜52Cの第2のP
NP型トランジスタTR2のベース及び第1のNPN型
トランジスタTR4のベースと接続されている。
ータ部2のU相、V相及びW相の各コイル11がそれぞ
れ対応する第1〜第3のインバータ回路52A〜52C
における第1のPNP型トランジスタTR1のコレクタ
及び第1のNPN型トランジスタTR3のコレクタの接
続中点と、第2のPNP型トランジスタTR2のコレク
タ及び第2のNPN型トランジスタTR4のコレクタの
接続中点との間に接続されている。
おいては、U相、V相及びW相の各相毎に、第1又は第
2のラインを介して与えられる第1〜第3のPWM信号
S4A〜S4Cをそれぞれ対応する第1〜第3のインバ
ータ回路52A〜52Cにおいてアナログ波形の駆動電
流Iu 、Iv 、Iw に変換し、これらをそれぞれ対応す
るU相、V相及びW相の各コイル11に印加することが
できるようになされている。
U相、V相及びW相の各コイル11に供給する駆動電流
Iu 、Iv 、Iw の大きさを第1〜第3のインバータ回
路52A〜52Cにそれぞれ設けられたコイルからなる
電流センサ53により検出し、検出結果を上述のように
第1〜第3の第1〜第3の駆動電流検出信号S3A〜S
3Cとして制御基板23の1チップマイクロコンピュー
タ27の第1のアナログ/ディジタル変換回路45(図
11)に送出するようになされている。
の各処理ブロックの詳細構成 ここで、1チップマイクロコンピュータ27の演算処理
ブロック40、ロータ軸回転角度検出処理ブロック4
2、トルク−3相電流信号変換処理ブロック43及び電
流制御処理ブロック44について、それぞれ構成を詳細
に説明する。
成 まず演算処理ブロック40は、図11からも明らかなよ
うに、CPU(Central Processing Unit )60と、各
種プログラムが格納されたROM(Read OnlyMemory)
61と、CPU60のワークメモリとしてのRAM(Ra
ndom Access Memory)62と、汎用のパラレル通信に対
応したパラレル通信用入出力回路63と、上位コントロ
ーラとの間の入出力インターフェース回路でなるシリア
ル通信用入出力回路64と、サーボ割込みのための1
〔ms〕周期のサーボ割込信号S10及びPWM周期であ
る50〔μm 〕周期のPWMパルス信号S11を発生する
カウンタ・タイマ・コントロール回路65と、カウンタ
・タイマ・コントロール回路65からサーボ割込信号S
10が正しく発生されているかをCPU60が判断する
ための1〔ms〕周期以上の所定周期の基準信号でなるウ
ォッチドッグ信号S12を発生するウォッチドッグ信号
発生回路66とがCPUバス67を介して相互に接続さ
れることにより構成されている。
出力回路64を介して上位コントローラから電源電圧
(5〔V〕)が供給されると、まずROM61に格納さ
れた初期プログラムに基づいて、パラレル通信用入出力
回路63、シリアル通信用入出力回路64、カウンタ・
タイマ・コントロール回路65、ロータ軸回転角度検出
処理ブロック42、トルク−3相電流信号変換処理ブロ
ック43、電流制御処理ブロック44に対する各種初期
値やパラメータの設定処理等の立上がり処理を実行す
る。
タ・タイマ・コントロール回路65から与えられるサー
ボ割込信号S10及びROM61に格納された対応する
プログラムに基づいて、上述のように目標回転トルクT
0 を生成するモータ回転制御演算処理や、進相制御処
理、温度補償制御処理及びシリアル通信制御処理を1
〔ms〕内に時分割的に実行する。なおこれら各処理モー
ド時におけるCPU60の処理については後述する。
成について説明する。このシリアル通信用入出力回路6
4においては、RS−232Cシリアル通信方式及び同
期式シリアル通信方式のいずれにも対応できるように構
成されている。
例えばRS−232Cシリアル通信方式での通信時に
は、2本のラインを用いて送信信号としてのTXD信
号、受信信号としてのRXD信号を送受することにより
通信を行う。このときデータ転送速度は9600〔ビット/
秒〕、転送データ長は8ビット、ストップビット1ビッ
ト及びスタートビット1ビットで、パリティビットなし
のデータ構造により転送フォーマットで上位コントロー
ラとの通信が行われる。
期式シリアル通信方式での通信時には、3本のラインを
用いて送信信号としてのTXD信号、受信信号としての
RXD信号及び同期クロック信号を送受することにより
通信を行う。このときデータ転送速度は800 又は1500
〔キロビット/秒〕、同期キャラクタデータは2バイ
ト、転送データ長は1バイト(8ビット)から数十バイ
トのデータ構造による転送フォーマットで上記コントロ
ーラとの通信が行われる。
信を行えるため実時間でコマンドを与えることができ
る。なおNバイトのデータを転送する場合、1フレーム
のデータ構造は、「同期キャラクタ1+同期キャラクタ
2+データ1(8ビット)+データ2(8ビット)+…
…+データN(8ビット)+同期キャラクタ1+同期キ
ャラクタ2」のような構造となる。
ック42の詳細構成 次にロータ軸回転角度検出処理ブロック42の構成を詳
細に説明する。なおその前提として、先にロータ軸磁極
角度センサ22(図1)の構成について説明する。
は、樹脂マグネット25が、ロータマグネット8と同極
に着磁され、当該ロータマグネット8と同位相でロータ
基体7に固着されている。そして樹脂マグネット25の
着磁パターンは、最大磁束密度をφ0 として、磁束密度
φ(θp )が図12及び次式
る。そしてこの磁極角度θp とロータ軸6の機械的な回
転角度θm との関係は、磁極数をP(本実施の形態にお
いては4)として次式
第4のホール素子26A〜26Dは、図8(B)につい
て上述したように樹脂マグネット25と対向し、かつロ
ータ軸6と同心円上の次式
板23に搭載されている。
1つのコイル11の位置を原点とする座標位置を示し、
以下においては1つのU相のコイル11Aの極中心位置
をθ0 =0とする(図4(A)参照)。さらに座標位置
θ0 が次式
FをV相とし、座標位置θ0 が次式
とする。なお極中心位置がθ0 =0のコイル11Aと18
0 〔°〕対向するコイル11DはU相となる。
(本実施の形態においては4)と、樹脂マグネット25
の磁極数Pとの関係は、次式
のホール素子26A〜26Dの出力Sh1、Sh2、Sh3、
Sh4は、これら第1〜第4の素子26A〜26Dのセン
サ感度係数をG0 、ロータ軸6の回転角度をθm として
それぞれ次式
するとき、第1〜第4のホール素子26A〜26Dの出
力Sh1、Sh2、Sh3、Sh4の信号レベルが樹脂マグネッ
ト25の磁極数Pに比例して変化する。
と、第1〜第4のホール素子26A〜26Dのセンサ面
との直角度に精度誤差が生じたり、同心度に誤差が生じ
るため、これら誤差をそれぞれφe1、φe2、θe1、θe2
として、第1〜第4のホール素子26A〜26Dの実際
の出力Sh1′、Sh2′、Sh3′、Sh4′は、それぞれ次
式
素子26A、26Bの各出力Sh1′、Sh2′を加算した
第1のセンサ信号Sh12 (本実施の形態においては、図
9の第1のロータ軸磁極角度センサ信号S2Aに相当)
と、第3及び第4のホール素子26C、26Dの各出力
Sh3′、Sh4′を加算した第2のセンサ信号Sh34 (本
実施の形態においては、図9の第2のロータ軸磁極角度
センサ信号S2Bに相当)は、θe1、θe2が十分に小さ
いものとして、それぞれ次式
び第2のセンサ信号Sh12 、Sh34 の波形を図13に示
す。
h12 、Sh34 に基づいて、以下の手順によりロータ軸6
の磁極角度θp 及びロータ軸磁極回転速度Pmlを求める
ことができる。
角度演算値θx を設定し、次式
x を次式
ン、Kri1は積分ゲインをそれぞれ示し、ともに正の定
数である。
び演算し、この後Eθx =0となるまでこれを繰り返
す。この結果Eθx はゼロ値に収束してゆき、このとき
θx が次式
磁極回転角度Pmlに相当する。
Pmlが得られると、ロータ軸磁極回転角度Pmlと、磁極
角度θp との間に次式
角度Pmlに基づいて磁極角度θp も求めることができ
る。なお(23)式においてNx は0以上の整数を表
す。
出処理ブロック42は、図14に示すように構成されて
いる。そしてこのロータ軸回転角度検出処理ブロック4
2では、ロータ軸磁極角度センサ22から第2のアナロ
グ/ディジタル変換回路46を介して与えられる第1及
び第2のロータ軸磁極角度センサデータD2A、D2B
を演算器70に入力する。
数変換器71から先行して算出した磁極角度演算値θx
の正弦値(sinθx )及び余弦値(cosθx )が与
えられる。
ータ軸磁極角度センサデータD2A、D2Bと、先行し
て算出した磁極角度演算値θx の正弦値及び余弦値とに
基づいて(20)式を演算することにより、(2)式で
与えられる磁極角度θp と、そのときのθx との誤差を
演算し、演算結果を第1の乗算器72に送出する。
算器72において次式
る積分ゲインが乗算され、第2の乗算器73において比
例ゲインKrp1が乗算され、加算器74において1/S
(Sはラプラス演算子)が乗算される。
x が出力されて、これが関数変換器71に送出されると
共に、磁極角度演算器75に与えられる。かくして磁極
角度演算器75は、このときの磁極角度演算値θx の値
をロータ軸磁極角度Pmlとしてレジスタ41(図11)
に格納する。
と共に(23)式におけるNx の値を0から順番に増加
させながら0から2πまでの範囲に入るθp の値を求
め、これを磁気角度θp としてトルク−3相電流信号変
換処理ブロック43に送出する。
ブロック42では、第1及び第2のロータ軸磁極角度セ
ンサデータD2A、D2Bに基づいて磁極角度θp 及び
ロータ軸磁極回転角度Pmlを検出する。
2において、上述のような磁気角度θp 及びロータ軸磁
極回転角度Pm1の演算処理は、演算処理ブロック40の
カウンタ・タイマ・コントロール回路65から与えられ
るPWMパルス信号S11に基づいて行われる。
ック42から出力される磁気角度θp 及びロータ軸磁極
回転角度Pm1は、PWMパルス信号S11の周期である
50〔μs 〕毎に更新される。
ブロック43の詳細構成 トルク−3相電流信号変換処理ブロック43は、図15
に示すように、レジスタ41(図11)に格納された目
標回転トルクT0 を後述のPWMパルス周期(50〔μs
〕周期)で読み出し、当該目標回転トルクT0 と、ロ
ータ軸回転角度検出処理ブロック42(図14)から与
えられる磁極角度θp とに基づいて次式
指令値Ur 、Vr 及びWr を算出し、これらを電流制御
処理ブロック44(図11)に送出する。
r 及びWr の演算処理は、演算処理ブロック40のカウ
ンタ・タイマ・コントロール回路65から与えられるP
WMパルス信号S11に基づいて行われる。従ってこれ
ら第1〜第3の電流指令値Ur 、Vr 及びWr もPWM
パルス信号S11の周期である50〔μs 〕毎に更新され
る。
細構成 一方電流制御処理ブロック44には、図16に示すよう
に、U相、V相及びW相の各コイル11にそれぞれ対応
させて、減算回路80A〜80C、第1及び第2の乗算
回路81A〜81C、82A〜82C及びPWM変換器
83A〜83Cからなる第1〜第3の信号処理系84A
〜84Cが設けられている。
は、これら第1〜第3の信号処理系84A〜84Cにお
いて、トルク−3相電流信号変換処理ブロック43(図
15)から与えられる第1〜第3の電流指令値Ur 、V
r 、Wr と、パワー基板24から与えられる第1〜第3
の駆動電流検出信号S3A〜S3Cとに基づいて、電圧
変動の補償処理を含む所定の信号処理を施しながら、第
1〜第3のPWM信号S4A〜S4C及び第1〜第3の
基準信号S5A〜S5Cを生成し得るようになされてい
る。
4Cにおいては、それぞれ供給される第1〜第3の電流
指令値Ur 、Vr 及びWr と、第1〜第3の駆動電流検
出信号S3A〜S3Cとの誤差を減算回路80A〜80
Cにおいて検出し、検出結果を第1の乗算回路81A〜
81Cに送出する。
4Cでは、この後この誤差を0に収束させるため、この
誤差に対して各第1の乗算回路81A〜81Cにおいて
ラプラス演算子をSとして次式
果に第2の乗算回路82A〜82Cにおいて比例ゲイン
Krpを乗算する。
式
2Cから出力される値X1 、X2 、X3 が、それぞれU
相、V相及びW相の各コイル11に実際に印加すべき駆
動電流の電流値であり、これら値X1 、X2 、X3 がそ
れぞれ対応するPWM変換器83A〜83Cに与えられ
る。
それぞれ供給される値X1 、X2 、X3 に基づいて、そ
れぞれ50〔μs 〕周期のパルスのパルス幅を制御するこ
とにより第1〜第3のPWM信号S4A〜S4Cと、第
1〜第3の基準信号S5A〜S5Cとを発生する。
図17に示すように、それぞれ供給される値X1 、X2
、X3 を図示しない内部レジスタにセットし、値X1
、X2、X3 が正のときには、当該値X1 、X2 、X3
を演算処理ブロック40のカウンタ・タイマ・コントロ
ール回路65から与えられる50〔μs 〕周期のPWMパ
ルス信号S11の立ち上がりエッジ毎に第1のPWMパ
ルス信号発生回路85A内のダウンカウンタ(図示せ
ず)にセットする。
ロック40(図11)のCPUクロック(0.1 〔μs
〕)の立ち上がりエッジ毎にカウンタ値を減少させて
ゼロ値で停止する。従って第1のPWMパルス信号発生
回路85Aの出力は、ダウンカウンタのカウント値がゼ
ロ値になるまで出力が論理「1」レベル、カウンタ値が
ゼロ値となってからは論理「0」レベルとなる。
がりエッジで再びレジスタに格納された値X1 、X2 、
X3 が第1のPWMパルス信号発生回路85Aのダウン
カウンタに再びセットされて上述の処理が繰り返され
る。
5Aからは、レジスタに格納される値X1 、X2 、X3
が更新されるまで、当該値X1 、X2 、X3 に比例した
一定のパルス幅Tonの第1〜第3のPWM信号S4A〜
S4Cが出力され、第2のPWMパルス信号発生回路8
5Aからは、論理「0」レベルの基準信号S5A〜S5
Cが出力される。
いては、値X1 、X2 、X3 が負の値であった場合には
その絶対値を演算して正の整数に変換した後、この値を
第2のPWMパルス信号発生回路85B内のダウンカウ
ンタ(図示せず)にセットする。
信号発生回路85Bからは、上述の第1のPWMパルス
信号発生回路85Aと同様にして、レジスタに格納され
る値X1 、X2 、X3 が更新されるまで、当該値X1 、
X2 、X3 に比例した一定のパルス幅Tonの第1〜第3
のPWM信号S4A〜S4Cが出力される。またこのと
き第1のPWMパルス信号発生回路85Bからは、論理
「0」レベルの基準信号S5A〜S5Cが出力される。
83A〜83Cにおいては、供給される値X1 、X2 、
X3 に応じたパルス幅Tonの第1〜第3のPWM信号S
4A〜S4C及び第1〜第3の基準信号S5A〜S5C
を生成し、これをそれぞれ第3のケーブル33を介して
パワー基板24のコイル駆動ブロック34に送出するよ
うになされている。
相、V相及びW相の各コイル11に印加する駆動電流I
u 、Iv 、Iw と、出力軸18を介して外部に出力され
る回転トルク(以下、出力トルクと呼ぶ)との関係につ
いて説明する。
駆動電流Iu 、Iv 、Iw を印加したときにおけるこれ
らU相、V相及びW相の各コイル11の交差する磁束密
度をφu 、φv 、φw とすると、出力トルクT(θp )
は、モータ部2のロータ軸6の磁極角度θp を用いて次
式
において、K0 は各コイル11に駆動電流Iu 、Iv 、
Iw を印加したときの一定の係数値を表す。
に印加する駆動電流Iu 、Iv 、Iw は、上述のように
それぞれ次式
φu 、φv 、φw はそれぞれ次式、
(33)式〜(38)式を(32)式に代入して、次式
イル11に印加する駆動電流Iu 、Iv 、Iw の大きさ
に比例した出力トルクが得られることが分かる。
ウェア制御 次にこのACサーボモータ1の演算処理ブロック40
(図11)におけるソフトウェア制御について説明す
る。
CPU60がカウンタ・タイマ・コントロール回路65
から与えられるサーボ割込信号S10及びROM61に
格納された対応するプログラムに基づいて、1〔ms〕内
に時分割的にモータ回転制御演算処理、進相制御処理、
温度補償制御処理及びシリアル通信制御処理を実行す
る。以下、これら各処理モード時におけるCPU60の
処理について説明する。
時におけるCPU60の処理 モータ回転制御演算処理モード時におけるCPU60の
処理は、上述のように上位コントローラから与えられる
指定回転位置、指定回転速度又は指定回転トルクの値の
指定に応じた目標回転トルクT0 を算出することであ
る。
T0 を、上位コントローラから指定回転位置Pref が与
えられている場合には、ロータ軸回転角度検出処理ブロ
ック42によりレジスタ41に格納されるロータ軸磁極
回転角度Pm1に基づいて出力軸18(図1)の回転位置
Pm を算出すると共に、この回転位置Pm を用いて次式
位置Pref に対する目標の回転速度Vmrefと、出力軸の
現在の回転速度Vm とを算出する。そしてこのようにし
て得られた(40)式及び(41)式から次式
クT0 を算出する。
ref が与えられている場合には、(41)式を用いて出
力軸18の現在の回転速度Vm を算出し、この回転速度
Vmに基づいて次式
を算出する。また上位コントローラから指定回転トルク
Tref が与えられている場合には、これをそのまま目標
回転トルクT0 とする。
て、Sはラプラス演算子を示し、Kpp、Kvi及びKvpは
それぞれ上位コントローラにより設定される制御ゲイン
パラメータを表す。この制御ゲインパラメータKpp、K
vi及びKvpの値を変化させることにより、指定回転角度
Pref や指定回転速度Vref に対するACサーボモータ
1の応答を変化させることができる。
ード時におけるCPU60の具体的な処理手順を図18
に示す。
回転角度Pref が与えられた場合、まずレジスタ41に
格納された第1及び第2の絶対角度センサデータD1
A、D1Bに基づいてロータ軸6の磁極回転数(以下、
ロータ軸磁極回転数と呼ぶ)Nm を算出する(ステップ
SP1)。
軸6の回転に伴いロータ軸磁極角度センサ22の第1〜
第4のホール素子26A〜26Dにより検出される樹脂
マグネット25の隣接する一対のN極及びS極による磁
束変化を1回転とする回転数と定義する。この実施の形
態においては、樹脂マグネット25は4極に着磁されて
いるため、ロータ軸6が機械的に1回転するとロータ軸
磁極回転数Nm は2となる。
19に示すロータ軸磁極回転数検出処理手順に従って、
それぞれsinθg 、cosθg で表される第1及び第
2の1回転絶対角度センサ信号S1A、S1Bの位相θ
g をレジスタ41に格納された第1及び第2の絶対角度
センサデータD1A、D1Bに基づいてソフトウエア処
理により算出し(ステップSP1A)、この位相θg に
トルク増幅部3の遊星ギア機構部16のギア比Nを乗算
し(ステップSP1B)、この乗算結果を2πで割り算
してその割算結果の整数部分にロータ軸磁極角度センサ
22(図1)の樹脂マグネット25の磁極数(本実施の
形態においては4)の半分の値Np を乗算する(ステッ
プSP1C)ことにより得ることができる。
このようにして算出したロータ軸磁極回転数Nm と、レ
ジスタ41に格納されたロータ軸磁極回転角度データP
m1とに基づき、次式
力軸18の回転角度Pm を算出する(ステップSP
2)。
からこの回転角度Pm を減算することにより、指定回転
角度Pref に対する誤差(以下、これを回転角度誤差と
呼ぶ)Pe を検出する(ステップSP3)。
e に比例ゲインKppを乗算することにより、指定回転角
度Pref に対する目標回転角度Vmrefを算出する(ステ
ップSP4)。
されたロータ軸磁極回転角度Pm1を微分することにより
そのときの出力軸の回転速度Vm を算出する(ステップ
SP5)と共に、この後ステップSP4において算出し
た目標回転速度VmrefからステップSP5において算出
した回転速度Vm を減算することにより速度誤差Veを
算出する(ステップSP6)。
次式
ンKvpを順次乗算する(ステップSP7及びステップS
P8)。これにより目標回転トルクT0 を得ることがで
きる。
理モード時、上位コントローラから指定回転速度Vref
が与えられているときにはこの処理をステップSP6に
から開始し、回転トルクTref が与えられているときに
はこれをそのまま目標回転トルクT0 としてレジスタ4
1に格納する。
CPU60の処理 まず進相制御について説明する。モータ部2のU相、V
相及びW相の各コイル11に供給する各駆動電流Iu 、
Iv 、Iw は、それぞれトルク−3相電流信号変換処理
ブロック43及び電流制御処理ブロック44においてそ
れぞれ(33)式、(34)式及び(35)式となるよ
うに制御される。
いると、パワー基板24の各インバータ回路52A〜5
2Cにこれら(33)式、(34)式及び(35)式の
ような駆動電流Iu 、Iv 、Iw が与えられても実際に
U相、V相及びW相の各コイル11に流れる駆動電流I
u 、Iv 、Iw はコイル11のインピーダンスにより遅
れが生じ、この結果出力トルクが低下する。
次式
1に印加する駆動電流Iu 、Iv 、Iw の位相を予めロ
ータ9の回転速度に応じた補正値θoff 分だけ進ませて
おく制御のことである。
処理として補正値θoff を例えば図18におけるステッ
プSP5において算出した回転速度Vm を利用して、次
式
信号変換処理ブロック43に与えることにより、当該ト
ルク−3相電流信号変換処理ブロック43において発生
させる第1〜第3の電流指令値Ur 、Vr 、Wr をそれ
ぞれ(47)式〜(49)式のように補正値θoff 分だ
け進相させるように制御する。
8の回転速度の大きさと、進相補正の量との関係を決め
るゲインで、モータ部2の各コイル11の仕様により決
定される定数である。
けるCPU60の処理 永久磁石を用いたACサーボモータでは、コイルに流れ
る電流による発熱や渦電流損による発熱が生じる。こう
した熱により永久磁石の磁気特性が変化する。一般的に
高温の雰囲気でコイル電流を流し、高い磁束密度を加え
ると永久磁石は減磁してしまう。このためコイル電流の
最大値は、安全性をもたせるために一般的に低く抑えら
れた設計となっている。
最大電流を制御することにより永久磁石のもつ磁気特性
を有効に利用する制御である。
に、制御基板23の温度センサ29から出力される温度
センサ信号S14が1チップマイクロコンピュータ27
の第4のアナログ/ディジタル変換回路48を介して温
度センサデータD14としてレジスタ41に格納され
る。
タD14の値THに基づいて、(33)式〜(35)式
におけるI0 の最大値Imax を次式
ルク−3相電流信号変換処理ブロック43を制御するこ
とにより、モータ部2のU相、V相及びW相の各コイル
11に流す駆動電流Iu 、Iv 、Iw の上限を設定す
る。なおKthは、永久磁石(本実施の形態においてはロ
ータ9のロータマグネット8(図1))の温度特性に応
じて決まる温度係数である。
けるCPU60の処理 CPU60は、シリアル通信処理モード時、上位コント
ローラとの間で通信を行い、制御コマンドや変更パラメ
ータを入力し、またはモニタ用に内部信号を送信する。
CPU60の処理 ここでこのACサーボモータ1の場合、演算処理ブロッ
ク40では、上述のようなモータ回転制御演算処理、進
相制御処理、温度補償制御処理及びシリアル通信制御処
理に加えて、出力軸18に与えられる外力(負荷トル
ク)の大きさを推定し得るようになされている。
クTm と、ロータの機械的な回転角度θm と、出力軸に
与えられる外力Td と、ギア機構の出力角度(以下、出
力軸の回転角度とする)θg との関係は、図20のよう
に表すことができる。
は、出力トルクTm からギア機構の構造的な負荷トルク
Tdmを減算し、その減算結果に次式
る。なおJm はロータの慣性モーメントを表し、Dm は
ロータの軸受け等との摩擦係数を表す。
と、ギア機構の構造的な負荷トルクTdmにギア機構のギ
ア比Nを乗算した乗算結果(以下、これを構造的出力軸
負荷トルクと呼ぶ)Tdlとを加算し、この加算結果Tdl
に次式
る。なおJl はギア機構における慣性モーメント、Dl
はギア機構内における摩擦係数、Sはラプラス演算子を
それぞれ示す。
力軸の回転角度θg にギア機構におけるギア比Nを乗算
した乗算結果をモータロータの機械的な回転角度θm か
ら減算し、減算結果にギア機構におけるばね係数Kg を
乗算することにより算出することができる。
21に示す以下の手順に従って外部から出力軸18に与
えられる外力の大きさを推定する。
(以下、これを外力推定値と呼ぶ)Tdeとして適当な大
きさの初期値を発生し、当該外力推定値Tdeと、遊星歯
車機構16の構造的出力軸負荷トルクTdlとの加算結果
に次式
デル的な回転角度θgmを算出する。
18の回転角度θg からこの回転角度θgmを減算するこ
とにより、実際の回転角度θg に対する数学モデルの回
転角度θgmの誤差(以下、これをモデル誤差と呼ぶ)E
θg を算出すると共に、このモデル誤差Eθg に次式
より外力推定値Tdeを算出する。なおこの(55)式に
おいて、Ka は一定の正の係数値である。
deを新たに得られた外力推定値Tdeに順次更新しながら
上述の演算処理を繰り返す。この結果このような演算処
理を繰り返すことによってモデル誤差Eθg はゼロ値に
収束してゆき、これに伴って外力推定値Tdeも実際に出
力軸18に与えられる外力の大きさに近づいてゆく。
の外力推定値Tdeが実際に出力軸18に与えられている
外力と推定することができ、CPU60はこの値を演算
により得られた外力推定値Tdeとする。
値Tdeを上位コントローラに送信したり、または上位コ
ントローラの制御のもとに、この外力推定値Tdeに基づ
いて、出力軸18に与えられる外力に拮抗した出力トル
クの発生及び出力トルク制御や、外力を上回る出力トル
クの発生及び出力制御、又は外力を下回る出力トルクの
発生及び出力制御を実行する。
述のように1回転絶対角度センサ21により検出される
出力軸18の回転変位に基づいて当該出力軸18に与え
られる外力の大きさを推定するようになされている。こ
のためトルク増幅部3の減速機構(遊星歯車機構16)
は、出力軸18に与えられる外力に比例して入力軸(ロ
ータ軸6)が変位を生じるのに十分な可逆駆動性(バッ
クドライバビリティ)をもつように構築されている。
位コントローラから与えられる指定回転角度、指定回転
速度又は指定回転トルクに基づいて制御基板23の1チ
ップマイクロコンピュータ27においてU相、V相及び
W相の各コイル11に印加すべき駆動電流Iu 、Iv 、
Iw の値でなる第1〜第3の電流指令値Ur 、Vr 、W
r をそれぞれ算出し、当該算出した第1〜第3の電流指
令値Ur、Vr 、Wr に基づく第1〜第3のPWM信号
S4A〜S4Cをパワー基板24のコイル駆動ブロック
34に送出する。
ク34は、供給される第1〜第3のPWM信号S4A〜
S4Cに基づいて駆動電流Iu 、Iv 、Iw を生成し、
これをU相、V相及びW相の各コイル11に印加するよ
うにしてロータ9を回転駆動する。
のようにロータ9の回転を制御する制御手段としての制
御基板23及びパワー基板24が、ロータ9や、ステー
タ鉄心10A及びコイル11からなるステータと一体に
モータケース4の内部に収納されているため、外部との
接続配線量を格段的に減少させることができると共に、
アクチュエータシステム全体としての配線量をも減少さ
せることができる。
A〜83C(スイッチング素子)が導電材からなるモー
タケース4の内部に収納されており、このため例えば従
来のACサーボモータのようにPWM信号(スイッチン
グ信号)を外部からACサーボモータに与える場合に比
べてスイッチングノイズが外部に悪影響を及ぼすのを格
段的に低減することができる。またこのことからACサ
ーボモータ1と上位コントローラとを接続する第2のケ
ーブル32として比較的一般的なものを使用することが
できる。
タ軸磁極角度センサ22をモータケース4内部における
ロータ9の近傍に配置し、当該ロータ軸磁極角度センサ
22の出力に基づいてロータの回転角度θm を求めるよ
うにしているため、ロータ軸6を太くすることなく高精
度かつ高速の位置決めを行い得るようにすることがで
き、その分全体として小型に構築することができる。
2をモータケース4内部におけるロータ9の近傍に配置
しているため、機械的な変動が少なく、ロータ軸6の回
転角度を安定して検出するもことができる。
センサ29をモータケース4内部におけるロータマグネ
ット8の近傍に設けられているため、当該温度センサ2
9の出力に基づいて、ロータマグネット8の磁気特性に
応じて実際に各コイル11に印加できる駆動電流Iu 、
Iv 、Iw の上限を正確にかつ容易に求めることがで
き、その分駆動電流Iu 、Iv 、Iw の上限を従来のよ
うに安全性を含んで設定する場合に比べて、当該上限を
上昇させて最大出力トルクを増加させることができる。
タ9及び当該ロータ9の回転を制御する制御回路とが平
面上に配置されているため、小型偏平に構築することが
できる。
が簡単でかつ部品点数が少ないため、製造時における組
立作業や調整作業を容易化させ得る利点もある。
制御のもとにモータ部2の回転を制御する制御基板23
及びパワー基板24をロータ9及びスタータと一体にモ
ータケース4の内部に収納するようにしたことによりA
Cサーボモータ1の外部との接続配線量を格段的に減少
させることができると共に、アクチュエータシステム全
体としての配線量をも減少させることができ、かくして
アクチュエータシステム全体としての構成を簡易化させ
得るACサーボモータを実現できる。
タ軸磁極角度センサ22をモータケース4内部における
ロータ9の近傍に配置するようにしたことにより、ロー
タ軸6を太くすることなく高精度かつ高速位置決めを行
い得るようにすることができ、かくして性能を向上させ
ながら小型化をも図ることのできるACサーボモータを
実現できる。
部におけるロータマグネット8の近傍に設けるようにし
たことにより、当該温度センサ29の出力に基づいて、
ロータマグネット8の磁気特性に応じて実際に各コイル
11に印加できる駆動電流Iu 、Iv 、Iw の上限を正
確にかつ容易に求めることができ、その分駆動電流Iu
、Iv 、Iw の上限を従来のように安全性を含んで設
定する場合に比べて、当該上限を上昇させて最大出力ト
ルクを増加させることができ、かくして性能を向上させ
得るACサーボモータを実現できる。
モータに適用するようにした場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、要は、回転自在に枢支された回転
軸(本実施の形態においてはロータ軸6)と、回転軸を
回転駆動する駆動手段(本実施の形態においてはロータ
9と、ステータ鉄心10及びコイルからなるステータ)
とがハウジング(本実施の形態においてはモータケース
4)内に収納されたアクチュエータ装置であるのなら
ば、この他種々のアクチュエータ装置に広く適用するこ
とができる。
ロータマグネット8を4極に着磁するようにした場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、例えば8極や
これ以外の極数に着磁するようにしても良い。
タ9の回転を制御する制御手段としての制御基板23及
びパワー基板24を別体に形成するようにした場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、一体に形成する
ようにしても良い。
ップマイクロコンピュータ27が上位コントローラから
与えられる指定回転角度、指定回転速度又は指定回転ト
ルクに基づいてロータ9の回転を制御するようにした場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば予
めプログラムされている回転角度や、回転速度又は回転
トルクの変化パターンに基づいてロータ9の回転を制御
するようにしても良い。
タ軸6の回転変位を検出する回転軸回転変位検出手段と
してのロータ軸磁極角度センサ22を、所定パターンで
着磁さた樹脂マグネット25(第1の構成部)と、第1
〜第4のホール素子26A〜26D(第2の構成部)と
で構成するようにした場合について述べたが、本発明は
これに限らず、この他種々の構成を広く適用することが
できる。
タ軸6の回転変位として、ロータ軸6の磁極角度θp を
検出するようにした場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、磁極角度θp 以外の回転変位情報を検出す
るようにしても良い。
タ部2においてパワー基板24から供給される駆動電流
Iu 、Iv 、Iw の電流値に応じた大きさの磁界を発生
させる磁界発生手段としてコイル11を適用するように
した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、こ
の他種々の磁界発生手段を広く適用することができる。
相、V相及びW相の各コイル11に印加する駆動電流I
u 、Iv 、Iw の電流値を検出する駆動電流値検出手段
をコイル53(図10)により構成するようにした場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々
の構成の駆動電流値検出手段を広く適用することができ
る。
基板23の1チップコンピュータ27に、上位コントロ
ーラとの通信するためのシリアル通信機能としてRS−
232Cシリアル通信機能及び同期式シリアル通信機能
をもたせるようにした場合について述べたが、本発明は
これに限らず、これ以外のシリアル通信機能をもたせる
ようにしても良い。
タ部2において発生された回転トルクを増幅するトルク
増幅手段を、図5に示すような遊星歯車機構16により
構成するようにした場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、この他種々の構成を広く適用することがで
きる。
軸18の回転変位を検出する出力軸回転変位検出手段と
しての1回転絶対角度センサ21を樹脂マグネット19
と、第1及び第2のホール素子20A、20Bとにより
構成するようにした場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、この他種々の構成を広く適用することがで
きる。
転絶対角度センサ21から出力される第1及び第2の1
回転絶対角度センサ信号S1A、S1Bと、ロータ軸磁
極角度センサ22の出力に基づく第1及び第2のロータ
軸磁極角度センサ信号S2A、S2Bとに基づいて外部
から出力軸18に与えられる負荷トルク(外力)を検出
する演算手段を、1チップマイクロコンピュータ27に
より構成するようにした場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、これを1チップマイクロコンピュータ
27と別体に設けるようにしても良い。
ー基板24において検出されたU相、V相及びW相の各
コイル11に印加される各駆動電流Iu 、Iv 、Iw に
基づいて各駆動電流Iu 、Iv 、Iw の電流値をフィー
ドバック制御するようにして、電源電圧の変動の影響を
減少させるようにした場合について述べたが、本発明は
これに限らず、オープンループ制御によりV相及びW相
の各コイル11に印加される各駆動電流Iu 、Iv 、I
w の電流値を制御するようにしても良い。
圧Vcmの大きさを検出し、当該検出結果に基づいて電流
制御処理ブロック44におけるゲインGv を次式
に枢支されたロータと、ロータにトルクを発生させるス
テータとがハウジング内に収納されたアクチュエータ装
置において、ステータに駆動電流を供給する駆動回路
と、予め与えられた制御ゲインパラメータを用いて駆動
回路に与える電流指令値を算出する演算手段とをハウジ
ングに設けるようにしたことにより、当該アクチュエー
タ装置を制御する演算手段を一体とすることができ、か
くしてアクチュエータシステムの構成を簡易化させ得る
アクチュエータ装置を実現できる。
れたロータと、ロータにトルクを発生させるステータ
と、ロータ及びステータを収納するハウジングと、ロー
タに発生したトルクを増幅して出力軸を介して出力する
トルク増幅手段を有するアクチュエータ装置において、
ハウジングに設けられ、ステータに駆動電流を供給する
駆動回路と、ハウジングに設けられ、予め与えられた制
御ゲインパラメータを用いて駆動回路に与える電流指令
値を決定する演算手段と、トルク増幅手段に設けられ、
出力軸の回転角度を検出する回転角度検出手段とを設
け、演算手段が、予め与えられたトルク増幅手段の数学
的モデルを用いて回転角度検出手段の検出結果からトル
ク増幅手段の出力軸に与えられた外力の推定値を算出
し、当該推定結果に応じて電流指令値を決定するように
したことにより、当該アクチュエータ装置を制御する演
算手段を一体とすることができ、アクチュエータシステ
ムの構成を簡易化させ得るアクチュエータ装置を実現で
きる。
示す断面図である。
す略線図である。
図である。
ある。
の着磁パターンの説明に供する特性曲線図である。
線図である。
ブロック図である。
ットの着磁パターンの説明に供する特性曲線図である。
ロータ軸磁極角度センサ信号)の波形を示す特性曲線図
である。
示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
図である。
ある。
の演算処理の説明に供するブロック図である。
ック図である。
すブロック図である。
処理の説明に供するブロック図である。
ク増幅部、4……モータケース、6……ロータ軸、8…
…ロータマグネット、9……ロータ、10、10A〜1
0F……ステータ鉄心、11、11A〜11F……コイ
ル、16……遊星歯車機構、18……出力軸、19、2
5……樹脂マグネット、20A、20B、26A〜26
D……ホール素子、21……1回転絶対角度センサ、2
2……ロータ軸磁極角度センサ、23……制御基板、2
4……パワー基板、27……1チップマイクロコンピュ
ータ、29……温度センサ、31〜33……ケーブル、
34……コイル駆動ブロック、40……演算処理ブロッ
ク、42……ロータ軸回転角度検出ブロック、43……
トルク−3相電流信号変換処理ブロック、44……電流
制御処理ブロック、52A〜52C……インバータ回
路、60……CPU、64……シリアル通信用入出力回
路、83A〜83C……PWM変換器、S1A、S1B
……1回転絶対角度センサ信号、S2A、S2B……ロ
ータ軸磁極角度センサ信号、S3A〜S3C……駆動電
流検出信号、S4A〜S4B……PWM信号、S13…
…温度センサ信号、Ur 、Vr 、Wr ……電流指令値、
Iu 、Iv 、Iw ……駆動電流、θp ……磁気角度、P
m1……ロータ軸磁極回転角度、Pref ……指定回転角
度、Vref ……指定回転速度、Tref ……指定回転トル
ク、T0 ……目標回転トルク、Tde……外力推定値。
Claims (3)
- 【請求項1】回転自在に枢支されたロータと、上記ロー
タにトルクを発生させるステータとがハウジング内に収
納されたアクチュエータ装置において、 上記ステータに駆動電流を供給する駆動回路と、 予め与えられた制御ゲインパラメータを用いて上記駆動
回路に与える電流指令値を算出する演算手段とを上記ハ
ウジングに具えることを特徴とするアクチュエータ装
置。 - 【請求項2】上記ハウジング内に設けられ、上記ロータ
を構成する駆動用の永久磁石の温度を検出する温度検出
手段を具え、 上記演算手段は、 予め与えられた上記永久磁石の温度特性に応じて決まる
温度係数を用い、上記温度検出手段の検出結果に基づい
て上記電流指令値を決定することを特徴とする請求項1
に記載のアクチュエータ装置。 - 【請求項3】回転自在に枢支されたロータと、上記ロー
タにトルクを発生させるステータと、上記ロータ及び上
記ステータを収納するハウジングと、上記ロータに発生
した上記トルクを増幅して出力軸を介して出力するトル
ク増幅手段を有するアクチュエータ装置において、 上記ハウジングに設けられ、上記ステータに駆動電流を
供給する駆動回路と、 上記ハウジングに設けられ、予め与えられた制御ゲイン
パラメータを用いて上記駆動回路に与える電流指令値を
決定する演算手段と、 上記トルク増幅手段に設けられ、上記出力軸の回転角度
を検出する回転角度検出手段とを具え、 上記演算手段が、 予め与えられた上記トルク増幅手段の数学的モデルを用
いて上記回転角度検出手段の検出結果から上記トルク増
幅手段の上記出力軸に与えられた外力の推定値を算出
し、当該推定結果に応じて上記電流指令値を決定するこ
とを特徴とするアクチュエータ装置。
Priority Applications (1)
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